JPH115933A - 黒色顔料インクおよびその製造方法 - Google Patents
黒色顔料インクおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH115933A JPH115933A JP16095397A JP16095397A JPH115933A JP H115933 A JPH115933 A JP H115933A JP 16095397 A JP16095397 A JP 16095397A JP 16095397 A JP16095397 A JP 16095397A JP H115933 A JPH115933 A JP H115933A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment ink
- black pigment
- ink
- carbon black
- glycol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 印字品質に優れ、保存安定性に優れるインク
ジェット記録用黒色インクを提供する。 【解決手段】 揮発分が4%以下でかつ比表面積が10
0〜400m2/gの中性または塩基性カーボンブラッ
ク、親水性部分がポリエチレンオキサイドで疎水性部分
がアルキル基および/または芳香環である両親媒性化合
物、アニオン性分散剤、アセチレニックグリコール、水
とを含ませる。
ジェット記録用黒色インクを提供する。 【解決手段】 揮発分が4%以下でかつ比表面積が10
0〜400m2/gの中性または塩基性カーボンブラッ
ク、親水性部分がポリエチレンオキサイドで疎水性部分
がアルキル基および/または芳香環である両親媒性化合
物、アニオン性分散剤、アセチレニックグリコール、水
とを含ませる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒色顔料インク、
特に印字ヘッドからインク液滴を吐出させて記録を行う
インクジェット記録方式に適したインクに関し、さらに
詳しくは印字品質および保存安定性などに優れた黒色顔
料インクに関する。
特に印字ヘッドからインク液滴を吐出させて記録を行う
インクジェット記録方式に適したインクに関し、さらに
詳しくは印字品質および保存安定性などに優れた黒色顔
料インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録では、各種染
料を水あるいは水と有機溶媒の混合溶媒などに溶解させ
た染料インクが用いられてきた。
料を水あるいは水と有機溶媒の混合溶媒などに溶解させ
た染料インクが用いられてきた。
【0003】しかし、染料インクには、にじみが多く印
字品質に劣る、耐光性、耐水性に劣るなどの欠点があ
る。
字品質に劣る、耐光性、耐水性に劣るなどの欠点があ
る。
【0004】そこで、にじみが少なくて印字品質に優
れ、耐光性、耐水性にも優れる顔料インクの検討が行わ
れるようになってきた。特に、文章で使用される黒色イ
ンクに関して、顔料化の要望が高い。黒色顔料として
は、一般的にカーボンブラックが検討されている。
れ、耐光性、耐水性にも優れる顔料インクの検討が行わ
れるようになってきた。特に、文章で使用される黒色イ
ンクに関して、顔料化の要望が高い。黒色顔料として
は、一般的にカーボンブラックが検討されている。
【0005】例えば、特開平4−110363に、カーボンブ
ラックをスチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共
重合体で分散した水性顔料インクが開示されている。
ラックをスチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共
重合体で分散した水性顔料インクが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、顔料イ
ンクにはインク中の顔料粒子の分散性や保存安定性等の
問題があり、完全に解決している訳ではない。
ンクにはインク中の顔料粒子の分散性や保存安定性等の
問題があり、完全に解決している訳ではない。
【0007】本発明の目的は、インクジェット記録に用
いる黒色顔料インクにおいて、印字品質に優れ、なおか
つ保存安定性にも優れた黒色顔料インクを提供すること
にある。
いる黒色顔料インクにおいて、印字品質に優れ、なおか
つ保存安定性にも優れた黒色顔料インクを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の黒色顔料インク
は、揮発分が4%以下でかつ比表面積が100〜400
m2/gの中性または塩基性カーボンブラック、親水性部
分がポリエチレンオキサイドで疎水性部分がアルキル基
および/または芳香環である両親媒性化合物、アニオン
性分散剤、アセチレニックグリコール、水を含む溶液で
あることを特徴とする黒色顔料インクである。
は、揮発分が4%以下でかつ比表面積が100〜400
m2/gの中性または塩基性カーボンブラック、親水性部
分がポリエチレンオキサイドで疎水性部分がアルキル基
および/または芳香環である両親媒性化合物、アニオン
性分散剤、アセチレニックグリコール、水を含む溶液で
あることを特徴とする黒色顔料インクである。
【0009】我々が鋭意検討した結果、親水性部分がポ
リエチレンオキサイドで疎水性部分がアルキル基および
/または芳香環である両親媒性化合物とアニオン性分散
剤とアセチレニックグリコールの組み合わせにより、カ
ーボンブラックの分散性を向上し、カーボンブラック粒
子の分散安定性の高いインクにすることができ、しかも
いったん沈降した顔料を容易に再分散させることを見い
だした。従ってカーボンブラックを低粘度で均一に分散
させることが可能になり、印字品質に優れ、いったん沈
