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JPS6154825B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6154825B2
JPS6154825B2 JP16176483A JP16176483A JPS6154825B2 JP S6154825 B2 JPS6154825 B2 JP S6154825B2 JP 16176483 A JP16176483 A JP 16176483A JP 16176483 A JP16176483 A JP 16176483A JP S6154825 B2 JPS6154825 B2 JP S6154825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slaked lime
water
colored
powder
organic pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16176483A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6053568A (ja
Inventor
Teruo Sasao
Masakazu Matsuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP16176483A priority Critical patent/JPS6053568A/ja
Publication of JPS6053568A publication Critical patent/JPS6053568A/ja
Publication of JPS6154825B2 publication Critical patent/JPS6154825B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、標識用着色消石灰粉末に関する。さ
らに詳しくは、酸化カルシウム粉末、当量の水、
有機顔料、および該顔料を溶解でき、水に可溶な
有機溶剤を混合し、発熱および乾燥させてなる該
粉末に関する。
消石灰粉末は、生石灰すなわち酸化石灰に当量
の水を混合し水和させて製造され、化学工業用、
建築用、肥料用、農薬用、製紙用その他に広く用
いられている。その他の用途の一つとして例え
ば、道路、グランド等に一時的に白線を引く等の
狭義の標識用がある。
従来、標識用の消石灰粉末としては、無着色の
すなわち白色のままのものしか知られていなかつ
た。その理由の一つは白色以外の標識用着色消石
灰粉末(以下、標識用消石灰)の需要がなかつた
ためであり、他の一つは着色された標識用消石灰
を経済的に製造する方法が知られていなかつたた
めである。
本発明者等は、着色された標識用消石灰が経済
的に提供出来れば、無着色品と併せて、その具体
的利用分野は大幅に拡大出来ると考えた。消石灰
粉末は、他の無機顔料と異り、若干水溶性であ
り、顔料で表面処理するには、相当多量の有機溶
剤を要する。また、顔料を消石灰に直接混合する
方法では、例えば顔料の混合比率を混合物の数十
重量%にする必要があり経済的でない。本発明者
等は、以上の問題解決のため、消石灰に代えて、
酸化石灰の粉末を使用し、有機溶剤に代えて酸化
石灰と当量の水および該水とほぼ同量の有機溶
剤、および該有機溶剤に可溶な有機顔料を使用す
ることにより、酸化石灰から消石灰への水和反応
と同時に、有機顔料による消石灰粉末の被覆およ
び乾燥が可能となり、公知の無機充填剤一般の
(有機顔料+有機溶剤)による表面処理による場
合とくらべて、有機溶剤の使用量および回収費が
節約出来、より少ない有機顔料量で効果的な着色
が可能であることを知見した。
同時に、この着色消石灰粉末は標識用として、
色彩が鮮明であり、散布性ないし被覆力は無着色
品と同等であり、使用中に着色が剥離しないこと
を知見して本発明を完成した。
以上の説明から明らかなように、本発明の目的
は標識用着色消石灰粉末を経済的に提供すること
を目的とする。他の目的は標識用(無着色)消石
灰粉末の具体的用塗分野を拡大することである。
