JPS59160465A - 癒着阻止性医用材料およびその製造法 - Google Patents
癒着阻止性医用材料およびその製造法Info
- Publication number
- JPS59160465A JPS59160465A JP58034500A JP3450083A JPS59160465A JP S59160465 A JPS59160465 A JP S59160465A JP 58034500 A JP58034500 A JP 58034500A JP 3450083 A JP3450083 A JP 3450083A JP S59160465 A JPS59160465 A JP S59160465A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collagen
- surgery
- adhesion
- laparotomy
- medical material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
脳外科における開頭術3、胸部外科における開腹術、心
臓外科における関心術、腹部外科、婦人科、泌尿器科に
おける開腹−等の術後において、臓器の癒着に基因する
後遺症は極めて深刻な問題であ都手術の目的は達し卒も
のの、その後遺症に悩まされる場合が非常に多い。一般
に恍手術によって癒着を引きおこすことのないよう、悴
重に手術操作を行ない、臓器を愛護的に扱うのが基本で
あるが、それでもなおかつ、術後の癒着後遺症はあとを
断たない。倒木−腹部外科手術において、腹壁内面や腸
管、肝、胆のう等を竺う莱膜が傷つくと、この部にフィ
ブ、リンが析出して癒着の原因となるため、損傷を受け
た莱膜部分を他の莱膜で覆うか、もしくは機いきれない
場合にはその部分を切除する。−!表わち、例えば腸管
の表面の莱膜に欠損が生じれば、そ、の部分の腸管を切
除するといった処置を#1どこさざ7!を得ない。しか
しながら、癌に対する手術のように、広範囲にわたって
手術操作をせざるを得ない場合、あるいは再度にわ゛た
る手術をうける場合には傷ついた莱膜部分を機いきれな
いこともあシ、癒着後遺症が発生してもこれに耐えてい
る場合が多い・ このような現状にあって、これまでに癒着阻止のため多
くの研究がなされてきたが、理想的な方法はなくて、単
にシリコーン膜のような合成高分子材料で表面を覆った
シ、あるhは、コンドロイチン硫酸やアルギン酸ナトリ
ウムの如き薬剤を塗布しているが、これらの効果は#よ
とんど無いに等しいO 本発明は医用材料として、コラ−ダンを主成分とする材
料に塩基性タンノ臂り質であるプロタミンを含浸させ、
ゲルタールアルデヒドでプロタミンを固定化した後、そ
のプロタミンにヘノぐリンを結合させることによシ、ブ
イプリン析出をおさえ、癒着を阻止する医用材料を作る
ことを特徴とする。
臓外科における関心術、腹部外科、婦人科、泌尿器科に
おける開腹−等の術後において、臓器の癒着に基因する
後遺症は極めて深刻な問題であ都手術の目的は達し卒も
のの、その後遺症に悩まされる場合が非常に多い。一般
に恍手術によって癒着を引きおこすことのないよう、悴
重に手術操作を行ない、臓器を愛護的に扱うのが基本で
あるが、それでもなおかつ、術後の癒着後遺症はあとを
断たない。倒木−腹部外科手術において、腹壁内面や腸
管、肝、胆のう等を竺う莱膜が傷つくと、この部にフィ
ブ、リンが析出して癒着の原因となるため、損傷を受け
た莱膜部分を他の莱膜で覆うか、もしくは機いきれない
場合にはその部分を切除する。−!表わち、例えば腸管
の表面の莱膜に欠損が生じれば、そ、の部分の腸管を切
除するといった処置を#1どこさざ7!を得ない。しか
しながら、癌に対する手術のように、広範囲にわたって
手術操作をせざるを得ない場合、あるいは再度にわ゛た
る手術をうける場合には傷ついた莱膜部分を機いきれな
いこともあシ、癒着後遺症が発生してもこれに耐えてい
る場合が多い・ このような現状にあって、これまでに癒着阻止のため多
くの研究がなされてきたが、理想的な方法はなくて、単
にシリコーン膜のような合成高分子材料で表面を覆った
シ、あるhは、コンドロイチン硫酸やアルギン酸ナトリ
ウムの如き薬剤を塗布しているが、これらの効果は#よ
とんど無いに等しいO 本発明は医用材料として、コラ−ダンを主成分とする材
料に塩基性タンノ臂り質であるプロタミンを含浸させ、
ゲルタールアルデヒドでプロタミンを固定化した後、そ
のプロタミンにヘノぐリンを結合させることによシ、ブ
イプリン析出をおさえ、癒着を阻止する医用材料を作る
ことを特徴とする。
本発明の具体的方法としては例えばまず硫酸グロミタン
濃度0.01[から飽和の水溶液にコラーゲン膜を1〜
60分間浸漬し、コラーゲン線維間にプロタミンを含浸
させ、更にゲルタールアルデヒド0.01〜25%溶液
に1〜60分浸漬すると、グロタミ/はコラーゲン線維
の網目内に取シ込まれたまま固定化される。更にヘパリ
ン溶液PH1,0〜7.0に1分なlAL、24時間浸
漬し、プロタミンに充分へ/々リンが結合するようにす
ると、プロタミンの正電荷とへA リンの負電荷による
結合が生ずる。
濃度0.01[から飽和の水溶液にコラーゲン膜を1〜
