JPS6026636A - 耐応力腐食割れ性にすぐれた耐食性Ni基合金 - Google Patents
耐応力腐食割れ性にすぐれた耐食性Ni基合金Info
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- JPS6026636A JPS6026636A JP13531383A JP13531383A JPS6026636A JP S6026636 A JPS6026636 A JP S6026636A JP 13531383 A JP13531383 A JP 13531383A JP 13531383 A JP13531383 A JP 13531383A JP S6026636 A JPS6026636 A JP S6026636A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、溶接などの熱履歴を受けても、溶体化処理
を施すことなく、そのままの状態ですぐれた耐応力腐食
割れ性を示す耐食性Ni基合金に関するものである。
を施すことなく、そのままの状態ですぐれた耐応力腐食
割れ性を示す耐食性Ni基合金に関するものである。
従来、一般に、弗化水素ガスや塩酸ガスなどの還元性ガ
スを含有する腐食性雰囲気や、塩酸、硫酸、およびりん
酸などの非酸化性酸にさらされる、例えば化学プラント
の反応容器、熱交換器、および薬品容器などの構造部材
の製造に、これらの腐食性雰囲気や非酸化性酸に対して
すぐれた耐食性を示すMo:26〜30%含有のNi基
合金が使用されている。
スを含有する腐食性雰囲気や、塩酸、硫酸、およびりん
酸などの非酸化性酸にさらされる、例えば化学プラント
の反応容器、熱交換器、および薬品容器などの構造部材
の製造に、これらの腐食性雰囲気や非酸化性酸に対して
すぐれた耐食性を示すMo:26〜30%含有のNi基
合金が使用されている。
この従来耐食性N1基合金は、上記のような腐食環境で
すぐれた耐食性を示すほか、冷間加工性や溶接性にもす
ぐれた特性を示すものである。
すぐれた耐食性を示すほか、冷間加工性や溶接性にもす
ぐれた特性を示すものである。
一方、この従来耐食性N1基合金は、Ni −Mo系2
元状態図からも明らかなように、600〜800℃の温
度でNi4Moの金属間化合物を析出し、この金属間化
合物は、靭性や延性の低下、並びに応力腐食割れ発生の
原因となることから、通常溶体化溶接などの熱履歴を受
けた場合にも、この溶接によって析出した金属間化合物
を固溶消失させるだめの溶体化処理を施している。
元状態図からも明らかなように、600〜800℃の温
度でNi4Moの金属間化合物を析出し、この金属間化
合物は、靭性や延性の低下、並びに応力腐食割れ発生の
原因となることから、通常溶体化溶接などの熱履歴を受
けた場合にも、この溶接によって析出した金属間化合物
を固溶消失させるだめの溶体化処理を施している。
しかし、溶接組立て後の構造部材に対する溶体化処理は
、構造的および容量的に制限を受けるほか、相手部材の
材質によっても制限を受けるものであシ、このようなこ
とから、従来耐食性Ni基合金は、その適用分野が限ら
れたものになるのが現状である。
、構造的および容量的に制限を受けるほか、相手部材の
材質によっても制限を受けるものであシ、このようなこ
とから、従来耐食性Ni基合金は、その適用分野が限ら
れたものになるのが現状である。
゛ そこで、本発明者等は、上述のような観点から、溶
接などの熱履歴を受けたままの状°態でも応力腐食割れ
の発生がない材料を得べく研究を行なった結果、重量係
で、 Mo:25〜35襲、 M:0.3〜2チ、 Fe:Q、5〜6チ、 を含有し、さらに必要に応じて、 V、W、Or、 およびOuのうちの1種または2種以
″i:o、t〜4係と、 BおよびCaのうちの1種または2種:0.001〜0
.07チと、 Co:0.5〜5 係、 の3つのグループのうちの1種以上を含有し、残りがN
1と不可避不純物からなる組成を有し、かつ不可避不純
物としてのCおよびSiの含有量が、C:0.1係以下
、 Si:lq6以下、 であるN1基合金は、上記の腐食性雰囲気や非酸化性酸
にさらされる腐食環境において、すぐれた耐食性を示し
、かつ冷間加工性および溶接性にすぐれ、特に溶接など
の熱履歴を受けても、金属間化合物の析出がなく、した
がって溶体化処理を施すことなく、熱履歴を受けたまま
