JPWO2009072276A1 - 画像符号化装置、ビデオカメラ、集積回路及び画像符号化方法 - Google Patents
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Abstract
プリレコード機能をもつ画像符号化装置であって、映像信号を符号化することでクローズドGOP又はオープンGOPを生成する符号化部(11)と、符号化部(11)で生成された少なくとも1個のGOPを先入れ先出し方式で記憶するバッファ部(14)と、撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザI/F部(12a)と、ユーザI/F部(12a)が撮影開始指示を受け付ける前に、非記録状態を確保したうえで符号化部(11)に符号化を開始させ継続させることでクローズドGOPを含むGOP列を生成させ、ユーザI/F部(12a)が撮影開始指示を受け付けると、非記録状態から記録状態に切り替えるとともに、符号化部(11)がオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように符号化部(11)を制御する記録制御部(12b)とを備える。
Description
本発明は、撮像部から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する画像符号化装置及びその画像符号化装置を備えるデジタルビデオカメラに関する。
従来、デジタルビデオカメラ等での画像記録は、ユーザからの記録開始指示(録画ボタン操作等)によって、画像の符号化及び記録が開始される(例えば、特許文献1参照)。
図7は、従来のデジタルビデオカメラの構成を示している。図8は、図7に示される従来のデジタルビデオカメラの記録動作の制御タイミングを示している。
図7に示されるように、従来のデジタルビデオカメラは、撮像部40、符号化部41、制御部42、記録部43及びデータスイッチ47を備える。
撮像部40は、光学機構や撮像素子等で構成されたカメラ部であり、所定フレームレートの映像信号を符号化部41へ出力する。
制御部42は、デジタルビデオカメラの使用者からの撮影開始及び終了指示の操作情報(撮影記録ボタンを押す及び離す等の情報)を取得するユーザI/F(インターフェイス)部42aと、その操作情報に基づいて各構成要素に各種制御信号を出力する記録制御部42bとを有する。
符号化部41は、記録制御部42bからの符号化制御信号に従って、撮像部40からの映像信号を所定のGOP(Group of Picture)構造で符号化し、符号化情報を出力する。
データスイッチ47は、記録制御部42bからの記録制御信号に従って、符号化部41からの符号化情報が記録部に入力されることをON/OFFする。
記録部43は、データスイッチ47を通過してきた符号化情報を記録媒体へ記録する。
このような構成を有する従来のデジタルビデオカメラでは、図8の制御タイミングに示されるように、撮像部40から出力された映像信号は、使用者が撮影記録の開始指示をしてから終了指示をするまでの間において、符号化部41で符号化され、記録部43で記録される。このようなデジタルビデオカメラでは、使用者が撮影記録の開始指示をした以降の映像だけが記録されるので、シャッターチャンスを逃してしまうということが起こり得る。
そこで、最近、いわゆるプリレコード機能を有するデジタルビデオカメラが開発されている。プリレコード機能を有するデジタルビデオカメラは、デジタルビデオカメラの使用者の撮影開始指示よりも前から撮像及び符号化処理を行って符号化情報を所定の時間分蓄えておき、撮影開始指示があった時点で、蓄えていた符号化情報と撮影開始指示後の符号化情報とを記録する機能を有するデジタルビデオカメラである。これにより、使用者が撮影記録の開始指示をした時点よりも前の映像から記録されるので、シャッターチャンスを逃してしまうことが回避される。以下、そのようなプリレコード機能を有する従来のデジタルビデオカメラについて説明する。
図9は、従来のプリレコード機能付きデジタルビデオカメラの構成を示している。図10は、図9に示されるデジタルビデオカメラの記録動作の制御タイミングを示している。図11は、図9に示されるデジタルビデオカメラによる符号化処理におけるGOP構造を説明する図である。
図9に示されるように、従来のプリレコード機能付きデジタルビデオカメラは、撮像部60、符号化部61、制御部62、記録部63、バッファ部64、ダミーGOP発生部65、符号化情報選択部66及びデータスイッチ67を備える。
撮像部60は、光学機構や撮像素子等で構成されたカメラ部であり、所定フレームレートの映像信号を符号化部61へ出力する。符号化部61は、制御部62からの符号化制御信号に従って、撮像部60からの映像信号を所定のGOP構造で符号化し、符号化情報を出力する。ここでの符号化処理では、GOP先頭のBピクチャが直前のGOP内を参照してピクチャ間符号化が行われるオープンGOP構造が採用される。たとえば、図11(a)に示されるように、GOPn-2の先頭の−2と記したBピクチャは、直前のGOPn-3内のピクチャ9を参照している。
なお、GOPには、オープンGOPとクローズドGOPがある。オープンGOPは、直前のGOPに属するピクチャを参照するピクチャを含むGOPであり、画質が向上されるというメリットを有する。一方、クローズドGOPは、他のGOPに属するピクチャを参照するピクチャを含まないGOPであり、GOP単位での編集において制約がないというメリットを有する。
制御部62は、デジタルビデオカメラの使用者からの撮影開始及び終了指示の操作情報(撮影記録ボタンを押す及び離す等の情報)を取得するユーザI/F部62aと、その操作情報に基づいて各構成要素に各種制御信号を出力する記録制御部62bとを有する。
符号化部61は、記録制御部62bからの符号化制御信号に従って、撮像部60からの映像信号をオープンGOP構造で符号化し、符号化情報を出力する。出力された符号化情報は、先入れ先出し方式のバッファ部64によって一定時間の間蓄えられる。
ダミーGOP発生部65は、画面全体が灰色或いは黒等で構成されたクローズドGOP構造のダミーGOPを発生する。
符号化情報選択部66は、記録制御部62bからのGOP挿入制御信号に従って、バッファ部64から出力された符号化情報と、ダミーGOP発生部65から発生されたダミーGOPのいずれかを選択し、選択したGOPを記録部63へ出力する。
データスイッチ67は、記録制御部42bからの記録制御信号に従って、符号化情報選択部66から出力されたGOPが記録部63に入力されることをON/OFFする。
記録部43は、データスイッチ47を通過してきたGOPを記録媒体へ記録する。
このような構成を有する従来のプリレコード機能付きデジタルビデオカメラは、図10の制御タイミングに示されるように動作する。
先ず、デジタルビデオカメラの使用者が撮影モード等を指示する操作を行うと、ユーザI/F部62aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部62bは、プリレコードを開始するために、符号化部61に対して符号化制御信号で撮像及び符号化処理の開始を指示する。これにより、図11(a)に示されるオープンGOP構造で、映像信号が順次符号化され(図10ではGOP1、GOP2、GOP3、GOP4…と図示されている)、バッファ部64に蓄積されていく。そして、バッファ部64の容量分の遅延時間を経て、蓄積されていた符号化情報は、入力順に出力側に現れる。
次に、デジタルビデオカメラの使用者が撮影開始を指示する操作を行うと、ユーザI/F部62aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部62bは、GOP挿入制御信号によって、撮影開始指示直後に位置するGOP(図10に示されるGOP2)をダミーGOP発生部65が出力するダミーGOP(GOP_d)で置き換えるように、符号化情報選択部66を制御する。同時に、記録制御部62bは、記録制御信号によって、ダミーGOP(GOP_d)を先頭として記録部63への記録が開始され、続いてGOP2の直後のGOP3から続くGOP列が記録部63に記録されていくように、データスイッチ67を制御する。
そして、デジタルビデオカメラの使用者が撮影終了を指示する操作を行うと、ユーザI/F部62aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部62bは、符号化部61で現在符号化処理中のGOP(図10ではGOP10)までの全てのGOPが記録部63に記録され終えるまで、記録制御信号を有効にし続ける。
