JPS5944383B2 - シンドウゲンスイゴウキン - Google Patents
シンドウゲンスイゴウキンInfo
- Publication number
- JPS5944383B2 JPS5944383B2 JP50149444A JP14944475A JPS5944383B2 JP S5944383 B2 JPS5944383 B2 JP S5944383B2 JP 50149444 A JP50149444 A JP 50149444A JP 14944475 A JP14944475 A JP 14944475A JP S5944383 B2 JPS5944383 B2 JP S5944383B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration damping
- alloy
- corrosion resistance
- damping ability
- ability
- Prior art date
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- Expired
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はCr −M o −N i −F e系の振動
減衰合金に関する。
減衰合金に関する。
従来、火力発電用蒸気タービンなどの低圧タービン翼と
してCr −M o −N i −F e系の振動減衰
合金が、翼の振動などによる騒音を防止するために用い
られていた。
してCr −M o −N i −F e系の振動減衰
合金が、翼の振動などによる騒音を防止するために用い
られていた。
またこのCr −M o −N 1−Fe系合金は耐食
性にすぐれ、高温での振動減衰能の低下のない、機械的
強度の大きいなどのすぐれた効果を有するもので、コン
プレッサーの弁座など機械的騒音の発生する部品の部材
としても用いることができた。
性にすぐれ、高温での振動減衰能の低下のない、機械的
強度の大きいなどのすぐれた効果を有するもので、コン
プレッサーの弁座など機械的騒音の発生する部品の部材
としても用いることができた。
しかし、従来のCr−Mo −N i −F e系の振
動減衰合金はMn−Cu系振動減衰合金あるいはCr−
Al−Fe系振動減衰合金と比較し、その振動減衰能が
極めて劣るものであり、耐食性などにすぐれた点がある
にもかかわらず、実用性に欠けるなどの欠点があった。
動減衰合金はMn−Cu系振動減衰合金あるいはCr−
Al−Fe系振動減衰合金と比較し、その振動減衰能が
極めて劣るものであり、耐食性などにすぐれた点がある
にもかかわらず、実用性に欠けるなどの欠点があった。
本発明はCr −Mo −N i −F e系振動減衰
合金においてCの量を0.12重量係以下に限定するこ
とにより耐食性、高温での振動減衰能の安定性、機械的
強度などを低下させずに振動減衰能を極めて高くし、さ
らに塑性加工性をも向上させた振動減衰合金を提供する
ことを目的とする。
合金においてCの量を0.12重量係以下に限定するこ
とにより耐食性、高温での振動減衰能の安定性、機械的
強度などを低下させずに振動減衰能を極めて高くし、さ
らに塑性加工性をも向上させた振動減衰合金を提供する
ことを目的とする。
以下本発明について実施例と共に詳細に説明する。
本発明の振動減衰合金は、重量比で8〜30飴のCr(
クロム)、0.5〜4 %のMo(モリデブン)、0.
25〜1.5係のN i にッケル)、0.12係以下
のC(炭素)、残部Fe(鉄)および附随的不純物から
なる組成を有するもので、上述した各組成成分の限定は
次のような理由による。
クロム)、0.5〜4 %のMo(モリデブン)、0.
