JPS6235743B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6235743B2 JPS6235743B2 JP59077386A JP7738684A JPS6235743B2 JP S6235743 B2 JPS6235743 B2 JP S6235743B2 JP 59077386 A JP59077386 A JP 59077386A JP 7738684 A JP7738684 A JP 7738684A JP S6235743 B2 JPS6235743 B2 JP S6235743B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- milt
- add
- surimi
- egg white
- mix
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Fish Paste Products (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
魚類の精巣(以下白子という)は、一般に左右
相称な一対の単純な長い袋状の器官である。中に
はタラやスケトウダラの白子の様に複雑に渦巻い
た形をしているものもある。白子の一般成分は、
水分75%〜80%で漸多く脂質は4%〜5%、灰分
は3%〜4%で残り16%〜18%は蛋白質を主とす
る窒素化合物である。そして蛋白質の主成分は特
にアルギニンの多い事が特徴である。アルギニン
はえびのエキス分の中に多く含まれており、之が
独特のうま味の本体であるとされている。岩波生
物学辞典第3版31頁によると、アルギニンは塩基
性アミノ酸の一つであつてL―アルギニンは蛋白
質の常成分で全窒素化合物の80%以上がアルギニ
ンの窒素であると記載されている。
相称な一対の単純な長い袋状の器官である。中に
はタラやスケトウダラの白子の様に複雑に渦巻い
た形をしているものもある。白子の一般成分は、
水分75%〜80%で漸多く脂質は4%〜5%、灰分
は3%〜4%で残り16%〜18%は蛋白質を主とす
る窒素化合物である。そして蛋白質の主成分は特
にアルギニンの多い事が特徴である。アルギニン
はえびのエキス分の中に多く含まれており、之が
独特のうま味の本体であるとされている。岩波生
物学辞典第3版31頁によると、アルギニンは塩基
性アミノ酸の一つであつてL―アルギニンは蛋白
質の常成分で全窒素化合物の80%以上がアルギニ
ンの窒素であると記載されている。
(目的)
200海里時代に入り、魚類蛋白の有効利用が不
可欠になつている今日、かかる重要なる蛋白質を
有し乍ら未利用であるこれら魚類の白子蛋白質を
活用した「魚白子蛋白ねり製品」を市場に初めて
供給せんとする。白子の組成は前述の通りである
がその蛋白質を有効利用するには、変性防止のた
め以下の前処理工程としなければならない。
可欠になつている今日、かかる重要なる蛋白質を
有し乍ら未利用であるこれら魚類の白子蛋白質を
活用した「魚白子蛋白ねり製品」を市場に初めて
供給せんとする。白子の組成は前述の通りである
がその蛋白質を有効利用するには、変性防止のた
め以下の前処理工程としなければならない。
(構成)前処理工程
袋状白子を袋のまま冷水にて充分に水洗し重量
の3倍量の10℃以下の冷水で2〜3回水晒しを行
つて、付着の酸化生成物を除き水切後5mm〜10mm
の薄片に裁断し、裏ごし機に掛けて、薄膜及小葉
皮等を取除く次いで5℃〜7℃の冷水を加えて濃
厚液とし0℃〜5℃間で起る緩漫凍結に基く氷結
晶の生長による細胞組織の破壊をさけるため、フ
リーザーにより冷空気を吹込みながら急速に−5
℃迄予備凍結を行つて1Kg〜2Kgに充填する。こ
の時の空気吹込量は8%〜12%範囲内とする。
の3倍量の10℃以下の冷水で2〜3回水晒しを行
つて、付着の酸化生成物を除き水切後5mm〜10mm
の薄片に裁断し、裏ごし機に掛けて、薄膜及小葉
皮等を取除く次いで5℃〜7℃の冷水を加えて濃
厚液とし0℃〜5℃間で起る緩漫凍結に基く氷結
晶の生長による細胞組織の破壊をさけるため、フ
リーザーにより冷空気を吹込みながら急速に−5
℃迄予備凍結を行つて1Kg〜2Kgに充填する。こ
の時の空気吹込量は8%〜12%範囲内とする。
予備凍結して充填した白子を−25℃以下の凍結
庫で速やかに完全凍結を行つて白子の前処理工程
を完了する。
庫で速やかに完全凍結を行つて白子の前処理工程
を完了する。