このようにして記録された符号化情報は、図11(b)の「記録開始」に示されるGOP構造(GOP_d、GOP3、GOP4…)になっており、先頭に挿入されたダミーGOP(GOP_d)により、記録開始時は常にクローズドGOPから始まることが確保されるので、参照ピクチャが存在しないオープンGOPから記録されてしまうという不具合が解消される。つまり、ダミーGOPに続くGOPnが、画面全体が灰色或いは黒等で構成されたダミーGOPを参照するように変更されるので、復号化する際に大きな視覚的ノイズを抑えた画像が再生され得る。
特開平10−262259号公報
しかしながら、上記従来のプリレコード機能付きデジタルビデオカメラでは、記録された符号化情報を復号化する際に、ダミー画像であるダミーGOP(GOP_d)の復号化結果を表示することになり、不必要なダミー画像の表示と、続くGOPの先頭部の画質を損なうという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、プリレコード機能をもつ画像符号化装置であって、記録媒体に記録した符号化情報には不要な画像を含まず、画質劣化を伴わない正しい参照構造を保ったGOPで記録することができ、これによって復号化の際に良好な再生画質が得られる画像符号化装置及びビデオカメラ等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像符号化装置は、撮像部から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する画像符号化装置であって、前記映像信号を符号化することで、クローズドGOP又はオープンGOPを生成する符号化部と、前記符号化部で生成された少なくとも1個のGOPを先入れ先出し方式で記憶するバッファ部と、撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザインターフェイス部と、(1)前記符号化部を制御すること、及び、(2)前記ユーザインターフェイス部が受け付けた指示に基づいて、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体に記録される記録状態、及び、前記GOPが前記記録媒体に記録されない非記録状態のいずれかの状態を確保することを行う記録制御部とを備え、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前に、前記非記録状態を確保したうえで、前記符号化部に符号化を開始させ継続させることで、クローズドGOPを含むGOP列を生成させ、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付けると、前記非記録状態から前記記録状態に切り替えるとともに、前記符号化部がオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化部を制御する。
これにより、記録媒体に記録されるGOP列の先頭は、常にクローズドGOPとなり、従来技術で必要とされたダミーGOPの挿入処理が不要となる。
なお、本発明は、画像符号化装置として実現できるだけでなく、そのような画像符号化装置を備えるデジタルビデオカメラとして実現したり、画像符号化方法として実現したり、その画像符号化方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現することもできる。
本発明により、記録媒体に記録した符号化情報には不要な画像を含まず、画質劣化を伴わない正しい参照構造を保ったGOPで記録することができ、これにより、復号化の際に良好な再生画質が得られる。
よって、画質劣化を伴わない綺麗な画像を再生することができるプリレコード機能をもつ画像符号化装置及びデジタルビデオカメラが実現され、デジタルビデオカメラが普及してきた今日における本発明の実用的価値は極めて高い。
10 撮像部
11 符号化部
12 制御部
12a ユーザI/F部
12b 記録制御部
13 記録部
14 バッファ部
17 データスイッチ
20 デジタルビデオカメラ
22 画像符号化装置
11 符号化部
12 制御部
12a ユーザI/F部
12b 記録制御部
13 記録部
14 バッファ部
17 データスイッチ
20 デジタルビデオカメラ
22 画像符号化装置
本発明に係る画像符号化装置は、撮像部から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する画像符号化装置であって、前記映像信号を符号化することで、クローズドGOP又はオープンGOPを生成する符号化部と、前記符号化部で生成された少なくとも1個のGOPを先入れ先出し方式で記憶するバッファ部と、撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザインターフェイス部と、(1)前記符号化部を制御すること、及び、(2)前記ユーザインターフェイス部が受け付けた指示に基づいて、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体に記録される記録状態、及び、前記GOPが前記記録媒体に記録されない非記録状態のいずれかの状態を確保することを行う記録制御部とを備え、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前に、前記非記録状態を確保したうえで、前記符号化部に符号化を開始させ継続させることで、クローズドGOPを含むGOP列を生成させ、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付けると、前記非記録状態から前記記録状態に切り替えるとともに、前記符号化部がオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化部を制御する。
これにより、プリレコードにおいては、クローズドGOPを含むGOP列が生成され、クローズドGOPを先頭とするGOP列が記録媒体に記録されるので、従来技術で必要とされたダミーGOPの挿入処理が不要となる。よって、不要なGOPの記録が不要になるとともに、ダミーGOPの挿入に伴う再生時における視覚的ノイズの発生が抑制される。
なお、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影終了指示を受け付けると、その時点で前記バッファ部に記憶されていた全てのGOPが前記記録媒体に記録されるまで前記記録状態を維持し、前記全てのGOPが前記記録媒体に記録された後に前記記録状態を前記非記録状態に切り替えるのが好ましい。これにより、撮影終了指示がなされた時点までの映像が確実に符号化され記録される。
ここで、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前においては、前記符号化部がクローズドGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化部を制御してもよいが、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付けると、その時点以降において最初に前記バッファ部から出力されるクローズドGOPを先頭とするGOP列が前記記録媒体に記録されるように、前記非記録状態から前記記録状態に切り替えてもよい。これにより、プリレコードにおいて、画質を優先するために、クローズドGOPとオープンGOPとが混在する符号化が行われたとしても、常にクローズドGOPが先頭として記録されることが確保される。
また、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前においては、当該画像符号化装置の内部及び外部のいずれかで生じたイベントを検知したときに、前記符号化部に符号化を開始させるのが好ましい。たとえば、使用者が撮影モードを指示したとき、あるいは、撮影開始を指示できる状態になったとき等に、プリレコードを開始するのが好ましい。
また、前記記録制御部は、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体への記録を行う記録部に入力される状態、及び、入力されない状態を切り替えることで、前記記録状態と前記非記録状態とを切り替えるのが好ましい。これにより、記録部への入力タイミングが記録制御部によって任意に制御されるので、確実に、クローズドGOPの先頭ピクチャから記録が開始される。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20の構成を示す機能ブロック図である。図2は、図1に示される本発明の実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20の記録動作の制御タイミングを示している。図3は、デジタルビデオカメラ20による符号化処理におけるGOP構造を説明する図である。
