JPH11290662A - 中空糸膜及びその製造方法 - Google Patents
中空糸膜及びその製造方法Info
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- JPH11290662A JPH11290662A JP10270298A JP10270298A JPH11290662A JP H11290662 A JPH11290662 A JP H11290662A JP 10270298 A JP10270298 A JP 10270298A JP 10270298 A JP10270298 A JP 10270298A JP H11290662 A JPH11290662 A JP H11290662A
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- fluorine
- hollow fiber
- fiber membrane
- meth
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- Pending
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 物質の選択透過性及び膜強度に優れ、医療材
料等として好適な中空糸膜を提供すること、及び簡便か
つ実用的な工程による中空糸膜の製造方法を提供する。 【解決手段】 中空糸膜は、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン又はポリメタクリル酸メチルを基材とし、そ
の表面をフッ素系ブロック又はグラフト共重合体により
被覆したものである。前記フッ素系ブロック又はグラフ
ト共重合体は、フッ素系単量体の単独重合体又はフッ素
系単量体とその他の単量体との共重合体から形成される
フッ素系セグメントと、フッ素を含まない単量体から形
成される非フッ素セグメントとよりなる。この中空糸膜
は、前記基材と、フッ素系ブロック又はグラフト共重合
体を含有し基材を凝固させる凝固液とを接触させながら
中空糸膜を紡糸することにより得られる。
料等として好適な中空糸膜を提供すること、及び簡便か
つ実用的な工程による中空糸膜の製造方法を提供する。 【解決手段】 中空糸膜は、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン又はポリメタクリル酸メチルを基材とし、そ
の表面をフッ素系ブロック又はグラフト共重合体により
被覆したものである。前記フッ素系ブロック又はグラフ
ト共重合体は、フッ素系単量体の単独重合体又はフッ素
系単量体とその他の単量体との共重合体から形成される
フッ素系セグメントと、フッ素を含まない単量体から形
成される非フッ素セグメントとよりなる。この中空糸膜
は、前記基材と、フッ素系ブロック又はグラフト共重合
体を含有し基材を凝固させる凝固液とを接触させながら
中空糸膜を紡糸することにより得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチルより
なる基材表面が、フッ素系ブロック又はグラフト共重合
体により被覆された中空糸膜及びその製造方法に関する
ものである。特に、気体分離膜や生体適合性が要求され
る医療用材料等に好適な中空糸膜及びその製造方法に関
するものである。
ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチルより
なる基材表面が、フッ素系ブロック又はグラフト共重合
体により被覆された中空糸膜及びその製造方法に関する
ものである。特に、気体分離膜や生体適合性が要求され
る医療用材料等に好適な中空糸膜及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療用器具として要求される
基材の物性を保持しながら生体適合性をも併せもつ医療
用材料が、種々提案されてきている。例えば、特開平3
−66620号公報には、セルロース基材表面をフッ素
系ブロック共重合体と脂肪酸マクロモノマーとの共有結
合体で修飾して生体適合性を付与した医療用材料が開示
されている。
基材の物性を保持しながら生体適合性をも併せもつ医療
用材料が、種々提案されてきている。例えば、特開平3
−66620号公報には、セルロース基材表面をフッ素
系ブロック共重合体と脂肪酸マクロモノマーとの共有結
合体で修飾して生体適合性を付与した医療用材料が開示
されている。
【0003】その医療用材料の製造法として以下の工程
が開示されている。最初に、エポキシ基及びカルボキシ
ル基を含むフッ素系ブロック共重合体と脂肪酸マクロモ
ノマーを各々合成し、その両者をエステル化試薬を用い
て共有結合させ、高分子誘導体を合成する。
が開示されている。最初に、エポキシ基及びカルボキシ
ル基を含むフッ素系ブロック共重合体と脂肪酸マクロモ
ノマーを各々合成し、その両者をエステル化試薬を用い
て共有結合させ、高分子誘導体を合成する。
【0004】次に、再生セルロース中空糸を水酸化ナト
リウム水溶液に浸漬した後、この中空糸を取り出して、
先に得られた高分子誘導体のジオキサン溶液に浸漬す
る。その後、この中空糸を取り出し、洗浄・乾燥する。
これにより、親水性重合体部分と疎水性重合体部分から
なるブロック共重合体に脂肪酸マクロモノマーを共有結
合させ、共重合体の誘導体が共有結合で再生セルロース
膜表面に固定化されて中空糸が得られる。
リウム水溶液に浸漬した後、この中空糸を取り出して、
先に得られた高分子誘導体のジオキサン溶液に浸漬す
る。その後、この中空糸を取り出し、洗浄・乾燥する。
これにより、親水性重合体部分と疎水性重合体部分から
なるブロック共重合体に脂肪酸マクロモノマーを共有結
合させ、共重合体の誘導体が共有結合で再生セルロース
膜表面に固定化されて中空糸が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特開平
3−66620号公報に開示された医療用材料では、基
材がセルロースであることから、分離膜としての物質の
選択透過性及び膜強度が不十分である。また、製法面に
於いても表面修飾用に高分子誘導体をセルロースに直接
共有結合で付加させているため、共有結合のための反応
工程が必要であり、工程が非常に煩雑で、実用性に乏し
いという問題があった。
3−66620号公報に開示された医療用材料では、基
材がセルロースであることから、分離膜としての物質の
選択透過性及び膜強度が不十分である。また、製法面に
於いても表面修飾用に高分子誘導体をセルロースに直接
共有結合で付加させているため、共有結合のための反応
工程が必要であり、工程が非常に煩雑で、実用性に乏し
いという問題があった。
【0006】この発明は、以上のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、物質の選択透過性及び膜強度に優れ、医
療材料等として好適な中空糸膜を提供すること、及び簡
便かつ実用的な工程による中空糸膜の製造方法を提供す
ることにある。
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、物質の選択透過性及び膜強度に優れ、医
療材料等として好適な中空糸膜を提供すること、及び簡
便かつ実用的な工程による中空糸膜の製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意努力した結果、特定の樹脂と凝
固液とを接触させながら中空糸を紡糸する際、特定のフ
ッ素系ブロック又はグラフト共重合体を含む凝固液を用
いる手段により、その基材表面がフッ素系ブロック又は
グラフト共重合体で修飾された樹脂よりなる中空糸膜を
製造することができるということが判り、この発明に到
達したものである。
的を達成するために鋭意努力した結果、特定の樹脂と凝
固液とを接触させながら中空糸を紡糸する際、特定のフ
ッ素系ブロック又はグラフト共重合体を含む凝固液を用
いる手段により、その基材表面がフッ素系ブロック又は
グラフト共重合体で修飾された樹脂よりなる中空糸膜を
製造することができるということが判り、この発明に到
達したものである。
【0008】すなわち、第1の発明の中空糸膜は、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸
メチルを基材とし、その表面をフッ素系ブロック又はグ
ラフト共重合体により被覆したものである。
スルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸
メチルを基材とし、その表面をフッ素系ブロック又はグ
ラフト共重合体により被覆したものである。
【0009】第2の発明の中空糸膜は、第1の発明に於
いて、前記フッ素系ブロック又はグラフト共重合体が、
フッ素系単量体の単独重合体又はフッ素系単量体とその
他の単量体との共重合体から形成されるフッ素系セグメ
ントと、フッ素を含まない単量体から形成される非フッ
素セグメントとよりなるものであるものである。
いて、前記フッ素系ブロック又はグラフト共重合体が、
フッ素系単量体の単独重合体又はフッ素系単量体とその
他の単量体との共重合体から形成されるフッ素系セグメ
ントと、フッ素を含まない単量体から形成される非フッ
素セグメントとよりなるものであるものである。
【0010】第3の発明の中空糸膜の製造方法は、基材
としてのポリスルホン、ポリエーテルスルホン又はポリ
メタクリル酸メチルを、フッ素系ブロック又はグラフト
共重合体を含有し前記ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン又はポリメタクリル酸メチルを凝固させる凝固液に
接触させながら中空糸膜を紡糸するものである。
としてのポリスルホン、ポリエーテルスルホン又はポリ
メタクリル酸メチルを、フッ素系ブロック又はグラフト
共重合体を含有し前記ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン又はポリメタクリル酸メチルを凝固させる凝固液に
接触させながら中空糸膜を紡糸するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて、より詳細に説明する。中空糸膜は、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチル
を基材とし、その表面をフッ素系ブロック又はグラフト
共重合体により被覆して被膜を形成したものである。こ
こで、中空糸膜とは、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン又はポリメタクリル酸メチルが中空かつ糸状、つま
り中空糸の状態になっているものである。すなわち、中
空糸膜とは、中空糸の長さ方向に孔が貫通し、かつ径方
向には非常に微細な孔が形成されているものである。そ
して、中空糸の一端から液体又は気体を流し込むと、そ
の液体又は気体から特定の分子のみが前記微細な孔から
排出されて中空糸の外に出る。特定の分子のみが除かれ
た液体又は気体は中空糸の他端から流れ出す。従って、
中空糸膜は一種の濾過膜としての機能を有するものであ
る。
ついて、より詳細に説明する。中空糸膜は、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチル
を基材とし、その表面をフッ素系ブロック又はグラフト
共重合体により被覆して被膜を形成したものである。こ
こで、中空糸膜とは、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン又はポリメタクリル酸メチルが中空かつ糸状、つま
り中空糸の状態になっているものである。すなわち、中
空糸膜とは、中空糸の長さ方向に孔が貫通し、かつ径方
向には非常に微細な孔が形成されているものである。そ
して、中空糸の一端から液体又は気体を流し込むと、そ
の液体又は気体から特定の分子のみが前記微細な孔から
排出されて中空糸の外に出る。特定の分子のみが除かれ
た液体又は気体は中空糸の他端から流れ出す。従って、
中空糸膜は一種の濾過膜としての機能を有するものであ
る。
【0012】前記フッ素系ブロック又はグラフト共重合
体による被膜の厚さは、好ましくは0.05〜50μ
m、さらに好ましくは0.1〜50μm、特に好ましく
は0.2〜10μmである。その被膜の厚さが0.05
μmでは、ブロック又はグラフト共重合体中のフッ素系
セグメントの機能が十分に発現されない。一方、50μ
mを超えると、基材であるポリスルホン、ポリエーテル
スルホン又はポリメタクリル酸メチルの中空糸としての
基本的性能が著しく低下する。
体による被膜の厚さは、好ましくは0.05〜50μ
m、さらに好ましくは0.1〜50μm、特に好ましく
は0.2〜10μmである。その被膜の厚さが0.05
μmでは、ブロック又はグラフト共重合体中のフッ素系
セグメントの機能が十分に発現されない。一方、50μ
mを超えると、基材であるポリスルホン、ポリエーテル
スルホン又はポリメタクリル酸メチルの中空糸としての
基本的性能が著しく低下する。
【0013】次に、前記フッ素系ブロック共重合体につ
いて説明する。このフッ素系ブロック共重合体は、フッ
素系単量体の単独重合体又はその他の単量体との共重合
体から形成されるフッ素系セグメントと、フッ素を含ま
ない単量体から形成される非フッ素セグメントとよりな
るAB型ブロック共重合体が好ましい。フッ素系セグメ
ントは物質の分離や生体適合性等の機能を発揮する。ま
た、非フッ素セグメントはAB型ブロック共重合体を塗
布するための溶剤に対する可溶化や基材に対する密着性
等の機能を発揮する。
いて説明する。このフッ素系ブロック共重合体は、フッ
素系単量体の単独重合体又はその他の単量体との共重合
体から形成されるフッ素系セグメントと、フッ素を含ま
ない単量体から形成される非フッ素セグメントとよりな
るAB型ブロック共重合体が好ましい。フッ素系セグメ
ントは物質の分離や生体適合性等の機能を発揮する。ま
た、非フッ素セグメントはAB型ブロック共重合体を塗
布するための溶剤に対する可溶化や基材に対する密着性
等の機能を発揮する。
【0014】フッ素系ブロック共重合体中の含フッ素重
合体セグメントは、下記の一般式(A)〜(G)で示さ
れる含フッ素単量体の1種又は2種以上から形成される
ものである。但し、要求性能によっては非フッ素単量体
である下記の一般式(H)で示される単量体を共重合し
ても差し支えない。その場合、含フッ素重合体セグメン
ト中に占める単量体(H)の割合は、好ましくは80重
量%以下、さらに好ましくは50重量%以下である。8
0重量%を超えると、フッ素に基づいて発揮される性能
が低下する。 (A):Rf−R2 OCOCR3 =CH2
合体セグメントは、下記の一般式(A)〜(G)で示さ
れる含フッ素単量体の1種又は2種以上から形成される
