[go: up one dir, main page]

JP2519800Y2 - 連打式釘打機における釘供給機構 - Google Patents

連打式釘打機における釘供給機構

Info

Publication number
JP2519800Y2
JP2519800Y2 JP632192U JP632192U JP2519800Y2 JP 2519800 Y2 JP2519800 Y2 JP 2519800Y2 JP 632192 U JP632192 U JP 632192U JP 632192 U JP632192 U JP 632192U JP 2519800 Y2 JP2519800 Y2 JP 2519800Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
valve
feed
operation button
feed cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP632192U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0560776U (ja
Inventor
進 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Max Co Ltd filed Critical Max Co Ltd
Priority to JP632192U priority Critical patent/JP2519800Y2/ja
Publication of JPH0560776U publication Critical patent/JPH0560776U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519800Y2 publication Critical patent/JP2519800Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】圧縮空気による衝撃機構を利用し
て一本の釘に対して連続的に多数の打撃を加えて釘を対
象物中に打込む連打式釘打機における釘の供給機構に関
する。
【0002】
【従来技術】圧縮空気圧による衝撃機構により釘を打撃
して対象物に打込む一般の釘打機では、打撃ピストンを
駆動させた圧縮空気の一部を釘送り用シリンダに導入し
て打撃ピストンの作動と同期させて釘送りピストンを駆
動して自動的に釘を釘打機のノーズ部に供給する釘供給
機構が採用されている場合が多い。
【0003】これに対し、シリンダ内に摺動自在に収容
された打撃ピストンを連続的に反復駆動して該ピストン
に連設したドライバで一本の釘を連打して打込む釘打機
が既に提案実施されている。この種の連打式釘打機は打
込能力が大きいことからコンクリートへの鋲打ち等に使
用されている。このような連打式釘打機では、連打終了
後に自動的に釘を供給する機構を採用することはできな
かった。なぜならば、一般の自動釘送り機構は打撃ピス
トンの作動と同期させて釘送りピストンを駆動するもの
であるから、これをそのまま連打式釘打機に採用する
と、連打中の打撃ピストンが往復動する度に釘供給機構
が作動してしまうからである。したがって、連打式釘打
機には手動操作による釘送り機構が採用されているのが
普通である。
【0004】しかしながら、最近になって長大な釘を連
打して木材に打込む要望から釘を打込むための操作に同
期させて釘を自動的に釘を供給させる要求が強くなって
いる。手動操作の釘送りでは、一本の釘の打込みの完了
の都度繰り用レバーを手動操作して釘送りを作動させな
ければならず、作業効率が低下するからである。
【0005】一方、連打式釘打機においては、連打終了
後に打込み不足の釘に対して再度打撃を加えて打ち込
む、いわゆる増し打ちの度合いが多いから、手動操作に
よる釘送りも選択できるのが好ましい。
【0006】さらに、手動操作による釘供給が可能な場
合、誤って供給操作を2度行なってしまうおそれがあ
る。釘を2本送りすると、釘詰まりが起きるほか、釘打
込み作動の直前に2本送りすると事故や故障が発生する
可能性がある。
【0007】
【考案の目的】本考案は上記問題点に鑑みて成立したも
ので、連打式の釘打機において1本の釘の打込みの終了
に伴って自動的に釘を供給することができる釘供給装置
を提供することを第1の目的とする。
【0008】また、本考案は、連打方式釘打機の使用に
おいて特有な増し打ちを可能にするため、自動送りと手
