JPH1134486A - インクジェット記録用紙及びその製造方法 - Google Patents
インクジェット記録用紙及びその製造方法Info
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- JPH1134486A JPH1134486A JP10131532A JP13153298A JPH1134486A JP H1134486 A JPH1134486 A JP H1134486A JP 10131532 A JP10131532 A JP 10131532A JP 13153298 A JP13153298 A JP 13153298A JP H1134486 A JPH1134486 A JP H1134486A
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Abstract
クジェット記録適性に優れたインクジェット記録用紙を
提供する。 【解決手段】 基材にキャスト塗工層を設けたインクジ
ェット記録用紙において、キャスト塗工層が、1次粒子
の平均粒子径が3nm以上40nm以下で、2次粒子の
平均粒子径が10nm以上400nm以下であるシリカ
微細粒子を含有することを特徴とするインクジェット記
録用紙。基材に顔料および接着剤を含有する下塗り層を
少なくとも1層設け、さらに該下塗り層上にキャスト塗
工層を設けた前記インクジェット記録用紙。
Description
録用紙に関し、特に光沢に優れ、インクジェット記録適
性に優れたインクジェット記録用紙に関する。
騒音が少なく、高速記録が可能であり、かつ、多色化が
容易なために多方面で利用されている。インクジェット
記録用紙としては、インク吸収性に富むように工夫され
た上質紙や、表面に多孔性顔料を塗工した塗工紙等が適
用されている。ところで、これらの用紙はすべて表面光
沢の低い、いわゆるマット調のインクジェット記録用紙
が主体であるため、表面光沢の高い、優れた外観を持つ
インクジェット記録用紙が要望されている。一般に、表
面光沢の高い用紙としては、表面に板状顔料を塗工し、
さらに必要に応じてキャレンダー処理を施した高光沢を
有する塗工紙、あるいは湿潤塗工層を鏡面を有する加熱
ドラム面に圧着、乾燥することにより、その鏡面を写し
取ることによって得られる、いわゆるキャスト塗工紙が
知られている。このキャスト塗工紙はスーパーキャレン
ダー仕上げされた通常の塗工紙に比較して高い表面光沢
とより優れた表面平滑性を有し、優れた印刷効果が得ら
れることから、高級印刷物等の用途に専ら利用されてい
るが、インクジェット記録用紙に利用した場合、種々の
難点を抱えている。
は、例えばUS5275846号に開示されている。そ
の塗工層を構成する顔料組成物中の接着剤等の成膜性物
質がキャストコーターの鏡面ドラム表面を写し取ること
により高い光沢を得ている。他方、この成膜性物質の存
在によって塗工層の多孔性が失われ、インクジェット記
録時のインクの吸収を極端に低下させる等の問題を抱え
ている。そして、このインク吸収性を改善するには、キ
ャスト塗工層がインクを容易に吸収できるようにポーラ
スにしてやることが重要であり、そのためには成膜性を
減ずることが必要となるが、成膜性物質の量を減らすこ
とにより、結果として白紙光沢が低下する。以上の如
く、キャスト塗工紙の表面光沢とインクジェット記録適
性の両方を同時に満足させることが極めて困難であっ
た。上記問題を解決する方法として、顔料および接着剤
を主成分とする記録層を設けた原紙上に、エチレン性不
飽和結合を有するモノマーを重合させてなる40℃以上
のガラス転移点を有する共重合体組成物を主成分とする
塗工液を塗工してキャスト用塗工層を形成せしめ、該キ
ャスト用塗工層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ド
ラムに圧接、乾燥して仕上げることにより、優れた光沢
とインク吸収性を兼ね備えるインクジェット記録用キャ
スト紙が得られることを本発明者等は見出し、特開平7-
89220号として提案した。ところで、近年インクジェッ
ト記録の高速化、記録画像の高精細化、フルカラー化と
いった用途の拡大に伴い、さらに強光沢かつ高画質、高
記録濃度の品質が望まれてきており、例えば銀塩方式の
写真用印画紙に匹敵する様な光沢、記録品質が求められ
ているが、このような要求を満たすには、先に提案した
技術を使用しても達成が困難であるのが現状である。
れ、印字濃度、記録画質等のインクジェット記録適性に
優れたインクジェット記録用紙を提供する。
む。 〔1〕基材にキャスト塗工層を設けたインクジェット記
録用紙において、キャスト塗工層が、1次粒子の平均粒
子径が3nm以上40nm以下で、2次粒子の平均粒子
径が10nm以上400nm以下であるシリカ微細粒子
を含有することを特徴とするインクジェット記録用紙。 〔2〕基材に顔料および接着剤を含有する下塗り層を少
なくとも1層設け、さらに該下塗り層上にキャスト塗工
層を設けた〔1〕記載のインクジェット記録用紙。 〔3〕キャスト塗工層が、カチオン性化合物を含有する
ことを特徴とする〔1〕または〔2〕記載のインクジェ
ット記録用紙。 〔4〕下塗り層が、カチオン性化合物を含有せず、キャ
スト塗工層が、カチオン性化合物を含有することを特徴
とする〔2〕記載のインクジェット記録用紙。
基材に設けた下塗り層に、キャスト塗工層用塗工液を塗
工し、その塗工層が湿潤状態にある間に、または乾燥後
再湿潤した後に、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥し
て仕上げてなる〔1〕、〔2〕、〔3〕または〔4〕記
載のインクジェット記録用紙。 〔6〕下塗り層の顔料が、非晶質シリカ、アルミナ、ゼ
オライトの少なくとも一種を含有することを特徴とする
〔2〕、〔3〕、〔4〕または〔5〕記載のインクジェ
ット記録用紙。 〔7〕下塗り層が、エチレン性不飽和結合を有するモノ
マーを重合させてなる重合体樹脂とコロイダルシリカと
の複合体を含有することを特徴とする〔1〕、〔2〕、
〔3〕、〔4〕、〔5〕または〔6〕記載のインクジェ
ット記録用紙。
2μm〜8μmの無定形シリカ粒子を含有することを特
