JPS6226065B2 - - Google Patents
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- JPS6226065B2 JPS6226065B2 JP2915879A JP2915879A JPS6226065B2 JP S6226065 B2 JPS6226065 B2 JP S6226065B2 JP 2915879 A JP2915879 A JP 2915879A JP 2915879 A JP2915879 A JP 2915879A JP S6226065 B2 JPS6226065 B2 JP S6226065B2
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は自動販売機における硬貨選別装置に関
するものである。
するものである。
従来の技術
従来から自動販売機における硬貨選別装置にお
いては、この種の電子式の硬貨選別装置が精度の
高い選別が可能であるという点から広く採用され
ている。このような電子式の硬貨選別装置として
は、例えば低い周波数の電磁界とそれよりはるか
に高い周波数の電磁界との組合せにより硬貨の選
別を行なうものや、発振器のコイルの代りに差動
トランスを用い、その差動トランスの二次側の出
力の変化を検出することにより硬貨の選別を行な
うものなど、数々のものが開発され、実用化され
ている。
いては、この種の電子式の硬貨選別装置が精度の
高い選別が可能であるという点から広く採用され
ている。このような電子式の硬貨選別装置として
は、例えば低い周波数の電磁界とそれよりはるか
に高い周波数の電磁界との組合せにより硬貨の選
別を行なうものや、発振器のコイルの代りに差動
トランスを用い、その差動トランスの二次側の出
力の変化を検出することにより硬貨の選別を行な
うものなど、数々のものが開発され、実用化され
ている。
発明が解決しようとする問題点
しかしながら、この電子式の硬貨選別装置は、
従来の機械式のものに比べて正貨か偽貨かの判別
を正確に、かつ高い精度で行なうことができるも
のの、まだまだ充分に満足できるものではなく、
より正確な選別の可能な装置の開発が望まれてい
る。また、このような要求を満足するためにセン
サ部分の数を増すことが考えられるが、回路が複
雑となり、これによつて高価なものとなる。
従来の機械式のものに比べて正貨か偽貨かの判別
を正確に、かつ高い精度で行なうことができるも
のの、まだまだ充分に満足できるものではなく、
より正確な選別の可能な装置の開発が望まれてい
る。また、このような要求を満足するためにセン
サ部分の数を増すことが考えられるが、回路が複
雑となり、これによつて高価なものとなる。
本発明はこのような問題に鑑み成されたもので
あり、上述したような電子式の硬貨選別装置にお
ける選別の精度を高めるとともに、簡単な回路で
安価に得られるようにすることを目的とするもの
である。
あり、上述したような電子式の硬貨選別装置にお
ける選別の精度を高めるとともに、簡単な回路で
安価に得られるようにすることを目的とするもの
である。
問題点を解決するための手段
この問題点を解決するために本発明は、硬貨の
通路に沿つて配置した外形検知センサ、材厚検知
センサおよび材質検知センサをそれぞれの発振コ
イルとしかつ前記各センサに硬貨が通過すること
によりその通過硬貨に応じて発振周波数が変化す
る外形検知用、材厚検知用および材質検知用の発
振回路と、この発振回路の発振周波数の変化量の
最大値が各硬貨毎に設定した外形、材厚および材
質の各しきい値の範囲に入るかどうかによつて外
形、材厚および材質の判定を行ないかつこれらの
判定全てが正貨と判定した場合に正貨と判定する
判定部とを有し、前記材厚検知用の発振回路と材
質検知用の発振回路とを同一回路構成とするとと
もに、その2つの発振回路の発振周波数を異なら
せ、かつ材厚判定において正貨と判定する材厚の
範囲と材質判定において正貨と判定する材厚の範
囲とが一致した時に材質が正しいと判定するよう
に構成したものである。
通路に沿つて配置した外形検知センサ、材厚検知
センサおよび材質検知センサをそれぞれの発振コ
