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JPS63149341A - 銀−卑金属酸化物接点材料及びその製造方法 - Google Patents

銀−卑金属酸化物接点材料及びその製造方法

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JPS63149341A
JPS63149341A JP61295164A JP29516486A JPS63149341A JP S63149341 A JPS63149341 A JP S63149341A JP 61295164 A JP61295164 A JP 61295164A JP 29516486 A JP29516486 A JP 29516486A JP S63149341 A JPS63149341 A JP S63149341A
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oxygen
particles
silver
metal oxide
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JP61295164A
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Hironobu Yamamoto
博信 山本
Sadao Sato
貞夫 佐藤
Takashi Nara
奈良 喬
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Tokuriki Honten Co Ltd
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Tokuriki Honten Co Ltd
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、従来の銀−金属酸化物接点の製法である“内
部酸化法”とも“粉末冶金法”とも全く異なる新しい“
粒子的近傍酸化焼結法”とも謂うべき製法によって得ら
れる銀−卑金属酸化物接点材料及びその製造方法に関す
るものである。
〔従来技術とその問題点〕
従来より電気接点材料としてはいろいろのものが用いら
れており、とりわけAg−Ca2接点材料が広く用いら
れ、Agに10%CdOを適度に分散させた接点材料は
耐溶着性、耐アーク性、耐消耗性、接触安定性等の諸接
点特性が優れているために各種スイッチ、コンタクタ−
、ブレーカ−等、小〜大電流領域に広く用いられている
。近時、Cdの公害問題が指摘されたのを契機とし、C
dを含有しない材質の研究も行われ、AgにLa、 S
b、 5nSZns Pb。
In、 Te等の卑金属の酸化物を配合した接点材料が
製法との関連のもとに相次いで開発された。
このような恨−卑金属酸化物接点材料の製造方法として
は、内部酸化法と粉末冶金法とがあるが、現在は量産品
には殆ど内部酸化法が使用されている。
内部酸化法はAgと溶質金属としての卑金属(例、Cd
、 Sbs Sn等)の溶製合金を作り、これを所望の
成型体に加工した後、一般には酸素分圧3atm以上の
条件で、通常740℃以上の温度で加熱して溶質金属の
みを選択的に合金系外の酸素によって酸化する方法であ
り、少なくとも塑性加工ができ、かつ内部酸化が可能で
あるという組成上の条件の制約をうける。
この内部酸化法では、外部から強制的に酸素を与えて、
銀マトリツクス中を拡散する酸素によって、溶質金属を
固相状態で長時間酸化する為、合金内部の溶質金属の濃
度勾配が酸素の拡散方向に対向して、厚さ方向に生ずる
。これは接点特性上極めて不都合なことであるが、酸化
の機構上原理的に避けられない現象である。
特に材料の両面より酸化させる両面内部酸化法の場合に
は、中心部に濃度ムラが集中し、そこに酸化物の希薄な
層が生ずることはよく知られている処であり(特公昭6
0−16505号公報参照)、この希薄層の厚さは溶質