本発明は、粒子径44μ〜5mmの酸化カルシウム
粉末に0.1〜10重量%の有機顔料、該酸化カルシ
ウムと当量の水および前記有機顔料を溶解出来、
かつ、前記水とほぼ同量の水溶性有機溶媒を混合
し、該酸化カルシウム粉末と水との水和反応によ
り生成した着色物を乾燥せしめてなる標識用着色
消石灰粉末である。
本発明の構成と効果につき以下に詳述する。
A 着色物製造方法: 酸化カルシウム粉末は、公知方法で焼成され
た生石灰を粉砕して、44μ〜5mmの粒径とす
る。石灰石の焼成方法は限定されないが、好ま
しくはソフトな活性度の強い生石灰を得るため
に、良質の厳選された石灰石をコークス、石炭
等の固形燃料若しくは重油、LPG等の流体燃料
を用いて十分に焼成する。生石灰の粉砕は、レ
イモンドミル等の公知の粉砕機を使用する。粒
度は44μ〜5mm好ましくは44μ〜1mmである。
44μ未満では水和反応速度が速すぎる部分と、
空気中の炭酸ガスにより炭酸化され水和反応速
度が遅くなる部分と混合された様になり有機顔
料による被覆が均一に行なわれない場合があ
り、5mmを超えると、粒子全体から見て水和反
応が遅くなり粒子の表面部分のみ水和され、水
和熱の損失が増加し、完全な着色が出来ない、
又、自動的乾燥が不十分となる。
かくして得られた酸化カルシウム粉末に対し
て、好ましくは先ず0.1〜10重量%(以下、
%)の有機顔料、好ましくは有機ペイント用顔
料粉末を加えて混合する。有機顔料の使用量は
所望の着色濃度により決定する。混合方法は、
公知の粉粒体用混合機例えば、リボンブレンダ
ー、V型混合機、ロータリーミキサー等を用い
て室温で10分〜3時間、好ましくは30分〜1時
間行なう。かくして得られた酸化石灰−有機顔
料混合物に、好ましくは水と有機溶剤若しくは
水−有機溶剤混合溶液を撹拌下に添加する。水
の使用量は上述の混合物中の酸化石灰と当量も
しくは当量を若干量例えば1〜10%上廻る量で
ある当量未満では、酸化石灰との水和反応が不
十分となり、当量より著るしく多量に使用すれ
ば最終的製品の自動的乾燥が不十分となり、ま
た、有機溶剤の必要量も増加し、良質の製品が
得られない。その反面1〜10%程度の当量より
過剰の水分は、後述のペースト状物の撹拌と均
一な水和発熱反応の維持を容易にする有機溶剤
としては前述の有機顔料を溶解出来、かつ、水
と自由な比率で均一に混合出来るものが望まし
い。例えばメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、アセトンなどである。
本発明に於て驚くべきことは、上述の水−有
機溶剤混合溶液が直接には、上述の有機顔料を
溶解出来なくとも本発明の実施には差支ないこ
とである(後述説明参照)。
酸化石灰−有機顔料混合物に水−有機溶剤混
合溶液の添加混合は、公知の混練機又は混和器
を用いて、室温〜100℃で20分〜1時間、好ま
しくは30〜40分行なう。その後、30分〜30時
間、好ましくは1時間〜15時の熟成を製品ホツ
パーで行なう。水和反応による発熱は、有機溶
剤の蒸発熱により除去されるが、危険防止およ
び環境保全のため混練器等はジヤケツト等の冷
却装置と有機溶剤の凝縮器(コンデンサー)を
備えたものが良い。該添加混合の終期は、水和
反応熱の発生終了を器内温度を継続的に測定し
て知り、器内温度が室温よりやや高い程度の温
度まで十分に低下した時点で終了する。
かくして、本発明に係わる標識用着色消石灰
粉末が得られる。
得られた該粉末を顕微鏡観察すると、消石灰
粉末の表面が有機顔料で均一に被覆され、該粉
末を指で摩擦しても、着色物が簡単に剥離する
ことはない。この理由は、酸化石灰粉末から水
和反応で新たに消石灰の粉末状結晶が形成され
る間に一旦有機溶剤溶液として存在した有機顔
料の分子が消石灰粉末の表面に析出して強固に
付着し、有機顔料特有の被覆力を十分に発揮す
るからであると思われる。上述の有機溶剤溶液
は、当初有機溶剤が水と共存するため有機顔料
の溶解が困難であるが、該水分が酸化石灰との
水和反応で消費されてゆく間に、残つた有機溶
剤が、有機顔料を溶解する力を恢復するものと
思われる。
本発明に係る着色方法に代えて消石灰粉末を
直接有機顔料と有機溶剤を用いて着色被覆する
