明 細 書 毛髪化粧料 技術分野
本発明は分子中にアミ ノ基、 ポリオキシアルキレン基を有する オルガノポリ シロキサンを含有する毛髪化粧料に関し、 更に、 詳 しく は、 上述の特定のオルガノポリ シロキサンを含有することに よって、 毛髪のまとまり、 なめらかさ、 指通りなどのコンデイ シ ョニング効果や使用性に優れると共に、 セッ ト剤として毛髪固定 用高分子化合物を加える ことにより、 柔軟性、 平滑性、 ェモリエ ン ト効果を付与し、 自然な艷を与え、 且つ、 良好なセッ ト保持性 を有しながら、 毛髪固定用高分子化合物の皮膜の剥離(フレーキン グ)の抑制効果に優れ、 良好な経時安定性を有する毛髪化粧料に関 するものである。 背景技術
近年、 ヘアケアへの意識の高ま りから、 シャンプーやリ ンス、 ト リー トメン トなどの毛髪化粧料に対しては、 使用後の毛髪の柔 軟性、 滑らかさ、 ェモリエン ト効果などのコンディ ショニング効 果に優れることが望まれている。
従来、 シャンプーのコ ンディ ショニング剤としては、 カチオン 化セルロースなどのカチオン性ポリマーやシリ コーン化合物等が 広く用いられているが、 カチオン性ポリマーは吸着性が高く、 洗
い流し時はなめらかだが、 蓄積性があり、 長期に渡って使用する と、 ベたつきやごわつきが生じるなどの欠点があった。 また、 シ リ コーン化合物はさ らさ ら感ゃなめらかさには優れているが、 ェ モリエン ト効果に欠け、 硬さやごわつきが生じるなど、 使用性に ついて充分満足いく ものではなかった。 また、 リ ンス、 ト リー ト メン トのコンディ ショニング効果を高めるためには、 アルキルポ リ アルキレンダリ コールェ一テルを応用したもの(特開平 4 - 2 3 0 6 1 4号公報参照)やシリ コーン誘導体やパーフルォロポリ エーテルを配合したもの(特開平 4— 2 3 0 6 1 5、特開平 4 一 2 4 7 0 1 4号各公報参照)等が提案されているが、使用性について 充分満足いく ものではなかった。
また、 従来、 毛髪をセッ トする目的で、 様々な毛髪固定用高分 子化合物が用いられているが、 これらの毛髪固定用高分子化合物 はセッ ト力に優れているが、 特に、 セッ ト力を上げるために配合 量を多くすると、 乾燥後、 毛髪のごわつきが強くなり、 指通りが 悪くなるなど、 毛髪の感触を損ねたり、 毛髪の表面に剥離した毛 髪固定用高分子化合物の皮膜が白い粉状となって出てく る問題 (フレーキング)や、 乾燥時にベた付きを生ずるなどの欠点があつ た。 このような欠点を解消するため、 ァニオン性ポリマーと特定 のポリエーテル変性シリ コーンの組み合わせ(特開平 6 - 1 0 0 1 8号公報参照)、分岐鎖脂肪酸エステル及びカチオン界面活性 剤との組み合わせ(特公平 6 — 9 6 5 0 4号公報参照)などが提案 されているが、セッ ト後の感触を良好にする毛髪化粧料としては、 未だ充分満足させられるものではなかった。
従って、 本発明はこれら従来の毛髪化粧料の欠点を解決するこ とを目的とするものである。 即ち、 軽い伸びとさっぱり した使用 感と共に、 使用後の毛髪のまとまりや指通りの良さ、 柔軟性、 な めらかさ、 ェモリエント効果などのコンディ ショニング効果に優 れ、 蓄積性もなく使用性にも優れたもので良好な経時安定性を有 し、 更にセッ ト剤として毛髪固定用高分子化合物と併用する こと によ り、 柔軟性、 平滑性、 ェモリエント効果を付与し、 自然な艷 を与え、 且つ、 良好なセッ ト保持性を有しながら、 固定用高分子 化合物の皮膜のフレーキングの抑制効果に優れ、 良好な経時安定 性を有する毛髪化粧料を提供することを目的としている。 発明の開示
本発明者らは、 特定の構造並びに特性を有するオルガノポリ シ ロキサンを特定比率で含有する毛髪化粧料が、 上記課題を解決し 得る ことを見出し、 本発明を完成した。
即ち、 本発明は、 分子中にアミ ノ基及びポリ オキシアルキレン 基を有するオルガノポリシロキサンよ りなる組成物を含有するこ とを特徴とする毛髪化粧料である。 このことによって、 毛髪に対 して、 柔軟性、 なめ らかさ、 ェモリエン ト効果などを付与するコ ンディ ショニング効果に優れたものとなる。
また本発明の毛髪化粧料においては、 組成物( A )のオルガノポ リ シロキサンを(B )カチオン界面活性剤と組合せるか、 または、 ( A )と( G )ァニオン界面活性剤及び Zまたは両性活性剤と組合せ た場合、 軽い伸びとさっぱり した使用感と共に、 使用後の毛髪の
まとま りや指通りの良さ、 柔軟性、 なめらかさ、 ェモリエン ト効 果などのコンディ ショニング効果に優れ、 蓄積性もなく、 使用性 にも優れた毛髪化粧料が得られる。 発明を実施するための最良の形態
