JPS6222753B2 - - Google Patents
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- JPS6222753B2 JPS6222753B2 JP2241683A JP2241683A JPS6222753B2 JP S6222753 B2 JPS6222753 B2 JP S6222753B2 JP 2241683 A JP2241683 A JP 2241683A JP 2241683 A JP2241683 A JP 2241683A JP S6222753 B2 JPS6222753 B2 JP S6222753B2
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- Japan
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- valve
- air
- trigger
- chamber
- trigger valve
- Prior art date
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- Expired
Links
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 12
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 12
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 claims description 3
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004880 explosion Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、鋲打機の安全装置に関する。
一般に、鋲打機は、一連の鋲を順次射出口に供
給し、該射出口に臨む打込みドライバを高圧のエ
アにより駆動させて上記鋲を被工作物中に打込む
ものであるが、コンクリートや鋼板等の硬質材に
鋲を打込む鋲打機は、駆動源として非常に高圧の
エアを用いるため、鋲の発射に際しては正確且つ
安全な操作が求められている。したがつて、予め
トリガレバーを引いておき、鋲打機の射出口の先
端を被工作物の表面に押付けて鋲を発射させるコ
ンタクト打ちや、発射の際の反動により射出口の
先端が連続的に被打込み材を叩いた結果発射され
る、いわゆるドリブルによつて鋲打機を駆動させ
ると、射出口を正確に被工作物の表面に対し垂直
に向けにくく、斜め向きになりやすい。この場合
は、鋲が被工作物の表面にあたつて飛び跳ね、不
測の事故が生じるおそれがあるため、避けられな
ければならない。
給し、該射出口に臨む打込みドライバを高圧のエ
アにより駆動させて上記鋲を被工作物中に打込む
ものであるが、コンクリートや鋼板等の硬質材に
鋲を打込む鋲打機は、駆動源として非常に高圧の
エアを用いるため、鋲の発射に際しては正確且つ
安全な操作が求められている。したがつて、予め
トリガレバーを引いておき、鋲打機の射出口の先
端を被工作物の表面に押付けて鋲を発射させるコ
ンタクト打ちや、発射の際の反動により射出口の
先端が連続的に被打込み材を叩いた結果発射され
る、いわゆるドリブルによつて鋲打機を駆動させ
ると、射出口を正確に被工作物の表面に対し垂直
に向けにくく、斜め向きになりやすい。この場合
は、鋲が被工作物の表面にあたつて飛び跳ね、不
測の事故が生じるおそれがあるため、避けられな
ければならない。
本発明は上記事情に鑑みて成立したものであつ
て、コンタクト打ちやドリブルを確実に防止して
鋲打機を常に安全に操作することのできる鋲打機
の安全装置を提案することを目的とする。
て、コンタクト打ちやドリブルを確実に防止して
鋲打機を常に安全に操作することのできる鋲打機
の安全装置を提案することを目的とする。
以下、図面によつて本発明の実施態様について
説明する。
説明する。
第1図〜第3図において、符号Aは鋲打機で、
この鋲打機Aは、鋲送り装置(図示せず)により
射出口2に鋲3を装填して該射出口2の先端から
突出するコンタクトアーム4の先端押付け部を被
工作物5に押付け、トリガレバー6の引き操作に
より、トリガバルブ7を作動させてヘツドバルブ
上室10のエアをトリガバルブ7から排気するこ
とにより、閉じ状態にあるヘツドバルブ9を開
き、メインチヤンバ8に貯留された高圧エアをメ
インシリンダ11に供給し、該シリンダ11に嵌
装された打込みピストン12を瞬時に前進させ、
ピストン12に設けられたドライバ13により上
記鋲3を被工作物5中に打込むものである。上記
メインチヤンバ8は外部の駆動エア源(図示せ
ず)に直接にあるいは鋲打機Aに内蔵された昇圧
器(図示せず)を介して間接に連通して、高圧エ
アを導入して内部に貯留しており、トリガバルブ
7は第2図a,bに示すように、このメインチヤ
ンバ8内の高圧エアをエア導入室14から制御室
15内に導入し、該エアをヘツドバルブ上室10
等に供給し、トリガレバー6の引き操作によつ
て、上記供給エアを制御室15から外部に排気
し、トリガレバー6の離し操作によつて再びエア
を供給するので、外部に突出するトリガバルブス
テム16を内部に押込むと、該ステム16の外側
に排気間隙が生じ、円筒状バルブ17を偏〓させ
ていたエアが排気されて円筒状バルブ17を作動
