JPS6257315B2 - - Google Patents
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- JPS6257315B2 JPS6257315B2 JP54084137A JP8413779A JPS6257315B2 JP S6257315 B2 JPS6257315 B2 JP S6257315B2 JP 54084137 A JP54084137 A JP 54084137A JP 8413779 A JP8413779 A JP 8413779A JP S6257315 B2 JPS6257315 B2 JP S6257315B2
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- lysine
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
本発明は発酵法によるL―リジンの製造法に関
する。 さらに詳しくは、本発明はコリネバクテリウム
属またはブレビバクテリウム属に属し、 生育にホモセリンもしくはホモセリン代替物
(スレオニンとメチオニン、スレオニンとシス
タチオンまたはスレオニンとホモシステイ
ン)、ロイシンおよびパントテン酸を要求し、
リジンアナログ耐性を有するか、 生育にホモセリンもしくはホモセリン代替物
およびニコチン酸を要求するか、または 生育にイノシトールを要求する L―リジン生産性微生物を栄養培地に培養し、
培養物中にL―リジンを蓄積せしめ、該培養物か
らL―リジンを採取することを特徴とする発酵法
によるL―リジンの製造法に関する。 本発明の目的とするところは、飼料・餌料添加
物、食品添加物、医薬品の原料その他に広い使途
を有するL―リジンの工業的に安価な製造法を提
供するにある。 従来、発酵法によりL―リジンを生産する方法
は多数知られている。その例としてはミクロコツ
カス・グルタミクス(コリネバクテリウム・グル
タミクムの同義語)のホモセリン、スレオニンと
メチオニン、スレオニンとシスタチオン、もしく
はスレオニンとホモシステイン(すなわち、ホモ
セリンもしくはホモセリン代替物)を要求する変
異株を用いる方法(特公昭36―6499)ブレビバク
テリウム・アンモニアゲネスのスレオニン、フエ
ニルアラニン、ヒスチジン、メチオニン、システ
イン、ロイシンまたはイソロイシン要求変異株を
用いる方法(英国特許第1118719)、ブレビバクテ
リウム、ブレビバクテリウム・ラクトフアーメン
タムのS―2―アミノエチル―L―システイン
(以下AECと略す)(リジンアナログの1つ)耐
性変異株を用いる方法(特公昭48―28078)、ブレ
ビバクテリウム・ラクトフアーメンタム、コリネ
バクテリウム・アセトグルタミクムのAECおよ
びロイシンアナログに耐性の変異株を用いる方法
(特公昭53―1833)ブレビバクテリウムラクトフ
アーメンタムに属し、ニコチン酸アミド、もしく
はニコチン酸アミドおよびロイシンなどを要求
し、AEC耐性を有する変異株を用いる方法(特
開昭49―36888)、ブレビバクテリウム・ラクトフ
アーメンタムに属し、パントテン酸、セリンなど
を要求し、AEC耐性を有する変異株を用いる方
法(特開昭49―1794)などがある。 本発明者らは、増大するL―リジンの需要に対
処するために、使用菌の改良を種々試みた結果、
コリネバクテリウム属またはブレビバクテリウム
属に属し、前記の性質を有するL―リジン生産菌
を用いて培養を行う場合には培養物中にL―リジ
ンが著量蓄積することを見い出し、本発明を完成
した。 次に本発明をさらに詳しく説明する。 本発明に使用する微生物としては、コリネバク
テリウム属またはブレビバクテリウム属に属し、
生育にホモセリンもしくはホモセリン代替物、
ロイシンおよびパントテン酸を要求し、リジンア
ナログ耐性を有するか、生育にホモセリンもし
くはホモセリン代替物およびニコチン酸を要求す
るか、または生育にイノシトールを要求するL
―リジン生産性微生物であればいずれの微生物で
も使用可能である。 本発明に使用する微生物は一般には次のごとく
して取得することができる。 すなわち、例えばコリネバクテリウム属に属す
