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JPS59141950A - 木粉および高歩留パルプを原料とする吸収性素材 - Google Patents

木粉および高歩留パルプを原料とする吸収性素材

Info

Publication number
JPS59141950A
JPS59141950A JP58014632A JP1463283A JPS59141950A JP S59141950 A JPS59141950 A JP S59141950A JP 58014632 A JP58014632 A JP 58014632A JP 1463283 A JP1463283 A JP 1463283A JP S59141950 A JPS59141950 A JP S59141950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
blood
absorbent material
yield pulp
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP58014632A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0256897B2 (ja
Inventor
飯山 賢治
ラム・チ・バツク・チユエツト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP58014632A priority Critical patent/JPS59141950A/ja
Publication of JPS59141950A publication Critical patent/JPS59141950A/ja
Publication of JPH0256897B2 publication Critical patent/JPH0256897B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は,主として針葉樹又は広葉樹材の木粉および高
歩留低品位のパルプを原料として,高い吸水,吸液性,
特に高いヘモグロビン吸収性を有する炭水化物誘導体吸
収性素材製造に関するものである。
従来より,液体吸収性素材として脱脂綿,不織布,フラ
ツフパルプなどが,生理用品,衛生材料,医用材料等に
使用されてきた。また近年にいたつては,高アルフアパ
ルプ(エーテル・グレード)を原料とする水可溶カルボ
キシメチルセルロース(以下CMCと略す)を酸又はホ
ルマリンで架橋させ水不溶化したものや,アルカリ金属
塩とし,さらに部分架橋したものが,高い吸液性を有す
る素材として開発されてきた。
しかるに,これらの方法は高品位のセルロース原料を使
用していること,水可溶の誘導体を水不溶化するために
,化学薬品を用いて架橋反応しなければならないこと,
吸液特性を高めるためにはカルボキシメチル基(以下C
M基と略す)の置換度(グルコース単位当りの置換度で
示す)は高い方がよいが,できるだけ温和な条件で架橋
するためにCM基の置換度を充分に高くすることができ
ないなどの問題点を有している,なおカルボキシメチル
化(以下CM化と略す)したセルロースの場合,CM基
の置換度が0.4以下では水不溶であるが,得られた吸
収性素材が充分な吸収特性を示さない。
発明者は従来から木材を構成する主要成分であるセルロ
ース,ヘミセルロースおよびリグニンの性状を検討して
きたが,同一条件下のそれらのCM化において,ヘミセ
ルロースのCM基の置換度はセルロースと同程度又はそ
れ以上であり,容易に水可溶な状態になるものの,リグ
ニンの置換度は低く,しかも水不溶であることを見出し
た。この事実とともに木材細胞の微細構造に着目した。
すなわち針葉樹ではヘミセルロースの大部分とセルロー
スの一部が,また広葉樹ではセルロースおよびヘミセル
ロースの一部が,リグニンに三次元網目構造と物理的に
強くからみあつており,リグニンをいわば架橋剤のよう
に利用することによつて,架橋反応など不溶化処理をい
つさい行わないで,CM基の置換度が高い,水不溶の,
特に血液吸収性に優れた吸収性素材を得ることができる
と考え,本発明に到達した。
すなわち発明者は木粉および市販の高歩留パルプを原料
として,溶媒法でCM化し,カルボキシル基量が4.2
がら5.2ミリ当量/グラムと高いCM化木粉およびパ
ルプを得た。この試料を室温で水抽出し,水可溶部(以
下Fr.S1と略す)と不溶部(以下Fr.I1と略す
)とにわけた。Fr.I1の割合は,高歩留パルプを原
剤とした場合にはCM化パルプの70から80%,針葉
樹木粉では約50%,広葉樹木粉では約25%であつた
。Fr.I1中のCM基量は,例えばリフアイナーメカ
ニカルパルプを55℃,3時間,溶媒法でCM化した試
料の場合,4.52ミリ当量/グラムであり,水抽出前
の試料のそれ(4.55ミリ当量/グラム)にほぼ等し
い高い値が得られ,置換度だけから考えればすべて水可
溶となるはずである。ところがかなりの部分が水不溶で
残る。
その理由について考察する。
リグニンを選択的に分解するオゾン又は亜塩素酸ソーダ
でFr.I1を処理すると反応時間の進行にともなつて
水可溶となり,ついにはすべて水可溶てなる。このこと
から木材組識中においてそもそも三次元網目構造を有す
るリグニンが,本来なら水にとけてしまうCM化セルロ
ース(以下CMCと略す)およびCM化ヘミセルロース
(以下CMHと略す)と強固にからみあり,不溶化させ
ていると結論される。すなわち木材中にもともと存在す
るリグニンをCM化炭水化物の不溶化に積極的に利用し
ているのである。
なお,それぞれの原料からのFr.S1およびFr.I
1の成分組成を検討したところ,針葉樹木粉および高歩
留パルプのFr.S1は主にCMCであり,CMHの混
入は少なく,CMHの大部分はそれらのFr.I1にと
どまつている。CMHは膨潤性に富んでいるが,それを
不溶部Fr.I1に多量に残存させていることは,従来
利用されてこなかつた有機原料を積極的に,しかもその
優れた特性を生して利用していることになり,このこと
