JPS5936978B2 - 芳香族ジアミンの製造法 - Google Patents
芳香族ジアミンの製造法Info
- Publication number
- JPS5936978B2 JPS5936978B2 JP9498680A JP9498680A JPS5936978B2 JP S5936978 B2 JPS5936978 B2 JP S5936978B2 JP 9498680 A JP9498680 A JP 9498680A JP 9498680 A JP9498680 A JP 9498680A JP S5936978 B2 JPS5936978 B2 JP S5936978B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- water
- alkali metal
- aminophenol
- purity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
H2N□O□502
上記式(ハで表わされる4、4’−ビス(アミノフェノ
キシ)ジフェニルスルホンは可撓性および耐熱性のすぐ
れた全芳香族ポリアミド類、全芳香族ポリアミドイミド
類、全芳香族ポリイミド類あるいはポリ尿素類などの合
成用原料として極めて有用な芳香族ジアミンである。
キシ)ジフェニルスルホンは可撓性および耐熱性のすぐ
れた全芳香族ポリアミド類、全芳香族ポリアミドイミド
類、全芳香族ポリイミド類あるいはポリ尿素類などの合
成用原料として極めて有用な芳香族ジアミンである。
極性有機溶媒中で、4、4’−ジクロルジフェニルスル
ホンとアミノフェノールを脱塩化水素剤の存在下に反応
させて上記(I)式で表わされる4、4’−ビス(アミ
ノフェノキシ)ジフェニルスルホンを合成する方法は、
基本的にはすでに公知である(たとえば特開昭51−3
4122号公報、特公昭48−18960号公報および
ドイツ公開特許第1909520号)。
ホンとアミノフェノールを脱塩化水素剤の存在下に反応
させて上記(I)式で表わされる4、4’−ビス(アミ
ノフェノキシ)ジフェニルスルホンを合成する方法は、
基本的にはすでに公知である(たとえば特開昭51−3
4122号公報、特公昭48−18960号公報および
ドイツ公開特許第1909520号)。
これらの方法において、本発明は、次の一般式(I)で
表わされる芳香族ジアミンを効率的に製造する方法に関
するものである。ン。
表わされる芳香族ジアミンを効率的に製造する方法に関
するものである。ン。
□NH、(I)脱塩化水素剤としては最も効果的なアル
カリ金属水酸化物が一般的に用いられてきたが、反応に
は脱塩化水素剤を化学量論的量で添加する必要があり、
しかも生成物を高収率、高純度で得る目的からも脱塩化
水素剤を定量的に反応させる必要があるためにアルカリ
金属水酸化物を定量精度のよい□ 水溶液の形態で活用
することが必要条件とされている。
カリ金属水酸化物が一般的に用いられてきたが、反応に
は脱塩化水素剤を化学量論的量で添加する必要があり、
しかも生成物を高収率、高純度で得る目的からも脱塩化
水素剤を定量的に反応させる必要があるためにアルカリ
金属水酸化物を定量精度のよい□ 水溶液の形態で活用
することが必要条件とされている。
しかし、4、4’−ジクロルジフェニルスルホンとアミ
ノフェノールをアルカリ金属水酸化物の存在下に反応さ
せる際には、まずアミノフェノールとアルカリ金属水酸
化物とが反応してアミノ・ フェノールのアルカリ金属
塩と水が生成し、次いでアミノフェノールのアルカリ金
属塩と4、4’−ジクロルジフェニルスルホンが反応す
るのであるが、このアミノフエノールのアルカリ金属塩
と4,4’−ジクロルジフエニルスルホンとの反応は、
反応系中に存在する水によつて阻害されるため、反応系
中の水を反応系外に留出除去しながら進行させる必要が
ある。したがつて4,4’−ジクロルジフエニルスルホ
ンとアミノフエノールをアルカリ金属水酸化物の存在下
に反応させて4,4’−ビス(アミノフエノキシ)ジフ
エニルスルホンを合成する反応においては、反応系の水
を反応系外に留出除去する操作が律速段階となるため、
脱塩化水素剤としてアルカリ金属水酸化物を水溶液の形
態で用いることは、外部から反応系に多量の水分を無益
に導入することとなり、反応を完結させるために必要以
上に長時間を要し、極めて非能率的であつた。この非能
率性を改善する方向として、固体状態で比較的定量性の
良好なアルカリ金属炭酸塩粉末を脱塩化水素剤としてそ
のまま活用する提案もみられるが(特開昭51−341
22号公報)、アルカリ金属炭酸塩は、アルカリ金属水
酸化物に比べて本質的に反応活性が劣るため、外部から
の水分導入がない点では反応時間短縮の効果はあるが、
全反応時間は必らずしも満足できる程度に短縮すること
はできない。また脱塩化水素剤としてアルカリ金属水酸
化物の水溶液を用いた合成で脱水操作を促進する目的]
で、多量の溶媒を用い、その一部を留去するという濃縮
操作の概念も一部提案されているが(ドイツ公開特許第
1909520号)この方法はアルカリを水溶液で用い
るため、除かねばならない水の量が多いこともあつて、
脱水用共沸剤としてクロルベンゼンまたはトルエンなど
を用い、しかも、特に濃縮操作を行なわないという基本
的公知の方法に比べて、特に反応時間短縮を目的とした
改善効果は認められない。
ノフェノールをアルカリ金属水酸化物の存在下に反応さ
せる際には、まずアミノフェノールとアルカリ金属水酸
化物とが反応してアミノ・ フェノールのアルカリ金属
塩と水が生成し、次いでアミノフェノールのアルカリ金
属塩と4、4’−ジクロルジフェニルスルホンが反応す
るのであるが、このアミノフエノールのアルカリ金属塩
と4,4’−ジクロルジフエニルスルホンとの反応は、
反応系中に存在する水によつて阻害されるため、反応系
中の水を反応系外に留出除去しながら進行させる必要が
ある。したがつて4,4’−ジクロルジフエニルスルホ
ンとアミノフエノールをアルカリ金属水酸化物の存在下
に反応させて4,4’−ビス(アミノフエノキシ)ジフ
エニルスルホンを合成する反応においては、反応系の水
を反応系外に留出除去する操作が律速段階となるため、
脱塩化水素剤としてアルカリ金属水酸化物を水溶液の形
態で用いることは、外部から反応系に多量の水分を無益
に導入することとなり、反応を完結させるために必要以
上に長時間を要し、極めて非能率的であつた。この非能
率性を改善する方向として、固体状態で比較的定量性の
良好なアルカリ金属炭酸塩粉末を脱塩化水素剤としてそ
のまま活用する提案もみられるが(特開昭51−341
22号公報)、アルカリ金属炭酸塩は、アルカリ金属水
酸化物に比べて本質的に反応活性が劣るため、外部から
の水分導入がない点では反応時間短縮の効果はあるが、
全反応時間は必らずしも満足できる程度に短縮すること