る微生物を親株とし、これを常法により変異誘導
処理して得られた変異株からホモセリンもしくは
ホモセリン代替物要求性を有しL―リジン生産性
を有するものを選択する。ついで選択株を親株と
して変異誘導処理し、ロイシン要求性を有する変
異株を選択する。ついで変異株を親株として変異
誘導処理し、リジンアナログ耐性を有する変異株
を選択する。ついで選択株を親株として変異誘導
処理し、パントテン酸要求性を有する変異株を選
択する。要求性、耐性の付与の順序は上記に限ら
ずいずれの順序でもよい。例えば、パントテン酸
を要求する変異株を親株として、これはホモセリ
ン要求性、ロイシン要求性、AEC耐性を付与す
ることによつても得ることができる。 また、上記の変異の性質に加えて、他の種類の
栄養要求性あるいはその他の変異の性質を有する
変異株も本発明に使用することができる。 本発明の微生物の他の性質の付与、ブレビバク
テリウム属に属する微生物を親株とする場合の変
異処理も上記と同様の手法によつて行うことがで
きる。変異誘導の方法としては、紫外線照射、X
線照射、ナイトロジエンマスタード処理、ニトロ
ソグアニジン処理などの方法が用いられる。 本発明に用いる具体的に好適な菌株の一例とし
ては、コリネバクテリウム・グルタミクムLYC
―3(微工研菌寄第5039号)(NRRL B―
11476)(ホモセリン要求性、ロイシン要求性、パ
ントテン酸要求性、AEC耐性)、ブレビバクテリ
ウム・フラブムHN―103(微工研第5040号)
(NRRL B―11477)(ホモセリン要求性、スレニ
オン要求性、ニコチン酸要求性)、フレビバクテ
リウム・フラブムHI―4(微工研菌寄第5041
号)(NRRL B―11478)(ホモセリン要求性、ス
レニオン要求性、イノシトール要求性)をあげる
ことができる。 LYC―3株はコリネバクテリウム・グルタミ
クムのL―リジン生産菌ATCC21526(ホモセリ
ン要求性、ロイシン要求性、AEC耐性)を親株
とし、HN―103株およびHI―4株はブレビバク
テリウム・フラブムのL―リジン生産菌
ATCC21128(ホモセリン要求性、スレオニン要
求性)を親株とし、これをN―メチル―N′―ニ
トロ―N―ニトロソグアニジン処理し、ついで常
法により処理して誘導されたものである。 すなわち、これらの親株をそれぞれブイヨン・
スラント培地(イーストエキス0.5g/dl、肉エ
キス1g/dl、ペプトン1g/dl、NaCl 0.5
g/dl、寒天2g/dl、PH7.2)上で30℃で24時
間生育させる。 ついで菌体をかきとり、N―メチル―N′―ニ
トロ―N―ニトロソグアニジン200γ/mlを含む
0.05Mトリス―マレエート緩衝液(PH6.0)中に
約107〜109cells/mlになるように懸濁し、室温で
30分間放置する。その後3000rpmで15分間遠心分
離を行つて集菌し、殺菌した生理食塩水で洗浄す
る。 ついで菌体を0.05Mトリス―マレエート緩衝液
(PH6.0)に約106〜108cells/mlになるように懸濁
する。懸濁液の微量(約0.2ml)を前記ブイヨ
ン・スラント培地と同一組成のブイヨン・平板培
地(全量約20ml)に加え、30℃で24時間生育させ
る。 生成したコロニーごとに菌体をかきとり、親株
の最少培地寒天平板(ATCC21526の場合はグル
コース0.5g/dl,硫安0.15g/dl,KH2PO4 0.1
g/dl,K2HPO4 0.3g/dl,MgSO4・7H2O
0.01g/dl,CoCl2・2H2O 0.0001g/dl,ピオ
チン300μg/,チアミン・HCl 100μg/
l,MnCl2・4H2O 0.0007g/dl,FeSO4.7H2O
0.001g/dl,NaCl 16μg/ml,L―スレオニ
ン100μg/ml,L―メチオニン33.3μg/ml,
L―ロイシン100μg/ml,寒天2g/dlよりな
る。PH6.0。ATCC21128の場合、上記組成中L―
ロイシンを除いたもの)および最少培地にパント
テン酸、ニコチン酸またはイノシトール1mg/dl
を加えた寒天平板に塗りつけ、30℃で24時間生育
させる。最少培地に生育しないか、または生育が
