JPS6088117A - 高モジユラス繊維の製法 - Google Patents
高モジユラス繊維の製法Info
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- JPS6088117A JPS6088117A JP19610983A JP19610983A JPS6088117A JP S6088117 A JPS6088117 A JP S6088117A JP 19610983 A JP19610983 A JP 19610983A JP 19610983 A JP19610983 A JP 19610983A JP S6088117 A JPS6088117 A JP S6088117A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、高モジュラスのポリ(p−7エニレンテレフ
タルアミド)(以下、PPTAと略称することがある。
タルアミド)(以下、PPTAと略称することがある。
)繊維の製法に関するものであり、特に熱劣化を伴なう
ことなく、効率よくしかも毛羽の少ない該繊維を製造す
る為の改良された方法に関する。
ことなく、効率よくしかも毛羽の少ない該繊維を製造す
る為の改良された方法に関する。
PPTAから高強度高モジュラスの繊維が製造できるこ
とは公知である(例えば、特開昭47−39458号公
報、特開昭47−43419号公報)。
とは公知である(例えば、特開昭47−39458号公
報、特開昭47−43419号公報)。
特に、特開昭47−43419号公報は、PPTAO高
濃度ドープから空中吐出湿式紡糸したのち緊張熱処理す
ることによって高モジユラスタイプのPPTA繊維が得
られることを開示している。そして、この方法によって
製造された繊維としてケブラー49が上布されている。
濃度ドープから空中吐出湿式紡糸したのち緊張熱処理す
ることによって高モジユラスタイプのPPTA繊維が得
られることを開示している。そして、この方法によって
製造された繊維としてケブラー49が上布されている。
しかし、これらの繊維の欠点として、フィブリル化しや
すい〔例えば、S、L、フェニックスら;Text、
Res、 J、 12月号第934ページ(1974)
)ことが指摘されている。高モジユラスタイプのPP
TA繊維をつく−る方法は、その後多数開示されている
が、いずれも延伸を伴なう緊張熱処理によるものであシ
、本発明者らの得た知見では、上記した欠点即ちフィブ
リル化しやすく従って毛羽の発生が多くなることは免れ
えない。又熱処理時に熱劣化を生じることもしばしば見
受けられる。
すい〔例えば、S、L、フェニックスら;Text、
Res、 J、 12月号第934ページ(1974)
)ことが指摘されている。高モジユラスタイプのPP
TA繊維をつく−る方法は、その後多数開示されている
が、いずれも延伸を伴なう緊張熱処理によるものであシ
、本発明者らの得た知見では、上記した欠点即ちフィブ
リル化しやすく従って毛羽の発生が多くなることは免れ
えない。又熱処理時に熱劣化を生じることもしばしば見
受けられる。
本発明者らはこのような欠点のない高モジュラスのPP
TA繊維をつくる目的で種々の研究を行う過程で、特別
に限定されたP−ゾを空中吐出湿式紡糸し、水洗しつつ
又は水洗したのち特定の含水状態の繊維に特定の範囲の
張力を付与して、はぼそのままの長さで、即ち長さの変
化をさせないように乾燥することにより、熱劣化がみら
らす、毛羽の少な 高モジユラス化された繊維が得られ
ることを発見し、更に研究を重ねて本発明として完成し
たものである。
TA繊維をつくる目的で種々の研究を行う過程で、特別
に限定されたP−ゾを空中吐出湿式紡糸し、水洗しつつ
