JPH11303808A - 油圧駆動式作業車両の油圧システム - Google Patents
油圧駆動式作業車両の油圧システムInfo
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- JPH11303808A JPH11303808A JP10138218A JP13821898A JPH11303808A JP H11303808 A JPH11303808 A JP H11303808A JP 10138218 A JP10138218 A JP 10138218A JP 13821898 A JP13821898 A JP 13821898A JP H11303808 A JPH11303808 A JP H11303808A
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- 239000003921 oil Substances 0.000 description 53
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 6
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 3
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- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 2
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業機側のアクチュエータの負荷が走行側の
アクチュエータへ作用しないようにする。 【解決手段】 複数の油圧ポンプのうちの第1の油圧ポ
ンプ6の吐出圧油を第1のアクチュエータへ供給する第
1の操作弁2と、第2の油圧ポンプ8の吐出圧油を第2
のアクチュエータへ供給する第2の操作弁3と、第3の
油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第3のアクチュ
エータ群へ供給する第3の操作弁4,5と、上記第1第
2の両油圧ポンプ6,8の吐出圧油を合流、分離する合
分流弁1と、上記第1第2の油圧ポンプ6,8の一方の
油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ12の吐出路1
3を連通、遮断する開閉弁10を備え、開閉弁10は常
時連通位置Fで、かつ、第3の油圧ポンプ12のポンプ
圧がリリーフ弁30にて設定される設定圧以上になった
ときに遮断位置Gとなるようにした。
アクチュエータへ作用しないようにする。 【解決手段】 複数の油圧ポンプのうちの第1の油圧ポ
ンプ6の吐出圧油を第1のアクチュエータへ供給する第
1の操作弁2と、第2の油圧ポンプ8の吐出圧油を第2
のアクチュエータへ供給する第2の操作弁3と、第3の
油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第3のアクチュ
エータ群へ供給する第3の操作弁4,5と、上記第1第
2の両油圧ポンプ6,8の吐出圧油を合流、分離する合
分流弁1と、上記第1第2の油圧ポンプ6,8の一方の
油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ12の吐出路1
3を連通、遮断する開閉弁10を備え、開閉弁10は常
時連通位置Fで、かつ、第3の油圧ポンプ12のポンプ
圧がリリーフ弁30にて設定される設定圧以上になった
ときに遮断位置Gとなるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧走行式のブル
ドーザ、油圧ショベル等の油圧駆動式作業車両の各油圧
アクチュエータに油圧ポンプの吐出圧油を供給する油圧
システムに関するものである。
ドーザ、油圧ショベル等の油圧駆動式作業車両の各油圧
アクチュエータに油圧ポンプの吐出圧油を供給する油圧
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記油圧駆動式作業車両で、例えば、油
圧走行式のブルドーザ、油圧ショベルは左右の走行用油
圧モータと複数の作業用油圧アクチュエータを備えてい
る。左右の走行用油圧モータ、複数の作業用油圧アクチ
ュエータに複数の油圧ポンプで圧油を供給する油圧シス
テムが種々提案されている。
圧走行式のブルドーザ、油圧ショベルは左右の走行用油
圧モータと複数の作業用油圧アクチュエータを備えてい
る。左右の走行用油圧モータ、複数の作業用油圧アクチ
ュエータに複数の油圧ポンプで圧油を供給する油圧シス
テムが種々提案されている。
【0003】例えば特公平7−92090号公報に示す
油圧システムが提案されている。従来の油圧システム
は、第1油圧ポンプの吐出圧油を左走行用操作弁と作業
用操作弁で左走行用油圧モータと作業用油圧アクチュエ
ータに供給し、第2油圧ポンプの吐出圧油を右走行用操
作弁と作業用操作弁で右走行用油圧モータと残りの作業
用油圧アクチュエータに供給すると共に、第1油圧ポン
プの吐出圧油と第2油圧ポンプの吐出圧油を合分流弁で
合流、分離するようにしてある。
油圧システムが提案されている。従来の油圧システム
は、第1油圧ポンプの吐出圧油を左走行用操作弁と作業
用操作弁で左走行用油圧モータと作業用油圧アクチュエ
ータに供給し、第2油圧ポンプの吐出圧油を右走行用操
作弁と作業用操作弁で右走行用油圧モータと残りの作業
用油圧アクチュエータに供給すると共に、第1油圧ポン
プの吐出圧油と第2油圧ポンプの吐出圧油を合分流弁で
合流、分離するようにしてある。
【0004】上記従来の油圧システムであれば、第1油
圧ポンプの吐出圧油と第2油圧ポンプの吐出圧油を合流
して左右走行用油圧モータと各作業用油圧アクチュエー
タに供給することができる。また第1油圧ポンプの吐出
圧油と第2油圧ポンプの吐出圧油を独立して左走行用油
圧モータと作業用油圧アクチュエータ、右走行用油圧モ
ータと残りの作業用油圧アクチュエータにそれぞれ供給
できる。
圧ポンプの吐出圧油と第2油圧ポンプの吐出圧油を合流
して左右走行用油圧モータと各作業用油圧アクチュエー
タに供給することができる。また第1油圧ポンプの吐出
圧油と第2油圧ポンプの吐出圧油を独立して左走行用油
圧モータと作業用油圧アクチュエータ、右走行用油圧モ
ータと残りの作業用油圧アクチュエータにそれぞれ供給
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のもの
は、モータ回路とアクチュエータ回路は常に連通してい
るので、作業用油圧アクチュエータの負荷が大きい場
合、負荷による高圧が左右の走行用油圧ポンプ側の回路
にも作用する。そのため、作業用油圧アクチュエータに
大きな負荷が作用したとき、走行用の油圧ポンプにも大
きな負荷が作用してしまうという問題がある。また複数
の油圧ポンプを用いる油圧駆動式車両において、個々の
油圧ポンプからの吐出圧油の油量を選択的に配分するこ
とができなかった。
は、モータ回路とアクチュエータ回路は常に連通してい
るので、作業用油圧アクチュエータの負荷が大きい場
合、負荷による高圧が左右の走行用油圧ポンプ側の回路
にも作用する。そのため、作業用油圧アクチュエータに
大きな負荷が作用したとき、走行用の油圧ポンプにも大
きな負荷が作用してしまうという問題がある。また複数
の油圧ポンプを用いる油圧駆動式車両において、個々の
油圧ポンプからの吐出圧油の油量を選択的に配分するこ
とができなかった。
【0006】本発明は上記のことに鑑みなされたもの
で、作業用油圧アクチュエータに大きな負荷が作用した
ときにも走行用の油圧ポンプには大きな負荷が作用しな
いようにでき、また走行優先モードと作業優先モードを
任意に選択でき、また複数の油圧ポンプからの吐出圧油
の油量を選択的に配分して、走行時には全ての油圧ポン
プからの吐出圧油を左右の走行用油圧モータへ供給して
高速直進走行でき、また個々の油圧ポンプの吐出圧油を
左右の走行用油圧モータに個々に供給して微速旋回も可
能にした油圧駆動式作業車両の油圧システムを提供する
ことを目的とするものである。
で、作業用油圧アクチュエータに大きな負荷が作用した
ときにも走行用の油圧ポンプには大きな負荷が作用しな
いようにでき、また走行優先モードと作業優先モードを
任意に選択でき、また複数の油圧ポンプからの吐出圧油
の油量を選択的に配分して、走行時には全ての油圧ポン
プからの吐出圧油を左右の走行用油圧モータへ供給して
高速直進走行でき、また個々の油圧ポンプの吐出圧油を
左右の走行用油圧モータに個々に供給して微速旋回も可
能にした油圧駆動式作業車両の油圧システムを提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記目的
を達成するために、第1の発明に係る油圧駆動式作業車