不良でパントテン酸、ニコチン酸またはイノシト
ール添加培地に生育する菌を選択する。 次に上記のごとくして得られたLYC―3株、
HN―103株およびHI―4株がそれぞれパントテ
ン酸、ニコチン酸およびイノシトールを要求する
ことを実験例で示す。 実験例 コリネバクテリウム・グルタミクムLYC―
3、およびブレビバクテリウム・フラブムHN―
103およびHI―4をそれぞれブイヨン寒天培地で
30℃で20時間培養した。培養終了後、培養液を遠
心分離して菌体を集め、生理食塩水で洗浄する。 ついで菌体を試験管中の下記の基本培地または
基本培地にパントテン酸、ニコチン酸またはイノ
シトールを第1表に示す量添加した培地各10mlに
107cell/mlになるように接種して、同温度で21時
間振盪培養した。 基本培地組成:グルコース0.5g/dl,硫安
0.15g/dl,KH2PO4 0.1g/dl,K2HPO4 0.3
g/dl,MgSO4・7H2O 0.01g/dl,CoCl2・
2H2O 0.0001g/dl,ビオチン300μg/,チ
アミン・HCl 100μg/,MnCl2・4H2O
0.0007g/dl,FeSO4・7H2O 0.001g/dl,
NaCl 16μg/ml,L―スレオニン100μg/
ml,L―メチオニン33.3μg/ml(殺菌前PH
7.8)。 培養終了時の菌の生育度(OD660)を日立製作
所製101型比色計で、1cm光径のセルを用いて測
定した。結果を第1表に示す。
する。 さらに詳しくは、本発明はコリネバクテリウム
属またはブレビバクテリウム属に属し、 生育にホモセリンもしくはホモセリン代替物
(スレオニンとメチオニン、スレオニンとシス
タチオンまたはスレオニンとホモシステイ
ン)、ロイシンおよびパントテン酸を要求し、
リジンアナログ耐性を有するか、 生育にホモセリンもしくはホモセリン代替物
およびニコチン酸を要求するか、または 生育にイノシトールを要求する L―リジン生産性微生物を栄養培地に培養し、
培養物中にL―リジンを蓄積せしめ、該培養物か
らL―リジンを採取することを特徴とする発酵法
によるL―リジンの製造法に関する。 本発明の目的とするところは、飼料・餌料添加
物、食品添加物、医薬品の原料その他に広い使途
を有するL―リジンの工業的に安価な製造法を提
供するにある。 従来、発酵法によりL―リジンを生産する方法
は多数知られている。その例としてはミクロコツ
カス・グルタミクス(コリネバクテリウム・グル
タミクムの同義語)のホモセリン、スレオニンと
メチオニン、スレオニンとシスタチオン、もしく
はスレオニンとホモシステイン(すなわち、ホモ
セリンもしくはホモセリン代替物)を要求する変
異株を用いる方法(特公昭36―6499)ブレビバク
テリウム・アンモニアゲネスのスレオニン、フエ
ニルアラニン、ヒスチジン、メチオニン、システ
イン、ロイシンまたはイソロイシン要求変異株を
用いる方法(英国特許第1118719)、ブレビバクテ
リウム、ブレビバクテリウム・ラクトフアーメン
タムのS―2―アミノエチル―L―システイン
(以下AECと略す)(リジンアナログの1つ)耐
性変異株を用いる方法(特公昭48―28078)、ブレ
ビバクテリウム・ラクトフアーメンタム、コリネ
バクテリウム・アセトグルタミクムのAECおよ
びロイシンアナログに耐性の変異株を用いる方法
(特公昭53―1833)ブレビバクテリウムラクトフ
アーメンタムに属し、ニコチン酸アミド、もしく
はニコチン酸アミドおよびロイシンなどを要求
し、AEC耐性を有する変異株を用いる方法(特
開昭49―36888)、ブレビバクテリウム・ラクトフ
アーメンタムに属し、パントテン酸、セリンなど
を要求し、AEC耐性を有する変異株を用いる方
法(特開昭49―1794)などがある。 本発明者らは、増大するL―リジンの需要に対
処するために、使用菌の改良を種々試みた結果、
コリネバクテリウム属またはブレビバクテリウム
属に属し、前記の性質を有するL―リジン生産菌
を用いて培養を行う場合には培養物中にL―リジ
ンが著量蓄積することを見い出し、本発明を完成
した。 次に本発明をさらに詳しく説明する。 本発明に使用する微生物としては、コリネバク
テリウム属またはブレビバクテリウム属に属し、
