JPH1180427A - ゴム組成物、電線被覆材、および電線 - Google Patents
ゴム組成物、電線被覆材、および電線Info
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- JPH1180427A JPH1180427A JP9249598A JP24959897A JPH1180427A JP H1180427 A JPH1180427 A JP H1180427A JP 9249598 A JP9249598 A JP 9249598A JP 24959897 A JP24959897 A JP 24959897A JP H1180427 A JPH1180427 A JP H1180427A
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Abstract
し、かつ長期間高温に曝してもゴムとしての特性を維持
し、優れた押し出し加工性をもつゴム組成物、および該
ゴム組成物からなる電線被覆材、および該電線被覆材を
架橋して得られる保護層を有する電線を提供する。 【解決手段】 (A)(a)ヨウ素価120以下のニト
リル基含有高飽和共重合体ゴム(例えば、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体の水素化物)と(b)エチル
アクリレート90〜100重量%と共重合可能な単量体
0〜10重量%とから得られる実質的に炭素−炭素不飽
和結合を含有しないポリアクリル酸エステル系重合体ゴ
ム(例えば、エチルアクリレート−ビニルクロロアセテ
ート共重合体ゴム)からなり、(a)と(b)の重量比
が40:60〜90:10であるゴム成分と、(B)エ
チレン−α−オレフィン共重合体(好ましくは、エチレ
ン−1−オクテン共重合体)からなり、(A)と(B)
の重量比が30:70〜70:30であるゴム組成物を
用いる。
Description
耐寒性を有するとともに、特に押出加工性を著しく向上
したゴム組成物、そのようなゴム組成物からなる電線被
覆材、およびそのようなゴム組成物を電線の周囲で架橋
させることにより保護層で被覆された電線に関するもの
である。
間厳しい温度環境にさらされる。そのため、熱老化によ
って電線被覆材に亀裂が生じたり、時には絶縁不良ない
し絶縁破壊に陥る。さらに使用環境によっては外部から
の加熱を受けることもある。
ブタジエン共重合ゴムを始め多くのゴムが用いられてお
り、電線被覆材から製造される電線保護層の耐熱性が要
求される場合は、フッ素ゴム、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体ゴム、シリコンゴムなどが用いられてい
る。しかしながら、フッ素ゴムは非常に高価であり、エ
チレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムは耐熱温度が
比較的低く、またシリコンゴムは強度特性に劣るという
問題があった。
とアクリルゴムとのブレンドは、良好な耐熱性を有する
ことが知られている。例えば、特開平2−3438号公
報には、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムの一種であ
る不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体ゴム水素化物と
アクリルゴムとのブレンドに有機過酸化物およびビスマ
レイミド化合物を配合してなる耐熱性、耐摩耗性、耐屈
曲疲労性および耐油性に優れたゴム組成物が開示されて
いる。このゴム組成物に含まれるアクリルゴムは架橋性
成分として炭素−炭素不飽和結合を有する架橋性単量体
単位を有していて、このゴム組成物の架橋物は、例えば
150℃程度の温度に長時間曝すと硬化劣化するため耐
熱性が要求される電線の保護層として用いるのは困難で
ある。
れた押出加工性を付与するためにポリエチレンやエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体などの樹脂成分を混合すること
が多い。しかし、ポリエチレンを用いた場合、電線被覆
材を架橋して製造された電線の保護層は耐寒性に優れる
ものの耐熱性に劣る。また、例えば特開昭60−112
839号公報には、ニトリル基を含み炭素原子1000
個あたり25〜140個のニトリル窒素原子と35個以
下の二重結合を含むエラストマーとエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体とのブレンド材をラジカル橋かけすることに
より耐熱性の優れたケーブルシースが得られることが示
されている。しかし、これらによって得られた電線保護
層は耐熱性は優れるものの耐寒性に劣るという問題点が
ある。
な耐熱性および耐寒性のバランスを有し、かつ長期間高