イルとしかつ前記各センサに硬貨が通過すること
によりその通過硬貨に応じて発振周波数が変化す
る外形検知用、材厚検知用および材質検知用の発
振回路と、この発振回路の発振周波数の変化量の
最大値が各硬貨毎に設定した外形、材厚および材
質の各しきい値の範囲に入るかどうかによつて外
形、材厚および材質の判定を行ないかつこれらの
判定全てが正貨と判定した場合に正貨と判定する
判定部とを有し、前記材厚検知用の発振回路と材
質検知用の発振回路とを同一回路構成とするとと
もに、その2つの発振回路の発振周波数を異なら
せ、かつ材厚判定において正貨と判定する材厚の
範囲と材質判定において正貨と判定する材厚の範
囲とが一致した時に材質が正しいと判定するよう
に構成したものである。
作 用
このような本発明によれば、材厚判定と材質判
定とを同一の回路構成の発振回路を用いて同様な
方式で行なわれることとなり、材質検知の回路構
成が簡単で安価なものとなり、しかも外形、材厚
材質の各判定は、正貨と判定する各しきい値の範
囲に入るかどうかによつて行ない、全ての判定結
果が正しいと判定された場合に正貨としており、
簡単な構成で精度の高い判定が可能となる。
定とを同一の回路構成の発振回路を用いて同様な
方式で行なわれることとなり、材質検知の回路構
成が簡単で安価なものとなり、しかも外形、材厚
材質の各判定は、正貨と判定する各しきい値の範
囲に入るかどうかによつて行ない、全ての判定結
果が正しいと判定された場合に正貨としており、
簡単な構成で精度の高い判定が可能となる。
実施例
以下、本発明による硬貨選別装置について、第
1図〜第9図の図面を用いて説明する。
1図〜第9図の図面を用いて説明する。
第1図に本発明の一実施例による硬貨選別装置
における各センサの配置状態を示し、第2図〜第
4図にその各センサ部分の構造を示し、第5図に
同装置の電気回路を示し、第6図〜第9図に各セ
ンサ部分の動作特性を示している。第1図におい
て、1は硬貨Aの投入口、2はこの投入口1から
投入された硬貨Aの落下のエネルギーを吸収する
ための第1のスナバー、3は同じく第2のスナバ
ー、4はこの第2のスナバー3に連続して設けら
れたランプであり、このランプ4上を硬貨Aが転
がり落ちる。このランプ4は、第2図〜第4図に
示すようにデツキ5とリツド6とにより形成さ
れ、そしてリツド6側にランプ4上を転がる硬貨
Aが傾くように設けられている。
における各センサの配置状態を示し、第2図〜第
4図にその各センサ部分の構造を示し、第5図に
同装置の電気回路を示し、第6図〜第9図に各セ
ンサ部分の動作特性を示している。第1図におい
て、1は硬貨Aの投入口、2はこの投入口1から
投入された硬貨Aの落下のエネルギーを吸収する
ための第1のスナバー、3は同じく第2のスナバ
ー、4はこの第2のスナバー3に連続して設けら
れたランプであり、このランプ4上を硬貨Aが転
がり落ちる。このランプ4は、第2図〜第4図に
示すようにデツキ5とリツド6とにより形成さ
れ、そしてリツド6側にランプ4上を転がる硬貨
Aが傾くように設けられている。
7は硬貨Aの外形を検知するためのコイルから
なる外形検知センサで、この外形検知センサ7
は、第2図に示すように前記リツド6に1個配置
されるとともに、発振回路に発振コイルとして接
続されており、この発振回路により硬貨Aがラン
プ4上にない時に所定の周波数、例えば450KHz
の周波数近辺で発振し、電磁界を形成している。
8は硬貨Aの材厚を検知するための材厚検知セン
サで、この材厚検知センサ8は、第3図に示すよ
うに硬貨通路をはさんでデツキ5とリツド6とに
それぞれ相対するように1対のコイルを配置する
ことにより構成されており、また材厚検知センサ
8は外形検知センサ7と同じく発振回路に発振コ
イルとして接続されており、その発振回路により
硬貨Aがランプ4上の材厚検知センサ8間にない
時に所定の周波数、例えば750KHz近辺で発振
し、電磁界を形成している。
なる外形検知センサで、この外形検知センサ7
は、第2図に示すように前記リツド6に1個配置
されるとともに、発振回路に発振コイルとして接
続されており、この発振回路により硬貨Aがラン