降した顔料を容易に再分散させることができる。
リエチレンオキサイドで疎水性部分がアルキル基および
/または芳香環である両親媒性化合物とアニオン性分散
剤とアセチレニックグリコールの組み合わせにより、カ
ーボンブラックの分散性を向上し、カーボンブラック粒
子の分散安定性の高いインクにすることができ、しかも
いったん沈降した顔料を容易に再分散させることを見い
だした。従ってカーボンブラックを低粘度で均一に分散
させることが可能になり、印字品質に優れ、いったん沈
降した顔料を容易に再分散させることができる。
【0010】カーボンブラックの表面には、カーボンブ
ラックの種類に拘わらず芳香環等の疎水基が存在する。
カーボンブラック表面の疎水基に対し、両親媒性化合
物、アニオン性分散剤、アセチレニックグリコールがど
のような影響を及ぼすかメカニズムはよくわからない
が、以下に示すように推定される。両親媒性化合物につ
いては、アルキル基および/または芳香環がカーボンブ
ラック表面の疎水基に吸着した状態になって、ポリエチ
レンオキサイドが立体反発力によりカーボンブラック同
士の凝集力を低下させている。アニオン性分散剤につい
ては、芳香環および/またはアルキル基を含むユニット
がカーボンブラック表面の疎水基に吸着した状態になっ
て、アニオン性の官能基を含むユニットに起因する静電
反発力によりカーボンブラック同士の凝集力を低下させ
ている。アセチレニックグリコールについては、直接的
にカーボンブラックの分散を向上させるのではなく、両
親媒性化合物およびアニオン性分散剤の分散能を補助す
る役割を果たしている。
ラックの種類に拘わらず芳香環等の疎水基が存在する。
カーボンブラック表面の疎水基に対し、両親媒性化合
物、アニオン性分散剤、アセチレニックグリコールがど
のような影響を及ぼすかメカニズムはよくわからない
が、以下に示すように推定される。両親媒性化合物につ
いては、アルキル基および/または芳香環がカーボンブ
ラック表面の疎水基に吸着した状態になって、ポリエチ
レンオキサイドが立体反発力によりカーボンブラック同
士の凝集力を低下させている。アニオン性分散剤につい
ては、芳香環および/またはアルキル基を含むユニット
がカーボンブラック表面の疎水基に吸着した状態になっ
て、アニオン性の官能基を含むユニットに起因する静電
反発力によりカーボンブラック同士の凝集力を低下させ
ている。アセチレニックグリコールについては、直接的
にカーボンブラックの分散を向上させるのではなく、両
親媒性化合物およびアニオン性分散剤の分散能を補助す
る役割を果たしている。
【0011】また、我々が鋭意検討したところによれ
ば、カーボンブラックの種類により、高温保存性試験の
結果が著しく異なることがわかった。特に揮発分が多い
カーボンブラックは、高温保存しているとカーボンブラ
ック粒子同士の凝集により、印字ヘッドの目詰まり等の
問題が生じる。揮発分にはカルボン酸等の極性基が多く
含まれるが、本発明の両親媒性化合物は、上記カルボン
酸等の極性基には吸着せず、カーボンブラック表面の疎
水基に吸着する。揮発分が多くなると、本発明の黒色顔
料インクの長期保存中に、この極性基が直接あるいは溶
媒等を介在してカーボンブラック粒子同士の凝集が起こ
り、印字ヘッド等での目詰まりが起こりやすく、印字品
質も不十分になる。よって上記の理由により、本発明に
用いるカーボンブラックの揮発分は4%以下に抑える必
要がある。カーボンブラックの揮発分が4%以下であれ
ば、インクの保存安定性を満足させることができる。
ば、カーボンブラックの種類により、高温保存性試験の
結果が著しく異なることがわかった。特に揮発分が多い
カーボンブラックは、高温保存しているとカーボンブラ
ック粒子同士の凝集により、印字ヘッドの目詰まり等の
問題が生じる。揮発分にはカルボン酸等の極性基が多く
含まれるが、本発明の両親媒性化合物は、上記カルボン
酸等の極性基には吸着せず、カーボンブラック表面の疎
水基に吸着する。揮発分が多くなると、本発明の黒色顔
料インクの長期保存中に、この極性基が直接あるいは溶
媒等を介在してカーボンブラック粒子同士の凝集が起こ
り、印字ヘッド等での目詰まりが起こりやすく、印字品
質も不十分になる。よって上記の理由により、本発明に
用いるカーボンブラックの揮発分は4%以下に抑える必
要がある。カーボンブラックの揮発分が4%以下であれ
ば、インクの保存安定性を満足させることができる。
【0012】また、カーボンブラックの比表面積は10
0〜400m2/gの範囲で、かつ中性または塩基性カー
ボンブラックにしておけば、インクの粘度も高くなく、
インクの保存安定性を高めることができる。
0〜400m2/gの範囲で、かつ中性または塩基性カー
ボンブラックにしておけば、インクの粘度も高くなく、
インクの保存安定性を高めることができる。
【0013】本発明のカーボンブラックの使用量は、全
インク組成物に対して0.1〜20重量%、好ましくは
1.0〜10重量%である。この範囲内にしておけば、
インクとしての色調および光学濃度を満足し、また、顔
料インクの粘度および保存安定性を満足させることがで
きる。
インク組成物に対して0.1〜20重量%、好ましくは
1.0〜10重量%である。この範囲内にしておけば、
インクとしての色調および光学濃度を満足し、また、顔
料インクの粘度および保存安定性を満足させることがで
きる。
【0014】本発明の黒色顔料インク中のカーボンブラ
ックの粒子径は100nm以下であればよい。これを超
えるとインクの長期保存中にカーボンブラック粒子の沈
殿物が生じることがある。
ックの粒子径は100nm以下であればよい。これを超
えるとインクの長期保存中にカーボンブラック粒子の沈
殿物が生じることがある。
【0015】本発明の両親媒性化合物は、分子量150
0〜5000が好ましい。この範囲であれば、顔料イン
ク中の顔料粒子の分散および分散安定性を高くすること