本発明は下記一般式 ( 1 )、 (2 )、 (3 ) 及び ( 4 ) で示される アミ ノ基及びポリオキシアルキレン基を有するオルガノポリ シ口 キサンの 1種のみか、 または、 2種以上からなる組成物 (A) を 0. 0 1 〜 2 0重量%含有することを特徵とする毛髪化粧料であ る。
R 1 R 2 R 3 S i - [O - S i (R 1 ) 2] n - O S i R 1 R 2 R 3 ( 1 )、 R 3 R 2 2 S i — [O - S i (R 1 ) 2] n - O S i R 3 R 2 2 (2 )、 R 3 R 2 R 1 S i - [0 - S i (R 1) 2] n - O S i R 1 3 (3 )、 R 3 R 2 2 S i - [O - S i (R 1 ) 2 ] n _ O S i R 1 3 ( 4 ) , {上記一般式 ( 1 ) 、 ( 2 ) 、 ( 3 ) 及び ( 4 ) 中に共通して、 R 1は炭素数 1 〜 2 0の置換あるいは非置換の 1価炭化水素基、 R 2 は O X (Xは水素原子または R.1と同種の 1価炭化水素基)、 R 3は - R 4 (N R 5 C H 2 C H 2)aN R5 2 (R 4は炭素数 1 〜 8 の 2価炭 化水素基、 a は 0 または 1 )、
R 5は水素原子または式— C H 2— C H (O H) C H 20— (C 2 H 4 0) b— (C 3 H 6 O) c - Zで示されるポリオキシアルキレン基含有 有機基で、全 R 5のうち少なく とも 1個は上記ポリオキシアルキレ ン基含有有機基である (こ こで、 bは 2〜 3 0、 c は 0〜 3 0 の整 数、 Zは前記 Xまたはァシル基)。また、 nは 1 0〜 2 0 0 を表す。 }
以下に本発明について詳しく説明する。
本発明における組成物 ( A ) は前記一般式( 1 )、 ( 2 )、 ( 3 )及 び ( 4 ) で示される、 アミ ノ基及ぴポリオキシアルキレン基を有 するオルガノポリ シロキサンの 1種のみか、 または、 2種以上か らなる組成物であるが、 ( A ) を構成する各オルガノポリ シロキ サンを示す一般式( 1 )〜(4 )中の R 1は炭素数 1 〜 2 0 の置換あ るいは非置換の 1価の炭化水素基であるが、 その具体例としては、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 ブチル基、 ペンチル基、 へキ シル基、 へブチル基、 ォクチル基、 ノエル基、 デシル基、 ドデシ ル基、 テ トラデシル基、 へキサデシル基、 ォクタデシル基、 エイ コシル基等のアルキル基 ; シクロペンチル基、 シクロへキシル基 等のシク ロアルキル基 ; フエニル基、 ト リル基等のァリール基 ; ビニル基、 ァリル基等のアルケニル基及びそれら炭化水素基の水 素原子の一部または全部を塩素やフッ素に置換したハロゲノアル キル基等が挙げられる。 これらの基の中で、 特に、 メチル基がェ 業的に好ましい。 R 2、 は O Xであるが、 この Xは水素原子または R 1 と同じ 1価炭化水素基である。この Xの 1価炭化水素の具体例 としてはメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 ブチル基、 ペンチル 基、 へキシル基、 ヘプチル基、 ォクチル基等のアルキル基が挙げ られる。
前記一般式( 1 )〜(4 )の R 3は— R 4 (N R 5 C H 2 C H 2) a N R 5 2で示されるが、 R 4の具体例としては、 メチレン基、 ジメチレ ン基、 ト リ メチレン基、 テ トラメチレン基等のアルキレン基が好 ましく 、 中でも ト リ メチレン基が好ましい。 また、 aは 0 または
1 である。
更に、 R 5中の一 C H 2— C H (OH) C H 20— (C 2 H 40) b— (C 3 H 60) c— Zで示されるポリオキシアルキレン基含有有機基 においては、 式中の bは 2よ り小さいと親水性が不十分となり、 3 0 より大きいと柔軟性が不十分となるため 2〜 3 0が必要であ り、 好ましく は 2〜 2 0である。 また、 c は 3 0 より大きいと親 水性が不十分となるため 0〜 3 0が必要であり、 好ましく は 0〜 1 0である。 更に、 毛髪に対する柔軟性、 なめらかさ、 ェモリエ ン ト効果に優れるためには、 このポリオキシアルキレン基含有有 機基が 3 0 m o 1 %以上が必要であり、 好ましく は 5 0 m o 1 % 以上である。
また、 前記一般式( 1 )〜( 4 )の Zの具体例としては、 水素原子、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 ブチル基等のアルキル基 ; ァ セチル基、 ベンゾィル基等のァシル基などが挙げられ、 特にメチ ル基、 ブチル基、 ァセチル基が好ましい。
