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JPS5850632B2 - 低臭素化銅フタロシアニンの製造法 - Google Patents

低臭素化銅フタロシアニンの製造法

Info

Publication number
JPS5850632B2
JPS5850632B2 JP1356376A JP1356376A JPS5850632B2 JP S5850632 B2 JPS5850632 B2 JP S5850632B2 JP 1356376 A JP1356376 A JP 1356376A JP 1356376 A JP1356376 A JP 1356376A JP S5850632 B2 JPS5850632 B2 JP S5850632B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper phthalocyanine
brominated
phthalocyanine
bromine
hours
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1356376A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5296629A (en
Inventor
幸雄 桑原
洋 日口
国正 浜口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP1356376A priority Critical patent/JPS5850632B2/ja
Publication of JPS5296629A publication Critical patent/JPS5296629A/ja
Publication of JPS5850632B2 publication Critical patent/JPS5850632B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低臭素化銅フタロシアニンの改良された製造法
に関する。
さらに詳しくは、本発明は銅フタロシアニンを濃硫酸ま
たは発煙硫酸中臭化ナトリウム、臭化カリウムまたは臭
化アンモニウムと反応させることを特徴とする低臭素化
銅フタロシアニンの製造法である。
低臭素化銅フタロシアニンは有機溶媒中で結晶成長を起
さず、未置換銅フタロシアニンに混入した場合未置換銅
フタロシアニンの結晶成長抑制効果を持っている。
したがって有機溶媒をビヒクルとして大量に使用する塗
料用銅フタロシアニン系青色顔料にあっては、この低臭
素化銅フタロシアニンは不可欠な原料とされている。
従来の臭素化銅フタロシアニンの製造法とじては、次の
方法が知られている。
(1)臭素化フタル酸、臭素化フタロジニトリルまたは
その誘導体を用いて公知の銅フタロシアニンの製法に準
じて臭素化銅フタロシアニンを製造する方法。
(工業化学会誌第65巻2027頁、特公昭38−83
84号、同38 8473号、同39−23970号、同45−8101
号) (2)臭素を用いて臭素化または臭素化塩素化混合ハロ
ゲン化フタロシアニンを製造する方法(特公昭37−1
5790号、同45−12012号) (3)臭化ナトリウム、塩化す) IJウム及び塩化ア
ルミニウムの混合溶融物中、150〜190℃の高温で
高度に臭素化一塩素化されたフタロシアニンを製造する
方法(特公昭38−3290号、同39−21757号
) (4)オートクレーブ中で加圧下で高臭素化鋼フタロシ
アニンを製造する方法(特公昭39 1032号、同40−2779号) しかし、これ等のハロゲン化フタロシアニンの製造法の
中にあって低度に臭素化された銅フタロシアニンの製法
としては、(1)のみであり、しかしこの(1)の方法
においては工業的にあるいは技術的に種々の問題点を有
しているものである。
たとえば無水フタル酸の臭素化に際しては工業的には好
ましくない危険物薬品の液体臭素を使用すること、及び
得られた臭素化フタル酸から一臭素体、二臭素体の分離
が必要であることである。
また、(2)〜(4)の臭素化又は臭素化、塩素化混合
ハロゲン化フタロシアニン製造法はいずれも100℃以
上での高温反応であって、これ等の製造方法からは低度
に臭素化された銅フタロシアニンの製造は極めて困難で
あり、不可能に近い。
本発明者らは、工業的に安価にそして技術的に易操作で
低臭素化銅フタロシアンを製造する方法について検討を
加えた結果、ついに本発明を見い出した。
すなわち、本発明は銅フタロシアニンを濃硫酸または発
煙硫酸中、少量のヨウ素または鉄粉などの触媒の存在ま
たは不存在下で臭素化剤として臭化ナトリウム、臭化カ
リウム、または臭化アンモニウムを一10℃〜100℃
で反応させて容易に低臭素化鋼フタロシアニンを製造し
得る新規な製造法を提供するものである。
以下に本発明方法の具体的な態様を示すと、濃硫酸また
は発煙硫酸中に触媒としての少量のヨウ素を溶解させ、
次に求める臭素置換基数に応じて計算量の臭化ナトリウ
ムを一10〜10℃において徐々に添加溶解させる。
次に同温度において銅フタロシアニンを添加溶解させる
その後10〜30℃で2〜30時間、場合によっては3
0〜100℃に徐々に昇温しで臭素化を完了させる。
あるいは、濃硫酸中に銅フタロシアニンを溶解した後、
これにヨウ素を溶解した発煙硫酸を注入し、次に臭化ナ
トリウムを添加して銅フタロシアニンを低度に臭素化す
る。
あるいはヨウ素を溶解した発煙硫酸中に銅フタロシアニ
ンを低温で添加溶解せしめた後、臭化ナトリウムを添力
aして銅フタロシアニンを低度に臭素化する。
本発明は前記した公知の方法、たとえばモノフロムフタ
ル酸、ジブロムフタル酸またはテトラブロムフタル酸お
よびこれらの無水物を合成し、無水フタル酸と配合して
所要の臭素置換銅フタロシアニンを合成するのではなく
、また液体臭素のような危険物を用いて直接銅フタロシ
アニンを臭素化するのではなくして、取り扱いの容易な
臭素化剤たとえば臭化ナトリウムによる改良された銅フ
タロシアニンの臭素化法であって、特に銅フタロシアニ
