JPS6387920A

JPS6387920A - 立体水耕装置

Info

Publication number: JPS6387920A
Application number: JP61233343A
Authority: JP
Inventors: 板橋　稔
Original assignee: Japan Tobacco Inc
Current assignee: Japan Tobacco Inc
Priority date: 1986-10-02
Filing date: 1986-10-02
Publication date: 1988-04-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）立体的にポットを配置して、培養液を循環供給させなが
ら、植物を水耕栽培する装置に関する。

特に、香気をはなつハーブ植物を室内において、立体的
に水耕栽培し、植物の花、根、草姿、級とともに香気を
も楽しむのに便利な水ｉ４１栽培装置に関する。また、
このような観賞用立体水耕栽培において、ポットを透明
にして、培養液中で金魚、熱帯魚などを飼うのは、美観
１優れているだけでなく、魚の飼育及び植物の栽培の双
方にとって好都合である。すなわち、植物の根が魚のえ
さとなると同時に、魚のふんが植物の栄養となる。

（従来の技術）従来、植物を立体的に水耕栽培する装置については、い
くつかの提案がなされている。例えば、特開昭５８−８
１７１９号公報に記載された発明が挙げられる。

（発明が解決しようとする問題点）上記の既往の立体水門装置は、植物根部への溶存酸素供
給が不足し、それが植物の生育を抑制する原因となる。

（問題点を解決するための手段）この発明は、水槽、ポンプ、複数段のポット受皿を有す
る支柱及び培養液の循環供給配管を設けた立体水門装置
において、ポット受皿に載せられる各ポットが、その下
方側面に入液口を設け、かつ、ポット底面を貫通し、上
部に出液口を有する出液管を設け、上段のポットの出液
管とその下段のポットの入港口とを連結することを４＋
徴とする立体水耕装置を要旨とするものである。

（作用）この発明の立体水耕装置は、特に、出液口より溶液が溢
流するときに、空気を十分混入し大粒の連続した気泡の
状態で循環供給配管を流出することから、各段のポット
の全てに対し、空気を充分混入した培養液を、ポット内
の全域に行き渡らせるつり循環させるものである。

（実施例）本発明の一実施例を示す図面をもって、更に詳しく説明
すれば、１は支柱台であり、支柱台１には垂直の支柱２
が固着されている。また、支柱台１の上には、水槽３及
びポンプ４が配置されている。支柱２には、複数段にポ
ット受皿５が取り付けられており、それらのポット受皿
５の上には、ポット６が載置される。

各ポット６は、培養液を収容する客器７とその蓋８とよ
り構成され、蓋８には、中央に穴（図示せず）を有し、
その穴に植え付はケース８が取り付は自在に嵌合するよ
うになっている。植え付はケース９の底面には複数個の
穴が開いており、その穴から植物の根が培養液中へ伸び
るようになっている。

１３は、容器７の下方側面に設けた入液口であり、１０
は、ポット６の底面を貫通する出液管であり、出液管１
０の上端は蓋８の上部において開口している。容器７内
の出液管１０の上方側面には、出液口１１含有する。１
２は、連結管であり、上段のポット６の出液管１０の下
端と下段のポット６の入液口１３とを連結する。

１４は、水槽３から培養液をポンプ４に取り入れる液収
入管であり、１５は、ポンプ４から最上段のポット６の
入液口１３へ培養液を送り込む給液管である。

また、１６は、水耕栽培される植物であり、１　　“７
は、水槽３中の水位フロートである。

次に、この発明の立体水耕装置の使用方法について説明
する。水槽３に入れられた培養液を液収入管１４、ポン
プ４及び給液管１５を介して最上段のポット６の入液口
１３より供給する。最上段のポット６に培養液が供給さ
れ、水位が出液口１１に達すると溢流し、出Ｖｉ、管１
０より排出される。

排出された培養液は、連結管１２を介して下段のポット
６の入液口１３より、該ポット６内に培養液が供給され
ることになる。下段ポット６の水位が出液口１１に達し
たとき、溢流し出液管１０より排出されるのは前述の通
りである。以下同様に次々に下段のポット６に培養液が
満たされていくことになる。最下段のボブトロに満たさ
れた培養液は、出液口１１より排出され、出液管１０°
を通って、水槽３に還流される。

このような循環経路によって培養液が、循環供給される
のであるが、この発明の水耕装置の特徴は、空気を溶解
した培養液をポット６の全域にできるだけ行き渡らせる
ように配慮した点にある。