徴とする〔2〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕または〔7〕
記載のインクジェット記録用紙。
子径が3nm以上40nm以下で、2次粒子の平均粒子
径が10nm以上400nm以下であるシリカ微細粒子
の2次粒子の平均粒径が10nm以上300nm以下で
ある〔1〕記載のインクジェット記録用紙。
クジェット記録用紙の製造方法において、基材上にまた
は基材に設けた下塗り層に、キャスト塗工層用塗工液を
塗工し半乾燥した後、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾
燥して仕上げるものであり、且つ該キャスト塗工層中の
顔料が1次粒子の平均粒子径が3nm以上40nm以下
で、2次粒子の平均粒子径が10nm以上400nm以
下であるシリカ微細粒子を含有することを特徴とするイ
ンクジェット記録用紙の製造方法。 〔11〕半乾燥したキャスト塗工層用塗工液が、固形分1
00重量部に対し水分を20〜400重量部含む〔10〕
記載の製造方法。
に限定されるものではなく、一般の塗工紙に使用される
酸性紙、あるいは中性紙等の紙基材が適宜使用される。
また透気性を有する樹脂シート類も用いることができ
る。 紙基材は木材パルプと必要に応じ顔料を主成分と
して構成される。木材パルプは、各種化学パルプ、機械
パルプ、再生パルプ等を使用することができ、これらの
パルプは、紙力、抄紙適性等を調整するために、叩解機
により叩解度を調整できる。パルプの叩解度(フリーネ
ス)は特に限定しないが、250〜550ml(CS
F:JISP−8121)程度である。顔料は不透明性
等を付与したり、インク吸収性を調整する目的で配合
し、炭酸カルシウム、焼成カオリン、シリカ、酸化チタ
ン等が使用できる。この場合、配合量は1〜20%程度
が好ましい。多すぎると紙力が低下するおそれがある。
助剤としてサイズ剤、定着剤、紙力増強剤、カチオン化
剤、歩留り向上剤、染料、蛍光増白剤等を添加すること
ができる。さらに、抄紙機のサイズプレス工程におい
て、デンプン、ポリビニルアルコール、カチオン樹脂等
を塗布・含浸させ、表面強度、サイズ度等を調整でき
る。サイズ度は1〜200秒程度が好ましい。サイズ度
が低いと、塗工時に皺が発生する等操業上問題となる場
合があり、高いとインク吸収性が低下したり、印字後の
カールやコックリングが著しくなる場合がある。基材の
坪量は、特に限定されないが、20〜400g/m2 程
度である。
透明な樹脂フィルムまたはシートに機械的処理で貫通多
孔を付与したもの、樹脂中に顔料等を配合しフィルムま
たはシート状に成型した後、延伸し多孔を形成させたも
の、樹脂中に顔料や化合物等の溶媒等で溶出するような
物質を配合しフィルムまたはシート状に成型した後、溶
媒で処理して顔料や化合物等を溶出させた多孔を形成さ
せたものなどを用いることができる。
もよいが、インクの吸収容量、吸収速度を高める目的
で、下塗り層を設けるのが好ましい。基材上に設けられ
る下塗り層は、顔料と接着剤を主成分として構成され
る。下塗り層中の顔料は、カオリン、クレー、焼成クレ
ー、非晶質シリカ(無定形シリカともいう)、合成非晶
質シリカ、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、アルミナ、コロイダルシリカ、ゼオライト、合
成ゼオライト、セピオライト、スメクタイト、合成スメ
クタイト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化
マグネシウム、珪藻土、スチレン系プラスチックピグメ
ント、ハイドロタルサイト、尿素樹脂系プラスチックピ
グメント、ベンゾグアナミン系プラスチックピグメント
等、一般塗工紙製造分野で公知公用の各種顔料を1種も
しくはそれ以上、併用することが出来る。これらの中で
も、インク吸収性の高い無定形シリカ、アルミナ、ゼオ
ライトを主成分として使用するのが好ましい。
粒子径が2μm以上8μm以下であるシリカ粒子を含有
する。2μm未満ではインク吸収速度が低下しインク量
が多い場合にインクのニジミが生じる恐れがある。8μ
mを超えて大きい場合、下塗り層を設けた後の表面の平
滑性が不十分となるため、光沢が不十分となったり、外
観に劣るものとなる恐れがある。また、後述するよう
に、キャスト方式により光沢層を設けた場合、キャスト
ドラムとの密着が不十分となり、表面がざらついたり、
光沢むらが生じたりし、外観の劣るものとなる恐れがあ
る。該無定形シリカ二次粒子は、本発明の目的とする外
観、印字品位に優れたものを得るため、全顔料の50%
以上であるのが好ましい。一次粒子径は特に限定しない
が、例えば3nm〜50nmである。
蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉や酸化澱粉等の各種
澱粉類、ポリビニルアルコール、カチオン性ポリビニル
アルコール、シリル変性ポリビニルアルコール等の各種
変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール
類、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等
のセルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体の共役ジエ
ン系重合体ラテックス、アクリル系重合体ラテックス、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテ
ックス、等一般に塗工紙用として用いられている従来公
知の接着剤が単独、あるいは併用して用いられる。顔料
と接着剤の配合割合は、その種類にもよるが、一般に顔
料100重量部に対し接着剤1〜100重量部、好まし
くは2〜50重量部の範囲で調節される。その他、一般
塗工紙の製造において使用される分散剤、増粘剤、消泡
剤、帯電防止剤、防腐剤等の各種助剤が適宜添加され
る。下塗り層中には蛍光染料、着色剤を添加することも
できる。
ンク中の染料成分を定着する目的で、カチオン性化合物
を配合することもできる。ただし、後で述べる様に、イ
ンク染料は下塗り層上に設けるキャスト塗工層にできる
だけ定着させた方が、印字(記録)濃度が高くなるため