はできない。また脱塩化水素剤としてアルカリ金属水酸
化物の水溶液を用いた合成で脱水操作を促進する目的]
で、多量の溶媒を用い、その一部を留去するという濃縮
操作の概念も一部提案されているが(ドイツ公開特許第
1909520号)この方法はアルカリを水溶液で用い
るため、除かねばならない水の量が多いこともあつて、
脱水用共沸剤としてクロルベンゼンまたはトルエンなど
を用い、しかも、特に濃縮操作を行なわないという基本
的公知の方法に比べて、特に反応時間短縮を目的とした
改善効果は認められない。
そこで本発明者らは、上記の欠点を改善してより効率的
な反応を遂行すべく鋭意検討した結果、反応系の仕込当
量数を4,4’−ジアミノジフエニルスルホン<塩基性
アルカリ金属化合物≦アミノフエノールの量的関係に設
定することにより、やや定量性の悪い固体状の塩基性ア
ルカリ金属化合物でも、そのまま反応系に活用でき、さ
らに反応後半に反応溶媒を多量に留出させることからな
る高濃度反応条件を採用することにより、両者の効果で
全反応時間を大幅に短縮できることを見出し本発明に到
達した。
な反応を遂行すべく鋭意検討した結果、反応系の仕込当
量数を4,4’−ジアミノジフエニルスルホン<塩基性
アルカリ金属化合物≦アミノフエノールの量的関係に設
定することにより、やや定量性の悪い固体状の塩基性ア
ルカリ金属化合物でも、そのまま反応系に活用でき、さ
らに反応後半に反応溶媒を多量に留出させることからな
る高濃度反応条件を採用することにより、両者の効果で
全反応時間を大幅に短縮できることを見出し本発明に到
達した。
すなわち本発明は極性有機溶媒中で(有)4,4’−ジ
クロルジフエニルスルホン、(B)アミノフエノールお
よび(C)脱塩化水素剤剖N<(O≦(B)の当量関係
で反応させて一般式で表わされる4,4’−ビス(アミ
ノフエノキシ)ジフエニルスルホンを合成するに際して
、脱塩化水素剤として固体状の塩基性アルカリ金属化合
物を直接利用し、かつ反応後半に極性有機溶媒の30重
量%以上を留出することによつて高濃縮条件下に反応さ
せることを特徴とする芳香族ジアミンの製造法を提供す
るものである。
クロルジフエニルスルホン、(B)アミノフエノールお
よび(C)脱塩化水素剤剖N<(O≦(B)の当量関係
で反応させて一般式で表わされる4,4’−ビス(アミ
ノフエノキシ)ジフエニルスルホンを合成するに際して
、脱塩化水素剤として固体状の塩基性アルカリ金属化合
物を直接利用し、かつ反応後半に極性有機溶媒の30重
量%以上を留出することによつて高濃縮条件下に反応さ
せることを特徴とする芳香族ジアミンの製造法を提供す
るものである。
本発明でいう(B)アミノフエノールとはp−アミノフ
エノール、m−アミノフエノールおよびo−アミノフエ
ノールから選ばれた少なくとも1種である。
エノール、m−アミノフエノールおよびo−アミノフエ
ノールから選ばれた少なくとも1種である。
本発明で(C)脱塩化水素剤として用いられる塩基性ア
ルカリ金属化合物とはアルカリ金属水酸化物、アルカリ
金属炭酸塩、アルカリ金属自身アルカリ金属水素化物、
アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属リン酸塩、ア
ルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属アルキル化合物など
であり、これらの具体的な例としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム、炭酸リチウム、ナトリウム金属、カリ
ウム金属、リチウム金属、ナトリウムハイドライド、カ
リウムハイドライド、リチウムハイドライド、ナトリウ
ムメトキサイド、ナトリウムエトキサイド、ナトリウム
プロポキサイド、カリウムメトキサイド、カリウムエト
キサイド、カリウムプロポキサイド、リチウムメトキサ
イド、リチウムエトキサイド、リン酸三ナトリウム、リ
ン酸三カリウム、リン酸三リチウム、ケイ酸ナトリウム
、ケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、エチルナトリウム
、フエニルナトリウム、ベンジルナトリウム、ナフチル
ナトリウム、フエニルカリウム、ベンジルカリウム、ナ
フチルカリウム、エチルリチウム、ブチルリチウム、フ
エニルリチウム、ベンジルリチウム、ナフチルリチウム
などが挙げられる。
ルカリ金属化合物とはアルカリ金属水酸化物、アルカリ
金属炭酸塩、アルカリ金属自身アルカリ金属水素化物、
アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属リン酸塩、ア
ルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属アルキル化合物など
であり、これらの具体的な例としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム、炭酸リチウム、ナトリウム金属、カリ
ウム金属、リチウム金属、ナトリウムハイドライド、カ
リウムハイドライド、リチウムハイドライド、ナトリウ
ムメトキサイド、ナトリウムエトキサイド、ナトリウム
プロポキサイド、カリウムメトキサイド、カリウムエト
キサイド、カリウムプロポキサイド、リチウムメトキサ
イド、リチウムエトキサイド、リン酸三ナトリウム、リ
ン酸三カリウム、リン酸三リチウム、ケイ酸ナトリウム
、ケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム、エチルナトリウム
、フエニルナトリウム、ベンジルナトリウム、ナフチル
ナトリウム、フエニルカリウム、ベンジルカリウム、ナ
フチルカリウム、エチルリチウム、ブチルリチウム、フ
エニルリチウム、ベンジルリチウム、ナフチルリチウム
などが挙げられる。
これらの中で、取り扱いやすさ、入手が容易なことおよ
び経済性の面から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムが最も好ましい。
これらの塩基性アルカリ金属化合物類は、水分30重量
%(好ましくは10重量%)以下の固体状で直接反応系
に導入される。
び経済性の面から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムが最も好ましい。
これらの塩基性アルカリ金属化合物類は、水分30重量
%(好ましくは10重量%)以下の固体状で直接反応系
に導入される。
本発明の反応を実施するにあたつては、使用原料である
(A)4,4′−ジクロルジフエニルスルホン(Cl−
/′ ドXSO2=〆 \;Cl)、(B)アミノフエ
ノール(HO−I−ニ}NH2)および(C)塩基性ア
)くン′ルカリ金属化合物?(5)く(0≦(B>0)
当量関係で反応させる。
(A)4,4′−ジクロルジフエニルスルホン(Cl−
