JPS59209864A - 化粧板の製法 - Google Patents
化粧板の製法Info
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- JPS59209864A JPS59209864A JP58085643A JP8564383A JPS59209864A JP S59209864 A JPS59209864 A JP S59209864A JP 58085643 A JP58085643 A JP 58085643A JP 8564383 A JP8564383 A JP 8564383A JP S59209864 A JPS59209864 A JP S59209864A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
この発明は、内装建材等として用いられる化粧板の製法
に関する。
に関する。
化粧材料の高級化志向の中にあって、特に抽象表現柄の
代表である天理石調の表現方法が種々工夫され、化粧板
に利用されるに至っている。一つはポリエステル樹脂あ
るいはアクリル樹脂に大理石粉末あるいは染料、顔料を
加えて色調表現を行なう方法であって、樹脂の成形は注
型成形、金型成形が主体になっている。しかし、このよ
うな製法により化粧板をつくるようにすると、特定の高
価な金型が必要になり、用途、目的に応じて多くの金型
を必要とするためコスト面の負担が大きいという問題が
あった。もう一つは、SMCやBMC等をベースとする
製法であるが、得られる化粧板が意匠表現上の深み感2
重厚感に乏しく高級感に欠けたものとなるという問題が
あった。
代表である天理石調の表現方法が種々工夫され、化粧板
に利用されるに至っている。一つはポリエステル樹脂あ
るいはアクリル樹脂に大理石粉末あるいは染料、顔料を
加えて色調表現を行なう方法であって、樹脂の成形は注
型成形、金型成形が主体になっている。しかし、このよ
うな製法により化粧板をつくるようにすると、特定の高
価な金型が必要になり、用途、目的に応じて多くの金型
を必要とするためコスト面の負担が大きいという問題が
あった。もう一つは、SMCやBMC等をベースとする
製法であるが、得られる化粧板が意匠表現上の深み感2
重厚感に乏しく高級感に欠けたものとなるという問題が
あった。
一方、従来より、天理石調といった抽象模様の表現のた
め、メラミン樹脂多層板成形方式等が検討されてきた。
め、メラミン樹脂多層板成形方式等が検討されてきた。
たとえば、オーバーレイ印刷紙(パックプリント方式を
含む)にメラミン樹脂のみを含浸させたものを多数枚重
ね合わせ、得られた積層体をフェノール樹脂含浸コアと
組み合わせることにより、透明感や深み感を出す方法で
ある。
含む)にメラミン樹脂のみを含浸させたものを多数枚重
ね合わせ、得られた積層体をフェノール樹脂含浸コアと
組み合わせることにより、透明感や深み感を出す方法で
ある。
しかし、メラミン樹脂が硬いことから化粧板にカケ、ワ
レ、反り等が生じるといったような品質上の問題、およ
びフェノール樹脂の色の問題等に起因する透明感の欠如
等々多くの問題をかかえ、実用に供する化粧板をつくる
つことができなかった〔発明の目的〕 この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、透
明感2深み感および重厚感が優れ、安価で性能の優れた
化粧板を大量生産することのできる化粧板の製法を提供
することを目的としている〔発明の開示〕 前記のような目的を達成するため、この発明は基材に対
して親和性を有する樹脂を1次含浸させた長尺帯状基材
に透明性を有する熱硬化性樹脂を2次含浸させてなる第
1のプリプレグ、および印刷が施された透明の長尺帯状
基材に透明性を有する熱硬化性樹脂を含浸させてなる第
2のプリプレグをそれぞれ所要枚数ずつ積層し、無圧下
で加熱成形することを連続的に行ない、得られた帯状の