させ、これにより該バルブ17とトリガバルブハ
ウジング18との間に排気間隙が生じて上記制御
室15内エアはヘツドバルブ上室10等に供給さ
れた供給エアとともに排気される。このとき同時
に、エア導入室14と制御室15との連通は遮断
される。トリガレバー6を離せば、バネ圧により
トリガバルブステム16は外部に突出して排気が
停止するので、円筒状バルブ17が元の位置に偏
いされ、エア導入室14と制御室15とは連通
し、再び制御室15からエアが供給される。した
がつて、上記供給エアはトリガバルブ7の作動に
より供給、排気を制御できる制御エアである。
この鋲打機Aは、鋲送り装置(図示せず)により
射出口2に鋲3を装填して該射出口2の先端から
突出するコンタクトアーム4の先端押付け部を被
工作物5に押付け、トリガレバー6の引き操作に
より、トリガバルブ7を作動させてヘツドバルブ
上室10のエアをトリガバルブ7から排気するこ
とにより、閉じ状態にあるヘツドバルブ9を開
き、メインチヤンバ8に貯留された高圧エアをメ
インシリンダ11に供給し、該シリンダ11に嵌
装された打込みピストン12を瞬時に前進させ、
ピストン12に設けられたドライバ13により上
記鋲3を被工作物5中に打込むものである。上記
メインチヤンバ8は外部の駆動エア源(図示せ
ず)に直接にあるいは鋲打機Aに内蔵された昇圧
器(図示せず)を介して間接に連通して、高圧エ
アを導入して内部に貯留しており、トリガバルブ
7は第2図a,bに示すように、このメインチヤ
ンバ8内の高圧エアをエア導入室14から制御室
15内に導入し、該エアをヘツドバルブ上室10
等に供給し、トリガレバー6の引き操作によつ
て、上記供給エアを制御室15から外部に排気
し、トリガレバー6の離し操作によつて再びエア
を供給するので、外部に突出するトリガバルブス
テム16を内部に押込むと、該ステム16の外側
に排気間隙が生じ、円筒状バルブ17を偏〓させ
ていたエアが排気されて円筒状バルブ17を作動
させ、これにより該バルブ17とトリガバルブハ
ウジング18との間に排気間隙が生じて上記制御
室15内エアはヘツドバルブ上室10等に供給さ
れた供給エアとともに排気される。このとき同時
に、エア導入室14と制御室15との連通は遮断
される。トリガレバー6を離せば、バネ圧により
トリガバルブステム16は外部に突出して排気が
停止するので、円筒状バルブ17が元の位置に偏
いされ、エア導入室14と制御室15とは連通
し、再び制御室15からエアが供給される。した
がつて、上記供給エアはトリガバルブ7の作動に
より供給、排気を制御できる制御エアである。
このように、ヘツドバルブ9の作動は、トリガ
バルブ7の作動に連動して行なわれるが、ヘツド
バルブ上室10は、ワンサイクルバルブ20を介
して上記メインチヤンバ8又はトリガバルブ7の
いずれか一方に択一的に連通するものであつて、
鋲打機の非作動時にはメインチヤンバ8に連通し
ている。このように、ヘツドバルブ上室10がメ
インチヤンバ8に連通しているときは、トリガバ
ルブ7を作動させても、その制御エアはヘツドバ
ルブ9に接続されていないから、ヘツドバルブ9
は作動しない。ヘツドバルブ上室10とトリガバ
ルブ制御室15とが連通しているときにのみ、ト
リガバルブ7の作動に連動してヘツドバルブ9が
作動することができる。そして、ヘツドバルブ9
とメインチヤンバ8又はトリガバルブ7の接続の
切換えの制御は、ワンサイクルバルブ20によつ
て行なわれる。
バルブ7の作動に連動して行なわれるが、ヘツド
バルブ上室10は、ワンサイクルバルブ20を介
して上記メインチヤンバ8又はトリガバルブ7の
いずれか一方に択一的に連通するものであつて、
鋲打機の非作動時にはメインチヤンバ8に連通し
ている。このように、ヘツドバルブ上室10がメ
インチヤンバ8に連通しているときは、トリガバ
ルブ7を作動させても、その制御エアはヘツドバ
ルブ9に接続されていないから、ヘツドバルブ9
は作動しない。ヘツドバルブ上室10とトリガバ
ルブ制御室15とが連通しているときにのみ、ト
リガバルブ7の作動に連動してヘツドバルブ9が
作動することができる。そして、ヘツドバルブ9
とメインチヤンバ8又はトリガバルブ7の接続の
切換えの制御は、ワンサイクルバルブ20によつ
て行なわれる。
すなわち、ワンサイクルバルブ20は、第4図
a及びbに示すように、上端部においてトリガバ
ルブ7の制御室15に連通するとともに、上側部
においてヘツドバルブ上室10及びメインチヤン
バ8に連通し、さらに下端においてバルブキヤツ
プ21を備えるバルブハウジング22の内部に、
スリーブ状のバルブ23を上下に往復動自在に嵌
装するとともに、該バルブ23に対向させてバル
ブキヤツプ21の下方に突出するバルブステム2
4を設け、上記トリガバルブ7からの制御エアの
給排と上記バルブステム24の作動とにより、バ
ルブ23をメインチヤンバ8とヘツドバルブ上室
10とが連通する非作動位置(上死点)又はヘツ
ドバルブ上室10とトリガバルブ制御室15とが
連通する作動準備位置(下死点)のいずれかに切
換え作動させるもので、しかも作動準備位置にあ
るときに鋲打機Aの発射操作により、自動的に切
換え作動して打込みピストン12に対し、前進、
後退のワンサイクル作動を行なわせるものであ
る。
a及びbに示すように、上端部においてトリガバ
ルブ7の制御室15に連通するとともに、上側部
においてヘツドバルブ上室10及びメインチヤン
バ8に連通し、さらに下端においてバルブキヤツ
プ21を備えるバルブハウジング22の内部に、
スリーブ状のバルブ23を上下に往復動自在に嵌
