JPH0654510B2 - 硬貨判別装置 - Google Patents
硬貨判別装置Info
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- JPH0654510B2 JPH0654510B2 JP60159124A JP15912485A JPH0654510B2 JP H0654510 B2 JPH0654510 B2 JP H0654510B2 JP 60159124 A JP60159124 A JP 60159124A JP 15912485 A JP15912485 A JP 15912485A JP H0654510 B2 JPH0654510 B2 JP H0654510B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、硬貨の転動路に発振磁界を形成する測定セン
サーを配置し、硬貨の通過による発振磁界への影響を測
定してその適正を判別する硬貨判別装置に関する。
サーを配置し、硬貨の通過による発振磁界への影響を測
定してその適正を判別する硬貨判別装置に関する。
(ロ)従来の技術 かかる硬貨判別装置としては特開昭57−27387号
公報に示されている技術があり、これは硬貨の通過によ
る発振磁界への影響度にて硬貨の材質(電気伝導度)・
板厚・外径の各特徴を測定する測定センサーを設け、硬
貨の通過による各特徴毎の測定センサーへの影響度の値
が適正であるかによって硬貨の正偽を判別するものであ
る。ところが各測定センサーによる影響度の値は次の理
由により各種バラツキを示す。
公報に示されている技術があり、これは硬貨の通過によ
る発振磁界への影響度にて硬貨の材質(電気伝導度)・
板厚・外径の各特徴を測定する測定センサーを設け、硬
貨の通過による各特徴毎の測定センサーへの影響度の値
が適正であるかによって硬貨の正偽を判別するものであ
る。ところが各測定センサーによる影響度の値は次の理
由により各種バラツキを示す。
(1)硬貨の造幣時或いは摩耗の程度によるバラツキ (2)硬貨の通過速度のバラツキ (3)測定センサーの測定誤差 (4)温度・電圧・経時変化によるバラツキ したがって正貨をあらゆる条件下で百%分別するには各
特徴毎に影響度の値の許容範囲を設定するのが一般的で
ある。更に第2図によって説明すると、同図のAは測定
センサー(S1)(S2)(S3)の配置構成を示しており、硬貨投
入口(4)に連通する硬貨レール(6)上に硬貨の転動方向に
沿って順次配設している。かかる測定センサー(S1)(S2)
(S3)を硬貨が通過すると、第2図Bにそれぞれ図番(14)
(16)(18)で示す検出波形が得られてその最大値P1・P2・
P3を影響度として検出する。そしてこれら影響度P1・P2
・P3が、測定センサー(S1)(S2)(S3)毎に設定した第2図
Cに示す許容範囲11・21・31に含まれるかを照合
して、硬貨の適正を判定するものである。
特徴毎に影響度の値の許容範囲を設定するのが一般的で
ある。更に第2図によって説明すると、同図のAは測定
センサー(S1)(S2)(S3)の配置構成を示しており、硬貨投
入口(4)に連通する硬貨レール(6)上に硬貨の転動方向に
沿って順次配設している。かかる測定センサー(S1)(S2)
(S3)を硬貨が通過すると、第2図Bにそれぞれ図番(14)
(16)(18)で示す検出波形が得られてその最大値P1・P2・
P3を影響度として検出する。そしてこれら影響度P1・P2
・P3が、測定センサー(S1)(S2)(S3)毎に設定した第2図
Cに示す許容範囲11・21・31に含まれるかを照合
して、硬貨の適正を判定するものである。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 上記従来技術において、測定センサーはそれぞれ測定す
べき特徴にのみ感応するように発振周波数や形状或いは
硬貨レール(6)からの取付位置が選定されているが、測
定値にはどうしても他の特徴の要素が入る。例えば硬貨
の材質を測定しようとしてもその板厚の影響が含まれて
しまう。したがって正貨と比べて電気伝導度の小さい材
質で且つ板厚を厚くした偽貨、或いは正貨と比べて電気