/′ ドXSO2=〆 \;Cl)、(B)アミノフエ
ノール(HO−I−ニ}NH2)および(C)塩基性ア
)くン′ルカリ金属化合物?(5)く(0≦(B>0)
当量関係で反応させる。
この際反応がすべて完結すると生成物は次の成分から構
成される。
成される。
はこの成分は存在しない)およびMClO(ただしここ
でMはアルカリ金属イオンを示す。
でMはアルカリ金属イオンを示す。
)この混合物を希アルカリ水溶液洗浄、水洗精製すると
唯一の水不溶分であるが高純度で回収される。
唯一の水不溶分であるが高純度で回収される。
ここで(C)塩基性アルカリ金属化合物の使用当量が(
B)アミノフエノールのそれよりも過剰になると、アミ
ノフエノールの水酸基のフエノキシド化と共にアミノ基
のアルカリアミド化に伴う副反応が起こるため好ましく
ない。
B)アミノフエノールのそれよりも過剰になると、アミ
ノフエノールの水酸基のフエノキシド化と共にアミノ基
のアルカリアミド化に伴う副反応が起こるため好ましく
ない。
また(A)4,4しジクロルジフエニルスルホンの使用
当量が(B)アミノフエノールおよび(0塩基性アルカ
リ金属化合物より過剰であると、たとえ反応を完結させ
た場合にも生成混合物中に原料C口ー()=SO2−(
◆−Clの過剰部分に対応して不純物として混入し、こ
れらの不純物が水不溶性であるため、水洗精製のみでは
高純度の目的物を回収することができなくなるため好ま
しくない。
当量が(B)アミノフエノールおよび(0塩基性アルカ
リ金属化合物より過剰であると、たとえ反応を完結させ
た場合にも生成混合物中に原料C口ー()=SO2−(
◆−Clの過剰部分に対応して不純物として混入し、こ
れらの不純物が水不溶性であるため、水洗精製のみでは
高純度の目的物を回収することができなくなるため好ま
しくない。
したがつて(A)≧(C)、(B)の当量関係による反
応は好ましくない。本発明は反応原料の使用量?〜〈(
0≦(BQ当量関係に設定したため、(C)として添加
定量性がやや欠ける場合でも、固形塩基性アルカリ金属
化合物の利用が実務的に可能になつた。
応は好ましくない。本発明は反応原料の使用量?〜〈(
0≦(BQ当量関係に設定したため、(C)として添加
定量性がやや欠ける場合でも、固形塩基性アルカリ金属
化合物の利用が実務的に可能になつた。
本発明の反応は極性有機溶媒の存在下でスムーズに実施
される。
される。
ここでいう極性有機溶媒とは、本発明の反応条件で不活
性な極性有機溶媒類であり、例えばスルホキシド、スル
ホン、N一置換アミド、N一置換ラクタム類があげられ
る。ただしN一置換アミド、N一置換ラクタムについて
は本発明の条件下で加水分解されることもあるので注意
を要する。このような極性溶媒の具体的な例としては、
ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジエチルス
ルホキシド、ジエチルスルホン、ジイソプロピルスルホ
ン、テトラヒドロチオフエン一1,1−ジオキシド(ス
ルホラン)、テトラヒドロチオフエン一1−モノオキシ
ド、N,Nジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリドンなどが挙げられる。
本発明の反応において、塩基性アルカリ金属化合物とし
て好ましい水酸化物、炭酸塩を用いた場合副生する水を
反応系より除去する必要がある。同様にアルカリ金属ア
ルコキサイドを用いた場合は副生アルコールを系より除
去しなければならない。またこれら以外の水やアルコー
ルを副生しない系であつても、原料に含まれている水分
がアミノフエノキシド/4,4′−ジクロルジフエニル
スルホンの反応を阻害するので除く必要がある。これら
の水あるいはアルコール類の除去は、単に加熱して留去
することもできるが、より効果的にまた完全に除くには
、外部より積極的にベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロルベンゼンなどの不活性共沸剤を添加して効果的共沸
現象を利用して留出させるのが望ましい。あるいはまた
用いている反応極性溶媒を徐々に留出させて共沸効果も
しくは、同伴効果を持たせるのも効果的である。これら
の操作に合わせて窒素、アルゴン、ヘリウムなどの乾燥
した不活性ガスを流通させるとさらに効果的である。本
発明の合成反応は100〜200℃さらに好ましくは1
20〜170℃で実施される。
性な極性有機溶媒類であり、例えばスルホキシド、スル
ホン、N一置換アミド、N一置換ラクタム類があげられ
る。ただしN一置換アミド、N一置換ラクタムについて
は本発明の条件下で加水分解されることもあるので注意
を要する。このような極性溶媒の具体的な例としては、
ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジエチルス
ルホキシド、ジエチルスルホン、ジイソプロピルスルホ
ン、テトラヒドロチオフエン一1,1−ジオキシド(ス
ルホラン)、テトラヒドロチオフエン一1−モノオキシ
ド、N,Nジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリドンなどが挙げられる。
本発明の反応において、塩基性アルカリ金属化合物とし
て好ましい水酸化物、炭酸塩を用いた場合副生する水を
反応系より除去する必要がある。同様にアルカリ金属ア
ルコキサイドを用いた場合は副生アルコールを系より除
去しなければならない。またこれら以外の水やアルコー
ルを副生しない系であつても、原料に含まれている水分
がアミノフエノキシド/4,4′−ジクロルジフエニル
スルホンの反応を阻害するので除く必要がある。これら
の水あるいはアルコール類の除去は、単に加熱して留去
することもできるが、より効果的にまた完全に除くには
、外部より積極的にベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロルベンゼンなどの不活性共沸剤を添加して効果的共沸
現象を利用して留出させるのが望ましい。あるいはまた
用いている反応極性溶媒を徐々に留出させて共沸効果も
しくは、同伴効果を持たせるのも効果的である。これら
の操作に合わせて窒素、アルゴン、ヘリウムなどの乾燥
した不活性ガスを流通させるとさらに効果的である。本
発明の合成反応は100〜200℃さらに好ましくは1
20〜170℃で実施される。
100℃以下では反応速度が遅く、常圧では水、アルコ
ール類の除去も難かしく実用的でない。
ール類の除去も難かしく実用的でない。
一方200℃以上の反応温度では、原料のアミノフエノ
ールが昇華しやすくなり、モルバランスが崩れてしまう
ので好ましくない。本発明においてはこのようにして初
期の反応系から、副生する水やアルコールの大部分を除
去するが、ここでは極性有機溶媒までを留去する必要は
ない。
ールが昇華しやすくなり、モルバランスが崩れてしまう