生育にホモセリンもしくはホモセリン代替物、
ロイシンおよびパントテン酸を要求し、リジンア
ナログ耐性を有するか、生育にホモセリンもし
くはホモセリン代替物およびニコチン酸を要求す
るか、または生育にイノシトールを要求するL
―リジン生産性微生物であればいずれの微生物で
も使用可能である。 本発明に使用する微生物は一般には次のごとく
して取得することができる。 すなわち、例えばコリネバクテリウム属に属す
る微生物を親株とし、これを常法により変異誘導
処理して得られた変異株からホモセリンもしくは
ホモセリン代替物要求性を有しL―リジン生産性
を有するものを選択する。ついで選択株を親株と
して変異誘導処理し、ロイシン要求性を有する変
異株を選択する。ついで変異株を親株として変異
誘導処理し、リジンアナログ耐性を有する変異株
を選択する。ついで選択株を親株として変異誘導
処理し、パントテン酸要求性を有する変異株を選
択する。要求性、耐性の付与の順序は上記に限ら
ずいずれの順序でもよい。例えば、パントテン酸
を要求する変異株を親株として、これはホモセリ
ン要求性、ロイシン要求性、AEC耐性を付与す
ることによつても得ることができる。 また、上記の変異の性質に加えて、他の種類の
栄養要求性あるいはその他の変異の性質を有する
変異株も本発明に使用することができる。 本発明の微生物の他の性質の付与、ブレビバク
テリウム属に属する微生物を親株とする場合の変
異処理も上記と同様の手法によつて行うことがで
きる。変異誘導の方法としては、紫外線照射、X
線照射、ナイトロジエンマスタード処理、ニトロ
ソグアニジン処理などの方法が用いられる。 本発明に用いる具体的に好適な菌株の一例とし
ては、コリネバクテリウム・グルタミクムLYC
―3(微工研菌寄第5039号)(NRRL B―
11476)(ホモセリン要求性、ロイシン要求性、パ
ントテン酸要求性、AEC耐性)、ブレビバクテリ
ウム・フラブムHN―103(微工研第5040号)
(NRRL B―11477)(ホモセリン要求性、スレニ
オン要求性、ニコチン酸要求性)、フレビバクテ
リウム・フラブムHI―4(微工研菌寄第5041
号)(NRRL B―11478)(ホモセリン要求性、ス
レニオン要求性、イノシトール要求性)をあげる
ことができる。 LYC―3株はコリネバクテリウム・グルタミ
クムのL―リジン生産菌ATCC21526(ホモセリ
ン要求性、ロイシン要求性、AEC耐性)を親株
とし、HN―103株およびHI―4株はブレビバク
テリウム・フラブムのL―リジン生産菌
ATCC21128(ホモセリン要求性、スレオニン要
求性)を親株とし、これをN―メチル―N′―ニ
トロ―N―ニトロソグアニジン処理し、ついで常
法により処理して誘導されたものである。 すなわち、これらの親株をそれぞれブイヨン・
スラント培地(イーストエキス0.5g/dl、肉エ
キス1g/dl、ペプトン1g/dl、NaCl 0.5
g/dl、寒天2g/dl、PH7.2)上で30℃で24時
間生育させる。 ついで菌体をかきとり、N―メチル―N′―ニ
トロ―N―ニトロソグアニジン200γ/mlを含む
0.05Mトリス―マレエート緩衝液(PH6.0)中に
約107〜109cells/mlになるように懸濁し、室温で
30分間放置する。その後3000rpmで15分間遠心分
離を行つて集菌し、殺菌した生理食塩水で洗浄す
る。 ついで菌体を0.05Mトリス―マレエート緩衝液
(PH6.0)に約106〜108cells/mlになるように懸濁
する。懸濁液の微量(約0.2ml)を前記ブイヨ
ン・スラント培地と同一組成のブイヨン・平板培
地(全量約20ml)に加え、30℃で24時間生育させ
る。 生成したコロニーごとに菌体をかきとり、親株
の最少培地寒天平板(ATCC21526の場合はグル
コース0.5g/dl,硫安0.15g/dl,KH2PO4 0.1
g/dl,K2HPO4 0.3g/dl,MgSO4・7H2O
0.01g/dl,CoCl2・2H2O 0.0001g/dl,ピオ
チン300μg/,チアミン・HCl 100μg/
l,MnCl2・4H2O 0.0007g/dl,FeSO4.7H2O
0.001g/dl,NaCl 16μg/ml,L―スレオニ
