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JPH1143127A - 自立型ボトル - Google Patents

自立型ボトル

Info

Publication number
JPH1143127A
JPH1143127A JP21390797A JP21390797A JPH1143127A JP H1143127 A JPH1143127 A JP H1143127A JP 21390797 A JP21390797 A JP 21390797A JP 21390797 A JP21390797 A JP 21390797A JP H1143127 A JPH1143127 A JP H1143127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
naphthalate
self
mol
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21390797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Ogishita
雅敏 荻下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP21390797A priority Critical patent/JPH1143127A/ja
Priority to CN98801306A priority patent/CN1239490A/zh
Priority to CA002264857A priority patent/CA2264857A1/en
Priority to PCT/JP1998/003028 priority patent/WO1999001508A1/ja
Priority to KR1019997001832A priority patent/KR20010029470A/ko
Priority to AU79378/98A priority patent/AU7937898A/en
Priority to EP98929843A priority patent/EP0926197A4/en
Priority to IDW990047D priority patent/ID22125A/id
Publication of JPH1143127A publication Critical patent/JPH1143127A/ja
Priority to US09/263,602 priority patent/US20020198331A1/en
Priority claimed from US09/263,602 external-priority patent/US20020198331A1/en
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Rigid or semi-rigid containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material or by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0261Bottom construction
    • B65D1/0284Bottom construction having a discontinuous contact surface, e.g. discrete feet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Rigid or semi-rigid containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material or by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】結晶化処理を施すことなく、加熱殺菌処理によ
る変形が少なく、且つ同一材料から成り再利用容易な自
立型容器を提供することを課題とする。 【解決手段】2軸延伸ブロー成形により製造されるプラ
スチックボトルにおいて、その底部が半球状曲面の底面
から下方に膨出された複数の脚部を周方向に略等間隔で
配置されてなり、(A)ポリエチレンテレフタレート
と、(B)ポリエチレンナフタレートを、(A)と
(B)の合計に対するエチレンナフタレート成分比率5
〜15モル%で含み、エステル交換率が5〜30%であ
り、且つ固有粘度が0.70(dl/g)以上であるポリエス
テル樹脂組成物から成ることを特徴とする自立型ボト
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2軸延伸ブロー成形
により製造される自立型ボトルに関する。より詳しく
は、その底部が複数の脚部を略等間隔で配置されてな
り、且つ特定のポリエステル樹脂組成物からなることを
特徴とする自立型ボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートを2軸延伸
ブロー成形して得られる中空容器は、成形が容易であ
り、透明性、機械的強度に優れており、ジュース、清涼
