JPS586706B2 - 珪酸カルシウム水和物成形体の製造方法 - Google Patents
珪酸カルシウム水和物成形体の製造方法Info
- Publication number
- JPS586706B2 JPS586706B2 JP1883180A JP1883180A JPS586706B2 JP S586706 B2 JPS586706 B2 JP S586706B2 JP 1883180 A JP1883180 A JP 1883180A JP 1883180 A JP1883180 A JP 1883180A JP S586706 B2 JPS586706 B2 JP S586706B2
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- Japan
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- calcium silicate
- silicate hydrate
- molded body
- slurry
- cement
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- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は珪酸カルシウム水和物成形体の製造方法の改良
に関するものである。
に関するものである。
珪酸カルシウム水和物成形体は例えば建築用パネル、柱
状体、コ字状体として利用されている。
状体、コ字状体として利用されている。
従来これらの成形体は、石灰質原料として消石灰粉末と
セメン斗を用い、珪酸質原料として粉末状の珪石、珪藻
士、珪砂のうち一つ以上を主要原料としてこれらを配合
して水性スラリーとし通常の方法に従い成形したのち高
温高圧の水蒸気養生を行なって製造されていた。
セメン斗を用い、珪酸質原料として粉末状の珪石、珪藻
士、珪砂のうち一つ以上を主要原料としてこれらを配合
して水性スラリーとし通常の方法に従い成形したのち高
温高圧の水蒸気養生を行なって製造されていた。
しかしながら、このようにして製造されたものは良好な
成形性は得られるが、水蒸気養生処理後の結晶生成物と
して望ましい結晶組織であるトベルモライトの生成が殆
んど認められず、その結果として湿乾収縮率が大きく圧
縮強度、曲げ強度等の強度が低く、さらに大気中の炭酸
ガスによる炭酸化が進行し収縮し易い等の欠点があった
。
成形性は得られるが、水蒸気養生処理後の結晶生成物と
して望ましい結晶組織であるトベルモライトの生成が殆
んど認められず、その結果として湿乾収縮率が大きく圧
縮強度、曲げ強度等の強度が低く、さらに大気中の炭酸
ガスによる炭酸化が進行し収縮し易い等の欠点があった
。
本発明の目的は上記の欠点の解消された珪酸カルシウム
水和物成形体の製造方法を提供することにある。
水和物成形体の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明法は主要原料として従
来使用されていた消石灰に代えて生石灰を使用したこと
と、成形をする前に調合された該スラリーを1時間以上
大気中に放置することと、主要原料のCaO/SiO。
来使用されていた消石灰に代えて生石灰を使用したこと
と、成形をする前に調合された該スラリーを1時間以上
大気中に放置することと、主要原料のCaO/SiO。
重量比、セメント/生石灰重量比を夫々規制した点に新
規性を有する。
規性を有する。
即ち本発明法は主要原料である石灰質原料としての生石
灰及びセメントと、珪酸質原料としての粉末状の珪石、
珪砂、珪藻十のうち一つ以上とを、その混合率はCaO
/SiO2の重量比は0.2〜1.5、セメント/生石
灰の重量比は1〜20となるように調整して夫々使用し
、この全固形物100重量部に対し20〜130重量部
の水を加えて攪拌混合してスラリー状とする。
灰及びセメントと、珪酸質原料としての粉末状の珪石、
珪砂、珪藻十のうち一つ以上とを、その混合率はCaO
/SiO2の重量比は0.2〜1.5、セメント/生石
灰の重量比は1〜20となるように調整して夫々使用し
、この全固形物100重量部に対し20〜130重量部
の水を加えて攪拌混合してスラリー状とする。
次に該スラリー状物は大気中で1時間以上放置したのち
、さらに成形方法に適した硬さになるよう水(3〜5重
量部)と適切な添加剤を添加して混合してから成形して
成形体を得る。
、さらに成形方法に適した硬さになるよう水(3〜5重
量部)と適切な添加剤を添加して混合してから成形して
成形体を得る。
この場合上記スラリー状物の大気中での放置(熟成)を
中止した時点で、その全固形物に対し内割りで3〜20
重量係のセメントを添加して以下同様に成形するのが成
形性を良くする上で好ましむ)。
中止した時点で、その全固形物に対し内割りで3〜20
重量係のセメントを添加して以下同様に成形するのが成
形性を良くする上で好ましむ)。
このようにして得られた成形体は次に通常の高温高圧水
蒸気養生(l80C,10.51y/ci2)を行なっ
て硬化成形体とする。
蒸気養生(l80C,10.51y/ci2)を行なっ
て硬化成形体とする。
こ1でCaO対SiO2重量比を0.2〜1.5、セメ
ント対生石灰重量比を1〜20とする理由についてはと
もにこの範囲を外れると第2図のX線回折図に示す従来
製品と同様にトベルモライトの生成が阻害されるからで
ある。
ント対生石灰重量比を1〜20とする理由についてはと
もにこの範囲を外れると第2図のX線回折図に示す従来
製品と同様にトベルモライトの生成が阻害されるからで
ある。
成形をする前に主要原料を調合したスラリーを大気中に
1時間以上放置するのは、室温における生石灰の消化反
応と珪酸質原料と石灰とが水を媒体として行なわれる水
利反応を充分に進行させるためである。
1時間以上放置するのは、室温における生石灰の消化反
応と珪酸質原料と石灰とが水を媒体として行なわれる水
利反応を充分に進行させるためである。
次に添加剤について説明する。
成形用スラリーに添加する添加剤としては、通常の軽量
気泡コンクリートに使用する増粘剤、補強材などの添加
剤とほぼ同様のものを使用することができる。
気泡コンクリートに使用する増粘剤、補強材などの添加
剤とほぼ同様のものを使用することができる。
