JPH11283508A - プラズマディスプレイ用基板およびその製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイ用基板およびその製造方法Info
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- JPH11283508A JPH11283508A JP10086263A JP8626398A JPH11283508A JP H11283508 A JPH11283508 A JP H11283508A JP 10086263 A JP10086263 A JP 10086263A JP 8626398 A JP8626398 A JP 8626398A JP H11283508 A JPH11283508 A JP H11283508A
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- conductive powder
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- conductive
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Abstract
(57)【要約】
【課題】微細パターンの形成が可能であり、厚みが薄く
かつ低抵抗な電極パターンが形成されたプラズマディス
プレイ用基板を提供する。 【解決手段】プラズマディスプレイ用基板を、導電性粉
末を必須成分とする導電ペーストを用いてガラス基板上
に電極パターンを形成してなるプラズマディスプレイ用
基板において、該導電性粉末の平均粒径を0.5〜2μ
mとする。
かつ低抵抗な電極パターンが形成されたプラズマディス
プレイ用基板を提供する。 【解決手段】プラズマディスプレイ用基板を、導電性粉
末を必須成分とする導電ペーストを用いてガラス基板上
に電極パターンを形成してなるプラズマディスプレイ用
基板において、該導電性粉末の平均粒径を0.5〜2μ
mとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電ペーストを用い
て形成した電極を有するプラズマディスプレイ用基板と
その製造方法に関するものである。
て形成した電極を有するプラズマディスプレイ用基板と
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、回路材料やディスプレイにおい
て、高密度化、高精細化、高信頼性の要求が高まってお
り、それに伴って、パターン加工技術の向上が望まれて
いる。特に、導体回路パターンの微細化は、各種の方法
が提案されている。
て、高密度化、高精細化、高信頼性の要求が高まってお
り、それに伴って、パターン加工技術の向上が望まれて
いる。特に、導体回路パターンの微細化は、各種の方法
が提案されている。
【0003】例えば、プラズマディスプレイパネル(P
DP)は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であ
り、かつ大型化が容易であることからOA機器および情
報表示装置などの分野に浸透している。また、高品位テ
レビジョンの分野などでの進展が非常に期待されてい
る。
DP)は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であ
り、かつ大型化が容易であることからOA機器および情
報表示装置などの分野に浸透している。また、高品位テ
レビジョンの分野などでの進展が非常に期待されてい
る。
【0004】このような用途の拡大に伴って、PDPは
微細で多数の表示セルを有するカラーPDPが注目され
ている。PDPは、前面ガラス基板と背面ガラス基板と
の間に設けられた隔壁で仕切られた放電空間内で対向す
るアノード電極およびカソード電極間にプラズマ放電を
生じさせ、この空間内に封入されているガスから発生す
る紫外線を放電空間内に塗布された蛍光体に当てること
によって表示を行うものである。この場合、ガラス基板
上のアノード電極およびカソード電極は、複数本の線状
電極が平行に配置されたもので、互いに電極が僅少な間
隙を介して対向し、かつそれぞれの線状電極が交差する
方向を向くように重ね合わせて構成されている。
微細で多数の表示セルを有するカラーPDPが注目され
ている。PDPは、前面ガラス基板と背面ガラス基板と
の間に設けられた隔壁で仕切られた放電空間内で対向す
るアノード電極およびカソード電極間にプラズマ放電を
生じさせ、この空間内に封入されているガスから発生す
る紫外線を放電空間内に塗布された蛍光体に当てること
によって表示を行うものである。この場合、ガラス基板
上のアノード電極およびカソード電極は、複数本の線状
電極が平行に配置されたもので、互いに電極が僅少な間
隙を介して対向し、かつそれぞれの線状電極が交差する
方向を向くように重ね合わせて構成されている。
【0005】また、カラー表示に適した3電極構造の面
放電型PDPは、互いに平行に隣接した一対の表示電極
からなる複数の電極対と、各電極対と直交する複数のア
ドレス電極とを有している。
放電型PDPは、互いに平行に隣接した一対の表示電極
からなる複数の電極対と、各電極対と直交する複数のア
ドレス電極とを有している。
【0006】アドレス電極は、対応するパターンを有す
るスクリーン印刷版を用いたスクリーン印刷法でガラス
基板上に銀ペーストなどを印刷した後、焼成して形成さ
れてきた。しかしながら、スクリーン印刷法では、スク
リーンメッシュの大きさ、パターン精度、印刷条件など
の最適化を図っても電極パターンの幅を100μm以下
に細かくすることは難しく、また、電極断面形状が「か
まぼこ形」になりやすいため、ファインパターン化には
限界があった。この「かまぼこ形」は「矩形」と比べて
同じ厚みでも断面積が小さくなるので、抵抗が高くな
る。さらに、スクリーン印刷法では、印刷版の精度が、
製版の精度に依存するので印刷版が大きくなるとパター
ンの寸法誤差が大きくなってしまう。このため25イン
チ以上の大面積のPDPの場合に、高精細なPDP作製
が技術的に困難となっている。
るスクリーン印刷版を用いたスクリーン印刷法でガラス
基板上に銀ペーストなどを印刷した後、焼成して形成さ
れてきた。しかしながら、スクリーン印刷法では、スク
リーンメッシュの大きさ、パターン精度、印刷条件など
の最適化を図っても電極パターンの幅を100μm以下
に細かくすることは難しく、また、電極断面形状が「か
まぼこ形」になりやすいため、ファインパターン化には
限界があった。この「かまぼこ形」は「矩形」と比べて
同じ厚みでも断面積が小さくなるので、抵抗が高くな
る。さらに、スクリーン印刷法では、印刷版の精度が、
製版の精度に依存するので印刷版が大きくなるとパター
ンの寸法誤差が大きくなってしまう。このため25イン
チ以上の大面積のPDPの場合に、高精細なPDP作製
が技術的に困難となっている。
【0007】さらに面放電型PDPでは、背面ガラス基
板にアドレス電極に加え隔壁が設けられ、その後、蛍光
体層が形成される。このような面放電型PDPは、ま
ず、アドレス電極となる銀ペーストを印刷し乾燥した
後、隔壁用の絶縁ガラスペーストを所望の高さになるよ
うに10〜15回重ねて印刷し乾燥する。その後、銀ペ
ーストと絶縁ガラスペーストを同時に焼成してアドレス
