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JPS6128526A - 有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の製法 - Google Patents

有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の製法

Info

Publication number
JPS6128526A
JPS6128526A JP15107884A JP15107884A JPS6128526A JP S6128526 A JPS6128526 A JP S6128526A JP 15107884 A JP15107884 A JP 15107884A JP 15107884 A JP15107884 A JP 15107884A JP S6128526 A JPS6128526 A JP S6128526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dianhydride
aromatic
polyimide
polyimide compound
polyamic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15107884A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Goto
幸平 後藤
Hiroharu Ikeda
池田 弘治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP15107884A priority Critical patent/JPS6128526A/ja
Priority to DE19853526010 priority patent/DE3526010A1/de
Publication of JPS6128526A publication Critical patent/JPS6128526A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の製法に関
し、詳しくは、ガラス移転温度と熱分解温度がともに高
く耐熱性が特に優れている有機溶媒可溶性ポリイミド化
合物の製法に関する。
[従来の技術] 一般にポリイミド化合物は優れた耐熱性を有しているた
め、高温下で使用するフィルム、電線被覆材、接着剤、
塗料等の原料として非常に有用であり、エレクトロニク
ス、航空宇宙産業等の先端技術の分野においても大いに
期待されている。
従来のポリイミド化合物としては無水ピロメリット酸等
の芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族アミンとを
、極性溶媒中で重合反応させて芳香族ポリアミック酸を
得1次にこれの溶液を基材に塗布し、フィルム状にした
後、加熱等の方法により脱水閉環して得られる三次元構
造を有する溶媒に不溶性のフィルム状芳香族ポリイミド
化合物が知られている。しかし、従来の芳香族ポリオミ
ド化合物は、その前駆体である芳香族ポリアミック酸の
安定性が悪く、室温で放置すると、°ポリアミック酸溶
液の粘度が低下し、さらに長期間放置すると一部が脱水
閉環してポリイミドとなり、不溶化して白濁を生じるな
どの欠点を有している。このため、従来の芳香族ポリア
ミック酸の溶液は低温で保存する必要があり、その取扱
いには注意を要するという欠点があった。
また上記のポリイミド化合物の製法では、基材に塗布し
たポリアミック酸をイミド化する際に通常400℃以上
の高温で長時間加熱する必要があるため省エネルギーの
見地から不利であり、またイミド化には脱水反応が伴な
うために得られるフィルムにボイド、ピンホール等の欠
陥が生じ、平滑で均質なポリイミド化合物のフンルムを
得ることは困難であるという欠点もあった。
塘こで、ポリイミド化合物自体が一定の有機溶媒に可溶
性であれば、その溶液を例えば平滑な表面上に流延し溶
媒を除去するだけでポリイミド化合物フィルムを得るこ
とができるので、有機溶媒可溶性ポリイミド化合物の開
発が望まれ、試みられている。
従来提案されている可溶性ポリイミド化合物の多くは、
例えば、非対称な単量体単位、骨格が柔軟で運動性が高
い構造単位あるいはかさ高い置換基を有する単量体単位
を単独重合もしくは共重合によって高分子鎖中に導入す
ることにより立体規則性を低下させ、得られるポリイミ
ド化合物の溶解度を高めようとするものであった。
例えば、非対称な単量体単位を導入したものとしては、
非対称ジアミンであるフェニルインダンジアミンなジア
ミン成分として使用する可溶性ポリイミド化合物が知ら
れている(特開昭50−82300号公報)、このポリ
イミド化合物はテトラヒドロフラン、ハロゲン化炭化水
素等の汎用溶媒にも可溶であるが、従来のピロメリット
酸二無水物等と芳香族ジアミンから得られた芳香族ポリ
イミド化合物に比べ熱分解温度が低いという欠点を有し
ていた。
また、高分子鎖が柔軟性・運動性が高いために可溶性で
あるポリイミド化合物としては、次式:の構造を有する
ポリイミド化合物が知られている(特公昭47−304
37号公報)。このポリイミド化合物は構造単位の、特
にエーテル結合周囲の運動性が高いために有機溶媒可溶
性であるが、ガラス転位温度が217℃と従来のピロメ
リット酸二無水物等と芳香族ジアミンから得られる芳香
族ポリイミド化合物のそれ(250〜400℃)に比し
てかなり低く、耐熱性が劣るという欠点を有する。
上記と同様の考えに基づいて、高分子鎖の運動性を高め
ることによって有機溶媒可溶性とされたポリイミド化合
物としては°、他に、テトラカルボン酸成分として脂肪
族テトラカルボン酸である1゜2.3.4−ブタンテト
ラカルボン酸を用い、芳香族ジアミンと反応させて得ら
れるポリイミド化合物(特公昭48−2238号公報、
同47−14503号公報);ジアミン成分として脂肪