60分間浸漬し、コラーゲン線維間にプロタミンを含浸
させ、更にゲルタールアルデヒド0.01〜25%溶液
に1〜60分浸漬すると、グロタミ/はコラーゲン線維
の網目内に取シ込まれたまま固定化される。更にヘパリ
ン溶液PH1,0〜7.0に1分なlAL、24時間浸
漬し、プロタミンに充分へ/々リンが結合するようにす
ると、プロタミンの正電荷とへA リンの負電荷による
結合が生ずる。
プロタミンに結合しないフリーのヘノぐリンt−1〜2
4時間水洗をおこない除去すると、ヘパリン北枕癒着性
材料が得られる。
4時間水洗をおこない除去すると、ヘパリン北枕癒着性
材料が得られる。
このようなヘパリン化処理されたコラーゲンを主体とす
る医用材料は癒着が好ましくないような手術、たとえば
開腹術、開心術、開胸術、開頭術などにおける琢着阻止
膜や、腿、関節などの手術における癒着阻止材料として
応用され、癒着阻止性を示すことがイヌを用いた実験で
判明した。
る医用材料は癒着が好ましくないような手術、たとえば
開腹術、開心術、開胸術、開頭術などにおける琢着阻止
膜や、腿、関節などの手術における癒着阻止材料として
応用され、癒着阻止性を示すことがイヌを用いた実験で
判明した。
次に実施例にて詳細に説明する。
実施例
ヒトの新鮮な羊膜を0.01 %フィシン、リン酸緩衝
液(pi(7,0)に24時間浸漬する。水洗後、硫酸
プロタミン水溶液(5%グロタミン濃度)に3分間浸漬
し、更にゲルタールアルデヒド1チ溶液に5分間浸漬し
、プロタミンを固定化する。次にヘパリン溶液(100
0単位/ml、−を酢酸で2.0に調節する)に50℃
で24時間浸漬しへ・ぐリン化した後、流水中にて24
時間水洗する・動物実験として、イヌの大腸において、
表面の莱膜層を5画平方にわたって剥離し、莱膜欠損部
を作る。次にこの部を、前述した方法で作成したヘパリ
ン化処理にて扱った。この処置はlO頭′の成人におい
て、−頭につき5ケ所ずつ行ない、手術後3日ないし2
50日間にわたって観察を行った。
液(pi(7,0)に24時間浸漬する。水洗後、硫酸
プロタミン水溶液(5%グロタミン濃度)に3分間浸漬
し、更にゲルタールアルデヒド1チ溶液に5分間浸漬し
、プロタミンを固定化する。次にヘパリン溶液(100
0単位/ml、−を酢酸で2.0に調節する)に50℃
で24時間浸漬しへ・ぐリン化した後、流水中にて24
時間水洗する・動物実験として、イヌの大腸において、
表面の莱膜層を5画平方にわたって剥離し、莱膜欠損部
を作る。次にこの部を、前述した方法で作成したヘパリ
ン化処理にて扱った。この処置はlO頭′の成人におい
て、−頭につき5ケ所ずつ行ない、手術後3日ないし2
50日間にわたって観察を行った。
また対照例として、ヘパリン化していない羊膜を用いて
同様の処置t−5頭の成人において行った。
同様の処置t−5頭の成人において行った。
その結果後者の対照群では会頭、癒着を認め、5頭のう
ち2頭はその癒着が原因で腸閉塞症となって死亡した。
ち2頭はその癒着が原因で腸閉塞症となって死亡した。
一方、前者のヘパリン化羊膜を用いた10頭の実験群に
おいては、金側において完全に癒着を阻止し、腸閉塞症
は発狙しなかった。
おいては、金側において完全に癒着を阻止し、腸閉塞症
は発狙しなかった。
光学顕微鏡ならびに走査型電子顕微鏡による観察では、
100日以上経過したヘノ臂リン化羊膜被覆例では、被
接した羊膜表面には周囲の正常な莱膜細胞が連続的にの
びてそれを機っておシ、羊膜は大腸壁表層内にとシ込ま
れていた。また羊膜内にも多数の線維芽細胞が侵入して
おシ、羊膜組織に対する異物反応はまったく認められな
かった。
100日以上経過したヘノ臂リン化羊膜被覆例では、被
接した羊膜表面には周囲の正常な莱膜細胞が連続的にの
びてそれを機っておシ、羊膜は大腸壁表層内にとシ込ま
れていた。また羊膜内にも多数の線維芽細胞が侵入して
おシ、羊膜組織に対する異物反応はまったく認められな
かった。
以上の結果よシ、このような状態になると、たとえヘパ
リン化羊膜のへ・臂す□ンが消失してその抗癒着作用が
消失しても、その癒着阻止材料の表面を覆った生体の莱
膜細胞のもつ天然の抗癒着作用に′jって永久に癒着を
阻止できることが証明された。
リン化羊膜のへ・臂す□ンが消失してその抗癒着作用が
消失しても、その癒着阻止材料の表面を覆った生体の莱
膜細胞のもつ天然の抗癒着作用に′jって永久に癒着を
阻止できることが証明された。
本発明に用いる医用材料は動物、ヒトなどの組織から得
られたコラーゲンを主成分とする材料、また、コラーゲ
ンから再生されたチューブ、膜、スポンジ、糸、不織布
などのコラーゲン成形物などを用いる場合も同様の効果
が認められる。
られたコラーゲンを主成分とする材料、また、コラーゲ
ンから再生されたチューブ、膜、スポンジ、糸、不織布
などのコラーゲン成形物などを用いる場合も同様の効果
が認められる。
特許出願人
Claims (2)
- (1) 脳外科における開頭術、胸部外科における開
腹術:心臓外科における開心術、腹部外科、婦人科、泌
尿器科における開腹術等の術後における臓器癒着に基因
する後遺症を阻止するための癒着阻止性医用材料 - (2)動物あるいはヒトの腹膜゛:心嚢膜、脳lii!
