JPH11276074A - 微粉末茶を用いた茶飲料、及びその製造方法 - Google Patents
微粉末茶を用いた茶飲料、及びその製造方法Info
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- JPH11276074A JPH11276074A JP8631298A JP8631298A JPH11276074A JP H11276074 A JPH11276074 A JP H11276074A JP 8631298 A JP8631298 A JP 8631298A JP 8631298 A JP8631298 A JP 8631298A JP H11276074 A JPH11276074 A JP H11276074A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、香味、滋味ともに優れた茶飲料、
及びその製造法に関する。 【解決手段】 本発明に係る茶飲料の製造方法は、常温
又は温水で微粉末茶を抽出し、酸化防止剤を添加する抽
出ステップと、前記抽出液中の、微粉末茶の大粒子成分
を遠心分離して除去するステップとを有するものであ
る。さらには、(1)酸化防止剤を含む温水で微粉末茶を
抽出する抽出ステップと、(2)前記ステップ(1)により得
られる抽出液を急冷するステップと、(3)前記抽出液中
の、微粉末茶の大粒子成分を遠心分離して除去するステ
ップと、(4)前記ステップ(3)により得られる抽出液のp
Hを調節するステップとを有するものである。さらに、
本発明に係る茶飲料は、酸化防止剤と、微粉末茶の小粒
子成分と、pH調節剤とを含むものである。
及びその製造法に関する。 【解決手段】 本発明に係る茶飲料の製造方法は、常温
又は温水で微粉末茶を抽出し、酸化防止剤を添加する抽
出ステップと、前記抽出液中の、微粉末茶の大粒子成分
を遠心分離して除去するステップとを有するものであ
る。さらには、(1)酸化防止剤を含む温水で微粉末茶を
抽出する抽出ステップと、(2)前記ステップ(1)により得
られる抽出液を急冷するステップと、(3)前記抽出液中
の、微粉末茶の大粒子成分を遠心分離して除去するステ
ップと、(4)前記ステップ(3)により得られる抽出液のp
Hを調節するステップとを有するものである。さらに、
本発明に係る茶飲料は、酸化防止剤と、微粉末茶の小粒
子成分と、pH調節剤とを含むものである。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、香味、滋味ともに
優れた微粉茶を用いた茶飲料、及びその製造法に関す
る。
優れた微粉茶を用いた茶飲料、及びその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】茶ないし茶飲料とは、緑茶のほか、ウー
ロン茶等の半醗酵茶及び紅茶等の醗酵茶が広く包含され
るし、これらをベースとした健康茶等広範囲に渡る。
又、茶には、荒茶を温水により抽出してその抽出液を飲
み、茶自体は飲まないものがある。一方粉末茶として例
えば抹茶のように、微粉末茶としてそのまま湯に懸濁さ
せて飲むものが知られている。
ロン茶等の半醗酵茶及び紅茶等の醗酵茶が広く包含され
るし、これらをベースとした健康茶等広範囲に渡る。
又、茶には、荒茶を温水により抽出してその抽出液を飲
み、茶自体は飲まないものがある。一方粉末茶として例
えば抹茶のように、微粉末茶としてそのまま湯に懸濁さ
せて飲むものが知られている。
【0003】係る抹茶飲料は、微粉砕された茶を用いる
ために、茶に含まれる有効成分の抽出率の点、および茶
殻が廃棄物として出ない点、さらには香味、滋味ともに
優れた茶飲料である。
ために、茶に含まれる有効成分の抽出率の点、および茶
殻が廃棄物として出ない点、さらには香味、滋味ともに
優れた茶飲料である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、係る微粉砕され