金属の種類、濃度及び酸素分圧や内部酸化温度等によっ
て異なるが、0.1〜0.3 mmにも達し、接点特性
を著しく害している。
この方法では、酸素を外部より接点厚さ全体にわたって
拡散させる為、厚さが増せば増すほど、酸化に一層長時
間を要し、しかも酸化の終了点を決めることが困難であ
り、不良率が高い等の生産・品質管理上の欠点をも有し
ている。
他方、粉末冶金法は、焼結法ともいわれるが、銀粉と卑
金属酸化物粉末とを成型後焼結したり、或いは銀粉と卑
金属粉末とを焼結後に内部酸化するものを総称するが、
これに属するものとしては、(1)  Ag粉と卑金属
の酸化物粉とを機械的に混合し、成型の上、焼結する混
合焼結法 (2)  アトマイズ法、アーク法により製造した未酸
化Ag合金粉を焼結し、これを内部酸化する焼結内部酸
化法 (3)溶製法によって製造したAg合金の板又は線を破
砕し、これらの細片を内部酸化した後、焼結する破砕片
内部酸化焼結法 (4)  Ag合金を溶製後、板又は線等に加工後内部
酸化し、このAg−金属酸化物体を破砕したものを焼結
する内部酸化破砕焼結法 等があるが、(1)を除き他の方法はいずれも内部酸化
を利用していることに変わりはない。
(1)の場合は典型的粉末冶金法であり、溶製に必要な
大損りな設備が不要の上、必要な酸化物を調達できれば
、合金化や内部酸化上の制約なしに、各種酸化物を用い
ることができるという利点はあるが、製造上Ag粉と酸
化物粉との機械的混合工程を省くことができない為、重
力圏で製造する限り、粉末の比重差を解消することは如
何ともなし難く、粒度、粒形の相違等の影響も加わって
均一な混合が難しく、組成上の偏析を生じ易く、しかも
均一な焼結密度を得ることが困難なため、現在では殆ど
用いられていない。
(2)の場合は内部酸化法の欠点をそのまま受は継ぐこ
とになり、 (3)の場合は手間が掛かる上、破砕されたものは細片
とはいえ、粉体の大きさは0.5鮒程度であるので、そ
の内部に生成された酸化物の希薄な層が焼結後に残存し
、好ましくない接点特性を示すことは前記内部酸化法と
同様である。
また、(4)の場合はAg合金を溶解、鋳造、鍛造、塑
性加工によって板または線となし、完全に内部酸化した
後粉砕するという極めて複雑な工程をとる為、コスト的
にも高い。その上機械的粉砕には加工限度があり、粉体
の大きさは0.1mm程度にとどまり、微細粉末とする
ことが困難であるばかりでなく、粉砕時には不純物が混
入し易く、緒特性に好ましからざる影響を及ぼすととも
に、内部酸化時の希薄層も破砕されるとはいえ粗粒とし
て混じり、焼結後の内部組織にもそれが影響して不均一
となり、異常消耗の原因となる等の欠点を有する。
一方、接点の利用上の動向に目を向けると、近時各産業
分野における合理化、機械装置の自動化は目覚ましい発
達を遂げているが、これに伴い装置はますます大型化、
複雑化する傾向にあるのに対し、これらの装置の制御系
はむしろ小型化、動作の高頻度化、大容量化が要求され
ている。周知の通り機器の頻繁な運転に伴い、その制御
を司るスイッチにあっては、その接点表面が開閉に伴う
アーク熱、ジュール熱によって、稼動時には局部的に溶
融する程の高温に熱せられ、休止時には室温まで降温す
ることになり、高温と低温の熱サイクルが繰り返される
ことになる。このような状況に、内部酸化を利用した製
法の宿命である酸化物の希薄な層を内部に有する接点が
遭遇すると、頻繁な膨張、収縮を繰り返し受けることに
なり、酸化物希薄層の境界近傍に複雑な応力が集中的に
加わり、接点の表面を凹面にするように弓状の湾曲変形
を生じたり、各応力集中部位にマイクロクランク、ワレ
が発生し、遂には欠落消耗へと発展して行くことになる
また、接点が通常の消耗を続け、酸化物の希薄層が接触
面に出現するようになると耐溶着性が急激に低下し、異
常消耗或いは溶着を招き、重大な事故に発展することが
ある。
さらに、通常の両面内部酸化法による接点では、接点内
部の中心部に存在する希薄層の為、寿命が接点厚さ全部
の消耗を全うすることはできず、寿命が半減してしまう