ができる。また、本発明の分散剤中のポリエチレンオキ
サイドの割合は、全量の80〜97重量%、好ましくは
85〜95重量%である。この範囲にあれば、カーボン
ブラック同士の凝集力を低下させ、インクの保存安定性
を満足させることができる。
0〜5000が好ましい。この範囲であれば、顔料イン
ク中の顔料粒子の分散および分散安定性を高くすること
ができる。また、本発明の分散剤中のポリエチレンオキ
サイドの割合は、全量の80〜97重量%、好ましくは
85〜95重量%である。この範囲にあれば、カーボン
ブラック同士の凝集力を低下させ、インクの保存安定性
を満足させることができる。
【0016】また、本発明の両親媒性化合物の中で、疎
水部分がアルキルフェニル基である両親媒性化合物がカ
ーボンブラック粒子の分散性向上に有効である。カーボ
ンブラックは製法にかかわらずに表面にフェニル基やナ
フチル基等の芳香環を有する。このためアルキルフェニ
ル基がカーボンブラック表面の芳香環とより強く吸着
し、一層効果的にカーボンブラック粒子を分散させるこ
とが可能となる。
水部分がアルキルフェニル基である両親媒性化合物がカ
ーボンブラック粒子の分散性向上に有効である。カーボ
ンブラックは製法にかかわらずに表面にフェニル基やナ
フチル基等の芳香環を有する。このためアルキルフェニ
ル基がカーボンブラック表面の芳香環とより強く吸着
し、一層効果的にカーボンブラック粒子を分散させるこ
とが可能となる。
【0017】また、本発明の両親媒性化合物の添加量
は、全インク組成物に対して0.1〜20重量%、好ま
しくは0.1〜10重量%であり、この範囲内にしてお
けば、カーボンブラック粒子の分散性とインクの保存安
定性を高めることができる。
は、全インク組成物に対して0.1〜20重量%、好ま
しくは0.1〜10重量%であり、この範囲内にしてお
けば、カーボンブラック粒子の分散性とインクの保存安
定性を高めることができる。
【0018】本発明のアニオン性分散剤は、少なくと
も、アニオン性の官能基を含むユニットと芳香環および
/またはアルキル基を含むユニットとを含む共重合体で
あることが好ましい。
も、アニオン性の官能基を含むユニットと芳香環および
/またはアルキル基を含むユニットとを含む共重合体で
あることが好ましい。
【0019】本発明のアニオン性分散剤のアニオン性の
官能基としては、例えばカルボキシル基、スルホン基、
燐酸基などが挙げられる。これらの官能基はナトリウム
等の金属塩やアンモニウム塩として存在してもよい。
官能基としては、例えばカルボキシル基、スルホン基、
燐酸基などが挙げられる。これらの官能基はナトリウム
等の金属塩やアンモニウム塩として存在してもよい。
【0020】本発明のアニオン性分散剤の分子量は、特
に限定されないが、1000〜30000であることが
より好ましい。これは静電反発力により、カーボンブラ
ック同士の凝集力を低下させ、一方で複数のカーボンブ
ラック粒子に吸着して凝集した粗大粒子を形成しないよ
うにするためである。
に限定されないが、1000〜30000であることが
より好ましい。これは静電反発力により、カーボンブラ
ック同士の凝集力を低下させ、一方で複数のカーボンブ
ラック粒子に吸着して凝集した粗大粒子を形成しないよ
うにするためである。
【0021】本発明のアニオン性分散剤の添加量は、全
インク組成物に対して0.1〜20重量%、好ましくは
0.1〜10重量%であり、この範囲内にしておけば、
インクの保存安定性を高め、インクの粘度を低下させる
ことが出来る。
インク組成物に対して0.1〜20重量%、好ましくは
0.1〜10重量%であり、この範囲内にしておけば、
インクの保存安定性を高め、インクの粘度を低下させる
ことが出来る。
【0022】本発明のカーボンブラックと、両親媒性化
合物とアニオン性分散剤の合計との重量比が1:2〜
3:1であることが好ましい。これは優れた印字品質を
得るためである。
合物とアニオン性分散剤の合計との重量比が1:2〜
3:1であることが好ましい。これは優れた印字品質を
得るためである。
【0023】また、アセチレニックグリコールの使用量
は、全インク組成物に対して、0.01重量%〜3重量
%好ましくは0.05重量%〜1重量%であり、この範
囲にしておけば、カーボンブラック粒子の分散性と保存
安定性を高めることができる。
は、全インク組成物に対して、0.01重量%〜3重量
%好ましくは0.05重量%〜1重量%であり、この範
囲にしておけば、カーボンブラック粒子の分散性と保存
安定性を高めることができる。
【0024】本発明の黒色顔料インクは、揮発分が4%
以下でかつ比表面積が100〜400m2/gの中性また
は塩基性カーボンブラック、親水性部分がポリエチレン
オキサイドで疎水性部分がアルキル基および/または芳
香環である両親媒性化合物、アニオン性分散剤、アセチ
レニックグリコールおよび水以外に、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコールおよびグリセリンの中からな
る群より選ばれた少なくとも1種の水溶性有機溶媒と、
炭素数が4〜6の炭化水素に2または3個の水酸基が結
合した水溶性化合物あるいはポリエチレングリコールを
含むことにより、印字ヘッドの目詰まり特性を一層向上
させることが可能となる。
以下でかつ比表面積が100〜400m2/gの中性また
は塩基性カーボンブラック、親水性部分がポリエチレン
オキサイドで疎水性部分がアルキル基および/または芳
香環である両親媒性化合物、アニオン性分散剤、アセチ
レニックグリコールおよび水以外に、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコールおよびグリセリンの中からな
る群より選ばれた少なくとも1種の水溶性有機溶媒と、
炭素数が4〜6の炭化水素に2または3個の水酸基が結
