JPS624232A - 止血剤 - Google Patents
止血剤Info
- Publication number
- JPS624232A JPS624232A JP14513285A JP14513285A JPS624232A JP S624232 A JPS624232 A JP S624232A JP 14513285 A JP14513285 A JP 14513285A JP 14513285 A JP14513285 A JP 14513285A JP S624232 A JPS624232 A JP S624232A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hemostatic agent
- chitin
- bleeding
- sponge
- thrombin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、止血剤に関するものであり、さらに詳しくは
、外傷に伴なう出血、術中あるいは術後の出血、骨性出
血、膀胱出血、抜歯後出血、鼻出血、上部消化管出血、
産婦人科出血、創傷による出血、癒着剥離面や骨断端、
実質臓器の切断面からの出血などのような結紮困難な出
血の止血にも有効に利用しうる止血剤に関するものであ
る。
、外傷に伴なう出血、術中あるいは術後の出血、骨性出
血、膀胱出血、抜歯後出血、鼻出血、上部消化管出血、
産婦人科出血、創傷による出血、癒着剥離面や骨断端、
実質臓器の切断面からの出血などのような結紮困難な出
血の止血にも有効に利用しうる止血剤に関するものであ
る。
(従来の技術)(発明が解決しようとする問題点)本発
明に用いられるキチンスポンジについて米国特許第39
88411号明細書の第8頁第48行にはキチン成形体
の例としてスポンジが明記れているがその具体的な製造
方法については記されていない。
明に用いられるキチンスポンジについて米国特許第39
88411号明細書の第8頁第48行にはキチン成形体
の例としてスポンジが明記れているがその具体的な製造
方法については記されていない。
更に、第1回キチン・キトサン国際会議会報(1977
)の第296頁から305頁にわたる“創傷治癒促進に
おけるキチン・キトサンの応用”中にはキチンスポンジ
の利用が例示されており、その300頁i16行〜第2
4行にはセルロースビスコース法と同様な工程で得られ
たキチン溶液に硫酸ナトリウムを混合した後に、硫酸ナ
トリウムを溶出させてスポンジを製造することが記載さ
れているが、その機械的性質等については何も記されて
いない。
)の第296頁から305頁にわたる“創傷治癒促進に
おけるキチン・キトサンの応用”中にはキチンスポンジ
の利用が例示されており、その300頁i16行〜第2
4行にはセルロースビスコース法と同様な工程で得られ
たキチン溶液に硫酸ナトリウムを混合した後に、硫酸ナ
トリウムを溶出させてスポンジを製造することが記載さ
れているが、その機械的性質等については何も記されて
いない。
一方、従来から有効な外科用止血剤を開発することは各
科領域に於いて大きな課題となっており。
科領域に於いて大きな課題となっており。
例えばトロンビンを含有させたゼラチンスポンジ(米国
特許2,558,395号1特公昭31−4644号)
が提案されているが、かかるゼラチンスポンジはゼラチ
ンの変性を行っていないので、止血を必要とする創傷面
、又は手術野に適用した際、出血々液や体液の浸潤を受
けてすみやかに溶解し、スポンジが局所から離脱するだ
けでなく、配合したトロンビンなどの薬剤もその効果を
発揮する前に流出するし、たとえトロンビンによってフ
ィブリン被膜が形成されても、浴出する血液量が多くま
たは創傷面がすれ合う様な場合は、形成したフィブリン
被膜が摩擦力によって離脱することがあり、結局のとこ
ろ完全なる止血作用は期待できない。
特許2,558,395号1特公昭31−4644号)
が提案されているが、かかるゼラチンスポンジはゼラチ
ンの変性を行っていないので、止血を必要とする創傷面
、又は手術野に適用した際、出血々液や体液の浸潤を受
けてすみやかに溶解し、スポンジが局所から離脱するだ
けでなく、配合したトロンビンなどの薬剤もその効果を
発揮する前に流出するし、たとえトロンビンによってフ
ィブリン被膜が形成されても、浴出する血液量が多くま
たは創傷面がすれ合う様な場合は、形成したフィブリン
被膜が摩擦力によって離脱することがあり、結局のとこ
ろ完全なる止血作用は期待できない。
従って、外科用止血剤を止血を必要とする創傷面。
又は手術野に適用した際、出血々液や体液の浸潤状態に
於いても一定の形態を保ち、更にはトロンビンによって
形成されたフィブリン被膜が摩擦力によって離脱する事
のない様、創傷面を保護しうる様な外科用止血剤が望ま
れていた。
於いても一定の形態を保ち、更にはトロンビンによって
形成されたフィブリン被膜が摩擦力によって離脱する事
のない様、創傷面を保護しうる様な外科用止血剤が望ま
れていた。
そのため、特公昭26−5648号、同26−5649
号同28−2995号、同35−16496号、同44
−22829号公報および同54−41111号公報に
は、ゼラチンを蛋白変性剤であるホルマリン等で変性し
たのち発泡させ。
号同28−2995号、同35−16496号、同44
−22829号公報および同54−41111号公報に
は、ゼラチンを蛋白変性剤であるホルマリン等で変性し
たのち発泡させ。
スポンジとし、このスポンジが難溶性である点を利用し
て出血した血液を多孔性スポンジに吸収し。
て出血した血液を多孔性スポンジに吸収し。
血液成分中の凝固因子を遊離して止血を促すか。
またはスポンジに含有れた血液凝固剤が創傷面へ徐放さ
れ、止血を促すがごとき止血剤が提案されている。かか
るゼラチンスポンジは、上記の如きフィブリン被膜の離
脱や配合成分の流出といった欠点はないが、出血した血
液や体液によって直ちに湿潤状態になり、かかる湿潤状
態におけるゼラチンスポンジの強度は極めて低く、止血
の際の取扱い性が非常に悪く、型くずれを起こし、一定
の形態を保ち得す、形成されたフィブリン被膜が摩擦力
によって離脱するという欠点があった。このように、止
血用スポンジを使用する場合には、血液や体液により、
湿潤状態となり、従って止血用スポンジは使用に際して
、湿潤状態が低く、取扱い性が非常に悪く、型くずれを
起こし、一定の形態を保ち得ないという問題点をかかえ
ていた。
れ、止血を促すがごとき止血剤が提案されている。かか
るゼラチンスポンジは、上記の如きフィブリン被膜の離
脱や配合成分の流出といった欠点はないが、出血した血
液や体液によって直ちに湿潤状態になり、かかる湿潤状
態におけるゼラチンスポンジの強度は極めて低く、止血
の際の取扱い性が非常に悪く、型くずれを起こし、一定
の形態を保ち得す、形成されたフィブリン被膜が摩擦力
によって離脱するという欠点があった。このように、止
血用スポンジを使用する場合には、血液や体液により、
湿潤状態となり、従って止血用スポンジは使用に際して
、湿潤状態が低く、取扱い性が非常に悪く、型くずれを
起こし、一定の形態を保ち得ないという問題点をかかえ
ていた。
止血用スポンジは血液などによる湿潤は避けられず、従
って確実に止血するためには、湿潤状態に於いてもスポ