族ジアミンであるヘキサメチレンジアミンを用い、3,
3°、4.4°、−ベンゾフェノンテトラカルポン酸と
組合わせて得られるポリイミド化合物が知られている(
特公昭47−23191号公報)、シかし、これらのポ
リイミド化合物は、ポリイミド構造中に脂肪族単位を含
むために熱分解温度が従来の芳香族ポリイミド化合物よ
りも低く、その点で耐熱性が劣っているという欠点を有
している。
また、かさ高い置換基をポリイミド化合物の構造中に導
入することにより溶解性を高めた例としては、フルオレ
ニル基やフタリジル基を導入したカルドボリマー(V、
V、Korshakら、Macromol。
Chew、、 011.45(1874))が知られて
いるが、これらのポリイミド化合物の製造原料である単
量体は数段階に及ぶ煩雑な合成プロセスを必要とするも
のであるため、工業的規模の製造には経済性等の点で適
さないものである。
さらに、フェノール系溶媒に可溶性の芳香族ポリイミド
化合物として、少なくとも60モル%の3゜3’、4,
4°、−ベンゾフェノンテトラカルポン酸と、少なくと
も60モル%の次の一般式 [式中、Xは、−CH2−1−0−1 Rは低級アルキル基、低級アルコキシル基、ハロゲン、
−COOHl−OHまたは−SO3Hである。]で表わ
される芳香族ジアミンの1種または2種以上を含むジア
ミンとをフェノール系溶媒中で反応させて得られる芳香
族ポリイミド化合物が知られている(特公昭4B−17
145号公報)。このポリイミド化合物は、フェノール
系溶媒に可溶性とするために、p、p’−ジアミノジフ
ェニル化合物に比較して対称性が低い、諺、1−位に置
換基Rをさらに有するp、p’−ジアミノ璽、■°−置
換ジフェニル化合物(前記一般式(I“))やm、m“
−ジアミノジフェニル化合物(前記一般式(■))等の
ジアミンを80モル%以上使用することを必須としてい
るが、その結果としてこのポリイミド化合物はフェノー
ル系溶媒に可溶となった反面従来のp、p’−ジアミノ
ジフェニル化合物等を用いたポリイミド化合物に比べ熱
分解温度、ガラス転移温度ともに低く、耐熱性が劣ると
いう欠点を有する。
また、別の可溶性芳香族ポリイミド化合物として、少な
くとも50モル%の3.3°、4.4’ −ベンゾフェ
ノンテトラカルポン酸類と50モル%以下のピロメリッ
ト酸類からなるテトラカルボン酸成分と、少なくとも7
5モル%の4,4°−ジアミノジフェニルエーテルと2
5モル%以下のp−フ二二レンジアミンからなる芳香族
ジアミン成分からなるポリイミド化合物が知られている
(特開昭58−187430号公報)。この芳香族ポリ
イミド化合物は、熱分解温度、ガラス転移温度ともに高
くて優れた耐熱性を有しているが、溶解し得る溶媒がハ
ロゲン化フェノールに限られ、その他の汎用有機溶媒に
溶解し難い。ところが、溶解に用いることが工4るハロ
ゲン化フェノールは、m−クレゾールをはじめとする汎
用フェノール系溶媒に比して高価であり、また不燃性の
ため廃棄処分も容易でないなどの難点を有している。ざ
らにm−クレゾール等の汎用フェノール系溶媒を用いる
ように構成されている既存の設備には上記のようなハロ
ゲン化フェノールにしか溶解しないポリイミド化合物は
利用することができないという欠点を有する。また得ら
れるポリイミドのハロゲン化フェノール溶液は一般に粘
度が500ボイズ以上(約10重量%濃度、70℃)と
高くて1作業性の点でも不満足なものであった。
[発明が解決しようとする問題点] 上記のように、従来の有機溶媒可溶性ポリイミド化合物
は、一般的にピロメリット酸等と芳香族ジアミンから製
造される従来の不溶性芳香族ポリイミド化合物に比して
熱分解温度および/またはガラス転移温度が低く、ポリ
イミド化合物の重要な特徴である耐熱性が劣るという欠
点を有していた。また、優れた耐熱性を有する可溶性ポ
リイミド化合物の場合には、ハロゲン化フェノールにし
か溶解せず、m−クレゾール等の汎用有機溶媒を利用す
ることができないという問題が存在した。
そこで1本発明の目的は、これらの問題点を解決し、従
来の不溶性芳香族ポリイミド化合物と同等の高い耐熱性
を有し、しかも汎用の有機極性溶媒に可溶であるポリイ
ミド化合物の製法を提供することにある。
[発明の構成] 本発明は、芳香族テトラカルボン酸二無水物2種以上と
、一般式(I) H2N−0−X−@−NH2−(I )[式中、Xは、
−O−、−5−1−CO−1−so2−1−CONH−
1−(CH2)’ n−(nは1〜4、好ましくは1〜
2の整数である)、または異なり、−CH3、−C2H
5などの低級アルキル基、−CF3、−C2F5などの
フッ素置換低級アルキル基またはF、CI、Brなどの
ハロゲン原子である)から選ばれる2価の基を表わす] で表わされる芳香族ジアミン少なくとも1種とを反応き
せてポリアミック酸を合成し、該ポリアミック酸をイミ
ド化することからなる有機溶媒可溶性ポリイミド化合物
の製法を提供するものである。
本発明の製法に用いられる芳香族テトラカルボン酸二無
水物は、4個のカルボキシル基が芳香環に直接結合して
なる芳香族テトラカルボン酸の二無水物を意味し、具体
例としては、ピロメリット酸二無水物、 a、a−+、
C−ベンゾフェノンテトラカルポン酸二無水物、3.a
−a、4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3
..3:4,4°−ビフェニルスルホンテトラカルボン
酸二無水物、1,2,5.8−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物、1,4,5.8−ナフタレンテトラカル
ボン酸二無水物、2,3,8.7−ナフタレンテトラカ
ルボン酸二無水物、フランテトラカルボン酸二無水物、
 3.3;t、to−ビフェニルエーテルテトラカルポ
ン酸二無水物、3.3;a、a′−ジメチルジフェニル
シランテトラカルポン酸二無水物、3.3;t、c−テ
トラフェニルシランテトラカルボン酸二無水物、 3.
