WO2002056727A1 - Brosse a dents - Google Patents

Description

明 細 書 歯 磨 き 器 技術分野

この発明は、 ブラシをノズルから突出させ、 該ノズルの吐出口 から水を吐出しながらブラシでブラッシングするところの、 歯槽 膿漏や虫歯の予防と治療に適した歯磨き器に関する。 背景技術

歯垢を除去し難い箇所は、 歯間の歯肉溝や歯肉溝の奥のポケッ 卜であることは広く知らされている。 歯垢を除去するため、 一般 には、 歯ブラシの毛先の形状を歯肉溝に挿入しやすいように工夫 して、 ブラッシングを行っている。 しかし、 この方法では、 一箇 所ずつ根気よく手作業を行う必要があり、 1 時間以上の時間をか けたブラッシングを要求するものであるから、 腕が疲れる上に時 間がかかリ過ぎ、 これを長時間にわたって持続するのは容易なこ とではなかった。

これを解決するために、 特許第 2 6 6 3 2 1 3号公報の歯磨き 器では、 噴水ノズルの先端付近の通水路に太径のシリンダ部を形 成し、 該シリンダ部に収容したビス トン体を往復駆動する手段を 設けて、 該ピス トン体の前面に保持された剛毛束の先端部が、 毛 の長さ方向に往復移動してノズル先端の吐出口から出入するよう にしている。

しかし、 剛毛束の先端部を、 ノズル先端の吐出口から剛毛束の 長さ方向に出入させる方式では、 毛先の動作距離が毛の長さ方向 に変動するため、 患者自身で実施するのはもとより、 歯科医など の専門家が患者に対して実施する場合でも、 炎症した歯肉に毛先 を突き刺してしまう危険が高く、 強烈な痛みを伴う問題がある。 そこで、 この発明の第 1 の目的は、 ブラシの毛先部が水流によ リ毛の長さ方向とは直交する方向に自動的に振動する方式で、 毛 先部を一度歯部のポケッ ト内に挿入すれば、 歯肉を突き刺すよう なことなく、 安全にブラッシング可能とすることにある。

第 2の目的は、 さらに、 ソズルから吐出される水流をブラシの 毛先部へ集中させることができ、 ブラッシングにより歯面から剥 離した歯垢や汚れをポケッ 卜内から効率よく洗い出すことを可能 とすることにある。

第 3の目的は、 ブラシが水流によリ自動的に回転する方式で、 毛先部を一度歯部のポケッ ト内に挿入すれば、 歯肉を突き刺すよ うなことなく、 安全にブラッシング可能とすることにある。

第 4の目的は、 ブラシの毛先部が水流により毛の長さ方向とは 直交する方向に自動的に振動する方式で、 毛先部を一度歯部のポ ケッ ト内に挿入すれば、 歯肉を突き刺すようなことなく、 安全に ブラッシング可能と し、 かつ内部構造を簡素化可能とすることに あ o 発明の開示

請求項 1 に係る発明は、 上記第 1 の目的を達成するもので、 ブ ラシをノズルから突出させ、 該ノズルの吐出口から水を吐出しな がらブラシでブラッシングする歯磨き器において、 ブラシを有す るブラシレバ一をノズル内に揺動自在に支承し、 吐出口に至る流 路の一部を屈曲させてその屈曲部においてブラシレバーを流水方 向とは反対方向に付勢する弾性部材を設け、 この弾性部材による 弾性力と流水圧によリブラシレバーが往復揺動するようにしたこ とを特徴とする。 これにより、 ブラシの毛先部が水流により毛の 長さ方向とは直交する方向に自動的に振動するので、 毛先部を一 度歯部のポケッ 卜内に挿入すれば、 歯肉を突き刺すようなことな く、 安全にブラッシングできる。

請求項 2に係る発明は、 請求項 1 に係る発明の構成に加え、 吐 出口による水の吐出方向をブラシの先端部に指向させたことを特 徴とする。 これにより、 吐出口による水の吐出方向をブラシの先 端部に指向させたので、 ノズルから吐出される水流をブラシの毛 先部へ集中させることができ、 ブラッシングにより歯面から剥離 した歯垢や汚れをポケッ 卜内から効率よく洗い出すことができる。 請求項 3に係る発明は、 第 3の目的を達成するもので、 ブラシ をノズルから突出させ、 該ノズルの吐出口から水を吐出しながら ブラシでブラッシングする歯磨き器において、 ブラシを有するブ ラシ回転軸を、 ノズルの中心軸に対し偏心させて回転自在に軸受 けし、 このブラシ回転軸に流水圧により回転する水車を固定した ことを特徴とする。 これにより、 毛先部を一度歯部のポケッ ト内 に挿入すれば、 歯肉を突き刺すようなことなく、 安全にブラッシ ングできる。