伝導度の大きい材質で且つ板厚を薄くした偽貨等が投入
されると、第2図Cに示す12・22・32内の影響度
を示すことがある。このような偽貨を分別するには許容
範囲を狭く設定しなければならず、この場合正貨でも上
記バラツキによって影響度の値が許容範囲の限度付近を
示すときは排除されることになる。
べき特徴にのみ感応するように発振周波数や形状或いは
硬貨レール(6)からの取付位置が選定されているが、測
定値にはどうしても他の特徴の要素が入る。例えば硬貨
の材質を測定しようとしてもその板厚の影響が含まれて
しまう。したがって正貨と比べて電気伝導度の小さい材
質で且つ板厚を厚くした偽貨、或いは正貨と比べて電気
伝導度の大きい材質で且つ板厚を薄くした偽貨等が投入
されると、第2図Cに示す12・22・32内の影響度
を示すことがある。このような偽貨を分別するには許容
範囲を狭く設定しなければならず、この場合正貨でも上
記バラツキによって影響度の値が許容範囲の限度付近を
示すときは排除されることになる。
上記点より本発明は、特徴要素が複合されて見かけ上の
影響度が適正値を示す偽貨を分別可能な硬貨判別装置を
提供するものである。
影響度が適正値を示す偽貨を分別可能な硬貨判別装置を
提供するものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、発振磁界を形成
する測定センサーを複数配置し、該発振磁界を通過する
硬貨による前記測定センサーへの影響度にてそれぞれ硬
貨の異なる特徴を検出して硬貨を判別する硬貨判別装置
において、検出した影響度を適正と判別する許容範囲を
前記特徴ごとに記憶するとともに、対応する許容範囲毎
にその一部もしくは全部が含まれる禁止範囲を許容範囲
毎に記憶した記憶装置と、硬貨の通過により前記測定セ
ンサーについての影響度をそれぞれ検出すると各影響度
を示す値を前記記憶装置に記憶された対応する許容範囲
及び禁止範囲と照合し、すべての影響度の値が対応する
許容範囲内にあり、且つすべての影響度もしくは少なく
とも1つの影響度の値が対応する禁止範囲外にあると前
記硬貨を適正と判別する制御装置とを備えたものであ
る。
する測定センサーを複数配置し、該発振磁界を通過する
硬貨による前記測定センサーへの影響度にてそれぞれ硬
貨の異なる特徴を検出して硬貨を判別する硬貨判別装置
において、検出した影響度を適正と判別する許容範囲を
前記特徴ごとに記憶するとともに、対応する許容範囲毎
にその一部もしくは全部が含まれる禁止範囲を許容範囲
毎に記憶した記憶装置と、硬貨の通過により前記測定セ
ンサーについての影響度をそれぞれ検出すると各影響度
を示す値を前記記憶装置に記憶された対応する許容範囲
及び禁止範囲と照合し、すべての影響度の値が対応する
許容範囲内にあり、且つすべての影響度もしくは少なく
とも1つの影響度の値が対応する禁止範囲外にあると前
記硬貨を適正と判別する制御装置とを備えたものであ
る。
(ホ)作用 上記硬貨判別装置により、硬貨の通過により前記測定セ
ンサーから検出された影響度を各特徴毎に、記憶装置に
記憶された対応する許容範囲及び禁止範囲と照合し、す
べての影響度の値が対応する許容範囲内にあり、且つす
べての影響度もしくは少なくとも1つの影響度の値が対
応する禁止範囲外にあると前記硬貨を適正と判別するこ
とにより、あらかじめ正貨と酷似する偽貨を想定して設
定した禁止範囲にすべて含まれる偽貨を確実に排除でき
る。
ンサーから検出された影響度を各特徴毎に、記憶装置に
記憶された対応する許容範囲及び禁止範囲と照合し、す
べての影響度の値が対応する許容範囲内にあり、且つす
べての影響度もしくは少なくとも1つの影響度の値が対
応する禁止範囲外にあると前記硬貨を適正と判別するこ
とにより、あらかじめ正貨と酷似する偽貨を想定して設
定した禁止範囲にすべて含まれる偽貨を確実に排除でき
る。
(ヘ)実施例 第2図で説明すると、本発明では許容範囲11・21・
31とともに、正貨と酷似した偽貨が測定センサー(S1)
(S2)(S3)に及ぼす影響度の値の範囲12・22・32を
禁止範囲として設定している。本例のこの禁止範囲は材
質及び板厚の特徴が複合されて見かけ上の影響度が適正
を示す偽貨の場合を示している。そして硬貨の投入によ
