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JPH1130323A - 自動変速機のアキュムレータ装置 - Google Patents

自動変速機のアキュムレータ装置

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Publication number
JPH1130323A
JPH1130323A JP9186689A JP18668997A JPH1130323A JP H1130323 A JPH1130323 A JP H1130323A JP 9186689 A JP9186689 A JP 9186689A JP 18668997 A JP18668997 A JP 18668997A JP H1130323 A JPH1130323 A JP H1130323A
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JP
Japan
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accumulator
pressure
back pressure
spring
brake
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Application number
JP9186689A
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English (en)
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JP3634946B2 (ja
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Akihiro Shimoyama
昭弘 下山
Masahiro Takiguchi
雅博 滝口
Mitsugi Tazawa
貢 田沢
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JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
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Publication date
Application filed by JATCO Corp filed Critical JATCO Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背圧の有無によりアキュムレータ特性として
2段特性と1段特性の使い分けができると共に、ピスト
ンストロークを変えることなくばね荷重の調整ができる
自動変速機のアキュムレータ装置を提供すること。 【解決手段】 1つの締結要素aに接続される締結要素
圧回路bに、シリンダ内にピストンとばねを組み込んだ
構造による第1アキュムレータcと第2アキュムレータ
dを設け、両アキュムレータc,dの第1ばねeと第2
ばねfの向きを背圧に対して互いに逆に設定すると共
に、背圧を入れた状態で締結要素圧を上昇させた時、両
アキュムレータc,dのピストンg,hが作動を開始す
る圧力レベルを異ならせて設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速時に締結要素
圧特性として上昇や下降の勾配を抑えた棚圧特性を作り
出す自動変速機のアキュムレータ装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機のアキュムレータ装置
としては、特公平5−35304号公報に記載の装置が
知られている。
【0003】この公報の第2図には、シリンダ内に摺動
可能に設けられたピストンの中間位置を仕切って2つの
ばねを対抗させた構造のアキュムレータが記載されてい
て、この従来のアキュムレータ装置では、背圧を入れた
状態で締結要素圧を上昇させた時、2つのばねが共に作
用するピストンストローク開始領域と片方のばねのみが
作用するピストンストローク領域とで油圧上昇勾配が異
なる2段のアキュムレータ特性が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動変速機のアキュムレータ装置にあつては、背圧
をドレーンにしたり低圧にした時、背圧を入れた時に圧
