[go: up one dir, main page]

JPH1154926A - 片面回路基板およびその製造方法 - Google Patents

片面回路基板およびその製造方法

Info

Publication number
JPH1154926A
JPH1154926A JP17219298A JP17219298A JPH1154926A JP H1154926 A JPH1154926 A JP H1154926A JP 17219298 A JP17219298 A JP 17219298A JP 17219298 A JP17219298 A JP 17219298A JP H1154926 A JPH1154926 A JP H1154926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
sided circuit
hole
sided
insulating base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17219298A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Enomoto
亮 榎本
Yasuji Hiramatsu
靖二 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP17219298A priority Critical patent/JPH1154926A/ja
Publication of JPH1154926A publication Critical patent/JPH1154926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い歩留りで効率良く製造できるIVH構造
の片面回路基板およびの製造方法を提供する。 【解決手段】 金属層42が形成された絶縁基材40に
孔40aをレーザ光にて形成する。該穴40aに金属4
6を充填してバイアホール36aを形成する。そして、
金属層42をエッチングして導体回路32aを形成す
る。バイアホール36aの表面に突起状導体38aを形
成して片面回路基板30Aとする。該片面回路基板30
Aの突起状導体38aと他の片面回路基板30Bの導体
回路32bを接着剤層50である未硬化樹脂を介して積
層し、加熱加圧する。突起状導体38aは、未硬化樹脂
の中に嵌入し樹脂を押し退け、導体回路32bと電気的
に接続する。ここで、片面回路基板30A、30B、3
0C、30Dを積層する前に、導体回路等の不良個所の
有無を検査することができるので、積層段階では、不良
のない片面回路基板のみを用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、片面回路基板お
よびその製造方法に関し、特には、インターステシャル
バイアホール(IVH)構造を有する多層プリント配線
板の製造に使用される片面回路基板とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層プリント配線板は、銅張積層
板とプリプレグを交互に積み重ねて一体化してなる積層
体にて構成されている。この積層体は、その表面に表面
配線パターンを有し、層間絶縁層間には内層配線パター
ンを有する。これらの配線パターンは、積層体の厚さ方
向に穿孔形成したスルーホールを介して、内層配線パタ
ーン相互間あるいは内層配線パターンと表面配線パター
ンとの間で電気的に接続されている。
【0003】ところが、上述したようなスルーホール構
造の多層プリント配線板は、スルーホールを形成するた
めの領域を確保する必要があるために、部品実装の高密
度化が困難であり、携帯用電子機器の超小型化や狭ピッ
チパッケージおよびMCMの実用化の要請に十分に対処
できないという欠点があった。そのため、最近では、上
述のようなスルーホール構造の多層プリント配線板に代
えて、高密度化に対応し易い全層インターステシャルバ
イアホール(IVH)構造を有する多層プリント配線板
が注目されている。
【0004】この全層IVH構造を有する多層プリント
配線板は、積層体を構成する各層間絶縁層に、導体層間
を電気的に接続するバイアホールが設けられている構造
のプリント配線板である。即ち、この配線板は、内層配
線パターン相互間あるいは内層配線パターンと表面配線
パターン間が、配線基板を貫通しないバイアホール(ベ
リードバイアホールあるいはブラインドバイアホール)
によって電気的に接続されている。それ故に、IVH構
造の多層プリント配線板は、スルーホールを形成するた
めの領域を特別に設ける必要がなく、任意の層間を微細
なバイアホールで自由に接続できるため、電子機器の小
型化、高密度化、信号の高速伝搬を容易に実現すること
ができる。
【0005】こうしたIVH構造の多層プリント配線板
は、例えば、図6に示すような工程によって製造されて
いる。まず、プリプレグ112としてアラミド不織布に
エポキシ樹脂を含浸させた材料を用い、このプリプレグ
112に炭酸ガスレーザによる穴開け加工を施し、次い
で、このようにして得られた穴部分112aに導電性ペ
ースト114を充填する(図6(A)参照)。
【0006】次に、上記プリプレグ112の両面に銅箔
116を重ね、熱プレスにより加熱、加圧する。これに
より、プリプレグ112のエポキシ樹脂および導電性ペ
ーストが硬化され両面の銅箔116、116相互の電気
的接続が行われる(図6(B)参照)。
【0007】そして、上記銅箔116をエッチング法に
よりパターニングすることで、バイアホールを有する硬
質の両面基板が得られる(図6(C)参照)。このよう
にして得られた両面基板をコア層として多層化する。具
体的には、上記コア層の両面に、上述の導電性ペースト
を充填したプリプレグと銅箔とを位置合わせしながら順
次に積層し、再度熱プレスしたのち、最上層の銅箔11
6をエッチングすることで4層基板を得る(図6
(D)、(E)参照)。さらに多層化する場合は、上記
の工程を繰り返し行い、6層、8層基板とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術は、熱プレスによる積層工程とエッチングに
よる銅箔のパターンニング工程とを何度も繰り返さなけ
ればならず、製造工程が複雑になり、製造に長時間を要
することである。しかも、このような製造方法によって
得られるIVH構造の多層プリント配線板は、製造過程
で1個所でも(一工程でも)前記パターンニング不良が
発生すると、最終製品である配線板全体が不良品となる