好ましく、このためには、下塗り層中よりもキャスト塗
工層中にカチオン性化合物を多く配合するのが好まし
い。更に好ましくは、キャスト塗工層のみにカチオン性
化合物を配合し、下塗り層中にはカチオン性化合物が実
質的に存在しないのが良い。実質的に存在しないとは、
例えばカチオン性界面活性剤等を助剤的に微量添加する
ことは除外される。キャスト塗工層のみにカチオン性化
合物を配合し、下塗り層中にはカチオン性化合物が実質
的に存在しない場合に、キャスト塗工層を設けた際の光
沢が最も発現し易い。
レン性不飽和結合を有するモノマーを重合させてなる重
合体樹脂との複合体を配合すると、キャスト塗工層を設
けた際の光沢がより発揮される。この理由は必ずしも明
らかではないが、前記複合体の存在が、下塗り層のイン
ク吸収性を維持したまま、キャスト塗工層用塗工組成物
の下塗り層への浸透を抑制するためと推定される。更に
その理由は不明であるがキャスト方式によりキャスト塗
工層を設けた場合のキャストドラムからの離型性が向上
する傾向がある。
重合させてなる重合体樹脂としては、例えばメチルアク
リレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、
2エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルア
クリレート等のアルキル基炭素数が1〜18個のアクリ
ル酸エステル、メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルメタクリ
レート等のアルキル基炭素数が1〜18個のメタクリル
酸エステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、エチレン、ブタジ
エン等のエチレン性モノマーを重合して得られる重合体
が挙げられる。なお、重合体は、必要に応じて2種類以
上のエチレン性モノマーを併用した共重合体であっても
良いし、さらに、これら重合体あるいは共重合体の置換
誘導体でも良い。因みに、置換誘導体としては、例えば
カルボキシル基化したもの、またはそれをアルカリ反応
性にしたもの等が例示される。
チレン性モノマーをシランカップリング剤等とコロイダ
ルシリカの存在下で重合させ、Si−O−R結合(R:
重合体成分)によって複合体にする、あるいは必要に応
じシラノール基等で変性した重合体樹脂とコロイダルシ
リカを反応させ、Si−O−R結合(R:重合体成分)
によって複合体にする方法が挙げられる。上記複合体の
重合体成分のTg(ガラス転移点)は40℃以上が好ま
しく、50〜100℃の範囲がより望ましい。Tgが低
いと乾燥の際に成膜が進みすぎるためか、インクの吸収
が遅くなりにじみが発生する恐れがある。さらに、その
理由は不明であるが、Tgが40℃以上の場合、キャス
ト方式によりキャスト塗工層を設けた場合のキャストド
ラムからの離型性がより向上する傾向がある。
成物は、一般に固形分濃度を5〜50重量%程度に調整
し、紙基材上に乾燥重量で2〜100g/m2 、好まし
くは5〜50g/m2 程度、更に好ましくは10〜20
g/m2 程度になるように塗工する。塗工量が少ない
と、インク吸収性が劣ったり、キャスト層を設けた際に
光沢が十分に出なかったりする場合があり、多いと、印
字濃度が低下したり、塗工層の強度が低下し粉落ちや傷
が付き易くなる場合がある。下塗り層用組成物は、ブレ
ードコーター、エアーナイフコーター、ロールコータ
ー、ブラシコーター、チャンプレックスコーター、バー
コーター、リップコーター、ダイコーター、グラビアコ
ーター、カーテンコーター等の各種公知公用の塗工装置
により塗工、乾燥される。さらに、必要に応じて記録層
(下塗り層)の乾燥後にスーパーキャレンダー、ブラシ
掛け等の平滑化処理を施すこともできる。
た上記の顔料と接着剤を含む下塗り層(記録層)上にさ
らにキャスト塗工層を設ける。このキャスト塗工層は、
特定のシリカ微細粒子と接着剤を主成分とする。まず、
このシリカ微細粒子について説明する。本発明に用いる
シリカ微細粒子の調製方法は特に限定するものではない
が、例えば、一般的に市販されている合成非晶質シリカ
( 例えば2次粒子径は数ミクロン程度のもの)を機械的
手段により強い力を与えて2次粒子径を小さくすること
により得ることが出来る。この機械的手段としては、超
音波ホモジナイザー、圧力式ホモジナイザー、高速回転
ミル、ローラミル、容器駆動媒体ミル、媒体攪拌ミル、
ジェットミル、サンドグラインダー等があげられる。こ
のようにして処理されたシリカ微細粒子は、一般に固形
分濃度が5〜20%程度の水分散体(スラリーあるいは
コロイド粒子)として得られる。
(SEMとTEM)で観察した粒子径である(1万〜4
0万倍の電子顕微鏡写真を撮り、5cm四方中の粒子の
マーチン径を測定し、平均したもの。「微粒子ハンドブ
ック」( 朝倉書店) のP52、1991年等に記載され
ている。)。本発明で用いるシリカ微細粒子(実質的に
2次粒子が主体)の平均粒子径は、10nm以上400
nm以下であり、好ましくは10nm以上300nm以
下であり、より好ましくは15nm以上150nm以
下、最も好ましくは20nm以上100nm以下に調整
される。シリカ微細粒子の2次粒子の平均粒子径が40
0nmを越えると、キャスト塗工層の透明性が低下し、
キャスト塗工層中に定着された染料の発色性が低下し、
所望とする印字濃度が得られない。また、2次粒子の平
均粒子径が極めて小さいシリカ微細粒子を使用すると、
インキ吸収性が低下し、所望とする画像品位を得ること
が出来ない。
径は、3nm以上40nm以下に調整する必要があり、
好ましくは5nm以上30nm以下、より好ましくは7
nm以上20nm以下である。この1次粒子径の平均が
3nm未満になると1次粒子間の空隙が著しく小さくな
り、インキ中の溶剤やインキを吸収する能力が低下し、
所望とする画像品位を得ることが出来ない。また、1次
粒子径の平均が40nmを越えると、凝集した2次粒子
が大きくなり、キャスト塗工層の透明性が低下し、キャ
スト塗工層中に定着された染料の発色性が低下し、所望
とする印字濃度が得られない。本発明の効果を阻害しな
い範囲で上記特定のシリカ微細粒子以外の顔料(例えば