の油圧システムは、複数の油圧ポンプのうちの第1の油
圧ポンプ6の吐出圧油を左走行用油圧モータ14等の第
1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁2と、第2
の油圧ポンプ8の吐出圧油を右走行用油圧モータ15等
の第2のアクチュエータへ供給する第2の操作弁3と、
第3の油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第3のア
クチュエータ群へ供給する第3の操作弁4,5と、上記
第1第2の両油圧ポンプ6,8の吐出圧油を合流、分離
する合分流弁1と、上記第1第2の油圧ポンプ6,8の
一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ12の吐
出路13を連通、遮断する開閉弁10を備え、開閉弁1
0は常時連通位置Fで、かつ、第3の油圧ポンプ12の
ポンプ圧がリリーフ弁30にて設定される設定圧以上に
なったときに遮断位置Gとなるようにした構成となって
いる。
を達成するために、第1の発明に係る油圧駆動式作業車
の油圧システムは、複数の油圧ポンプのうちの第1の油
圧ポンプ6の吐出圧油を左走行用油圧モータ14等の第
1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁2と、第2
の油圧ポンプ8の吐出圧油を右走行用油圧モータ15等
の第2のアクチュエータへ供給する第2の操作弁3と、
第3の油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第3のア
クチュエータ群へ供給する第3の操作弁4,5と、上記
第1第2の両油圧ポンプ6,8の吐出圧油を合流、分離
する合分流弁1と、上記第1第2の油圧ポンプ6,8の
一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ12の吐
出路13を連通、遮断する開閉弁10を備え、開閉弁1
0は常時連通位置Fで、かつ、第3の油圧ポンプ12の
ポンプ圧がリリーフ弁30にて設定される設定圧以上に
なったときに遮断位置Gとなるようにした構成となって
いる。
【0008】上記第1の発明に係る油圧駆動式作業車両
の油圧システムによれば、第3の油圧ポンプ12のポン
プ圧が設定圧以上になると、この第3の油圧ポンプ12
の吐出路は第1第2の油圧ポンプの吐出路と遮断され
る。
の油圧システムによれば、第3の油圧ポンプ12のポン
プ圧が設定圧以上になると、この第3の油圧ポンプ12
の吐出路は第1第2の油圧ポンプの吐出路と遮断され
る。
【0009】従って、合分流弁が合流位置の場合すなわ
ち、上記第3の操作弁4,5を操作して第3の油圧ポン
プ12の吐出圧油を第3の操作弁4,5を経て作業機等
の第3のアクチュエータ群へ供給した状態で、第3のア
クチュエータ群の負荷が設定以上に大きくなった場合
に、開閉弁10が遮断位置となる。このとき第3の油圧
ポンプ12の吐出圧は第1第2の油圧ポンプ6,8の吐
出路に作用されなくなる。これにより第1第2の油圧ポ
ンプ6,8の吐出圧は第3のアクチュエータ群の負荷に
関係なく、第1第2のアクチュエータの負荷に見合う圧
力となる。従って第1第2のアクチュエータが左右の走
行用油圧モータ14,15である場合に、第3のアクチ
ュエータを作動しながらの走行時において走行用油圧モ
ータ14,15へ余分な流量を供給しなくなり、エンジ
ン出力に対するエネルギー損失の低減を図ることができ
る。
ち、上記第3の操作弁4,5を操作して第3の油圧ポン
プ12の吐出圧油を第3の操作弁4,5を経て作業機等
の第3のアクチュエータ群へ供給した状態で、第3のア
クチュエータ群の負荷が設定以上に大きくなった場合
に、開閉弁10が遮断位置となる。このとき第3の油圧
ポンプ12の吐出圧は第1第2の油圧ポンプ6,8の吐
出路に作用されなくなる。これにより第1第2の油圧ポ
ンプ6,8の吐出圧は第3のアクチュエータ群の負荷に
関係なく、第1第2のアクチュエータの負荷に見合う圧
力となる。従って第1第2のアクチュエータが左右の走
行用油圧モータ14,15である場合に、第3のアクチ
ュエータを作動しながらの走行時において走行用油圧モ
ータ14,15へ余分な流量を供給しなくなり、エンジ
ン出力に対するエネルギー損失の低減を図ることができ
る。
【0010】また、第2の発明に係る油圧駆動式作業中
の油圧システムは、複数の油圧ポンプのうちの第1の油
圧ポンプ6の吐出圧油を左走行用油圧モータ14等の第
1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁2と、第2
の油圧ポンプ8の吐出圧油を右走行用油圧モータ15等
の第2のアクチュエータへ供給する第2の操作弁3と、
第3の油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第3のア
クチュエータ群へ供給する第3の操作弁4,5と、上記
第1第2の両油圧ポンプ6,8の吐出圧油を合流、分離
する合分流弁1と、上記第1第2の油圧ポンプ6,8の
一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ12の吐
出路13を連通、遮断する開閉弁10を備え、開閉弁1
0は常時連通位置Fで、かつ、モード選択スイッチ42
にて遮断位置Gとなるようにした構成となっている。
の油圧システムは、複数の油圧ポンプのうちの第1の油
圧ポンプ6の吐出圧油を左走行用油圧モータ14等の第
1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁2と、第2
の油圧ポンプ8の吐出圧油を右走行用油圧モータ15等
の第2のアクチュエータへ供給する第2の操作弁3と、
第3の油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第3のア
クチュエータ群へ供給する第3の操作弁4,5と、上記
第1第2の両油圧ポンプ6,8の吐出圧油を合流、分離
する合分流弁1と、上記第1第2の油圧ポンプ6,8の
一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ12の吐
出路13を連通、遮断する開閉弁10を備え、開閉弁1
0は常時連通位置Fで、かつ、モード選択スイッチ42
にて遮断位置Gとなるようにした構成となっている。
【0011】第2の発明に係る油圧駆動式作業車両の油
圧システムによれば、開閉弁10の開閉動作をモード選
択スイッチ42を操作することにより、走行優先モード
と作業優先モードの切換えを運転者が選択的に行うこと
ができる。すなわちモード選択スイッチ42を走行優先
モードにすると、開閉弁10は遮断位置Gとなる。これ
により第1第2の油圧ポンプ6,8からの吐出圧油は作
業機用回路側へ供給されなくなり、走行優先状態とな
り、例えば高速直進走行される。またモード優先スイッ
チ42を作業優先モードにすると、開閉弁10は連通位
置Fとなる。これにより第1第2の油圧ポンプ6,8か
らの吐出圧油は作業機用回路側へも供給されて作業優先
状態となる。
圧システムによれば、開閉弁10の開閉動作をモード選
択スイッチ42を操作することにより、走行優先モード
と作業優先モードの切換えを運転者が選択的に行うこと
ができる。すなわちモード選択スイッチ42を走行優先
モードにすると、開閉弁10は遮断位置Gとなる。これ
により第1第2の油圧ポンプ6,8からの吐出圧油は作
業機用回路側へ供給されなくなり、走行優先状態とな
り、例えば高速直進走行される。またモード優先スイッ
チ42を作業優先モードにすると、開閉弁10は連通位
置Fとなる。これにより第1第2の油圧ポンプ6,8か
らの吐出圧油は作業機用回路側へも供給されて作業優先
状態となる。
【0012】これらの動作は運転者が任意に行うことが
できるので、油圧駆動式作業車両の走行と各優先モード
の切換えを作業状態に応じて速やかに行うことができ、
走行動作及びアクチュエータ作業を混合して行う諸作業
を能率よく行う。
できるので、油圧駆動式作業車両の走行と各優先モード
の切換えを作業状態に応じて速やかに行うことができ、
走行動作及びアクチュエータ作業を混合して行う諸作業
を能率よく行う。
【0013】また、第3の発明に係る油圧駆動式作業中
の油圧システムは、複数の油圧ポンプのうちの第1の油
圧ポンプ6の吐出圧油を左走行用油圧モータ14等の第
1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁2と、第2
の油圧ポンプ8の吐出圧油を右走行用油圧モータ15等
の第2のアクチュエータへ供給する第2の操作弁3と、
第3の油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第3のア
クチュエータ群へ供給する第3の操作弁4,5と、上記