電極および隔壁が形成される。しかしながら、大型のP
DPになればなるほどガラス基板の一端を基準として隔
壁用の位置合わせを行うと、ガラス基板の他端では誤差
の累積からアドレス電極と隔壁との間に大きな位置ずれ
が生じてしまう。このため、高精細なプラズマディスプ
レイの背面ガラス基板が得られず、大型化が非常に制限
されるようになり、問題点の解決が必要となっている。
板にアドレス電極に加え隔壁が設けられ、その後、蛍光
体層が形成される。このような面放電型PDPは、ま
ず、アドレス電極となる銀ペーストを印刷し乾燥した
後、隔壁用の絶縁ガラスペーストを所望の高さになるよ
うに10〜15回重ねて印刷し乾燥する。その後、銀ペ
ーストと絶縁ガラスペーストを同時に焼成してアドレス
電極および隔壁が形成される。しかしながら、大型のP
DPになればなるほどガラス基板の一端を基準として隔
壁用の位置合わせを行うと、ガラス基板の他端では誤差
の累積からアドレス電極と隔壁との間に大きな位置ずれ
が生じてしまう。このため、高精細なプラズマディスプ
レイの背面ガラス基板が得られず、大型化が非常に制限
されるようになり、問題点の解決が必要となっている。
【0008】これらスクリーン印刷法の欠点を改良する
方法として、特開平1−206538号公報、特開平1
−296534号公報および特開昭63−205255
号公報に記載されているように絶縁ペーストを焼成後、
導電ペーストを印刷し焼成して電極形成の改良を図った
もの、アノード電極形成にフォトリソグラフィ技術を用
いたもの、およびフォトレジストを用いて導電ペースト
をパターニングする方法が提案されているが、微細パタ
ーン形成に加えて低抵抗化と大型化を同時に満足する電
極を得る技術としては十分ではなかった。
方法として、特開平1−206538号公報、特開平1
−296534号公報および特開昭63−205255
号公報に記載されているように絶縁ペーストを焼成後、
導電ペーストを印刷し焼成して電極形成の改良を図った
もの、アノード電極形成にフォトリソグラフィ技術を用
いたもの、およびフォトレジストを用いて導電ペースト
をパターニングする方法が提案されているが、微細パタ
ーン形成に加えて低抵抗化と大型化を同時に満足する電
極を得る技術としては十分ではなかった。
【0009】また、特開昭63−392504号公報、
特開平2−268870号公報、特開平3−17169
0号公報および特開平3−180092号公報では、導
電ペーストの組成を検討したもの、導電ペースト中の有
機成分として感光性樹脂を添加したいわゆる感光性導電
ペーストを用いて、フォトリソグラフィ技術により微細
パターン化を図ったもの、および金属粉末径の最適化を
図ったものが提案されているが、これらの技術も微細パ
ターン形成と低抵抗化および大型化を同時に満足する電
極としては十分ではなかった。その他、特開平3−16
3727号公報、特開平5−271576号公報では、
プラズマディスプレイパネル用の電極として、感光性導
電ペースト法で形成されたものが提案されているが、低
抵抗に加えて基板との接着強度が高い電極としては十分
ではなかった。
特開平2−268870号公報、特開平3−17169
0号公報および特開平3−180092号公報では、導
電ペーストの組成を検討したもの、導電ペースト中の有
機成分として感光性樹脂を添加したいわゆる感光性導電
ペーストを用いて、フォトリソグラフィ技術により微細
パターン化を図ったもの、および金属粉末径の最適化を
図ったものが提案されているが、これらの技術も微細パ
ターン形成と低抵抗化および大型化を同時に満足する電
極としては十分ではなかった。その他、特開平3−16
3727号公報、特開平5−271576号公報では、
プラズマディスプレイパネル用の電極として、感光性導
電ペースト法で形成されたものが提案されているが、低
抵抗に加えて基板との接着強度が高い電極としては十分
ではなかった。
【0010】加えて、PDP用背面ガラス基板では電極
上に誘電体層や蛍光体層を形成するが、電極が厚いと誘
電体層や蛍光体層の平滑性が損ない、誘電体層や蛍光体
層を形成する焼成工程で亀裂が生じたり、隔壁形成不良
を発生しやすくなっていた。
上に誘電体層や蛍光体層を形成するが、電極が厚いと誘
電体層や蛍光体層の平滑性が損ない、誘電体層や蛍光体
層を形成する焼成工程で亀裂が生じたり、隔壁形成不良
を発生しやすくなっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、微細
パターンの形成が可能であり、電極厚みが薄くかつ低抵
抗なパターン化された電極を有するプラズマディスプレ
イ用基板とその製造方法を提供することにある。
パターンの形成が可能であり、電極厚みが薄くかつ低抵
抗なパターン化された電極を有するプラズマディスプレ
イ用基板とその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
導電性粉末を必須成分とする導電ペーストを用いてガラ
ス基板上に電極パターンを形成してなるプラズマディス
プレイ用基板において、該導電性粉末の平均粒径が0.
5〜2μmであることを特徴とするプラズマディスプレ
イ用基板によって達成される。
導電性粉末を必須成分とする導電ペーストを用いてガラ
ス基板上に電極パターンを形成してなるプラズマディス
プレイ用基板において、該導電性粉末の平均粒径が0.
5〜2μmであることを特徴とするプラズマディスプレ
イ用基板によって達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマディスプレイ用
基板は、微細パターンでガラス基板に対して接着強度が
高く、薄膜で低抵抗の電極を有するものであり、その電
極は、導電ペーストを塗布し、所要の各工程を経て形成
されたものである。
基板は、微細パターンでガラス基板に対して接着強度が
高く、薄膜で低抵抗の電極を有するものであり、その電
極は、導電ペーストを塗布し、所要の各工程を経て形成
されたものである。
【0014】本発明は、特に薄膜で低抵抗の電極を有す
るプラズマディスプレイを得るために、電極を構成する
導電ペースト中の導電性粉末の平均粒径を0.5〜2μ
mにコントロールすることを特徴としている。なお本発
明において、平均粒径の測定は、プラズマディスプレイ
用基板に形成された電極を走査型電子顕微鏡(例えば
(株)日立製作所製S−2400形)で観察し、導電性
粒子の長手方向の径を100個分測り、その平均値をも
って導電性粉末の平均粒径とした。ここで観察する電極
の部分は、例えば駆動回路との接続部分のように電極表
面が誘電体層などで覆われておらず剥き出しになってい
る部分が好ましい。また、粒径の測定には、導電性粒子
の長手方向の径が確認、測定できるものを100個選ん
で測定を行い、他の粒子と重なって確認できない導電性
粒子は粒径の測定から除いた。
るプラズマディスプレイを得るために、電極を構成する
導電ペースト中の導電性粉末の平均粒径を0.5〜2μ
mにコントロールすることを特徴としている。なお本発
明において、平均粒径の測定は、プラズマディスプレイ
用基板に形成された電極を走査型電子顕微鏡(例えば
(株)日立製作所製S−2400形)で観察し、導電性
粒子の長手方向の径を100個分測り、その平均値をも
って導電性粉末の平均粒径とした。ここで観察する電極
の部分は、例えば駆動回路との接続部分のように電極表