ので好ましくない。本発明においてはこのようにして初
期の反応系から、副生する水やアルコールの大部分を除
去するが、ここでは極性有機溶媒までを留去する必要は
ない。
ただし反応後半においては、使用する極性有機溶媒の3
0重量%以上、好ましくは50重量%以上を強制的に留
去せしめながら、高濃縮条件下に反応させることを他の
主要な必須要件とする。反応後半を高濃縮条件下に実施
することにより、反応物濃度が上昇し、あわせて反応系
中に残存する微量の水分やアルコールなどが完全に除去
されるので、反応速度が増大し、反応時間の短縮と生成
物の水洗精製のみによる純度向上が達成できるのである
。したがつて反応後半に極性有機溶媒の留去を行なわず
に反応を継続する場合には、反応速度が短縮できず、し
かも不純物の副生が多くなるため好ましくない。極性有
機溶媒を反応系から留去させる手段は特に制限がなく、
常圧留去ないし減圧留去の任意の手段を選択できる。ま
たこの際に極性有機溶媒のほぼ全量を留去せしめること
は必らずしも必要でなく、その30重量%以上相当分を
留去することにより十分な改良効果が発揮される。なお
極性有機溶媒の留去を開始する反応後半の時点は、アミ
ノフエノールと塩基性アルカリ金属化合物とが反応して
、アミノフエノールのアルカリ金属塩と水が生成した以
降が好ましく、通常は反応系の転化率が70%以上とな
つた時点である。このように本発明は、前述の反応原料
の使用量を(A)く(O≦(B)の当量関係に設定して
固体塩基性アルカリ金属化合物を使用すること、および
反応後半に反応溶媒の30%以上を留去することにより
、全体として次のような実用的効果を生み出したもので
ある。
0重量%以上、好ましくは50重量%以上を強制的に留
去せしめながら、高濃縮条件下に反応させることを他の
主要な必須要件とする。反応後半を高濃縮条件下に実施
することにより、反応物濃度が上昇し、あわせて反応系
中に残存する微量の水分やアルコールなどが完全に除去
されるので、反応速度が増大し、反応時間の短縮と生成
物の水洗精製のみによる純度向上が達成できるのである
。したがつて反応後半に極性有機溶媒の留去を行なわず
に反応を継続する場合には、反応速度が短縮できず、し
かも不純物の副生が多くなるため好ましくない。極性有
機溶媒を反応系から留去させる手段は特に制限がなく、
常圧留去ないし減圧留去の任意の手段を選択できる。ま
たこの際に極性有機溶媒のほぼ全量を留去せしめること
は必らずしも必要でなく、その30重量%以上相当分を
留去することにより十分な改良効果が発揮される。なお
極性有機溶媒の留去を開始する反応後半の時点は、アミ
ノフエノールと塩基性アルカリ金属化合物とが反応して
、アミノフエノールのアルカリ金属塩と水が生成した以
降が好ましく、通常は反応系の転化率が70%以上とな
つた時点である。このように本発明は、前述の反応原料
の使用量を(A)く(O≦(B)の当量関係に設定して
固体塩基性アルカリ金属化合物を使用すること、および
反応後半に反応溶媒の30%以上を留去することにより
、全体として次のような実用的効果を生み出したもので
ある。
(1)反応時間が大幅に短縮される。
(2)生成物から水洗精製のみによつて高純度目的物を
回収することができる。
回収することができる。
本発明で用いるm−、p−およびo−アミノフエノール
は相当に酸化されやすい化合物であるので、反応系に窒
素、アルゴンなどの不活性ガスを流通させて酸化を防ぐ
のが望ましい。
は相当に酸化されやすい化合物であるので、反応系に窒
素、アルゴンなどの不活性ガスを流通させて酸化を防ぐ
のが望ましい。
また前述したように反応系からの水、アルコール類の除
去にもこれら不活性ガスの流通は効果的である。従来の
脱塩化水素剤としてアルカリ水溶液を用いた4,4′−
ビス(アミノフエノキシ)ジフエニルスルホンの合成で
は主としてアミノフエノールとアルカリ水溶液を溶媒中
で反応させて完全に水を除いた後、4,4′−ジクロル
ジフエニルスルホンを添加して反応させるという2段法
が採用されていた(たとえば特公昭48−18960号
公報、特開昭51−34122号公報など)が、本発明
の反応では、このような分割仕込みの必要はまつたくな
く、最初から反応溶媒、必要に応じて共沸溶媒を含めて
すべての原料を一括仕込んで、反応を一段操作で実施す
ることができる。このようにして本発明によれば従来法
に比べて大幅に反応時間を短縮して4,4′−ビス(ア
ミノフエノキシ)ジフエニルスルホンが合成できる。
去にもこれら不活性ガスの流通は効果的である。従来の
脱塩化水素剤としてアルカリ水溶液を用いた4,4′−
ビス(アミノフエノキシ)ジフエニルスルホンの合成で
は主としてアミノフエノールとアルカリ水溶液を溶媒中
で反応させて完全に水を除いた後、4,4′−ジクロル
ジフエニルスルホンを添加して反応させるという2段法
が採用されていた(たとえば特公昭48−18960号
公報、特開昭51−34122号公報など)が、本発明
の反応では、このような分割仕込みの必要はまつたくな
く、最初から反応溶媒、必要に応じて共沸溶媒を含めて
すべての原料を一括仕込んで、反応を一段操作で実施す
ることができる。このようにして本発明によれば従来法
に比べて大幅に反応時間を短縮して4,4′−ビス(ア
ミノフエノキシ)ジフエニルスルホンが合成できる。
しかも本発明の方法で合成した4,4′−ビス(アミノ
フエノキシ)ジフエニルスルホンは従来法で合成したも
のに比べて単純水洗精製のみによつて高純度化すること
ができ重合用ジアミンモノマーとして再結晶などの特別
な精製を行なうことなく使用することができる。以下、
本発明を実施例および比較例を用いてさらに詳述する。
フエノキシ)ジフエニルスルホンは従来法で合成したも
のに比べて単純水洗精製のみによつて高純度化すること
ができ重合用ジアミンモノマーとして再結晶などの特別
な精製を行なうことなく使用することができる。以下、
本発明を実施例および比較例を用いてさらに詳述する。
実施例 1
攪拌機、窒素ガス導入管、リグリユ一管を経由した留出
コンデンサーおよび温度計を備えた内容積31のステン
レス製4つロフラスコにm−アミノフエノール3270
9(3.0モル)、4,4′−ジクロルジフエニルスル
ホン407.89(1.42モル)、無水炭酸カリウム
205.99(1.49モル)、ジメチルスルホキシド
(以後DMSOと略称する)800dおよびクロルベン
ゼン600dを仕込み、攪拌下窒素を流通させながらオ
イルバス中で昇温を開始した。
コンデンサーおよび温度計を備えた内容積31のステン
レス製4つロフラスコにm−アミノフエノール3270
9(3.0モル)、4,4′−ジクロルジフエニルスル
ホン407.89(1.42モル)、無水炭酸カリウム
205.99(1.49モル)、ジメチルスルホキシド
(以後DMSOと略称する)800dおよびクロルベン
ゼン600dを仕込み、攪拌下窒素を流通させながらオ