ン100μg/ml,L―メチオニン33.3μg/ml,
L―ロイシン100μg/ml,寒天2g/dlよりな
る。PH6.0。ATCC21128の場合、上記組成中L―
ロイシンを除いたもの)および最少培地にパント
テン酸、ニコチン酸またはイノシトール1mg/dl
を加えた寒天平板に塗りつけ、30℃で24時間生育
させる。最少培地に生育しないか、または生育が
不良でパントテン酸、ニコチン酸またはイノシト
ール添加培地に生育する菌を選択する。 次に上記のごとくして得られたLYC―3株、
HN―103株およびHI―4株がそれぞれパントテ
ン酸、ニコチン酸およびイノシトールを要求する
ことを実験例で示す。 実験例 コリネバクテリウム・グルタミクムLYC―
3、およびブレビバクテリウム・フラブムHN―
103およびHI―4をそれぞれブイヨン寒天培地で
30℃で20時間培養した。培養終了後、培養液を遠
心分離して菌体を集め、生理食塩水で洗浄する。 ついで菌体を試験管中の下記の基本培地または
基本培地にパントテン酸、ニコチン酸またはイノ
シトールを第1表に示す量添加した培地各10mlに
107cell/mlになるように接種して、同温度で21時
間振盪培養した。 基本培地組成:グルコース0.5g/dl,硫安
0.15g/dl,KH2PO4 0.1g/dl,K2HPO4 0.3
g/dl,MgSO4・7H2O 0.01g/dl,CoCl2・
2H2O 0.0001g/dl,ビオチン300μg/,チ
アミン・HCl 100μg/,MnCl2・4H2O
0.0007g/dl,FeSO4・7H2O 0.001g/dl,
NaCl 16μg/ml,L―スレオニン100μg/
ml,L―メチオニン33.3μg/ml(殺菌前PH
7.8)。 培養終了時の菌の生育度(OD660)を日立製作
所製101型比色計で、1cm光径のセルを用いて測
定した。結果を第1表に示す。
【表】
なお、コリネバクテリウム属細菌およびブレビ
バクテリウム属細菌の菌学的性質についてはThe
Journal of General and Applied Microbiology
13,279―301(1967)に記載されている。 本発明に使用する培地の炭素源としては廃糖
蜜、デンプン加水分解物、シユークロース、グル
コース、ガラクトース、トレハロース、マルトー
ス、セロビオース、アラビノース等の糖類、グリ
セリン等の糖アルコール、酢酸、グルコン酸、コ
ハク酸、ギ酸、クエン酸、フマル酸、グルタミン
酸、乳酸等の有機酸類およびその塩類、メタノー
ル,エタノール,プロパノール等のアルコール類
を各単独あるいは組合せて使用できる。これらの
炭素源は全量培地に添加する方法や分割して使用
する方法によつても使用できる。 窒素源としては、アンモニア,塩化アンモニウ
ム,硫酸アンモニウム,炭酸アンモニウム,リン
酸アンモニウム,酢酸アンモニウム,尿素等の有
機・無機アンモニウム化合物が使用できる。 無機物としてはナトリウム,カリウム,マンガ
ン,マグネシウム,カルシウム,コバルト,ニツ
ケル,亜鉛,銅等の金属の塩類,塩酸,硫酸,リ
ン酸,硝酸等の酸の塩類が使用できる。 使用菌が生育に要求するホモセリンもしくはホ
モセリン代替物,ロイシン,スレオニン等のアミ
ノ酸は100〜1000μg/mlの濃度で、パントテン
酸、ニコチン酸,イノシトール,ビオチン,チア
ミン等は100―10000μg/の濃度で培地に添加
される。 上記各栄養物、特に窒素源、無機物、要求栄養
素はそれらを含む天然栄養物、例えば各種微生物
の菌体加水分解物、酵母エキス、酒粕エキス、肉
エキス、ペプトン、大豆粕分解物,コーン・スチ
ープ・リカー等で代替することができる。 また培地中に各種の物質、例えば核酸関連物
質、上記した以外のアミノ酸類、ビタミン類を添
加することによつて、L―リジンの蓄積量を増加
させうる場合がある。 培養は振盪培養,通気撹拌培養物等の好気的条
件下で行われ、培養中のPHは5〜9程度が好適で
ある。また培養温度は23〜40℃が好適である。培
養期間は通常3〜7日間で、培養液中に蓄量のL
―リジンが生成する。 培養終了液より菌体を除去し、得られる液を
イオン交換樹脂による処理、その他の沈殿法らの