ンジはその形態を保ち、創傷面を保護し得る程度の強度
が必要である。即ち、湿潤時に強度が低下してその形態
を保ち得ないという従来の止血用スポンジの欠点を克服
した製品の開発が待望まれでいた。
って確実に止血するためには、湿潤状態に於いてもスポ
ンジはその形態を保ち、創傷面を保護し得る程度の強度
が必要である。即ち、湿潤時に強度が低下してその形態
を保ち得ないという従来の止血用スポンジの欠点を克服
した製品の開発が待望まれでいた。
(問題点を解決するための手段)
本発明者らは湿潤状態においても強度の優れた性能を有
する止血剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、1g7
mm”以上の湿潤強度を有しており。
する止血剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、1g7
mm”以上の湿潤強度を有しており。
血液凝固剤が固定化されたキチンスポンジが止血剤とし
て優れていることを見出し1本発明に到達したものであ
る。
て優れていることを見出し1本発明に到達したものであ
る。
すなわち2本発明は血液凝固剤が固定化されたキチンス
ポンジからなり、少なくとも1 kg/mm”の湿潤強
度を有することを特徴とする止血剤である。
ポンジからなり、少なくとも1 kg/mm”の湿潤強
度を有することを特徴とする止血剤である。
本発明に於ける湿潤強度とは、止血剤を20℃に保たれ
た生理食塩水に60分間浸漬後の引張り強度を、湿潤状
態で引張り試験機を用いて測定し。
た生理食塩水に60分間浸漬後の引張り強度を、湿潤状
態で引張り試験機を用いて測定し。
得られた測定値(g)を止血剤の断面積(+nm2)で
除した値にて表示する。その測定条件は、止血剤の形態
や大きさにより異なるが、たとえば形態がシート状であ
る場合には、10mm巾に切断し、湿潤させたのち引張
り初期長50mm、引張り速度2QOmm /minの
測定条件を採用する。測定環境は温度20℃、相対温度
60%にて行う。たとえば乾燥時の厚みが8mmのシー
ト状止血剤を10mm巾に切断し、20℃に保たれた生
理食塩水に60分間浸漬した後、直ちに測定した見かけ
の引張り強度が300gであった場合、その湿潤強度は
300/ (10X8)=3.75 (g/mm2)と
なる。
除した値にて表示する。その測定条件は、止血剤の形態
や大きさにより異なるが、たとえば形態がシート状であ
る場合には、10mm巾に切断し、湿潤させたのち引張
り初期長50mm、引張り速度2QOmm /minの
測定条件を採用する。測定環境は温度20℃、相対温度
60%にて行う。たとえば乾燥時の厚みが8mmのシー
ト状止血剤を10mm巾に切断し、20℃に保たれた生
理食塩水に60分間浸漬した後、直ちに測定した見かけ
の引張り強度が300gであった場合、その湿潤強度は
300/ (10X8)=3.75 (g/mm2)と
なる。
本発明の止血剤は、少なくとも1g7mm”、好ましく
は少なくとも3g/mm2. さらに好ましくは少なく
とも5g/mm”の湿潤強度を有することが必要である
。湿潤強度が1g7mm”未満のものでは止血剤として
十分な機能を発揮しえない。
は少なくとも3g/mm2. さらに好ましくは少なく
とも5g/mm”の湿潤強度を有することが必要である
。湿潤強度が1g7mm”未満のものでは止血剤として
十分な機能を発揮しえない。
本発明においてキチンとは、甲殻類、昆虫類の外骨格等
を塩酸処理並びに力性ソーダ処理して蛋白質およびカル
シウム分を分離精製することによって得られるポリ (
N−アセチル−D−グルコサミン)あるいはそれらの誘
導体をいう。キチンの誘導体としては、アセチルグルコ
サミン基の一部が脱アセチル化したもの、エーテル化物
、エステル化物、カルボキシメチル化物、ヒドロキシエ
チル化物、0−エチル化物等があげられ、好ましい具体
例としてはポリ 〔N−アセチル−6−〇−(2′−ヒ
ドロキシエチル)−D−グルコサミンコポリ 〔N−ア
セチル−6−0−(エチル)−〇−グルコサミン〕等が
あげられる。
を塩酸処理並びに力性ソーダ処理して蛋白質およびカル
シウム分を分離精製することによって得られるポリ (
N−アセチル−D−グルコサミン)あるいはそれらの誘
導体をいう。キチンの誘導体としては、アセチルグルコ
サミン基の一部が脱アセチル化したもの、エーテル化物
、エステル化物、カルボキシメチル化物、ヒドロキシエ
チル化物、0−エチル化物等があげられ、好ましい具体
例としてはポリ 〔N−アセチル−6−〇−(2′−ヒ
ドロキシエチル)−D−グルコサミンコポリ 〔N−ア
セチル−6−0−(エチル)−〇−グルコサミン〕等が
あげられる。
本発明の止血剤は、これらのキチンをスポンジ状に成形
し2次いで血液凝固剤を固定することにより得ることが
できる。
し2次いで血液凝固剤を固定することにより得ることが
できる。
キチンスポンジとは乾燥状態で測定された気孔率(X1
00%;B:単位重量の多孔性成形体に含まれる細孔の
容積、A:単位重量の多孔性成形体の全容積)が90%
以上である成形体1例えばシート状、棒状、繊維状等の
湿式成形可能な成形体を意味する。
00%;B:単位重量の多孔性成形体に含まれる細孔の
容積、A:単位重量の多孔性成形体の全容積)が90%
以上である成形体1例えばシート状、棒状、繊維状等の
湿式成形可能な成形体を意味する。
かかるキチンスポンジは1例えば以下のごとき方法によ
って製造することができる。
って製造することができる。
精製れたキチンを、公知のキチンの溶剤1例えばジメチ
ルアセトアミドと塩化リチウムの混合物N−メチルピロ
リドンと塩化リチウムの混合物9トリクロル酢酸とハロ
ゲン化炭化水素の混合物に0゜5〜15重量%程度の濃
度で溶解してドープを得る。このドープに、常温で固体
である水溶性高分子2例えばポリビニルアルコール、ポ
リエチレングライコール、ポリプロピレングライコール
。
ルアセトアミドと塩化リチウムの混合物N−メチルピロ
リドンと塩化リチウムの混合物9トリクロル酢酸とハロ
ゲン化炭化水素の混合物に0゜5〜15重量%程度の濃
度で溶解してドープを得る。このドープに、常温で固体
である水溶性高分子2例えばポリビニルアルコール、ポ
リエチレングライコール、ポリプロピレングライコール
。
寒天、水溶性デンプン、蛋白質等、好ましくはポリビニ
ルアルコール又は寒天末をドープ中に均一に分散させる
。その際、キチンドープ対水溶性高分子の比率は115
〜5/l(重量比)の範囲から選ぶのが好ましい。水溶
性高分子の混合されたキチンドープは、形枠等に流し込
んだり、スリット状グイから押し出す等の方法で好まし
い形状を保たせながら、凝固液にて凝固を行う。凝固液
としては例えば水又はメチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等のアル
コール類、又はアセトン等のケトン類が好ましく用いら
れる。溶剤が十分に除去され、凝固が終了した後、@置
物は水又は水溶液で処理を行う。一般に水溶性高分子は
低温で、この凝固物中から除去し難いので、60℃〜1
25℃の高温での処理が好ましく1時間は30分以上が
好ましい。処理後の十分に洗浄された成形体は含水率の
高いスポンジ状を呈しており、この状態から乾燥体を得
るには、一般的な常温乾燥を行ってもよいが、凍結乾燥