下塗り層に関し例示したもの)を併用することもできる
が、粒径は500nm以下が好ましく、より好ましくは
シリカ微細粒子に関し前記した二次粒子径の範囲であ
る。
微細粒子の比率は、記録層の透明性を維持するために、
50%以上が望ましい。全顔料中のシリカ微細粒子の比
率が50%未満になると透明性の低下が著しく、印字濃
度等の画像品位が低下する場合もある。接着剤として
は、水溶性樹脂(例えばポリビニルアルコール、カチオ
ン変性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルア
ルコール等の変性ポリビニルアルコール等のポリビニル
アルコール類、ポリビニルピロリドン、カゼイン、大豆
蛋白、合成蛋白質類、でんぷん、カルボキシルメチルセ
ルロースやメチルセルロース等のセルロース誘導体)、
スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート
−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテック
ス、スチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系共重合
体ラテックス等の水分散性樹脂、水性アクリル樹脂、水
性ポリウレタン樹脂、水性ポリエステル樹脂等、その他
一般に塗工紙分野で公知公用の各種接着剤が単独あるい
は併用して使用される。接着剤の配合量は顔料100重
量部に対し1〜200重量部、より好ましくは10〜1
00重量部の範囲で調節される。ここで接着剤の量が少
ないと、塗工層の強度が弱くなり表面が傷つきやすくな
ったり、粉落ちが発生する場合がある。逆に接着剤の量
が多いと、インク吸収性が低下し、所望のインクジェッ
ト記録適性が得られなくなる場合がある。
を定着させる目的で、カチオン性化合物を配合するのが
好ましい。配合の方法は、前記シリカ微細粒子に混合す
れば良いのだが、シリカ微細粒子は一般にアニオン性で
あり、混合の際凝集が起こるり、粒径が大きくなる場合
がある。この場合、一般的に市販されている非晶質シリ
カ(数ミクロンの二次粒子径を有する) を機械的手段に
より強い力を与えて微細粒子化処理する際、処理前の非
晶質シリカにカチオン性化合物を一緒に混合分散してか
ら機械的手段により分散・粉砕するか、あるいは微細化
したシリカ2次粒子分散体に混合し、一旦増粘・凝集さ
せた後、再度機械分散・粉砕する方法等をとることによ
り前記特定の二次粒子径とすることができる。尚、一次
粒子径は、粉砕処理しても変化しない。
脂や低分子カチオン性化合物(例えばカチオン性界面活
性剤等)が例示できる。印字濃度向上の効果の点ではカ
チオン性樹脂が好ましく、水溶性樹脂あるいはエマルジ
ョンとして使用できる。更にカチオン性樹脂を架橋等の
手段により不溶化し粒子状の形態としたカチオン性有機
顔料としても使用できる。このようなカチオン性有機顔
料は、カチオン性樹脂を重合する際、多官能性モノマー
を共重合し架橋樹脂とする、あるいは反応性の官能基
(水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アセトアセチル
基等)を有するカチオン性樹脂に必要に応じ架橋剤を添
加し、熱、放射線等の手段により架橋樹脂としたもので
ある。カチオン性化合物、特にカチオン性樹脂は接着剤
としての役割を果たす場合もある。
る。具体的には、1)ポリエチレンポリアミンやポリプ
ロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類
またはその誘導体、2)第2級アミン基や第3級アミン
基や第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、3)
ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン類、4)ジシア
ンジアミド−ホルマリン重縮合物に代表されるジシアン
系カチオン樹脂、5)ジシアンジアミド−ジエチレント
リアミン重縮合物に代表されるポリアミン系カチオン樹
脂、6)エピクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合
物、7)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−S
02 共重合物、8)ジアリルアミン塩−S02 共重合
物、9)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合
物、10)アリルアミン塩の重合物、11)ジアルキル
アミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、1
2)アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物等のカ
チオン性化合物。
性を向上させる効果も有する。キャスト塗工層に配合す
るカチオン性化合物は顔料100重量部に対し、1〜1
00重量部、より好ましくは5〜50重量部の範囲で使
用することができる。配合量が少ないと印字濃度向上の
効果が得られにくく、多いと逆に印字濃度が低下した
り、画像のニジミが発生する恐れもある。キャスト方式
とは、塗工層を、平滑性を有するキャストドラム(鏡面
仕上げした金属、プラスチック、ガラス等のドラム)、
鏡面仕上げした金属板、プラスチックシートやフィル
ム、ガラス板等上で乾燥し、平滑面を塗工層上に写し取
ることにより、平滑で光沢のある塗工層表面を得る方法
である。鏡面等の平滑面は好ましくは表面粗さ(JIS
B−0601)は、Raが0.5μm以下であり、よ
り好ましくは0.05μm以下である。キャスト塗工層
を設ける方法としては加熱下で平滑面と接することによ
り平滑な塗工層を得ることが好ましい。例えば、上記の
キャスト塗工層用塗工液を基材上または下塗り層上に塗
工して、該塗工層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面
ドラムに圧接、乾燥して仕上げる方法(ウェットキャス
ト法)、あるいは一旦乾燥後再湿潤した後加熱された鏡
面ドラムに圧接、乾燥して仕上げる方法(リウェットキ
ャスト法)等が例示できる。一般にウェットキャスト法