り各測定センサー(S1)(S2)(S3)についての影響度P1・P2
・P3を検出すると、この影響度P1・P2・P3をそれぞれ許
容範囲11・21・31及び禁止範囲12・22・32
と照合し、全ての影響度の値が対応する許容範囲内にあ
り、且つ一部の影響度の値が対応する禁止範囲外にある
と検査硬貨を適正とする。
31とともに、正貨と酷似した偽貨が測定センサー(S1)
(S2)(S3)に及ぼす影響度の値の範囲12・22・32を
禁止範囲として設定している。本例のこの禁止範囲は材
質及び板厚の特徴が複合されて見かけ上の影響度が適正
を示す偽貨の場合を示している。そして硬貨の投入によ
り各測定センサー(S1)(S2)(S3)についての影響度P1・P2
・P3を検出すると、この影響度P1・P2・P3をそれぞれ許
容範囲11・21・31及び禁止範囲12・22・32
と照合し、全ての影響度の値が対応する許容範囲内にあ
り、且つ一部の影響度の値が対応する禁止範囲外にある
と検査硬貨を適正とする。
第1図は本発明を適用する硬貨選別装置の判別処理回路
を示しており、測定センサー(S1)は、例えば3KHzのよ
うな比較的低い周波数で発振する発振器(11)に発振コイ
ル(15)を接続している。かかる発振周波数にて誘起され
る磁束は硬貨に侵透するために、硬貨が発振磁界に及ぼ
す影響度は主に硬貨の材質に依存しており、そのときの
発振器(11)の最大周波数を測定することで材質について
の影響度が得られる。測定センサー(S2)及び(S3)は、例
えば1MHzのような比較的高い周波数で発振する発振器
(12)(13)にそれぞれ各発振コイル(17)(19)を接続してい
る。かかる発振周波数にて誘起される磁束は硬貨の表面
付近までしか侵透しないために、硬貨が発振磁界に及ぼ
す影響度は硬貨の形状に主に依存する。したがって測定
センサー(S2)(S3)は形状及び硬貨レール(6)からの配置
高さを違えることで、夫々板厚測定用・外径測定用に設
定される。即ち、測定センサー(S2)は小径に形成して表
面積が全て硬貨と対向するように設定すれば、硬貨が発
振磁界に及ぼす影響度は硬貨と測定センサー(S2)間の距
離に依存するために、硬貨の通過による発振器(12)の最
大周波数を測定すれば形状でも特に板厚を示す影響度が
得られる。また測定センサー(S3)は比較的に形状を大径
に構成するとともに硬貨レール(6)から少許間隔を置い
て配設し、硬貨と対向する面積が硬貨の外径に応じて異
るように設定すれば、硬貨が発振磁界に及ぼす影響度は
形状でも特に硬貨の外径に依存することになる。したが
って硬貨の通過による発振器(13)の最大周波数を測定す
れば外形を示す影響度が得られる。
を示しており、測定センサー(S1)は、例えば3KHzのよ
うな比較的低い周波数で発振する発振器(11)に発振コイ
ル(15)を接続している。かかる発振周波数にて誘起され
る磁束は硬貨に侵透するために、硬貨が発振磁界に及ぼ
す影響度は主に硬貨の材質に依存しており、そのときの
発振器(11)の最大周波数を測定することで材質について
の影響度が得られる。測定センサー(S2)及び(S3)は、例
えば1MHzのような比較的高い周波数で発振する発振器
(12)(13)にそれぞれ各発振コイル(17)(19)を接続してい
る。かかる発振周波数にて誘起される磁束は硬貨の表面
付近までしか侵透しないために、硬貨が発振磁界に及ぼ
す影響度は硬貨の形状に主に依存する。したがって測定
センサー(S2)(S3)は形状及び硬貨レール(6)からの配置
高さを違えることで、夫々板厚測定用・外径測定用に設
定される。即ち、測定センサー(S2)は小径に形成して表
面積が全て硬貨と対向するように設定すれば、硬貨が発
振磁界に及ぼす影響度は硬貨と測定センサー(S2)間の距
離に依存するために、硬貨の通過による発振器(12)の最
大周波数を測定すれば形状でも特に板厚を示す影響度が
得られる。また測定センサー(S3)は比較的に形状を大径
に構成するとともに硬貨レール(6)から少許間隔を置い
て配設し、硬貨と対向する面積が硬貨の外径に応じて異
るように設定すれば、硬貨が発振磁界に及ぼす影響度は
形状でも特に硬貨の外径に依存することになる。したが
って硬貨の通過による発振器(13)の最大周波数を測定す