前記一般式( 1 )〜( 4 )における nは 1 0 より小さいと毛髪に対 して柔軟性、 平滑性を付与することが不十分となるし、 2 0 0 よ り大きいと毛髪に対してべたつき、 ごわつきが生じるため 1 0〜 2 0 0が必要である。
本発明の毛髪化粧料における組成物 (A) を構成するオルガノ ポリ シロキサンは、 下記一般式(5 )、 (6 )、 (7 )、 ( 8 ) で示さ れるオルガノボリ シロキサンと下記一般式(9 )で示されるポリオ キシアルキレングリ シジルエーテルとの反応によ り容易に得るこ とができる。
R 1 R 2 Y S i 一 [O - S i (R 2] n - O S i R 1 R 2 Y ( 5 ) Y R 2 2 S i - [O - S i (R " 2] n _ O S i Y R 2 2 ( 6 )
Y R 2 R 1 S i - [O _ S i (R " 2] n - O S i R 1 3 ( 7 )
Y R 2 2 S i - [O— S i (R " 2] n - O S i R 1 3 ( 8 ) [R 1と R 2は前記と同じであり、 Yは一 R 4— ( N H C H 2 C H 2 ) a— N H 2 (R 4、 aは前記と同じである)で示される基であ り、 n は前記に同じである。 ]
ΟΉ— CHCH20— (C2H40)— (03Η6Ο)-^-Ζ (9)
(b、 c、 Ζは前記と同じである) 前記一般式(5 )〜(8 )で示されるオルガノポリ シロキサンとし ては下記のものが具体例として挙げられるがこれらに限定される ものではない。 3 H2 CH3 C3HeNH2
C2H50-S i-O ~— S i -O)— S i -OC2H5 ( a )、
OC2Hs CH3 OC2H3
C3H NHC2H NH2 CH3
CH30-S i-0 i -O) ( b )、
CH
3- (-
前記一般式( 9 )で示されるポリオキシアルキレングリ シジルェ 一テルとしては下記のものが具体例として挙げられるが、 これら に限定されるものではない。
CH
2-CHCH
20- C
2H
4O -C
4H ( h )、
CH2-CHCH2O-(C2H40)-r-{C3HeO)- C4Hc ( i )
(式中、 b、 cは tinsと同じである. )
前記一般式(5 )〜(8 )で示されるオルガノポリ シロキサンと一 般式( 9 )で示されるポリ オキシアルキレングリ シジルエーテルと は下記反応式 1 に従って反応する。
-NH- + CH2-CHCH20-fC2H4O)- - C3H6O)- Z
O
また、 前記したように毛髪に対する柔軟性、 なめ らかさ、 ェモ リエン ト効果を向上させるために、 前記一般式( 1 )〜( 4 )におけ る R 5中の一 C H 2— C H (〇 H) C H 20— (C 2 H 40) b— (C 3 H 60) c— Zで示されるポリオキシアルキレン基含有有機基が 3 0 m o 1 %以上が必要であり、 好ましく は 5 0 m o 1 %以上であ るから、 前記一般式(5 )〜(8 )で示されるオルガノポリ シロキサ ン中の全 N H基に対して、 前記一般式(9 )で示されるポリオキシ アルキレングリ シジルエーテルを 3 0 m o 1 %以上、 好ましく は 5 0 m o 1 %以上となるよう に反応させることが必要である。 前
記 N H基含有オルガノポリ シロキサンとポリオキシアルキレング リシジルェ一テルとの反応は無溶剤下または低級アルコール、 ト ルェン、 キシレンなどの溶剤中において 5 0 °C〜 1 0 0 °Cで 1 〜 5時間行えばよい。
本発明の毛髪化粧料において、 組成物( A )のオルガノポリ シ口 キサンを(B )カチオン界面活性剤と組合せるか、 または、 (A )と ( C )ァニオン界面活性剤及び/または両性活性剤と組合せた場合 軽い伸びとさっぱり した使用感と共に、 使用後の毛髪のまとま り や指通り の良さ、 柔軟性、 なめらかさ、 ェモリエン ト効果などの コンディ ショニング効果に優れ、 蓄積性もなく 、 使用性にも優れ た毛髪化粧料が得られることが分かった。 また、 更に、 これらに、
( D )毛髪固定用高分子化合物を加えた場合は、 毛髪に対してべた つき、 ごわつきがなく、 軽い伸びとさっぱり した使用感、 しなや かで、 なめらかな感触、 ェモリエン ト効果などを有しながら、 乾 燥時の、 ベた付きや固定用高分子化合物の皮膜の剥離(フレーキン グ)を抑制し、 更に、 良好なセッ ト保持性を有することが分かつた 本発明の毛髮化粧料における組成物( A )オルガノポリ シロキサ ンの配合量は、 効果の発現及び使用性の観点から、 0 . 0 1 〜 2 0 重量%が好ましく、更に好ましくは 0 . 0 5〜 1 0重量%である。 配合量が 0 . 0 1重量%よ り少ないと効果が充分に得られず、 2 0 重量%を超えると使用性において好ましくない。 また、 (A )は一 般式( 1 )、 ( 2 )、 (3 )及び ( 4 ) で示されるオルガノポリ シロキ サンの 1種のみか、 または、 2種以上を任意に組み合わせて使用 する ことができるが、 これら 4種類のオルガノポリ シロキサンの