た茶を用いる抹茶飲料等は、その微粉砕茶製造コストが
高く手間がかかる点、及び容器に充填し製品とした場合
に、飲料液中に不均一な濁りが生じたり、おりものが生
じたりするという問題点がある。特にペットボトル等の
透明な容器に充填した場合に問題が大きい。
た茶を用いる抹茶飲料等は、その微粉砕茶製造コストが
高く手間がかかる点、及び容器に充填し製品とした場合
に、飲料液中に不均一な濁りが生じたり、おりものが生
じたりするという問題点がある。特にペットボトル等の
透明な容器に充填した場合に問題が大きい。
【0005】本発明は、微粉末茶茶飲料であって、(1)
茶に含まれる有効成分を効率的に変性させることなく抽
出し、かつ(2)ペットボトル入り茶飲料、ビン入り茶飲
料、缶入り茶飲料とした場合に、飲料液中に不均一な濁
りが生じたり、おりものが生じたりせず、さらに(3)香
味、滋味ともに優れた茶飲料の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
茶に含まれる有効成分を効率的に変性させることなく抽
出し、かつ(2)ペットボトル入り茶飲料、ビン入り茶飲
料、缶入り茶飲料とした場合に、飲料液中に不均一な濁
りが生じたり、おりものが生じたりせず、さらに(3)香
味、滋味ともに優れた茶飲料の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、微粉末茶を抽出
して得た抽出液を、適当な条件下で遠心分離処理を行う
ことにより、微粉末茶のうちの特定の平均粒径以上の大
粒子成分を除去し、残留成分の平均粒径を低下させるこ
とにより、飲料液中に不均一な濁りやおりものが生じな
いことを見出し、係る知見に基づき本発明を完成した。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、微粉末茶を抽出
して得た抽出液を、適当な条件下で遠心分離処理を行う
ことにより、微粉末茶のうちの特定の平均粒径以上の大
粒子成分を除去し、残留成分の平均粒径を低下させるこ
とにより、飲料液中に不均一な濁りやおりものが生じな
いことを見出し、係る知見に基づき本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、常温水又は温水で微
粉末茶を抽出し、必要に応じて該抽出液を急冷した後、
該抽出液中に存在する微粉末茶のうちの大粒子成分を遠
心分離等して除去することにより、茶に含まれる有効成
分を効率的に変性させることなく抽出し、かつ飲料液中
に不均一な濁りが生じたり、おりものが生じたりせず、
ペットボトル入り茶飲料、ビン入り茶飲料、缶入り茶飲
料とした場合に、優れた香味、滋味を保持し、良好な色
感を備えた茶飲料を製造可能とするものである。より詳
しくは、本発明は、常温又は温水で微粉末茶を抽出し、
さらに酸化防止剤を添加することからなる抽出ステップ
と、前記得られた抽出液中の、微粉末茶の大粒子成分を
遠心分離して除去するステップとを有する微粉茶飲料の
製造方法に関するものである。
粉末茶を抽出し、必要に応じて該抽出液を急冷した後、
該抽出液中に存在する微粉末茶のうちの大粒子成分を遠
心分離等して除去することにより、茶に含まれる有効成
分を効率的に変性させることなく抽出し、かつ飲料液中
に不均一な濁りが生じたり、おりものが生じたりせず、
ペットボトル入り茶飲料、ビン入り茶飲料、缶入り茶飲
料とした場合に、優れた香味、滋味を保持し、良好な色
感を備えた茶飲料を製造可能とするものである。より詳
しくは、本発明は、常温又は温水で微粉末茶を抽出し、
さらに酸化防止剤を添加することからなる抽出ステップ
と、前記得られた抽出液中の、微粉末茶の大粒子成分を
遠心分離して除去するステップとを有する微粉茶飲料の
製造方法に関するものである。
【0008】さらに、本発明は、(1)常温又は温水で微
粉末茶を抽出し、酸化防止剤を添加する抽出ステップ
と、(2)前記ステップ(1)により得られる抽出液を急冷す