の方が光沢、インク吸収性に優れるものとなり易く、リ
ウェットキャスト法の方が生産性に優れたものとなり易
い。
塗工層用塗工液を塗工した後、基材面に或いは下塗り層
を設けた基材の下塗り層面に圧接、乾燥して仕上げる方
法(プレキャスト法)も採用することができる。加熱温
度は例えば40〜200℃、好ましくは70〜150℃
で、鏡面ドラム等に接する時間も限定しないが、例えば
1〜60秒程度である。
基材上または基材に設けた下塗り層上に塗工して、この
キャスト塗工層をある程度乾燥し、半乾燥の状態にある
間に、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げる
と、均一な塗工層が形成されやすく、印字濃度が高く、
光沢の優れたキャスト塗工層が得られ易いため特に好ま
しい。ここで半乾燥とは、塗工層の流動性はほとんど無
くなっているが、水分は多く含んでいる状態を意味し、
塗工層絶乾重量に対して20〜400%(即ち塗工層の
絶乾重量100重量部に対し20〜400重量部の水分
を含む)程度とするのが好ましく、より好ましくは50
〜200%の範囲で調整される。水分が少ないと鏡面ド
ラムに圧接した際の鏡面の転写が不十分となり、十分に
光沢が発揮されにくい。多いと鏡面ドラムに圧接した
際、塗工層が押しつぶされ均一で十分な塗工量の塗工層
が得られず、印字濃度や光沢が不十分となり易い。さら
に、塗工層が鏡面ドラムに転移付着して光沢が低下した
り、鏡面ドラムが汚れて操業上問題となるおそれが生じ
る。
材上に設けた下塗り層に塗工して、キャスト塗工層が湿
潤状態にある間に加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥し
て仕上げる場合、均一で十分な塗工量の塗工層を得る目
的で、キャスト塗工層用塗工液の不動化を促進する方法
を採ることもできる。この方法としては例えば、(1)
基材中または下塗り層中にキャスト塗工層用塗工液の不
動化を促進する様なゲル化剤を配合しておく、(2)基
材上または下塗り層上にキャスト塗工層用塗工液の不動
化を促進する様なゲル化剤を塗工・含浸させる、(3)
キャスト塗工層用塗工液を塗工した後、キャスト塗工層
用塗工液の不動化を促進する様なゲル化剤を表面に塗工
・含浸させる、(4)キャスト塗工層用塗工液中に塗工
液が乾燥する過程で不動化が促進されるようなゲル化剤
を配合しておくことが挙げられる。この様なゲル化剤と
しては、キャスト塗工層用塗工液中の接着剤の架橋剤で
あるほう酸、ぎ酸等およびそれらの塩、アルデヒド化合
物、エポキシ化合物等が例示できる。キャスト塗工層用
塗工組成物と同様の組成物を、基材上または下塗り層上
に塗工し乾燥または半乾燥した後、該塗工層上にさらに
キャスト塗工層用塗工組成物を塗工し、キャストドラム
上で乾燥することもできる。
度、粘度、流動性等を調節するために、一般の印刷用塗
工紙やインクジェット用紙に使用されている顔料、消泡
剤、着色剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、防腐剤及び分散
剤、増粘剤等の各種助剤が適宜添加される。また、キャ
ストドラム等からの離型性を付与する目的で、離型剤を
添加することができる。前述したキャスト塗工層用塗工
液を下塗り層上に塗工する場合、ブレードコーター、エ
アーナイフコーター、ロールコーター、ブラシコータ
ー、チャンプレックスコーター、バーコーター、グラビ
アコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテン
コーター等の各種公知の塗工装置が使用できる。キャス
ト塗工層の塗工量は、乾燥固形分で1〜30g/m2 、
好ましくは1.5〜20g/m2 、より好ましくは、3
〜15g/m2 である。ここで、1g/m2 未満では印
字濃度や光沢が十分に出ない場合があり、30g/m2
を越えて多いと効果は飽和し、乾燥に負担がかかり操業
性が低下する恐れがある。キャスト塗工層をキャスト仕
上げにより設けた後で、さらにスーパーカレンダー等に
より平滑化処理を行うこともできる。
記録適性に特に優れたインクジェット用紙が得られる理
由は、以下の如く考えられる。まず、印字品質を向上さ
せる理由について述べる。キャスト塗工層に使用するシ
リカ微細粒子の2次粒子径を小さくすると、キャスト塗
工層の透明性が増し、光沢層に保持されたインキの発色
が、より透明性の増したキャスト塗工層によって妨げら
れ難くなり、結果として、画像品位(印字濃度)が向上す
ると思われる。さらに、キャスト塗工層にカチオン性化
合物が含有される態様では、キャスト塗工層にインク中
の染料成分が選択的に定着されるため上記の効果がより
発現され好ましい。また、下塗り層の存在は、インクを
速やかに吸収する働きをするが、キャスト塗工層にカチ
オン性化合物が含有され、且つ下塗り層中には実質的に
カチオン性化合物が含有されない態様では、キャスト塗
工層はインク中の染料成分を選択的に定着し、下塗り層
はインク中の溶媒成分を速やかに吸収するためか、印字
濃度と吸収性に優れる。次に、光沢性が向上する理由に
ついて述べる。キャスト塗工層はキャスト方式により設
けるため、キャストドラムの平滑性が転写され、光沢に
優れたものとなるのに加え、キャスト塗工層に使用する
シリカ微細粒子の2次粒子径が十分に小さいため、光の
乱反射が少なくキャスト塗工層表面の光沢は一層高いも
のとなる。尚、75度光沢度は30%以上が好ましく、
より好ましくは35%以上であり、最も好ましくは50
%以上である。
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ
重量部および重量%を示す。 「紙基材の作製」木材パルプ(LBKP;ろ水度500
mlCSF)100部、焼成カオリン(商品名:アンシ
レックス、エンゲルハードミネラル社製)10部、市販
サイズ剤0.05部、硫酸バンド1.5部、湿潤紙力剤
0.5部、澱粉0.75部よりなる製紙材料を使用し、
長網抄紙機にて坪量120g/m2 の紙基材を製造し
た。この紙基材のステキヒトサイズ度は10秒であっ
た。本発明の実施例、比較例ではすべてこの紙基材を用
いた。
製、商品名:ファインシールX−45、2次粒子径4.