又は水洗したのち特定の含水状態の繊維に特定の範囲の
張力を付与して、はぼそのままの長さで、即ち長さの変
化をさせないように乾燥することにより、熱劣化がみら
らす、毛羽の少な 高モジユラス化された繊維が得られ
ることを発見し、更に研究を重ねて本発明として完成し
たものである。
即ち、本発明は、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミ
ド)を濃度95〜101重短%の濃硫酸に、少くとも1
7重量%のポリマー濃度となるように溶解した光学異方
性ドープを紡糸口金より気体中に、次いで凝固浴中に押
し出し、凝固浴から凝固糸条命取り出し、水洗しつつ又
は水洗したのち、50重貴方以上の含水状態で該糸条に
l〜10f/dの張力(但し、デニールは乾燥後の繊維
を基準とする)を付与したのち、該張力付与時の繊維長
が0.5%以上変化しないようにして、室温〜200℃
で乾燥することを特徴とする高モジュラス繊維の製法で
ある。
ド)を濃度95〜101重短%の濃硫酸に、少くとも1
7重量%のポリマー濃度となるように溶解した光学異方
性ドープを紡糸口金より気体中に、次いで凝固浴中に押
し出し、凝固浴から凝固糸条命取り出し、水洗しつつ又
は水洗したのち、50重貴方以上の含水状態で該糸条に
l〜10f/dの張力(但し、デニールは乾燥後の繊維
を基準とする)を付与したのち、該張力付与時の繊維長
が0.5%以上変化しないようにして、室温〜200℃
で乾燥することを特徴とする高モジュラス繊維の製法で
ある。
本発明に用いるポリマーは、本質的にPPTAから成っ
ている。ここで、「本質的に」なる意味は、本発明の構
成要件および作用効果を阻害しない範囲の少量で、PP
TA以外のポリマー〔例えば、ポリ−(m−フェニレン
テレフタルアミド)、ポリ=(p−フェニレンインフタ
ルアミド)、ポリ−(m−フェニレンインフタルアミド
)、ポリ−(ポリメチレンテレフタルアミド)、脂肪族
ポリアミド、脂環族ポリアミド、ポリエステル、ポリイ
ミド5 ポリウレタン、ポリ尿素等〕がゾレンドされた
り、PPTAに他のくシ返し単位(例えば、核置換され
たp−フェニレン単位、核置換されたまたは未置換のビ
フェニレン単位、I)−フェニレン単位、m−フェニレ
ン単位、(ポリ)メチレノ単位、ビリジレン単位やエス
テル、ウレタン、尿素、エーテル、チオエーテルなどの
結合単位等)が共重合されたシ、種々の添加剤、配合剤
(例えば、染料、抗酸化剤、紫外線吸収剤、光沢剤、顔
料等)が添加されていてもよいことをいう。
ている。ここで、「本質的に」なる意味は、本発明の構
成要件および作用効果を阻害しない範囲の少量で、PP
TA以外のポリマー〔例えば、ポリ−(m−フェニレン
テレフタルアミド)、ポリ=(p−フェニレンインフタ
ルアミド)、ポリ−(m−フェニレンインフタルアミド
)、ポリ−(ポリメチレンテレフタルアミド)、脂肪族
ポリアミド、脂環族ポリアミド、ポリエステル、ポリイ
ミド5 ポリウレタン、ポリ尿素等〕がゾレンドされた
り、PPTAに他のくシ返し単位(例えば、核置換され
たp−フェニレン単位、核置換されたまたは未置換のビ
フェニレン単位、I)−フェニレン単位、m−フェニレ
ン単位、(ポリ)メチレノ単位、ビリジレン単位やエス
テル、ウレタン、尿素、エーテル、チオエーテルなどの
結合単位等)が共重合されたシ、種々の添加剤、配合剤
(例えば、染料、抗酸化剤、紫外線吸収剤、光沢剤、顔
料等)が添加されていてもよいことをいう。
本発明方法に用いられるポリ(−、フェニレンテレフタ
ルアミP)は、少なくとも2.0以上、より好適には3
.0以上、更に好適には3゜5以上の固有粘度(25℃
の濃硫酸中で測定)を有することが望ましい。