ために、歩留りが大幅に低下する。
【0009】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、IVH
構造の高密度多層プリント配線板を高い歩留りで効率よ
く製造することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に片面回路基板
は、上記目的を達成するため以下のように構成できる。
絶縁性基材の一方の面に導体回路を形成してなり、かつ
前記絶縁性基材には導体回路に至る非貫通孔を設け、そ
の非貫通孔に、電解めっきを充填してバイアホールを形
成するとともに、前記絶縁性基材の導体回路を形成した
面の反対側のバイアホールの表面には、導電性ペースト
あるいは低融点金属からなる突起状導体を形成したこと
を技術的特徴とする。
【0011】本発明の好適な態様において、前記非貫通
孔は、電解めっきにより完全に充填されてなることを技
術的特徴とする。
【0012】本発明の好適な態様において、前記非貫通
孔は、電解めっきにより、平均でその非貫通孔の深さの
50%以上、100%未満充填されてなることを技術的
特徴とする。
【0013】本発明の好適な態様において、前記絶縁性
基材は、有機系絶縁性基材であることを技術的特徴とす
る。
【0014】本発明の好適な態様において、前記電解め
っきは、電解銅めっきであることを技術的特徴とする。
【0015】本発明の好適な態様において、前記絶縁性
基材は、片面銅張積層板であることを技術的特徴とす
る。
【0016】本発明は、以下の〜の工程を少なくと
も含むことを技術的特徴とする片面回路基板の製造方
法、 一方の面に金属層が形成された絶縁性基材に、該金属
層に至る非貫通孔をレーザ加工にて形成する工程、 で形成された非貫通孔に電解めっきを充填してバイ
アホールを形成する工程、 金属層をエッチングして導体回路を形成する工程、 前記絶縁性基材の導体回路を形成した面のバイアホー
ル表面に導電性ペーストあるいは低融点金属からなる突
起状導体を形成して片面回路基板とする工程。
【0017】本発明は、以下の〜の工程を少なくと
も含むことを技術的特徴とする片面回路基板の製造方
法、 一方の面に金属層が形成された絶縁性基材に、該金属
層に至る非貫通孔をレーザ加工にて形成する工程、 で形成された非貫通孔に電解めっきを充填してバイ
アホールを形成した後、前記絶縁性基材の導体回路を形
成した面の反対側のバイアホール表面に導電性ペースト
あるいは低融点金属からなる突起状導体を形成する工
程、 金属層をエッチングして導体回路を形成して片面回路
基板とする工程。
【0018】本発明の片面回路基板の製造方法は、好適
な態様において、前記の工程において、一方の面に金
属層が形成された絶縁性基材に、フィルムを貼付し、該
フィルムおよび絶縁性基材を貫通して該金属層に至る非
貫通孔をレーザ加工にて形成することを技術的特徴とす
る。
【0019】本発明の片面回路基板の製造方法は、好適
な態様において、前記絶縁性基材は、有機系絶縁性基材
であることを技術的特徴とする。
【0020】本発明の片面回路基板の製造方法は、好適
な態様において、前記絶縁性基材は、片面銅張積層板で
あることを技術的特徴とする。
【0021】本発明の片面回路基板の製造方法は、好適
な態様において、前記電解めっきは、電解銅めっきであ
ることを技術的特徴とする。
【0022】本発明の片面回路基板の製造方法は、好適
な態様において、前記突起状導体は、導電性ペーストを
印刷することにより形成することを技術的特徴とする。
【0023】本発明の片面回路基板の製造方法は、好適
な態様において、前記突起状導体は、低融点金属ペース
トの印刷、低融点金属のめっき、または低融点金属の溶
融液への浸漬により形成することを技術的特徴とする。
【0024】本発明の片面回路基板は、所定の配線パタ
ーンを形成した導体回路を有する片面回路基板として、
予め個々に製造され、これらの片面回路基板は接着剤層
を介して他の基板と積層され、加熱加圧(熱プレス)に
より一体化される。このため、該片面回路基板は積層す
る前に、導体回路等の不良個所の有無を検査することか
できるので、積層段階では、不良のない片面回路基板の
みを用いることが可能となる。即ち、製造段階での不良
発生が少なくなり、IVH構造の多層プリント配線板を
高い歩留まりで製造できる。
【0025】また、本発明の片面回路基板を使用してI
VH構造の多層プリント配線を製造することにより、従
来技術のようにプリプレグを積み重ねながら熱プレスを
繰り返す必要がない。即ち、本発明では、複数枚の片面
回路基板を、該片面回路基板に配設された接着剤を介し
て重ね、1度に熱プレスすることかできる。このため、
本発明によれば、複雑な熱プレスによる積層工程とパタ
ーンニング工程を繰り返す必要がなく、IVH構造の多
層プリント配線板を短時間で効率良く製造することかで
きる。本発明では、有機系絶縁性基板の非貫通孔の形成
は、レーザ加工により行うのであるが、本願発明の構成
では、有機系接着剤層にレーザ加工で孔明けする必要が
なく、有機系絶縁性基板と接着剤層を同時にレーザ加工
で孔明けしなくともよい。つまり、有機系絶縁性基板を
レーザ加工で孔明けした場合、片面回路基板もしくは導
体回路を有する基板に有機系接着剤層を形成できるので
ある。換言するならば、本発明の片面回路基板は、熱プ
レス時に接着剤層へ嵌入貫通し、導体層間を接続するた
めの突起状導体を有する。このため、接着剤層に予め導
通のための孔明けをする必要がなく、絶縁性基材と有機
系接着剤層は最終的な熱プレス工程時に存在していれば
よい。このため、孔明け後のデスミア処理を接着剤層の
形成前に実施することができることになり、デスミア処
理により接着剤層が浸食されることがない。また、絶縁
性基板に非貫通孔を形成し、電解めっきで充填した後
に、片面回路基板もしくは導体回路を有する基板に接着
剤層を形成できるため、電解めっき液とこの接着剤層が
接触することはない。従って、めっき液により接着剤層
が浸食されたり、汚染されることがない。接着剤層は、
最終工程の加熱プレスに至るまでは未硬化であるため、
デスミア処理やめっき液で劣化しやすいが、本願発明で
は、このような問題の発生を防止し、信頼性の高い基板
を容易に形成できるという特徴がある。
【0026】また、本発明の片面回路基板の導体回路を
形成した面の反対側のバイアホールの表面に形成された
突起状導体は導電性ペーストあるいは低融点金属である
ため、熱プレスの際に導電性ペーストあるいは低融点金
属が変形して電解めっきの高さのばらつきを吸収するこ
とができ、接続不良を防止して接続信頼性に優れた多層
