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JPS6126933A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPS6126933A
JPS6126933A JP14609584A JP14609584A JPS6126933A JP S6126933 A JPS6126933 A JP S6126933A JP 14609584 A JP14609584 A JP 14609584A JP 14609584 A JP14609584 A JP 14609584A JP S6126933 A JPS6126933 A JP S6126933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic recording
layer
back coat
surface area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14609584A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Ide
井出 敏秋
Toru Shimozawa
下沢 徹
Masaharu Nishimatsu
西松 正治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP14609584A priority Critical patent/JPS6126933A/ja
Priority to US06/726,974 priority patent/US4735844A/en
Publication of JPS6126933A publication Critical patent/JPS6126933A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/73Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer
    • G11B5/735Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer characterised by the back layer
    • G11B5/7356Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer characterised by the back layer comprising non-magnetic particles in the back layer, e.g. particles of TiO2, ZnO or SiO2
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/90Magnetic feature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24355Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/25Web or sheet containing structurally defined element or component and including a second component containing structurally defined particles

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (仁114ばI一 本発明は走行耐久性でバック面の削れがなく。
目づまり、ドロップアウトの少ない、且つ電磁変換特性
のすぐれた磁気記録媒体に関し、特に磁気記録層の設け
られた面とは反対側の面に設けられた塗膜層(バックコ
ート層)の組成に特徴を有する磁気記録媒体に関するも
のである。
(口  来   びその間1 。
現在、磁気記録媒体は、オーディオ、ビデオ、コンピュ
ーター、磁気ディスク等の分野で広範囲に使用されるよ
うになっており、それに伴い、磁気記録媒体に記録する
情報量も年々増加の一途をたどり、そのため磁気記録媒
体に対しては記録密度の向上が益々要求されるようにな
ってきている。
高密度記録用の磁気記録媒体に要求される条件の一つと
しては高抗磁力化、薄型化が理論的にも実験的にも提唱
されており、バックコート層のバインダー(結合剤)、
無機顔料、潤滑剤等の組成については種々提案が為され
ているが、従来の無機顔料は粒子が比較的大きく、アル
ミナ、シリカ等の硬いものは走行中のテープガイドなど
が削れてしまい、又表面性が悪く、電磁変換特性の低下
等の点で好ましくないものであった。
ハ □ 占を ′するための 本発明者等はそれらの欠点を改善すべく、鋭意研究の結
果、バックコート層に特定の平均粒径を有し、且つ特定
の比表面積を有する無機酸化物顔料を含有させることに
より、上記の問題点を解決できることを見出し、本発明
に到達したものである。
すなわち1本発明は非磁性基材の一方の面に磁気iil
!録層、他方の面にバックコート層を設けた磁気記録媒
体において、該バックコート層が、1次粒子の平均粒径
が50mP以下で且つBET法で35’m2/g以上の
比表面積を有する微粒子顔料を含有する放射線硬化型塗