積層硬化体を所望の長さに切断することを特徴とする化
粧板の製法をその要旨としている。以下、この発明の詳
細な説明する。
レ、反り等が生じるといったような品質上の問題、およ
びフェノール樹脂の色の問題等に起因する透明感の欠如
等々多くの問題をかかえ、実用に供する化粧板をつくる
つことができなかった〔発明の目的〕 この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、透
明感2深み感および重厚感が優れ、安価で性能の優れた
化粧板を大量生産することのできる化粧板の製法を提供
することを目的としている〔発明の開示〕 前記のような目的を達成するため、この発明は基材に対
して親和性を有する樹脂を1次含浸させた長尺帯状基材
に透明性を有する熱硬化性樹脂を2次含浸させてなる第
1のプリプレグ、および印刷が施された透明の長尺帯状
基材に透明性を有する熱硬化性樹脂を含浸させてなる第
2のプリプレグをそれぞれ所要枚数ずつ積層し、無圧下
で加熱成形することを連続的に行ない、得られた帯状の
積層硬化体を所望の長さに切断することを特徴とする化
粧板の製法をその要旨としている。以下、この発明の詳
細な説明する。
ここで、第1のプリプレグ(基材プリプレグ)に関し、
長尺帯状の基材としては、透明紙、さらしクラフト原紙
、リンター紙等の紙基材、あるいはガラス繊維やポリエ
ステル繊維等からつくられた不織布等の布基材その他が
使用されるが、その中でも透明紙あるいはさらしクラフ
ト原紙を用いるのが最も好ましい。また、面密度が10
〜250 g/rd程度となっているものが好ましい。
長尺帯状の基材としては、透明紙、さらしクラフト原紙
、リンター紙等の紙基材、あるいはガラス繊維やポリエ
ステル繊維等からつくられた不織布等の布基材その他が
使用されるが、その中でも透明紙あるいはさらしクラフ
ト原紙を用いるのが最も好ましい。また、面密度が10
〜250 g/rd程度となっているものが好ましい。
基材に対して親和性を有する1次含浸用の樹脂としては
、ユリア樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂等のアミ
ノ樹脂、遍よび水溶性酢酸ビニル樹脂等から選ばれた少
なくとも1種が用いられる。基材が紙の場合は、セルロ
ースに対する浸透性が高く、紙に対してなじみのよいメ
ラミン樹脂、ユリア樹脂、水溶性酢酸ビニル樹脂を用い
るのが好ましく、その中でもメラミン樹脂を用いるのが
最も好ましい。メラミン樹脂は、化粧板用として一般に
用いられているもののほか塗料用や接着剤用のもの等で
あってもよい。透明性を有する熱硬化性樹脂としては、
ポリエステル樹脂、メラミン樹脂およびアクリル樹脂等
から選ばれた少なくとも1種が用いられる。ポリエステ
ル樹脂としては、不飽和、飽和あるいは両者の混合型の
いずれでもよいが、架橋剤としてはスチレンあるいはジ
アリルフタレートモノマーが適している。ポリエステル
樹脂の重合開始剤としては、連続工法を用いるため、分
解速度の早い過酸化ベンゾイル(BPO)を用いるのが
好ましい。アクリル樹脂としては、ポリメチルメタアク
リレート、グリシジルメタアクリレート等、一般にアク
リル系樹脂として用いられているものを使用することが
できるが、エマルジョンタイプのものを使用するのが特
に好ましい第1のプリプレグは、1次含浸用の樹脂を基
材に充分浸透させて(被覆のみの場合もある)乾燥させ
たあと、2次含浸用の樹脂を含浸させることによりつく
る。これは、2次含浸用としてあげられているポリエス
テル樹脂等は基材とのなじみ(浸透性、化学結合性等)
が悪いため、ポリエステル等を単独で基材に含浸させた
プリプレグを使用すると、プリプレグ間の密着強度が低
くなるとともに得られる化粧板に耐熱性や耐水性等の品
質面での問題が生じるからである。なお、1次含浸用の
樹脂を基材に含浸させるようにする代わりに、メラミン
樹脂砂き込み紙等、1次含浸用の樹脂と繊維を含む混合