プリント配線板を得ることができる。また、本発明の片
面回路基板は、接着剤層に予め導通のための孔を形成し
ておく必要はなく、接着剤層の孔と絶縁基板に設けた突
起状導体との位置ずれにより導通不良を起こすことがな
い。さらに、本発明の片面回路基板では、電解めっきで
充填されたバイアホール上に突起状導体を形成するた
め、多層プリント配線板における上下導体層の層間の電
気的な接続は、比較的薄い有機系接着剤層のみを貫通さ
せて行えば足りる。それ故、突起状導体の高さを低く、
またその径を小さくできるため、突起状導体のピッチ間
隔を小さくできるので、バイアホールのピッチ間隔も小
さくなり、高密度化に対応できる。また、バイアホール
は電解めっきで充填されるため、上下導体層間の抵抗値
を低くすることができる。なお、多層プリント配線板の
樹脂絶縁層を貫通させて上下導体層間を接続する技術
は、特開平7−14628号公報、特開平7−1067
56号公報、特開平7−231167号公報、特開平8
−172270号公報、特開平8−288649号公報
などに開示が見られるが、これらの技術は、いずれも電
解めっきによる充填がされたバイアホール上に突起状導
体を形成する技術ではなく、本発明のような効果を奏す
ることはない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様に係る片
面回路基板、片面回路基板を用いた多層プリント配線板
およびそれらの製造方法について図を参照して説明す
る。図1は、全層IVH構造を有する多層プリント配線
板の縦断面を示している。多層プリント配線板10は、
中央に配設されたコア基板20と、該コア基板20の上
面及び下面に2層ずつ配設された本発明の片面回路基板
30A、30B、30C、30Dとから成るバイアホー
ルを有する多層プリント配線板である。
【0028】該片面回路基板30A、30B、30C、
30Dの一方の面には、所定のパターンの導体回路32
a、32b、32c、32dが形成されており、他方の
面には、接着剤層34が配設されている。該接着剤層3
4を介して、コア基板20と片面回路基板30A、30
B、30C、30Dとが接着されている。各片面回路基
板30A、30B、30C、30Dには、電解銅めっき
により充填形成されたバイアホール36a、36b、3
6c、36dが形成されており、該バイアホールの上部
(該導体回路が形成された面の反対側のバイアホール表
面)には、ハンダやインジウム合金などの低融点金属、
あるいは導電性ペーストから成る突起状導体(以下バン
プという)38a、38b、38c、38dが形成され
ている。
【0029】即ち、多層プリント配線板10において
は、最下層の片面回路基板30Aの導体回路32aは、
バイアホール36aを介してバンプ38aに接続されて
いる。該バンプ38aは、片面回路基板30Bの導体回
路32bと当接し、両者の接続を取る。該導体回路32
bとバイアホール36bを介して接続されたバンプ38
bは、コア基板20のスルーホール24(多層化された
後はバイアホールとなる)と接触し、導通が取られてい
る。該コア基板20のスルーホール24は、上面側の片
面回路基板30Cのバンプ38cと接続されている。該
バンプ38cとバイアホール36cを介して接続された
導体回路32cは、最上面の片面回路基板30Dのバン
プ38dと接続されている。該バンプ38dは、バイア
ホール36dを介して導体回路32dと接続されてい
る。該最上面の片面回路基板30Dの片面又は両面に
は、ベアチップ等の電子部品を搭載できる。このよう
に、多層プリント配線板の最下層の片面回路基板30A
の導体回路32aと、最上層の片面回路基板30Dの導
体回路32上のチップ部品(図示せず)とが、バイアホ
ール36a、36b、36c、36dを介して接続され
ている。これらのバイアホールは、インターステシャル
バイアホールを構成する。
【0030】引き続き、本発明の片面回路基板を用いた
多層プリント配線板10の製造方法について説明する。
ここでは、先ず、コア基板20の製造方法について図2
を参照して述べる。コア基板としては、ガラス布基材エ
ポキシ樹脂基板、ガラス布基材BT(ビスマレイミド−
トリアジン)樹脂基板などのリジッド基板であれば、公
知のものを使用することができる。具体的には、図2の
工程(A)に示すようにガラス布基材BT(ビスマレイ
ドミド−トリアジン)樹脂製の基板22の両面に銅箔2
1を貼付た銅張積層板を出発材とする。工程(B)に示
すように、該基板22にスルーホール用の穴22aを穿
設した後、無電解めっき処理を施し、該穴22a内に銅
めっきを施すことによりスルーホール24を形成する。
工程(C)に示すように、予め図示しないエッチングレ
ジストを塗布した後、エッチング処理を施し、銅箔21
の不要部分を除去することで、所定の導体回路25を形
成する。工程(D)に示すよう、該導体回路25及びス
ルーホール24の表面に黒化−還元処理を施して粗化す
る。工程(E)に示すように、充填樹脂26をロールコ
ータにより均一に塗布し、該充填樹脂を硬化させた後、
該充填樹脂をベルトサンダー等で導体回路25が表面に
露出するまで研磨し、両面が平坦なコア基板20を製造
する。
【0031】該コア基板20は、スルーホール24の内
部、及び、導体回路25の側面25aが粗化され、導体
回路25と充填樹脂26との接着性が改善されている。
このため、該導体回路25と充填樹脂26との界面を起
点として図1を参照して上述した接着剤層34で、クラ
ックの発生するのを防止できる。
【0032】引き続き、図3、図4を参照して本発明の
片面回路基板30の製造方法について説明する。図3の
工程(A)に示すように、片面に金属層42の形成され
た絶縁基材40を出発材とする。ここで、使用する絶縁
基材40としては、有機系絶縁性基材であれば使用で
き、具体的には、アラミド不織布−エポキシ樹脂基材、
ガラス布エポキシ樹脂基材、アラミド不織布−ポリイミ
ド基材、ビスマレイミドトリアジン樹脂基材から選ばれ
るリジッド(硬質)の積層基材、あるいは、ポリフェニ
レンエーテル(PPE)フィルム、ポリイミド(PI)
などのフィルムからなるフレキシブル基材から選ばれる
1種であることが望ましい。前記絶縁基材40としては
リジッドな積層基材であることが望ましく、特に片面銅
張積層板であることが好適である。金属層42がエッチ
ングされた後の取扱中に配線パターンやバイアホールの
位置がずれることがなく、位置精度に優れるからであ
る。
【0033】また、絶縁基材40に形成された金属層4
2は、銅箔を使用できる。銅箔は密着性改善のため、マ