装するとともに、該バルブ23に対向させてバル
ブキヤツプ21の下方に突出するバルブステム2
4を設け、上記トリガバルブ7からの制御エアの
給排と上記バルブステム24の作動とにより、バ
ルブ23をメインチヤンバ8とヘツドバルブ上室
10とが連通する非作動位置(上死点)又はヘツ
ドバルブ上室10とトリガバルブ制御室15とが
連通する作動準備位置(下死点)のいずれかに切
換え作動させるもので、しかも作動準備位置にあ
るときに鋲打機Aの発射操作により、自動的に切
換え作動して打込みピストン12に対し、前進、
後退のワンサイクル作動を行なわせるものであ
る。
バルブ23はスリーブ状で、内側空隙部25の
トリガバルブ7側端部には絞り孔26が形成され
る一方、外側面にはバルブハウジング22内面に
対してシールする環状突部27,27を介して連
絡空所28が形成されている。そして、バルブ2
3が上死点位置にあるときは、上記連絡空所28
はメインチヤンバ8とヘツドバルブ上室10とを
連通させ、下死点にあるときは、トリガバルブ制
御室15とヘツドバルブ上室10とを連通させ
る。また、上記バルブ23とバルブステム24と
の間にはコイルバネ29が介装され、バルブ23
は上方に付勢されている。上記コイルバネ29の
バネ圧は、バルブ23の上端面に作用する制御エ
アのエア圧よりも小さく設定されている。バルブ
ステム24はバルブの空隙部25内に挿入可能に
形成され、通常はバルブキヤツプ21とシール状
態にある一方、空隙部25の下端開口部に浅く挿
入され、該開口部からのエアの排出を許している
が、バルブハウジング22内に押込まれると、バ
ルブキヤツプ21とのシールを解除して排気間隙
を生じさせ、且つ空隙部25内に深く挿入されて
その下端開口部を密封する。
トリガバルブ7側端部には絞り孔26が形成され
る一方、外側面にはバルブハウジング22内面に
対してシールする環状突部27,27を介して連
絡空所28が形成されている。そして、バルブ2
3が上死点位置にあるときは、上記連絡空所28
はメインチヤンバ8とヘツドバルブ上室10とを
連通させ、下死点にあるときは、トリガバルブ制
御室15とヘツドバルブ上室10とを連通させ
る。また、上記バルブ23とバルブステム24と
の間にはコイルバネ29が介装され、バルブ23
は上方に付勢されている。上記コイルバネ29の
バネ圧は、バルブ23の上端面に作用する制御エ
アのエア圧よりも小さく設定されている。バルブ
ステム24はバルブの空隙部25内に挿入可能に
形成され、通常はバルブキヤツプ21とシール状
態にある一方、空隙部25の下端開口部に浅く挿
入され、該開口部からのエアの排出を許している
が、バルブハウジング22内に押込まれると、バ
ルブキヤツプ21とのシールを解除して排気間隙
を生じさせ、且つ空隙部25内に深く挿入されて
その下端開口部を密封する。
上記ワンサイクルバルブ20は、鋲打機Aが非
作動状態にあるときは、第4図aのように、トリ
ガバルブ7から供給された制御エアがバルブ23
の空隙部25を通つてバルブ下室30に供給され
るので、このエア圧がバルブ23の上下端面に作
用する。このとき、上下端面の有効受圧面積は、
下端面の方が上端面よりも大きく設定されている
ので、バルブ23は上死点に偏〓されている。し
たがつて連絡空所28は直接メインチヤンバ8と
ヘツドバルブ上室10とを連通させている。この
時点では、鋲打機Aの発射操作をしてトリガバル
ブ7を作動させ、制御エアを外部に排気させて
も、単にバルブ23の空隙部25と下室30から
エアが排出されるのみで、バルブ23は依然とし
てバネ付勢により上死点に保持されるから、ヘツ
ドバルブ上室10とメインチヤンバ8との連通状
態も保持され、したがつて鋲打機Aの作動は不可
能な状態に保持されている。これに対し、同図b
のように、バルブステム24がバルブハウジング
内に押込まれると、バルブ23の下室30のエア
がバルブキヤツプ21から排気されるので、バル
ブ23はエアによる支持を失つて下動する。その
際、バルブステム24はバルブ23の空隙部25
に深く挿入されるので、空隙部25の下端開口部
は密封され、空隙部25内エアはそのまま保留さ
れる。そして、バルブ23が下動すると、上記連
絡空所28も下方に移動するので、メインチヤン
バ8とヘツドバルブ上室10との連通は遮断さ
れ、かわりにヘツドバルブ上室10とトリガバル
ブ制御室15とが連通し、このときはじめて鋲打
機Aは作動準備状態となる。連通が切換えられた
状態で発射操作をして第2図のようにトリガバル
ブ7を作動させると、ヘツドバルブ上室10内の
エアはトリガバルブ制御室15から外部に排気さ
れるので、ヘツドバルブ9が開き、打込みピスト
ン12が前進駆動される。そして同様に、バルブ
23の空隙部25内エアもトリガバルブ7から排
気されるが、その際上記エアは絞り孔26を通過
しなければならないので、空隙部25からの排気
には時間がかかり、空隙部25内エアよりも先に
バルブ23上部のエアが排気される。このため、
バルブ23の上端面に作用するエア圧は解除され
るのに対し、空隙部25内の残圧エアとバネ圧と
が上向きに作用するので、この差圧のために、所
定の時間遅れ、つまりヘツドバルブ上室10内エ
アがトリガバルブ制御室15から排気された後
に、バルブ23は自動的に上動して同図aの状態
に戻る。これにより、ヘツドバルブ上室10とメ
インチヤンバ8とが再び連通するから、排気され
た上記上室内10にはメインチヤンバ8からエア
が供給され、これによりヘツドバルブ9が閉じ、