膜からなることを特徴とする磁気記録媒体に関するもの
である。
1次粒子の平均粒径が50m、−以下で且つBET法で
35 m 2/ g以上の比表面積を有する無機酸化物
顔料を用いると、バックコートの表面粗度の向上が見ら
れ、型持低下が少なく、エンベロープがよく、摩擦も低
く、削れの少ないものが得ら°れる。
無機酸化物顔料がバックコート層に添加される時、従来
までのアルミナ、シリカ等の硬いものでは走行中のテー
プガイドなどが傷つけられ、好ましくないものと考えら
れていたが、平均粒径の小さい微粒子無機酸化物顔料は
何故か顔料として軟かいためか、そのように硬度の大き
い無機顔料も使用でき、テープのガイド削れも生じない
微粒子を50m5(500八)以下に調製することは自
由にできる。上記微粒子無機酸化物とカーボンブラック
を組合わせて使用するとき、表面性の向上がみられ、非
常に好ましい。特に両者とも同一範囲の粒径を使用する
とき最も好ましい結果が得られる。
又、且つ無機酸化物の比表面積がBET法で35 m 
2/ g未満であると、何故かバンクコートに添加した
時、硬度が硬くなりテープのガイド削れ等を発生するた
め好ましくない。
本発明の微粒子無機酸化物の分散性をよくするために、
分散剤、例えば界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸エステル等
を使用すると好ましい。
本発明で用いる微粒子無機酸化物顔料としては。
ZrO2、Cr203 、A1203 、Y2O3、C
eO2,Fe3O4,Fe2O3、ZrSiO4,5b
20 .5n02.TiO2等が挙げられる。これらの
ものが微粒子顔料である場合、その硬度の高さにもかか
わらず意外にも使用出来る。
これら微粒子顔料の粒径は50 m、” (500A)
以下、さらに好ましくは300^以下のものである。微
粒子顔料の粒径が500Aを超えると、硬度の大きい顔
料はテープのガイド削れを生ずる等のため好ましくない
これら微粒子顔料は、例えば5i02の場合。
■無水硅酸の超微粒子コロイド溶液(スノーテックス、
水系、メタノールシリカゾル等1日産化学)■精製四塩
化ケイ素の燃焼によって製造される超゛ 微粒子状無水
シリカ(標準品100A)(アエロジル、日本アエロジ
ル株式会社)などが挙げられる。
又、前記■の超微粒子コロイド溶液及び■と同様の気相
法で製造される超微粒子状の酸化アルミニウム、並びに
酸化チタン及び前述の微粒子顔料が使用され得る。
本発明のバックコート層に使用するカーボンブラックは
ファーネス、チャンネル、アセチレン、サーマル、ラン
プ等、いずれの方法で製造されたものでもよいが、アセ
チレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラ
ック、ローラーおよびディスクブラックおよびドイツナ
フタリンブラックが好ましい。本発明で使用するカーボ
ンブラックの粒子径は50mP以下、特に好ましくは3
0m7−以下である。粒子径50 m 、yを超えると
、組み合わせた場合、バックコート面の粗度が大きく、
電磁変換特性の点でも劣り、分散性が悪くなる。
本発明のバックコート層には、その他、通常この種バッ
クコート層に用いられる有機バインダー、潤滑剤、分散
剤、帯電防止剤等を常法に従って用いることができる。
本発明のバックコート層で用いる有機バインダーとして
好ましいものはアクリル変性塩化ビニルー酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体(カルボン酸導入のものも含
む)及びウレタンアクリレ−1−からなる放射線硬化系
樹脂からなるものであり、放射線硬化系樹脂については
前記の好ましい組合せの外に、ラジカル重合性を有する
不飽和二重結合を示すアクリル酸、メタクリル酸、ある
いはそれらのエステル化合物のようなアクリフル系二重
結合、ジアリルフタレートのようなアリル系二重結合、
マレイン酸、マレイン酸誘導体等の不飽和結合等の、放
射線照射による架橋あるいは重合乾燥する基を熱可塑性
樹脂の分子中に含有または導入した樹脂等を用いること
ができる。その他、使用可能なバインダー成分としては
、単量体としてアクリル酸、メタクリル酸、アクリルア
ミド等がある。二重結合のあるバインダーとしては、種
々のポリエステル、ポリオール、ポリウレタン等をアク
リル二重結合を有する化合物で変性することもできる。
更に必要に応じて多価アルコールと多価カルボン酸を配
合することによって種々の分子量のものもできる。放射
線感応樹脂として上記のものはその一部であり、これら
は混合して用いることもできる。さらに好ましいのは(
A)放射線によより硬化性をもつ不飽和二重結合を2個
以上有する、分子量5,000〜100,000のプラ
スチック状化合物、(B)放射線により硬化性をもつ不
飽和二重結合を1個以上有するか、又は放射線硬化性を
有しない、分子量3,000〜100゜000のゴム状
化合物、および(C)放射線により硬化性をもつ不飽和
二重結合を1個以上有する、分子量200〜3,000
の化合物を、(A)20〜70重量%、(B)20〜8
0重量%、(C)10〜40重量%の割合で用いた組合
せである。
放射線硬化系樹脂を°用いた場合、硬化時間が短かく1
巻き取り後のバックコート表面の充填剤等の磁性層への
転移がないので、好適である。一方、熱硬化性樹脂の場
合、硬化時の巻きしまりによるバックコート面の裏型転