水槽３に出液管１０°より還流される際には、培養液を
液面上方より落下することによって、水槽３中の培養液
には、空気が充分に溶解される。また、必要に応じ、水
槽３内に空気混合装置を配置することもできる。このよ
うにして、空気を充分に溶解した培養液は、液収入管１
４、ポンプ４及び給液管１５を介して最上段のポット６
に下方側面に設けた入液口１３からポット６内に入れら
れる。そして、ポット６内の上方に設けた出液口１１よ
り排出されるので、空気を充分溶解させた培養液は、下
から上に流動し空気を溶解した培養液はポット６内の全
域に行き渡る。このことは植物の根部の生育に好条件と
なり、根部の生育を促進し、ひいては植物全体の良好な
生育をもたらす。、また、ポット６内に金魚、熱帯魚な
どを飼う場合など一層Ｆ！都合である。従来技術のよう
に、ポット６の上方から空気溶解培養液を供給すると、
その培養液が、そのまま出液口１１に流動して空気溶解
培養液は、ポット６内全域に行き渡らない。

次に、出液口１１から溢流により排出される際に、培養
液は、出液管１０内で下段のポット６の液面まで落下し
、空気と充分に混−Ｈされ、再び培養液内には空気が充
分に溶解された状態になる。

この培１ｆ　ｒａは、その下段のポット６においても下
裏側面の入液口１３より入れられ、上方の出液口１１よ
り排出されるので、空気を充分溶解させた培養液がボッ
ト６全体に行き渡ることになるのは前述と同様である。

このようにして各段のポット６には、それぞれ空気の充
分に溶解された培養液がボット６全体によく行き渡り、
植物栽培上、また、ポット６内に金魚、熱帯魚を飼う場
合にも好都合である。

植物は、植え付はケース９に入れられた固形培地（例え
ばロックウールなど）に−旦植え付けられ、そのままの
状態でポット６の蓋８に設けた穴に差し込まれることに
よって、この立体水耕装置に植え付けられる。植え替え
は、植え付はケース９全体を取り替えれば簡単に行える
。

（実験例）第３図に示す従来型装置に用いられていたポット（以下
、「従来型ポット」という）と本発明装置に用いられる
ポット（以下、ｒ本発明ポット」という）°におけるボ
ット内溶存酸素量比較試験についての概略説明図を参照
して説明する。

ポット内の各測定部位Ａｔ　Ｂｔ　Ｃにおける培養液内
の溶存酸素量の比較結果を第１表に示す。

第１表なお、表中（）内は、本発明ボットＡ部位の溶存酸素量
を１００とした指数を示す。

第１表から、従来型ポットに比べて、本発明ポットにお
いて溶存酸素量がポット内全域に行き渡っていることは
明らかである。

次に、ハーブ植物プツシュバジル（学名Ｏｃｆｍｕｍｂ
ａｓｉＬｆｃｕｍ　）を栽培した際の植物の根の生育量
の比較について、第２表に示す。

第２表なお、数個は、栽培を初めてから３５日後に測定した値
を示し、表中（）内は、従来型ポットにおける主根長と
乾物板歪を１００とした指数を示す。

第２図から、従来型ポットに比べて、本発明ポットにお
けるプツシユバジルの根の生育量が多いことは明らかで
ある。

（効果）以上述べたように、この発明の立体水耕装置は、植え付
けられた植物の根部に絶えず空気を充分溶解した培養液
を供給することによって、根部の生育を促進し、植物全
体の生育を良好にするとともに、必要に応じ、培養液内
で金魚、熱帯魚などを飼うこのをも可能とする。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の立体水耕装置の一実施例な示す側
面図、第２図は、本発明の立体水耕装置に用いるポット
の一実施例を示す側断面図、第３図は、従来型ポット七
本発明ポットにおけるポット内溶存酸素量比較実験につ
いての概略説明図である。１・・・・・・支柱台　　　　２・・・・・・支柱３・
・・・・・水槽　　　　　４・・・・・・ポンプ５・・
・・・・ポット受皿　　６・・・・・・ポット１０・・
・・・・出液管　　　１１・・・・・・出液口１２・・
・・・・連結管　　　１３・・・・・・入液口出願人　
日本たばこ産業株式会社第３　図

Claims

【特許請求の範囲】

水槽、ポンプ、複数段のポット受皿を有する支柱及び培
養液の循環供給配管を設けた立体水耕装置において、ポ
ット受皿に載せられる各ポットが、その下方側面に入液
口を設け、かつ、ポット底面を貫通し、上部に出液口を
有する出液管を設け、上段のポットの出液管とその下段
のポットの入液口とを連結することを特徴とする立体水
耕装置。