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JPH11326493A - レーダービデオ伝送装置、デジタル送信装置及び受信装置 - Google Patents

レーダービデオ伝送装置、デジタル送信装置及び受信装置

Info

Publication number
JPH11326493A
JPH11326493A JP10129830A JP12983098A JPH11326493A JP H11326493 A JPH11326493 A JP H11326493A JP 10129830 A JP10129830 A JP 10129830A JP 12983098 A JP12983098 A JP 12983098A JP H11326493 A JPH11326493 A JP H11326493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
signal
noise
clutter
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10129830A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Mukoyama
徹 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP10129830A priority Critical patent/JPH11326493A/ja
Publication of JPH11326493A publication Critical patent/JPH11326493A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/003Transmission of data between radar, sonar or lidar systems and remote stations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】伝送効率を向上し回線維持費の削減し性能向
上、小型・軽量化、高速化、低消費電力化、高集積化、
回路・装置構成簡易化やセキュリティ向上を図るととも
に、信頼性向上、操作性向上、生産性向上、保守性向
上、資源の再利用性を図るこのできるレーダービデオ伝
送装置、デジタル送信装置及び受信装置を提供する。 【解決手段】レーダービデオに含まれる航空機信号、ノ
イズ信号及びクラッタ信号の内、高品質(分解能)が要
求される信号は、レーダービデオを航空機信号、ノイズ
信号及びクラッタ信号に各々分離し、ノイズ信号及びク
ラッタ信号部分のデータ量を圧縮し、伝送容量低減をお
こなう。ノイズ信号は、分解能を落とし且つ元もと低振
幅のため上位ビットに無駄があり、その冗長要素を圧
縮、クラッタ信号は、分解能を落とし且つリアルタイム
伝送をおこなわずクラッタの動きに合わせて信号を更新
できるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーダービデオを
遠隔地の航空管制所等に伝送する装置に関し、特に低伝
送容量回線によるデジタル伝送機能を有したレーダービ
デオ伝送装置、デジタル送信装置及び受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーダービデオをデジタル回線で伝送す
る場合、アナログ信号のまま同軸線または光ケーブルで
遠隔地へ伝送していた。しかしながら、回線のデジタル
化の趨勢により、レーダービデオもデジタル回線で伝送
する必要がでてきた。
【0003】この場合、レーダービデオをアナログ伝送
時と同品質の伝送をおこなうため、遠隔地で利用するシ
ステムに必要なサンプリングクロック周波数及び振幅ビ
ット数でA/D変換してデジタル伝送する必要がある。
航空路監視レーダーを例にした場合、そのデジタル回線
の必要容量は、約5Mbpsである。
【0004】TV画像等は、デジタル圧縮方式が多種発
明されているが、レーダービデオの場合、信号の発生タ
イミング、レベル、発生周期入出力インターフェース及
び相関性等の信号の根本的な性質が異なるため、TV画
像圧縮ではデータ圧縮が不可能である。また、レーダー
ビデオは、表示のみではなくビデオに存在するターゲッ
ト検出(航空機位置検出)等の他コンピュータ情報処理
に利用されるため、TV画像の圧縮方式による人間の視
覚特性による圧縮では品質が劣化し、利用に耐えない。
【0005】このため、レーダービデオの性質に従っ
た、新しい方式が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】問題点は、レーダービ
デオをデジタル回線で伝送する場合、伝送容量が膨大で
あるため回線使用料の維持費がかかりすぎる。その理由
を以下に説明する。伝送するレーダービデオの概要を図
−12に示す。
【0007】レーダービデオを遠隔地へデジタル伝送す
る場合は、図−12のスイープ信号(表示点(レーダ
ー)を中心にして放射状に走査する)単位でA/D変換
をおこないデジタル信号として伝送する必要がある。表
示装置上の1画面はこのスイープが数千本走査している
ものである。スイープの本数は、レーダーの送信トリガ
繰り返し周波数(一般的にPRFという)とレーダー空
中線の1回転の回転数で決まるものであり、例えばPR
Fが300pps(一秒間に300パルス送信するとい
うこと)、アンテナが10秒で1回転する場合のスイー
プ数は、300pps×10s= 3000本となる。
【0008】この1スイープの信号をデジタル化してリ
アルタイムで伝送する場合の必要な伝送回線容量は容易
に計算で求められる。以下に計算式を示す。但し、一例
であり距離分解能及びビデオ振幅ビット及び覆域により
任意に算出される。
【0009】ここでは、次の前提条件を設定し算出した
ものである。 算出条件 覆域:200NM,距離分解能(サンプリングクロック
周波数と同義):1/10NM, ビデオ振幅ビット数:8ビット この場合、1スイープ分をデジタル化した場合のデータ
量は、(覆域÷距離分解能×ビデオ振幅ビット数)で求
められるので、レーダービデオをリアルタイム伝送する
場合は、1回転中のスイープ本数を乗算してアンテナ回
転時間で除算することで求められる。具体的に数値を当
てはめると以下となる。
【0010】レーダービデオ伝送容量=(200NM÷
1/10NM×8ビット)×3000本÷10秒= 4.
8Mbps この様に、最低でも4.8Mbpsの回線容量が必要で
あり、音声回線(64kbps)の75回線分相当必要
となる。維持費として1種類のレーダービデオ伝送用回
線毎に75回線分の電話回線維持費と同額必要であるた
め膨大であることが明確である。
【0011】本発明は、この回線維持費を最小にするこ
とを目的とした装置である。上記の計算で示したパラメ
ータの内、距離分解能及びビデオ振幅ビット数及び伝送
時間は、全て対象が航空機であるために遠隔地で使用す
るシステムの要件により定まるものである。しかしなが
ら、レーダービデオは、図−12示すように航空機信号
(ターゲット信号と称す)のみではなく受信機ノイズ信
号及びクラッタ信号も含まれている。 ノイズ信号は、
