JPH1192891A - 電気自動車のモータ用電磁鋼板 - Google Patents
電気自動車のモータ用電磁鋼板Info
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- JPH1192891A JPH1192891A JP9273360A JP27336097A JPH1192891A JP H1192891 A JPH1192891 A JP H1192891A JP 9273360 A JP9273360 A JP 9273360A JP 27336097 A JP27336097 A JP 27336097A JP H1192891 A JPH1192891 A JP H1192891A
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- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 広い周波数帯域で低い鉄損が得られ、かつ高
磁束密度であり、よって、電気自動車のモータ用に使用
されるのに適した電磁鋼板を提供する。 【解決手段】 重量%で、C:0.005%以下、Si:1.5〜
3.0%、Mn:0.05〜1.5%、P:0.2%以下、N:0.005%
以下(0を含む)、Al:0.1〜1.0%、Si+Al≦3.5%、
S:0.001%以下(0を含む)、Sb+Sn/2=0.001〜0.05
%を含有し、残部が実質的にFeであり、板厚が0.1〜0.3
5mmで、鋼板中の結晶粒の平均粒径が70〜200μmである
電気自動車のモータ用電磁鋼板
磁束密度であり、よって、電気自動車のモータ用に使用
されるのに適した電磁鋼板を提供する。 【解決手段】 重量%で、C:0.005%以下、Si:1.5〜
3.0%、Mn:0.05〜1.5%、P:0.2%以下、N:0.005%
以下(0を含む)、Al:0.1〜1.0%、Si+Al≦3.5%、
S:0.001%以下(0を含む)、Sb+Sn/2=0.001〜0.05
%を含有し、残部が実質的にFeであり、板厚が0.1〜0.3
5mmで、鋼板中の結晶粒の平均粒径が70〜200μmである
電気自動車のモータ用電磁鋼板
Description
【0001】
【従来の技術】電気自動車用モータは、数百〜1KHz程
度の非常に広い周波数域で使用される。このため、低周
波域から高周波域まで優れた磁気特性が要求される。し
かし、従来は1KHz程度の高周波域で優れた特性が得ら
れる電磁鋼板が使用されていた。このような高周波用途
の電磁鋼板に於いては、渦電流損を低減する観点から、
鋼板の薄肉化、固有抵抗の増大、結晶粒の細粒化が図ら
れている。
度の非常に広い周波数域で使用される。このため、低周
波域から高周波域まで優れた磁気特性が要求される。し
かし、従来は1KHz程度の高周波域で優れた特性が得ら
れる電磁鋼板が使用されていた。このような高周波用途
の電磁鋼板に於いては、渦電流損を低減する観点から、
鋼板の薄肉化、固有抵抗の増大、結晶粒の細粒化が図ら
れている。
【0002】そのような例として、特開平3−2234
45号公報にはSi+Al量を2.0〜4.0%とし、板厚を0.1〜
0.25mm、結晶粒径を5〜60μmとした700Hz以上で使用
される高周波用無方向性電磁鋼板の発明が開示されてい
る。
45号公報にはSi+Al量を2.0〜4.0%とし、板厚を0.1〜
0.25mm、結晶粒径を5〜60μmとした700Hz以上で使用
される高周波用無方向性電磁鋼板の発明が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかし、この発明に於いては
700Hz程度の高周波域で良好な鉄損を得るために結晶粒
径が5〜60μm程度となっているので、50〜200Hz程度
の低・中周波域では良好な鉄損が得られないという問題
がある。このため、このような電磁鋼板は、低周波域か
ら高周波域まで優れた鉄損特性が要求される電気自動車
のモータ用コア材としては適切でない。
700Hz程度の高周波域で良好な鉄損を得るために結晶粒
径が5〜60μm程度となっているので、50〜200Hz程度
の低・中周波域では良好な鉄損が得られないという問題
がある。このため、このような電磁鋼板は、低周波域か
ら高周波域まで優れた鉄損特性が要求される電気自動車
のモータ用コア材としては適切でない。
【0004】また、従来のSi、Al量を4%程度まで高め
ることにより固有抵抗の増大をはかり、鉄損を低減する
手法に於いては、広い周波数域での鉄損低減効果が得ら
れるものの、飽和磁束密度が低下するため、電気自動車
用モータのようにトルクが要求されるモータにおいては
望ましくない。
ることにより固有抵抗の増大をはかり、鉄損を低減する
手法に於いては、広い周波数域での鉄損低減効果が得ら
れるものの、飽和磁束密度が低下するため、電気自動車
用モータのようにトルクが要求されるモータにおいては
望ましくない。
【0005】以上のように、従来の技術に於いては高磁
束密度、かつ広い周波数域で低鉄損である材料を得るこ
とは困難であった。
束密度、かつ広い周波数域で低鉄損である材料を得るこ
とは困難であった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、広い周波数帯域で低い鉄損が得ら
れ、かつ高磁束密度であり、よって、電気自動車のモー
タ用に使用されるのに適した電磁鋼板を提供することを
目的とする。
めになされたもので、広い周波数帯域で低い鉄損が得ら
れ、かつ高磁束密度であり、よって、電気自動車のモー
タ用に使用されるのに適した電磁鋼板を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、S≦0.0
01%とし、さらにSbまたはSnを所定量添加した鋼板の板
厚を0.1〜0.35mmとし、加えて鋼板中の結晶粒の平均粒
径を所定範囲とすることにより、電気自動車用モータに
要求される高磁束密度かつ広い周波数域で低鉄損の電磁
鋼板を得ることにある。
01%とし、さらにSbまたはSnを所定量添加した鋼板の板
厚を0.1〜0.35mmとし、加えて鋼板中の結晶粒の平均粒
径を所定範囲とすることにより、電気自動車用モータに
要求される高磁束密度かつ広い周波数域で低鉄損の電磁
鋼板を得ることにある。
【0008】すなわち、前記課題は、重量%で、C:0.
005%以下、Si:1.5〜3.0%、Mn:0.05〜1.5%、P:0.