3−i、4°−パーフルオロイソプロピリデンジフェニ
ルテトラカルポン酸二無水物、3゜3°、4,4°−イ
ソプロピリデンジフェニルテトラカルポン酸二無水物、
ペリレン−3,4,9,io−テトラカルボン酸二無水
物、3.3S4,4°−ビフェニルスルフィドテトラカ
ルボン酸二無水物等を挙げることができる。
本発明の製法においては上記の芳香族テトラ、カルボン
酸二無水物を2種以上組合せて使用することが有機溶媒
可溶性ポリイミド化合物を得る上で不可欠であり、1種
類単独で一般式(I)の芳香族ジアミンと組合せても得
られるポリイミド化合物は有機溶媒に不溶性となる。2
種以上の芳香族テトラカルボン酸二無水物を組合せる際
、いずれの芳香族テトラカルボン酸二無水物も芳香族テ
トラカルボン酸二無水物の合計量に対して37モル%を
超えないように、好ましくは95モル%を超えないよう
にするが、この条件を満足しない場合は芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物を組合せて使用する効果が得難く、得
られるポリイミド化合物の有機溶媒可溶性が不十分であ
る場合が多い。
2種以上の芳香族テトラカルボン酸二無水物の組合せ方
には特に制限はなく、例えば2種の芳香族テトラカルボ
ン酸の組合せとしては、ピロメリット酸二無水物と3,
3°、4,4°−ベンゾフェノンテトラカルポン酸二無
水物; 3.3°、4.4°−ベンゾフェノンテトラカルポン酸
二無水物と3.3’ 、4.4’−ビフェニルスルホン
テトラカルボン酸二無水物; 3.3“、4,4°−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と3,3′、4.4°−ベンゾフェノンテトラカル
ポン酸二無水物; 3.3°、4,4°−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と3.3’、4,4°−ビフェニルスルホンテトラ
カルボン酸二無水物; ピロメリット酸二無水物と3.3’、4,4°−ビフェ
ニルエーテルテトラカルポン酸二無水物: 1.2,5.13−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物と3.3°、4.4’−ビフェニルエーテルテトラカ
ルポン酸二無水物; 3.3−4,4°−ジメチルジフェニルシランテトラカ
ルポンa.a;4,ao−ジメチルジフェニJレジラン
テトラカルボン酸二無水物と3.3’ 、4.4“−ベ
ンゾフェノンテトラカルポン酸二無水物; a,3;a,ao−ジメチルジフェニルシランテトラカ
ルポンテトラカルボン酸二無水物; 3、3°,4,4°−ジメチルジフェニルシランテトラ
カルポン酸二無水物と3.3−t,a’−イソプロピリ
デンジフェニルテトラカルポン酸二無水物: 3、3’,4.4°−テトラフェニルシランテトラカル
ボン酸二無水物とピロメリット酸二無水物;3、3°.