物を抄き上げてつくった紙を使用するようにしてもよい
。1次含浸用樹脂を含む基材の樹脂含有率(レジンコン
テント)は3〜50%の範囲とするのが好ましい。3%
未満では1次含浸の効果(ライニング効果)が小さく、
得られる化粧板の品質面でポリエステル等を単独で含浸
させたプリプレグを用いるようにしたものとほとんど変
らなくなる傾向にあり、逆に50%を越えると、特にメ
ラミン樹脂を用いた場合に得られる化粧板にカケ。ワレ
、反り等が多く生じる傾向にある。
、ユリア樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂等のアミ
ノ樹脂、遍よび水溶性酢酸ビニル樹脂等から選ばれた少
なくとも1種が用いられる。基材が紙の場合は、セルロ
ースに対する浸透性が高く、紙に対してなじみのよいメ
ラミン樹脂、ユリア樹脂、水溶性酢酸ビニル樹脂を用い
るのが好ましく、その中でもメラミン樹脂を用いるのが
最も好ましい。メラミン樹脂は、化粧板用として一般に
用いられているもののほか塗料用や接着剤用のもの等で
あってもよい。透明性を有する熱硬化性樹脂としては、
ポリエステル樹脂、メラミン樹脂およびアクリル樹脂等
から選ばれた少なくとも1種が用いられる。ポリエステ
ル樹脂としては、不飽和、飽和あるいは両者の混合型の
いずれでもよいが、架橋剤としてはスチレンあるいはジ
アリルフタレートモノマーが適している。ポリエステル
樹脂の重合開始剤としては、連続工法を用いるため、分
解速度の早い過酸化ベンゾイル(BPO)を用いるのが
好ましい。アクリル樹脂としては、ポリメチルメタアク
リレート、グリシジルメタアクリレート等、一般にアク
リル系樹脂として用いられているものを使用することが
できるが、エマルジョンタイプのものを使用するのが特
に好ましい第1のプリプレグは、1次含浸用の樹脂を基
材に充分浸透させて(被覆のみの場合もある)乾燥させ
たあと、2次含浸用の樹脂を含浸させることによりつく
る。これは、2次含浸用としてあげられているポリエス
テル樹脂等は基材とのなじみ(浸透性、化学結合性等)
が悪いため、ポリエステル等を単独で基材に含浸させた
プリプレグを使用すると、プリプレグ間の密着強度が低
くなるとともに得られる化粧板に耐熱性や耐水性等の品
質面での問題が生じるからである。なお、1次含浸用の
樹脂を基材に含浸させるようにする代わりに、メラミン
樹脂砂き込み紙等、1次含浸用の樹脂と繊維を含む混合
物を抄き上げてつくった紙を使用するようにしてもよい
。1次含浸用樹脂を含む基材の樹脂含有率(レジンコン
テント)は3〜50%の範囲とするのが好ましい。3%
未満では1次含浸の効果(ライニング効果)が小さく、
得られる化粧板の品質面でポリエステル等を単独で含浸
させたプリプレグを用いるようにしたものとほとんど変
らなくなる傾向にあり、逆に50%を越えると、特にメ
ラミン樹脂を用いた場合に得られる化粧板にカケ。ワレ
、反り等が多く生じる傾向にある。
第2のプリプレグ(印刷透明紙布プリプレグ)に関し、
印刷が施された透明の長尺帯状基材としては、オーバー
レイ用原紙その他の一般に使用されている透明紙に石目
模様等を印刷したもの等が使用され、面密度が10〜1
50 g/rdの透明紙が用いられているものが好まし
い。透明性を有する熱硬化性樹脂としては、第1のプリ
プレグのところであげたものと同じものが使用される。
印刷が施された透明の長尺帯状基材としては、オーバー
レイ用原紙その他の一般に使用されている透明紙に石目
模様等を印刷したもの等が使用され、面密度が10〜1
50 g/rdの透明紙が用いられているものが好まし
い。透明性を有する熱硬化性樹脂としては、第1のプリ
プレグのところであげたものと同じものが使用される。
この第2のプリプレグでも、透明性を有する熱硬化性樹
脂を含浸させる前に、前述したと同様に基材に対して親
和性を有する樹脂を含浸させるようにするのが好ましい
。この1次含浸用樹脂の含有率はやはり3〜50%とす