イルバス中で昇温を開始した。
昇温開始1時間後、内温が135℃に達した時点から水
/クロルベンゼン共沸混合物の留出が始まつた。
/クロルベンゼン共沸混合物の留出が始まつた。
さらに昇温を続けたところ、4時間後に内温が160℃
に達し、それまでにクロルベンゼンが400m11水が
25T1L1留出した。次に窒素の流通をストツプさせ
て反応装置をアスピレータに接続し、減圧留去を開始し
た。内温を150〜160℃に維持し、減圧度を徐々に
高め、3時間減圧留去を継続したところクロルベンゼン
とDMSOの混合物が500WLI留出した。続いて得
られた反応混合物を激しく撹拌している水101中に投
入して析出させて口過後、2%水酸化ナトリウム水溶液
、続いて純水で十分に洗浄し、100℃にて8時間真空
乾燥したところ、薄茶色に着色した微粉末状の4,4′
−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフエニルスルホンが
5999得られた。
に達し、それまでにクロルベンゼンが400m11水が
25T1L1留出した。次に窒素の流通をストツプさせ
て反応装置をアスピレータに接続し、減圧留去を開始し
た。内温を150〜160℃に維持し、減圧度を徐々に
高め、3時間減圧留去を継続したところクロルベンゼン
とDMSOの混合物が500WLI留出した。続いて得
られた反応混合物を激しく撹拌している水101中に投
入して析出させて口過後、2%水酸化ナトリウム水溶液
、続いて純水で十分に洗浄し、100℃にて8時間真空
乾燥したところ、薄茶色に着色した微粉末状の4,4′
−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフエニルスルホンが
5999得られた。
この収量は、理論収量の960!)という高いものであ
つた。得られた4,4!−ビス(m−アミノフエノキシ
)ジフエニルスルホンの融点は137〜138キC(文
献値133〜134℃:特公昭48−18960号公報
)であり、高速液体クロマトグラフイ一(カラム:WC
−1、溶媒:イソオクタン/クロロホルム)による純度
分析を行なつたところ99%以上という高純度品であつ
た。
つた。得られた4,4!−ビス(m−アミノフエノキシ
)ジフエニルスルホンの融点は137〜138キC(文
献値133〜134℃:特公昭48−18960号公報
)であり、高速液体クロマトグラフイ一(カラム:WC
−1、溶媒:イソオクタン/クロロホルム)による純度
分析を行なつたところ99%以上という高純度品であつ
た。
比較例 1
実施例1の前半と同様の操作を行なつて昇温を開始した
。
。
昇温開始1時間後、内温が135℃に達した時点から水
/クロルベンゼン共沸混合物の留出が始まつた。
/クロルベンゼン共沸混合物の留出が始まつた。
さらに昇温を続け、4時間後に内温が160℃に達し、
さらに3時間この温度に保持したところ、それまでにク
ロルベンゼンが430m11水が25WL1留出した。
続いて得られた反応混合物について実施例1とまつたく
同様の後処理操作を施したところ、薄茶色に着色じた微
粉末状の4,4′−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフ
エニルスルホンが5909(収率94.6%)得られた
。
さらに3時間この温度に保持したところ、それまでにク
ロルベンゼンが430m11水が25WL1留出した。
続いて得られた反応混合物について実施例1とまつたく
同様の後処理操作を施したところ、薄茶色に着色じた微
粉末状の4,4′−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフ
エニルスルホンが5909(収率94.6%)得られた
。
得られた4,4′−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフ
エニルスルホンの融点は130〜132℃と実施例1に
比べて若干低いものであり、また実施例1と同様に高速
液体クロマトグラフイ一による純度分析を行なつたとこ
ろ、純度は96.1%という重合用ジアミン原料として
は使用できない低級なものであつた。
エニルスルホンの融点は130〜132℃と実施例1に
比べて若干低いものであり、また実施例1と同様に高速
液体クロマトグラフイ一による純度分析を行なつたとこ
ろ、純度は96.1%という重合用ジアミン原料として
は使用できない低級なものであつた。
このように本発明の条件である反応後半の濃縮工程を経
由させないと、反応の完結が困難となり、その結果生成
物中に未反応の4,4′−ジクロルジフエニルスルホン
や副生物のモノクロル誘導体が混入してくるため、単な
る水洗浄精製だけでは高純度化することのできないもの
しか得られない。
由させないと、反応の完結が困難となり、その結果生成
物中に未反応の4,4′−ジクロルジフエニルスルホン
や副生物のモノクロル誘導体が混入してくるため、単な
る水洗浄精製だけでは高純度化することのできないもの
しか得られない。
実施例 2実施例1と同様の装置にp−アミノフエノー
ル32709(3.0モル)、4,4′−ジクロルジフ
エニルスルホン40789(1.42モル)、純度96
%の固体状水酸化ナトリウム123.8f!(純分2,
98モル)、DMSO8OOWLIおよびクロルベンゼ
ン860m1を仕込み、オイルバス中で、攪拌下窒素を
流通させながら昇温を開始した。
ル32709(3.0モル)、4,4′−ジクロルジフ
エニルスルホン40789(1.42モル)、純度96
%の固体状水酸化ナトリウム123.8f!(純分2,
98モル)、DMSO8OOWLIおよびクロルベンゼ
ン860m1を仕込み、オイルバス中で、攪拌下窒素を
流通させながら昇温を開始した。
昇温開始1時間後、内温が130℃に達した時点から水
/クロルベンゼン共沸混合物の留出が始まつた。さらに
昇温を続け、4時間後に内温が160℃に達し、それま
でにクロルベンゼンが550m11水が50m1留出し
た。次に反応装置をアスピレータ一に接続し、窒素の流
通をストツプさせてから減圧留去を開始した。内温を1
50〜160℃に維持し、減圧度を徐々に高め、2時間
減圧留去を継続したところクロルベンゼン310m1お
よびDMSO3OOmlが留出した。続いて得られた反
応混合物を激しく攪拌している水101中に投入して析
出させ、口過後、2%水酸化ナトリウム水溶液、続いて
純水で十分に洗浄して130℃で5時間真空乾燥したと
ころ、薄茶色に着色した微粉末状の4,4′−ビス(p
−アミノフエノキシ)ジフエニルスルホンが6099得
られた。この収量は理論収量の980!)という高いも
のであつた。得られた4,4′−ビス(p−アミノフエ
ノキシ)ジフエニルスルホンの融点は195〜196キ
C(文献値191〜192℃:J.H.Kawakam
ietal.J.POlynl.Sci.POlym.