移のため、熱硬化中のジャンボロールの内側、外側での
電磁変換特性の差が問題となる。
本発明のバックコート層に用いられる潤滑剤としては従
来この種バックコート層に用いられる潤滑剤としてシリ
コンオイル、弗素オイル、脂肪酸、脂肪酸エステル、パ
ラフィン、流動パラフィン。
界面活性剤等を用いることができるが、特に脂肪酸およ
び/又は脂肪酸エステルを用いるのが好ましい。
脂肪酸としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸
、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リルン酸、
ステアロール酸等の炭素数12以上の脂肪酸(RCOO
H,Rは炭素数11以上のアルキル基)であり、脂肪酸
エステルとしては、炭素数12〜16個の一塩基性脂肪
酸と炭素数3〜12個の一価のアルコールからなる脂肪
酸エステル類、炭素数176個以上の一塩基性脂肪酸と
該脂肪酸の炭素数と合計して炭素数が21〜)3個より
成る一価のアルコールとから成る脂肪酸エステル等が使
用される。
シリコーンとしては脂肪酸変性よりなるもの、一部フッ
素変性されているものが使用される。アルコールとして
は高級アルコールよりなるもの、フッ素としては電解置
換、テロメリゼーシ目ン、オリゴメリゼーション等によ
って得られるものが用いられる。
潤滑剤の入っていないバックコート層は摩擦係数が高い
ため画像のゆらぎが生じ、ジッターが発生し易いと共に
、特に高温走行下で摩擦係数が高いためバックコート削
れが発生し易く、巻きみだれを生じるものである。
分散剤としては有機チタンカップリング剤、シランカッ
プリング剤や界面活性剤が、帯電防止剤としてはサポニ
ンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グ
リセリン系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤
;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム類、ピリ
ジンその他の複素環類、ホスホニウム又はスルホニウム
類などのカチオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン酸
、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を
含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン
酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類等
の両性活性剤などが使用される。
本発明における微粒子無機酸化物顔料、カーボンブラッ
ク、有機バインダー、潤滑剤、その他添加剤の使用割合
は、微粒子顔料については、バックコート層の有機バイ
ンダー、潤滑剤中に微粒子顔料/有機バインダー=47
1〜1/4が好ましい。あまり多すぎると微粒子のため
分散しにくく、あまり少ないとバックコート層がもろく
なる。さらに好ましいのは3/1〜1/3である。又、
有機バインダー:潤滑剤=l oo : 20.カーボ
ンブラックについてはカーボンブラック:微粒子顔料=
1/9〜8/2、好ましくは1/9〜515である。
バインダー量が多すぎるとブロッキングが出、バインダ
ーが少なすぎるとカレンダ一工程での付着が発生して好
ましくない。
なお本発明のバックコート層の塗布乾燥後の厚みは0.
3〜10.aamの範囲が一般的である。
本発明において架橋に使用する活性エネルギー線として
は、放射線加速器を線源とした電子線、Co60を線源
としたγ−線、5r90を線源としたβ−線、X線発生
器を線源としたX線あるいは紫外線等が使用される。
特に黒線線源としては吸収線量の制御、製造工程ライン
への導入、電離放射線の遮蔽等の見地から放射線加熱器
により放射線を使用する方法が有利である。
一方、本発明の磁性層は、強磁性微粒子およびバインダ
ーを含む塗膜からなる塗布型および強磁性金属薄膜より
なる金属薄膜型のいずれも適用でき、強磁性物質として
はγ−Fe2O3、Fe3O4、Coドープ’F  F
 82 o3 、  CoドープンF e 203  
F s 304固溶体、C’o系化合物被覆型’2r 
 F e 203 、 Co系化合物被覆型γ−Fe3
04 (2’  Fe2O3との中間酸化状態も含む、
ここでいうCo系化合物とは、酸化コバルト、水酸化コ
バルト、コバルトフェライト、コバルトイオン吸着物等
、コバルトの磁気異方性を保磁力向上に活用する場合を
示す)、あるいは鉄、コバルト、ニッケルその他の強磁
性金属あるいはFe−Co、 Fe−Ni、  Co−
Ni、  Fe−Rh、  Fe−Cu、  Fe−A
u、  Co−Cu、 C。
−Au、  Co−Y、  Co−La、  Co−P
r、  Co−Gd、  Co−8m、  Go−Pt
 、 Ni−Cu、Fe−Co−Nd、  Mn−B1
.  Mn−3b、  Mn−A1.  Fe−Co−
Cr、  Go−Ni−Crのような磁性合金、更にB
aフェライト、Srフェライトのようなフェライト系磁
性体を挙げることができる。
従来、強磁性粉末としては例えばγ−Fe2O3、CO
含有2’Fe2O3、F e 304 、’C。
含有Fe3 o4.CrO2等がよく使用されていたが