合した水溶性化合物あるいはポリエチレングリコールを
含むことにより、印字ヘッドの目詰まり特性を一層向上
させることが可能となる。
【0025】本発明の水溶性有機溶媒は、エチレングリ
コール、ジエチレングリコールおよびグリセリンの中か
らなる群より選ばれた少なくとも1種であればよい。
コール、ジエチレングリコールおよびグリセリンの中か
らなる群より選ばれた少なくとも1種であればよい。
【0026】本発明の水溶性化合物は、炭素数が4〜6
の炭化水素に2または3個の水酸基が結合したものであ
れば1種類あるいは2種類以上の混合物でよい。例え
ば,1、2ーブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル,1,3−ブタンジオール,2,4−ペンタンジオー
ル,1,5−ペンタンジオール,2−メチル−2,4−ペ
ンタンジオール,1,2−シクロヘキサンジオール,
1,4−シクロヘキサンジオール,トリメチロールエタ
ン,トリメチロールプロパン,1、2、4ーブタントリ
オール,1,2,6−ヘキサントリオール,1、2、5
ーペンタントリオール、3ーメチルー1、5ーペンタン
ジオール、3ーヘキセンー2、5ージオール等が挙げら
れる。
の炭化水素に2または3個の水酸基が結合したものであ
れば1種類あるいは2種類以上の混合物でよい。例え
ば,1、2ーブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル,1,3−ブタンジオール,2,4−ペンタンジオー
ル,1,5−ペンタンジオール,2−メチル−2,4−ペ
ンタンジオール,1,2−シクロヘキサンジオール,
1,4−シクロヘキサンジオール,トリメチロールエタ
ン,トリメチロールプロパン,1、2、4ーブタントリ
オール,1,2,6−ヘキサントリオール,1、2、5
ーペンタントリオール、3ーメチルー1、5ーペンタン
ジオール、3ーヘキセンー2、5ージオール等が挙げら
れる。
【0027】本発明のポリエチレングリコールの分子量
は200〜2000の範囲にあるのが好ましい。これは
ノズル目詰まりを防ぎ、インクの粘度を高くしないよう
にするためである。
は200〜2000の範囲にあるのが好ましい。これは
ノズル目詰まりを防ぎ、インクの粘度を高くしないよう
にするためである。
【0028】本発明の水溶性有機溶媒と、水溶性化合物
あるいはポリエチレングリコールの合計の含有量が8〜
25重量%であることが好ましい。これはノズル目詰ま
りを防ぎ,乾燥時間を遅くすることなく,優れた印字品
質を達成するためである。
あるいはポリエチレングリコールの合計の含有量が8〜
25重量%であることが好ましい。これはノズル目詰ま
りを防ぎ,乾燥時間を遅くすることなく,優れた印字品
質を達成するためである。
【0029】本発明の水溶性有機溶媒と、水溶性化合物
あるいはポリエチレングリコールと組成比が重量比で
2:1〜1:5の範囲であることが好ましい。これはノ
ズル目詰まりを防ぎ,乾燥時間を遅くすることなく,優
れた印字品質を達成するためである。
あるいはポリエチレングリコールと組成比が重量比で
2:1〜1:5の範囲であることが好ましい。これはノ
ズル目詰まりを防ぎ,乾燥時間を遅くすることなく,優
れた印字品質を達成するためである。
【0030】本発明の両親媒性化合物とアニオン性分散
剤との合計と、水溶性化合物あるいはポリエチレングリ
コールとの重量比が1:5〜1:1の範囲にあることが
好ましい。これはノズル目詰まりを起こさないようにす
るためである。
剤との合計と、水溶性化合物あるいはポリエチレングリ
コールとの重量比が1:5〜1:1の範囲にあることが
好ましい。これはノズル目詰まりを起こさないようにす
るためである。
【0031】黒色顔料インクは、少なくとも揮発分が4
%以下でかつ比表面積が100〜400m2/gの中性ま
たは塩基性カーボンブラック、親水性部分がポリエチレ
ンオキサイドで疎水性部分がアルキル基および/または
芳香環である両親媒性化合物、アニオン性分散剤、アセ
チレニックグリコール、水とを含む混合液を分散し、あ
るいはエチレングリコール,ジエチレングリコールおよ
びグリセリンの中からなる群より選ばれた少なくとも1
種の水溶性有機溶媒と、炭素数が4〜6の炭化水素に2
または3個の水酸基が結合した水溶性化合物あるいはポ
リエチレングリコールを加えて分散してもよい。必要に
応じて各種添加剤を加えて、インク化を行う。また、顔
料濃度の高い分散体をまず作製し、これに溶媒、各種添
加剤などを加えて希釈し、インク化して使用する事も可
能である。
%以下でかつ比表面積が100〜400m2/gの中性ま
たは塩基性カーボンブラック、親水性部分がポリエチレ
ンオキサイドで疎水性部分がアルキル基および/または
芳香環である両親媒性化合物、アニオン性分散剤、アセ
チレニックグリコール、水とを含む混合液を分散し、あ
るいはエチレングリコール,ジエチレングリコールおよ
びグリセリンの中からなる群より選ばれた少なくとも1
種の水溶性有機溶媒と、炭素数が4〜6の炭化水素に2
または3個の水酸基が結合した水溶性化合物あるいはポ
リエチレングリコールを加えて分散してもよい。必要に
応じて各種添加剤を加えて、インク化を行う。また、顔
料濃度の高い分散体をまず作製し、これに溶媒、各種添
加剤などを加えて希釈し、インク化して使用する事も可
能である。
【0032】本発明では溶媒として、水とエチレングリ
コール、ジエチレングリコールおよびグリセリンの中か
らなる群より選ばれた少なくとも1種の水溶性有機溶媒
の混合溶媒が用いられる。これ以外の有機溶媒を混合し
ても何等問題はない。例えば、トリエチレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、ジメチルスルホキシ
ド、ジアセトンアルコール、グリセリンモノアリルエー