ダイナミックレンジ(S/N比)を大きくする必要があ
るため振幅は、ターゲット信号に比べ低く設定される。
【0012】例えば、ターゲット信号が最大2Vの場
合、ノイズ信号は約0.3Vに設定される。また距離分
解能も航空機ほど精密にする必要がない。クラッタ信号
も振幅はターゲット信号と同程度で発生するが、距離分
解能に航空機と同等の精密さは要求されず、且つ移動量
は格段に緩慢(グランドクラッタは移動量0であるが、
ウェザークラッタはゆっくり移動することを示す)であ
るため信号の更新は航空機と同様である必要性が無い。
【0013】すなはち、上記計算式で示される様な伝送
容量には、以下の冗長部分があることが判明する。ノイ
ズの振幅ビットに於いて、その振幅分布特性より上位ビ
ットは常に0であるにもかかわらず航空機と同様のビッ
ト数で伝送していた。ノイズ及びクラッタの距離分解能
は、必要以上に細かすぎるため、不要なデータが存在し
ている。
【0014】クラッタは移動量が緩慢であるにもかかわ
らず早い周期で画面を更新している(航空機のビデオと
同一更新周期)。また、ターゲット信号の全体の占める
割合を計算すると以下の式で計算できる。図−12に示
す航空機部分のビデオのデータ量を、以下に計算で求め
る。
【0015】航空機からの反射信号の幅は、レーダーの
ビーム幅により決まり、おおよそ30ヒット位得られ
る。つまり同一航空機の反射信号は、表示上で、ある位
置に30スイープ分の広がりで表示される。更にビデオ
のブリップの太さ(奥行き)は、レーダーの送信パルス
幅分または2倍程度分の広がりであり、距離分解能は送
信パルス幅の1/2程度に設定されるのが通常であるた
め、このクロックでA/D変換した場合、1機の航空機
に対し8ビットのA/D変換データは最大4個くらい発
生することとなる。
【0016】以上より、1機の航空機のデータ量は、8
ビット×4個×30ヒット=960ビット程度と求めら
れる。仮に1画面中に400機航空機が存在した場合の
データを伝送した場合の伝送容量は、960ビット×4
00機÷10秒=38.4kbpsとなり、全体の伝送
容量4.8Mbpsに比較して、0.8%程度である。
【0017】航空機のデータ量は、上記より約40kb
psとして求められた。これらより、レーダービデオ
の、その他の成分であるノイズ信号及びクラッタ信号の
データ容量は、4.8Mbps−40kbps=4.7
6Mbpsとなり、全データ容量の、ほとんどを構成し
ていることが解る。このため、1%程度の信号(航空機
信号のみ)のために高精度性が必要無い信号をも同じ精
度性を持って伝送していることによる4.8Mbpsの
容量であることが判明した。
【0018】本発明は、ノイズ信号及びクラッタ信号の
性質に着目し、もともと過剰な品質を有するこれらの信
号のデータ量の冗長部分を削除することによる低伝送容
量化を実現するものであって、同時に伝送効率を向上
し、回線維持費の削減と、その他に性能向上、小型・軽
量化、高速化、低消費電力化、高集積化、回路・装置構
成簡易化やセキュリティ向上を図るとともに、信頼性向
上、操作性向上、生産性向上、保守性向上、資源の再利
用性を図るこのできるレーダービデオ伝送装置、デジタ
ル送信装置及び受信装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーダービ
デオ伝送装置、デジタル送信装置及び受信装置では、上
記の目的を達成するため、レーダービデオの、低伝送容
量のデジタル伝送装置に於いて、送信側を、レーダービ
デオからクラッタ信号のみを抽出するスキャン積分手段
と、レーダービデオからクラッタ信号部分を差分して航
空機信号とノイズ信号のみの信号を生成するビデオ差分
手段と、その差分信号から航空機信号とノイズ信号を分
離するターゲット/ノイズ分離手段と、分離したターゲ
ット信号から方位情報と振幅情報を抽出しターゲットデ
ータを生成するターゲットデータ生成手段と、同じく分
離したノイズ信号よりレンジビンデータを間引きしてデ
ータ数を削減するノイズデータレンジビン間引き手段
と、そのノイズ信号の上位ビットを削除し、下位ビット
のみ出力するノイズデータ上位ビット間引き手段と、上
記出力のノイズデータに方位情報を付加して、ノイズデ
ータを生成するノイズデータ生成手段と、クラッタ信号
より上述ノイズ信号のレンジビン間引きと同様の作用に
よりクラッタ信号のデータ数を削減するクラッタデータ
レンジビン間引き手段と、そのクラッタデータを、1ス
キャン分記憶し、その1スキャン分のデータを分割出力
するクラッタデータセクタ分割手段と、クラッタ信号に
方位情報を付加してクラッタデータを生成し出力するク
ラッタデータ生成手段と、前記ターゲットデータ、ノイ
ズデータ及びクラッタデータを同一方位の信号毎に多重
化して送信するビデオ多重化手段とで構成するととも
に、受信側を、受信したデータより、ターゲットデー
タ、ノイズデータ及びクラッタデータに分離するビデオ
分離手段と、ターゲットデータを一時バッファするター
ゲットデータバッファメモリと、タ―ゲットデータから
距離情報と振幅情報を解読し、ターゲット信号を再生す
るターゲット信号再生手段と、ノイズデータを一時バッ
ファするノイズデータバッファメモリと、ノイズデータ
にレンジビンを補間し、間引いた前のレンジビン数に戻
すノイズデータレンジビン再生手段と、上位ビットを一
律付加し、振幅ビット数をA/D変換の状態に戻すノイ
ズデータレンジビン再生手段と、分割して伝送されるク
ラッタデータを、その方位情報に従って順次記憶するク
ラッタデータセクタ合成メモリと、削減したレンジビン
を補間し、間引いた前のレンジビン数に戻すクラッタデ
―タレンジビン再生手段と、再生したスイープ単位のタ
ーゲット信号、ノイズ信号及びクラッタ信号を非加算合
成し、元のレーダービデオを再生して出力するレーダー
ビデオ合成手段とで構成する。
【0020】また、D/A変換手段を更に有し、前記レ
ーダービデオ合成手段の出力を前記D/A変換手段に入
力し、アナログ信号として外部へ出力することができる
ように構成する。また、レーダービデオの、低伝送容量
のデジタル送信装置であって、レーダービデオからクラ
ッタ信号のみを抽出するスキャン積分手段と、レーダー
ビデオからクラッタ信号部分を差分して航空機信号とノ
イズ信号のみの信号を生成するビデオ差分手段と、その
差分信号から航空機信号とノイズ信号を分離するターゲ
ット/ノイズ分離手段と、分離したターゲット信号から
方位情報と振幅情報を抽出しターゲットデータを生成す
るターゲットデータ生成手段と、同じく分離したノイズ
信号よりレンジビンデータを間引きしてデータ数を削減
するノイズデータレンジビン間引き手段と、そのノイズ
信号の上位ビットを削除し、下位ビットのみ出力するノ
イズデータ上位ビット間引き手段と、上記出力のノイズ
データに方位情報を付加して、ノイズデータを生成する
ノイズデータ生成手段と、クラッタ信号より上述ノイズ
信号のレンジビン間引きと同様の作用によりクラッタ信
号のデータ数を削減するクラッタデータレンジビン間引
き手段と、そのクラッタデータを、1スキャン分記憶
し、その1スキャン分のデータを分割出力するクラッタ
データセクタ分割手段と、クラッタ信号に方位情報を付
加してクラッタデータを生成し出力するクラッタデータ