、これら強磁性粉末の保磁力および最大残留磁束密度等
の磁気特性は高感度高密度記録用としては不十分であり
、約1 )z m以下の記録波長の短い信号や、トラッ
ク巾の狭い磁気記録にはあまり適していない。
磁気記録媒体に対する要求が厳し・くなるにつれて、高
密度記録に適する特性を備えた強磁性粉末が開発され、
また提案されている。このような磁性粉末はFe、Co
、Fe−Co、Fe−Co−Ni、Co−Ni等の金属
または合金、これらとA1.Cr、Si等との合金など
がある。かかる合金粉末を用いた磁気記録層は高密度記
録の目的には高い保磁力と高い残留磁束密度とを有する
必要があり、上記磁性粉末がこれらの基準に合致するよ
うに種々の製造方法或いは合金組成を選択するのが好ま
しい。
本発明者等は種々の合金粉末を用いて磁気記録媒体を製
作したところ、BET法による比表面積が48m2/g
以上で、磁性層の保磁力が1000Oe以上で、しかも
磁性層、の表面粗度〔後述のタリステップによる測定に
おいてカットオフ0゜17mmでR20(20回平均値
)のこと、以下同じ〕が0.08P以下のときに、ノイ
ズレベルが充分に低く、高密度、短波長の記録に適する
磁気記録媒体が得られることを見出しているが、このよ
うな磁性層と本発明のバックコート層とを組合せた場合
には、シンチング現象(急速停止時の巻きゆるみ)、ド
ロップアウト、摩擦の減少という効果が生じ、更に磁気
テープのベースであるポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド等の
プラスチックフィルムが約11ノ・m程度以下という薄
いものが用いられる傾向から、テープを巻装したときの
巻締りが益々大きくなり、バックコート面の粗さが磁性
面へ転写して出力低下の原因となってくるが、上記磁気
記録層、バックコート層の組合せでは、このような問題
点も改善され好ましい。なお、強磁性物質として強磁性
金属を主成分とするものは、塗膜の電気抵抗が高くドロ
ップアウトを発生し易いので帯電対策が必要であるが、
本発明のバックコート層との組合せにより、そのような
問題も解決され得、極めて好都合である。
上記磁気記録層における保磁力の好ましい範囲は100
0〜2000Oeであり、これ以上の範囲では記録時に
磁気ヘッドが飽和し、また消磁が困難になる。磁性粉の
比表面積は大きい程S/N比を改善する傾向があるが、
あまり比表面積が大きいと磁性粉へのバインダー中への
分散が悪くなり、また効果が飽和する傾向を有すること
が分った。一方、磁気記録層における表面粗度は記録感
度に影響を与え、その表面粗度が小さいと短波長の記録
感度が上昇する。上記の特性を満足させ得る強磁性合金
としてはC01Fe−Co、Fe−Go−Ni、Co−
Niなど、またこれにCr。
A1.Si等を添加した微粉末が用いられる。これらは
金属塩をBH4等の還元剤で湿時還元した微粉末、酸化
鉄表面をSt化合物で被覆した後、F12ガス中で乾式
還元した微粉末、或いは合金を低圧アルゴン中で蒸発さ
せた微粉末などで、軸比1:5−1:10を有し、残留
磁束密度Br=、2000〜3000ガウスのもので、
且つ上記保磁力及び比表面積の条件を満たすものである
合金磁性粉は各種バインダーを用いて磁性塗料とするこ
とができるが、一般には熱硬化性樹脂系バインダー及び
放射線硬化系バインダーが好適であり、その他添加剤と
して分散剤、潤滑剤、帯電防止剤を常法に従って用いる
ことができる。BET比表面積が48m2/g以上の磁
性粉を用し)るため、分散性に問題があるので分散剤と
しては界面活性剤や有機チタンカップリング剤、シラン
カップリング剤などを用いると良い。バインダーとして
は塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体
、ポリウレタンプレポリマー及びポリイソシアネートよ
り成るバインダー、或いはこれに更にニトロセルロース
を加えたバインダー、その他公知の熱硬化性バインダー
、或いはイオン化エネルギーに感応するアクリル系二重
結合やマレイン系二重結合などを樹脂の基として含有す
る放射線硬化型バインダーなどが使用できる。
通常の方法に従って、合金磁性粉末をAインダー及び所
定の溶剤並びに各種添加剤と混合して磁性塗料とし、こ
れをポリエステルベース等の基体に塗布し、熱硬化また
は放射線硬化して磁性膜を形成し、そしてさらにカレン
ダー加工を行なう。
なお磁性面、バック面がいずれも放射線硬化型のバイン
ダーを用いる場合には、製造上、連続硬化が可能であり
、上記の裏型転写がないのでドロップアウトが防止でき
、さらに好ましい。その上、放射線硬化はオンライン上
で処理できるので省エネルギ一対策、製造時の人員の減
少にも役立ち、コストの低減につながる。特性面では熱
硬化時の巻きしまりによるドロップアウトの外に、ロー
ル状に巻かれたときの内外径の個所の圧力のちがいによ
り磁気テープの長さ方向の距離による出力差が生じるこ
ともなくなる。ベース厚が11pm以下と薄くなり、ま
た金属磁性粉の硬度がγ−Fe2O3などの磁性酸化物
よりも小さいために磁性層の表面硬度が小さく巻きしま
りの影響を受は易くなるが、放射線硬化型のバックコー
ト層ではこの影響を取除くことができ、内外径での出力
差やドロップアウトの差を除くことができるため特に好
ましい。
また上記組合せの他、磁気記録層として強磁性金属薄膜