図1に示されるように、デジタルビデオカメラ20は、プリレコード機能付きデジタルビデオカメラであり、撮像部10、画像符号化装置22及び記録部13を備える。
撮像部10は、光学機構や撮像素子等で構成されたカメラ等であり、所定フレームレートの映像信号を画像符号化装置22へ出力する。
画像符号化装置22は、撮像部10から送られてくる映像信号を符号化し、得られた符号化情報を記録部13に出力する処理部であり、符号化部11、制御部12、バッファ部14及びデータスイッチ17を備える。
符号化部11は、撮像部10からの映像信号をMPEG規格等に従って符号化することで、クローズドGOP又はオープンGOPを生成するビデオエンコーダである。
バッファ部14は、符号化部11で生成された少なくとも1個(本実施の形態では、4個)のGOPを先入れ先出し方式で記憶するメモリである。
制御部12は、使用者から撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザI/F部12aと、(1)符号化部11を制御すること、及び、(2)ユーザI/F部12aが受け付けた指示に基づいて、バッファ部14から出力されたGOPが記録媒体に記録される記録状態、及び、GOPが記録媒体に記録されない非記録状態のいずれかの状態を確保することを行う記録制御部12bとを有する。
この記録制御部12bは、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付ける前に、プリレコードのために、非記録状態を確保したうえで、符号化部11に符号化を開始させ継続させることで、クローズドGOPを含むGOP列を生成させ、一方、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付けると、非記録状態から記録状態に切り替えるとともに、符号化部11がオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように符号化部11を制御する。また、この記録制御部12bは、ユーザI/F部12aが撮影終了指示を受け付けると、その時点でバッファ部14に記憶されていた全てのGOPが記録媒体に記録されるまで記録状態を維持し、全てのGOPが記録媒体に記録された後に記録状態を非記録状態に切り替える。
より具体的な動作例として、記録制御部12bは、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付ける前においては、プリレコードのために、符号化部11がクローズドGOPだけからなるGOP列を生成するように符号化部11を制御する。一方、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付けると、記録制御部12bは、その時点以降において最初にバッファから出力されるクローズドGOPを先頭とするGOP列が記録媒体に記録されるように、非記録状態から記録状態に切り替える。
なお、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付ける前においては、この記録制御部12bは、プリレコードのために、当該画像符号化装置の内部及び外部のいずれかで生じたイベントを検知したとき、例えば、使用者が撮影モード等を指示したとき、電源をONしたとき、撮影開始ボタンを押下できる状態になったとき等、使用者が撮影開始を指示できる状態となったときに、符号化部11に符号化を開始させる。ここで、使用者による撮影モード、撮影開始・終了などの指示等は、例えば、デジタルビデオカメラ20に設けられた各種機能ボタンや撮影記録ボタンを押す等の操作によって行われる。
データスイッチ17は、記録制御部12bからの記録制御信号に従って、バッファ部14から出力されたGOPが記録部13に入力されることをON/OFFする。つまり、データスイッチ17は、記録制御部12bからの記録制御信号に従って、バッファ部14から出力されたGOPが記録部13に入力される状態、及び、入力されない状態を切り替えることで、記録状態と非記録状態とを切り替える。
なお、本実施の形態では、データスイッチ17は、バッファ部14と記録部13とを接続する信号線の途中に挿入されたスイッチとして図示されているが、ここでは、機能が図示されているのであり、現実的な実現形態としては、データの通過をON/OFFする独立したゲート回路、バッファ部14の内部(出力段)に設けられる出力ゲート回路、記録部13の内部(入力段)に設けられる入力ゲート回路、あるいは、それらのゲート回路に相当するプログラムとして実現されてもよい。
記録部43は、データスイッチ17を通過してきたGOPを記録媒体へ記録するドライブ装置である。
なお、画像符号化装置22、あるいは、画像符号化装置22のうちの制御部12及び符号化部11は、1チップの半導体集積回路として実現されるのが好ましい。また、撮像部10や記録部13における電子回路も同一の半導体集積回路に含まれてもよい。
次に、以上のように構成された本実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20の動作について説明する。
以下、図2、図3を用いながら各構成要素の制御タイミングを説明する。
先ず、デジタルビデオカメラ20の使用者が撮影モード等を指示する等の操作を行うと、ユーザI/F部12aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部12bは、プリレコードを開始するために、符号化制御信号及びGOP構造選択信号によって、符号化部11に対して、撮像及び符号化処理の開始と、そのときに生成するGOPの構造としてクローズドGOPである旨の指示をする。その結果、符号化部11では、図3(a)に示されるように、クローズドGOP構造で映像信号が順次符号化され(図2では、GOP1、GOP2、GOP3、GOP4…と図示されている)、符号化によって得られた符号化情報がバッファ部14に蓄積されていく。
そして、バッファ部14の容量分(本実施の形態では、4個のGOP分)の遅延時間を経て、蓄積されていた符号化情報は、先入れ先出し方式で、入力順に出力側に現れる。
なお、ここまでの状態では、データスイッチ17は、OFF(つまり、バッファ部14から出力されたGOPが記録部13に入力されない非記録状態)を維持している。よって、この状態では、バッファ部14の容量分(本実施の形態では、4個のGOP分)の遅延時間が経過した後は、バッファ部14から出力されたGOPは破棄される。ここで、プリレコードでの符号化において、クローズドGOPを採用しているのは、バッファ部14から出力されるGOPのいずれが記録の先頭となっても、クローズドGOPから記録が開始されることを確保するため、つまり、ダミーGOPの挿入処理を不要とするためである。
次に、デジタルビデオカメラ20の使用者が撮影開始を指示する操作を行うと、ユーザI/F部12aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部12bは、GOP構成選択信号により、符号化部11に対して、オープンGOPを生成するように符号化する旨の指示をする。その結果、撮影開始指示直後に位置するGOP(図2に示されるGOP6)から、図3(b)に示されるように、オープンGOP構造で符号化される。図3(b)では、オープンGOPn+m+1の先頭にある−2と記したBピクチャが、直前のクローズドGOPn+m内にある9と記されたPピクチャを参照している様子が示されている。ここで、撮影開始指示以降の符号化においてオープンGOPを採用しているのは、より高画質な符号化を行うためである。
上記GOP構成選択信号による指示と同時に、記録制御部12bは、記録制御信号により、データスイッチ17に対して、ON(つまり、バッファ部14から出力されたGOPが記録部13に入力される記録状態)にする旨の指示をする。その結果、記録部13には、記録することが確定したGOP(図2に示されるGOP2)から続くGOP列(つまり、バッファ部14から出力されるGOP)が順次記録されていく。