テル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、チオジグリコール、N−メチルー2ーピロリドン、
2ーピロリドン、γーブチロラクトン、1、3ージメチ
ルー2ーイミダゾリジノン、スルフォラン、トリメチロ
ールプロパン、ネオペンチルグリコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、βージヒ
ドロキシエチルウレア、ウレア、アセトニルアセトン
ン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、エ
チレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイ
ソブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テト
ラエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロ
ピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエー
テル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、
グリセリンモノアセテート、グリセリンジアセテート、
グリセリントリアセテート、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、シクロヘキサノール、、1ー
ブタノール、2、5ーヘキサンジオール,エタノール、
n−プロパノール、2−プロパノール、1ーメトキシー
2ープロパノール、フルフリルアルコール、テトラヒド
ロフルフリルアルコール等が挙げられる。
コール、ジエチレングリコールおよびグリセリンの中か
らなる群より選ばれた少なくとも1種の水溶性有機溶媒
の混合溶媒が用いられる。これ以外の有機溶媒を混合し
ても何等問題はない。例えば、トリエチレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、ジメチルスルホキシ
ド、ジアセトンアルコール、グリセリンモノアリルエー
テル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、チオジグリコール、N−メチルー2ーピロリドン、
2ーピロリドン、γーブチロラクトン、1、3ージメチ
ルー2ーイミダゾリジノン、スルフォラン、トリメチロ
ールプロパン、ネオペンチルグリコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、βージヒ
ドロキシエチルウレア、ウレア、アセトニルアセトン
ン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、エ
チレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイ
ソブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テト
ラエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロ
ピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエー
テル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、
グリセリンモノアセテート、グリセリンジアセテート、
グリセリントリアセテート、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、シクロヘキサノール、、1ー
ブタノール、2、5ーヘキサンジオール,エタノール、
n−プロパノール、2−プロパノール、1ーメトキシー
2ープロパノール、フルフリルアルコール、テトラヒド
ロフルフリルアルコール等が挙げられる。
【0033】本発明で得られた黒色顔料インクの表面張
力は、20〜70dyne/cmの表面張力が好ましい。ま
た、25℃において10cP以下の粘度、さらには5cP以
下の粘度が好ましい。通常溶媒として水を使用するた
め、インクの粘度は1cP以上となる。上記の表面張力お
よび粘度を有することにより、本発明で得られた黒色顔
料インクはインクジェットプリンタによる安定な印字が
可能となる。
力は、20〜70dyne/cmの表面張力が好ましい。ま
た、25℃において10cP以下の粘度、さらには5cP以
下の粘度が好ましい。通常溶媒として水を使用するた
め、インクの粘度は1cP以上となる。上記の表面張力お
よび粘度を有することにより、本発明で得られた黒色顔
料インクはインクジェットプリンタによる安定な印字が
可能となる。
【0034】本発明の黒色顔料インクを製造する分散機
としては、一般に使用される分散機なら如何なるもので
も良いが、例えば、ロールミル、ボールミル、遠心ミ
ル、遊星ボールミル等の容器駆動媒体ミル、サンドミル
等の高速回転ミルあるいは撹拌槽型ミル等の媒体撹拌ミ
ルが挙げられる。具体的黒色顔料インクの製造方法とし
ては、0.01〜1.0mmの粒子径のセラッミックビ
ーズを用いて遊星ボールミルあるいはサンドミルでイン
クを分散する方法がある。この場合に、遊星ボールミル
では加速度5〜50G、サンドミルではセラミックビー
ズの充填率50〜90%で周速5〜20m/sで行うと
好ましい。
としては、一般に使用される分散機なら如何なるもので
も良いが、例えば、ロールミル、ボールミル、遠心ミ
ル、遊星ボールミル等の容器駆動媒体ミル、サンドミル
等の高速回転ミルあるいは撹拌槽型ミル等の媒体撹拌ミ
ルが挙げられる。具体的黒色顔料インクの製造方法とし
ては、0.01〜1.0mmの粒子径のセラッミックビ
ーズを用いて遊星ボールミルあるいはサンドミルでイン