温に曝しても硬化劣化することなく良好なゴムとしての
特性を維持する電線保護層を形成するのに適し、かつ優
れた押出加工性をもつゴム組成物、該ゴム組成物からな
る電線被覆材、および該電線被覆材を架橋して得られる
耐熱性と耐寒性を有する電線保護層で被覆された電線を
提供することにある。
(a)ヨウ素価120以下のニトリル基含有高飽和共重
合体ゴムと(b)ポリアクリル酸エステル系重合体ゴム
からなり、(a)と(b)の重量比が40:60〜9
0:10であるゴム成分と、(B)エチレン−α−オレ
フィン共重合体からなり、(A)と(B)の重量比が3
0:70〜70:30であるゴム組成物が提供される。
なる電線被覆材、該電線被覆材を電線の周囲に押出成型
し、架橋してなる保護層を有する電線が提供される。
ゴム成分中の(a)成分として用いるニトリル基含有高
飽和共重合体ゴムは、ヨウ素価が120以下のものであ
る。製造方法は特に限定されない。不飽和ニトリル系単
量体、α−オレフィン(好ましくは炭素数が2〜12で
あり、エチレン、プロピレン、ブテン−1、4−メチル
ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などが例示
される)、さらに必要に応じて共重合可能な単量体を共
重合したり、不飽和ニトリル系単量体、非共役ジエン系
単量体、さらに必要に応じて共重合可能な単量体を共重
合したりしても製造できるが、一般には、不飽和ニトリ
ル系単量体と共役ジエン系単量体の共重合体ゴム、また
は不飽和ニトリル系単量体、共役ジエン系単量体、およ
び共重合可能な単量体の三元共重合体ゴムなどのニトリ
ル基含有共重合体ゴムを水素化することによって、該ゴ
ム中の共役ジエン単位部分の不飽和結合を飽和させて製
造する。
合体ゴムは、ムーニー粘度が架橋後の強度と押出成形の
容易さの点から、通常15以上、好ましくは30以上、
通常200以下、好ましくは100以下である。また、
ヨウ素価が120以下、好ましくは80以下、より好ま
しくは15以下のものである。ヨウ素価が高すぎるとゴ
ム組成物を架橋した後の耐熱性が劣る。
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロ
ロアクリロニトリルなどが挙げられ、1種類または複数
種類を用いる。これらの中で好ましいものはアクリロニ
トリルである。
飽和ニトリル単位の含有量は好ましくは10重量%以
上、より好ましくは15重量%以上、好ましくは50重
量%以下、より好ましくは40重量%以下である。
体例としては、1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどが
挙げられ、1種類または複数種類を用いる。これらの中
で好ましいものは1,3−ブタジエンである。
飽和カルボン酸エステル類(メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、n−アクリレ
ート、t−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレー
ト、n−ペンチルアクリレート、イソノニルアクリレー
ト、n−ヘキシルアクリレート、2−メチル−ペンチル
アクリレート、n−オクチルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、n−ドデシルアクリレート、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレートなどの炭素
数1〜18程度のアルキル基を有するアクリレートおよ
びメタクリレート; メトキシメチルアクリレート、メ
トキシメチルメタクリレート、メトキシエチルアクリレ
ート、エトキシエチルアクリレート、プトキシエチルア
クリレート、エトキシプロピルアクリレート、メトキシ
エトキシアクリレート、エトキシプトキシアクリレート
などの炭素数2〜12程度のアルコキシアルキル基を有
するアクリレートおよびメタクリレート; α−シアノ
エチルアクリレート、β−シアノエチルアクリレート、
α−シアノプロピルアクリレート、β−シアノプロピル
アクリレート、γ−シアノプロピルアクリレート、シア
ノブチルアクリレート、シアノブチルメタクリレート、
シアノヘキシルアクリレート、シアノオクチルアクリレ
ートなどの炭素数2〜12程度のシアノアルキル基を有
するアクリレート; 2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレートなどのヒドロキシ
アルキル基を有するアクリレート; マレイン酸モノエ
チル、マレイン酸ジメチル、フマル酸ジメチル、フマル
酸ジエチル、フマル酸ジ−n−ブチル、フマル酸ジ−2
−エチルヘキシル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジ
エチル、イタコン酸ジ−n−ブチル、イタコン酸ジ−2