プ4上にない時に所定の周波数、例えば450KHz
の周波数近辺で発振し、電磁界を形成している。
8は硬貨Aの材厚を検知するための材厚検知セン
サで、この材厚検知センサ8は、第3図に示すよ
うに硬貨通路をはさんでデツキ5とリツド6とに
それぞれ相対するように1対のコイルを配置する
ことにより構成されており、また材厚検知センサ
8は外形検知センサ7と同じく発振回路に発振コ
イルとして接続されており、その発振回路により
硬貨Aがランプ4上の材厚検知センサ8間にない
時に所定の周波数、例えば750KHz近辺で発振
し、電磁界を形成している。
9は硬貨Aの材質を検知するための材質検知セ
ンサで、この材質検知センサ9は第4図に示すよ
うに、材厚検知センサ8と同様に硬貨通路をはさ
んでデツキ5とリツド6とにそれぞれ相対するよ
うに1対のコイルを配置することにより構成され
ており、そしてこの材質検知センサ9も発振回路
に発振コイルとして接続され、その発振回路によ
り硬貨Aが材質検知センサ9間にない時に所定の
周波数、例えば200KHz近辺で発振し、電磁界を
形成している。また、これらの外形検知センサ
7、材厚検知センサ8および材質検知センサ9
は、硬貨Aの移動方向に向つて、外形検知センサ
7、材質検知センサ9、材厚検知センサ8の順序
で配置されている。さらに、外形検知センサ7
は、選別すべき硬貨の外形差が最も顕著に現われ
る位置に配置されており、またこの外形検知セン
サ7を硬貨Aが通過する時には、外形検知センサ
7に硬貨Aが密着する。また、材厚検知センサ8
および材質検知センサ9は、選別すべき硬貨の外
形差があまり現われないような位置に配置されて
いる。
ンサで、この材質検知センサ9は第4図に示すよ
うに、材厚検知センサ8と同様に硬貨通路をはさ
んでデツキ5とリツド6とにそれぞれ相対するよ
うに1対のコイルを配置することにより構成され
ており、そしてこの材質検知センサ9も発振回路
に発振コイルとして接続され、その発振回路によ
り硬貨Aが材質検知センサ9間にない時に所定の
周波数、例えば200KHz近辺で発振し、電磁界を
形成している。また、これらの外形検知センサ
7、材厚検知センサ8および材質検知センサ9
は、硬貨Aの移動方向に向つて、外形検知センサ
7、材質検知センサ9、材厚検知センサ8の順序
で配置されている。さらに、外形検知センサ7
は、選別すべき硬貨の外形差が最も顕著に現われ
る位置に配置されており、またこの外形検知セン
サ7を硬貨Aが通過する時には、外形検知センサ
7に硬貨Aが密着する。また、材厚検知センサ8
および材質検知センサ9は、選別すべき硬貨の外
形差があまり現われないような位置に配置されて
いる。
次に、本発明の硬貨選別装置の電気回路とその
動作について説明すると、第5図において10,
11,12はそれぞれ前記外形検知センサ7、材
質検知センサ9および材厚検知センサ8が発振コ
イルとして接続されたLC発振の発振回路で、こ
の発振回路10,11,12は全く同じ回路構成
でトランジスタTr、ダイオードD、抵抗R1,
R2,R3,R4、コンデンサC1,C2,C3,C4および
コイルLによつて構成されている。
動作について説明すると、第5図において10,
11,12はそれぞれ前記外形検知センサ7、材
質検知センサ9および材厚検知センサ8が発振コ
イルとして接続されたLC発振の発振回路で、こ
の発振回路10,11,12は全く同じ回路構成
でトランジスタTr、ダイオードD、抵抗R1,
R2,R3,R4、コンデンサC1,C2,C3,C4および
コイルLによつて構成されている。
13,14,15はゲート回路、16はカウン
タ回路、17はマイクロコンピユータによる制御
回路、18はしきい値設定部であり、これらのゲ
ート回路13,14,15、カウンタ回路16、
制御回路17、しきい値設定部18により硬貨の
判定部が構成されている。
タ回路、17はマイクロコンピユータによる制御
回路、18はしきい値設定部であり、これらのゲ
ート回路13,14,15、カウンタ回路16、
制御回路17、しきい値設定部18により硬貨の
判定部が構成されている。
19は出力回路である。前記ゲート回路13,
14,15は制御回路17からの信号により開け