飲料、炭酸飲料などの飲料充填用容器として広く用いら
れている。
【0003】炭酸ガス入り飲料製品は、低温で容器に充
填される。容器は密栓された後に温水浴等に入れられ、
内容物の加熱殺菌ないし滅菌に供される。この際、容器
の口頚部や底部等に圧力と熱とが作用するため、熱クリ
ープ現象により容器底部の飛び出しや容器の膨脹が起こ
り得る。このため、上記加熱殺菌処理によっても変形す
ることなく、自立性を保持できる特性(以下、「耐熱圧
性」ということがある。)を有する容器が求められてい
る。
【0004】従来、上記の特性を満たすために、丸底の
容器底部にポリエチレン等のベ−スカップを取り付け、
ベ−スカップ付き容器としていた。しかし、このような
ベ−スカップ付き容器では容器とベ−スカップとを接合
する工程等の追加により製造コストが増す。又、容器本
体の材料とベ−スカップの材料とが異なるため、再利用
の際分別が必要であり、再利用が困難であるという問題
も生じていた。さらに、内容物の加熱殺菌時に温水の流
路を十分確保することができないという問題もあった。
【0005】一方、ベ−スカップを用いずに、その底部
において、複数の脚部が配置されており、自立機能を有
する容器も使用されている。しかし、これらの自立型容
器では、内容物の加熱殺菌条件を緩やかにする等の使用
上の制限がある。一方、自立型容器の耐熱圧性を向上さ
せるために、加熱殺菌処理の際に変形が起き易い容器口
頚部の結晶化度をある特定の範囲とするように白化結晶
化処理あるいは胴部、底部をヒートセット処理する方法
も用いられているが、工程が複雑となり生産スピードが
低下するだけでなく、その制御範囲が狭くて工程管理が
困難であるという問題がある。例えば結晶化度を上げ過
ぎると、硬度が高くなるため加熱殺菌処理時の変形を抑
制できる反面、この硬度が高くなった部分が脆くなり、
容器に機械的な衝撃を加えた際に割れ易くなる。
【0006】他方、ポリエチレンテレフタレートより優
れた耐熱圧性を有する材料としてポリエチレンナフタレ
ートが注目されている。しかし、ポリエチレンナフタレ
ートはポリエチレンテレフタレートより価格が高い。そ
こで、充填内容物に応じた品質を与えるのに十分な最小
量のエチレンナフタレート単位を与えるような、ポリエ
チレンテレフタレートとのブレンドやエチレンナフタレ
ートテレフタレートコポリマーが提案されている。例え
ば、RESEARCH DISCLOSURE,29410,714 〜719(1988)、RES
EARCH DISCLOSURE,29484,807 〜814(1988)、特開平3−
43425号にそれらの材料が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリエチレン
テレフタレートとポリエチレンナフタレートは、両者の
相溶性が劣るため、通常それらのブレンド物は乳白色を
呈し、透明性に劣る。そのため、透明なブレンド物を得
るためには溶融混合を行いエステル交換反応を起こさ
せ、分子構造をランダム共重合体構造に近付ける必要が
あり、十分な透明性を得るためには樹脂の融点以上の温
度で長い反応時間が必要となる。ここで、反応時間を長
くしたり、反応を促進するために成形温度を高温にする
ことは、樹脂の劣化や熱分解物、特にアセトアルデヒド
の生成等の問題を生じるので、味や香りの保存性を重要
視する飲料用容器には好ましくない。
【0008】本発明者は、上記の問題を解決し、ベ−ス
カップを付けたり、結晶化処理を施すことなく、加熱殺
菌処理による変形が少なく、且つ同一材料から成り再利
用容易な自立型容器を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題に対
し鋭意検討を重ねた結果、特定量のエチレンナフタレー
ト単位を含有するところの、ポリエチレンテレフタレー
トとポリエチレンナフタレートを含む樹脂組成物であっ
て所定の特性を有する樹脂から成る自立型ボトルは、結
晶化処理等を施さずとも、加熱殺菌処理による変形が少
ないことを見出だし、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、2軸延伸ブロー成形
により製造されるプラスチックボトルにおいて、その底
部が半球状曲面の底面から下方に膨出された複数の脚部
を周方向に略等間隔で配置されてなり、(A)ポリエチ
レンテレフタレートと、(B)ポリエチレンナフタレー
トを、(A)と(B)の合計に対するエチレンナフタレ
ート成分比率5〜15モル%で含み、エステル交換率が
5〜30%であり、且つ固有粘度が0.70(dl/g)以上
であるポリエステル樹脂組成物から成ることを特徴とす
る自立型ボトルである。
【0011】また、本発明の自立型ボトルは、口頚部及
び底面中心部が実質的に非晶状態であり、該口頚部及び
該底面中心部の密度が1.330〜1.350g/cm
3 であることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の自立型ボトルは、ボトル
胴部の肉厚が0.5mm以下である、又は単位入味容量
当たりの重量が0.055〜0.065g/cm3 であ
ることを特徴とする。
【0013】本発明で用いられるポリエチレンテレフタ