5μm、1次粒子径15nm)の水分散液を用い、圧力
式ホモジナイザー(SMT社製、商品名:超高圧式ホモ
ジナイザーGM−1)を用いて粉砕の操作を繰り返した
(加圧500kg/cm2 )。処理後の分散液中のシリ
カの平均2次粒子径は50nm、固形分濃度は12%で
あった(一次粒子径は15nmのまま)。[シリカ微細
粒子B]合成非晶質シリカ(日本シリカ工業社製、商品
名:Nipsil HD−2、2次粒子径3μm、1次
粒子径11nm)の水分散液を用い、圧力式ホモジナイ
ザー(SMT社製、商品名:超高圧式ホモジナイザーG
M−1)を用いて粉砕の操作を繰り返した(加圧500
kg/cm2 )。処理後の分散液中のシリカの平均2次
粒子径は200nm、固形分濃度は12%であった(1
次粒子径は11nmのまま)。
(日本シリカ工業社製、商品名:Nipsil LP、
2次粒子径9μm、1次粒子径16nm)の水分散液を
用い、圧力式ホモジナイザー(SMT社製、商品名:超
高圧式ホモジナイザーGM−1)を用いて粉砕の操作を
繰り返した(加圧500kg/cm2 )。処理後の分散
液中のシリカの平均2次粒子径は500nm、固形分濃
度は12%であった(1次粒子径は16nmのまま)。 「シリカ微細粒子とカチオン性化合物の混合」以下の実
施例、比較例で、上記したシリカ微細粒子A、Bまたは
Cとカチオン性化合物を混合する際は、両者を混合分散
後、さらに圧力式ホモジナイザー(SMT社製、商品
名:超高圧式ホモジナイザーGM−1)を用いて粉砕し
(加圧500kg/cm2 )、分散液中のシリカの平均
2次粒子径が、それぞれもとのシリカ微細粒子の平均2
次粒子径になるまで処理した(一次粒子径は処理前と同
じ)。
g/m2 になるように、エアーナイフコーターで塗工、
乾燥した。次に、下記キャスト塗工層用塗工液を、上記
の下塗り層上にエアーナイフコーターで塗工し、冷風で
20秒乾燥し半乾燥状態にした後(塗工層絶乾量に対す
る水分率150%)、表面温度が90℃の鏡面ドラムに
圧接し、乾燥後、離型させ、光沢タイプのインクジェッ
ト記録用紙を得た。このときのキャスト塗工層の塗工量
は固形分重量で、5g/m2 であった。鏡面ドラムは、
鋼鉄ロール表面にニッケルをメッキし、更にその上にク
ロムをメッキし研磨して鏡面仕上げしたもの。表面粗さ
Raは0.03μmであった。
%、部は固形分重量部を示す。) 合成非晶質シリカ(ファインシールX−60;トクヤマ
製、平均二次粒子径6.0μm、一次粒子径15nm)
80部、ゼオライト(トヨビルダー;トーソー製、平均
粒子径1.5μm)20部、シリル変性ポリビニルアル
コール(R1130;クラレ製)20部、ガラス転移点
75℃のスチレン−2メチルヘキシルアクリレート共重
合体と粒子径30nmのコロイダルシリカとの複合体エ
マルジョン(共重合体とコロイダルシリカは重量比で4
0:60、エマルジョンの粒子径は80nm)40部、
蛍光染料(WhitexBPSH;住友化学製)2部。
12%、部は固形分重量部を示す) シリカ微細粒子A100部、ジアリルジメチルアンモニ
ウムクロライド−アクリルアミド共重合体(カチオン性
化合物:日東紡績社製、商品名;PAS−J−81)
10部、カチオン性アクリル樹脂(XC−2010;星
光化学製、四級アミン変性アクリル水性樹脂、Tg85
℃)20部、シリル変性ポリビニルアルコール(R11
30;クラレ製)10部、離型剤(レシチン)2部。
燥重量で12g/m2になるように、エアーナイフコー
ターで塗工、乾燥した。次に、実施例1と同様のキャス
ト塗工層用塗工液を、上記の下塗り層上にエアーナイフ
コーターで塗工し、直ちに表面温度が90℃の鏡面ドラ
ムに圧接し、乾燥後、離型させ、光沢タイプのインクジ
ェット記録用紙を得た。このときのキャスト塗工層の塗
工量は固形分重量で、2g/m2 であった。
にして光沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。 [下塗り層用塗工液](固形分濃度18%、部は固形分
重量部を示す) 合成シリカ(ファインシールX−60;トクヤマ製)8
0部、ゼオライト(トヨビルダー;トーソー製)20
部、シリル変性ポリビニルアルコール(R1130;ク
ラレ製)20部、ガラス転移点75℃のスチレン−2メ
チルヘキシルアクリレート共重合体と粒子径30nmの
コロイダルシリカとの複合体エマルジョン(共重合体と
コロイダルシリカは重量比で40:60、エマルジョン
の粒子径は80nm)40部、蛍光染料(Whitex
BPSH;住友化学製) 2部、ジアリルジメチルアン
モニウムクロライド−アクリルアミド共重合体(カチオ
ン性化合物:日東紡績社製、商品名;PAS−J−8
1)10部。
リカ微細粒子をAからBに変更した以外は、実施例1と
同様にして光沢タイプのインクジェット記録用紙を得
た。
下記のものを用いた以外は、実施例1と同様にして光沢
タイプのインクジェット記録用紙を得た。 [下塗り層用塗工液](固形分濃度17%、部は固形分
重量部を示す。) 合成シリカ(ファインシールX−60;トクヤマ製、平
均二次粒子径6.0μm、一次粒子径15nm) 80
部、ゼオライト(トヨビルダー;トーソー製)20部、
シリル変性ポリビニルアルコール(R1130;クラレ
製) 20部、ガラス転移点75℃のスチレン−2メチ
ルヘキシルアクリレート共重合体と粒子径30nmのコ
ロイダルシリカとの複合体エマルジョン(共重合体とコ
ロイダルシリカは重量比で40:60、エマルジョンの
粒子径は80nm)40部、蛍光染料(WhitexB
PSH;住友化学製)2部、ジアリルジメチルアンモニ
ウムクロライド−アクリルアミド共重合体(カチオン性
化合物:日東紡績社製、商品名;PAS−J−81)1
0部。
12%、部は固形分重量部を示す。) シリカ微細粒子A100部、シリル変性ポリビニルアル
コール(R1130;クラレ製)20部、離型剤(レシ
チン)2部。
施例1と同様にし光沢タイプのインクジェット記録用紙
を得た。 [下塗り層用塗工液](固形分濃度17%、部は固形分