の状態で実用に供することができるという知見を得たの
である。
接などの熱履歴を受けたままの状°態でも応力腐食割れ
の発生がない材料を得べく研究を行なった結果、重量係
で、 Mo:25〜35襲、 M:0.3〜2チ、 Fe:Q、5〜6チ、 を含有し、さらに必要に応じて、 V、W、Or、 およびOuのうちの1種または2種以
″i:o、t〜4係と、 BおよびCaのうちの1種または2種:0.001〜0
.07チと、 Co:0.5〜5 係、 の3つのグループのうちの1種以上を含有し、残りがN
1と不可避不純物からなる組成を有し、かつ不可避不純
物としてのCおよびSiの含有量が、C:0.1係以下
、 Si:lq6以下、 であるN1基合金は、上記の腐食性雰囲気や非酸化性酸
にさらされる腐食環境において、すぐれた耐食性を示し
、かつ冷間加工性および溶接性にすぐれ、特に溶接など
の熱履歴を受けても、金属間化合物の析出がなく、した
がって溶体化処理を施すことなく、熱履歴を受けたまま
の状態で実用に供することができるという知見を得たの
である。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、以下に成分組成範囲を上記の通シに限定した理由を
説明する。
て、以下に成分組成範囲を上記の通シに限定した理由を
説明する。
(a、) M。
MO酸成分は、素地に固溶して、還元性ガスを含有する
腐食性雰囲気や非酸化性酸などに対する耐食性を著しく
向上させる作用があるが、その含有量が25チ未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方35%を越えて
含有させると、熱間加工性や常温靭性が劣化するように
なることから、その含有量を25〜35係と定めた。
腐食性雰囲気や非酸化性酸などに対する耐食性を著しく
向上させる作用があるが、その含有量が25チ未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方35%を越えて
含有させると、熱間加工性や常温靭性が劣化するように
なることから、その含有量を25〜35係と定めた。
(b) M
M成分には、素地に固溶し、かつ合金中の酸素含有量を
0.006係(60p、p、m、 )以下に低減して、
600〜800℃の温度に加熱された合金中゛に金属間
化合物が析出するのを抑制し、もって耐応力腐食割れ性
を向上させる作用が°あるが、その含有量が0.3%未
満では前記作用に所望の効果が得られず、一方2q6に
越えて含有させても金属間化合物の析出抑制効果は飽和
するばかりでなく、かえって上記の腐食環境下での耐食
性に劣化傾向が現われるようになることから、その含有
量を0.3〜2%と定めた。
0.006係(60p、p、m、 )以下に低減して、
600〜800℃の温度に加熱された合金中゛に金属間
化合物が析出するのを抑制し、もって耐応力腐食割れ性
を向上させる作用が°あるが、その含有量が0.3%未
満では前記作用に所望の効果が得られず、一方2q6に
越えて含有させても金属間化合物の析出抑制効果は飽和
するばかりでなく、かえって上記の腐食環境下での耐食
性に劣化傾向が現われるようになることから、その含有
量を0.3〜2%と定めた。
(c) Fe
″Fe成分にも、Mと同様に素地に固溶して、溶接など
の熱履歴を受けても金属間化合物の析出を阻止し、もっ
て耐応力腐食割れ性を向上させる作用があるが、その含
有量が0.5%未満では、Mとの共存による著しい耐応
力腐食割れ性の向上効果が期待できず、一方6チを越え
て含有させると、Mめた。
の熱履歴を受けても金属間化合物の析出を阻止し、もっ
て耐応力腐食割れ性を向上させる作用があるが、その含
有量が0.5%未満では、Mとの共存による著しい耐応
力腐食割れ性の向上効果が期待できず、一方6チを越え
て含有させると、Mめた。
(d) V、W、 Or、およびOu
これらの成分には、上記の腐食環境下における耐食性を
一段と向上させるほか、金属間化合物の析出を抑制して
耐応力腐食割れ性を一層向上させ、さらに合金の強度を
改善する作用があるので、これらの特性が要求される場
合に必要に応じて含有されるが、その含有量が0.1係
未満では前記作用に所望の向上効果が得られず、一方4
チを越えて含有させても前記作用によシ一層の改善効果
は得られないことから、経済性全考慮して、その含有量
を0.1〜4襲と定めた。