面が誘電体層などで覆われておらず剥き出しになってい
る部分が好ましい。また、粒径の測定には、導電性粒子
の長手方向の径が確認、測定できるものを100個選ん
で測定を行い、他の粒子と重なって確認できない導電性
粒子は粒径の測定から除いた。
【0015】平均粒径が0.5μmより小さい場合は、
凝集性が非常に高いため粉体が高度に分散した状態でペ
ーストを得ることが困難になる。したがって、フォトリ
ソグラフィ技術でパターン形成する際には、光の透過性
が悪く、散乱などの障害のために微細な電極パターンの
形成が困難になる。また、2μmより大きい場合には、
ペースト塗布膜表面が粗くなり、厚さ4μm以下の薄膜
ではピンホールや断線が発生し、電極パターン形成の歩
留まりが低下する。
凝集性が非常に高いため粉体が高度に分散した状態でペ
ーストを得ることが困難になる。したがって、フォトリ
ソグラフィ技術でパターン形成する際には、光の透過性
が悪く、散乱などの障害のために微細な電極パターンの
形成が困難になる。また、2μmより大きい場合には、
ペースト塗布膜表面が粗くなり、厚さ4μm以下の薄膜
ではピンホールや断線が発生し、電極パターン形成の歩
留まりが低下する。
【0016】本発明では、薄膜電極の形成を目的として
おり、電極の厚みは1〜4μmであることが好ましく、
1.5〜3.5μmであることがより好ましい。
おり、電極の厚みは1〜4μmであることが好ましく、
1.5〜3.5μmであることがより好ましい。
【0017】本発明においては、上記平均粒径を有する
導電性粉末を用いた導電ペーストで電極を形成するた
め、厚さ1〜4μmの薄膜電極であっても、ピンホー
ル、断線などの欠陥がなく、低抵抗の電極パターンを得
ることが可能になる。ここで、電極厚みの測定は、プラ
ズマディスプレイ用基板に形成された電極の断面を走査
型電子顕微鏡(例えば(株)日立製作所製S−2400
形)で観察して測定する。もしくは、例えば駆動回路と
の接続部分のように電極表面が誘電体層などで覆われて
おらず剥き出しになっている部分を触針式粗さ計(例え
ば(株)小坂研究所製表面粗さ測定器SE−3300)
で測定する。
導電性粉末を用いた導電ペーストで電極を形成するた
め、厚さ1〜4μmの薄膜電極であっても、ピンホー
ル、断線などの欠陥がなく、低抵抗の電極パターンを得
ることが可能になる。ここで、電極厚みの測定は、プラ
ズマディスプレイ用基板に形成された電極の断面を走査
型電子顕微鏡(例えば(株)日立製作所製S−2400
形)で観察して測定する。もしくは、例えば駆動回路と
の接続部分のように電極表面が誘電体層などで覆われて
おらず剥き出しになっている部分を触針式粗さ計(例え
ば(株)小坂研究所製表面粗さ測定器SE−3300)
で測定する。
【0018】また、プラズマディスプレイの構成によっ
ては、電極上に誘電体層を形成する場合があるが、電極
が厚くなると誘電体層形成時に誘電体層の平滑性が損な
われ、亀裂や隔壁形成不良の原因となる。
ては、電極上に誘電体層を形成する場合があるが、電極
が厚くなると誘電体層形成時に誘電体層の平滑性が損な
われ、亀裂や隔壁形成不良の原因となる。
【0019】しかし本発明のプラズマディスプレイ用基
板の場合、電極の厚みを薄くすることが可能であるた
め、誘電体層形成時の誘電体層の平滑性が向上し、上記
問題が起こらないばかりでなく、誘電体層自体の厚みも
より薄くすることが可能となるので、電極上に誘電体層
を形成することも好ましい。
板の場合、電極の厚みを薄くすることが可能であるた
め、誘電体層形成時の誘電体層の平滑性が向上し、上記
問題が起こらないばかりでなく、誘電体層自体の厚みも
より薄くすることが可能となるので、電極上に誘電体層
を形成することも好ましい。
【0020】さらに、電極を薄膜化することは経済的で
あり、プラズマディスプレイのコストダウンにも寄与す
ることができる。
あり、プラズマディスプレイのコストダウンにも寄与す
ることができる。
【0021】本発明において、導電性粉末、すなわち電
極の材料は、Ag、Au、Pd、NiおよびPtの群か
ら選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、ガラ
ス基板上に600℃以下の温度で焼き付けできる理論抵
抗値の低い金属粉末が使用される。これらは、単独、合
金または混合粉末として用いることができる。混合粉末
の例として、例えば、Ag(80〜98)−Pd(20
〜2)、Ag(90〜98)−Pd(10〜2)−Pt
(2〜10)、Ag(85〜98)−Pt(15〜2)
(以上( )内は重量%を表す)などの2元系や3元系
の混合金属粉末などを用いることができる。
極の材料は、Ag、Au、Pd、NiおよびPtの群か
ら選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、ガラ
ス基板上に600℃以下の温度で焼き付けできる理論抵
抗値の低い金属粉末が使用される。これらは、単独、合
金または混合粉末として用いることができる。混合粉末
の例として、例えば、Ag(80〜98)−Pd(20
〜2)、Ag(90〜98)−Pd(10〜2)−Pt
(2〜10)、Ag(85〜98)−Pt(15〜2)
(以上( )内は重量%を表す)などの2元系や3元系
の混合金属粉末などを用いることができる。
【0022】これら金属粉末の中でも、Ag単体がコス
ト面や焼成性から好ましく用いることができる。
ト面や焼成性から好ましく用いることができる。
【0023】上記したように本発明のプラズマディスプ
レイ用基板の製造に用いられる導電ペーストは、導電性
粉末を必須成分とするものであり、加えて、導電ペース
トには、バインダーなどの役割をする有機成分が必須で
ある。有機成分として、セルロース系誘導体や熱分解性
の良好なアクリル系高分子が用いられるが、その他の可
溶性のポリマー類が用いられることもある。
レイ用基板の製造に用いられる導電ペーストは、導電性
粉末を必須成分とするものであり、加えて、導電ペース
トには、バインダーなどの役割をする有機成分が必須で
ある。有機成分として、セルロース系誘導体や熱分解性
の良好なアクリル系高分子が用いられるが、その他の可
溶性のポリマー類が用いられることもある。
【0024】特に、有機成分として光反応性の化合物を
含有する感光性導電ペーストが好ましい。感光性を持た
ない導電ペーストでは、電極の形成にスクリーン印刷の
手法を用いたり、フォトレジストを用いたエッチング法
などでパターン化が行われるが、ペーストが感光性を有
する場合には、パターン露光と現像の工程でパターン化
ができる。なお焼成工程は、いずれの場合にも必須の工
程である。
含有する感光性導電ペーストが好ましい。感光性を持た
ない導電ペーストでは、電極の形成にスクリーン印刷の
手法を用いたり、フォトレジストを用いたエッチング法
などでパターン化が行われるが、ペーストが感光性を有
する場合には、パターン露光と現像の工程でパターン化
ができる。なお焼成工程は、いずれの場合にも必須の工
程である。
【0025】感光性導電ペーストを用いた本発明のプラ
ズマディスプレイ用基板の製造方法の好ましい例として
は、平均粒径が0.5〜2μmである導電性粉末および
感光性有機成分を含有する感光性導電ペーストを基板上
に塗布し、露光、現像、および焼成の各工程を経て電極
を形成する方法が挙げられる。以下、この製造方法につ
