WO2001080263A1 - Commutateur a membrane - Google Patents

Description

明細書 メンブレンスィツチ 技術分野

本発明は、 メンブレンスィツチに関するものであり、 特に半球形金属製のクリ ックパネを有するメンブレンスィツチに関するものである。 背景技術

従来のこの種メンブレンスィツチの一例を図 5及び図 6を参照しながら説明 する。

図に於いて、 メンブレンスイッチ 1は、 回路基板 2と、 該回路基板 2上に設け られた中心部固定接点 3及ぴ側部固定接点 4と、 クリックバネ 5と、 該クリック パネ 5の上面を含み、前記回路基板 2上面に接着剤 6にて貼着される絶縁シート 7とから成る。

回路基板 2はポリェステル等のフィルムにて成形され、該回路基板 2の中心部 に前記中心部固定接点 3が配設され、その外周部位に略円状の側部固定接点 4が 配設されている。 また、 クリックバネ 5は半球形金属製にて成形されて可動接点 を兼ねている。 このクリックパネ 5は、 その下端周辺部が側部固定接点 4上に載 置され、 且つ、 その中心部位が前記中心部固定接点 3の上面に面するように配設 される。

更に、回路基板 2上面には絶縁シート 7が接着剤 6にて貼着される。このとき、 絶縁シート 7は、 タリックバネ 5上面にも接着剤 6にて貼着され、 この絶縁シー ト 7によって、 クリックバネ 5が位置ずれしないようにクリックパネ 5が定着さ れている。

そこで、 クリックバネ 5の略中心部の上方に配設されているキートップ （図示 せず） を打鍵することにより、 前記絶縁シート 7及ぴクリックバネ 5を下方へ押 圧し、可動接点を兼ねているタリックバネ 5の中心部が前記中心部固定接点 3に 接触し、 中心部固定接点 3と側部固定接点 4とを電気的に導通させるように構成 している。

上記クリックパネ 5は、絶縁シート 7の接着によって位置ずれしないように定 着されているが、 クリックバネ 5が押圧されたときのエア抜きのために、 図 5及 び図 6に示すように、 クリックバネ 5の一端部を開口するようにして絶縁シート 7に略円形のエア抜き礼 8が開穿されている。

上記従来例のメンブレンスィツチ 1に設けたエア抜き孔 8は、 クリックバネ 5 の一部が表面に露出するようにして設けられいる。 又、 エア抜き孔 8が前記固定 接点 3， 4に近いので、 エア抜き孔 8から塵埃或いは湿気等が侵入しやすく、 そ の場合、 メンブレンスィツチとしての機能が低下してしまうという課題があった。 発明の開示

本発明は、 上記技術的課題を解決するべくなされたものであり、 クリックパネ が定位置に定着される構成において、固定接点部位が上記従来例のエア抜き孔を 介して侵入する塵埃や湿気等から受ける悪影響を可及的に軽減することを目的 とする。

本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明に係るメンブ レンスィツチは、樹脂材料のフィルムにて成形された回路基板上に固定接点を設 け、該固定接点に接触する半球形金属製のクリックパネから成る可動接点部材を 配設し、 且つ、 該クリックパネを含み、 前記回路基板上面に絶縁シートを貼着し て該クリックバネを定着して成るメンブレンスイッチにおいて、前記タリックバ ネ上面に貼着せられる前記絶縁シートの下面には、該クリックパネとの間に該ク リックパネの一部と連通する空気連通路が接着剤の不使用部位によつて形成さ れると共に、該空気連通路を該絶縁シートの端部と前記回路基板の端部との間に 設けた開口部に連通したことを特徴とする。