が本発明の大きな特徴である。
以上の方法では,部分的に水可溶部(Fr.S1)が生
ずる。Fr.S1は1%水溶液で40センチポイズの粘
性を有しており,そのままCMCとして利用しうること
はいうまでもない。しかし各原料をCM化した後,水抽
出前にエピクロルヒドリンにより,温和な条件(CM化
物100グラムに対してエピクロルヒドリン3gを加か
,55℃で1時間反応)で架橋すると,Fr.S1はほ
ぼなくなり,ほとんどすべてが水不溶(以下Fr.CL
−Iと略す)となつて,吸収性素材の収率を増加させる
ことができる。
またFr.I1を0℃で種々の時間(15〜150分間
)オゾン処理又は70℃で種々の時間(15〜150分
間)亜塩素酸ソーダで段階的に処理すると,三次元網目
構造をとつていたリグニンが段階的に分解され,一部水
可溶となり,遂には全部水可溶化する。
(以下Fr.S2と略す。)その途中段階で得られる水
不溶部(以下Fr.I2と略す)も水膨潤性に極めて富
む,特徴的な吸収性素材である。
次に以上のようにして得たFr.I1,Fr.CL−I
およびFr.I2の吸液特性についてのべる。
血液吸収特性の測定は次のように行つた。
試験に供した血液は,新鮮な牛血であつて,牛血100
mlに対し,3.8%クエン酸ソーダ水溶液10mlを
添加した。血液は採血後3時間以内に使用するものとし
,試験は室温で行つた。血液の吸収速度については公開
特許公報(A)(昭和56−28755)に基づいて行
つた。すなわち,紙の上の試料0.3グラムを直径25
mmの円形状に拡げ,その上にポリエステル製不織布を
被せて,不織布の上から血液0.5mlを滴下,それが
吸収されるに要する時間を測定した。その結果,いずれ
の試料においても,1分以内に血液は吸収され,血液の
拡がりも少なく,加圧しても滲出はまつたく起らなかつ
た。なお同時に対照として脱脂綿および市販の生理用ナ
プキンを用いたが,その両者とも血液吸収速度は早いが
,脱脂綿の場合は加圧により滲出し,また市販生理用ナ
プキンの場合は血液の拡がりが大であり,これらに比べ
て,本発明の吸収性素材はいずれも極めて優れていた。
次に血液保持特性を以下のように測定し,保血率として
表示した。すなわち試料0.3グラムに血液30ml添
加して30分間静置し,試料を完全に湿潤させた後,湿
潤試料を目のあらい綿布を敷いたスクリーンバスケツト
に移して軽く吸引濾過し,次いで270〜300Gで1
分間脱液し,試験前後の試料の重量変化より保血率を求
めた。なお対照として脱脂綿および市販生理用ナプキン
を試験に供した,その結果を表1に示すが,本発明にか
かる吸収性素材は対照試料に比べ,CM基を多量に有し
ているために,保血特性が極めて優れている。
また保血率測定後の試料について反射スペクトルを測定
し,吸着成分を検討したところ,本発明の吸収性素材は
対照試料に比べ,410〜420nm付近に吸収を有す
る成分の吸収はほぼ同じであるが,550〜580nm
付近に吸収を有するヘモグロビンの吸収は極めて多いと
いう優れた特徴を示した。
なお保水率および保塩水率については,それぞれイオン
交換水および生理食塩水を用いて,上述した保血率測定
と同様な条件で測定した。高歩留パルプからのFr.I
1およびFr.CL−Iは対照試料に比べ保水率および
保塩水率が極めて優れている。
次にFr.I1,Fr.CL−Iおよびオゾンで10分
または30分処理して得たFr.I2(10)およびF
r.I2(30)について,イオン交換水および生理食
塩水中における24時間浸漬後の膨潤度と,その膨潤試
料を1700G20分間遠心分離して得た液体保持率を
測定した。その結果を表2に示すが,特にFr.I2の
膨潤度は高く,それを遠心分離してもゲル状であり脱水
はできない状態を示した。
以上のように本発明にかかる吸収性素材の吸液特性は優
れているとともに,本吸収性素材の原料は木粉又は低品
位の高歩留パルプであり,従来のものに比べて原料コス
トが安く,また特別の架橋反応を行わないので製造コス
トも低くすることができる。さらに架橋反応をしないの
で有害な試薬を用いていず安全であるとともに,木材の
全成分を,その特徴を生かして利用しており,省資源と
いう点からも優れたものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)カルボキシメチル化した木粉および高歩留パルプか
    ら得られる水不溶で,高いカルボキシメチル基量を有し
    ,特に血液吸収性の優れた吸収性素材。 2)木粉および高歩留パルプをカルボキシメチル化した
    後,温和に架橋することによつて得られる全木材成分を
    利用した吸収性素材。 3)特許請求の範囲第1項で得られる吸収性素材をオゾ
    ン又は亜塩素酸ソーダで段階的に処理することによつて
    得られる吸収性素材。
JP58014632A 1983-02-02 1983-02-02 木粉および高歩留パルプを原料とする吸収性素材 Granted JPS59141950A (ja)

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JP58014632A JPS59141950A (ja) 1983-02-02 1983-02-02 木粉および高歩留パルプを原料とする吸収性素材

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JP58014632A JPS59141950A (ja) 1983-02-02 1983-02-02 木粉および高歩留パルプを原料とする吸収性素材

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Publication Number Publication Date
JPS59141950A true JPS59141950A (ja) 1984-08-14
JPH0256897B2 JPH0256897B2 (ja) 1990-12-03

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