縮側にあるばねが圧縮されなかったり圧縮しきれなく、
2本のばねの荷重が釣り合うピストン位置からストロー
クが開始する。
【0005】また、ばねの荷重を調整すると、ピストン
の釣り合い位置も変化するので、ストローク(アキュム
レータの作動時間)も変わってしまう。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、背圧の
有無によりアキュムレータ特性として2段特性と1段特
性の使い分けができると共に、ピストンストロークを変
えることなくばね荷重の調整ができる自動変速機のアキ
ュムレータ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題の解決手段1(請求項1)は、
図1のクレーム対応図に示すように、変速時に締結要素
圧特性として上昇や下降の勾配を抑えた棚圧特性を作り
出す自動変速機のアキュムレータ装置において、1つの
締結要素aに接続される締結要素圧回路bに、シリンダ
内にピストンとばねを組み込んだ構造による第1アキュ
ムレータcと第2アキュムレータdを設け、両アキュム
レータc,dの第1ばねeと第2ばねfの向きを背圧に
対して互いに逆に設定すると共に、背圧を入れた状態で
締結要素圧を上昇させた時、両アキュムレータc,dの
ピストンg,hが作動を開始する圧力レベルを異ならせ
て設定したことを特徴とする。
【0008】(解決手段2)上記課題の解決手段2(請
求項2)は、図1のクレーム対応図に示すように、請求
項1記載の自動変速機のアキュムレータ装置において、
前記第1アキュムレータcと第2アキュムレータdの第
1背圧室iと第2背圧室jに、2本のタイミング弁k,
mと1本のタイミングソレノイドnを有し、タイミング
ソレノイドnに対するオン・オフ制御により背圧を入れ
たり背圧をドレーンするアキュムレータ背圧回路oを接
続したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)実施の形態1は、解決手段1,2に対
応する自動変速機のアキュムレータ装置である。
【0010】まず、実施の形態1のアキュムレータ装置
が適用された自動変速機の全体概略を説明する。
【0011】図2は自動変速機の動力伝達機構を示すス
ケルトン図である。
【0012】図2において、INは入力軸、OUTは出
力軸、FPGはフロント遊星ギヤ、RPGはリヤ遊星ギ
ヤであり、フロント遊星ギヤFPGは、第1サンギヤS
1と第1リングギヤR1と第1ピニオンP1と第1ピニ
オンキャリヤC1を有し、リヤ遊星ギヤRPGは、第2
サンギヤS2と第2リングギヤR2と第2ピニオンP2
と第2ピニオンキャリヤC2を有する。
【0013】上記ギヤトレーンを用い前進4速・後退1
速の変速段を得る締結要素として、リバースクラッチR
EV/C(以下、R/C)、ハイクラッチHIGH/C
(以下、H/C)、2−4ブレーキ2-4/B、ロークラッ
チLOW/C(以下、L/C)、ロー&リバースブレー
キL&R/B、ローワンウェイクラッチLOW O.W.C が設
けられている。
【0014】前記第1サンギヤS1は、第1回転メンバ
M1及びリバースクラッチR/Cを介して入力軸INに
連結されていると共に、第1回転メンバM1及び2−4
ブレーキ2-4/Bを介してケースKに連結されている。
【0015】前記第1キャリヤC1は、第2回転メンバ
M2及びハイクラッチH/Cを介して入力軸INに連結
されていると共に、第3回転メンバM3及びロー&リバ
ースブレーキL&R/Bを介してケースKに連結されて
いる。また、第1キャリヤC1は、第3回転メンバM3
及びロークラッチL/Cを介して第2リングギヤR2に
連結されている。尚、ロー&リバースブレーキL&R/
Bとは並列配置でローワンウェイクラッチLOW O.W.C が
設けられている。
【0016】前記第1リングギヤR1は、第4回転メン
バM4を介して第2キャリヤC2に直結され、さらに、
第2キャリヤC2には出力軸OUTが直結されている。
【0017】前記第2サンギヤS2は、入力軸INに直
結されている。
【0018】なお、この動力伝達機構の特徴は、4−3
ダウンシフト時に変速ショックのない掛け替えタイミン
グを得るために採用されていたワンウェイクラッチと、
このワンウェイクラッチの採用に伴いエンジンブレーキ
を確保するために必要とされる油圧締結によるクラッチ
とを廃止し、締結要素の数を削減することで小型軽量化
を達成した点にある。
【0019】図3は上記動力伝達機構により前進4速・
後退1速の変速段を得る締結論理を示す図である。