ものである。但し、要求性能によっては非フッ素単量体
である下記の一般式(H)で示される単量体を共重合し
ても差し支えない。その場合、含フッ素重合体セグメン
ト中に占める単量体(H)の割合は、好ましくは80重
量%以下、さらに好ましくは50重量%以下である。8
0重量%を超えると、フッ素に基づいて発揮される性能
が低下する。 (A):Rf−R2 OCOCR3 =CH2
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】 (F):Rf−O−Ar−CH2 OCOCR3 =CH2
【0019】
【化5】 (H):R4 −OCOCR5 =CH2 一般式(A)〜(G)中のRfは、好ましくは炭素数が
3〜21のポリフルオロアルキル基又はポリフルオロア
ルケニル基であり、さらに好ましくは炭素数が6〜10
のポリフルオロアルキル基又はポリフルオロアルケニル
基である。炭素数2以下ではフッ素の性能が発現され難
く、炭素数22以上ではかなり長鎖になるため重合転化
率が低下する傾向にある。
3〜21のポリフルオロアルキル基又はポリフルオロア
ルケニル基であり、さらに好ましくは炭素数が6〜10
のポリフルオロアルキル基又はポリフルオロアルケニル
基である。炭素数2以下ではフッ素の性能が発現され難
く、炭素数22以上ではかなり長鎖になるため重合転化
率が低下する傾向にある。
【0020】R1 は水素又は炭素数1〜10のアルキル
基であり、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基であ
る。炭素数10を越える場合は、長鎖になるため重合転
化率が低下する傾向にある。
基であり、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基であ
る。炭素数10を越える場合は、長鎖になるため重合転
化率が低下する傾向にある。
【0021】R2 は炭素数1〜10のアルキレン基であ
り、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基である。炭
素数10を越える場合は、長鎖になるため重合転化率が
低下する傾向にある。
り、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基である。炭
素数10を越える場合は、長鎖になるため重合転化率が
低下する傾向にある。
【0022】R3 は水素又はメチル基であり、Arは置
換基、例えば炭素数1〜10のアルキル基、エステル
基、ケトン基、アミノ基、アミド基イミド基、ニトロ
基、ヒドロキシル基、カルボン酸基、チオール基又はエ
ーテル基を有することもあるアリール基である。
換基、例えば炭素数1〜10のアルキル基、エステル
基、ケトン基、アミノ基、アミド基イミド基、ニトロ
基、ヒドロキシル基、カルボン酸基、チオール基又はエ
ーテル基を有することもあるアリール基である。
【0023】nは通常10以下であり、好ましくは1〜
4である。nが10を越えるとアルキル鎖の影響でフッ
素の効果が減少する傾向にある。前記一般式(A)で示
される単量体の具体例としては、以下の(a-1) 〜(a-12)
の単量体が挙げられる。 F(CF2 )6 (CH2 )2 OCOCH=CH2 ・・・ (a-1) F(CF2 )8 (CH2 )2 OCOCH=CH2 ・・・ (a-2) F(CF2 )10(CH2 )2 OCOCH=CH2 ・・・(a-3) H(CF2 )8 CH2 OCOCH=CH2 ・・・(a-4) (CF3)2 CF (CF2)6 (CH2)2 OCOCH=CH2 ・・・(a-5) (CF3)2 CF (CF2)8 (CH2)2 OCOCH=CH2 ・・・ (a-6) F(CF2 )6 (CH2 )2 OCOC(CH3 )=CH2 ・・・(a-7) F(CF2 )8 (CH2 )2 OCOC(CH3 )=CH2 ・・・(a-8) F(CF2 )10(CH2 )2 OCOC(CH3 )=CH2 ・・・ (a-9) H(CF2 )8 CH2 OCOC(CH3 )=CH2 ・・・ (a-10) (CF3)2 CF (CF2)6 (CH2)2 OCOC (CH3)=CH2 ・・(a-11) (CF3)2 CF (CF2)8 (CH2)2 OCOC (CH3)=CH2 ・・(a-12) また、一般式(B)の具体例として、以下の(b-1) 〜(b
-7) の単量体が挙げられる。 F (CF2)8 SO2 N(CH3 )CH2 CH2 OCOCH=CH2 ・・ (b-1) F (CF2)8 SO2 N (CH3) (CH2)4 OCOCH=CH2 ・・・ (b-2) F (CF2)8 SO2 N (CH3) (CH2)10OCOCH=CH2 ・・・(b-3) F (CF2)3 SO2 N (C2 H5)C (CH2 CH3)HCH2 OCOCH=CH2 ・・・(b-4) F (CF2)8 SO2 N (CH3)CH2 CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・ (b-5) F (CF2)3 SO2 N (C2 H5)CH2 CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・ (b-6) F (CF2)3 SO2 N (C3 H7)CH2 CH2 OCOC (CH3)=CH2 また、一般式(C)の具体例として、以下の(c-1) 〜(c
-4) の単量体が挙げられる。 F(CF2 )2 CON(C2 H5 )CH2 OCOCH=CH2 ・・・(c-1) F (CF2)3 CON (CH3)CH (CH3)CH2 OCOCH=CH2 ・・・(c-2) F (CF2)8 CON (CH2 CH2 CH3)CH2 CH2 OCOC (CH3)= CH2 ・・・(c-3) F (CF2)8 CON (C2 H5)CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・ (c-4) また、一般式(D)の具体例として、以下の(d-1) 〜(d
-4) の単量体が挙げられる。 F(CF2 )8 CH2 CH(OH)CH2 OCOCH=CH2 ・・・ (d-1) (CF3)2 CF (CF2)2 CH2 CH(OH)CH2 OCOCH=CH2 ・・・ (d-2) F (CF2)8 CH2 CH(OH)CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・(d-3) (CF3)2 CF (CF2)2 CH2 CH(OH)CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・(d-4) また、一般式(E)の具体例として、以下の(e-1) 〜(e
-2) の単量体が挙げられる。
4である。nが10を越えるとアルキル鎖の影響でフッ
素の効果が減少する傾向にある。前記一般式(A)で示
される単量体の具体例としては、以下の(a-1) 〜(a-12)
の単量体が挙げられる。 F(CF2 )6 (CH2 )2 OCOCH=CH2 ・・・ (a-1) F(CF2 )8 (CH2 )2 OCOCH=CH2 ・・・ (a-2) F(CF2 )10(CH2 )2 OCOCH=CH2 ・・・(a-3) H(CF2 )8 CH2 OCOCH=CH2 ・・・(a-4) (CF3)2 CF (CF2)6 (CH2)2 OCOCH=CH2 ・・・(a-5) (CF3)2 CF (CF2)8 (CH2)2 OCOCH=CH2 ・・・ (a-6) F(CF2 )6 (CH2 )2 OCOC(CH3 )=CH2 ・・・(a-7) F(CF2 )8 (CH2 )2 OCOC(CH3 )=CH2 ・・・(a-8) F(CF2 )10(CH2 )2 OCOC(CH3 )=CH2 ・・・ (a-9) H(CF2 )8 CH2 OCOC(CH3 )=CH2 ・・・ (a-10) (CF3)2 CF (CF2)6 (CH2)2 OCOC (CH3)=CH2 ・・(a-11) (CF3)2 CF (CF2)8 (CH2)2 OCOC (CH3)=CH2 ・・(a-12) また、一般式(B)の具体例として、以下の(b-1) 〜(b
-7) の単量体が挙げられる。 F (CF2)8 SO2 N(CH3 )CH2 CH2 OCOCH=CH2 ・・ (b-1) F (CF2)8 SO2 N (CH3) (CH2)4 OCOCH=CH2 ・・・ (b-2) F (CF2)8 SO2 N (CH3) (CH2)10OCOCH=CH2 ・・・(b-3) F (CF2)3 SO2 N (C2 H5)C (CH2 CH3)HCH2 OCOCH=CH2 ・・・(b-4) F (CF2)8 SO2 N (CH3)CH2 CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・ (b-5) F (CF2)3 SO2 N (C2 H5)CH2 CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・ (b-6) F (CF2)3 SO2 N (C3 H7)CH2 CH2 OCOC (CH3)=CH2 また、一般式(C)の具体例として、以下の(c-1) 〜(c
-4) の単量体が挙げられる。 F(CF2 )2 CON(C2 H5 )CH2 OCOCH=CH2 ・・・(c-1) F (CF2)3 CON (CH3)CH (CH3)CH2 OCOCH=CH2 ・・・(c-2) F (CF2)8 CON (CH2 CH2 CH3)CH2 CH2 OCOC (CH3)= CH2 ・・・(c-3) F (CF2)8 CON (C2 H5)CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・ (c-4) また、一般式(D)の具体例として、以下の(d-1) 〜(d
-4) の単量体が挙げられる。 F(CF2 )8 CH2 CH(OH)CH2 OCOCH=CH2 ・・・ (d-1) (CF3)2 CF (CF2)2 CH2 CH(OH)CH2 OCOCH=CH2 ・・・ (d-2) F (CF2)8 CH2 CH(OH)CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・(d-3) (CF3)2 CF (CF2)2 CH2 CH(OH)CH2 OCOC (CH3)=CH2 ・・・(d-4) また、一般式(E)の具体例として、以下の(e-1) 〜(e
-2) の単量体が挙げられる。
【0024】 (CF3)2 CF (CH2)6 CH2 CH (OCOCH3)CH2 OCOCH=CH2 ・・・ (e-1) (CF3)2 CF (CH2)6 CH2 CH (OCOCH3)CH2 OCOC (CH3)= CH2 ・・・ (e-2) また、一般式(F)の具体例として、以下の(f-1) 〜(f
-4) の単量体が挙げられる。
-4) の単量体が挙げられる。
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】 また、一般式(G)の具体例として、以下の(g-1) の単
量体が挙げられる。
量体が挙げられる。
【0029】
【化10】 また、前記一般式(A)〜(G)で示される単量体以外
の含フッ素単量体として以下の単量体が挙げられる。 F(CF2 )6 CH2 OCH=CH2 F(CF2 )8 CH2 OCH=CH2 F(CF2 )10CH2 OCH=CH2 F(CF2 )6 CH2 OCF=CF2 F(CF2 )8 CH2 OCF=CF2 F(CF2 )10CH2 OCF=CF2 F(CF2 )6 CH=CH2 F(CF2 )8 CH=CH2 F(CF2 )10CH=CH2 F(CF2 )6 CF=CF2 F(CF2 )8 CF=CF2 F(CF2 )10CF=CF2 CH2 =CF2 CF2 =CF2 以上の含フッ素単量体は使用に際し、1種又は2種以上
を混合して用いることができる。特に、含フッ素ブロッ
ク共重合体を合成する際の含フッ素単量体としては、フ
ッ素性能発現の点と重合転化率の点から以下のものが、
特に有効である。 CF3 (CF2 )7 CH2 CH2 OCOCH=CH2 CF3 (CF2 )7 CH2 CH2 OCOC(CH3 )=
CH2 H(CF2 )8 CH2 OCOCH=CH2 H(CF2 )6 CH2 OCOC(CH3 )=CH2 次いで、非フッ素重合体セグメントは、非フッ素単量体
である一般式(H)で示される単量体又はその他のラジ
カル重合可能なビニル系非フッ素単量体より形成される
ものである。但し、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン又はポリメタクリル酸メチルとの密着性を低下させな
い程度に含フッ素単量体を共重合しても差し支えない。
の含フッ素単量体として以下の単量体が挙げられる。 F(CF2 )6 CH2 OCH=CH2 F(CF2 )8 CH2 OCH=CH2 F(CF2 )10CH2 OCH=CH2 F(CF2 )6 CH2 OCF=CF2 F(CF2 )8 CH2 OCF=CF2 F(CF2 )10CH2 OCF=CF2 F(CF2 )6 CH=CH2 F(CF2 )8 CH=CH2 F(CF2 )10CH=CH2 F(CF2 )6 CF=CF2 F(CF2 )8 CF=CF2 F(CF2 )10CF=CF2 CH2 =CF2 CF2 =CF2 以上の含フッ素単量体は使用に際し、1種又は2種以上
を混合して用いることができる。特に、含フッ素ブロッ
ク共重合体を合成する際の含フッ素単量体としては、フ
ッ素性能発現の点と重合転化率の点から以下のものが、
特に有効である。 CF3 (CF2 )7 CH2 CH2 OCOCH=CH2 CF3 (CF2 )7 CH2 CH2 OCOC(CH3 )=
CH2 H(CF2 )8 CH2 OCOCH=CH2 H(CF2 )6 CH2 OCOC(CH3 )=CH2 次いで、非フッ素重合体セグメントは、非フッ素単量体
である一般式(H)で示される単量体又はその他のラジ
カル重合可能なビニル系非フッ素単量体より形成される
ものである。但し、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン又はポリメタクリル酸メチルとの密着性を低下させな
い程度に含フッ素単量体を共重合しても差し支えない。
【0030】前記一般式(H)中のR5 は炭素数1〜2
2のアルキル基、若しくは置換アルキル基、炭素数3〜
15のシクロアルキル基、若しくは置換シクロアルキル
基、又はフェニル基、若しくは置換フェニル基を表し、
R4 は水素原子又はメチル基である。
2のアルキル基、若しくは置換アルキル基、炭素数3〜
15のシクロアルキル基、若しくは置換シクロアルキル
基、又はフェニル基、若しくは置換フェニル基を表し、
R4 は水素原子又はメチル基である。
【0031】一般式(H)で示される単量体の具体例と
して、以下の単量体が挙げられる。(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メ
タ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸-2- エ
チルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、
(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウ
ンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アク
リル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メ
タ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペン
タデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)
アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸ベンジル等が挙げられる。
して、以下の単量体が挙げられる。(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メ
タ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸-2- エ
チルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、
(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウ
ンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アク
リル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メ
タ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペン
タデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)
アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸ベンジル等が挙げられる。
【0032】その他のラジカル重合可能なビニル系非フ
ッ素単量体として、以下の単量体が挙げられる。フマル
酸ジイソプロピル、フマル酸ジシクロヘキシル、フマル
酸ジtブチル、フマル酸ジイソブチル、フマル酸ジベン
ジル等のフマル酸エステル;(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキ
シプロピル、アリルアルコール等の水酸基含有ビニル単
量体;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マ
レイン酸、シトラコン酸、安息香酸ビニル、クロトン
酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボン酸基含有ビニル
単量体;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン等のア
ミド基含有ビニル単量体;(メタ)アクリル酸トリエチ
レングリコ−ルエステル、(メタ)アクリル酸ジプロピ
レングリコ−ルエステルのような(メタ)アクリル酸の
ポリエチレングリコ−ルやポリプロピレングリコ−ルの
エステル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レンなどの芳香族ビニル単量体;ギ酸ビニル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のカル
ボン酸ビニルエステル;(メタ)アクリル酸−N,N−
ジメチルアミノエステルのような第三級アミノ基を有す
るアルコールの(メタ)アクリル酸エステル;2−ヒド
ロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライドのような(メタ)アクリル酸から誘
導される第四級アンモニウム塩等。
ッ素単量体として、以下の単量体が挙げられる。フマル
酸ジイソプロピル、フマル酸ジシクロヘキシル、フマル
酸ジtブチル、フマル酸ジイソブチル、フマル酸ジベン
ジル等のフマル酸エステル;(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキ
シプロピル、アリルアルコール等の水酸基含有ビニル単
量体;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マ
レイン酸、シトラコン酸、安息香酸ビニル、クロトン
酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボン酸基含有ビニル
単量体;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリン等のア
ミド基含有ビニル単量体;(メタ)アクリル酸トリエチ
レングリコ−ルエステル、(メタ)アクリル酸ジプロピ
レングリコ−ルエステルのような(メタ)アクリル酸の
ポリエチレングリコ−ルやポリプロピレングリコ−ルの
エステル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レンなどの芳香族ビニル単量体;ギ酸ビニル、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のカル
ボン酸ビニルエステル;(メタ)アクリル酸−N,N−
ジメチルアミノエステルのような第三級アミノ基を有す
るアルコールの(メタ)アクリル酸エステル;2−ヒド
ロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライドのような(メタ)アクリル酸から誘
導される第四級アンモニウム塩等。
【0033】以上の単量体の中でもポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチルと密着性
がよい成分として、好ましくは以下の単量体が挙げられ
る。前記化合物(A)、(G)、そして化合物(H)中
の(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸ベンジル。
エーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチルと密着性
がよい成分として、好ましくは以下の単量体が挙げられ
る。前記化合物(A)、(G)、そして化合物(H)中
の(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸ベンジル。
【0034】その他のラジカル重合可能なビニル系非フ
ッ素単量体としては、フマル酸ジイソプロピル、フマル
酸ジシクロヘキシル、フマル酸ジtブチル、フマル酸ジ
イソブチル、フマル酸ジベンジル、(メタ)アクリル酸
−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒ
ドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、安息香酸ビニル、(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリ
ロイルモルホリン、(メタ)アクリル酸トリエチレング
リコ−ルエステル、(メタ)アクリル酸ジプロピレング
リコ−ルエステル、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビ
ニル、(メタ)アクリル酸−N,N−ジメチルアミノエ
ステルが挙げられる。
ッ素単量体としては、フマル酸ジイソプロピル、フマル
酸ジシクロヘキシル、フマル酸ジtブチル、フマル酸ジ
イソブチル、フマル酸ジベンジル、(メタ)アクリル酸
−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒ
ドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、安息香酸ビニル、(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリ
ロイルモルホリン、(メタ)アクリル酸トリエチレング
リコ−ルエステル、(メタ)アクリル酸ジプロピレング
リコ−ルエステル、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビ
ニル、(メタ)アクリル酸−N,N−ジメチルアミノエ
ステルが挙げられる。
【0035】以上の単量体の中でも、ポリスルホン、ポ
リエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチルと密着
性が良好でかつ十分な被膜強度を確保する点から、更に
好ましくは以下の単量体が挙げられる。
リエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチルと密着
性が良好でかつ十分な被膜強度を確保する点から、更に
好ましくは以下の単量体が挙げられる。
【0036】前記化合物(a-1〜3,5 〜9,11,12)、化合物
(g-1) 、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、
(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、フマル酸
ジイソプロピル、フマル酸ジシクロヘキシル、フマル酸
ジtブチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、安息香酸ビニル、
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリル酸トリエチレングリコ−ルエステ
ル、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、(メタ)
アクリル酸−N,N−ジメチルアミノエステル。
(g-1) 、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデシル、
(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、フマル酸
ジイソプロピル、フマル酸ジシクロヘキシル、フマル酸
ジtブチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、安息香酸ビニル、
(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリル酸トリエチレングリコ−ルエステ
ル、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、(メタ)
アクリル酸−N,N−ジメチルアミノエステル。
【0037】非フッ素重合体セグメントは、前記に示し
た非フッ素単量体の1種又は2種以上を重合することに
より形成されるものである。含フッ素ブロック共重合体
中の含フッ素重合体セグメントと非フッ素重合体セグメ
ントとの割合は重量比で好ましくは20/80〜95/
5であり、更に好ましくは30/70〜90/10であ
る。含フッ素重合体セグメントが20/80未満では、
フッ素セグメントとしての性能が十分に得られない。逆
に、95/5を超えると、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン又はポリメタクリル酸メチルとの十分な密着性
を発現できなくなる。
た非フッ素単量体の1種又は2種以上を重合することに
より形成されるものである。含フッ素ブロック共重合体
中の含フッ素重合体セグメントと非フッ素重合体セグメ
ントとの割合は重量比で好ましくは20/80〜95/
5であり、更に好ましくは30/70〜90/10であ
る。含フッ素重合体セグメントが20/80未満では、
フッ素セグメントとしての性能が十分に得られない。逆
に、95/5を超えると、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン又はポリメタクリル酸メチルとの十分な密着性
を発現できなくなる。
【0038】また、含フッ素ブロック共重合体の分子量
に関しては、数平均分子量で10000〜100000
0が好ましく、15000〜300000が更に好まし
く、15000〜100000が特に好ましい。100
00未満では、フッ素の性能が発揮されないばかりか、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリ
ル酸メチルとの十分な密着性も発現できなくなる。逆
に、1000000を超えると、含フッ素ブロック共重
合体を製造することが困難になる。
に関しては、数平均分子量で10000〜100000
0が好ましく、15000〜300000が更に好まし
く、15000〜100000が特に好ましい。100
00未満では、フッ素の性能が発揮されないばかりか、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリ
ル酸メチルとの十分な密着性も発現できなくなる。逆
に、1000000を超えると、含フッ素ブロック共重
合体を製造することが困難になる。
【0039】次に、前記含フッ素ブロック共重合体の製
造方法について説明する。この含フッ素ブロック共重合
体は、まずポリメリックペルオキシドを重合開始剤とし
て、1種又は2種以上の非フッ素単量体を重合させ、パ
ーオキサイド結合含有重合体とする。続いて、得られた
パーオキサイド結合含有重合体を重合開始剤として、フ
ッ素単量体の1種又は2種以上を含むビニル型単量体混
合物を重合させる。この製造方法は、公知の製造プロセ
スにより製造される(例えば、特公平5−41668号
公報、特公平5−59942号公報)。
造方法について説明する。この含フッ素ブロック共重合
体は、まずポリメリックペルオキシドを重合開始剤とし
て、1種又は2種以上の非フッ素単量体を重合させ、パ
ーオキサイド結合含有重合体とする。続いて、得られた
パーオキサイド結合含有重合体を重合開始剤として、フ
ッ素単量体の1種又は2種以上を含むビニル型単量体混
合物を重合させる。この製造方法は、公知の製造プロセ
スにより製造される(例えば、特公平5−41668号
公報、特公平5−59942号公報)。
【0040】上記ブロック共重合体の製造に用いられる
ポリメリックペルオキシドとは、1分子中に2個以上の
ペルオキシ結合を有する化合物である。ポリメリックペ
ルオキシドとしては、特公平5−59942号公報記載
の各種ポリメリックペルオキシドを1種又は2種以上使
用することができる。
ポリメリックペルオキシドとは、1分子中に2個以上の
ペルオキシ結合を有する化合物である。ポリメリックペ
ルオキシドとしては、特公平5−59942号公報記載
の各種ポリメリックペルオキシドを1種又は2種以上使
用することができる。
【0041】例えば、下記一般式(1)、(2)で示さ
れるものが使用できる。
れるものが使用できる。
【0042】
【化11】
【0043】
【化12】 (但し、mは2〜20の整数である。) 当該ブロック共重合体は、前記のポリメリックペルオキ
シドを用いて、通常の塊状重合法、懸濁重合法、溶液重
合法、エマルション重合法によって容易に得られる。例
えば、溶液重合法の場合、ブロック共重合体として第一
工程でフッ素を有しない重合体セグメントを、第二工程
でフッ素を含む重合体セグメントを形成する場合につい
て次のように説明することができる。
シドを用いて、通常の塊状重合法、懸濁重合法、溶液重
合法、エマルション重合法によって容易に得られる。例
えば、溶液重合法の場合、ブロック共重合体として第一
工程でフッ素を有しない重合体セグメントを、第二工程
でフッ素を含む重合体セグメントを形成する場合につい
て次のように説明することができる。
【0044】すなわち、まずポリメリックペルオキシド
を開始剤として用い、フッ素を含まない重合体セグメン
トを形成する前記フッ素単量体を溶液中で重合すること
により、連鎖中にパーオキサイド結合が導入されたパー
オキサイド結合含有非フッ素重合体が得られる。次に、
第二工程において、第一工程の生成溶液中にフッ素単量
体を加えて重合を行うと、パーオキサイド結合含有非フ
ッ素重合体中のパーオキサイド結合において開裂し、効
率良くブロック共重合体が得られる。
を開始剤として用い、フッ素を含まない重合体セグメン
トを形成する前記フッ素単量体を溶液中で重合すること
により、連鎖中にパーオキサイド結合が導入されたパー
オキサイド結合含有非フッ素重合体が得られる。次に、
第二工程において、第一工程の生成溶液中にフッ素単量
体を加えて重合を行うと、パーオキサイド結合含有非フ
ッ素重合体中のパーオキサイド結合において開裂し、効
率良くブロック共重合体が得られる。
【0045】なお、上記のような二段階重合において、
第一工程の非フッ素単量体を第二工程に、そして第二工
程の含フッ素単量体を第一工程に用いてもよい。ブロッ
ク共重合体の製造時の第一工程で用いるポリメリックペ
ルオキシドの量は、ビニル系単量体100重量部に対し
て通常0.5〜20重量部であり、重合温度は60〜1
30℃、重合時間は2〜10時間程度である。
第一工程の非フッ素単量体を第二工程に、そして第二工
程の含フッ素単量体を第一工程に用いてもよい。ブロッ
ク共重合体の製造時の第一工程で用いるポリメリックペ
ルオキシドの量は、ビニル系単量体100重量部に対し
て通常0.5〜20重量部であり、重合温度は60〜1
30℃、重合時間は2〜10時間程度である。
【0046】また、第二工程での重合温度は通常、60
〜140℃、重合時間は3〜15時間程度である。以上
のようにして得られる含フッ素ブロック共重合体の重合
又は希釈溶媒は、その共重合体を溶解又は分散でき、か
つポリスルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタク
リル酸メチルの中空糸膜の製造に於ける凝固過程で用い
られる凝固液となる溶剤であれば特に制限されない。そ
のような希釈溶媒としては、例えば水、メチルアルコー
ル、エチルアルコ−ル、プロピルアルコール、2−プロ
ピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルア
ルコール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル
−2−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノ
ール、3−ペンタノール、シクロペンタノール、2−ヘ
キサノール、3−ヘキサノール、シクロヘキサノール、
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、アセトン、2−
ブタノン、3−メチル−2−ブタノン、2−ペンタノ
ン、3−ペンタノン、2−メチル−3−ペンタノン、3
−メチル−2−ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノ
ン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、4,4−ジメ
チル−2−ペンタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノ
ン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ヘプタ
ノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−メチル−
3−ヘキサノン、5−メチル−2−ヘキサノン、5−メ
チル−3−ヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、トリメチル
酢酸メチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢
酸ペンチル、酢酸イソアミル、プロピオン酸メチル、プ
ロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン
酸ブチル、プロピオン酸イソブチル、プロピオン酸te
rt−ブチル、プロピオン酸イソブチル、酪酸メチル、
酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸イソプロピル、イソ酪
酸メチル、イソ酪酸エチル、2−メチル−酪酸メチル、
カプロン酸メチル、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼ
ン、キシレン、フェノール、シクロヘキサン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカ
ン、ドデカン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン、1,1,2,−トリフルオロ
−1,2,2−トリクロロエタン、テトラクロルジフル
オロエタン、メチルクロロホルム、ヘキサフルオロイソ
プロパノール、(メタ)パラキシレンヘキサフロライ
ド、パーフルオロヘキサン、パーフルオロヘプタン等が
挙げられる。これらの希釈溶媒は、単独又は混合して使
用される。
〜140℃、重合時間は3〜15時間程度である。以上
のようにして得られる含フッ素ブロック共重合体の重合
又は希釈溶媒は、その共重合体を溶解又は分散でき、か
つポリスルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタク
リル酸メチルの中空糸膜の製造に於ける凝固過程で用い
られる凝固液となる溶剤であれば特に制限されない。そ
のような希釈溶媒としては、例えば水、メチルアルコー
ル、エチルアルコ−ル、プロピルアルコール、2−プロ
ピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルア
ルコール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル
−2−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノ
ール、3−ペンタノール、シクロペンタノール、2−ヘ
キサノール、3−ヘキサノール、シクロヘキサノール、
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、アセトン、2−
ブタノン、3−メチル−2−ブタノン、2−ペンタノ
ン、3−ペンタノン、2−メチル−3−ペンタノン、3
−メチル−2−ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノ
ン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、4,4−ジメ
チル−2−ペンタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノ
ン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ヘプタ
ノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−メチル−
3−ヘキサノン、5−メチル−2−ヘキサノン、5−メ
チル−3−ヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、トリメチル
酢酸メチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢
酸ペンチル、酢酸イソアミル、プロピオン酸メチル、プ
ロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン
酸ブチル、プロピオン酸イソブチル、プロピオン酸te
rt−ブチル、プロピオン酸イソブチル、酪酸メチル、
酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸イソプロピル、イソ酪
酸メチル、イソ酪酸エチル、2−メチル−酪酸メチル、
カプロン酸メチル、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼ
ン、キシレン、フェノール、シクロヘキサン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカ
ン、ドデカン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン、1,1,2,−トリフルオロ
−1,2,2−トリクロロエタン、テトラクロルジフル
オロエタン、メチルクロロホルム、ヘキサフルオロイソ
プロパノール、(メタ)パラキシレンヘキサフロライ
ド、パーフルオロヘキサン、パーフルオロヘプタン等が
挙げられる。これらの希釈溶媒は、単独又は混合して使
用される。
【0047】これらの希釈溶媒の中で好ましくは、水、
メチルアルコール、エチルアルコ−ル、プロピルアルコ
ール、2−プロピルアルコール、1−ブチルアルコー
ル、2−ブチルアルコール、2−メチル−1−プロパノ
ール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノー
ル、2−ペンタノール、3−ペンタノール、シクロペン
タノール、、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ア
セトン、2−ブタノン、3−メチル−2−ブタノン、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチ
ル、酢酸イソアミル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プ
ロピル、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、シクロ
ヘキサン、ヘキサン、ヘプタン、デカン、ドデカン、ホ
ルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、アセトニトリルが挙げられ、単独
又は混合して使用される。
メチルアルコール、エチルアルコ−ル、プロピルアルコ
ール、2−プロピルアルコール、1−ブチルアルコー
ル、2−ブチルアルコール、2−メチル−1−プロパノ
ール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノー
ル、2−ペンタノール、3−ペンタノール、シクロペン
タノール、、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ア
セトン、2−ブタノン、3−メチル−2−ブタノン、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチ
ル、酢酸イソアミル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プ
ロピル、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、シクロ
ヘキサン、ヘキサン、ヘプタン、デカン、ドデカン、ホ
ルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、アセトニトリルが挙げられ、単独
又は混合して使用される。
【0048】次に、フッ素系グラフト共重合体について
説明する。フッ素系グラフト共重合体は、フッ素系単量
体の単独重合体又はその他の単量体との共重合体から形
成されるフッ素系セグメントと、フッ素を含まない単量
体から形成される非フッ素セグメントとよりなるものが
好ましい。フッ素系単量体及びフッ素を含まない単量体
は、前記ブロック共重合体について記載したものが使用
される。
説明する。フッ素系グラフト共重合体は、フッ素系単量
体の単独重合体又はその他の単量体との共重合体から形
成されるフッ素系セグメントと、フッ素を含まない単量
体から形成される非フッ素セグメントとよりなるものが
好ましい。フッ素系単量体及びフッ素を含まない単量体
は、前記ブロック共重合体について記載したものが使用
される。
【0049】このフッ素系グラフト共重合体は、塊状重
合法、懸濁重合法、溶液重合法、エマルション重合法等
によって容易に得られる。具体的には、ヒドロキシル基
を有する重合体を用いたレドックスによる方法、過酸化
物結合を側鎖として有する重合体を用いる方法、マクロ
モノマーを用いる方法等が挙げられる。これらの方法の
うち、製造効率の面からマクロモノマーを用いた塊状重
合法、懸濁重合法、溶液重合法又はエマルション重合法
が好ましい。
合法、懸濁重合法、溶液重合法、エマルション重合法等
によって容易に得られる。具体的には、ヒドロキシル基
を有する重合体を用いたレドックスによる方法、過酸化
物結合を側鎖として有する重合体を用いる方法、マクロ
モノマーを用いる方法等が挙げられる。これらの方法の
うち、製造効率の面からマクロモノマーを用いた塊状重
合法、懸濁重合法、溶液重合法又はエマルション重合法
が好ましい。
【0050】マクロモノマーを用いる方法の場合、マク
ロモノマーの溶剤に対する溶解性を確保する意味から、
マクロモノマーは非フッ素セグメントであることが好ま
しく、従ってグラフト共重合体は主鎖がフッ素系セグメ
ント、側鎖が非フッ素系セグメントとなる。
ロモノマーの溶剤に対する溶解性を確保する意味から、
マクロモノマーは非フッ素セグメントであることが好ま
しく、従ってグラフト共重合体は主鎖がフッ素系セグメ
ント、側鎖が非フッ素系セグメントとなる。
【0051】このマクロモノマーを用いる重合方法に於
いては、例えばマクロモノマーとフッ素系単量体とラジ
カル重合開始剤を溶媒に溶解して重合を行うことによ
り、目的とするフッ素系グラフト共重合体が得られる。
ラジカル重合開始剤の量は、単量体100重量部に対し
て通常0.1〜10重量部が好ましく、重合温度は30
〜130℃が好ましく、重合時間は2〜24時間程度で
ある。
いては、例えばマクロモノマーとフッ素系単量体とラジ
カル重合開始剤を溶媒に溶解して重合を行うことによ
り、目的とするフッ素系グラフト共重合体が得られる。
ラジカル重合開始剤の量は、単量体100重量部に対し
て通常0.1〜10重量部が好ましく、重合温度は30
〜130℃が好ましく、重合時間は2〜24時間程度で
ある。
【0052】以上により得られた重合体又は共重合体
は、一種又は2種類以上を混ぜ合わせて使用しても良
い。また、他の高分子化合物の1種又は2種類以上と混
ぜ合わせて使用しても良い。そのような高分子化合物の
具体例として、先に示した一般式(A)〜(H)に示さ
れる単量体及びその他のラジカル重合可能なビニル系非
フッ素単量体から得られる単独重合体及びランダム共重
合体が挙げられる。
は、一種又は2種類以上を混ぜ合わせて使用しても良
い。また、他の高分子化合物の1種又は2種類以上と混
ぜ合わせて使用しても良い。そのような高分子化合物の
具体例として、先に示した一般式(A)〜(H)に示さ
れる単量体及びその他のラジカル重合可能なビニル系非
フッ素単量体から得られる単独重合体及びランダム共重
合体が挙げられる。
【0053】この場合、前記ブロック共重合体は全高分
子中の20〜100%、好ましくは30〜100%、更
に好ましくは35〜100%である。20%未満では、
フッ素の性能を十分に発現することが困難となる。
子中の20〜100%、好ましくは30〜100%、更
に好ましくは35〜100%である。20%未満では、
フッ素の性能を十分に発現することが困難となる。
【0054】次に、中空糸膜の基材について説明する。
この基材としては、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン又はポリメタクリル酸メチルが使用される。ポリスル
ホンはスルホニル基(−SO2 −)を含む重合体であ
り、オレフィン系ポリスルホンと芳香族系ポリスルホン
とに分けられる。ポリエーテルスルホンはスルホンとエ
ーテル結合を有する重合体である。ポリスルホン又はポ
リエーテルスルホンとしては、一般に知られているポリ
スルホン又はポリエーテルスルホンの全てが対象とな
る。
この基材としては、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン又はポリメタクリル酸メチルが使用される。ポリスル
ホンはスルホニル基(−SO2 −)を含む重合体であ
り、オレフィン系ポリスルホンと芳香族系ポリスルホン
とに分けられる。ポリエーテルスルホンはスルホンとエ
ーテル結合を有する重合体である。ポリスルホン又はポ
リエーテルスルホンとしては、一般に知られているポリ
スルホン又はポリエーテルスルホンの全てが対象とな
る。
【0055】これらポリスルホン又はポリエーテルスル
ホンとしては、例えば1−ブテン−スルホジオキサイド
共重合体、1−ペンチン−スルホジオキサイド共重合
体、1−ヘキシン−スルホジオキサイド共重合体、1−
ヘプチン−スルホジオキサイド共重合体、オキシ−1,
4−フェニレンスルホニル−1,4−フェニレン共重合
体、(ジクロロジフェニルスルホン、ビスフェノール
A)共重合体、1,3,4,6−テトラオキシ−パーハ
イドロシクロペンテン−[ 1,2−c:3,4−c’]
−ジプロピル−2,5−ジイル−エチレン−スルホニル
−エチレン共重合体等が挙げられる。
ホンとしては、例えば1−ブテン−スルホジオキサイド
共重合体、1−ペンチン−スルホジオキサイド共重合
体、1−ヘキシン−スルホジオキサイド共重合体、1−
ヘプチン−スルホジオキサイド共重合体、オキシ−1,
4−フェニレンスルホニル−1,4−フェニレン共重合
体、(ジクロロジフェニルスルホン、ビスフェノール
A)共重合体、1,3,4,6−テトラオキシ−パーハ
イドロシクロペンテン−[ 1,2−c:3,4−c’]
−ジプロピル−2,5−ジイル−エチレン−スルホニル
−エチレン共重合体等が挙げられる。
【0056】好ましくは、オキシ−1,4−フェニレン
スルホニル−1,4−フェニレン共重合体、(ジクロロ
ジフェニルスルホン、ビスフェノールA)共重合体、
1,3,4,6−テトラオキシ−パーハイドロシクロペ
ンテン−[ 1,2−c:3,4−c’] −ジプロピル−
2,5−ジイル−エチレン−スルホニル−エチレン共重
合体が挙げられる。
スルホニル−1,4−フェニレン共重合体、(ジクロロ
ジフェニルスルホン、ビスフェノールA)共重合体、
1,3,4,6−テトラオキシ−パーハイドロシクロペ
ンテン−[ 1,2−c:3,4−c’] −ジプロピル−
2,5−ジイル−エチレン−スルホニル−エチレン共重
合体が挙げられる。
【0057】これらの共重合体を溶解する溶媒は極性溶
剤が適当であり、例えば、N−メチル−2−ピロリド
ン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が
挙げられ、好ましくはN−メチル−2−ピロリドン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシドが挙げられる。
剤が適当であり、例えば、N−メチル−2−ピロリド
ン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が
挙げられ、好ましくはN−メチル−2−ピロリドン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシドが挙げられる。
【0058】ポリメタクリル酸メチルは、メタクリル酸
メチルの単独重合体又はメタクリル酸メチルとその他の
共重合性単量体との共重合体である。これらの基材は、
1種又は2種以上が適宜組合せて使用される。
メチルの単独重合体又はメタクリル酸メチルとその他の
共重合性単量体との共重合体である。これらの基材は、
1種又は2種以上が適宜組合せて使用される。
【0059】次に、上述した中空糸膜の製造について説
明する。中空糸膜は、基材としてのポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチルを、フッ
素系ブロック又はグラフト共重合体を含有し前記ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メ
チルを凝固させる凝固液に接触させながら紡糸すること
により製造される。
明する。中空糸膜は、基材としてのポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチルを、フッ
素系ブロック又はグラフト共重合体を含有し前記ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メ
チルを凝固させる凝固液に接触させながら紡糸すること
により製造される。
【0060】具体的には、中空糸膜は、前記基材を溶解
する溶剤を用いて中空糸膜の基材となる樹脂を溶解し、
その溶液を二軸ノズルより凝固液中に射出することによ
り製造される。
する溶剤を用いて中空糸膜の基材となる樹脂を溶解し、
その溶液を二軸ノズルより凝固液中に射出することによ
り製造される。
【0061】基材を溶解する溶剤としては、N−メチル
−2−ピロリドン等のブロック又はグラフト共重合体を
溶解する極性溶剤が使用される。また、凝固液として用
いられる溶媒は、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン
又はポリメタクリル酸メチルを凝固させることができれ
ば良く、特に限定されないが、先のフッ素系ブロック共
重合体の重合又は希釈に用いられる溶剤が挙げられる。
その中でも好ましくは、水、メチルアルコール、エチル
アルコ−ル、プロピルアルコール、2−プロピルアルコ
ール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、
2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロ
パノール、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン、デカ
ン、ドデカンが使用される。
−2−ピロリドン等のブロック又はグラフト共重合体を
溶解する極性溶剤が使用される。また、凝固液として用
いられる溶媒は、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン
又はポリメタクリル酸メチルを凝固させることができれ
ば良く、特に限定されないが、先のフッ素系ブロック共
重合体の重合又は希釈に用いられる溶剤が挙げられる。
その中でも好ましくは、水、メチルアルコール、エチル
アルコ−ル、プロピルアルコール、2−プロピルアルコ
ール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール、
2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロ
パノール、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン、デカ
ン、ドデカンが使用される。
【0062】そして、凝固液に溶解又は分散されるフッ
素系ブロック共重合体の濃度は、0.01〜35重量
%、好ましくは0.05〜20重量%、更に好ましくは
0.1〜10重量%である。0.01重量%未満ではフ
ッ素の性能を発現できるだけの十分なフッ素系ブロック
共重合体を中空糸膜表面に塗布することができない。ま
た、35重量%を超えると、中空糸膜の目を詰めてしま
い、中空糸膜ではなくなってしまう。
素系ブロック共重合体の濃度は、0.01〜35重量
%、好ましくは0.05〜20重量%、更に好ましくは
0.1〜10重量%である。0.01重量%未満ではフ
ッ素の性能を発現できるだけの十分なフッ素系ブロック
共重合体を中空糸膜表面に塗布することができない。ま
た、35重量%を超えると、中空糸膜の目を詰めてしま
い、中空糸膜ではなくなってしまう。
【0063】紡糸方法としては、中空糸限外濾過膜の一
般的製法である乾湿式法が利用される。紡糸後は、洗浄
溶剤(例えば、水やアルコール)で十分洗浄し乾燥す
る。なお、紡糸方法は湿式紡糸法、溶融紡糸法等であっ
てもよい。
般的製法である乾湿式法が利用される。紡糸後は、洗浄
溶剤(例えば、水やアルコール)で十分洗浄し乾燥す
る。なお、紡糸方法は湿式紡糸法、溶融紡糸法等であっ
てもよい。
【0064】以上のような実施形態により発揮される効
果について以下に記載する。 ・ 実施形態の中空糸膜によれば、特に基材としてポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸
メチルを用いることから、それら基材の特性により物質
の選択透過性及び膜強度に優れている。
果について以下に記載する。 ・ 実施形態の中空糸膜によれば、特に基材としてポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸
メチルを用いることから、それら基材の特性により物質
の選択透過性及び膜強度に優れている。
【0065】・ 実施形態の中空糸膜によれば、フッ素
系ブロック又はグラフト共重合体が、フッ素系単量体の
単独重合体又はフッ素系単量体とその他の単量体との共
重合体から形成されるフッ素系セグメントと、フッ素を
含まない単量体から形成される非フッ素セグメントとよ
りなる。このため、フッ素系セグメントにより物質の選
択透過性を高めることができるとともに、非フッ素セグ
メントにより基材に対する被膜の密着性を向上させるこ
とができる。
系ブロック又はグラフト共重合体が、フッ素系単量体の
単独重合体又はフッ素系単量体とその他の単量体との共
重合体から形成されるフッ素系セグメントと、フッ素を
含まない単量体から形成される非フッ素セグメントとよ
りなる。このため、フッ素系セグメントにより物質の選
択透過性を高めることができるとともに、非フッ素セグ
メントにより基材に対する被膜の密着性を向上させるこ
とができる。
【0066】・ 従って、実施形態の中空糸膜によれ
ば、気体分離膜(例えば酸素富化膜等)、分離膜(例え
ば透析膜等)、医療用材料(例えば人工透析膜、カテー
テル、人工血管等)等として好適である。
ば、気体分離膜(例えば酸素富化膜等)、分離膜(例え
ば透析膜等)、医療用材料(例えば人工透析膜、カテー
テル、人工血管等)等として好適である。
【0067】・ 実施形態の中空糸膜の製造方法によれ
ば、従来のような表面修飾用の高分子誘導体をセルロー
スに共有結合させるための反応工程が不要であり、基材
表面にフッ素系ブロック又はグラフト共重合体を被覆す
るだけでよいことから、簡便かつ実用的な工程により中
空糸膜を得ることができる。
ば、従来のような表面修飾用の高分子誘導体をセルロー
スに共有結合させるための反応工程が不要であり、基材
表面にフッ素系ブロック又はグラフト共重合体を被覆す
るだけでよいことから、簡便かつ実用的な工程により中
空糸膜を得ることができる。
【0068】
【実施例】以下、実施例及び比較例により前記実施形態
を更に詳しく説明するが、この発明はこれらの実施例に
より何ら制限を受けるものではない。 (実施例1) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール60.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 26.0g メタクリル酸ブチル 15.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 8.0g メタクリル酸 0.5g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 40.0g
を更に詳しく説明するが、この発明はこれらの実施例に
より何ら制限を受けるものではない。 (実施例1) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール60.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 26.0g メタクリル酸ブチル 15.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 8.0g メタクリル酸 0.5g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 40.0g
【0069】
【化13】 12.0g からなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に4時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 90.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g メタクリル酸メチル 0.5g の混合液III を40分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(70/30重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製する。この紡
糸原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し
出すことにより乾湿式紡糸を行った。
更に4時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 90.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g メタクリル酸メチル 0.5g の混合液III を40分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(70/30重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製する。この紡
糸原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し
出すことにより乾湿式紡糸を行った。
【0070】得られた中空糸膜の内部表面に於けるフッ
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。
【0071】なお、XPS測定とは、X線をサンプルに
照射し、それによってサンプルから放出される電子を観
測する測定方法であり、放出された電子のエネルギーに
よってその電子がどの元素に由来するかを知ることがで
きる。また、放出される電子の放出方向(脱出角)を変
えて測定することにより、サンプルの測定深さを変える
ことができる。従って、XPS測定では、サンプルの表
面からどれだけの深さ以内に、いかなる元素がどれだけ
存在するかを知ることができる。 (実施例2) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール40gを仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、それ
に、 メタクリル酸メチル 25.0g メタクリル酸ブチル 5.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 15.0g メタクリル酸 5.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 35.0g 前記化学式(3)で示されるペルオキシド 10.0g からなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に4時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 75.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g の混合液III を40分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(50/50重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し紡糸原液を調製する。この紡糸
原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し出
すことにより乾湿式紡糸を行った。
照射し、それによってサンプルから放出される電子を観
測する測定方法であり、放出された電子のエネルギーに
よってその電子がどの元素に由来するかを知ることがで
きる。また、放出される電子の放出方向(脱出角)を変
えて測定することにより、サンプルの測定深さを変える
ことができる。従って、XPS測定では、サンプルの表
面からどれだけの深さ以内に、いかなる元素がどれだけ
存在するかを知ることができる。 (実施例2) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール40gを仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、それ
に、 メタクリル酸メチル 25.0g メタクリル酸ブチル 5.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 15.0g メタクリル酸 5.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 35.0g 前記化学式(3)で示されるペルオキシド 10.0g からなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に4時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 75.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g の混合液III を40分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(50/50重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し紡糸原液を調製する。この紡糸
原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し出
すことにより乾湿式紡糸を行った。
【0072】得られた中空糸膜の内部表面に於けるフッ
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例3) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール85.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 15.0g メタクリル酸ブチル 25.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 35.0g アクリル酸 1.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 70.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 18.0g よりなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に5時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 50.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 25.0g メタクリル酸メチル 0.5g の混合液III を30分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(30/70重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの空糸膜
製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となる様N−メチル2
ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製した。この紡糸原
液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し出す
ことにより乾湿式紡糸を行った。
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例3) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール85.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 15.0g メタクリル酸ブチル 25.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 35.0g アクリル酸 1.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 70.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 18.0g よりなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に5時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 50.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 25.0g メタクリル酸メチル 0.5g の混合液III を30分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(30/70重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの空糸膜
製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となる様N−メチル2
ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製した。この紡糸原
液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し出す
ことにより乾湿式紡糸を行った。
【0073】得られた中空糸膜の内部表面に於けるフッ
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例4) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール85.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 25.0g メタクリル酸ブチル 15.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 35.0g アクリル酸 5.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 60.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 15.0g よりなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に5時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 30.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 25.0g の混合液III を30分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(30/70重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの空糸膜
製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製した。この紡
糸原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し
出すことにより乾湿式紡糸を行った。
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例4) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール85.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 25.0g メタクリル酸ブチル 15.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 35.0g アクリル酸 5.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 60.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 15.0g よりなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に5時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 30.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 25.0g の混合液III を30分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(30/70重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの空糸膜
製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製した。この紡
糸原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し
出すことにより乾湿式紡糸を行った。
【0074】得られた中空糸膜の内部表面に於けるフッ
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で、表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例5) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール60.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 20.0g メタクリル酸ブチル 5.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 18.0g メタクリル酸 6.5g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 40.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 12.0g よりなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に4時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 90.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g メタクリル酸メチル 0.5g の混合液III を40分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(50/50重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製した。この紡
糸原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し
出すことにより乾湿式紡糸を行った。
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で、表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例5) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール60.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 20.0g メタクリル酸ブチル 5.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 18.0g メタクリル酸 6.5g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 40.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 12.0g よりなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に4時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 90.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g メタクリル酸メチル 0.5g の混合液III を40分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(50/50重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製した。この紡
糸原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し
出すことにより乾湿式紡糸を行った。
【0075】得られた中空糸膜の内部表面に於けるフッ
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例6) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール70gを仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、それ
に、 メタクリル酸メチル 15.0g メタクリル酸ブチル 5.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 25.0g メタクリル酸 5.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 35.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 10.0g よりなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に4時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 100.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g の混合液III を40分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(50/50重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し紡糸原液を調製した。この紡糸
原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し出
すことにより乾湿式紡糸を行った。
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例6) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール70gを仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、それ
に、 メタクリル酸メチル 15.0g メタクリル酸ブチル 5.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 25.0g メタクリル酸 5.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 35.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 10.0g よりなる混合液IIの両液を同時に2時間かけて仕込み、
更に4時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 100.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g の混合液III を40分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(50/50重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し紡糸原液を調製した。この紡糸
原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し出
すことにより乾湿式紡糸を行った。
【0076】得られた中空糸膜の内部表面に於けるフッ
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例7) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール85.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 25.0g メタクリル酸ブチル 10.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 35.0g アクリル酸 5.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 70.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 18.0g よりなる混合液IIの量液を同時に2時間かけて仕込み、
更に5時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 50.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 25.0g メタクリル酸メチル 0.5g の混合液III を30分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(20/80重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し紡糸原液を調製した。この紡糸
原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し出
すことにより乾湿式紡糸を行った。
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例7) (A) パーオキサイド結合含有重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、イソプロピルアルコール85.0gを
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱し、そ
れに、 メタクリル酸メチル 25.0g メタクリル酸ブチル 10.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 35.0g アクリル酸 5.0g からなる混合液Iと イソプロピリアルコール 70.0g 前記一般式(3)で示されるペルオキシド 18.0g よりなる混合液IIの量液を同時に2時間かけて仕込み、
更に5時間重合反応を行い、パーオキサイド結合含有重
合体を有する溶液を得た。 (B) 含フッ素ブロック共重合体の製造 前記(A)の重合後の溶液を70℃に加熱し、窒素ガス
を吹き込みながら、 イソプロピルアルコール 50.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 25.0g メタクリル酸メチル 0.5g の混合液III を30分かけて仕込み、更に1.5時間重
合反応を行い、続いて80℃に昇温後更に3時間重合反
応を行うことにより、含フッ素ブロック共重合体を含む
重合体分散液を得た。この重合体分散液中の含フッ素ブ
ロック共重合体が5重量%になるように、イソプロピル
アルコール/水(20/80重量比)混合液で希釈した
ものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの中空糸
膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し紡糸原液を調製した。この紡糸
原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し出
すことにより乾湿式紡糸を行った。
【0077】得られた中空糸膜の内部表面に於けるフッ
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例8)実施例2の紡糸工程に於けるポリスルホン
の代わりにポリエーテルスルホンを用いた以外は実施例
2に従った。その結果を表1に示す。 (実施例9)実施例3の紡糸工程に於けるポリスルホン
の代わりにポリエーテルスルホンを用いた以外は実施例
3に従った。その結果を表1に示す。 (実施例10)実施例6の紡糸工程に於けるポリスルホ
ンの代わりにポリエーテルスルホンを用いた以外は実施
例6に従った。その結果を表1に示す。 (実施例11)実施例3の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を1重量%とする
以外は実施例2に従った。その結果を表1に示す。 (実施例12)実施例4の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を1重量%とする
以外は実施例4に従った。その結果を表1に示す。 (実施例13)実施例6の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を1重量%とする
以外は実施例6に従った。その結果を表1に示す。 (実施例14)実施例6の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を0.5重量%と
する以外は実施例6に従った。その結果を表1に示す。 (実施例15)実施例6の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を2.5重量%と
する以外は実施例6に従った。その結果を表1に示す。 (実施例16) (B) グラフト共重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、以下の各成分全てを仕込み、窒素ガス
を吹き込みながら70℃に加熱し、10時間の重合を行
うことにより、フッ素系グラフト共重合体を含む重合体
分散液を得た。
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (実施例8)実施例2の紡糸工程に於けるポリスルホン
の代わりにポリエーテルスルホンを用いた以外は実施例
2に従った。その結果を表1に示す。 (実施例9)実施例3の紡糸工程に於けるポリスルホン
の代わりにポリエーテルスルホンを用いた以外は実施例
3に従った。その結果を表1に示す。 (実施例10)実施例6の紡糸工程に於けるポリスルホ
ンの代わりにポリエーテルスルホンを用いた以外は実施
例6に従った。その結果を表1に示す。 (実施例11)実施例3の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を1重量%とする
以外は実施例2に従った。その結果を表1に示す。 (実施例12)実施例4の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を1重量%とする
以外は実施例4に従った。その結果を表1に示す。 (実施例13)実施例6の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を1重量%とする
以外は実施例6に従った。その結果を表1に示す。 (実施例14)実施例6の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を0.5重量%と
する以外は実施例6に従った。その結果を表1に示す。 (実施例15)実施例6の中空糸膜製造用の凝固液に関
し、フッ素系ブロック共重合体の濃度を2.5重量%と
する以外は実施例6に従った。その結果を表1に示す。 (実施例16) (B) グラフト共重合体の製造 温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた500mlの4
つ口フラスコに、以下の各成分全てを仕込み、窒素ガス
を吹き込みながら70℃に加熱し、10時間の重合を行
うことにより、フッ素系グラフト共重合体を含む重合体
分散液を得た。
【0078】 イソプロピルアルコール 100.0g メチルエチルケトン 100.0g マクロモノマー(ポリメタクリル酸メチル) 50.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g メタクリル酸メチル 0.5g アゾビスイソブチロニトリル 1.0g この重合体分散液中のフッ素系グラフト共重合体が5重
量%となるように、イソプロピルアルコール混合液で希
釈したものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの
中空糸膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製した。この紡
糸原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し
出すことにより乾湿式紡糸を行った。
量%となるように、イソプロピルアルコール混合液で希
釈したものをポリスルホン又はポリエーテルスルホンの
中空糸膜製造用の凝固液とした。 (C) 紡糸 ポリスルホンをその濃度が25%となるようにN−メチ
ル2ピロリドンに溶解し、紡糸原液を調製した。この紡
糸原液と先の凝固液を二重管ノズルを用いて水中へ押し
出すことにより乾湿式紡糸を行った。
【0079】得られた中空糸膜の内部表面に於けるフッ
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (比較例1)実施例1の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ランダム共重合体に
変える以外は、実施例1に従った。
素の配向性の評価として、その中空糸膜を繊維方向に二
分し、中空糸膜内部のXPS測定を脱出角15度の条件
で表面のフッ素量測定を行った。その結果を表1に示
す。 (比較例1)実施例1の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ランダム共重合体に
変える以外は、実施例1に従った。
【0080】温度計、撹拌機及び還流冷却管を備えた反
応器に、 メタクリル酸メチル 26.5g メタクリル酸ブチル 15.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 8.0g メタクリル酸 0.5g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g イソプロピリアルコール 190.0g アゾビスイソブチロニトリル 1.0g よりなる混合液を仕込み、更に8時間重合反応を行い、
含フッ素ブロック共重合体を得た。その結果を表1に示
す。 (比較例2)実施例3の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ランダム共重合体に
変える以外は、実施例3に従った。 メタクリル酸メチル 15.0g メタクリル酸ブチル 25.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 35.0g アクリル酸 1.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 25.0g イソプロピリアルコール 205.0g アゾビスイソブチロニトリル 1.0g よりなる混合液を仕込み、更に8時間重合反応を行い含
フッ素ブロック共重合体を得た。その結果を表1に示
す。 (比較例3)実施例6の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ランダム共重合体に
変える以外は、実施例6に従った。 メタクリル酸メチル 15.0g メタクリル酸ブチル 5.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 25.0g メタクリル酸 5.0g イソプロピリアルコール 205.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g よりなる混合液を仕込み、更に8時間重合反応を行い、
含フッ素ブロック共重合体を得た。その結果を表1に示
す。
応器に、 メタクリル酸メチル 26.5g メタクリル酸ブチル 15.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 8.0g メタクリル酸 0.5g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g イソプロピリアルコール 190.0g アゾビスイソブチロニトリル 1.0g よりなる混合液を仕込み、更に8時間重合反応を行い、
含フッ素ブロック共重合体を得た。その結果を表1に示
す。 (比較例2)実施例3の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ランダム共重合体に
変える以外は、実施例3に従った。 メタクリル酸メチル 15.0g メタクリル酸ブチル 25.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 35.0g アクリル酸 1.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 25.0g イソプロピリアルコール 205.0g アゾビスイソブチロニトリル 1.0g よりなる混合液を仕込み、更に8時間重合反応を行い含
フッ素ブロック共重合体を得た。その結果を表1に示
す。 (比較例3)実施例6の含フッ素ブロック共重合体を、
以下の方法により得られた含フッ素ランダム共重合体に
変える以外は、実施例6に従った。 メタクリル酸メチル 15.0g メタクリル酸ブチル 5.0g メタクリル酸2ヒドロキシエチル 25.0g メタクリル酸 5.0g イソプロピリアルコール 205.0g CH2 =CHCOO(CH2 )2 (CF2 )7 CF3 50.0g よりなる混合液を仕込み、更に8時間重合反応を行い、
含フッ素ブロック共重合体を得た。その結果を表1に示
す。
【0081】
【表1】 表1に示したように、実施例1〜16では比較例1〜3
に比べ、中空糸膜の内部表面に於けるフッ素の含有量が
大きく、フッ素系ブロック又はグラフト共重合体の機能
を効果的に発揮させることができることがわかった。
に比べ、中空糸膜の内部表面に於けるフッ素の含有量が
大きく、フッ素系ブロック又はグラフト共重合体の機能
を効果的に発揮させることができることがわかった。
【0082】なお、前記実施形態より把握される技術的
思想について以下に記載する。 ・ ポリスルホン又はポリエーテルスルホンを主成分と
する重合体を基材として、その表面がフッ素系ブロック
又はグラフト共重合体により被覆した中空糸膜。
思想について以下に記載する。 ・ ポリスルホン又はポリエーテルスルホンを主成分と
する重合体を基材として、その表面がフッ素系ブロック
又はグラフト共重合体により被覆した中空糸膜。
【0083】このように構成した場合、中空糸膜は物質
の選択透過性に優れるとともに、被膜強度を向上させる
ことができる。 ・ フッ素系ブロック又はグラフト共重合体による被膜
の厚さは、0.05〜50μmである請求項1又は請求
項2に記載の中空糸膜。
の選択透過性に優れるとともに、被膜強度を向上させる
ことができる。 ・ フッ素系ブロック又はグラフト共重合体による被膜
の厚さは、0.05〜50μmである請求項1又は請求
項2に記載の中空糸膜。
【0084】このように構成した場合、フッ素系ブロッ
ク又はグラフト共重合体のフッ素系セグメントの機能を
十分に発揮でき、中空糸膜の基本的性能を確実に発揮す
ることができる。
ク又はグラフト共重合体のフッ素系セグメントの機能を
十分に発揮でき、中空糸膜の基本的性能を確実に発揮す
ることができる。
【0085】・ 前記基材に被覆される被膜は、数平均
分子量が1000〜1000000のブロック共重合体
である請求項1又は請求項2に記載の中空糸膜。このよ
うに構成した場合、フッ素の機能を十分に発揮できると
ともに、基材との密着性を向上させることができる。
分子量が1000〜1000000のブロック共重合体
である請求項1又は請求項2に記載の中空糸膜。このよ
うに構成した場合、フッ素の機能を十分に発揮できると
ともに、基材との密着性を向上させることができる。
【0086】・ 基材としてのポリスルホン、ポリエー
テルスルホン又はポリメタクリル酸メチルを溶解する溶
剤を用いて基材となる樹脂を溶解し、フッ素系ブロック
又はグラフト共重合体を含有し前記基材となる樹脂を凝
固させる凝固液に中に射出して紡糸する中空糸膜の製造
方法。
テルスルホン又はポリメタクリル酸メチルを溶解する溶
剤を用いて基材となる樹脂を溶解し、フッ素系ブロック
又はグラフト共重合体を含有し前記基材となる樹脂を凝
固させる凝固液に中に射出して紡糸する中空糸膜の製造
方法。
【0087】この方法によれば、基材表面にフッ素系ブ
ロック又はグラフト共重合体の被膜を形成しつつ、より
簡便かつ実用的な工程により中空糸膜を紡糸することが
できる。
ロック又はグラフト共重合体の被膜を形成しつつ、より
簡便かつ実用的な工程により中空糸膜を紡糸することが
できる。
【0088】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。第1の発明の中空糸
膜によれば、物質の選択透過性に優れるとともに、被膜
強度を向上させることができる。従って、中空糸膜を気
体分離膜や生体適合性が要求される医療用材料等へ有効
に利用することができる。
るため、次のような効果を奏する。第1の発明の中空糸
膜によれば、物質の選択透過性に優れるとともに、被膜
強度を向上させることができる。従って、中空糸膜を気
体分離膜や生体適合性が要求される医療用材料等へ有効
に利用することができる。
【0089】第2の発明の中空糸膜によれば、第1の発
明の効果を高めることができる上に、基材に対する被膜
の密着性を向上させることができる。第3の発明の中空
糸膜の製造方法によれば、簡便かつ実用的な工程により
中空糸膜を製造することができる。
明の効果を高めることができる上に、基材に対する被膜
の密着性を向上させることができる。第3の発明の中空
糸膜の製造方法によれば、簡便かつ実用的な工程により
中空糸膜を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D01F 6/00 D01F 6/00 B 6/16 6/16 6/76 6/76 D 11/06 11/06 11/08 11/08 D06M 15/295 D06M 15/295 // D06M 101:18
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリスルホン、ポリエーテルスルホン又
はポリメタクリル酸メチルを基材とし、その表面をフッ
素系ブロック又はグラフト共重合体により被覆した中空
糸膜。 - 【請求項2】 前記フッ素系ブロック又はグラフト共重
合体が、フッ素系単量体の単独重合体又はフッ素系単量
体とその他の単量体との共重合体から形成されるフッ素
系セグメントと、フッ素を含まない単量体から形成され
る非フッ素セグメントとよりなるものである請求項1に
記載の中空糸膜。 - 【請求項3】 基材としてのポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン又はポリメタクリル酸メチルを、フッ素系ブ
ロック又はグラフト共重合体を含有し前記ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン又はポリメタクリル酸メチル
を凝固させる凝固液に接触させながら中空糸膜を紡糸す
る中空糸膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10270298A JPH11290662A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 中空糸膜及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10270298A JPH11290662A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 中空糸膜及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290662A true JPH11290662A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14334604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10270298A Pending JPH11290662A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 中空糸膜及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11290662A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014502971A (ja) * | 2011-01-06 | 2014-02-06 | サイトソーベンツ・コーポレーション | 全血および血液製剤からの不純物の除去のためのポリマー性収着剤 |
CN114984768A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-09-02 | 上海翊科聚合物科技有限公司 | 一种可用于人工膜肺的中空纤维膜的表面修饰方法 |
-
1998
- 1998-04-14 JP JP10270298A patent/JPH11290662A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014502971A (ja) * | 2011-01-06 | 2014-02-06 | サイトソーベンツ・コーポレーション | 全血および血液製剤からの不純物の除去のためのポリマー性収着剤 |
US10064406B2 (en) | 2011-01-06 | 2018-09-04 | Cytosorbents Corporation | Polymeric sorbent for removal of impurities from whole blood and blood products |
CN114984768A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-09-02 | 上海翊科聚合物科技有限公司 | 一种可用于人工膜肺的中空纤维膜的表面修饰方法 |
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