−エチルヘキシルなどの不飽和ジカルボン酸モノアルキ
ルエステルまたは不飽和ジカルボン酸ジアルキルエステ
ル; ジメチルアミノメチルアクリレート、ジエチルア
ミノエチルアクリレート、3−(ジエチルアミノ)−2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ビス(ジ
フルオロアミノ)プロピルアクリレートなどのアミノ基
含有不飽和カルボン酸エステル系単量体; トリフルオ
ロエチルアクリレート、テトラフルオロプロピルアクリ
レート、ペンタフルオロプロピルアクリレート、ヘプタ
フルオロブチルアクリレート、オクタフルオロペンチル
アクリレート、ノナフルオロペンチルアクリレート、ウ
ンデカフルオロヘキシルアクリレート、ペンタデカフル
オロオクチルアクリレート、ヘプタデカフルオロノニル
アクリレート、ヘプタデカフルオロデシルアクリレー
ト、ノナデカフルオロデシルアクリレート、トリフルオ
ロエチルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタ
クリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、
ドデカフルオロヘブチルメタクリレート、ペンタデカフ
ルオロオクチルアクリレート、ヘキサデカフルオロノニ
ルメタクリレートなどのフルオロアルキル基を有するア
クリレートまたはメタクリレート;フルオロベンジルア
クリレート、フルオロベンジルメタクリレート、ジフル
オロベンジルメタクリレートなどのフッ素置換ベンジル
アクリレートまたはフッ素置換ベンジルメタクリレー
ト; など)が挙げられる。
香族ビニル系単量体(スチレン、α−メチルスチレン、
ビニルピリジンなど)、非共役ジエン系単量体(ビニル
ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサ
ジエンなど)、フッ素含有ビニル系単量体(フルオロエ
チルビニルエーテル、フルオロプロピルビニルエーテ
ル、トリフルオロメチルビニルエーテル、トリフルオロ
エチルビニルエーテル、パーフルオロプロピルビニルエ
ーテル、パーフルオロヘキシルビニルエーテルなどのフ
ルオロアルキルビニルエーテル; o−トリフルオロメ
チルスチレン、p−トリフルオロメチルスチレン、ペン
タフルオロ安息香酸ビニル、ジフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレンなど)、不飽和モノカルボン酸(ア
クリル酸、メタクリル酸)、不飽和ジカルボン酸(イタ
コン酸、フマル酸、マレイン酸など)またはその無水
物、共重合性の老化防止剤(N−(4−アニリノフェニ
ル)アクリルアミド、N−(4−アニリノフェニル)メ
タクリルアミド、N−(4−アニリノフェニル)シンナ
ムアミド、N−(4−アニリノフェニル)クロトンアミ
ド、N−(4−アニリノフェニル)アミノ−2−ヒドロ
キシプロピルアリルエーテル、N−(4−アニリノフェ
ニル)アミノ−2−ヒドロキシプロピルメタクリルエー
テル、アクリル酸−5−N−(4−アニリノフェニル)
アミノ−2−ヒドロキシペンチル、メタクリル酸−5−
N−(4−アニリノフェニル)アミノ−2−ヒドロキシ
ペンチル、アクリル酸−2−N−(4−アニリノフェニ
ル)アミノエチル、 メタクリル酸−2−N−(4−ア
ニリノフェニル)アミノエチル、 N−[4−(メチル
アニリノ)フェニル]アクリルアミド、N−[4−(メ
チルアニリノ)フェニル]メタクリルアミド、N−(4
−アニリノフェニル)マレインイミド、N−[4−(メ
チルアニリノ)フェニル]マレインイミド、N−[4−
(メチルアニリノ)フェニル]マレインイミド、N−フ
ェニル−4−(3−ビニルベンジルオキシ)アニリン、
N−フェニル−4−(4−ビニルベンジルオキシ)アニ
リンなど)、さらに、ポリエチレングリコールアクリレ
ート、ポリエチレングリコールメタクリレート、ポリプ
ロピレングリコールアクリレート、ポリプロピレングリ
コールメタクリレート、エポキシアクリレート、エポキ
シメタクリレート、ウレタンアクリレート、ウレタンメ
タクリレートなどが例示され、これらの単量体を1種類
または複数種類を用いることができる。これらの中でも
不飽和カルボン酸エステルが好ましく、特に不飽和ジカ
ルボン酸ジアルキルエステルが好ましい。不飽和ニトリ
ル単量体、共役ジエン単量体と共重合する単量体の量は
通常50重量%以下、より好ましくは40重量%以下で
ある。
方法は特に限定されるものではなく、常法に従って水素
化することができる。水素化に際し使用される触媒とし
ては、例えば、パラジウム/シリカ、特開平3−252
405号などに記載されたパラジウム錯体、特開昭62
−125858号、特開昭62−42937号、特開平
1−45402号、特開平1−45403号、特開平1
−45404号、特開平1−45405号などに記載さ