2%以下、N:0.005%以下(0を含む)、Al:0.1〜1.0
%、Si+Al≦3.5%、S:0.001%以下(0を含む)、Sb+
Sn/2=0.001〜0.05%を含有し、残部が実質的にFeであ
り、板厚が0.1〜0.35mmで、鋼板中の結晶粒の平均粒径
が70〜200μmである電気自動車のモータ用電磁鋼板に
より解決される。
005%以下、Si:1.5〜3.0%、Mn:0.05〜1.5%、P:0.
2%以下、N:0.005%以下(0を含む)、Al:0.1〜1.0
%、Si+Al≦3.5%、S:0.001%以下(0を含む)、Sb+
Sn/2=0.001〜0.05%を含有し、残部が実質的にFeであ
り、板厚が0.1〜0.35mmで、鋼板中の結晶粒の平均粒径
が70〜200μmである電気自動車のモータ用電磁鋼板に
より解決される。
【0009】加えて、Sb+Sn/2の範囲を0.001〜0.005%
に限定することにより、より低い鉄損の鋼板を得ること
ができる。
に限定することにより、より低い鉄損の鋼板を得ること
ができる。
【0010】ここに、「残部が実質的にFeである」とい
うのは、不可避不純物の他、本発明の作用効果を妨げな
い範囲で、微量の他の元素を含んだものも、本発明の範
囲内に含まれることを意味する。
うのは、不可避不純物の他、本発明の作用効果を妨げな
い範囲で、微量の他の元素を含んだものも、本発明の範
囲内に含まれることを意味する。
【0011】なお、本明細書において、鋼板の含有元素
を示す%は特に断らない限り重量%を示し、ppmも重量p
pmを示す。
を示す%は特に断らない限り重量%を示し、ppmも重量p
pmを示す。
【0012】(発明に至る経緯)本発明者らは、最初
に、鉄損に及ぼすS量の影響を調査するため、C:0.00
26%、Si:2.80%、Mn:0.21%、P:0.01%、Al:0.32
%、N:0.0015%としS量をtr.〜15ppmの範囲で変化させ
た鋼を実験室にて真空溶解し、熱延、酸洗後、75%H2
−25%N2雰囲気中で830℃×3hrの熱延板焼鈍を行っ
た。
に、鉄損に及ぼすS量の影響を調査するため、C:0.00
26%、Si:2.80%、Mn:0.21%、P:0.01%、Al:0.32
%、N:0.0015%としS量をtr.〜15ppmの範囲で変化させ
た鋼を実験室にて真空溶解し、熱延、酸洗後、75%H2
−25%N2雰囲気中で830℃×3hrの熱延板焼鈍を行っ
た。
【0013】引き続きこの熱延焼鈍板を板厚0.5および
0.35mmまで冷間圧延し、10%H2−90%N2雰囲気中で90
0℃×2min間の仕上焼鈍を施した。磁気測定は25cmエプ
スタイン法により行った。
0.35mmまで冷間圧延し、10%H2−90%N2雰囲気中で90
0℃×2min間の仕上焼鈍を施した。磁気測定は25cmエプ
スタイン法により行った。
【0014】電気自動車においては一般に周波数50Hz程
度の低周波域ではトルクが要求されるため1.5T程度で
励磁され、一方、400Hz程度の高周波域ではトルクはそ
れほど要求されないため、1.0T程度で駆動される。こ
のため、周波数50Hzでは1.5Tまで磁化した際の鉄損W
15/50で評価を行い、周波数400Hzでは1.0Tまで磁化し
た際の鉄損W10/400で評価を行った。図1に板厚0.5mm
の材料のS量と鉄損W15/50および鉄損W10/400の関係
を示す。
度の低周波域ではトルクが要求されるため1.5T程度で
励磁され、一方、400Hz程度の高周波域ではトルクはそ
れほど要求されないため、1.0T程度で駆動される。こ
のため、周波数50Hzでは1.5Tまで磁化した際の鉄損W
15/50で評価を行い、周波数400Hzでは1.0Tまで磁化し
た際の鉄損W10/400で評価を行った。図1に板厚0.5mm
の材料のS量と鉄損W15/50および鉄損W10/400の関係
を示す。
【0015】図1より、0.5mm材における周波数50Hzで
の鉄損W15/50は、S≦10ppmとなった場合に大幅に低下
することがわかる。
の鉄損W15/50は、S≦10ppmとなった場合に大幅に低下
することがわかる。
【0016】一方、400Hzの鉄損W10/400はS量が低く
なった場合逆に増大することがわかる。この、S量の低
下による鉄損の変化の原因を調査するため、組織を光学
顕微鏡により観察した。その結果、S≦0.001%におい
て結晶粒が100μm程度と粗大になっていることが明ら
かとなった。これは鋼中のMnSが低減したためと考えら
れる。
なった場合逆に増大することがわかる。この、S量の低
下による鉄損の変化の原因を調査するため、組織を光学
顕微鏡により観察した。その結果、S≦0.001%におい
て結晶粒が100μm程度と粗大になっていることが明ら
かとなった。これは鋼中のMnSが低減したためと考えら
れる。
【0017】この組織変化より周波数50Hzと400Hzの鉄
損のS量依存性は以下のように理解することができる。
一般に、鉄損はヒステリシス損と渦電流損に分けること
ができる。結晶粒径が大きくなった場合には、ヒステリ
シス損は低下し渦電流損は増大することが知られてい
る。周波数50Hzにおいてはヒステリシス損が鉄損の支配
因子であるため、S低減およびそれに起因する結晶粒の
粗大化によりヒステリシス損が低下し、鉄損が低下する
こととなる。これに対し、周波数400Hzでは渦電流損が
鉄損の支配因子であるため、S低減およびそれに起因す
る結晶粒の粗大化により、渦電流損が増大し、鉄損が増
大することとなる。
損のS量依存性は以下のように理解することができる。
一般に、鉄損はヒステリシス損と渦電流損に分けること
ができる。結晶粒径が大きくなった場合には、ヒステリ
シス損は低下し渦電流損は増大することが知られてい
る。周波数50Hzにおいてはヒステリシス損が鉄損の支配
因子であるため、S低減およびそれに起因する結晶粒の
粗大化によりヒステリシス損が低下し、鉄損が低下する
こととなる。これに対し、周波数400Hzでは渦電流損が
鉄損の支配因子であるため、S低減およびそれに起因す
る結晶粒の粗大化により、渦電流損が増大し、鉄損が増
大することとなる。
【0018】以上のことより、0.5mm材においてSを低