【0020】第1速(1st)は、ロークラッチL/C
の油圧締結と、ロー&リバースブレーキL&R/Bの油
圧締結(エンジンブレーキレンジ選択時)もしくはロー
ワンウェイクラッチLOW O.W.C の機械締結(加速時)に
より得られる。すなわち、第2サンギヤ入力、第2リン
グギヤ固定、第2キャリヤ出力となる。
【0021】第2速(2nd)は、ロークラッチL/C
と2−4ブレーキ2-4/Bの油圧締結により得られる。す
なわち、第2サンギヤ入力、第1サンギヤ固定、第2キ
ャリヤ出力となる。
【0022】第3速(3rd)は、ハイクラッチH/C
とロークラッチL/Cの油圧締結により得られる。すな
わち、第2リングギヤと第2サンギヤの同時入力、第2
キャリヤ出力となる(変速比=1)。
【0023】第4速(4th)は、ハイクラッチH/C
と2−4ブレーキ2-4/Bの油圧締結により得られる。す
なわち、第1キャリヤ及び第2サンギヤ入力、第1サン
ギヤ固定、第2キャリヤ出力によるオーバドライブ変速
段となる。
【0024】後退速(Rev)は、リバースクラッチR
EV/Cとロー&リバースブレーキL&R/Bの油圧締
結により得られる。すなわち、第1,第2サンギヤ入
力、第1キャリヤ固定、第2キャリヤ出力となる。
【0025】尚、2−4ブレーキ2-4/Bは、多板クラッ
チと同様な構造による多板ブレーキである。
【0026】図4は上記変速段のうちDレンジ1速〜4
速の自動変速を達成するための締結要素とコントロール
バルブ部と電子制御部を示す制御システム図である。
【0027】図4には締結要素として、ロークラッチL
/Cと、2−4ブレーキ2-4/B(請求項の締結要素aに
相当)と、ハイクラッチH/Cが設けられている。
【0028】図4のコントロールバルブ部には、シフト
バルブ(A)1と、シフトバルブ(B)2と、アキュム
コントロールバルブ(A)3と、アキュムコントロール
バルブ(B)4と、ロークラッチタイミングバルブ5
と、ロークラッチシーケンスバルブ6と、2−4ブレー
キタイミングバルブ7(請求項のタイミング弁mに相
当)と、2−4ブレーキシーケンスバルブ8(請求項の
タイミング弁kに相当)と、ロークラッチアキュムレー
タ9と、2−4ブレーキアキュムレータユニット10
(アキュムレータ装置に相当)と、ハイクラッチアキュ
ムレータユニット11が設けられている。
【0029】前記シフトバルブ(A)1及びシフトバル
ブ(B)2は、シフトソレノイド(A)21及びシフト
ソレノイド(B)22の作動に応じて1速〜4速(O
D)の各変速段での油路切り替えを行なう。
【0030】前記アキュムコントロールバルブ(A)3
は、ライン圧デューティソレノイド23により作り出さ
れるソレノイド圧PSOLAの大きさに応じてライン圧PL
を減圧しアキュムコントロール圧(A)PACCMA を調圧
する。尚、ライン圧デューティソレノイド23により作
り出されるソレノイド圧PSOLAは、図外のプレッシャレ
ギュレータバルブにより作り出されるライン圧PL の信
号圧となるモディファイヤ圧を調圧するプレッシャモデ
ィファイヤバルブへも導かれる。
【0031】前記アキュムコントロールバルブ(B)4
は、2-4/Bデューティソレノイド24により作り出され
るソレノイド圧PSOLBの大きさに応じてライン圧PL を
減圧しアキュムコントロール圧(B)PACCMB を調圧す
る。
【0032】前記ロークラッチタイミングバルブ5は、
ロークラッチタイミングソレノイド25がOFFの時に
信号圧油路をドレーン側とし、ONの時に油圧発生によ
り信号圧油路を連通側とする切り換えバルブである。
【0033】前記ロークラッチシーケンスバルブ6は、
4速へのシフトアップ時または4速からのシフトダウン
時にロークラッチアキュムレータ9の背圧制御を行な
う。
【0034】前記2−4ブレーキタイミングバルブ7
は、2−4ブレーキタイミングソレノイド26がOFF
の時に信号圧油路をドレーン側とし、ONの時に油圧発
生により信号圧油路を連通側とする切り換えバルブであ
る。
【0035】前記2−4ブレーキシーケンスバルブ8
は、3速へのシフトアップ時または3速からのシフトダ
ウン時の2−4ブレーキアキュムレータ10の背圧制御
を行なう。
【0036】前記ロークラッチアキュムレータ9は、そ
の背圧室にロークラッチシーケンスバルブ6を介してア
キュムコントロール圧(A)PACCMA が導かれ、ローク
ラッチL/Cの締結・解放を滑らかにする。
【0037】前記2−4ブレーキアキュムレータユニッ
ト10は、その背圧室に2−4ブレーキシーケンスバル