れば外形を示す影響度が得られる。
制御装置(2)は測定センサー(S1)(S2)(S3)の測定に関連
して制御信号a・b・cを順次繰返し出力するが、制御
信号aの発生により発振器(11)の発振出力がANDゲー
ト(21)及びORゲート(24)を通してカウンタ(1)へ導入
され、制御信号bの発生により発振器(12)の発振出力が
ANDゲート(22)及びORゲート(24)を通してカウンタ
(1)へ導入され、また制御信号Cの発生により発振器(1
3)の発振出力がANDゲート(23)及びORゲート(24)を
通してカウンタ(1)へ導入される。カウンタ(1)は制御信
号aの発生期間でANDゲート(21)から出力される発振
出力をカウントすることで発振器(11)の発振周波数を検
出し、制御信号bの発生期間でANDゲート(22)から出
力される発振出力をカウントすることで発振器(12)の発
振周波数を検出し、制御信号Cの発生期間でANDゲー
ト(23)から出力される発振出力をカウントすることで発
振器(13)の発振周波数を検出する。そして制御装置(2)
は各制御信号a.b.cの出力による所定のサンプリン
グ期間でカウンタ(1)がカウントした発振周波数データ
を導入し、導入後クリア信号(5)を出力する。硬貨が投
入されて各測定センサー(S1)(S2)(S3)に接近すると、そ
れに応じて各発振器(11)(12)(13)の発振周波数は上昇
し、通過後離反すると下降する。したがって制御装置
(2)は、制御信号aを出力する度に導入してくる発振周
波数データを逐次比較して硬貨の投入による測定センサ
ー(S1)への影響度である発振器(11)の最大周波数P1を
検出し、制御信号bを出力する度に導入してくる発振周
波数データを逐次比較して測定センサー(S2)への影響度
である発振器(12)の最大周波数P2を検出し、また制御
信号Cを出力する度に導入してくる発振周波数データを
逐次比較して測定センサー(S3)へ影響度である発振器(1
3)の最大周波数P3を検出する。メモリ(3)には、第2
図に示す許容範囲11については上限データB1及び下
限データA1・禁止範囲12については上限データB2
及び下限データA2、許容範囲21については上限デー
タD1及び下限データC1、禁止範囲22については上
限データD2及び下限データC2、許容範囲31につい
ては上限データF1及び下限データE1、禁止範囲32
については上限データF2及び下限データE2とをそれ
ぞれ設定している。制御装置(2)は硬貨の投入により測
定センサー(S1)(S2)(S3)への影響度P1・P2・P3を
検出すると、影響度P1を許容範囲11及び禁止範囲
12と照合し、影響度P2を許容範囲21及び禁止範囲22
と照合し、影響度P3を許容範囲31及び禁止範囲32
と照合する。そして影響度P1・P2・P3がそれぞれ
全て対応する許容範囲11・21・31を満足し、且つ
影響度P1・P2・P3の一つでもそれぞれ対応する禁
止範囲12・22・32の外にあると、制御装置(2)は
この硬貨を適正と判定して適正信号Rを出力する。
して制御信号a・b・cを順次繰返し出力するが、制御
信号aの発生により発振器(11)の発振出力がANDゲー
ト(21)及びORゲート(24)を通してカウンタ(1)へ導入
され、制御信号bの発生により発振器(12)の発振出力が
ANDゲート(22)及びORゲート(24)を通してカウンタ
(1)へ導入され、また制御信号Cの発生により発振器(1
3)の発振出力がANDゲート(23)及びORゲート(24)を
通してカウンタ(1)へ導入される。カウンタ(1)は制御信
号aの発生期間でANDゲート(21)から出力される発振
出力をカウントすることで発振器(11)の発振周波数を検
出し、制御信号bの発生期間でANDゲート(22)から出
力される発振出力をカウントすることで発振器(12)の発
振周波数を検出し、制御信号Cの発生期間でANDゲー
ト(23)から出力される発振出力をカウントすることで発
振器(13)の発振周波数を検出する。そして制御装置(2)
は各制御信号a.b.cの出力による所定のサンプリン
グ期間でカウンタ(1)がカウントした発振周波数データ
を導入し、導入後クリア信号(5)を出力する。硬貨が投
入されて各測定センサー(S1)(S2)(S3)に接近すると、そ