レートは実質的に線状であり、テレフタル酸又はそのエ
ステル誘導体と、エチレングリコール又はそのエステル
誘導体とから導かれる単位を主成分とする。該ポリエチ
レンテレフタレートは、他のジカルボン酸及び/又は他
のジヒドロキシ化合物から導かれる単位を、10モル%
以下の量で含有してもよい。テレフタル酸以外の他のジ
カルボン酸類としては、フタル酸、イソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカル
ボン酸等の脂肪族カルボン酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸などの脂環族ジカルボン酸及びこれらのエステル誘
導体が挙げられる。
【0014】エチレングリコール以外の他のジヒドロキ
シ化合物としては、トリメチレングリコール、プロピレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコールなどの脂肪族グ
リコール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グ
リコール、ビスフェノール類、ハイドロキノン、2,2
−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパ
ンなどの芳香族ジオール類、及びこれらのエステル誘導
体が挙げられる。 本発明で用いられるポリエチレンテ
レフタレートの、フェノールとテトラクロロエタンとの
体積比1:1の混合溶媒中において30℃で測定される
固有粘度[η]は好ましくは0.6〜1.2(dl/
g)、より好ましくは0.7〜0.9(dl/g)であ
る。
【0015】本発明で用いられるポリエチレンナフタレ
ートは、ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコール
とから導かれるエチレンナフタレート単位を主成分とす
る。ナフタレンジカルボン酸としては、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、
2,5−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレン
ジカルボン酸等があるが、特に2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸が好ましい。又、このポリエチレンナフタレー
トは、エチレンナフタレート単位を85モル%以上、好
ましくは90モル%以上、より好ましくは92モル%以
上の量で含有している。さらに、ポリエチレンナフタレ
ートは、ナフタレンジカルボン酸以外の他のジカルボン
酸及び/又はエチレングリコール以外の他のジヒドロキ
シ化合物から導かれるエステル単位を15モル%以下の
量で含有してもよい。
【0016】他のジカルボン酸類としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノ
キシエタンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、及び
これらのエステル誘導体が挙げられる。
【0017】他のジヒドロキシ化合物としては、トリメ
チレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチ
レングリコール、ドデカメチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレ
ングリコールなどの脂肪族グリコール、シクロヘキサン
ジメタノールなどの脂環族グリコール、ビスフェノール
類、ハイドロキノン、2,2−ビス(4−β−ヒドロキ
シエトキシフェニル)プロパンなどの芳香族ジオール
類、及びこれらのエステル誘導体が挙げられる。
【0018】特に本発明で用いるポリエチレンナフタレ
ートとしては、上記テレフタル酸等の共重合成分から導
かれる、他の、すなわちエチレンナフタレート成分以外
の、エステル成分を含有するナフタレートコポリエステ
ルポリマーが好ましい。これは、そのようなコポリエス
テルポリマーはポリエチレンナフタレートホモポリマー
に比べ、ポリエチレンテレフタレートと融点がより近い
ため、ポリエチレンテレフタレートとの溶融混合がより
容易となるからである。他のエステル成分の含有量は、
15モル%以下、好ましくは10モル%以下、より好ま
しくは8モル%以下である。
【0019】本発明で用いられるポリエチレンナフタレ
ートの、フェノールとテトラクロロエタンとの体積比
1:1の混合溶媒中において30℃で測定される固有粘
度[η]は0.4〜1.0、好ましくは0.5〜0.8
(dl/g)である。
【0020】本発明で用いられる(A)ポリエチレンテ
レフタレートと(B)ポリエチレンナフタレートとの混
合比率は、(A)と(B)の合計量に対してエチレンナ
フタレート単位が5〜15モル%の範囲、好ましくは7
〜13モル%である。エチレンナフタレート単位が5モ
ル%より少ないと容器の耐熱圧性が不十分である。又、
15モル%より多いとブレンド樹脂組成物の結晶化特性
が失われて本発明の混練ペレットを2次溶融成形する前
の除湿乾燥時にペレット同志が融着するので好ましくな
い。加えて、飲料用容器として要求される耐熱圧性を付