第1第2の両油圧ポンプ6,8の吐出圧油を合流、分離
する合分流弁1と、上記第1第2の油圧ポンプ6,8の
一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ12の吐
出路13を連通、遮断する開閉弁10を備え、開閉弁1
0は常時遮断位置Gで、かつ、上記第1第2の両操作弁
の切換え操作時に連通位置Fになるようにした構成にな
っている。
の油圧システムは、複数の油圧ポンプのうちの第1の油
圧ポンプ6の吐出圧油を左走行用油圧モータ14等の第
1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁2と、第2
の油圧ポンプ8の吐出圧油を右走行用油圧モータ15等
の第2のアクチュエータへ供給する第2の操作弁3と、
第3の油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第3のア
クチュエータ群へ供給する第3の操作弁4,5と、上記
第1第2の両油圧ポンプ6,8の吐出圧油を合流、分離
する合分流弁1と、上記第1第2の油圧ポンプ6,8の
一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ12の吐
出路13を連通、遮断する開閉弁10を備え、開閉弁1
0は常時遮断位置Gで、かつ、上記第1第2の両操作弁
の切換え操作時に連通位置Fになるようにした構成にな
っている。
【0014】第3の発明に係る油圧駆動式作業車両の油
圧システムによれば、第1第2のアクチュエータ、例え
ば、左右の走行用油圧モータへ圧油を供給するために第
1第2の操作弁2,3を操作したときに、開閉弁10が
連通位置になって、第3の油圧ポンプ12の吐出圧油が
第1第2のアクチュエータ側に供給され、第1第2のア
クチュエータは、第1第2第3の油圧ポンプ6,8,1
2からの圧油が供給され、この第1第2のアクチュエー
タが左右の走行用油圧モータ14,15である場合に、
高速で直進走行を行うことができ、前進、後進の際の走
行速度を速くできる。また第1第2の両操作弁のうちの
一方の操作弁を切換え操作した場合には上記開閉弁10
は連通位置Fとはならない。これにより、第1第2のア
クチュエータが左右の走行用油圧モータ14,15であ
る場合に左右の走行用油圧モータ14,15をそれぞれ
独立して操作できるため、微速旋回を行うことができ
る。
圧システムによれば、第1第2のアクチュエータ、例え
ば、左右の走行用油圧モータへ圧油を供給するために第
1第2の操作弁2,3を操作したときに、開閉弁10が
連通位置になって、第3の油圧ポンプ12の吐出圧油が
第1第2のアクチュエータ側に供給され、第1第2のア
クチュエータは、第1第2第3の油圧ポンプ6,8,1
2からの圧油が供給され、この第1第2のアクチュエー
タが左右の走行用油圧モータ14,15である場合に、
高速で直進走行を行うことができ、前進、後進の際の走
行速度を速くできる。また第1第2の両操作弁のうちの
一方の操作弁を切換え操作した場合には上記開閉弁10
は連通位置Fとはならない。これにより、第1第2のア
クチュエータが左右の走行用油圧モータ14,15であ
る場合に左右の走行用油圧モータ14,15をそれぞれ
独立して操作できるため、微速旋回を行うことができ
る。
【0015】また、第4の発明に係る油圧駆動式作業中
の油圧システムは、複数の油圧ポンプのうちの1つの油
圧ポンプ70の吐出圧油を左走行用油圧モータ14等の
第1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁2と、上
記1つの油圧ポンプ70の吐出圧油を右走行用油圧モー
タ15等の第2のアクチュエータへ供給する第2の操作
弁3と、他の油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第
3のアクチュエータ群へ供給する第3の操作弁4,5
と、上記両油圧ポンプ70,12の吐出路71,13を
連通、遮断する開閉弁10を備えている構成になってい
る。
の油圧システムは、複数の油圧ポンプのうちの1つの油
圧ポンプ70の吐出圧油を左走行用油圧モータ14等の
第1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁2と、上
記1つの油圧ポンプ70の吐出圧油を右走行用油圧モー
タ15等の第2のアクチュエータへ供給する第2の操作
弁3と、他の油圧ポンプ12の吐出圧油を作業機等の第
3のアクチュエータ群へ供給する第3の操作弁4,5
と、上記両油圧ポンプ70,12の吐出路71,13を
連通、遮断する開閉弁10を備えている構成になってい
る。
【0016】第4の発明に係る油圧駆動式作業車両の油
圧システムによれば、第1第2のそれぞれのアクチュエ
ータである左右の走行用油圧モータ14,15を1つの
油圧ポンプで駆動できて、油圧機器の数を減らすことが
できる。
圧システムによれば、第1第2のそれぞれのアクチュエ
ータである左右の走行用油圧モータ14,15を1つの
油圧ポンプで駆動できて、油圧機器の数を減らすことが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図中1は合分流弁、2は左走行用操作
弁、3は右走行用操作弁、4,5は作業機用操作弁で、
例えば4はブレード用操作弁、5はチルト用操作弁、1
0は開閉弁(カットオフ弁)である。上記左右の走行操
作弁2,3が合分流弁1の一方側(図中左側)に配置さ
れている。またブレード用操作弁4とチルト用操作弁5
が合分流弁1の他方側(図中右側)に配置されている。
そして開閉弁10は合分流弁1とブレード用操作弁4の
間に配置されている。
いて説明する。図中1は合分流弁、2は左走行用操作
弁、3は右走行用操作弁、4,5は作業機用操作弁で、
例えば4はブレード用操作弁、5はチルト用操作弁、1
0は開閉弁(カットオフ弁)である。上記左右の走行操
作弁2,3が合分流弁1の一方側(図中左側)に配置さ
れている。またブレード用操作弁4とチルト用操作弁5
が合分流弁1の他方側(図中右側)に配置されている。
そして開閉弁10は合分流弁1とブレード用操作弁4の
間に配置されている。
【0018】6は第1油圧ポンプで、この第1油圧ポン
プ6の吐出路7は右走行用操作弁3のポンプポート3A
に接続されている。また8は第2油圧ポンプで、この第
2油圧ポンプ8の吐出路9は開閉弁10を経てブレード
用操作弁4のポンプポート4A、チルト用操作弁5のポ
ンプポート5Aに接続していると共に、右走行用操作弁
3に設けたポンプ通路11を経て左走行用操作弁2のポ
ンプポート2Aに接続されている。12は作業用油圧ポ
ンプであり、この作業用油圧ポンプ12の吐出路13は
ブレード用操作弁4のポンプポート4Aとチルト用操作
弁5のポンプポート5Aに接続されている。これにより
油圧駆動式ブルドーザの油圧システムを形成している。
プ6の吐出路7は右走行用操作弁3のポンプポート3A
に接続されている。また8は第2油圧ポンプで、この第
2油圧ポンプ8の吐出路9は開閉弁10を経てブレード
用操作弁4のポンプポート4A、チルト用操作弁5のポ
ンプポート5Aに接続していると共に、右走行用操作弁
3に設けたポンプ通路11を経て左走行用操作弁2のポ
ンプポート2Aに接続されている。12は作業用油圧ポ
ンプであり、この作業用油圧ポンプ12の吐出路13は
ブレード用操作弁4のポンプポート4Aとチルト用操作
弁5のポンプポート5Aに接続されている。これにより
油圧駆動式ブルドーザの油圧システムを形成している。
【0019】上記各操作弁2,3,4,5は中立位置A
と、これの両側に位置すると共に、正、逆通路となって
いる第1第2の位置B,Cとを有している。そして常時
中立位置Aに保持されている。第1受圧部2B,3B,
4B,5Bにパイロット圧が作用されると第1位置Bに
切換って第1第2のアクチュエータポート2D,2E,
3D,3E,4D,4E,5D,5Eの一方から左走行
用油圧モータ14、右走行用油圧モータ15、ブレード
用シリンダ16、チルト用シリンダ17に圧油をそれぞ
れ供給する。そして第2受圧部2C,3C,4C,5C
にパイロット圧が作用されると第2位置Cに切換って第
1第2のアクチュエータポート2D,2E,3D,3
E,4D,4E,5D,5Eの他方から左走行用油圧モ
ータ14、右走行用油圧モータ15、ブレード用シリン
ダ16、チルト用シリンダ17に圧油をそれぞれ供給す
るようになっている。
と、これの両側に位置すると共に、正、逆通路となって
いる第1第2の位置B,Cとを有している。そして常時
中立位置Aに保持されている。第1受圧部2B,3B,
4B,5Bにパイロット圧が作用されると第1位置Bに
切換って第1第2のアクチュエータポート2D,2E,
3D,3E,4D,4E,5D,5Eの一方から左走行
用油圧モータ14、右走行用油圧モータ15、ブレード