ブ8を介してアキュムコントロール圧(B)PACCMB が
導かれ、2−4ブレーキ2-4/Bの締結・解放を滑らかに
する。
【0038】前記ハイクラッチアキュムレータユニット
11は、その背圧室にアキュムコントロール圧(A)P
ACCMA がそのまま導かれ、ハイクラッチH/Cの締結・
解放を滑らかにする。
【0039】図4の電子制御部には、A/Tコントロー
ルユニット20からの駆動指令に応じて油圧を制御する
アクチュエータとして、シフトソレノイド(A)21
と、シフトソレノイド(B)22と、ライン圧デューテ
ィソレノイド23と、2-4/Bデューティソレノイド24
と、ロークラッチタイミングソレノイド25と、2-4/B
タイミングソレノイド26(請求項のタイミングソレノ
イドnに相当)が設けられている。
【0040】また、A/Tコントロールユニット20へ
入力情報をもたらす情報源として、スロットル開度を検
出するスロットルセンサ27と、車速を検出する車速セ
ンサ28と、タービン回転を検出するタービンセンサ2
9と、油温を検出する油温センサ30と、他のセンサ・
スイッチ類31が設けられている。
【0041】ここで、Dレンジ時に1速〜4速を自動的
に変速する変速制御は、図6に示すような変速点特性モ
デル図と検出されたスロットル開度及び車速に基づき、
アップシフトあるいはアップシフトの変速線を横切った
時に変速指令が出され、この変速指令により次に移行す
るギヤ位置が決定され、決定されたギヤ位置を得るべく
図5に示すシフトソレノイド作動表にしたがってA/T
コントロールユニット20からシフトソレノイド(A)
21とシフトソレノイド(B)22に対しONまたはO
FFの指令を出すことで制御される。
【0042】図7は2−4ブレーキ2-4/B及び2−4ブ
レーキアキュムレータユニット10を示す図である。
【0043】2−4ブレーキ2-4/B(締結要素)のシリ
ンダ室には、2速と4速のギヤ位置で油圧が供給される
2−4ブレーキ圧回路40(締結要素圧回路bに相当)
が接続されている。
【0044】前記2−4ブレーキ圧回路40の分岐油路
40aには、2−4ブレーキアキュムレータユニット1
0を構成する第1アキュムレータ10Aと第2アキュム
レータ10Bが設けられている。
【0045】前記第1アキュムレータ10Aは、第1シ
リンダ10a内に第1ピストン10bと第1ばね10c
を組み込んだ構造で、第1ピストン10bにより第1ブ
レーキ圧室10dと第1背圧室10eとに画成されてい
る。
【0046】前記第2アキュムレータ10Bは、第2シ
リンダ10f内に第2ピストン10gと第2ばね10h
を組み込んだ構造で、第2ピストン10gにより第2ブ
レーキ圧室10iと第2背圧室10jとに画成されてい
る。
【0047】前記第1アキュムレータ10Aの第1ばね
10cと第2アキュムレータ10Bの第2ばね10hと
は、その向きが背圧に対して互いに逆に設定されてい
る。すなわち、第1アキュムレータ10Aでは第1背圧
室10e側に第1ばね10cが配置され、第2アキュム
レータ10Bでは第2ブレーキ圧室10i側に第2ばね
10hが配置されている。
【0048】そして、アキュムレータ背圧回路41によ
りアキュムコントロール圧(B)PACCMB による背圧を
入れた状態で2−4ブレーキ圧P2-4/B を上昇させた
時、両アキュムレータ10A,10Bのピストン10
b,10gが作動を開始する圧力レベルをばね選択(ば
ね定数)やピストン選択(ピストン径)等により異なら
せて設定されている。
【0049】尚、図7において、42と43は分岐油路
40aに並列で設けられたオリフィスとワンウェイバル
ブ、44は作動油中の空気泡を抜くエアブリードであ
る。
【0050】次に作用を説明する。
【0051】[アキュムレータ背圧制御]アキュムレー
タ背圧制御は、2-4/Bタイミングソレノイド26に対し
OFF指令が出力されている時は、2-4/Bタイミングバ
ルブ7は2−4ブレーキシーケンスバルブ8に対し作動
信号圧であるハイクラッチ圧PH/C を遮断する側に切り
換えられている。よって、2−4ブレーキシーケンスバ
ルブ8には、アキュムコントロール圧(A)PACCMA が
図4の左方向に作用することになるので、2−4ブレー
キアキュムレータユニット10にはアキュムコントロー
ル圧(B)PACCMBによる背圧を入れままとなる。
【0052】一方、2-4/Bタイミングソレノイド26に
対しON指令を出力すると、2-4/Bタイミングバルブ7
は2−4ブレーキシーケンスバルブ8に対し作動信号圧