いて詳述する。なお、この場合の粒度測定はレーザ式粒
度分布測定装置(マイクロトラック 9320−X10
0を使用し、測定サンプルは導電性粉体約0.5gを純
水約100mlに添加したもの、分散条件は380μA
5分間)にて測定を行うものとする。
ズマディスプレイ用基板の製造方法の好ましい例として
は、平均粒径が0.5〜2μmである導電性粉末および
感光性有機成分を含有する感光性導電ペーストを基板上
に塗布し、露光、現像、および焼成の各工程を経て電極
を形成する方法が挙げられる。以下、この製造方法につ
いて詳述する。なお、この場合の粒度測定はレーザ式粒
度分布測定装置(マイクロトラック 9320−X10
0を使用し、測定サンプルは導電性粉体約0.5gを純
水約100mlに添加したもの、分散条件は380μA
5分間)にて測定を行うものとする。
【0026】また、導電性粉末の形状は特に限定されな
いが、より緻密な導体膜を形成した方が抵抗が低くなる
ので、タップ密度の大きな粒状または球状の粒子が好ま
しい。特に本発明においては導電性粉末の平均粒径は
0.5〜2μmである必要があり、このような粒径を有
する導電性粉末のペースト中での分散性を高める点で、
タップ密度を3〜5g/ccとすることが好ましい。
いが、より緻密な導体膜を形成した方が抵抗が低くなる
ので、タップ密度の大きな粒状または球状の粒子が好ま
しい。特に本発明においては導電性粉末の平均粒径は
0.5〜2μmである必要があり、このような粒径を有
する導電性粉末のペースト中での分散性を高める点で、
タップ密度を3〜5g/ccとすることが好ましい。
【0027】タップ密度が3g/cc以上であると、形
成される回路パターンにピンホールや断線が発生せず、
回路パターン形成の歩留まりに優れる。また5g/cc
以下であると、フォトリソグラフィ技術を用いた場合の
感光に用いる紫外線のペースト下部への透過性に優れ
る。
成される回路パターンにピンホールや断線が発生せず、
回路パターン形成の歩留まりに優れる。また5g/cc
以下であると、フォトリソグラフィ技術を用いた場合の
感光に用いる紫外線のペースト下部への透過性に優れ
る。
【0028】したがってタップ密度を上記範囲とするこ
とにより、紫外線透過性が良く、電極パターン精度に優
れ、ペーストの塗布性が良好で緻密な塗布膜が得られ
る。
とにより、紫外線透過性が良く、電極パターン精度に優
れ、ペーストの塗布性が良好で緻密な塗布膜が得られ
る。
【0029】さらに、導電性粉末の比表面積は、0.4
〜1.5m2/gであることが好ましい。比表面積が
0.4m2/g未満では、電極パターンの精度が低下
し、1.5m2/gを超える場合には、パターン形成時
に光の散乱が多くなり、ペーストの下部まで十分硬化が
進まず、現像時に剥がれが生じることがある。
〜1.5m2/gであることが好ましい。比表面積が
0.4m2/g未満では、電極パターンの精度が低下
し、1.5m2/gを超える場合には、パターン形成時
に光の散乱が多くなり、ペーストの下部まで十分硬化が
進まず、現像時に剥がれが生じることがある。
【0030】また感光性導電ペーストを構成する感光性
有機成分は、光反応性の化合物を含有し、該光反応性の
化合物としては、活性な炭素−炭素二重結合を有する化
合物が挙げられ、官能基として、ビニル基、アリル基、
アクリレート基、メタクリレート基、アクリルアミド基
を有する単官能および多官能化合物が応用される。
有機成分は、光反応性の化合物を含有し、該光反応性の
化合物としては、活性な炭素−炭素二重結合を有する化
合物が挙げられ、官能基として、ビニル基、アリル基、
アクリレート基、メタクリレート基、アクリルアミド基
を有する単官能および多官能化合物が応用される。
【0031】中でも光反応性の化合物として、アクリル
酸エステル化合物もしくはメタクリル酸エステル化合物
を用いることが好ましい。前述の光反応性化合物の中で
も、アクリル酸エステル化合物やメタクリル酸エステル
化合物は多様な種類の化合物が開発されているので、そ
れらから反応性、現像性、熱分解性などを考慮して選択
することが可能であるからである。
酸エステル化合物もしくはメタクリル酸エステル化合物
を用いることが好ましい。前述の光反応性化合物の中で
も、アクリル酸エステル化合物やメタクリル酸エステル
化合物は多様な種類の化合物が開発されているので、そ
れらから反応性、現像性、熱分解性などを考慮して選択
することが可能であるからである。
【0032】また光反応性の化合物としては、光不溶化
型のものと光可溶化型のものがあり、いずれも使用可能
であるが、本発明においては、取り扱いの容易さや品質
設計の多様性から光不溶化型が好ましく用いられる。例
えば、分子内に不飽和基などを1つ以上有する官能性の
モノマー、オリゴマー、ポリマーを含有するタイプのも
のが好ましく挙げられる。
型のものと光可溶化型のものがあり、いずれも使用可能
であるが、本発明においては、取り扱いの容易さや品質
設計の多様性から光不溶化型が好ましく用いられる。例
えば、分子内に不飽和基などを1つ以上有する官能性の
モノマー、オリゴマー、ポリマーを含有するタイプのも
のが好ましく挙げられる。
【0033】感光性有機成分の具体例としては、感光性
モノマー、感光性オリゴマー、感光性ポリマーのうち少
なくとも1種から選ばれた感光性成分の他に、光重合開
始剤、必要に応じ増感剤を含むものが挙げられる。
モノマー、感光性オリゴマー、感光性ポリマーのうち少
なくとも1種から選ばれた感光性成分の他に、光重合開
始剤、必要に応じ増感剤を含むものが挙げられる。
【0034】なお、感光性の有無に関わらず、導電ペー
ストを構成する成分として、可塑剤、増粘剤、分散剤、
その他の添加剤を必要に応じて加えることができる。導
電ペースト中に加えられる有機成分および各種の有機成
分からなる添加剤は、脱バインダー性と関連して回路や
電極の特性に影響を与えるので、有機成分の種類と量
は、その熱分解性を考慮して選択することが重要であ
る。
ストを構成する成分として、可塑剤、増粘剤、分散剤、
その他の添加剤を必要に応じて加えることができる。導
電ペースト中に加えられる有機成分および各種の有機成
分からなる添加剤は、脱バインダー性と関連して回路や
電極の特性に影響を与えるので、有機成分の種類と量
は、その熱分解性を考慮して選択することが重要であ
る。
【0035】また感光性導電ペーストは、導体のガラス
基板への接着力を高めるために0.5〜5重量%のガラ
スフリットを含有することが好ましく、1〜3重量%含
有することがより好ましい。なお電極パターンの低抵抗
化および薄膜化を図るためにはガラスフリットの量は少
ない方が好ましい。ガラスフリットは絶縁性であるので
含有量が5重量%を超えると抵抗が増大し、導電性粉末
とガラスフリットの熱膨張係数の違いによる膜剥がれが
起こることがある。また、0.5重量%未満では、回路
パターンとガラス基板との強固な接着強度が得られ難
い。
基板への接着力を高めるために0.5〜5重量%のガラ
スフリットを含有することが好ましく、1〜3重量%含
有することがより好ましい。なお電極パターンの低抵抗
化および薄膜化を図るためにはガラスフリットの量は少
ない方が好ましい。ガラスフリットは絶縁性であるので
含有量が5重量%を超えると抵抗が増大し、導電性粉末
とガラスフリットの熱膨張係数の違いによる膜剥がれが
起こることがある。また、0.5重量%未満では、回路