用シリンダ16、チルト用シリンダ17に圧油をそれぞ
れ供給する。そして第2受圧部2C,3C,4C,5C
にパイロット圧が作用されると第2位置Cに切換って第
1第2のアクチュエータポート2D,2E,3D,3
E,4D,4E,5D,5Eの他方から左走行用油圧モ
ータ14、右走行用油圧モータ15、ブレード用シリン
ダ16、チルト用シリンダ17に圧油をそれぞれ供給す
るようになっている。
【0020】すなわち、左走行用操作弁2の第1受圧部
2Bにパイロット圧を作用することにより、この左走行
用操作弁2が第1位置Bに切換る。また右走行用操作弁
3の第2受圧部3Cにパイロット圧を作用することによ
り、この右走行用操作弁3の第2位置Cに切換る。これ
により各操作弁2,3の第1アクチュエータポート2
D,3Dから各油圧ポンプ6,8からの吐出圧油が供給
される。左右の走行用油圧モータ14,15は同一方向
に回転駆動されて作業車は直進される。
2Bにパイロット圧を作用することにより、この左走行
用操作弁2が第1位置Bに切換る。また右走行用操作弁
3の第2受圧部3Cにパイロット圧を作用することによ
り、この右走行用操作弁3の第2位置Cに切換る。これ
により各操作弁2,3の第1アクチュエータポート2
D,3Dから各油圧ポンプ6,8からの吐出圧油が供給
される。左右の走行用油圧モータ14,15は同一方向
に回転駆動されて作業車は直進される。
【0021】また各受圧部へ作用するパイロット圧の切
換えにより、例えば左走行用操作2を第1位置Bに、右
走行用操作3を第1位置Bに切換えることにより、左走
行用油圧モータ2へは第1アクチュエータポート2Dか
ら、右走行用操作弁3へは第2アクチュエータポート3
Eからそれぞれ油圧ポンプ6,8の吐出圧油が供給され
る。左右の走行用油圧モータ14,15は互いに逆方向
に回転して車両は旋回される。
換えにより、例えば左走行用操作2を第1位置Bに、右
走行用操作3を第1位置Bに切換えることにより、左走
行用油圧モータ2へは第1アクチュエータポート2Dか
ら、右走行用操作弁3へは第2アクチュエータポート3
Eからそれぞれ油圧ポンプ6,8の吐出圧油が供給され
る。左右の走行用油圧モータ14,15は互いに逆方向
に回転して車両は旋回される。
【0022】一方、作業機用操作弁4,5の第1受圧部
4B,5Bにパイロット圧を作用することにより、この
作業機用操作弁4,5は第1位置B,Dに切換る。これ
により作業用油圧ポンプ12からの吐出圧油は第2アク
チュエータポート4E,5Eからブレード用シリンダ1
6、チルト用シリンダ17のボトム側へ供給されてこれ
らが伸長動される。また第2受圧部4C,5Cにパイロ
ット圧を作用することにより作業機用操作弁4,5は第
2位置C,Cに切換る。これにより作業用油圧ポンプ1
2からの吐出圧油は第1アクチュエータポート4D,5
Dから上記両シリンダ16,17のロッド側へ供給され
てこれらが短縮動される。
4B,5Bにパイロット圧を作用することにより、この
作業機用操作弁4,5は第1位置B,Dに切換る。これ
により作業用油圧ポンプ12からの吐出圧油は第2アク
チュエータポート4E,5Eからブレード用シリンダ1
6、チルト用シリンダ17のボトム側へ供給されてこれ
らが伸長動される。また第2受圧部4C,5Cにパイロ
ット圧を作用することにより作業機用操作弁4,5は第
2位置C,Cに切換る。これにより作業用油圧ポンプ1
2からの吐出圧油は第1アクチュエータポート4D,5
Dから上記両シリンダ16,17のロッド側へ供給され
てこれらが短縮動される。
【0023】上記合分流弁1は第1走行用油圧ポンプ6
の吐出路7と第2走行用油圧ポンプ8の吐出路9を連通
する合流位置Dと遮断する分離位置Eを備えている。そ
してスプリング18と第1受圧部1Aに作用する圧油で
合流位置Dに保持され、第2受圧部1Bに作用する圧油
で分離位置Eとなるようになっている。
の吐出路7と第2走行用油圧ポンプ8の吐出路9を連通
する合流位置Dと遮断する分離位置Eを備えている。そ
してスプリング18と第1受圧部1Aに作用する圧油で
合流位置Dに保持され、第2受圧部1Bに作用する圧油
で分離位置Eとなるようになっている。
【0024】上記開閉弁10は連通位置Fと遮断位置G
を備えている。そしてスプリング19と第1受圧部10
Aの圧油で連通位置Fとなり、第2第3の受圧部10
B,10Cの圧油で遮断位置Gとなるようになってい
る。
を備えている。そしてスプリング19と第1受圧部10
Aの圧油で連通位置Fとなり、第2第3の受圧部10
B,10Cの圧油で遮断位置Gとなるようになってい
る。
【0025】図2は上記合分流弁1、各操作弁2〜5及
び開閉弁10の各受圧部に選択的にパイロット圧を作用
させてこれを切換え操作するパイロット圧切換装置を示
す。そして図中20は左走行用油圧パイロット弁であ
る。この左走行用油圧パイロット弁20を切換え操作す
ることにより、左走行用操作弁2の第1第2の受圧部2
B,2Cのいずれか一方にパイロット圧が作用されてこ
の操作弁2が切換え操作される。このときのパイロット
圧が第1シャトル弁21にて検出されるようになってい
る。22は右走行用油圧パイロット弁である。この右走
行用油圧パイロット弁22を切換え操作することによ
り、右走行用操作弁3の第1第2の受圧部3B,3Cの
いずれか一方にパイロット圧が作用されてこの操作弁3
が切換え操作される。このときのパイロット圧が第2シ
ャトル弁23にて検出されるようになっている。そし
て、上記第1第2のシャトル弁21,23にて検出され
たパイロット圧は第3シャトル弁24に導かれ、両パイ
ロット圧の高い方の圧力が合分流弁1の第2受圧部1B
と、開閉弁10の第2受圧部10Bに作用されるように
なっている。
び開閉弁10の各受圧部に選択的にパイロット圧を作用
させてこれを切換え操作するパイロット圧切換装置を示
す。そして図中20は左走行用油圧パイロット弁であ
る。この左走行用油圧パイロット弁20を切換え操作す
ることにより、左走行用操作弁2の第1第2の受圧部2
B,2Cのいずれか一方にパイロット圧が作用されてこ
の操作弁2が切換え操作される。このときのパイロット
圧が第1シャトル弁21にて検出されるようになってい
る。22は右走行用油圧パイロット弁である。この右走
行用油圧パイロット弁22を切換え操作することによ
り、右走行用操作弁3の第1第2の受圧部3B,3Cの
いずれか一方にパイロット圧が作用されてこの操作弁3
が切換え操作される。このときのパイロット圧が第2シ
ャトル弁23にて検出されるようになっている。そし
て、上記第1第2のシャトル弁21,23にて検出され
たパイロット圧は第3シャトル弁24に導かれ、両パイ
ロット圧の高い方の圧力が合分流弁1の第2受圧部1B
と、開閉弁10の第2受圧部10Bに作用されるように
なっている。
【0026】25はブレード用油圧パイロット弁であ
る。このブレード用油圧パイロット弁25を切換え操作
することにより、ブレード用操作弁4の第1第2の受圧
部4B,4Cのいずれか一方にパイロット圧が作用され
てこの操作弁4が切換え操作される。このときのパイロ
ット圧が第4シャトル弁26にて検出されるようになっ
ている。また、27はチルト用油圧パイロット弁であ
る。このチルト用油圧パイロット弁27を切換え操作す
ることにより、チルト用操作弁5の第1第2の受圧部5
B,5Cのいずれか一方にパイロット圧が作用されてこ
の操作弁5が切換え操作される。このときのパイロット
圧が第5シャトル弁28にて検出されるようになってい
る。そして、上記第4第5のシャトル弁26,28にて
検出されたパイロット圧は第6シャトル弁29に導か
れ、両パイロット圧の高い方の圧力が合分流弁1の第1
受圧部1Aと開閉弁10の第1受圧部10Aに作用され
るようになっている。
る。このブレード用油圧パイロット弁25を切換え操作
することにより、ブレード用操作弁4の第1第2の受圧
部4B,4Cのいずれか一方にパイロット圧が作用され
てこの操作弁4が切換え操作される。このときのパイロ
ット圧が第4シャトル弁26にて検出されるようになっ
ている。また、27はチルト用油圧パイロット弁であ
る。このチルト用油圧パイロット弁27を切換え操作す
ることにより、チルト用操作弁5の第1第2の受圧部5
B,5Cのいずれか一方にパイロット圧が作用されてこ
の操作弁5が切換え操作される。このときのパイロット
圧が第5シャトル弁28にて検出されるようになってい
る。そして、上記第4第5のシャトル弁26,28にて
検出されたパイロット圧は第6シャトル弁29に導か
れ、両パイロット圧の高い方の圧力が合分流弁1の第1
受圧部1Aと開閉弁10の第1受圧部10Aに作用され
るようになっている。
【0027】上記構成において、左右の走行用油圧パイ
ロット弁20,22の一方、または両方を操作して、左
右の走行用操作弁2,3の一方、または両方を切換え
て、左右の走行用油圧モータ14,15の一方、または
両方を駆動して走行するときには、合分流弁1の第2受