一段と向上させるほか、金属間化合物の析出を抑制して
耐応力腐食割れ性を一層向上させ、さらに合金の強度を
改善する作用があるので、これらの特性が要求される場
合に必要に応じて含有されるが、その含有量が0.1係
未満では前記作用に所望の向上効果が得られず、一方4
チを越えて含有させても前記作用によシ一層の改善効果
は得られないことから、経済性全考慮して、その含有量
を0.1〜4襲と定めた。
(e) BおよびOa
これらの成分は、著しく高い金属間化合物析出抑制作用
をもつので、よシ一層の耐応力腐食割れ性が要求される
場合に必要に応じて含有されるが、その含有量が0.0
01%未満では所望のすぐれた耐応力腐食割れ性を確保
することができず、一方、0.07%を越えて含有させ
ると、上記の腐食環境での耐食性が低下するようになる
ことから、その含有量io、oo1〜0.07%と定め
た。
をもつので、よシ一層の耐応力腐食割れ性が要求される
場合に必要に応じて含有されるが、その含有量が0.0
01%未満では所望のすぐれた耐応力腐食割れ性を確保
することができず、一方、0.07%を越えて含有させ
ると、上記の腐食環境での耐食性が低下するようになる
ことから、その含有量io、oo1〜0.07%と定め
た。
(f) c。
COC成力は、耐食性および耐応力腐食割れ性全損なう
ことなく、合金強度を向上させる作用があるので、特に
強度が要求される場合“に必要に応じて含有されるが、
その含有量が0.5%未満では所望の強度向上効果が得
られず、一方5q6’に越えて含有させると冷間加工性
が低下するようになることから、その含有量全0.5〜
5チと定めた。
ことなく、合金強度を向上させる作用があるので、特に
強度が要求される場合“に必要に応じて含有されるが、
その含有量が0.5%未満では所望の強度向上効果が得
られず、一方5q6’に越えて含有させると冷間加工性
が低下するようになることから、その含有量全0.5〜
5チと定めた。
(g) 不可避不純物
不可避不純物のうち、特にCおよびslの含有量は、そ
れぞれO:0.1%以下、Si:1%以下としな−iれ
ばならない。すなわち0.1%を越えた多量のC成力が
存在すると、MoがMo炭化物としてくわれてし壕い、
粒界にMo欠乏層が形成されるようになり、この結果耐
粒界腐食性が劣化するようになるからであシ、一方S1
は、溶湯の脱ガスを促進し、かつ湯流れ性を良くする作
用をもつので、健全な鋳塊を製造するのに有用な成分で
あるが、その含有量が1係を越えると、Mo炭化物の形
成を著しく促進するようになるものであり、したがって
CおよびSlの上限値:0.1%および1%’にそれぞ
れ越えて含有させてはならない。また、腐食環境が高温
である場合や、還元性ガスあるいは非酸化性酸の濃度が
高い場合などの厳しい環境下で使用される場合には、C
およびSlの上限値をそれぞれC:0.02チ、si:
0.1q6とする必要がある。
れぞれO:0.1%以下、Si:1%以下としな−iれ
ばならない。すなわち0.1%を越えた多量のC成力が
存在すると、MoがMo炭化物としてくわれてし壕い、
粒界にMo欠乏層が形成されるようになり、この結果耐
粒界腐食性が劣化するようになるからであシ、一方S1
は、溶湯の脱ガスを促進し、かつ湯流れ性を良くする作
用をもつので、健全な鋳塊を製造するのに有用な成分で
あるが、その含有量が1係を越えると、Mo炭化物の形
成を著しく促進するようになるものであり、したがって
CおよびSlの上限値:0.1%および1%’にそれぞ
れ越えて含有させてはならない。また、腐食環境が高温
である場合や、還元性ガスあるいは非酸化性酸の濃度が
高い場合などの厳しい環境下で使用される場合には、C
およびSlの上限値をそれぞれC:0.02チ、si:
0.1q6とする必要がある。
また、この他の不可避不純物として、p、s。
Mg、およびMnなどを含有するが、それぞれ、その含
有量がP:0.05チ以下、S二〇、05チ以下。
有量がP:0.05チ以下、S二〇、05チ以下。
Mg: 0.1%以下、およびMn:2.5%以下であ
れば、合金特性が何ら損なわれるものではなく、むしろ
MgおよびMnには、脱ガスを促進し、PおよびS成分
の有害作用を抑制する作用があるので、前記の上限値以
下の範囲で積極的に含有される場合がある。
れば、合金特性が何ら損なわれるものではなく、むしろ
MgおよびMnには、脱ガスを促進し、PおよびS成分