法が好ましく使用れる。すなわち、水を含んだままで成
形体を約−40℃の温度で凍結した後10℃の温度で凍
結乾燥を行うのが好ましい。
ルアルコール又は寒天末をドープ中に均一に分散させる
。その際、キチンドープ対水溶性高分子の比率は115
〜5/l(重量比)の範囲から選ぶのが好ましい。水溶
性高分子の混合されたキチンドープは、形枠等に流し込
んだり、スリット状グイから押し出す等の方法で好まし
い形状を保たせながら、凝固液にて凝固を行う。凝固液
としては例えば水又はメチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等のアル
コール類、又はアセトン等のケトン類が好ましく用いら
れる。溶剤が十分に除去され、凝固が終了した後、@置
物は水又は水溶液で処理を行う。一般に水溶性高分子は
低温で、この凝固物中から除去し難いので、60℃〜1
25℃の高温での処理が好ましく1時間は30分以上が
好ましい。処理後の十分に洗浄された成形体は含水率の
高いスポンジ状を呈しており、この状態から乾燥体を得
るには、一般的な常温乾燥を行ってもよいが、凍結乾燥
法が好ましく使用れる。すなわち、水を含んだままで成
形体を約−40℃の温度で凍結した後10℃の温度で凍
結乾燥を行うのが好ましい。
本発明におけるキチンスポンジとしては、上記のごとく
にして得られたキチンスポンジをアルカリ溶液中で処理
したものであってもよい。アルカリ処理を行うための好
ましい条件は9例えば力性ソーダの5〜60W/V%水
溶液を用い、温度10〜120℃で1分間以上処理する
ものであり、アルカリ処理れたキチンスポンジは25℃
、2V/V%酢酸水溶液に浸漬されたときに溶解しない
ものである。
にして得られたキチンスポンジをアルカリ溶液中で処理
したものであってもよい。アルカリ処理を行うための好
ましい条件は9例えば力性ソーダの5〜60W/V%水
溶液を用い、温度10〜120℃で1分間以上処理する
ものであり、アルカリ処理れたキチンスポンジは25℃
、2V/V%酢酸水溶液に浸漬されたときに溶解しない
ものである。
本発明における血液凝固剤としては、たとえば血液凝固
因子であるフィブリノーゲン、プロトロンビン、組織ト
ロンボプラスチン、カルシウムイオン、プロアクセレリ
ン、プロコンパ−チン、アンチヘモフィリック因子、ク
リスマス因子、スチュアート因子、血漿トロンボプラス
チン前駆体。
因子であるフィブリノーゲン、プロトロンビン、組織ト
ロンボプラスチン、カルシウムイオン、プロアクセレリ
ン、プロコンパ−チン、アンチヘモフィリック因子、ク
リスマス因子、スチュアート因子、血漿トロンボプラス
チン前駆体。
ハーゲマン因子、フィブリン安定化因子、プレカリクレ
ン、高分子キニノーゲン、或いはアルギン酸ナトリウム
、塩化第二鉄などがあげられるが。
ン、高分子キニノーゲン、或いはアルギン酸ナトリウム
、塩化第二鉄などがあげられるが。
本発明に於いてはトロンビンが特に好ましく使用される
。トロンビンは1人、牛、豚などの血液より分離れるが
1人に適用する場合にはヒトトロンビンを用いるのが好
ましい。
。トロンビンは1人、牛、豚などの血液より分離れるが
1人に適用する場合にはヒトトロンビンを用いるのが好
ましい。
本発明における血液凝固剤は、前記キチンスポンジに結
合させるか、又は吸着させることにより固定化すること
ができる。血液凝固剤をキチンスポンジに結合させるに
は1例えばO,Zaborsky。
合させるか、又は吸着させることにより固定化すること
ができる。血液凝固剤をキチンスポンジに結合させるに
は1例えばO,Zaborsky。
Immobilized Enzymes”CRCPr
ess(1973)に記載れているような従来より公知
の共有結合法やイオン結合法を採用することができるし
、また吸着させるには、同じく物理的吸着法や包括法を
採用することができる。
ess(1973)に記載れているような従来より公知
の共有結合法やイオン結合法を採用することができるし
、また吸着させるには、同じく物理的吸着法や包括法を
採用することができる。
本発明の止血剤を製造する際には1例えば次のようにし
てキチンスポンジに血液凝固剤を結合させることができ
る。即ち、血液凝固剤がアミノ基やカルボキシル基など
のような共有結合形成能又はイオン結合形成能を持つ官
能基を有する場合にはこれらを含む溶液にて、キチンス
ポンジを処理することにより目的とする結合による固定
化を行うことができる。また、この際キチンスポンジが
血液凝固剤のもつ官能基と共有結合又はイオン結合し得
る官能基を全く有しないか又は少ししか有しない場合に
は予めキチンスポンジにそれらの官能基を化学反応によ
り導入した後、血液凝固剤をかかるキチンスポンジに結
合することができる。
てキチンスポンジに血液凝固剤を結合させることができ
る。即ち、血液凝固剤がアミノ基やカルボキシル基など
のような共有結合形成能又はイオン結合形成能を持つ官
能基を有する場合にはこれらを含む溶液にて、キチンス
ポンジを処理することにより目的とする結合による固定
化を行うことができる。また、この際キチンスポンジが
血液凝固剤のもつ官能基と共有結合又はイオン結合し得
る官能基を全く有しないか又は少ししか有しない場合に
は予めキチンスポンジにそれらの官能基を化学反応によ
り導入した後、血液凝固剤をかかるキチンスポンジに結
合することができる。
血液凝固剤が官能基を有しない場合には、前述の場合と
同様に化学反応にて官能基導入した後、使用することも
可能であるが、多くの場合このような化学反応にては血
液凝固剤の薬剤としての特性がそこなわれることになる
のでこの方法はこのましく採用されることはない。なお
、共有結合させるlは、ジシクロへキシルカーポジイミ
ド、1−シクロへキシル−5−(2−モルホリノエチル
)−カーポジイミド−メトーP−1−ルエンスルホネ一
トなどの脱水縮合剤を用いるのが好ましい。
同様に化学反応にて官能基導入した後、使用することも
可能であるが、多くの場合このような化学反応にては血
液凝固剤の薬剤としての特性がそこなわれることになる
のでこの方法はこのましく採用されることはない。なお
、共有結合させるlは、ジシクロへキシルカーポジイミ
ド、1−シクロへキシル−5−(2−モルホリノエチル
)−カーポジイミド−メトーP−1−ルエンスルホネ一
トなどの脱水縮合剤を用いるのが好ましい。
又1本発明の止血剤を製造する際には1次のようにして
キチンスポンジに血液凝固剤を物理的吸着法により吸着
することができる。即ち、キチンスポンジを湿潤しうる
溶媒に血液凝固剤を溶解又は懸濁し、この溶液を用いて
キチンスポンジを処理することにより血液凝固剤を物理
的に吸着することができる。この吸着法はいかなる血液
凝固剤にも有効であり1節便でかつ薬剤としての特性が
そこなわれることも少ないので本発明においては好まし
く採用される。
キチンスポンジに血液凝固剤を物理的吸着法により吸着
することができる。即ち、キチンスポンジを湿潤しうる
溶媒に血液凝固剤を溶解又は懸濁し、この溶液を用いて
キチンスポンジを処理することにより血液凝固剤を物理
的に吸着することができる。この吸着法はいかなる血液
凝固剤にも有効であり1節便でかつ薬剤としての特性が
そこなわれることも少ないので本発明においては好まし
く採用される。
本発明の止血剤を製造するには、前記のごとくキチンス