圧部1Bと開閉弁10の第2受圧部10Bにパイロット
圧が作用する。これにより合分流弁1が分離位置Eとな
ると共に、開閉弁10が遮断位置Gとなり、第1第2の
油圧ポンプ6,8の吐出圧油が左右の走行用油圧モータ
14,15に独立して供給されると共に、作業機用油圧
ポンプ12の吐出圧油がブレード用操作弁4、チルト用
操作弁5に供給される。このときは、上記左右の各走行
用油圧モータ14,15は各走行用の油圧ポンプ6,8
にて個々に駆動されるので、微速旋回が可能である。
ロット弁20,22の一方、または両方を操作して、左
右の走行用操作弁2,3の一方、または両方を切換え
て、左右の走行用油圧モータ14,15の一方、または
両方を駆動して走行するときには、合分流弁1の第2受
圧部1Bと開閉弁10の第2受圧部10Bにパイロット
圧が作用する。これにより合分流弁1が分離位置Eとな
ると共に、開閉弁10が遮断位置Gとなり、第1第2の
油圧ポンプ6,8の吐出圧油が左右の走行用油圧モータ
14,15に独立して供給されると共に、作業機用油圧
ポンプ12の吐出圧油がブレード用操作弁4、チルト用
操作弁5に供給される。このときは、上記左右の各走行
用油圧モータ14,15は各走行用の油圧ポンプ6,8
にて個々に駆動されるので、微速旋回が可能である。
【0028】ブレード用油圧パイロット弁25とチルト
用油圧パイロット弁27の一方、または両方を操作し
て、ブレード用操作弁4とチルト用操作弁5の一方、ま
たは両方を切換えて、ブレード用シリンダ16、チルト
用シリンダ17の一方、または両方を作動して作業する
ときには、合分流弁1の第1受圧部1Aと開閉弁10の
第1受圧部10Aにパイロット圧が作用して合分流弁が
合流位置Dとなると共に、開閉弁10が連通位置Fとな
る。これにより第1第2の油圧ポンプ6,8の吐出油が
合流してブレード用シリンダ16、チルト用シリンダ1
7に供給される。
用油圧パイロット弁27の一方、または両方を操作し
て、ブレード用操作弁4とチルト用操作弁5の一方、ま
たは両方を切換えて、ブレード用シリンダ16、チルト
用シリンダ17の一方、または両方を作動して作業する
ときには、合分流弁1の第1受圧部1Aと開閉弁10の
第1受圧部10Aにパイロット圧が作用して合分流弁が
合流位置Dとなると共に、開閉弁10が連通位置Fとな
る。これにより第1第2の油圧ポンプ6,8の吐出油が
合流してブレード用シリンダ16、チルト用シリンダ1
7に供給される。
【0029】また、左右の走行用油圧パイロット弁2
0,22と、各作業機用の油圧パイロット弁25,27
を同時に操作して、走行と作業機操作とを同時に行う場
合には、合分流弁1の第1第2の受圧部1A,1Bの両
方にパイロット圧が作用するので、このときの合分流弁
1はスプリング18の付勢力にて合流位置Dとなり、ま
た開閉弁10の第1第2の受圧部10A,10Bの双方
にパイロット圧が作用して開閉弁10はスプリング19
の付勢力にて連通位置Fとなる。
0,22と、各作業機用の油圧パイロット弁25,27
を同時に操作して、走行と作業機操作とを同時に行う場
合には、合分流弁1の第1第2の受圧部1A,1Bの両
方にパイロット圧が作用するので、このときの合分流弁
1はスプリング18の付勢力にて合流位置Dとなり、ま
た開閉弁10の第1第2の受圧部10A,10Bの双方
にパイロット圧が作用して開閉弁10はスプリング19
の付勢力にて連通位置Fとなる。
【0030】上記した実施の形態において、シャトル弁
の代りに圧力スイッチを用い、その検出信号をコントロ
ーラに入力し、コントローラで電磁開閉弁を開閉して合
分流弁1の第1第2の受圧部1A,1Bと開閉弁10の
第1第2の受圧部10A,10Bにパイロット圧を作用
して上述と同様に合分流弁1を切換えるようにしてもよ
い。
の代りに圧力スイッチを用い、その検出信号をコントロ
ーラに入力し、コントローラで電磁開閉弁を開閉して合
分流弁1の第1第2の受圧部1A,1Bと開閉弁10の
第1第2の受圧部10A,10Bにパイロット圧を作用
して上述と同様に合分流弁1を切換えるようにしてもよ
い。
【0031】また、各操作弁を、操作量に応じた電気信
号を出力する電気レバー装置と電磁比例圧力制御弁を用
いて切換える場合には、電気レバー装置の電気信号をコ
ントローラに入力し、そのコントローラで電磁開閉弁を
開閉して合分流弁1の第1第2の受圧部1a,1bと開
閉弁10の第1第2の受圧部10a,10bに圧油を供
給して合分流弁1と開閉弁10を上述と同様に切換えて
もよい。
号を出力する電気レバー装置と電磁比例圧力制御弁を用
いて切換える場合には、電気レバー装置の電気信号をコ
ントローラに入力し、そのコントローラで電磁開閉弁を
開閉して合分流弁1の第1第2の受圧部1a,1bと開
閉弁10の第1第2の受圧部10a,10bに圧油を供
給して合分流弁1と開閉弁10を上述と同様に切換えて
もよい。
【0032】図1において、作業用油圧ポンプ12の吐
出路13にはリリーフ弁30が設けてあり、このリリー
フ弁30のドレーン路31に絞り32が設けてある。こ
のドレーン路31における絞り32の上流側が回路33
で開閉弁10の第1受圧部10Aに接続されている。こ
のようであるから、作業用油圧ポンプ12のポンプ圧が
リリーフ弁30のセット圧以上となるとリリーフ弁30
がリリーフ作動してドレーン路31に圧油が流れ、絞り
32の上流側に圧力が生じる。この圧力が開閉弁10の
第3受圧部10Cに作用して開閉弁10は遮蔽位置Gと
なる。つまり、リリーフ弁30と絞り32で圧力検出手
段を形成している。
出路13にはリリーフ弁30が設けてあり、このリリー
フ弁30のドレーン路31に絞り32が設けてある。こ
のドレーン路31における絞り32の上流側が回路33
で開閉弁10の第1受圧部10Aに接続されている。こ
のようであるから、作業用油圧ポンプ12のポンプ圧が
リリーフ弁30のセット圧以上となるとリリーフ弁30
がリリーフ作動してドレーン路31に圧油が流れ、絞り
32の上流側に圧力が生じる。この圧力が開閉弁10の
第3受圧部10Cに作用して開閉弁10は遮蔽位置Gと
なる。つまり、リリーフ弁30と絞り32で圧力検出手
段を形成している。
【0033】次に作動を説明する。左右の走行用油圧モ
ータ14,15とブレード用シリンダ16、チルト用シ
リンダ17を同時に作動する時には第1第2の走行用油
圧ポンプ6,8の吐出圧油と作業用油圧ポンプ12の吐
出圧油が合流して左右の走行用油圧モータ14,15、
ブレード用シリンダ16、チルト用シリンダ17に供給
され、各油圧ポンプ6,8,12のポンプ圧は同一とな
る。
ータ14,15とブレード用シリンダ16、チルト用シ
リンダ17を同時に作動する時には第1第2の走行用油
圧ポンプ6,8の吐出圧油と作業用油圧ポンプ12の吐
出圧油が合流して左右の走行用油圧モータ14,15、
ブレード用シリンダ16、チルト用シリンダ17に供給
され、各油圧ポンプ6,8,12のポンプ圧は同一とな
る。
【0034】このために、ブレード用シリンダ16また
はチルト用シリンダ17に大きな負荷が作用して負荷圧
が高圧となると左右の走行用油圧ポンプ6,8のポンプ
圧も高くなり、種々の不具合が生じる。例えば、第1第
2の走行用油圧ポンプ6,8、作業用油圧ポンプ12を
駆動するエンジン33の負荷が大きくなり、大出力のエ
ンジンを必要とする。またこのとき必要とする要求流量
を吐出できない。
はチルト用シリンダ17に大きな負荷が作用して負荷圧
が高圧となると左右の走行用油圧ポンプ6,8のポンプ
圧も高くなり、種々の不具合が生じる。例えば、第1第
2の走行用油圧ポンプ6,8、作業用油圧ポンプ12を
駆動するエンジン33の負荷が大きくなり、大出力のエ
ンジンを必要とする。またこのとき必要とする要求流量
を吐出できない。
【0035】これに対して図1に示す油圧システムであ
れば、作業用油圧ポンプ12のポンプ圧が設定圧力以上
となるとリリーフ弁30がリリーフ作動し、上述のよう
に開閉弁10が遮断位置Gとなり、第1第2の走行用油
圧ポンプ6,8の吐出路7,9と作業用油圧ポンプ12
の吐出路13が分離される。
れば、作業用油圧ポンプ12のポンプ圧が設定圧力以上
となるとリリーフ弁30がリリーフ作動し、上述のよう
に開閉弁10が遮断位置Gとなり、第1第2の走行用油
圧ポンプ6,8の吐出路7,9と作業用油圧ポンプ12
の吐出路13が分離される。
【0036】これによって、第1第2の走行用油圧ポン
プ6,8のポンプ圧は左右走行用油圧モータ14,15
の負荷に見合う圧力となるので、各油圧ポンプを駆動す
るエンジン33の負荷が小さくなる。
プ6,8のポンプ圧は左右走行用油圧モータ14,15
の負荷に見合う圧力となるので、各油圧ポンプを駆動す
るエンジン33の負荷が小さくなる。
【0037】次に本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3に示すように、開閉弁10をスプリング40で
