JPH11322596A - 白金錯体および環状リン酸エステルアミドを含有する抗癌剤 - Google Patents
白金錯体および環状リン酸エステルアミドを含有する抗癌剤Info
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- JPH11322596A JPH11322596A JP12798698A JP12798698A JPH11322596A JP H11322596 A JPH11322596 A JP H11322596A JP 12798698 A JP12798698 A JP 12798698A JP 12798698 A JP12798698 A JP 12798698A JP H11322596 A JPH11322596 A JP H11322596A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】癌の治療に非常に有効な医薬組成物を提供す
る。 【解決手段】式(I): 【化1】 [式中、XおよびYは各々独立して−OCO(CHO
H)m−CH2OH等であるか、またはXおよびYが一緒
になって−OCOCH2O−等である]で示される化合
物および式(II): 【化2】 (式中、Vは各々独立してハロゲンであり、Wは−O−
または−NR−であり、Zは各々独立して水素、ヒドロ
キシ等であり、rは1〜6の整数である)で示される化
合物を含有する抗癌剤に関する。
る。 【解決手段】式(I): 【化1】 [式中、XおよびYは各々独立して−OCO(CHO
H)m−CH2OH等であるか、またはXおよびYが一緒
になって−OCOCH2O−等である]で示される化合
物および式(II): 【化2】 (式中、Vは各々独立してハロゲンであり、Wは−O−
または−NR−であり、Zは各々独立して水素、ヒドロ
キシ等であり、rは1〜6の整数である)で示される化
合物を含有する抗癌剤に関する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白金錯体および環
状リン酸エステルアミドを含有する抗癌剤、詳しくはネ
ダプラチンおよびシクロホスファミドを含有する抗癌剤
に関する。
状リン酸エステルアミドを含有する抗癌剤、詳しくはネ
ダプラチンおよびシクロホスファミドを含有する抗癌剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、臨床上で癌の化学療法に用いられ
ている薬剤は数多くあるが、いずれも単剤ではその効果
が必ずしも充分とはいえず、複数の抗癌剤の併用投与が
頻繁に行われている。相乗効果を現す例としてはシスプ
ラチンとエトポシド(Journalof Clinical Oncology, V
ol.8, p1556-1562, 1990)、シスプラチンとパクリタク
セル(Seminars in Oncology, vol.23, Np.5, Suppl 12
(October), 1996, pp40-47)、シスプラチンとシクロ
ホスファミド(日本産科婦人科学会雑誌 Vol.45, No.5
pp.444-450 (1993)、Journal of Clinical Oncology, V
ol.15, No.5, (May), 1997, pp.1938-1944)、ネダプラ
チンとエトポシド(癌と化学療法、第25巻 第1号 19
98年1月、Anticancer Research Vol.18, p247-252, 19
98)等の組み合わせが報告されている。
ている薬剤は数多くあるが、いずれも単剤ではその効果
が必ずしも充分とはいえず、複数の抗癌剤の併用投与が
頻繁に行われている。相乗効果を現す例としてはシスプ
ラチンとエトポシド(Journalof Clinical Oncology, V
ol.8, p1556-1562, 1990)、シスプラチンとパクリタク
セル(Seminars in Oncology, vol.23, Np.5, Suppl 12
(October), 1996, pp40-47)、シスプラチンとシクロ
ホスファミド(日本産科婦人科学会雑誌 Vol.45, No.5
pp.444-450 (1993)、Journal of Clinical Oncology, V
ol.15, No.5, (May), 1997, pp.1938-1944)、ネダプラ
チンとエトポシド(癌と化学療法、第25巻 第1号 19
98年1月、Anticancer Research Vol.18, p247-252, 19
98)等の組み合わせが報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抗癌剤の単剤での治療
効果の限界が指摘される中で、より強い相乗効果を現
し、しかも毒性の低い抗癌剤の組み合わせ、即ちそれら
の薬物を有効成分とする抗癌剤の開発が求められてい
た。
効果の限界が指摘される中で、より強い相乗効果を現
し、しかも毒性の低い抗癌剤の組み合わせ、即ちそれら
の薬物を有効成分とする抗癌剤の開発が求められてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 a)式(I):
【化5】 [式中、XおよびYは各々独立して
【化6】 (ここでmは0〜5の整数)で示される一価の基を示す
か、XおよびYが一緒になって