れたロジウム化合物やルテニウム化合物を使用できる。
は、市販品であるZETPOL 2000、ZETPO
L 2020、ZETPOL 1010、ZETPOL
1020、ZETPOL 2010、ZETPOL
2000L、ZETPOL2010L、ZETPOL
2020L(全て日本ゼオン社製)などが知られてい
る。
本発明で(A)ゴム成分中の(b)成分として用いるポ
リアクリル酸エステル系重合体ゴムは、アルキルアクリ
レートおよび/またはアルコキシアルキルアクリレート
を少なくとも80モル%以上含有する共重合体ゴムであ
り、実質的に炭素−炭素不飽和結合を含有しないもので
ある。アルキルアクリレートとしては、炭素数8以下の
アルキル基を有するもの、例えば、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、プロピルアクリレートなどが
好ましく、メトキシメチルアクリレートとしては、炭素
数8以下のアルコキシアルキル基を有するもの、例え
ば、メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアク
リレート、エトキシメチルアクリレートなどが好まし
い。ゴム組成物の架橋後の耐熱性に優れることから、エ
チルアクリレートを80モル%以上含有するものがより
好ましく、エチルアクリレートを90モル%以上含有す
るものが特に好ましく、95モル%以上含有するものが
さらに好ましい。。
かつ架橋後長期間保持しても硬化劣化をほとんど生じな
いようにするために、アルキルアクリレートおよび/ま
たはアルコキシアルキルアクリレートと共重合する単量
体は共重合に関与する炭素−炭素二重結合の他にはベン
ゼン環を除いて実質的に炭素−炭素二重結合を持たない
単量体が好ましく、また、この共重合される単量体の使
用量も共重合体重量に対して20モル%以下が好まし
く、10モル%以下がより好ましく、5モル%以下が特
に好ましい。
ン、α−メチルスチレン、ビニルピリジンなどの芳香族
ビニル系単量体; フルオロエチルビニルエーテル、フ
ルオロプロピルビニルエーテル、トリフルオロメチルビ
ニルエーテル、トリフルオロエチルビニルエーテル、パ
ーフルオロプロピルビニルエーテル、パーフルオロヘキ
シルビニルエーテルなどのフルオロアルキルビニルエー
テル、o−トリフルオロメチルスチレン、p−トリフル
オロメチルスチレン、ペンタフルオロ安息香酸ビニル、
ジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンなどのフ
ッ素含有ビニル系単量体; アクリル酸、メタクリル酸
などの不飽和カルボン酸; イタコン酸、フマル酸、マ
レイン酸などの不飽和ジカルボン酸またはその無水物;
さらにポリエチレングリコールアクリレート、ポリエ
チレングリコールメタクリレート、ポリプロピレングリ
コールアクリレート、ポリプロピレングリコールメタク
リレート、エポキシアクリレート、エポキシメタクリレ
ート、ウレタンアクリレート、ウレタンメタクリレート
などのほか、2−クロロエチルビニルエーテル、ビニル
クロロアセテート、アリルクロロアセテート、ビニルベ
ンジルクロライド、2−クロロエチルビニルエーテル、
クロロメチルビニルケトン、5−クロロメチル−2−ノ
ルボルネンなどの活性塩素含有不飽和単量体; 2−ク
ロロエチルビニルエーテルなどの非活性塩素含有不飽和
単量体; グリシジルアクリレート、グリシジルメタク
リレート、アリルグリシジルエーテル、ビニルグリシジ
ルエーテルなどのエポキシ基含有不飽和単量体; メタ
クリル酸、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
ル酸などのカルボキシル基含有不飽和単量体; などの
架橋性単量体が挙げられる。
類を用いてもよいが、架橋速度と架橋後のゴム弾性の観
点から、架橋性単量体は0.1〜10重量%用いること
が一般的である。特に、活性塩基含有不飽和単量体が好
ましい。アクリルゴムの架橋用成分として一般的に用い
られるアクリレートとの共重合に関与する炭素−炭素二
重結合の他にベンゼン環以外の炭素−炭素二重結合を有
する不飽和化合物(例えば、ブタジエン、2−ブテニル
アクリレート、アクリルアクリレート、トリアリルイソ
シアヌレート、ジビニルベンゼンなど)を用いた場合
は、ゴム組成物を架橋した後、高温雰囲気下での空気熱
老化において硬化型劣化を促進するので本発明において
は通常これらの不飽和化合物は用いないことが好まし
い。
ムーニー粘度が通常10以上、好ましくは20以上、よ
り好ましくは30以上、通常90以下、好ましくは70
以下、より好ましくは60以下である。粘度が低すぎる
と架橋後の強度が低下し、また粘度が高すぎると押出加
工性が低下する。
であるゴム成分は、(a)成分であるニトリル基含有高
飽和共重合体ゴムと(b)成分であるポリアクリル酸エ