減させることは低周波域の鉄損低減には効果的である
が、高周波域の鉄損低減には逆効果であることがわか
る。
減させることは低周波域の鉄損低減には効果的である
が、高周波域の鉄損低減には逆効果であることがわか
る。
【0019】図2に0.35mm材のS量と鉄損の関係を示
す。図2より、0.35mm材における周波数50Hzでの鉄損W
15/50は、0.5mm材と同様、S≦10ppmとなった場合に大
幅に低下することがわかる。
す。図2より、0.35mm材における周波数50Hzでの鉄損W
15/50は、0.5mm材と同様、S≦10ppmとなった場合に大
幅に低下することがわかる。
【0020】しかし、0.5mm材の結果と異なり、400Hzの
鉄損W10/400も、S量が低くなった場合に低下すること
がわかる。これは0.35mm材では板厚が減少しているため
に渦電流損が0.5mm材に比べ大幅に低下しており、400Hz
においても結晶粒径の粗大化によるヒステリシス損の低
減が、全鉄損を低下させるためである。
鉄損W10/400も、S量が低くなった場合に低下すること
がわかる。これは0.35mm材では板厚が減少しているため
に渦電流損が0.5mm材に比べ大幅に低下しており、400Hz
においても結晶粒径の粗大化によるヒステリシス損の低
減が、全鉄損を低下させるためである。
【0021】以上のことより0.35mm以下の板厚において
はSの低減は低周波域から高周波域までの鉄損を大幅に
低下させることがわかる。このため、本発明に於いて
は、S量の範囲を10ppm以下に、板厚を0.35mm以下に、
それぞれ限定する。
はSの低減は低周波域から高周波域までの鉄損を大幅に
低下させることがわかる。このため、本発明に於いて
は、S量の範囲を10ppm以下に、板厚を0.35mm以下に、
それぞれ限定する。
【0022】また、S低減に伴う低周波域から高周波域
までの鉄損の低下は、0.35mm以下の板厚の電磁鋼板に於
いては板厚が薄くなるほど顕著に認められた。しかし、
板厚が0.1mm未満では冷間圧延が困難となり、さらに需
要家における鋼板積層時の手間が増大するため、本発明
に於いては板厚を0.1mm以上とする。
までの鉄損の低下は、0.35mm以下の板厚の電磁鋼板に於
いては板厚が薄くなるほど顕著に認められた。しかし、
板厚が0.1mm未満では冷間圧延が困難となり、さらに需
要家における鋼板積層時の手間が増大するため、本発明
に於いては板厚を0.1mm以上とする。
【0023】次に0.35mm材において鉄損をさらに低減さ
せる手法について検討した。鉄損を低減させるための手
法としては一般にSi、Al量を増大し、固有抵抗を増大さ
せることが有効である。しかし、電気自動車用モータに
おいてはSi、Alの増大はトルクの低下をまねくため望ま
しくない。そこで、Si、Alの増大以外の手法について検
討することとした。
せる手法について検討した。鉄損を低減させるための手
法としては一般にSi、Al量を増大し、固有抵抗を増大さ
せることが有効である。しかし、電気自動車用モータに
おいてはSi、Alの増大はトルクの低下をまねくため望ま
しくない。そこで、Si、Alの増大以外の手法について検
討することとした。
【0024】ところで、図2において、S量が10ppm以
下となると鉄損の低下は緩やかとなり、Sをさらに低減
したとしても鉄損はW15/50で2.3W/kg程度、W10/400
で18.5W/kg程度にしかならない。
下となると鉄損の低下は緩やかとなり、Sをさらに低減
したとしても鉄損はW15/50で2.3W/kg程度、W10/400
で18.5W/kg程度にしかならない。
【0025】本発明者らは、S≦10ppmの極低S材にお
いて鉄損の低減が阻害されるのは、MnS以外の未知の要
因によるものではないかと考え、光学顕微鏡にて組織観
察を行った。その結果、S≦10ppmの領域で鋼板表層に
顕著な窒化層が認められた。これに対し、S>10ppmの
領域では窒化層は軽微となっていた。この窒化層は窒化
雰囲気で行われる熱延板焼鈍時および仕上焼鈍時に生じ
たものと考えられる。
いて鉄損の低減が阻害されるのは、MnS以外の未知の要
因によるものではないかと考え、光学顕微鏡にて組織観
察を行った。その結果、S≦10ppmの領域で鋼板表層に
顕著な窒化層が認められた。これに対し、S>10ppmの
領域では窒化層は軽微となっていた。この窒化層は窒化
雰囲気で行われる熱延板焼鈍時および仕上焼鈍時に生じ
たものと考えられる。
【0026】このS低減に伴う窒化反応促進の原因に関
しては次のように考えられる。すなわち、Sは表面およ
び粒界に濃化しやすい元素であることから、S>10ppm
の領域では、Sが鋼板表面へ濃化し、焼鈍時の窒素の吸
着を抑制しており、一方、S≦10ppmの領域ではSによ
る窒素吸着の抑制効果が低下したためと考えられる。
しては次のように考えられる。すなわち、Sは表面およ
び粒界に濃化しやすい元素であることから、S>10ppm
の領域では、Sが鋼板表面へ濃化し、焼鈍時の窒素の吸
着を抑制しており、一方、S≦10ppmの領域ではSによ
る窒素吸着の抑制効果が低下したためと考えられる。
【0027】本発明者らは、この極低S材において顕著
に生じる窒化層が鉄損の低下を抑制するのではないかと
考えた。このような考えの下に、本発明者らは窒素吸着
の抑制が可能でかつ極低S材の優れた粒成長性を妨げる
ことのない元素を添加することができれば、極低S材の
鉄損はさらに低減するのではないかという着想を抱き、
種々の検討を加えた結果、SbおよびSnの添加が有効であ
ることを見いだした。
に生じる窒化層が鉄損の低下を抑制するのではないかと
考えた。このような考えの下に、本発明者らは窒素吸着
の抑制が可能でかつ極低S材の優れた粒成長性を妨げる
ことのない元素を添加することができれば、極低S材の
鉄損はさらに低減するのではないかという着想を抱き、
種々の検討を加えた結果、SbおよびSnの添加が有効であ
ることを見いだした。
【0028】図3に、図2で示したサンプルの成分に40
ppmのSbを添加したサンプルについて同一の条件で試験
を行った結果を示す。Sbの鉄損低減効果に着目すると、
S>10ppmの領域では、Sb添加により鉄損はW15/50で0.