の有害作用を抑制する作用があるので、前記の上限値以
下の範囲で積極的に含有される場合がある。
さらに、合金成分として、Ti、 Zr、 Nb、およ
びYのうちの1種または2種以上を、それぞれT1:0
.05〜0.5 %、 Zr: 0.05〜0.5 チ
、Nb:0.05〜0.5チ、およびY:0.005〜
0.1%の範囲で含有させると、これらの成分は固溶C
と結合して炭化物を形成し、この炭化物は結晶粒内に分
散析出するので、粒界に炭化物が析出しないようにな′
9、この結果耐粒界腐食性が向上するようになる。
びYのうちの1種または2種以上を、それぞれT1:0
.05〜0.5 %、 Zr: 0.05〜0.5 チ
、Nb:0.05〜0.5チ、およびY:0.005〜
0.1%の範囲で含有させると、これらの成分は固溶C
と結合して炭化物を形成し、この炭化物は結晶粒内に分
散析出するので、粒界に炭化物が析出しないようにな′
9、この結果耐粒界腐食性が向上するようになる。
つぎに、この発明のNi基合金を実′施例により具体的
に説明する。
に説明する。
実施例
通常の溶解鋳造法によシ、それぞれ第1表に示される成
分組成をもった本発明Ni基合金1〜36と従来Ni基
合金を溶製し、鋳造した後、同じく通常の条件で熱間鍛
造および熱間圧延を施して板厚:3wnの熱延板とし、
引続いて、この熱延板に、温″度:1066℃に30分
分熱熱保持後冷の溶体化処理を施した。
分組成をもった本発明Ni基合金1〜36と従来Ni基
合金を溶製し、鋳造した後、同じく通常の条件で熱間鍛
造および熱間圧延を施して板厚:3wnの熱延板とし、
引続いて、この熱延板に、温″度:1066℃に30分
分熱熱保持後冷の溶体化処理を施した。
ついで、この結果得られた本発明N1基合金1〜36お
よび従来N1基合金の熱延板より、平行部長さ:20m
mX平行部幅:4岨×厚さ:2閣の寸法をもった試験片
を機械加工によシ作成し、この試験片に、750℃に1
5分間加熱保持と同温度に60分間加熱保持の熱履歴を
施した後、雰囲気をN2ガスとし、0.5係のH2SO
4と0.5係のHotを含有するアセトンとアルコール
の1:1溶液を収容する容量:4.5tの静置型オート
クレーブ内の前記溶液に浸漬し、前記溶液温度:100
℃、歪速度:8.3X10sec の条件で低歪速度に
よる応力腐食割れ試験を行ない、試験後の破面を観察し
、破面全体に占める応力腐食割れ破面(粒界割れ破面)
の割合(面積率)を算出した。したがって、応力腐食割
れ破面の面積率が大きいほど耐応力腐食割れ性に劣るも
のである。
よび従来N1基合金の熱延板より、平行部長さ:20m
mX平行部幅:4岨×厚さ:2閣の寸法をもった試験片
を機械加工によシ作成し、この試験片に、750℃に1
5分間加熱保持と同温度に60分間加熱保持の熱履歴を
施した後、雰囲気をN2ガスとし、0.5係のH2SO
4と0.5係のHotを含有するアセトンとアルコール
の1:1溶液を収容する容量:4.5tの静置型オート
クレーブ内の前記溶液に浸漬し、前記溶液温度:100
℃、歪速度:8.3X10sec の条件で低歪速度に
よる応力腐食割れ試験を行ない、試験後の破面を観察し
、破面全体に占める応力腐食割れ破面(粒界割れ破面)
の割合(面積率)を算出した。したがって、応力腐食割
れ破面の面積率が大きいほど耐応力腐食割れ性に劣るも
のである。
また、同じく、上記の本発明Ni基合金1〜36および
従来N1基合金の熱延板から、幅:25yn+nX長さ
:50mmX厚さ:2門の寸法をもった試験片を機械加
工によシ作成し、オー トクレープを用い沸騰した2
0 % HC1水溶液中に96時間浸漬の条件で腐食試
験を行ない、試験後の重量減を測定し、年換算した。こ
れらの試験結果を第1表に示した。
従来N1基合金の熱延板から、幅:25yn+nX長さ
:50mmX厚さ:2門の寸法をもった試験片を機械加
工によシ作成し、オー トクレープを用い沸騰した2
0 % HC1水溶液中に96時間浸漬の条件で腐食試
験を行ない、試験後の重量減を測定し、年換算した。こ
れらの試験結果を第1表に示した。
第1表に示される結果から、本発明N1基合金1〜36
は、いずれも750℃に加熱の熱履歴があるにもかかわ
らず、すぐれた耐応力腐食割れ性を示し、かつ耐食性に
もすぐれているのに対して、従来Ni基合金は耐応力腐
食割れ性が著しく劣ることが明らかである。
は、いずれも750℃に加熱の熱履歴があるにもかかわ
