JPS61141648A - 亜鉛めつき鋼部材の腐食防止及び密着性向上方法 - Google Patents
亜鉛めつき鋼部材の腐食防止及び密着性向上方法Info
- Publication number
- JPS61141648A JPS61141648A JP26347184A JP26347184A JPS61141648A JP S61141648 A JPS61141648 A JP S61141648A JP 26347184 A JP26347184 A JP 26347184A JP 26347184 A JP26347184 A JP 26347184A JP S61141648 A JPS61141648 A JP S61141648A
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- JP
- Japan
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- galvanized steel
- zinc
- cement
- corrosion
- water
- Prior art date
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- Pending
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、亜鉛めっき鋼部材の腐食防止及び密着性向上
方法に関する。
方法に関する。
近年、鉄筋コンクリート製の構造物や橋梁において、鉄
筋からのコンクリートの剥離が問題視されている。この
ようなコンクリートの剥離は、骨材として海砂を使用す
る場合のほか、コンクリート構造物や橋梁が海水に浸漬
され、或いは海洋に近いところにある場合にも生じると
ころから、塩化物により鉄筋が腐食し、その腐食生成物
がコンクリートと鉄筋との密着性を損なうためであると
みられてい、る。このために、従来より、コンクリート
の剥離が生じる環境においては、コンクリート構造物の
鉄筋の耐食性を向上させるために、鉄筋に亜鉛めっきを
施こすことが行なわれている。
筋からのコンクリートの剥離が問題視されている。この
ようなコンクリートの剥離は、骨材として海砂を使用す
る場合のほか、コンクリート構造物や橋梁が海水に浸漬
され、或いは海洋に近いところにある場合にも生じると
ころから、塩化物により鉄筋が腐食し、その腐食生成物
がコンクリートと鉄筋との密着性を損なうためであると
みられてい、る。このために、従来より、コンクリート
の剥離が生じる環境においては、コンクリート構造物の
鉄筋の耐食性を向上させるために、鉄筋に亜鉛めっきを
施こすことが行なわれている。
他方、長大橋ケーブルの防食のために、これを高分子樹
脂被覆管により覆って、ケーブルと被覆管との隙間をセ
メントミルクでグラウテイングする方法も提寓されてい
る。更に、防食性を高めるために、ケーブル材としてP
C鋼線に代えて、亜鉛めっき鋼線の使用も図られている
。
脂被覆管により覆って、ケーブルと被覆管との隙間をセ
メントミルクでグラウテイングする方法も提寓されてい
る。更に、防食性を高めるために、ケーブル材としてP
C鋼線に代えて、亜鉛めっき鋼線の使用も図られている
。
しかし、このように亜鉛めっき鋼部材がセメントやコン
クリートのような水硬性無機材料を凝結材とする構造物
中に組み込まれるとき、上記水硬性無機材料が硬化する
までの間にセメントの高pHのために両性金属である亜
鉛が腐食して、本来の機能を果たすべきセメント硬化後
の亜鉛めっき鋼部材の耐食性に寄与する亜鉛量が減少し
、セメントやコンクリートとの密着性に劣ることとなる
。
クリートのような水硬性無機材料を凝結材とする構造物
中に組み込まれるとき、上記水硬性無機材料が硬化する
までの間にセメントの高pHのために両性金属である亜
鉛が腐食して、本来の機能を果たすべきセメント硬化後
の亜鉛めっき鋼部材の耐食性に寄与する亜鉛量が減少し
、セメントやコンクリートとの密着性に劣ることとなる
。
即ち、亜鉛は、よく知られているように、両性金属であ
って、酸性及びアルカリ性のいずれの領域においても腐
食を生じやすい。例えば、通常、一般に使用される普通
ポルトランドセメントを水で混練して得られるセメント
ペーストは、セメントの主成分の一つである酸化カルシ
ウムに起因して、pH12,5〜13.0の高アルカリ
性となるため、亜鉛は、次式に示す反応に従って、この
高アルカリ性環境において腐食するとみられる。
って、酸性及びアルカリ性のいずれの領域においても腐
食を生じやすい。例えば、通常、一般に使用される普通
ポルトランドセメントを水で混練して得られるセメント
ペーストは、セメントの主成分の一つである酸化カルシ
ウムに起因して、pH12,5〜13.0の高アルカリ
性となるため、亜鉛は、次式に示す反応に従って、この
高アルカリ性環境において腐食するとみられる。
2Zn”−= Zn”+ 2e
2Zn”+ CaO+ 4on−+ 3HzO→CaZ
nz(OH)612HzO本発明者らは、上記のように
、セメントやコンクリートからなる構造物に亜鉛めっき
鋼部材が組み込まれる場合の亜鉛めっき鋼部材の腐食を
防止すると共に、亜鉛めっき鋼部材のセメントやコンク