02〜0.04W/kg程度、W10/400で0.2〜0.3W/kg程度し
か低下しないが、S≦10ppmの領域では、Sb添加により
鉄損はW15/50で0.20〜0.30W/kg程度、W10/400で1.5
W/kg程度低下しており、S量が少ない場合にSbの鉄損
低減効果は顕著に認められる。また、このサンプルでは
S量によらず窒化層は認められなかった。これはSbが鋼
板表層部に濃化し窒素の吸着を抑制したためと考えられ
る。
ppmのSbを添加したサンプルについて同一の条件で試験
を行った結果を示す。Sbの鉄損低減効果に着目すると、
S>10ppmの領域では、Sb添加により鉄損はW15/50で0.
02〜0.04W/kg程度、W10/400で0.2〜0.3W/kg程度し
か低下しないが、S≦10ppmの領域では、Sb添加により
鉄損はW15/50で0.20〜0.30W/kg程度、W10/400で1.5
W/kg程度低下しており、S量が少ない場合にSbの鉄損
低減効果は顕著に認められる。また、このサンプルでは
S量によらず窒化層は認められなかった。これはSbが鋼
板表層部に濃化し窒素の吸着を抑制したためと考えられ
る。
【0029】以上のことより、板厚0.35mmの極低S材に
Sbを添加することにより、磁束密度の低下を招くことな
く、広い周波数域で大幅な低鉄損化が可能となることが
明らかとなった。
Sbを添加することにより、磁束密度の低下を招くことな
く、広い周波数域で大幅な低鉄損化が可能となることが
明らかとなった。
【0030】次にSbの最適添加量を調査するため、C:
0.0026%、Si:2.75%、Mn:0.30%、P:0.02%、Al:
0.35%、S:0.0004%、N:0.0020%としSb量をtr.〜700p
pmの範囲で変化させた鋼を実験室にて真空溶解し、熱延
後、酸洗を行った。引き続きこの熱延板に75%H2−25
%N2雰囲気中で830℃×3hrの熱延板焼鈍を施し、板厚
0.35mmまで冷間圧延し、10%H2−90%N2雰囲気中で90
0℃×2min間の仕上焼鈍を施した。図4はこのようにし
て得られたサンプルのSb量と鉄損W15/50およびW
10/400の関係を示したものである。
0.0026%、Si:2.75%、Mn:0.30%、P:0.02%、Al:
0.35%、S:0.0004%、N:0.0020%としSb量をtr.〜700p
pmの範囲で変化させた鋼を実験室にて真空溶解し、熱延
後、酸洗を行った。引き続きこの熱延板に75%H2−25
%N2雰囲気中で830℃×3hrの熱延板焼鈍を施し、板厚
0.35mmまで冷間圧延し、10%H2−90%N2雰囲気中で90
0℃×2min間の仕上焼鈍を施した。図4はこのようにし
て得られたサンプルのSb量と鉄損W15/50およびW
10/400の関係を示したものである。
【0031】図4より、Sb添加量が10ppm以上の領域で
鉄損が低下し、W15/50=2.0W/kg、W10/400=17W/
kgが達成されることがわかる。しかし、Sbをさらに添加
し、Sb>50ppmとなった場合には、鉄損はSb量の増大に
伴い緩やかに増大することもわかる。
鉄損が低下し、W15/50=2.0W/kg、W10/400=17W/
kgが達成されることがわかる。しかし、Sbをさらに添加
し、Sb>50ppmとなった場合には、鉄損はSb量の増大に
伴い緩やかに増大することもわかる。
【0032】このSb>50ppmの領域での鉄損増大原因を
調査するため、光学顕微鏡による組織観察を行った。そ
の結果、表層窒化層は認められなかったものの、平均結
晶粒径が若干小さくなっていた。この原因は明確ではな
いが、Sbが粒界に偏析しやすい元素であるため、Sbの粒
界ドラッグ効果により粒成長性が低下したものと考えら
れる。
調査するため、光学顕微鏡による組織観察を行った。そ
の結果、表層窒化層は認められなかったものの、平均結
晶粒径が若干小さくなっていた。この原因は明確ではな
いが、Sbが粒界に偏析しやすい元素であるため、Sbの粒
界ドラッグ効果により粒成長性が低下したものと考えら
れる。
【0033】但し、Sbを700ppmまで添加してもSbフリー
鋼と比べると鉄損は良好である。以上のことよりSbは10
ppm以上とし、コストの問題から上限を500ppmとする。
また鉄損の観点より、望ましくは10ppm以上、50ppm以
下、より望ましくは20ppm以上、40ppm以下とする。
鋼と比べると鉄損は良好である。以上のことよりSbは10
ppm以上とし、コストの問題から上限を500ppmとする。
また鉄損の観点より、望ましくは10ppm以上、50ppm以
下、より望ましくは20ppm以上、40ppm以下とする。
【0034】SnもSb同様表面偏析する元素であるため、
Sbと同様な窒化抑制効果が得られるものと考えられる。
そこで、Snの最適添加量を調査するため、C:0.0020
%、Si:2.85%、Mn:0.31%、P:0.02%、Al:0.30
%、S:0.0003%、N:0.0015%としSn量をtr.〜1400ppmの
範囲で変化させた鋼を実験室にて真空溶解し、熱延後、
酸洗を行った。引き続きこの熱延板に75%H2−25%N2
雰囲気中で830℃×3hrの熱延板焼鈍を施し、板厚0.35m
mまで冷間圧延し、10%H2−90%N2雰囲気中で900℃×
2min間の仕上焼鈍を施した。
Sbと同様な窒化抑制効果が得られるものと考えられる。
そこで、Snの最適添加量を調査するため、C:0.0020
%、Si:2.85%、Mn:0.31%、P:0.02%、Al:0.30
%、S:0.0003%、N:0.0015%としSn量をtr.〜1400ppmの