るのがよい。
脂を含浸させる前に、前述したと同様に基材に対して親
和性を有する樹脂を含浸させるようにするのが好ましい
。この1次含浸用樹脂の含有率はやはり3〜50%とす
るのがよい。
長尺帯状の第1のプリプレグおよび同じく長尺帯状の第
2のプリプレグを所要枚数ずつ連続して積層したあと、
加熱炉(硬化炉)を用いる等して無圧下で連続して加熱
成形を行ない長尺の化粧板(積層硬化体)をつくる。つ
ぎに、長尺の化粧板を所望の寸法に切断して製品の化粧
板とする。
2のプリプレグを所要枚数ずつ連続して積層したあと、
加熱炉(硬化炉)を用いる等して無圧下で連続して加熱
成形を行ない長尺の化粧板(積層硬化体)をつくる。つ
ぎに、長尺の化粧板を所望の寸法に切断して製品の化粧
板とする。
より具体的には、たとえば、つぎのようにして化粧板の
製造を行なう。第1図は、この発明にかかる製法の具体
的な実施例をあられす概略図である。図にみるように、
1次含浸用の樹脂を含浸させた長尺帯状で印刷が施され
た透明の基材のロール1および同じく1次含浸用の樹脂
を含浸させた長尺帯状の基材のロール2から矢印Aの方
向に基材1′および2′をそれぞれ連続的に供給する。
製造を行なう。第1図は、この発明にかかる製法の具体
的な実施例をあられす概略図である。図にみるように、
1次含浸用の樹脂を含浸させた長尺帯状で印刷が施され
た透明の基材のロール1および同じく1次含浸用の樹脂
を含浸させた長尺帯状の基材のロール2から矢印Aの方
向に基材1′および2′をそれぞれ連続的に供給する。
つぎに、基材1′および基材2′ ・・・をそれぞれ2
次含浸用の樹脂3のはいったディップパン4に浸けて樹
脂含浸を行ない基材1′を第2のプリプレグ5とし、基
材2′を第1のプリプレグ6とする。必要に応じ、温度
調節が可能なディップパンを使用して、樹脂含浸の際温
度調節を行なう。
次含浸用の樹脂3のはいったディップパン4に浸けて樹
脂含浸を行ない基材1′を第2のプリプレグ5とし、基
材2′を第1のプリプレグ6とする。必要に応じ、温度
調節が可能なディップパンを使用して、樹脂含浸の際温
度調節を行なう。
第1および第2のプリプレグ6.5を上下一対の絞りロ
ール7.7により絞り、両プリプレグ6゜5の樹脂含有
率を調整する。このあと、第1および第2のプリプレグ
6・・・、5を上下一対の集成ロール8.8に送り、集
成ロール8.8で両プリプレグ6・・・、5に対し連続
して積層、集成一体化を行ない積層体9をつくる。ポリ
エチレン(PE)あるいはポリプロピレン(P P)等
からなる空気遮断用フィルム10を積層体9の上下面に
積層したあと、常温〜150℃程度の範囲で温度調節が
可能となった硬化炉(加熱炉)11に積層体9を通し、
連続して加熱成形(硬化)を行なう。熱成形を行なった
あと、空気遮断用フィルム10を除去し、得られた長尺
の化粧板12を巻取りドラム13等に巻き取る。図中、
14はフィルム送りドラム、15はフィルム剥離ドラム
である。つぎに長尺の化粧板をカッタ等により所望の長
さに切断して製品の化粧板を得る。長尺の化粧板の厚み
が厚(て、巻き取りができない場合、あるいは巻き取り
ができる場合であっても一旦巻取りドラムに巻き取るこ
となく所望の長さに切断するようにしてもよい。
ール7.7により絞り、両プリプレグ6゜5の樹脂含有
率を調整する。このあと、第1および第2のプリプレグ
6・・・、5を上下一対の集成ロール8.8に送り、集
成ロール8.8で両プリプレグ6・・・、5に対し連続
して積層、集成一体化を行ない積層体9をつくる。ポリ
エチレン(PE)あるいはポリプロピレン(P P)等
からなる空気遮断用フィルム10を積層体9の上下面に
積層したあと、常温〜150℃程度の範囲で温度調節が
可能となった硬化炉(加熱炉)11に積層体9を通し、
連続して加熱成形(硬化)を行なう。熱成形を行なった
あと、空気遮断用フィルム10を除去し、得られた長尺
の化粧板12を巻取りドラム13等に巻き取る。図中、