らず、すぐれた耐応力腐食割れ性を示し、かつ耐食性に
もすぐれているのに対して、従来Ni基合金は耐応力腐
食割れ性が著しく劣ることが明らかである。
゛ 上述のように、この発明のNi基合金は、すぐれた
耐食性、冷間加工性、および溶接・性を保持した状態で
、特に熱履歴を受けた場合にも金属間化合物の析出がな
く、すぐれた耐応力腐食割れ性を示すので、例えば溶接
後に溶体化処理を施す必要がなく、さらに、例えば冷間
加工後の歪取り焼鈍などに際しても金属間化合物の析出
が起らないので、これに原因する焼鈍割れの発生もなく
、したがってこれらの特性が要求される広い分野に亘っ
ての適″角が可能となるなど工業上有用な特性を有する
のである。
耐食性、冷間加工性、および溶接・性を保持した状態で
、特に熱履歴を受けた場合にも金属間化合物の析出がな
く、すぐれた耐応力腐食割れ性を示すので、例えば溶接
後に溶体化処理を施す必要がなく、さらに、例えば冷間
加工後の歪取り焼鈍などに際しても金属間化合物の析出
が起らないので、これに原因する焼鈍割れの発生もなく
、したがってこれらの特性が要求される広い分野に亘っ
ての適″角が可能となるなど工業上有用な特性を有する
のである。
Claims (8)
- (1)Mo:25〜35チ、 Ag:0.3〜2%、 Fe:0.5〜6%、 を含有し、残シがNiと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)ヲ有し、かつ不可避不純物としてのCおよび
Siの含有量が、それぞれ、0:0.1%以下、 Sl:1チ以下、 であることを特徴とする耐応力腐食割れ性にすぐれた耐
食性N1基合金。 - (2)MO:25〜35チ、 M:0.3〜2%、 Fe : 0.5〜6 チ、 全含有し、さらに、 V、W、Or、およびOuのうちの1種または2種以上
=0.1〜4係、 を含有し、残りがNiと不可避不純物からなる組成(以
上重量係)ヲ有し、かつ不可避不純物としてのCおよび
Siの含有量が、それぞれ、0:0.1チ以下、 Si:lチ以下、 であることを特徴とする耐応力腐食1割れ性にすぐれた
耐食性N1基合金。 - (3)Mo:25〜35%、 M: 0.3〜2チ、 B’e:0.5〜6チ、 を含有し、さらに、 BおよびCaのうちの1種または2種:0.001〜0
.07%、 を・含有し、残りがN1と不可避不純物からなる組成(
以上重量%)を有し、かつ不可避不純物としてのCおよ
びSlの含有量が、それぞれ、c:o、i%以下、 Si:lチ以下、 であることを特徴とする耐応力腐食割れ性にすぐれた耐
食性Ni基合金。 - (4) Mo: 25〜35%、 M:0.3〜2係、 re : 0.5〜6 q6、 を含有し、さらに、 Co : 0.5〜5チ、 全含有し、残9がNiと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)ヲ有し、かつ不可避不純物としてのCおよび
Siの含有量が、それぞれ、0:0.1チ以下、 Si:1%以下、 であることを特徴とする耐応力腐食割れ性にすぐれた耐
食性Ni基合金。 - (5)Mo:、25〜35係、 M: 0.3〜2係、 Fe:Q、5〜6%、 を含有し、さらに、 V、W、 Or、およびOuのうちの1種捷たは2種以
上=01〜4チと、 BおよびOaのうちの1種または2種:0.001〜0
.07係、 を含有し、残りがN1と不可避不純物からなる組成(以
上重量係)を有し、かつ不可避不純物としてのCおよび
Siの含有量を、それぞれ、0:0.1係以下、 Si:lq6以下、 としたことを特徴とする耐応力腐食°割れ性にすぐれた
耐食性N1基合金。 - (6)MO:25〜35係、 M:0.3〜2係、 Fe:Q、5〜6チ、 を含有し、さらに、 V、W、Or、およびOuのうちの1種または2種以上
二0.1〜4チと、 Co : 0.5〜5係、 を含有し、残りがNiと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)ヲ有し、かつ不可避不純物とじて(7)Oお
よびSlの含有量を、それぞれ、0:0.1%以下、 Sl:1%以下、 としたことを特徴とする耐応力腐食割れ性にすぐれた耐
食性N1基合金。 - (7) Mo: 25〜35 %、 Ag:Q、3〜2%、 Fe:Q、5〜6係、 全含有し、さらに、 BおよびOaのうちの1種または2種:0.001〜0