範囲で変化させた鋼を実験室にて真空溶解し、熱延後、
酸洗を行った。引き続きこの熱延板に75%H2−25%N2
雰囲気中で830℃×3hrの熱延板焼鈍を施し、板厚0.35m
mまで冷間圧延し、10%H2−90%N2雰囲気中で900℃×
2min間の仕上焼鈍を施した。
【0035】図5はこのようにして得られたサンプルの
Sn量とW15/50およびW10/400の関係を示したものであ
る。
Sn量とW15/50およびW10/400の関係を示したものであ
る。
【0036】図5より、Sn添加量が20ppm以上の領域で
鉄損が低下し、W15/50=2.0W/kg、W10/400=17W/
kgが達成されることがわかる。しかし、Snをさらに添加
し、Sn>100ppmとなった場合には、鉄損はSn量の増大に
伴い緩やかに増大することもわかる。但し、Snを1400pp
mまで添加してもSnフリー鋼と比べると鉄損は良好であ
る。
鉄損が低下し、W15/50=2.0W/kg、W10/400=17W/
kgが達成されることがわかる。しかし、Snをさらに添加
し、Sn>100ppmとなった場合には、鉄損はSn量の増大に
伴い緩やかに増大することもわかる。但し、Snを1400pp
mまで添加してもSnフリー鋼と比べると鉄損は良好であ
る。
【0037】このSnとSbの鉄損に及ぼす影響の違いは以
下のように理解できる。すなわち、Snは偏析係数がSbよ
りも小さいため、表面偏析により窒化を抑えるために
は、Sbの2倍程度の量が必要となる。このため、Snは20p
pm以上の添加により鉄損が低下することとなる。一方、
Snの粒界偏析によるドラッグ効果により鉄損が増大し始
める添加量も、Sbに比べSnの偏析係数が小さいことよ
り、2倍程度となる。このため、Snは100ppm以上の添加
により鉄損が緩やかに増大することとなる。
下のように理解できる。すなわち、Snは偏析係数がSbよ
りも小さいため、表面偏析により窒化を抑えるために
は、Sbの2倍程度の量が必要となる。このため、Snは20p
pm以上の添加により鉄損が低下することとなる。一方、
Snの粒界偏析によるドラッグ効果により鉄損が増大し始
める添加量も、Sbに比べSnの偏析係数が小さいことよ
り、2倍程度となる。このため、Snは100ppm以上の添加
により鉄損が緩やかに増大することとなる。
【0038】以上のことよりSnは20ppm以上とし、コス
トの問題から上限を1000ppmとする。また鉄損の観点よ
り、望ましくは20ppm以上、100ppm以下、より望ましく
は30ppm以上、90ppm以下とする。
トの問題から上限を1000ppmとする。また鉄損の観点よ
り、望ましくは20ppm以上、100ppm以下、より望ましく
は30ppm以上、90ppm以下とする。
【0039】以上述べてきたように、SbとSnが窒化を抑
制するメカニズムは同一である。このためSbとSnを同時
に添加しても同様の窒化抑制効果を得ることができる。
ただし、SnがSbと同一の効果を発揮するためにはSbの2
倍の添加量が必要となる。このため、SbおよびSnを同時
添加する場合には、Sb+Sn/2で0.001%以上、0.05%以下
とし、より望ましくは0.001%以上、0.005%以下とす
る。
制するメカニズムは同一である。このためSbとSnを同時
に添加しても同様の窒化抑制効果を得ることができる。
ただし、SnがSbと同一の効果を発揮するためにはSbの2
倍の添加量が必要となる。このため、SbおよびSnを同時
添加する場合には、Sb+Sn/2で0.001%以上、0.05%以下
とし、より望ましくは0.001%以上、0.005%以下とす
る。
【0040】次に、本発明の成分系を有する鋼板の結晶
粒の最適粒径について調査するため、C:0.0026%、S
i:2.65%、Mn:0.18%、P:0.01%、Al:0.30%、
S:0.0004%、N:0.0015%、Sb:0.004%とした鋼を
実験室にて真空溶解し、熱延後、酸洗を行った。引き続
き、この熱延板に75%H2−25%N2中で830℃×3hrの
熱延板焼鈍を施し、板厚0.35mmまで冷間圧延した。そし
て、10%H2−90%N2中で750〜1100℃×2minの仕上
焼鈍を施すことにより、仕上焼鈍後の結晶粒径を大きく
変化させた。
粒の最適粒径について調査するため、C:0.0026%、S
i:2.65%、Mn:0.18%、P:0.01%、Al:0.30%、
S:0.0004%、N:0.0015%、Sb:0.004%とした鋼を
実験室にて真空溶解し、熱延後、酸洗を行った。引き続
き、この熱延板に75%H2−25%N2中で830℃×3hrの
熱延板焼鈍を施し、板厚0.35mmまで冷間圧延した。そし
て、10%H2−90%N2中で750〜1100℃×2minの仕上
焼鈍を施すことにより、仕上焼鈍後の結晶粒径を大きく
変化させた。
【0041】図6は、このようにして得られたサンプル
の平均粒径と鉄損W15/50及びW10/ 400の関係を示した
ものである。図6より、平均粒径が70μm未満では周波
数50Hzの鉄損値W15/50が急激に増大し、一方、平均粒
径が200μmを超えると、周波数400Hzの鉄損値W10/400
が急激に増大することが分かる。このことより、本発明
においては、鋼板の結晶粒の平均結晶粒径を70〜200μ
mに限定する。平均結晶粒径は、100〜180μmとするこ
とが更に好ましい。
の平均粒径と鉄損W15/50及びW10/ 400の関係を示した
ものである。図6より、平均粒径が70μm未満では周波
数50Hzの鉄損値W15/50が急激に増大し、一方、平均粒
径が200μmを超えると、周波数400Hzの鉄損値W10/400