重量部を示す。) 合成シリカ(ファインシールX−60;トクヤマ製、平
均二次粒子径6.0μm、一次粒子径15nm) 80
部、ゼオライト(トヨビルダー;トーソー製)20部、
シリル変性ポリビニルアルコール(R1130;クラレ
製)20部、蛍光染料(WhitexBPSH;住友化
学製)2部。
に直接(下塗り層を設けず)、エアーナイフコーターで
塗工し、冷風で20秒乾燥し半乾燥状態にした後(塗工
層絶乾量に対する水分率150%)、表面温度が100
℃の鏡面ドラムに圧接し、乾燥後離型させ、光沢タイプ
のインクジェット記録用紙を得た。この時のキャスト層
の塗工量は10g/m2 であった。 比較例1 実施例1で用いた光沢層用塗工液において、シリカ微細
粒子をAからCに変更した以外は、実施例1と同様にし
て光沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。
のキャスト塗工層用塗工液を塗工した後、直ちに表面温
度が85℃の鏡面ドラムに圧接し、乾燥後離型させ、光
沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。このときの
キャスト塗工層の塗工量は固形分重量で、6g/m2 で
あった。 [キャスト塗工層用塗工組成物](固形分濃度25%、
部は固形分重量部。) ガラス転移点75℃のスチレン−2メチルヘキシルアク
リレート共重合体と粒子径30nmのコロイダルシリカ
(一次粒子の分散体であり凝集していない)との複合体
エマルジョン(共重合体とコロイダルシリカは、重量比
で40:60、エマルジョンの粒子径は80nm)10
0部、増粘・分散剤(アルキルビニルエーテル・マレイ
ン酸誘導体共重合体)5部、離型剤(レシチン)3部。
ャスト塗工層なし)。 比較例4 実施例3において下塗り層まで設けたものを用いた(キ
ャスト塗工層なし)。 比較例5 紙基材をそのまま用いた。
用紙のインクジェット記録適性、白紙光沢を表1にまと
めて示した。なお、上記の評価については下記の如き方
法で評価を行った。 [インクジェット記録適性]インクジェットプリンター
BJC600J(キヤノン(株)製)を用いて印字を行
なった。 (ベタ印字部の均一性)シアンインクとマゼンタインク
の2色混合のベタ印字部の印字ムラ(濃淡ムラ)を目視
にて評価した。 ○:印字ムラは全くなく優れたレベル。 ○−:印字ムラは殆どなく良好なレベル。 △:印字ムラがあり、実用上やや問題となるレベル。 ×:印字ムラが著しく、実用上重大な問題となるレベ
ル。 (インクの乾燥性)シアンインクとマゼンタインクの2
色混合のベタ印字部につきインクの乾燥性を評価した。 ○:印字直後に指で触れてもまったく汚れない。 ×:印字直後に指で触れると汚れる。 (インクジェット記録後の印字濃度)黒ベタ印字部分の
印字濃度をマクベスRD−914で測定。
紙部の75°光沢を測定した。 〔目視外観〕光沢感、平滑感を目視により評価 ◎:極めて優れる。 ○:優れる。 △:やや劣る。 ×:劣る。
価 5:極めて優れる。 4:優れる。 3:普通。 2:やや劣る。 1:劣る。
合」前記したシリカ微細粒子Aとカチオン性化合物を混
合する際は、両者を混合分散後、さらに圧力式ホモジナ
イザー(SMT社製、商品名:超高圧式ホモジナイザー
GM−1)を用いて粉砕し(加圧500kg/c
m2 )、分散液中のシリカの平均2次粒子径が、もとの
シリカ微細粒子の平均2次粒子径になるまで処理した
(一次粒子径は15nmのまま)。
g/m2 になるように、エアーナイフコーターで塗工、
乾燥した。次に、下記光沢層用塗工液を、上記の下塗り
層上にエアーナイフコーターで塗工し、冷風で20秒乾
燥し半乾燥状態にした後(塗工層絶乾量に対する水分率
150%)、表面温度が90℃の鏡面ドラムに圧接し、
乾燥後、離型させ、光沢タイプのインクジェット記録用
紙を得た。このときの光沢層の塗工量は固形分重量で、
4g/m2 であった。 [下塗り層用塗工液](固形分濃度17%、部は固形分
重量部を示す。) 合成非晶質シリカ(ファインシールX−45;トクヤマ
製、平均二次粒子径4.5μm、一次粒子径15nm)
80部、ゼオライト(トヨビルダー;トーソー製、平均
粒子径1.5μm)20部、シリル変性ポリビニルアル
コール(R1130;クラレ製)20部、ガラス転移点
75℃のスチレン−2メチルヘキシルアクリレート共重
合体と粒子径30nmのコロイダルシリカとの複合体エ
マルジョン(共重合体とコロイダルシリカは重量比で4
0:60、エマルジョンの粒子径は80nm)40部、
蛍光染料(WhitexBPSH;住友化学製)2部。
部は固形分重量部を示す) シリカ微細粒子A100部、ジアリルジメチルアンモニ
ウムクロライド−アクリルアミド共重合体(カチオン性
化合物:日東紡績社製、商品名;PAS−J−81)1
0部、カチオン性水性ウレタン樹脂(F−8564D;
第一工業製薬製、Tg=73℃)25部、ステアリン酸
アミド5部
えて、ファインシールX−37(トクヤマ製、平均二次
粒子径2.5μm、一次粒子径15nm)を使用した以
外は、実施例8と同様にして光沢タイプのインクジェッ
ト記録用紙を得た。
えて、ファインシールX−12(トクヤマ製、平均二次
粒子径12.5μm、一次粒子径15nm)を使用した
以外は、実施例8と同様にして光沢タイプのインクジェ
ット記録用紙を得た。
えて、ファインシールF−80(トクヤマ製、平均二次
粒子径1.5μm、一次粒子径15nm)を使用した以
外は、実施例8と同様にして光沢タイプのインクジェッ
ト記録用紙を得た。
用紙のインクジェット記録適性、白紙光沢を表2にまと
めて示した。なお、上記の評価については下記の如き方
法で評価を行った。 [インクジェット記録適性]インクジェットプリンター
BJC600J(キヤノン(株)製)を用いて印字を行
なった。 (ベタ印字部の均一性)シアンインクとマゼンタインク
の2色混合のベタ印字部の印字ムラ(濃淡ムラ)を目視
にて評価した。 ○:印字ムラは見られず良好なレベル。 △:印字ムラがややあり、実用上やや問題となるレベ
ル。 ×:印字ムラが著しく、実用上重大な問題となるレベ