請求項 4に係る発明は、 第 4の目的を達成するもので、 ブラシ をノズルから突出させ、 該ノズルの吐出口から水を吐出しながら ブラシでブラッシングする歯磨き器において、 吐出口に至る流路 を屈曲させ、 ブラシを先端に設けたブラシレバーを流路に沿って 屈曲させ、 該流路内にブラシの毛の長さ方向とは直交する方向に 揺動自在に配置し、 該ブラシレバーの他端にピス トンを設けて、 このビス トンを流水方向とは反対方向に付勢する弾性部材を設け、 この弾性部材による弾性力と流水圧によリブラシレバーが往復揺 動するようにしたことを特徴とする。 これにより、 ブラシの毛先 部が水流により毛の長さ方向とは直交する方向に自動的に振動す るので、 毛先部を一度歯部のポケッ ト内に挿入すれば、 歯肉を突 き刺すようなことなく、 安全にブラッシングできる。 また、 ブラ シレバーを軸受けする必要がないため、 内部構造を簡素にできる。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 この発明の第 1 実施例の断面図である。

第 2図は、 この発明の第 2実施例の断面図である。

第 3図は、 そのノズルの正面図である。

第 4図は、 この発明の第 3実施例の断面図である。

第 5図は、 その A— A線に沿った断面図である。

第 6図は、 この発明の第 4実施例の断面図である。 発明を実施するための最良の形態

次に、 この発明の実施の形態を図面に従って詳細に説明する。 第 1 図は、 この発明の第 1 実施例、 つまり請求項 1 に係る発明 の実施例を示す。 ノズル 1 は、 本体 2に対しほぼ直角にしてその 先端に固定され、 ノズル 1 の先端開口である吐出口 1 aに至る流 路 3は、 本体 2内から吐出口 1 aにかけてほぼ直角に屈曲してい る。

ノズル 1 内には、 先端コア 5 aにブラシ 4を保持したブラシレ バー 5が、 その中途をピン 6にて回動自在に支承されている。 ブ ラシ 4の一部は、 吐出口 1 a との間に十分な間隙をもって突出し ている。 ブラシ 4とは反対側において、 ブラシレバ一 5の後部に は、 一端をノズル 1 の内壁面に固定した弾性部材である圧縮コィ ルバネ 7が作用しており、 ブラシレバー 5の後部は、 この圧縮コ ィルバネ 7により本体 2からの水流に逆らう方向に付勢されてい る。

第 1 図の構造によると、 ブラシレバ一 5は、 圧縮コイルバネ 7 により通常は本体 2の先端 2 aに押し当てられているが、 本体 2 側から流れてく る流水圧を受けると、 それによる圧力と圧縮コィ ルバネ 7による弾性圧とが釣り合うところまでピン 6を支点に回 動し、 それによる流水圧の変動にて再び圧縮コイルパネ 7により 押し戻される。 そして、 これが繰り返されることにより、 ブラシ レバー 5が繰り返し往復回動し、 吐出口 2から水が吐出されなが ら、 ブラシ 4の毛先部が、 ノズル 1 外で毛の長さ方向とは直交す る方向に振動することになる。

第 2図および第 3図は、 この発明の第 2実施例、 つまり請求項 2に係る発明の実施例を示す。 この例では、 第 1 図の構造に対し、 ノズル 1 の先端開口 1 aを水を吐出するための吐出口としないで、 ブラシ 4を突出させるだけの開口とし、 これとは別にその周囲に 複数の吐出口 8を設け、 流路 3からの水がこれら吐出口 8へ分岐 して流れて同時に吐出され、 その際の吐出方向がブラシ 4の先端 部に指向するようにしたものである。