4.4’−テトラフェニルシランテトラカルボン酸二無
水物と3,3°,4.4’−ベンゾフェノンテトラカル
ポン酸二無水物; 3、3°,4,4°−テトラフェニルシランテトラカル
ボン酸二無水物と3.3“、4.4−ビフェニルスルホ
ンテトラカルボン酸二無水物: 3、3’,4.4’−パーフルオロイソプロピリデンジ
フェニルテトラカルポン酸二無水物とピロメリット酸二
無水物; 3、3;4,4°−パーフルオロイソプロピリデンジフ
ェニルテトラカルポン酸二無水物と3.3′,4,4°
−へンゾフェノンテトラカルポン醸二無木物:3、3°
,4.4’−パーフルオロイソプロピリデンジフェニル
テトラカルポン酸二無水物と3.3’,4.4°−ビフ
ェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物:a,3;a
,ao−イソプロピリデンジフェニルテトラカルポン酸
二無水物とピロメリット酸二無水物;a,3a,ao−
イソプロピリデンジフェニルテトラカルポン酸二無水物
と3,3°,4,4−ベンゾフェノンテトラカルポン酸
二無水物; 3、3;a,ao−イソプロピリデンジフェニルテトラ
カルホン酸二無水物と3.3’,4.4’−ビフェニル
スルホンテトラカルボン酸二無水物; ペリレン−3.4,LIG−テトラカルボン酸二無水物
と3.3’,4,4°−ベンゾフェノンテトラカルポン
酸二無水物: ペリレン−3.4.9,to−テトラカルボン酸二無水
物と3,ala,c−パーフルオロイソプロピリデンジ
フェニルテトラカルポン酸二無水物; 酸二無水物; 3、3;4,a’−ビフェニルスルフィドテトラカルボ
ン酸二無水物と3.3’ 、4.4’−ベンゾフェノン
テトラカルポン酸二無水物; 3、3’,4,4°−ビフェニルスルフィドテトラカル
ボン酸二無水物と3,3°,4.4’−ビフェニルスル
ホンテトラカルボン酸二無水物; 3、3′,4,ao−ビフェニルスルフィドテトラカル
ボン酸二無水物と3.3°,4,4°−ビフェニルエー
テルテトラカルポン酸二無水物等を挙げることができ、
また3種の芳香族テトラカルボン酸の組合せとしては、 ピロメリット酸二無水物と3,3°,4,4°−ベンゾ
フェノンテトラカルポン酸二無水物と3.3’ 、4.
4°−ビフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物:
ピロメリット酸二無水物と3,3°,4,4°−ベンゾ
フェノンテトラカルポン酸二無水物と3.3’ 、4.
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物; 3、3’,4,4°−ベンゾフェノンテトラカルポン酸
二無水物と3.3’ 、4,4°−ビフェニルスルホン
テトラカルボン酸二無水物と3,3°,4,4°−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物; 1、’2,5.6ーナフタレンテトラカルボン酸二無水
物と3、3’,4,4°−ベンゾフェノンテトラカルポ
ン酸二無水物と3,3°,4,4−ビフェニルスルホン
テトラカルボン酸二無水物; 1、2,5.8−ナフタレンテトラカルボン酢二無水物
と3、3’ 、4.4’−ベンゾフェノンテトラカルポ
ン酸二無水物と3,3°.4,4°−ビフェニルエーテ
ルテトラカルポン酸二無水物: ピロメリット酸二無水物と3.3°,4.4−ベンゾフ
ェノンテトラカルポン酸二無水物と3,3°,4,4°
−ビフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物;ピロ
メリット酸二無水物と3.3’、4.4’−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物と3.3;i、4°−イ
ソプロピリデンジフェニルテトラカルポン酸二無水物; ピロメリット酸二無水物と3,3°、4.4’−へンゾ
フェノンテトラカルポン酸二無水物と3.3 ; 4.
4 ’−バーフルオロイソプロピリデンジフェニルテト
ラカルポン酸二無水物; ピロメリット酸二無水物と3.3′、4.4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物とa、3;t、ao
−ジメチルジフェニルシランテトラカルポン酸二無水物
ピロメリット酸二無水物と3,3°、4,4°−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物と3.31.i、+
°−テトラフェニルシランテトラカルボン酸二無木物;
ピロメリット酸二無水物と3.3’、4,4°−イソプ
ロピリデンジフェニルテトラカルポン酸二無水物と3゜
3°、4,4°−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物; ペリレン−3,4,11,10−テトラカルボン酸二無
水物と3,3°、4.4’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物と3.3’ 、4,4°−ビフェニルス
ルホンテトラカルボン酸二無水物; ピロメリット酸二無水物と3.3’ 、4.4’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物と3.3′、4,
4“−ビフェニルスルフィドテトラカルボン酸二無水物
等を挙げることができる。
このように、芳香族テトラカルボン酸の組合せは多様に
可能であるが、得られるポリイミド化合物の耐熱性およ
び有機溶媒可溶性が特に優れること、さらに用いられる
芳香族テトラカルボン酸二無水物め入手または合成が容
易であることから、特に好ましい組合せとして次のもの
を挙げることができる。
ピロメリット酸二無水物と3,3°、4.41−ヘンシ
フエノンテトラカルボン酸二無水物; 3.3°、4.4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物と3.3°、4.4°−ビフェニルスルホンテ
トラカルボン酸二無水物; ピロメリット酸二無水物と3,3°、4.4°−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物と3,3°、4.4
°−ビフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物;ピ
ロメリット酸二無水物と3.3°、4,4°−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物; 3.3°、4.4’−ヘンシフエノンテトラカルボン酸
二無水物と3,3°、4.4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物; 3.3°、414°−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と3.3’ 、4.4’−ビフェニルスルホンテト
ラカルボン酸二無水物: ピロメリット酸二無水物と3,3°、4.4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物と3.3°、4.4
°−ビフェニルテトラカルボン酸ニー無水物:3.3°
、4,4°−パーフルオロイソプロピリデンジフェニル
テトラカルボン酸二無水物とピロメリット酸二無水物; 3.3’、4,4°−パーフルオロイソプロピリデンジ
フェニルテトラカルボン酸二無水物と3.3’ 、4.