ル。
のベタ印字部を境界を接して印字させた時のにじみの程
度を目視にて評価した。 ◎:にじみは見られず良好なレベル。 ○:にじみはわずかに見られるが実用上問題のないレベ
ル。 △:にじみが目立ち、実用上問題となるレベル。 ×:にじみが著しく、実用上重大な問題となるレベル。 (インクの乾燥性)シアンインクとマゼンタインクの2
色混合のベタ印字部につきインクの乾燥性を評価した。 ○:印字直後に指で触れてもまったく汚れない。 △:印字直後に指で触れると少し汚れるが実用上問題な
い。 ×:印字直後に指で触れると汚れが著しい。 (インクジェット記録後の印字濃度)黒ベタ印字部分の
印字濃度をマクベスRD−914で測定。
紙部の75°光沢を測定した。 〔外観〕光沢ムラやざらつき等の表面の荒れ状態を目視
により評価 ◎:極めて優れる。 ○:優れる。 △:やや劣るが実用上問題ない。 ×:極めて劣る。
に優れ、印字濃度、記録画質、ベタ均一性等のインクジ
ェット記録適性に優れたインクジェット記録用紙であっ
た。
Claims (11)
- 【請求項1】基材にキャスト塗工層を設けたインクジェ
ット記録用紙において、キャスト塗工層が、1次粒子の
平均粒子径が3nm以上40nm以下で、2次粒子の平
均粒子径が10nm以上400nm以下であるシリカ微
細粒子を含有することを特徴とするインクジェット記録
用紙。 - 【請求項2】基材に顔料および接着剤を含有する下塗り
層を少なくとも1層設け、さらに該下塗り層上にキャス
ト塗工層を設けた請求項1記載のインクジェット記録用
紙。 - 【請求項3】キャスト塗工層が、カチオン性化合物を含
有することを特徴とする請求項1または2記載のインク
ジェット記録用紙。 - 【請求項4】下塗り層が、カチオン性化合物を含有せ
ず、キャスト塗工層が、カチオン性化合物を含有するこ
とを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録用
紙。 - 【請求項5】キャスト塗工層が、基材に若しくは基材に
設けた下塗り層に、キャスト塗工層用塗工液を塗工し、
その塗工層が湿潤状態にある間に、または乾燥後再湿潤
した後に、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上
げてなる請求項1、2、3または4記載のインクジェッ
ト記録用紙。 - 【請求項6】下塗り層の顔料が、非晶質シリカ、アルミ
ナ、ゼオライトの少なくとも一種を含有することを特徴
とする請求項2、3、4または5記載のインクジェット
記録用紙。 - 【請求項7】下塗り層が、エチレン性不飽和結合を有す
るモノマーを重合させてなる重合体樹脂とコロイダルシ
リカとの複合体を含有することを特徴とする請求項1、
2、3、4、5または6記載のインクジェット記録用
紙。 - 【請求項8】下塗り層の顔料が平均二次粒子径が2μm
〜8μmの無定形シリカ粒子を含有することを特徴とす
る請求項2、4、5、6、または7記載のインクジェッ
ト記録用紙。 - 【請求項9】キャスト塗工層に含有される、1次粒子の
平均粒子径が3nm以上40nm以下で、2次粒子の平
均粒子径が10nm以上400nm以下であるシリカ微
細粒子の2次粒子の平均粒径が10nm以上300nm
以下である請求項1記載のインクジェット記録用紙。 - 【請求項10】基材にキャスト塗工層を設けたインクジェ
ット記録用紙の製造方法において、基材上にまたは基材
に設けた下塗り層に、キャスト塗工層用塗工液を塗工し
半乾燥した後、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して
仕上げるものであり、且つ該キャスト塗工層中の顔料が
1次粒子の平均粒子径が3nm以上40nm以下で、2
次粒子の平均粒子径が10nm以上400nm以下であ
るシリカ微細粒子を含有することを特徴とするインクジ
ェット記録用紙の製造方法。 - 【請求項11】半乾燥したキャスト塗工層用塗工液が、固
形分100重量部に対し水分を20〜400重量部含む
請求項10記載の製造方法。
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JP13153298A JP3711747B2 (ja) | 1997-05-22 | 1998-05-14 | インクジェット記録用紙及びその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001010222A (ja) * | 1999-04-30 | 2001-01-16 | Felix Schoeller Jr Foto & Spezialpapiere Gmbh & Co Kg | 顔料層を含むインクジェット記録材料 |
JP2001150798A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-05 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | インクジェット記録シート |
JP2013184293A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-19 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | 空隙型インクジェット記録用光沢媒体の製造方法 |
-
1998
- 1998-05-14 JP JP13153298A patent/JP3711747B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001150798A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-05 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | インクジェット記録シート |
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