与するためには、15モル%のエチレンナフタレート単
位が含まれていれば十分である。
【0021】さらに、得られる自立型容器の固有粘度を
0.70以上とするために、前記範囲内において、
((A)の固有粘度×(A)の重量%+(B)の固有粘
度×(B)の重量%)/100>0.7、好ましくは>
0.75を満たす任意の混合比率とすることができる。
【0022】エチレンナフタレート単位が上記の範囲内
であれば、本発明の自立型容器の製造に際し、同一形状
のプリフォームを用い、且つ同一の延伸ブロー成形条件
が適用できるという利点がある。
【0023】本発明においてエステル交換率とは、ポリ
エチレンテレフタレートとポリエチレンナフタレートと
のエステル相互交換を意味し、その測定方法については
後述する。本発明のポリエステル樹脂製自立型ボトルに
おいて、そのポリエステル樹脂組成物のエステル交換率
が5〜30%、好ましくは7〜25%である。前記エス
テル交換率の範囲は、従来ボトルが透明になるために必
要であると考えられていた値よりも低い交換率である
が、該樹脂組成物から得られるボトルは優れた透明度を
有する。エステル交換率が30%を越える樹脂組成物で
あっても、透明度の点では優れたボトルを与え得る。し
かし、そのような高いエステル交換率を達成するために
は溶融温度がより高く又は溶融時間がより長くなるた
め、量産性、樹脂劣化等の問題が生じ得る。また、ボト
ルの加熱殺菌処理後の胴径変化が大きくなる傾向があ
る。
【0024】従来のポリエチレンテレフタレートとポリ
エチレンナフタレートのブレンドによっては、上記の特
性を有する樹脂組成物は得ることができなかった。特
に、それを構成する樹脂組成物のエステル交換率が30
%以下であっても透明性を備えていることは、本発明の
自立型ボトルの技術的特徴の1つである。
【0025】本発明の自立型ボトルにおける樹脂組成物
の固有粘度は0.70(dl/g)以上、好ましくは0.73
(dl/g)以上である。該固有粘度が0.70(dl/g)未満で
あるものは、ボトルの肉厚が不均一な場合がある。特に
ボトル胴部の厚みが薄い場合が多く、手で持ったときの
感触が悪い。また、このような肉厚の不均一な容器は、
加熱殺菌処理を施した際の容器の耐熱圧性が著しく悪
い。
【0026】本発明において固有粘度とは、フェノー
ル、1,1,2,2−テトラクロロエタンの体積比1:
1混合溶液100ccに0.5gの自立型ボトル試料を
溶かして、30℃にてウベローデ粘度計を用いて測定し
た値をいう。
【0027】本発明の自立型ボトルは、その口頚部及び
底面中心部が実質的に非晶状態であり、該口頚部及び該
底面中心部の密度が1.330〜1.350g/cm3
であることが好ましい。本発明において、実質的に非晶
状態であるとは、目視観察により透明であり、結晶化に
よる白色部分が認められない状態をいう。本発明の自立
型ボトルは、口頚部等がこのような実質的に非晶状態で
あっても、加熱殺菌処理による変形が少ないという特徴
を有する。加熱殺菌処理時の変形を防止するために従来
より行われているボトル口頚部の白化結晶化処理を施さ
ずに済むので、ボトルの生産性が向上する。さらに、ボ
トル口頚部が透明であるので清涼感を与え、清涼飲料用
に好適である。
【0028】本発明において、口頚部及び該底面中心部
の密度は密度勾配法により測定した値をいい、該方法の
詳細は後述する。該密度は1.330 〜1.350g/cm3 、好ま
しくは1.336 〜1.340g/cm3 である。1.350g/cm3 より
高いと、目視観察により結晶化による白色部分が認めら
れるようになる。
【0029】本発明の自立型ボトルは、胴部の肉厚が
0.5mm以下であることが好ましい。ここで、胴部は
ボトルの口頚部と底部を除いた部分をいい、本発明の自
立型ボトルの例を表した図1で12で示す部分をいう。
特に、図1において、胴部の直下であって底部曲面の上
端部分20が0.5mm以下という薄い肉厚であって
も、加熱殺菌処理による変形が少ないことは本発明の自
立型ボトルの特徴である。本発明の自立型ボトルは、ボ
トルの単位入味容量当たりの重量が0.055〜0.0
65g/cm3 であることが好ましい。上述のように本
発明の自立型ボトルは肉薄にすることができるため、単
位入味容量当たりの重量を軽くすることができ、例えば
入味容量が500mlのボトルである場合、ボトル全体
の重量を30.5g程度とすることができる。
【0030】本発明の自立型ボトル製造用の樹脂組成物
の製造は、(A)ポリエチレンテレフタレートと(B)
ポリエチレンナフタレートを、例えばそれぞれのペレッ
トで計量したのち、混練押出機にて樹脂混合物の融点以
上の温度で溶融混合することにより行う。混練押出機は
脱気式、例えばベント付き2軸押出機等であることが望
ましい。溶融混合の温度は、樹脂混合物の融点以上、例
えば樹脂温度で290〜330℃に設定する。押出条件
としては、押出量と押出機スクリュウ回転数の比率を
0.1〜1.4kg/hr・rpmの範囲で、好ましく
は0.4〜1.2kg/hr・rpmの範囲で混練押出
する。この場合該比率が0.1より小さい場合は押出機
の高い剪断力によって、樹脂における発熱が大きくなり
樹脂劣化が起きて不適切である。さらに、押出量が低下
するために量産性が損なわれる。一方、この比率が1.