膜、結合組織膜などコラーゲンを主成分とする生体材料
、また、人工的に作られたコラーゲン族、・コラーゲン
スポンジ、コラーゲンチユープ、コラーゲン糸、コラー
ゲン布、コラーゲン不織布などを、硫酸!ロタミン溶液
に浸漬し。次いでゲルタールアルデヒド処理してグロタ
ミンを固定化し、ヘパリン溶液に浸漬し、ヘパリン化す
ることを特徴として作られる癒着阻止性医用材料の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58034500A JPS59160465A (ja) | 1983-03-04 | 1983-03-04 | 癒着阻止性医用材料およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58034500A JPS59160465A (ja) | 1983-03-04 | 1983-03-04 | 癒着阻止性医用材料およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59160465A true JPS59160465A (ja) | 1984-09-11 |
Family
ID=12415970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58034500A Pending JPS59160465A (ja) | 1983-03-04 | 1983-03-04 | 癒着阻止性医用材料およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59160465A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6247364A (ja) * | 1985-08-22 | 1987-03-02 | ジヨンソン・アンド・ジヨンソン・プロダクツ・インコ−ポレ−テツド | 手術後の癒着の防止のための方法及び材料 |
JPS62187414A (ja) * | 1985-12-16 | 1987-08-15 | エチコン・インコ−ポレ−テツド | 手術後の癒着形成を防止するための組成物 |
JPS63102752A (ja) * | 1986-09-29 | 1988-05-07 | ジヨンソン・アンド・ジヨンソン・プロダクツ・インコーポレイテツド | 癒着防止バリヤー布地 |
EP0282091A2 (en) * | 1987-03-13 | 1988-09-14 | Baxter Travenol Laboratories, Inc. | Medical device with heparin slow-release |
JPH0852204A (ja) * | 1994-06-08 | 1996-02-27 | Coletica | 手術後のゆ着の防止用コラーゲン膜 |
WO2016143746A1 (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-15 | 一般財団法人化学及血清療法研究所 | 脱細胞化組織を用いた癒着防止材及び代用生体膜 |
-
1983
- 1983-03-04 JP JP58034500A patent/JPS59160465A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6247364A (ja) * | 1985-08-22 | 1987-03-02 | ジヨンソン・アンド・ジヨンソン・プロダクツ・インコ−ポレ−テツド | 手術後の癒着の防止のための方法及び材料 |
JPS62187414A (ja) * | 1985-12-16 | 1987-08-15 | エチコン・インコ−ポレ−テツド | 手術後の癒着形成を防止するための組成物 |
JPS63102752A (ja) * | 1986-09-29 | 1988-05-07 | ジヨンソン・アンド・ジヨンソン・プロダクツ・インコーポレイテツド | 癒着防止バリヤー布地 |
EP0282091A2 (en) * | 1987-03-13 | 1988-09-14 | Baxter Travenol Laboratories, Inc. | Medical device with heparin slow-release |
EP0282091A3 (en) * | 1987-03-13 | 1989-08-30 | Baxter Travenol Laboratories, Inc. | Medical device with heparin slow-release |
JPH0852204A (ja) * | 1994-06-08 | 1996-02-27 | Coletica | 手術後のゆ着の防止用コラーゲン膜 |
WO2016143746A1 (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-15 | 一般財団法人化学及血清療法研究所 | 脱細胞化組織を用いた癒着防止材及び代用生体膜 |
CN107530476A (zh) * | 2015-03-12 | 2018-01-02 | 般财团法人化学及血清疗法研究所 | 使用脱细胞化组织的抗粘连材料和代用生物膜 |
JPWO2016143746A1 (ja) * | 2015-03-12 | 2018-03-01 | 一般財団法人化学及血清療法研究所 | 脱細胞化組織を用いた癒着防止材及び代用生体膜 |
US11033661B2 (en) | 2015-03-12 | 2021-06-15 | Adeka Corporation | Anti-adhesion material and substitute biomembrane using decellularized tissue |
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