場合もある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、前述の如き接点特性を劣化させる酸化物希薄
層の形成を排除し、異常消耗を防止、かつ接点寿命を延
ばすとともに、その信頼性を向上させる目的で、従来の
内部酸化を利用した製法のように焼結時に酸素供給源を
外部に依存することなく、而も従来の粉末冶金法のよう
に単なる卑金属酸化物粉と銀粉との焼結を行わせるもの
でもなく、焼結と同時に、複合粒子自身がもつ酸素によ
り、粉の粒子内における酸化及び又は粒子近傍の他の粒
子の酸化、即ち粒子内近傍で酸化と焼結が行える方法を
開発したものである。
このように本発明は、“粒子的近傍酸化焼結法”(或い
はインターパーティクル・オキシシンタリング)とでも
呼ばれるべき新しい酸化機構により、接点特性を左右す
る酸化物の均一分散性に優れた接点材料を供給すること
を目的とするものである。
〔発明の詳細な説明〕
本発明は粉末自体に酸素供給源をもつことにより、従来
法のように酸化に必要な酸素を固相外部の沖合から供給
し、固相内で長い拡散工程をもって酸素を拡散させるこ
とによる弊害を排除するため、粉末自体で、而も被酸化
物の極く近傍から酸素を供給したいという発想に基づく
ものである。
また金属酸化物の生成自由エネルギーは温度上昇によっ
て低下し、高温では金属はより活性化され、より高次の
酸化物を生成し易く、さらに高温下では酸素圧力が大き
いほど眼中の酸素溶解量は増大するという点に着目した
ものである。
銀単体中の酸素溶解量については多くの研究(例えば、
H,H,Podgurski & F、N、Davis
 : Trans。
^団E230.731〜5(1964)、他参照)があ
り、高温度における状態図の研究もあるが、本発明のよ
うな銀−卑金属合金系における酸素の挙動に関しては殆
ど明らかにされていない。
本発明では、銀単体中における酸素の挙動から類推して
、銀−卑金属合金について、・活性度の高い状態、即ち
溶融状態で、かつできるだけ大きい表面積を有する状態
で、酸素と反応させることを考え、この溶融体には高温
で酸素または酸化性ガスを吹きつけることにより、銀−
卑金属合金の液滴を生ぜしめ、それが固化するまでの過
程、即ち溶融体ないし半融状態で強制的に卑金属を酸化
し、安定な酸化物を生成させるとともに準安定な酸化物
を生成させたり或いはまた酸素を吸蔵せしめ、更に必要
に応じて、特に粒子が大きい場合には、固化後の粒子を
高温酸化雰囲気中にできるだけ分散させながら長く漂わ
せ飛ばすことで同様に酸化及びまたは酸素の吸蔵を続行
させることにより、粒子の外周部にできるだけ酸素リン
チ、即ちその部分の卑金属に対して安定な卑金属酸化物
として化学量論的に過剰の酸素を有する状態とし、粒子
の内奥部には酸素リーンな状態、場合によっては卑金属
と結合する酸素が全く無いような状態、すなわち、銀基
合金粒子内部に酸素の全くない状態の卑金属、化学量論
的に酸素欠乏の状態の卑金属酸化物を有する部分及び準
安定な高次酸化物を含めた卑金属酸化物及び又は遊離酸
素より成る、化学量論的に酸素をできるだけ過剰に有す
る部分をもち、粒子内近傍酸化機能を有する複合粒子を
生成させることに成功したものである。
この複合粒子はサブミクロンオーダーから数十ミクロン
の大きさであるが、これらの粒子についてミクロにみれ
ば、酸素濃度分布は不均一なものであり、前述のような
Ag、卑金属、準安定な酸化物を含めた卑金属酸化物、
及び又は遊離酸素等より成るものと考えられ、次工程の
接点材料にするための工程に際しては、存在する遊離酸
素、及び準安定な酸化物を含めた酸化物の分解によって
生ずる酸素を、複合粒子中に未酸化の状態で存在する卑
金属、酸素欠乏の状態の卑金属酸化物または複合粒子の
近傍に存在する他の粒子中の前記卑金属、酸素欠乏の状
態の卑金属酸化物を酸化せしめる酸素の供給源として利
用することにより、未酸化の卑金属元素をもつ銀合金粉
末に対しても酸化作用をもつ複合粒子を製造することに
成功し、粒子内近傍酸化法利用の道を拓いたものである