打込みピストン12が後退して自動的にワンサイ
クル作動を終了し、同時に鋲打機Aは作動不可能
状態に復帰する。
作動状態にあるときは、第4図aのように、トリ
ガバルブ7から供給された制御エアがバルブ23
の空隙部25を通つてバルブ下室30に供給され
るので、このエア圧がバルブ23の上下端面に作
用する。このとき、上下端面の有効受圧面積は、
下端面の方が上端面よりも大きく設定されている
ので、バルブ23は上死点に偏〓されている。し
たがつて連絡空所28は直接メインチヤンバ8と
ヘツドバルブ上室10とを連通させている。この
時点では、鋲打機Aの発射操作をしてトリガバル
ブ7を作動させ、制御エアを外部に排気させて
も、単にバルブ23の空隙部25と下室30から
エアが排出されるのみで、バルブ23は依然とし
てバネ付勢により上死点に保持されるから、ヘツ
ドバルブ上室10とメインチヤンバ8との連通状
態も保持され、したがつて鋲打機Aの作動は不可
能な状態に保持されている。これに対し、同図b
のように、バルブステム24がバルブハウジング
内に押込まれると、バルブ23の下室30のエア
がバルブキヤツプ21から排気されるので、バル
ブ23はエアによる支持を失つて下動する。その
際、バルブステム24はバルブ23の空隙部25
に深く挿入されるので、空隙部25の下端開口部
は密封され、空隙部25内エアはそのまま保留さ
れる。そして、バルブ23が下動すると、上記連
絡空所28も下方に移動するので、メインチヤン
バ8とヘツドバルブ上室10との連通は遮断さ
れ、かわりにヘツドバルブ上室10とトリガバル
ブ制御室15とが連通し、このときはじめて鋲打
機Aは作動準備状態となる。連通が切換えられた
状態で発射操作をして第2図のようにトリガバル
ブ7を作動させると、ヘツドバルブ上室10内の
エアはトリガバルブ制御室15から外部に排気さ
れるので、ヘツドバルブ9が開き、打込みピスト
ン12が前進駆動される。そして同様に、バルブ
23の空隙部25内エアもトリガバルブ7から排
気されるが、その際上記エアは絞り孔26を通過
しなければならないので、空隙部25からの排気
には時間がかかり、空隙部25内エアよりも先に
バルブ23上部のエアが排気される。このため、
バルブ23の上端面に作用するエア圧は解除され
るのに対し、空隙部25内の残圧エアとバネ圧と
が上向きに作用するので、この差圧のために、所
定の時間遅れ、つまりヘツドバルブ上室10内エ
アがトリガバルブ制御室15から排気された後
に、バルブ23は自動的に上動して同図aの状態
に戻る。これにより、ヘツドバルブ上室10とメ
インチヤンバ8とが再び連通するから、排気され
た上記上室内10にはメインチヤンバ8からエア
が供給され、これによりヘツドバルブ9が閉じ、
打込みピストン12が後退して自動的にワンサイ
クル作動を終了し、同時に鋲打機Aは作動不可能
状態に復帰する。
したがつて、トリガレバー6の引き操作、つま
りトリガバルブ7を作動させることによつてヘツ
ドバルブ9の作動を制御することができるのは、
上死点にあるワンサイクルバルブ20が下動して
エアの接続回路を切換えたときであるが、さらに
この切換え動作は、バルブステム24がバルブハ
ウジング内に押込まれて作動したとき、すなわち
コンタクトアーム4の先端が上記バルブステム2
4を押込んだときに行なわれる。
りトリガバルブ7を作動させることによつてヘツ
ドバルブ9の作動を制御することができるのは、
上死点にあるワンサイクルバルブ20が下動して
エアの接続回路を切換えたときであるが、さらに
この切換え動作は、バルブステム24がバルブハ
ウジング内に押込まれて作動したとき、すなわち
コンタクトアーム4の先端が上記バルブステム2
4を押込んだときに行なわれる。
コンタクトアーム4は、鋲打機Aの射出口2付
近に設けられ、一端33を被工作物5上に押付け
るコンタクト操作により作動して他端35が上記
バルブステム24を押圧するもので、図における
下端33が被工作物5表面上に接触して押付けら
れる第1アーム31と上端35が上記バルブステ
ム24の下方に臨む第2アーム32とを、第1ア
ーム31の上端部34に設けられた拡張シリンダ
37内に第2アーム32の下端部36を嵌装させ
ることにより接続してなるもので、上記シリンダ
37の下端開口部38は上記トリガバルブ7の制
御室15に連通しており、該バルブ7から拡張シ
リンダ37内に制御エアが供給されると、該エア
のエア圧によりシリンダ37が拡張して第4図a
の点線のように第2アーム32が押上げられ、コ
ンタクトアーム4は全体として伸長する。この状
態で、さらに第1アーム31の下端33を被工作
物5に押付けるコンタクト操作をしてコンタクト
アーム4が上動したときに第4図bのように、は
じめて第2アーム32の先端35がワンサイクル
バルブ20の下部のバルブステム24を押上げて
作動させ、上記ワンサイクルバルブ20が切換え
作動する。したがつて、バルブステム24の作動
はトリガバルブ7からのエア供給とコンタクト操
作との協働によつて行なわれる。これに対し、ト
リガバルブ7が作動して上記制御エアが制御室1
5から排気されるときは、拡張シリンダ37から
もエアが排出されるので、シリンダ37は縮小
し、バネ圧の作用により第2アーム32は下動
し、コンタクトアーム4は全体として短くなるか
ら、コンタクト操作だけでは上記バルブステム2
4を押上げることはできない。
近に設けられ、一端33を被工作物5上に押付け
るコンタクト操作により作動して他端35が上記
バルブステム24を押圧するもので、図における