生成手段と、前記ターゲットデータ、ノイズデータ及び
クラッタデータを同一方位の信号毎に多重化して送信す
るビデオ多重化手段と、で構成する。
【0021】また、レーダービデオの、低伝送容量のデ
ジタル受信装置であって、受信したデータより、ターゲ
ットデータ、ノイズデータ及びクラッタデータに分離す
るビデオ分離手段と、ターゲットデータを一時バッファ
するターゲットデータバッファメモリと、タ―ゲットデ
ータから距離情報と振幅情報を解読し、ターゲット信号
を再生するターゲット信号再生手段と、ノイズデータを
一時バッファするノイズデータバッファメモリと、ノイ
ズデータにレンジビンを補間し、間引いた前のレンジビ
ン数に戻すノイズデータレンジビン再生手段と、上位ビ
ットを一律付加し、振幅ビット数をA/D変換の状態に
戻すノイズデータレンジビン再生手段と、分割して伝送
されるクラッタデータを、その方位情報に従って順次記
憶するクラッタデータセクタ合成メモリと、削減したレ
ンジビンを補間し、間引いた前のレンジビン数に戻すク
ラッタデ―タレンジビン再生手段と、再生したスイープ
単位のターゲット信号、ノイズ信号及びクラッタ信号を
非加算合成し、元のレーダービデオを再生して出力する
レーダービデオ合成手段とで構成する。
【0022】上記の構成により、ノイズ信号は、一度A
/D変換手段によりサンプリングしたノイズデータを間
引き(サンプリングクロックの分解能を落とたことと同
一処理である)し、且つ低振幅によるA/D変換の振幅
ビットの上位(常に上位ビットは0に固定される性質が
ノイズにはあるため)より、ノイズ信号のデータ量を削
減し、クラッタ信号は、同様の間引き処理によるデータ
量の削減及び動きが航空機に比較し格段に緩慢(グラン
ドクラッタは移動量が0であるが、ウェザークラッタが
緩慢ながら移動することを示す)であるため、信号の更
新時間(1表示画面の更新時間を示す)を移動量に併せ
て遅くし、伝送データ内に占めるクラッタ信号の割合を
低減することによりデータ伝送容量を低減することによ
り、低伝送容量を実現している。
【0023】
【発明の実施の形態】図−1の構成を参照して、本発明
に係るレーダービデオ伝送装置、デジタル送信装置及び
受信装置の基本的な作用を説明する。レーダービデオを
A/D変換手段でデジタル信号に変換したあと、「スキ
ャン積分手段(1)」と「ビデオ差分手段(2)」に入
力する。
【0024】「スキャン積分手段(1)」では、図−2
(a)及び(b)に示す同一方位のスイープ信号を数ス
キャン分加算し、図−2(c)の信号を生成する。この
加算信号(図−2(c))を加算したスキャン数で除算
し、図−2(d)の平均化信号を生成する。この平均化
信号にスレッシュホールドレベル(図−2(e))を設
定し、スレッシューホールドレベル以上のクラッタ信号
のみ抽出する。
【0025】この時の信号が図−2(f)としてスイー
プ毎に生成され、クラッタ信号(21)として出力され
る。「ビデオ差分手段(2)」は、A/D変換出力のス
イープ信号(図−3(a))に対し、スキャン積分手段
(1)出力のクラッタ信号(21)(図−3(b))と
の差分をとり、図−3(c)に示す差分信号(22)を
出力する。
【0026】差分信号(22)には、ノイズ信号とター
ゲット信号のみとなる。「ターゲット/ノイズ分離手段
(3)」は、差分信号(22)に対し、図−3(d)に
示すスレッシュホールドレベルを設定し、そのレベル以
上のターゲット信号(図−3(e))とレベル未満のノ
イズ信号(図−3(f))に分離し、それらターゲット
信号(23)とノイズ信号(24)を出力する。
【0027】「ターゲットデータ生成手段(4)」は、
ターゲット信号(23)(図−4(a))に対し、利用
者要求の分解能を有するクロックでターゲット信号の距
離を算出し、図−4(c)に示す様なターゲットデータ
(25)を生成し出力する。「ノイズデータレンジビン
間引き手段(5)」は、図−3(f)のノイズ信号(2
4)に対し、データ量の削減をおこなう。
【0028】これは、A/D変換は、利用者要求の精度
を有する距離分解能でサンプリングした結果のノイズ信
号(図−3(f))に対し、図−5に示すレンジビン間
引き概念の様に、一定間隔でデータ抽出していく。図−
5の例の場合、図−5(a)のA/D変換データに対
し、図−5(b)にて1データ飛び越し間隔で抽出した
ものある。
【0029】この作用によりデータ量が1/2になる。
抽出したノイズデータ(26)は、「ノイズデータ上位
ビット間引き手段(6)」にて、一律上位ビットを削除
し下位ビットのみを出力する。上位ビット間引きとは、
以下の作用である。2Vを4ビットでA/D変換した場
合、0.5V未満のノイズは、以下の4パターンのいず
れかで表される。
【0030】 振幅0Vの場合 :(MSB)0000(LSB) 振幅0.125Vの場合:(MSB)0001(LSB) 振幅0.25Vの場合 :(MSB)0010(LSB) 振幅0.375Vの場合:(MSB)0011(LSB) 振幅0.50Vの場合 :(MSB)0100(LSB) ノイズは、0.5V未満に必ず設定されるため、000
0,0001,0010,0011のいずれかのビット
で表され、この場合、上位2ビットは、00で一定であ
るため、この部分を削除し、結果下位2ビットのみ出力
する。
【0031】これは、上位2ビットは既知のため、受信
側で下位2ビットに対して上位2ビットを一律00で付
加して4ビットデータが再生できることを示す。下位ビ
ットのみのノイズ信号は、「ノイズデータ生成手段
(7)」で、スイープ単位でまとめられ、方位情報を付
加してノイズデータとして出力する。スキャン積分手段
(1)から出力されたクラッタ信号(21)(図−2
(f))は、「クラッタデータレンジビン間引き手段
(8)」で、先に述べたノイズ信号の場合と同様の作用
でデータ量を低減し出力される。図−5に作用の説明を
示す。
【0032】間引かれたクラッタ信号は、「クラッタデ
ータセクタ分割手段(9)」にて一旦記憶される。「ク
ラッタデータセクタ分割手段(9)」では、内部メモリ
を有し、図−6に示すように表示画面を方位信号に基づ
いて等角度間隔でセクタ分割し、そのセクタに一致した
方位のクラッタ信号を順次記憶していく。
【0033】例えば、方位信号が、空中線1回転(36
0度回転)で4096パルス出力されるようなシステム
の場合、4096分割したセクタメモリを有し、クラッ
タ信号をその信号の方位と一致したセクタエリアのメモ
リに記憶する。メモリからの呼び出しタイミングは、空
中線から出力される方位基準信号(空中線が磁北を向い
たタイミングで1パルス出力される信号を示し、ARP
と称する。)が入力された時に、数セクタ分のみのクラ
ッタ信号を出力する。
【0034】次の回転時にARPが入力した場合、異な
るセクタのクラッタ信号を、1セクタ分出力する。これ
を順次繰り返し作用する。図−7に、その作用の概念を
示す。「クラッタデータ生成手段(10)」では、セク
タ番号を付加して、クラッタデータを生成し出力する。
【0035】「ビデオ多重化手段(11)」では、以上
のように生成したターゲットデータ、ノイズデータ及び
クラッタデータを、スイープ単位で多重化して送信す
る。図−8に伝送概念を示す。尚、クラッタデータは、