ステル系重合体ゴムからなる。(a)成分と(b)成分
の重量比は、40:60〜90:10、好ましくは5
0:50〜85:15、より好ましくは60:40〜8
0:20である。
重合体ゴムが少なすぎると架橋後の強度が低すぎて使用
できず、多すぎると架橋後の優れた耐熱性を維持するこ
とができない。
よびゴムとしての特性が損なわれない限り、他のゴムを
配合してもよい。配合されるゴムとしては、例えば、シ
リコンゴム、フッ素ゴム、エチレン−アクリレート系ゴ
ム、エチレンオキサイドの単独重合ゴム、プロピレンオ
キサイドの単独重合ゴム、またはエチレンオキサイドお
よびプロピレンオキサイドを主成分とする共重合ゴムな
どが挙げられる。更に、アクリロニトリル−ブタジエン
系共重合体、ポリブタジエン、エチレン−プロピレン系
共重合体などの液状物を配合することもできる。
を調製するに当たって、予め(a)成分と(b)成分を
混練して、(A)成分であるゴム成分を調製しておく必
要はない。
発明で、(B)成分として使用するエチレン−α−オレ
フィン共重合体は、特開平6−306121号公報、米
国特許第5,194,532号公報、米国特許第5,2
72,236号公報、米国特許第5,312,938号
公報などで公知の樹脂であり、エチレンと少なくとも1
種のα−オレフィンとの共重合体である。
での耐衝撃性・強度特性、そして本発明のゴム組成物の
架橋後の耐熱性・耐寒性のバランスの観点から、エチレ
ンと、α−オレフィンとの共重合の比は重量基準で、好
ましくは50:50〜99:1、より好ましくは60:
40〜97:3、さらに好ましくは70:30〜95:
5のものである。本発明の目的や効果を阻害しない範囲
で、他の共重合可能な単量体を共重合してもよい。
炭素数3〜20のものであり、1−プロペン、イソブチ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテンが挙げられ、1−オクテンが特に
好ましい。
ハロゲン置換スチレン、アルキル置換スチレンなどのス
チレン類; ブタジエン、1,4−ヘキサジエンなどの
ジエン類; シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロ
オクテンなどのナフテン類;などが挙げられる。
は、通常、実質的に線状であり、分子量分布 Mw/M
nが1.5〜2.5と狭いものが好ましく、ASTM
D−1238に従って測定されるメルトインデックスが
通常0.1(g/10min)以上、好ましくは0.3
(g/10min)以上、より好ましくは0.5(g/
10min)以上、通常30(g/10min)以下、
好ましくは20(g/10min)以下、より好ましく
は10(g/10min)以下のものである。
合体としては、例えば市販のエチレン−1−オクテン共
重合体であるENGAGE POEsやAFFINIT
Y POPs(共にダウ・ケミカル社製)などが挙げら
れる。
(A)成分であるゴム成分と(B)成分であるエチレン
−α−オレフィン共重合体からなり、(A)成分と
(B)成分の重量比が30:70〜70:30、好まし
くは35:65〜65:35、より好ましくは40:6
0〜60:40のものである。(B)成分であるエチレ
ン−α−オレフィン共重合体が少なすぎると、押出加工
性に劣り、安定した高速押出により成形することができ
ない。多すぎると、ゴム成分が少ないために得られる架
橋後に剛直なものとなり、ゴム弾性を失い、使用に適さ
ない。
じて、ゴム分野において使用される通常の配合剤、例え
ば、補強剤(カーボンブラック、シリカ、タルクな
ど)、充填剤(炭酸カルシウム、クレーなど)、加工助
剤、プロセス油、酸化防止剤、難燃剤、オゾン劣化防止
剤、架橋剤、架橋助剤、着色助剤などを配合することが
できる。
されないが、通常は、押出機やロール、バンバリーミキ
サーなどの混練機によりニトリル基含有高飽和共重合体
ゴム、ポリアクリル酸エステル共重合体ゴム、エチレン
−α−オレフィン共重合体および上記の補強剤、充填
剤、加工助剤、プロセス油、酸化防止剤、難燃剤、オゾ
ン劣化防止剤、架橋剤、架橋助剤、着色助剤などの公知
の各種配合剤とを混練・混合することによって該ゴム組
成物を製造する。
を調製した後、(B)成分を加えてゴム組成物を調製し
てもよいが、(A)成分を構成する(a)成分、同じく
(b)成分と(B)成分を同時に混練して調製してもよ
く、また、(a)成分と(B)成分を混練してゴム組成
物を調製し、これに(b)成分を混練して本発明のゴム
組成物を調製してもよい。このような場合、任意成分は
どの時点で加えてもよく、使用しやすいようにゴム組成
物を調製すればよい。ゴム組成物を調製した後、押出成
形する際に、任意成分を加えて調製してもよい。
として(a)成分と(B)成分からなるゴム組成物を調
製する場合、適切な(b)成分を加えれば本発明のゴム
組成物となるようにする必要がある。