を用い本発明のバックコート層と組合せた場合には、そ
の電磁変換特性の良好さ、表面粗度の良好さ、カールの
防止、ドロップアウトの低下等の効果が発揮され、好ま
しい組合せである。
仁迂見乳Δ肱未 以上、記載のとおり、本発明にあっては、バックコート
層に1次粒子の平均粒径が50mP以下で且つBET’
法で35 m 2/ g以上の比表面積を有する微粒子
顔料を含有することにより、バックコートの表面粗度の
向上が見られ、型持低下がなく、エンベロープがよく、
摩擦も低く、走行中にテープガイドを傷つけることがな
い。そして、平均粒径が50m、−以下となると軟かく
なり、硬度の大きい顔料もテープガイドを傷っけないの
で、それらの特性を生かすことができ、すぐれた磁気記
録媒体が得られる。
(ホ)発Hの利 分野 本発明の磁気記録媒体はオーディオ、ビデオ、コンピュ
ーター、磁気ディスク等の分野に広範囲に使用されて好
適である。
(へン 明の 体的実施例 以下に本発明の実施例を示す。なお、本発明がこの実施
例に限定されるものでないことは理解されるべきである
実施例 下記、のような数種の磁性層およびバンク層を形成し、
これらを組合せて磁気テープを製造し、本発明の効果を
見た。
実施例1 ◎電盤1(金属酸化物型)の形p二 U(熱硬化型磁性層)     重量部コバルト被覆針
状γ−Fe203  120部(長軸0.4P、車軸0
.0SP、 He 6000 e )カーポジブラック
            5部(帯電防止用三菱カーボ
ンブラックM A −600)δ−A1203粉末(0
,5,−・粉状)  2部分散剤(大豆油精製レシチン
)      3部溶剤(MEK/トルエン50150
)    100部上記組成物をボールミル中にて3時
間混合し、針状磁性酸化鉄を分散剤により良く湿潤させ
る。
次に 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体    15部(ユニオ
ンカーバイト社製VAGH) 熱可塑性ウレタン樹脂        1.5 部(日
本ポリウレタン社製ニラポラン3022)溶剤(MEK
/トルエン 50150)   200部潤滑剤(高級
脂肪酸変性シリコンオイル)3部の混合物を良く混合溶
解させる。
これを先の磁性粉処理を行なったボールミル中に投入し
、再び42時間分散させる。分散後、磁性塗料中のバイ
ンダーの水酸基を主体とした官能基と反応し架橋結合し
得るイソシアネート化合物(バイエル社製デスモジュー
ルし)を5部(固形分換算)、上記ボールミル仕込塗料
に20分で混合を行なった。
磁性塗料を15.−のポリエステルフィルム上に塗布し
、永久磁石(1600ガウス)上で配向させ、赤外線ラ
ンプまたは熱風により溶剤を乾燥させた後、表面平滑化
処理後、80℃に保持したオーブン中にロールを48時
間保持し、イソシアネートによる架橋反応を促進させた
it眉じζ〕」1躬J1峡」「梨1111り一    
重量部コバルト被覆針状で−Fe203  120部(
長軸0.4)、、単軸0.05.−1Hc 6000 
e )カーボンブラック           5部(
帯電防止用三菱カーボンブランクM A −600)d
、−AI203粉末(o、5.−粉状)  2部分散剤
(大豆油精製レシチン)      3部溶剤(M’E
K/)−ルエン50150)    100部上記組成
物をボールミル中にて3時間混合し、針状磁性酸化鉄を
分散剤により良く湿潤させるう次に アクリル二重結合導入飽和ポリエステル樹脂】0部(固
型分換算) アクリル二重結合導入塩酢ビ共重合体 10部(固型分換算) アクリル二重結合導入ポリエーテルウレタンエラストマ
ー       10部(固型分換算)溶剤(MEK/
)−ルエン50150)   200部潤滑剤(高級脂
肪酸変性シリコンオイル)3部のバインダーの混合物を
良く混合溶解させる。これを先の磁性粉処理を行なった
ボールミル中に投入し再び42時間混合分散させる。
この様にして得ら九た磁性塗料を15Pのポリエステル
フィルム上に塗布し、永久磁石(16゜0ガウス)上で
配向させ、赤外線ランプ又は熱風により溶剤を乾燥させ
た後、表面平滑化処理後、ESI社製エレクトロカーテ
ンタイプ電子線加速装置を使用して、加速電圧150K
eV、電極電流20mA、全照射量5 M r a d
の条件下でN2雰囲気下にて電子線を照射し、塗膜を硬
化させた。
◎バラフコ−ト層の形′ バヱ文旦二上夏J(放射線硬化型)   重量部TiO
220mP    100 (BET法比表面積 50m2/g) 潤滑剤 ステアリン酸          4ステアリ
ン酸ブチル       2 アクリル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコー
ル共重合体(分子量4万)20ブチラール樹脂    
         10アクリル変性ポリウレタンエラ
ストマー(b法)混合溶剤(MIBK/トルエン)  
 2504(とりsVニ」り腎メユ(放射線硬化型) 
  重量部コロイダル5i02  粒径可変    1
00(BET法比表面積    可変) アクリル変性塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコー
ル共重合体(下記a法、分子量3万)  40アクリル
変性ポリウレタンエラストマー(下記す法) 分子量2
0.000    40多官能アクリレ一ト分子量1.