か、XおよびYが一緒になって
【化7】 (ここでnは0〜4の整数)で示される二価の基を示
す]で示される化合物および式(II):
す]で示される化合物および式(II):
【化8】 [式中、Vは各々独立してハロゲンであり、Wは−O−
または−NR−(ここでRは水素、ヒドロキシまたは置
換基を有していてもよい低級アルキル(ここで置換基と
はヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アシルオキシ、カ
ルボキシ、低級アルコキシカルボニル、ホルミル、アミ
ノまたは低級アルキルアミノ))であり、Zは各々独立
して水素、ヒドロキシまたは置換基を有していてもよい
低級アルキル(ここで置換基とはヒドロキシ、低級アル
コキシ、低級アシルオキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シカルボニル、ホルミル、アミノまたは低級アルキルア
ミノ)を表し、rは1〜6の整数である]で示される化
合物を含有する抗癌剤を提供するものである。
または−NR−(ここでRは水素、ヒドロキシまたは置
換基を有していてもよい低級アルキル(ここで置換基と
はヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アシルオキシ、カ
ルボキシ、低級アルコキシカルボニル、ホルミル、アミ
ノまたは低級アルキルアミノ))であり、Zは各々独立
して水素、ヒドロキシまたは置換基を有していてもよい
低級アルキル(ここで置換基とはヒドロキシ、低級アル
コキシ、低級アシルオキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シカルボニル、ホルミル、アミノまたは低級アルキルア
ミノ)を表し、rは1〜6の整数である]で示される化
合物を含有する抗癌剤を提供するものである。
【0005】さらに別の態様として、 b)上記式(I)で示される化合物がネダプラチン(以
下NDPと略すこともある)である、a)記載の抗癌
剤、 c)上記式(II)で示される化合物がシクロホスファ
ミド(以下CPMと略すこともある)である、a)また
はb)記載の抗癌剤、 d)抗癌作用を有する医薬を製造するための、化合物
(I)および化合物(II)の使用、 e)化合物(I)がネダプラチンである、d)記載の使
用、 f)化合物(II)がシクロホスファミドである、d)
またはe)記載の使用、を提供する。また、本発明は化
合物(I)および化合物(II)、好ましくはNDPお
よびCPMを同時にまたは連続して投与することを特徴
とする、癌の治療方法を提供する。
下NDPと略すこともある)である、a)記載の抗癌
剤、 c)上記式(II)で示される化合物がシクロホスファ
ミド(以下CPMと略すこともある)である、a)また
はb)記載の抗癌剤、 d)抗癌作用を有する医薬を製造するための、化合物
(I)および化合物(II)の使用、 e)化合物(I)がネダプラチンである、d)記載の使
用、 f)化合物(II)がシクロホスファミドである、d)
またはe)記載の使用、を提供する。また、本発明は化
合物(I)および化合物(II)、好ましくはNDPお
よびCPMを同時にまたは連続して投与することを特徴
とする、癌の治療方法を提供する。
【0006】本発明に係る化合物(I)およびNDPは
特許第1461728号に、化合物(II)およびCP
Mは特公昭34−002967号公報に記載されている
化合物であり、各明細書中には本化合物の製造法および
その抗癌活性について開示されている。
特許第1461728号に、化合物(II)およびCP
Mは特公昭34−002967号公報に記載されている
化合物であり、各明細書中には本化合物の製造法および
その抗癌活性について開示されている。
【0007】本明細書中において、「ハロゲン」とは、
フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を包含する。「低級ア
ルキル」とは、炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4
の直鎖または分枝状のアルキルを意味し、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシル等を包含する。「低級アルキルアミ
ノ」の低級アルキル部分も上記と同様であり、モノ低級
アルキルアミノおよびジ低級アルキルアミノを包含す
る。
フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を包含する。「低級ア
ルキル」とは、炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4
の直鎖または分枝状のアルキルを意味し、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシル等を包含する。「低級アルキルアミ
ノ」の低級アルキル部分も上記と同様であり、モノ低級
アルキルアミノおよびジ低級アルキルアミノを包含す
る。
【0008】「低級アルコキシ」および「低級アルコキ
シカルボニル」の低級アルキル部分は上記「低級アルキ
ル」と同様であり、例えばメトキシ、エトキシ、n−プ
ロポオキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブト
キシ、sec−ブチトキシ、tert−ブチトキシ、n
−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチル
オキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ等が挙げ
られる。「低級アシルオキシ」としては、炭素数1〜
7、好ましくは炭素数1〜4の鎖状である脂肪族アシル
オキシおよび炭素数7〜11のアロイルオキシが挙げら
れる。具体的には、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、
プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオ
キシ、バレリルオキシ、ピバロイルオキシ、ヘキサノイ
ルオキシ、アクリロイルオキシ、プロピオロイルオキ
シ、メタクリロイルオキシ、クロトノイルオキシ、シク
ロヘキサンカルボニルオキシ、ベンゾイルオキシおよび
ナフトイルオキシ等を包含する。
シカルボニル」の低級アルキル部分は上記「低級アルキ
ル」と同様であり、例えばメトキシ、エトキシ、n−プ
ロポオキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブト
キシ、sec−ブチトキシ、tert−ブチトキシ、n
−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチル
オキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ等が挙げ
られる。「低級アシルオキシ」としては、炭素数1〜
7、好ましくは炭素数1〜4の鎖状である脂肪族アシル
オキシおよび炭素数7〜11のアロイルオキシが挙げら
れる。具体的には、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、
プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオ
キシ、バレリルオキシ、ピバロイルオキシ、ヘキサノイ
ルオキシ、アクリロイルオキシ、プロピオロイルオキ
シ、メタクリロイルオキシ、クロトノイルオキシ、シク
ロヘキサンカルボニルオキシ、ベンゾイルオキシおよび
ナフトイルオキシ等を包含する。
【0009】本発明の抗癌剤は、化合物(I)または化
合物(II)を単剤で投与する場合と比較して相乗効果
が得られるため、非常に有効な癌治療を行うことができ
る。具体的には、後記実験例に示すように抗癌活性の相
乗効果のため、各抗癌剤は単剤での投与量より減量して
投与しても十分に抗癌活性を現し、毒性等の副作用は軽
減される。また、各抗癌剤を単剤で投与される量と同等
の量で投与すれば、強力かつ有効な治療を行うことがで
きる。本発明は、化合物(I)および化合物(II)、
好ましくはNDPおよびCPMの組み合わせにより相乗
効果が得られるところに特徴を有している。したがっ
て、各々の化合物を混合して組成物として同時に投与し
てもよく、相乗効果が損なわれない程度の時間をおいて
各々の有効成分を別々に連続的にまたは同時に投与して
も同様の効果が好適に得られる。
合物(II)を単剤で投与する場合と比較して相乗効果
が得られるため、非常に有効な癌治療を行うことができ
る。具体的には、後記実験例に示すように抗癌活性の相
乗効果のため、各抗癌剤は単剤での投与量より減量して
投与しても十分に抗癌活性を現し、毒性等の副作用は軽
減される。また、各抗癌剤を単剤で投与される量と同等
の量で投与すれば、強力かつ有効な治療を行うことがで
きる。本発明は、化合物(I)および化合物(II)、
好ましくはNDPおよびCPMの組み合わせにより相乗
効果が得られるところに特徴を有している。したがっ
て、各々の化合物を混合して組成物として同時に投与し
てもよく、相乗効果が損なわれない程度の時間をおいて
各々の有効成分を別々に連続的にまたは同時に投与して
も同様の効果が好適に得られる。
【0010】本発明の抗癌剤または化合物(I)および
化合物(II)の同時または連続的投与は、あらゆる癌
に対し有効である。例えば頭頸部癌、肺小細胞癌、肺非
小細胞癌、食道癌、膀胱癌、精巣(睾丸)腫瘍、卵巣
癌、子宮頸癌、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫(ホジキン
病、リンパ肉腫、細網肉腫)、乳がん、急性白血病、真
性多血症、肺ガン、神経腫瘍(神経芽腫、網膜芽腫)、
骨腫瘍、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、咽頭
癌、胃癌、膵癌、肝癌、結腸癌、子宮体癌、絨毛性疾患
(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)、黄紋筋肉腫、悪
性黒色腫等の治療に好適に用いることができる。
化合物(II)の同時または連続的投与は、あらゆる癌
に対し有効である。例えば頭頸部癌、肺小細胞癌、肺非
小細胞癌、食道癌、膀胱癌、精巣(睾丸)腫瘍、卵巣
癌、子宮頸癌、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫(ホジキン
病、リンパ肉腫、細網肉腫)、乳がん、急性白血病、真
性多血症、肺ガン、神経腫瘍(神経芽腫、網膜芽腫)、