が急激に増大することが分かる。このことより、本発明
においては、鋼板の結晶粒の平均結晶粒径を70〜200μ
mに限定する。平均結晶粒径は、100〜180μmとするこ
とが更に好ましい。
【0042】(その他の成分の限定理由)次に、その他
の成分の限定理由について説明する。Cは、磁気時効の
問題があるため0.005%以下とした。Siは鋼板の固有抵
抗を上げるために有効な元素であるため1.5%以上添加
する。一方、3.0%を超えると飽和磁束密度の低下に伴
い磁束密度が低下するため上限を3.0%とした。Mnは、
熱間圧延時の赤熱脆性を防止するために、0.05%以上必
要であるが、1.5%以上になると磁束密度を低下させる
ので0.05〜1.5%とした。Pは、鋼板の打ち抜き性を改
善するために必要な元素であるが、0.2%を超えて添加
すると鋼板が脆化するため0.2%以下とした。Nは、含
有量が多い場合にはAlNの析出量が多くなり、AlNが粗大
となった場合においても粒成長性が低下し鉄損を増大さ
せるため0.005%以下とした。Alは微量に添加すると微
細なAlNを生成し磁気特性を劣化させる。このため、下
限を0.1%とし、AlNを粗大化する必要がある。一方、
1.0%以上になると磁束密度を低下させるため上限は1.0
%以下とする。但し、Si+Al量が3.5%を超えた場合に
は、磁束密度が低下し、さらに、励磁電流が増大するた
め、Si+Alは3.5%以下とする。
の成分の限定理由について説明する。Cは、磁気時効の
問題があるため0.005%以下とした。Siは鋼板の固有抵
抗を上げるために有効な元素であるため1.5%以上添加
する。一方、3.0%を超えると飽和磁束密度の低下に伴
い磁束密度が低下するため上限を3.0%とした。Mnは、
熱間圧延時の赤熱脆性を防止するために、0.05%以上必
要であるが、1.5%以上になると磁束密度を低下させる
ので0.05〜1.5%とした。Pは、鋼板の打ち抜き性を改
善するために必要な元素であるが、0.2%を超えて添加
すると鋼板が脆化するため0.2%以下とした。Nは、含
有量が多い場合にはAlNの析出量が多くなり、AlNが粗大
となった場合においても粒成長性が低下し鉄損を増大さ
せるため0.005%以下とした。Alは微量に添加すると微
細なAlNを生成し磁気特性を劣化させる。このため、下
限を0.1%とし、AlNを粗大化する必要がある。一方、
1.0%以上になると磁束密度を低下させるため上限は1.0
%以下とする。但し、Si+Al量が3.5%を超えた場合に
は、磁束密度が低下し、さらに、励磁電流が増大するた
め、Si+Alは3.5%以下とする。
【0043】(製造方法)本発明においては、S、Sb、S
nが所定の範囲内であれば、製造方法は通常の電磁鋼板
の製造方法でかまわない。すなわち、転炉で吹練した溶
鋼を脱ガス処理し所定の成分に調整し、引き続き鋳造、
熱間圧延を行う。熱間圧延時の仕上焼鈍温度、巻取り温
度は特に規定する必要はなく、通常の温度でかまわな
い。また、熱延後の熱延板焼鈍は行っても良いが必須で
はない。次いで一回の冷間圧延、もしくは中間焼鈍をは
さんだ2回以上の冷間圧延により所定の板厚とした後
に、最終焼鈍を行う。本発明で限定した結晶粒径は、最
終焼鈍の温度を変化させることによって得る。
nが所定の範囲内であれば、製造方法は通常の電磁鋼板
の製造方法でかまわない。すなわち、転炉で吹練した溶
鋼を脱ガス処理し所定の成分に調整し、引き続き鋳造、
熱間圧延を行う。熱間圧延時の仕上焼鈍温度、巻取り温
度は特に規定する必要はなく、通常の温度でかまわな
い。また、熱延後の熱延板焼鈍は行っても良いが必須で
はない。次いで一回の冷間圧延、もしくは中間焼鈍をは
さんだ2回以上の冷間圧延により所定の板厚とした後
に、最終焼鈍を行う。本発明で限定した結晶粒径は、最
終焼鈍の温度を変化させることによって得る。
【0044】
【実施例】表1に示す鋼を用い、転炉で吹練した後に脱
ガス処理を行うことにより所定の成分に調整後鋳造し、
スラブを1150℃で1hr加熱した後、板厚2.0mmまで熱間
圧延を行った。熱延仕上げ温度は750℃とし、巻取り温
度は610℃とした。次にこの熱延板を酸洗し、表2、表
3に示す条件で熱延板焼鈍を行った。熱延板焼鈍雰囲気
は、75%H2−25%N2とした。その後、板厚0.1〜0.5mm
まで冷間圧延を行い、表2、表3に示す仕上焼鈍条件で
焼鈍を行った。仕上げ焼鈍雰囲気は、10%H2−90%N2
とした。
ガス処理を行うことにより所定の成分に調整後鋳造し、
スラブを1150℃で1hr加熱した後、板厚2.0mmまで熱間
圧延を行った。熱延仕上げ温度は750℃とし、巻取り温
度は610℃とした。次にこの熱延板を酸洗し、表2、表
3に示す条件で熱延板焼鈍を行った。熱延板焼鈍雰囲気
は、75%H2−25%N2とした。その後、板厚0.1〜0.5mm
まで冷間圧延を行い、表2、表3に示す仕上焼鈍条件で
焼鈍を行った。仕上げ焼鈍雰囲気は、10%H2−90%N2
とした。
【0045】磁気測定は25cmエプスタイン試験片(L+
C)/2を用いて行った。各鋼板の磁気特性を表2、表
3に併せて示す。なお、表1〜表3において、No.は鋼
板番号を示し、各表に共通である。
C)/2を用いて行った。各鋼板の磁気特性を表2、表
3に併せて示す。なお、表1〜表3において、No.は鋼
板番号を示し、各表に共通である。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】表1〜表3において、No.1〜No.31の鋼板
の板厚は0.35mmであり、No.33〜No.36の鋼板の板厚は0.