産業用の電線被覆材、オイル用ホースなどの自動車部品
などの材料として使用することができ、特に長期間高温
に曝される電線の保護層を形成する材料である被覆材と
して有用である。
ゴム組成物からなるものである。これを通常の押出機を
用いて電線の周囲にチューブ状に押出成型し、その後、
高圧蒸気または放射線照射などによって架橋を施して電
線の保護層を形成する。架橋法は特に限定されないの
で、適宜に選択する。高圧蒸気によって架橋する場合
は、該ゴム組成物に架橋剤を添加しておく必要がある。
架橋剤としては、特に限定されるものではないが、ジク
ミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイド、2、5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−
ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキシン、α,α’−ビス
(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン
などの有機過酸化物が例示される。放射線の照射により
架橋する場合は、電子線架橋、ガンマ線架橋、どちらの
方法でもよいが、電子線架橋のほうが放射線管理が容易
である。
のゴム組成物および必要に応じて各種の配合剤を密閉式
混合機やオープンロールを用いて十分に混練し、得られ
たゴム組成物をペレット化しておいた電線被覆材を、押
出機に供給し、100℃〜150℃の温度条件にて、電
線の周囲に厚さ0.2mm〜5.0mmのチューブを押
出成型して、架橋を行うことによって保護層を有する電
線を得る。
材を原料として保護層が成形されるが、一般には、ニト
リル基含有高飽和共重合体などは絶縁性が不十分である
ため、電線は周囲に絶縁層(例えば、ブチルゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合 ゴム、EPDM、EPMなど
によって形成されている)を有しているものが好 まし
い。
(A)(a)ヨウ素価120以下のニトリル基含有高
飽和共重合体ゴムと(b)ポリアクリル酸エステル系重
合体ゴムからなり、(a)と(b)の重量比が40:6
0〜90:10であるゴム成分と、(B)エチレン−α
−オレフィン共重合体からなり、(A)と(B)の重量
比が30:70〜70:30であるゴム組成物、
(2). ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムがヨウ素
価80以下のものである(1)記載のゴム組成物、
(3). ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムがヨウ素
価15以下のものである(2)記載のゴム組成物、
(4). ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムがムーニ
ー粘度15〜200のものである(1)〜(3)のいず
れかに記載のゴム組成物、(5). ニトリル基含有高
飽和共重合体ゴムがムーニー粘度30〜100のもので
ある(4)記載のゴム組成物、(6). ニトリル基含
有高飽和共重合体ゴム中の不飽和ニトリル単位含有量が
10〜50重量%である(1)〜(5)のいずれかに記
載のゴム組成物、(7). ニトリル基含有高飽和共重
合体ゴム中の不飽和ニトリル単位含有量が15〜40重
量%である(6)記載のゴム組成物、(8). ポリア
クリル酸エステル系重合体ゴムがアルキルアクリレート
および/またはアルコキシアルキルアクリレートを少な
くとも80モル%以上含有する共重合体ゴムであり、実
質的に炭素−炭素不飽和結合を含有しないものである
(1)〜(7)のいずれかに記載のゴム組成物、
(9). アルキルアクリレートが炭素数8以下のアル
キル基を有するものである(8)記載のゴム組成物、
(10). メトキシメチルアクリレートが炭素数8以
下のアルコキシアルキル基を有するものである(8)記
載のゴム組成物、(11). ポリアクリル酸エステル
系重合体ゴムがエチルアクリレートを少なくとも80モ
ル%以上含有する共重合体ゴムである(8)記載のゴム
組成物、(12). ポリアクリル酸エステル系重合体
ゴムがエチルアクリレートを少なくとも90モル%以上
含有する共重合体ゴムである(11)記載のゴム組成
物、(13). ポリアクリル酸エステル系重合体ゴム
がエチルアクリレートを少なくとも95モル%以上含有
する共重合体ゴムである(12)記載のゴム組成物、
(14). ポリアクリル酸エステル系重合体ゴムがゴ
ム重量の0.1〜10重量%の架橋性単量体を共重合し
たものである(8)〜(13)のいずれかに記載のゴム
組成物、(15). ポリアクリル酸エステル系重合体
ゴムがムーニー粘度10〜90のものである(8)〜
(14)のいずれかに記載のゴム組成物、(16).