ット処理されていてもよい。ここでは、片面銅張積層板
を使用する。片面銅張積層板は、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂などの熱硬
化性樹脂をガラスクロスに含浸させてBステージとした
プリプレグと銅箔を積層して加熱プレスすることにより
得られる基板である。片面銅張積層板は、リジッドな基
板であり、扱いやすくコスト的にも最も有利である。ま
た、絶縁基材40の表面に、金属を蒸着した後、電解め
っきを用い、金属層を形成することもできる。絶縁基材
40の厚さは10〜200μm、好ましくは15〜10
0μmであり、20〜80μmが最適である。絶縁性を
確保するためである。これらの範囲より薄くなると強度
が低下して取扱が難しくなり、逆に厚すぎると微細なバ
イアホールの形成および導電性材料による充填が難しく
なるからである。一方、金属層42の厚さは、5〜35
μm、好ましくは8〜30μmであり、12〜25μm
が好適である。これは、後述するようにレーザ加工にて
孔明けした際に、薄すぎると貫通してしまうからであ
り、逆に厚すぎるとエッチングにより、ファインパター
ンを形成し難いからである。
【0034】ついで、レーザ加工により、絶縁基材40
に非貫通孔40aを開ける(工程(B))。レーザ加工
機としては、炭酸ガスレーザ加工機、UVレーザ加工
機、エキシマレーザ加工機などを使用できる。また、孔
径は20〜150μmがよい。炭酸ガスレーザ加工機
は、加工速度が速く、安価に加工できるため工業的に用
いるには最も適しており、本願発明に最も望ましいレー
ザ加工機である。ここで、炭酸ガスレーザ加工機を用い
た場合には、該穴40a内であって、金属層42の表面
にわずかながら溶融した樹脂が残りやすいため、デスミ
ア処理することが、接続信頼性を確保するため望まし
い。
【0035】引き続き、レーザ加工で開けた非貫通孔4
0aに電解めっきを充填してバイアホール36aとする
(工程(E))。なお、電解めっきを一部充填し残存部
分に導電性ペーストを充填して行うこともできる。この
場合は、バンプを同時に形成することができる。電解め
っきとしては、例えば、銅、金、ニッケル、ハンダめっ
きを使用できるが、特に、電解銅めっきが最適である。
導電性ペーストは、銀、銅、金、ニッケル、半田から選
ばれる少なくとも1種以上の金属粒子からなる導電性ペ
ーストを使用できる。また、前記金属粒子としては、金
属粒子の表面に異種金属をコーティングしたものも使用
できる。具体的には銅粒子の表面に金、銀から選ばれる
貴金属を被覆した金属粒子を使用することができる。な
お、導電性ペーストとしては、金属粒子に、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリフェニレ
ンスルフィド(PPS)などの熱可塑性樹脂を加えた有
機系導電性ペーストが望ましい。本実施態様では、レー
ザ加工にて孔径20〜150μmの微細径の孔を穿設
し、電解めっきを充填するが、導電性ペーストを充填す
る場合と比べて気泡が抜けやすく有利である。
【0036】電解めっきは、絶縁基材40に形成された
金属層42をめっきリードとして行う。前記金属層42
は、絶縁基材40上の全面に形成されているため、電界
密度が均一となり、非貫通孔を電解めっきにて均一な高
さで充填することができる。この実施態様では、電解め
っきにより非貫通孔を完全充填する。ここで、電解めっ
き前に、非貫通孔40a内の金属層42の表面を酸など
で活性化処理しておくとよい。めっきを行う際には、絶
縁基材40に形成された金属層42の表面側に電解めっ
きが析出しないように、工程(C)に示すよう金属層4
2側にマスク48をかけておくか、或いは、工程(D)
に示すように同じ絶縁基材40を2枚、金属層42同士
を積層密着させてめっき液に触れないようにして、電解
めっきを行ことが好ましい。
【0037】電解めっきした後、図4の工程(F)に示
すように孔40aから盛り上がった電解めっき(金属4
6)を研磨などで除去して、平坦化することもできる。
研磨は、ベルトサンダーやバフ研磨等を使用できる。
【0038】工程(G)に示すように、金属層42をエ
ッチングして導体回路を形成するための前処理として、
ファインパターンを形成しやすくするため、あらかじ
め、非貫通孔をレーザ加工にて形成した後に金属層42
の表面側の全面をエッチングして厚さを1〜10μm、
より好ましくは2〜8μm程度まで薄くすることができ
る。工程(H)に示すように、所定パターンのマスクを
披覆した後、金属層42をエッチングして導体回路32
aを形成する。ここでは、先ず、感光性ドライフィルム
を貼付するか、液状感光性レジストを塗布した後、所定
の回路パターンに沿って露光、現像処理してエッチング
レジストを形成した後、エッチングレジスト非形成部分
の金属層をエッチングして導体パターンを形成する。エ
ッチングは、硫酸−過酸化水素、過硫酸塩、塩化第二
銅、塩化第二鉄の水溶液から選ばれる少なくとも1種が
よい。なお、最外層のパターンについては、積層プレス
後に金属層をエッチングして形成することもできる。積
層後に金属層をエッチングする場合は、プレス面が平坦
なため、均一な圧力で熱プレスできるという利点があ
る。
【0039】なお、導体回路32aの表面は、粗化処理
しておくことが望ましい。図1を参照して上述した接着
剤層34との密着性を改善し、剥離(デラミネーショ
ン)を防止するためである。粗化処理は、例えばソフト
エッチング処理や、黒化(酸化)−還元処理、銅−ニッ
ケル−リンからなる針状合金めっき(荏原ユージライト
製 商品名インタープレート)の形成、メック社製の商
品名「メックエッチボンド」なるエッチング液による表
面粗化がある。
【0040】次に、工程(I)にて、導体回路32aを
形成した面とは反対側の、バイアホール36a表面にバ
ンプ38aを形成する。バンプ38aは、例えば、導電
性ペーストを所定位置に開口の設けられたメタルマスク
を用いてスクリーン印刷する方法、低融点金属である半
田ペーストを印刷する方法、半田めっきを行う方法、あ
るいは半田溶融液に浸漬する方法により形成することが
できる。前記低融点金属としては、Pb−Sn系半田、
Ag−Sn系半田、インジウム半田等を使用することが
できる。前記バンプの絶縁基材40からの高さとして
は、3〜60μmが望ましい。この理由は、3μm未満
では、バンプの変形により、バンプの高さのばらつきを
許容することができず、また、60μmを越えると抵抗
値が高くなる上、バンプを変形した際に横方向に拡がっ
てショートの原因となる。