25〜1.5係のN i にッケル)、0.12係以下
のC(炭素)、残部Fe(鉄)および附随的不純物から
なる組成を有するもので、上述した各組成成分の限定は
次のような理由による。
Crは振動減衰能および耐食性を向上させるための成分
であるが8重量係未満であっては耐食性が充分得られず
、30重量係を超えては耐食性は向上するものの振動減
衰能が低下し実用性がなくなる。
であるが8重量係未満であっては耐食性が充分得られず
、30重量係を超えては耐食性は向上するものの振動減
衰能が低下し実用性がなくなる。
MoはCrと共に振動減衰能、耐食性を向上させる必要
成分であるが、0.5重量係未満ではその効果が得られ
ず、4重量係を超えては振動減衰能および塑性加工性が
低下する。
成分であるが、0.5重量係未満ではその効果が得られ
ず、4重量係を超えては振動減衰能および塑性加工性が
低下する。
Niは耐食性を大巾に向上させるためのものであるが、
その混入で振動減衰能は低下する。
その混入で振動減衰能は低下する。
しかし、Niが0.25〜1.5重量係の範囲であって
は振動減衰能を比較的低下させることなく耐食性を上げ
ることができる。
は振動減衰能を比較的低下させることなく耐食性を上げ
ることができる。
そしてCはその混入量を最少にすればするほど振動減衰
能が向上するが、0.12重量係を超えては急激に振動
減衰能が低下する。
能が向上するが、0.12重量係を超えては急激に振動
減衰能が低下する。
なお、本発明による振動減衰合金組成内にSiあるいは
Mnなどの脱酸、脱硫剤など適当量添加してもその効果
は変わらず、附随的不純物としてP(りん)などの他の
元素をも含み得るが、その含量は0.5重量製以下であ
ることが望ましい。
Mnなどの脱酸、脱硫剤など適当量添加してもその効果
は変わらず、附随的不純物としてP(りん)などの他の
元素をも含み得るが、その含量は0.5重量製以下であ
ることが望ましい。
本発明の振動減衰合金は、所定の組成比となるように各
金属(合金でもよい)を混合して真空溶解し、それを鋳
造して鍛造し、圧延を行なって適宜厚さの板体を得てこ
の板体を700〜1200°Cの温度で熱処理(焼きな
まし熱処理)を施すことによって製造できる。
金属(合金でもよい)を混合して真空溶解し、それを鋳
造して鍛造し、圧延を行なって適宜厚さの板体を得てこ
の板体を700〜1200°Cの温度で熱処理(焼きな
まし熱処理)を施すことによって製造できる。
なお上記熱処理は組成によっても異なるが800〜11
00℃の温度で1時間(H)程度が好ましく、たとえば
1100℃で熱処理を施した場合は、700℃の場合に
比較し、振動減衰能が約4倍程度高くなる。
00℃の温度で1時間(H)程度が好ましく、たとえば
1100℃で熱処理を施した場合は、700℃の場合に
比較し、振動減衰能が約4倍程度高くなる。
次に本発明の実施例について具体的に比較例をも示して
説明する。
説明する。
第1表はCr 、Mo 、Ni 、C,残Feの各組成
比を変えて板片を製作し、その表に示す熱処理温度で熱
処理を施したものについて各々合金の振動減衰能および
腐食減量を測定した値について示しである。
比を変えて板片を製作し、その表に示す熱処理温度で熱
処理を施したものについて各々合金の振動減衰能および
腐食減量を測定した値について示しである。
第1表で示す振動減衰能の測定は、巾10mttt、長
さ100mm、厚さ1mmの各板片について所定の曲げ
振動を与えて対数減衰率を室温で一定の振幅を与えて測
定し、第1表中比較例10で示す冷間圧延材で、JIS
で5US403と呼ばれる合金の対数減衰率を1とし、
相対値(δ/15 )として表示した(ただし、δ。
さ100mm、厚さ1mmの各板片について所定の曲げ
振動を与えて対数減衰率を室温で一定の振幅を与えて測
定し、第1表中比較例10で示す冷間圧延材で、JIS
で5US403と呼ばれる合金の対数減衰率を1とし、
相対値(δ/15 )として表示した(ただし、δ。
はSUS 403の対数減衰率)。
一般にこの相対値は振動減衰能が15以下であっては、
その防振効果は顕著に得られたとは云えず、16以上の
値が必要である。
その防振効果は顕著に得られたとは云えず、16以上の
値が必要である。
第1表に示す腐食減量の測定は、たて20mtn、よこ
30朋、厚さ1mmの大きさの各組成の板片について、
10%NaC1水溶液中に、10分間浸漬させ、引き上
げ後10分間の空気中放置の工程を20回操り返して行
なって後の重量変化rv/cr!tについて評価した値
である。
30朋、厚さ1mmの大きさの各組成の板片について、
10%NaC1水溶液中に、10分間浸漬させ、引き上
げ後10分間の空気中放置の工程を20回操り返して行
なって後の重量変化rv/cr!tについて評価した値
である。
第1表から明らかなように、本発明による振動減衰合金
はすぐれた振動減衰能および耐食性を有することがわか
る。
はすぐれた振動減衰能および耐食性を有することがわか
る。
すなわち、上記合金組成範囲を外ずれるものであっては