.07係と、 Oo:0.5〜5係、 を含有し、残9がN1と不可避不純%w /l’らなる
組成(以上重量%)を有し、かつ不可避不純物としての
CおよびSiの含有量を、それぞれ、c:o、i係以下
、 si:、1チ以下1 、としたことを特徴とする耐応力腐食割れ性にすぐれた
耐食性Ni基合金。 - (8)Mo:25〜35チ、 M : 0.3〜2 係、 Fe : 0.5〜6係、 を含有し、さらに、 V、W、Or、およびCuのうちの1種または2種以上
二0.1〜4チと、 BおよびCaのうちの1種または2種:0.001〜0
.07%と、 Oo:0.5〜5チ、 全含有し、残りがN1と不可避不純物からなる組成(以
上重量係)を有し、かつ不可避″不純物としてのCおよ
びEliの含有量が、それぞれ、0:0.1係以下、 Si:lチ以下、 であることを特徴とする耐応力腐食割れ性にすぐれた耐
食性N1基合金。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13531383A JPS6026636A (ja) | 1983-07-25 | 1983-07-25 | 耐応力腐食割れ性にすぐれた耐食性Ni基合金 |
US07/135,958 US4861550A (en) | 1983-07-25 | 1988-03-14 | Corrosion-resistant nickel-base alloy having high resistance to stress corrosion cracking |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13531383A JPS6026636A (ja) | 1983-07-25 | 1983-07-25 | 耐応力腐食割れ性にすぐれた耐食性Ni基合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6026636A true JPS6026636A (ja) | 1985-02-09 |
JPS6221854B2 JPS6221854B2 (ja) | 1987-05-14 |
Family
ID=15148812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13531383A Granted JPS6026636A (ja) | 1983-07-25 | 1983-07-25 | 耐応力腐食割れ性にすぐれた耐食性Ni基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6026636A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1993018194A1 (en) * | 1992-03-02 | 1993-09-16 | Haynes International, Inc | Nickel-molybdenum alloys |
-
1983
- 1983-07-25 JP JP13531383A patent/JPS6026636A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1993018194A1 (en) * | 1992-03-02 | 1993-09-16 | Haynes International, Inc | Nickel-molybdenum alloys |
GB2278614A (en) * | 1992-03-02 | 1994-12-07 | Haynes Int Inc | Nickel-molybdenum alloys |
GB2278614B (en) * | 1992-03-02 | 1995-09-06 | Haynes Int Inc | Nickel-molybdenum alloys |
KR100264709B1 (ko) * | 1992-03-02 | 2000-09-01 | 요셉 에프. 바커 | 니켈-몰리브덴 합금 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6221854B2 (ja) | 1987-05-14 |
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