ポリアクリル酸エステル系重合体ゴムがムーニー粘度2
0〜70のものである(15)記載のゴム組成物、(1
7). ポリアクリル酸エステル系重合体ゴムがムーニ
ー粘度30〜60のものである(16)記載のゴム組成
物、(18). (a)と(b)の重量比が50:50
〜85:15である(1)〜(17)のいずれかに記載
のゴム組成物、(19). (a)と(b)の重量比が
60:40〜80:20である(18)記載のゴム組成
物、(20). エチレン−α−オレフィン共重合体が
エチレンとα−オレフィンの共重合比が重量基準で5
0:50〜99:1である(1)〜(19)のいずれか
に記載のゴム組成物、(21). エチレン−α−オレ
フィン共重合体がエチレンとα−オレフィンの共重合比
が重量基準で60:40〜97:3である(20)記載
のゴム組成物、(22). エチレン−α−オレフィン
共重合体がエチレンとα−オレフィンの共重合比が重量
基準で70:30〜95:5である(21)記載のゴム
組成物、(23). エチレン−α−オレフィン共重合
体がメルトインデックスが0.1〜30のものである
(1)〜(22)記載のゴム組成物、(24). エチ
レン−α−オレフィン共重合体がメルトインデックスが
0.3〜20のものである(23)記載のゴム組成物、
(25) エチレン−α−オレフィン共重合体がメルト
インデックスが0.5〜10のものである(24)記載
のゴム組成物、(26). α−オレフィンが炭素数3
〜20のものである(1)〜(20)のいずれかに記載
のゴム組成物、(27). α−オレフィンが1−オク
テンである(26)記載のゴム組成物、(28).
(A)と(B)の重量比が35:65〜65:35であ
る(1)〜(27)のいずれかに記載のゴム組成物、
(29). (A)と(B)の重量比が40:60〜6
0:40である(28)記載のゴム組成物、(30).
(1)〜(29)のいずれかに記載のゴム組成物から
なる電線被覆材、(31). (30)記載の電線被覆
材を電線の周囲に押出成形し、架橋させた保護層を有す
る電線、(32). 押出成形が100〜150℃で、
厚さ0.2〜5mmで行われる保護層を有する電線の製
造方法、(33). (a)ヨウ素価120以下のニト
リル基含有高飽和共重合体ゴムからなるゴム成分と
(B)エチレン−α−オレフィン共重合体からなるゴム
組成物、(34). (30)記載の電線被覆材調製用
材料である(33)記載のゴム組成物、などが挙げられ
る。
に説明する。
ように測定した。
70℃、20分の条件で架橋して得られた厚さ2mmの
シートをJIS K6251に従い、3号形ダンベルを
用いて打ち抜いて試験片を作成し、引張強さ(単位:M
Pa)、100%応力(単位:MPa)および伸び(単
位:%)を測定した。硬さはJIS K6253に従い
デュロA型硬さ試験機を用いて測定した。
間放置後にJIS K6251に従い伸びを測定し、熱
老化条件放置前の伸び(%)に対する変化率(%)を求
めた。変化率がマイナスであることは伸びが低下したこ
とを示す。
70℃、20分の条件で架橋して得られた厚さ2mmの
シートから試験片を作成し、JIS K6261に従
い、耐寒性を測定した。耐寒性の指標としてT100
(単位;℃)を用いた。この温度が低いほどより優れた
耐寒性を有することを示す
リンダー温度60℃、ヘッド温度80℃に設定したスク
リュー型押出機に供給し、ASTM D2230のA法
に定められたダイを通し、押出加工性を判断した。加工
性の判断は、押出量(単位:g分)、押出長さ(cm/
分)および押出ゴムのスウェルと気泡の発生状態、30
°エッジの連続性と鋭さ、表面肌の平滑性、30°エッ
ジ以外の角の鋭さと連続性の4項目についてA法に従い
採点した。合計点が高ければ、押出加工性に優れること
を示している。
ステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体および
エチレン−1−オクテン共重合体を用いて、表1に示す