ポンジに血液凝固剤を結合させるか又は吸着させる方法
の他に、まずスポンジに加工する前のキチンそのものに
血液凝固剤を結合するか又は吸着させ、しかる後にスポ
ンジに加工して製造するものである。
ポンジに血液凝固剤を結合させるか又は吸着させる方法
の他に、まずスポンジに加工する前のキチンそのものに
血液凝固剤を結合するか又は吸着させ、しかる後にスポ
ンジに加工して製造するものである。
本発明の止血剤の製造に際しては、必要に応じて血液凝
固剤と共に抗炎消削・抗菌剤・抗生物質ホルモン剤など
の医薬品、アルブミン・α1−アンチプラスミン、α2
−マクログロブリンなどのプロテアーゼインヒビター、
セルロプラスミン・ハプトグロブリン、コールドインソ
ルブルグロブリンなどの血脩蛋白などをキチンスポンジ
に固定化することができる。アンチプラスミンはフィブ
リン溶解酵素であるプラスミンの阻害剤であり。
固剤と共に抗炎消削・抗菌剤・抗生物質ホルモン剤など
の医薬品、アルブミン・α1−アンチプラスミン、α2
−マクログロブリンなどのプロテアーゼインヒビター、
セルロプラスミン・ハプトグロブリン、コールドインソ
ルブルグロブリンなどの血脩蛋白などをキチンスポンジ
に固定化することができる。アンチプラスミンはフィブ
リン溶解酵素であるプラスミンの阻害剤であり。
従ってプラスミンを阻害することによりフィブリン溶解
性、即ち線溶活性を抑制する。従って血液凝固剤と共に
アンチプラスミンが固定化れた止血剤は、線溶活性を抑
制することによりフィブリンの生成を促進することがで
きる。アンチプラスミンとしては例えば牛の肺臓より抽
出されるアプロチニン、微生物の培養液から分離される
ペプスタチン・ロイペプシン・アンチパイン・キモスタ
チンなどの天然物質、ε−アミノカプロン酸、トラネキ
サチ酸、メシル酸ガベキサートなどがあげられるが、特
にアンチパインが好ましく用いられる。
性、即ち線溶活性を抑制する。従って血液凝固剤と共に
アンチプラスミンが固定化れた止血剤は、線溶活性を抑
制することによりフィブリンの生成を促進することがで
きる。アンチプラスミンとしては例えば牛の肺臓より抽
出されるアプロチニン、微生物の培養液から分離される
ペプスタチン・ロイペプシン・アンチパイン・キモスタ
チンなどの天然物質、ε−アミノカプロン酸、トラネキ
サチ酸、メシル酸ガベキサートなどがあげられるが、特
にアンチパインが好ましく用いられる。
(実施例)
次に、実施例を示し本発明を更に具体的に説明する。
実施例1.比較例1.比較例2
キチン粉末(共和油脂製)を100メソシユに粉砕し、
IN−+1cIにて4°Cで1時間処理し、さらに
3%NaOH液中で3時間、 90〜100 ”cで
加熱し、水洗をくりかえし乾燥した。得られたキチンを
室温で、塩化リチウム8重量%を含んだジメチルアセト
アミド溶媒に濃度が2重量%になるように溶解して透明
な液を得たのち、 1480メツシユステンレスネツト
にて加圧濾過し、さらに攪拌を行いながら減圧下で脱泡
を行ってキチンドープを得た。このキチンドープ100
gにポリビニルアルコール(ポバールIF −17OG
S、ユニチカケミカル株式会社製:重合度170.ケン
化度95%以上)50gを添加し、攪拌翼を有したビー
カー中で1時間攪拌して均一な分散液を作成した。
IN−+1cIにて4°Cで1時間処理し、さらに
3%NaOH液中で3時間、 90〜100 ”cで
加熱し、水洗をくりかえし乾燥した。得られたキチンを
室温で、塩化リチウム8重量%を含んだジメチルアセト
アミド溶媒に濃度が2重量%になるように溶解して透明
な液を得たのち、 1480メツシユステンレスネツト
にて加圧濾過し、さらに攪拌を行いながら減圧下で脱泡
を行ってキチンドープを得た。このキチンドープ100
gにポリビニルアルコール(ポバールIF −17OG
S、ユニチカケミカル株式会社製:重合度170.ケン
化度95%以上)50gを添加し、攪拌翼を有したビー
カー中で1時間攪拌して均一な分散液を作成した。
この分散液をガラス板上へ10mmの厚さで流延し、そ
の後約25℃の水に浸漬して十分に凝固及び洗浄を行っ
てシートを得た0次いで、このシートを水に浸漬した後
、沸騰状態で5時間処理してシート状キチンスポンジを
得た。このスポンジをオ−トクレーブで15分間滅菌し
たのち、−40℃で凍結し、ついで10℃で凍結乾燥を
15時間行って、厚さ8mmのキチンスポンジを得た。
の後約25℃の水に浸漬して十分に凝固及び洗浄を行っ
てシートを得た0次いで、このシートを水に浸漬した後
、沸騰状態で5時間処理してシート状キチンスポンジを
得た。このスポンジをオ−トクレーブで15分間滅菌し
たのち、−40℃で凍結し、ついで10℃で凍結乾燥を
15時間行って、厚さ8mmのキチンスポンジを得た。
このキチンスポンジ(50mmX 70mmX 8mm
)1枚に125ユニット/m1のトロピン〔ヒトトロン
ビンの濃縮乾燥製剤(ミドリ十字製)〕の生理食塩水溶
液28n+j!を含有させた後、−40℃で凍結し、つ
いで10°Cで凍結乾燥を15時間行ってトロンビンの
固定化されたシート状止血剤を得た。この止血剤の気孔
率は99.2%であった。
)1枚に125ユニット/m1のトロピン〔ヒトトロン
ビンの濃縮乾燥製剤(ミドリ十字製)〕の生理食塩水溶
液28n+j!を含有させた後、−40℃で凍結し、つ
いで10°Cで凍結乾燥を15時間行ってトロンビンの
固定化されたシート状止血剤を得た。この止血剤の気孔
率は99.2%であった。
この止血剤を10mm巾に切断し、乾燥状態及び生理食
塩水に1時間浸漬した後、東洋ボールドウィン■製UT
M−II型引張り試験機を用い、引張り初期長50mm
、引張速度200mm/min 、温度20°C2相対
湿度60%の条件下で測定した。
塩水に1時間浸漬した後、東洋ボールドウィン■製UT
M−II型引張り試験機を用い、引張り初期長50mm
、引張速度200mm/min 、温度20°C2相対
湿度60%の条件下で測定した。
比較例1として、前記第1回キチン・キトサン国際会議
会報(1977)に記載されている方法にてスポンジを
作製し、ついで実施例1と同様にしてトロンビンを固定
化したものの湿潤強度を実施例1と同様にして測定した
。即ち、キチン粉末(共゛和油脂製)を100メツシユ
に粉砕し、IN−Hclにて4℃で1時間処理し、さら
ちに3%N a Otl液中で3時間、90〜100℃
で加熱し、水洗を繰返した。得られたキチン100gを
300 mβの40 W/W%水酸化ナトリウム水溶液
に11〜13℃で2時間、0〜5℃で10時間浸漬しア
ルカリキチンとした。原料重量の約3倍に圧搾し過剰の
水酸化ナトリウム水溶液を除き、ミキサーで粉砕した。
会報(1977)に記載されている方法にてスポンジを
作製し、ついで実施例1と同様にしてトロンビンを固定
化したものの湿潤強度を実施例1と同様にして測定した
。即ち、キチン粉末(共゛和油脂製)を100メツシユ
に粉砕し、IN−Hclにて4℃で1時間処理し、さら
ちに3%N a Otl液中で3時間、90〜100℃
で加熱し、水洗を繰返した。得られたキチン100gを
300 mβの40 W/W%水酸化ナトリウム水溶液
に11〜13℃で2時間、0〜5℃で10時間浸漬しア
ルカリキチンとした。原料重量の約3倍に圧搾し過剰の
水酸化ナトリウム水溶液を除き、ミキサーで粉砕した。