下端33が被工作物5表面上に接触して押付けら
れる第1アーム31と上端35が上記バルブステ
ム24の下方に臨む第2アーム32とを、第1ア
ーム31の上端部34に設けられた拡張シリンダ
37内に第2アーム32の下端部36を嵌装させ
ることにより接続してなるもので、上記シリンダ
37の下端開口部38は上記トリガバルブ7の制
御室15に連通しており、該バルブ7から拡張シ
リンダ37内に制御エアが供給されると、該エア
のエア圧によりシリンダ37が拡張して第4図a
の点線のように第2アーム32が押上げられ、コ
ンタクトアーム4は全体として伸長する。この状
態で、さらに第1アーム31の下端33を被工作
物5に押付けるコンタクト操作をしてコンタクト
アーム4が上動したときに第4図bのように、は
じめて第2アーム32の先端35がワンサイクル
バルブ20の下部のバルブステム24を押上げて
作動させ、上記ワンサイクルバルブ20が切換え
作動する。したがつて、バルブステム24の作動
はトリガバルブ7からのエア供給とコンタクト操
作との協働によつて行なわれる。これに対し、ト
リガバルブ7が作動して上記制御エアが制御室1
5から排気されるときは、拡張シリンダ37から
もエアが排出されるので、シリンダ37は縮小
し、バネ圧の作用により第2アーム32は下動
し、コンタクトアーム4は全体として短くなるか
ら、コンタクト操作だけでは上記バルブステム2
4を押上げることはできない。
なお、拡張シリンダ37は上記のようにコンタ
クトアーム4の中間部に設ける例に限定されな
い。また、シリンダ37内を摺動するのは、上記
第2アーム32に限定されず、シリンダ37に供
給されるエアによりバルブステム24を作動可能
な状態に伸長する作動部材であればよく、例えば
この作動部材の摺動によつて上記第2アームを上
下動させ、バルブステム24を作動可能な状態に
伸長する構成としてもよい。
クトアーム4の中間部に設ける例に限定されな
い。また、シリンダ37内を摺動するのは、上記
第2アーム32に限定されず、シリンダ37に供
給されるエアによりバルブステム24を作動可能
な状態に伸長する作動部材であればよく、例えば
この作動部材の摺動によつて上記第2アームを上
下動させ、バルブステム24を作動可能な状態に
伸長する構成としてもよい。
上述のように、鋲打機Aの発射操作、つまりト
リガバルブ7を作動させることによつてヘツドバ
ルブ9の作動を制御することができるのは、上死
点にあるワンサイクルバルブ20のバルブ23が
下動してエアの接続回路を切換え動作したときで
あるが、この切換え動作は、鋲打機Aの射出口2
付近に設けられたコンタクトアーム4の先端35
がワンサイクルバルブ20の下部のバルブステム
24を押込んだときに行なわれ、さらにコンタク
トアーム4がバルブステム24を押上げるのは、
コンタクト操作とトリガバルブ7からの制御エア
の供給とが協働したときである。
リガバルブ7を作動させることによつてヘツドバ
ルブ9の作動を制御することができるのは、上死
点にあるワンサイクルバルブ20のバルブ23が
下動してエアの接続回路を切換え動作したときで
あるが、この切換え動作は、鋲打機Aの射出口2
付近に設けられたコンタクトアーム4の先端35
がワンサイクルバルブ20の下部のバルブステム
24を押込んだときに行なわれ、さらにコンタク
トアーム4がバルブステム24を押上げるのは、
コンタクト操作とトリガバルブ7からの制御エア
の供給とが協働したときである。
換言すれば、トリガバルブ7からの制御エアが
供給されるのは、トリガバルブ7が非作動状態に
あるときであるから、トリガバルブ7が非作動状
態にあるときにのみ、コンタクト操作が有効に行
なわれるのであつて、トリガバルブ7を先に作動
させると、拡張シリンダ37内エアはトリガバル
ブ制御室15から排気されてしまうから、上記シ
リンダ37は縮小し、コンタクト操作をしても、
エアとの協働が成立しないので、上記操作は無効
になつてしまう。
供給されるのは、トリガバルブ7が非作動状態に
あるときであるから、トリガバルブ7が非作動状
態にあるときにのみ、コンタクト操作が有効に行
なわれるのであつて、トリガバルブ7を先に作動
させると、拡張シリンダ37内エアはトリガバル
ブ制御室15から排気されてしまうから、上記シ
リンダ37は縮小し、コンタクト操作をしても、
エアとの協働が成立しないので、上記操作は無効
になつてしまう。
したがつて、鋲打機Aの使用にあたつては、ま
ずコンタクトアーム4の先端33を確実に被工作
物5に押付け、その後にトリガレバー6を引くと
いう発射操作をしなければ、鋲3を発射させるこ
とはできない。コンタクト操作の前に発射操作を
しても、鋲3は発射されない。このため、コンタ
クト打ちができないほか、鋲発射後もトリガレバ
ー6を引いたままにしておけば、次の鋲発射は無
効になるから、鋲打機A駆動の際の反動によりコ
ンタクトアーム4の先端が連続的に被工作物5を
押付けても、ドリブル打ちは防止されるので、安
全である。
ずコンタクトアーム4の先端33を確実に被工作
物5に押付け、その後にトリガレバー6を引くと
いう発射操作をしなければ、鋲3を発射させるこ
とはできない。コンタクト操作の前に発射操作を
しても、鋲3は発射されない。このため、コンタ
クト打ちができないほか、鋲発射後もトリガレバ
ー6を引いたままにしておけば、次の鋲発射は無
効になるから、鋲打機A駆動の際の反動によりコ
ンタクトアーム4の先端が連続的に被工作物5を
押付けても、ドリブル打ちは防止されるので、安
全である。
また、ワンサイクルバルブ20は、発射操作に