4’−ヘンシフエノンテトラカルボン酸二無水物:ピロ
メリット酸二無水物と3,3°、4.4−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物と3.3;4.4’−パー
フルオロイソプロピリデンジフェニルテトラカルボン酸
二無水物。
、本発明の製法において、芳香族テトラカルボン酸二無
水物と組合せて用いられる芳香族ジアミンの具体例とし
ては、 4.4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4°−ジ
アミノジフェニルスルフィド、4.4゛−ジアミノベン
ゾフェノン、4,4′〜ジアミノジフエニルスルホン、
4,4°−ジアミノフタルアミド、4.4゛−ジアミノ
ジフェニルメタン、4,4°−ジアミノジフェニルエタ
ン、 2.2−ビス(4−アミノフェニル)フロパン、
 2.2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロ
プロパン、3,3−ビス(4−アミノフェニル)ペンタ
ン、2.2−ビス(4−アミノフェニル)ブタン、ビス
(4−アミノフェニル)ジクロロメタン、ビス(4−7
ミノフエニル)ジブロモメタン、ビス(4−アミノフェ
ニル)オクタフルオロブタン、2,2−ビス(4−アミ
ノブ1ニル)デカフルオロペンタン、2.2−ビス(4
−7ミノフエニル)オクタフルオロブタンを挙げること
ができる。
本発明の製法においては、上記の芳香族ジアミンを1種
単独でも2種以上の組合せでも使用することができ、2
種以上の芳香族ジアミンを組合せる場合、その組合せ方
には特に制限はなく、例えば、2種の芳香族ジアミンの
組合せとしては、4.4“−ジアミノジフェニルエーテ
ルと4.4°−ジアミノジフエこルメタン; 4.4°−ジアミノジフェニルエーテルと4.4′−ジ
アミノジフエこルスルホン; 4.4°−ジアミノジフェニルメタンと4.4°−ジア
ミノジフェニルスルホン; 4.4°−ジアミノベンゾフェノンと4.4゛−ジアミ
ノジフェニルエーテル: 4.4°−ジアミノベンゾフェノンと4.4°−ジアミ
ノジフェニルメタン; 4.4°−ジアミノベンゾフェノンと4.4°−ジアミ
ノジフェニルスルホン; 2.2−ビス(4−アミノフェニル)へキサフルオロプ
ロパンと4,4゛−ジアミノジフェニルエーテル;2.
2−ビス(4−7ミノフエニル)ヘキサフルオロプロパ
ンと4,4′−ジアミノジフェニルメタン;2.2−ビ
ス(4−アミノフェニル)へキサフルオロプロパンと4
.4“−ジアミノジフェニルスルホン;2.2−ビス(
4−アミノフェニル)へキサフルオロプロパンと4.4
°−ジアミノベンシフ・エノン;2.2−ビス(4−ア
ミノフェニル)プロパンと4゜4°−ジアミノジフェニ
ルエーテル; 2.2−ビス(4−7ミノフエニル)プロパンと4゜4
′−ジアミノジフェニルメタン: 2.2−ビス(4−7ミノフエニル)プロパンと4゜4
°−ジアミノジフェニルスルホン: 2.2−ビス(4−アミノフェニル)プロパンと4゜4
゛−ジアミノベンゾフェノン: 2.2−ビス(4−7ミノフエニル)プロパンと2゜2
−ビス(4−アミノフェニル)へキサフルオロプロパン
等を挙げることができ、また3種の芳香族ジアミンの組
合せとして、 4.4°−ジアミノジフェニルエーテルと4.4°−ジ
アミノジフェニルメタンと4.4°−ジアミノジフェニ
ルスルホン; 4’、 4 ’−ジアミノジフェニルエーテルと4.4
′−ジアミノジフェニルメタンと4.4°−ジアミノベ
ンゾフェノン; 4.4°−ジアミノジフェニルエーテルと4,4°−ジ
アミノジフェニルメタンと2.2−ビス(4−7ミノフ
エニル)へキサフルオロプロパン; 4.4°−ジアミノジフェニルエーテルと4.&°−ジ
アミノジフェニルメタンと2.2−ビス(4−7ミノフ
エニル)プロパン; 4.4°−ジアミノジフェニルエーテルと4,4“−ジ
アミノベンゾフェノンと4,4°−ジアミノジフエこル
スルホン; 4.4°−ジアミノジフェニルメタンと4,4°−ジア
ミノベンゾフェノンと4.4′−ジアミノジフェニルス
ルホン; 4.4°−ジアミノジフェニルメタンと4.4°−ジア
ミノジフェニルスルホンと4.4゛−ジアミノベンゾフ
ェノン; 4.4°−ジアミノジフェニルメタンと2.2−ビス(
4−7ミノフエニル)プロパンと2,2−ビス(4−ア
ミノフェニル゛)ヘキサフルオロプロパン:4.4°−
ジアミノジフェニルエーテルと2,2−ビス(4−アミ
ノフェニル)フロパンと2.2−ビス(4−アミノフェ
ニル)へキサフルオロプロパン;4.4゛−ジアミノジ
フェニルエーテルと4.4′−ジアミノジフェニルスル
ホンと4.4′−ジアミノベンゾフェノン; 4.4°−ジアミノジフェニルメタンと4.4°−ジア
ミノジフェニルスルホンと4.4°−ジアミノベンゾフ
ェノン; 4.4°−ジアミノジフェニルメタンと4,4°−ジア
ミノジフエこルスルホンと2,2−ビス(4−7ミノフ