配合比は特に限定されない。 このことは、 一般式( 1 )、 ( 2 )、 (3 ) 及び ( 4 ) で示されるオルガノポリ シロキサンの原料であるアミ ノ基含有オルガノポリ シロキサンの製造方法に由来していて、 最 終的に、 一般式( 1 )と(3 )あるいは ( 2 ) と ( 4 ) の混合物とし て得られる こともあるからである。
本発明の毛髪化粧料における成分(B)のカチオン界面活性剤は 通常の化粧料に使用されるものであれば、 いずれのものも使用す ることができる。 例えば、 塩化アルキルト リメチルアンモニゥム、 塩化ステア リルト リ メチルアンモニゥム、 塩化ラウ リル ト リ メチ ルアンモニゥム、 塩化セチル ト リ メチルアンモニゥム、 塩化牛脂 アルキル ト リ メチルアンモニゥム、 塩化べへニルト リメチルアン モニゥム、 臭化ステアリルト リ メチルアンモニゥム、 臭化べへ二 ルト リ メチルアンモニゥム、 塩化ジステアリルジメチルアンモニ ゥム、 塩化ジラウリルジメチルアンモニゥム、 塩化ジォクチルジ メチルアンモニゥム、 塩化ポリオキシエチレンォレイルメチルァ ンモニゥム (2 E . O. )、 塩化ベンザルコニゥム、 塩化ステアリル ジメチルペンジルアンモニゥム、 ラノ リ ン誘導四級アンモニゥム 塩、 ステア リ ン酸ジェチルアミ ノエチルアミ ド、 ステアリ ン酸ジ メチルァミ ノプロピルアミ ド、 塩化べへニン酸アミ ドプロピルジ メチルヒ ドロキシプロピルアンモニゥム等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料における成分( B )の配合量は、 なめらかさ やしつ と り感など髪に良好な感触を与えるためには、 0 . 0 1 〜 2 0重量%が好ましく、 更に、 好ましくは、 0. 0 5〜 1 0重量% である。 配合量が 0 . 0 1重量%より少ないと髪に対するコンディ
ショニング効果が不十分であ り、 2 0重量%を超えると、 ベタつ き、 油感などの好ましくない感触となる。
本発明に使用される成分( C )のァニオン界面活性剤及び/また は両性界面活性剤は、 通常の化粧料に使用されるものであれば、 いずれのものも使用することができる。 例えば、 ァニオン界面活 性剤と しては、 飽和または不飽和脂肪酸石鹼、 ポリ オキシェチレ ンアルキル硫酸エステル塩、 α —ァシルスルホン酸塩、 アルキル スルホン酸塩、 アルキルァリルスルホン酸塩、 α _ォレフイ ンス ルホン酸塩、 アルキルベンゼンスルホン酸塩アルキルナフタ レン スルホン酸塩、 アルカンスルホン酸塩、 アルキルまたはアルケニ ル硫酸塩、 アルキルアミ ド硫酸塩、 アルキルまたはアルケニルリ ン酸塩、 アルキルアミ ド リ ン酸塩、 アルキロィルアルキルタゥリ ン塩、 Ν—ァシルアミノ酸塩、 スルホコハク酸塩、 アルキルェ一 テルカルボン酸塩、 アミ ドエ一テルカルボン酸塩、 α—スルホ脂 肪酸エステル塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、 カルポキシベタイ ン型、 アミ ドベタ イ ン型、 スルホベタイン型、 ヒ ドロキシスルホベタイン型、 アミ ドスルホベタイ ン型、 ホスホべタイ ン型、 ァミノカルボン酸塩型、 イミダゾリ ン誘導体型、 アミ ドアミ ン型等が挙げられる。 なお、 成分(C )において、 ァニオン界面活性剤と両性界面活性剤の両者 を組み合わせ使用する場合、 両者の配合比は任意でよい。
本発明の毛髪化粧料における成分( C )の配合量は、 なめらかさ やしつ とり感など髪に良好な感触を与えるためには、 0 . 0 1 〜 2 0重量%が好ましく、 更に、 好ましく は、 0 . 0 5 〜 1 0重量%
である。 配合量が 0 . 0 1重量%より少ないと髪に対するコンディ ショニング効果が不十分であり、 2 0重量%を超えるとベタつき、 油感などの好ましくない感触となる。
本発明の毛髪化粧料における成分(D )毛髪固定用高分子化合物 としては、 両性、 ァニオン性、 カチオン性、 非イオン性の各高分 子化合物が挙げられ、 ポリ ビニルピロ リ ドン系高分子化合物とし ては、 ポリ ビニルピロリ ドン、 ビニルピ口リ ドン Z酢酸ビニル共 重合体、 ビニルピロ リ ドン/酢酸ビエル/プロピオン酸ビニル三 元共重合体、 ビエルピロ リ ドン/アルキルアミ ノ (メタ)アタ リ レ ー ト (4級塩化)共重合体、 ビニルピロ リ ドン/アルキル(メタ)ァ ク リ レー ト Z (メタ)アク リル酸共重合体、 ビニルピロ リ ドン ア ルキルアミ ノ (メタ)アタ リ レー ト /ビエルカプロラクタム共重合 体ビニルピロリ ドン/メチルビニルイ ミダゾリ ゥムクロ リ ド等 ; 酸性ビニルエーテル系高分子化合物としては、 メチルビニルエー テルノ無水マレイ ン酸アルキルハーフエステル共重合体等 ; 酸性 ポリ酢酸ビニル系高分子としては、 酢酸ピニル Zク ロ トン酸共重 合体、 酢酸ビエル Zク ロ ト ン酸/ネオデカ ン酸ビエル共重合体 等 ; 酸性ァク リル系高分子化合物としては、 (メタ)アク リ ル酸 Z アルキル(メタ)アタ リ レー ト共重合体、 (メタ)アク リル酸/アル キル(メタ)アタ リ レー ト Zアルキルアク リルアミ ド共重合体等 ; 両性ァク リル系高分子化合物としては、 N —メタク リ ロイルェチ ルー N、 N —ジメチルアンモニゥム · α — N —メチルカルボキシ ベタイ ン/アルキル(メタ)ァク リ レー ト共重合体、 ヒ ドロキシプ 口ピル(メタ)ァク リ レー ト /プチルアミノエチルメ夕ク リ レー ト
/アク リル酸ォクチルアミ ド共重合体等が挙げられる。 また、 セ ルロースまたはその誘導体、 ケラチンおよびコラーゲンまたはそ の誘導体等の天然の高分子化合物も好適に用いることができる。 本発明の毛髪化粧料における成分(D )の毛髪固定用高分子化合 物は、 さっぱり感を毛髪に与える上で、 効果的であ り、 毛髪化粧 料における成分(D )の配合量は、 0 . 0 1〜 2 0重量%が好まし く、 更に、 好ましく は、 0 . 0 5〜 1 0重量%でぁる。 配合量が 0 . 0 1重量%よ り少ないとセッ ト効果等が不十分であり、 2 0 重量%を超えると、 髪のゴヮつき、 パサパサ感などが増大して好 ましくない。
なお、 両性またはァニオン性の毛髪固定用高分子化合物を用い る場合には、 必要に応じて、 その官能基の一部または全部を 2 — ァミ ノ — 2 _メチル一 1 _プロパノール、 ト リエタノールァミ ン 等の有機アミ ン類、 水酸化カ リ ウム等のアルカ リ剤で中和しても よい。 また、 この (D )毛髪固定用高分子化合物は必要に応じて一 種または二種以上を混合して使用することができる。
本発明の毛髪化粧料には、 上記の成分に加え、 目的に応じて発 明の効果を損なわない範囲で、 通常毛髪化粧料に配合されるその 他の成分、 粘度調整剤、 皮膜形成剤、 毛質改良剤、 p H調整剤、 洗 浄剤、 乳化剤、 乳化助剤、 噴射剤等の配合が可能である。
粘度調整剤としては、 メチルセルロース、 カルポキシメチルセ ルロース、 ヒ ドロキシェチルセルロース、 キサン夕ンガム等の水 溶性高分子や脂肪酸アルキロールアミ ド等のノニオン界面活性剤 等を使用することができ、 皮膜形成剤としては、 カチオン化セル
口一ス、 カチオン化デンプン、 カチオン化グァーガム、 ビニルビ ロ リ ドン一 N 、 N —ジメチルアミ ノエチルメタクリル酸共重合体 4級化物、 ジァリル 4級アンモニゥム塩重合物等のカチオン性重 合体 ; ポリ ビニルピロリ ドン、 ポリ ビニルピロ リ ドン一酢酸ピニ ル共重合体、 ポリ ビニルアルコール等のノニオン性重合体 ; メチ ルビニルエーテル一マレイ ン酸ハ一フェステル共重合体、 ァク リ ル樹脂アルカノールァミ ン液等のァニオン性重合体 ; N —メタク リ ロイルォキシエチレン N 、 N —ジメチルアンモニゥムー ひ 一 N 一メチルカルボキシべタイ ン—メ夕ク リル酸アルキルエステル共 重合体等の両性共重合体等を使用することができる。
また、 毛質改良剤としては、 低粘度シリ コーン、 高重合シリ コ ーン、 環状シリ コーン、 ポリエーテル変性シリ コーン—アミ ノ変 性シリ コーン、 カチオン性シリ コーン等のシリ コーン誘導体。 p H調整剤としてクェン酸、 乳酸等の酸またはその塩、 乳化剤とし てポリオキシアルキレン付加型界面活性剤等のノニオン界面活性 剤、 乳化助剤として高級アルコールゃグリセリ ン脂肪酸エステル 類等、 噴射剤として液化石油ガス、 窒素ガス、 炭酸ガス、 ジメチ ルエーテル等を使用することができる。 更に、 これに加えて、 高 級脂肪酸、 直鎖あるいは分岐鎖を有するエステル類、 炭化水素、 油脂類等の油性成分、 多価アルコール、 低級アルコール等の水性 成分、 香料、 防腐剤、 紫外線吸収剤、 酸化防止剤、 抗菌または殺 菌剤、 保湿剤、 塩類、 キレー ト剤、 清涼剤、 抗炎症剤、 美肌用成 分(美白剤、 細胞賦活剤、 肌荒れ改善剤、 血行促進剤、 皮膚収敏剤 抗脂漏剤等)、 ビタミ ン類、 アミノ酸類、 核酸、 ホルモン、 包接化
合物等通常化粧料に配合される他の成分も配合することができる 本発明の毛髪用化粧料は、 他の成分との併用や容器の機構によ り、 液状、 乳液状、 ク リーム状、 固形状、 ペース ト状、 ゲル状、 ムース状、 ミス ト状等種々の形態で実施することができ、 特に剤 型を問わない。
(実施例)