000    20オレイン酸           
     4混合溶剤(MIBK/トルエン)    
2500上記混合物中の放射線感応性バインダーの合成
方法を以下に示す。
a)塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体のアクリル変性体の合成 エスレックA750重量部とトルエン1250重量部、
シクロへキサノン500重量部を51の4つロフラスコ
に仕込み加熱溶解し80℃昇温後、トリレンジイソシア
ネートの2−ヒドロキシエチルメタクリレートアダクト
×を6.14重量部加え、更にオクチル酸スズ0.01
2重量部、ハイドロキノン0.012重量部を加え、8
0℃でN2気流中NCO反応率が90%以上となるまで
反応せしめる。反応終了後、冷却してメチルエチルケト
ン1250重量部を加え希釈する。
×トリレンジイソシアネート(TDI)の2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート(2HEMA)アダクトの製法 TDI348重景部をN重量流中11の4つロフラスコ
内で80℃に加熱後、2HEMA260重量部、オクチ
ル酸スズ0.07重量部、ハイドロキノン0.05重量
部を反応缶内の温度が80〜85℃となるように冷却コ
ントロールしながら滴下終了後、80℃で3時間攪拌し
反応を完結させる。反応終了後、取出して冷却、白色ペ
ースト状の2HEMAを得た。
b)ウレタンエラストマーアクリル変性体の合成末端イ
ソシアネートのジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)系ウレタンプレポリマー(日本ポリウレタン製、
ニラボラン3119)250重量部、2HEMA32.
5重量部、ハイドロキノン0..007重量部、オクチ
ル酸スズQ、0(’19重量部を反応缶に入れ、80℃
に加熱溶解後TDI43.5重量部を反応缶内の温度が
80〜90℃となるように冷却しながら滴下し、滴下終
了後80℃でNGO反応率95%以上となるまで反応せ
しめる。
これら2種のバック層を先に磁気記録層を形成した基材
の反対面側に乾燥厚みが1.0Pmになるように塗布、
乾燥を行ない、カレンダーにて表面平滑処理を行なった
後、エレクトロカーテンタイプ電子線加速装置を用いて
加速電圧150KeV、電極電流10mA、吸収線量3
 M r a dの作動条件の下でN2ガス雰囲気にお
いて電子線をバック層に照射し硬化を行なわせた。
上記各磁性層、バック層を組合せて得られた磁気記録媒
体についての種々の特性を第1表に示す。
なおバック層2の5i02としては平均粒径16m 、
u、BET比表面積130m2/gのものを用いた。比
較例としてバック層1におけるTiO2に代えて、BE
T比表面積20m2/g、平均粒径0 、25.−mの
T i O2を用いたものを採用した(比1′)。
第1表より、一方の面でも放射線硬化型のものの方(N
o、2.3.4)が電磁変換特性が良く、特にバック面
の有機バインダーが(A)(B)(C)成分のものの場
合(バック層2)の方がバックコート削れが良いことが
判る。また微粒子顔料の平均粒径が50m7−以下のも
のはガイド削れもなく良好である。これに対し、比較例
はガイド削れが大となり、そのため巻姿も悪くなり、カ
イト削れの異物等がバック面に付着し、摩擦の上昇が見
られる。またそのためドロップアウトの増加がある。
次いで上記磁性層2とバックコート層2とを組合せて製
造した磁気テープについて、微粒子顔料の粒径の変化に
伴う各特性の変化を第2表に示す。
なお、微粒子顔料として前述の製法■の5i02をバッ
ク層2のコロイダルシリカに代えて用いた。
又、比較例としてバックコート層において本発明の範囲
外の粒径のものを用いた。
第2表から次のようなことが言える。本発明の微粒子顔
料を採用すると、硬度が高いものでも、50mP以下の
ものは意外にもバックコート削れが良好であり、型持上
でもすぐれている。摩擦も初期より低く、走行後も低い
。そのため巻姿良好であり、画像ゆらぎがない。一方、
100m、L−のちのでは摩擦の上昇があった。
実施例2 下記のようにして数種の合金磁性層を形成し、実施例1
のバック層とこれらを組合せて磁気記録媒体を製造し1
本発明の効果をみた。
礁m欠豚戒。
湿式還元法により種々の合金粉末を製造した。
これらは軸比(短軸/長軸)が115〜1/lOの針状
粒子より成り、残留磁束密度2000〜3000ガウス
、保磁力1000〜2000OeCBET比表面積45
〜70m2/gを有するものであった。これらの磁性粉
を次の配合比で通常の方法で混合し、各磁性層を形成し
た。
胤炸11(熱硬化型)        重量部  ・F
 e −Co −N i合金粉末      100(
Hc=1200Oe、長軸0.4Fm、短軸0.057
=mBET比表面積 !12m2/g) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体(
米国UCC社製VAGH)      15ポリウレタ
ンプレポリマー       10(バイエル社製デス
モコール22) メチルエチルケトン/トルエン(1/1)  250ミ
リスチン酸              2ソルビタン
ステアレート         2この混合物にポリイ
ソシアネート(バイエル社製デスモジュールし)30重
量部加えて磁性塗料とし、ポリエステルフィルムに3.