動送りとに切り換えて釘送り方式を選択できる釘供給機
構を提供することを第2の目的とする。
【0009】さらに、本考案は、手動送りによる操作時
に誤って操作用レバーを2回操作してしまうことによる
2本送りを防止して釘詰まり等の事故・故障を生じない
釘供給装置を提供することを第3の目的とする。
【0010】
【目的を達成するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本考案に係る連打式釘打機における釘供給機構
は、ハウジング内に可動シリンダを摺動自在に収容し、
可動シリンダ内にドライバを一体に結合した打撃ピスト
ンを摺動自在に収容し、該可動シリンダの下方に前記ド
ライバを摺動案内するノーズを設けるとともに、前記可
動シリンダに対して圧縮空気を給排して前記可動シリン
ダ及び打撃ピストンの連続駆動と停止とを制御するヘッ
ドバルブと、前記ヘッドバルブを作動させる手動操作可
能な起動バルブと、前記ノーズ内に連結釘を供給する釘
供給路に沿って形成されたフィードシリンダ内にフィー
ドピストンを摺動自在に配置するとともに、該フィード
ピストンと結合された釘送り部を前記釘供給路に沿って
前後に往復動させてなる釘の供給機構とを備えた連打式
釘打機において、前記フィードシリンダの前端には圧縮
空気を貯留したメインチャンバ内の圧縮空気を常時供給
させるようにする一方、前記起動バルブには、前記フィ
ードシリンダの後端側へ接続されたエア通路をメインチ
ャンバと大気とに選択的に連通させる供給切換え弁部を
設け、前記供給切換え弁部とフィードシリンダ後端間の
エア通路上に、供給切換え弁部からフィードシリンダへ
の圧縮空気の流通を円滑にし、フィードシリンダから切
換え弁部への圧縮空気の流通を制限する遅延機構を介在
させたことを特徴とする。
【0011】上記第2の目的を達成するため、本考案に
係る連打式釘打機における釘供給機構は、前記フィード
シリンダの後端と起動バルブとを連通するエア通路上
に、フィードシリンダ後端側に接続されたエア通路を起
動バルブの切換え弁部と前記メインチャンバとに選択的
に切り換え可能な切換え弁を手動操作可能に配置し、前
記切換え弁とフィードシリンダ後端間のエア通路上に
は、フィードシリンダ後端側を前記切換え弁と大気とに
選択的に接続する手動操作可能な供給バルブを配置した
ことを特徴とする。
【0012】上記第3の目的を達成するため、本考案に
係る連打式釘打機における釘供給機構は、前記供給バル
ブのバルブハウジング内で摺動可能で且つ一方にバネ付
勢されているバルブステムの一端と対向して摺動操作可
能に配置された操作ボタンと、前記操作ボタンの操作時
に該操作ボタンと係合して該操作ボタンを摺動端位置に
ロックするロックプレートと、操作ボタンの先端部に回
動可能に取付けられ、操作ボタンの摺動操作によってバ
ルブステムをバネに抗して押圧作動させ、操作ボタンの
摺動端近傍で回動してバルブステムとの係合が解除され
るプッシュレバーと、起動バルブを手動操作する起動レ
バーの操作に基づいて前記ロックプレートの操作ボタン
のロックを解除させる解除機構とを備えたことを特徴と
する。
【0013】
【作用】前記構成によれば、釘打機の起動前は、フィー
ドシリンダの前後端に圧縮空気が供給され、フィードピ
ストンは前端位置にある。起動バルブを操作すると、ヘ
ッドバルブが作動して打撃ピストンが連打を開始すると
ともに、起動バルブの供給切換え弁部が作動してフィー
ドシリンダの後端のエア通路が大気に開放され、フィー
ドシリンダの後端から排気が行なわれるから、フィード
ピストンも後退する。フィードピストンの後退動は遅延
機構によりゆっくりと行なわれる。後退端でフィードピ
ストンの釘送り部は連結釘に係合する。さらに、釘打込
み終了後に、起動バルブを解放すると、連打が停止する
とともに、起動バルブの供給切換え弁部はフィードシリ
ンダの後端に再び圧縮空気が供給されるように作動する
から、フィードピストンは前進動し、同時に釘送り部も
前進動するから、連結釘の先頭釘は自動的にノーズに供
給される。
【0014】また、切換え弁をフィードシリンダ後端側
に接続されたエア通路が起動バルブの供給切換え弁部に
接続するように操作するとともに、供給バルブをフィー
ドシリンダ後端側が切換え弁に接続するように操作すれ
ば、上述と同じ要領で釘は起動バルブの操作に応じて自
動供給される。これに対し、フィードシリンダ後端側に
接続されたエア通路がメインチャンバに接続するように
切換え操作した後に、供給バルブをフィードシリンダ後
端側と切換え弁とが接続するように操作すれば、フィー