ルアミP)は、少なくとも2.0以上、より好適には3
.0以上、更に好適には3゜5以上の固有粘度(25℃
の濃硫酸中で測定)を有することが望ましい。
紡糸に用いるドープ調製用の溶媒としては、95〜10
1重量%、好ましくは、97.5〜100.5重量%の
濃度の濃硫酸が用いられる。その鍵度は、具体的には、
ポリマーの種類や、固有粘度、紡糸に用いるP−ゾに溶
解されているポリマーの濃度にょシ適宜選定されるべき
である。濃硫酸濃度が95重量%未満になると、ポリマ
ーの溶解性が悪く、従って適当な紡糸中ドープが得られ
ず、且っドープの粘度が上昇する為に、移送、濾過が困
難であるばかりでなく、得られた繊維の機械的性質が不
満足なものとなる。反対に、濃硫酸濃度が101重景貴
方越えるもの、即ち大過剰のsogを含有する発煙硫酸
では、その取扱いが困難であり、しか 5− もポリマーが殆ど溶解しない。小過剰SO3を含む濃度
101%以下発煙硫酸では、ポリマーの溶解性は良好で
あシ、好ましい紡糸用ドープが与えられることが知られ
ている。しかし、濃硫酸中に大過剰の80.が存在する
と得られる繊維の内部構造に大なる空隙を生じ、また艶
のない外観を′もたらし、機械的性質が劣り、且つ凝固
浴よ)の引出し速度も低下する等の欠点を生ずる。
1重量%、好ましくは、97.5〜100.5重量%の
濃度の濃硫酸が用いられる。その鍵度は、具体的には、
ポリマーの種類や、固有粘度、紡糸に用いるP−ゾに溶
解されているポリマーの濃度にょシ適宜選定されるべき
である。濃硫酸濃度が95重量%未満になると、ポリマ
ーの溶解性が悪く、従って適当な紡糸中ドープが得られ
ず、且っドープの粘度が上昇する為に、移送、濾過が困
難であるばかりでなく、得られた繊維の機械的性質が不
満足なものとなる。反対に、濃硫酸濃度が101重景貴
方越えるもの、即ち大過剰のsogを含有する発煙硫酸
では、その取扱いが困難であり、しか 5− もポリマーが殆ど溶解しない。小過剰SO3を含む濃度
101%以下発煙硫酸では、ポリマーの溶解性は良好で
あシ、好ましい紡糸用ドープが与えられることが知られ
ている。しかし、濃硫酸中に大過剰の80.が存在する
と得られる繊維の内部構造に大なる空隙を生じ、また艶
のない外観を′もたらし、機械的性質が劣り、且つ凝固
浴よ)の引出し速度も低下する等の欠点を生ずる。
紡糸に用いるドープは、高モジユラス化の為に17重量
%以上のポリ(−pフェニレンテレフタルアミド)を含
有するように調製される必要がある。この濃度は具体的
には、使用されるポリマーの固有粘度、種類、濃硫酸濃
度によシ決定されるべきである。
%以上のポリ(−pフェニレンテレフタルアミド)を含
有するように調製される必要がある。この濃度は具体的
には、使用されるポリマーの固有粘度、種類、濃硫酸濃
度によシ決定されるべきである。
紡糸ドープの温度は、該ドープが光学異方性を示しかつ
取り扱い可能彦ように充分な流動性を示す最低温度から
、約100℃迄の間の任意の温度が好ましい。紡糸r−
プの温度は、具体的には、ポリマー濃度、種類、溶剤の
硫酸濃度、紡糸口金オリフィス口径、吐出線速度等を勘
案して、適宜 6− に決定されるべきである。
取り扱い可能彦ように充分な流動性を示す最低温度から
、約100℃迄の間の任意の温度が好ましい。紡糸r−
プの温度は、具体的には、ポリマー濃度、種類、溶剤の
硫酸濃度、紡糸口金オリフィス口径、吐出線速度等を勘
案して、適宜 6− に決定されるべきである。
このようにして調製されたドープは、紡糸口金よシ気体
中に、次いで凝固浴中に押出す必要がある。紡糸口金を
通過する前に、ドープの脱気、濾過、針葉を行うのが、
特に工業的生産の場合好ましいであろう。紡糸口金の形