パターンとガラス基板との強固な接着強度が得られ難
い。
【0036】ガラスフリットを添加しなくとも回路パタ
ーンは基板に密着しているが、接着力が弱く振動、衝撃
などで剥離しやすくなる。特に、ガラス基板などの低温
焼成基板では600℃以下で焼成するため導電性粉末が
完全に焼結せず、密着力が不足することがある。
ーンは基板に密着しているが、接着力が弱く振動、衝撃
などで剥離しやすくなる。特に、ガラス基板などの低温
焼成基板では600℃以下で焼成するため導電性粉末が
完全に焼結せず、密着力が不足することがある。
【0037】すなわちガラスフリットは、導体と基板界
面との接着力を高める効果を有するとともに、導電性粉
末を焼結するための焼結助剤であるため重要な成分とな
る。
面との接着力を高める効果を有するとともに、導電性粉
末を焼結するための焼結助剤であるため重要な成分とな
る。
【0038】なお、ガラスフリットには、プラズマの放
電特性を劣化させる酸化ナトリウム、酸化リチウム、酸
化カリウム、酸化バリウム、酸化カルシウムなどのアル
カリ金属酸化物および/またはアルカリ土類金属を実質
的に含まないことが好ましい。これはガラスフリット中
のアルカリ金属成分およびアルカリ土類金属と電極中の
銀とが反応し、黄色化する問題があるからである。この
原因として、銀がアルカリ金属あるいはアルカリ土類金
属とイオン交換反応し、銀がコロイド化して黄変色する
と推定されている。
電特性を劣化させる酸化ナトリウム、酸化リチウム、酸
化カリウム、酸化バリウム、酸化カルシウムなどのアル
カリ金属酸化物および/またはアルカリ土類金属を実質
的に含まないことが好ましい。これはガラスフリット中
のアルカリ金属成分およびアルカリ土類金属と電極中の
銀とが反応し、黄色化する問題があるからである。この
原因として、銀がアルカリ金属あるいはアルカリ土類金
属とイオン交換反応し、銀がコロイド化して黄変色する
と推定されている。
【0039】本発明において感光性導電ペーストの主要
な構成成分としては、(a)導電性粉末、(b)感光性
有機成分および(c)ガラスフリットである。ここで感
光性有機成分とは、モノマー、オリゴマー、ポリマー、
光重合開始剤をさす。ただし、モノマー、オリゴマー、
ポリマーのうち少なくとも1種が光反応性の化合物を含
有していればよい。これらの成分における好ましい組成
範囲を例示すると、導電性粉末80〜90重量%、ガラ
スフリット1〜3重量%であり、モノマー、オリゴマ
ー、ポリマーの合計量9〜15重量%、光重合開始剤は
モノマー、オリゴマー、ポリマーの合計量に対して5〜
30重量%である。このような範囲の組成を有する感光
性導電ペーストは、露光時において紫外線がよく透過
し、光硬化の機能が十分に発揮され、現像時における露
光部の膜強度が高くなり、微細な解像度を有する回路パ
ターンが形成できる。さらに焼成後の導体の接着強度も
高い。
な構成成分としては、(a)導電性粉末、(b)感光性
有機成分および(c)ガラスフリットである。ここで感
光性有機成分とは、モノマー、オリゴマー、ポリマー、
光重合開始剤をさす。ただし、モノマー、オリゴマー、
ポリマーのうち少なくとも1種が光反応性の化合物を含
有していればよい。これらの成分における好ましい組成
範囲を例示すると、導電性粉末80〜90重量%、ガラ
スフリット1〜3重量%であり、モノマー、オリゴマ
ー、ポリマーの合計量9〜15重量%、光重合開始剤は
モノマー、オリゴマー、ポリマーの合計量に対して5〜
30重量%である。このような範囲の組成を有する感光
性導電ペーストは、露光時において紫外線がよく透過
し、光硬化の機能が十分に発揮され、現像時における露
光部の膜強度が高くなり、微細な解像度を有する回路パ
ターンが形成できる。さらに焼成後の導体の接着強度も
高い。
【0040】感光性導電ペーストは、例えば、上記の導
電性粉末、有機成分、ガラスフリットの他に、必要に応
じて増感剤、可塑剤、分散剤、安定化剤、チキソトロピ
ー剤(増粘剤)、紫外線吸光剤、ゲル化防止剤、有機ま
たは無機の沈殿防止剤、有機溶媒などを添加し、混合物
のスラリーとし、所定の組成となるように調整されたス
ラリーをホモジナイザーなどの攪拌機で均質に混合した
後、3本ローラーや混練機で均質に分散することにより
作製することができる。
電性粉末、有機成分、ガラスフリットの他に、必要に応
じて増感剤、可塑剤、分散剤、安定化剤、チキソトロピ
ー剤(増粘剤)、紫外線吸光剤、ゲル化防止剤、有機ま
たは無機の沈殿防止剤、有機溶媒などを添加し、混合物
のスラリーとし、所定の組成となるように調整されたス
ラリーをホモジナイザーなどの攪拌機で均質に混合した
後、3本ローラーや混練機で均質に分散することにより
作製することができる。
【0041】感光性導電ペーストの粘度は導電性粉体、
ガラスフリットの組成・種類、有機成分、チキソトロピ
ー剤、有機溶媒、可塑剤などの添加割合で調整される
が、その範囲は、1千〜15万cps(センチ・ポイ
ズ)である。例えば、ガラス基板への塗布をスクリーン
印刷法やバーコーター、ローラコーター、アプリケータ
ーで1〜2回塗布して膜厚2〜10μmを得るには1千
〜10万cpsが好ましい。
ガラスフリットの組成・種類、有機成分、チキソトロピ
ー剤、有機溶媒、可塑剤などの添加割合で調整される
が、その範囲は、1千〜15万cps(センチ・ポイ
ズ)である。例えば、ガラス基板への塗布をスクリーン
印刷法やバーコーター、ローラコーター、アプリケータ
ーで1〜2回塗布して膜厚2〜10μmを得るには1千
〜10万cpsが好ましい。
【0042】感光性導電ペーストをガラス基板上に塗布
する場合、塗布面と塗布膜との密着性を高めるために基
板の表面処理を行うとよい。表面処理液としては公知の
シランカップリング剤や有機金属類を有機溶媒で希釈し
たものが用いられる。このような表面処理液をスピナー
などで基板上に均一に塗布した後、80〜140℃で1
0〜60分間乾燥することによって表面処理ができる。
する場合、塗布面と塗布膜との密着性を高めるために基
板の表面処理を行うとよい。表面処理液としては公知の
シランカップリング剤や有機金属類を有機溶媒で希釈し
たものが用いられる。このような表面処理液をスピナー
などで基板上に均一に塗布した後、80〜140℃で1
0〜60分間乾燥することによって表面処理ができる。
【0043】次に、感光性導電ペーストをガラス基板上
に塗布した膜を70〜120℃で20〜60分加熱して
乾燥して溶媒類を蒸発させてから、フォトリソグラフィ
法により、電極パターンを有するネガフィルムまたはク
ロムマスクなどのマスクを介して紫外線を照射して露光
し、感光性導電ペーストを光硬化させる。
に塗布した膜を70〜120℃で20〜60分加熱して
乾燥して溶媒類を蒸発させてから、フォトリソグラフィ
法により、電極パターンを有するネガフィルムまたはク
ロムマスクなどのマスクを介して紫外線を照射して露光
し、感光性導電ペーストを光硬化させる。
【0044】露光に使用される活性光線は、紫外線が最
も好ましく、その光源として、例えば、低圧水銀灯、高
圧水銀灯、超高圧水銀灯、ハロゲンランプなどが使用さ
れる。露光条件は感光性導電ペーストの塗布厚みによっ
て異なるが、5〜100mW/cm2 の出力の超高圧水
銀灯を用いて0.1〜30分間露光を行うのが好まし
い。
も好ましく、その光源として、例えば、低圧水銀灯、高
圧水銀灯、超高圧水銀灯、ハロゲンランプなどが使用さ