4より大きい場合は、樹脂分散性が不均一であり透明性
が悪くなる。ここで分散性を上昇させるために押出量を
減らして樹脂平均滞留時間を長くすると、量産性が低下
する等の問題が生じる。溶融樹脂組成物は、ペレット形
状等に成形する。次いで、このペレットを110〜13
0℃で2〜4時間空気中で加熱して、少なくとも表層を
結晶化した後、140〜160℃で3〜6時間除湿乾燥
するとペレット中の水分を50ppm以下とすることが
できる。
【0031】上記ポリエステル樹脂組成物は、本発明の
目的を損なわない範囲で、耐候安定剤、顔料や染料など
の各種配合剤を含有してもよい。
【0032】乾燥後のペレットを、通常の射出成形機に
供給して溶融射出成形することによってプリフォームを
成形する。溶融樹脂温度は樹脂の融点+5〜40℃、好
ましくは+10〜20℃とする。溶融樹脂温度が樹脂の
融点+5℃より低い場合は、溶融粘度が高過ぎて射出成
形が困難である。一方、融点+40℃より高い場合は、
アセトアルデヒド等の熱分解物の生成がより多くなり、
飲料用ボトルとしての品質低下を来し得る。
【0033】射出成形機としては、混練効果が高く、且
つ溶融過程で生成するアセトアルデヒド等の熱分解物等
を減圧または真空吸引して系外に除去できるベント式が
好ましいが、通常の射出成形機でもよい。
【0034】このように、例えば混練押出成形と射出成
形との2段階の適性な溶融混合条件を設定することによ
って成形されたプリフォームは、通常の2軸延伸ブロー
成形方法を用いることによってボトルに成形することが
できる。該延伸ブロー成形は、プリフォームが延伸適温
であれば、溶融温度から冷却する過程で行っても、また
は一旦室温付近に冷却してから再加熱した後に行っても
よい。
【0035】
【実施例】以下、実施例によって本発明の自立型容器の
製造方法をさらに具体的に説明する。
【0036】なお、本発明におけるエステル交換率、密
度、肉厚は以下の方法により測定した。 (1)エステル交換率 FT−NMR(日本電子製)を用いて、トリフルオロ酢
酸とクロロホルムの体積比1:1混合溶液にボトル樹脂
試料を適当量溶解し、テトラメチルシランを標品として
混合し、プロトンNMRスペクトルを測定し、ナフタレ
ート−エチレン−テレフタレート結合、ナフタレート−
エチレン−ナフタレート結合、テレフタレート−エチレ
ン−テレフタレート結合の各結合に由来するプロトン特
性吸収スペクトルの積分値を求め各結合の存在比率を求
める。その各結合比率から下記に示す式によりエステル
交換率を算出した。
【0037】
【数1】
【0038】(2)密度 ボトルの口頚部及び底中心部より試料を切り出し、20
℃において、n−ヘプタン−四塩化炭素系密度勾配管で
密度を測定した。 (3)肉厚 ボトルの各部分について周方向4点の厚さをマイクロメ
ーターにより測定し、平均して各部分の肉厚とした。
【0039】
【実施例1〜3】ポリエチレンテレフタレート(固有粘
度0.83(dl/g))とポリエチレンナフタレート
としてエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレー
ト単位92モル%とエチレンテレフタレート単位8モル
%からなるコポリマー(固有粘度0.65(dl/
g))の各ペレットを、日本製鋼所社製無乾燥式2軸押
出機TEX−65α(L/D=42、3ベント)に定重
量供給して、押出量と押出機スクリュウ回転数の比を
1.0kg/hr・rpmとして溶融押出を行い、エチ
レン−2,6−ナフタレート単位が5〜15モル%であ
る樹脂ペレットを得た。溶融樹脂温度は300℃、溶融
樹脂滞留時間は1.5分であった。
【0040】このペレットを除湿乾燥後、住友重機械工
業製SH150A(L/D=25)射出成形機に供給
し、予備成形品を成形した。得られた予備成形品は3
0.5gの重さであった。該予備成形品より、クルップ
コーポプラスト社製ブロー成形機LB01Eを用いて、
胴部金型温度85℃、底型温度20℃としたブロー金型
内において2軸延伸ブロー成形し、図1に示すような容
量500mlの容器を得た。図2は図1における底部の
拡大断面図、図3は底面図である。
【0041】
【比較例1】エチレン−2,6−ナフタレート単位を2
モル%としたことを除き実施例1〜3と同様の方法で容
量500mlの容器を得た。
【0042】
【実施例4〜6、比較例2、3】表2に示す成形条件
で、エチレン−2,6−ナフタレート単位が7.6モル
%である樹脂ペレットあるいは予備成形品を成形したこ
とを除き、実施例1〜3と同様の方法で容量500ml
の容器を得た。
【0043】
【実施例7〜10、比較例4】表3に示す成形条件で、