以下に、 本発明を実施例を挙げて、 具体的に説明するが、 本発 明はこれらに限定されるものではない。 なお、 実施例中の単に% と記載してあるもの及び表 1 〜 3 中の各成分の数字は全て重量% を示す。
(製造例 1 )
温度計、 攪拌装置、 還流冷却器及び窒素ガス導入管を備えた容 量 5 0 m 1 のセパラブルフラスコに下記化学式' (ィ) で示される アミ ノアルキル基含有オルガノポリシロキサン(分子量 3 3 2 8 ) 1 0 0 g、 下記化学式 (口) で示されるポリ オキシアルキレングリ シジルエーテル(分子量 3 3 3 ) 3 9 g (ァミ ノアルキル基含有オル ガノポリ シロキサン中の全 N H基に対して 1 0 O m o 1 %)及び イソプロピルアルコール 1 3. 9 gを仕込み、 窒素ガスを導入した 後、 密閉して、 8 0 °Cで 4時間反応を行なった。 反応終了後 1 0 m m H gの減圧下 8 0 °Cで 1時間、 低沸点留分の除去を行なった ところ、 粘度 1 2 4 0 m P a ' s 、 ァミ ン当量 2 4 1 0 g /m o 1 [この生成物約 1 . 5 gを トルエンとイソプロピルアルコールの 1 : 1混合液約 5 O m l に溶解し、 0. 0 1 N塩酸水溶液を用いた 自動滴定装置で測定した値。 下記化学式 (八) 中で示されるェポ
キシ基が全て消費された後でも、 本測定法ではァミ ン当量として 検知される。 以下のァミ ン当量測定値も同様である。 ]、 揮発分 2. 4 %の下記化学式 (八) で示されるオイル状物 1 3 6 g が得られ た。
CH2-CHCH20-(C2H4O 4H9 (口)
(製造例 2 )
製造例 1で用いた化学式 (ィ) で示されるアミ ノアルキル基含 有オルガノポリ シロキサン 1 0 0 gと化学式 (口) で示されるポ リオキシアルキレンダリ シジルエーテル 2 5. 4 g (アミノアルキ ル基含有オルガノポリ シロキサン中の全 N Hに対して 6 5 m o 1 %)とを用いて、 反応を行い粘度 9 5 0 m P a · s 、 ァミン当量 2 0 5 0 g/m o し揮発分 2. 0 %のオイル状の下記化学式(二)
で示される化合物 1 1 9 gが得られた。
R': H及び/又は— CH2 ]: HCH2O~ C2H4OH~C4H9
OH
(製造例 3 ) 下記化学式 (ホ) で示されるアミ ノアルキル基含有オルガノポ リ シロキサン(分子量 3 3 2 6 ) 1 0 0 g、 化学式 (口) で示され るポリオキシアルキレンダリ シジルエーテル 4 9. 8 g (ァミ ノ ァ ルキル基含有オルガノポリ シロキサン中の全 N H基に対して 1 0 0 m o 1 % )及びイソプロピルアルコール 7. 5 gを仕込み、 窒素 ガスを導入した後密閉して、 8 0 °Cで 4時間反応を行なった。 反 応終了後 1 0 m m H gの減圧下 8 0 で 1時間、 低沸点留分の除 去を行なったと ころ、 粘度 7 4 6 m P a ' s 、 ァミ ン当量 3 0 2 O g Zm o 1 、 揮発分 1. 5 %の下記化学式 (へ) で示されるオイ ル状物 1 4 3 gが得られた。
R: -CH2CHCH2.0-(C2H4OH-C4H9
OH
(製造例 4 )
下記化学式 ( ト) で示されるアミ ノアルキル基含有オルガノポ リ シロキサン(分子量 1 9 9 7 ) 1 0 0 g、 ィヒ学式 (リ) で示される ポリ オキシアルキレンダリ シジルエーテル 5 7. 5 g (ァミ ノ アル キル基含有オルガノポリ シロキサン中の全 N H基に対して 1 0 0 m o 1 % )及びイソプロピルアルコール 1 5. 8 g を仕込み、 窒素 ガスを導入した後密閉して、 8 0 °Cで 4時間反応を行なった。 反 応終了後 1 0 m m H gの減圧下 8 0 °Cで 1時間、 低沸点留分の除 去を行なったところ、 粘度 3 5 0 m P a ' s 、 ァミ ン当量 5 5 6 O g /m o 1 、 揮発分 1. 3 %の下記化学式 (チ) で示されるオイ ル状物 1 5 6 gが得られた。
CH3-f Si- O ¾Si- C3H6NR2
R:- CH2CHCH2Oi"C2H4Oi^C4H9
OH
CH2-CHCH20-(C 2H40)-To C4H9 (リ )
(実施例 1 〜 3及び比較例 1 〜 3 ) : ヘアコンディ ショナー 表 1 に示す各組成のヘアコンディ ショナーを製造し、 その使用 感及び使用性について、 下記の方法より評価し、 その結果を表 1 に示した。
(注 1 )高重合シリコーンエマルシヨ ン: K M— 9 0 3 [信越化学ェ 業(株)製商品名]
(注 2 )ァミノ変性シリ コーンエマルショ ン: K M— 9 0 7 [信越化 学工業(株)製商品名]
(ヘアコンディ ショナ一の製造方法)
工程 A : 成分 1 〜 2 、 1 0 〜 1 1及び 1 3 を均一に混合し、 加熱 溶解する。