このような酸素供給源となる酸素を、複合粒子の成分で
ある卑金属元素に対し、前述のように化学量論的にでき
るだけ過剰に有する部分をもつような複合粒子を生成せ
しめるためには、合金成分である卑金属元素はもちろん
、噴射する酸化性ガスの濃度・圧力、溶融体温度、液滴
の大きさや飛行滞空酸化時間、酸化温度、固化粒子の漂
飛酸化時間、雪囲気ガス濃度・温度等が複合粒子製造時
の諸条件として考えられるが、本発明においては卑金属
を含有する銀基台金溶融体に酸素又は酸化性ガスを噴射
して複合微粒子を製造するに当り適当な温度に保持され
た前記溶湯に酸素又は酸化性ガスを吹付は飛散せしめて
液滴となし、この液滴が微粒子として固化するまで液滴
を高温酸化雰囲気中を飛行せしめるもので、前記諸条件
を勘案して前述のAg、卑金属、酸素欠乏の状態の準安
定の酸化物を含めた卑金属酸化物及び又は遊離酸素より
成り、加熱焼結するに当り粒子内近傍酸化作用を発揮す
ることのできる複合粒子を得るものである。
粒子内近傍酸化工程において、これらの複合粒子は叙上
の如くミクロにみれば酸素の分布が不均一であるが、圧
粉成型後約400〜850℃の温度で約2〜8hで、場
合によってはホ・7トブレスを用いるなどして加熱焼結
処理すると、酸素リッチ部の酸素が粒内或いは粒子近傍
の酸素リーン部へ移行し、そこの卑金属元素、酸素欠乏
の状態の葦金属酸化物を酸化することにより、均一な酸
化物の分散を実現し、同時に、酸素の拡散に対向して、
ミクロな拡散工程を伴う卑金属の移動が粒子内や粒子間
で行われるので、粒子間焼結強度の向上に役立つものと
考えられる。
以F、実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例 添付図面において、第1図は本発明において使用する複
合粒子を製造するのに好適な装置の概略説明図である。
第1表に示すような組成を有する銀−卑金属合金を電気
炉(図示せず)にて溶解し、溶湯10を容器1に収容す
る。該容器には周囲に加熱要素11を設けるとともに底
部に開孔2を設け、溶湯を適当な温度に保持しつつ、開
孔2より落下せしめる。落下する溶湯は噴霧用ノズル3
より酸素又は酸化性ガスを適当なノズル圧力例えば50
〜100 kgf/cjで吹付けて液滴となし、液滴が
微粒子として固化するまでメインチャンバー5において
高温酸化雰囲気中を例えば約100℃の温度で飛行させ
る。
溶湯温度、噴射ガスの種類は第1表に示す通りである。
メインチャンバー5中を飛行、固化した微粒子はさらに
必要に応じ、固化後の酸化を続行させるために粒子を高
温酸化雰囲気中に漂わせながら落下するように設計され
た螺旋状の酸化トンネルを備えたサブチャンバー6中を
漂飛して収集用ホッパー7.8に落下、蒐集せしめられ
る。メインチャンバー5及びサブチャンバー6には噴霧
された液滴が酸素との反応により発熱している間に充分
に酸素を含有する状態で滞空する時間を確保するための
飛行距離調節用の2次噴射ノズル4を適当な位置に配置
する。
このようにして生成した複合粒子の収率、粒度分布及び
粒状形状を第2表に括めて示す。
上記のようにして得られた複合粒子を、また複合粒子に
未酸化粉を補助的に添加した配合粉の場合(第1表の実
施例8.9参照)はそれらとともに、混合の上、2.5
t/cnlの圧力で50φ×1001に成型し、成型材
を大気中で800℃、3〜6時間加熱することにより、
粒子的近傍酸化焼結を行わしめ、ビレットを得た。これ
を800°Cで熱間押出しを行い、均一に焼結密度を上
げるとともに、厚さ71■の板とし、その−面にAg板
を熱間圧着し、ろう付は用のAg層を形成した。
次に、当該素材を冷間圧延して厚さ2龍の板とし、これ
を直径6 mmの円盤状に打ち抜いた後、大気中におい
て650°Cで5時間の安定化処理を施して接点材料を
得た。
上記接点材料の接点特性について、ASTM接点試験機
(AC200V、60A)により接触抵抗、耐溶着性を
調べ、さらに市販スイッチに実装し実機試験(AC22
0V、21OA、通電時間0−1 sec 、力率0.