Chem.ed.上ヱ565(′74))であり、実施
例1と同様に高速液体クロマトグラフイ一による純度分
析を行なつたところ99.5%以上という高純度品であ
つた。
/クロルベンゼン共沸混合物の留出が始まつた。さらに
昇温を続け、4時間後に内温が160℃に達し、それま
でにクロルベンゼンが550m11水が50m1留出し
た。次に反応装置をアスピレータ一に接続し、窒素の流
通をストツプさせてから減圧留去を開始した。内温を1
50〜160℃に維持し、減圧度を徐々に高め、2時間
減圧留去を継続したところクロルベンゼン310m1お
よびDMSO3OOmlが留出した。続いて得られた反
応混合物を激しく攪拌している水101中に投入して析
出させ、口過後、2%水酸化ナトリウム水溶液、続いて
純水で十分に洗浄して130℃で5時間真空乾燥したと
ころ、薄茶色に着色した微粉末状の4,4′−ビス(p
−アミノフエノキシ)ジフエニルスルホンが6099得
られた。この収量は理論収量の980!)という高いも
のであつた。得られた4,4′−ビス(p−アミノフエ
ノキシ)ジフエニルスルホンの融点は195〜196キ
C(文献値191〜192℃:J.H.Kawakam
ietal.J.POlynl.Sci.POlym.
Chem.ed.上ヱ565(′74))であり、実施
例1と同様に高速液体クロマトグラフイ一による純度分
析を行なつたところ99.5%以上という高純度品であ
つた。
比較例 2純度96%の固体状水酸化ナトリウム123
.8g(純分2.98モノリの代わりに50(:F6水
酸化ナトリウム水溶液2377f!(2.98モル)を
使用することおよびクロルベンゼンの使用量を860d
から1400m1に変更する以外実施例2の前半と同様
の操作を行なつて昇温を開始した。
.8g(純分2.98モノリの代わりに50(:F6水
酸化ナトリウム水溶液2377f!(2.98モル)を
使用することおよびクロルベンゼンの使用量を860d
から1400m1に変更する以外実施例2の前半と同様
の操作を行なつて昇温を開始した。
昇温開始45分後、内温が120℃に達した時点から水
/クロルベンゼン共沸混合物の留出が始まつた。
/クロルベンゼン共沸混合物の留出が始まつた。
さらに昇温を続け、10時間後に内温が160℃に達し
た。この時点で反応装置に滴下ロードを装着し、100
0dのクロルベンゼンを内温が150℃以下にならない
よう少量づつ5時間かけて追添加し留出を続けた。クロ
ルベンゼン追添加終了後さらに2時間160℃に保持し
たところ留出がほとんど止まつた。それまでにクロルベ
ンゼンが2200m11水が166m1(理論全水量の
9601))留出した。続いて、得られた反応混合物に
ついて実施例2と同様の後処理を施したところ、薄茶色
の生成物が585g(収率94.101))得られた。
た。この時点で反応装置に滴下ロードを装着し、100
0dのクロルベンゼンを内温が150℃以下にならない
よう少量づつ5時間かけて追添加し留出を続けた。クロ
ルベンゼン追添加終了後さらに2時間160℃に保持し
たところ留出がほとんど止まつた。それまでにクロルベ
ンゼンが2200m11水が166m1(理論全水量の
9601))留出した。続いて、得られた反応混合物に
ついて実施例2と同様の後処理を施したところ、薄茶色
の生成物が585g(収率94.101))得られた。
得られた生成物の融点を測定したところ185〜188
℃と実施例2の生成物の195〜196℃と比べて相当
に低いものであつた。また実施例1と同様に高速液体ク
ロマトグラフイ一による純度分析を行なつたところ、4
,4′−ビス(p−アミノフエノキシ)ジフエニルスル
ホンの含量96%という純度の悪いものであつた。この
ように脱塩化水素剤としてアルカリ水溶液を用い、しか
も反応溶媒濃縮操作を行なわない従来法では、共沸溶媒
を大量に使用し、しかも、反応時間を実施例2の2倍以
上に延長しても実施例2に比べて純度の劣つた、重合用
モノマーとしてそのままでは使用できないものしか得ら
れない。
℃と実施例2の生成物の195〜196℃と比べて相当
に低いものであつた。また実施例1と同様に高速液体ク
ロマトグラフイ一による純度分析を行なつたところ、4
,4′−ビス(p−アミノフエノキシ)ジフエニルスル
ホンの含量96%という純度の悪いものであつた。この
ように脱塩化水素剤としてアルカリ水溶液を用い、しか
も反応溶媒濃縮操作を行なわない従来法では、共沸溶媒
を大量に使用し、しかも、反応時間を実施例2の2倍以
上に延長しても実施例2に比べて純度の劣つた、重合用
モノマーとしてそのままでは使用できないものしか得ら
れない。
このことからも本発明の方法が従来法に比べて短かい反
応時間で、水洗浄精製のみで高純度化できる生成物が得
られるという格段にすぐれた方法であることが明らかで
ある。実施例 3 実施例1と同様の装置にm−アミノフエノール327,
09(3.0モル)、4,4′−ジクロルジフエニルス
ルホン407.89(1.42モル)、純度86%の固
形水酸化カリウム191.89(純分2.94モル)、
DMSO8OOdおよびクロルベンゼン600mjを仕
込み、攪拌下窒素気流下オイルバス中で昇温を開始した
。
応時間で、水洗浄精製のみで高純度化できる生成物が得
られるという格段にすぐれた方法であることが明らかで
ある。実施例 3 実施例1と同様の装置にm−アミノフエノール327,
09(3.0モル)、4,4′−ジクロルジフエニルス
ルホン407.89(1.42モル)、純度86%の固
形水酸化カリウム191.89(純分2.94モル)、
DMSO8OOdおよびクロルベンゼン600mjを仕