かかるアルカリキチンを分液ロートにとり内部を真空に
してから一20℃で10時間放置した。次に50gの二
硫化炭素を内部の真空を利用して注入し、ときどきふり
まぜながら30℃で15時間キサントゲン化した。更に
、あらかじめ0℃に冷却した水酸化ナトリウム水溶液に
アルカリ濃度が4.5χ、キチン濃度が5%になる様に
溶解させ、はとんど溶けたら一20℃に5時間保持して
凍結させ。
してから一20℃で10時間放置した。次に50gの二
硫化炭素を内部の真空を利用して注入し、ときどきふり
まぜながら30℃で15時間キサントゲン化した。更に
、あらかじめ0℃に冷却した水酸化ナトリウム水溶液に
アルカリ濃度が4.5χ、キチン濃度が5%になる様に
溶解させ、はとんど溶けたら一20℃に5時間保持して
凍結させ。
次に約3時間かけて0〜5℃まで昇温し溶解させ完全に
均一なキチンビスコース溶液を得た。
均一なキチンビスコース溶液を得た。
かかるキチンビスコース50gに硫酸ナトリウム30g
を添加し、攪拌翼を有したビーカー中で1時間撹拌して
均一な分散液を作成した。この分散液をガラス板上へ1
0mmの厚さで流延し、その後約25°Cの5%硫酸溶
液に浸漬してキチンを再生させた。次いで、このシート
を脱イオン水にて処理して硫酸ナトリウムを溶出させて
シート状スポンジを得た。このスポンジをオートクレー
ブで15分間滅菌した後凍結し、ついで10℃で凍結乾
燥を15時間行って、厚さ8mmのスポンジを得た。
を添加し、攪拌翼を有したビーカー中で1時間撹拌して
均一な分散液を作成した。この分散液をガラス板上へ1
0mmの厚さで流延し、その後約25°Cの5%硫酸溶
液に浸漬してキチンを再生させた。次いで、このシート
を脱イオン水にて処理して硫酸ナトリウムを溶出させて
シート状スポンジを得た。このスポンジをオートクレー
ブで15分間滅菌した後凍結し、ついで10℃で凍結乾
燥を15時間行って、厚さ8mmのスポンジを得た。
このスポンジを実施例1と同様の方法にて処理してトロ
ンビこの固定化されたシート状スポンジを得た。このス
ポンジの強度を実施例1と同様にして測定した。
ンビこの固定化されたシート状スポンジを得た。このス
ポンジの強度を実施例1と同様にして測定した。
結果は第1表に示す様に、湿潤状態に於ける比較例1の
強度は極めて低く、湿潤状態に於ける取扱い性が非常に
悪く、型くずれを起こし、止血剤としての役割りを果た
し得ていなかった。一方。
強度は極めて低く、湿潤状態に於ける取扱い性が非常に
悪く、型くずれを起こし、止血剤としての役割りを果た
し得ていなかった。一方。
本発明によるキチンスポンジより成る止血剤は高い強度
を有し、湿潤状態に於いても取扱い性が良く、一定の型
を保ち、止血剤として最適のものであった。
を有し、湿潤状態に於いても取扱い性が良く、一定の型
を保ち、止血剤として最適のものであった。
第 1 表
実施例2,3
実施例1と同様にして作成したキチンドープとポリビニ
ルアルコール(ポバール[IF −170GS)の分散
液を、先端を切断したΦ41のプラスチック製注射筒(
実施例2)、あるいは先端を切断したΦ8mmのプラス
チック製注射筒(実施例3)にとり、25℃の水中に押
出して十分に凝固及び洗浄を行って、ロンド(実施例2
)、フットボール状の球(実施例3)を得た。次いで、
このロンド及び球を水に浸漬した後、沸騰状態で5時間
処理してロンド状キチンスポンジ(実施例2)及びフン
トボール状キチンスポンジ(実施例3)を得た。
ルアルコール(ポバール[IF −170GS)の分散
液を、先端を切断したΦ41のプラスチック製注射筒(
実施例2)、あるいは先端を切断したΦ8mmのプラス
チック製注射筒(実施例3)にとり、25℃の水中に押
出して十分に凝固及び洗浄を行って、ロンド(実施例2
)、フットボール状の球(実施例3)を得た。次いで、
このロンド及び球を水に浸漬した後、沸騰状態で5時間
処理してロンド状キチンスポンジ(実施例2)及びフン
トボール状キチンスポンジ(実施例3)を得た。
このスポンジをオートクレーブで15分間滅菌した後、
凍結しついで10℃で凍結乾燥を15時間行って、Φ3
.5 mm、 l = 45nv+ (実施例2)、
φ7mm、 I!= 13mm (実施例3)のキチ
ンスポンジを得た。これらのキチンスポンジ各1個に1
25ユニット/mlのトロンビン(ヒトトロンビンの濃
縮乾燥製剤〔ミドリ十字製〕)の生理食塩水溶液0.4
ml(実施例2)、及び0.5nl(実施例3)含
存させた後、−40℃で凍結し、ついで10℃で凍結乾
燥を15時間行って、トロンビンの固定化れたロッド状
止血剤(実施例2.気孔率99.1%)及びフットボー
ル状止血剤(実施例3.気孔率99.1%)を得た。
凍結しついで10℃で凍結乾燥を15時間行って、Φ3
.5 mm、 l = 45nv+ (実施例2)、
φ7mm、 I!= 13mm (実施例3)のキチ
ンスポンジを得た。これらのキチンスポンジ各1個に1
25ユニット/mlのトロンビン(ヒトトロンビンの濃
縮乾燥製剤〔ミドリ十字製〕)の生理食塩水溶液0.4
ml(実施例2)、及び0.5nl(実施例3)含
存させた後、−40℃で凍結し、ついで10℃で凍結乾
燥を15時間行って、トロンビンの固定化れたロッド状
止血剤(実施例2.気孔率99.1%)及びフットボー
ル状止血剤(実施例3.気孔率99.1%)を得た。
この止血剤を2IIlffiの厚さに切断し、乾燥状態
及び20℃生理食塩水に60分間浸漬した後、東洋ボー
ルドウィン■製UTM−n型引張り試験機を用い、引張
り初期長5mm、引張り速度200mm / m i
n 。
及び20℃生理食塩水に60分間浸漬した後、東洋ボー
ルドウィン■製UTM−n型引張り試験機を用い、引張
り初期長5mm、引張り速度200mm / m i
n 。
温度20℃、相対湿度60%の条件下で測定した結果は
第2表に示した。
第2表に示した。
第2表
実施例4
実施例1で用いたポバールU F −170GS50g
にかえて寒天末(和光純薬工業株式会社製)60gを用
いたほかは実施例1と同様にしてトロンビンの固定化さ
れたシート状止血剤(気孔率98.0%)を得た。
にかえて寒天末(和光純薬工業株式会社製)60gを用
いたほかは実施例1と同様にしてトロンビンの固定化さ
れたシート状止血剤(気孔率98.0%)を得た。
次にこのシート状止血剤の乾燥強度及び湿潤強度を実施
例1と同様にして測定した。
例1と同様にして測定した。
結果を第3表に示した。
第3表
実施例5,6
実施例1で用いたポバールU P −170G350g
にかえて寒天末(和光純薬工業株式会社製)60gを用
いたほかは実施例2.3と同様にしてトロンビンの固定
化れたロッド状止血剤(実施例5.気孔率98.0%)
及びフットボール状止血剤(実施例6゜気孔率98.0
%)を得た。
にかえて寒天末(和光純薬工業株式会社製)60gを用
いたほかは実施例2.3と同様にしてトロンビンの固定
化れたロッド状止血剤(実施例5.気孔率98.0%)
及びフットボール状止血剤(実施例6゜気孔率98.0
%)を得た。
この止血剤の乾燥強度及び湿潤強度を実施例2゜3と同
様にして測定した。
様にして測定した。
結果を第4表に示した。
第4表
実施例7
溶媒としてジメチルアセトアミドにかえてN−メチルピ
ロリドンを用いたほかは実施例1と同様にしてトロンビ