ドシリンダの前後端に圧縮空気が供給され、フィードピ
ストンは前端位置に位置するよう作用圧を受ける。ま
た、供給バルブをフィードシリンダ後端側を大気に接続
するように操作すれば、フィードシリンダの後端は排気
され、フィードピストンは後退動する。したがって、起
動バルブと関係なく、供給バルブの操作によって釘供給
機構を作動させることができる。
【0015】さらに、前記供給バルブを操作ボタンを押
して作動操作すると、プッシュレバーが供給バルブのバ
ルブステムを押し、フィードピストンを後退動させる。
操作ボタンの摺動端でプッシュレバーは回動して上記バ
ルブステムとの係合が解除されるから、バルブステムを
常時上方に付勢しておけば、バルブステムは元の位置に
復帰し、このためフィードピストンは前進動し、釘が供
給される。そして、操作ボタンを押すと、その摺動端で
ロックプレートは操作ボタンと係合するから、さらに操
作ボタンを操作することはできない。したがって、釘の
2度送りはできない。解除機構による操作ボタンのロッ
クの解除は起動レバーの操作に基づいてなされる。
【0016】
【実施例】図13は連打式釘打機の縦断面図で、該釘打
機はハウジング1内に可動シリンダ2を摺動自在に収容
し、可動シリンダ2内にドライバ3を一体に結合した打
撃ピストン4を摺動自在に収容し、該可動シリンダ2の
下方に上記ドライバ3を摺動案内するノーズ5を設ける
とともに、上記可動シリンダ2に対して圧縮空気を給排
して可動シリンダ2と打撃ピストン4の連続駆動と停止
とを制御するヘッドバルブ6と、該ヘッドバルブ6を作
動させる手動操作可能な起動バルブ7(図1参照)と、
上記ノーズ5内に連結釘を供給する釘供給路8に沿って
形成されたフィードシリンダ9と該フィードシリンダ9
内に摺動自在に配置されたフィードピストン10(図1
〜図6参照)と結合されて上記釘供給路8に沿って前後
に往復動される釘送り部12とからなる釘供給機構とを
備えたものである。そして、起動レバー13を引いて起
動バルブ7を操作することによりヘッドバルブ6を開き
作動させ、メインチャンバ(圧縮空気供給源に接続した
グリップ14に通じるチャンバ)15内の圧縮空気を可
動シリンダ2の上部に導入し、その圧力によって打撃ピ
ストン4を下方に駆動するとともに、反動によって可動
シリンダ2を上方に駆動させ、その上動によって可動シ
リンダ2内の圧縮空気を排気孔16に開放し、差圧によ
り打撃ピストン4を上昇させ、同時にバネ17により可
動シリンダ2を下降させて圧縮空気を導入して再び打撃
ピストン4を下方に駆動させる。このように、ヘッドバ
ルブ6が閉じるまで打撃ピストン4を連続的に上下動さ
せてノーズ5内の釘を連打して被打込み材に打込むもの
である。
【0017】ところで、連結釘aは連結材(プラスチッ
クシート19又はワイヤ)に多数の釘18を連結させて
なり、マガジン20内に収容され、釘供給機構の作用に
よりマガジン20とノーズ5との間に形成された釘供給
路8に沿って先頭の釘から順にノーズ5内に供給され
る。釘供給機構は、打撃ピストン4の連打開始時に、フ
ィードシリンダ9内に摺動自在に収容されたフィードピ
ストン10とこれに結合した釘送り部12を釘供給路8
に沿って後退動させ、釘送り部12の先端に設けられた
送り爪(図示せず)を連結釘aに係合させるとともに、
連打終了時にフィードピストン10を前進動させて釘供
給路8内の連結釘aの釘をノーズ5に送り出すもので、
詳しくは次のように構成されている。
【0018】すなわち、起動バルブ7は図1、図2に示
すように、起動バルブステム21を外部から操作してヘ
ッドバルブ6に通じるエア通路22を大気とメインチャ
ンバ15に通じるエア通路23に選択的に接続させるこ
とによってヘッドバルブ6を作動制御するものである
が、上記起動バルブ7のバルブハウジング7aの周面に
は、上記メインチャンバ15に通じるエア通路23と同
じ高さ位置に第1のエア通路24の一端を開口させ、該
第1のエア通路24の他端をフィードシリンダ9の前端
9aに開口させる。このため、第1のエア通路24には
起動バルブステム21の作動に関係なくメインチャンバ
15内の圧縮空気が満たされ、フィードシリンダ9の前
端に常時供給されている。これに対し、起動バルブ7に
はフィードシリンダ9の後端9b側へ接続された第2の
エア通路25をメインチャンバ15と大気とに選択的に
連通させる供給切換え弁部26(Oリングによって構成
されている)を設けている。フィードシリンダ9の両端
に圧縮空気が供給されたときは、差圧によりフィードピ