連通位置F、ソレノイド41に通電されると遮断位置G
となる構成とする。このソレノイド41をモード選択ス
イッチ42で電源43に連通制御する。上記モード選択
スイッチ42はレバー44を走行優先位置Hとするとソ
レノイド41と電源43が連通し、レバー44を作業優
先位置Jとするとソレノイド41と電源43が遮断す
る。
る。図3に示すように、開閉弁10をスプリング40で
連通位置F、ソレノイド41に通電されると遮断位置G
となる構成とする。このソレノイド41をモード選択ス
イッチ42で電源43に連通制御する。上記モード選択
スイッチ42はレバー44を走行優先位置Hとするとソ
レノイド41と電源43が連通し、レバー44を作業優
先位置Jとするとソレノイド41と電源43が遮断す
る。
【0038】次に作動を説明する。モード選択スイッチ
42を走行優先位置Hに切換えて走行優先モードとする
と開閉弁10のソレノイド41に通電されて開閉弁10
が遮断位置Gとなり、第1第2の走行用油圧ポンプ6,
8の吐出路7,9と作業用油圧ポンプ12の吐出路13
が分離する。これによって、第1第2走行用油圧ポンプ
6,8の吐出圧油は左右走行用油圧モータ14,15に
のみ供給されるから、ブレード用シリンダ16、チルト
用シリンダ17の負荷状態等に関係なく第1第2走行用
油圧ポンプ6,8の吐出流量に見合う走行速度で走行で
きる。この時、合分流弁1は合流、分離のどちらの位置
でもよい。望ましくは分離位置Eの方がよい。
42を走行優先位置Hに切換えて走行優先モードとする
と開閉弁10のソレノイド41に通電されて開閉弁10
が遮断位置Gとなり、第1第2の走行用油圧ポンプ6,
8の吐出路7,9と作業用油圧ポンプ12の吐出路13
が分離する。これによって、第1第2走行用油圧ポンプ
6,8の吐出圧油は左右走行用油圧モータ14,15に
のみ供給されるから、ブレード用シリンダ16、チルト
用シリンダ17の負荷状態等に関係なく第1第2走行用
油圧ポンプ6,8の吐出流量に見合う走行速度で走行で
きる。この時、合分流弁1は合流、分離のどちらの位置
でもよい。望ましくは分離位置Eの方がよい。
【0039】モード選択スイッチ42を作業機優先位置
Jに切換えて作業優先とすると開閉弁10のソレノイド
41に通電されずに開閉弁10は連通位置Fとなり、第
1第2の走行用油圧ポンプ6,8の吐出路7,9と作業
用油圧ポンプ12の吐出路13が合流する。この時、合
分流弁1は連通状態である。
Jに切換えて作業優先とすると開閉弁10のソレノイド
41に通電されずに開閉弁10は連通位置Fとなり、第
1第2の走行用油圧ポンプ6,8の吐出路7,9と作業
用油圧ポンプ12の吐出路13が合流する。この時、合
分流弁1は連通状態である。
【0040】これによって、第1第2の走行用油圧ポン
プ6,8の吐出圧油が作業用油圧ポンプ12の吐出圧油
と合流してブレード用シリンダ16、チルト用シリンダ
17に供給され、各シリンダを迅速に伸縮作動できる。
なお、作業用油圧ポンプ12の吐出圧油はチェック弁4
5があるので、左右走行用油圧モータ14,15に供給
されることはない。また、合分流弁1が分離位置Eにあ
るときに、上記作業用油圧ポンプ12からの吐出圧油が
左走行用油圧モータ14へ供給されることがない。
プ6,8の吐出圧油が作業用油圧ポンプ12の吐出圧油
と合流してブレード用シリンダ16、チルト用シリンダ
17に供給され、各シリンダを迅速に伸縮作動できる。
なお、作業用油圧ポンプ12の吐出圧油はチェック弁4
5があるので、左右走行用油圧モータ14,15に供給
されることはない。また、合分流弁1が分離位置Eにあ
るときに、上記作業用油圧ポンプ12からの吐出圧油が
左走行用油圧モータ14へ供給されることがない。
【0041】次に本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図4に示すように、開閉弁10は第1第2第3のポ
ート50,51,52を有し、スプリング53で各ポー
トを遮断する遮断位置Gとなり、第1第2の受圧部5
4,55に設定圧力以上の圧油がそれぞれに供給された
時に各ポートを連通する連通位置Fとなる。第1ポート
50が作業用油圧ポンプ12の吐出路13に接続し、第
2ポート51が第1走行用油圧ポンプ6の吐出路7に接
続し、第3ポート52が第2走行用油圧ポンプ8の吐出
路9に接続している。
る。図4に示すように、開閉弁10は第1第2第3のポ
ート50,51,52を有し、スプリング53で各ポー
トを遮断する遮断位置Gとなり、第1第2の受圧部5
4,55に設定圧力以上の圧油がそれぞれに供給された
時に各ポートを連通する連通位置Fとなる。第1ポート
50が作業用油圧ポンプ12の吐出路13に接続し、第
2ポート51が第1走行用油圧ポンプ6の吐出路7に接
続し、第3ポート52が第2走行用油圧ポンプ8の吐出
路9に接続している。
【0042】図5は上記開閉弁10を開閉制御するパイ
ロット切換装置を示すもので、左走行用油圧パイロット
弁56は左走行用操作弁2の第1第2の受圧部2B,2
Cの一方に圧油を供給し、その圧油は第1シャトル弁5
7で検出されて開閉弁10の第1受圧部54に供給する
ようになっている。また、右走行用油圧パイロット弁5
8は右走行用操作弁3の第1第2の受圧部3B,3Cの
一方に圧油を供給し、その圧油は第2シャトル弁59で
検出されて開閉弁10の第2受圧部55に供給するよう
になっている。
ロット切換装置を示すもので、左走行用油圧パイロット
弁56は左走行用操作弁2の第1第2の受圧部2B,2
Cの一方に圧油を供給し、その圧油は第1シャトル弁5
7で検出されて開閉弁10の第1受圧部54に供給する
ようになっている。また、右走行用油圧パイロット弁5
8は右走行用操作弁3の第1第2の受圧部3B,3Cの
一方に圧油を供給し、その圧油は第2シャトル弁59で
検出されて開閉弁10の第2受圧部55に供給するよう
になっている。
【0043】上記左右の走行用油圧パイロット弁56,
58は油圧ポンプ60の吐出圧油を減圧して出力する減
圧弁であり、レバー56A,58Aの矢印方向の揺動操
作ストロークに比例した圧力のパイロット圧を出力す
る。そして、レバー56A,58Aのそれぞれを最大操
作ストロークの90%以上操作すると出力圧が前述の設
定圧力以上となるようにしてある。
58は油圧ポンプ60の吐出圧油を減圧して出力する減
圧弁であり、レバー56A,58Aの矢印方向の揺動操
作ストロークに比例した圧力のパイロット圧を出力す
る。そして、レバー56A,58Aのそれぞれを最大操
作ストロークの90%以上操作すると出力圧が前述の設
定圧力以上となるようにしてある。
【0044】すなわち、左右の走行用油圧パイロット弁
56,58のそれぞれのレバー56A,58Aを操作し
て左走行用操作弁2の第1受圧部2Bと、右走行用操作
弁3の第2受圧部3Cにパイロット圧を作用させること
により、左走行用操作弁2は第1位置Bに、右走行用操
作弁3の第2位置Cとなって左右の走行用油圧モータ1
4,15は同一方向に回転されて作業車は直進される。
56,58のそれぞれのレバー56A,58Aを操作し
て左走行用操作弁2の第1受圧部2Bと、右走行用操作
弁3の第2受圧部3Cにパイロット圧を作用させること
により、左走行用操作弁2は第1位置Bに、右走行用操
作弁3の第2位置Cとなって左右の走行用油圧モータ1
4,15は同一方向に回転されて作業車は直進される。
【0045】また、上記各レバー56A,58Aの操作
により、例えば左走行用操作弁2を第1位置Bに、右走
行用操作弁3を第1位置Bに切換えることにより、両走
行用油圧モータ14,15互いに逆方向に回転して作業
車は旋回され、ステアリング作動が行われる。
により、例えば左走行用操作弁2を第1位置Bに、右走
行用操作弁3を第1位置Bに切換えることにより、両走
行用油圧モータ14,15互いに逆方向に回転して作業
車は旋回され、ステアリング作動が行われる。
【0046】次に作動を説明する。左右走行用油圧パイ
ロット弁56,58のレバー56A,58Aを最大操作
ストロークの90%以上操作すると、各油圧パイロット
弁の出力圧が開閉弁10を切換える設定圧力以上となる
ので、開閉弁10の第1第2の受圧部54,55に作用
する圧油が設定圧力以上となって開閉弁10が連通位置
Fとなる。なおこのときのレバー56A,58Aの操作
量は最大操作ストロークの90%にかぎるものではな
く、適宜設定できる。
ロット弁56,58のレバー56A,58Aを最大操作
ストロークの90%以上操作すると、各油圧パイロット
弁の出力圧が開閉弁10を切換える設定圧力以上となる
ので、開閉弁10の第1第2の受圧部54,55に作用
する圧油が設定圧力以上となって開閉弁10が連通位置
Fとなる。なおこのときのレバー56A,58Aの操作
量は最大操作ストロークの90%にかぎるものではな
く、適宜設定できる。
【0047】これによって、作業用油圧ポンプ12の吐