最後に、デジタルビデオカメラ20の使用者が撮影終了を指示する操作を行うと、ユーザI/F部12aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部12bは、符号化部11で現在符号化処理中のGOP(図2ではGOP10)までを記録対象とする全ての記録対象が記録部13に記録され終えるように、記録制御信号により、データスイッチ17のONを継続させ、その後にOFFにさせる。
このようにして記録された符号化情報は、図3(a)及び(b)に示される撮影準備期間であるプリレコード区間と、連続するユーザ指示撮影区間とから構成される。つまり、記録開始のGOPn(ここでは、GOP2)から始まってバッファ部14に蓄積されているGOPn+m(ここでは、GOP5)まではクローズドGOP構造であり、続くGOPn+m+1(ここでは、GOP6)からはオープンGOP構造で符号化されて記録される。
よって、本実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20によれば、記録されるGOPの先頭は常にクローズドGOPとなるので、従来技術のように、その先頭にダミーGOPを挿入する必要がなく、記録された符号化情報を復号化する際におけるダミーGOPに起因する(参照画像の差し替え等に起因する)画質劣化がない。
図4は、本実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20による映像信号の記録動作に関する状態遷移図である。この図は、図1〜図3を用いた上記説明の要約に相当する。
先ず、使用者が撮影モード等を指示する等の操作を行うと(S10)、デジタルビデオカメラ20は、プリレコードを開始する(S11)。具体的には、記録制御部12bからの指示に従って、符号化部11は、クローズドGOPで符号化を開始して継続し、データスイッチ17は、OFF(非記録状態)を維持する。よって、この状態S11では、クローズドGOPでの符号化が継続されるが、記録部13での記録は行われない。
次に、使用者が撮影開始を指示する操作を行うと(S12)、デジタルビデオカメラ20は、符号化情報を記録する(S13)。具体的には、記録制御部12bからの指示に従って、符号化部11は、クローズドGOPからオープンGOPに切り替えて符号化を継続し、データスイッチ17は、OFF(非記録状態)からON(記録状態)に切り替えてONを維持する。よって、この状態S12では、撮影開始が指示された直後にバッファ部14から出力されるクローズドGOPを先頭として、続くGOP(先頭の4個がクローズドGOPであり、その後がオープンGOPが続く)が記録部13で記録される。
そして、使用者が撮影終了を指示する操作を行うと(S14)、デジタルビデオカメラ20は、記録の終了処理をする(S15)。具体的には、記録制御部12bからの指示に従って、データスイッチ17は、その時点でバッファ部14に蓄積されている全てのGOPが記録部13で記録されるまでONを維持し、それらのGOPが記録された後に、OFFに切り替える。よって、この状態S15では、撮影終了の指示がされた時点で符号化されていたGOP及びバッファ部14に蓄積されていた全てのGOPが記録部13で記録された後に、記録が終了する。
このように、本実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20によれば、記録されるGOPの先頭は常にクローズドGOPとなるので、従来技術のように、その先頭にダミーGOPを挿入する必要がない。よって、ダミーGOPに起因する画質劣化が回避される。また、4個のクローズドGOPの後には、オープンGOPが続いて記録されるので、高品質な映像記録が実現される。
以上、本発明に係るデジタルビデオカメラ及び画像符号化装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態及び別の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせて実現される形態や、それらの実施の形態に対して当業者が思いつく変形を施して実現される形態も本発明に含まれる。
また、上記実施の形態では、プリレコードにおいては、クローズドGOPだけが生成されたが、本発明は、このようなプリレコードに限定されず、クローズドGOPを含むGOP列であれば、クローズドGOPとオープンGOPとが混在していてもよい。
図5は、プリレコードにおいてクローズドGOPとオープンGOPとが混在するGOP列が生成されるデジタルビデオカメラ、つまり、本発明に係る別の実施の形態におけるデジタルビデオカメラの記録制御タイミングを示す図である。本図の「符号化出力(バッファ入力)」に示されるように、この例では、プリレコードにおいて、符号化部11は、クローズドGOPとオープンGOPとを交互に生成するように、映像信号を符号化している。そして、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を取得すると、記録制御部12bは、その時点以降において最初にバッファ部14から出力されるクローズドGOPを先頭とするGOP列が記録部13に記録されるように、データスイッチ17をOFFからONに切り替える制御をする。その結果、本図の「記録媒体入力」に示されるように、撮影開始が指された以降において最初にバッファ部14から出力されるクローズドGOP(ここでは、GOP3)を先頭とするGOP列が記録部13に記録される。
このような記録であっても、クローズドGOPが先頭となって記録されるので、従来技術で必要とされたダミーGOPの挿入処理は不要となる。さらに、プリレコードで生成されるGOPは、クローズドGOPだけでなく、オープンGOPも含まれるので、プリレコードにおける符号化情報の画質が向上される。
また、上記実施の形態では、クローズドGOPは、先頭がBピクチャで始まっていたが、本発明は、このような構造のクローズドGOPに限定されるものではなく、例えば、Iピクチャから始まるクローズドGOPであってもよい。
また、符号化部11が生成するGOPとしては、所定数のピクチャから構成されてもよいし、画像の大きな変化を検出した場合にピクチャ内符号化(Iピクチャ)を挿入するような動的な構造であってもよい。
また、上記実施の形態では、デジタルビデオカメラは、集積回路で実現されたが、符号化部11、制御部12、データスイッチ17等については、CPU、プログラム等が格納ROM、RAM等を有する汎用のコンピュータ上で実行されるプログラムとして実現されてもよい。
また、本発明に係る画像符号化装置及びビデオカメラは、図6(a)に示される動画像撮影用のデジタルビデオカメラに適用されるだけでなく、図6(b)に示されるスチルカメラがもつ動画像撮影機能を実現するのに適用されてもよい。
本発明にかかる画像符号化装置は、プリレコード機能をもつビデオエンコーダとして、特に、高画質で映像を記録するプリレコード機能付きデジタルビデオカメラ等として有用である。
本発明は、撮像部から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する画像符号化装置及びその画像符号化装置を備えるデジタルビデオカメラに関する。
従来、デジタルビデオカメラ等での画像記録は、ユーザからの記録開始指示(録画ボタン操作等)によって、画像の符号化及び記録が開始される(例えば、特許文献1参照)。
図7は、従来のデジタルビデオカメラの構成を示している。図8は、図7に示される従来のデジタルビデオカメラの記録動作の制御タイミングを示している。
図7に示されるように、従来のデジタルビデオカメラは、撮像部40、符号化部41、制御部42、記録部43及びデータスイッチ47を備える。
撮像部40は、光学機構や撮像素子等で構成されたカメラ部であり、所定フレームレートの映像信号を符号化部41へ出力する。
制御部42は、デジタルビデオカメラの使用者からの撮影開始及び終了指示の操作情報(撮影記録ボタンを押す及び離す等の情報)を取得するユーザI/F(インターフェイス)部42aと、その操作情報に基づいて各構成要素に各種制御信号を出力する記録制御部42bとを有する。
符号化部41は、記録制御部42bからの符号化制御信号に従って、撮像部40からの映像信号を所定のGOP(Group of Picture)構造で符号化し、符号化情報を出力する。
データスイッチ47は、記録制御部42bからの記録制御信号に従って、符号化部41からの符号化情報が記録部に入力されることをON/OFFする。
記録部43は、データスイッチ47を通過してきた符号化情報を記録媒体へ記録する。
このような構成を有する従来のデジタルビデオカメラでは、図8の制御タイミングに示されるように、撮像部40から出力された映像信号は、使用者が撮影記録の開始指示をしてから終了指示をするまでの間において、符号化部41で符号化され、記録部43で記録される。このようなデジタルビデオカメラでは、使用者が撮影記録の開始指示をした以降の映像だけが記録されるので、シャッターチャンスを逃してしまうということが起こり得る。