35)で耐消耗性の評価を行い、それらを表3に示す。
複合粒子の成分、特に卑金属元素については、高次の酸
化物を生成する元素であるSb、 Sns In、Mn
、 Pbを第1グループとし、高次の酸化物を生成し難
い元素及び微量添加元素であるCds Zn−Te、L
a、 Fe、 Ni、 Goを第2グループとし、第1
グループに必要に応じて第2グループの元素を重複添加
して用いることにより、表3に示すような優れた接点特
性をうろことができた。
以上説明したように、本発明は従来の内部酸化法のよう
に酸素供給源を外部にのみ求めることがなく、外部から
の酸素原子の拡散機構に支配されて酸化するものでもな
く、粉末自身が酸化機能を有する銀、卑金属、卑金属酸
化物及び又は遊離酸素から成る複合粒子を製造し、これ
を使用する接点製造工程において主要な酸素供給を自ら
行って粒子的近傍酸化を行わしめる。ものであるため、
酸化に長時間を要することもなく、接点に内部応力の生
ずるような酸化物の不均一な層が生しることもなく、ま
た焼結性についても粒子間で酸素の拡散に対向するミク
ロな拡散工程による卑金属の移動が粒子間の結合を高め
、加えて未酸化粉の補助的な配合によってもさらに効果
が高められるため、焼結性にも一層優れており、前述の
加熱、冷却の熱サイクルによる膨張、収縮で生ずる引張
、圧縮応力に耐える結合力を発揮するので、前記欠落消
耗現象が抑止され、また接点中心部には勿論内部に従来
のような酸化物希薄層が存在しないばかりか、酸化物の
均一分散性に優れるので、前述のような耐溶着性の急激
な劣化や異常消耗に発展する恐れもなく、寿命も長くな
る上、而も接点材質組成濃度に従来法(内部酸化)上の
制約も全くないので、その選択の幅を広げることができ
、用途に応じた成分濃度を選ぶことが容易であるなど幾
多の効果を有する。
また、生産性についても従来の内部酸化に要する長い時
間が不要になる上、鋳塊の鍛造、切削、圧延、焼鈍等の
工程も不要になるので、工数の節減、経済的な生産が可
能となる。
のに好適な装置の概略説明図である。
図中、1・・・容器、2・・・落下用開孔、3・・・噴
霧用ノズル、4・・・2次噴射ノズル、5・・・メイン
チャンバー、 6・・・サブチャンバー、 7.8・・・収集用ホッパー。
昭和  年  月  日 4、代理人 5.1甫正命令の日付  自 発 7、補正の内容 1、特許請求の範囲を別紙の通り訂正する。
3、同書第25頁第6行目の下に成文を加入する。
「9・・・回収用ホッパー、10・・・溶湯、11・・
・加熱要素」 4、図面における符号を別紙図面の未配符号の通り訂正
する。
特許請求の範囲 (1)  !I−卑金属酸化物系の複合粒子にして、粒
子の内部に化学量論的に酸素欠乏の状態の酸化物を含め
た卑金属酸化物及び又は酸素と結合していない卑金属を
包含する銀、卑金属、卑金属酸化物及び又は遊離酸素よ
り成り、粒子内近傍酸化作用を発揮する複合粒子を、加
熱焼結することにより複合粒子内に存在する酸素にらり
その粒子内及び又はその粒子近傍の他の粒子内の酸素欠
乏の状態の卑金属酸化物及び又は酸素と結合していない
卑金属を酸化することによって製造した銀−卑金属酸化
物接点材料。
(2)銀−卑金属酸化物系の結合粒子にして、粒子の内
部に化学量論的に酸素欠乏の状態の酸化物を含めた卑金
属酸化物及び又は酸素と結合していない卑金属を包含す
る銀、卑金属、卑金属酸化物及び又は遊離酸素より成り