5Pの厚さで形成し、カレンダー加工した。
員ユ厘k(放射線硬化型) 磁性層3と同様な磁性合金粉末及びベースを用い、次の
混合物 重量部 Fe−Co−Ni合金粉末       100塩化ビ
ニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体(米国U
CC社製VAGH)、      +5ポリビニルブチ
ラール樹脂        10アクリル二重結合導入
ウレタン10 メチルエチルケトン/トルエン(50150)  25
0をポリエステルフィルムに3.5Fの厚さに塗布し、
電子線硬化とカレンダー加工を行った。
この磁性層3,4とバラフコ−1一層1,2を組合せた
磁気記録媒体の特性を第3表に示す。バックコート層2
については、SiO2(平均粒径12mP、’BET比
表面積200m2/g)を使用した。なお比較例として
バックコート層2における5i02として平均粒径Lo
oms、BET比表面積25m2/gのものをバックコ
ート層として採用した(バック面2′)。ただし本実施
例の場合は各層の形成ごとにカレンダー加工を実施した
。表中■、■は層形成順序を示す。
第3表から合金磁性粉についても、バンク面の粗度が良
好であり、電磁変換特性での低下が見られず、ガイド削
れも発生しないし、画像ゆらぎもなかった。そのため微
細なドロップアウトもなく、強じんな塗膜で、ケズレも
なく、ドロップアウトも少ないという特性は非常に重要
である。粒子径大のものはガイド削れ大、巻姿も悪く、
摩擦が高かった。
なお、磁性層3−バック層1の組合せにおいて、バック
面を先に形成し磁性面を後から形成した場合、型持は外
;0.0、内;−0,8であり、熱硬化時の巻きしまり
の影響が大であった。したがってこの場合は磁性面を先
に形成した方が型持低下が少な(でよいと言える。
次に上記の磁性層4−バック層2の組合せにおけるビデ
オテープの表面粗度について検討した。
第1図はビデオテープを3.8m/secで駆動 。
し、中心周波数5MHzで記録、再生した場合のS/N
比(相対値)を示す。ただし曲線の添字は磁性層の表面
粗度である。これから判るように、磁性層の表面粗度が
O,,08,−m以下で、バックコート層の表面粗度が
0 、6 Pm以下のときにSlN比を高く保つことが
できる。他の組合せの場合も全く同様であった。
上記のビデオテープについて、磁性層の表面粗度が0.