、たとえば比較例1゜2.8に示したような、振動減衰
能はすぐれているが、耐食性に関して劣るか、あるいは
比較例3乃至7および9のように耐食性は良いが振動減
衰能に劣るかのいずれかであり実用性のとぼしいものと
なる。
、たとえば比較例1゜2.8に示したような、振動減衰
能はすぐれているが、耐食性に関して劣るか、あるいは
比較例3乃至7および9のように耐食性は良いが振動減
衰能に劣るかのいずれかであり実用性のとぼしいものと
なる。
また本発明の振動減衰合金は、使用時での温度特性にす
ぐれ、室温から300°C程度の高温に至ってもその振
動減衰能は第1図に示すように、あまり低下せずさらに
引張り強さに関しても約50kg /m+tと大きく構
造用機構部材として充分利用できるすぐれたものである
。
ぐれ、室温から300°C程度の高温に至ってもその振
動減衰能は第1図に示すように、あまり低下せずさらに
引張り強さに関しても約50kg /m+tと大きく構
造用機構部材として充分利用できるすぐれたものである
。
なお第1図に示す特性は実施例1に係る合金の場合を示
したが、他の実施例に係る合金であれば同様の特性を示
す。
したが、他の実施例に係る合金であれば同様の特性を示
す。
また引張り強さはたとえば、実施例2に係る合金につい
て示する5 1.3 kg/mAであった。
て示する5 1.3 kg/mAであった。
本発明の振動減衰合金は、切削加工性を向上する目的で
、S(硫黄)Pb(鉛)、Ca(カルシウム)などを、
また耐食性をさらに向上させる目的でCu(銅)、Ti
(チタン)を少量添加含有させても効果は損なわれない
。
、S(硫黄)Pb(鉛)、Ca(カルシウム)などを、
また耐食性をさらに向上させる目的でCu(銅)、Ti
(チタン)を少量添加含有させても効果は損なわれない
。
第1図は本発明の実施例による合金の特性図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量比8〜30%Cr 、 0.5〜4%Mo 。 0.25〜1.5Ni 、 0.12%以下の01残部
Feおよび附随的不純物からなることを特徴とする振動
減衰合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50149444A JPS5944383B2 (ja) | 1975-12-17 | 1975-12-17 | シンドウゲンスイゴウキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50149444A JPS5944383B2 (ja) | 1975-12-17 | 1975-12-17 | シンドウゲンスイゴウキン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5273118A JPS5273118A (en) | 1977-06-18 |
JPS5944383B2 true JPS5944383B2 (ja) | 1984-10-29 |
Family
ID=15475239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50149444A Expired JPS5944383B2 (ja) | 1975-12-17 | 1975-12-17 | シンドウゲンスイゴウキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5944383B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5739297B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2015-06-24 | 株式会社ディスコ | ステンレス鋼 |
JP6370275B2 (ja) * | 2015-08-17 | 2018-08-08 | 日新製鋼株式会社 | 制振性フェライト系ステンレス鋼材および製造方法 |
JP6370276B2 (ja) * | 2015-08-17 | 2018-08-08 | 日新製鋼株式会社 | 高Al含有制振性フェライト系ステンレス鋼材および製造方法 |
CN108950429B (zh) * | 2018-08-15 | 2019-10-15 | 四川大学 | 一种预应力作用下抗阻尼衰减的Fe-Cr-Mo基合金及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5263113U (ja) * | 1975-11-05 | 1977-05-10 |
-
1975
- 1975-12-17 JP JP50149444A patent/JPS5944383B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5273118A (en) | 1977-06-18 |
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