14はフィルム送りドラム、15はフィルム剥離ドラム
である。つぎに長尺の化粧板をカッタ等により所望の長
さに切断して製品の化粧板を得る。長尺の化粧板の厚み
が厚(て、巻き取りができない場合、あるいは巻き取り
ができる場合であっても一旦巻取りドラムに巻き取るこ
となく所望の長さに切断するようにしてもよい。
第1のプリプレグおよび第2のプリプレグの使用枚数あ
るいは積層順序は化粧板の使用目的あるいは所望とする
化粧板の厚み等に応じて適宜法める必要があるが、第1
のプリプレグを複数枚重ね、その表面に第2のプリプレ
グを1枚さらにその表面に基材が透明である第1のプリ
プレグを1枚それぞれ重ねるようにするのが好ましい。
るいは積層順序は化粧板の使用目的あるいは所望とする
化粧板の厚み等に応じて適宜法める必要があるが、第1
のプリプレグを複数枚重ね、その表面に第2のプリプレ
グを1枚さらにその表面に基材が透明である第1のプリ
プレグを1枚それぞれ重ねるようにするのが好ましい。
得られた化粧板に反りが生じたり、模様が摩耗する恐れ
が少なくなるといったような効果があるからである。
が少なくなるといったような効果があるからである。
このようにして化粧板をつくるようにすると、高価な金
型を必要としないので製造コストが低くなり、長尺帯状
のプリプレグを使用し、連続して積層、加熱成形を行な
うので大量生産°が容易にできる。加圧せずに無圧下で
加熱成形を行なうので製造装置が簡単なものとなるとと
もにいっそう大量生産が容易にできる。さらに前記のよ
うな第1および第2のプリプレグを使用するといったよ
うな理由で透明感、深み感および重厚感に優れ、耐煮沸
性、耐熱性等の性能に優れた化粧板を得ることができる
。
型を必要としないので製造コストが低くなり、長尺帯状
のプリプレグを使用し、連続して積層、加熱成形を行な
うので大量生産°が容易にできる。加圧せずに無圧下で
加熱成形を行なうので製造装置が簡単なものとなるとと
もにいっそう大量生産が容易にできる。さらに前記のよ
うな第1および第2のプリプレグを使用するといったよ
うな理由で透明感、深み感および重厚感に優れ、耐煮沸
性、耐熱性等の性能に優れた化粧板を得ることができる
。
つぎに実施例および比較例を説明する。
〔実施例1〕
大理石模様を印刷した化粧板用オーバーレイ紙(リンタ
ー、30g/nr)およびさらしクラフト原紙(125
g/rrr)に、前処理としてF/M=2.3の割合で
縮合して得られたメチロールメラミン樹脂の水溶液を1
次含浸させて、それぞれ樹脂含有率を12%、揮発分を
3.0%とした。このオーバーレイ紙およびさらしクラ
フト原紙をロール状に巻き取り、このあと第1図に示さ
れているようにして長尺の化粧板をつくり、長尺の化粧
板を定尺に裁断して製品となる化粧板をつくった。ただ
し、2次含浸用の樹脂としてポリエステル樹脂を使用し
、両基材の樹脂含有率を50%とした。
ー、30g/nr)およびさらしクラフト原紙(125
g/rrr)に、前処理としてF/M=2.3の割合で
縮合して得られたメチロールメラミン樹脂の水溶液を1
次含浸させて、それぞれ樹脂含有率を12%、揮発分を
3.0%とした。このオーバーレイ紙およびさらしクラ
フト原紙をロール状に巻き取り、このあと第1図に示さ
れているようにして長尺の化粧板をつくり、長尺の化粧
板を定尺に裁断して製品となる化粧板をつくった。ただ
し、2次含浸用の樹脂としてポリエステル樹脂を使用し
、両基材の樹脂含有率を50%とした。
そして、さらしクラフト原紙7枚を重ね、その表面にオ
ーバーレイ紙を重ねて積層体とし、60〜’70℃の硬
化条件で積層体を無圧で加熱して硬化させることとした
。ポリエステル樹脂の配合ばつぎの通りである。
ーバーレイ紙を重ねて積層体とし、60〜’70℃の硬
化条件で積層体を無圧で加熱して硬化させることとした
。ポリエステル樹脂の配合ばつぎの通りである。
不飽和ポリエステル樹脂 100重量部(平均分
子量1400〜2300) スチレンモノマー 70重量部過酸化ベ