られ、カウンタ回路16は制御回路17からの信
号によりセツト、リセツトされる。また、発振回
路10,11,12からは、外形検知センサ
7、,材質検知センサ9、材厚検知センサ8に硬
貨Aが近づいていない時、アイドル周波数0の
信号が出力され、そして導電材である硬貨Aが近
づくと、その硬貨Aの外形、材質、材厚に応じた
発振周波数1の信号が出力される。また、制御
回路17では、前記発振回路10,11,12か
らの各信号により投入された硬貨Aの外形、材
質、材厚が正貨の範囲内にあるかどうかをしきい
値設定部18に記憶しているしきい値と比較する
ことにより判定し、外形、材質、材厚の判定が全
て正貨と判定した場合には、出力回路19を動作
させる。なお、この制御回路17には、カウンタ
回路16により変換された2進化デイジタル信号
が入力されている。
14,15は制御回路17からの信号により開け
られ、カウンタ回路16は制御回路17からの信
号によりセツト、リセツトされる。また、発振回
路10,11,12からは、外形検知センサ
7、,材質検知センサ9、材厚検知センサ8に硬
貨Aが近づいていない時、アイドル周波数0の
信号が出力され、そして導電材である硬貨Aが近
づくと、その硬貨Aの外形、材質、材厚に応じた
発振周波数1の信号が出力される。また、制御
回路17では、前記発振回路10,11,12か
らの各信号により投入された硬貨Aの外形、材
質、材厚が正貨の範囲内にあるかどうかをしきい
値設定部18に記憶しているしきい値と比較する
ことにより判定し、外形、材質、材厚の判定が全
て正貨と判定した場合には、出力回路19を動作
させる。なお、この制御回路17には、カウンタ
回路16により変換された2進化デイジタル信号
が入力されている。
次に、上記構成における本発明の硬貨選別装置
における外形検知、材厚検知、材質検知における
判定方式について第6図〜第9図を用いて説明す
る。
における外形検知、材厚検知、材質検知における
判定方式について第6図〜第9図を用いて説明す
る。
まず、外形判定、材厚判定について説明する。
上記構成から明らかなように、硬貨Aが硬貨通路
に存在しない通常の状態では発振回路10,12
からそれぞれアイドル周波数0、例えば発振回
路10では450KHz、発振回路12では750KHz
近辺の周波数の信号が出力されているが、硬貨A
が投入され、外形検知センサ7、材厚検知センサ
8の作る電磁界内を時々刻々と移動すると、それ
に応じて発振回路10,12の発振周波数が変化
してある時間とともに変化周波数1となる。す
なわち、外形判定、材厚判定では、その1−
0=Δが最大値となる周波数を検出し、第6図
および第7図に示すように外形判定時、材厚判定
時各々のΔが各硬貨のしきい値の範囲内に入る
かどうかの比較を制御回路17で行なうことによ
り行なつている。この各硬貨のしきい値の範囲
は、種々の偽貨と正貨とについて実験をした結
果、定めたものであり、しきい値設定部18にそ
れぞれ記憶されている。
上記構成から明らかなように、硬貨Aが硬貨通路
に存在しない通常の状態では発振回路10,12
からそれぞれアイドル周波数0、例えば発振回
路10では450KHz、発振回路12では750KHz
近辺の周波数の信号が出力されているが、硬貨A
が投入され、外形検知センサ7、材厚検知センサ
8の作る電磁界内を時々刻々と移動すると、それ
に応じて発振回路10,12の発振周波数が変化
してある時間とともに変化周波数1となる。す
なわち、外形判定、材厚判定では、その1−
0=Δが最大値となる周波数を検出し、第6図
および第7図に示すように外形判定時、材厚判定
時各々のΔが各硬貨のしきい値の範囲内に入る
かどうかの比較を制御回路17で行なうことによ
り行なつている。この各硬貨のしきい値の範囲
は、種々の偽貨と正貨とについて実験をした結
果、定めたものであり、しきい値設定部18にそ
れぞれ記憶されている。
次に、材質判定について説明すると、本発明に
おいては第5図に示す回路からも明らかなように
材質の検知と材厚の検知とは同様な回路構成の発
振回路11,12によつて行なつている。
おいては第5図に示す回路からも明らかなように
