JPS6229429B2 - - Google Patents
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- JPS6229429B2 JPS6229429B2 JP52017698A JP1769877A JPS6229429B2 JP S6229429 B2 JPS6229429 B2 JP S6229429B2 JP 52017698 A JP52017698 A JP 52017698A JP 1769877 A JP1769877 A JP 1769877A JP S6229429 B2 JPS6229429 B2 JP S6229429B2
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- JP
- Japan
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- amino
- benzimidazole
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- dimethylaminosulfonyl
- alkyl
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D235/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings
- C07D235/02—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D235/04—Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles
- C07D235/24—Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached in position 2
- C07D235/30—Nitrogen atoms not forming part of a nitro radical
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
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- Health & Medical Sciences (AREA)
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- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
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- Oncology (AREA)
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
Description
ウイルス性上気道感染症の数は無限であり、合
衆国だけでも毎年約10億人の患者が出ると言われ
ている。イギリスでの研究(TyrellとBynoe,
Lancet1,76(1966)によれば、感冒患者の74
%はライノウイルス(rhinouirus)に感染してい
る。すでに80株以上のライノウイルスが同定され
ているので実用的なライノウイルスワクチンの開
発は不可能であり、また、化学療法の方が得策で
ある。 生体外実験における化合物のウイルス成長阻止
作用は、ウイルスプラク抑制テスト〔Siminoff,
Applied Microbiology,9(1),66(1961)の類
似法〕で容易に検定できる。 ある種の抗かび剤1―ジメチルアミノスルホニ
ル―2―アミノベンズイミダゾールは、米国特許
第3853908号に開示されている。 本発明の目的は、ウイルス,特にライノウイル
ス,ポリオウイルス,コツクスサツキー
(Coxsackie)ウイルス,エコー(echo)ウイル
ス,およびメンゴ(Mengo)ウイルスの成長を抑
制する新規ベンズイミダゾール化合物を得ること
である。 本発明は、式() で表わされる薬理的に有用なスルホニルベンズイ
ミダゾール化合物に関する。但し、式()にお
いてRはC1〜C4アルキルまたは―NR3R4(但し
R3およびR4は独立してC1〜C3アルキルを表わ
す); R1は水素;R2は
衆国だけでも毎年約10億人の患者が出ると言われ
ている。イギリスでの研究(TyrellとBynoe,
Lancet1,76(1966)によれば、感冒患者の74
%はライノウイルス(rhinouirus)に感染してい
る。すでに80株以上のライノウイルスが同定され
ているので実用的なライノウイルスワクチンの開
発は不可能であり、また、化学療法の方が得策で
ある。 生体外実験における化合物のウイルス成長阻止
作用は、ウイルスプラク抑制テスト〔Siminoff,
Applied Microbiology,9(1),66(1961)の類
似法〕で容易に検定できる。 ある種の抗かび剤1―ジメチルアミノスルホニ
ル―2―アミノベンズイミダゾールは、米国特許
第3853908号に開示されている。 本発明の目的は、ウイルス,特にライノウイル
ス,ポリオウイルス,コツクスサツキー
(Coxsackie)ウイルス,エコー(echo)ウイル
ス,およびメンゴ(Mengo)ウイルスの成長を抑
制する新規ベンズイミダゾール化合物を得ること
である。 本発明は、式() で表わされる薬理的に有用なスルホニルベンズイ
ミダゾール化合物に関する。但し、式()にお
いてRはC1〜C4アルキルまたは―NR3R4(但し
R3およびR4は独立してC1〜C3アルキルを表わ
す); R1は水素;R2は
【式】(但し、R5はフエ
ニル;R7はC1〜C7アルキリデンを表わす)を表
わし、R2は5位または6位に位置する。 式() (式中、RおよびR5は前記と同意義である)
で表わされる互変異性ベンズイミダゾール化合物
をC1〜C7アルキル・グリニヤール試薬と反応さ
せ、次いで式()においてR2が
わし、R2は5位または6位に位置する。 式() (式中、RおよびR5は前記と同意義である)
で表わされる互変異性ベンズイミダゾール化合物
をC1〜C7アルキル・グリニヤール試薬と反応さ
せ、次いで式()においてR2が
【式】
[但し、式中R6はC1〜C7アルキルを表わし、
R5は前記と同意義を有する。]である化合物に加
水分解した後、