そこで、最近、いわゆるプリレコード機能を有するデジタルビデオカメラが開発されている。プリレコード機能を有するデジタルビデオカメラは、デジタルビデオカメラの使用者の撮影開始指示よりも前から撮像及び符号化処理を行って符号化情報を所定の時間分蓄えておき、撮影開始指示があった時点で、蓄えていた符号化情報と撮影開始指示後の符号化情報とを記録する機能を有するデジタルビデオカメラである。これにより、使用者が撮影記録の開始指示をした時点よりも前の映像から記録されるので、シャッターチャンスを逃してしまうことが回避される。以下、そのようなプリレコード機能を有する従来のデジタルビデオカメラについて説明する。
図9は、従来のプリレコード機能付きデジタルビデオカメラの構成を示している。図10は、図9に示されるデジタルビデオカメラの記録動作の制御タイミングを示している。図11は、図9に示されるデジタルビデオカメラによる符号化処理におけるGOP構造を説明する図である。
図9に示されるように、従来のプリレコード機能付きデジタルビデオカメラは、撮像部60、符号化部61、制御部62、記録部63、バッファ部64、ダミーGOP発生部65、符号化情報選択部66及びデータスイッチ67を備える。
撮像部60は、光学機構や撮像素子等で構成されたカメラ部であり、所定フレームレートの映像信号を符号化部61へ出力する。符号化部61は、制御部62からの符号化制御信号に従って、撮像部60からの映像信号を所定のGOP構造で符号化し、符号化情報を出力する。ここでの符号化処理では、GOP先頭のBピクチャが直前のGOP内を参照してピクチャ間符号化が行われるオープンGOP構造が採用される。たとえば、図11(a)に示されるように、GOPn-2の先頭の−2と記したBピクチャは、直前のGOPn-3内のピクチャ9を参照している。
なお、GOPには、オープンGOPとクローズドGOPがある。オープンGOPは、直前のGOPに属するピクチャを参照するピクチャを含むGOPであり、画質が向上されるというメリットを有する。一方、クローズドGOPは、他のGOPに属するピクチャを参照するピクチャを含まないGOPであり、GOP単位での編集において制約がないというメリットを有する。
制御部62は、デジタルビデオカメラの使用者からの撮影開始及び終了指示の操作情報(撮影記録ボタンを押す及び離す等の情報)を取得するユーザI/F部62aと、その操作情報に基づいて各構成要素に各種制御信号を出力する記録制御部62bとを有する。
符号化部61は、記録制御部62bからの符号化制御信号に従って、撮像部60からの映像信号をオープンGOP構造で符号化し、符号化情報を出力する。出力された符号化情報は、先入れ先出し方式のバッファ部64によって一定時間の間蓄えられる。
ダミーGOP発生部65は、画面全体が灰色或いは黒等で構成されたクローズドGOP構造のダミーGOPを発生する。
符号化情報選択部66は、記録制御部62bからのGOP挿入制御信号に従って、バッファ部64から出力された符号化情報と、ダミーGOP発生部65から発生されたダミーGOPのいずれかを選択し、選択したGOPを記録部63へ出力する。
データスイッチ67は、記録制御部42bからの記録制御信号に従って、符号化情報選択部66から出力されたGOPが記録部63に入力されることをON/OFFする。
記録部43は、データスイッチ47を通過してきたGOPを記録媒体へ記録する。
このような構成を有する従来のプリレコード機能付きデジタルビデオカメラは、図10の制御タイミングに示されるように動作する。
先ず、デジタルビデオカメラの使用者が撮影モード等を指示する操作を行うと、ユーザI/F部62aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部62bは、プリレコードを開始するために、符号化部61に対して符号化制御信号で撮像及び符号化処理の開始を指示する。これにより、図11(a)に示されるオープンGOP構造で、映像信号が順次符号化され(図10ではGOP1、GOP2、GOP3、GOP4…と図示されている)、バッファ部64に蓄積されていく。そして、バッファ部64の容量分の遅延時間を経て、蓄積されていた符号化情報は、入力順に出力側に現れる。
次に、デジタルビデオカメラの使用者が撮影開始を指示する操作を行うと、ユーザI/F部62aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部62bは、GOP挿入制御信号によって、撮影開始指示直後に位置するGOP(図10に示されるGOP2)をダミーGOP発生部65が出力するダミーGOP(GOP_d)で置き換えるように、符号化情報選択部66を制御する。同時に、記録制御部62bは、記録制御信号によって、ダミーGOP(GOP_d)を先頭として記録部63への記録が開始され、続いてGOP2の直後のGOP3から続くGOP列が記録部63に記録されていくように、データスイッチ67を制御する。
そして、デジタルビデオカメラの使用者が撮影終了を指示する操作を行うと、ユーザI/F部62aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部62bは、符号化部61で現在符号化処理中のGOP(図10ではGOP10)までの全てのGOPが記録部63に記録され終えるまで、記録制御信号を有効にし続ける。
このようにして記録された符号化情報は、図11(b)の「記録開始」に示されるGOP構造(GOP_d、GOP3、GOP4…)になっており、先頭に挿入されたダミーGOP(GOP_d)により、記録開始時は常にクローズドGOPから始まることが確保されるので、参照ピクチャが存在しないオープンGOPから記録されてしまうという不具合が解消される。つまり、ダミーGOPに続くGOPnが、画面全体が灰色或いは黒等で構成されたダミーGOPを参照するように変更されるので、復号化する際に大きな視覚的ノイズを抑えた画像が再生され得る。
しかしながら、上記従来のプリレコード機能付きデジタルビデオカメラでは、記録された符号化情報を復号化する際に、ダミー画像であるダミーGOP(GOP_d)の復号化結果を表示することになり、不必要なダミー画像の表示と、続くGOPの先頭部の画質を損なうという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、プリレコード機能をもつ画像符号化装置であって、記録媒体に記録した符号化情報には不要な画像を含まず、画質劣化を伴わない正しい参照構造を保ったGOPで記録することができ、これによって復号化の際に良好な再生画質が得られる画像符号化装置及びビデオカメラ等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像符号化装置は、撮像部から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する画像符号化装置であって、前記映像信号を符号化することで、クローズドGOP又はオープンGOPを生成する符号化部と、前記符号化部で生成された少なくとも1個のGOPを先入れ先出し方式で記憶するバッファ部と、撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザインターフェイス部と、(1)前記符号化部を制御すること、及び、(2)前記ユーザインターフェイス部が受け付けた指示に基づいて、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体に記録される記録状態、及び、前記GOPが前記記録媒体に記録されない非記録状態のいずれかの状態を確保することを行う記録制御部とを備え、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前に、前記非記録状態を確保したうえで、前記符号化部に符号化を開始させ継続させることで、クローズドGOPを含むGOP列を生成させ、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付けると、前記非記録状態から前記記録状態に切り替えるとともに、前記符号化部がオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化部を制御する。
これにより、記録媒体に記録されるGOP列の先頭は、常にクローズドGOPとなり、従来技術で必要とされたダミーGOPの挿入処理が不要となる。