れに応じて各発振器(11)(12)(13)の発振周波数は上昇
し、通過後離反すると下降する。したがって制御装置
(2)は、制御信号aを出力する度に導入してくる発振周
波数データを逐次比較して硬貨の投入による測定センサ
ー(S1)への影響度である発振器(11)の最大周波数P1を
検出し、制御信号bを出力する度に導入してくる発振周
波数データを逐次比較して測定センサー(S2)への影響度
である発振器(12)の最大周波数P2を検出し、また制御
信号Cを出力する度に導入してくる発振周波数データを
逐次比較して測定センサー(S3)へ影響度である発振器(1
3)の最大周波数P3を検出する。メモリ(3)には、第2
図に示す許容範囲11については上限データB1及び下
限データA1・禁止範囲12については上限データB2
及び下限データA2、許容範囲21については上限デー
タD1及び下限データC1、禁止範囲22については上
限データD2及び下限データC2、許容範囲31につい
ては上限データF1及び下限データE1、禁止範囲32
については上限データF2及び下限データE2とをそれ
ぞれ設定している。制御装置(2)は硬貨の投入により測
定センサー(S1)(S2)(S3)への影響度P1・P2・P3を
検出すると、影響度P1を許容範囲11及び禁止範囲
12と照合し、影響度P2を許容範囲21及び禁止範囲22
と照合し、影響度P3を許容範囲31及び禁止範囲32
と照合する。そして影響度P1・P2・P3がそれぞれ
全て対応する許容範囲11・21・31を満足し、且つ
影響度P1・P2・P3の一つでもそれぞれ対応する禁
止範囲12・22・32の外にあると、制御装置(2)は
この硬貨を適正と判定して適正信号Rを出力する。
かかる構成で、正貨と比べて電気伝導度の大きい材質に
て板厚を薄くした偽貨が投入されると、第2図で△記号
にて示す影響度が得られる。即ち、このような偽貨は、
本来電気伝導度が大きいために測定センサー(S1)への影
響度である最大発振周波数P1は高い値を示すが、板厚
が薄い分だけ測定センサー(S1)と偽貨との距離が大きく
なり、最大発振周波数P1は低い値を示して許容範囲
11内となる。ところがこのとき禁止範囲12も満足する
ようになる。また測定センサー(S2)への影響度である最
大発振周波数P2は、板厚が薄いために本来低い値を示
すが、電気伝導度の大きい分下限データC1を越えて許
容範囲21内となる。ところがこのとき禁止範囲22も
満足するようになる。更に測定センサー(S3)への影響度
である最大発振周波数P3は外径が正常で且つ電気伝導
度が大きいために高い値を示すが、板厚の薄い分低くな
って上限データF1以下となり許容範囲31内となる。
ところがこのとき禁止範囲32も満足するようになる。
したがってこのような偽貨による各影響度P1・P2・P3は
全て許容範囲11・21・31を満足するものの、禁止
範囲12。22・32も全て満足するために排除でき
る。
て板厚を薄くした偽貨が投入されると、第2図で△記号
にて示す影響度が得られる。即ち、このような偽貨は、
本来電気伝導度が大きいために測定センサー(S1)への影
響度である最大発振周波数P1は高い値を示すが、板厚
が薄い分だけ測定センサー(S1)と偽貨との距離が大きく
なり、最大発振周波数P1は低い値を示して許容範囲
11内となる。ところがこのとき禁止範囲12も満足する
ようになる。また測定センサー(S2)への影響度である最
大発振周波数P2は、板厚が薄いために本来低い値を示
すが、電気伝導度の大きい分下限データC1を越えて許
容範囲21内となる。ところがこのとき禁止範囲22も
満足するようになる。更に測定センサー(S3)への影響度
である最大発振周波数P3は外径が正常で且つ電気伝導
度が大きいために高い値を示すが、板厚の薄い分低くな
って上限データF1以下となり許容範囲31内となる。
ところがこのとき禁止範囲32も満足するようになる。
したがってこのような偽貨による各影響度P1・P2・P3は
全て許容範囲11・21・31を満足するものの、禁止
範囲12。22・32も全て満足するために排除でき
る。
また基準正貨とバラツキの大きい正貨が投入された場
合、材質は基準正貨と当然同じであるから第2図で○記