R5は前記と同意義を有する。]である化合物に加
水分解した後、
【式】[但し、R5およびR7
は前記と同意義を有する。]で表わされる化合物
への脱水反応に付すと式()で表わされる化合
物を得る。 式()で表わされる化合物の好ましい具体例
には以下のものが含まれる: 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―メチレンベンジル)ベンズイミダゾー
ル; 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―エチリデンベンジル)ベンズイミダゾ
ール; 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―イソプロピリデンベンジル)ベンズイ
ミダゾール; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―メチレンベンジル)ベンズイミダゾー
ル; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―n―ブチリデンベンジル)ベンズイミダ
ゾール; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―エチリデンベンジル)ベンズイミダゾー
ル;および 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―n―ブチリデンベンジル)ベンズイミ
ダゾール。 “互変異性ベンズイミダゾール”とは、いずれ
の窒素原子においても水素原子で置換し得るベン
ズイミダゾール化合物を意味する。窒素原子に置
換基がなく、且つ、ベンゼン環の5位に置換基を
有するベンズイミダゾールには、6位に置換基を
有する互変異性体がある。異性体混合物は5(6)と
いうナンバリングで示すことができる。 以下に、本明細書中で使用する用語を定義す
る。 “C1〜C4アルキル”とは炭素数1〜4個の直
鎖および分枝脂肪族ラジカル、具体的にはメチ
ル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,
イソブチル,sec―ブチルおよびt―ブチルのこ
とであり、この定義には“C1〜C3アルキル”も
含まれる。 “C1〜C7アルキル”とは、炭素数1〜7個の
直鎖または分枝脂肪族ラジカル、例えばメチル,
エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソ
ブチル,sec―ブチル,ペンチル,イソペンチ
ル,ヘキシル,イソヘキシル,ヘプチル,イソヘ
プチル,2,4―ジメチル―3―ペンチル,t―
ブチルおよびネオペンチルのことである。 “C1〜C7アルキリデン”とは、炭素数1〜7
個の直鎖もしくは分枝ラジカルであつて、例えば
メチレン,エチリデン,プロピリデン,イソプロ
ピリデン,ブチリデン,イソブチリデン,3―メ
チル―2―ブチリデン,2,4―ジメチル―3―
ペンチリデンおよびヘキシリデンのことである。 前記反応工程における適切な脱水剤は、p―ト
ルエンスルホン酸,硫酸,トリフルオロ酢酸,メ
タンスルホン酸、またはトリフルオロメタンスル
ホン酸のような強酸である。C1〜C7アルキルマ
グネシウムハライドは適当なグリニヤール試薬
(Grignard reagent)であつて、反応後加水分解
し得る。アルキル化反応に好ましい溶媒は、テト
ラヒドロフラン;ベンゼンまたはトルエンのよう
な芳香族;およびジエチルエーテルのようなエー
テル;などの不活性有機溶媒である。また、脱水
反応において好ましい溶媒は、ベンゼンとトルエ
ンのような芳香族;ヘキサンのようなアルカン;
およびメチレンクロリドとクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素;である。一般に用いる反応
温度は約25℃から溶媒の還流温度までである。 式()で表わされる出発物質は、係属中の特
開昭52−148074号明細書に記載の方法に従つて製
造する。 反応生成物は1―スルホニルベンズイミダゾー
ル化合物である。混液を過し、漆液を濃縮して
結晶化を促進すると生成物を単離し得る。また別
な方法としては、反応混液を蒸発乾固し、残渣を
アセトンまたはメタノールのような適当な溶媒で
処理して分離し、不溶物を除去する方法がある。
スルホニルベンズイミダゾール化合物を含む溶液
は濃縮して生成物を結晶化させるか、あるいは蒸
発に付して第二次残渣を例えばメタノールに溶解
する。スルホニルベンズイミダゾール化合物は結
晶化によつてメタノールから回収する。 5(6)―異性体は分別結晶化あるいはカラムクロ
マトグラフイーによつて分離できる一般に、6―
異性体の方が先に混液から結晶化する。 以下の実施例は、式()で表わされる化合物
の製法をさらに詳述するものである。生成物の特
性を示す際に用いた“m/e”とは、生成物のマ
ススペクトルに現われるイオンの質量と荷電数の
比である。この値は、一般に主なピークの分子量
に対応する。 実施例 1 テトラヒドロフラン600mlと臭化メチルマグネ
シウムのジエチルエーテル溶液21.7ml
(60mmole)との混液に、1―ジメチルアミノス
ルホニル―2―アミノ―6―ベンゾイルベンズイ
ミダゾール4.1g(12mmole)をテトラヒドロフ
ラン180mlに溶かした溶液を窒素雰囲気中におい
て1時間にわたつて滴下した。混液を5時間還流
して氷と1N塩酸に注入し、ジエチルエーテルで
2回抽出した後に飽和食塩水で洗浄し、乾燥、
過して1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミ
ノ―6―(α―ヒドロキシ―α―メチルベンジ
ル)ベンズイミダゾール2.9gを無定形の固体と
して得た。m/e=360。 元素分析 C17H20N4O3S(分子量360) 計算値:C,56.67;H,5.59;N,15.54 実験値:C,56.77;H,5.46;N,15.27 実施例 2 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―ヒドロキシ―α―メチルベンジル)ベ
ンズイミダゾール2g(5.5mmole)をクロロホ
ルム130mlに溶かした溶液とp―トルエンスルホ
ン酸1.3gとを反応させた。混液を6時間撹拌還
流して飽和炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥、
過して1―ジメチルアミノスルホニル―2―ア