第 4図および第 5図は、 この発明の第 3実施例、 つまり請求項 3に係る発明の実施例を示す。 この例では、 ブラシレバ一 5に代 えて、 ブラシ 4を先端コア 9 aに保持したブラシ回転軸 9を用い、 このブラシ回転軸 9の中途をノズル 1 内の軸受 1 0にて、 また後 端をノズル内壁面の凹部 1 1 にて、 本体 2の流路 3の中心軸に対 し距離 Lだけ偏心させて回転自在に軸受けするとともに、 このブ ラシ回転軸 9に、 本体 2からの流水圧を受ける水車 1 2を固定し たものである。

第 4図および第 5図に示した構造によると、 水車 1 2が流路 3 を流れる流水圧を偏心状態で受けるので、 吐出口 1 aから水が吐 出されながら、 ブラシ 4がブラシ回転軸 9と一体に回転する。 こ の例の場合、 回転運動をリンク機構や偏心カムによリ往復運動に 変換する運動変換機構を用いて、 ブラシ 4の毛先部が、 回転と同 時に毛の長さ方向とは直交する方向に振動する構造にすることも 容易でのる o

第 6図は、 この発明の第 4実施例、 つまり請求項 4に係る発明 の実施例を示す。 この例では、 ノズル 1 自体を逆 L形としてノズ ル 1 内の流路 3 aを屈曲させ、 この流路 3 aに沿ってブラシレバ 一 5を屈曲させている。 そして、 このブラシレバ一 5の中途にピ ン 1 3を直角に貫通して設け、 このピン 1 3を案内する案内溝 1 4を流路 3 aの途中に形成して、 ブラシレバー 5を毛の長さ方向 と直交する方向に往復揺動自在と している。 また、 ブラシレバー 5の後端にピス トン 1 5を設け、 このピス トン 1 5とノズル 1 の 基端 1 b との間に弾性部材である圧縮コイルパネ 1 6を設けたも のである。

第 6図の構造によると、 ブラシレバー 5は、 圧縮コイルパネ 1 6により通常は押し下げられているが、 ピス トン 1 5が本体 2側 から流れてく る流水圧を受けると、 それによる圧力と圧縮コイル パネ 1 6による弾性圧とが釣り合うところまで押し上げられ、 流 水圧が変動すると、 再び圧縮コイル.パネ 1 6により押し戻される。 そして、 これが繰り返されることにより、 ブラシレバー 5が繰り 返し往復揺動し、 吐出口 1 aから水が吐出されながら、 ブラシ 4 の毛先部が、 ノズル 1 外で毛の長さ方向とは直交する方向に振動 る しとレな 。 産業上の利用可能性

この発明は、 水を吐出しながらブラッシングを行う、 家庭用や 歯科用に用いる電動歯ブラシなどの歯磨き器に関する。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . ブラシをノズルから突出させ、 該ノズルの吐出口から水を 吐出しながら前記ブラシでブラッシングする歯磨き器において、 前記ブラシを有するブラシレバーを前記ノズル内に揺動自在に支 承し、 前記吐出口に至る流路の一部を屈曲させてその屈曲部にお いて前記ブラシレバーを流水方向とは反対方向に付勢する弾性部 材を設け、 この弾性部材による弾性力と流水圧によリ前記ブラシ レバーが往復揺動するようにしたことを特徴とする歯磨き器。

2 . 前記吐出口による水の吐出方向を前記ブラシの先端部に指 向させたことを特徴とする請求項 1 に記載の歯磨き器。

3 . ブラシをノズルから突出させ、 該ノズルの吐出口から水を 吐出しながら前記ブラシでブラッシングする歯磨き器において、 前記ブラシを有するブラシ回転軸を、 前記ノズルの中心軸に対し 偏心させて回転自在に軸受けし、 このブラシ回転軸に流水圧によ リ回転する水車を固定したことを特徴とする歯磨き器。

4 . ブラシをノズルから突出させ、 該ノズルの吐出口から水を 吐出しながら前記ブラシでブラッシングする歯磨き器において、 前記吐出口に至る流路を屈曲させ、 前記ブラシを先端に設けたブ ラシレバーを前記流路に沿って屈曲させ、 該流路内に前記ブラシ の毛の長さ方向とは直交する方向に揺動自在に配置し、 該ブラシ レバーの他端にビス トンを設けて、 このビス トンを流水方向とは 反対方向に付勢する弾性部材を設け、 この弾性部材による弾性力 と流水圧によリ前記ブラシレバ一が往復揺動するようにしたこと を特徴とする歯磨き器。