状、孔数、孔の大きさ等は特に制限をうけるものではな
い。孔の大きさとして、通常0.O1〜0.5鰭の直径
のものが用いられる。紡糸口金から押出されるr−プの
線速度も特に制限されず、専ら生産性や後述するドラフ
ト等の要請で決めてよい。紡糸口金から押出されたドー
プ流は、まず気体中を通過することが肝要である。何故
なら、気体を通さず、紡糸口金からいきなり凝固浴中に
押出したときは、ドラフトを1.5より大きくすること
が困難で、それによって得られる繊維は、密度が小さく
、強度や伸度も小さいからである。気体としては、空気
、9索、アルザン、酸素等をあげることができる。経済
的利点、操作性などから空気が最も好普しい。気体の厚
さ即ち紡糸口金と凝固面との距離は、約0.2〜50譚
くらいが適当である。気体中に押出されたP−ノ流は、
次に凝固浴に押出す必要があり、ここで凝固をうける。
中に、次いで凝固浴中に押出す必要がある。紡糸口金を
通過する前に、ドープの脱気、濾過、針葉を行うのが、
特に工業的生産の場合好ましいであろう。紡糸口金の形
状、孔数、孔の大きさ等は特に制限をうけるものではな
い。孔の大きさとして、通常0.O1〜0.5鰭の直径
のものが用いられる。紡糸口金から押出されるr−プの
線速度も特に制限されず、専ら生産性や後述するドラフ
ト等の要請で決めてよい。紡糸口金から押出されたドー
プ流は、まず気体中を通過することが肝要である。何故
なら、気体を通さず、紡糸口金からいきなり凝固浴中に
押出したときは、ドラフトを1.5より大きくすること
が困難で、それによって得られる繊維は、密度が小さく
、強度や伸度も小さいからである。気体としては、空気
、9索、アルザン、酸素等をあげることができる。経済
的利点、操作性などから空気が最も好普しい。気体の厚
さ即ち紡糸口金と凝固面との距離は、約0.2〜50譚
くらいが適当である。気体中に押出されたP−ノ流は、
次に凝固浴に押出す必要があり、ここで凝固をうける。
凝固液としては水が好適に使用されるが、メチルアルコ
ール、エチレングリコール、グリセリン、イソプロ)R
ノール等の1価ないしは多価アルコール、あるいは水と
上記アルコールの混合物、あるいは硫酸等の酸水溶液や
水酸化アンモニウム等のアルカリ水溶液や塩化カルシウ
ム等の各種塩の水溶液が使用される。この湿式紡糸に際
してドープあるいは凝固液の温度は、特に制限はないが
、一般には一1θ〜40℃の範囲にあることが望ましい
。
ール、エチレングリコール、グリセリン、イソプロ)R
ノール等の1価ないしは多価アルコール、あるいは水と
上記アルコールの混合物、あるいは硫酸等の酸水溶液や
水酸化アンモニウム等のアルカリ水溶液や塩化カルシウ
ム等の各種塩の水溶液が使用される。この湿式紡糸に際
してドープあるいは凝固液の温度は、特に制限はないが
、一般には一1θ〜40℃の範囲にあることが望ましい
。
凝固浴の形状は特に制限されない。ただし、工業的生産
において、紡糸速度を高いレベルにするという観点から
みると、特開昭55−122012号公報の第3図の如
き、いわゆる濾斗状の凝固浴を用いるのが好ましいであ
ろう。
において、紡糸速度を高いレベルにするという観点から
みると、特開昭55−122012号公報の第3図の如
き、いわゆる濾斗状の凝固浴を用いるのが好ましいであ
ろう。
凝固浴中に押出されたドープ流は、凝固浴中で凝固をう
け、次に、この凝固糸条物を凝固浴から少なくとも3.
0のドラフトがかかる速度で引出すのが高強度、高モジ
ュラスの繊維を得る上で望ましく、より好ましくけ4.
0以上のドラフトである。
け、次に、この凝固糸条物を凝固浴から少なくとも3.
0のドラフトがかかる速度で引出すのが高強度、高モジ
ュラスの繊維を得る上で望ましく、より好ましくけ4.