骨腫瘍、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、咽頭
癌、胃癌、膵癌、肝癌、結腸癌、子宮体癌、絨毛性疾患
(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)、黄紋筋肉腫、悪
性黒色腫等の治療に好適に用いることができる。
【0011】本発明の抗癌剤を投与する場合並びに化合
物(I)および化合物(II)を同時または連続的に投
与する場合、これらはいずれも経口的または非経口的に
安全に投与することができる。経口投与は常法に従って
錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、丸剤、液剤、シロッ
プ剤、バッカル剤または舌下剤等の通常用いられる剤型
に調製して投与すればよい。非経口投与は、例えば静脈
内投与等の注射剤、吸入剤等、通常用いられるいずれの
剤型でも好適に投与することができるが、注射剤、特に
点滴静注剤が好ましい。
物(I)および化合物(II)を同時または連続的に投
与する場合、これらはいずれも経口的または非経口的に
安全に投与することができる。経口投与は常法に従って
錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、丸剤、液剤、シロッ
プ剤、バッカル剤または舌下剤等の通常用いられる剤型
に調製して投与すればよい。非経口投与は、例えば静脈
内投与等の注射剤、吸入剤等、通常用いられるいずれの
剤型でも好適に投与することができるが、注射剤、特に
点滴静注剤が好ましい。
【0012】本発明の医薬組成物は、有効成分の有効量
に最終投与剤型に適した賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊
剤、滑沢剤および希釈剤等の各種医薬用添加剤を必要に
応じて混合して調製することができる。注射剤の場合に
は適当な担体と共に滅菌処理を行って製剤とすればよ
い。具体的には、賦形剤としては乳糖、白糖、ブドウ
糖、デンプン、炭酸カルシウムもしくは結晶セルロース
等、結合剤としてはメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチ
ンもしくはポリビニルピロリドン等、崩壊剤としてはカ
ルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、デンプン、アルギン酸ナトリウム、カン
テン末もしくはラウリル硫酸ナトリウム等、滑沢剤とし
てはタルク、ステアリン酸マグネシウムもしくはマクロ
ゴール等が挙げられる。坐剤の基剤としてはカカオ脂、
マクロゴールまたはメチルセルロース等を用いることが
できる。また、液剤または乳濁性もしくは懸濁性の注射
剤として調製する場合には通常使用されている溶解補助
剤、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、保存剤、等張剤等を
適宜添加してもよく、経口投与の場合には嬌味剤、芳香
剤等を加えてもよい。
に最終投与剤型に適した賦形剤、結合剤、湿潤剤、崩壊
剤、滑沢剤および希釈剤等の各種医薬用添加剤を必要に
応じて混合して調製することができる。注射剤の場合に
は適当な担体と共に滅菌処理を行って製剤とすればよ
い。具体的には、賦形剤としては乳糖、白糖、ブドウ
糖、デンプン、炭酸カルシウムもしくは結晶セルロース
等、結合剤としてはメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチ
ンもしくはポリビニルピロリドン等、崩壊剤としてはカ
ルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、デンプン、アルギン酸ナトリウム、カン
テン末もしくはラウリル硫酸ナトリウム等、滑沢剤とし
てはタルク、ステアリン酸マグネシウムもしくはマクロ
ゴール等が挙げられる。坐剤の基剤としてはカカオ脂、
マクロゴールまたはメチルセルロース等を用いることが
できる。また、液剤または乳濁性もしくは懸濁性の注射
剤として調製する場合には通常使用されている溶解補助
剤、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、保存剤、等張剤等を
適宜添加してもよく、経口投与の場合には嬌味剤、芳香
剤等を加えてもよい。
【0013】本発明の抗癌剤の有効成分としては、化合
物(I)および化合物(II)のみを配合してもよい
し、さらに他の抗癌剤をさらに配合してもよい。相乗効
果が損なわれない程度の時間をおいて各々の有効成分を
別々に連続的にまたは同時に投与する場合においても、
化合物(I)および化合物(II)のみを投与してもよ
く、さらに他の抗癌剤を同時または連続して投与しても
よい。
物(I)および化合物(II)のみを配合してもよい
し、さらに他の抗癌剤をさらに配合してもよい。相乗効
果が損なわれない程度の時間をおいて各々の有効成分を
別々に連続的にまたは同時に投与する場合においても、
化合物(I)および化合物(II)のみを投与してもよ
く、さらに他の抗癌剤を同時または連続して投与しても
よい。
【0014】化合物(I)および化合物(II)を単剤
として投与する場合、各有効成分の通常の投与量は、経
口投与では0.05mg〜3000mg/日、好ましく