ストン10は前方に付勢され、図1に示される位置にあ
る。なお、第1のエア通路24にはエアチャンバ27が
形成されている。これは、第1のエア通路24の方が第
2のエア通路25よりも短いために、圧縮空気供給源か
ら初めて圧縮空気が供給されたときに、フィードシリン
ダ9の前端に先に圧縮空気が供給されてフィードピスト
ン10が一時的に後退作動しないようにするためのもの
である。エアチャンバ27の代りに第1のエア通路24
の一部を絞ってもよい。
【0019】次に、上記供給切換え弁部26とフィード
シリンダ9の後端9b間の第2のエア通路25上には、
供給切換え弁部26からフィードシリンダ9の後端への
圧縮空気の流通を円滑にし、フィードシリンダ9から供
給切換え弁部26への圧縮空気の流通を制限する遅延機
構28が介在している。この遅延機構28はハウジング
1内のスリーブ29の下部に大径の透孔30と小径の透
孔31とを形成し、大径の透孔30の外側に逆止用のゴ
ム弁32を巻き回してなるもので、供給切換え弁部26
からフィードシリンダ9の後端への圧縮空気の流通は大
径及び小径の透孔30、31を通り、逆向きの圧縮空気
の流通は小径の透孔31を通るように構成されている。
【0020】上記構成によれば、釘打機の起動前は、第
1のエア通路24と第2のエア通路25に圧縮空気が供
給され、フィードシリンダ9のフィードピストン10は
図1の位置にある。そして、起動レバー13により起動
バルブステム21を押し込むと、図2のようにヘッドバ
ルブ6が作動して打撃ピストン4が連打を開始するとと
もに、起動バルブ7の供給切換え弁部26が作動して第
2のエア通路25が大気に開放されるため、フィードシ
リンダ9の後端9bから排気が行なわれる。この排気は
絞られた小径の透孔31から行なわれるから、フィード
ピストン10も打撃ピストン4に結合したドライバ3が
2、3度連打を繰り返した後に釘供給路8に沿ってゆっ
くりと後退動する。後退端で釘送り部12は連結釘aに
係合する。
【0021】その後、起動レバー13を解放して起動バ
ルブステム21を元の突出位置に戻すと、ヘッドバルブ
6の作動が停止して打撃ピストン4の連打も終了すると
ともに、起動バルブ7の供給切換え弁部26は第2のエ
ア通路25に再び圧縮空気が供給されるように作動す
る。これによりフィードシリンダ9の両端から圧縮空気
が供給されるが、フィードピストン10の後端に対する
エア圧の受圧面の方が大きいから、この差圧によりフィ
ードピストン10は図1のように前進動する。釘送り部
12は連結釘aに係合しているので、釘送り部12の前
進とともに連結釘aも釘一本分だけ前方に移動し、先頭
釘はノーズ5に供給される。
【0022】以上のようにして、打撃ピストン4の連打
終了時(起動レバー13の操作開放時)に自動的に釘送
りが行なわれる。上記釘供給機構には遅延機構28が設
けられているから、フィードピストン10の作動は前進
動も比べて後退動はゆっくりと行なわれる。フィードピ
ストン10は、前端位置にあるときノーズ5内の釘の姿
勢を正しく支持する壁を構成しているから、この状態で
釘が打撃されるときは、打込み状態も良好である。した
がって、ドライバ3がノーズ5内の釘を数度打撃して釘
の姿勢が安定した後に遅延機構28により釘送り部12
が後退する場合、釘は正しい姿勢で打込まれる。これに
対し、ドライバ3の作動開始と同時にフィードピストン
10が後退すると、ノーズ5内の連結釘aの支持が失わ
れて不安定になるので、最初の打撃時に釘が傾いて打込
み不良が生じるおそれがある。
【0023】次に、上記釘供給機構の作動の自動と手動
とを選択的に行なうには、第2のエア通路25上に図3
〜図6に示す切換え弁35と供給バルブ36とを手動操
作可能に配置すればよい。
【0024】切換え弁35は第1のエア通路24と第2
のエア通路25の途中に、外部から切換え操作可能に配
置され、第1のエア通路24を2個のOリング37、3
8内に開口して切換え操作に関係なく常時導通状態を維
持するとともに、第2のエア通路25を中央のOリング
38によってフィードシリンダ9の後端側に接続された
エア通路25b、25cを起動バルブ7の供給切換え弁
部26に通じるエア通路25aと常時メインチャンバ1
5に接続する第1のエア通路24とに選択的に切換える
ように構成されている。フィードシリンダ9の後端側の
エア通路25b、25cをエア通路24(メインチャン
バ15)に接続すると、起動バルブ7の供給切換え弁部
26に通じるエア通路は切り離されるので、起動バルブ
7はフィードピストン10に対する作動制御に全く関与