ミノ―6―(α―メチレンベンジル)ベンズイミ
ダゾール1.7gを得た。mp201〜202℃。 元素分析 C17H18N4O2S(分子量342) 計算値:C,59.63;H,5.30;N,16.36 実験値:C,59.67;H,5.35;N,16.07 実施例 3 テトラヒドロフラン100ml、臭化エチルマグネ
シウムのジエチルエーテル溶液(2.7mmole/
ml)22.2ml(60mmole)、および1―ジメチルア
ミノスルホニル―2―アミノ―6―ベンゾイルベ
ンズイミダゾール4.1gを用いて実施例1に記載
の方法を実施して1―ジメチルアミノスルホニル
―2―アミノ―6―(α―エチル―α―ヒドロキ
シベンジル)ベンズイミダゾール3.2gを泡状物
質として得た。 マススペクトル C18H22N4O3S 計算値:374.14123 実験値:374.141 実施例 4 1― ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ
―6―(α―エチル―α―ヒドロキシベンジル)
ベンズイミダゾール1.2g(3.21mmole),p―ト
ルエンスルホン酸750mg、およびクロロホルム100
mlを用いて実施例2に記載の方法を実施すると1
―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―6―
(α―エチリデンベンジル)ベンズイミダゾール
388mgが得られた。mp200〜202℃(分解)。 マススペクトル C18H20N4O2S 計算値:356.13107 実験値:356.131 実施例 5 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―ベンゾイルベンズイミダゾール4.1g
(12mmole)をテトラヒドロフラン180mlに溶かし
た溶液、テトラヒドロフラン100ml、および塩化
イソプロピルマグネシウムをテトラヒドロフラン
100mlに溶かした溶液28.6ml(60mmole)を用い
て実施例1に記載の方法を実施すると、1―ジメ
チルアミノスルホニル―2―アミノ―6―(a―
イソプロピル―α―ヒドロキシベンジル)ベンズ
イミダゾール4.0g(65%)を黄色の泡状物質と
して得た。 実施例 6 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―イソプロピル―α―ヒドロキシベンジ
ル)ベンズイミダゾール1.2g(3.2mmole),p
―トルエンスルホン酸750mg、およびクロロホル
ム100mlを用いて実施例2に記載の反応を実施す
ると1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ
―6―(α―イソプロピリデンベンジル)ベンズ
イミダゾール82mgを灰褐色の固体として得た。 実施例 7 テトラヒドロフラン150mlと臭化メチルマグネ
シウムのジエチルエーテル溶液31ml(84mmole)
との混液に、1―イソプロピルスルホニル―2―
アミノ―6―ベンゾイルベンズイミダゾール5.0
g(15mmole)をテトラヒドロフラン200mlに溶
かした溶液を窒素雰囲気中で滴下した。混液を25
℃において1時間撹拌し、2時間還流して冷却し
た後、氷―1N塩酸に注入してジエチルエーテル
で抽出した。混液(1500ml)を800mlに濃縮し、
乾燥して減圧濃縮した。得られた生成物をジエチ
ルエーテルに溶解してジエチルエーテル/ヘキサ
ンを加え、混濁するまで混液を沸騰してジエチル
エーテル/ヘキサンから再結晶した。混液を25℃
に冷却し、次いで10℃で再冷却して生成物2gを
取した。液を減圧下に濃縮して生成物、即
ち、1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―
6―(α―ヒドロキシ―α―メチルベンジル)ベ
ンズイミダゾールをさらに2g回収した。 m/e=360,344(基準) 元素分析 C18H21N3O3S(分子量359) 計算値:C,60.15;H,5.89;N,11.69 実験値:第一次生成物 C,60.37;H,5.73;N,11.46 第二次生成物 C,61.30;H,6.26;N,10.69 実施例 8 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―ヒドロキシ―α―メチルベンジル)ベン
ズイミダゾール2g(5.6mmole)をクロロホル
ム100mlに溶かした溶液をp―トルエンスルホン
酸1.3gと反応させた。混液を4時間撹拌還流し
て25℃に冷却し、飽和炭酸カリウム溶液および水
で各2回順次洗浄して硫酸ナトリウムで乾燥し
た。混液を減圧下に濃縮して残渣をジエチルエー
テル/ヘキサンから再結晶すると1―イソプロピ
ルスルホニル―2―アミノ―6―(α―メチレン
ベンジル)ベンズイミダゾール1.1gを淡橙色の
結晶として得た。mp147〜148℃。m/e=341 元素分析 C18H19N3O2S(分子量341) 計算値:C,63.32;H,5.61;N,12.31 実験値:C,63.58;H,5.53;N,12.15 実施例 9 テトラヒドロフラン150ml、臭化ブチルマグネ
シウム31ml(84mmole)、および1―イソプロピ
ルスルホニル―2―アミノ―6―ベンゾイルベン
ズイミダゾール5.0g(15mmole)を用いて実施
例7に記載の方法を実施し、混液を2時間の代わ
りに20時間還流すると1―イソプロピルスルホニ
ル―2―アミノ―6―(α―ヒドロキシ―α―ブ
チルベンジル)ベンズイミダゾール5.0gを黄褐
色の泡状物質として得た。 元素分析 C21H27N3O3S(分子量401) 計算値:C,62.82;H,6.78;N,10.47 実験値:C,63.14;H,6.57;N,10.17 実施例 10 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―ヒドロキシ―α―ブチルベンジル)ベン
ズイミダゾール1g(2.5mmole),クロロホルム
75ml、およびp―トルエンスルホン酸600mgを用
いて実施例8に記載の方法を実施し、4時間の代
わりに90分間還流すると1―イソプロピルスルホ
ニル―2―アミノ―6―(α―ブチリデンベンジ
ル)ベンズイミダゾール790mgが得られた。 元素分析 C21H25N3O2S(分子量383) 計算値:C,65.77;H,6.57;N,10.96 実験値:C,65.49;H,6.31;N,10.78 実施例 11 臭化イソプロピルマグネシウム40ml