は0.1mg〜1500mg/日であり、非経口的には
0.01mg〜2000mg/日、好ましくは0.05
mg〜1000mg/日である。
として投与する場合、各有効成分の通常の投与量は、経
口投与では0.05mg〜3000mg/日、好ましく
は0.1mg〜1500mg/日であり、非経口的には
0.01mg〜2000mg/日、好ましくは0.05
mg〜1000mg/日である。
【0015】本発明の抗癌剤を投与する場合、剤型中の
各有効成分の配合量は、患者の年齢、体重、疾病の程
度、投与経路等を考慮した上で設定することが望ましい
が、上記の各抗癌剤の単剤での投与量の0.1倍〜1倍
程度の量を適当な比率で組み合わせて配合すればよい。
各有効成分の配合量は、患者の年齢、体重、疾病の程
度、投与経路等を考慮した上で設定することが望ましい
が、上記の各抗癌剤の単剤での投与量の0.1倍〜1倍
程度の量を適当な比率で組み合わせて配合すればよい。
【0016】従って、本発明の抗癌剤として化合物
(I)および化合物(II)を配合して投与する場合に
は、各有効成分がそれぞれ、経口投与では0.005m
g〜3000mg/日、好ましくは0.01mg〜15
00mg/日、非経口的には0.001mg〜2000
mg/日、好ましくは0.005mg〜1000mg/
日となるように配合して投与するのが好ましい。これを
1日〜数ヶ月に1回〜数回投与すればよい。
(I)および化合物(II)を配合して投与する場合に
は、各有効成分がそれぞれ、経口投与では0.005m
g〜3000mg/日、好ましくは0.01mg〜15
00mg/日、非経口的には0.001mg〜2000
mg/日、好ましくは0.005mg〜1000mg/
日となるように配合して投与するのが好ましい。これを
1日〜数ヶ月に1回〜数回投与すればよい。
【0017】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳し
く説明するが、これらは本発明を限定するものではな
い。
く説明するが、これらは本発明を限定するものではな
い。
【0018】
【実施例】試験方法 1.マウスと腫瘍:BDF1マウス(7−9週令、雌)
及びBALB/cヌードマウス(8−10週令、雌)を
実験に供した。Lewis肺癌はC57BL/6マウス
で移植継代している腫瘍を用いた。Ma44ヒト扁平上
皮肺癌はin vitroにてMEM培養液(10%牛
胎仔血清添加)にて継代培養した。 2.薬剤:NDP(塩野義製薬株式会社製)、シスプラ
チン(以下CDDPと略すこともある:日本化薬製)お
よびCPM(塩野義製薬株式会社製)は実験に際しては
生理食塩水で溶解、希釈して体重10g当たり0.1m
lを尾静脈より投与した。
及びBALB/cヌードマウス(8−10週令、雌)を
実験に供した。Lewis肺癌はC57BL/6マウス
で移植継代している腫瘍を用いた。Ma44ヒト扁平上
皮肺癌はin vitroにてMEM培養液(10%牛
胎仔血清添加)にて継代培養した。 2.薬剤:NDP(塩野義製薬株式会社製)、シスプラ
チン(以下CDDPと略すこともある:日本化薬製)お
よびCPM(塩野義製薬株式会社製)は実験に際しては
生理食塩水で溶解、希釈して体重10g当たり0.1m
lを尾静脈より投与した。
【0019】3.治療実験:Lewis肺癌1−2mm
角の腫瘍片をBDF1マウスの背部皮下に移植し、Ma
44ヒト扁平上皮肺癌は5×105個を背部皮下に接種
した。投薬は移植後3日目に単回静脈内に行なった。投
与量はNDPとCDDPの場合、50%致死量の80%
を最大耐量(Maximum Torelated D
ose;MTD)としてこれを最大投与量とし、以下公
比2で投与した。NDP、CDDPのMTDはそれぞれ
44、12mg/kgであった。またCPMは58mg
/kgもしくは78mg/kgとした。実験は各群6−
10匹にて行ない、投与開始後より経時的に腫瘍サイズ
と体重を測定した。
角の腫瘍片をBDF1マウスの背部皮下に移植し、Ma
44ヒト扁平上皮肺癌は5×105個を背部皮下に接種
した。投薬は移植後3日目に単回静脈内に行なった。投
与量はNDPとCDDPの場合、50%致死量の80%
を最大耐量(Maximum Torelated D
ose;MTD)としてこれを最大投与量とし、以下公
比2で投与した。NDP、CDDPのMTDはそれぞれ
44、12mg/kgであった。またCPMは58mg
/kgもしくは78mg/kgとした。実験は各群6−
10匹にて行ない、投与開始後より経時的に腫瘍サイズ
と体重を測定した。
【0020】4.抗腫瘍効果の判定:抗腫瘍効果は腫瘍
増殖抑制と延命効果によって評価した。腫瘍増殖抑制効
果は腫瘍の長径(a)と短径(b)の測定値から1/2
ab2の近似計算式により体積を算出し、対照群の腫瘍
体積に対する抑制比(Treated/Control
ratio;T/C)により評価した。延命効果は延
命率、即ち対照群に比較して実験群で増加した生存日数
の率(Increased Life Span;IL
S%)を算出して評価した。実験開始より担癌個体の自
発的行動の低下、体温の低下等を指標として危篤状態と
判定した日までを生存日数とした。
増殖抑制と延命効果によって評価した。腫瘍増殖抑制効
果は腫瘍の長径(a)と短径(b)の測定値から1/2
ab2の近似計算式により体積を算出し、対照群の腫瘍