るステップと、(3)前記抽出液中の、微粉末茶の大粒子
成分を遠心分離して除去するステップと、(4)前記ステ
ップ(3)により得られる抽出液のpHを調節するステッ
プとを有する微粉茶飲料の製造方法に関するものであ
る。
粉末茶を抽出し、酸化防止剤を添加する抽出ステップ
と、(2)前記ステップ(1)により得られる抽出液を急冷す
るステップと、(3)前記抽出液中の、微粉末茶の大粒子
成分を遠心分離して除去するステップと、(4)前記ステ
ップ(3)により得られる抽出液のpHを調節するステッ
プとを有する微粉茶飲料の製造方法に関するものであ
る。
【0009】また、本発明は、前記ステップ(3)の大粒
子成分を除去した後の残留成分の平均粒径が5μm以下
であることを特徴とする上記記載の微粉茶飲料の製造方
法に関するものである。
子成分を除去した後の残留成分の平均粒径が5μm以下
であることを特徴とする上記記載の微粉茶飲料の製造方
法に関するものである。
【0010】さらに、本発明は、前記ステップ(3)の大
粒子成分を除去した後の残留成分の平均粒径が1μm以
下であることを特徴とする上記記載される微粉茶飲料の
製造方法に関するものである。
粒子成分を除去した後の残留成分の平均粒径が1μm以
下であることを特徴とする上記記載される微粉茶飲料の
製造方法に関するものである。
【0011】なお、本発明に係る方法は、上記微粉末茶
の大粒子成分を遠心分離等の手段であって、従来の濾過
による処理を行わないことを特徴とするものであるが、
さらに、該遠心分離等の手段と従来の濾過による処理を
組合せて使用するものも含む。
の大粒子成分を遠心分離等の手段であって、従来の濾過
による処理を行わないことを特徴とするものであるが、
さらに、該遠心分離等の手段と従来の濾過による処理を
組合せて使用するものも含む。
【0012】また、本発明は、酸化防止剤と、上記微粉
末茶の小粒子成分と、pH調節剤とを含む微粉茶飲料に
関するものである。
末茶の小粒子成分と、pH調節剤とを含む微粉茶飲料に
関するものである。
【0013】さらに、本発明は、前記小粒子成分が、平
均粒径が5μm以下であることを特徴とする上記記載の
微粉茶飲料に関するものである。
均粒径が5μm以下であることを特徴とする上記記載の
微粉茶飲料に関するものである。
【0014】さらに、本発明は、前記小粒子成分が、平
均粒径が1μm未満であることを特徴とする上記記載の
微粉茶飲料に関するものである。
均粒径が1μm未満であることを特徴とする上記記載の
微粉茶飲料に関するものである。
【0015】また、本発明に係る上記微粉茶飲料には、
従来の茶葉により抽出した茶飲料とブレンドしてなるも
のも含む。
従来の茶葉により抽出した茶飲料とブレンドしてなるも
のも含む。
【0016】以下本発明を、実施の形態に従って詳細に
説明する。
説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る茶飲料の製造方法
は、図1(A)に例を示すように、抽出工程と遠心分離
工程を必須のステップとするものである。係る抽出工程
とは、(a)常温水又は温水中に微粉末茶を加えることに
より、該茶成分が常温水又は温水中に分散し懸濁するこ
とにより、微粉末茶から、茶成分が溶出することを意味
するものとする。さらに、以下説明する湿式による微粉
末茶を用いた場合には、係る抽出工程とは、上記(a)に
記載する意味とともに、さらに(b)湿式による微粉末茶
の水溶液部分に含まれる茶成分が該常温水又は温水中に
分散し懸濁し、又は溶解することをも意味するものとす
る。
は、図1(A)に例を示すように、抽出工程と遠心分離
工程を必須のステップとするものである。係る抽出工程
とは、(a)常温水又は温水中に微粉末茶を加えることに
より、該茶成分が常温水又は温水中に分散し懸濁するこ
とにより、微粉末茶から、茶成分が溶出することを意味
するものとする。さらに、以下説明する湿式による微粉