先に述べた様に図−7に示すタイミングでスキャン毎に
順次出力されるため、伝送フォーマット上は、図−8に
示すように伝送されるべきクラッタ信号の方位に一致し
たスイープ信号送信時、ノイズデータ及びターゲットデ
ータにクラッタデータが多重化されることとなる。
【0036】受信側では、図−8の作用で伝送されてき
たビデオ多重化データを「ビデオ分離手段(12)」で
受信し、ターゲットデータ、ノイズデータ及びクラッタ
データに分離して、各々出力する。ターゲットデータ
は、「ターゲットバッファメモリ(13)」で、一旦記
憶される。
【0037】「ターゲットバッファメモリ(13)」よ
り出力されたターゲットデータは、「ターゲット信号再
生手段(14)」にてデータの距離情報を」解読し(図
−4(d))、レンジクロックにより算出された位置に
ターゲット信号を再生して、図−4(e)に示すスイー
プ単位のターゲット信号(27)(図−10(c))を
出力する。
【0038】ノイズデータは、「ノイズデータバッファ
メモリ(15)」にて一旦保持されたのち、「ノイズデ
ータレンジビン再生手段(16)」にて、図−5(c)
の様な間引かれたノイズデータを、図−5(d)で示す
ような間引き分補間し、データ量を間引き前に合わせ
る。レンジビンデータが補間されたノイズデータ(2
8)は、「ノイズデータ上位ビット付加手段(17)」
にて、削除されたビット数分の上位ビットを0のデ―タ
形式で付加し、ノイズデータの振幅ビット数を一律再生
して、スイープ単位でノイズ信号(29)を再生し出力
する。
【0039】レンジビンの補間は、図−5の様な作用を
する。但し、図−5は、1データ飛び越しで間引いた場
合を示しているため、受信側の補間は、各々のデータを
2倍にして全体のデータ量を元に戻す。クラッタデータ
は、「クラッタデータセクタ合成メモリ(18)」に、
クラッタデータと同一方位のセクタメモリに記憶され
る。
【0040】クラッタデータは、スキャン毎に順次伝送
されてくるため、セクタメモリに記憶されるデータが順
次増加する作用である。図−9に作用の概念を示す。例
えば、4096セクタ分割した場合で1スキャンで1セ
クタ分のみ伝送する様な場合、1画面が受信側で完成す
るのは4096スキャン後である。クラッタデータセク
タ合成メモリ(18)は、データを保持しつつ、クラッ
タデータを出力する。
【0041】出力されたクラッタデータは、「クラッタ
データレンジビン再生手段(19)」にて、先に述べた
ノイズ信号のレンジビン再生作用と同じ作用でデータ量
の再生がなされる。作用の概要は、図−5と同様であ
る。各々再生したターゲット信号(27)(図−10
(c))、ノイズ信号(29)(図−10(b))及び
クラッタ信号(30)(図−10(a))は、「レーダ
ービデオ合成手段(20)」にて、各々非加算合成さ
れ、レーダービデオ(31)(図−10(d))が再生
され、D/A変換手段を介して、アナログ信号として外
部へ出力される。
【0042】次に、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明の
実施の形態は、図−11の構成となる。ビデオを送信す
る側と受信する側に分かれて構成され、送信側と受信替
側をデジタル回線で結ばれることとなる。まず、送信側
について構成を説明する。
【0043】送信側は、レーダーシステムから出力され
たアナログ信号のレーダービデオをデジタル信号に変換
するA/D変換回路と、そのデジタル信号のレーダービ
デオを数スキャン毎に積分し、1スキャン分の平均化ビ
デオを生成し、そのビデオからクラッタデータのみを検
出抽出する「スキャン積分回路1」と、A/D変換回路
出力のレーダービデオと、スキャン積分回路1から出力
されるクラッタデータとの差分をおこない、航空機及び
ノイズ信号のみのビデオ信号を生成し出力する「ビデオ
差分回路2」と、航空機及びノイズ信号からなる差分ビ
デオからスレッシュホールドレベルにより航空機信号
(ターゲット信号と記す)とノイズ信号に分離し、各々
出力する「ターゲット/ノイズ分離回路3」と、分離し
たターゲット信号、レーダー基準距離(0NM地点)か
らの距離をレンジクロックでサンプリングして求めた距
離情報に、ターゲット信号の振幅ビットを4クロック分
付加して、1機毎にターゲットデータを生成し出力する
「ターゲットデータ生成回路4」と、同じく分離したノ
イズ信号をレンジビン間引きしてデータ量を圧縮し、間
引きしたデータを出力する「ノイズデータレンジビン間
引き回路5」と、そのノイズデータの上位ビットを一律
削除して下位ビットのみとし出力する「ノイズデータ上
位ビット間引き回路6」と、スイープ単位でまとめ、方
位情報を付加してノイズデータを生成し出力する「ノイ
ズデータ生成回路7」と、スキャン積分回路1から出力
されたクラッタ信号に対し、ノイズ信号と同様の作用で
レンジビン間引きをおこない、データ量を圧縮したクラ
ッタ信号を出力する「クラッタデータレンジビン間引き
回路8」と、そのクラッタ信号を、1表示画面を等角度
間隔でセクタ分割し、そのセクタ数と同一数記憶エリア
を有し、1スキャン分記憶する「クラッタデータセクタ
分割回路9」と、クラッタデータセクタ分割回路9から
出力されたスイープ単位のクラッタ信号に方位情報を付
加してクラッタデータを生成し出力する「クラッタデー
タ生成回路10」と、ターゲットデータ、ノイズデータ
及びクラッタデータを同一方位のスイープ単位で多重化
し、レーダービデオデータを生成してデジタル回線へ出
力する「ビデオ多重化回路11」とを有する。
【0044】受信側は、多重化されたレーダービデオデ
ータからターゲットデータ、ノイズデータ及びクラッタ
データを分離して、各々出力する「ビデオ分離回路1
2」と、ターゲットデータを一旦バッファする「ターゲ
ットデータバッファメモリ13」と、ターゲットデータ
から距離情報と振幅情報を解読/分離し、同一方位のタ
ーゲットデータを、スイープ単位にまとめ、距離情報に
基づき配置してターゲット信号を生成し出力する「ター
ゲットデータ再生回路14」と、ノイズデータを一旦バ
ッファする「ノイズデータバッファメモリ15」と、レ
ンジビン間引きされているノイズデータを補間志し、デ
ータ量を送信側と同数にする「ノイズデータレンジビン
再生回路16」と、レンジビンデータを補正されたノイ
ズ信号に「0」を示した上位ビットを一律付加して、送
信側のA/D変換回路出力と同じ振幅ビット数に再生す
る「ノイズデータ上位ビット再生回路17」と、セクタ
分割され、1スキャン毎に数セクタづつ伝送されてくる
クラッタデータのセクタ番号を解読し、そのセクタ番号
と同一番号のメモリエリアにクラッタデータを記憶して
いく「クラッタデータセクタ合成メモリ18」と、クラ
ッタデータのレンジビンを補間し、データ量を送信側と
同一に再生する「クラッタデータレンジビン再生回路1
9」と、ターゲット信号再生回路14からのターゲット
データ、ノイズデータ上位ビット再生回路17からのノ
イズデータ及びクラッタデータレンジビン再生回路19
からのクラッタデータの同一方位各データを各々スイー
プ単位で読み出し、非加算混合方式より合成し、スイー
プ単位のレーダービデオを生成し出力する「レーダービ
デオ合成回路20」とを有し、最終的にD/A回路でア
ナログ信号に再生して外部へ出力する。
【0045】図−11の動作を、図−2から図−9を利
用して説明する。説明に使用する信号波形は、アナログ
的(概念的)に表現してある。まず、アナログ信号のレ
ーダービデオがレーダーシステムから出力されるため、
A/D変換回路にてデジタル信号に変換する。この時の
サンプリングクロック及び振幅ビット数は、遠隔地の要
求品質に従ったものである。
【0046】このデジタル信号は、「スキャン積分回路
1」及び「ビデオ差分回路2」に各々入力する。「スキ
ャン積分回路1」では、レーダートリガのタイミングで
スイープ単位でレーダービデオを入力し記憶する。方位
信号により同一方位のスイープ信号を数スキャン積分
し、1スキャン分の平均化ビデオを生成する。
【0047】図−2は、例として2スキャン積分の場合
を示す。レーダートリガに従い読み込まれた同一方位の
スイープ単位の信号図−2(a)及び(b)を加算し、
図−2(c)に示す信号を生成する。次に平均化(この
場合、2で割る)をおこない、図−2(c)の平均化ビ
デオを生成する。
【0048】この平均化ビデオにスレッシュホールドレ
ベルを設定し、クラッタ信号のみ検出し抽出し出力す
る。このクラッタ信号21が図−2(f)である。「ビ
デオ差分回路2」では、レーダートリガを使用してスイ
ープ単位でビデオ信号を取り込む。図−3(a)に示
す。このビデオ信号に、上述したクラッタ信号21(図
−3(b))を差分し、ターゲットとノイズのみの差分
信号22(図−3(c))を出力する。
【0049】この差分信号22は、「ターゲット/ノイ
ズ分離回路3」にて、シュレッシュホールドレベル(図
−3(d))によりターゲット信号23とノイズ信号2
4に分離され出力される。分離したターゲット信号23
を図−3(e)に示し、ノイズ信号24を図−3(f)
示す。
【0050】ターゲット信号23(図−4(a))は、
「ターゲット生成回路4」にて利用システムに要求され
る距離分解能を有するクロック(A/D変換回路のサン
プリングクロックと同一)により、レーダーの基準距離
(レーダー位置を0NMとしている)からの距離を算出
し、距離情報と生成する。ターゲットの振幅データに距
離情報を付加して、1ターゲット信号毎にターゲットデ
ータを生成し出力するノイズ信号24は、「ノイズデー
タレンジビン間引き回路5」にて、一定間隔でノイズ信
号を抽出し、ノイズ信号のデータ量を削減する。この作
用は、スイープ単位で実施する。
【0051】図−5に作用を示す。このノイズ信号2
6、「ノイズデータ上位ビット間引き回路6」にて、上
位ビットを削除し、下位ビットのみを出力する。「ノイ
ズデータ生成回路7」にて、下位ビットのみのノイズ信
号に方位情報を付加してノイズデータを生成し出力す
る。
【0052】クラッタ信号21は、「クラッタデータレ
ンジビン間引き回路8」にて、上述したノイズ信号のレ
ンジビン間引き作用と同様にデータ量を削減する。図−
5に作用を示す。レンジビン間引きしたクラッタ信号
を、図−6に示す様に1表示画面を等角度間隔でセクタ
分割し、そのセクタ番号に該当する方位のクラッタ信号
を順次メモリに記憶する。
【0053】このメモリは1表示画面分保持できる容量
を有し、記憶エリアはセクタ分割数と同一である。「ク
ラッタセクタ分割回路9」にて作用する動作である。ク
ラッタ信号の出力は、レーダーシステムから出力される
方位基準信号により1スキャン毎に数セクタ分のみのク
ラッタ信号を出力する。図−7に出力概念を示す。
【0054】「クラッタデータ生成回路10」では、方
位情報付加してクラッタデータを生成し出力する。これ
らターゲットデータ、ノイズデータ及びクラッタデータ
は、同一方位毎にスイープ単位で「ビデオ多重化回路1
1」よりの読み出し信号により各データ生成回路より出
力され、多重化されて、デジタル回線へ出力される。
【0055】受信側は、受信した多重化信号を「ビデオ
分離回路12」にて、ターゲットデータ、ノイズデータ
及びクラッタデータに分離され出力される。「ターゲッ
トデータバッファメモリ13」は、このターゲットデー
タを一旦記憶する作用がある。「ターゲット信号再生回
路14」では、バッファメモリから出力されたターゲッ
トデータから方位情報を解読し、図−4(d)に示すよ
うに、送信側と同一周波数のクロックによりターゲット
信号を生成し、図−4(e)に示す様なスイープ単位の
ターゲットデータ信号を再生し出力する。(図−10
(c))ノイズデ―タは、「ノイズデータバッファメモ
リ15」で一旦バッファした後、「ノイズデータレンジ
ビン再生回路16」にて、図−5(c)のノイズデータ
を図−5(d)に示すレンジビンデータ補間をおこな
い、送信側の間引きする前のデータ量を再生する。
【0056】次に「ノイズデータ上位ビット再生回路1
7」にて、下位ビットのみのノイズデータに、「0」を
示すビットの上位ビットを一律付加して、送信側のA/
D変換回路の振幅ビット数と同一のビット数に再生し出
力する。図−10(b)に示す信号として再生される。
クラッタデータは、「クラッタデータセクタ合成メモリ
18」にて、方位情報と同一セクタに、クラッタデータ
が記憶される。このメモリは、1表示画面分のクラッタ
データを保持する。
【0057】メモリに記憶されるとともに出力されたク
ラッタデータは、「クラッタデータレンジビン再生回路
17」にて、図−5の概念図に示すように、レンジビン
データ量を補間して、クラッタ信号のデータ量を送信側
と同一に再生する。「レーダービデオ合成回路20」
は、同一方位のターゲット信号27、ノイズ信号29及
びクラッタ信号30を各々スイ―プ単位で読み出し(読
み出し信号32)、非加算合成により図−10(d)に
示すレーダービデオ信号を再生する。
【0058】最終的にはD/A変換回路にてアナログ信
号に再生して外部へ出力する。以下に、具体的なレーダ
ーシステムに適用した場合を例の示して説明する。航空
路監視レーダーシステムの場合、レーダーシステムは、
山頂に位置し、管制所は、市街地に位置する。このた
め、レーダービデオを管制所に供給する場合には専用線
等のデジタル回線が必要である。
【0059】従来方式の場合、この回線に約5Mbps
のデジタル回線を利用する必要があることは、従来技術
で説明している。航空路監視レーダーシステムの場合、
距離分解能は、約1/8NM(1.5μs相当) 管制所の表
示システムの階調は16段階であるため、ビデオの振幅
ビットは4ビット、レーダートリガは、約300pp
s、方位は、アンテナ1回転、つまり360度を409
6パルスで表し方位信号(ACP)と呼ばれる、アンテ
ナが磁北を向いたとき、1パルス出力される信号を方位
基準信号(ARP)と呼ばれる。
【0060】アンテナの回転数は、約10秒である。ま
た、レーダーの覆域は、200NMである。以上のシス
テム諸元の一例をあげ、実際に本発明を適用した場合を
説明する。実施例の構成は、図−11が適用される。こ
のため、構成は3−7[1]が適用される。
【0061】送信装置は、「スキャン積分回路1」、
「ビデオ差分回路2」、「ターゲット/ノイズ分離回路
3」、「ターゲットデータ生成回路4」、「ノイズデー
タレンジビン間引き回路5」、「ノイズデータ上位ビッ
ト間引き回路6」、「ノイズデータ生成回路7」、「ク
ラッタデータレンジビン間引き回路8」、「クラッタデ