ンの固定化されたシート状止血剤(気孔率99.0%)
を得た。
ロリドンを用いたほかは実施例1と同様にしてトロンビ
ンの固定化されたシート状止血剤(気孔率99.0%)
を得た。
次にこのシート状止血剤乾燥強度及び湿潤強度を実施例
1と同様にして測定した。
1と同様にして測定した。
結果を第5表に示した。
第5表
実施例8.9
溶媒としてジメチルアセトアミドにかえてN−メチルピ
ロリドンを用いたほかは実施例2.3と同様にしてトロ
ンビンの固定化れたロッド状止血剤(実施例8.気孔率
99.0%)及びフ7)ボール状止血剤(実施例9.気
孔率99.0%)を得た。
ロリドンを用いたほかは実施例2.3と同様にしてトロ
ンビンの固定化れたロッド状止血剤(実施例8.気孔率
99.0%)及びフ7)ボール状止血剤(実施例9.気
孔率99.0%)を得た。
この止血剤の乾燥強度及び湿潤強度を実施例2゜3と同
様にして測定した。
様にして測定した。
結果を第6表に示した。
第6表
実施例10
溶媒としてジメチルアセトアミドにかえてN−メチルピ
ロリドンを用い、かつポバールUF−170GS 50
gにかえて寒天末(和光純薬工業株式会社製)60gを
用いたほかは実施例1と同様にしてトロンビンの固定化
されたシート状止血剤(気孔率98.0%)を得た。
ロリドンを用い、かつポバールUF−170GS 50
gにかえて寒天末(和光純薬工業株式会社製)60gを
用いたほかは実施例1と同様にしてトロンビンの固定化
されたシート状止血剤(気孔率98.0%)を得た。
次にこのシート状止血剤の乾燥強度及び湿潤強度を実施
例1と同様にして測定した。
例1と同様にして測定した。
結果を第7表に示した。
第7表
実施例11.12
ン容媒としてジメチルアセトアミドにかえてN−メチル
ピロリドンを用い、かつポバール口F−170GS 5
0gにかえて寒天末(和光純薬工業株式会社製)60g
を用いたほかは実施例2.3と同様にしてトロンビンの
固定化されたロンド状止血剤(実施例11.気孔率98
%)及びフットボール状止血剤(実施例12.気孔率9
8%)を得た。
ピロリドンを用い、かつポバール口F−170GS 5
0gにかえて寒天末(和光純薬工業株式会社製)60g
を用いたほかは実施例2.3と同様にしてトロンビンの
固定化されたロンド状止血剤(実施例11.気孔率98
%)及びフットボール状止血剤(実施例12.気孔率9
8%)を得た。
この止血剤の乾燥強度及び湿潤強度を実施例2゜3と同
様にして測定した。
様にして測定した。
結果を第8表に示した。
第8表
参考例1,2.3
実施例1.2.3で得た止血剤は各々1個に付き、トロ
ンビンを理論上3500ユニツト(実施例1)50ユニ
ツト(実施例2) 、 62.5ユニツト(実施例3)
含有するものである。これらの形態の異なる3種の止血
剤のトロンビン活性の変化を経日的に測定した結果を第
9表に示した。尚1表中の数値はトロンビンのユニット
数を示すものである。
ンビンを理論上3500ユニツト(実施例1)50ユニ
ツト(実施例2) 、 62.5ユニツト(実施例3)
含有するものである。これらの形態の異なる3種の止血
剤のトロンビン活性の変化を経日的に測定した結果を第
9表に示した。尚1表中の数値はトロンビンのユニット
数を示すものである。
第9表
尚、トロンビンのユニット数の測定は以下の方法にて行
った。即ち、止血剤の10倍容量の生理食塩水中にて、
37℃、20分間抽出した後9通常のトロンビン時間測
定法にて算出した。
った。即ち、止血剤の10倍容量の生理食塩水中にて、
37℃、20分間抽出した後9通常のトロンビン時間測
定法にて算出した。
参考例4
実施例1で製造した止血剤の止血効果についてその構成
成分であるキチンスポンジ、トロンビン及び比較例1で
製造した止血剤を対照として肉眼による判定を行った。
成分であるキチンスポンジ、トロンビン及び比較例1で
製造した止血剤を対照として肉眼による判定を行った。
即ち9体重2.0〜2.5 kgの家兎(♀)を用いて
チオペンクール(24mg/kg)で麻酔後、背位の毛
をそり2次に背筋表面に刺傷して出血させるため、虫ピ
ン(市販のもの:長さ3cm)10本を直径約8m11
1になるように束ねた。
チオペンクール(24mg/kg)で麻酔後、背位の毛
をそり2次に背筋表面に刺傷して出血させるため、虫ピ
ン(市販のもの:長さ3cm)10本を直径約8m11
1になるように束ねた。
又、背筋に突刺した際、深さが5〜6mmになるように
針の長さを調節した。かかる刺傷器を用いて背筋表面に
3回同一場所を突刺し出血させた。出血後、刺傷部に実
施例1にて得られた止血剤(15mmX15mmX 8
n+m) + キチンスポンジ(15mm X 15m
mX8+nm)及び比較例1にて得られた止血剤(15
mmX 15mm X 8 mm)を置いた。本発明の
止血剤(15na+X 15mm X 8 mm)に含
有されるトロンビンは180単位であるので、対照とな
る粉末トロンビンは180単位を刺傷部にふりかけた。
針の長さを調節した。かかる刺傷器を用いて背筋表面に
3回同一場所を突刺し出血させた。出血後、刺傷部に実
施例1にて得られた止血剤(15mmX15mmX 8
n+m) + キチンスポンジ(15mm X 15m
mX8+nm)及び比較例1にて得られた止血剤(15
mmX 15mm X 8 mm)を置いた。本発明の
止血剤(15na+X 15mm X 8 mm)に含
有されるトロンビンは180単位であるので、対照とな
る粉末トロンビンは180単位を刺傷部にふりかけた。
家兎個体差を除く目的で同一家兎について同時に実施例
1にて得られた止血剤処置、比較例1にて得られた止血
剤処置。
1にて得られた止血剤処置、比較例1にて得られた止血
剤処置。
キチンスポンジ処置、トロンビン処置及び無処置の5処
置を行い、又背筋の刺傷箇所の差による偏差を除く目的
で5処置の位置関係を家兎側に変更した。次に、刺傷面
に実施例1にて得られた止血剤、比較例1にて得られた
止血剤、キチンスポンジ及び粉末トロンビンを置き、5
分後に実施例1にて得られた止血剤、比較例1にて得ら
れた止血剤、キチンスポンジを取除き(但し、粉末トロ
ンビンはそのまま)血餅形成の程度により実施例1にて
得られた止血剤、比較例1にて得られた止血剤、キチン
スポンジ、粉末トロンビンの止血状態を無処置対照と比
較した。刺傷部の状態は実施例1にて得られた止血剤、
キチンスポンジについては刺傷部にあてることによる止
血作用が認められた。
置を行い、又背筋の刺傷箇所の差による偏差を除く目的
で5処置の位置関係を家兎側に変更した。次に、刺傷面
に実施例1にて得られた止血剤、比較例1にて得られた
止血剤、キチンスポンジ及び粉末トロンビンを置き、5
分後に実施例1にて得られた止血剤、比較例1にて得ら
れた止血剤、キチンスポンジを取除き(但し、粉末トロ
ンビンはそのまま)血餅形成の程度により実施例1にて
得られた止血剤、比較例1にて得られた止血剤、キチン
スポンジ、粉末トロンビンの止血状態を無処置対照と比
較した。刺傷部の状態は実施例1にて得られた止血剤、
キチンスポンジについては刺傷部にあてることによる止
血作用が認められた。
比較例1にて得られた止血剤は、出血した血液により湿
潤状態となり、止血剤を刺傷部へ固定するために圧迫を
加えた際、止血剤はつぶれていくつかの断片となり、形