(85mmole),1―イソプロピルスルホニル―2―
アミノ―6―ベンゾイルベンズイミダゾール5.0
g(15mmole)、およびテトラヒドロフラン200ml
を用いて実施例7に記載の反応を実施すると1―
イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6―(a
―ヒドロキシα―イソプロピルベンジル)ベンズ
イミダゾール5.0gを黄色の泡状物質として得
た。m/e=399 実施例 12 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―ヒドロキシ―α―エチルベンジル)ベン
ズイミダゾール890mg(2.4mmole),クロロホル
ム50ml、およびp―トルエンスルホン酸600mgを
用いて実施例8に記載の反応を実施すると1―イ
ソプロピルスルホニル―2―アミノ―6―(α―
エチリデンベンジル)ベンズイミダゾール630mg
を無定形の泡状物質として得た。 元素分析 C19H21N3O2S(分子量355) 計算値:C,64.20;H,5.96;N,11.82 実験値:C,63.93;H,6.04;N,11.64 実施例 13 テトラヒドロフラン80ml、臭化ブチルマグネシ
ウム11.1mlおよび1―ジメチルアミノスルホニル
―2―アミノ―6―ベンゾイルベンズイミダゾー
ル2.05gをテトラヒドロフラン90mlに溶かした溶
液を用いて実施例1に記載の反応を実施すると1
―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―6―
(α―ヒドロキシ―α―ブチルベンジル)ベンズ
イミダゾール1.7gを白色の泡状物質として得
た。m/e=402 実施例 14 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―ヒドロキシ―α―ブチルベンジル)ベ
ンズイミダゾール402mgをクロロホルム20mlに溶
かした溶液、p―トルエンスルホン酸234mg、お
よびクロロホルム100mlを用いて実施例2に記載
の反応を実施すると1―ジメチルアミノスルホニ
ル―2―アミノ―6―(α―ブチリデンベンジ
ル)ベンズイミダゾール302mgが得られた。m/
e=384 式()で表わされる化合物は、広範囲の抗ウ
イルス作用スペクトルを有する。この化合物はエ
コーウイルス,メンゴ,コクサツキー(A9,
21,B5),ポリオ(,,型)、およびライ
ノウイルス(25株)の成長を抑制するだけでな
く、種々のインフルエンザウイルス〔アン・アー
バー(Ann Arbor)、メリーランドB(Mary
land B),マサチユーセツツB(Massachusetts
B)ホンコンA,Pr―8a,およびテーラーC
(Taylor C)(A,B型)〕の抑制にも効果的で
ある。式()で表わされる化合物が、生体外実
験において異なつた種類のウイルス成長を抑制す
る作用を、プラク抑制テスト〔Siminoff,
Applied Microbiology,9(1),66―72(1961)
に記載の方法に類似〕で調べた。試験の詳細を以
下に記載する。式()で表わされる化合物は以
下の方法でテストした。 試験方法 アフリカ産ミドリザルの腎細胞(BSC―1)ま
たはHeLa細胞(5―3)を、容積25c.c.のフアル
コンフラスコ(FAlcon flask)で、37℃におい
て5%非動化胎児牛型血清(FBS)、ペニシリン
(150単位/ml)、およびストレプトマイシン
(150mcg/ml)を含む培地199で培養した。単一
層が形成されると上澄液を除去し、ウイルス(エ
コー,メンゴ,コクサツキー,ポリオ、またはラ
イノウイルス)を適当に稀釈した溶液0.3mlを各
フラスコに加えた。室温において1時間吸着させ
た後、ウイルスで感染した細胞層を、薬物の含有
量がそれぞれ100,20,25,12,6,3,および
0mcg/mlであるFBS,ペニシリン,ストレプト
マイシンを含む2倍濃度培地199 1部と1%イオ
ンアガーNo.2 1部から成る培地に接種した。フ
ラスコ内に薬物を含まないものはコントロール用
に用いた。スルホニルベンズイミダゾール化合物
の貯蔵溶液は、ジメチルスルホキシド稀釈液中で
濃度104mcg/mlに調製した。ポリオ,コクサツ
キー,エコーまたはメンゴウイルスをフラスコ内
に含むものは37℃において72時間、ライノウイル
スを含むものは32℃において120時間培養した。
ウイルスで感染し、ウイルス増殖した細胞にはプ
ラクが現われた。10%ホルマリンと2%酢酸ナト
リウムから成る溶液を各フラスコに加え、ウイル
スを不活性化した細胞層をフラスコ内壁に付着さ
せた。まわりの細胞をクリスタル紫で染色し、ウ
イルスプラクを、その大きさにかかわりなく数え
た。プラク数は、各薬物濃度におけるコントロー
ルのものと比較した。試験化合物の活性度はプラ
ク減少率または抑制率(%)で表わした。また、
プラクを50%抑制する薬物濃度は活性度の尺度と
なり得る。50%抑制率はI50という記号で示し
た。 試験結果は、ポリオ型ウイルスの抑制で示し
た。ポリオウイルスを用いたのは、このウイルス
が成長しやすく、また一様な結果が得られるから
である。しかしながら、式()で表わされる化
合物の活性は他のウイルス、即ち、コクサツキー
(A9,A21,B5),エコーウイルス(株1―4),
メンゴ,ライノウイルス(25株)、およびポリオ
(,,および型)についても確認した。い
ろいろなスルホニルベンズイミダゾール化合物の
試験結果を表にまとめた。表において、第1
欄は実施例番号、第2欄は対応するベンズイミダ
ゾール化合物の結合位〔5(6)位〕、第3―10欄は
薬物濃度0.75―100mcg/mlにおけるウイルスの
プラク減少率(%),を表わす。
への脱水反応に付すと式()で表わされる化合
物を得る。 式()で表わされる化合物の好ましい具体例
には以下のものが含まれる: 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―メチレンベンジル)ベンズイミダゾー
ル; 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―エチリデンベンジル)ベンズイミダゾ
ール; 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―イソプロピリデンベンジル)ベンズイ