リートに対する密着性を高めるために鋭意研究した結果
、亜鉛めっき鋼部材を組み込むセメント又はコンクリー
ト構造物を構成するためのセメントを混練する際に、亜
鉛イオンを含む水溶液にてセメントを混練することによ
り、上記反応を抑制し、従って、亜鉛めっき鋼部材の腐
食を防止すると共に、セメント又はコンクリート等と亜
鉛めっき鋼部材との密着性も著しく改善されることを見
出して、本発明に至ったものである。
nz(OH)612HzO本発明者らは、上記のように
、セメントやコンクリートからなる構造物に亜鉛めっき
鋼部材が組み込まれる場合の亜鉛めっき鋼部材の腐食を
防止すると共に、亜鉛めっき鋼部材のセメントやコンク
リートに対する密着性を高めるために鋭意研究した結果
、亜鉛めっき鋼部材を組み込むセメント又はコンクリー
ト構造物を構成するためのセメントを混練する際に、亜
鉛イオンを含む水溶液にてセメントを混練することによ
り、上記反応を抑制し、従って、亜鉛めっき鋼部材の腐
食を防止すると共に、セメント又はコンクリート等と亜
鉛めっき鋼部材との密着性も著しく改善されることを見
出して、本発明に至ったものである。
本発明は、亜鉛めっき鋼部材が組み込まれるセメント又
はコンクリート構造物における亜鉛めっき鋼部材の腐食
防止及び密着性向上方法において、亜鉛めっき鋼部材を
組み込むためのセメントを亜鉛イオンを含む水溶液にて
混練することを特徴とする。
はコンクリート構造物における亜鉛めっき鋼部材の腐食
防止及び密着性向上方法において、亜鉛めっき鋼部材を
組み込むためのセメントを亜鉛イオンを含む水溶液にて
混練することを特徴とする。
本発明の方法においては、セメントを混練するための水
に亜鉛イオンを含有させる。亜鉛イオンを供給するため
の材料は、亜鉛イオンを供給し得る水溶性化合物であれ
ば、特に制限されることなく、任意の材料を用いること
ができる。このような水溶性化合物として、例えば、水
酸化亜鉛のような水酸化物、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、炭酸
亜鉛等のような塩類を挙げることができる。
に亜鉛イオンを含有させる。亜鉛イオンを供給するため
の材料は、亜鉛イオンを供給し得る水溶性化合物であれ
ば、特に制限されることなく、任意の材料を用いること
ができる。このような水溶性化合物として、例えば、水
酸化亜鉛のような水酸化物、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、炭酸
亜鉛等のような塩類を挙げることができる。
セメントを混練するための水溶液における上記亜鉛イオ
ン濃度は、水100重量部についてo、01〜5重量部
の範囲である。水100重量部について亜鉛イオンが0
.01重量部よりも少ないときは、亜鉛めっき鋼部材の
腐食防止効果及び密着性向上効果が十分でない。亜鉛イ
オン量の上限は、特に制限されないが、余りに多量に添
加することは、経済的に不利であるので、実用上、水1
00重量部について5重量部までが適当である。
ン濃度は、水100重量部についてo、01〜5重量部
の範囲である。水100重量部について亜鉛イオンが0
.01重量部よりも少ないときは、亜鉛めっき鋼部材の
腐食防止効果及び密着性向上効果が十分でない。亜鉛イ
オン量の上限は、特に制限されないが、余りに多量に添
加することは、経済的に不利であるので、実用上、水1
00重量部について5重量部までが適当である。
以上のように、本発明の方法によれば、その理由は必ず
しも明らかではないが、少量の亜鉛イオンを含有する水
溶液にてセメントを混練し、得られたセメントグラウト
にて亜鉛めっき鋼部材をセメント又はコンクリート構造
物中に組み込むことにより、亜鉛めっき鋼部材の腐食が
抑制されると共に、セメント又はコンクリートと亜鉛め
っき鋼部材との密着性が改善され、かくして、コンクリ
ートの剥離を防止することができる。
しも明らかではないが、少量の亜鉛イオンを含有する水
溶液にてセメントを混練し、得られたセメントグラウト
にて亜鉛めっき鋼部材をセメント又はコンクリート構造
物中に組み込むことにより、亜鉛めっき鋼部材の腐食が
抑制されると共に、セメント又はコンクリートと亜鉛め
っき鋼部材との密着性が改善され、かくして、コンクリ
ートの剥離を防止することができる。
以下に実施例を挙げて本発明の方法を具体的に説明する
。
。
実施例1
普通ポルトランドセメント4 kgと、水1.8 kg
に硫酸亜鉛を溶解させて、水100重量部について1重
量部の亜鉛イオンを含有させた水溶液とをよく混練し、
水浴中にて20℃に保持した。この中へ直径7M、亜鉛
目付量300g/mの亜鉛めっき鋼線を30日間浸漬し
た後、亜鉛めっき鋼線引抜きによる密着強度を測定した
ところ、41.6 kgZ−であった。また、亜鉛めっ
き鋼線の腐食減量は3.0 g / rdであった。
に硫酸亜鉛を溶解させて、水100重量部について1重
量部の亜鉛イオンを含有させた水溶液とをよく混練し、
水浴中にて20℃に保持した。この中へ直径7M、亜鉛
目付量300g/mの亜鉛めっき鋼線を30日間浸漬し
た後、亜鉛めっき鋼線引抜きによる密着強度を測定した
ところ、41.6 kgZ−であった。また、亜鉛めっ
き鋼線の腐食減量は3.0 g / rdであった。
実施例2
実施例1において、硫酸亜鉛に代えて水酸化亜鉛を用い