エニル)へキサフルオロプロパン; 4.4゛−ジアミノジフェニルメタンと4,4゛−ジア
ミノジフェニルスルホンと2.2−ビス(4−アミノフ
ェニル)プロパン; 4.4゛−ジアミノジフェニルスルポンと2.2−ビス
(4−アミノフェニル)プロパンと2.2−ビス(4−
アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン:4.4°−
ジアミノベンゾフェノンと2,2−ビス(4−アミノフ
ェニル)プロパンと2,2−ビス(4−アミノフェニル
)へキサフルオロプロパン等を挙げることができる。
本発明の製法を実施するには、まず芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物と芳香族ジアミンを有機溶媒中で反応させ
てポリアミック酸を合成する。得られたポリアミック酸
の有機溶媒溶液は、そのまま、または有機溶媒溶液から
常法によりポリアミック酸を回収し、必要に応じて精製
した後、再度有機溶媒に溶解してからイミド化反応に供
する。
芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとの
反応の割合は、当モルで行なうのが好ましいが、目的と
するポリアミック酸が得られる限り、これらのモノマー
の比率を若干変動させてもよい0例えば高分子量のポリ
アミック酸を得るためには、芳香族テトラカルボン酸二
無水物1モルに対して芳香族ジアミン0.7〜1.3モ
ル程度使用することが好ましい、またモノアミンやジカ
ルボン酸無水物を添加してポリアミック酸の分子量を調
整することもできる。ポリアミック酸を製造する際の反
応温度は、一般的には0〜100℃、好ましくは5〜6
0℃であり、反応時間は芳香族テトラカルボン酸二無水
物および芳香族ジアミンの種類等によるが一般に10分
〜50時間、通常30分〜25時間で終了する。また、
この反応に用いられる有機溶媒としては、非プロトン系
極性溶媒が一般に好ましく、例えば、N−メチル−2−
ピロリドン、N、N−ジメチルアセトアミド、N、N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラ
メチル尿素、ヘキサメチルリン酸トリアミド、γ−ブチ
ロラクトン等が挙げられる。その他、これらの非プロト
ン系極性溶媒以外に一般的有機溶媒であるフェノール類
、ケトン類、エステル類、ラクトンa、エーテル類、セ
ロソルブ類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素類1例え
ばフェノール。
m−クレゾール、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、シュウ酸ジエチル、マロン酸
ジエチル、γ−ブチロラクトン、ジエチルエーテル、エ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグライ
ム。
メチルセロソルフ、エチレングリコール千ツメチルエー
テル、ジエチレングリコール、メチルエーテル、ジクロ
ルメタン、1.2−ジクロルエタン、1゜4−ジクロル
ブタン、トリクロルエタン、クロルベンゼン、0−ジク
ロルベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等も使用することができる。溶
媒の使用量は、通常、芳香族テトラカルボン酸二無水物
と芳香族ジアミンの千ツマ−としての濃度が溶媒に対し
3〜50を量%、好ましくは5〜30重量%となる量で
ある。
このようにして得られたポリアミック酸は次にイミド化
反応に供される。このイミド化反応には、溶媒として前
述の非プロトン系極性溶媒が好適に用いられる。したが
って、先の芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジ
アミンとの反応に非プロトン系極性溶媒が用いられた場
合には、得られたポリアミック鍛溶液をそのままイミド
化反応に使用することができる。芳香族テトラカルボン
酸二無水物と芳香族ジアミンとの反応に非プロトン系極
性溶媒以外の有機溶媒が使用された場合などは、常法に
よりポリアミック酸を回収し、必要に応じて精−製した
後、再度非プロトン系極性溶媒に溶解してイミド化反応
を実施することが望ましい。
ポリアミック酸をイミド化する方法としては、こうして
得られたポリアミック酸の有機溶媒溶液を 120〜2
50℃に加熱することによりイミド化反応を進める方法
、ポリアミック酸の有機溶媒溶液を60〜150℃で加
熱し、反応で生成する水を系外へ留去することによりイ
ミド化反応を進める方法、有機カルボン酸無水物の存在
下に必要に応じて第3級アミンも添加してポリアミック
酩溶液を加熱し、イミド化反応を進める方法等を用いる
ことができる。
一般には、上記例示の方法のうち最後に挙げた方法がイ