であるハイクラッチ圧PH/C を供給する側に切り換えら
る。よって、2−4ブレーキシーケンスバルブ8は、ア
キュムコントロール圧(A)PACCMA とハイクラッチ圧
PH/C との差圧ΔPが設定差圧になるとバルブ切り換え
作動をし、2−4ブレーキアキュムレータユニット10
へのアキュムコントロール圧(B)PACCMB による背圧
がドレーンされる。
【0053】このように、第1アキュムレータ10Aと
第2アキュムレータ10Bの第1背圧室10eと第2背
圧室10jに、2本のタイミングバルブ7,8と1本の
2-4/Bタイミングソレノイド26が設けられたアキュム
レータ背圧回路41を接続しているため、2-4/Bタイミ
ングソレノイド26に対する簡単なオン・オフ制御によ
り背圧を入れたり背圧をドレーンすることができる。
【0054】[アキュムレータ特性]2−4ブレーキア
キュムレータユニット10のアキュムレータ特性につい
て説明する。
【0055】背圧がドレーンされている時には、2−4
ブレーキ圧P2-4/B により第2ピストン10gがストロ
ークすることのない第2アキュムレータ10Bは作動し
なく、2−4ブレーキ圧P2-4/B により第1ピストン1
0bがストロークする第1アキュムレータ10Aのみが
作動することになる。
【0056】よって、背圧ドレーン時には、図8に示す
ように、第1アキュムレータ10Aの第1ばね10cの
ばね力と釣り合うスプリング棚圧による1段のアキュム
レータ特性を示し、棚圧の作動時間は第1ピストン10
bが上端から下端まで移動する時間となる。
【0057】背圧が入れられている時は、第1アキュム
レータ10Aの第1ピストン10bは図7に示す位置に
あるが、第2アキュムレータ10Bの第2ピストン10
gは背圧により図7の下端位置からストロークし上端位
置にある状態となる。
【0058】よって、背圧が入れられた状態で2−4ブ
レーキ圧P2-4/B を上昇させると、まず、第2アキュム
レータ10Bの第2ピストン10gが上端位置から下端
位置までストロークし、図8に示すように、2−4ブレ
ーキ圧P2-4/B を第2アキュムレータ棚圧レベルに保つ
第2アキュムレータ棚圧特性を示し、さらに、2−4ブ
レーキ圧P2-4/B を上昇させると、第1アキュムレータ
10Aの第1ピストン10bが上端位置から下端位置ま
でストロークし、図8に示すように、2−4ブレーキ圧
P2-4/B を第1アキュムレータ棚圧レベルに保つ第1ア
キュムレータ棚圧特性を示す。
【0059】このように、背圧が入れられている時は、
第2アキュムレータ棚圧と第1アキュムレータ棚圧によ
る2段のアキュムレータ特性を示すことになる。
【0060】[ばね調整]第2アキュムレータ棚圧と第
1アキュムレータ棚圧は、背圧とピストン受圧面積とば
ね荷重(ばね力)による力の釣り合い式により求められ
る。
【0061】よって、背圧の変更に対して棚圧レベルを
保ちたい場合や棚圧レベルを変更したい場合に行なわれ
る調整手法としては、ばね荷重を変更するばね調整にて
行なわれることになる。
【0062】このばね調整では、第1ばね10cや第2
ばね10hが交換されるが、ばね交換を行なっても第1
ばね10cと第2ばね10hとは、互いに影響し合うこ
とのない独立設定となっているため、従来の1ピストン
2スプリング構造のように、ばね調整によりピストンス
トロークが変動するということがない。
【0063】次に、効果を説明する。
【0064】(1) 1つの2−4ブレーキ2-4/Bに接続さ
れるアキュムレータ背圧回路41に、シリンダ内にピス
トンとばねを組み込んだ構造による第1アキュムレータ
10Aと第2アキュムレータ10Bを設け、両アキュム
レータ10A,10Bの第1ばね10cと第2ばね10
hの向きを背圧に対して互いに逆に設定すると共に、背
圧を入れた状態で2−4ブレーキ圧P2-4/B を上昇させ
た時、両アキュムレータ10A,10Bのピストン10
b,10gが作動を開始する圧力レベルを異ならせて設
定したため、背圧の有無によりアキュムレータ特性とし
て2段特性と1段特性の使い分けができると共に、ピス
トンストロークを変えることなくばね荷重の調整ができ
る自動変速機の2−4ブレーキアキュムレータユニット
10を提供することができる。
【0065】(2) 第1アキュムレータ10Aと第2アキ
ュムレータ10Bの第1背圧室10eと第2背圧室10
jに、2本のタイミングバルブ7,8と1本の2-4/Bタ
イミングソレノイド26が設けられたアキュムレータ背
圧回路41を接続しているため、2-4/Bタイミングソレ