ことは可能である。しかしながら有機顔料によ
る消石灰粉末の被覆効果が劣るため、視覚上、
同一着色濃度の着色品を製造するに数%〜数十
%多量の有機顔料を要し、有機溶剤の使用量も
本発明に係る方法より約2倍以上必要とし、有
機溶剤の回収と製品の乾燥のために別途加熱を
要する。更に決定的なことは、このような直接
着色品に付着している有機顔料は摩擦等によ
り、着色が剥離しやすいことである。このこと
は後述の標識用着色物としての効果を半減させ
るものである。
B 着色物の標識用としての用途 以上のようにして有機顔料で、完全かつ均一
に被覆された本発明の標識用着色消石灰粉末
(以下、標識用着色粉末ということがある。)が
得られる。本発明において標識用とは単なる目
じるしを意味せず、より広く他の部分若しく
は、他の表示部分と区別して表示出来る用途を
意味する。この用途を分野別に説明する。
イ 地上表示用: 例えばスポーツグラウンド上の区切り線
は、消石灰粉末による場合は、白色のみであ
つたので段階的区別が困難であつた。本発明
品は赤色、青色等、自由に着色出来るので従
来の白線の他に段階別に赤線、青線等を引く
ことが自由に出来る。
ロ 文具用: 本発明の標識用着色粉末に少量の水(及び
必要に応じ少量の糊剤)を加えてペースト状
とし、筆等を用いて、壁面(又は黒板)等に
一時的な図形、文章等を表示出来る。水の代
りに少量の油を加えたペーストとすることも
出来る。
ハ 建材用: 消石灰を主原料の一つとするしつくい壁は
白色に仕上げられる。着色するには、更に別
途、表面塗装を要する。消石灰に代えて、本
発明品を使用すれば、所望の色調の着色壁を
得ることが出来る。
ニ 塗装用: ペイント類は、油性であると、水性である
とを問わず高価であり、塗装自体も高度の熱
練を要する。本発明品はペイント類に較べ
て、極めて安価であるから、水および少量の
添着剤と混合して懸濁物としブラシ、又はロ
ールで建築物の内外壁、天井等を一時的に塗
装することは、混合、塗装、およびその後の
除去、共に熟練を要しないから、一時的塗装
用として便利である。
ホ 肥料用: 消石灰は、作土のPH調整又は保水力維持等
の目的で散布される。うね状裁培の場合は、
作物によりうね毎に消石灰の散布量を区別し
たい場合もあり得る。着色した本発明の消石
灰粉末は、白色の消石灰と散布量を区別し易
い。
ヘ 農薬用: 石灰、硫黄合剤のような水性スラリーを同
時に数種類調合して使用する場合、消石灰の
色別に処方を決定しておけば、散布時に混同
するおそれがない。
ト 製紙用: 着色紙用に消石灰を配合する場合、本発明
品を使用すれば、別途添加すべき顔料、また
は染料を節約し、又は使用しないですむこと
となる。
以上のような用途は、すべて本発明品が無着
色の消石灰に較べて、著るしく高価でない場合
に、はじめて経済的に使用可能となるのであ
る。
以下、製造例および使用例をもつて、本発明を
説明する。
製造例 1 1gの有機顔料シアニンブルーHS−4を50ml
のメタノールに溶解した後、44μに粉砕した酸化
石灰10gにシアニンブルーの2%メチルアルコー
ル溶液10mlの混合液を加えて混合撹拌し発熱乾燥
させて着色の消石灰粉末とする。
製造例 2 44μに粉砕した酸化カルシウム粉末20gに0.2
gのシアニンブルーHS−4を加え、メタノール
6mlを含むメタノール水12mlを加えて混合し、ペ
ースト状となしたる後、発熱して粉末となる迄撹
拌して青色消石灰粉末をする。
製造例 3 5mm径に粉砕した酸化カルシウム10gに1gの
シアニンブルーHS−4を加えて、メタノール3
mlを含むメタノール水6mlを加えて混合し、ペー
スト状となしたる後発熱して粉末となる迄撹拌し
て青色消石灰とする。
製造例 4 149μに粉砕した酸化カルシウム10gに0.1gの
シアニングリーン2GNを加え、エタノール3mlか
らなるエタノール水6mlを加えて混合し、ペース
ト状となし、発熱して粉末状となる迄撹拌を続け
て、緑色の消石灰粉末を得る。
製造例 5 149μに粉砕した酸化カルシウム20gにセイカ
フアーストレツド4R4016を0.2g加えて6mlのメ
タノールを含むメタノール水12mlを加えて混合し
ペースト状となし、発熱して粉末状となる迄撹拌