(構成)加工工程
冷凍白子と冷凍すり身を、カツターで約10mmの
薄片に裁断したる後、半解凍下の固形状態(−3
℃〜−6℃)に於いて一定比率で混合し、すりつ
ぶす。すりつぶした処で食塩1.5%〜3%澱粉2.0
%〜8%、卵白1.0%〜2%調味料を加えてねり
上げを行う。ねり上げ最終温度を+7℃迄として
極力低温下に於いて行う。
薄片に裁断したる後、半解凍下の固形状態(−3
℃〜−6℃)に於いて一定比率で混合し、すりつ
ぶす。すりつぶした処で食塩1.5%〜3%澱粉2.0
%〜8%、卵白1.0%〜2%調味料を加えてねり
上げを行う。ねり上げ最終温度を+7℃迄として
極力低温下に於いて行う。
次いで「通常型」及び「開口部を有する中空有
底型」とし夫々の殺菌温度にて殺菌し包装・冷蔵
して「魚白子蛋白ねり製品」に仕上げる。
底型」とし夫々の殺菌温度にて殺菌し包装・冷蔵
して「魚白子蛋白ねり製品」に仕上げる。
(実施例)以下実施例に依つて説明する。
原料白子組成(タラ白子)
水 分 80.5%
蛋白質 15.0
脂 質 0.7
炭水化物 0.5
灰 分 3.3
配合割合
原料名 配合例
冷凍すり身(SA級) 71%
冷凍白子 17.8
食 塩 2.6
澱 分 1.7
卵白 1.4
調味料その他 1.1
水 4.4
配合例により、冷凍白子と冷凍すり身を同時に
真空サイレントカツターに混入し、微細に裁断し
たる後に、之に食塩、水に溶いた澱粉、卵白、調
味料の順に加えて撹拌混合し更にねり上げを行つ
た。仕上時間18分、仕上温度+4℃、これを厚さ
1.6cm、長さ13cmのかまぼこ定型とし、50℃、60
分の座り加熱(蒸気 以下同じ)後、更に95℃、
25分の加熱殺菌を行つて仕上げた。
真空サイレントカツターに混入し、微細に裁断し
たる後に、之に食塩、水に溶いた澱粉、卵白、調
味料の順に加えて撹拌混合し更にねり上げを行つ
た。仕上時間18分、仕上温度+4℃、これを厚さ
1.6cm、長さ13cmのかまぼこ定型とし、50℃、60
分の座り加熱(蒸気 以下同じ)後、更に95℃、
25分の加熱殺菌を行つて仕上げた。
仕上製品組成は水分77%、蛋白質14.3%、脂質
0.5%、炭水化物(糖類)5.7%、灰分2.5%、PH
6.97、ゼリー強度1.203g/cm2であつた。
0.5%、炭水化物(糖類)5.7%、灰分2.5%、PH
6.97、ゼリー強度1.203g/cm2であつた。
(効果)
前処理工程に於ける原料白子の急速なる凍結処
理及び本実施例工程の如く+4℃以下の低温処理
を経て成型、殺菌、製品化したのでゼリー強度も
1.203g/cm2で市場在来品と遜色無く味、風味共に
甲殻類に似て申分なく良好なものであつた。
理及び本実施例工程の如く+4℃以下の低温処理
を経て成型、殺菌、製品化したのでゼリー強度も
1.203g/cm2で市場在来品と遜色無く味、風味共に
甲殻類に似て申分なく良好なものであつた。
(実施例)以下実施例に依つて説明する。
原料白子組成 実施例に同じ
配合割合 実施例に同じ
配合例により、冷凍白子と冷凍すり身を同時に
真空サイレントカツターに混入し、微細に裁断し
たる後、之に食塩、水に溶いた澱粉、卵白、調味
料の順に加えて撹拌し更にねり上げを行つた。
真空サイレントカツターに混入し、微細に裁断し
たる後、之に食塩、水に溶いた澱粉、卵白、調味
料の順に加えて撹拌し更にねり上げを行つた。
仕上げ時間15分、仕上温度3℃であつた。之を
出願人開発の定型機に注入充填して「開口部を有
する中空有底型」とし50℃、30分の座り加熱、続
いて80℃、7分の加熱殺菌を行つて肉厚5mm、長
さ75mm、内口径30mmのものに仕上げた。
出願人開発の定型機に注入充填して「開口部を有
する中空有底型」とし50℃、30分の座り加熱、続
いて80℃、7分の加熱殺菌を行つて肉厚5mm、長
さ75mm、内口径30mmのものに仕上げた。
仕上製品組成は水分77%、蛋白質13.3%、脂質
0.5%、炭水化物6.6%、灰分2.6%、PH7.06、ゼリ
ー強度1.157g/cm2であつた。
0.5%、炭水化物6.6%、灰分2.6%、PH7.06、ゼリ
ー強度1.157g/cm2であつた。
(効果)
実施例は添付図面第1図の如くイカ状の型を
なしており、ゼリー強度も1.157g/cm2で市場在来
品と遜色なく、味・風味共に甲殻類に似て申分な
く良好であつた。本型の場合、肉厚を厚くするた
め冷凍白子使用量をスケトウSAに対して重量比
40%迄上げて使用することも可能である。本発明