0以上のドラフトである。
ここで、ドラフトとは、凝固浴から引出すときの凝固糸
条物の線速度を紡糸口金を通過するドープの線速度で除
した値でめる。
条物の線速度を紡糸口金を通過するドープの線速度で除
した値でめる。
凝固浴から引出された凝固糸条物は、水洗をうける。水
洗は1段または2段以上で行われ、ぼた、これを効率的
に行うためにカセイソーダ等のアルカリ水溶液と組合せ
てもよい。水洗によって、溶媒をできるだけ抽出除去す
るのが好ましく、例えば硫酸を溶媒に使った場合、約1
重量%以下の残留量にするのが好ましい。水洗の方法も
特に限定されず、公知の技術、例えは、水浴中を走行さ
せる方法、回転するローラー上に水をかける方法1、+
?ビンや総にまきつけたまま水洗する方法、ネットの上
に堆積させて水をかける方法、あるいはこれらを組合せ
る方法等から選ばれてよい。
洗は1段または2段以上で行われ、ぼた、これを効率的
に行うためにカセイソーダ等のアルカリ水溶液と組合せ
てもよい。水洗によって、溶媒をできるだけ抽出除去す
るのが好ましく、例えば硫酸を溶媒に使った場合、約1
重量%以下の残留量にするのが好ましい。水洗の方法も
特に限定されず、公知の技術、例えは、水浴中を走行さ
せる方法、回転するローラー上に水をかける方法1、+
?ビンや総にまきつけたまま水洗する方法、ネットの上
に堆積させて水をかける方法、あるいはこれらを組合せ
る方法等から選ばれてよい。
水洗された繊維は、必要ならば油剤等を付与され、乾燥
されるが、本発明の方法において水洗から乾燥に至る工
程を特別な方法で行うことが重要 9− である。即ち、水洗しつつ入Vよ小孔し/LV、、/シ
Uり重量%以上の含水状態で該糸条に1〜10グ/dの
張力(但しデニールは乾燥後の繊維を基準とする)を付
与し、該張力付与時の繊維長が0.5%以上変化しない
ようにして、室温〜200℃で乾燥することである。本
発明の方法において、含水糸条に張力を付与する工程は
水洗の途中でもよいし、又は水洗の完了したのちでもよ
く、水洗の途中の場合、水洗を同時に行うのもよい。張
力を付与する方法は、例えば複数のネルソンローラーを
使用したり、チー/ξ−付ローラーを使用することによ
って達成できる。又、実験的な方法として捲取機の謂ゆ
るダンサ−ローラーの荷重を大きくする方法によっても
可能であるが、いづれの場合も含水状態の糸条に付与す
る張力は、1〜10t/dでなければならない。このよ
うな張力を付与した時、該糸条は少し延伸されるものと
推定される。12/d以下の張力では、乾燥時の温度又
は滞留時間を調節することによりある程度のモジュラス
の増加は可能であるが、その効果は充分ではなく好まし
くない。
されるが、本発明の方法において水洗から乾燥に至る工
程を特別な方法で行うことが重要 9− である。即ち、水洗しつつ入Vよ小孔し/LV、、/シ
Uり重量%以上の含水状態で該糸条に1〜10グ/dの
張力(但しデニールは乾燥後の繊維を基準とする)を付
与し、該張力付与時の繊維長が0.5%以上変化しない
ようにして、室温〜200℃で乾燥することである。本
発明の方法において、含水糸条に張力を付与する工程は
水洗の途中でもよいし、又は水洗の完了したのちでもよ
く、水洗の途中の場合、水洗を同時に行うのもよい。張
力を付与する方法は、例えば複数のネルソンローラーを
使用したり、チー/ξ−付ローラーを使用することによ
って達成できる。又、実験的な方法として捲取機の謂ゆ
るダンサ−ローラーの荷重を大きくする方法によっても
可能であるが、いづれの場合も含水状態の糸条に付与す
る張力は、1〜10t/dでなければならない。このよ
うな張力を付与した時、該糸条は少し延伸されるものと
推定される。12/d以下の張力では、乾燥時の温度又
は滞留時間を調節することによりある程度のモジュラス
の増加は可能であるが、その効果は充分ではなく好まし
くない。
10−
逆に1Of/dを越える張力では、過度の延伸が起こる
ことによる繊維構造の破壊があシ、モジュラスの増加は
あるものの強度の低下が著しく毛羽の発生が太きい。含
水糸条に付与する張力は、好ましくは2〜81/dであ
る。
ことによる繊維構造の破壊があシ、モジュラスの増加は
あるものの強度の低下が著しく毛羽の発生が太きい。含
水糸条に付与する張力は、好ましくは2〜81/dであ
る。
このようにして含水状態で張力を付与された糸条は次に
その長さが0.5%以上変化しない粂件下に乾燥される
。このような定長での乾燥を工業的に幸便に行うには、
含水状態での張力付与から直接する工程で乾燥を行うの
が好ましいであろう。
その長さが0.5%以上変化しない粂件下に乾燥される
。このような定長での乾燥を工業的に幸便に行うには、
含水状態での張力付与から直接する工程で乾燥を行うの
が好ましいであろう。
定長で乾燥する方法としては、熱ローラー上で糸条tス