20mm、No.36〜No.38の鋼板の板厚は0.50mmである。同じ
板厚同士で比較した場合、板厚が0.35mmのものについて
は、本発明の実施例であるNo.1〜No.16の鋼板は、いず
れも鉄損W15/50及びW10/400が低い。
の板厚は0.35mmであり、No.33〜No.36の鋼板の板厚は0.
20mm、No.36〜No.38の鋼板の板厚は0.50mmである。同じ
板厚同士で比較した場合、板厚が0.35mmのものについて
は、本発明の実施例であるNo.1〜No.16の鋼板は、いず
れも鉄損W15/50及びW10/400が低い。
【0050】これに対し、No.17の鋼板は、結晶粒径が
本発明の範囲を下回っているため、W15/50の値が本発
明鋼に比して高くなっている。また、No.18の鋼板は、
結晶粒径が本発明の範囲を上回っているため、鉄損W
10/400の値が本発明鋼に比して高くなっている。
本発明の範囲を下回っているため、W15/50の値が本発
明鋼に比して高くなっている。また、No.18の鋼板は、
結晶粒径が本発明の範囲を上回っているため、鉄損W
10/400の値が本発明鋼に比して高くなっている。
【0051】No.19の鋼板は、S、Sb+Sn/2、結晶粒径
が本発明の範囲を外れているので、鉄損W15/50及びW
10/400が高くなっている。No.20の鋼板は、Sb+Sn/2が
本発明の範囲を外れているので、鉄損W15/50及びW
10/400が高くなっている。No.21の鋼板は、Sb+Sn/2と
結晶粒径が本発明の範囲を外れているので、鉄損W
15/50及びW10/400が高くなっている。
が本発明の範囲を外れているので、鉄損W15/50及びW
10/400が高くなっている。No.20の鋼板は、Sb+Sn/2が
本発明の範囲を外れているので、鉄損W15/50及びW
10/400が高くなっている。No.21の鋼板は、Sb+Sn/2と
結晶粒径が本発明の範囲を外れているので、鉄損W
15/50及びW10/400が高くなっている。
【0052】No.22の鋼板は、Si+AlとSb+Sn/2が本発
明の範囲を外れているので、鉄損W15/50及びW10/400
が高くなっていると同時に、磁束密度B50が小さくなっ
ている。No.23の鋼板は、Siが本発明の範囲を下回って
いるので、鉄損W15/50及びW10/400が高くなってい
る。No.24の鋼板は、SiとSi+Alが本発明の範囲を上回
っているので、鉄損W15/50及びW10/400は低いが磁束
密度B50が小さくなっている。No.25の鋼板は、Si+Al
が本発明の範囲を上回っているので、鉄損W15/50及び
W10/400は低いが磁束密度B50が小さくなっている。
明の範囲を外れているので、鉄損W15/50及びW10/400
が高くなっていると同時に、磁束密度B50が小さくなっ
ている。No.23の鋼板は、Siが本発明の範囲を下回って
いるので、鉄損W15/50及びW10/400が高くなってい
る。No.24の鋼板は、SiとSi+Alが本発明の範囲を上回
っているので、鉄損W15/50及びW10/400は低いが磁束
密度B50が小さくなっている。No.25の鋼板は、Si+Al
が本発明の範囲を上回っているので、鉄損W15/50及び
W10/400は低いが磁束密度B50が小さくなっている。
【0053】No.26の鋼板は、Alと結晶粒径が本発明の
範囲を外れているので、鉄損W15/50及びW10/400が高
くなっているばかりでなく、磁束密度B50が小さくなっ
ている。NO.27の鋼板は、AlとSi+Alが本発明の範囲を
外れているので、鉄損W15/50及びW10/400は低いが磁
束密度B50が小さくなっている。No.28の鋼板は、結晶
粒径が本発明の範囲を外れているので、鉄損W15/50及
びW10/400が高くなっている。なお、Mnも本発明の範囲
より低いので、熱間圧延時の赤熱脆性の問題がある。N
o.29の鋼板は、Mnが本発明の範囲より高いので、磁束密
度B50が小さくなっている。
範囲を外れているので、鉄損W15/50及びW10/400が高
くなっているばかりでなく、磁束密度B50が小さくなっ
ている。NO.27の鋼板は、AlとSi+Alが本発明の範囲を
外れているので、鉄損W15/50及びW10/400は低いが磁
束密度B50が小さくなっている。No.28の鋼板は、結晶
粒径が本発明の範囲を外れているので、鉄損W15/50及
びW10/400が高くなっている。なお、Mnも本発明の範囲
より低いので、熱間圧延時の赤熱脆性の問題がある。N
o.29の鋼板は、Mnが本発明の範囲より高いので、磁束密
度B50が小さくなっている。
【0054】No.30の鋼板は、結晶粒径が本発明の範囲
を外れているので、鉄損W15/50及びW10/400が高くな
っている。なお、Cの範囲も本発明の範囲を外れている
ので、磁気時効の問題を有する。No.31の鋼板は、Nと
結晶粒径が本発明の範囲を外れているので、鉄損W
15/50及びW10/400が高くなっている。
を外れているので、鉄損W15/50及びW10/400が高くな
っている。なお、Cの範囲も本発明の範囲を外れている
ので、磁気時効の問題を有する。No.31の鋼板は、Nと
結晶粒径が本発明の範囲を外れているので、鉄損W
15/50及びW10/400が高くなっている。
【0055】板厚が0.20mmの鋼板についても、本発明鋼
であるNo.32とNo.33の鋼板は、No.34とNo.35の比較鋼に
比して鉄損W15/50及びW10/400が低い。No.34の鋼板
は、S、Sb+Sn/2、結晶粒径がいずれも本発明の範囲を
外れており、No.35の鋼板は、Sb+Sn/2が本発明の範囲
を外れているので、いずれも鉄損W15/50及びW10/400
が高くなっている。
であるNo.32とNo.33の鋼板は、No.34とNo.35の比較鋼に
比して鉄損W15/50及びW10/400が低い。No.34の鋼板
は、S、Sb+Sn/2、結晶粒径がいずれも本発明の範囲を
外れており、No.35の鋼板は、Sb+Sn/2が本発明の範囲
を外れているので、いずれも鉄損W15/50及びW10/400
が高くなっている。
【0056】板厚が0.5mmの鋼板であるNo.36〜No.38の
鋼板は、いずれも鉄損W15/50及びW10/400が高くなっ
ている。
鋼板は、いずれも鉄損W15/50及びW10/400が高くなっ
ている。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、鋼板の成分を、重量%で、C:0.005%以下、Si:
1.5〜3.0%、Mn:0.05〜1.5%、P:0.2%以下、N:0.