工程 B : 成分 3 〜 9 を均一に混合し、 加熱、 溶解する。
工程 C : 工程 Aの混合物に、 工程 Bの混合物を添加して乳化後、 冷却して成分 1 2 を加え、 ヘアコンディ ショナ一を得る。
(評価方法)
女性 2 0名の専門パネルにより使用テス トを行ない、 市販のシ ヤンブーで洗髪後、 ヘアコンディ ショナーを塗布し、 塗布時の、 のびや、 すすぎ時の指通り、 その後毛髪を乾燥させ、 乾燥後の髪 のまとま り具合、 なめらかさ、 しっ と り感について以下の基準で 評価し、 その平均点で判定した。
(評価)
[評価基準]
5点 : 非常に良好
44点点 : 良好
3点 普通
2点 やや不良
1点 不良
[判定]
◎ : 平均点 4 . 5以上
〇 : 平均点 3 . 5以上 4 . 5未満
△ : 平均点 2 . 5以上 3 . 5未満
X : 平均点 2 . 5未満
表 1 の結果から明らかなように、 本発明のオルガノポリ シロキ サンを配合した実施例 1 〜 3 のヘアコンディ ショナーは比較例 1 〜 3 のそれと比較して、 塗布時の、 のび、 すすぎ時の指通り、 乾 燥後の髪のまとま り具合、 なめらかさ、 しっ と り感において、 極 めて優れた効果を示すもので、 総合的に非常に優れていることが 分力ゝつた。
(実施例 4〜 5及び比較例 4〜 5 ) : ヘアク リーム
表 2 に示す各組成のヘアク リームを製造し、 その使用感及び使 用性について評価し、 結果を表 2 に示した。
(表 2 ) 荬 比 例
4 5 4 5
1 .デカメチルシクロペンタシロキサン 7 7 7 7
2.オルガノポリシロキサン (製造例 2) 1 5
3.ミリスチン酸イソプロピル 5
4.メチルポリシロキサン( 1 0mm2 秒(25°C) ) 5 5
5.塩化ス亍ァリルトリメチルアンモニゥム 1.5 1.5 1.5 1.5 成 6.セタノール 2 2 2 2 分 7.プロピレングリコール 5 5 5 5
8.グリセリン 3 3 3 3
9.ヒドロキシェチルセルロース 0.2 0.2 0.2 0.2
1 0.防腐剤 適量 適 逾ま 適量
1 1 .香料 適重 適羞 適量 適量
1 2.糈製水 残量 残量 残畺 残鼉
1 .塗布時ののび ◎ X X 評 2.使用後の柔軟性 ◎ ◎ Ο X 価 3.なめらかさ ◎ ◎ X 厶 項 4.まとまり具合 ◎ ◎ X X
5.しっと y感 ◎ ◎ X X
6.総合評価 ◎ ◎ X X
(製造方法) . 工程 A : 成分 1 〜 4、 及び 6 を均一に混合し、 加熱、 溶解する。 工程 B : 成分 5 、 7 〜 1 0及び 1 2 を均一に混合し、 加熱、 溶解 する。
工程 C : 工程 Bで得られた混合物に工程 Aの混合物を添加して乳 化後、 冷却して成分 1 1 を加え、 ヘアク リームを得る。
(評価)
塗布時の、 のび、 使用後の髪の柔軟性、 なめらかさ、 まとまり 具合、 しっ と り感について前記の基準で評価し、 その平均点で判 定した。
表 2 の結果から明らかなように、 本発明のオルガノポリ シロキ サンを配合した実施例 4 、 5 のヘアク リームは比較例 4 、 5 のそ れと比較して、 塗布時の、 のび、 使用後の髪の柔軟性、 なめらか さ、 まとまり具合、 しっ と り感において、 極めて優れた効果を示 すもので、 総合的に非常に優れている ことが分かった。
(実施例 6 〜 9及び比較例 6 〜 8 ) :スタイ リ ングム一ス
表 3 に示す各組成のスタイ リ ングムースを製造し、 その使用感 及び使用性について評価し、 結果を表 3 に示した。 (表 3 )
11iw !fe皿e 実施例 比鉸例
6 7 8 9 6 7 8
1 .ピニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 (注 1 ) 5 - 8 一 5 - 一
2.メチルビニルエーテル マレイン酸ブチル /、一フェステル共重合体(注 2) ― 3 - 一 - 3 一
3.ピニルピロリ ンノメタクリル酸ジメチルアミノエチル■ジェチル硫酸塩共重合体 (注 3) - - 3 5 - - 5
4.オルガノボリシロキサン (製造例3) 1 2 1 0.5 一 一 ―
5.ポリエ一テル変性シリコーン(注 4) - 一 - - 一 1 - 成 6.高重合シリコーンエマルシヨン(注 5) - - - ― 1 一 ― 分 7.エタノール 10 10 10 10 10 10 10
8.肪應剤 mm. 週 S 適量 M 適 s
]ϋ量 適: £ 週量 適量 適更
10.精製水 残量 残量 残: k 残 S 残量 残量 残量
1 1 .液化石油ガス 7 7 7 7 7 7 7
1 .セット力の強さ @ ◎ 厶 〇 X
2.セットの持続性 ◎ ◎ ◎ ◎ 厶 X X
3.毛髮の風合い ◎ ◎ ◎ ◎ X X X
4.なめらかさ ◎ ◎ ◎ Ο X △
5.ツヤ ◎ ◎ ◎ ◎ X X X