O8Pm以下で且つバックコート層の表面粗度が0.0
5〜0.6.−mの範囲にあるものについて、合金粉末
のBET比表面積とS/Nとの関係を調べたところ第2
図に示す結果を得た。
ただし55dBを基準とした。これからBET値48 
m 2/ g以上のときにすぐれた特性が得られること
が判る。他の場合も同様であった。
更に巻きしまりを測定したところ、40℃、80%RH
では全て良好であった。
実施例4 厚さ10.−mのポリエチレンテレフタレートベースの
片面に真空蒸着法によりCo−N+金合金Hc 110
0Oe)を平均厚0.2.wmに蒸着し磁性薄膜を形成
した。
このようにして金属薄膜からなる磁気記録層を形成した
基材の反対面側に実施例1,2のバックコート層1.2
を乾燥厚みが1.0Pmになるように塗布、乾燥を行な
い、カレンダーにて表面平滑処理を行なった後、エレク
トロカーテンタイプ電子線加速装置を用いて加速電圧1
50KeV、電極電流10mA、吸収線量3Mr’ad
の作動条件下でN2ガス雰囲気において電子線をバック
コート層に照射し硬化を行なわせた。これらの磁気テー
プの諸特性についての試験結果を第4表に示す。
バックコート層2についてはSiC2(平均粒径3、 
OmP、 B E T比表面積80m2/g)を用いた
第4表 第4表から金属蒸着テープの場合も、バック面の粗度が
改善され、電磁変換特性上の向上と併せてガイド削れが
なくなり、走行性が良好であり、また金属蒸着テープ特
有のカールの問題も解決されていることが判る。
実施例5 上記バックコート層2において、5i02(平均粒径3
0m、−1BET比表面積80m2/g)X重量部とカ
ーボンブラック(30m、−)y重量部(x+y=20
0)を添加した。このものと磁性層2とを組合せた磁気
テープの特性を第5表に示す。
第5表からカーボンブラックを混入することにより表面
性の改善及びドロップアウトが低減でき、効果的である
ことが判る。また無機顔料/カーボンブラックの比率は
、971以上ではドロップアウトが多く、1/9以下で
は巻姿が悪く削れがあるので9/1〜1/9が適当であ
り、この中でも7/3〜3/7が好ましい範囲であった
。また比重差がカーボンが入ることによって大となるた
め、極度の摩擦の低下がもたらされた。
なお、合金磁性層、強磁性薄膜を組合せた場合にも同様
の結果が得られることが判った。
本発明のバックコート層で用いるポリマー、オリゴマー
の分子量は次のような測定方法による数平均分子量によ
っている。
*GPCによるバインダーの平均分子量測定GPC(G
el  Permeation  Chromatog
raphy)とは試料中の分子を移動相中のその大きさ
に基いて分離する方法で、分子ふるいの役をする多孔質
ゲルをカラムに充填し液体クロマトグラフィーを行なう
方法である。
平均分子量を算出するには標準試料として分子量既知の
ポリスチレンを使いその溶出時間から検量線を作成する
。これよりポリスチレン換算の平均分子量を計算する。
与えられた高分子量物質中に分子量Miである分子がN
1個あったとすると 数平均分子量M n =  ΣN1M1  て表わせる
ΣNi 又、上記特性の測定方法は以下のようである。
1)バックコート面削れ 一般市販のVH8方式VTRを用い、40℃、80%の
環境下で100回走行させた後バックコート面の傷のつ
き具合を11察した。◎は非常にきれいな状態、Oは汚
れがない状態、×は汚れがひどい状態を示す。
2)ドロップアウト 40℃、80%RH,VHSデッキヲ用イ、5M Hz
の単一信号を記録し、再生した場合の信号が、平均再生
レベルより18dB以上低下する時間が15戸秒以上で
あるものの個数を、サンプル10個について1分間当り
で数え、その平均をとった。磁気テープ走行前のもの(
初)と、100回走行後のものについて測定した。
3)表面粗度 タリステップ(TAYLOR−HOBSON社製)を用
いて得たチャートから20点平均法で求めた。カットオ
フ0.17mm、針圧0.IX2゜5Pを用いた。不均
一部の表示は、測定データよ   4り不均一箇所によ
るものとわかるものをピックアップした(その場合、バ
ック面粗度の均一部のデータからは前記不均一部を除外
した)。
4)電磁変換特性 中心周波数5 M Hzで記録、再生し、5MHzから
0.7MHzはなれたときのS/N比(相対値)を示す
。比較例をOdBの基準とする。VH8のVTRを改遺
し5 M Hzまで測定できるようにした。
5)電顕撮影法 a)透過電顕によりテープからの抽出法により、平均粒
子径を測定する。
b)走査型電顕による断面写真法による。
6)摩擦係数 直径4mmの表面を研磨したアルミ円柱に磁気テープの
バック面を内側にして18o0の抱き角で巻きつけ、2
cm/秒で走行し、送り出し側と巻き取り側のテンショ
ンを測定し計算より求めた。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁気記録媒体の磁性層及びバックコート層の表
面粗度とS/Nの関係を示すグラフ、第2図は合金磁性
粉末のBET比表面積とS/Nの関係を示すグラフであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性基材の一方の面に磁気記録層、他方の面に
    バックコート層を設けた磁気記録媒体において、該バッ
    クコート層が、1次粒子の平均粒径が50mμ以下で且
    つBET法で35m^2/g以上の比表面積を有する微
    粒子顔料を含有する放射線硬化型塗膜からなることを特
    徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)磁気記録層が、BET法で48m^2/g以上の
    比表面積を有する強磁性合金粉末を樹脂バインダー中に
    分散したものからなり、該磁性層の保磁力が1000O
    e以上であり、磁性層の表面粗度が0.08μm以下で
    ある、特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  3. (3)磁気記録層が強磁性薄膜からなる、特許請求の範
    囲第1項記載の磁気記録媒体。
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