ンの臭素1原子置換体、臭素2原子置換体は理論量の臭
化ナトリウムを反応させることによって、容易に得られ
る。
たとえば銅フタロシアニンの臭素1原子置換した臭素化
鋼フタロシアニンは、銅フタロシアニン1モルに対し1
モルの臭化ナトリウムを添加し、15〜50℃で20時
間反応させることによって得られる。
また臭素2原子置換した臭素化銅フタロシアニンは、銅
フタロシアニン1モルに対し、2モルの臭化ナトリウム
の添加で15〜50℃で30〜40時間反応させること
によって得られる。
又臭素化温度を70〜80℃に昇温した場合、極少量の
たとえばo、oi〜0.1モルのスルホン基カ銅フタロ
シアニンに置換され、臭素化スルホン化銅フタロシアニ
ンをも得ることができる。
本発明に用いる濃硫酸は90〜100%硫酸であって、
発煙硫酸は30%以下の無水硫酸を含有するものである
好ましくは95%硫酸以上ないし25%発煙硫酸が用い
られる。
その使用量は銅フタロシアニン1部に対し、5〜40部
、好ましくは10〜30部である。
銅フタロシアニンは無水フタル酸を原料とする公知の方
法によって得られたものでよい。
場合によっては少量添カ目することもある触媒としては
、ヨウ素、鉄粉、塩化鉄、塩化硫黄などが用いられるが
、好ましくはヨウ素である。
その添力n量は銅フタロシアニン1部に対し、0.00
001〜o、oi部、好ましくは0.00005〜0.
005部である。
本発明に用いる臭素化剤としては臭化カリウム、臭化ナ
トリウム、臭化アンモニウムが用いられる。
これらは混合して使用してもかまわない。
その使用量は、銅フタロシアニン1モルに対し、0.0
1〜10モル、好ましくは0.1〜5モルを用いる。
臭素化温度は10〜100℃、好ましくは一5〜80℃
であり、反応時間は2〜50時間、好ましくは5〜40
時間である。
本発明によるならば、銅フタロシアニンを臭素化終了後
0℃の氷水中に注入再沈澱せしめることによって、すで
に顔料化された結晶型の整った低臭素化銅フタロシアニ
ンを製造することができる。
かくして得られた顔料化された臭素化銅フタロシアニン
、たとえば臭素1原子置換銅フタロシアニンは芳香族溶
媒、たとえばキシレン中に懸濁させ1時間煮沸するも結
晶成長は認められず従って目的にかなった品質であるこ
とが確認された。
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明
はその要旨を越えない限り以下の実施例に制約されるも
のではない。
また例文中の部は重量部を表わす。
%は重量%を表わす。実施例 1 200容量部のガラス製反応器に10%発煙硫酸200
部、ヨウ度0.02部を仕込み、溶解した後0℃に冷却
した。
臭化ナトリウム4.2部を30分を要して仕込み、次に
銅フタロシアニン11.5部を約1時間を安上て添力a
した後、5℃以下で2時間攪拌、ついで15〜25℃に
て15〜20時間攪拌した。
反応液を氷水2000部中に細流で注入し、臭素化銅フ
タロシアニン顔料を沈澱させ、5〜10℃で約1時間攪
拌した後、p過、水洗、乾燥して12.7部の目的物を
得た。
このものは臭素含有量12.1%で臭素1原子置換銅フ
タロシアニンであった。
実施例 2 実施例1の方法において15〜25℃にて20時間攪拌
した後、更に40〜50℃にて10時間攪拌した。
次いで実施例1と同様に操作、処理して14,3部の生
成物を得た。
このものは臭素含有9243%で、臭素2原子置換銅フ
タロシアニンであった。
実施例 3 実施例1の方法において用いた臭化ナトリウムを2.2
部にし、15〜25℃で20時間、40〜50℃で10
時間反応させた後、実施例1と同様に操作、処理して1
1.9部の生成物を得た。
このものは臭素含有量12.4%の臭素1原子置換銅フ
タロシアニンであった。
実施例 4 実施例1の方法と同様に仕込んだ後、15〜20℃にて
5時間、30〜50℃にて20時間、更に70部5℃に
て5時間保温し、以下実施例1と同様に操作処理して1
4,7部の生成物を得た。
このものは臭素含有量26.2%、硫黄含有量0.84
%であって、臭素2原子置換スルホン酸0.03分子置
換銅フタロシアニンであった。
実施例 5 実施例3の方法において、臭化ナトリウムの代りに臭化
カリウム2.4部にして実施例3と同様に操作処理して
11.87部の生成物を得た。
このものは臭素含有量12.36%の臭素1原子置換銅
フタロシアニンであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 銅フタロシアニンを濃硫酸または発煙硫酸中臭化ナ
    トリウム、臭化カリウムまたは臭化アンモニウムと反応
    させることを特徴とする低臭素化銅フタロシアニンの製
    造法。
JP1356376A 1976-02-09 1976-02-09 低臭素化銅フタロシアニンの製造法 Expired JPS5850632B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1356376A JPS5850632B2 (ja) 1976-02-09 1976-02-09 低臭素化銅フタロシアニンの製造法

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JP1356376A JPS5850632B2 (ja) 1976-02-09 1976-02-09 低臭素化銅フタロシアニンの製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5296629A JPS5296629A (en) 1977-08-13
JPS5850632B2 true JPS5850632B2 (ja) 1983-11-11

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JP1356376A Expired JPS5850632B2 (ja) 1976-02-09 1976-02-09 低臭素化銅フタロシアニンの製造法

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