なお、本発明は、画像符号化装置として実現できるだけでなく、そのような画像符号化装置を備えるデジタルビデオカメラとして実現したり、画像符号化方法として実現したり、その画像符号化方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現することもできる。
本発明により、記録媒体に記録した符号化情報には不要な画像を含まず、画質劣化を伴わない正しい参照構造を保ったGOPで記録することができ、これにより、復号化の際に良好な再生画質が得られる。
よって、画質劣化を伴わない綺麗な画像を再生することができるプリレコード機能をもつ画像符号化装置及びデジタルビデオカメラが実現され、デジタルビデオカメラが普及してきた今日における本発明の実用的価値は極めて高い。
本発明に係る画像符号化装置は、撮像部から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する画像符号化装置であって、前記映像信号を符号化することで、クローズドGOP又はオープンGOPを生成する符号化部と、前記符号化部で生成された少なくとも1個のGOPを先入れ先出し方式で記憶するバッファ部と、撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザインターフェイス部と、(1)前記符号化部を制御すること、及び、(2)前記ユーザインターフェイス部が受け付けた指示に基づいて、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体に記録される記録状態、及び、前記GOPが前記記録媒体に記録されない非記録状態のいずれかの状態を確保することを行う記録制御部とを備え、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前に、前記非記録状態を確保したうえで、前記符号化部に符号化を開始させ継続させることで、クローズドGOPを含むGOP列を生成させ、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付けると、前記非記録状態から前記記録状態に切り替えるとともに、前記符号化部がオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化部を制御する。
これにより、プリレコードにおいては、クローズドGOPを含むGOP列が生成され、クローズドGOPを先頭とするGOP列が記録媒体に記録されるので、従来技術で必要とされたダミーGOPの挿入処理が不要となる。よって、不要なGOPの記録が不要になるとともに、ダミーGOPの挿入に伴う再生時における視覚的ノイズの発生が抑制される。
なお、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影終了指示を受け付けると、その時点で前記バッファ部に記憶されていた全てのGOPが前記記録媒体に記録されるまで前記記録状態を維持し、前記全てのGOPが前記記録媒体に記録された後に前記記録状態を前記非記録状態に切り替えるのが好ましい。これにより、撮影終了指示がなされた時点までの映像が確実に符号化され記録される。
ここで、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前においては、前記符号化部がクローズドGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化部を制御してもよいが、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付けると、その時点以降において最初に前記バッファ部から出力されるクローズドGOPを先頭とするGOP列が前記記録媒体に記録されるように、前記非記録状態から前記記録状態に切り替えてもよい。これにより、プリレコードにおいて、画質を優先するために、クローズドGOPとオープンGOPとが混在する符号化が行われたとしても、常にクローズドGOPが先頭として記録されることが確保される。
また、前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前においては、当該画像符号化装置の内部及び外部のいずれかで生じたイベントを検知したときに、前記符号化部に符号化を開始させるのが好ましい。たとえば、使用者が撮影モードを指示したとき、あるいは、撮影開始を指示できる状態になったとき等に、プリレコードを開始するのが好ましい。
また、前記記録制御部は、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体への記録を行う記録部に入力される状態、及び、入力されない状態を切り替えることで、前記記録状態と前記非記録状態とを切り替えるのが好ましい。これにより、記録部への入力タイミングが記録制御部によって任意に制御されるので、確実に、クローズドGOPの先頭ピクチャから記録が開始される。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20の構成を示す機能ブロック図である。図2は、図1に示される本発明の実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20の記録動作の制御タイミングを示している。図3は、デジタルビデオカメラ20による符号化処理におけるGOP構造を説明する図である。
図1に示されるように、デジタルビデオカメラ20は、プリレコード機能付きデジタルビデオカメラであり、撮像部10、画像符号化装置22及び記録部13を備える。
撮像部10は、光学機構や撮像素子等で構成されたカメラ等であり、所定フレームレートの映像信号を画像符号化装置22へ出力する。
画像符号化装置22は、撮像部10から送られてくる映像信号を符号化し、得られた符号化情報を記録部13に出力する処理部であり、符号化部11、制御部12、バッファ部14及びデータスイッチ17を備える。
符号化部11は、撮像部10からの映像信号をMPEG規格等に従って符号化することで、クローズドGOP又はオープンGOPを生成するビデオエンコーダである。
バッファ部14は、符号化部11で生成された少なくとも1個(本実施の形態では、4個)のGOPを先入れ先出し方式で記憶するメモリである。
制御部12は、使用者から撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザI/F部12aと、(1)符号化部11を制御すること、及び、(2)ユーザI/F部12aが受け付けた指示に基づいて、バッファ部14から出力されたGOPが記録媒体に記録される記録状態、及び、GOPが記録媒体に記録されない非記録状態のいずれかの状態を確保することを行う記録制御部12bとを有する。
この記録制御部12bは、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付ける前に、プリレコードのために、非記録状態を確保したうえで、符号化部11に符号化を開始させ継続させることで、クローズドGOPを含むGOP列を生成させ、一方、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付けると、非記録状態から記録状態に切り替えるとともに、符号化部11がオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように符号化部11を制御する。また、この記録制御部12bは、ユーザI/F部12aが撮影終了指示を受け付けると、その時点でバッファ部14に記憶されていた全てのGOPが記録媒体に記録されるまで記録状態を維持し、全てのGOPが記録媒体に記録された後に記録状態を非記録状態に切り替える。
より具体的な動作例として、記録制御部12bは、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付ける前においては、プリレコードのために、符号化部11がクローズドGOPだけからなるGOP列を生成するように符号化部11を制御する。一方、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付けると、記録制御部12bは、その時点以降において最初にバッファから出力されるクローズドGOPを先頭とするGOP列が記録媒体に記録されるように、非記録状態から記録状態に切り替える。