ータセクタ分割回路9」、「クラッタデータ生成回路1
0」及び「ビデオ多重化回路11」で構成される。
【0062】受信装置は、「ビデオ分離回路12」、
「ターゲットバッファメモリ13」、「ターゲット再生
回路14」、「ノイズデータバッファメモリ15」、
「ノイズデータレンジビン再生回路16」、「ノイズデ
ータ上位ビット再生回路17」、「クラッタデータセク
タ合成メモリ18」、「クラッタデータレンジビン再生
回路19」及び「レーダービデオ合成回路20」で構成
される。
【0063】尚、本実施例に於ける各種外部信号は、以
下となる。 クロック :1,5μs(1/8NMのシステム分解能) レーダートリガ:3.3ms周期(300pps) 方位基準信号 :1パルス/10秒(ARP) 方位信号 :4096/10秒(ACP) レーダーシステムから出力されるアナログ信号のレーダ
ービデオは、最大約2Vのレベルで、レーダートリガに
同期して200NM分の情報が存在する。
【0064】A/D変換回路でデジタル化するが、サン
プリングクロックは、1.5μsで4ビットで生成す
る。このデジタル化されたレーダービデオは、「スキャ
ン積分回路1」及び「ビデオ差分回路2」に入力する。
「スキャン積分回路1」では、デジタルのビデオ信号
を、約3.3msのレーダートリガに同期して、スイー
プ単位で取り込む。
【0065】この時、同時にレーダーシステムから供給
される方位信号のパルス数をカウントし、そのスイープ
信号の方位を認識する。「スキャン積分回路1」では、
0000番から4096番までのメモリエリアを有し、
4096パルスの方位信号により、1スキャン目のスイ
ープ信号(図−2(a))の方位情報と同一メモリエリ
アにビデオを記憶する。
【0066】メモリエリアの0000番は磁北を示す。
1スキャン目を全て記憶し終え、2スキャン目のスイー
プ信号(図−2(b))が入力された場合、記憶済みの
同一方位のスイープ信号(図−2(a))と加算し、そ
の加算信号(図−2(c))を平均化(図−2(d))
して再書き込みをおこなう。
【0067】平均化処理後、その信号にスレッシュホー
ルドレベルによりクラッタのみを抽出し分離する。クラ
ッタ信号は、毎スキャン同じ状態で出力されるが、航空
機及びノイズは毎スキャンで相関が無く、スキャン信号
の加算をおこなった場合、スキャン数だけ積み上がらな
い。クラッタ信号は、そのスキャン間相関性質により、
積み上がり加算した場合に、その振幅差が大きく出現す
る。その概念図を図−2(c)に示す。
【0068】航空機/ノイズは、同じ存在位置(ここで
は距離)で比較した場合、スキャン間相関が無い。図−
2(a)と図−2(b)の加算信号図−2(c)に具体
例を示す。この状態で平均化(加算したスキャン数で除
算することであり、図−2の例題では、2スキャン加算
のため、2で除算することを示す。)した信号図−2
(c)に示す様に、クラッタのみ積分前の信号の状態が
保持され、航空機及びノイズは除算分振幅が低下する。
【0069】この結果、スレッシュホールドを設定する
ことにより、容易にクラッタ信号のみ抽出できる。図−
2(f)。また、「ビデオ差分回路2」では、レーダー
トリガに同期して、スイープ単位でビデオ信号(図−3
(a))を取り込み、ビデオ積分回路2からの出力のク
ラッタ信号21(図−3(b))との差分をおこなう。
【0070】この差分により、クラッタ信号が除去され
た航空機(ターゲット)とノイズ信号のみの差分信号2
2(図−3(c))が出力される。「ターゲット/ノイ
ズ分離回路3」に於いて、差分信号図−3(c)に、
0.5Vのスレッシュホールドレベルを設定する。ノイ
ズ信号は、0.5V未満(通常0.3V)に設定されて
レーダーシステムから出力されるため、このスレッシュ
ホールドレベル図−3(d)により、ターゲット信号2
3(図−3(e))とノイズ信号24(図−3(f))
に分離される。
【0071】ターゲット信号24は、「ターゲットデー
タ生成回路4」にて、1/8NMの分解能を有する1.
5μsのクロックで、0NMからの距離を算出される。
その結果、方位情報は、約16ビットで表される。ター
ゲット信号の4ビット振幅の距離方向の広がり(ターゲ
ット信号のパルス幅)は、3μs の送信パルスに対し
て、その幅と同等または2倍であるため、1.5μsで
A/D変換した場合、最大でも4クロック分に相当す
る。
【0072】従って、スイープ上に存在する1機分の航
空機は、4ビット振幅データが4個存在する。その結
果、航空機のデータは、距離情報の16ビット+4ビッ
ト×4個により、32ビットとなる。「ターゲット生成
回路4」では、スイープ単位で処理するが、ターゲット
1機あたり32ビットのターゲットデータを生成し出力
する。
【0073】ノイズ信号24は、「ノイズデータレンジ
ビン間引き回路5」にて、まず、4ビットの1.5μs
(1/8NM)でA/D変換されているので、200N
Mのレンジでは、ノイズデータは、200NM÷1/8
NMにより、1600個のレンジビンデータが生成され
ている。このため、1スイープ当たりのノイズデータ
は、1600レンジビン×4ビットとなる。
【0074】ノイズは、航空機ほどの距離分解能はふよ
うであるため、レンジビン間引きを2とし、0NMから
200NMまでの1600個のノイズデータから1個お
きにノイズデータを抽出する。これは、3.0μs(1
/4NMの分解能)でA/D変換した場合と同等であ
る。この結果、「ノイズデータレンジビン間引き回路
5」から出力される4ビットのノイズデータは、800
個に減少する。ここでデータ圧縮率は1/2となる。
【0075】次に、「ノイズデータ上位ビット間引き回
路6」にて、4ビットのノイズデータのうち上位2ビッ
トを一律削除する。2Vを4ビットでA/D変換するた
め、0.5V未満のノイズデータは下位2ビットしか変
化せず。上位2ビットは常に0である。この処理により
「ノイズデータ上位ビット間引き回路6」により、80
0個のノイズデータは、すべて2ビットで出力される。
【0076】このノイズデータに「ノイズデータ生成回
路7」にて方位情報を付加して出力する。クラッタ信号
21は、「クラッタデータレンジビン間引き回路8」に
てノイズ信号と同様の作用でデータ量を圧縮するが、ク
ラッタは、距離方向の広がりがノイズに比べ大きいた
め、レンジビン間引き数を大きくすることが可能であ
る。
【0077】1600個の4ビットのデータ対し、4個
おきに抽出し、400個の4ビットのデータとする。1
/2NMの分解能でA/D変換した場合と同等である。
このクラッタデータを、「クラッタデータセクタ分割回
路9」にて、方位信号により、そのクラッタ信号の方位
を認識し、同一セクタのメモリエリアにスイープ単位で
記憶する。
【0078】この場合、メモリは、4096セクタに設
定され、4096パルスのACP方位信号カウンタによ
り認識したメモリセクタに記憶する。出力するタイミン
グは、ARPを基準にし、1スキャン(10秒)中に2
56セクタ分づつのクラッタデータを抽出して出力す
る。図−7に出力概念を示す。この結果、4096セク
タ全て出力し終えるには、16スキャンかかる。
【0079】「クラッタデータ生成回路10」では、ノ
イズデータ同様に、各クラッタ信号に方位情報を付加し
て出力する。「ビデオ多重化回路11」では、同一方位
のターゲットデータ、ノイズデータ及びクラッタデータ
を、スイープ単位で抽出し、多重化してデジタル回線へ
出力する。図−8に伝送概念を示す。
【0080】受信側では、「ビデオ分離回路12」に
て、ターゲットデータ、ノイズデータ及びクラッタデー
タに分離し出力する。ターゲットデータは、「ターゲッ
トバッファメモリ13」にて一旦バッファされた後、
「ターゲット信号再生回路14」にて、32ビット単位
で、距離情報及び振幅ビットを解読し、その距離情報に
従って、図−4(d)によりタ―ゲット信号をスイープ
単位で再生し、図−4(e)の信号で出力する。
【0081】ノイズデータは、「ノイズデータバッファ
メモリ15」で一旦バッファされた後、「ノイズデータ
レンジビン再生回路16」にて800個のレンジビンを
各々2倍にし、1600個に再生する。図−5に作用を
示す。この結果、送信側の前段A/D変換回路で出力と
同じレンジビンデータ個数が再生される。「ノイズデー
タ上位ビット再生回路17」にて2ビットのノイズデー
タに、0を示した上位2ビットを一律付加し、4ビット
に再生する。
【0082】この結果、ノイズデータは、1600個の
4ビットのデータとして再生される。クラッタデータ
は、「クラッタデータセクタ合成メモリ18」にて、ク
ラッタデータの方位情報と同一番号のメモリエリアに、
クラッタデータを記憶する。このメモリは、送信側同様
4096セクタエリアに分割されている。
【0083】「グランドクラッタレンジビン再生回路1
9」では、ノイズデータ同様の作用にてデータ量を再生
する。但し、クラッタデータの場合、各レンジビンデー
タを4倍して1600個の4ビットのクラッタデータに
再生する。「レーダービデオ合成回路20」は、同一方
位のターゲットデ―タ、ノイズデータ及びクラッタデー
タを、レ―ダートリガ及び方位信号により出力する読み
出し信号32にて各々のデータをスイープ単位で読み出
し、非加算合成により、図−10(d)に示すレーダー
ビデオを再生する。
【0084】非加算混合は、各距離単位(1/8NM毎
に)3種類のデータの内、最大値を、抽出しその距離で
のビデオ情報とするものである。その結果、図−10
(d)の信号が得られる。最終的には、D/A変換回路
にてアナログ信号に再生して出力する。
【0085】
【他の実施例】図−11に於いて、管制所側にてターゲ
ット検出データによる追尾処理等おこなうシステムに対
し、ターゲット信号のみ供給することにより、表示装置
以外のシステムに適用可能である。現状では、レーダー
システムに目標検出装置が構成として必要であるが、本
発明はその機能も有しているため、航空機(ターゲット
検出)信号のみ別途出力できる機能は、容易に実現可能
であり、他システムに供給できる。
【0086】また、伝送するレーダービデオが1種類で
ない場合は、図−11の構成を、伝送するビデオ数分構
成するだけで実現可能であり、また、遠隔地へ伝送する
信号も任意に設定できる。本発明の基本構想、レーダー
ビデオに含まれる全ての情報を遠隔地へ伝送することで
あるが、本発明では、クラッタのみ伝送しないことも可
能であり、いわゆるMTI処理的機能も網羅しているた
め、既存レーダーシステムの信号処理のバックアップま
たは、能力補間的適用により、MTI消え残り削除対策
にも適用可能である。
【0087】
【発明の効果】本発明の効果は、レーダービデオの品質
(航空機の分解能)を劣化せず、伝送容量が圧縮してい
ることである。本発明は、ターゲット信号、ノイズ信号
及びクラッタ信号を各々分離し、ノイズ信号及びクラッ
タ信号のみデータ圧縮処理をおこなっているためであ
る。
【0088】従来でのレーダービデオのデジタル伝送容
量は、4.8Mbpsであった。その理由は、本発明で
の伝送容量は、以下の計算で求められる。但し、数値は
前述と同様一例である。 ターゲット信号の伝送容量+ノイズ信号の伝送容量+ク
ラッタ信号の伝送容量 ターゲット信号の伝送容量 1スイ―プ上の1ターゲットのデータ量:32ビット 1ターゲットの方位方向広がり(ヒット数考慮)した場
合のデータ量:32ビット×30ヒット=960ビット 1表示画面中でのターゲット総データ量:960ビット
×400機=384000bit 10秒間で伝送するリアルタイムが必要であるため、 ターゲットの伝送容量:384000bit÷10s=
38.4kbps ノイズ信号の伝送容量 1スイープ分のノイズデータ量 :800個×2ビット
=1600ビット 1表示画面中でのノイズデータ量 :1600ビット×3
000スイープ=4800000ビット 10秒間で伝送するため、 ノイズの伝送容量 :4800000ビット÷10s
= 480kbps クラッタ信号の伝送容量 1スイープ分のクラッタデータ量:400個×4ビット
=1600ビット 10秒間で伝送する伝送容量 :1600ビット×25
6スイープ÷10s= 41kbps 以上より、本発明での伝送容量は、 38.4kbps+480kbps+41kbps=5
59.4kbps 従来方式での伝送容量4.8Mbpsに対して、約1/
9の容量になる。
【0089】ノイズに関しては、距離分解能を更に落と
すことが可能であるため、圧縮率は、更に高くなる可能
性がある。このことにより、回線維持費も1/9以上削
減できる。以上の如く、本発明に係るレーダービデオ伝
送装置によれば、ノイズ信号は、一度A/D変換手段に
よりサンプリングしたノイズデータを間引き(サンプリ
ングクロックの分解能を落とたことと同一処理である)
し、且つ低振幅によるA/D変換の振幅ビットの上位
(常に上位ビットは0に固定される性質がノイズにはあ
るため)より、ノイズ信号のデータ量を削減し、クラッ
タ信号は、同様の間引き処理によるデータ量の削減及び
動きが航空機に比較し格段に緩慢(グランドクラッタは
移動量が0であるが、ウェザークラッタが緩慢ながら移
動することを示す)であるため、信号の更新時間(1表
示画面の更新時間を示す)を移動量に併せて遅くし、伝
送データ内に占めるクラッタ信号の割合を低減すること
によりデータ伝送容量を低減することにより、低伝送容
量を実現することができる等種々の優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るレーダービデオ伝送装
置、デジタル送信装置及び受信装置の実施例の構成図で
ある。
【図2】図2は、スキャン積分・クラッタ分離概念図で
ある。
【図3】図3は、ターゲット/ノイズ分離概念図であ
る。
【図4】図4は、ターゲットデータ生成・ターゲット信
号再生概念図である。
【図5】図5は、レンジビン間引き・レンジビン再生概
念図である。
【図6】図6は、クラッタデータセクタ分割概念図であ
る。
【図7】図7は、クラッタデータ伝送タイミング概念図
である。
【図8】図8は、ビデオ多重化伝送概念図である。
【図9】図9は、クラッタデータセクタ合成概念図であ
る。
【図10】図10は、レーダービデオ合成概念図であ
る。
【図11】図11は、発明の実施形態構成例である。
【図12】図12は、レーダービデオ説明図である。
【符号の説明】
1 スキャン積分手段(回路), 2 ビデオ差分手段(回路), 3 タッゲット/ノイズ分離手段
(回路) 4 ターゲットデータ生成手段(回
路), 5 ノイズデータレンジビン間引き