込み、攪拌下窒素気流下オイルバス中で昇温を開始した
。
昇温開始1時間後、内温が130℃に達した時点から反
応装置をアスピレータ一に接続し、内温を130℃に保
持して減圧留去を開始した。
応装置をアスピレータ一に接続し、内温を130℃に保
持して減圧留去を開始した。
減圧度を徐々に高め、内温を130℃に保つてスムーズ
な留出を継続させたところ5時間後に留出量がクロルベ
ンゼン440aおよび水28dに達した。さらに減圧度
を高め4時間留出を続けたところ、続いてクロルベンゼ
ンとDMSOの混合物が900111留出した。次に得
られた反応混合物をすみやかに平バツトに移して放冷す
ると間もなく固化した。
な留出を継続させたところ5時間後に留出量がクロルベ
ンゼン440aおよび水28dに達した。さらに減圧度
を高め4時間留出を続けたところ、続いてクロルベンゼ
ンとDMSOの混合物が900111留出した。次に得
られた反応混合物をすみやかに平バツトに移して放冷す
ると間もなく固化した。
固化したものを粉砕後、激しく攪拌している水101中
に投入して攪拌を1時間続けた後、口過し、次に2%水
酸化ナトリウム水溶液、続いて水で十分に洗浄し、10
0℃にて8時間真空乾燥したところ、薄茶色に着色した
4,4′−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフエニルス
ルホンが5949(収率95.5%)得られた。得られ
た4,4′−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフエニル
スルホンの融点は136〜137℃であり、実施例1と
同様に高速液体クロマトグラフイ一による純度分析を行
なつたところ99%以上という純度のよいものであつた
。
に投入して攪拌を1時間続けた後、口過し、次に2%水
酸化ナトリウム水溶液、続いて水で十分に洗浄し、10
0℃にて8時間真空乾燥したところ、薄茶色に着色した
4,4′−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフエニルス
ルホンが5949(収率95.5%)得られた。得られ
た4,4′−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフエニル
スルホンの融点は136〜137℃であり、実施例1と
同様に高速液体クロマトグラフイ一による純度分析を行
なつたところ99%以上という純度のよいものであつた
。
比較例 3
4,4!−ジクロルジフエニルスルホンの使用量を40
7.89(1.42モル)から430.99(1.5モ
ノ(へ)に変更し、さらに純度86%の固体状水酸化カ
リウムの使用量を191.89(純分2.94モル)か
ら195.79(純分3.0モル)に変更して、m−ア
ミノフエノール/4,4′−ジクロルジフエニルスルホ
ン/水酸化カリウムの当量関係を1/1/1(モル比2
/1/2)にする以外実施例3とまつたく同様に反応操
作および後処理操作を行なつたところ、薄茶色の生成物
が6169(収率95.0%)得られた。
7.89(1.42モル)から430.99(1.5モ
ノ(へ)に変更し、さらに純度86%の固体状水酸化カ
リウムの使用量を191.89(純分2.94モル)か
ら195.79(純分3.0モル)に変更して、m−ア
ミノフエノール/4,4′−ジクロルジフエニルスルホ
ン/水酸化カリウムの当量関係を1/1/1(モル比2
/1/2)にする以外実施例3とまつたく同様に反応操
作および後処理操作を行なつたところ、薄茶色の生成物
が6169(収率95.0%)得られた。
得られた4,4−ビス(m−アミノフエノキシ)ジフエ
ニルスルホンの融点は131〜133℃と実施例3に比
べて若干低いものであり、また実施例1と同様に高速液
体クロマトグラフイ一による純度分析を行なつたところ
純度は96.8%という、重合用ジアミン原料としては
使用できない低級なものであつた。
ニルスルホンの融点は131〜133℃と実施例3に比
べて若干低いものであり、また実施例1と同様に高速液
体クロマトグラフイ一による純度分析を行なつたところ
純度は96.8%という、重合用ジアミン原料としては
使用できない低級なものであつた。
このように原料仕込み当量比を4,4′−ジクロルジフ
エニルスルホン〈水酸化カリウム≦m−アミノフエノー
ルという本発明の条件からはずし、いわゆる学問的に常
識の4,4′−ジクロルジフエニルスルホン=水酸化カ
リウム=m−アミノフエノールという等当量比に設定し
た場合、生成物中に未反応の4,4’−ジクロルジフエ
ニルスルホンや副生物のモノクロル誘導体が混入してく
るため、単なる水洗浄精製だけでは実施例3に比べて純
度の劣つたものしか得られない。
エニルスルホン〈水酸化カリウム≦m−アミノフエノー
ルという本発明の条件からはずし、いわゆる学問的に常
識の4,4′−ジクロルジフエニルスルホン=水酸化カ
リウム=m−アミノフエノールという等当量比に設定し
た場合、生成物中に未反応の4,4’−ジクロルジフエ
ニルスルホンや副生物のモノクロル誘導体が混入してく
るため、単なる水洗浄精製だけでは実施例3に比べて純
度の劣つたものしか得られない。
実施例 4
攪拌装置、窒素ガス導入管、留出コンデンサーおよび温
度計を備えた201の内容積を持つステンレス製オート
クレーブにp−アミノフエノール2.4kg( 22.
0モル)、ジクロルジフエニルスルホン3.0k9(1
0.45モル)、純度96%の固体状水酸化ナトリウム
0.909k9(純分21.67モル)、DMSO5.