基づくトリガバルブ7からのエア排出によつて、
自動的にヘツドバルブ上室10を直接メインチヤ
ンバ8に連通させてヘツドバルブ上室10を制御
不可能状態とするので、誤操作による発射や偶発
的な暴発を防ぐことができる。さらに、鋲発射後
にトリガレバー6を引いたままの状態にしておけ
ば、コンタクト操作は無効となるが、たとえばな
んらかの力が作用してコンタクトアーム4の先端
35がバルブステム24を作動させたとしても、
ワンサイクルバルブ20のバルブハウジング22
内は排気されて大気圧と等しくなつているから、
バルブ23は静止したままで、ワンサイクルバル
ブ20はエア回路の切換え作動をしない。したが
つて、二重に安全である。
基づくトリガバルブ7からのエア排出によつて、
自動的にヘツドバルブ上室10を直接メインチヤ
ンバ8に連通させてヘツドバルブ上室10を制御
不可能状態とするので、誤操作による発射や偶発
的な暴発を防ぐことができる。さらに、鋲発射後
にトリガレバー6を引いたままの状態にしておけ
ば、コンタクト操作は無効となるが、たとえばな
んらかの力が作用してコンタクトアーム4の先端
35がバルブステム24を作動させたとしても、
ワンサイクルバルブ20のバルブハウジング22
内は排気されて大気圧と等しくなつているから、
バルブ23は静止したままで、ワンサイクルバル
ブ20はエア回路の切換え作動をしない。したが
つて、二重に安全である。
次に、上記構成の鋲打機Aの使用態様について
説明する。
説明する。
まず、鋲打機A駆動前には、ワンサイクルバル
ブ20のバルブ23は上死点にあり、空隙部25
及びバルブ下室30内にトリガバルブ制御室15
からの制御エアが供給されるとともに、ヘツドバ
ルブ上室10へのエアは直接メインチヤンバ8か
ら供給されている。一方、コンタクトアーム4の
拡張シリンダ37にも上記トリガバルブ制御室1
5からエアが供給され、上記シリンダ37は拡張
している。次に、鋲打機Aを駆動させるにあたつ
ては、まずコンタクトアーム4を被工作物5に押
付けて、上記シリンダ37へのエア供給との協働
により第2アーム32の先端でバルブステム24
を押上げ、ワンサイクルバルブ20にエア通路の
切換え作動をさせて、ヘツドバルブ上室10とト
リガバルブ制御室15とを連通させ、鋲打機Aを
作動準備状態に保持する。この状態でトリガレバ
ー6を引くと、ヘツドバルブ上室10内のエアは
トリガバルブ制御室15から排出され、上述のよ
うに、ヘツドバルブ9が開き、打込みピストン1
2を駆動させ、射出口2内に供給された鋲3を被
工作物5に向せて打込むことができる。なお、コ
ンタクト操作の前に発射操作をすると、トリガバ
ルブ制御室15から制御エアが排気されてしまう
から、コンタクト操作は無効になる。また、発射
操作に伴なつて、ワンサイクルバルブ20の空隙
部25内エアも排気され、ワンサイクルバルブ2
0は所定の時間遅れで自動的に上昇し、ヘツドバ
ルブ上室10は再び直接メインチヤンバ8に連通
し、打込みピストン12を後退させて、上死点に
保持されるから、鋲打機Aは作動不可能状態に保
持される。トリガレバー6を離すことにより、ト
リガバルブ制御室15からワンサイクルバルブ2
0の空隙部25及びその下室30に高圧エアが供
給され、鋲打機A駆動前の状態に復帰する。
ブ20のバルブ23は上死点にあり、空隙部25
及びバルブ下室30内にトリガバルブ制御室15
からの制御エアが供給されるとともに、ヘツドバ
ルブ上室10へのエアは直接メインチヤンバ8か
ら供給されている。一方、コンタクトアーム4の
拡張シリンダ37にも上記トリガバルブ制御室1
5からエアが供給され、上記シリンダ37は拡張
している。次に、鋲打機Aを駆動させるにあたつ
ては、まずコンタクトアーム4を被工作物5に押
付けて、上記シリンダ37へのエア供給との協働
により第2アーム32の先端でバルブステム24
を押上げ、ワンサイクルバルブ20にエア通路の
切換え作動をさせて、ヘツドバルブ上室10とト
リガバルブ制御室15とを連通させ、鋲打機Aを
作動準備状態に保持する。この状態でトリガレバ
ー6を引くと、ヘツドバルブ上室10内のエアは
トリガバルブ制御室15から排出され、上述のよ
うに、ヘツドバルブ9が開き、打込みピストン1
2を駆動させ、射出口2内に供給された鋲3を被
工作物5に向せて打込むことができる。なお、コ
ンタクト操作の前に発射操作をすると、トリガバ
ルブ制御室15から制御エアが排気されてしまう
から、コンタクト操作は無効になる。また、発射
操作に伴なつて、ワンサイクルバルブ20の空隙
部25内エアも排気され、ワンサイクルバルブ2
0は所定の時間遅れで自動的に上昇し、ヘツドバ
ルブ上室10は再び直接メインチヤンバ8に連通
し、打込みピストン12を後退させて、上死点に
保持されるから、鋲打機Aは作動不可能状態に保
持される。トリガレバー6を離すことにより、ト
リガバルブ制御室15からワンサイクルバルブ2
0の空隙部25及びその下室30に高圧エアが供
給され、鋲打機A駆動前の状態に復帰する。
以上詳しく説明したように、本発明に係る鋲打
機の安全装置は、鋲打機の射出口の先端から突出
し被工作物表面に対する押付け部を有するコンタ
クトアームと、一端においてトリガバルブ制御室
に連通し、他端において上記コンタクトアームに
より作動されるバルブステムに対向し、さらに両
端に開口し且つトリガバルブ側に絞り孔を形成し
た空隙部を備えるとともにトリガバルブ側にバネ
付勢され、トリガバルブ制御室からのエア供給時
には、上記バルブの両端に作用するエア圧とバネ