成したフィブリン被膜は離脱し、更にばかがる止血剤は
刺傷部を保護し得なかった。
潤状態となり、止血剤を刺傷部へ固定するために圧迫を
加えた際、止血剤はつぶれていくつかの断片となり、形
成したフィブリン被膜は離脱し、更にばかがる止血剤は
刺傷部を保護し得なかった。
粉末トロンビンは刺傷部にふりかけるだけでは直ちに止
血に認められず、トロンビンの流失がときにみられ、出
血はしばらく続いた。5分後の刺傷部の状態は実施例1
にて得られた止血剤では刺傷部に血餅が形成され、かか
る止血剤を除いても出血は認められなかった。比較例1
にて得られた止血剤では、断片となったかかる止血剤の
いくつかは、刺傷部から離脱しており、血餅形成は、刺
傷部の一部分にした認められなかった。
血に認められず、トロンビンの流失がときにみられ、出
血はしばらく続いた。5分後の刺傷部の状態は実施例1
にて得られた止血剤では刺傷部に血餅が形成され、かか
る止血剤を除いても出血は認められなかった。比較例1
にて得られた止血剤では、断片となったかかる止血剤の
いくつかは、刺傷部から離脱しており、血餅形成は、刺
傷部の一部分にした認められなかった。
キチンスポンジでは血餅は形成れず、スポンジ中へ出血
した血液がほとんど吸収れていた。キチンスポンジを除
くと、わずかな出血が認められた。
した血液がほとんど吸収れていた。キチンスポンジを除
くと、わずかな出血が認められた。
粉末トロンビンでは流出する血液に流されて効果が少な
かった。
かった。
参考例5
実施例1で製造した止血剤の止血効果についてその構成
成分であるキチンスポンジ及びトロンビンを対照として
出血量による判定を行った。実施例2の場合と同様に、
刺傷部に本発明の止血剤。
成分であるキチンスポンジ及びトロンビンを対照として
出血量による判定を行った。実施例2の場合と同様に、
刺傷部に本発明の止血剤。
キチンスポンジ、粉末トロンビン処置を行い、止血剤、
キチンスポンジが吸収した血液量と止血剤。
キチンスポンジが吸収した血液量と止血剤。
粉末トロンビンにより形成された血餅を合わせて出血量
をシアンメトヘモグロビン法により測定した。
をシアンメトヘモグロビン法により測定した。
即ち、あらかじめ試験管にVan Kampen 反
応液(シアンカリウム0.05g、フェリシアン化カリ
ウム0.20g、5terox−SR0,5m#を1/
30M−リン酸緩衝液(pH7,2)に溶解して100
m Itとしたもの)を5ml入れておき、血液を吸収
した止血剤及び止血剤によって形成された血餅をピンセ
ットで集め試験管に入れて溶かした。同様に、血液を吸
収したキチンスポンジ、粉末トロンビンで形成れた血餅
を試験管に入れて溶かした。5分間放置後1分光光度計
により5401の吸光度を測定して血液量を求めた。尚
、無処置対照は流出する血液をVanKanpen反応
液を入れた試験管に採取し測定した。
応液(シアンカリウム0.05g、フェリシアン化カリ
ウム0.20g、5terox−SR0,5m#を1/
30M−リン酸緩衝液(pH7,2)に溶解して100
m Itとしたもの)を5ml入れておき、血液を吸収
した止血剤及び止血剤によって形成された血餅をピンセ
ットで集め試験管に入れて溶かした。同様に、血液を吸
収したキチンスポンジ、粉末トロンビンで形成れた血餅
を試験管に入れて溶かした。5分間放置後1分光光度計
により5401の吸光度を測定して血液量を求めた。尚
、無処置対照は流出する血液をVanKanpen反応
液を入れた試験管に採取し測定した。
結果は第10表に示す如くであった。
第10表 出血量(g /di )
ここで(無処置出血量−止血剤出血量)、(無処置出血
量−キチンスポンジ出血量)、(無処置出血量−粉末ト
ロンビン出血量)、をそれぞれ止血剤、キチンスポンジ
、粉末トロンビンの止血効果とすると、かかる止血効果
は止血剤〉キチンスポンジ〉粉末トロンビンの順序であ
り、止血剤の効果はキチンスポンジの効果と粉末トロン
ビンの効果の和よりも太き(、かかる構成成分の相乗効
果が認められた。
量−キチンスポンジ出血量)、(無処置出血量−粉末ト
ロンビン出血量)、をそれぞれ止血剤、キチンスポンジ
、粉末トロンビンの止血効果とすると、かかる止血効果
は止血剤〉キチンスポンジ〉粉末トロンビンの順序であ
り、止血剤の効果はキチンスポンジの効果と粉末トロン
ビンの効果の和よりも太き(、かかる構成成分の相乗効
果が認められた。
参考例6
実施例1で製造した止血剤について、労働安全衛生法に
従い、微生物を用いた変異原試験を行った。その結果、
使用した全ての菌株で代謝活性の有無にかかわらず陰性
であった。
従い、微生物を用いた変異原試験を行った。その結果、
使用した全ての菌株で代謝活性の有無にかかわらず陰性
であった。
参考例7
実施例1で製造した止血剤について、動物体内での組織
吸収性を検討した。
吸収性を検討した。
即ち1体ff12.0〜2.5 kgの家兎10羽(♀
)を用いてチオベンタール(24mg/kg)で麻酔後
、止血剤(10mm X10n++nX 8mm)を背
筋に埋込んだ。しかる後、縫合(30日後に切開したと
ころ、8羽では止血剤は分解吸収れていた。又、残り2
羽の場合にもほとんど分解されており、キチンスポンジ
のわずかな痕跡を認めるに過ぎなかった。
)を用いてチオベンタール(24mg/kg)で麻酔後
、止血剤(10mm X10n++nX 8mm)を背
筋に埋込んだ。しかる後、縫合(30日後に切開したと
ころ、8羽では止血剤は分解吸収れていた。又、残り2
羽の場合にもほとんど分解されており、キチンスポンジ
のわずかな痕跡を認めるに過ぎなかった。
参考例8
実施例1で製造した止血剤について、マウスに於ける急
性毒性試験を行った。
性毒性試験を行った。
即ち1体重15〜17gのDDY系両性マウス1用量1
0匹を用いた。かかるマウスは室温20±2℃。
0匹を用いた。かかるマウスは室温20±2℃。
湿度60±2%の恒温恒温下に於いて固型飼料(C1e
a CA−1)と水とを自由に与えて飼育したものであ
る。まず、検体を滅菌生理食塩水に浮遊せしめ、ホモジ
ナイザーにてホモジナイズ(15,000rpm、 2
m1n ) L/、試験液とした。試験液の用量はマウ
ス体重1ピ当たり0.1m7!となる様に調整して皮下
注射した。薬物投与後、マウスは個々に収容して3時間
は連続的に、その後1時間毎に12時間かかるマウスの
挙動変化を観察した。この間。
a CA−1)と水とを自由に与えて飼育したものであ
る。まず、検体を滅菌生理食塩水に浮遊せしめ、ホモジ
ナイザーにてホモジナイズ(15,000rpm、 2
m1n ) L/、試験液とした。試験液の用量はマウ
ス体重1ピ当たり0.1m7!となる様に調整して皮下
注射した。薬物投与後、マウスは個々に収容して3時間
は連続的に、その後1時間毎に12時間かかるマウスの
挙動変化を観察した。この間。
飼料及び水は与えなかった。しかる後、薬物投与後24
.48及び72時間目にかかるマウスの挙動を観察する
と共に、72時間後のLDSOを求めた。止血剤2.0
00mg/ kgの皮下注射では、マウスの一般症状に
有意な変化は認められなかった。しかし、 3,00
0mg/ kgでは投与4時間を経る頃から軽度に立毛
と自発運動の減少を示したが、雌雄とも数時間後には金
側回復した。5,000及び7.000mg /kg増
用量では、雌雄とも投与後2時間経過後より全身立毛が