しない。
【0025】次に、供給バルブ36は図1、図2に示し
た遅延機構28と同じ構成のスリーブ29内にバルブス
テム40を摺動自在に配置し、該バルブステム40をバ
ネ41によって常時フィードシリンダ9の後端側のエア
通路25cを上記切換え弁35に通じるエア通路25b
に接続させる方向に付勢し、図6のようにバネ41に抗
してバルブステム40を下方に押し込み操作したとき
に、バルブステム40の上から2番目のOリング42が
スリーブ29とバルブステム40との間の間隙を塞い
で、最下部のOリング43がスリーブ29から外れてフ
ィードシリンダ9の後端側のエア通路25cを大気に開
放するように構成されている。
【0026】上記構成によれば、釘供給を自動的に行な
うときは、切換え弁35を図3、図4のように設定して
おく。この場合、第2のエア通路25は起動バルブ7の
供給切換え弁部26とフィードシリンダ9の後端側と連
通するので、上記図1、図2の場合と同じく釘供給機構
は自動的に作動する。
【0027】これに対し、釘供給を手動で行なうとき
は、切換え弁35を図5、図6の位置に操作する。この
場合は、中央のOリング38によって第2のエア通路2
5のうちフィードシリンダ9の後端9b側に接続するエ
ア通路25b、25cは、起動バルブ7の供給切換え弁
部26に接続するエア通路25aに対して遮断されると
同時に、第1のエア通路24に接続するように切換えら
れる。そこで、図6のように供給バルブ36のバルブス
テム40の上端をバネ41に抗して押し込むと、バルブ
ステム40の上から2番目のOリング42により切換え
弁35に通じるエア通路25bが閉じると同時に、最下
部のOリング43によりフィードシリンダ9の後端側の
エア通路25cが大気に開放される。このため、フィー
ドシリンダ9の後端側が減圧し、フィードピストン10
は後退動する。その後、供給バルブ36の押込み力を解
放すると、バルブステム40がバネ41により上動し、
切換え弁35とフィードシリンダ9の後端側とを結ぶエ
ア通路25b、25cが連通し、第1のエア通路24を
介してメインチャンバ15からフィードシリンダ9の後
端9b側に圧縮空気が供給されるから、フィードピスト
ン10が前進動し、釘送り部12が連結釘aを供給す
る。
【0028】このように、釘供給機構は起動バルブ7の
作動と連動しないので、増し打ちを行なうときは、釘供
給機構の作動を切換え弁35によって手動に切換えてお
けば、供給バルブ36を操作しない限り増し打ち時に釘
が供給されることを防止することができる。
【0029】ところが、上述の手動操作による場合、釘
供給機構は起動バルブ7の作動と全く関係がなくなるの
で、誤って続けて手動で釘供給機構を作動操作させる
と、釘は連続して2本送られてしまうから危険である。
図7〜図9はこのような連続した釘送りを防止するため
の機構である。
【0030】この2本送り防止機構は供給バルブ36を
手動操作する操作ボタン48と供給バルブ36との間に
設けられているもので、上記供給バルブ36のバルブハ
ウジング45内で摺動可能で且つバネ41により一方に
付勢されているバルブステム40の一端と対向して摺動
操作可能に配置された操作ボタン48と、操作ボタン4
8の操作時に該操作ボタン48と係合して該操作ボタン
48を摺動端位置にロックするロックプレート49と、
操作ボタン48の先端部に回動可能に取付けられ、操作
ボタン48の摺動操作によってバルブステム40をバネ
41に抗して押圧作動させ、操作ボタン48の摺動端近
傍で回動してバルブステム40との係合が解除されるプ
ッシュレバー47と、起動レバー13の操作に基づいて
上記ロックプレート49の操作ボタン48のロックを解
除させる解除機構とから構成されている。
【0031】起動レバー13は釘打機に摺動可能に配置
され、指入れ部13aとその下に延長形成された作動杆
部13bとを結合してなるもので、図の上方に引き操作
させることにより作動杆部13bの下端に結合された押
圧部材(図示せず)で上記起動バルブ7の起動バルブス
テム21(図1参照)を押込み作動することができるよ
うに構成されているが、同時に、図13に示すように
常は下端50aがノーズ5の先端から突出し、上端50
bが起動レバー13の近傍に配置されたコンタクトアー
ム50が、釘打込み時に被打込み材に押し当てられるこ
とにより釘打機に対して相対的に動かないと操作できな
いように構成されている。すなわち、図10、図11、
図12に示すように、起動レバー13の作動杆部13b
の先端に第1リンク51と第2リンク52と作動片53