号にて示すように少くとも一つの影響度の値が禁止範囲
から外れるために適正と判別できる。
合、材質は基準正貨と当然同じであるから第2図で○記
号にて示すように少くとも一つの影響度の値が禁止範囲
から外れるために適正と判別できる。
(ト)発明の効果 本発明に依ると、照合しようとする複数の影響度の値に
対してそれぞれ許容範囲と、対応する許容範囲にその一
部若しくは全部が含まれる禁止範囲とを設定するもので
ある。そして影響度が全て許容範囲を満足しても、同時
に禁止範囲も満足した場合には偽貨と判定するために、
正貨に酷似した偽貨と基準正貨とバラツキの大きい正貨
とを確実に分別できる。したがって正貨の受入性を犠牲
にすることなく、正貨と酷似した影響度を示す偽貨を排
除でき硬貨の選別精度が向上する。
対してそれぞれ許容範囲と、対応する許容範囲にその一
部若しくは全部が含まれる禁止範囲とを設定するもので
ある。そして影響度が全て許容範囲を満足しても、同時
に禁止範囲も満足した場合には偽貨と判定するために、
正貨に酷似した偽貨と基準正貨とバラツキの大きい正貨
とを確実に分別できる。したがって正貨の受入性を犠牲
にすることなく、正貨と酷似した影響度を示す偽貨を排
除でき硬貨の選別精度が向上する。
第1図は本発明による判別処理回路をブロックにて示す
図、第2図は判別処理の説明図である。 (S1)(S2)(S3)…測定センサー、(1)…カウンタ、(2)…制
御装置、(3)…メモリ、(11)(12)(13)…発振器、(15)(1
7)(19)…発振コイル。
図、第2図は判別処理の説明図である。 (S1)(S2)(S3)…測定センサー、(1)…カウンタ、(2)…制
御装置、(3)…メモリ、(11)(12)(13)…発振器、(15)(1
7)(19)…発振コイル。
Claims (1)
- 【請求項1】発振磁界を形成する測定センサーを複数配
置し、該発振磁界を通過する硬貨による前記測定センサ
ーへの影響度にてそれぞれ硬貨の異なる特徴を検出して
硬貨を判別する硬貨判別装置において、 検出した影響度を適正と判別する許容範囲を前記特徴ご
とに記憶するとともに、対応する許容範囲毎にその一部
もしくは全部が含まれる禁止範囲を許容範囲毎に記憶し
た記憶装置と、硬貨の通過により前記測定センサーにつ
いての影響度をそれぞれ検出すると各影響度を示す値を
前記記憶装置に記憶された対応する許容範囲及び禁止範
囲と照合し、すべての影響度の値が対応する許容範囲内
にあり、且つすべての影響度もしくは少なくとも1つの
影響度の値が対応する禁止範囲外にあると前記硬貨を適
正と判別する制御装置とを備えたことを特徴とする硬貨
判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60159124A JPH0654510B2 (ja) | 1985-07-18 | 1985-07-18 | 硬貨判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60159124A JPH0654510B2 (ja) | 1985-07-18 | 1985-07-18 | 硬貨判別装置 |
Publications (2)
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---|---|
JPS6219992A JPS6219992A (ja) | 1987-01-28 |
JPH0654510B2 true JPH0654510B2 (ja) | 1994-07-20 |
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ID=15686756
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1985
- 1985-07-18 JP JP60159124A patent/JPH0654510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPS6219992A (ja) | 1987-01-28 |
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