材質の検知と材厚の検知とは同様な回路構成の発
振回路11,12によつて行なつている。
ところで、材厚判定においては、投入された硬
貨Aの材質が正貨の材質と異なつても、第7図に
示す各硬貨の材厚に応じたしきい値の範囲に入る
ようなΔを有する材厚のものであれば、正貨と
判定する。第8図はこのことを説明するために、
外形が一定で材質(半田、鉛)の異なる硬貨につ
いて材厚とΔとの関係を示した特性図で、第8
図に示すように第7図に示す正貨と判定する場合
の材厚のしきい値と同様なしきい値をa線、b線
により設定すると、材質が半田の場合、c点、d
点においてa線、b線と交わり、材質が半田の硬
貨でも材厚がeからfの間の場合には、正貨と判
定する。
貨Aの材質が正貨の材質と異なつても、第7図に
示す各硬貨の材厚に応じたしきい値の範囲に入る
ようなΔを有する材厚のものであれば、正貨と
判定する。第8図はこのことを説明するために、
外形が一定で材質(半田、鉛)の異なる硬貨につ
いて材厚とΔとの関係を示した特性図で、第8
図に示すように第7図に示す正貨と判定する場合
の材厚のしきい値と同様なしきい値をa線、b線
により設定すると、材質が半田の場合、c点、d
点においてa線、b線と交わり、材質が半田の硬
貨でも材厚がeからfの間の場合には、正貨と判
定する。
一方、本発明の硬貨選別装置における材質判定
では、材厚判定の場合と同様な方式で投入された
硬貨AのΔの最大値が各硬貨のしきい値の範囲
内に入るかどうかの比較を制御回路17で行なう
のであるが、材質検知センサ9の位置や発振回路
11の発振周波数(実験によると、約200KHz程
度が良好)を材厚検知の場合と変えており、これ
によつて同じ材質でも材厚とΔとの関係線の傾
きが第9図に示すように第8図の材厚検知の場合
と異なる傾きとなつている。従つて、第8図で求
めたe点、点を第9図に作図すると、半田の特
性を示す線と交わる点はg点、h点となり、一方
材質判定において正貨と判定するしきい値のi
線、j線と交わる点はk点、l点で材厚はm点、
n点となり、材質判定においてはmからnの範囲
の材厚の半田を正貨と同じように判定し、e〜f
の材厚の半田は正貨として判定せず、結果的に材
質が半田のものは偽貨と判定するのである。すな
わち、本発明における材質判定では、材厚判定に
おいて正貨と判定する材厚の範囲と、材質判定に
おいて正貨と判定する材厚の範囲とが一致した時
に材質が正しいと判定するのである。ここで、材
質判定、材厚判定における発振回路11,12の
発振周波数について、さらに詳しく説明する。
では、材厚判定の場合と同様な方式で投入された
硬貨AのΔの最大値が各硬貨のしきい値の範囲
内に入るかどうかの比較を制御回路17で行なう
のであるが、材質検知センサ9の位置や発振回路
11の発振周波数(実験によると、約200KHz程
度が良好)を材厚検知の場合と変えており、これ
によつて同じ材質でも材厚とΔとの関係線の傾
きが第9図に示すように第8図の材厚検知の場合
と異なる傾きとなつている。従つて、第8図で求
めたe点、点を第9図に作図すると、半田の特
性を示す線と交わる点はg点、h点となり、一方
材質判定において正貨と判定するしきい値のi
線、j線と交わる点はk点、l点で材厚はm点、
n点となり、材質判定においてはmからnの範囲
の材厚の半田を正貨と同じように判定し、e〜f
の材厚の半田は正貨として判定せず、結果的に材
質が半田のものは偽貨と判定するのである。すな
わち、本発明における材質判定では、材厚判定に
おいて正貨と判定する材厚の範囲と、材質判定に
おいて正貨と判定する材厚の範囲とが一致した時
に材質が正しいと判定するのである。ここで、材
質判定、材厚判定における発振回路11,12の
発振周波数について、さらに詳しく説明する。
第10図は、銅、半田、白銅、ステンレスそれ
ぞれの材質の硬貨について、発振回路の0とΔ
との関係を調べた結果を示す図である。なお、
この図では、硬貨として、径が22.6mmφ、厚みが
1.4mmのものを用い、また材質検知センサとし
て、18mmφのポツト型コアに0.2mmφのコイルを
111ターン巻付けて構成したものを用いるととも
に、、ランプより15mmの高さの位置に配置した状