クを分散する方法がある。この場合に、遊星ボールミル
では加速度5〜50G、サンドミルではセラミックビー
ズの充填率50〜90%で周速5〜20m/sで行うと
好ましい。
【0035】本発明ではまた、界面活性剤、印字ヘッド
の目詰まり防止剤、インクの消泡剤、乾燥防止剤、殺菌
剤、保湿剤、pH調整剤、印字への耐水性付与剤などの
インクジェットプリンタ用インクで従来から用いられて
いる各種添加剤を併用することが可能である。
の目詰まり防止剤、インクの消泡剤、乾燥防止剤、殺菌
剤、保湿剤、pH調整剤、印字への耐水性付与剤などの
インクジェットプリンタ用インクで従来から用いられて
いる各種添加剤を併用することが可能である。
【0036】本発明のインクは、また、インクジェット
プリンタのインクとしてだけでなく、一般の水性印刷イ
ンクや塗料として利用することが可能である。さらに
は、本発明の製造方法で得られる黒色顔料は、水系溶媒
を置換することによって非水系のインクや塗料として用
いることも可能である。
プリンタのインクとしてだけでなく、一般の水性印刷イ
ンクや塗料として利用することが可能である。さらに
は、本発明の製造方法で得られる黒色顔料は、水系溶媒
を置換することによって非水系のインクや塗料として用
いることも可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施例をあげて本
発明をさらに詳細に説明する。
発明をさらに詳細に説明する。
【0038】(実施例1)以下の組成を、粒径0.3mmの
ジルコニアビーズを使ってサンドミルで4時間分散して
分散液を得る。
ジルコニアビーズを使ってサンドミルで4時間分散して
分散液を得る。
【0039】 カーボンブラック 14重量部 (デグサ製 Printex75、揮発分:1.2%、比表面積:150m2/g) 両親媒性化合物 6重量部 (三洋化成製 ノニポール400) アニオン性分散剤 2重量部 (ジョンソンポリマー製 Joncryl62 分子量8500) アセチレニックグリコール 1重量部 イオン交換水 77重量部 この分散液35重量部を撹拌しながら、ジエチレングリ
コール8重量部、1,5−ペンタンジオール7重量部お
よびイオン交換水52重量部を30分間かけて滴下して
インクを得た。カーボンブラックの揮発分は、カーボン
ブラックを950℃、7分間加熱した前後の重量差から
求めた。また、比表面積は、窒素吸着を利用したBET法
によって測定した。
コール8重量部、1,5−ペンタンジオール7重量部お
よびイオン交換水52重量部を30分間かけて滴下して
インクを得た。カーボンブラックの揮発分は、カーボン
ブラックを950℃、7分間加熱した前後の重量差から
求めた。また、比表面積は、窒素吸着を利用したBET法
によって測定した。
【0040】(実施例2)実施例1の分散液を35重量
部を撹拌しながら、ジエチレングリコール8重量部、ポ
リエチレングリコール(分子量:300)6重量部およ
びイオン交換水53重量部を30分間かけて滴下してイ
ンクを得た。
部を撹拌しながら、ジエチレングリコール8重量部、ポ
リエチレングリコール(分子量:300)6重量部およ
びイオン交換水53重量部を30分間かけて滴下してイ
ンクを得た。
【0041】(実施例3)実施例1のカーボンブラック
をデグサ製 Printex85(揮発分:1.0%、比表面
積:200m2/g)、両親媒性化合物を三洋化成製ノニ
ポール700、アニオン性分散剤をジョンソンポリマー
製Joncryl61J(分子量12000)に変更し
た以外は実施例1と同様にしてインクを得た。
をデグサ製 Printex85(揮発分:1.0%、比表面
積:200m2/g)、両親媒性化合物を三洋化成製ノニ
ポール700、アニオン性分散剤をジョンソンポリマー
製Joncryl61J(分子量12000)に変更し
た以外は実施例1と同様にしてインクを得た。
【0042】(比較例1)実施例1のカーボンブラック
をデグサ製 Special Black 4A(揮発分:14%、比表
面積:180m2/g)に変更した以外は実施例1と同様
にしてインクを得た。
をデグサ製 Special Black 4A(揮発分:14%、比表
面積:180m2/g)に変更した以外は実施例1と同様
にしてインクを得た。
【0043】(比較例2)実施例1の両親媒性化合物と
アニオン性分散剤に替えて、スチレンーアクリル酸ーア
クリル酸ブチル共重合体(酸価60 重量平均分子量1
3000)8重量部を用いた以外は実施例1と同様にし
てインクを得た。
アニオン性分散剤に替えて、スチレンーアクリル酸ーア
クリル酸ブチル共重合体(酸価60 重量平均分子量1
3000)8重量部を用いた以外は実施例1と同様にし
てインクを得た。
【0044】以上、実施例、比較例で得られたインク中
の顔料の粒径、インクの保存安定性、ヘッド目詰まりの
有無、印字の品質および粘度を図1に示す。
の顔料の粒径、インクの保存安定性、ヘッド目詰まりの
有無、印字の品質および粘度を図1に示す。
【0045】この図表で、顔料粒径は走査型電子顕微鏡
(日立製 S−4000)で評価しており、保存安定性
は、インクを70℃、7日間放置した後、粘度が放置前
の1.5倍以上のものを×とし、粘度が放置前の1.1
〜1.5倍のものを△とし、それ以外は○とした。再分
散性は、遠心機で10000G、3時間遠心処理し、強
制的に沈降させた顔料で評価し、○は顔料が容易に再分
散することを、△は再分散が困難な場合を示している。
粘度は粘度計(東機産業製 R100型)を用いて25
℃で測定した。ヘッド目詰まりは、一定量の文字を印字
後、キャッピングなどをしない状態で50℃,7日間放
置した後ノズル目詰まりの回復のためのクリーニング操
作を行い,何回の操作回数で正常な印字が可能かを判定
した。1〜5回のクリーニング操作で正常な印字ができ
た場合を○とし、6〜10回のクリーニング操作で正常