005%以下、Al:0.1〜1.0%、Si+Al≦3.5%、S:0.001
%以下、Sb+Sn/2=0.001〜0.05%を含有し、残部が実質
的にFeであるように規定し、かつ、板厚を0.1〜0.35mm
の範囲とし、さらに鋼板中の結晶粒の平均結晶粒径を70
〜200μmに規定しているので、電気自動車用モータコ
ア材に適した、磁束密度が高く、広い周波数域で鉄損の
低い鋼板を得ることができる。加えて、Sb+Sn/2の範囲
を0.001〜0.005%に限定することにより、より低い鉄損
を得ることができる。
は、鋼板の成分を、重量%で、C:0.005%以下、Si:
1.5〜3.0%、Mn:0.05〜1.5%、P:0.2%以下、N:0.
005%以下、Al:0.1〜1.0%、Si+Al≦3.5%、S:0.001
%以下、Sb+Sn/2=0.001〜0.05%を含有し、残部が実質
的にFeであるように規定し、かつ、板厚を0.1〜0.35mm
の範囲とし、さらに鋼板中の結晶粒の平均結晶粒径を70
〜200μmに規定しているので、電気自動車用モータコ
ア材に適した、磁束密度が高く、広い周波数域で鉄損の
低い鋼板を得ることができる。加えて、Sb+Sn/2の範囲
を0.001〜0.005%に限定することにより、より低い鉄損
を得ることができる。
【図1】0.5mm材におけるS量と仕上焼鈍後の鉄損との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図2】0.35mm材におけるS量と仕上焼鈍後の鉄損との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図3】S、Sb量と仕上焼鈍後の鉄損との関係を示す図
である。
である。
【図4】Sb量と仕上焼鈍後の鉄損との関係を示す図であ
る。
る。
【図5】Sn量と仕上焼鈍後の鉄損との関係を示す図であ
る。
る。
【図6】平均結晶粒径と仕上焼鈍後の鉄損との関係を示
す図である。
す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.005%以下、Si:1.5〜
3.0%、Mn:0.05〜1.5%、P:0.2%以下、N:0.005%
以下(0を含む)、Al:0.1〜1.0%、Si+Al≦3.5%、
S:0.001%以下(0を含む)、Sb+Sn/2=0.001〜0.05
%を含有し、残部が実質的にFeであり、板厚が0.1〜0.3
5mmで、鋼板中の結晶粒の平均結晶粒径が70〜200μmで
ある電気自動車のモータ用電磁鋼板。 - 【請求項2】 重量%で、C:0.005%以下、Si:1.5〜
3.0%、Mn:0.05〜1.5%、P:0.2%以下、N:0.005%
以下(0を含む)、Al:0.1〜1.0%、Si+Al≦3.5%、
S:0.001%以下(0を含む)、Sb+Sn/2=0.001〜0.005
%を含有し、残部が実質的にFeであり、板厚が0.1〜0.3
5mmで、鋼板中の結晶粒の平均結晶粒径が70〜200μmで
ある電気自動車のモータ用電磁鋼板。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9273360A JPH1192891A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 電気自動車のモータ用電磁鋼板 |
US09/041,335 US6139650A (en) | 1997-03-18 | 1998-03-12 | Non-oriented electromagnetic steel sheet and method for manufacturing the same |
CA 2232129 CA2232129C (en) | 1997-03-18 | 1998-03-16 | Non-oriented electromagnetic steel sheet and method for manufacturing the same |
KR1019980009115A KR100268612B1 (ko) | 1997-03-18 | 1998-03-17 | 무방향성 전자강판 및 그 제조방법 |
CN98105708A CN1083494C (zh) | 1997-03-18 | 1998-03-17 | 无晶粒取向性磁钢板及其制造方法 |
DE69832313T DE69832313T2 (de) | 1997-03-18 | 1998-03-18 | Nichtorientiertes elektromagnetisches Stahlblech und Verfahren zu seiner Herstellung |
EP98104900A EP0866144B1 (en) | 1997-03-18 | 1998-03-18 | Non-oriented electromagnetic steel sheet and method for manufacturing the same |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9273360A JPH1192891A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 電気自動車のモータ用電磁鋼板 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1192891A true JPH1192891A (ja) | 1999-04-06 |
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ID=17526822
Family Applications (1)
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1192891A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2021210672A1 (ja) | 2020-04-16 | 2021-10-21 | 日本製鉄株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-09-22 JP JP9273360A patent/JPH1192891A/ja active Pending
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