末茶を用いた場合には、係る抽出工程とは、上記(a)に
記載する意味とともに、さらに(b)湿式による微粉末茶
の水溶液部分に含まれる茶成分が該常温水又は温水中に
分散し懸濁し、又は溶解することをも意味するものとす
る。
【0018】又、本発明に係る茶飲料の製造方法は、図
1(B)に例を示すように、抽出工程、急冷工程、遠心
分離工程を必須のステップとするものである。係る場合
は、温水を用いる場合であり、抽出工程の後、急冷が必
要となるものである。
1(B)に例を示すように、抽出工程、急冷工程、遠心
分離工程を必須のステップとするものである。係る場合
は、温水を用いる場合であり、抽出工程の後、急冷が必
要となるものである。
【0019】さらに、該抽出工程に使用する微粉末茶の
製造工程を含むものである。また、必要に応じて、抽出
に使用する水の温度調整の調整工程(さらに酸化防止剤
等の調製、pH調製等)を含むものである。また、抽出
液を茶飲料として種々の容器に充填するに際して、必要
な殺菌工程、調整工程、充填工程等が含まれるものであ
る(図1(C))。
製造工程を含むものである。また、必要に応じて、抽出
に使用する水の温度調整の調整工程(さらに酸化防止剤
等の調製、pH調製等)を含むものである。また、抽出
液を茶飲料として種々の容器に充填するに際して、必要
な殺菌工程、調整工程、充填工程等が含まれるものであ
る(図1(C))。
【0020】以下、本発明の好ましい実施の形態につい
て具体的に説明する。
て具体的に説明する。
【0021】(製造方法)本発明に係る茶飲料の製造方
法は、常温又は温水で微粉末茶を抽出し、酸化防止剤を
添加する抽出ステップと、前記抽出液中の、微粉末茶の
大粒子成分を遠心分離して除去するステップとを有する
ものである。
法は、常温又は温水で微粉末茶を抽出し、酸化防止剤を
添加する抽出ステップと、前記抽出液中の、微粉末茶の
大粒子成分を遠心分離して除去するステップとを有する
ものである。
【0022】さらには、(1)酸化防止剤を含む温水で微
粉末茶を抽出する抽出ステップと、(2)前記ステップ(1)
により得られる抽出液を急冷するステップと、(3)前記
抽出液中の、微粉末茶の大粒子成分を遠心分離して除去
するステップと、(4)前記ステップ(3)により得られる抽
出液のpHを調節するステップとを有するものである。
以下各ステップについて説明する。
粉末茶を抽出する抽出ステップと、(2)前記ステップ(1)
により得られる抽出液を急冷するステップと、(3)前記
抽出液中の、微粉末茶の大粒子成分を遠心分離して除去
するステップと、(4)前記ステップ(3)により得られる抽
出液のpHを調節するステップとを有するものである。
以下各ステップについて説明する。
【0023】ステップ(1) 本発明において、前記ステップ(1)で使用可能な微粉末
茶の種類については特に制限はなく、通常茶飲料として
使用される種類の茶葉であって、微粉末処理されたもの
であればよい。係る微粉末茶を得るには公知の方法で微
粉末化することにより、または市販の微粉末茶を購入す
ることが可能である。微粉末化の方法として乾式(特開
昭60-160844)や湿式(特開平8-116881)が知られてい
るが、特に制限されないが、湿式(微粉末茶懸濁液とし
て得られる)によるものがより好ましい。具体的には、
ナノマイザー(ナノマイザー(株)社製)による湿式粉
砕方法が挙げられる。
茶の種類については特に制限はなく、通常茶飲料として
使用される種類の茶葉であって、微粉末処理されたもの
であればよい。係る微粉末茶を得るには公知の方法で微
粉末化することにより、または市販の微粉末茶を購入す
ることが可能である。微粉末化の方法として乾式(特開
昭60-160844)や湿式(特開平8-116881)が知られてい
るが、特に制限されないが、湿式(微粉末茶懸濁液とし
て得られる)によるものがより好ましい。具体的には、
ナノマイザー(ナノマイザー(株)社製)による湿式粉
砕方法が挙げられる。
【0024】さらに、本発明において好ましい該微粉末