とが回動自在に枢支され、第1リンク51と第2リンク
52とは屈曲状になるようにバネ付勢され、作動杆部1
3bの引き操作前にはバネ力に抗して直状になってい
る。そして、コンタクトアーム50が被打込み材に押し
付けられない状態で起動レバー13を引き操作しようと
しても、第1リンク51がバルブハウジング54に当た
り(図10の点線参照)、操作できない。これに反し、
コンタクトアームが被打込み材に押し付けられてその上
端が第2リンク52を回転させると、これに連動して第
1リンク51も回転し、この状態で起動レバー13の引
き操作すると、第1リンク51と第2リンク52とが屈
曲状になり、作動片53が起動バルブステム21を押し
込んで作動させるのである。
【0032】供給バルブ36のバルブステム40を押し
込み操作するための操作ボタン48の軸部48aには、
図7のように、上下2個の係合溝55、56が形成され
ているとともに、操作ボタン48はバネ57により常に
上方に付勢されている。プッシュレバー47の基端も上
記軸部48aの先端に設けられた支軸46に対し捩りコ
イルバネ58により常時図において時計方向に回動する
ように付勢されている。また、釘打機にはプッシュレバ
47の一側部をガイドするガイド部59が形成されて
いる。プッシュレバー47は、操作ボタン48が押込ま
れないときは、ガイド部59により捩りコイルバネ58
に抗して先端が操作ボタン48の軸部48aの延長を向
くようにガイドされ、操作ボタン48が押込まれるとそ
の摺動端近傍でプッシュレバー47はガイド部59から
外れて時計方向に回動し、その先端が供給バルブ36の
バルブステム40の上端に係合しない位置に移動する。
【0033】ロックプレート49は上記操作ボタン48
の軸部48aを貫通する係合孔60を有し、上記軸部4
8aに直交するように配置され、その一端は折り曲げら
れ、折曲部49aは起動レバー13の作動杆部13bの
側面に当接している。また、ロックプレート49の係合
孔60は、折曲部49aと釘打機に形成された支持片6
1との間のバネ62により、上記軸部48aの係合溝5
5又は係合溝56に係合するように付勢されている。上
記係合孔60が上段の係合溝55に係合するときは、こ
の状態がロックされてしまい、操作ボタン48を元の位
置に復帰させることはできない。
【0034】次に、上記ロックの解除機構は、起動レバ
ー13の作動杆部13bの側面に形成された段部63
を、起動レバー13の引き操作による摺動時にロックプ
レート49の折曲部49aの背面に係合させることによ
って構成されている。これによれば、起動レバー13の
摺動時に作動杆部13bの側面の段部63がロックプレ
ート49の折曲部49aに係合したとき、図9に点線で
示されたように、ロックプレート49をバネ62に抗し
て図の左側に移動させるため、その係合孔60と操作ボ
タン48の係合溝55との係合が解除され、操作ボタン
48はバネ57により元の上方位置に復帰し、ロックが
解除される。
【0035】上記構成の2本送り防止機構によれば、図
8のように操作ボタン48を手動で摺動操作すると、プ
ッシュレバー47の先端が供給バルブ36のバルブステ
ム40に係合して下方に押込み、供給バルブ36を作動
させるが、プッシュレバー47はその摺動端近傍で捩り
コイルバネ58により図9のように回動するから、供給
バルブ36のバルブステム40は再び同図のようにバネ
41により上昇する。このバルブステム40の上下動に
より釘供給機構が釘の供給作動をする。ところが、操作
ボタン48を操作するとき、ロックプレート49の係合
孔60は操作ボタン48の軸部48aの下段の係合溝5
6から傾斜ガイド面64を摺動し、その摺動端で上段の
係合溝55に係合し、このロック状態が保持される。操
作ボタン48は再度操作することができないから、釘の
2本送りは有効に防止され、釘詰まり等の事故・故障を
防ぐことができる。
【0036】ところが、起動レバー13を操作すると解
除機構が作動して上記ロックは解除される。起動レバー
13は実際にコンタクトアームが被打込み材を検知して
初めて作動操作できるから、起動レバー13の操作によ
り釘の打込みが終了した後に初めて解除機構を作動する
ことが可能となる。その後に操作ボタン48を押せば釘
供給機構が作動し、操作ボタン48を押さずに起動レバ
ー13を操作すれば、増し打ちを行なうことができる。
【0037】
【考案の効果】前記構成によれば、打撃ピストンの連打
終了時(起動レバーの操作開放時)に自動的に釘送りが
行なわれる。上記釘供給機構には遅延機構が設けられて