な印字ができた場合を△,11回以上のクリーニング操
作で正常な印字ができた場合を×で表している。印字品
質は、インクジェットプリンタで普通紙上に印字した記
録パターンをマクベスポータブル濃度計(サカタインク
ス製 RD−12000)を用いて光学密度を測定し
た。
(日立製 S−4000)で評価しており、保存安定性
は、インクを70℃、7日間放置した後、粘度が放置前
の1.5倍以上のものを×とし、粘度が放置前の1.1
〜1.5倍のものを△とし、それ以外は○とした。再分
散性は、遠心機で10000G、3時間遠心処理し、強
制的に沈降させた顔料で評価し、○は顔料が容易に再分
散することを、△は再分散が困難な場合を示している。
粘度は粘度計(東機産業製 R100型)を用いて25
℃で測定した。ヘッド目詰まりは、一定量の文字を印字
後、キャッピングなどをしない状態で50℃,7日間放
置した後ノズル目詰まりの回復のためのクリーニング操
作を行い,何回の操作回数で正常な印字が可能かを判定
した。1〜5回のクリーニング操作で正常な印字ができ
た場合を○とし、6〜10回のクリーニング操作で正常
な印字ができた場合を△,11回以上のクリーニング操
作で正常な印字ができた場合を×で表している。印字品
質は、インクジェットプリンタで普通紙上に印字した記
録パターンをマクベスポータブル濃度計(サカタインク
ス製 RD−12000)を用いて光学密度を測定し
た。
【0046】
【発明の効果】図1から明らかなように、本発明による
黒色顔料インクは、揮発分が4%以下でかつ比表面積が
100〜400m2/gの中性または塩基性カーボンブラ
ックが親水性部分がポリエチレンオキサイドで疎水性部
分がアルキル基および/または芳香環である両親媒性化
合物、アニオン性分散剤、アセチレニックグリコールに
より分散されているため、印字品質に優れ、保存安定性
に優れている。
黒色顔料インクは、揮発分が4%以下でかつ比表面積が
100〜400m2/gの中性または塩基性カーボンブラ
ックが親水性部分がポリエチレンオキサイドで疎水性部
分がアルキル基および/または芳香環である両親媒性化
合物、アニオン性分散剤、アセチレニックグリコールに
より分散されているため、印字品質に優れ、保存安定性
に優れている。
実施例、比較例で得られたインク中の顔料の粒径、イン
クの,保存安定性、ヘッド目詰まりの有無、印字の品質
および粘度を示した図表である。
クの,保存安定性、ヘッド目詰まりの有無、印字の品質
および粘度を示した図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 茂夫 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 揮発分が4%以下でかつ比表面積が10
0〜400m2/gの中性または塩基性カーボンブラッ
ク、親水性部分がポリエチレンオキサイドで疎水性部分
がアルキル基および/または芳香環である両親媒性化合
物、アニオン性分散剤、アセチレニックグリコール、水
とを含むことを特徴とする黒色顔料インク。 - 【請求項2】 該カーボンブラックが平均粒子径100
nm以下の超微粒子であることを特徴とする請求項1記
載の黒色顔料インク。 - 【請求項3】 該両親媒性化合物がポリエチレンオキサ
イドを80〜97wt%含むことを特徴とする請求項1
記載の黒色顔料インク。 - 【請求項4】 該両親媒性化合物の分子量が1500〜
5000であることを特徴とする請求項1記載の黒色顔
料インク。 - 【請求項5】 該両親媒性化合物の疎水部分がアルキル
フェニル基であることを特徴とする請求項1記載の黒色
顔料インク。 - 【請求項6】 該アニオン性分散剤が、少なくとも、ア
ニオン性の官能基を含むユニットと芳香環および/また
はアルキル基を含むユニットとを含む共重合体であるこ
とを特徴とする請求項1記載の黒色顔料インク。 - 【請求項7】 エチレングリコール、ジエチレングリコ
ールおよびグリセリンの中からなる群より選ばれた少な
くとも1種の水溶性有機溶媒と、炭素数が4〜6の炭化
水素に2または3個の水酸基が結合した水溶性化合物あ
るいはポリエチレングリコールを含むことを特徴とする
請求項1記載の黒色顔料インク。 - 【請求項8】 印字ヘッドからインク液滴を吐出させて
記録を行うインクジェット記録方式に用いられる請求項
1記載の黒色顔料インク。 - 【請求項9】 該黒色顔料インクが25℃において10
cP以下の粘度を有する請求項1記載の黒色顔料イン
ク。 - 【請求項10】 揮発分が4%以下でかつ比表面積が1
00〜400m2/gの中性または塩基性カーボンブラッ
ク、親水性部分がポリエチレンオキサイドで疎水性部分
がアルキル基および/または芳香環である両親媒性化合
物、アニオン性分散剤、アセチレニックグリコール、水
との存在下で、0.01〜1.0mmの粒子径のセラミック
ビーズで分散することを特徴とする黒色顔料インクの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16095397A JPH115933A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 黒色顔料インクおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16095397A JPH115933A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 黒色顔料インクおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115933A true JPH115933A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15725776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16095397A