すなわち有機物の増粘剤としては、カルボキシメチルセ
ルローズ(以下CMCと略す)メチルセルローズ(以下
MCと略す)ヒドロエチルセルローズ(以下HECと略
す)ポリビニールアルコール(以下PVAと略す)ポリ
エチレンオキサイド等、無機質増粘剤としては、ベント
ナイト、カオリン等の少量を添加すると特に成形に必要
な粘性と可塑性が得られる。
ルローズ(以下CMCと略す)メチルセルローズ(以下
MCと略す)ヒドロエチルセルローズ(以下HECと略
す)ポリビニールアルコール(以下PVAと略す)ポリ
エチレンオキサイド等、無機質増粘剤としては、ベント
ナイト、カオリン等の少量を添加すると特に成形に必要
な粘性と可塑性が得られる。
又補強剤としては、石綿、耐アルカリ性ガラスセンイ、
セルローズ等通常のセンイの適当量を配合すると曲げ強
度や耐衝撃性能の向上をはかることができる。
セルローズ等通常のセンイの適当量を配合すると曲げ強
度や耐衝撃性能の向上をはかることができる。
本発明法により製造された硬化成形体は第1図(実施例
の本発明法No.1により製造したもの)のX線回折図
に示すようにトベルモライトが生成されるので実施例に
示すように従来の製品と比較して圧縮強度、曲げ強度が
大幅に向上し、かつ湿乾収縮率が減少する等の利点が得
られる。
の本発明法No.1により製造したもの)のX線回折図
に示すようにトベルモライトが生成されるので実施例に
示すように従来の製品と比較して圧縮強度、曲げ強度が
大幅に向上し、かつ湿乾収縮率が減少する等の利点が得
られる。
以下実施例について説明する。
第1表に示した粉末状の主要原料をよく混合してスラリ
ー状とした後そのま1室内に2時間放置したのち、これ
にセメント等の添加剤を夫々添加して混合し、ついで該
混合物を本田鉄工D−150型押出成形機を使用して押
し出し、中空のパネル状の押出成形体を得た。
ー状とした後そのま1室内に2時間放置したのち、これ
にセメント等の添加剤を夫々添加して混合し、ついで該
混合物を本田鉄工D−150型押出成形機を使用して押
し出し、中空のパネル状の押出成形体を得た。
次に押出成形体はオートクレープに装入して通常の水蒸
気養生(180℃、10.5気圧)を行なって硬化成形
体とし、該成形体は夫々JISA1108,JISAI
106,JISAI129、に従って圧縮強度、曲げ強
度、湿乾収縮率を測定した。
気養生(180℃、10.5気圧)を行なって硬化成形
体とし、該成形体は夫々JISA1108,JISAI
106,JISAI129、に従って圧縮強度、曲げ強
度、湿乾収縮率を測定した。
その結果を従来の方法によって製造した製品の測定結果
と比較して第1表に示す。
と比較して第1表に示す。
第1表を見て明らかなように本発明法による製品の圧縮
強度は従来法の製品と比較して大約2倍となり、かつ曲
げ強度、湿乾収縮率においても従来の製品より大幅に向
上した。
強度は従来法の製品と比較して大約2倍となり、かつ曲
げ強度、湿乾収縮率においても従来の製品より大幅に向
上した。
なお成形方法は押出成形以外の他の種々の成形方法も使
用できる。
用できる。
第1図は本発明法によって製造した珪酸カルシウム水和
物成形体のX線回折図、第2図は従来法によって製造し
た珪酸カルシウム水和物成形体のX線回折図である。
物成形体のX線回折図、第2図は従来法によって製造し
た珪酸カルシウム水和物成形体のX線回折図である。
Claims (1)
- 1 セメント/生石灰の重量比が1〜20の割合に配合
された石灰質原料としての生石灰粉末及びセメントと、
CaO/Si02重量比が0.2〜1.5となるように
珪酸質原料として配合された粉末状の珪石、珪藻士、珪
砂のうちの一つ以上との混合物に水を加えてスラリーと
し、大気中で1時間以上放置し、更にスラリーが成形に
適した硬さになるよう水を加えて成形し、該成形体を高
温高圧水蒸気養生することを特徴とする珪酸カルシウム
水和物成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1883180A JPS586706B2 (ja) | 1980-02-18 | 1980-02-18 | 珪酸カルシウム水和物成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1883180A JPS586706B2 (ja) | 1980-02-18 | 1980-02-18 | 珪酸カルシウム水和物成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5717456A JPS5717456A (en) | 1982-01-29 |
JPS586706B2 true JPS586706B2 (ja) | 1983-02-05 |
Family
ID=11982501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1883180A Expired JPS586706B2 (ja) | 1980-02-18 | 1980-02-18 | 珪酸カルシウム水和物成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS586706B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5969488A (ja) * | 1982-10-06 | 1984-04-19 | 株式会社イナックス | 施釉珪酸カルシウム成形体及びその製造方法 |
JPS6130842U (ja) * | 1984-07-26 | 1986-02-24 | 基之 冨田 | 圧力計における適正圧設定表示装置 |
JPS6241749A (ja) * | 1985-08-14 | 1987-02-23 | 日本セメント株式会社 | 無機硬化体の製造方法 |
-
1980
- 1980-02-18 JP JP1883180A patent/JPS586706B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5717456A (en) | 1982-01-29 |
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