体積に対する抑制比(Treated/Control
ratio;T/C)により評価した。延命効果は延
命率、即ち対照群に比較して実験群で増加した生存日数
の率(Increased Life Span;IL
S%)を算出して評価した。実験開始より担癌個体の自
発的行動の低下、体温の低下等を指標として危篤状態と
判定した日までを生存日数とした。
【0021】5.併用効果の判定: (増殖抑制効果)T/Cにより次式で示されるBere
nbaumの方法に準じて行った。 Interaction Index(I.I.)=Ac/Ae+Bc/Be Ac、Bc=併用時に用いた投与量 Ae、Be=併用時のT/Cを単独投与により得るため
の投与量 I.I.による効果判定は以下の通りである。 I.I.≦1.0:相加、相乗効果 I.I.>1.0:相殺効果 (延命効果)ILS%より次式で示されるCombin
ation Indexを求めて判定した。 Combination Index(C.I.)=併用時のILS%/各薬剤の単独
投与時におけるILS%の和 C.I.による効果判定は以下の通りである。 C.I.≧1.0:相加、相乗効果 C.I.<1.0:相殺効果 有意差検定は対コントロール比較についてはBonfe
rroniの、群間比較についてはDunnetの多重
比較検定法によって行った。
nbaumの方法に準じて行った。 Interaction Index(I.I.)=Ac/Ae+Bc/Be Ac、Bc=併用時に用いた投与量 Ae、Be=併用時のT/Cを単独投与により得るため
の投与量 I.I.による効果判定は以下の通りである。 I.I.≦1.0:相加、相乗効果 I.I.>1.0:相殺効果 (延命効果)ILS%より次式で示されるCombin
ation Indexを求めて判定した。 Combination Index(C.I.)=併用時のILS%/各薬剤の単独
投与時におけるILS%の和 C.I.による効果判定は以下の通りである。 C.I.≧1.0:相加、相乗効果 C.I.<1.0:相殺効果 有意差検定は対コントロール比較についてはBonfe
rroniの、群間比較についてはDunnetの多重
比較検定法によって行った。
【0022】6.血液毒性試験:雌性BDF1マウスに
治療スケジュールと同様に投薬を行ない、ネンブタール
麻酔下で門脈より採血して赤血球、白血球、及び血小板
数を、また右大腿骨より骨髄細胞を採取し、それぞれ自
動細胞計数機(Sysmex CDA−500、K−1
000)にて計測した。
治療スケジュールと同様に投薬を行ない、ネンブタール
麻酔下で門脈より採血して赤血球、白血球、及び血小板
数を、また右大腿骨より骨髄細胞を採取し、それぞれ自
動細胞計数機(Sysmex CDA−500、K−1
000)にて計測した。
【0023】試験例1 腫瘍増殖抑制に対する併用効果 まずLewisマウス肺癌に対する併用効果を検討し
た。図1にNDPとCPMを併用した場合の腫瘍増殖抑
制効果を示す。両剤の併用により腫瘍の増殖は単剤での
場合に比して著明に増強された。その増強効果は用いた
NDPの投与量に比例し、1/2MTD以上の投与群に
おいては腫瘍の退縮が認められた。
た。図1にNDPとCPMを併用した場合の腫瘍増殖抑
制効果を示す。両剤の併用により腫瘍の増殖は単剤での
場合に比して著明に増強された。その増強効果は用いた
NDPの投与量に比例し、1/2MTD以上の投与群に
おいては腫瘍の退縮が認められた。
【0024】試験例2 延命率に対する併用効果 図2にNDPとCPMを併用した場合の延命効果を示
す。1/2MTD以上の投与群においては併用によって
延命が著明に増強し、6例中5例が治癒して長期生存例
となった。図3にCDDPとCPMとの併用による延命
効果を示す。CDDPとCPMとの併用はNDPとCP
Mとの併用に比べると弱く、また高用量では治癒例は高
頻度で認められるものの、毒性の増強による早期死亡例
も2例認められた。中用量で比較するとNDPとCPM
を併用した場合は6例中5例が治癒したのに比して、C
DDPとCPMとの併用では6例中1例が治癒したのみ
であった。
す。1/2MTD以上の投与群においては併用によって
延命が著明に増強し、6例中5例が治癒して長期生存例
となった。図3にCDDPとCPMとの併用による延命
効果を示す。CDDPとCPMとの併用はNDPとCP
Mとの併用に比べると弱く、また高用量では治癒例は高
頻度で認められるものの、毒性の増強による早期死亡例
も2例認められた。中用量で比較するとNDPとCPM
を併用した場合は6例中5例が治癒したのに比して、C
DDPとCPMとの併用では6例中1例が治癒したのみ
であった。
【0025】表1に移植後14日目の腫瘍体積、T/
C、I.I.、生存日数、ILS%およびC.I.を示
す。
C、I.I.、生存日数、ILS%およびC.I.を示
す。
【表1】 表1から、NDPおよびCPMが抗癌作用について効果
の増強が見られることが分かる。
の増強が見られることが分かる。
【0026】試験例3 Ma44ヒト扁平上皮肺癌に対
する併用効果 図4にMa44ヒト扁平上皮肺癌に対する効果について
検討した結果を示す。1/2MTD量のNDPとCPM
の併用により、各々単剤での場合に比べてMa44に対
する増殖抑制効果が著明に増強された。16日目の時点
でNDPとCPMの併用群ではT/Cが0.07である
のに対してCDDPとCPMの併用群ではT/C=0.