ミド化反応のコントロールが容易であるので好ましい。
この方法の場合、ポリアミック酸の有機溶媒溶液の濃度
は好ましくは1〜50重量%、特に好ましくは1〜30
重量%である。またイミド化反応時に使用される有機カ
ルボン酸無水物の沸点は250℃以下であることが好ま
しい。有機カルボン酸無水物の沸点が250℃を超える
と、イミド化反応溶液をそのまま用いてフィルム化する
場合に加熱により溶媒を除去する工程で、有機カルボン
酸無水物が同時に除去されず、フィルム中に残留するこ
とになり、物性等に悪影響を与える。このような有機カ
ルボン酸無水物としては、例えば無水酢酸、無水プロピ
オン酸、無水醋酸、無水イソ酪酸、無水吉草酸等が使用
される。これらの有機カルボン酸の混合酸無水物、例え
ば酢酸とプひピオン酸から得られる酸無水物等も使用可
能である。有機カルボン酸無水物を使用する場合の使用
量は、ポリアミック酸の繰返し構造単位1モル当り 0
.2〜20倍モルが好ましい、  0.2倍モル未満の
場合はイミド化反応の進行が遅くなり、また20倍モル
を越えるポリアミック酸の有機溶媒に対する溶解度が低
下する。さらに有機カルボン酸無水物を使用する場合に
イミド化反応を促進させるために、必要に応じて触媒と
して第3級アミンを添加することができるが、この第3
級アミンは、イミド化反応の促進の他に、得られるポリ
イミドの溶液粘度の低下を抑制する効果も生ずる。
第3級アミンは、有機カルボン酸無水物の場合と同様な
理由で沸点250℃以下のものが好ましく、例えばトリ
エチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン
等の脂肪族第3級アミン、N。
N−ジメチルアニリン等の芳香族143級アミン、ピリ
ジン、2−メチルピリジン、N−メチルイミダゾール、
キノリン、イソキノリン等の複素環化合物が挙げられる
。第3級アミンの添加量は、ポリアミック酸の繰返し構
造単位1モル当り20倍モル以下が好ましい、20倍モ
ルを超えるとポリアミック酸の有機溶媒に対する溶解性
が低下する傾向にある。有機カルボン醜無水物を使用す
る場合のイミド化反応の反応温度は、好ましくは0〜2
00℃、特に好ましくは20〜170℃である。0℃未
満ではイミド化反応の進行が遅れ、また200℃を越え
るとポリイミドの分子量が低下する。有機カルボン酸無
水物および第3級アミンの添加順序は、いずれが先でも
よく、また両者を混合してから添加してもよい。
このようにして得られたポリイミド化合物は、ガラス板
、金属板等の基材の滑らかな表面の上に、ポリイミド化
合物の有機溶媒溶液をキャスティングあるいはスピンコ
ーティングした後、加熱等の方法により有機溶媒等を除
去することによりフィルム化することができる。また反
応後のポリイミド化合物の有機溶媒溶液から、ポリイミ
ド化合物を回収した後、有機溶媒に再、溶解させ、次い
で上記方法によりフィルム化することもできる。この再
溶解に用いられる有機溶媒としては、前記の非プロトン
系極性溶媒、フェノール系溶媒を挙げることができる。
このようにして得られるポリイミド化合物の固有粘度η
1nh(濃度0.5g7100ml、溶媒m−クレゾー
ル、温度30℃)は、好ましくはo、o5dl/g以上
、特に好ましくは0.05〜20dl/gである。固有
粘度が0.05dl/g未満であると、成形性が不十分
で好ましくない、なお固有粘度ηinhは、(tはポリ
マー溶液の流下速度、toはm−クレゾールの流下速度
である)で表される粘度である。
[発明の効果] 本発明の製法により得られるポリイミド化合物は汎用の
極性有機溶媒に可溶であるため均質なフィルム等の作製
作業上極めて便利であり、しかも熱分解温度およびガラ
ス転移点ともに高くて従来の溶媒不溶性の芳香族ポリイ
ミド化合物に匹敵する優れた耐熱性を有している0本発
明のポリイミド化合物は、さらに、溶液状態での保存安
定性が高い上に機械的性質、電気的特性、耐薬品性等の
点でも優れており、例えば高温用フィルム、接着剤、塗
料等に有用であり、具体的にはプリント配線基板、フレ
キシブル配線基板、半導体集積回路素子の表面保護膜ま
たは居間絶縁膜、液晶配向膜、エナメル電線用被覆材、
各種積層板、ガスケット等に有用である。
[実施例1 以下1本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらの実施例によって制限されるものでは
ない。
支施1」 窒素ガス雰囲気下、4,4°−ジアミノジフェニル・エ
ーテル(以下D’DEという) 20.00g(100
ミリモル)をジメチルホルムアミド(以下DMFという
) 200+*lに溶解し、この溶液を25℃に保ち攪
拌しなから3,3°、4,4°−ベンゾフェノンテトラ
カルポン酸二無水物(以下BTDAトイウ) 8.08
g(25ミリモル)と3.3’ 、4.4’−ビフェニ
ルスルホンテトラカルボン酸二無水物(以下BSTAと