ミダゾール; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―メチレンベンジル)ベンズイミダゾー
ル; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―n―ブチリデンベンジル)ベンズイミダ
ゾール; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―エチリデンベンジル)ベンズイミダゾー
ル;および 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―n―ブチリデンベンジル)ベンズイミ
ダゾール。 “互変異性ベンズイミダゾール”とは、いずれ
の窒素原子においても水素原子で置換し得るベン
ズイミダゾール化合物を意味する。窒素原子に置
換基がなく、且つ、ベンゼン環の5位に置換基を
有するベンズイミダゾールには、6位に置換基を
有する互変異性体がある。異性体混合物は5(6)と
いうナンバリングで示すことができる。 以下に、本明細書中で使用する用語を定義す
る。 “C1〜C4アルキル”とは炭素数1〜4個の直
鎖および分枝脂肪族ラジカル、具体的にはメチ
ル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,
イソブチル,sec―ブチルおよびt―ブチルのこ
とであり、この定義には“C1〜C3アルキル”も
含まれる。 “C1〜C7アルキル”とは、炭素数1〜7個の
直鎖または分枝脂肪族ラジカル、例えばメチル,
エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソ
ブチル,sec―ブチル,ペンチル,イソペンチ
ル,ヘキシル,イソヘキシル,ヘプチル,イソヘ
プチル,2,4―ジメチル―3―ペンチル,t―
ブチルおよびネオペンチルのことである。 “C1〜C7アルキリデン”とは、炭素数1〜7
個の直鎖もしくは分枝ラジカルであつて、例えば
メチレン,エチリデン,プロピリデン,イソプロ
ピリデン,ブチリデン,イソブチリデン,3―メ
チル―2―ブチリデン,2,4―ジメチル―3―
ペンチリデンおよびヘキシリデンのことである。 前記反応工程における適切な脱水剤は、p―ト
ルエンスルホン酸,硫酸,トリフルオロ酢酸,メ
タンスルホン酸、またはトリフルオロメタンスル
ホン酸のような強酸である。C1〜C7アルキルマ
グネシウムハライドは適当なグリニヤール試薬
(Grignard reagent)であつて、反応後加水分解
し得る。アルキル化反応に好ましい溶媒は、テト
ラヒドロフラン;ベンゼンまたはトルエンのよう
な芳香族;およびジエチルエーテルのようなエー
テル;などの不活性有機溶媒である。また、脱水
反応において好ましい溶媒は、ベンゼンとトルエ
ンのような芳香族;ヘキサンのようなアルカン;
およびメチレンクロリドとクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素;である。一般に用いる反応
温度は約25℃から溶媒の還流温度までである。 式()で表わされる出発物質は、係属中の特
開昭52−148074号明細書に記載の方法に従つて製
造する。 反応生成物は1―スルホニルベンズイミダゾー
ル化合物である。混液を過し、漆液を濃縮して
結晶化を促進すると生成物を単離し得る。また別
な方法としては、反応混液を蒸発乾固し、残渣を
アセトンまたはメタノールのような適当な溶媒で
処理して分離し、不溶物を除去する方法がある。
スルホニルベンズイミダゾール化合物を含む溶液
は濃縮して生成物を結晶化させるか、あるいは蒸
発に付して第二次残渣を例えばメタノールに溶解
する。スルホニルベンズイミダゾール化合物は結
晶化によつてメタノールから回収する。 5(6)―異性体は分別結晶化あるいはカラムクロ
マトグラフイーによつて分離できる一般に、6―
異性体の方が先に混液から結晶化する。 以下の実施例は、式()で表わされる化合物
の製法をさらに詳述するものである。生成物の特
性を示す際に用いた“m/e”とは、生成物のマ
ススペクトルに現われるイオンの質量と荷電数の
比である。この値は、一般に主なピークの分子量
に対応する。 実施例 1 テトラヒドロフラン600mlと臭化メチルマグネ
シウムのジエチルエーテル溶液21.7ml
(60mmole)との混液に、1―ジメチルアミノス
ルホニル―2―アミノ―6―ベンゾイルベンズイ
ミダゾール4.1g(12mmole)をテトラヒドロフ
ラン180mlに溶かした溶液を窒素雰囲気中におい
て1時間にわたつて滴下した。混液を5時間還流
して氷と1N塩酸に注入し、ジエチルエーテルで
2回抽出した後に飽和食塩水で洗浄し、乾燥、
過して1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミ
ノ―6―(α―ヒドロキシ―α―メチルベンジ
ル)ベンズイミダゾール2.9gを無定形の固体と
して得た。m/e=360。 元素分析 C17H20N4O3S(分子量360) 計算値:C,56.67;H,5.59;N,15.54 実験値:C,56.77;H,5.46;N,15.27 実施例 2 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―ヒドロキシ―α―メチルベンジル)ベ
ンズイミダゾール2g(5.5mmole)をクロロホ
ルム130mlに溶かした溶液とp―トルエンスルホ
ン酸1.3gとを反応させた。混液を6時間撹拌還
流して飽和炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥、
過して1―ジメチルアミノスルホニル―2―ア
ミノ―6―(α―メチレンベンジル)ベンズイミ
ダゾール1.7gを得た。mp201〜202℃。 元素分析 C17H18N4O2S(分子量342) 計算値:C,59.63;H,5.30;N,16.36 実験値:C,59.67;H,5.35;N,16.07 実施例 3 テトラヒドロフラン100ml、臭化エチルマグネ
シウムのジエチルエーテル溶液(2.7mmole/
ml)22.2ml(60mmole)、および1―ジメチルア
ミノスルホニル―2―アミノ―6―ベンゾイルベ
ンズイミダゾール4.1gを用いて実施例1に記載
の方法を実施して1―ジメチルアミノスルホニル
―2―アミノ―6―(α―エチル―α―ヒドロキ
シベンジル)ベンズイミダゾール3.2gを泡状物