いるから、フィードピストンの作動は前進動も比べて後
退動はゆっくりと行なわれる。フィードピストンは、前
端位置にあるときノーズ内の釘の姿勢を正しく支持する
壁を構成しているから、この状態で釘が打撃されるとき
は、打込み状態も良好である。したがって、ドライバが
ノーズ内の釘を数度打撃して釘の姿勢が安定した後に遅
延機構により釘送り部が後退する場合、釘は正しい姿勢
で打込まれる。
【0038】また、フィードシリンダの後端と起動バル
ブを連通するエア通路上に切換え弁と供給バルブとを操
作可能に設けることにより、釘供給機構の自動作動と手
動作動とを切換えることができる。手動操作のときは供
給バルブを操作しない限りは釘供給機構は作動しないか
ら、増し打ちが可能となる。
【0039】さらに、2本送り防止機構を設けたとき
は、釘供給機構を作動させる操作ボタンは一度操作する
とロックプレートによりロックされ、操作ボタンは再度
操作することができないから、釘の2本送りは有効に防
止され、釘詰まり等の事故・故障を防ぐことができる。
上記ロックは解除機構により解除されるが、操作ボタン
を操作せずに起動レバーを操作することにより増し打ち
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動釘供給機構の断面説明図であ
る。
【図2】上記自動釘供給機構の作動説明図である。
【図3】自動と手動とを選択できる釘供給機構の断面説
明図である。
【図4】上記自動による釘供給機構の作動説明図であ
る。
【図5】上記手動による釘供給機構のフィードピストン
前進時の作動説明図である。
【図6】上記手動による釘供給機構のフィードピストン
後退時の作動説明図である。
【図7】2度打ち防止装置を設けた釘供給機構の説明図
である。
【図8】上記2度打ち防止装置の作動途中の状態説明図
である。
【図9】上記2度打ち防止装置の作動状態の説明図であ
る。
【図10】コンタクトアームと起動レバーとの関係を示
す説明図である。
【図11】コンタクトアームを操作したときの作動状態
説明図である。
【図12】コンタクトアーム操作後に起動レバーを操作
したときの作動状態説明図である。
【図13】本考案に係る釘打機の概要説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 可動シリンダ 3 ドライバ 4 打撃ピストン 5 ノーズ 6 ヘッドバルブ 7 起動バルブ 8 釘供給路 9 フィードシリンダ 10 フィードピストン 12 釘送り部 15 メインチャンバ 26 供給切換え弁部 28 遅延機構 35 切換え弁 36 供給バルブ 48 操作ボタン 49 ロックプレート

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に可動シリンダを摺動自在
    に収容し、可動シリンダ内にドライバを一体に結合した
    打撃ピストンを摺動自在に収容し、該可動シリンダの下
    方に前記ドライバを摺動案内するノーズを設けるととも
    に、前記可動シリンダに対して圧縮空気を給排して前記
    可動シリンダ及び打撃ピストンの連続駆動と停止とを制
    御するヘッドバルブと、前記ヘッドバルブを作動させる
    手動操作可能な起動バルブと、前記ノーズ内に連結釘を
    供給する釘供給路に沿って形成されたフィードシリンダ
    内にフィードピストンを摺動自在に配置するとともに、
    該フィードピストンと結合された釘送り部を前記釘供給
    路に沿って前後に往復動させてなる釘の供給機構とを備
    えた連打式釘打機において、 前記フィードシリンダの前端には圧縮空気を貯留したメ
    インチャンバ内の圧縮空気を常時供給させるようにする
    一方、前記起動バルブには、前記フィードシリンダの後
    端側へ接続されたエア通路をメインチャンバと大気とに
    選択的に連通させる供給切換え弁部を設け、 前記供給切換え弁部とフィードシリンダ後端間のエア通
    路上に、供給切換え弁部からフィードシリンダへの圧縮
    空気の流通を円滑にし、フィードシリンダから切換え弁
    部への圧縮空気の流通を制限する遅延機構を介在させた
    ことを特徴とする連打式釘打機における釘の供給機構。
  2. 【請求項2】 前記フィードシリンダの後端と起動バル
    ブとを連通するエア通路上に、フィードシリンダ後端側
    に接続されたエア通路を起動バルブの切換え弁部と前記
    メインチャンバとに選択的に切り換え可能な切換え弁を