、粒子内近傍酸化作用を発揮する複合粒子に銀−卑金属
合金粒子を添加した配合物を加熱焼結することにより複
合粒子内に存在する酸素によりその粒子内及び又はその
粒子近傍の他の粒子内の酸素欠乏の状態の卑金属酸化物
及び又は酸素と結合していない卑金属を酸化することに
よって製造した銀−卑金属酸化物接点材料。
(3)上記卑金属としてSb、 Sn、 111% M
nXpb%の1種又はそれ以上、さらに必要に応じてC
b、Zn5Te、 La、 Fe、 Ni、 Coの1
種又はそれ以上を使用する特許請求の範囲第(11項又
は第(2)項記載の銀−卑金属酸化物接点材料。
(4)卑金属を含有する銀基合金の溶融体に酸素又は酸
化性ガスを噴射して液滴となし、液滴が微粒子として固
化するまで前記液滴を高温酸化雰囲気中で飛行させ、さ
らに必要に応じて固化後も微粒子として高温酸化雰囲気
中で漂飛せしめて製造した銀−卑金属酸化物系の複合粒
子にして、粒子の内部に化学量論的に酸素欠乏の状態の
酸化物を含めた卑金属酸化物及び又は酸素と結合してい
ない卑金属を包含する銀、卑金属、卑金属酸化物及び又
は遊離酸素より成り、粒子内近傍酸化作用を発揮する複
合粒子を製造し、これを使用して大気中又は酸化雰囲気
中において加熱焼結することを使用する複合粒子内に存
在する酸素によりその粒子内及び又はその粒子近傍の他
の粒子内の酸素欠乏の状態の卑金属酸化物及び又は酸素
と結合していない卑金属を酸化する銀−卑金属酸化物接
点材料の製造方法。
(5)卑金属を含有する銀基合金の溶融体に酸素又は酸
化性ガスを噴射して液滴となし、液滴が微粒子として固
化するまで前記液滴を高温酸化雰囲気中で飛行させ、さ
らに必要に応じて固化後も微粒子として高温酸化雰囲気
中で漂飛せしめて製造した銀−卑金属酸化物系の複合粒
子にして、粒子の内部に化学量論的に酸素欠乏の状態の
酸化物を含めた卑金属酸化物及び又は酸素と結合してい
ない卑金属を包含する銀、卑金属、卑金属酸化物及び又
は遊離酸素より成り、粒子内近傍酸化作用を発揮する複
合粒子に銀−卑金属合金粒子を添加した配合物を使用し
て大気中又は酸化雰囲気中において加熱焼結することを
使用する複合粒子内に存在する酸素によりその粒子内及
び又はその粒子近傍の他の粒子内の酸素欠乏の状態の卑
金属酸化物及び又は酸素と結合していない卑金属を酸化
する銀−卑金属酸化物接点材料の製造方法。
(6)上記卑金属としてSbz Sn、、 Ins M
n5Pbの1種又はそれ以上、さらに必要に応じてCd
、、 Zn5TesLa、 Fes Ni、 Coの1
種又はそれ以上を使用する特許請求の範囲第(4)項又
は第(5)項記載の銀−卑金属酸化物接点材料の製造方
法。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)銀−卑金属酸化物系の複合粒子にして、粒子の内
    部に化学量論的に酸素欠乏の状態の準安定の酸化物を含
    めた卑金属酸化物及び又は酸素と結合していない卑金属
    を包含する銀、卑金属、卑金属酸化物及び又は遊離酸素
    より成り、粒子内近傍酸化作用を発揮する複合粒子を、
    加熱焼結することにより複合粒子内に存在する酸素によ
    りその粒子内及び又はその粒子近傍の他の粒子内の酸素
    欠乏の状態の卑金属酸化物及び又は酸素と結合していな
    い卑金属を酸化することによって製造した銀−卑金属酸
    化物接点材料。
  2. (2)銀−卑金属酸化物系の複合粒子にして、粒子の内