茶のサイズについても特に制限はされない。以下で説明
する温度で、以下に説明する好ましい範囲の時間で十分
抽出される程度であればよい。ここで微粉末茶のサイズ
は、レーザー回折式粒度分布測定器(例えば、日機装
(株)社製、MICROTRAC HRA)により測定し、得られる
結果を粒径(μm)対頻度(%)で表すものとする。本
発明において好ましい該微粉末茶のサイズの範囲は、平
均粒径が50μm以下のものが好ましく、さらに平均粒
径が20μm以下のものがより好ましく、特に平均粒径
が10μm以下のものが好ましい。平均粒径がこの範囲
より大きい場合には、より高い抽出の温度、またより長
い抽出時間が必要となり、茶の抽出成分の濃度が低くな
り、抽出液の香味、滋味も不十分なものとなる可能性が
あり好ましくない。一方、本発明において好ましい微粉
末茶のサイズの範囲が以上の好ましい範囲であれば、粒
径分布には特に制限されない。粒径分布に従い、好まし
い抽出温度、時間等の条件を適宜選択することが可能で
ある。
茶のサイズについても特に制限はされない。以下で説明
する温度で、以下に説明する好ましい範囲の時間で十分
抽出される程度であればよい。ここで微粉末茶のサイズ
は、レーザー回折式粒度分布測定器(例えば、日機装
(株)社製、MICROTRAC HRA)により測定し、得られる
結果を粒径(μm)対頻度(%)で表すものとする。本
発明において好ましい該微粉末茶のサイズの範囲は、平
均粒径が50μm以下のものが好ましく、さらに平均粒
径が20μm以下のものがより好ましく、特に平均粒径
が10μm以下のものが好ましい。平均粒径がこの範囲
より大きい場合には、より高い抽出の温度、またより長
い抽出時間が必要となり、茶の抽出成分の濃度が低くな
り、抽出液の香味、滋味も不十分なものとなる可能性が
あり好ましくない。一方、本発明において好ましい微粉
末茶のサイズの範囲が以上の好ましい範囲であれば、粒
径分布には特に制限されない。粒径分布に従い、好まし
い抽出温度、時間等の条件を適宜選択することが可能で
ある。
【0025】さらに、本発明において好ましい該微粉末
茶の量についても特に制限はされない。望ましい茶成分
が、以下で説明する温度で、以下に説明する好ましい範
囲の時間で十分抽出されればよい。従って、該量は抽出
液の好ましい濃度により適宜選択されうるものである。
茶の量についても特に制限はされない。望ましい茶成分
が、以下で説明する温度で、以下に説明する好ましい範
囲の時間で十分抽出されればよい。従って、該量は抽出
液の好ましい濃度により適宜選択されうるものである。
【0026】前記ステップ(1)で使用可能な酸化防止剤
の種類については特に制限はなく、通常茶飲料の製造方
法において茶からの抽出成分が酸化されることを防止す
るものであればよい。具体的には、アスコルビン酸(L
-アスコルビン酸を含む)、アスコルビン酸の塩(例え
ばナトリウム塩)、タンニン酸、クエン酸、リンゴ酸等
が挙げられる。本発明においては特にアスコルビン酸の
使用が好ましい。さらに、酸化防止剤の使用量について
も特に制限はなく、通常茶飲料の製造方法において茶か
らの抽出成分が酸化されることを防止する十分な量であ
ればよい。
の種類については特に制限はなく、通常茶飲料の製造方
法において茶からの抽出成分が酸化されることを防止す
るものであればよい。具体的には、アスコルビン酸(L
-アスコルビン酸を含む)、アスコルビン酸の塩(例え
ばナトリウム塩)、タンニン酸、クエン酸、リンゴ酸等
が挙げられる。本発明においては特にアスコルビン酸の
使用が好ましい。さらに、酸化防止剤の使用量について
も特に制限はなく、通常茶飲料の製造方法において茶か
らの抽出成分が酸化されることを防止する十分な量であ
ればよい。
【0027】また、前記ステップ(1)で、抽出に使用可
能な温水の温度については特に制限はなく、使用する微
粉末茶の種類、好ましい抽出液の香味、滋味、濃度等に