Withdrawn JPH115933A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 黒色顔料インクおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH115933A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1657285A1 (en) * | 2004-10-20 | 2006-05-17 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Ink composition for ink jet recording and ink jet recording method |
US7201794B2 (en) | 2000-04-11 | 2007-04-10 | Seiko Epson Corporation | Ink composition |
US7780279B2 (en) | 2003-10-23 | 2010-08-24 | Fujifilm Imaging Colorants Limited | Radiation-curable inks |
CN104849918A (zh) * | 2015-04-07 | 2015-08-19 | 友达光电股份有限公司 | 显示面板、弯曲显示面板以及弯曲显示器模块 |
-
1997
- 1997-06-18 JP JP16095397A patent/JPH115933A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7201794B2 (en) | 2000-04-11 | 2007-04-10 | Seiko Epson Corporation | Ink composition |
US7780279B2 (en) | 2003-10-23 | 2010-08-24 | Fujifilm Imaging Colorants Limited | Radiation-curable inks |
EP1657285A1 (en) * | 2004-10-20 | 2006-05-17 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Ink composition for ink jet recording and ink jet recording method |
CN104849918A (zh) * | 2015-04-07 | 2015-08-19 | 友达光电股份有限公司 | 显示面板、弯曲显示面板以及弯曲显示器模块 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5538548A (en) | Recording ink containing pigment particles | |
US6099627A (en) | Dispersion ink | |
US6113680A (en) | Pigmented ink and process for production thereof | |
JP5375107B2 (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法、画像形成物 | |
JP5896588B2 (ja) | 油性顔料インクの製造方法 | |
JP2002371208A (ja) | 中間転写型記録用インクジェットインクおよびインクジェット記録方法 | |
JP4216886B2 (ja) | 顔料インク組成物 | |
US6013124A (en) | Pigment ink for ink-jet recording | |
US5944883A (en) | Ultrafine particle organic pigment color ink and method for producing the same | |
US5964930A (en) | Black pigment ink and method for producing the same | |
JPH115933A (ja) | 黒色顔料インクおよびその製造方法 | |
JP4010522B2 (ja) | インクジェット記録用インク | |
JP3625595B2 (ja) | 超微粒子有機顔料カラーインクおよびその製造方法 | |
JP2008138018A (ja) | 油性顔料インク組成物 | |
JP2002226746A (ja) | インクジェット記録用水系インク及び画像形成方法 | |
JP2005350493A (ja) | 油性インクジェットインク | |
JP3745539B2 (ja) | 水性顔料インキ組成物 | |
JPH11130999A (ja) | 分散インク | |
JPH09263722A (ja) | 超微粒子有機顔料カラーインクおよびその製造方法 | |
JP5154018B2 (ja) | 水性顔料インク組成物の製造方法及び水性顔料インク組成物 | |
JPH10316906A (ja) | 黒色顔料インクおよびその製造方法 | |
JP3918091B2 (ja) | インキ組成物 | |
JPH10324818A (ja) | カーボンブラック及び水性分散液並びにこれらを用いた水性インキ | |
JP4106999B2 (ja) | 水性顔料分散体ならびにインクジェット用記録液 | |
JP2008101099A (ja) | 油性顔料インク組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |