JPH11295598A - 回折光学素子を用いたズームレンズ - Google Patents
回折光学素子を用いたズームレンズInfo
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Abstract
数の少ないズームレンズ。 【解決手段】 正の屈折力を有する第1群G1と、負の
屈折力を有する第2群G2からなり、それらの間隔を変
化させることによって変倍を行い、光学系中に少なくと
も1面の回折面r11を有し、また、各群にはそれぞれ2
枚以上のレンズを有し、νd2を第2群G2で負の屈折力
の最も大きいレンズのアッべ数とするとき、 50<νd2<85
・・・(2) の条件式を満たすズームレンズ。
Description
iffractive Optical Elemen
t:以下、DOEと呼ぶ。)を用いたズームレンズに関
するものであり、特に、例えば銀塩カメラや電子カメラ
等の撮影光学系に利用されるズームレンズに関するもの
である。
ラは、現在では多くの種類が発売され、その使いやすさ
が受け入れられ、広く普及してきている。近年では、高
変倍比のズームレンズが求められ人気があるが、カメラ
としては大型化してしまい、携帯性が損なわれてしまう
傾向にあった。そのため、ユーザーからは小型で高変倍
のズームレンズが強く望まれている。
めには、収差補正の問題があった。ズームレンズの一般
的な構成は、複数の移動レンズ群で構成し、それらの間
隔を変化させることにより焦点距離を変えているが、そ
れぞれのレンズ群はズーミングにより光線高が変化する
ので収差の発生量が変化している。そのため、各ズーム
群で残存する収差を他のズーム群と打ち消し合って補正
しても、ズーミングによって収差変動が発生してしま
い、全領域での性能を確保できない。特に高変倍のズー
ムレンズは変倍比が大きいので、収差変動が大きくなり
やすい。したがって、その変動を小さくするために個々
の群で十分に収差補正を行う必要がある。従来では、そ
れを各群のレンズ枚数を増やすことにより達成してき
た。
長が大きくなってしまい、レンズ系を小型化するには不
利であったため、近年では、非球面レンズを用いてレン
ズ枚数を増やさずに構成したものが多く提案されてき
た。また、ズームレンズのタイプとして従来より主に2
群タイプ、3群タイプが広く用いられているが、移動群
が多い3群タイプは構成枚数が増えてしまうことと鏡筒
の機構も複雑になってしまうため、2群タイプの方が有
利であった。
使用すれば、球面収差やコマ収差を効果的に補正できる
ので枚数を増やすことなく構成でき、高変倍化と小型化
が同時に可能になってくる。このような例としては、特
開平8−338946号等で提案されたズームレンズが
あった。これは、変倍比が1.9〜2.9倍にもかかわ
らず、第1群、第2群共2枚ずつで構成していた。ま
た、色収差の補正はレンズのアッべ数を適切に設定して
行っていた。
めやすい低価格なズームレンズも望まれている。従来、
レンズ系を低コスト化するには、上記で説明したような
枚数を減らす方法の他に、レンズをプラスチック化する
方法があった。プラスチックは、ガラスに比べ材料自体
が低価格の上、非球面レンズの加工もガラスに比べて容
易であることから、製作コストも低く抑えられ、コスト
面で非常に有効である。ところが、プラスチックは温度
や湿度等の環境変化に対し、屈折率や形状等の特性が変
化してしまう大きな欠点があった。そのため、パワーの
あるレンズをプラスチック化すると焦点位置が変化して
しまい、環境変化に対してピントずれが生じて性能が劣
化してしまう恐れがあった。特にズームレンズの望遠側
では、拡大され影響が大きくなってしまうため、性能劣
化が顕著になってしまう。
スト化と高性能の両方を達成した例として、本出願人が
特開平5−113537号で提案したパワーレスレンズ
を用いたズームレンズがあった。また、この場合、変倍
比は1.5〜2.2倍であった。
屈曲させる回折光学素子(DOE)が注目されてきてい
る。DOEは、一般的なガラス硝材とは異なり、アッべ
数が−3.45という逆分散の特性を有しているため、
従来の屈折系と違い、正パワー+正パワーの組み合わせ
で色消しできるという特徴がある。
適用した例として、特開平9−197273号、特開平
9−197274号のものがあった。特開平9−197
273号では、第1群が正レンズ1枚、第2群が負レン
ズ1枚の2群ズームレンズに回折面を使用したものであ
った。変倍比は1.6〜1.9倍程度であった。また、
特開平9−197274号では、前述した特開平8−3
38946号のものと同様の4枚構成の2群ズームレン
ズに回折面を使用したものであり、その実施例2、5で
は変倍比3.4程度の高変倍比を達成していた。
行例は次に示すような様々な問題点があった。特開平8
−338946号のものは4枚の枚数でズームレンズを
構成しているが、非球面自体は色収差を補正することが
できないため、レンズ枚数を少なくすると色収差の補正
が十分にできなくなってしまう。これはレンズのアッべ
数を適切に設定してもその補正には限界があるため、性
能面で不十分であったからである。
同様の構成に回折光学素子を用いて色収差を補正してい
るが、軸上色収差と倍率色収差のバランスが取れていな
かったり、2次スペクトルが大きいものがあり、必ずし
も回折光学素子の特性を活かし切った十分な色収差補正
をしている訳ではなかった。そのため、高変倍ではある
がまだ性能は十分とは言えなかった。
9−197274号のような枚数の少ないズームレンズ
では、各レンズ群のパワーを確保しつつ、収差の補正を
行うためには、正レンズと負レンズのパワーを強くして
構成する必要があった。そのため、製作誤差による感度
が大きくなってしまっていた。例えば、第1群の各面の
曲率や第2群のレンズ間隔に誤差が発生すると、望遠端
におけるピント位置が非常に大きく変化してしまってい
た。そのため、製作精度を厳しくする必要があり、レン
ズ加工や組立上問題が多かった。
ワーレスプラスチックレンズを用いて低コスト化を達成
しているが、レンズをパワーレスに構成すると、色収差
の補正ができなくなってしまうという設計上の欠点があ
った。特に第2群では、パワーを有したレンズが1枚し
かなく、理論的に色収差が残存してしまうため、比較的
低倍のズームレンズにしか使用できず、適用範囲は狭か
った。
枚で構成し、残存してしまう色収差を回折光学素子を用
いて補正しているが、球面収差やコマ収差の補正は十分
ではなく、総合的な性能は不十分なものであった。ま
た、ガラスのレンズにおいては非球面量が非常に大きい
ため、製作上低コストとは言い難いものであった。ま
た、プラスチック材料を用いたレンズにおいては温度や
湿度等の環境変化に対する性能劣化を何ら考慮していな
かった。そのため、実用的には問題が多かった。
枚で構成し、色収差を回折光学素子を用いて補正してい
るが、ガラス非球面を使用しているため、コスト的には
まだ問題があった。また、第3正レンズはプラスチック
化しているが強いパワーを有しているので、環境変化に
対して性能劣化してしまう問題があった。
てなされたものであり、その第1の目的は、高性能かつ
高変倍な枚数の少ないズームレンズを提供することであ
る。本発明の第2の目的は、高性能かつ低コストな製作
性の良いズームレンズを提供することである。また、本
発明の第3の目的は、高性能かつ低コストな枚数の少な
いズームレンズを提供することである。
の本発明の第1の発明のズームレンズは、物体側より、
正の屈折力を有する第1群と、負の屈折力を有する第2
群からなり、それらの間隔を変化させることによって変
倍を行い、光学系中に少なくとも1面の回折面を有し、
また、各群にはそれぞれ2枚以上のレンズを有し、次の
条件式を満たすことを特徴とするものである。 50<νd2<85 ・・・(2) ただし、νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数である。
は、少なくとも2つの群を有し、それらの間隔を変化さ
せることにより変倍を行い、少なくとも1つの群は少な
くとも1面に回折面を有し、その群は強いパワーを有す
るレンズとパワーレスレンズの2枚から構成されている
ことを特徴とするものである。
は、少なくとも2つの群を有し、それらの間隔を変化さ
せることにより変倍を行い、何れかの群に非球面と回折
面を持つプラスチックのパワーレスレンズを有している
ことを特徴とするものである。
由と作用を説明する。まず、第1のズームレンズにおい
て、このような構成をとった理由と作用を説明する。
を増やすことなく高変倍化を達成するには、各ズーム群
で発生する収差をより小さくすることが必要であること
は従来技術の項で説明した。非球面を使用すれば、少な
くとも2枚のレンズにより球面収差、コマ収差、非点収
差等の単色収差を補正することができるので、レンズ枚
数を増やさずに効果的にズーム群の収差を補正すること
ができる。ところが、非球面自体では色収差を補正でき
ないため、本発明の目的を達成するのは性能面で難しか
った。そのため、その他に色収差を補正する手段が必要
である。
つのレンズ要素を組み合わせる必要がある。ここで、例
えば薄肉密着系の2枚のレンズを組み合わせて色収差を
補正するには、レンズのパワーとアッべ数からなる下記
の(a)式を満たす必要がある(f1 、f2 :レンズの
焦点距離、ν1 、ν2 :レンズのアッべ数)。
を満たす必要がある。 (1/f1 ν1 )(1−d/f2 )+(1/f2 ν2 )(1−d/f1 ) =0 ・・・(b) (b)式より、ズーム群にレンズが2枚あれば色収差を
補正するようなパワーとアッべ数の組み合わせは多数存
在するが、レンズのパワーの大きい組み合わせは曲率半
径が小さくなり、非球面を使ったとしてもコマ収差等の
単色収差が悪化してしまい、パワーの小さい組み合せは
全長が大きくなってコンパクト化することができなくな
るため、実用的な組み合せはあまり多くなかった。ま
た、この式は薄肉近軸式であるが、周辺光線高に関係す
る倍率色収差の発生もあるため、2枚では必ずしも軸上
色収差、倍率色収差の両方共補正できるとは限らなかっ
た。したがって、従来の屈折レンズの構成では、例えば
2枚のような枚数が少ないと、コンパクトで色収差と単
色収差の両方が良好に補正されたズーム群を構成するこ
とは実際には難しくなってしまう。
に高い分散を有しているため、回折光学素子を大きいパ
ワーで構成しなくても色収差を補正させることが可能で
あり、単色収差を悪化させずに構成することができる。
また、レンズ面に構成できるので、それ以上レンズ枚数
を増やすことなく、色収差補正を行うことができる。し
たがって、レンズ系に回折光学素子を用いて色収差を補
正すれば、本発明の目的を効果的に達成できると考えら
れる。
レンズとは特性が異なるため、本発明の高変倍なズーム
に適用するには、さらに特別な配慮が必要であった。そ
の1つ目は、回折光学素子の異常分散性である。回折光
学素子は、従来技術で説明したように、アッべ数が−
3.45という特徴の他に、異常分散性が従来のガラス
硝材とは全く異なる値を持っている(θgFは、S−BS
L7(OHARA)が0.5353、S−TIM27
(OHARA)が0.5922に対し、DOEは0.2
957)。そのため、従来の硝材での色消しとは違って
この点を十分に考慮しないと、色収差を補正することは
難しくなってくる。
て単レンズに回折光学素子を用い、C−F色色消しをし
たときの残存色収差を求めてみる(次の2種類の硝材で
計算した。S−BSL7(νd :64.1)とS−TI
M27(νd :34.5)。また、全系の焦点距離は1
00mmとする。)。
を用いた場合の残存色収差を示すように、上記の何れの
硝材でも2色色消しは可能であるが、他の波長での残存
色収差の差は明らかに違ってくる。異常分散性は、一般
的には2次スペクトルを小さくでき、色収差補正上有効
ではあるが、回折光学素子の場合には異常分散性がガラ
ス硝材に比べ非常に大きい値を持っているので、適切に
使わないと屈折レンズとバランスが崩れて逆に色収差が
悪化してしまう。すなわち、この例に示すように、屈折
レンズのアッべ数のわずかな違いにより色収差が急激に
悪化してしまうため、これを厳しく設定する必要があ
る。
変倍作用を担っているので、特に第2群の色収差の発生
量を小さくすることが収差補正上重要になってくる。し
たがって、次の条件式を満たすのがよい。 50<νd2<85 ・・・(2) ただし、νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数である。
光学素子による2次スペクトルが大きくなってしまうた
め、色収差が悪化してしまい、また、上限の85を越え
ると、屈折率の低い硝材しか存在しないため、球面収差
やコマ収差等の高次収差が発生しやすくなってしまう。
よい。 53<νd2<65 ・・・(4) また、ズーミングによる色収差の変動をより小さくする
ためには、それぞれの群で色収差が十分補正されている
必要がある。また、1つのズーム群にのみに回折面を用
いるときにも、もう1つの群の色収差をコントロールし
ないと、全体のバランスが取れなくなってしまう場合が
ある。
には、第1群、第2群のレンズのアッべ数は次の条件式
を同時に満たすように構成するのがよい。 50<νd1<85 ・・・(1) 50<νd2<85 ・・・(2) ただし、νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数、 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
回折光学素子による2次スペクトルが大きくなってしま
うため、色収差が悪化してしまい、また、上限の85を
越えると、屈折率の低い硝材しか存在しないため、球面
収差やコマ収差等の高次収差が発生しやすくなってしま
う。
よい。 55<νd1<65 ・・・(3) 53<νd2<65 ・・・(4) また、2つ目は、回折光学素子を設ける位置である。色
収差は、収差論で明らかなように、軸上色収差は軸上マ
ージナル光線高の2乗に、倍率色収差は軸上マージナル
光線高×周辺主光線高に関係していることが知られてい
る。回折光学素子は従来のレンズに比べ非常に高分散な
ので、これらの光線高がわずかに変わっただけで、色収
差の補正量が従来の屈折レンズの場合に比べて激しく変
化してしまう。特に、ズームレンズのように広角端から
望遠端で大きく光線高が変化するような光学系では、光
線高の変化に注意をしないと、ズーム全領域で軸上色収
差と倍率色収差の両方を満足させることはできない。そ
のため、回折面を設ける位置が非常に重要になってく
る。
ーを持っているので色収差が発生するが、その中最も色
収差が発生するのは、そのズーム群のパワーを担ってい
る最も強いパワーのレンズで大きく発生していると言え
る。そのため、正パワーの第1群と負パワーの第2群か
ら構成される2群ズームレンズの場合は、第1群では最
もパワーの強い正レンズ、第2群では最もパワーの強い
負レンズで大きな色収差が発生しており、その配置、構
成を考慮して回折面を設けないと、色収差は良好に補正
できない。
正レンズは、明るさ絞りの近傍に配置されることが多い
ため、周辺主光線高はあまり大きくない。そのため、そ
の正レンズでは倍率色収差の発生量がそれほど大きくな
い。したがって、あまり明るさ絞りから遠く離れた位置
に回折面を設けると、回折面を通過する周辺主光線高が
大きくなるので、第1群での倍率色収差が補正過剰にな
ってしまう。また、前述したように、最も正のパワーが
強いレンズでのアッべ数を厳しく規定しないと、色収差
の補正が難しくなってしまう。
には、第1群に設けた回折光学素子の位置と屈折レンズ
のアッべ数に関する次の条件式を同時に満たす必要があ
る。 0<dDOE /f1 <0.3 ・・・(5) 50<νd1<85 ・・・(6) ただし、dDOE :明るさ絞りから回折面までの軸上間
隔、 f1 :第1群の焦点距離、 νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
第1群で発生する倍率色収差が大きくなってしまい、ズ
ーム全領域で色収差のバランスが取れなくなる。また、
下限の0になると、明るさ絞りとレンズがぶつかってし
まう。条件式(6)の下限の50を越えると、2次スペ
クトルが大きくなってしまうため、色収差が悪化してし
まい、また、上限の85を越えると、屈折率の低い硝材
しか存在しないため、球面収差やコマ収差等の高次収差
が発生しやすくなってしまう。
がよい。 0.02<dDOE /f1 <0.25 ・・・(7) 55<νd1<65 ・・・(8) また、回折面を設ける面としては、パワーの強い正レン
ズ自体の面、若しくは、光線高の違いが最も少ない正レ
ンズの物体側若しくは像側に隣接するレンズの正レンズ
側の面にするのが最も好ましい。
負レンズは、最も像側に配置されることが多いが、第1
群の正パワーにより光束が収斂されるので、その負レン
ズでの軸上マージナル光線高は第1群との間隔が広い広
角側では小さくなり、第1群との間隔が狭い望遠側では
比較的大きくなる。また、第2群はズーム群移動によっ
て明るさ絞りとの距離が変わるため、周辺主光線高はそ
の距離が大きい広角側では大きくなり、その距離が小さ
い望遠端では比較的小さくなる。このように、最もパワ
ーの強い負レンズでの2つの光線高がズーミングにより
複雑に変わるので、あまり負レンズから離れた位置に回
折面を設けると、それらの光線高の比率が変わってしま
うので軸上色収差と倍率色収差の補正量の比率も変わっ
てしまい、両方の収差のバランスを取るのが難しくなっ
てしまう。また、前述したように、最も負のパワーが強
いレンズでのアッべ数を厳しく規定しないと、色収差の
補正が難しくなってしまう。
には、第2群に設けた回折光学素子の位置と屈折レンズ
のアッべ数に関する次の条件式を同時に満たす必要があ
る。 0<|dDOE ’/f2 |<0.35 ・・・(9) 50<νd2<85 ・・・(10) ただし、dDOE ’:第2群の最終面から回折面までの軸
上間隔、 f2 :第2群の焦点距離 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
と、第2群で発生する倍率色収差が大きくなり、ズーム
全領域で色収差のバランスが取れなくなる。条件式(1
0)の下限の50を越えると、2次スペクトルが大きく
なってしまうため、色収差が悪化してしまい、また、上
限の85を越えると、屈折率の低い硝材しか存在しない
ため、球面収差やコマ収差等の高次収差が発生しやすく
なってしまう。
がよい。 0<|dDOE ’/f2 |<0.27 ・・・(11) 53<νd2<65 ・・・(12) また、回折面を設ける面は、パワーの強い負レンズ自体
の面、若しくは、光線高の違いが最も少ない負レンズの
物体側若しくは像側に隣接するレンズの負レンズ側の面
にするのが最も好ましい。
ームレンズでは、変倍する際に第2群が全ての変倍作用
を担っている。そのため、特に第2群での色収差を良好
に補正することが望ましい。すなわち、第2群は、前述
したように光線高が激しく変わるので、個々のレンズの
色収差発生をできるだけ小さくしておいた方がよい。し
たがって、第2レンズ群の最もパワーの強い正レンズの
アッべ数も適切に設定する必要がある。よって、次の条
件式を満たすのがよい。 40<νd2pos <65 ・・・(13) ただし、νd2pos :第2群で正の屈折力の最も大きいレ
ンズのアッべ数、である。
群での色収差発生が大きくなり、ズーム全領域での色収
差のバランスが取れなくなってしまい、上限の65を越
えると、屈折率の低い硝材しか存在しないため、球面収
差やコマ収差等の高次収差が発生しやすくなってしま
う。
のような構成をとった理由と作用を説明する。ズームレ
ンズは、各ズーム群で収差補正をしておくことが重要で
あることはすでに述べた。そのため、本発明の目的の
中、高性能と低コストの2つを達成するためには、ズー
ム群の収差が十分補正できるような構成にしなければな
らない。そのため、ズーム群のレンズ枚数を1枚にまで
してしまうと、原理的に色収差の補正ができない上、非
球面を用いたとしても単色収差が補正し切れないため、
性能面で限界がある。したがって、少なくとも2枚のレ
ンズがないと良好な性能は期待できない。
れば、色収差が補正でき、また、単色収差は収斂効果と
発散効果により打ち消し合って補正することができるの
で、収差補正上好ましい。ところが、群のパワーを保っ
たままこれらの収差を補正するには、それぞれのレンズ
のパワーを強く構成しなければならないので、製造誤差
による性能劣化が非常に大きくなってしまい、問題にな
ることがあった。そのため、この構成では本発明の目的
の1つである製作性の良いズームレンズは得られなかっ
た。また、収差補正上でもレンズのパワーが強いと、球
面収差、コマ収差等の高次収差が発生しやすくなってし
まい、好ましくはなかった。
誤差による性能劣化が小さくなるので、その中の1枚を
非球面を有したパワーレスレンズにすれば、ズーム群の
パワーを保ったまま、もう1枚のレンズのパワーを小さ
くすることができるので有利になるが、従来技術で説明
したように色収差が補正できなくなってしまう。
高い分散を有しているため、レンズ面に設ければ、レン
ズ枚数を増やすことなく色収差補正を行うことができ
る。
には、ズーム群を強いパワーのレンズとパワーレスレン
ズの2枚から構成し、そこに回折光学素子を設けるのが
よい。そうすれば、高性能と低コストを達成しつつ、製
造誤差による性能劣化も低くできるので、レンズ加工や
組立が容易になる。
る2群ズームレンズや3群ズームレンズ等では、従来か
らその負レンズ群を物体側より、正レンズ、負レンズの
2枚で構成したものがあった。しかし、この構成では2
つのレンズ共強いパワーを持っているので、そのレンズ
間隔の誤差により望遠端でのピント位置が非常に大きく
変化してしまうため、組立上問題になることがあった。
また、ほとんどの変倍作用を負レンズ群が担っているの
で、変倍比が大きくなったときに、そこでの色収差補正
を十分に行っておかないと、満足な性能が達成できなか
った。
側より、パワーレスレンズ、負レンズの2枚で構成し、
そこに回折光学素子を設ければ、2つのレンズ間隔の誤
差感度が低くなり、また、色収差も良好に補正すること
ができる。
て、このような構成をとった理由と作用を説明する。プ
ラスチックを用いてレンズ系を低コストにする場合、レ
ンズにパワーがある場合には温度や湿度等の環境変化に
よってピント変化が生じてしまい、また、レンズがパワ
ーレスの場合には色収差が補正できなくなってしまうた
め、性能を満足させたまま低コスト化するのは難しかっ
た。この中、パワーのあるレンズをプラスチック化する
のは、ズームレンズの望遠端で環境変化によるピント変
化が非常に大きくなってしまうので、実用的ではない。
そのため、本発明の目的を達成するためには、レンズを
パワーレスにしたまま色収差を補正する手段が必要にな
ってくる。
高い分散を有しているため、レンズ面に設ければ、レン
ズ枚数を増やすことなく、色収差補正を行うことができ
る。ところが、回折光学素子は例えば図14に示すよう
に断面が鋸形状をしているが、この山の高さや間隔は数
〜数十μm程度の微細な構造なので、これを精度良く製
作するには、従来の屈折レンズに比べると加工的に難し
い。回折面の作製方法の中、カメラ等の大量生産に適し
た方法としては、加工時間が比較的短い成形が望ましい
が、ガラス面に回折面を成形で作製するには現状では精
度的に非常に難しく、コストも低くはなかった。そのた
め、低コストで加工時間や加工精度にも問題が少ない作
製方法としては、プラスチックによる射出成形が望まし
い。
板を配置し、そこに回折面を構成した特開平6−324
262号や特開平6−331887号等のものがあった
が、この構成では色収差は補正できるが、他の単色収差
の補正ができないので、枚数を減らして低コスト化する
には適してはいなかった。
には、ズームレンズに非球面と回折面を有するプラスチ
ックのパワーレスレンズを有しているのがよい。
いても環境変化による性能劣化を軽減でき、また、パワ
ーレス化することにより補正が難しくなってしまう色収
差と単色収差をそれぞれ回折面と非球面で補正できるよ
うになるので、性能を劣化させることもない。また、そ
の結果、材料加工的にも効果的に低コスト化が達成でき
る。
ズとは異なり回折効率が低下して結像に必要な光量が少
なくなってしまう問題がある。すなわち、回折光の中、
1次光を最大にするように設計しているにもかかわら
ず、その光量が低下してしまい、逆に0次光、2次光等
の不要な光が発生してしまって結像性能を劣化させてし
まう。その原因としては、回折光学素子に入射する角度
の要因がある。回折効率は波面が回折光学素子に入射す
る角度によって変化することが、ベクトル回折理論によ
って知られている(入射角依存性)。そのため、回折面
への入射角があまり大きいと回折効率が低下してしま
い、性能への影響が大きくなってしまう。したがって、
レンズ系に回折光学素子を設ける際には、面への入射角
ができるだけ小さくなるようにするのが好ましい。
て、入射角を小さくするため曲率を変化させると、収差
のバランスが取れなくなったり、パワーや主点位置が変
わってしまって、レンズ系を小型化するのが難しくなっ
てしまい、実際には難しい。しかしながら、パワーレス
レンズは曲率を多少変化させても主点位置の移動が極め
て少ないので、レンズ系が大型化してしまうこともな
く、また、収差が悪化することも比較的少ない。そのた
め、パワーレスレンズの屈折面に曲率を適切に付けれ
ば、パワーレスレンズに設けた回折面への入射角を小さ
くすることができ、効果的に角度依存性による性能劣化
を軽減することができる。したがって、なお好ましく
は、パワーレスレンズは曲率を有しているのがよい。
は面への入射角が小さくなるように曲率を有しているの
が好ましく、明るさ絞りに対して物体側にパワーレスレ
ンズを配置する際には、物体側に凸の形状、また、明る
さ絞りに対して像側に配置する際には、像側に凸の形状
にするのが望ましい。
第2と第3の目的を達成できるズームレンズの詳細な構
成を説明する。ズームレンズタイプの中で、2群ズーム
レンズがレンズ枚数や鏡筒の構成上低コスト化に有利で
あることは、従来技術で説明した。したがって、最も低
コスト化を達成できるズームレンズの構成は、第1、2
群共1枚のパワーレスレンズと1枚の強いパワーを持つ
レンズとし、それぞれの群に回折面を設けるのがよい。
そのとき、強いパワーを持つレンズの単色収差を補正す
るため、第1群、第2群のパワーレスレンズには非球面
を少なくとも1面ずつ設ける必要がある。また、2枚の
レンズの配置順は、第1群の場合、非球面により全域で
のコマ収差を補正できるように、広角端から望遠端で光
線高が大きく変わる明るさ絞りから離れた位置にパワー
レスレンズを配置し、物体側から、パワーレスレンズ、
正レンズの順にするのがよい。また、第2群の場合は、
第1群により光線が収斂され、光束が細くなってくるの
で、非球面により球面収差、コマ収差を補正できよう
に、従属光線高が大きい明るさ絞りに近い方にパワーレ
スレンズを配置し、物体側から、パワーレスレンズ、負
レンズの順に配置するのがよい。このように構成すれ
ば、低コスト、高性能でありながら製作性の良いズーム
レンズを得ることができる。また、パワーレスレンズを
プラスチックで構成し、そこに回折面を設ければ、第3
のズームレンズも同時に達成でき、さらに低コスト化す
ることができる。
れぞれの群で色補正すれば、上記の構成のように低コス
ト化の目的を効果的に達成できるが、回折面を2面使用
する必要があるので、回折効率の低下の影響が大きくな
ってしまう。そのため、回折面によって色補正を行うズ
ーム群を1つにし、もう1つのズーム群は接合レンズを
用いて色補正を行ってもよい。また、接合レンズを構成
するには、パワーの強いレンズがもう1枚必要になる
が、レンズ径の小さい第1群にレンズを増やした方がレ
ンズ1枚分のコストアップを少なくできるので、コスト
面で有利である。
接合レンズを配置し、また、第2群のみに回折面を設け
るのがよい。このように構成しても、高性能でありなが
ら十分に低コスト化を達成できる。
に凸の方が周辺光線の入射角が小さくなり、高次収差が
発生し難くなるので、接合レンズは物体側より、負レン
ズ、正レンズにするのがよい。すなわち、低コストを達
成できるズームレンズの構成として、第1群を物体側よ
り、パワーレスレンズ、負レンズと正レンズの接合と
し、第2群は回折面を少なくとも1面設け、物体側よ
り、パワーレスレンズ、負レンズとし、第1群、第2群
のパワーレスレンズに非球面を少なくとも1面ずつ設け
るのがよい。また、パワーレスレンズをプラスチックで
構成し、そこに回折面を設ければ、第3のズームレンズ
も同時に達成でき、さらに低コスト化することができ
る。
て、パワーレスレンズは以下の条件式を満たすのがよ
い。 |ft /fpwless|<0.6 ・・・(14) ただし、ft :ズームレンズの望遠端の焦点距離、 fpwless:パワーレスレンズの焦点距離、 である。
ワーが強くなりすぎて製作誤差による性能劣化が激しく
なってしまう。また、プラスチックを用いたときには、
温度、湿度等の環境変化によるピント位置の変化が大き
くなってしまい、性能が劣化してしまう。
がよい。 |ft /fpwless|<0.4 ・・・(15) また、特にプラスチックレンズでは環境変化により面の
形状も変わってしまうが、高変倍ズームレンズの望遠側
では面形状の変化により収差が変化してしまい、それが
拡大されると性能やピント位置にも影響が出てしまう。
もパワーレスにするのが好ましい。すなわち、次の条件
式を満たすのがよい。 |ft /f(y)pwless|<0.8 ・・・(16) ただし、ft :ズームレンズの望遠端の焦点距離、 f(y)pwless:パワーレスレンズの周辺部の焦点距
離、 である。ここで、周辺部の焦点距離は次のように定義す
る。 f(y)=1/{(n−1)(1/rF (y)−1/r
R (y))} ただし、n:パワーレスレンズのd線の屈折率、 rF (y):物体側曲率半径、 rR (y):像側曲率半径、 である。ただし、rF (y)、rR (y)は、非球面効
果がない場合には近軸曲率半径として、非球面効果があ
る場合には次の式で定義した曲率半径とする。この式
は、光軸から離れた点での曲率半径を示しており、光軸
上に中心を持つ円の方程式と、高さyでの面の法線の方
程式との連立方程式から導き出すことができる。 r(y)=y(1+f’(y)2 )/f”(y) ここで、y:望遠端の軸上マージナル光線高、 f(y):非球面定義式、 である。
ると、温度、湿度等の環境変化によるピント位置の変化
が大きくなってしまい、性能が劣化してしまう。さらに
望ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
焦点距離は次の条件式を満たすのがよい。 8<|fG /fDOE |<100 ・・・(18) ただし、fG :回折光学素子を有しているズーム群の焦
点距離、 fDOE :回折光学素子の焦点距離、 である。
折面のパワーが弱すぎて色収差が補正不足になり、下限
の8を越えると、回折面のパワーが強すぎて色収差が補
正過剰になってしまう。
よい。 10<|fG /fDOE |<70 ・・・(19) また、第2、第3のズームレンズにおいも、第1のズー
ムレンズに関して説明したように、次の条件式を満たす
のがよい。 50<νd1<85 ・・・(20) 50<νd2<85 ・・・(21) ただし、νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数、 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
2次スペクトルが大きくなってしまうため、色収差が悪
化してしまい、また、上限の85を越えると、屈折率の
低い硝材しか存在しないため、球面収差やコマ収差等の
高次収差が発生しやすくなってしまう。
よい。 55<νd1<65 ・・・(22) 53<νd2<65 ・・・(23) 同様に、第2、第3のズームレンズでは、第1のズーム
レンズに関して説明したように、次の条件式を満たすの
がよい。 0<dDOE /f1 <0.3 ・・・(24) 50<νd1<85 ・・・(25) ただし、dDOE :明るさ絞りから回折面までの軸上間
隔、 f1 :第1群の焦点距離、 νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
と、第1群で発生する倍率色収差が大きくなり、ズーム
全領域で高性能を達成できない。また、下限の0になる
と、明るさ絞りとレンズがぶつかってしまう。条件式
(25)の下限の50を越えると、2次スペクトルが大
きくなってしまうため、色収差が悪化してしまい、ま
た、上限の85を越えると、屈折率の低い硝材しか存在
しないため、球面収差やコマ収差等の高次収差が発生し
やすくなってしまう。
がよい。 0.02<dDOE /f1 <0.25 ・・・(26) 55<νd1<65 ・・・(27) 同様に、第2、3のズームレンズでは、第1のズームレ
ンズに関して説明したように、次の条件式を満たすのが
よい。 0<|dDOE ’/f2 |<0.35 ・・・(28) 50<νd2<85 ・・・(29) ただし、dDOE ’:第2群の最終面から回折面までの軸
上間隔、 f2 :第2群の焦点距離 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
と、第2群で発生する倍率色収差が大きくなり、ズーム
レンズ全領域で高性能を達成できない。条件式(29)
の下限の50を越えると、2次スペクトルが大きくなっ
てしまうため、色収差が悪化してしまい、また、上限の
85を越えると、屈折率の低い硝材しか存在しないた
め、球面収差やコマ収差等の高次収差が発生しやすくな
ってしまう。
がよい。 0<|dDOE ’/f2 |<0.27 ・・・(30) 53<νd2<65 ・・・(31) 第1〜3のズームレンズにおいて、回折光学素子は各ズ
ームレンズ群にそれぞれ1面ずつ用いるのがよい。そう
すれば、各ズーム群の色収差発生量を最小限に抑えるこ
とができ、ズーミングにより色収差が悪化しない良好な
性能を得ることができる。
施例1〜9について説明する。本発明で使用している回
折光学素子(DOE)を用いたズームレンズの設計方法
としては、Sweatt Modelが有名であり、こ
れについては「W.C.Sweatt,"NEW METHODS of DESIGNING
HOLOGRAPHIC ELEMENTS 」SPIE vol.126 Clever Optics
46-53 (1997) に記載されている。これは、DOEを屈
折率の極めて大きな仮想の屈折レンズ(ウルトラ・ハイ
・インデックス・レンズ:Ultra high index lens )に
置き換えて設計する手法であるが、以下の実施例におい
てもこの方法を使用する。なお、各実施例のDOEは波
長587.56nm(d線)で仮想屈折率を1001で
設計している。また、ウルトラ・ハイ・インデックス・
レンズの非球面を以下のように定義する。すなわち、光
軸方向をZ軸、光軸と垂直な方向をY軸とすると、非球
面は以下の式にて表せられる。
径)、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 、A10はそれぞ
れ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
の表面である。そして、実際の製造においては、回折面
の非球面形状と基材表面の形状との差及び屈折率から位
相変化を求め、この位相変化を回折格子のピッチに換算
して基材表面上に回折面を形成する。したがって、以下
の各実施例において、最終的にレンズとして作用をする
のは基材の面である。また、回折面と示したウルトラ・
ハイ・インデックス・レンズによる非球面は実際は存在
しない。しかし、各実施例に対応するレンズ断面図中に
は、数値データ中に回折面として記載された面番も基材
の面に表記してある。
15に断面を示すようなものがある。図の(a)は、透
明部21と不透明部22が交互に配列され、不透明部2
2の厚みは略0であるが、振幅変調型と呼ばれる回折面
である。図の(b)は、屈折率の異なる高屈折率部23
と低屈折率部24を交互に配列して、屈折率差による位
相差にて回折作用を持たせたものである。図の(c)
は、矩形状の凹凸を交互に配列して厚みの差による位相
差にて回折作用を持たせたものである。これは2レベル
のバイナリー素子でもある。図の(d)は、表面を鋸歯
形状にしたものであり、キノフォームと呼ばれ、連続的
な厚みの差による位相差にて回折作用を持たせたもので
ある。図の(e)と(f)は、キノフォームを4レベル
及び8レベルで近似したバイナリー素子である(図
3)。このように回折面の形状にはいくつかの形式があ
るが、本発明では、回折効率を高くして光量を有効に利
用したいため、図15(d)のキノフォームや図15
(e)や図15(f)等の4レベル以上のバイナリー素
子を用いることが望ましい。
軸を含む断面図をそれぞれ図1〜図9に示す。なお、図
1には、実施例1の広角端(a)、標準状態(b)、望
遠端(c)の光軸を含む断面図を示し、図2〜図9に
は、それぞれ実施例2〜9の広角端での光軸を含む断面
図を示す。実施例1〜9は何れも正の第1レンズ群G1
と負の第2レンズ群G2の2群からなり、広角端から望
遠端へズーミングするに従ってそれらの群間の間隔を小
さくしながら物体側に移動する。また、何れの実施例に
おいても、第1群G1を物体側に繰り出すことによって
フォーカシングを行っている。
に回折面を設けたものであり、図1に示すように、物体
側から、物体側に凸の負メニスカスの第1負レンズ、両
凸の第2正レンズからなり、像側に明るさ絞りを含む第
1群G1、像側に凸の正メニスカスの第3正レンズ、像
側に凸の負メニスカスの第4負レンズからなる第2群G
2の順に配置し、回折面を第2レンズの像側と第4レン
ズの像側に形成している。また、非球面は第1レンズの
両面と第3レンズの両面に形成している。
に回折面を設けたものであり、図2に示すように、物体
側から、物体側に凸の負メニスカスの第1負レンズ、両
凸の第2正レンズからなり、像側に明るさ絞りを含む第
1群G1、像側に凸の正メニスカスの第3正レンズ、像
側に凸の負メニスカスの第4負レンズからなる第2群G
2の順に配置し、回折面を第2レンズの物体側に形成し
ている。また、非球面は第1レンズの両面と第3レンズ
の両面に形成している。
に回折面を設けたものであり、図3に示すように、物体
側から、物体側に凸の負メニスカスの第1負レンズ、両
凸の第2正レンズからなり、像側に明るさ絞りを含む第
1群G1、像側に凸の正メニスカスの第3正レンズ、像
側に凸の負メニスカスの第4負レンズからなる第2群G
2の順に配置し、回折面を第3レンズの像側に形成して
いる。また、非球面は第1レンズの両面と第3レンズの
両面に形成しており、第3レンズの像側の面は非球面の
基板に回折面を形成している。この実施例では、第3レ
ンズを湿度変化に対して低吸湿なポリオレフィン系樹脂
で構成している。
に回折面を設けたものであり、図4に示すように、物体
側から、物体側に凸の負メニスカスの第1負レンズ、物
体側に凸でパワーレスの第2レンズ、両凸の第3正レン
ズからなり、像側に明るさ絞りを含む第1群G1、像側
に凸の正メニスカスの第4正レンズ、像側に凸の負メニ
スカスの第5負レンズからなる第2群G2の順に配置
し、回折面を第2レンズの像側と第4レンズの像側に形
成している。また、非球面は第1レンズの両面と第4レ
ンズの両面に形成しており、第4レンズの像側の面は非
球面の基板に回折面を形成している。また、第2レンズ
と第4レンズには湿度変化に対して低吸湿なポリオレフ
ィン系樹脂で構成している。
群4枚の2群ズームレンズに回折面を設けたものであ
り、図5に示すように、物体側から、物体側に凸でパワ
ーレスの第1レンズ、両凸の第2正レンズからなり、像
側に明るさ絞りを含む第1群G1、像側に凸でパワーレ
スの第3レンズ、像側に凸の負メニスカスの第4負レン
ズからなる第2群G2の順に配置し、回折面を第2レン
ズの像側と第4レンズの物体側に形成している。また、
非球面は第1レンズの両面と第3レンズの両面に形成し
ている。そして、第1レンズと第3レンズをアクリル系
樹脂で構成している。
群4枚の2群ズームレンズに回折面を設けたものであ
り、図6に示すように、物体側から、物体側に凸でパワ
ーレスの第1レンズ、像側に凸の正メニスカスの第2正
レンズからなり、像側に明るさ絞りを含む第1群G1、
像側に凸でパワーレスの第3レンズ、像側に凸の負メニ
スカスの第4負レンズからなる第2群G2の順に配置
し、回折面を第2レンズの像側と第3レンズの像側に形
成している。また、非球面は第1レンズの両面と第3レ
ンズの両面に形成しており、第3レンズの像側の面は非
球面の基板に回折面を形成している。そして、第1レン
ズと第3レンズをアクリル系樹脂で構成している。
群5枚の2群ズームレンズに回折面を設けたものであ
り、図7に示すように、物体側から、物体側に凸でパワ
ーレスの第1レンズ、両凹の第2負レンズと両凸の第3
正レンズを接合した接合レンズからなり、像側に明るさ
絞りを含む第1群G1、像側に凸でパワーレスの第4レ
ンズ、像側に凸の負メニスカスの第5負レンズからなる
第2群G2の順に配置し、回折面を第5レンズの物体側
に形成している。また、非球面は第1レンズの両面と第
4レンズの両面に形成している。そして、第1レンズと
第4レンズをアクリル系樹脂で構成している。
群5枚の2群ズームレンズに回折面を設けたものであ
り、図8に示すように、物体側から、物体側に凸でパワ
ーレスの第1レンズ、物体側に凸の負メニスカスの第2
負レンズと両凸の第3正レンズを接合した接合レンズか
らなり、像側に明るさ絞りを含む第1群G1、像側に凸
でパワーレスの第4レンズ、像側に凸の負メニスカスの
第5負レンズからなる第2群G2の順に配置し、回折面
を第4レンズの像側に形成している。また、非球面は第
1レンズの両面と第4レンズの両面に形成しており、第
4レンズの像側の面は非球面の基板に回折面を形成して
いる。そして、第1レンズと第4レンズをアクリル系樹
脂で構成している。
群5枚の2群ズームレンズに回折面を設けたものであ
り、図9に示すように、物体側から、物体側に凸でパワ
ーレスの第1レンズ、両凹の第2負レンズと両凸の第3
正レンズを接合した接合レンズからなり、像側に明るさ
絞りを含む第1群G1、像側に凸でパワーレスの第4レ
ンズ、像側に凸の負メニスカスの第5負レンズからなる
第2群G2の順に配置し、回折面を第4レンズの像側に
形成している。また、非球面は第1レンズの像側と第4
レンズの物体側に形成している。そして、第1レンズと
第4レンズをアクリル系樹脂で構成している。
クリル系樹脂若しくは湿度変化に対して低吸湿なポリオ
レフィン系樹脂の何れを用いてもよい。また、ガラス面
に回折面を設けている実施例は、成形等でガラス面に直
接回折面を構成してもよいし、樹脂等をガラス表面に設
け、そこに回折面を構成してもよい。
示す。なお、各実施例において、記号は上記の外、fは
焦点距離、FNOはFナンバー、ωは半画角、fB はバッ
クフォーカスである。また、r1 、r2 …は各レンズ面
の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、
nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…
は各レンズのd線のアッべ数であり、また、非球面形状
は前記の(a)式にて表される。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
端での収差図をそれぞれ図10〜図12に示す。これら
収差図において、(a)は球面収差、(b)は非点収
差、(c)は歪曲収差、(d)は倍率色収差を示す図で
ある。
(31)に関する値を示す。 注)2段表示してある数値は、上段は第1群、下段は第2群の値を示す。
のように構成することができる。 〔1〕 物体側より、正の屈折力を有する第1群と、負
の屈折力を有する第2群からなり、それらの間隔を変化
させることによって変倍を行い、光学系中に少なくとも
1面の回折面を有し、また、各群にはそれぞれ2枚以上
のレンズを有し、次の条件式を満たすことを特徴とする
ズームレンズ。 50<νd2<85 ・・・(2) ただし、νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数である。
第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それら
の間隔を変化させることによって変倍を行い、光学系中
に少なくとも1面の回折面を有し、また、各群にはそれ
ぞれ2枚以上のレンズを有し、次の条件式を満たすこと
を特徴とするズームレンズ。 50<νd1<85 ・・・(1) 50<νd2<85 ・・・(2) ただし、νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数、 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それら
の間隔を変化させることによって変倍を行い、光学系中
に少なくとも1面の回折面を有し、また、各群にはそれ
ぞれ2枚以上のレンズを有し、次の条件式を満たすこと
を特徴とするズームレンズ。 55<νd1<65 ・・・(3) 53<νd2<65 ・・・(4) ただし、νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数、 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それら
の間隔を変化させることによって変倍を行い、光学系中
に少なくとも1面の回折面を有し、次の条件式を満たす
ことを特徴とするズームレンズ。 0<dDOE /f1 <0.3 ・・・(5) 50<νd1<85 ・・・(6) ただし、dDOE :明るさ絞りから回折面までの軸上間
隔、 f1 :第1群の焦点距離、 νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それら
の間隔を変化させることによって変倍を行い、光学系中
に少なくとも1面の回折面を有し、次の条件式を満たす
ことを特徴とするズームレンズ。 0.02<dDOE /f1 <0.25 ・・・(7) 55<νd1<65 ・・・(8) ただし、dDOE :明るさ絞りから回折面までの軸上間
隔、 f1 :第1群の焦点距離、 νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
正の屈折力の最も大きいレンズ、又は、それに隣接する
レンズの正レンズ側の面に設けたことを特徴とするズー
ムレンズ。
第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それら
の間隔を変化させることによって変倍を行い、少なくと
も第2群に回折面を有し、次の条件式を満たすことを特
徴とするズームレンズ。 0<|dDOE ’/f2 |<0.35 ・・・(9) 50<ν2 <85 ・・・(10) ただし、dDOE ’:第2群の最終面から回折面までの軸
上間隔、 f2 :第2群の焦点距離 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それら
の間隔を変化させることによって変倍を行い、少なくと
も第2群に回折面を有し、次の条件式を満たすことを特
徴とするズームレンズ。 0<|dDOE ’/f2 |<0.27 ・・・(11) 53<ν2 <65 ・・・(12) ただし、dDOE ’:第2群の最終面から回折面までの軸
上間隔、 f2 :第2群の焦点距離 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
負の屈折力の最も大きいレンズ、又は、それに隣接する
レンズの負レンズ側の面に設けたことを特徴とするズー
ムレンズ。
いて、第2群の最も正の屈折力の強いレンズが以下の条
件式を満たしていることを特徴とするズームレンズ。 40<νd2pos <65 ・・・(13) ただし、νd2pos :第2群で正の屈折力の最も大きいレ
ンズのアッべ数、である。
れらの間隔を変化させることにより変倍を行い、少なく
とも1つの群は少なくとも1面に回折面を有し、その群
は強いパワーを有するレンズとパワーレスレンズの2枚
から構成されていることを特徴とするズームレンズ。
た、最も像側には負レンズ群を配置し、それらの間隔を
変化させることにより変倍を行い、その負レンズ群は少
なくとも1面に回折面を有し、物体側よりパワーレスレ
ンズ、負レンズの2枚から構成されていることを特徴と
するズームレンズ。
れらの間隔を変化させることにより変倍を行い、何れか
の群に非球面と回折面を持つプラスチックのパワーレス
レンズを有していることを特徴とするズームレンズ。
る第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それ
らの間隔を変化させることによって変倍を行い、第1群
は接合レンズを有し、第2群のみに回折面を有すること
を特徴とするズームレンズ。
る第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それ
らの間隔を変化させることによって変倍を行い、第1群
は少なくとも1面の回折面を有し、非球面を有するパワ
ーレスレンズ、正レンズからなり、第2群は少なくとも
1面の回折面を有し、物体側より、非球面を有するパワ
ーレスレンズ、負レンズからなることを特徴とするズー
ムレンズ。
る第1群と、負の屈折力を有する第2群からなり、それ
らの間隔を変化させることによって変倍を行い、第1群
は物体側より、非球面を有するパワーレスレンズ、負レ
ンズと正レンズの接合レンズからなり、第2群は少なく
とも1面の回折面を有し、非球面を有するパワーレスレ
ンズ、負レンズからなることを特徴とするズームレン
ズ。
の何れか1項において、明るさ絞りに対し、回折面を有
するパワーレスレンズが物体側に配置されているとき
は、物体側に凸の形状、像側に配置されているときは、
像側に凸の形状であることを特徴とするズームレンズ。
何れか1項において、パワーレスレンズはプラスチック
からなることを特徴とするズームレンズ。
の何れか1項において、パワーレスレンズの屈折力が次
の条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。 |ft /fpwless|<0.6 ・・・(14) ただし、ft :ズームレンズの望遠端の焦点距離、 fpwless:パワーレスレンズの焦点距離、 である。
の何れか1項において、パワーレスレンズの屈折力が次
の条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。 |ft /fpwless|<0.4 ・・・(15) ただし、ft :ズームレンズの望遠端の焦点距離、 fpwless:パワーレスレンズの焦点距離、 である。
ワーレスレンズの周辺の屈折力が次の条件式を満たすこ
とを特徴とするズームレンズ。 |ft /f(y)pwless|<0.8 ・・・(16) ただし、ft :ズームレンズの望遠端の焦点距離、 f(y)pwless:パワーレスレンズの周辺部の焦点距
離、 である。ここで、周辺の焦点距離は次のように定義す
る。 f(y)=1/{(n−1)(1/rF (y)−1/r
R (y))} ただし、n:パワーレスレンズのd線の屈折率、 rF (y):物体側曲率半径、 rR (y):像側曲率半径、 である。ただし、rF (y)、rR (y)は、非球面効
果がない場合には近軸曲率半径として、非球面効果があ
る場合には次の式で定義した曲率半径とする。 r(y)=y(1+f’(y)2 )/f”(y) ここで、y:望遠端の軸上マージナル光線高、 f(y):非球面定義式、 である。
ワーレスレンズの周辺の屈折力が次の条件式を満たすこ
とを特徴とするズームレンズ。 |ft /f(y)pwless|<0.6 ・・・(17) ただし、ft :ズームレンズの望遠端の焦点距離、 f(y)pwless:パワーレスレンズの周辺部の焦点距
離、 である。ここで、周辺の焦点距離は次のように定義す
る。 f(y)=1/{(n−1)(1/rF (y)−1/r
R (y))} ただし、n:パワーレスレンズのd線の屈折率、 rF (y):物体側曲率半径、 rR (y):像側曲率半径、 である。ただし、rF (y)、rR (y)は、非球面効
果がない場合には近軸曲率半径として、非球面効果があ
る場合には次の式で定義した曲率半径とする。 r(y)=y(1+f’(y)2 )/f”(y) ここで、y:望遠端の軸上マージナル光線高、 f(y):非球面定義式、 である。
ら16の何れか1項において、回折面の焦点距離は次の
条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。 8<|fG /fDOE |<100 ・・・(18) ただし、fG :回折光学素子を有しているズーム群の焦
点距離、 fDOE :回折光学素子の焦点距離、 である。
ら16の何れか1項において、回折面の焦点距離は次の
条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。 10<|fG /fDOE |<70 ・・・(19) ただし、fG :回折光学素子を有しているズーム群の焦
点距離、 fDOE :回折光学素子の焦点距離、 である。
において、次の条件式を満たしていることを特徴とする
ズームレンズ。 50<νd1<85 ・・・(20) 50<νd2<85 ・・・(21) ただし、νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数、 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
において、次の条件式を満たしていることを特徴とする
ズームレンズ。 50<νd1<65 ・・・(22) 50<νd2<65 ・・・(23) ただし、νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数、 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
において、次の条件式を満たしていることを特徴とする
ズームレンズ。 0<dDOE /f1 <0.3 ・・・(24) 50<νd1<85 ・・・(25) ただし、dDOE :明るさ絞りから回折面までの軸上間
隔、 f1 :第1群の焦点距離、 νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
において、次の条件式を満たしていることを特徴とする
ズームレンズ。 0.02<dDOE /f1 <0.25 ・・・(26) 55<νd1<65 ・・・(27) ただし、dDOE :明るさ絞りから回折面までの軸上間
隔、 f1 :第1群の焦点距離、 νd1:第1群で正の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
において、次の条件式を満たしていることを特徴とする
ズームレンズ。 0<|dDOE ’/f2 |<0.35 ・・・(28) 50<ν2 <85 ・・・(29) ただし、dDOE ’:第2群の最終面から回折面までの軸
上間隔、 f2 :第2群の焦点距離 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
において、次の条件式を満たしていることを特徴とする
ズームレンズ。 0<|dDOE ’/f2 |<0.27 ・・・(30) 53<ν2 <65 ・・・(31) ただし、dDOE ’:第2群の最終面から回折面までの軸
上間隔、 f2 :第2群の焦点距離 νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズのアッべ
数、 である。
は、ズームレンズに適切に回折光学素子を用いることに
より、高倍ズームレンズでありながら、色収差の十分補
正された高性能な光学系を得ることができる。また、パ
ワーレスレンズを用いても回折光学素子により色収差を
十分補正することができるので、高性能でありながら低
コストな光学系を得ることができる。
(a)、 標準状態(b)、望遠端(c)の光軸を含む
断面図である。
軸を含む断面図である。
軸を含む断面図である。
軸を含む断面図である。
軸を含む断面図である。
軸を含む断面図である。
軸を含む断面図である。
軸を含む断面図である。
軸を含む断面図である。
を示す図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側より、正の屈折力を有する第1群
と、負の屈折力を有する第2群からなり、それらの間隔
を変化させることによって変倍を行い、光学系中に少な
くとも1面の回折面を有し、また、各群にはそれぞれ2
枚以上のレンズを有し、次の条件式を満たすことを特徴
とするズームレンズ。 50<νd2<85 ・・・(2) ただし、νd2:第2群で負の屈折力の最も大きいレンズ
のアッべ数である。 - 【請求項2】 少なくとも2つの群を有し、それらの間
隔を変化させることにより変倍を行い、少なくとも1つ
の群は少なくとも1面に回折面を有し、その群は強いパ
ワーを有するレンズとパワーレスレンズの2枚から構成
されていることを特徴とするズームレンズ。 - 【請求項3】 少なくとも2つの群を有し、それらの間
隔を変化させることにより変倍を行い、何れかの群に非
球面と回折面を持つプラスチックのパワーレスレンズを
有していることを特徴とするズームレンズ。
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