【0041】この状態で、もしくは、バンプを形成する
前に、導体回路32a、バイアホール36aの検査が可
能である。上述したように従来技術の多層プリント配線
板では、積層して完成後でなければ、導体回路の検査を
行えなかったのに対して、本実施態様では、片面回路基
板30Aを、積層する前に不良個所の有無を検査するこ
とかでき、後述する積層段階では、不良のない片面回路
基板30Aのみを用いることができるので、多層プリン
ト配線板としての高い歩留まりが得られる。
【0042】本発明の片面回路基板は、複数の片面回路
基板を相互に積層接着したり、図2に示したコア基板2
0に積層接着される。この場合の接着剤は、例えば、工
程(J)に示すように、該絶縁基材40のバンプ38a
側の表面全面に、樹脂を塗布して、乾燥することによ
り、未硬化樹脂からなる接着剤層34が形成される。接
着剤層34は、片面回路基板の導体回路形成面もしく
は、その反対側面、または、導体回路を有するコア基板
20の導体回路25の形成面のいずれか全面に塗布して
形成することができ、接着剤層に導通のための孔明けの
必要がない。接着剤層34は、有機系接着剤からなるこ
とが望ましく、有機系接着剤としては、エポキシ樹脂、
ポリイミド樹脂、熱硬化型ポリフェノレンエーテル(P
PE:Polyphenylen ether)、エポ
キシ樹脂と熱可塑性樹脂との複合樹脂、エポキシ樹脂と
シリコーン樹脂との複合樹脂、BTレジンから選ばれる
少なくとも1種の樹脂であることが望ましい。
【0043】有機系接着剤である未硬化樹脂の塗布方法
は、カーテンコータ、スピンコータ、ロールコータ、ス
プレーコート、スクリーン印刷などを使用できる。ま
た、接着剤層の形成は、接着剤シートをラミネートする
ことによってもできる。接着剤層の厚さは、5〜50μ
mが望ましい。接着剤層は、取扱が容易になるため、予
備硬化(プレキュア)しておくことが好ましい。
【0044】引き続き、図2を参照して上述したコア基
板20と、図3及び図4を参照して上述した片面回路基
板30との積層工程について図5を参照して説明する。
工程(K)に示すように、該片面回路基板30Aと、上
述したと同様な工程で形成された片面回路基板30B、
30C、30Dと、コア基板20とを積み重ねる。ここ
で、全ての片面回路基板30A、30B、30C、30
D、及びコア基板20は、不良個所の検査が済んだもの
を用いる。先ず、片面回路基板30Aの有機系接着剤層
34の上に片面回路基板30Bを、又、該片面回路基板
30Bの有機系接着剤層34の上にコア基板20を載置
する。ここで、該コア基板の上には、片面回路基板30
C、30Dを反転、即ち、片面回路基板30Cの有機系
接着剤層34が該コア基板20側へ向き、又、片面回路
基板30Dの有機系接着剤層34が該片面回路基板30
C側に向くように重ね合わせる。この重ね合わせは、片
面回路基板30及びコア基板20の周囲に設けられたガ
イドホール(図示せず)をガイドピン(図示せず)に挿
通することで位置合わせしながら行う。ここで、積層さ
れた基板の図中サイクルCの部分を拡大して(M)とし
て示す。また、位置合わせは、画像処理にて行ってもよ
い。
【0045】最後に、工程(L)に示すように、重ね合
わせた基板を、熱プレスを用いて150〜200℃で加
熱し、5〜100kgf/cm2 、望ましくは20〜5
0kgf/cm2 で加圧プレスすることにより、各片面
回路基板30A、30B、30C、30Dおよびコア基
板20を、1度のプレス成形により多層状に一体化す
る。積層された基板の図中サイクルCの部分を拡大して
(N)として示す。ここでは、先ず、加圧されること
で、該片面回路基板30Aのバンプ38aが、該バンプ
38aと片面回路基板30B側の導体回路32bとの間
に介在している未硬化の接着剤(絶縁性樹脂)を周囲に
押し出し、該バンプ38aが導体回路32bと、当接し
両者の接続を取る。同様に他の片面回路基板30B、3
0C、30Dのバンプ38b、38c、38dと導体回
路との接続が取られる。更に、加圧と同時に加熱される
ことで、片面回路基板30Aの接着剤層34が硬化し、
片面回路基板30Bとの間で強固な接着が行われる。な
お、熱プレスとしては、真空熱プレスを用いることが好
適である。これにより図1を参照して上述した多層プリ
ント配線板10が完成する。
【0046】ついで、別の実施態様について図7に沿っ
て説明する。図7の工程(A)において用意された片面
銅張積層板40に、工程(B)に示すように、主として
導電ペーストの印刷用のマスクとして使用される保護フ
ィルム100を貼付し、工程(C)にてこの片面銅張積
層板40にレーザ加工を施して非貫通孔を設ける。この
保護フィルム100としては、例えば表面に粘着層を設
けたポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を
使用できる。金属層42にめっきが析出しないように、
工程(D)のように保護フィルム48を貼付するか、工
程(E)のように金属層42同士を密着させて、電解め
っき液に接触しないようにし、工程(F)において、こ
の非貫通孔の一部を電解めっき46で充填する。さらに
工程(G)において、残りの空間に導電性ペースト46
0を充填する。このような実施形態では、電解めっきの
高さのばらつきを導電ペースト460により是正してバ
ンプの高さをそろえることができる。なお、この場合導
電性ペーストの代えて低融点金属を充填することもでき
る。
【0047】前記電解めっきの非貫通孔の充填率(電解
めっきの高さt×100/非貫通孔の深さT:図8のL
参照)は、平均で50%以上、100%未満、より好ま
しくは、55%〜95%であり、60%〜90%が最適
である。前記保護フィルム100の開口に充填された導
電ペースト460は、バンプとなる。さらに、工程
(H)にて導電性ペースト460を保護するフィルム1
01を貼付して金属層42をエッチングして導体回路を
設ける。工程(I)にてフィルム101を除去して、導
電性ペースト460で形成されたバンプを露出させ、本
発明の片面回路基板30Eを得る。
【0048】前記導電ペーストからなるバンプは、半硬
化状態であることが望ましい。導電ペーストは、半硬化
状態でも硬く、熱プレス時に軟化した有機接着剤層を貫
通させることができる。また、プレス時に変形して接触
面積が増大し、導通抵抗を低くすることができるだけで
なく、バンプの高さのばらつきを是正することができ
る。なお、バイアホールおよびバンプ部分の構造の写真
を図9に記載する。さらに工程(A)〜(I)にて得ら
れた片面回路基板30Eを工程(J)にて、中心に接着