また、 本発明のメンブレンスイツチは、 上記開口部が上記絶縁シートの一端部 及ぴ他端部に対峙して設けられ、上記空気連通路が該双方の開口部に及んで上記 回路基抜上にストライプ状に形成されたことを特徴とする。 さらに、 本発明のメ ンブレンスイッチは、 上記絶縁シートが上記クリックパネの上面を含み、 上記回 路基板上に斑点状に貼着せられて上記空気連通路が形成され、該空気連通路を上 記開口部に連通したことを特徴とする。 また、 本発明のメンブレンスイッチは、 上記絶縁シートが上記クリックパネの上面を含み、上記回路基板上にマトリタス 状に貼着されて上記空気連通路が形成され、該空気連通路を上記開口部に連通し たことを特徴とする。 図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係るメンブレンスィツチの一実施例を説明するための一部切 欠平面図である。

図 2は、本発明に係るメンブレンスィツチの他の実施例を説明するための一部 切欠平面図である。

図 3は、本発明に係るメンブレンスィツチのさらに別の実施例を説明するため の一部切欠平面図である。

図 4は、 図 1に示したメンブレンスイッチの A— A線に沿った断面図である。 図 5は、従来例のメンブレンスィツチを説明するための一部切欠平面図である。 図 6は、図 5に示した従来例のメンブレンスイッチの B— B線に沿った断面図 である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態を図 1乃至図 4を参照しながら具体的に説明する。 図 1乃至図 4において、 1 0は本発明に係るメンプレンスィッチを示す。 この メンブレンスイッチ 1 0は、従来例と同様にポリエステル等の樹脂フィルムにて 成形された回路基板 1 1と、 回路基板 1 1上に配設された中心部固定接点 1 2及 び側部固定接点 1 3と、 可動接点を兼ねる半球状金属製のクリックバネ 1 4と、 クリックパネ 1 4上面を含み、回路基板 1 1上面に接着剤 1 5にて貼着される絶 縁シート 1 6とから成る。

半球状金属製のクリックバネ 1 4は、その下端周辺部が側部固定接点 1 3上に 载置され、 そして、 その中心部が中心部固定接点 1 2上面に面するように配設さ れている。絶縁シート 1 6をクリックパネ 1 4に接着剤 1 5を用いて貼着するこ とにより、 タリックバネ 1 4が位置ずれしないようにタリックパネ 1 4を定位置 に定着している。

本発明のメンブレンスィツチ 10においては、 クリックパネ 14の略中心部を 押圧することにより、 クリックバネ 14の中心部が反転して中心部固定接点 12 に接触し、 中心部固定接点 12と側部固定接点 13とを電気的に導通する。 又、 クリックパネ 14の押圧動作を解除すれば、 クリックパネ 14の弾性復元力によ り元の位置に復帰する。

クリックパネ 14の押圧動作時には、スイッチング動作を円滑ならしめるため に前記固定接点 12及び 13部位の空間に滞留するエアを外部へ逃散させる必 要がある。

図 1に示す実施の形態では、回路基板 1 1上に貼着される絶縁シート 16は前 記クリックバネ 14を含み左右方向へ直線状の空気連通路 1 7を形成するため に、 接着剤 15は回路基板 11及ぴクリックパネ 14， 14，.·. 上にストライ プ状に装着されている。 空気連通路 17， 17，... は、 回路基板 11と絶縁シ ート 1 6の左右両端部に非接着部位によって形成される開口部 17 a， 17 a,... と連通されている。

図 2に示す実施の形態では、 接着剤 15, 15,... は、 回路基板 1 1及びク リックバネ 14， 14，... 上面に斑点状に配設されて前記絶縁シート 16を回 路基板 1 1及ぴクリックパネ 14， 14，... 上に貼着されている。 従って、 空 気連通路 17は， クリックバネ 14， 14，... の部位を含み、 回路基板 1 1と 絶縁シート 16との間に非接着部位によって斑点状に形成され、 そして、 回路基 板 1 1と絶縁シート 16の端部における非接着部位によって形成される前記開 口部 1 7 a， 17 a,... と連通している。