ンゾイル 2.0重量部(50%ペース
ト) 〔実施例2〕 実施例1と同様、大理石模様を印刷した化粧板用オーバ
ーレイ紙(印刷リンター紙)およびさらしクラ7I・原
紙(漂白クラフト紙)にメチルロー ゛ルメ
ラミン樹脂を1次含浸させ、ロール状に巻き取った。こ
のあと第1図に示されているのと同様の方法で長尺の化
粧板をつくり、長尺の化粧板を定尺に裁断して製品とな
る化粧板をつくった。ただし、2次含浸用の樹脂として
ポリエステル樹脂を使用し、さらしクラフト原紙6枚を
重ね、その表面にオーバーレイ紙1枚を重ね、さらにそ
の表面にさらしクラフト原紙1枚を重ねて積層体とした
。ポリエステル樹脂の配合はつぎの通りである不飽和ポ
リエステル樹脂 100重量部(平均分子量14
00〜2300) ジアリルフタレートモノマー 60重量部過酸化ベ
ンゾイル 2.0重量Qr(50%ペー
スト) 〔比較例〕 大理石模様を印刷した化粧板用オーツ\−レイ紙(印刷
リンター紙)およびさらしクラフト原紙を、樹脂含浸の
前処理を行なわずにロール状に巻き取り、このあと実施
例1と同様の操作を行なつマ化粧板をつくった。
子量1400〜2300) スチレンモノマー 70重量部過酸化ベ
ンゾイル 2.0重量部(50%ペース
ト) 〔実施例2〕 実施例1と同様、大理石模様を印刷した化粧板用オーバ
ーレイ紙(印刷リンター紙)およびさらしクラ7I・原
紙(漂白クラフト紙)にメチルロー ゛ルメ
ラミン樹脂を1次含浸させ、ロール状に巻き取った。こ
のあと第1図に示されているのと同様の方法で長尺の化
粧板をつくり、長尺の化粧板を定尺に裁断して製品とな
る化粧板をつくった。ただし、2次含浸用の樹脂として
ポリエステル樹脂を使用し、さらしクラフト原紙6枚を
重ね、その表面にオーバーレイ紙1枚を重ね、さらにそ
の表面にさらしクラフト原紙1枚を重ねて積層体とした
。ポリエステル樹脂の配合はつぎの通りである不飽和ポ
リエステル樹脂 100重量部(平均分子量14
00〜2300) ジアリルフタレートモノマー 60重量部過酸化ベ
ンゾイル 2.0重量Qr(50%ペー
スト) 〔比較例〕 大理石模様を印刷した化粧板用オーツ\−レイ紙(印刷
リンター紙)およびさらしクラフト原紙を、樹脂含浸の
前処理を行なわずにロール状に巻き取り、このあと実施
例1と同様の操作を行なつマ化粧板をつくった。
実施例1.2で得られた化粧板は比較例で得られたもの
に比べ透明感、深み感および重厚感番と優れていた。
に比べ透明感、深み感および重厚感番と優れていた。
実施例1.2および比較例で得られた化粧板につき、耐
煮沸性(JIS法)、耐熱性1表面硬度(JAS法)、
耐衝撃性および耐汚染性(JtS法)を調べた。ただし
、耐熱性は、電熱ヒータを備え、温度コントロールが可
能となった直径IQcm、厚み1cmの鋼鉄板を使用し
、この鋼鉄板を化粧板に乗せて加熱したときの化粧板表
面の異常の有無を調べることにより評価した。そして、
鋼鉄板を一定温度に保持し、60秒間全く異常なければ
この温度はOKとした。結果を第1表に示す。表中、O
は良好、△は普通、×は不良をそれぞれあられす。
煮沸性(JIS法)、耐熱性1表面硬度(JAS法)、
耐衝撃性および耐汚染性(JtS法)を調べた。ただし
、耐熱性は、電熱ヒータを備え、温度コントロールが可
能となった直径IQcm、厚み1cmの鋼鉄板を使用し
、この鋼鉄板を化粧板に乗せて加熱したときの化粧板表
面の異常の有無を調べることにより評価した。そして、
鋼鉄板を一定温度に保持し、60秒間全く異常なければ
この温度はOKとした。結果を第1表に示す。表中、O
は良好、△は普通、×は不良をそれぞれあられす。
(以下余白)
第 1 表
第1表より、実施例1,2により得られた化粧板は比較
例により得られたものに比べ、耐煮沸性、耐熱性がいず
れも優れており、表面硬度、耐衝撃性および耐汚染性も
同程度であることがわかる〔発明の効果〕 この発明にかかる化粧板の製法は、前記のようにして化