は「開口部を有する中空有底型」ねり製品である
から、そのまま食するも良く、又この中空部に
肉・野菜等を詰めて、好みに応じて食することが
できる特色を有す。又、生のものを詰めて再度加
熱・フライ・煮付等にも巾広く利用できる有利性
を有す。
なしており、ゼリー強度も1.157g/cm2で市場在来
品と遜色なく、味・風味共に甲殻類に似て申分な
く良好であつた。本型の場合、肉厚を厚くするた
め冷凍白子使用量をスケトウSAに対して重量比
40%迄上げて使用することも可能である。本発明
は「開口部を有する中空有底型」ねり製品である
から、そのまま食するも良く、又この中空部に
肉・野菜等を詰めて、好みに応じて食することが
できる特色を有す。又、生のものを詰めて再度加
熱・フライ・煮付等にも巾広く利用できる有利性
を有す。
尚、型を変えれば、カニ状、サザエ状にも変更
することが出来る。
することが出来る。
第1図は実施例の製品例を示す斜視図。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水洗、水晒、水切後薄片に裁断、裏ごしを行
つた後、之に5℃〜7℃以下の冷水を加えて濃厚
液とし、空気を吹き込み乍ら急速に−5℃迄予備
凍結を行い、更に−25℃以下の冷凍庫にて速やか
に完全凍結した白子にすり身を加えて固形状態に
於いて混合し、すりつぶしを行つた後、之に食
塩・卵白・添加物を加えて更にねり上げを行つた
後成型し、殺菌し、冷蔵する事を特徴とする魚白
子蛋白ねり製品の製造法。 2 水洗、水晒、水切後薄片に裁断、裏ごしを行
つた後、之に5℃〜7℃以下の冷水を加えて濃厚
液とし、空気を吹き込み乍ら急速に−5℃迄予備
凍結を行い、更に−25℃以下の冷凍庫にて速やか
に完全凍結した白子にすり身を加えて固形状態に
於いて混合し、すりつぶしを行つた後、之に食
塩・卵白・添加物を加えて更にねり上げを行つた
後、開口部を有する中空有底型に成型し、殺菌
し、冷蔵する事を特徴とする魚白子蛋白ねり製品
の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59077386A JPS60221062A (ja) | 1984-04-16 | 1984-04-16 | 魚白子蛋白ねり製品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59077386A JPS60221062A (ja) | 1984-04-16 | 1984-04-16 | 魚白子蛋白ねり製品の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60221062A JPS60221062A (ja) | 1985-11-05 |
JPS6235743B2 true JPS6235743B2 (ja) | 1987-08-04 |
Family
ID=13632447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59077386A Granted JPS60221062A (ja) | 1984-04-16 | 1984-04-16 | 魚白子蛋白ねり製品の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60221062A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62215369A (ja) * | 1986-03-14 | 1987-09-22 | Shigeo Yasuno | いかのコピ−食品の製造方法 |
JPS63137664A (ja) * | 1986-11-28 | 1988-06-09 | Nichidou Shokuhin Kk | 白子豆腐製造用組成物および白子豆腐の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5188358A (ja) * | 1975-01-31 | 1976-08-02 |
-
1984
- 1984-04-16 JP JP59077386A patent/JPS60221062A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60221062A (ja) | 1985-11-05 |
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