6.フレーキングのなさ ◎ ◎ © ◎ X X 厶
7.総合評価 ◎ ◎ ◎ ◎ X X X
(注 1 ) ビニルピロ リ ドン/酢酸ビニル共重合体 : P V P Z V A E - 7 3 5 ( G A F社製商品名)、
(注 2 ) メチルビニルエーテル/マレイ ン酸ブチルハーフエステ ル共重合体 : B E M— 4 2 S ( N ) (大阪有機化学社製商品名)、 (注 3 ) ビニルピロ リ ドン Zメタク リル酸ジメチルアミ ノエチ ル · ジェチル硫酸塩共重合体: H Cポリマ一 3 A (大阪有機化学社 製商品名)、
(注 4 ) ポリエーテル変性シリ コーン : K F— 6 0 1 7 [信越化学 工業 (株)製商品名]、
(注 5 ) 高重合シリ コーンエマルシヨ ン : K M— 9 0 3 [信越化学 工業 (株)製商品名]。
(製造方法)
工程 A : 成分 1 〜 1 1 を均一に混合する。
工程 B : 工程 Aで得られた混合物と成分 1 2 をエアゾール缶に充 填し、 スタイ リ ングムースを得る。
(評価)
人毛のウイ ッグに、 市販の通常タイプのシャ ンプーと リ ンスを 施用後、 乾燥させる。 次に、 実施例 6 〜 9及び比較例 6 〜 8 の各 ス夕ィ リ ングムース 5 g を各々人毛のウイ ッグに塗布し、 乾燥し たものについて、 セッ ト力の強さ、 セッ トの持続性、 ベたつきや ごわごわ感などの毛髪の風合い、 なめらかさ、 艷、 更に、 フ レー キングの状態については、 これらのウイ ッグにコーミング(櫛でと かす)を 5回施し、 フレーキングのなさを前記の基準で評価し、 そ の平均点で判定した。 '
表 3 の結果から明らかなように、 本発明のオルガノポリ シロキ サンを配合した実施例 6〜 9 のスタイ リ ングムースは比較例 6〜 8 のそれと比較して、 セッ ト力の強さ、 セッ ト持続性、 ベたつき やごわごわ感などの毛髪の風合い、 なめらかさ、 艷、 フレーキン グの状態において、 極めて優れた効果を示し、 総合的に非常に優 れていることが分かった。
(実施例 1 0 ) : 整髪用ヘアク リーム
(成分名) (%)
I . オルガノポリ シロキサン(製造例 5 ) 5. 0 2. ステアリ ン酸 0. 5
3 . スクヮラン 5. 0
4. 流動パラフィ ン 2 0. 0
5 . ポリオキシエチレンセチルエーテル(2 0 Ε.〇·) 1. 5
6. ポリオキシエチレンセチルエーテル(2 Ε. Ο. ) 2. 5 7 . モノステアリ ン酸ソルピタン 1. 5
8. モノステアリ ン酸グリセリル(自己乳化型) 0. 5
9. ト リエタノールァミ ン 1. 0 1 0. ポリ ビニルピロ リ ドン 1 0. 0
I I . ポリ アク リル酸アミ ド混合液(注 1 ) 2. 0 1 2. プロ ピレングリ コール 5. 0
1 3. 防腐剤 適量
1 4. 香料 適量
1 5. 精製水 残量
(注 1 )ポリ アク リル酸アミ ド混合液:セピゲル 3 0 5 (セピック社
製)
(製造方法)
工程 A : 成分 1 〜 8 を均一に混合し、 加温、 溶解する。
工程 B : 成分 9 〜 1 3及び 1 5 を均一に混合し、 加温、 溶解する。 工程 C : 工程 Aで得られた混合物に工程 Bで得られた混合物を加 えて乳化後、 冷却して成分 1 4 を加え、 整髪用ヘアク リームを得 る。
本発明の整髪用ヘアク リームは、 油性感がなく 、 適度の整髪効 果があ り、 フレーキングも無く、 柔軟性、 しっ と り感、 艷に極め て優れた効果を示すものであった。
(実施例 1 1 ) : シャンプー
(成分名) (%)
1 . オルガノポリ シロキサン(製造例 3 ) 1 . 0
ヤシ油脂肪酸メチルタウリ ンナト リウム 2 0 . 0
ヤシ油脂肪酸アミ ドプロピルべタイン 5 . 0
ラウリ ン酸ジェタノ一ルアミ ド 3 . 0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残量
(製造方法)
工程 A : 成分 1 〜 7 を均一に混合する。
本発明のシャンプーは、 洗髪後、 まとま り、 滑らかさ、 しっ と り感があり、 艷に極めて優れた効果を示すものであった。
産業上の利用可能性
本発明のオルガノポリ シロキサンを配合する毛髪化粧料は、 軽 い伸びとさっぱり した使用感と共に、 使用後の毛髪のまとま りや 指通りの良さ、 柔軟性、 なめらかさ、 ェモリエン ト効果などのコ ンディ ショニング効果に優れ、 蓄積性もなく使用性にも優れ、 良 好な経時安定性を有する。
更に、 セッ ト剤として毛髪固定用高分子化合物と併用するこ と によ り、 柔軟性、 平滑性、 ェモリエン ト効果を付与し、 自然な艷 を与え、 且つ、 良好なセッ ト保持性を有しながら、 固定用高分子 化合物の皮膜の剥離(フレーキング)の抑制効果に優れ、 良好な経 時安定性を有する等、 非常に優れた毛髪化粧料である。