質として得た。 マススペクトル C18H22N4O3S 計算値:374.14123 実験値:374.141 実施例 4 1― ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ
―6―(α―エチル―α―ヒドロキシベンジル)
ベンズイミダゾール1.2g(3.21mmole),p―ト
ルエンスルホン酸750mg、およびクロロホルム100
mlを用いて実施例2に記載の方法を実施すると1
―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―6―
(α―エチリデンベンジル)ベンズイミダゾール
388mgが得られた。mp200〜202℃(分解)。 マススペクトル C18H20N4O2S 計算値:356.13107 実験値:356.131 実施例 5 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―ベンゾイルベンズイミダゾール4.1g
(12mmole)をテトラヒドロフラン180mlに溶かし
た溶液、テトラヒドロフラン100ml、および塩化
イソプロピルマグネシウムをテトラヒドロフラン
100mlに溶かした溶液28.6ml(60mmole)を用い
て実施例1に記載の方法を実施すると、1―ジメ
チルアミノスルホニル―2―アミノ―6―(a―
イソプロピル―α―ヒドロキシベンジル)ベンズ
イミダゾール4.0g(65%)を黄色の泡状物質と
して得た。 実施例 6 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―イソプロピル―α―ヒドロキシベンジ
ル)ベンズイミダゾール1.2g(3.2mmole),p
―トルエンスルホン酸750mg、およびクロロホル
ム100mlを用いて実施例2に記載の反応を実施す
ると1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ
―6―(α―イソプロピリデンベンジル)ベンズ
イミダゾール82mgを灰褐色の固体として得た。 実施例 7 テトラヒドロフラン150mlと臭化メチルマグネ
シウムのジエチルエーテル溶液31ml(84mmole)
との混液に、1―イソプロピルスルホニル―2―
アミノ―6―ベンゾイルベンズイミダゾール5.0
g(15mmole)をテトラヒドロフラン200mlに溶
かした溶液を窒素雰囲気中で滴下した。混液を25
℃において1時間撹拌し、2時間還流して冷却し
た後、氷―1N塩酸に注入してジエチルエーテル
で抽出した。混液(1500ml)を800mlに濃縮し、
乾燥して減圧濃縮した。得られた生成物をジエチ
ルエーテルに溶解してジエチルエーテル/ヘキサ
ンを加え、混濁するまで混液を沸騰してジエチル
エーテル/ヘキサンから再結晶した。混液を25℃
に冷却し、次いで10℃で再冷却して生成物2gを
取した。液を減圧下に濃縮して生成物、即
ち、1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―
6―(α―ヒドロキシ―α―メチルベンジル)ベ
ンズイミダゾールをさらに2g回収した。 m/e=360,344(基準) 元素分析 C18H21N3O3S(分子量359) 計算値:C,60.15;H,5.89;N,11.69 実験値:第一次生成物 C,60.37;H,5.73;N,11.46 第二次生成物 C,61.30;H,6.26;N,10.69 実施例 8 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―ヒドロキシ―α―メチルベンジル)ベン
ズイミダゾール2g(5.6mmole)をクロロホル
ム100mlに溶かした溶液をp―トルエンスルホン
酸1.3gと反応させた。混液を4時間撹拌還流し
て25℃に冷却し、飽和炭酸カリウム溶液および水
で各2回順次洗浄して硫酸ナトリウムで乾燥し
た。混液を減圧下に濃縮して残渣をジエチルエー
テル/ヘキサンから再結晶すると1―イソプロピ
ルスルホニル―2―アミノ―6―(α―メチレン
ベンジル)ベンズイミダゾール1.1gを淡橙色の
結晶として得た。mp147〜148℃。m/e=341 元素分析 C18H19N3O2S(分子量341) 計算値:C,63.32;H,5.61;N,12.31 実験値:C,63.58;H,5.53;N,12.15 実施例 9 テトラヒドロフラン150ml、臭化ブチルマグネ
シウム31ml(84mmole)、および1―イソプロピ
ルスルホニル―2―アミノ―6―ベンゾイルベン
ズイミダゾール5.0g(15mmole)を用いて実施
例7に記載の方法を実施し、混液を2時間の代わ
りに20時間還流すると1―イソプロピルスルホニ
ル―2―アミノ―6―(α―ヒドロキシ―α―ブ
チルベンジル)ベンズイミダゾール5.0gを黄褐
色の泡状物質として得た。 元素分析 C21H27N3O3S(分子量401) 計算値:C,62.82;H,6.78;N,10.47 実験値:C,63.14;H,6.57;N,10.17 実施例 10 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―ヒドロキシ―α―ブチルベンジル)ベン
ズイミダゾール1g(2.5mmole),クロロホルム
75ml、およびp―トルエンスルホン酸600mgを用
いて実施例8に記載の方法を実施し、4時間の代
わりに90分間還流すると1―イソプロピルスルホ
ニル―2―アミノ―6―(α―ブチリデンベンジ
ル)ベンズイミダゾール790mgが得られた。 元素分析 C21H25N3O2S(分子量383) 計算値:C,65.77;H,6.57;N,10.96 実験値:C,65.49;H,6.31;N,10.78 実施例 11 臭化イソプロピルマグネシウム40ml
(85mmole),1―イソプロピルスルホニル―2―
アミノ―6―ベンゾイルベンズイミダゾール5.0
g(15mmole)、およびテトラヒドロフラン200ml
を用いて実施例7に記載の反応を実施すると1―
イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6―(a
―ヒドロキシα―イソプロピルベンジル)ベンズ
イミダゾール5.0gを黄色の泡状物質として得
た。m/e=399 実施例 12 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―ヒドロキシ―α―エチルベンジル)ベン