    部に化学量論的に酸素欠乏の状態の準安定の酸化物を含
    めた卑金属酸化物及び又は酸素と結合していない卑金属
    を包含する銀、卑金属、卑金属酸化物及び又は遊離酸素
    より成り、粒子内近傍酸化作用を発揮する複合粒子に銀
    −卑金属合金粉末を添加した配合物を加熱焼結すること
    により複合粒子内に存在する酸素によりその粒子内及び
    又はその粒子近傍の他の粒子内の酸素欠乏の状態の卑金
    属酸化物及び又は酸素と結合していない卑金属を酸化す
    ることによって製造した銀−卑金属酸化物接点材料。
  3. (3)上記卑金属としてSb、Sn、In、Mn、Pb
    、の1種又はそれ以上、さらに必要に応じてCd、Zn
    、Te、La、Fe、Ni、Coの1種又はそれ以上を
    使用する特許請求の範囲第(1)項又は第(2)項記載
    の銀−卑金属酸化物接点材料。
  4. (4)卑金属を含有する銀基合金の溶融体に酸素又は酸
    化性ガスを噴射して液滴となし、液滴が微粒子として固
    化するまで前記液滴を高温酸化雰囲気中で飛行させ、さ
    らに必要に応じて固化後も微粒子として高温酸化雰囲気
    中で漂飛せしめて銀−卑金属酸化物系の複合粒子にして
    、粒子の内部に化学量論的に酸素欠乏の状態の準安定の
    酸化物を含めた卑金属酸化物及び又は酸素と結合してい
    ない卑金属を包含する銀、卑金属、卑金属酸化物及び又
    は遊離酸素より成り、粒子内近傍酸化作用を発揮する複
    合粒子を製造し、これを使用して大気中又は酸化雰囲気
    中において加熱焼結することを特徴とする複合粒子内に
    存在する酸素によりその粒子内及び又はその粒子近傍の
    他の粒子内の酸素欠乏の状態の卑金属酸化物及び又は酸
    素と結合していない卑金属を酸化する銀−卑金属酸化物
    接点材料の製造方法。
  5. (5)卑金属を含有する銀基合金の溶融体に酸素又は酸
    化性ガスを噴射して液滴となし、液滴が微粒子として固
    化するまで前記液滴を高温酸化雰囲気中で飛行させ、さ
    らに必要に応じて固化後も微粒子として高温酸化雰囲気
    中で漂飛せしめて銀−卑金属酸化物系の複合粒子にして
    、粒子の内部に化学量論的に酸素欠乏の状態の準安定の
    酸化物を含めた卑金属酸化物及び又は酸素と結合してい
    ない卑金属を包含する銀、卑金属、卑金属酸化物及び又
    は遊離酸素より成り、粒子内近傍酸化作用を発揮する複
    合粒子に銀−卑金属合金粉末を添加した配合物を使用し
    て大気中又は酸化雰囲気中において加熱焼結することを
    特徴とする複合粒子内に存在する酸素によりその粒子内
    及び又はその粒子近傍の他の粒子内の酸素欠乏の状態の
    卑金属酸化物及び又は酸素と結合していない卑金属を酸
    化する銀−卑金属酸化物接点材料の製造方法。
  6. (6)上記卑金属としてSb、Sn、In、Mn、Pb
    の1種又はそれ以上、さらに必要に応じてCd、Zn、
    Te、La、Fe、Ni、Coの1種又はそれ以上を使
    用する特許請求の範囲第(4)項又は第(5)項記載の
    銀−卑金属酸化物接点材料の製造方法。
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