粧板をつくるようにするので、透明感。
例により得られたものに比べ、耐煮沸性、耐熱性がいず
れも優れており、表面硬度、耐衝撃性および耐汚染性も
同程度であることがわかる〔発明の効果〕 この発明にかかる化粧板の製法は、前記のようにして化
粧板をつくるようにするので、透明感。
深め感および重厚感が優れ、安価で性□能の優れた化粧
板を大量生産することが容易にできる。
板を大量生産することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる化粧板の製法の実施例の櫃咄
説明図である。 5・・・第2のプリプレグ 6・・・第1のプリプレグ
8・・・集成ロール 11・・・硬化炉 12・・・長
尺の化粧板(積層硬化体) 代理人 弁理士 松 本 武 彦
説明図である。 5・・・第2のプリプレグ 6・・・第1のプリプレグ
8・・・集成ロール 11・・・硬化炉 12・・・長
尺の化粧板(積層硬化体) 代理人 弁理士 松 本 武 彦
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (11基材に対して親和性を有する樹脂を1次含浸させ
た長尺帯状基材に透明性を有する熱硬化性樹脂を2次含
浸させてなる第1のプリプレグ、および印刷が施された
透明の長尺帯状基材に透明性を有する熱硬化性樹脂を含
浸させてなる第2のプリプレグをそれぞれ所要枚数ずつ
積層し、無圧下で加熱成形することを連続的に行ない、
得られた帯状の積層硬化体を所望の長さに切断すること
を特徴とする化粧板の製法。 (2)基材に対して親和性を有する樹脂が、アミノ樹脂
である特許請求の範囲第1項記載の化粧板の製法。 (3) 透明性を有する熱硬化性樹脂が、ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂およびアクリル樹脂からなる群の
中から選ばれた少なくとも1種である特許請求の範囲第
1項または第2項記載の化粧板の製法。 (4)第1のプリプレグの基材が、透明性を有するもの
である特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれか
に記載の化粧板の製法。 (5)第1のプリプレグ複数枚がコアとなりその表面に
第2のプリプレグが重ね合わされ、さらにその表面に基
材が透明である第1のプリプレグが重ね合わされる特許
請求の範囲第1項から第4項までのいずれかに記載の化
粧板の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58085643A JPS59209864A (ja) | 1983-05-15 | 1983-05-15 | 化粧板の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58085643A JPS59209864A (ja) | 1983-05-15 | 1983-05-15 | 化粧板の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59209864A true JPS59209864A (ja) | 1984-11-28 |
Family
ID=13864500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58085643A Pending JPS59209864A (ja) | 1983-05-15 | 1983-05-15 | 化粧板の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59209864A (ja) |
-
1983
- 1983-05-15 JP JP58085643A patent/JPS59209864A/ja active Pending
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