28であり、NDPとCPMの併用の方が有意に(p<
0.01)強い併用効果を示した。
する併用効果 図4にMa44ヒト扁平上皮肺癌に対する効果について
検討した結果を示す。1/2MTD量のNDPとCPM
の併用により、各々単剤での場合に比べてMa44に対
する増殖抑制効果が著明に増強された。16日目の時点
でNDPとCPMの併用群ではT/Cが0.07である
のに対してCDDPとCPMの併用群ではT/C=0.
28であり、NDPとCPMの併用の方が有意に(p<
0.01)強い併用効果を示した。
【0027】試験例4 毒性評価 体重減少を指標として毒性評価を行った。結果を表2に
示す。併用によって体重減少が増大する傾向が認められ
たが、高用量併用群においても、判定基準である20%
を超える体重減少は認められなかった。
示す。併用によって体重減少が増大する傾向が認められ
たが、高用量併用群においても、判定基準である20%
を超える体重減少は認められなかった。
【表2】
【0028】次に血液系細胞に対する影響を解析した。
担癌状態による影響を回避するために腫瘍を移植してい
ないマウスに投薬を行い、経日的に末梢血細胞、骨髄細
胞数を計測した。NDP及びCDDPは1/2MTD
を、CPMは116mg/kgを共に静脈内投与した
(day 0)。併用の場合は両剤を混和後投与した。
NDPとCPMの併用による血液毒性試験の結果を図5
に示す。白血球数、骨髄細胞数はCPMの血液毒性によ
り減少したが、併用による影響は認められなかった。血
小板はNDPの作用を強く受けたが、併用によってむし
ろ回復が早まる傾向が認められた。
担癌状態による影響を回避するために腫瘍を移植してい
ないマウスに投薬を行い、経日的に末梢血細胞、骨髄細
胞数を計測した。NDP及びCDDPは1/2MTD
を、CPMは116mg/kgを共に静脈内投与した
(day 0)。併用の場合は両剤を混和後投与した。
NDPとCPMの併用による血液毒性試験の結果を図5
に示す。白血球数、骨髄細胞数はCPMの血液毒性によ
り減少したが、併用による影響は認められなかった。血
小板はNDPの作用を強く受けたが、併用によってむし
ろ回復が早まる傾向が認められた。
【0029】製剤例1 錠剤 NDP 5mg CPM 20mg デンプン 15mg 乳糖 15mg 結晶性セルロース 19mg ポリビニルアルコール 3mg 蒸留水 30ml ステアリン酸カルシウム 3mg ステアリン酸カルシウム以外の成分を均一に混合し、破
砕造粒して乾燥し、適当な大きさの顆粒剤とした。次に
ステアリン酸カルシウムを添加して圧縮成形して錠剤と
した。
砕造粒して乾燥し、適当な大きさの顆粒剤とした。次に
ステアリン酸カルシウムを添加して圧縮成形して錠剤と
した。
【0030】製剤例2 注射剤 NDP 50mg CPM 150mg デキストラン 5mg 上記成分を混合し、注射用蒸留水10mlを加えて溶解
した。この溶液を孔径0.22μlのメンブランフィル
ターを用いて除菌濾過し、濾液を注射用バイアルに5m
lずつ注入し、凍結乾燥した。
した。この溶液を孔径0.22μlのメンブランフィル
ターを用いて除菌濾過し、濾液を注射用バイアルに5m
lずつ注入し、凍結乾燥した。
【0031】
【発明の効果】以上の実験例から明らかなように、本発
明の抗癌剤は各々の抗癌剤を単独で投与した場合と比較
して、活性面では相乗作用を示し、毒性面では相乗作用
を示さない。従って、癌の治療に非常に有効な医薬組成
物である。
明の抗癌剤は各々の抗癌剤を単独で投与した場合と比較
して、活性面では相乗作用を示し、毒性面では相乗作用
を示さない。従って、癌の治療に非常に有効な医薬組成
物である。
【図1】 Lewisマウス肺癌におけるNDPおよび
CPMの単独使用および併用での腫瘍移植後の日数と腫
瘍体積の関係を示す図である。
CPMの単独使用および併用での腫瘍移植後の日数と腫
瘍体積の関係を示す図である。
【図2】 NDPおよびCPMの単独投与および併用で
の腫瘍移植後の日数と生存率の関係を示す図である。
の腫瘍移植後の日数と生存率の関係を示す図である。
【図3】 CDDPおよびCPMの単独投与および併用
での腫瘍移植後の日数と生存率の関係を示す図である。
での腫瘍移植後の日数と生存率の関係を示す図である。
【図4】 ヒト扁平上皮癌におけるNDP、CPM、C
DDPの単独使用および併用での腫瘍移植後の日数と腫
瘍体積の関係を示す図である。
DDPの単独使用および併用での腫瘍移植後の日数と腫
瘍体積の関係を示す図である。
【図5】 NDPおよびCPMの単独投与および併用で
の投与からの日数と白血球数、血小板数および骨髄細胞
数の関係を示す図である。
の投与からの日数と白血球数、血小板数および骨髄細胞
数の関係を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】式(I): 【化1】 [式中、XおよびYは各々独立して 【化2】 (ここでmは0〜5の整数)で示される一価の基を示す
か、XおよびYが一緒になって 【化3】 (ここでnは0〜4の整数)で示される二価の基を示
す]で示される化合物および式(II): 【化4】 [式中、Vは各々独立してハロゲンであり、Wは−O−
または−NR−(ここでRは水素、ヒドロキシまたは置
換基を有していてもよい低級アルキル(ここで置換基と
はヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アシルオキシ、カ
ルボキシ、低級アルコキシカルボニル、ホルミル、アミ
ノまたは低級アルキルアミノ))であり、Zは各々独立
して水素、ヒドロキシまたは置換基を有していてもよい
低級アルキル(ここで置換基とはヒドロキシ、低級アル
コキシ、低級アシルオキシ、カルボキシ、低級アルコキ
シカルボニル、ホルミル、アミノまたは低級アルキルア
ミノ)を表し、rは1〜6の整数である]で示される化
合物を含有する抗癌剤。 - 【請求項2】式(I)で示される化合物がネダプラチン
である、請求項1記載の抗癌剤。 - 【請求項3】式(II)で示される化合物がシクロホス
ファミドである、請求項1または2記載の抗癌剤。 - 【請求項4】抗癌作用を有する医薬を製造するための、
請求項1記載の式(I)で示される化合物および式(I
I)で示される化合物の使用。 - 【請求項5】式(I)で示される化合物がネダプラチン
である、請求項4記載の使用。 - 【請求項6】式(II)で示される化合物がシクロホス