公知の方法に服せしめることにより、L―リジン
を採取することができる。 次に実施例を示す。 実施例 1 種菌として、コリネバクテリウム・グルタミク
ムLYC―3を用いる。この菌株をグルコース4
g/dl,ポリペプトン2g/dl,KH2PO4 0.15
g/dl,K2HPO4 0.05g/dl,MgSO4・7H2O
0.05g/dl,ビオチン50μg/,尿素0.3g/
dl,酵母エキス0.5g/dl(PH7.2)の組成の種培
地で30℃で24時間振盪培養したものを下記組成の
発酵培地に5%(v/v)の割合で加え、30℃で
4日間振盪培養したときのL―リジンの生成量は
42mg/mlであつた。 発酵培地組成:糖蜜(グルコース換算)10g/
dl,大豆粕分解物(分解前の大豆粕乾物換算)2
g/dl,KH2PO4 0.07g/dl,MgSO47H2O 0.05
g/dl,尿素0.3g/dl,硫安0.5g/dl,ビオチ
ン50μg/,CaCO3 3g/dl(PH7.2)。 培養終了後、菌体を除去し、液1をダイヤ
イオンSK1A(強酸性カチオン交換樹脂の商品
名,三菱化成社成)に通塔後レジンに吸着したL
―リジンをアンモニア水で溶出する。溶出液を濃
縮後活性炭脱色して再び濃縮し、アルコールを加
えて、析出するL―リジンの組結晶31gを得た。 なお、対照とした、コリネバクテリウム・グル
タミクムATCC21526のL―リジン生成量は37.5
mg/mlであつた。 実施例 2 種菌としてブレビバクテリウム・フラブムHN
―103およびHI―4を用い、種培地および発酵培
地として実施例1に示したものにそれぞれ200μ
g/のチアミンを添加した培地を使用する以外
は実施例1と同様に実施した場合、HN―103で
23.6mg/ml,HI―4で24.1mg/mlのL―リジンが
生成した。対照として使用したブレビバクテリウ
ム・フラブムATCC21128では18.2mg/mlのL―
リジンが生成した。
バクテリウム属細菌の菌学的性質についてはThe
Journal of General and Applied Microbiology
13,279―301(1967)に記載されている。 本発明に使用する培地の炭素源としては廃糖
蜜、デンプン加水分解物、シユークロース、グル
コース、ガラクトース、トレハロース、マルトー
ス、セロビオース、アラビノース等の糖類、グリ
セリン等の糖アルコール、酢酸、グルコン酸、コ
ハク酸、ギ酸、クエン酸、フマル酸、グルタミン
酸、乳酸等の有機酸類およびその塩類、メタノー
ル,エタノール,プロパノール等のアルコール類
を各単独あるいは組合せて使用できる。これらの
炭素源は全量培地に添加する方法や分割して使用
する方法によつても使用できる。 窒素源としては、アンモニア,塩化アンモニウ
ム,硫酸アンモニウム,炭酸アンモニウム,リン
酸アンモニウム,酢酸アンモニウム,尿素等の有
機・無機アンモニウム化合物が使用できる。 無機物としてはナトリウム,カリウム,マンガ
ン,マグネシウム,カルシウム,コバルト,ニツ
ケル,亜鉛,銅等の金属の塩類,塩酸,硫酸,リ
ン酸,硝酸等の酸の塩類が使用できる。 使用菌が生育に要求するホモセリンもしくはホ
モセリン代替物,ロイシン,スレオニン等のアミ
ノ酸は100〜1000μg/mlの濃度で、パントテン
酸、ニコチン酸,イノシトール,ビオチン,チア
ミン等は100―10000μg/の濃度で培地に添加
される。 上記各栄養物、特に窒素源、無機物、要求栄養
素はそれらを含む天然栄養物、例えば各種微生物
の菌体加水分解物、酵母エキス、酒粕エキス、肉
エキス、ペプトン、大豆粕分解物,コーン・スチ
ープ・リカー等で代替することができる。 また培地中に各種の物質、例えば核酸関連物
質、上記した以外のアミノ酸類、ビタミン類を添
加することによつて、L―リジンの蓄積量を増加
させうる場合がある。 培養は振盪培養,通気撹拌培養物等の好気的条
件下で行われ、培養中のPHは5〜9程度が好適で
ある。また培養温度は23〜40℃が好適である。培
養期間は通常3〜7日間で、培養液中に蓄量のL
―リジンが生成する。 培養終了液より菌体を除去し、得られる液を
イオン交換樹脂による処理、その他の沈殿法らの
公知の方法に服せしめることにより、L―リジン