れる。露光条件は感光性導電ペーストの塗布厚みによっ
て異なるが、5〜100mW/cm2 の出力の超高圧水
銀灯を用いて0.1〜30分間露光を行うのが好まし
い。
【0045】露光後、露光部分と未露光部分の現像液に
対する溶解度差を利用して、現像を行うが、この場合、
浸漬法、スプレー法、ブラシ法などが用いられる。現像
液には、感光性導電ペースト中の有機成分、特にオリゴ
マーもしくはポリマーが溶解可能な溶液を用いる。本発
明に用いる感光性導電ペーストのオリゴマーもしくはポ
リマーはカルボキシル基を側鎖に有するものが好まし
く、これらはアルカリ水溶液で現像することができる。
アルカリ水溶液としては水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、水酸化カルシウムの水溶液などが使用できるが、
有機アルカリ水溶液を用いた方が焼成時にアルカリ成分
を除去し易いので好ましい。
対する溶解度差を利用して、現像を行うが、この場合、
浸漬法、スプレー法、ブラシ法などが用いられる。現像
液には、感光性導電ペースト中の有機成分、特にオリゴ
マーもしくはポリマーが溶解可能な溶液を用いる。本発
明に用いる感光性導電ペーストのオリゴマーもしくはポ
リマーはカルボキシル基を側鎖に有するものが好まし
く、これらはアルカリ水溶液で現像することができる。
アルカリ水溶液としては水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、水酸化カルシウムの水溶液などが使用できるが、
有機アルカリ水溶液を用いた方が焼成時にアルカリ成分
を除去し易いので好ましい。
【0046】有機アルカリとしては、一般的なアミン化
合物を用いることができる。具体的には、テトラメチル
アンモニウムヒドロキサイド、トリメチルベンジルアン
モニウムヒドロキサイド、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミンなどがあげられる。アルカリ水溶液の濃
度は0.05〜5重量%が好ましく、より好ましくは
0.1〜2重量%である。アルカリ濃度が低すぎれば可
溶部が完全に除去されず、アルカリ濃度が高すぎれば、
露光部のパターンを剥離させたり、侵食したりするおそ
れがある。現像時の温度は、20〜50℃で行うことが
工程管理上好ましい。
合物を用いることができる。具体的には、テトラメチル
アンモニウムヒドロキサイド、トリメチルベンジルアン
モニウムヒドロキサイド、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミンなどがあげられる。アルカリ水溶液の濃
度は0.05〜5重量%が好ましく、より好ましくは
0.1〜2重量%である。アルカリ濃度が低すぎれば可
溶部が完全に除去されず、アルカリ濃度が高すぎれば、
露光部のパターンを剥離させたり、侵食したりするおそ
れがある。現像時の温度は、20〜50℃で行うことが
工程管理上好ましい。
【0047】感光性導電ペーストの塗布膜から露光・現
像の工程を経て形成された電極パターンは次に焼成炉で
焼成されて、有機成分を熱分解して除去し、同時にガラ
スフリットを溶融させてガラス基板との密着性を確保し
電極を形成する。
像の工程を経て形成された電極パターンは次に焼成炉で
焼成されて、有機成分を熱分解して除去し、同時にガラ
スフリットを溶融させてガラス基板との密着性を確保し
電極を形成する。
【0048】焼成は、例えば540〜600℃の温度で
10〜60分間行う。540℃未満では、焼成が不十分
なために得られた電極の緻密性が低下し、比抵抗が高く
なり、また、ガラス基板との接着強度が低下するので好
ましくない。600℃を超えるとガラス基板が熱変形
し、パターンの平坦性が低下する。
10〜60分間行う。540℃未満では、焼成が不十分
なために得られた電極の緻密性が低下し、比抵抗が高く
なり、また、ガラス基板との接着強度が低下するので好
ましくない。600℃を超えるとガラス基板が熱変形
し、パターンの平坦性が低下する。
【0049】本発明では、特に平均粒径0.5〜2μ
m、比表面積が0.4〜1.5m2/gのAg粉末、ガ
ラスフリットおよび有機成分としてアクリル酸エステル
化合物もしくはメタクリル酸エステル化合物を含有した
感光性導電ペーストをガラス基板上に塗布し、露光、現
像、焼成の各工程を経ることによって、厚さ1〜4μm
を有する最も好適な電極が形成されたプラズマディスプ
レイ用基板を得ることができる。
m、比表面積が0.4〜1.5m2/gのAg粉末、ガ
ラスフリットおよび有機成分としてアクリル酸エステル
化合物もしくはメタクリル酸エステル化合物を含有した
感光性導電ペーストをガラス基板上に塗布し、露光、現
像、焼成の各工程を経ることによって、厚さ1〜4μm
を有する最も好適な電極が形成されたプラズマディスプ
レイ用基板を得ることができる。
【0050】
【実施例】以下に本発明を実施例を用いて具体的に説明
する。ただし、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお、実施例中の濃度は断りのない場合は重量%で
ある。
する。ただし、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお、実施例中の濃度は断りのない場合は重量%で
ある。
【0051】また、表1,2における各評価の意味はそ
れぞれ次の通りである。
れぞれ次の通りである。
【0052】(1)断線、ピンホール:作成試料全面に
対する光学顕微鏡及び目視による判定により、導電ペー
スト起因の断線・ピンホール(ガラス基板の汚れや異物
付着などによる断線・ピンホールは除く)の存在が認め
られた場合 (2)エッジカール:電極の幅方向断面に対して、走査
型電子顕微鏡(SEM)観察あるいは触針式粗さ計によ
りエッジ部上端のガラス基板表面からの高さを測定し、
その高さが厚みの2倍を超す場合 (3)○:断線、ピンホール、エッジカールのない合格
品 (4)×:断線、ピンホール、エッジカールのある不合
格品 実施例1 導電性粉末として、平均粒径1.5μmの単分散球状で
比表面積1.2m2 /g、タップ密度4g/ccの銀粉
末を準備した。
対する光学顕微鏡及び目視による判定により、導電ペー
スト起因の断線・ピンホール(ガラス基板の汚れや異物
付着などによる断線・ピンホールは除く)の存在が認め
られた場合 (2)エッジカール:電極の幅方向断面に対して、走査
型電子顕微鏡(SEM)観察あるいは触針式粗さ計によ
りエッジ部上端のガラス基板表面からの高さを測定し、
その高さが厚みの2倍を超す場合 (3)○:断線、ピンホール、エッジカールのない合格
品 (4)×:断線、ピンホール、エッジカールのある不合
格品 実施例1 導電性粉末として、平均粒径1.5μmの単分散球状で
比表面積1.2m2 /g、タップ密度4g/ccの銀粉
末を準備した。
【0053】導電性粉末88重量部、ガラスフリット3
重量部、感光性ポリマー(X−4007)7重量部、感
光性モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレー
ト)4重量部、光重合開始剤(2−メチル−1−[4−
(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパ
ノン−1)1.6重量部、増感剤(DETX−S)0.
8重量部、可塑剤(ジブチルフタレート)0.5重量
部、増粘剤(2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセ
テートに溶解したSiO2 (濃度15%))3重量部お
よび溶媒(γ−ブチロラクトン)10重量部を溶解・混
合・分散し3本ローラで均質に混練して感光性導電ペー
ストを作製した。ペースト粘度は、6000cpsであ
った。
重量部、感光性ポリマー(X−4007)7重量部、感
光性モノマー(トリメチロールプロパントリアクリレー
ト)4重量部、光重合開始剤(2−メチル−1−[4−
(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパ
ノン−1)1.6重量部、増感剤(DETX−S)0.
8重量部、可塑剤(ジブチルフタレート)0.5重量
部、増粘剤(2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセ
テートに溶解したSiO2 (濃度15%))3重量部お
よび溶媒(γ−ブチロラクトン)10重量部を溶解・混
合・分散し3本ローラで均質に混練して感光性導電ペー
ストを作製した。ペースト粘度は、6000cpsであ
った。
【0054】ペーストに用いたガラスフリットの組成
(酸化物表記、%)は、酸化ビスマス(85)、酸化珪
素(7.5)、酸化ホウ素(2.3)、酸化亜鉛(2.
1)および酸化アルミニウム(1.1)であった。この
ガラスフリットはベンゾトリアゾール(ゲル化防止剤)
で処理して用いた。処理に用いたベンゾトリアゾール量
はガラスフリットに対して4.5%であった。
(酸化物表記、%)は、酸化ビスマス(85)、酸化珪
素(7.5)、酸化ホウ素(2.3)、酸化亜鉛(2.
1)および酸化アルミニウム(1.1)であった。この
ガラスフリットはベンゾトリアゾール(ゲル化防止剤)
で処理して用いた。処理に用いたベンゾトリアゾール量
はガラスフリットに対して4.5%であった。
【0055】ガラスフリットの特性は、ガラス転移点4
60℃、軟化点540℃、平均粒径0.8μm、トップ
サイズ3.5μmおよびα50〜40073×10-7/Kで
あった。
60℃、軟化点540℃、平均粒径0.8μm、トップ
サイズ3.5μmおよびα50〜40073×10-7/Kで
あった。
【0056】この感光性導電ペーストを25cm×35
cm角のガラス基板にスクリーン印刷法で塗布した。塗
布は350メッシュのポリエステルスクリーン製印刷版
を用い、印刷条件を検討して、厚み4および6μmの塗
布膜を作製した。次に、塗布膜を80℃で40分間乾燥
した。
cm角のガラス基板にスクリーン印刷法で塗布した。塗
布は350メッシュのポリエステルスクリーン製印刷版
を用い、印刷条件を検討して、厚み4および6μmの塗
布膜を作製した。次に、塗布膜を80℃で40分間乾燥
した。
【0057】電極パターン(ストライプ状、ピッチ14
0μm、線幅50μm)を有するネガ型のフォトマスク
を介して出力15mW/cm2 の超高圧水銀灯で約30
秒間の紫外線露光を行った。
0μm、線幅50μm)を有するネガ型のフォトマスク
を介して出力15mW/cm2 の超高圧水銀灯で約30
秒間の紫外線露光を行った。
【0058】現像は、30℃のモノエタノールアミン
0.2%水溶液のシャワーで行い、露光されなかった部
分を除去した。その後、純水のシャワーで残存する現像
液を洗い流し、80℃で20分間乾燥した。
0.2%水溶液のシャワーで行い、露光されなかった部
分を除去した。その後、純水のシャワーで残存する現像
液を洗い流し、80℃で20分間乾燥した。
【0059】焼成は、250℃/時の速さで昇温し、最
高温度590℃で15分間保持して行った。
高温度590℃で15分間保持して行った。
【0060】このようにして得られたプラズマディスプ
レイ用基板上に形成された電極は、厚みがそれぞれ1.
8μmおよび3μmであり、電極ラインの断面は矩形状
であった。また、比抵抗値は、3μΩ・cmであった。
レイ用基板上に形成された電極は、厚みがそれぞれ1.
8μmおよび3μmであり、電極ラインの断面は矩形状
であった。また、比抵抗値は、3μΩ・cmであった。
【0061】実施例2 導電性粉末として平均粒径が0.6、1.1、1.5、
2.0および3μmの銀粒子を用い、塗布厚みを変更し
焼成後の電極厚みを1、2、3、4および5μmとした
こと以外は、実施例1と同様に電極を形成し、電極膜の
形成状況を観測した。塗布厚みは基板とのクリアランス
を変えて、アプリケーターを用いて調節を行った。
2.0および3μmの銀粒子を用い、塗布厚みを変更し
焼成後の電極厚みを1、2、3、4および5μmとした
こと以外は、実施例1と同様に電極を形成し、電極膜の
形成状況を観測した。塗布厚みは基板とのクリアランス
を変えて、アプリケーターを用いて調節を行った。
【0062】焼成後に得られた電極の状態を表1に示
す。
す。
【0063】
【表1】 これらの結果から、導電性粉末の平均粒径が小さいほ
ど、厚みの薄い電極膜を形成できることが明らかであ
り、導電性粉末の平均粒径が0.5〜2μmの範囲にあ
る場合に1〜4μmの厚みの薄膜電極を形成することが
可能になる。
ど、厚みの薄い電極膜を形成できることが明らかであ
り、導電性粉末の平均粒径が0.5〜2μmの範囲にあ
る場合に1〜4μmの厚みの薄膜電極を形成することが
可能になる。
【0064】実施例3 導電性粉末として、平均粒径1.3μmおよび3μmの
銀粒子を用いた2種類の感光性導電ペーストを作製し、
メッシュの異なる3種のスクリーン製印刷版を用いて塗
布したこと以外は、実施例1と同様に電極を形成した。
形成された電極の厚み(焼成後)と欠陥発生状況を表2
に示す。
銀粒子を用いた2種類の感光性導電ペーストを作製し、
メッシュの異なる3種のスクリーン製印刷版を用いて塗
布したこと以外は、実施例1と同様に電極を形成した。
形成された電極の厚み(焼成後)と欠陥発生状況を表2
に示す。
【0065】
【表2】 平均粒径3μmの銀粒子を用いたペーストを塗布した場
合は、電極厚み5μm以上の時に欠陥のない電極が得ら
れる。本発明で示す0.5〜2μmの範囲の中間である
1.3μmの平均粒径の銀粒子を用いたペーストを塗布
した場合には、電極厚み2.5〜4μmで欠陥のない電
極が得られることが明らかである。
合は、電極厚み5μm以上の時に欠陥のない電極が得ら
れる。本発明で示す0.5〜2μmの範囲の中間である
1.3μmの平均粒径の銀粒子を用いたペーストを塗布
した場合には、電極厚み2.5〜4μmで欠陥のない電
極が得られることが明らかである。
【0066】実施例4 導電性粉末として平均粒子径1.5μmで比表面積が
0.4、0.6、1.0、1.3および1.5m2 /g
の銀粒子を準備した。このように比表面積の異なる導電
性粉末を用いて5種類の感光性導電ペーストを作製した
こと以外は、実施例1と同様に電極を作製した。ペース
トの粘度はどれも6000cpsで、電極の塗布厚みは
4μmであった。実施例1と同様に、電極厚み2μmで
断線、ピンホールなどの欠陥がなく、比抵抗3μΩ・c
mの電極を有するプラズマディスプレイが得られた。
0.4、0.6、1.0、1.3および1.5m2 /g
の銀粒子を準備した。このように比表面積の異なる導電
性粉末を用いて5種類の感光性導電ペーストを作製した
こと以外は、実施例1と同様に電極を作製した。ペース
トの粘度はどれも6000cpsで、電極の塗布厚みは
4μmであった。実施例1と同様に、電極厚み2μmで
断線、ピンホールなどの欠陥がなく、比抵抗3μΩ・c
mの電極を有するプラズマディスプレイが得られた。
【0067】実施例5 実施例4で得られた厚さ2μmを有する電極が形成され
たガラス基板に、無アルカリ金属の低融点ガラス微粒子
およびメチルセルロースとからなる誘電体ペーストを乾
燥厚み8μmになるようにスクリーン印刷法で塗布し
た。平坦性の良好な誘電体塗布膜が形成され、これを焼
成して得られた厚さ5.5μmの誘電体層は電極部近辺
での亀裂の発生が生じなかった。
たガラス基板に、無アルカリ金属の低融点ガラス微粒子
およびメチルセルロースとからなる誘電体ペーストを乾
燥厚み8μmになるようにスクリーン印刷法で塗布し
た。平坦性の良好な誘電体塗布膜が形成され、これを焼
成して得られた厚さ5.5μmの誘電体層は電極部近辺
での亀裂の発生が生じなかった。
【0068】略記号の説明 X−4007:40%メタクリル酸、30%メチルメタ
クリレート、30%スチレンからなる共重合体のカルボ
キシル基に対して0.4当量のグリシジルメタクリレー
トを付加重合させた重量平均分子量43,000、酸価
95のポリマー。
クリレート、30%スチレンからなる共重合体のカルボ