リップさせずに行う、ボビンや紹、わくにまきつけて行
う吟の方法が便利である。
リップさせずに行う、ボビンや紹、わくにまきつけて行
う吟の方法が便利である。
本発明において乾燥とは50重量%以上の含水率から平
衡水分率(約数%)以下の水分率にする行為をいう。
衡水分率(約数%)以下の水分率にする行為をいう。
乾燥温度は室温〜200℃にえらばれるべきであシ、こ
れが200℃を超えると、モジュラスは増加するものの
、繊維の熱劣化、強腿の低下、更には毛羽の発生もみら
れ好1しくない。即ち繊維の熱劣化を押え、強度を保持
しつつモジュラスを大巾に増加させ、しかも毛羽のない
繊維を得る為には室温〜200℃であるべきで50〜1
50℃がよシ好ましく、80〜1Mo℃が最も効果が大
きい。
れが200℃を超えると、モジュラスは増加するものの
、繊維の熱劣化、強腿の低下、更には毛羽の発生もみら
れ好1しくない。即ち繊維の熱劣化を押え、強度を保持
しつつモジュラスを大巾に増加させ、しかも毛羽のない
繊維を得る為には室温〜200℃であるべきで50〜1
50℃がよシ好ましく、80〜1Mo℃が最も効果が大
きい。
本発明の方法において、乾燥時の繊維長の変化が0.5
%を超えないようにすることは極めて大切である。何故
なら、乾燥時において0.5%以上伸長させると毛羽の
発生が多くなる。これに対し、従来公知の高モジュラス
PPTA繊維の製造法は、いづれも乾燥又は/及び熱処
理工程で延伸を行う方法であり、毛羽の発生、繊維の断
面積の斑の拡大が避けられなかった。乾燥時の繊維長の
変化は好ましくは0.3%以下に抑えるべきであシ、更
に好ましくは092%以下の、実質的に定長乾燥である
。
%を超えないようにすることは極めて大切である。何故
なら、乾燥時において0.5%以上伸長させると毛羽の
発生が多くなる。これに対し、従来公知の高モジュラス
PPTA繊維の製造法は、いづれも乾燥又は/及び熱処
理工程で延伸を行う方法であり、毛羽の発生、繊維の断
面積の斑の拡大が避けられなかった。乾燥時の繊維長の
変化は好ましくは0.3%以下に抑えるべきであシ、更
に好ましくは092%以下の、実質的に定長乾燥である
。
本発明の方法は含水状態の糸条を含水状態で張力付与し
たのち比較的低温で乾燥するのが特徴の1つである。こ
の時、含水率が50重駄%未満では強度の低下があり毛
羽も発生し易くなる。含水率は好ましくは80重量%以
上である。
たのち比較的低温で乾燥するのが特徴の1つである。こ
の時、含水率が50重駄%未満では強度の低下があり毛
羽も発生し易くなる。含水率は好ましくは80重量%以
上である。
本発明の方法による繊維は、前述のように、従来方法、
即ち熱延伸法による繊維に比べ、高モジュラス、高強度
であシながら毛羽が少なく、又繊維断面積の斑も少ない
。更に製糸時の熱劣化も少ない。
即ち熱延伸法による繊維に比べ、高モジュラス、高強度
であシながら毛羽が少なく、又繊維断面積の斑も少ない
。更に製糸時の熱劣化も少ない。
本発明の方法で得られる繊維はこれらの特色を利用して
、各椎ベルト等のゴムの補強材、プラスチックスの補強
材として有用である。本発明の繊維は、これらゴムやプ
ラスチックスの補強に用いられるときは、通常マルチフ
ィラメントの形態で用いられることが多いが、本発明の
繊維はそれに限定されるものではなく、モノフィラメン
ト、ロービングヤーン、スフ、チョツプドストランドな
どの形で、ロープ、織布やプラスチックス、金属、セメ
ント、セラミックス等の補強材、わたなどとして利用す
ることも可能である。
、各椎ベルト等のゴムの補強材、プラスチックスの補強
材として有用である。本発明の繊維は、これらゴムやプ
ラスチックスの補強に用いられるときは、通常マルチフ
ィラメントの形態で用いられることが多いが、本発明の
繊維はそれに限定されるものではなく、モノフィラメン
ト、ロービングヤーン、スフ、チョツプドストランドな
どの形で、ロープ、織布やプラスチックス、金属、セメ
ント、セラミックス等の補強材、わたなどとして利用す
ることも可能である。
実施例1〜3及び比較例1
特開昭55−122012号公報の参考例にしたがって
、対数粘度5.8のPPTAを得た。
、対数粘度5.8のPPTAを得た。
PPTAを99.6%硫酸にポリマー濃度が19重量1
3− %になるように75℃で溶解し、約2時間減圧下に脱泡
した。75〜80℃に保持した光学異方性を示すP−プ
を濾過しつつ、0.065 mm直径の細孔100ケを
持つ紡糸口金よシ押出し、約5簡の空気中を走行させた
後、−5℃に保持した30重量%の硫酸水溶液中に押出
した。ドラフト8をかけて、凝固糸条を凝固浴から取出
したのち、回転するローラー上で水洗した。水洗された
糸条は、対ポリマー比約1〜3重量%の硫酸と約200
〜300重量%の水を含んだまま、種々の張力をうけて