    手動操作可能に配置し、 前記切換え弁とフィードシリンダ後端間のエア通路上に
    は、フィードシリンダ後端側を前記切換え弁と大気とに
    選択的に接続する手動操作可能な供給バルブを配置した
    ことを特徴とする前記請求項1記載の連打式釘打機にお
    ける釘供給機構。
  3. 【請求項3】 前記供給バルブのバルブハウジング内で
    摺動可能で且つ一方にバネ付勢されているバルブステム
    の一端と対向して摺動操作可能に配置された操作ボタン
    と、 前記操作ボタンの操作時に該操作ボタンと係合して該操
    作ボタンを摺動端位置にロックするロックプレートと、 操作ボタンの先端部に回動可能に取付けられ、操作ボタ
    ンの摺動操作によってバルブステムをバネに抗して押圧
    作動させ、操作ボタンの摺動端近傍で回動してバルブス
    テムとの係合が解除されるプッシュレバーと、 起動バルブを手動操作する起動レバーの操作に基づいて
    前記ロックプレートの操作ボタンのロックを解除させる
    解除機構とを備えたことを特徴とする前記請求項2記載
    の連打式釘打機における釘供給機構。
JP632192U 1992-01-21 1992-01-21 連打式釘打機における釘供給機構 Expired - Lifetime JP2519800Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP632192U JP2519800Y2 (ja) 1992-01-21 1992-01-21 連打式釘打機における釘供給機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP632192U JP2519800Y2 (ja) 1992-01-21 1992-01-21 連打式釘打機における釘供給機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0560776U JPH0560776U (ja) 1993-08-10
JP2519800Y2 true JP2519800Y2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=11635105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP632192U Expired - Lifetime JP2519800Y2 (ja) 1992-01-21 1992-01-21 連打式釘打機における釘供給機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519800Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0560776U (ja) 1993-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4102998B2 (ja) 釘打機の起動装置
JPH07237148A (ja) 釘打機の起動装置
WO2006126491A1 (ja) 打込み工具
WO2005037493A1 (ja) 釘打機およびマガジン
JP2519800Y2 (ja) 連打式釘打機における釘供給機構
JP6950424B2 (ja) 打込み工具
WO2007032237A1 (ja) 釘打機
JPH0521718B2 (ja)
JP4461638B2 (ja) タッカーにおける空打ち防止機構
JPH0521332Y2 (ja)
JPH0546854Y2 (ja)
KR200389873Y1 (ko) 타카장치의 네일 낙하방지부재
JP4590779B2 (ja) 釘打機における空打ち防止機構
JP4039369B2 (ja) 釘打機の起動装置
JP2556440Y2 (ja) 連続打撃式釘打機の起動装置
JP4047988B2 (ja) 連打式固着具打込機
JP5071286B2 (ja) 空気圧工具
JP4052254B2 (ja) 釘打機の起動装置
JPH0727087Y2 (ja) 釘打機の釘供給装置における2本送り防止装置
JPH0544060Y2 (ja)
JPH0630373Y2 (ja) 空気圧式釘打機の安全装置
JPH0525823Y2 (ja)
JP4082356B2 (ja) 釘打機の起動装置
JPH0546852Y2 (ja)
JPH0544062Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term