、水100重量部について0.1重量部の亜鉛イオンを
含有させた水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て亜鉛めっき鋼線の引抜き及び腐食実験を行なった。密
着強度は38.0 kg/cr?、、腐食減量は3.1
g/nrであった。
、水100重量部について0.1重量部の亜鉛イオンを
含有させた水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て亜鉛めっき鋼線の引抜き及び腐食実験を行なった。密
着強度は38.0 kg/cr?、、腐食減量は3.1
g/nrであった。
実施例3
普通ポルトランドセメント2 kgと、骨材としての砂
2 kgと、水1.8 kgに硝酸亜鉛を溶解させて、
水100重景部について5重量部の亜鉛イオンを含有さ
せた水とをよく混練し、水浴中にて20℃に保持した。
2 kgと、水1.8 kgに硝酸亜鉛を溶解させて、
水100重景部について5重量部の亜鉛イオンを含有さ
せた水とをよく混練し、水浴中にて20℃に保持した。
この中へ実施例1と同じ亜鉛めっき鋼線を10日間浸漬
した。亜鉛めっき鋼線の密着強度は42.5 kg/a
d、腐食減量は2.8 g / rdであった。
した。亜鉛めっき鋼線の密着強度は42.5 kg/a
d、腐食減量は2.8 g / rdであった。
比較例1
普通ポルトランドセメント4 kgと水1.8 kgと
をよ(混練し、水浴中にて20℃に保持した。この中へ
実施例1と同じ亜鉛めっき鋼線を30日間浸漬した後、
亜鉛めっき鋼線の密着強度と腐食減量を測定したところ
、それぞれ20.0kg/cni及び5゜2g/rrr
であった。
をよ(混練し、水浴中にて20℃に保持した。この中へ
実施例1と同じ亜鉛めっき鋼線を30日間浸漬した後、
亜鉛めっき鋼線の密着強度と腐食減量を測定したところ
、それぞれ20.0kg/cni及び5゜2g/rrr
であった。
比較例2
普通ポルトランドセメント2kg、骨材としての砂2
kg及び水1.8 kgとをよく混練し、水浴中にて2
0℃に保持した。この中へ実施例1と同じ亜鉛めっき鋼
線を10日間浸漬した後、亜鉛めっき鋼線の密着強度と
腐食減量を測定したところ、それぞれ17.5 kg/
cut及び6.0 g / n?であった。
kg及び水1.8 kgとをよく混練し、水浴中にて2
0℃に保持した。この中へ実施例1と同じ亜鉛めっき鋼
線を10日間浸漬した後、亜鉛めっき鋼線の密着強度と
腐食減量を測定したところ、それぞれ17.5 kg/
cut及び6.0 g / n?であった。
Claims (1)
- (1)亜鉛めつき鋼部材が組み込まれるセメント又はコ
ンクリート構造物における亜鉛めつき鋼部材の腐食防止
及び密着性向上方法において、亜鉛めつき鋼部材を組み
込むためのセメントを亜鉛イオンを含む水溶液にて混練
することを特徴とする亜鉛めつき鋼部材の腐食防止及び
密着性向上方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26347184A JPS61141648A (ja) | 1984-12-12 | 1984-12-12 | 亜鉛めつき鋼部材の腐食防止及び密着性向上方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26347184A JPS61141648A (ja) | 1984-12-12 | 1984-12-12 | 亜鉛めつき鋼部材の腐食防止及び密着性向上方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61141648A true JPS61141648A (ja) | 1986-06-28 |
Family
ID=17389967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26347184A Pending JPS61141648A (ja) | 1984-12-12 | 1984-12-12 | 亜鉛めつき鋼部材の腐食防止及び密着性向上方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61141648A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61256952A (ja) * | 1985-05-02 | 1986-11-14 | 宇部興産株式会社 | 鋼材防食性のセメント混練物およびセメント硬化体の製造法 |
-
1984
- 1984-12-12 JP JP26347184A patent/JPS61141648A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61256952A (ja) * | 1985-05-02 | 1986-11-14 | 宇部興産株式会社 | 鋼材防食性のセメント混練物およびセメント硬化体の製造法 |
JPH0542388B2 (ja) * | 1985-05-02 | 1993-06-28 | Ube Industries |
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