剤層80を介して3層ずつ対向する向きに積層する。こ
の重ね合わせは、片面回路基板30及びコア基板20の
周囲に設けられたガイドホール(図示せず)をガイドピ
ン(図示せず)に挿通することで位置合わせしながら行
う。また、位置合わせは、画像処理にて行ってもよい。
さらに熱プレスして工程(K)に示すような多層プリン
ト配線板10を製造するのである。
【0049】上述した実施態様では、4層および6層の
片面回路基板30が重ね合わされた多層プリント配線板
を例にとり説明したが、3層あるいは5層以上の多層プ
リント配線板にも本発明の片面回路基板を使用できる。
更に、従来技術の方法で作成された片面プリント基板、
両面プリント基板、両面スルーホールプリント基板、多
層プリント基板等に本発明の片面回路基板を積層して多
層プリント配線板を製造することもできる。
【0050】また、上述した実施態様では、バイアホー
ルを形成するための穴をレーザ加工を用いて形成した
が、ドリル加工、パンチング加工等の機械的方法で穴開
けすることも可能である。
【0051】また、本発明の片面回路基板を用いて製造
された多層プリント配線板は、プリント配線板に一般的
に行われている種々の加工処理、例えば、表面へのソル
ダーレジストの形成、表面の導体回路へのニッケル/金
めっきやハンダ処理、穴開け加工、キャビティー加工、
スルーホールめっき処理等を施すことができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、所定の
配線パターンを形成した導体回路を有する片面回路基板
が、予め個々に製造される。このため、該片面回路基板
を積層する前に、導体回路等の不良個所の有無を検査す
ることで、積層段階では、不良のない片面回路基板のみ
を用いることが可能となる。即ち、本発明の片面回路基
板を用いることにより、製造段階での不良発生が少なく
なり、IVH構造の多層プリント配線板を高い歩留まり
で製造できる。
【0053】また、本発明の片面回路基板を用いること
により、従来技術のようにプリプレグを積み重ねながら
熱プレスを繰り返す必要がない。即ち、片面回路基板を
複数枚重ねて、該片面回路基板に配設された接着剤層を
介して、1度に熱プレスすることができる。このため、
複雑な熱プレス工程を繰り返す必要がなく、IVH構造
の多層プリント配線板を短時間で効率良く製造すること
ができる。さらに、1回のプレスにより物理的な力で一
体化しているため、接続信頼性にも優れている。
【0054】さらに、本発明では、片面回路基板を製造
するにあたり、絶縁性基板の非貫通孔の形成は、レーザ
加工により行うのであるが、接着剤層にレーザ加工で孔
明けする必要がなく、絶縁性基材と接着剤層を同時にレ
ーザ加工で孔明けしなくともよい。つまり、絶縁性基板
をレーザ加工で孔明けした後、片面回路基板もしくは導
体回路を有する基板に接着剤層を形成できるのである。
このため、孔明け後のデスミア処理を接着剤層の形成前
に実施することができることになり、デスミア処理によ
り接着剤層が浸食されることがない。また、非貫通孔を
電解めっきを充填する場合は、絶縁性基板にレーザ加工
にて非貫通孔を形成、電解めっき充填後に、片面回路基
板もしくは導体回路を有する基板に接着剤層を形成でき
るため、電解めっき液と接着剤層が接触することはな
い。従って、めっき液により接着剤層が浸食されること
がない。接着剤層は、最終工程の加熱プレスに至るまで
は未硬化であるため、デスミア処理やめっき液で劣化し
やすいが、本願発明では、このような問題の発生を防止
し、信類性の高い基板を容易に形成できるという特徴を
持つ。また、本発明の片面回路基板において、絶縁性基
材の非貫通孔に、電解めっきを充填してバイアホールを
形成するとともに、前記絶縁性基材の導体回路を形成し
た面の反対側のバイアホールの表面には、導電ペースト
あるいは低融点金属にて突起状導体を形成するため、加
熱プレスの際に導電ペーストあるいは低融点金属が変形
して電解めっきの高さのばらつきを吸収することができ
るため、接続不良を防止して接続信頼性に優れた多層プ
リント配線板が得られる。さらに、本発明では、接着剤
層に予め導通のための孔を形成しておく必要はないた
め、接着剤層の孔と有機系絶縁基板に設けた突起状導体
との位置ずれにより導通不良を起こすことがない。ま
た、本発明では、電解めっきで充填されたバイアホール
上に導電性ベーストあるいは低融点金属からなる突起状
導体を形成するため、多層プリント配線板における上下
導体層の層間の電気的な接続は、比較的薄い有機系接着
剤層のみを貫通させて行えば足りる。それ故、突起状導
体の高さを低く、またその径を小さくできるため、突起
状導体のピッチ間隔を小さくでき、高密度化に対応でき
る。また、バイアホールを電解めっきで充填するため、
上下導体層間の抵抗値を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施態様に係る多層プリント配線板の
縦断面図である。
【図2】発明の一実施態様に係る多層プリント配線振を
構成するコア基板の製造工程図である。
【図3】発明の一実施態様に係る多層プリント配線板を
構成する片面回路基板の製造工程図である。
【図4】発明の一実施態様に係る多層プリント配線板を
構成する片面回路基板の製造工程図である。
【図5】発明の一実施態様に係る多層プリント配線板の
製造工程図である。
【図6】従来技術に係る多層プリント配線板の製造工程
図である。
【図7】発明の一実施態様に係る多層プリント配線板を
構成する片面回路基板の製造工程図である。
【図8】発明の一実施態様に係る多層プリント配線板を
構成する片面回路基板の製造工程図である。
【図9】発明の一実施態様に係る多層プリント配線板の
バイアホール断面の金属構造を示す拡大写真である。
【符号の説明】
10 多層プリント配線板 20 コア基板 24 スルーホール 25 導体回路 30A、30B、30C、30D、30E 片面回路基
板 32a、32b、32c、32d 導体回路 34 接着剤層 36a、36b、36c、36d バイアホール 38a、38b、38c、38d バンプ(突起状導
体) 40 絶縁基材 40a 穴 42 金属層 46 460 導電性材料 100 保護フィルム

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基材の一方の面に導体回路を形成
    してなり、かつ前記絶縁性基材には導体回路に至る非貫
    通孔を設け、その非貫通孔に、電解めっきを充填してバ
    イアホールを形成するとともに、前記絶縁性基材の導体