態での結果を示している。
ぞれの材質の硬貨について、発振回路の0とΔ
との関係を調べた結果を示す図である。なお、
この図では、硬貨として、径が22.6mmφ、厚みが
1.4mmのものを用い、また材質検知センサとし
て、18mmφのポツト型コアに0.2mmφのコイルを
111ターン巻付けて構成したものを用いるととも
に、、ランプより15mmの高さの位置に配置した状
態での結果を示している。
また、第11図は、白銅、半田それぞれの材質
の硬貨について、硬貨の厚みを1.8mm、1.4mm、1.0
mmと変えた場合の発振回路の0とΔとの関係
を調べた結果を示す図である。なお、この図では
硬貨として径が22.6mmφのものを用い、また材厚
検知センサとしては、前述の材質検知センサと同
じものを用いた。
の硬貨について、硬貨の厚みを1.8mm、1.4mm、1.0
mmと変えた場合の発振回路の0とΔとの関係
を調べた結果を示す図である。なお、この図では
硬貨として径が22.6mmφのものを用い、また材厚
検知センサとしては、前述の材質検知センサと同
じものを用いた。
これらの第10図、第11図から明らかなよう
に、材質判定においては、発振回路の0が高く
なればなる程、硬貨の材質の違いによるΔの差
が小さくなるため、誤動作しやすくなり、また
0が0≦100KHz程度になると、Δが小さす
ぎて周波数測定のサンプリング時間に長くかかり
すぎてしまうため、判定速度が遅くなつてしま
う。また、材厚判定においては、発振回路の0
が大きくなればなる程、硬貨の厚みの差によるΔ
の差が大きくなり、しかも硬貨の材質の違いに
よる差が少なくなり、精度の高い判定を行うこと
ができる。
に、材質判定においては、発振回路の0が高く
なればなる程、硬貨の材質の違いによるΔの差
が小さくなるため、誤動作しやすくなり、また
0が0≦100KHz程度になると、Δが小さす
ぎて周波数測定のサンプリング時間に長くかかり
すぎてしまうため、判定速度が遅くなつてしま
う。また、材厚判定においては、発振回路の0
が大きくなればなる程、硬貨の厚みの差によるΔ
の差が大きくなり、しかも硬貨の材質の違いに
よる差が少なくなり、精度の高い判定を行うこと
ができる。
すなわち、発振回路の0は、材質判定用の発
振回路の0より材厚判定用の発振回路の0の
方を高く設定することが望ましく、また具体的な
周波数の数値については、硬貨の種類に応じて適
宜設定すればよい。
振回路の0より材厚判定用の発振回路の0の
方を高く設定することが望ましく、また具体的な
周波数の数値については、硬貨の種類に応じて適
宜設定すればよい。
発明の効果
以上のように本発明によれば、材質判定と材厚
判定とを同様な方式で行なうため、材質検知部分
の回路構成が簡単で安価なものとなり、またデイ
ジタル信号により処理を行なうことができるので
回路の主要部をマイクロコンピユータで構成する
ことができるという優れた硬貨選別装置を提供す
ることができる。
判定とを同様な方式で行なうため、材質検知部分
の回路構成が簡単で安価なものとなり、またデイ
ジタル信号により処理を行なうことができるので
回路の主要部をマイクロコンピユータで構成する
ことができるという優れた硬貨選別装置を提供す
ることができる。
第1図は本発明の一実施例による硬貨選別装置
における各センサの配置状態を示す平面図、第2
図〜第4図はその各センサ部分の構造を示す断面
図、第5図は同装置の電気回路図、第6図〜第1
1図は同装置の動作、硬貨の判定方式を説明する
ための特性図である。 7……外形検知センサ、8……材厚検知セン
サ、9……材質検知センサ、10,11,12…
…発振回路、13,14,15……ゲート回路、
16……カウンタ回路、17……制御回路、18
……しきい値設定部。
における各センサの配置状態を示す平面図、第2
図〜第4図はその各センサ部分の構造を示す断面
図、第5図は同装置の電気回路図、第6図〜第1
1図は同装置の動作、硬貨の判定方式を説明する
ための特性図である。 7……外形検知センサ、8……材厚検知セン
サ、9……材質検知センサ、10,11,12…
…発振回路、13,14,15……ゲート回路、