2l)およびク田レベンゼン6.31を仕込み攪拌下、
窒素を流通させながら昇温を開始した。
度計を備えた201の内容積を持つステンレス製オート
クレーブにp−アミノフエノール2.4kg( 22.
0モル)、ジクロルジフエニルスルホン3.0k9(1
0.45モル)、純度96%の固体状水酸化ナトリウム
0.909k9(純分21.67モル)、DMSO5.
2l)およびク田レベンゼン6.31を仕込み攪拌下、
窒素を流通させながら昇温を開始した。
昇温開始20分後内温力月35℃に達した時点から水/
クロルベンゼンの共沸混合物の留出が始まつた。
クロルベンゼンの共沸混合物の留出が始まつた。
さらに昇温を続け昇温開始2時間後、内温力月48℃に
達しそれまでにクロルベンゼン4.21)水が0.38
1留出した。次に窒素の流通をストツプさせ、反応装置
をアスピレータ一に接続して減圧留去を開始した。内温
を145℃前後に維持し、減圧度を徐々に高めたところ
、減圧開始3時間半後にはDMSOとクロルベンゼンの
混合物がさらに6.91留出した。次に得られた反応混
合物を激しく攪拌している201の水中に投入して析出
させ、口過後、2%水酸化ナトリウム水溶液、続いて純
水にて十分に洗浄し、130℃にて5時間真空乾燥した
ところ薄茶色に着色した微粉末状の4,4’−ビス(p
ーアミノフエノキシ)ジフエニルスルホンが4.35k
9(収率96.4%)得られた。
達しそれまでにクロルベンゼン4.21)水が0.38
1留出した。次に窒素の流通をストツプさせ、反応装置
をアスピレータ一に接続して減圧留去を開始した。内温
を145℃前後に維持し、減圧度を徐々に高めたところ
、減圧開始3時間半後にはDMSOとクロルベンゼンの
混合物がさらに6.91留出した。次に得られた反応混
合物を激しく攪拌している201の水中に投入して析出
させ、口過後、2%水酸化ナトリウム水溶液、続いて純
水にて十分に洗浄し、130℃にて5時間真空乾燥した
ところ薄茶色に着色した微粉末状の4,4’−ビス(p
ーアミノフエノキシ)ジフエニルスルホンが4.35k
9(収率96.4%)得られた。
得られた4,4’−ビス(p−アミノフエノキシ)ジフ
エニルスルホンの融点は194〜195℃であり、実施
例1と同様に高速液体クロマトグラフイ一にて純度分析
を行なつたところ99%以上という純度の良いものであ
つた。
エニルスルホンの融点は194〜195℃であり、実施
例1と同様に高速液体クロマトグラフイ一にて純度分析
を行なつたところ99%以上という純度の良いものであ
つた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 極性有機溶媒中で(A)4,4′−ジクロルジフェ
ニルスルホン、(B)アミノフェノールおよび(C)脱
塩化水素剤を(A)<(C)≦(B)の当量関係で反応
させて一般式▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる4,4′−ビス(アミノフェノキシ)ジフ
ェニルスルホンを合成するに際して、脱塩化水素剤とし
て固体状の塩基性アルカリ金属化合物を直接利用し、か
つ反応後半に極性有機溶媒の30重量%以上を留去する
ことによつて高濃縮条件下に反応させることを特徴とす
る芳香族ジアミンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9498680A JPS5936978B2 (ja) | 1980-07-14 | 1980-07-14 | 芳香族ジアミンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9498680A JPS5936978B2 (ja) | 1980-07-14 | 1980-07-14 | 芳香族ジアミンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5721365A JPS5721365A (en) | 1982-02-04 |
JPS5936978B2 true JPS5936978B2 (ja) | 1984-09-06 |
Family
ID=14125212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9498680A Expired JPS5936978B2 (ja) | 1980-07-14 | 1980-07-14 | 芳香族ジアミンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5936978B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4001821A1 (de) * | 1990-01-23 | 1991-07-25 | Huels Chemische Werke Ag | Verfahren zur herstellung von 4,4'-bis-(4-aminophenoxy)-diphenylsulfon |
-
1980
- 1980-07-14 JP JP9498680A patent/JPS5936978B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5721365A (en) | 1982-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5463148A (en) | Process for the preparation of chlorofluoronitrobenzenes | |
JPS615066A (ja) | マレイミド類の製造方法 | |
JPS5936978B2 (ja) | 芳香族ジアミンの製造法 | |
US5110983A (en) | Hexafluoroisopropyl-containing monomers, process for their preparation and their use | |
JP3169168B2 (ja) | トリフルオロメタンスルホンアニリド誘導体の製造方法 | |
JP2683404B2 (ja) | N―フェニルマレイミド化合物の製造方法 | |
JPH07145083A (ja) | 脱炭酸法 | |
JPS61221158A (ja) | 4,4′−ビス(アミノフエノキシ)ベンゾフエノンの製造方法 | |
JPS5949217B2 (ja) | 置換ジフェニルエ−テルの製造方法 | |
JPS5835990B2 (ja) | 芳香族ジアミンの製造方法 | |
US4754068A (en) | 1,3-bis(3-aminophenoxy)-5-halogenobenzenes and process for their preparation | |
JP2624433B2 (ja) | 芳香族ジニトロ化合物類の製造方法 | |
JPS60112759A (ja) | Ν−フエニルマレイミド類の製造法 | |
JPH01216969A (ja) | N−置換マレイミド類の精製法 | |
JPS6344552A (ja) | 2,6−ジクロロ−3,4−ジニトロエチルベンゼン及びその製法 | |
JPH0338564A (ja) | 4,4’―ビス(4―アミノフェニルチオ)ジフェニルスルホンの製造法 | |
JP2881022B2 (ja) | 低着色性スルホン化α,β―不飽和カルボン酸無水物の製造方法 | |
KR20200091980A (ko) | 폴마콕시브의 제조 방법 | |
US6765115B1 (en) | Method for preparing dimetal sulfonyl amide salts | |
JPS61200947A (ja) | ジニトロジフエニルエ−テル類の製造方法 | |
JPH0323532B2 (ja) | ||
GB2153347A (en) | 1,3-bis(3-aminophenoxy)benzene derivatives and their preparation | |
JPS58180461A (ja) | m−ニトロフエニルアルキルエ−テルの製造方法 | |
JPS6354008B2 (ja) | ||
JPH0344335A (ja) | 芳香族フッ素化合物の製造方法 |