出圧油が第1第2の走行用油圧ポンプ6,8の吐出圧油
とともに左右走行用油圧モータ14,15に供給される
ので、高速で直進走行できる。
出圧油が第1第2の走行用油圧ポンプ6,8の吐出圧油
とともに左右走行用油圧モータ14,15に供給される
ので、高速で直進走行できる。
【0048】またこのとき一方の走行用油圧パイロット
弁を切換え操作したときのパイロット圧では開閉弁10
は遮断位置Gとなっているので、作業用油圧ポンプ12
からの吐出圧油は走行用油圧モータ側へ合流されない。
このため、一方の走行用油圧パイロット弁の切換えによ
る走行用油圧モータへの吐出圧油は増量されず、微速旋
回が行われる。
弁を切換え操作したときのパイロット圧では開閉弁10
は遮断位置Gとなっているので、作業用油圧ポンプ12
からの吐出圧油は走行用油圧モータ側へ合流されない。
このため、一方の走行用油圧パイロット弁の切換えによ
る走行用油圧モータへの吐出圧油は増量されず、微速旋
回が行われる。
【0049】以上の各実施の形態では合分流弁1の一方
側に左右の走行用操作弁2,3を設け、合分流弁1の他
方側に開閉弁10を介してブレード用操作弁4、チルト
用操作弁5を設けたので、これらの操作弁の弁本体を重
ね合せて連結して操作弁装置とすれば、合分流弁1に接
続するポンプ用配管と左右の走行用操作弁2,3に接続
する走行用配管が交差することがない。
側に左右の走行用操作弁2,3を設け、合分流弁1の他
方側に開閉弁10を介してブレード用操作弁4、チルト
用操作弁5を設けたので、これらの操作弁の弁本体を重
ね合せて連結して操作弁装置とすれば、合分流弁1に接
続するポンプ用配管と左右の走行用操作弁2,3に接続
する走行用配管が交差することがない。
【0050】具体的には図6に示すように、合分流弁1
の弁本体80Aの下面(一方の面)に右走行用操作弁3
の弁本体80C、左走行用操作弁2の弁本体80Bが順
次重ね合せてある。合分流弁1の弁本体80Aの上面
(他方の面)に開閉弁10の弁本体80Dを介してブレ
ード用操作弁4の弁本体80E、チルト用操作弁5の弁
本体80Fが順次重ね合せ連結してある。そして、左走
行用操作弁2が最も下となるように縦向きに車体81に
取付けてある。右走行用操作弁3にはポンプポートが2
つ設けてある。一方は右用、他方は左用である。左用の
ポートは図1に示すポンプ通路11に相当する通し穴で
も良く、スプールを介して常に連通させる方法でもよ
い。
の弁本体80Aの下面(一方の面)に右走行用操作弁3
の弁本体80C、左走行用操作弁2の弁本体80Bが順
次重ね合せてある。合分流弁1の弁本体80Aの上面
(他方の面)に開閉弁10の弁本体80Dを介してブレ
ード用操作弁4の弁本体80E、チルト用操作弁5の弁
本体80Fが順次重ね合せ連結してある。そして、左走
行用操作弁2が最も下となるように縦向きに車体81に
取付けてある。右走行用操作弁3にはポンプポートが2
つ設けてある。一方は右用、他方は左用である。左用の
ポートは図1に示すポンプ通路11に相当する通し穴で
も良く、スプールを介して常に連通させる方法でもよ
い。
【0051】上記左右の走行用操作弁2,3の弁本体8
0B,80Cの第1第2アクチュエータポート2D,3
D,2E,3Eに走行用配管82がそれぞれ接続してあ
り、この走行用配管82は車体81の下部に向けて配設
してある。このようであるから、図7に示すように車体
81の下部後方寄りに取付けられた左右走行用油圧モー
タ14,15への配管が簡単となる。
0B,80Cの第1第2アクチュエータポート2D,3
D,2E,3Eに走行用配管82がそれぞれ接続してあ
り、この走行用配管82は車体81の下部に向けて配設
してある。このようであるから、図7に示すように車体
81の下部後方寄りに取付けられた左右走行用油圧モー
タ14,15への配管が簡単となる。
【0052】合分流弁1の弁本体80Aの第1第2のポ
ンプポート1C,1Dには第1第2のポンプ用配管8
3,84が接続してあり、この第1第2のポンプ用配管
は83,84は横方向に向けて配設されて図7に示すよ
うに車体81の前方上部寄りに取付けてある第1第2の
走行用油圧ポンプ6,8の吐出ポートに接続している。
このようであるから、第1第2のポンプ用配管83,8
4と走行用配管82が図6に示すように交差することが
ない。
ンプポート1C,1Dには第1第2のポンプ用配管8
3,84が接続してあり、この第1第2のポンプ用配管
は83,84は横方向に向けて配設されて図7に示すよ
うに車体81の前方上部寄りに取付けてある第1第2の
走行用油圧ポンプ6,8の吐出ポートに接続している。
このようであるから、第1第2のポンプ用配管83,8
4と走行用配管82が図6に示すように交差することが
ない。
【0053】ブレード用操作弁4、チルト用操作弁5の
弁本体80D,80Eの第1第2のアクチュエータポー
ト4D,5D,4E,5Eには作業用配管85がそれぞ
れ接続され、この作業用配管85は車体81の前方に向
けて配設されて図7に示すブレード用シリンダ16、チ
ルト用シリンダ17に接続されている。
弁本体80D,80Eの第1第2のアクチュエータポー
ト4D,5D,4E,5Eには作業用配管85がそれぞ
れ接続され、この作業用配管85は車体81の前方に向
けて配設されて図7に示すブレード用シリンダ16、チ
ルト用シリンダ17に接続されている。
【0054】つまり、上述の操作弁装置は油圧駆動式ブ
ルドーザ用であり、車体81の前部寄りのエンジン室9
0に操作弁装置が縦向きに取付けてある。第1第2の走
行用油圧ポンプ6,8はエンジン91で駆動され、左右
走行用油圧モータ14,15は左右の履帯92を回転駆
動し、ブレード用シリンダ16はブレード93を備えた
ブレードアーム94を上下揺動し、チルト用シリンダ1
7はブレードアーム94に対してブレート93を揺動す
る。
ルドーザ用であり、車体81の前部寄りのエンジン室9
0に操作弁装置が縦向きに取付けてある。第1第2の走
行用油圧ポンプ6,8はエンジン91で駆動され、左右
走行用油圧モータ14,15は左右の履帯92を回転駆
動し、ブレード用シリンダ16はブレード93を備えた
ブレードアーム94を上下揺動し、チルト用シリンダ1
7はブレードアーム94に対してブレート93を揺動す
る。
【0055】また、第1第2の走行用油圧ポンプ6,8
を独立した油圧ポンプとしたが、これはタンデムポンプ
としてもよく、さらに2つの吐出ポートを有する一体化
された油圧ポンプ、例えば2フローウエイ形ピストンポ
ンプを用いてもよい。また第3の油圧ポンプ12はギヤ
ポンプを用いてもよい。
を独立した油圧ポンプとしたが、これはタンデムポンプ
としてもよく、さらに2つの吐出ポートを有する一体化
された油圧ポンプ、例えば2フローウエイ形ピストンポ
ンプを用いてもよい。また第3の油圧ポンプ12はギヤ
ポンプを用いてもよい。
【0056】以上の各実施の形態では第1第2の走行用
油圧ポンプ6,8と合分流弁1を設けたが、図8に示す
ように1つの走行用油圧ポンプ70で左右走行用油圧モ
ータ14,15に圧油を供給し、その走行用油圧ポンプ
70の吐出路71と作業用油圧ポンプ12の吐出路13
を開閉弁10で連通・遮断してもよい。この場合の開閉
弁10の切換えは前述の各実施の形態と同様である。こ
の実施の形態では走行用の油圧ポンプは1個ですみ、油
圧機器を減少することができる。
油圧ポンプ6,8と合分流弁1を設けたが、図8に示す
ように1つの走行用油圧ポンプ70で左右走行用油圧モ
ータ14,15に圧油を供給し、その走行用油圧ポンプ
70の吐出路71と作業用油圧ポンプ12の吐出路13
を開閉弁10で連通・遮断してもよい。この場合の開閉
弁10の切換えは前述の各実施の形態と同様である。こ
の実施の形態では走行用の油圧ポンプは1個ですみ、油
圧機器を減少することができる。
【0057】また、以上の各実施の形態では油圧駆動式
ブルドーザについて述べたが、油圧ショベルなどにも適
用できることは勿論である。
ブルドーザについて述べたが、油圧ショベルなどにも適
用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す油圧システム
の回路図である。
の回路図である。
【図2】パイロット圧切換装置を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す油圧システム
の回路図である。
の回路図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す油圧システム
の回路図である。
の回路図である。
【図5】パイロット圧切換装置を示す回路図である。
【図6】操作弁装置の正面図である。
【図7】油圧駆動式ブルドーザの概略説明図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す油圧システム
の回路図である。
の回路図である。