捲取機でステンレス製のボビンに捲取られた。張力の付
与は捲取機の請ゆるダンサ−ローラーの負荷を変えるこ
とにより行い、捲取った繊維は更に水浴中にそのまま入
れて、硫酸外を1100pp以下にし、次いでボビンに
捲いたまま(即ち定長下に)120℃のオーブンに入れ
て一昼夜乾燥した。
3− %になるように75℃で溶解し、約2時間減圧下に脱泡
した。75〜80℃に保持した光学異方性を示すP−プ
を濾過しつつ、0.065 mm直径の細孔100ケを
持つ紡糸口金よシ押出し、約5簡の空気中を走行させた
後、−5℃に保持した30重量%の硫酸水溶液中に押出
した。ドラフト8をかけて、凝固糸条を凝固浴から取出
したのち、回転するローラー上で水洗した。水洗された
糸条は、対ポリマー比約1〜3重量%の硫酸と約200
〜300重量%の水を含んだまま、種々の張力をうけて
捲取機でステンレス製のボビンに捲取られた。張力の付
与は捲取機の請ゆるダンサ−ローラーの負荷を変えるこ
とにより行い、捲取った繊維は更に水浴中にそのまま入
れて、硫酸外を1100pp以下にし、次いでボビンに
捲いたまま(即ち定長下に)120℃のオーブンに入れ
て一昼夜乾燥した。
変動条件および得られた繊維の性質を一覧表にして表I
K示す。繊維の強度、伸度、初期モジュラスは、マルチ
フィラメントで測定したものである。毛羽数は、20分
間の捲取で得られた乾燥後14− のゼビン上のサンプルについて表面の毛羽数を肉眼で数
えたものである。
K示す。繊維の強度、伸度、初期モジュラスは、マルチ
フィラメントで測定したものである。毛羽数は、20分
間の捲取で得られた乾燥後14− のゼビン上のサンプルについて表面の毛羽数を肉眼で数
えたものである。
表1から、本発明の繊維(実施例が該当する。)は、含
水状態での付加的な張力付与を伴わない比較例1の繊維
に比べ高い初期モジュラスを有していることがわかる。
水状態での付加的な張力付与を伴わない比較例1の繊維
に比べ高い初期モジュラスを有していることがわかる。
比較例2
比較例1で得られた繊維を、表面温度を300℃とした
熱板上を通し、前後のローラー速度を調整して9 f/
dの張力がかかるようにして処理した。
熱板上を通し、前後のローラー速度を調整して9 f/
dの張力がかかるようにして処理した。
こうして得た繊維の性質を表1に示す。高モジュラスの
繊維が得られるものの、実施例1〜3に示した本発明の
繊維に比べ強度低下が著しく、毛羽が多い。
繊維が得られるものの、実施例1〜3に示した本発明の
繊維に比べ強度低下が著しく、毛羽が多い。
実施例4
対数粘度6.4のPPTA 、99.9重量%の硫酸を
使用して、ポリマー濃度20重量%になるように約80
〜85℃で溶解して光学異方性r−プを得、次いで約5
時間かけて0.5〜0 、2 調Hgの減圧にして脱気
した。紡糸口金温度を約85℃、空気層厚さを10m、
ドラフトを9.2、凝固浴を10℃の水とした。
使用して、ポリマー濃度20重量%になるように約80
〜85℃で溶解して光学異方性r−プを得、次いで約5
時間かけて0.5〜0 、2 調Hgの減圧にして脱気
した。紡糸口金温度を約85℃、空気層厚さを10m、
ドラフトを9.2、凝固浴を10℃の水とした。
凝固浴から出た繊維をネットコンベアー上にふシおとじ
て糸山をつくり、その状態で5%カセイゾーダ水溶液と
水を順にふりかけて約30分洗浄した。洗浄の終了した
糸山から繊維をとり出して、2ケのネルソンローラーに
かけ、59/dの張力がかかるようにローラー速度を設
定し、次いで湿潤糸(含水率約100%)を120℃の
熱ローラーに導いて定長下に乾燥した。
て糸山をつくり、その状態で5%カセイゾーダ水溶液と
水を順にふりかけて約30分洗浄した。洗浄の終了した
糸山から繊維をとり出して、2ケのネルソンローラーに
かけ、59/dの張力がかかるようにローラー速度を設
定し、次いで湿潤糸(含水率約100%)を120℃の
熱ローラーに導いて定長下に乾燥した。
得られた繊維は毛羽が少なく高モジュラス、高強度を有
するものであった。処理条件及び繊維の性質は表1に示
した。
するものであった。処理条件及び繊維の性質は表1に示
した。
以下余白
17一
Claims (1)
- ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)を濃・ 度9
5〜101重量%の濃硫酸に、少くとも17重量%のポ
リマー濃度となるように溶解した光学異方性ドープを紡
糸口金よシ気体中に、次いで凝固浴中に押し出し、凝固
浴から凝固糸条を取シ出し、水洗しつつ又は水洗したの
ち、50]i量%以上の含水状態で該糸条に1〜tor
/dの張力(但し、デニールは乾燥後の繊維を基準とす
る)を付与したのち、該張力付与時の繊維長がO,S%
以上変化しないようにして、室温〜200℃で乾燥する