なお、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を受け付ける前においては、この記録制御部12bは、プリレコードのために、当該画像符号化装置の内部及び外部のいずれかで生じたイベントを検知したとき、例えば、使用者が撮影モード等を指示したとき、電源をONしたとき、撮影開始ボタンを押下できる状態になったとき等、使用者が撮影開始を指示できる状態となったときに、符号化部11に符号化を開始させる。ここで、使用者による撮影モード、撮影開始・終了などの指示等は、例えば、デジタルビデオカメラ20に設けられた各種機能ボタンや撮影記録ボタンを押す等の操作によって行われる。
データスイッチ17は、記録制御部12bからの記録制御信号に従って、バッファ部14から出力されたGOPが記録部13に入力されることをON/OFFする。つまり、データスイッチ17は、記録制御部12bからの記録制御信号に従って、バッファ部14から出力されたGOPが記録部13に入力される状態、及び、入力されない状態を切り替えることで、記録状態と非記録状態とを切り替える。
なお、本実施の形態では、データスイッチ17は、バッファ部14と記録部13とを接続する信号線の途中に挿入されたスイッチとして図示されているが、ここでは、機能が図示されているのであり、現実的な実現形態としては、データの通過をON/OFFする独立したゲート回路、バッファ部14の内部(出力段)に設けられる出力ゲート回路、記録部13の内部(入力段)に設けられる入力ゲート回路、あるいは、それらのゲート回路に相当するプログラムとして実現されてもよい。
記録部43は、データスイッチ17を通過してきたGOPを記録媒体へ記録するドライブ装置である。
なお、画像符号化装置22、あるいは、画像符号化装置22のうちの制御部12及び符号化部11は、1チップの半導体集積回路として実現されるのが好ましい。また、撮像部10や記録部13における電子回路も同一の半導体集積回路に含まれてもよい。
次に、以上のように構成された本実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20の動作について説明する。
以下、図2、図3を用いながら各構成要素の制御タイミングを説明する。
先ず、デジタルビデオカメラ20の使用者が撮影モード等を指示する等の操作を行うと、ユーザI/F部12aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部12bは、プリレコードを開始するために、符号化制御信号及びGOP構造選択信号によって、符号化部11に対して、撮像及び符号化処理の開始と、そのときに生成するGOPの構造としてクローズドGOPである旨の指示をする。その結果、符号化部11では、図3(a)に示されるように、クローズドGOP構造で映像信号が順次符号化され(図2では、GOP1、GOP2、GOP3、GOP4…と図示されている)、符号化によって得られた符号化情報がバッファ部14に蓄積されていく。
そして、バッファ部14の容量分(本実施の形態では、4個のGOP分)の遅延時間を経て、蓄積されていた符号化情報は、先入れ先出し方式で、入力順に出力側に現れる。
なお、ここまでの状態では、データスイッチ17は、OFF(つまり、バッファ部14から出力されたGOPが記録部13に入力されない非記録状態)を維持している。よって、この状態では、バッファ部14の容量分(本実施の形態では、4個のGOP分)の遅延時間が経過した後は、バッファ部14から出力されたGOPは破棄される。ここで、プリレコードでの符号化において、クローズドGOPを採用しているのは、バッファ部14から出力されるGOPのいずれが記録の先頭となっても、クローズドGOPから記録が開始されることを確保するため、つまり、ダミーGOPの挿入処理を不要とするためである。
次に、デジタルビデオカメラ20の使用者が撮影開始を指示する操作を行うと、ユーザI/F部12aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部12bは、GOP構成選択信号により、符号化部11に対して、オープンGOPを生成するように符号化する旨の指示をする。その結果、撮影開始指示直後に位置するGOP(図2に示されるGOP6)から、図3(b)に示されるように、オープンGOP構造で符号化される。図3(b)では、オープンGOPn+m+1の先頭にある−2と記したBピクチャが、直前のクローズドGOPn+m内にある9と記されたPピクチャを参照している様子が示されている。ここで、撮影開始指示以降の符号化においてオープンGOPを採用しているのは、より高画質な符号化を行うためである。
上記GOP構成選択信号による指示と同時に、記録制御部12bは、記録制御信号により、データスイッチ17に対して、ON(つまり、バッファ部14から出力されたGOPが記録部13に入力される記録状態)にする旨の指示をする。その結果、記録部13には、記録することが確定したGOP(図2に示されるGOP2)から続くGOP列(つまり、バッファ部14から出力されるGOP)が順次記録されていく。
最後に、デジタルビデオカメラ20の使用者が撮影終了を指示する操作を行うと、ユーザI/F部12aによってその指示が取得され、取得された指示に基づいて、記録制御部12bは、符号化部11で現在符号化処理中のGOP(図2ではGOP10)までを記録対象とする全ての記録対象が記録部13に記録され終えるように、記録制御信号により、データスイッチ17のONを継続させ、その後にOFFにさせる。
このようにして記録された符号化情報は、図3(a)及び(b)に示される撮影準備期間であるプリレコード区間と、連続するユーザ指示撮影区間とから構成される。つまり、記録開始のGOPn(ここでは、GOP2)から始まってバッファ部14に蓄積されているGOPn+m(ここでは、GOP5)まではクローズドGOP構造であり、続くGOPn+m+1(ここでは、GOP6)からはオープンGOP構造で符号化されて記録される。
よって、本実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20によれば、記録されるGOPの先頭は常にクローズドGOPとなるので、従来技術のように、その先頭にダミーGOPを挿入する必要がなく、記録された符号化情報を復号化する際におけるダミーGOPに起因する(参照画像の差し替え等に起因する)画質劣化がない。
図4は、本実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20による映像信号の記録動作に関する状態遷移図である。この図は、図1〜図3を用いた上記説明の要約に相当する。
先ず、使用者が撮影モード等を指示する等の操作を行うと(S10)、デジタルビデオカメラ20は、プリレコードを開始する(S11)。具体的には、記録制御部12bからの指示に従って、符号化部11は、クローズドGOPで符号化を開始して継続し、データスイッチ17は、OFF(非記録状態)を維持する。よって、この状態S11では、クローズドGOPでの符号化が継続されるが、記録部13での記録は行われない。
次に、使用者が撮影開始を指示する操作を行うと(S12)、デジタルビデオカメラ20は、符号化情報を記録する(S13)。具体的には、記録制御部12bからの指示に従って、符号化部11は、クローズドGOPからオープンGOPに切り替えて符号化を継続し、データスイッチ17は、OFF(非記録状態)からON(記録状態)に切り替えてONを維持する。よって、この状態S12では、撮影開始が指示された直後にバッファ部14から出力されるクローズドGOPを先頭として、続くGOP(先頭の4個がクローズドGOPであり、その後がオープンGOPが続く)が記録部13で記録される。
そして、使用者が撮影終了を指示する操作を行うと(S14)、デジタルビデオカメラ20は、記録の終了処理をする(S15)。具体的には、記録制御部12bからの指示に従って、データスイッチ17は、その時点でバッファ部14に蓄積されている全てのGOPが記録部13で記録されるまでONを維持し、それらのGOPが記録された後に、OFFに切り替える。よって、この状態S15では、撮影終了の指示がされた時点で符号化されていたGOP及びバッファ部14に蓄積されていた全てのGOPが記録部13で記録された後に、記録が終了する。
このように、本実施の形態におけるデジタルビデオカメラ20によれば、記録されるGOPの先頭は常にクローズドGOPとなるので、従来技術のように、その先頭にダミーGOPを挿入する必要がない。よって、ダミーGOPに起因する画質劣化が回避される。また、4個のクローズドGOPの後には、オープンGOPが続いて記録されるので、高品質な映像記録が実現される。
