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JPS61118378A - テトラクロロフタル酸無水物の製造法 - Google Patents

テトラクロロフタル酸無水物の製造法

Info

Publication number
JPS61118378A
JPS61118378A JP23977984A JP23977984A JPS61118378A JP S61118378 A JPS61118378 A JP S61118378A JP 23977984 A JP23977984 A JP 23977984A JP 23977984 A JP23977984 A JP 23977984A JP S61118378 A JPS61118378 A JP S61118378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
phthalic anhydride
chlorine gas
solvent
anhydride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23977984A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Fukai
靖 深井
Katsuhiro Saito
斎藤 克博
Jutaro Nakamura
中村 寿太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Denka Kogyo Co Ltd filed Critical Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Priority to JP23977984A priority Critical patent/JPS61118378A/ja
Publication of JPS61118378A publication Critical patent/JPS61118378A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、難燃性ポリマーやフタロシアニン系有機顔料
の原料として宵月なテトラクロロフタル酸無水物の製造
法、詳しくは、クロロスルホン酸反応溶媒中で無水フタ
ル酸を塩素ガスで塩素化してテトラクロロフタル酸無水
物を製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
テトラクロロフタル酸無水物の製造法は、無水フタル酸
を塩素ガスで塩素化する方法が一般的であり、その際、
反応溶媒としては、通常、発煙硫酸が用いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
発煙硫酸を用いてテトラクロロフタル酸無水物を製造す
る方法は、次のような欠点を有している。
即ち、発煙硫酸中で無水フタル酸を塩素化すると、塩化
水素が生成し、この塩化水素が速やかに発煙硫酸中の二
酸化イオウと反応してクロロスルホン酸を副生じてしま
う、このクロロスルホン酸の生成量は目的生成物である
テトラクロロフタル酸無水物の1.5倍以上であり、工
業的にみても不利と言わざるを得ない、しかも、この反
応ではヨウ素を触媒として用いることがあるが、その場
合、ヨウ素が昇華性で混入しやすいため、クロロスルホ
ン酸の蒸留分離が容易ではない、また、この方法の場合
、反応終了後、溶媒がクロロスルホン酸と硫酸の混合液
となっているが、このような混合液を結晶(目的生成物
)分離後そのまま反応溶媒として再び用いると反応は極
めて遅(なってしまう。
(問題点を解決するための手Y&) 本発明者等は、鋭意検討した結果、反応溶媒としてクロ
ロスルホン酸を用い、無水フタル酸と塩素ガスとを反応
させると上記の欠点を排除してテトラクロロフタル酸無
水物を製造できることを見出し、本発明に到達した。
以下に本発明のテトラクロロフタル酸無水物の製造法を
その実施感様に基づいて詳述する。
本発明は、先ず、反応溶媒であるクロロスルホン酸に無
水フタル酸を溶解し、次いでこの溶液に塩素ガスを供給
して無水フタル酸と塩素ガスを反応させることによって
実施される。
クロロスルホン酸中の無水フタル酸濃度は、40重置%
以下、特に5〜201量%とするのが好ましい。
また、反応に使用される塩素ガス量は、理論量(無水フ
タル酸の仕込量の4倍モル)の1〜3倍モル、好ましく
は1.1〜2倍モルである。塩素ガスの供給は、反応の
進行と共に量を下げて行く方法が塩素の反応率を上げる
上で有利である。
また、触媒としては甘つ素、塩化アルミニウム、塩化第
二鉄、五塩化アンチモン等を使用することができるが、
これらの触媒の中でもヨウ素を使用するのが最も好まし
く、その使用量は無水フタル酸の仕込量に対して0.1