圧によりヘツドバルブとメインチヤンバとを連通
させる位置にあり、上記バルブステム作動時に、
上記空隙部内にエア保留状態でトリガバルブとヘ
ツドバルブ上室とを連通させる位置に往動し、さ
らにトリガバルブ作動時に、トリガバルブ制御室
からのエア排気に伴ない、所定の時間遅れの後、
空隙部内の残りエア圧とバネ付勢とにより自動的
に復動するスリーブ状バルブを有するワンサイク
ルバルブと、上記コンタクトアームの一部に設け
られ且つトリガバルブ制御室からの供給エアによ
り拡張し、上記コンタクトアームの先端を上記バ
ルブステムを作動可能な状態に伸長させる拡張シ
リンダとを備えるものである。このため、鋲打機
が非作動状態にあるときは、鋲打機の駆動を直接
に制御するヘツドバルブ上室はメインチヤンバに
連通しているので、発射操作をしてもヘツドバル
ブ上室内エアは制御外にあるから、鋲打機の作動
は不可能状態に保持され、安全である。次に、鋲
打機を作動準備状態にさせるためには、コンタク
トアームの先端がワンサイクルバルブの下部のバ
ルブステムを作動させて、ワンサイクルバルブを
ヘツドバルブ上室とトリガバルブ制御室とを連通
させる位置に移動させなければならないが、コン
タクトアームが押付け部の押付け操作によりバル
ブステムを作動させることができるのは、トリガ
バルブが非作動状態にあつて、該トリガバルブか
ら拡張シリンダ内にエアが供給されているときで
あるから、トリガバルブを先に作動させると、拡
張シリンダ内エアは排気されてしまい、鋲打機は
安全な作動不可能状態に戻つてしまう。このた
め、コンタクト打ちは防止される。また、鋲発射
時にはトリガバルブを作動させたまま、つまりト
リガレバーを引いたままにしておけば、鋲打機駆
動の際の反動によりコンタクトアームの押付け部
が連続的に被工作物を押付けても、ドリブル打ち
は防止されるので、安全である。さらに、ワンサ
イクルバルブは、発射操作に基づくトリガバルブ
の作動によつて、自動的にヘツドバルブ上室を直
接メインチヤンバに連通させてヘツドバルブ上室
を制御不可能状態とするので、誤操作による発射
や偶発的な暴発を防ぐことができる。さらに、鋲
発射後にトリガレバーを引いたままの状態にして
おけば、コンタクトアームの押付け操作は無効と
なるが、たとえなんらかの力が作用してコンタク
トアームの先端がバルブステムを作動させたとし
ても、ワンサイクルバルブのバルブハウジング内
に排気されて大気圧と等しくなつているから、バ
ルブは静止したままで、ワンサイクルバルブは鋲
打機を安全な作動不可能状態に保持する。したが
つて、この点においても鋲打機の安全は確保さ
れ、鋲打機を常に安全に操作することができる。
機の安全装置は、鋲打機の射出口の先端から突出
し被工作物表面に対する押付け部を有するコンタ
クトアームと、一端においてトリガバルブ制御室
に連通し、他端において上記コンタクトアームに
より作動されるバルブステムに対向し、さらに両
端に開口し且つトリガバルブ側に絞り孔を形成し
た空隙部を備えるとともにトリガバルブ側にバネ
付勢され、トリガバルブ制御室からのエア供給時
には、上記バルブの両端に作用するエア圧とバネ
圧によりヘツドバルブとメインチヤンバとを連通
させる位置にあり、上記バルブステム作動時に、
上記空隙部内にエア保留状態でトリガバルブとヘ
ツドバルブ上室とを連通させる位置に往動し、さ
らにトリガバルブ作動時に、トリガバルブ制御室
からのエア排気に伴ない、所定の時間遅れの後、
空隙部内の残りエア圧とバネ付勢とにより自動的
に復動するスリーブ状バルブを有するワンサイク
ルバルブと、上記コンタクトアームの一部に設け
られ且つトリガバルブ制御室からの供給エアによ
り拡張し、上記コンタクトアームの先端を上記バ
ルブステムを作動可能な状態に伸長させる拡張シ
リンダとを備えるものである。このため、鋲打機
が非作動状態にあるときは、鋲打機の駆動を直接
に制御するヘツドバルブ上室はメインチヤンバに
連通しているので、発射操作をしてもヘツドバル
ブ上室内エアは制御外にあるから、鋲打機の作動
は不可能状態に保持され、安全である。次に、鋲
打機を作動準備状態にさせるためには、コンタク
トアームの先端がワンサイクルバルブの下部のバ
ルブステムを作動させて、ワンサイクルバルブを
ヘツドバルブ上室とトリガバルブ制御室とを連通
させる位置に移動させなければならないが、コン
タクトアームが押付け部の押付け操作によりバル
ブステムを作動させることができるのは、トリガ
バルブが非作動状態にあつて、該トリガバルブか
ら拡張シリンダ内にエアが供給されているときで
あるから、トリガバルブを先に作動させると、拡
張シリンダ内エアは排気されてしまい、鋲打機は
安全な作動不可能状態に戻つてしまう。このた
め、コンタクト打ちは防止される。また、鋲発射
時にはトリガバルブを作動させたまま、つまりト
リガレバーを引いたままにしておけば、鋲打機駆
動の際の反動によりコンタクトアームの押付け部
が連続的に被工作物を押付けても、ドリブル打ち
は防止されるので、安全である。さらに、ワンサ
イクルバルブは、発射操作に基づくトリガバルブ
の作動によつて、自動的にヘツドバルブ上室を直
接メインチヤンバに連通させてヘツドバルブ上室
を制御不可能状態とするので、誤操作による発射
や偶発的な暴発を防ぐことができる。さらに、鋲
発射後にトリガレバーを引いたままの状態にして
おけば、コンタクトアームの押付け操作は無効と
なるが、たとえなんらかの力が作用してコンタク
トアームの先端がバルブステムを作動させたとし
ても、ワンサイクルバルブのバルブハウジング内