キシル基に対して0.4当量のグリシジルメタクリレー
トを付加重合させた重量平均分子量43,000、酸価
95のポリマー。
【0069】 DETX−S:2,4−ジエチルチオキサントン
【0070】
【発明の効果】本発明のプラズマディスプレイ用基板
は、導電性粉末を必須成分とする導電ペーストを用いて
ガラス基板上に電極パターンを形成してなるプラズマデ
ィスプレイ用基板において、該導電性粉末の平均粒径が
0.5〜2μmである。このため、微細パターンの形成
が可能であり、薄膜の電極が形成でき、しかも断線、ピ
ンホールなどの欠陥がなく実用的な比抵抗値を有する電
極となる。さらにその上に形成される誘電体層を薄く
し、しかも亀裂などの欠陥発生を抑制することができる
経済的なプラズマディスプレイ用基板である。
は、導電性粉末を必須成分とする導電ペーストを用いて
ガラス基板上に電極パターンを形成してなるプラズマデ
ィスプレイ用基板において、該導電性粉末の平均粒径が
0.5〜2μmである。このため、微細パターンの形成
が可能であり、薄膜の電極が形成でき、しかも断線、ピ
ンホールなどの欠陥がなく実用的な比抵抗値を有する電
極となる。さらにその上に形成される誘電体層を薄く
し、しかも亀裂などの欠陥発生を抑制することができる
経済的なプラズマディスプレイ用基板である。
Claims (13)
- 【請求項1】導電性粉末を必須成分とする導電ペースト
を用いてガラス基板上に電極パターンを形成してなるプ
ラズマディスプレイ用基板において、該導電性粉末の平
均粒径が0.5〜2μmであることを特徴とするプラズ
マディスプレイ用基板。 - 【請求項2】電極厚みが1〜4μmであることを特徴と
する請求項1に記載のプラズマディスプレイ用基板。 - 【請求項3】導電性粉末が、Ag、Au、Pd、Niお
よびPtの群から選ばれる少なくとも1種を含有するこ
とを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディ
スプレイ用基板。 - 【請求項4】導電性粉末がAgであることを特徴とする
請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ用基
板。 - 【請求項5】電極上に誘電体層を形成したことを特徴と
する請求項1〜4いずれか1項に記載のプラズマディス
プレイ用基板。 - 【請求項6】平均粒径が0.5〜2μmである導電性粉
末および感光性有機成分を含有する感光性導電ペースト
をガラス基板上に塗布し、露光、現像および焼成の各工
程を経て電極を形成することを特徴とするプラズマディ
スプレイ用基板の製造方法。 - 【請求項7】電極の厚みが1〜4μmであることを特徴
とする請求項6に記載のプラズマディスプレイ用基板の
製造方法。 - 【請求項8】導電性粉末がAg、Au、Pd、Niおよ
びPtの群から選ばれる少なくとも一種を含有すること
を特徴とする請求項6または7に記載のプラズマディス
プレイ用基板の製造方法。 - 【請求項9】導電性粉末がAgを含有することを特徴と
する請求項6または7に記載のプラズマディスプレイの
製造方法。 - 【請求項10】導電性粉末のタップ密度が3〜5g/c
cであることを特徴とする請求項6〜9いずれか1項に
記載のプラズマディスプレイ用基板の製造方法。 - 【請求項11】導電性粉末の比表面積が0.4〜1.5
m2/gであることを特徴とする請求項6〜10いずれ
か1項に記載のプラズマディスプレイ用基板の製造方
法。 - 【請求項12】感光性有機成分として、光反応性の化合
物を含有することを特徴とする請求項6〜11いずれか
1項に記載のプラズマディスプレイ用基板の製造方法。 - 【請求項13】光反応性の化合物として、アクリル酸エ
ステル化合物もしくはメタクリル酸エステル化合物を用
いることを特徴とする請求項12に記載のプラズマディ
スプレイ用基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10086263A JPH11283508A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | プラズマディスプレイ用基板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10086263A JPH11283508A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | プラズマディスプレイ用基板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11283508A true JPH11283508A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13881942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10086263A Pending JPH11283508A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | プラズマディスプレイ用基板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11283508A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6787239B2 (en) | 2001-11-30 | 2004-09-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrode material, dielectric material and plasma display panel using them |
US7582404B2 (en) | 2004-06-24 | 2009-09-01 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Photosensitive paste composition, PDP electrode manufactured using the composition, and PDP comprising the PDP electrode |
WO2019116874A1 (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-20 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 感光性組成物とその利用 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10086263A patent/JPH11283508A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6787239B2 (en) | 2001-11-30 | 2004-09-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrode material, dielectric material and plasma display panel using them |
US7582404B2 (en) | 2004-06-24 | 2009-09-01 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Photosensitive paste composition, PDP electrode manufactured using the composition, and PDP comprising the PDP electrode |
WO2019116874A1 (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-20 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 感光性組成物とその利用 |
JP2019105792A (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 感光性組成物とその利用 |
CN111465899A (zh) * | 2017-12-14 | 2020-07-28 | 株式会社则武 | 感光性组合物和其利用 |
CN111465899B (zh) * | 2017-12-14 | 2023-05-16 | 株式会社则武 | 感光性组合物和其利用 |
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