を続けて赤色の消石灰粉末を得る。
使用例 1 製造例1と同一の方法で製造した着色消石灰粉
末に水を加えて10%スラリーとし、スポーツ標識
用線引き器に入れ、灰白色のコンクリート床上に
仕切り線を引いた。この仕切線は、無着色の消石
灰スラリーで同様に引いたものよりも識別性良好
であつた。
使用例 2 田畑の土壌改良剤として従来より消石灰を散布
する土のアルカリ度調節があるが、土地を一定面
積に区切つて着色消石灰の量を調節して散布すれ
ば赤色の場所、青色の場所と夫々色別に土壌のPH
調節が可能である。無着色の消石灰では散布量を
変えても区別がつかづPH調節が困難であつた。
使用例 3 水害後の床下消毒等に消石灰を二・三回散布す
る際に着色消石灰粉末であれば色別に散布日時の
確認が出来たが、無着色消石灰では困難であつ
た。
使用例 4 使用例1と同一の方法で保育園のグラウンドで
仕切り線を引いたところ園児は無着色のラインよ
りも着色消石灰の方を好み従来より活発な動作を
する園児が増大した。
使用例 5 着色消石灰の10%スラリーに少量の糊剤を加え
てスプレーでコンクリートモルタル壁面に吹きつ
けた処、特に色調に富み彩色性が非常に良好であ
つた。
使用例 6 建築物の色壁に用いる時、塗布時に無色消石灰
に顔料を混合して色合せをするが、本発明の着色
消灰は色合せの必要がなく、消石灰のアルカリに
よる褪色もなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒子径44μ〜5mmの酸化カルシウム粉末に
    0.1〜10重量%の有機顔料、該酸化カルシウムと
    当量の水および前記有機顔料を溶解出来、かつ、
    前記水とほぼ同量の水溶性有機溶剤を混合し、該
    酸化カルシウム粉末と水との水和反応熱により生
    成した着色物を乾燥せしめてなる標識用着色消石
    灰粉末。 2 有機顔料として、シアニンブルー、シアニン
    グリーン、フアーストレツドおよびモノアゾ系色
    素ハンザから選ばれた一以上のものを使用する特
    許請求の範囲第1項に記載の消石灰粉末。
JP16176483A 1983-09-02 1983-09-02 標識用着色消石灰粉末 Granted JPS6053568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16176483A JPS6053568A (ja) 1983-09-02 1983-09-02 標識用着色消石灰粉末

Applications Claiming Priority (1)

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JP16176483A JPS6053568A (ja) 1983-09-02 1983-09-02 標識用着色消石灰粉末

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JPS6053568A JPS6053568A (ja) 1985-03-27
JPS6154825B2 true JPS6154825B2 (ja) 1986-11-25

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ID=15741446

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JP16176483A Granted JPS6053568A (ja) 1983-09-02 1983-09-02 標識用着色消石灰粉末

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102165017B1 (ko) * 2013-01-10 2020-10-13 우베 마테리알즈 가부시키가이샤 수분 흡착제 및 그 제조 방법

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JPS6053568A (ja) 1985-03-27

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