ズイミダゾール890mg(2.4mmole),クロロホル
ム50ml、およびp―トルエンスルホン酸600mgを
用いて実施例8に記載の反応を実施すると1―イ
ソプロピルスルホニル―2―アミノ―6―(α―
エチリデンベンジル)ベンズイミダゾール630mg
を無定形の泡状物質として得た。 元素分析 C19H21N3O2S(分子量355) 計算値:C,64.20;H,5.96;N,11.82 実験値:C,63.93;H,6.04;N,11.64 実施例 13 テトラヒドロフラン80ml、臭化ブチルマグネシ
ウム11.1mlおよび1―ジメチルアミノスルホニル
―2―アミノ―6―ベンゾイルベンズイミダゾー
ル2.05gをテトラヒドロフラン90mlに溶かした溶
液を用いて実施例1に記載の反応を実施すると1
―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―6―
(α―ヒドロキシ―α―ブチルベンジル)ベンズ
イミダゾール1.7gを白色の泡状物質として得
た。m/e=402 実施例 14 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―ヒドロキシ―α―ブチルベンジル)ベ
ンズイミダゾール402mgをクロロホルム20mlに溶
かした溶液、p―トルエンスルホン酸234mg、お
よびクロロホルム100mlを用いて実施例2に記載
の反応を実施すると1―ジメチルアミノスルホニ
ル―2―アミノ―6―(α―ブチリデンベンジ
ル)ベンズイミダゾール302mgが得られた。m/
e=384 式()で表わされる化合物は、広範囲の抗ウ
イルス作用スペクトルを有する。この化合物はエ
コーウイルス,メンゴ,コクサツキー(A9,
21,B5),ポリオ(,,型)、およびライ
ノウイルス(25株)の成長を抑制するだけでな
く、種々のインフルエンザウイルス〔アン・アー
バー(Ann Arbor)、メリーランドB(Mary
land B),マサチユーセツツB(Massachusetts
B)ホンコンA,Pr―8a,およびテーラーC
(Taylor C)(A,B型)〕の抑制にも効果的で
ある。式()で表わされる化合物が、生体外実
験において異なつた種類のウイルス成長を抑制す
る作用を、プラク抑制テスト〔Siminoff,
Applied Microbiology,9(1),66―72(1961)
に記載の方法に類似〕で調べた。試験の詳細を以
下に記載する。式()で表わされる化合物は以
下の方法でテストした。 試験方法 アフリカ産ミドリザルの腎細胞(BSC―1)ま
たはHeLa細胞(5―3)を、容積25c.c.のフアル
コンフラスコ(FAlcon flask)で、37℃におい
て5%非動化胎児牛型血清(FBS)、ペニシリン
(150単位/ml)、およびストレプトマイシン
(150mcg/ml)を含む培地199で培養した。単一
層が形成されると上澄液を除去し、ウイルス(エ
コー,メンゴ,コクサツキー,ポリオ、またはラ
イノウイルス)を適当に稀釈した溶液0.3mlを各
フラスコに加えた。室温において1時間吸着させ
た後、ウイルスで感染した細胞層を、薬物の含有
量がそれぞれ100,20,25,12,6,3,および
0mcg/mlであるFBS,ペニシリン,ストレプト
マイシンを含む2倍濃度培地199 1部と1%イオ
ンアガーNo.2 1部から成る培地に接種した。フ
ラスコ内に薬物を含まないものはコントロール用
に用いた。スルホニルベンズイミダゾール化合物
の貯蔵溶液は、ジメチルスルホキシド稀釈液中で
濃度104mcg/mlに調製した。ポリオ,コクサツ
キー,エコーまたはメンゴウイルスをフラスコ内
に含むものは37℃において72時間、ライノウイル
スを含むものは32℃において120時間培養した。
ウイルスで感染し、ウイルス増殖した細胞にはプ
ラクが現われた。10%ホルマリンと2%酢酸ナト
リウムから成る溶液を各フラスコに加え、ウイル
スを不活性化した細胞層をフラスコ内壁に付着さ
せた。まわりの細胞をクリスタル紫で染色し、ウ
イルスプラクを、その大きさにかかわりなく数え
た。プラク数は、各薬物濃度におけるコントロー
ルのものと比較した。試験化合物の活性度はプラ
ク減少率または抑制率(%)で表わした。また、
プラクを50%抑制する薬物濃度は活性度の尺度と
なり得る。50%抑制率はI50という記号で示し
た。 試験結果は、ポリオ型ウイルスの抑制で示し
た。ポリオウイルスを用いたのは、このウイルス
が成長しやすく、また一様な結果が得られるから
である。しかしながら、式()で表わされる化
合物の活性は他のウイルス、即ち、コクサツキー
(A9,A21,B5),エコーウイルス(株1―4),
メンゴ,ライノウイルス(25株)、およびポリオ
(,,および型)についても確認した。い
ろいろなスルホニルベンズイミダゾール化合物の
試験結果を表にまとめた。表において、第1
欄は実施例番号、第2欄は対応するベンズイミダ
ゾール化合物の結合位〔5(6)位〕、第3―10欄は
薬物濃度0.75―100mcg/mlにおけるウイルスの
プラク減少率(%),を表わす。
【表】
式()で表わされるスルホニルベンズイミダ
ゾール化合物は純粋な化合物と異性体混合物の両
方についてテストした。いずれの異性体もウイル
スの成長を抑制するが、一般に6―異性体の方が
5―異性体よりも活性である。 式()の化合物をウイルスの培養培地に加え
ると、多くのウイルスの成長を抑制する。従つ
て、式()の化合物は水溶液中で、好ましくは
界面活性剤と共に用いることができる。界面活性
剤は、ポリオ,コクサツキー,ライノウイルス、
または他のウイルスが存在する表面の汚染を除去
するために加える。ここで言う表面には、医療ガ
ラス器具類、医療作業表面および食品製造におけ
る同様なものが含まれる。 さらに、式()の化合物は人間を含めて温血
動物に、体重1Kgあたり1〜300mgの割合で経口
投与することができる。しかも、この投与は必要
な間隔で反復することができる。実際には、抗ウ
イルス化合物を4〜6時間毎に投与することがで
きる。 本発明化合物は、特定の投与方法に適する1
つ、あるいは1つ以上の補助剤と組み合わせて用
いるのが好ましい。このように、経口投与の場合
には、本化合物は薬理的な稀釈剤または担体、例
えばラクトース,スクロース,澱粉,セルロー
ス,滑石,ステアリン酸マグネシウム,酸化マグ
ネシウム,硫酸カルシウム,アカシア粉末,ゼラ
チン,アルギン酸ナトリウム,安息香酸ナトリウ
ム,ステアリン酸などと組合わせて用いるのが好