又、図 3に示す実施の形態では、接着剤 15， 15 , ... はクリックパネ 14， 14，... を含み、 回路基板 1 1上面にマトリクス状に配設されて、 絶縁シート 16を貼着している。 従って、 非接着部位によって空気連通路 17， 17，... もマトリクス状に形成されると共に、回路基板 11と絶縁シート 16の端部にお ける非接着部位によって形成される開口部 17 a, 17 a,... と連通している。 即ち、 この実施形態においては、 従来の全面接着の方式をストライプ状、 斑点状 又はマトリクス状等に変更し、 かつ、 非接着部位によって空気連通路 17が形成 され、 更に、 空気連通路 17、 回路基板 11の端部に形成されている開口部 1 7 a, 17 a,... と連通させ、 そして、 クリックパネ 14， 14，.·. の夫々の打 鍵時におけるエア抜きをしてスィツチング動作を円滑ならしめている。

即ち、 クリックバネ 14は， 前述したように接着剤 15によって絶縁シート 1 6が貼着されているので、 クリックパネ 14は適正に位置決めされており、位置 ずれするようなことはない。 又、 空気連通路 17に連通している開口部 1 7 a， 17 a,... は回路基板 1 1の端部に形成されているため、 クリックパネ 14， 14，... の位置から遠く、 従って、 開口部 17 a， 17 a,... から固定接点 1 2及び 13までは経路が長くなるため、 開口部 17 a， 17 a,... から侵入す る塵埃や湿気等による悪影響は大幅に軽減される。

尚、 本発明は、 本発明の趣旨を逸脱しない限り種々の改変を為すことが可能で あり、 本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。

本発明は上記実施の形態に於いて説明したように、絶縁シートをクリックバネ を含み回路基板上に接着剤を用いて貼着するとき、接着剤の非使用部位によって 形成される空間部を空気連通路とし、 そして、 固定接点部位の空間部に滞留して いる空気抜きを図っている。 更に、 この空気連通路は回路基板の端部に接着剤の 非使用部位によって形成される開口部と連通しており、 かつ、 この開口部は前記 固定接点の位置から遠く配設される。 従って、 この開口部から固定接点までは経 路を長くすることができ、 かつ、 この開口部から侵入しょうとする塵埃や湿気等 は当該メンブレンスイッチを収容しているケースによってもその侵入が抑制さ れることになる。 従って、 従来例のようにエア抜き孔から侵入した塵埃や湿気等 によって接点部位に悪影響を及ぼすようなことは大幅に軽減される。 もちろん、 クリックバネは前記絶縁シートの接着剤による貼着部位によって適正なる位置 に定着され円滑なるスイッチング動作が期待でき、 かつ、接着剤の全面塗布の形 式を採用していないので、 該接着剤の使用量も低減でき、 コストダウンにも寄与 する等の、 効果を奏する。

Claims

請求の範囲

1 . 樹脂材料のフィルムにて成形された回路基板上に固定接点を設け、 該固定 接点に接触する半球形金属製のクリックパネから成る可動接点部材を配設し、且 つ、 該クリックバネを含み、 前記回路基板上面に絶縁シートを貼着して該クリッ クパネを定着して成るメンブレンスィツチにおいて、前記クリックバネ上面に貼 着せられる前記絶縁シートの下面には、該クリックパネとの間に該クリックバネ の一部と連通する空気連通路が接着剤の不使用部位によって形成されると共に、 該空気連通路を該絶縁シートの端部と前記回路基板の端部との間に設けた開口 部に連通したことを特徴とするメンブレンスイッチ。

2 . 上記開口部は上記絶縁シートの一端部及ぴ他端部に対峙して設けられ、 上 記空気連通路が該双方の開口部に及んで上記回路基抜上にストライプ状に形成 されたことを特徴とする請求項 1記載のメンブ

3 . 上記絶縁シートは上記クリックパネの上面を含み、 上記回路基板上に斑点 状に貼着せられて上記空気連通路が形成され、該空気連通路を上記開口部に連通 したことを特徴とする請求項 1記載のメ

4. 上記絶縁シートは上記クリックパネの上面を含み、 上記回路基板上にマト リクス状に貼着されて上記空気連通路が形成され、該空気連通路を上記開口部に 連通したことを特徴とする請求項 1記載のメンプレンスィッチ。