1…合分流弁 2…左走行用操作弁 3…右走行用操作弁 4…ブレード用操作弁 5…チルト用操作弁 6…第1走行用油圧ポンプ 7…吐出路 8…第2走行用油圧ポンプ 9…吐出路 10…開閉弁 12…作業用油圧ポンプ 13…吐出路 14…左走行用油圧モータ 15…右走行用油圧モータ 16…ブレード用シリンダ 17…チルト用シリンダ 20…左走行用油圧パイロット弁 22…右走行用油圧パイロット弁 25…ブレード用油圧パイロット弁 27…チルト用油圧パイロット弁 30…リリーフ弁 31…ドレーン路 32…絞り 41…ソレノイド 42…モード選択スイッチ 50…第1ポート 51…第2ポート 52…第3ポート 54…第1受圧部 55…第2受圧部 56…左走行用油圧パイロット弁 58…右走行用油圧パイロット弁 70…走行用油圧ポンプ 71…吐出路 80…弁本体 81…車体 82…走行用配管 83…第1ポンプ用配管 84…第2ポンプ用配管 85…作業用配管 90…エンジン室 91…エンジン 92…履帯 93…ブレード 94…ブレードアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石崎 直樹 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所小山工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の油圧ポンプのうちの第1の油圧ポ
ンプ(6)の吐出圧油を第1のアクチュエータへ供給す
る第1の操作弁(2)と、第2の油圧ポンプ(8)の吐
出圧油を第2のアクチュエータへ供給する第2の操作弁
(3)と、第3の油圧ポンプ(12)の吐出圧油を作業
機等の第3のアクチュエータ群へ供給する第3の操作弁
(4),(5)と、上記第1第2の両油圧ポンプ
(6),(8)の吐出圧油を合流、分離する合分流弁
(1)と、上記第1第2の油圧ポンプ(6),(8)の
一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ(12)
の吐出路(13)を連通、遮断する開閉弁(10)を備
え、開閉弁(10)は常時連通位置(F)で、かつ、第
3の油圧ポンプ(12)のポンプ圧がリリーフ弁(3
0)にて設定される設定圧以上になったときに遮断位置
(G)となるようにしたことを特徴とする油圧駆動式作
業車両の油圧システム。 - 【請求項2】 複数の油圧ポンプのうちの第1の油圧ポ
ンプ(6)の吐出圧油を左走行用油圧モータ(14)等
の第1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁(2)
と、第2の油圧ポンプ(8)の吐出圧油を右走行用油圧
モータ(15)等の第2のアクチュエータへ供給する第
2の操作弁(3)と、第3の油圧ポンプ(12)の吐出
圧油を作業機等の第3のアクチュエータ群へ供給する第
3の操作弁(4),(5)と、上記第1第2の両油圧ポ
ンプ(6),(8)の吐出圧油を合流、分離する合分流
弁(1)と、上記第1第2の油圧ポンプ(6),(8)
の一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ(1
2)の吐出路(13)を連通、遮断する開閉弁(10)
を備え、開閉弁(10)は常時連通位置(F)で、か
つ、モード選択スイッチ(42)にて遮断位置(G)と
なるようにしたことを特徴とする油圧駆動式作業車両の
油圧システム。 - 【請求項3】 複数の油圧ポンプのうちの第1の油圧ポ
ンプ(6)の吐出圧油を左走行用油圧モータ(14)等
の第1のアクチュエータへ供給する第1の操作弁(2)
と、第2の油圧ポンプ(8)の吐出圧油を右走行用油圧
モータ(15)等の第2のアクチュエータへ供給する第
2の操作弁(3)と、第3の油圧ポンプ(12)の吐出
圧油を作業機等の第3のアクチュエータ群へ供給する第
3の操作弁(4),(5)と、上記第1第2の両油圧ポ
ンプ(6),(8)の吐出圧油を合流、分離する合分流
弁(1)と、上記第1第2の油圧ポンプ(6),(8)
の一方の油圧ポンプの吐出路と第3の油圧ポンプ(1
2)の吐出路(13)を連通、遮断する開閉弁(10)
を備え、開閉弁(10)は常時遮断位置(G)で、か
つ、上記第1第2の両操作弁のそれぞれを同時に切換え
操作した時に連通位置(F)になるようにしたことを特
徴とする油圧駆動式作業車両の油圧システム。 - 【請求項4】 複数の油圧ポンプ(70),(12)の
うちの1つの油圧ポンプ(70)の吐出圧油を左走行用
油圧モータ(14)等の第1のアクチュエータへ供給す
る第1の操作弁(2)と、上記1つの油圧ポンプ(7
0)の吐出圧油を右走行用油圧モータ(15)等の第2
のアクチュエータへ供給する第2の操作弁(3)と、他
の油圧ポンプ(12)の吐出圧油を作業機等の第3のア
クチュエータ群へ供給する第3の操作弁(4,5)と、
上記両油圧ポンプ(70),(12)の吐出路(7
1),(13)を連通、遮断する開閉弁(10)を備え
ていることを特徴とする油圧駆動式作業車両の油圧シス
テム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10138218A JPH11303808A (ja) | 1998-02-20 | 1998-05-20 | 油圧駆動式作業車両の油圧システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3852198 | 1998-02-20 | ||
JP10-38521 | 1998-02-20 | ||
JP10138218A JPH11303808A (ja) | 1998-02-20 | 1998-05-20 | 油圧駆動式作業車両の油圧システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11303808A true JPH11303808A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=26377780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10138218A Pending JPH11303808A (ja) | 1998-02-20 | 1998-05-20 | 油圧駆動式作業車両の油圧システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11303808A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7059124B2 (en) | 2003-12-01 | 2006-06-13 | Komatsu Ltd. | Hydraulic control apparatus for work machines |
JP2006307486A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | アスファルトフィニッシャ |
JP2007040530A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Volvo Construction Equipment Ab | 走行システム |
JP2013532260A (ja) * | 2010-05-28 | 2013-08-15 | キャタピラー インコーポレイテッド | 器具フローと操舵フローを共有する油圧システム |
CN104011405A (zh) * | 2011-10-21 | 2014-08-27 | 卡特彼勒公司 | 具有多个闭环回路的液压系统 |
JP2019066018A (ja) * | 2017-10-05 | 2019-04-25 | ヤンマー株式会社 | 作業車両 |
CN118328037A (zh) * | 2024-05-20 | 2024-07-12 | 哈尔滨工业大学 | 一种多自由度农机底盘液压系统 |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP10138218A patent/JPH11303808A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2019066018A (ja) * | 2017-10-05 | 2019-04-25 | ヤンマー株式会社 | 作業車両 |
KR20200061332A (ko) * | 2017-10-05 | 2020-06-02 | 얀마 가부시키가이샤 | 작업 차량 |
CN118328037A (zh) * | 2024-05-20 | 2024-07-12 | 哈尔滨工业大学 | 一种多自由度农机底盘液压系统 |
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