ファミドである、請求項4または5記載の使用。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12798698A JPH11322596A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 白金錯体および環状リン酸エステルアミドを含有する抗癌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12798698A JPH11322596A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 白金錯体および環状リン酸エステルアミドを含有する抗癌剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11322596A true JPH11322596A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=14973629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12798698A Pending JPH11322596A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 白金錯体および環状リン酸エステルアミドを含有する抗癌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11322596A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002518334A (ja) * | 1998-06-15 | 2002-06-25 | アスタ メディカ アクチエンゲゼルシャフト | シクロホスファミド被覆錠剤 |
KR100363394B1 (ko) * | 2000-08-21 | 2002-12-05 | 한국과학기술연구원 | 온도감응성을 갖는 포스파젠삼량체-백금착물 복합체, 그의제조방법 및 그를 함유하는 항암제 조성물 |
WO2009060945A1 (ja) * | 2007-11-09 | 2009-05-14 | Eisai R & D Management Co., Ltd. | 血管新生阻害物質と抗腫瘍性白金錯体との併用 |
US8865737B2 (en) | 2006-08-28 | 2014-10-21 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Antitumor agent for undifferentiated gastric cancer |
US8962655B2 (en) | 2007-01-29 | 2015-02-24 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Composition for treatment of undifferentiated gastric cancer |
US8962650B2 (en) | 2011-04-18 | 2015-02-24 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Therapeutic agent for tumor |
US8969379B2 (en) | 2004-09-17 | 2015-03-03 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Pharmaceutical compositions of 4-(3-chloro-4-(cyclopropylaminocarbonyl)aminophenoxy)-7=methoxy-6-quinolinecarboxide |
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US9334239B2 (en) | 2012-12-21 | 2016-05-10 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Amorphous form of quinoline derivative, and method for producing same |
US9945862B2 (en) | 2011-06-03 | 2018-04-17 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Biomarkers for predicting and assessing responsiveness of thyroid and kidney cancer subjects to lenvatinib compounds |
US10259791B2 (en) | 2014-08-28 | 2019-04-16 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | High-purity quinoline derivative and method for manufacturing same |
US10517861B2 (en) | 2013-05-14 | 2019-12-31 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Biomarkers for predicting and assessing responsiveness of endometrial cancer subjects to lenvatinib compounds |
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US12220398B2 (en) | 2015-08-20 | 2025-02-11 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Tumor therapeutic agent |
US12226409B2 (en) | 2017-05-16 | 2025-02-18 | Eisai R&D Management Co., Ltd. | Treatment of hepatocellular carcinoma |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP12798698A patent/JPH11322596A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
JP4891478B2 (ja) * | 1998-06-15 | 2012-03-07 | バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム | シクロホスファミド被覆錠剤 |
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