を採取することができる。 次に実施例を示す。 実施例 1 種菌として、コリネバクテリウム・グルタミク
ムLYC―3を用いる。この菌株をグルコース4
g/dl,ポリペプトン2g/dl,KH2PO4 0.15
g/dl,K2HPO4 0.05g/dl,MgSO4・7H2O
0.05g/dl,ビオチン50μg/,尿素0.3g/
dl,酵母エキス0.5g/dl(PH7.2)の組成の種培
地で30℃で24時間振盪培養したものを下記組成の
発酵培地に5%(v/v)の割合で加え、30℃で
4日間振盪培養したときのL―リジンの生成量は
42mg/mlであつた。 発酵培地組成:糖蜜(グルコース換算)10g/
dl,大豆粕分解物(分解前の大豆粕乾物換算)2
g/dl,KH2PO4 0.07g/dl,MgSO47H2O 0.05
g/dl,尿素0.3g/dl,硫安0.5g/dl,ビオチ
ン50μg/,CaCO3 3g/dl(PH7.2)。 培養終了後、菌体を除去し、液1をダイヤ
イオンSK1A(強酸性カチオン交換樹脂の商品
名,三菱化成社成)に通塔後レジンに吸着したL
―リジンをアンモニア水で溶出する。溶出液を濃
縮後活性炭脱色して再び濃縮し、アルコールを加
えて、析出するL―リジンの組結晶31gを得た。 なお、対照とした、コリネバクテリウム・グル
タミクムATCC21526のL―リジン生成量は37.5
mg/mlであつた。 実施例 2 種菌としてブレビバクテリウム・フラブムHN
―103およびHI―4を用い、種培地および発酵培
地として実施例1に示したものにそれぞれ200μ
g/のチアミンを添加した培地を使用する以外
は実施例1と同様に実施した場合、HN―103で
23.6mg/ml,HI―4で24.1mg/mlのL―リジンが
生成した。対照として使用したブレビバクテリウ
ム・フラブムATCC21128では18.2mg/mlのL―
リジンが生成した。
Claims (1)
- 1 ブレビバクテリウム属に属し、生育にイノシ
トールを要求するL―リジン生産性微生物を栄養
培地に培養し、培養物中にL―リジンを蓄積せし
め、該培養物からL―リジンを採取することを特
徴とする発酵法によるL―リジンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8413779A JPS568692A (en) | 1979-07-03 | 1979-07-03 | Preparation of l-lysine by fermentation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8413779A JPS568692A (en) | 1979-07-03 | 1979-07-03 | Preparation of l-lysine by fermentation |
Publications (2)
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---|---|
JPS568692A JPS568692A (en) | 1981-01-29 |
JPS6257315B2 true JPS6257315B2 (ja) | 1987-11-30 |
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ID=13822100
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8413779A Granted JPS568692A (en) | 1979-07-03 | 1979-07-03 | Preparation of l-lysine by fermentation |
Country Status (1)
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-
1979
- 1979-07-03 JP JP8413779A patent/JPS568692A/ja active Granted
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