いう) 2B、8Bg (75ミリモル)をすばやく粉
末のまま加え、25℃で8時間反応させてポリアミック
酸を合成した。
得られたポリアミック酸溶液にD M F 200m1
 を加えて希釈した後、ピリジン47.40gおよび無
水酢酸102.011gを加えた後、室温で1時間反応
させた0反応後、得られた反応混合物をメタノールに注
いで生成したポリイミド化合物を凝固させて回収し、真
空乾燥を行なった。得られたポリイミド化合物はm−ク
レゾールに可溶であった。
このポリイミド化合物の赤外吸収スペクトルを第1図に
示す、 1780cm−”、1720cm−’に、イミ
ド環形成に基づくイミドカルボニルのカルボニル伸縮振
動の吸収が観察され、このポリイミド化合物は少なくと
も95%以上のイミド化が進行していることがわかった
。中間生成物であるポリアミック酸および得られたポリ
イミド化合物の固有粘度ηinbならびにポリイミド化
合物のlθ%熱分解温度およびガラス転移温度を表1に
示す。
2〜12、   1〜11 実施例1において、使用する芳香族テトラカルボン酸二
無水物と芳香族ジアミンの種類および量を表1に示すよ
うに変えた以外は実施例1と同様にしてポリアミック酸
を経てポリイミド化合物を製造した。
(り実施例2〜lOで得られたポリイミド化合物はいず
れもm−クレゾール、0−クレゾール、p−クレゾール
、フェノール等のフェノール系溶媒に可溶であった。中
間生成物であるポリアミック酸および得られたポリイミ
ド化合物の固有粘度ηinhならびにポリイミド化合物
の10%熱分解温度およびガラス転移温度を表1に示す
、また、実施例2〜lOで得られたポリイミド化合物の
赤外吸収スペクトルを測定したところ、いずれの場合も
実施例1の場合と同様に1780cm−”と1720c
m−’にイミド環形成に伴なうイミドカルボニル基のカ
ルボニル伸縮振動に基づく吸収が観察され、これらのポ
リイミド化合物においては少なくとも85%以上イミド
化が進行していることがわかった。実施例3および5の
ポリイミド化合物の赤外吸収スペクトルをそれぞれ第2
図および第3図に示す。
(2)比較例1〜9においては、合成したポリアミック
酸のイミド化を図るためにイミド化剤であるピリジンの
無水酢酸を添加した直後にポリイミド化合物が析出した
。得られたポリイミド化合物はいずれのフェノール系溶
媒にも非プロトン系極性溶媒にも不溶であった。中間生
成物であるポリアミック酸の固有粘度ηinhならびに
得られたポリイミド化合物の10%熱分解温度およびガ
ラス転移温度を実施例1と同様にして測定した結果を表
1に示す。
比肩む1坪 比較例1で用いた芳香族ジアミンD D Eo、100
モルのかわりに3,3°−ジクロコニ4.4°−ジアミ
ノジフエニルメタン0.100モルを仕込み、m−クレ
ゾール413gを加え、室温から昇温し、180℃で5
時間反応させ、重合とイミド化を一段階で行なった。得
られたポリマーは、赤外吸収スペクトルから少なくとも
85%以上イミド化が進行していることが認められた。
また、得られたポリイミドのηinhは、 0.78d
l/g(m−クレゾール中)であった、10%熱分解温
度は515℃、ガラス転移温度は268℃であった。
ル1(社)封 比較例12で用いた芳香族ジアミン3.3°−ジクロロ
−4,4’−ジアミノジフェニルメタンの代わりに2゜
4−ジアミノトルエンを用い、比較例12と同様に反応
させ、ポリイミドを合成した。得られたボリャーは、赤
外吸収スペクトルから少なくとも95%以上イミド化が
進行していることが認められた。
また、得られたポリイミドのηinkは、0.48dl
/g(m−クレゾール中)であった。10%熱分解温度
は485℃、ガラス転移湿度は290”C’であった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は、それぞれ実施例1.3
および5で製造したポリイミド化合物の赤外吸収スペク
トルを表す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 芳香族テトラカルボン酸二無水物2種以上と、一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、Xは、−O−、−S−、−CO−、−SO_2
    −、−CONH−、−(CH_2)n−(nは1〜4の
    整数である)▲数式、化学式、表等があります▼(Rお
    よびR′は、同一または異なり低級アルキル基、フッ素
    置換低級アルキル基またはハロゲン原子である)から選
    ばれる2価の基を表わす] で表わされる芳香族ジアミン少なくとも1種とを反応さ
    せてポリアミック酸を合成し、該ポリアミック酸をイミ
    ド化することからなる有機溶媒可溶性ポリイミド化合物
    の製法。
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