〜10重景%重量に1〜7ii量%とするのが好ましい
、触媒としてヨウ素を使用した場合、ヨウ素は、本反応
系で塩素と容易に反応し、塩化ヨウ素及び三塩化ヨウ素
となり、この形で触媒作用を示す、これらのヨウ素塩化
物は沸点と融点が近接しており、クロロスルホン酸の沸
点以下で反応を行う場合還流液が少ないため、反応器の
排ガス出口付近にヨウ素塩化物が固体となって付着しや
すい、従って、時々反応液の攪拌を激しく行って洗い落
とすことによってこの固体を反応液に戻してやる必要が
あり、これを怠ると反応速度が低下する。
反応温度は、50〜200℃、特に70〜130℃とす
るのが好ましい、また、反応は常圧又は加圧下で実施さ
れ、加圧下で行えば反応速度が上がる利点がある。
〔実施例〕
以下に実施例をあげ、本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 11容のステンレス製オートクレーブに無水フタル1!
50 g (0,34モル)、クロロスルホン酸500
g及び触媒としてヨウi1.5gを入れ、100℃に加
熱した0次いで、オートクレーブ内にゲージ圧が5にg
/−になるまで塩素ガスを導入し、攪拌して反応を開始
させた。その後、30分毎に、オートクレーブ内のゲー
ジ圧が1Kg/−になるまでガスを放出し、代わりに塩
素ガスを5にg/clIになるまで導入する操作を繰り
返し、10時間反応を行うた。
反応終了後、排気してオートクレーブ内を常圧とした0
次いで、窒素ガスで反応液中の溶解塩素を追い出した後
、反応液を冷却した。析出し々結晶を1!素気流下濾別
し、少量のクロロスルホン酸で洗浄後、結晶の入ったロ
ートを60℃に温め、このロートに窒素を通して乾燥し
、目的物であるテトラクロロフタル酸無水物の結晶を得
た。このテトラクロロフタル酸無水物の収量は62.9
 g、融点は255〜257.5℃であった。
また、濾液500gに無水フタル酸34g(0゜23モ
ル)を加え、1回目と同様の操作で塩素ガスを導入し、
8時間反応を行った0反応終了後、1回目と同様の処理
をしてテトラクロロフタル酸無水物の結晶を得た。この
テトラクロロフタル酸無水物の収量は62.2 g、融
点は254〜257℃であつた。
実施例2 21容の四つロフラスコに無水フタル酸200g(1,
35モル)、クロロスルホン酸2000g及び触媒とし
てヨウ素7gを入れ、攪拌した0次いで、これを油浴に
より100℃に加温し、そこへ攪拌下塩素ガスを導入し
反応を開始させた。この際、塩素ガス流量を始め225
cc/sinで4時間、次に130cc/sinで10
時間、最後に70cc/+*inで12時間と段階的に
変えて反応を行った。
反応終了後、窒素ガスで反応液中の溶解塩素を追い出し
た後、実施例1と同様の処理をしてテトラクロロフタル
酸無水物の結晶を得た。このテトラクロロフタル酸無水
物の収量は261g、融点は254〜256.5℃であ
った。
また、濾液2000gに無水フタル酸135g(0,9
1モル)を加え、次の如くして再度反応を行った。
濾液に無水フタル酸を攪拌熔解後、100℃に加温し、
そこへ攪拌下塩素ガスを130cc/winで8時間、
70cc/sinで12時間導入し、反応を行った0反
応終了後、1回目と同様の処理をしてテトラクロロフタ
ル酸無水物の結晶を得た。このテトラクロロフタル酸無
水物の収量は258g。
融点は254〜257℃であった。
比較例1 21容の四つロフラスコに無水フタル酸200g(1,
35モル)、発煙硫@2000 g及び触媒としてヨウ
素7gを入れ、攪拌した0次いで、これを油浴により1
00℃に加温し、そこへ攪拌下塩素ガスを導入し反応を
開始させた。塩素ガスを始め225cc/sinで4時
間、次に130cc/sinで10時間導入したところ
、結晶が析出しはしめ、この頃よりフラスコの塩素ガス
吹き込み口の詰まりが顕著になった。塩素ガス流量を7
0cc/winに落とし、時々反応を中断して塩素ガス
吹き込み口の詰まりを除去しながら更に6時間反応を続
けた。そして、排ガス中の未反応塩素分の分析値から反
応の終結を[i!認し、塩素ガスの導入を止めた。
反応終了後、窒素ガスで反応液中の熔解塩素を追い出し
た後、反応液を冷却し、析出した結晶を濾別した。この
結晶を少量の発煙硫酸で洗浄後、硫酸分が不揮発性で除
去し難いため更に水洗を行い、次いで乾燥し、テトラク
ロロフタル酸無水物の結晶を得た。このテトラクロロフ
タル酸無水物の収量は245 g−融点は232〜25
2℃であった。また、このテトラクロロフタル酸無水物
をガスクロマトグラフィーで分析したところ、二塩化物
が3.5%及び三塩化物が5.5%含まれていた。
また、濾液20QQgに無水フタル酸135g(0,9
1モル)を加え、次の如くして再度反応を行った。
濾液に無水フタル酸を攪拌熔M後、1(10℃に加温し
、そこへ攪拌下塩素ガスを130cc/winで8時間