    回格を形成した面の反対側のバイアホールの表面には、
    導電性ペーストあるいは低融点金属からなる突起状導体
    を形成したことを特徴とする片面回路基板。
  2. 【請求項2】 前記非貫通孔は、電解めっきにより完全
    に充填されてなる請求項1に記載の片面回路基板。
  3. 【請求項3】 前記非貫通孔は、電解めっきにより、平
    均でその非貫通孔の深さの50%以上、100%未満充
    填されてなる請求項1または2に記載の片面回路基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性基材は、有機系絶縁性基材で
    ある請求項1〜3のいずれか1つに記載の片面回路基
    板。
  5. 【請求項5】 前記電解めっきは、電解銅めっきである
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の片面回路基板。
  6. 【請求項6】 前記絶縁性基材は、片面銅張積層板であ
    る請求項1〜5のいずれか1つに記載の片面回路基板。
  7. 【請求項7】 以下の〜の工程を少なくとも含む片
    面回路基板の製造方法、 一方の面に金属層が形成された絶縁性基材に、該金属
    層に至る非貫通孔をレーザ加工にて形成する工程、 で形成された非貫通孔に電解めっきを充填してバイ
    アホールを形成する工程、 金属層をエッチングして導体回路を形成する工程、 前記絶縁性基材の導体回路を形成した面の反対側のバ
    イアホールの表面に導電性ペーストあるいは低融点金属
    からなる突起状導体を形成して片面回路基板とする工
    程。
  8. 【請求項8】 以下の〜の工程を少なくとも含む片
    面回路基板の製造方法、 一方の面に金属層が形成された絶縁性基材に、該金属
    層に至る非貫通孔をレーザ加工にて形成する工程、 で形成された非貫通孔に電解めっきを充填してバイ
    アホールを形成した後、前記絶縁性基材の導体回路を形
    成した面の反対側のバイアホールの表面に導電性ペース
    トあるいは低融点金属からなる突起状導体を形成する工
    程、 金属層をエッチングして導体回路を形成して片面回路
    基板とする工程。
  9. 【請求項9】 前記の工程において、一方の面に金属
    層が形成された絶縁性基材に、フィルムを貼付し、該フ
    ィルムおよび絶縁性基材を貫通して該金属層に至る非貫
    通孔をレーザ加工にて形成する請求項7または8に記載
    の片面回路基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記絶縁性基材は、有機系絶縁性基材
    である請求項7〜9のいずれか1つに記載の片面回路基
    板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記絶縁性基材は、片面銅張積層板で
    ある請求項7〜10のいずれか1つに記載の片面回路基
    板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記電解めっきは、電解銅めっきであ
    る請求項7〜11のいずれか1つに記載の片面回路基
    板。
  13. 【請求項13】 前記突起状導体は、導電性ペーストを
    印刷することにより形成する請求項7〜12のいずれか
    1つに記載の片面回路基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記突起状導体は、低融点金属ペース
    トの印刷、低融点金属のめっき、または低融点金属の溶
    融液への浸漬により形成する請求項7〜13のいずれか
    1つに記載の片面回路基板の製造方法。
JP17219298A 1997-06-06 1998-06-04 片面回路基板およびその製造方法 Pending JPH1154926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17219298A JPH1154926A (ja) 1997-06-06 1998-06-04 片面回路基板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-165291 1997-06-06
JP16529197 1997-06-06
JP17219298A JPH1154926A (ja) 1997-06-06 1998-06-04 片面回路基板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1154926A true JPH1154926A (ja) 1999-02-26

Family

ID=26490083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17219298A Pending JPH1154926A (ja) 1997-06-06 1998-06-04 片面回路基板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1154926A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001217544A (ja) * 1999-11-26 2001-08-10 Ibiden Co Ltd 多層回路基板
JP2001217550A (ja) * 1999-11-26 2001-08-10 Ibiden Co Ltd 多層回路基板および半導体装置
JP2001217549A (ja) * 1999-11-26 2001-08-10 Ibiden Co Ltd 多層回路基板
JP2001217543A (ja) * 1999-11-26 2001-08-10 Ibiden Co Ltd 多層回路基板
JP2002026516A (ja) * 2000-06-30 2002-01-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd 多層配線板の製造方法および多層配線板
JP2002305378A (ja) * 2000-07-06 2002-10-18 Sumitomo Bakelite Co Ltd 多層配線板およびその製造方法ならびに半導体装置
JP2002319759A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Shindo Denshi Kogyo Kk フレキシブルプリント回路基板の製造方法