各種配合剤を配合し、1.7リットルの容量をもつバン
バリーおよびオープンロールを用いて混練を行った。そ
の後、架橋性ゴム組成物を作成し、その架橋物性、熱老
化条件放置後の伸び変化率、ゲーマンねじり試験、ガー
ベイ押出試験による評価を行った。測定結果を表1に示
す。
ブタジエン共重合体の水素化物(結合アクリロニトリル
含量36重量%、ヨウ素価4、ムーニー粘度65) *2 AR1 : エチルアクリレート(95重量%)
−ビニルクロロアセテート(2%)共重合体ゴム、ムー
ニー粘度50 *3 EVA :エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸
ビニル含有量26%) *4 エチレン−オクテン共重合体ゴム1 : ENG
AGE 8100 (メルトインデックス1.0g/1
0min、ダウケミカル社製) *5 エチレン−オクテン共重合体ゴム2 : ENG
AGE 8200 (メルトインデックス5.0g/1
0min、ダウケミカル社製) *6 ハイジライトH−42 : 水酸化アルミニウム
(昭和電工社製) *7 カープレックス1120 : シリカ(シオノギ
製薬社製) *8 シランA−172 : ビニル−トリス−β−メ
トキシエトキシシラン(日本ユニカー社製) *9 ノクラック224 : 2,2,4−トリメチル
−1,2−ジヒドロキノリン(大内新興社製) *10 ノクラックMBZ : 2−メルカプトベンゾ
イミダゾール亜鉛塩(大内新興社製) *11 TMPT : トリメチロールプロパントリメ
タアクリレート *12 パークミルD−40 : ジクミルパーオキサ
イド純度40重量%品(日本油脂社製)
重合体のみを架橋した場合は、優れた耐寒性を示すもの
の、空気熱老化試験後の伸び変化が大きく、耐熱性が十
分ではない。さらに押出試験の形状評価の結果も悪く、
押出加工性に劣る。
重合体とポリアクリル酸エステル系共重合体との混合物
を架橋した場合は、優れた耐熱老化性を示すが、耐寒性
が−29℃と十分ではない。また、押出試験の結果も優
れているが、最近の押出技術の進歩に伴う押出速度の増
加に対応できなくなってきている場合もある。
和共重合体とポリアクリル酸エステル共重合体およびエ
チレン−酢酸ビニル共重合体との混合物を架橋した場合
は、優れた耐熱老化性および押出性を示すが、耐寒性が
−28℃であり、最近の技術の進歩により要求される低
温性を十分に満足することができない。
明のゴム組成物を架橋した場合は、良好な耐熱性を有
し、しかも、長期間高温に曝しても硬化劣化することな
く良好なゴムとしての特性を維持している。さらに、押
出試験による形状評価の結果も合計16点であり優れた
加工性を示す。また耐寒性もゲーマンT100で−45
℃以下であり、格段に優れている。
耐熱性と耐寒性を有するとともに、特に押出加工性に優
れている。
後に優れた耐熱性と耐寒性を有するので、電線中の絶縁
電線束の上に収束、絶縁保護、耐熱保護、機械的保護を
目的として使用するのに適している。
優れた耐熱性、耐寒性を有することから、環境変化の激
しい状況でも使用でき、また様々な環境下でも単一種類
の電線を使用できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)(a)ヨウ素価120以下のニト
リル基含有高飽和共重合体ゴムと(b)ポリアクリル酸
エステル系重合体ゴムからなり、(a)と(b)の重量
比が40:60〜90:10であるゴム成分と、(B)
エチレン−α−オレフィン共重合体からなり、(A)と
(B)の重量比が30:70〜70:30であるゴム組
成物。 - 【請求項2】 請求項1記載のゴム組成物からなる電線
被覆材。 - 【請求項3】 電線の周囲に請求項2記載の電線被覆材
を押出成形し、架橋させて形成した保護層で被覆された
電線。
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