ことを特徴とする高モジュラス繊維の製法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19610983A JPS6088117A (ja) | 1983-10-21 | 1983-10-21 | 高モジユラス繊維の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19610983A JPS6088117A (ja) | 1983-10-21 | 1983-10-21 | 高モジユラス繊維の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6088117A true JPS6088117A (ja) | 1985-05-17 |
Family
ID=16352383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19610983A Pending JPS6088117A (ja) | 1983-10-21 | 1983-10-21 | 高モジユラス繊維の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6088117A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0384425A2 (en) * | 1989-02-21 | 1990-08-29 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Aramid yarn process |
US5023035A (en) * | 1989-02-21 | 1991-06-11 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Cyclic tensioning of never-dried yarns |
WO2004003269A1 (en) * | 2002-06-27 | 2004-01-08 | Teijin Twaron B.V. | Process for obtaining a synthetic organic aromatic heterocyclic rod fiber or film with high tensile strength and/or modulus |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5514167A (en) * | 1978-07-17 | 1980-01-31 | Tsubame Tokushu Kikai Kenkyusho:Kk | Control unit in friction press |
-
1983
- 1983-10-21 JP JP19610983A patent/JPS6088117A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5514167A (en) * | 1978-07-17 | 1980-01-31 | Tsubame Tokushu Kikai Kenkyusho:Kk | Control unit in friction press |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0384425A2 (en) * | 1989-02-21 | 1990-08-29 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Aramid yarn process |
US4985193A (en) * | 1989-02-21 | 1991-01-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Aramid yarn process |
US5023035A (en) * | 1989-02-21 | 1991-06-11 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Cyclic tensioning of never-dried yarns |
WO2004003269A1 (en) * | 2002-06-27 | 2004-01-08 | Teijin Twaron B.V. | Process for obtaining a synthetic organic aromatic heterocyclic rod fiber or film with high tensile strength and/or modulus |
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