、70cc/+++inで12時間導入した。ここで反
応液の一部をとり、これを氷水中に圧加して得られた結
晶をガスクロマトグラフィーで分析したところ、反応が
非常に遅く、実施例2の2回目の反応の場合と比較する
と約1/6の反応速度であることが判った。
比較例2 反応温度を150℃に変えた以外は比較例1と同様にし
て反応を開始させた。塩素ガスを始め225cc/+m
inで4時間、次に130cc/+*inで10時間導
入したところで排ガス中の未反応塩素分の分析値から反
応の終結を[認し、塩素ガスの導入を止めた0反応終了
後、窒素ガスで反応液中の溶解塩素を追い出した後、反
応液を冷却し、析出した結晶を濾別した。この結晶を比
較例1と同様の処理をしてテトラクロロフタル酸無水物
の結晶を得た。このテトラクロロフタル酸無水物の収量
は226gと少なく、また融点は249〜253゜5℃
であうな、また、このテトラクロロフタル酸無水物をガ
スクロマトグラフィーで分析したところ、トリクロロモ
ノヨードフタル酸無水物が2.1%及びヘキサクロロベ
ンゼンが0.5%含まれていた。
〔発明の効果〕
本発明のテトラクロロフタルall無水物の製造法によ
れば、発煙硫酸を反応溶媒として用いる従来法における
ような副生問題を生ずることがなく、且つ反応終了後結
晶分離した液をそのまま反応溶媒として再使用すること
ができ、しかも、発煙硫酸を用いる従来法の場合、硫酸
分が不揮発性のため、得られた結晶iよ溶媒と分離後充
分に水洗しなければならないのに対し、本発明法の場合
、クロロスルホン酸が揮発性のため、乾燥によって溶媒
除去ができるので水洗工程が省け、これにより分離工程
の設備やその材質、及び排水処理関係設備等の点で非常
に有利になる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 反応溶媒としてクロロスルホン酸を用い、無水フタル酸
    と塩素ガスとを反応させることを特徴とするテトラクロ
    ロフタル酸無水物の製造法。
JP23977984A 1984-11-14 1984-11-14 テトラクロロフタル酸無水物の製造法 Pending JPS61118378A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23977984A JPS61118378A (ja) 1984-11-14 1984-11-14 テトラクロロフタル酸無水物の製造法

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JP23977984A JPS61118378A (ja) 1984-11-14 1984-11-14 テトラクロロフタル酸無水物の製造法

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JPS61118378A true JPS61118378A (ja) 1986-06-05

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ID=17049765

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JP23977984A Pending JPS61118378A (ja) 1984-11-14 1984-11-14 テトラクロロフタル酸無水物の製造法

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JP (1) JPS61118378A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63307858A (ja) * 1987-05-18 1988-12-15 エルフ アトケム ソシエテ アノニム ハロゲン化イミドの製造方法
EP0632032A1 (en) * 1993-06-02 1995-01-04 Nippon Light Metal Co., Ltd. Process for purifying tetrachlorophthalic anhydride and high-purity tetrachlorophthalic anhydride
WO2010126152A1 (ja) 2009-04-28 2010-11-04 住友化学株式会社 芳香族環が塩素化されたフタル酸化合物の製造方法

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JP2010275300A (ja) * 2009-04-28 2010-12-09 Sumitomo Chemical Co Ltd 芳香族環が塩素化されたフタル酸化合物の製造方法
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