より適宜選択可能である。あまり高い温度の場合には、
茶の抽出状態は良いが、色が変色し易く、抽出液の香
味、滋味成分の分解や発散等が生じ、又は香味、滋味を
低下させる余分な成分も抽出される可能性があり好まし
くない。一方あまり低い温度の場合には、茶の抽出成分
の濃度は低く抽出時間が長くなり、また抽出液の香味、
滋味も低下する可能性があり好ましくない。従って、係
る抽出のための常温水又は温水の温度は、15℃〜70
℃の範囲(より好ましくは25℃〜65℃の範囲)であ
る。係る温度範囲が、味覚的、色調的にも好ましい範囲
である。ここで常温水とは、抽出後に急冷工程を必要と
しない場合も含め、15〜30℃の程度の温度範囲の水
を意味する。
能な温水の温度については特に制限はなく、使用する微
粉末茶の種類、好ましい抽出液の香味、滋味、濃度等に
より適宜選択可能である。あまり高い温度の場合には、
茶の抽出状態は良いが、色が変色し易く、抽出液の香
味、滋味成分の分解や発散等が生じ、又は香味、滋味を
低下させる余分な成分も抽出される可能性があり好まし
くない。一方あまり低い温度の場合には、茶の抽出成分
の濃度は低く抽出時間が長くなり、また抽出液の香味、
滋味も低下する可能性があり好ましくない。従って、係
る抽出のための常温水又は温水の温度は、15℃〜70
℃の範囲(より好ましくは25℃〜65℃の範囲)であ
る。係る温度範囲が、味覚的、色調的にも好ましい範囲
である。ここで常温水とは、抽出後に急冷工程を必要と
しない場合も含め、15〜30℃の程度の温度範囲の水
を意味する。
【0028】また、前記ステップ(1)での抽出時間につ
いても特に制限はなく、使用する微粉末茶の種類、好ま
しい抽出液の香味、滋味、濃度等により適宜選択可能で
ある。あまり長い時間抽出する場合には、茶の抽出状態
は良くなるが、変色し易く、抽出液の香味、滋味成分の
分解や発散等が生じ、又は香味、滋味を低下させる余分
な成分も抽出される可能性があり好ましくない。一方あ
まり短い時間の場合には、茶の抽出成分の濃度は低く抽
出時間が長くなり、また抽出液の香味、滋味も不十分と
なる可能性があり好ましくない。従って、係る抽出時間
は、3分〜4分の範囲が好ましい。さらに、上記ステッ
プにおいては、抽出液を撹拌しつつ抽出することが好ま
しい。係る撹拌について撹拌速度等の条件についても特
に制限はなく、通常の茶の抽出用製造装置に適した撹拌
装置が使用できる。
いても特に制限はなく、使用する微粉末茶の種類、好ま
しい抽出液の香味、滋味、濃度等により適宜選択可能で
ある。あまり長い時間抽出する場合には、茶の抽出状態
は良くなるが、変色し易く、抽出液の香味、滋味成分の
分解や発散等が生じ、又は香味、滋味を低下させる余分
な成分も抽出される可能性があり好ましくない。一方あ
まり短い時間の場合には、茶の抽出成分の濃度は低く抽
出時間が長くなり、また抽出液の香味、滋味も不十分と
なる可能性があり好ましくない。従って、係る抽出時間
は、3分〜4分の範囲が好ましい。さらに、上記ステッ
プにおいては、抽出液を撹拌しつつ抽出することが好ま
しい。係る撹拌について撹拌速度等の条件についても特
に制限はなく、通常の茶の抽出用製造装置に適した撹拌
装置が使用できる。
【0029】ステップ(2) 本発明においては、ステップ(1)で抽出して得られる抽
出液は、抽出を停止し、抽出液の香味、滋味を逃散させ
ることなく、かつ不要な酸化を抑制するために前記抽出
時間の経過後、速やかに急冷される。急冷温度は、上記
目的が達成される温度であれば特に制限はないが、約1
5℃以下とすることが好ましい。また、急冷方法につい
ても特に制限はなく、抽出液に量に対し適当な性能を有
する冷却手段(例えば、熱交換器)を用いることが可能
である。
出液は、抽出を停止し、抽出液の香味、滋味を逃散させ
ることなく、かつ不要な酸化を抑制するために前記抽出
時間の経過後、速やかに急冷される。急冷温度は、上記
目的が達成される温度であれば特に制限はないが、約1
5℃以下とすることが好ましい。また、急冷方法につい