EP1156525A4 (en) * 1999-11-26 2005-12-14 Ibiden Co Ltd MULTILAYER CONDUCTOR PLATE AND SEMICONDUCTOR COMPONENT
KR100773287B1 (ko) * 1999-07-12 2007-11-05 소니 케미카루 앤드 인포메이션 디바이스 가부시키가이샤 다층 기판
CN111816366A (zh) * 2019-04-12 2020-10-23 北京梦之墨科技有限公司 一种印刷电子及其制作方法及其制作设备及其流水线

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100773287B1 (ko) * 1999-07-12 2007-11-05 소니 케미카루 앤드 인포메이션 디바이스 가부시키가이샤 다층 기판
KR100763692B1 (ko) * 1999-11-26 2007-10-04 이비덴 가부시키가이샤 다층 회로기판 및 반도체 장치
JP2001217549A (ja) * 1999-11-26 2001-08-10 Ibiden Co Ltd 多層回路基板
JP2001217543A (ja) * 1999-11-26 2001-08-10 Ibiden Co Ltd 多層回路基板
EP1156525A4 (en) * 1999-11-26 2005-12-14 Ibiden Co Ltd MULTILAYER CONDUCTOR PLATE AND SEMICONDUCTOR COMPONENT
EP1760778A2 (en) 1999-11-26 2007-03-07 Ibiden Co., Ltd. Multilayer circuit board
JP2001217544A (ja) * 1999-11-26 2001-08-10 Ibiden Co Ltd 多層回路基板
JP2001217550A (ja) * 1999-11-26 2001-08-10 Ibiden Co Ltd 多層回路基板および半導体装置
EP1760778A3 (en) * 1999-11-26 2008-05-28 Ibiden Co., Ltd. Multilayer circuit board
JP2002026516A (ja) * 2000-06-30 2002-01-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd 多層配線板の製造方法および多層配線板
JP2002305378A (ja) * 2000-07-06 2002-10-18 Sumitomo Bakelite Co Ltd 多層配線板およびその製造方法ならびに半導体装置
JP2002319759A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Shindo Denshi Kogyo Kk フレキシブルプリント回路基板の製造方法
CN111816366A (zh) * 2019-04-12 2020-10-23 北京梦之墨科技有限公司 一种印刷电子及其制作方法及其制作设备及其流水线

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6586686B1 (en) Multilayer printed wiring board and method for manufacturing the same
JP4043115B2 (ja) 多数個取り多層プリント配線板
JPH1154934A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JP3853219B2 (ja) 半導体素子内蔵基板および多層回路基板
JP2002232135A (ja) 積層用両面回路基板とその製造方法及びそれを用いた多層プリント配線板
JP2001168481A (ja) 銅張積層板およびプリント配線板用回路基板とその製造方法
WO2001045478A1 (fr) Carte a circuit imprime multicouche et procede de production
JP4592891B2 (ja) 多層回路基板および半導体装置
JP3492467B2 (ja) 多層プリント配線板用片面回路基板、および多層プリント配線板とその製造方法
JPH0936551A (ja) 多層プリント配線板用片面回路基板、および多層プリント配線板とその製造方法
JP2004152904A (ja) 電解銅箔、電解銅箔付きフィルム及び多層配線基板と、その製造方法
JPH1154926A (ja) 片面回路基板およびその製造方法
JP2001015913A (ja) 片面回路基板とその製造方法、および多層プリント配線板の製造方法
JP2000269647A (ja) 片面回路基板、多層プリント配線板およびその製造方法
JP2001015919A (ja) 多層プリント配線板用回路基板とその製造方法および多層プリント配線板
JPH1041635A (ja) 多層プリント配線板用片面回路基板とその製造方法、および多層プリント配線板
JP2002198652A (ja) 多層プリント配線板用片面回路基板、および多層プリント配線板とその製造方法
JP3253886B2 (ja) 多層プリント配線板用片面回路基板とその製造方法、および多層プリント配線板
JP3492667B2 (ja) 多層プリント配線板用片面回路基板、および多層プリント配線板とその製造方法
JP2004031828A (ja) 多層プリント配線板
JP2000183528A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP2001015932A (ja) 多層プリント配線板
JP2000101253A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3540809B2 (ja) 高密度多層プリント配線板用片面回路基板および高密度多層プリント配線板
JPH11191482A (ja) プリント配線板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20050901

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20080324

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090203