JPS6328748Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は間仕切壁等を構成する不燃パネルの
接合装置に関するものであり、石綿セメント等の
硬質材の不燃芯体の表面を、化粧鋼板付きの不燃
パネルで覆う際、その不燃パネル同士および不燃
芯体への接合が容易、確実な接合装置の構造を提
供することを目的とするものである。

従来間仕切壁を構成するパネルの接合装置は
種々の構造が提案、実施されているが加工が複雑
であつたり、現場での組立作業に手間を要するこ
とが多く、改良の余地が少なくない。

この考案は前記事情に鑑み案出したものであつ
て、以下その詳細を図示した実施例によつて説明
する。

第１図はこの考案の一部を分解して示した実施
例の斜視図であり、また、第２図は第１図の要部
をさらに詳細に示した説明図である。

この考案が実施される間仕切壁は石綿セメント
等の硬質材よりなる不燃芯体Ａとその表面側に取
付けられる不燃外装パネルＢとからなる。

これら、不燃芯体Ａと不燃外装パネルＢとはこ
の考案の結合金具１と引掛金具８とばね目地金具
１１とで一体に接合される。

不燃芯体Ａの端部寄りの表面には金属帯板を折
曲して形成された結合金具１がビス２等によつて
縦方向に取付けてある。そしてこの結合金具１の
縦方向中央にＵ状断面溝部３が平行な二条の中空
角状の係止突条４により形成され、その外側にフ
ランジ５が形成してある。

外装パネルＢは石膏板からなる本体６の表面に
化粧用の金属薄板７が貼着してある。その金属薄
板７は端縁が延長され、先端はパネル厚さ方向に
折曲してある。この外装パネルＢの本体６の端部
と金属薄板７の折曲部との間にＵ状断面の溝形空
〓１０が形成され、溝形空〓１０内に密嵌できる
大きさのかぎ状の係止折曲部を有する引掛金具８
が空〓内に装着してある。

この引掛金具８の一方の端は外装パネルＢの厚
さより長く延長し、Ｌ状部９を形成してある。

組立に際しては一対の相対する外装パネルＢの
引掛金具８のＬ状部９を結合金具１の溝部３の側
壁に沿つて嵌め次いで前記溝部３にＬ状部９を押
え込むようにして、リツプ溝形断面のばね目地金
具１１が嵌入され、ビス１２によつて結合金具１
に固定され、さらにカバー用の溝形断面の金属目
地具１３が前記溝部３内の引掛金具のＬ状部９間
に嵌合される。そして係止突状４は溝形空〓１０
に嵌まる、その際Ｌ状部９は外装パネルＢの厚さ
より長いので不燃芯体Ａと外装パネルＢとの間に
空〓Ｃが設けられる。

なお以上のようにして組立られた壁は不燃芯体
と不燃外装パネルとの組合せによつて1000℃で１
時間の加熱に耐え、なお不燃ガスケツトを結合金
具と引掛金具とにより形成される空〓に充填する
ことによつて1000℃で２時間の加熱に耐える耐火
性能をもたらすことができる。

この考案は以上の構成からなり、芯体の表面に
係止突条の形成された結合金具を取付けておくの
で、組立に際しては外装パネルの引掛金具を係止
突条に引掛けて容易に位置決めと係止ができる。
また相対する外装パネルのそれぞれの引掛金具を
一つの結合金具溝部に嵌め、目地金具で一緒に固
定するので、その組立作業が容易かつ確実になさ
れる。また結合金具、引掛金具とも金属帯板をプ
レス加工によつて容易に形成することができる。
さらにこの接合装置による芯体と外装パネルとの
間に空〓が設けられるので、これが断熱帯とな
り、耐火性能をより向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は一部分解して示したこの考案
の実施例の斜視図である。 Ａ……不燃芯体、Ｂ……外装パネル、Ｃ……空
〓、１……結合金具、２……ビス、３……溝部、
４……係止突条、５……フランジ、６……外装パ
ネル本体、７……金属薄板、８……引掛金具、９
……Ｌ状部、１０……溝形空〓、１１……ばね目
地金具、１２……ビス、１３……金属目地具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 芯体の端部寄りの表面に取付けられる結合金具
   と、外装パネルの本体の端部と該端部より延設し
   た化粧用の金属薄板の折曲部間に形成された溝形
   空〓に密嵌する引掛金具と、ばね目地金具および
   金属目地具とからなり、前記結合金具は二条の平
   行する係止突条により中央にＵ状断面の溝部が形
   成され、引掛金具は前記溝形空〓内に嵌まり込む
   大きさのかぎ状の折曲部を有し、その一方の端を
   外装パネルの厚さより長く延長してＬ状部が屈曲
   形成され、ばね目地金具および金属目地具は前記
   溝部内に装着可能な溝形断面に形成されているこ
   とを特徴とするパネル接合装置。