に排気されて大気圧と等しくなつているから、バ
ルブは静止したままで、ワンサイクルバルブは鋲
打機を安全な作動不可能状態に保持する。したが
つて、この点においても鋲打機の安全は確保さ
れ、鋲打機を常に安全に操作することができる。
第1図は本発明の鋲打機Aの安全装置を鋲打機
Aの要部とともに示す全体図、第2図a及びbは
それぞれトリガバルブの作動状態説明図、第3図
は第1図のエアの連通状態の要約説明図であり、
第4図a及びbはワンサイクルバルブ及びコンタ
クトアームの作動状態説明図である。 符号A……鋲打機、2……射出口、3……鋲、
4……コンタクトアーム、5……被工作物、6…
…トリガレバー、7……トリガバルブ、8……メ
インチヤンバ、9……ヘツドバルブ、10……ヘ
ツドバルブ上室、15……トリガバルブ制御室、
16……トリガバルブステム、20……ワンサイ
クルバルブ、21……バルブキヤツプ、22……
バルブハウジング、23……バルブ、24……バ
ルブステム、25……空隙部、26……絞り孔、
29……コイルバネ、30……下室、31……第
1アーム、32……第2アーム、33,36……
下端、34,35……上端、37……拡張シリン
ダ、38……開口部。
Aの要部とともに示す全体図、第2図a及びbは
それぞれトリガバルブの作動状態説明図、第3図
は第1図のエアの連通状態の要約説明図であり、
第4図a及びbはワンサイクルバルブ及びコンタ
クトアームの作動状態説明図である。 符号A……鋲打機、2……射出口、3……鋲、
4……コンタクトアーム、5……被工作物、6…
…トリガレバー、7……トリガバルブ、8……メ
インチヤンバ、9……ヘツドバルブ、10……ヘ
ツドバルブ上室、15……トリガバルブ制御室、
16……トリガバルブステム、20……ワンサイ
クルバルブ、21……バルブキヤツプ、22……
バルブハウジング、23……バルブ、24……バ
ルブステム、25……空隙部、26……絞り孔、
29……コイルバネ、30……下室、31……第
1アーム、32……第2アーム、33,36……
下端、34,35……上端、37……拡張シリン
ダ、38……開口部。
Claims (1)
- 1 鋲打機の射出口の先端から突出し被工作物表
面に対する押付け部を有するコンタクトアーム
と、一端においてトリガバルブ制御室に連通し、
他端において上記コンタクトアームにより作動さ
れるバルブステムに対向し、さらに両端に開口し
且つトリガバルブ側に絞り孔を形成した空隙部を
備えるとともにトリガバルブ側にバネ付勢され、
トリガバルブ制御室からのエア供給時には、上記
バルブボデイの両端に作用するエア圧とバネ圧に
よりヘツドバルブとメインチヤンバとを連通させ
る位置にあり、上記バルブステム作動時に、上記
空隙部内にエア保留状態でトリガバルブとヘツド
バルブ上室とを連通させる位置に往動し、さらに
トリガバルブ作動時に、トリガバルブ制御室から
のエア排気に伴ない、所定の時間遅れの後、空隙
部内の残りエア圧とバネ付勢とにより自動的に復
動するスリーブ状バルブを有するワンサイクルバ
ルブと、上記コンタクトアームの端部に形成され
たシリンダ内に収容され、トリガバルブ制御室か
ら該シリンダ内に導入される供給エアによりシリ
ンダ内で摺動されるとともに、上記バルブステム
を作動可能な状態に伸長する作動部材とを備える
ことを特徴とする鋲打機の安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2241683A JPS59146764A (ja) | 1983-02-14 | 1983-02-14 | 鋲打機の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2241683A JPS59146764A (ja) | 1983-02-14 | 1983-02-14 | 鋲打機の安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59146764A JPS59146764A (ja) | 1984-08-22 |
JPS6222753B2 true JPS6222753B2 (ja) | 1987-05-19 |
Family
ID=12082057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2241683A Granted JPS59146764A (ja) | 1983-02-14 | 1983-02-14 | 鋲打機の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59146764A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4207700B2 (ja) | 2003-07-18 | 2009-01-14 | マックス株式会社 | 釘打機における打込みガイド機構 |
JP4491204B2 (ja) * | 2003-07-31 | 2010-06-30 | ポップリベット・ファスナー株式会社 | 固着具締結装置 |
-
1983
- 1983-02-14 JP JP2241683A patent/JPS59146764A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59146764A (ja) | 1984-08-22 |
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