ノイド26に対する簡単なオン・オフ制御により背圧を
入れたり背圧をドレーンすることができる。
【0066】(その他の実施の形態)本願のアキュムレ
ータ装置は実施の形態1で示した自動変速機に限らず様
々なタイプの自動変速機において締結要素の油圧調整手
段として設けられているアキュムレータに代えて適用す
ることができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、変速時
に締結要素圧特性として上昇や下降の勾配を抑えた棚圧
特性を作り出す自動変速機のアキュムレータ装置におい
て、1つの締結要素に接続される締結要素圧回路に、シ
リンダ内にピストンとばねを組み込んだ構造による第1
アキュムレータと第2アキュムレータを設け、両アキュ
ムレータの第1ばねと第2ばねの向きを背圧に対して互
いに逆に設定すると共に、背圧を入れた状態で締結要素
圧を上昇させた時、両アキュムレータのピストンが作動
を開始する圧力レベルを異ならせて設定したため、背圧
の有無によりアキュムレータ特性として2段特性と1段
特性の使い分けができると共に、ピストンストロークを
変えることなくばね荷重の調整ができる自動変速機のア
キュムレータ装置を提供することができるという効果が
得られる。
【0068】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の自動変速機のアキュムレータ装置において、第1
アキュムレータと第2アキュムレータの第1背圧室と第
2背圧室に、2本のタイミング弁と1本のタイミングソ
レノイドを有し、タイミングソレノイドに対するオン・
オフ制御により背圧を入れたり背圧をドレーンするアキ
ュムレータ背圧回路を接続したため、上記効果に加え、
タイミングソレノイドに対する簡単なオン・オフ制御に
よりアキュムレータ特性として2段特性と1段特性の使
い分けができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機のアキュムレータ装置を示
すクレーム対応図である。
【図2】実施の形態1の油圧制御装置が適用された自動
変速機の動力伝達機構を示すスケルトン図である。
【図3】実施の形態1の油圧制御装置が適用された自動
変速機の締結論理表を示す図である。
【図4】実施の形態1のアキュムレータ装置が適用され
た油圧制御部及び電子制御部を示す全体システム図であ
る。
【図5】実施の形態1の油圧制御装置のシフトソレノイ
ド作動表を示す図である。
【図6】実施の形態1の油圧制御装置の変速点特性モデ
ルの一例を示す図である。
【図7】実施の形態1のアキュムレータ装置である2−
4ブレーキアキュムレータユニットを示す図である。
【図8】実施の形態1の2−4ブレーキアキュムレータ
ユニットのアキュムレータ特性図である。
【符号の説明】
a 締結要素 b 締結要素圧回路 c 第1アキュムレータ d 第2アキュムレータ e 第1ばね f 第2ばね g,h ピストン i 第1背圧室 j 第2背圧室 k,m タイミング弁 n タイミングソレノイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速時に締結要素圧特性として上昇や下
    降の勾配を抑えた棚圧特性を作り出す自動変速機のアキ
    ュムレータ装置において、 1つの締結要素に接続される締結要素圧回路に、シリン
    ダ内にピストンとばねを組み込んだ構造による第1アキ
    ュムレータと第2アキュムレータを設け、両アキュムレ
    ータの第1ばねと第2ばねの向きを背圧に対して互いに
    逆に設定すると共に、背圧を入れた状態で締結要素圧を
    上昇させた時、両アキュムレータのピストンが作動を開
    始する圧力レベルを異ならせて設定したことを特徴とす
    る自動変速機のアキュムレータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機のアキュムレ
    ータ装置において、 前記第1アキュムレータと第2アキュムレータの第1背
    圧室と第2背圧室に、2本のタイミング弁と1本のタイ
    ミングソレノイドを有し、タイミングソレノイドに対す
    るオン・オフ制御により背圧を入れたり背圧をドレーン
    するアキュムレータ背圧回路を接続したことを特徴とす
    る自動変速機のアキュムレータ装置。
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