以上、本発明に係るデジタルビデオカメラ及び画像符号化装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態及び別の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせて実現される形態や、それらの実施の形態に対して当業者が思いつく変形を施して実現される形態も本発明に含まれる。
また、上記実施の形態では、プリレコードにおいては、クローズドGOPだけが生成されたが、本発明は、このようなプリレコードに限定されず、クローズドGOPを含むGOP列であれば、クローズドGOPとオープンGOPとが混在していてもよい。
図5は、プリレコードにおいてクローズドGOPとオープンGOPとが混在するGOP列が生成されるデジタルビデオカメラ、つまり、本発明に係る別の実施の形態におけるデジタルビデオカメラの記録制御タイミングを示す図である。本図の「符号化出力(バッファ入力)」に示されるように、この例では、プリレコードにおいて、符号化部11は、クローズドGOPとオープンGOPとを交互に生成するように、映像信号を符号化している。そして、ユーザI/F部12aが撮影開始指示を取得すると、記録制御部12bは、その時点以降において最初にバッファ部14から出力されるクローズドGOPを先頭とするGOP列が記録部13に記録されるように、データスイッチ17をOFFからONに切り替える制御をする。その結果、本図の「記録媒体入力」に示されるように、撮影開始が指された以降において最初にバッファ部14から出力されるクローズドGOP(ここでは、GOP3)を先頭とするGOP列が記録部13に記録される。
このような記録であっても、クローズドGOPが先頭となって記録されるので、従来技術で必要とされたダミーGOPの挿入処理は不要となる。さらに、プリレコードで生成されるGOPは、クローズドGOPだけでなく、オープンGOPも含まれるので、プリレコードにおける符号化情報の画質が向上される。
また、上記実施の形態では、クローズドGOPは、先頭がBピクチャで始まっていたが、本発明は、このような構造のクローズドGOPに限定されるものではなく、例えば、Iピクチャから始まるクローズドGOPであってもよい。
また、符号化部11が生成するGOPとしては、所定数のピクチャから構成されてもよいし、画像の大きな変化を検出した場合にピクチャ内符号化(Iピクチャ)を挿入するような動的な構造であってもよい。
また、上記実施の形態では、デジタルビデオカメラは、集積回路で実現されたが、符号化部11、制御部12、データスイッチ17等については、CPU、プログラム等が格納ROM、RAM等を有する汎用のコンピュータ上で実行されるプログラムとして実現されてもよい。
また、本発明に係る画像符号化装置及びビデオカメラは、図6(a)に示される動画像撮影用のデジタルビデオカメラに適用されるだけでなく、図6(b)に示されるスチルカメラがもつ動画像撮影機能を実現するのに適用されてもよい。
本発明にかかる画像符号化装置は、プリレコード機能をもつビデオエンコーダとして、特に、高画質で映像を記録するプリレコード機能付きデジタルビデオカメラ等として有用である。
10 撮像部
11 符号化部
12 制御部
12a ユーザI/F部
12b 記録制御部
13 記録部
14 バッファ部
17 データスイッチ
20 デジタルビデオカメラ
22 画像符号化装置
11 符号化部
12 制御部
12a ユーザI/F部
12b 記録制御部
13 記録部
14 バッファ部
17 データスイッチ
20 デジタルビデオカメラ
22 画像符号化装置
Claims (9)
- 撮像部から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する画像符号化装置であって、
前記映像信号を符号化することで、クローズドGOP(Group of Picture)又はオープンGOPを生成する符号化部と、
前記符号化部で生成された少なくとも1個のGOPを先入れ先出し方式で記憶するバッファ部と、
撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザインターフェイス部と、
(1)前記符号化部を制御すること、及び、(2)前記ユーザインターフェイス部が受け付けた指示に基づいて、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体に記録される記録状態、及び、前記GOPが前記記録媒体に記録されない非記録状態のいずれかの状態を確保することを行う記録制御部とを備え、
前記記録制御部は、
前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前に、前記非記録状態を確保したうえで、前記符号化部に符号化を開始させ継続させることで、クローズドGOPを含むGOP列を生成させ、
前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付けると、前記非記録状態から前記記録状態に切り替えるとともに、前記符号化部がオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化部を制御する
画像符号化装置。 - 前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影終了指示を受け付けると、その時点で前記バッファ部に記憶されていた全てのGOPが前記記録媒体に記録されるまで前記記録状態を維持し、前記全てのGOPが前記記録媒体に記録された後に前記記録状態を前記非記録状態に切り替える
請求項1記載の画像符号化装置。 - 前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前においては、前記符号化部がクローズドGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化部を制御する
請求項1記載の画像符号化装置。 - 前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付けると、その時点以降において最初に前記バッファ部から出力されるクローズドGOPを先頭とするGOP列が前記記録媒体に記録されるように、前記非記録状態から前記記録状態に切り替える
請求項1記載の画像符号化装置。 - 前記記録制御部は、前記ユーザインターフェイス部が撮影開始指示を受け付ける前においては、当該画像符号化装置の内部及び外部のいずれかで生じたイベントを検知したときに、前記符号化部に符号化を開始させる
請求項1記載の画像符号化装置。 - 前記記録制御部は、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体への記録を行う記録部に入力される状態、及び、入力されない状態を切り替えることで、前記記録状態と前記非記録状態とを切り替える
請求項1記載の画像符号化装置。 - 映像信号を出力する撮像部と、
前記撮像部から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する請求項1記載の画像符号化装置と
を備えるビデオカメラ。 - 請求項1記載の画像符号化装置のうち、符号化部、ユーザインターフェイス部、及び、記録制御部が1つの半導体基板上に形成された集積回路。
- 撮像装置から送られてくる映像信号を符号化し記録媒体に記録する画像符号化方法であって、
前記映像信号を符号化することで、クローズドGOP(Group of Picture)又はオープンGOPを生成する符号化ステップと、
前記符号化ステップで生成された少なくとも1個のGOPを先入れ先出し方式でバッファ部に記憶させる記憶ステップと、
撮影の開始及び終了の指示を受け付けるユーザインターフェイスステップと、
(1)前記符号化ステップによる符号化を制御すること、及び、(2)前記ユーザインターフェイスステップで受け付けた指示に基づいて、前記バッファ部から出力されたGOPが前記記録媒体に記録される記録状態、及び、前記GOPが前記記録媒体に記録されない非記録状態のいずれかの状態を確保することを行う制御ステップとを含み、
前記制御ステップでは、
前記ユーザインターフェイスステップで撮影開始指示を受け付ける前に、前記非記録状態を確保したうえで、前記符号化ステップによる符号化を開始させ継続させることで、クローズドGOPを含むGOP列を生成させ、
前記ユーザインターフェイスステップで撮影開始指示を受け付けると、前記非記録状態から前記記録状態に切り替えるとともに、前記符号化ステップでオープンGOPだけからなるGOP列を生成するように前記符号化ステップによる符号化を制御する
画像符号化方法。
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