ましい。このような組成物は、投与に都合の良い
ように錠剤あるいは密閉したカプセルに製剤でき
る。更に、本化合物は非経口的にも投与できる。 本化合物はまた、水溶液と混合して点鼻剤また
は鼻内スプレーとして用いることができる。
ゾール化合物は純粋な化合物と異性体混合物の両
方についてテストした。いずれの異性体もウイル
スの成長を抑制するが、一般に6―異性体の方が
5―異性体よりも活性である。 式()の化合物をウイルスの培養培地に加え
ると、多くのウイルスの成長を抑制する。従つ
て、式()の化合物は水溶液中で、好ましくは
界面活性剤と共に用いることができる。界面活性
剤は、ポリオ,コクサツキー,ライノウイルス、
または他のウイルスが存在する表面の汚染を除去
するために加える。ここで言う表面には、医療ガ
ラス器具類、医療作業表面および食品製造におけ
る同様なものが含まれる。 さらに、式()の化合物は人間を含めて温血
動物に、体重1Kgあたり1〜300mgの割合で経口
投与することができる。しかも、この投与は必要
な間隔で反復することができる。実際には、抗ウ
イルス化合物を4〜6時間毎に投与することがで
きる。 本発明化合物は、特定の投与方法に適する1
つ、あるいは1つ以上の補助剤と組み合わせて用
いるのが好ましい。このように、経口投与の場合
には、本化合物は薬理的な稀釈剤または担体、例
えばラクトース,スクロース,澱粉,セルロー
ス,滑石,ステアリン酸マグネシウム,酸化マグ
ネシウム,硫酸カルシウム,アカシア粉末,ゼラ
チン,アルギン酸ナトリウム,安息香酸ナトリウ
ム,ステアリン酸などと組合わせて用いるのが好
ましい。このような組成物は、投与に都合の良い
ように錠剤あるいは密閉したカプセルに製剤でき
る。更に、本化合物は非経口的にも投与できる。 本化合物はまた、水溶液と混合して点鼻剤また
は鼻内スプレーとして用いることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 で表わされるスルホニルベンズイミダゾール化合
物。 [但し、RはC1〜C4アルキルまたは―NR3R4
を表わし、R3およびR4は独立してC1〜C3アルキ
ルを表わす。 R1は水素; R2は (但し、R5はフエニル;R7はC1〜C7アルキリ
デンを表わす); を表わし、R2は5位または6位に位置する。] 2 次のいずれかの化合物である特許請求の範囲
1記載の化合物。 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―メチレンベンジル)ベンズイミダゾー
ル; 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―エチリデンベンジル)ベンズイミダゾ
ール; 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―イソプロピリデンベンジル)ベンズイ
ミダゾール; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―メチレンベンジル)ベンズイミダゾー
ル; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―n―ブチリデンベンジル)ベンズイミダ
ゾール; 1―イソプロピルスルホニル―2―アミノ―6
―(α―エチリデンベンジル)ベンズイミダゾー
ル;および 1―ジメチルアミノスルホニル―2―アミノ―
6―(α―n―ブチリデンベンジル)ベンズイミ
ダゾール。 3 式 [但し、式中RはC1〜C4アルキルまたは―
NR3R4を表わし、R3およびR4は独立してC1〜C3
アルキルを表わす。 R5はフエニルを表わし、【式】は5位ま たは6位に位置する。] で表わされる化合物をC1〜C7アルキル・グリニ
ヤール試薬と反応させ、次いでR2が【式】 [但し、式中R6はC1〜C7アルキルを表わし、R5は
前記と同意義を有する。]である化合物に加水分
解した後、【式】[但し、式中R7はC1〜C7 アルキリデンを表わし、R5は前記と同意義を有
する。]である化合物への脱水反応に付すことを
特徴とする。 式 [但し、式中Rは前記と同意義を有する。 R1は水素; R2は (但し、R5およびR7は前記と同意義を表わ
す。)を表わし、R2は5位または6位に位置す
る。]で表わされるスルホニルベンズイミダゾー
ル化合物の製造方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US05/750,991 US4118742A (en) | 1975-08-28 | 1976-12-15 | Carbonyl-substituted 1-sulfonylbenzimidazoles |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5377062A JPS5377062A (en) | 1978-07-08 |
JPS6229429B2 true JPS6229429B2 (ja) | 1987-06-25 |
Family
ID=25019992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1769877A Granted JPS5377062A (en) | 1976-12-15 | 1977-02-18 | Novel 11sulfonyll5*6**substitutedd benzimidazole |
Country Status (26)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5377062A (ja) |
AR (1) | AR225397A1 (ja) |
AT (1) | AT347937B (ja) |
AU (1) | AU509374B2 (ja) |
BE (1) | BE851630A (ja) |
BG (1) | BG27742A3 (ja) |
CA (1) | CA1079737A (ja) |
CH (1) | CH630368A5 (ja) |
CS (1) | CS190339B2 (ja) |
DD (1) | DD129445A6 (ja) |
DE (1) | DE2706227A1 (ja) |
DK (1) | DK145645C (ja) |
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