16……カウンタ回路、17……制御回路、18
……しきい値設定部。
Claims (1)
- 1 硬貨の通路に沿つて配置した外形検知セン
サ、材厚検知センサおよび材質検知センサをそれ
ぞれの発振コイルとしかつ前記各センサに硬貨が
通過することによりその通過硬貨に応じて発振周
波数が変化する外形検知用、材厚検知用および材
質検知用の発振回路と、この発振回路の発振周波
数の変化量の最大値が各硬貨毎に設定した外形、
材厚および材質の各しきい値の範囲に入るかどう
かによつて外形、材厚および材質の判定を行ない
かつこれらの判定全てが正貨と判定した場合に正
貨と判定する判定部とを有し、前記材厚検知用の
発振回路と材質検知用の発振回路とを同一回路構
成とするとともに、その2つの発振回路の発振周
波数を材厚検知用の発振回路の方が材質検知用の
発振回路より大きくなるように異ならせ、かつ材
厚判定において正貨と判定する材厚の範囲と材質
判定において正貨と判定する材厚の範囲とが一致
した時に材質が正しいと判定するように構成した
ことを特徴とする硬貨選別装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2915879A JPS55121590A (en) | 1979-03-12 | 1979-03-12 | Coin selector |
US06/127,421 US4323148A (en) | 1979-03-12 | 1980-03-05 | Coin selector for vending machine |
GB8007819A GB2045500B (en) | 1979-03-12 | 1980-03-07 | Coin selector for vending machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2915879A JPS55121590A (en) | 1979-03-12 | 1979-03-12 | Coin selector |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55121590A JPS55121590A (en) | 1980-09-18 |
JPS6226065B2 true JPS6226065B2 (ja) | 1987-06-06 |
Family
ID=12268445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2915879A Granted JPS55121590A (en) | 1979-03-12 | 1979-03-12 | Coin selector |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55121590A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5887689A (ja) * | 1981-11-20 | 1983-05-25 | 株式会社田村電機製作所 | 硬貨選別装置 |
JPS60221889A (ja) * | 1984-04-18 | 1985-11-06 | 株式会社田村電機製作所 | 硬貨選別装置 |
JPH07118031B2 (ja) * | 1985-07-17 | 1995-12-18 | 三洋電機株式会社 | 硬貨判別装置 |
JPH0654510B2 (ja) * | 1985-07-18 | 1994-07-20 | 三洋電機株式会社 | 硬貨判別装置 |
JPH081669B2 (ja) * | 1985-07-23 | 1996-01-10 | 三洋電機株式会社 | 硬貨判別装置 |
-
1979
- 1979-03-12 JP JP2915879A patent/JPS55121590A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55121590A (en) | 1980-09-18 |
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