見られ、自発運動の減少と軽度の不規則呼吸が現れた。
.48及び72時間目にかかるマウスの挙動を観察する
と共に、72時間後のLDSOを求めた。止血剤2.0
00mg/ kgの皮下注射では、マウスの一般症状に
有意な変化は認められなかった。しかし、 3,00
0mg/ kgでは投与4時間を経る頃から軽度に立毛
と自発運動の減少を示したが、雌雄とも数時間後には金
側回復した。5,000及び7.000mg /kg増
用量では、雌雄とも投与後2時間経過後より全身立毛が
見られ、自発運動の減少と軽度の不規則呼吸が現れた。
しかし、中毒症状は5時間後より回復に転じ、24時間
後には金側正常に回復し72時間後に於いても死亡例は
1例も認められなかった (発明の効果) 本発明の止血剤はIg/mm”以上の湿潤強度を有する
ものであり、従来より知られていたスボンゼルやゲラト
ロンビンに比べ各科領域に於ける止血に対し極めて実用
性に冨んだ止血剤となった。
後には金側正常に回復し72時間後に於いても死亡例は
1例も認められなかった (発明の効果) 本発明の止血剤はIg/mm”以上の湿潤強度を有する
ものであり、従来より知られていたスボンゼルやゲラト
ロンビンに比べ各科領域に於ける止血に対し極めて実用
性に冨んだ止血剤となった。
特に外傷に伴う出血、術中あるいは術後の出血。
骨性出血、膀胱出血、抜歯出血、鼻出血、上部消化管出
血、産婦人科出血、創傷による出血、癒着剥離面や骨断
端、実質臓器の切断面からの出血などのような結紮困難
な出血の止血に対してめざましい効果を発揮するもので
ある。又8止血後かかるキチンスポンジは除去する必要
がなく、薬理作用としては創傷の表面に強く付着し、フ
ィブリンとほぼ同等の止血効果を表す。更には、かかる
止血剤は組織内や体腔内に包埋した場合、約1カ月以内
に生分解が起こり、吸収されるものである。
血、産婦人科出血、創傷による出血、癒着剥離面や骨断
端、実質臓器の切断面からの出血などのような結紮困難
な出血の止血に対してめざましい効果を発揮するもので
ある。又8止血後かかるキチンスポンジは除去する必要
がなく、薬理作用としては創傷の表面に強く付着し、フ
ィブリンとほぼ同等の止血効果を表す。更には、かかる
止血剤は組織内や体腔内に包埋した場合、約1カ月以内
に生分解が起こり、吸収されるものである。
更には、原料となるキチンは従来よりその治癒効果がし
られており、傷口の治癒促進に期待が寄せられている
られており、傷口の治癒促進に期待が寄せられている
Claims (1)
- (1)血液凝固剤が固定化されたキチンスポンジからな
り、少なくとも1g/mm^2の湿潤強度を有すること
を特徴とする止血剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14513285A JPS624232A (ja) | 1985-07-01 | 1985-07-01 | 止血剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14513285A JPS624232A (ja) | 1985-07-01 | 1985-07-01 | 止血剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS624232A true JPS624232A (ja) | 1987-01-10 |
Family
ID=15378145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14513285A Pending JPS624232A (ja) | 1985-07-01 | 1985-07-01 | 止血剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS624232A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003063922A1 (de) * | 2002-01-31 | 2003-08-07 | Aesculap Ag & Co. Kg | Blutstillungsmittel enthaltend polyvinylalkohol und seine bereitstellung für die medizin |
US7942897B2 (en) | 2003-07-10 | 2011-05-17 | Boston Scientific Scimed, Inc. | System for closing an opening in a body cavity |
US8398677B2 (en) | 2002-12-20 | 2013-03-19 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Closure device with textured surface |
US8709038B2 (en) | 2002-12-20 | 2014-04-29 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Puncture hole sealing device |
GB2514592A (en) * | 2013-05-30 | 2014-12-03 | Medtrade Products Ltd | Degradable haemostat composition |
CN108379644A (zh) * | 2018-03-03 | 2018-08-10 | 青岛大学 | 一种适用于开放性溺水创伤的高效止血材料的制备方法 |
CN109010906A (zh) * | 2018-08-16 | 2018-12-18 | 陈明远 | 一种促进术后伤口局部止血及促进术后创面上皮化的生物胶水及其工作方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5558163A (en) * | 1978-10-24 | 1980-04-30 | Unitika Ltd | Material for treating wounded portion |
JPS6087225A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-16 | Unitika Ltd | フイブリン形成促進材料の製造法 |
-
1985
- 1985-07-01 JP JP14513285A patent/JPS624232A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5558163A (en) * | 1978-10-24 | 1980-04-30 | Unitika Ltd | Material for treating wounded portion |
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CN109010906A (zh) * | 2018-08-16 | 2018-12-18 | 陈明远 | 一种促进术后伤口局部止血及促进术后创面上皮化的生物胶水及其工作方法 |
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