手段(回路) 6 ノイズデータ上位ビット間引き
手段(回路), 7 ノイズデータ生成手段(回路) 8 クラッタデータレンジビン間引
き手段(回路), 9 クラッタデータセクタ分割手段
(回路) 10 クラッタデータ生成手段(回
路), 11 ビデオ多重化手段(回路) 12 ビデオ分離手段(回路), 13 ターゲットデータバッファメモ
リ 14 ターゲット信号再生手段(回
路), 15 ノイズデータバッファメモリ, 16 ノイズデータレンジビン再生手
段(回路), 17 ノイズデータ上位ビット再生手
段(回路), 18 クラッタデータセクタ合成メモ
リ, 19 クラッタデータレンジビン再生
手段(回路) 20 レーダービデオ合成手段, 21 クラッタ信号, 22 差分信号, 23 ターゲット信号, 24 ノイズ信号, 25 ターゲットデータ, 26 ノイズデータ, 27 ターゲット信号, 28 ノイズデータ, 29 ノイズ信号, 30 クラッタ信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダービデオの、低伝送容量のデジタ
    ル伝送装置に於いて、 送信側を、 レーダービデオからクラッタ信号のみを抽出するスキャ
    ン積分手段と、 レーダービデオからクラッタ信号部分を差分して航空機
    信号とノイズ信号のみの信号を生成するビデオ差分手段
    と、 その差分信号から航空機信号とノイズ信号を分離するタ
    ーゲット/ノイズ分離手段と、 分離したターゲット信号から方位情報と振幅情報を抽出
    しターゲットデータを生成するターゲットデータ生成手
    段と、 同じく分離したノイズ信号よりレンジビンデータを間引
    きしてデータ数を削減するノイズデータレンジビン間引
    き手段と、 そのノイズ信号の上位ビットを削除し、下位ビットのみ
    出力するノイズデータ上位ビット間引き手段と、 上記出力のノイズデータに方位情報を付加して、ノイズ
    データを生成するノイズデータ生成手段と、 クラッタ信号より上述ノイズ信号のレンジビン間引きと
    同様の作用によりクラッタ信号のデータ数を削減するク
    ラッタデータレンジビン間引き手段と、 そのクラッタデータを、1スキャン分記憶し、その1ス
    キャン分のデータを分割出力するクラッタデータセクタ
    分割手段と、 クラッタ信号に方位情報を付加してクラッタデータを生
    成し出力するクラッタデータ生成手段と、 前記ターゲットデータ、ノイズデータ及びクラッタデー
    タを同一方位の信号毎に多重化して送信するビデオ多重
    化手段と、受信側を、 受信したデータより、ターゲットデータ、ノイズデータ
    及びクラッタデータに分離するビデオ分離手段と、 ターゲットデータを一時バッファするターゲットデータ
    バッファメモリと、タ―ゲットデータから距離情報と振
    幅情報を解読し、ターゲット信号を再生するターゲット
    信号再生手段と、 ノイズデータを一時バッファするノイズデータバッファ
    メモリと、 ノイズデータにレンジビンを補間し、間引いた前のレン
    ジビン数に戻すノイズデータレンジビン再生手段と、 上位ビットを一律付加し、振幅ビット数をA/D変換の
    状態に戻すノイズデータレンジビン再生手段と、 分割して伝送されるクラッタデータを、その方位情報に
    従って順次記憶するクラッタデータセクタ合成メモリ
    と、 削減したレンジビンを補間し、間引いた前のレンジビン
    数に戻すクラッタデ―タレンジビン再生手段と、 再生したスイープ単位のターゲット信号、ノイズ信号及
    びクラッタ信号を非加算合成し、元のレーダービデオを
    再生して出力するレーダービデオ合成手段とで構成され
    ることを特徴とするレーダービデオ伝送装置。
  2. 【請求項2】 D/A変換手段を更に有し、前記レーダ
    ービデオ合成手段の出力を前記D/A変換手段に入力
    し、アナログ信号として外部へ出力することができるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載のレーダービ
    デオ伝送装置。
  3. 【請求項3】 レーダービデオの、低伝送容量のデジタ
    ル送信装置であって、 レーダービデオからクラッタ信号のみを抽出するスキャ
    ン積分手段と、 レーダービデオからクラッタ信号部分を差分して航空機
    信号とノイズ信号のみの信号を生成するビデオ差分手段
    と、 その差分信号から航空機信号とノイズ信号を分離するタ
    ーゲット/ノイズ分離手段と、 分離したターゲット信号から方位情報と振幅情報を抽出
    しターゲットデータを生成するターゲットデータ生成手
    段と、 同じく分離したノイズ信号よりレンジビンデータを間引
    きしてデータ数を削減するノイズデータレンジビン間引
    き手段と、 そのノイズ信号の上位ビットを削除し、下位ビットのみ
    出力するノイズデータ上位ビット間引き手段と、 上記出力のノイズデータに方位情報を付加して、ノイズ
    データを生成するノイズデータ生成手段と、 クラッタ信号より上述ノイズ信号のレンジビン間引きと
    同様の作用によりクラッタ信号のデータ数を削減するク
    ラッタデータレンジビン間引き手段と、 そのクラッタデータを、1スキャン分記憶し、その1ス
    キャン分のデータを分割出力するクラッタデータセクタ
    分割手段と、 クラッタ信号に方位情報を付加してクラッタデータを生
    成し出力するクラッタデータ生成手段と、 前記ターゲットデータ、ノイズデータ及びクラッタデー
    タを同一方位の信号毎に多重化して送信するビデオ多重
    化手段と、で構成されることを特徴とするレーダービデ
    オのデジタル送信装置。
  4. 【請求項4】 レーダービデオの、低伝送容量のデジタ
    ル受信装置であって、 受信したデータより、ターゲットデータ、ノイズデータ
    及びクラッタデータに分離するビデオ分離手段と、 ターゲットデータを一時バッファするターゲットデータ
    バッファメモリと、 タ―ゲットデータから距離情報と振幅情報を解読し、タ
    ーゲット信号を再生するターゲット信号再生手段と、 ノイズデータを一時バッファするノイズデータバッファ
    メモリと、 ノイズデータにレンジビンを補間し、間引いた前のレン
    ジビン数に戻すノイズデータレンジビン再生手段と、 上位ビットを一律付加し、振幅ビット数をA/D変換の
    状態に戻すノイズデータレンジビン再生手段と、 分割して伝送されるクラッタデータを、その方位情報に
    従って順次記憶するクラッタデータセクタ合成メモリ
    と、 削減したレンジビンを補間し、間引いた前のレンジビン
    数に戻すクラッタデ―タレンジビン再生手段と、 再生したスイープ単位のターゲット信号、ノイズ信号及
    びクラッタ信号を非加算合成し、元のレーダービデオを
    再生して出力するレーダービデオ合成手段と、で構成さ
    れることを特徴とするレーダービデオのデジタル受信装
    置。
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