エチレン−2,6−ナフタレート単位が7.6モル%で
ある樹脂ペレットあるいは予備成形品を成形したことを
除き、実施例1〜3と同様の方法で容量500mlの容
器を得た。
【0044】得られたボトルの評価は以下に従い行っ
た。 (1)ボトル成形性 2軸延伸ブロー成形直後の容器の外観を各成形実施例、
比較例で5本ずつ目視して、形忠実に成形され、平坦部
に立てた場合に正立可能であり、且つ容器全体が透明で
あるものを○、立てた場合に傾くものを△、一見して形
状が形忠実でないものを×とした。 (2)加熱殺菌処理による外観上の変化 ボトルに5℃、2.5ガスボリュームの炭酸水を満たし
てキャップを締め、70℃の温水シャワーを30分間か
け、該加熱処理後の容器の外観を目視にて観察し、自立
可能でほとんど変形が認められなかったものを○、自立
可能であったが多少の変形が認められたものを△、変形
が大きく自立が不可能であったものを×と判定した。こ
こで、ガスボリュームとは、溶解させた炭酸ガスの20
℃、1気圧下の体積の、水の体積に対する倍率である。 (3)加熱処理後胴径変化 ボトル各5本ずつにの上記加熱処理を施した後、該処理
前後のボトル胴部の径を測定し、その変化率を求め、該
変化率が2.5%以下を○、2.5〜3.5%を△、
3.5%より多いものを×とした。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】表1から分かるように、エチレンナフタレ
ート成分が2モル%と少ない比較例1のボトルは、加熱
殺菌処理による変形が大きく、脚部も変形し自立性が失
われた。一方、エチレンナフタレート成分が5〜15モ
ル%含まれている実施例1〜3のボトルは、成形性も良
好であると共に、加熱殺菌処理による変形が少なく、耐
熱圧性に優れるものであった。
【0049】表2に示すように、エステル交換率が低い
比較例2のボトルは加熱殺菌処理後の外観及び胴径変化
が大きかった。エステル交換率が32%である比較例3
のボトルは加熱殺菌処理後の胴径変化が大きかった。
又、表3から分かるようにボトルの固有粘度が0.63
(dl/g)と低い比較例4のボトルは、成形性に劣
り、ボトルの厚みが不均一であり、耐熱圧性が悪かっ
た。一方、エステル交換率が5〜30であり、且つ固有
粘度が0.70(dl/g)以上である実施例4〜10
のボトルはいずれも成形性に優れ、加熱殺菌処理による
変形が少なく、耐熱圧性に優れるものであった。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の自立型ボトルは
結晶化処理等を施されていなくても、加熱殺菌処理によ
る変形が少なく、且つ成形性に優れる。また、本発明の
自立型ボトルはその口頚部においても透明性にも優れ、
飲料用などの容器として好適である。さらに、本発明の
自立型ボトルは同一材料から成るので、再利用が容易で
ある。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自立型容器の例の正面図である。
【図2】図1における底部の拡大断面図である。
【図3】本発明の自立型容器の例の底面図である。
【0052】
【符号の説明】
1 底部 10 底面中心部 11 底面 2 脚部 20 底部曲面上端部分 21 脚部設置面
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2軸延伸ブロー成形により製造されるプラ
    スチックボトルにおいて、その底部が半球状曲面の底面
    から下方に膨出された複数の脚部を周方向に略等間隔で
    配置されてなり、(A)ポリエチレンテレフタレート
    と、(B)ポリエチレンナフタレートを、(A)と
    (B)の合計に対するエチレンナフタレート成分比率5
    〜15モル%で含み、エステル交換率が5〜30%であ
    り、且つ固有粘度が0.70(dl/g)以上であるポリエス
    テル樹脂組成物から成ることを特徴とする自立型ボト
    ル。
  2. 【請求項2】口頚部及び底面中心部が実質的に非晶状態
    であり、該口頚部及び該底面中心部の密度が1.330
    〜1.350g/cm3 であることを特徴とする請求項
    1記載の自立型ボトル。
  3. 【請求項3】ボトル胴部の肉厚が0.5mm以下であ
    る、又は単位入味容量当たりの重量が0.055〜0.
    065g/cm3 であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の自立型ボトル。
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