ても特に制限はなく、抽出液に量に対し適当な性能を有
する冷却手段(例えば、熱交換器)を用いることが可能
である。
【0030】ステップ(3) 本発明においては、前記ステップ(2)で急冷された抽出
液は、遠心分離の操作により、微粉末茶の粒子のうちの
大粒子成分を実質的に除去し、抽出液中には、実質的に
特定のサイズの粒子成分(小粒子成分とする)のみが含
まれるものである。係る大粒子成分のみを除くことによ
り、本発明に係る茶飲料は、飲料液中に不均一な濁りが
生じたり、おりものが生じない、ペットボトル入り茶飲
料、ビン入り茶飲料、缶入り茶飲料となすことが可能と
なるものである。さらに、微粉末茶の小粒子成分を抽出
液に含ませることにより、抽出された茶の有効成分とと
もに茶葉の有する繊維性成分等を同時に摂取可能とな
り、優れた香味、滋味、良好な色感を備えた、健康飲料
としても好適な茶飲料となるものである。
液は、遠心分離の操作により、微粉末茶の粒子のうちの
大粒子成分を実質的に除去し、抽出液中には、実質的に
特定のサイズの粒子成分(小粒子成分とする)のみが含
まれるものである。係る大粒子成分のみを除くことによ
り、本発明に係る茶飲料は、飲料液中に不均一な濁りが
生じたり、おりものが生じない、ペットボトル入り茶飲
料、ビン入り茶飲料、缶入り茶飲料となすことが可能と
なるものである。さらに、微粉末茶の小粒子成分を抽出
液に含ませることにより、抽出された茶の有効成分とと
もに茶葉の有する繊維性成分等を同時に摂取可能とな
り、優れた香味、滋味、良好な色感を備えた、健康飲料
としても好適な茶飲料となるものである。
【0031】遠心分離により大粒子成分を除いた後の残
留成分(該成分が本発明に係る茶飲料に含まれる有効成
分である)の平均粒径としては5μm以下であることが
好ましく、さらに好ましくは1μm以下である。微粉末
茶の粒子のうちの上記大粒子成分を実質的に除去するた
めの遠心分離の装置については特に制限はない。種々の
公知の遠心分離装置が使用可能であり、具体的には連続
式遠心分離機が挙げられる。上記遠心分離により得られ
た残留成分を含む抽出液が、実質的に小粒子成分のみを
含むものであること、さらに係る小粒子成分の粒径分布
については、通常の液体中で使用可能な粒度分布測定方
法が好ましく使用可能である。具体的にはレーザー回折
式粒度分布測定器による測定方法が挙げられる。また、
係る粒度分布測定器により測定し、得られる結果を粒径
(μm)対頻度(%)で表すことが可能であり、係る粒
径(μm)対頻度(%)のグラフにより本発明による方
法で得られた茶飲料の特徴が特定可能となる。
留成分(該成分が本発明に係る茶飲料に含まれる有効成
分である)の平均粒径としては5μm以下であることが
好ましく、さらに好ましくは1μm以下である。微粉末
茶の粒子のうちの上記大粒子成分を実質的に除去するた
めの遠心分離の装置については特に制限はない。種々の
公知の遠心分離装置が使用可能であり、具体的には連続
式遠心分離機が挙げられる。上記遠心分離により得られ
た残留成分を含む抽出液が、実質的に小粒子成分のみを
含むものであること、さらに係る小粒子成分の粒径分布
については、通常の液体中で使用可能な粒度分布測定方
法が好ましく使用可能である。具体的にはレーザー回折
式粒度分布測定器による測定方法が挙げられる。また、
係る粒度分布測定器により測定し、得られる結果を粒径
(μm)対頻度(%)で表すことが可能であり、係る粒
径(μm)対頻度(%)のグラフにより本発明による方
法で得られた茶飲料の特徴が特定可能となる。
【0032】ステップ(4) 本発明においては、前記ステップ(3)により得られる抽
出液を、適当なpH調節剤により好ましいpHにするも
のである。係る目的で使用されるpH調製剤には特に制
限はないが、好ましい香味、滋味を損なわないものとし
ては、重炭酸ナトリウム、L-アスコルビン酸ナトリウ
ムが挙げられる。
出液を、適当なpH調節剤により好ましいpHにするも
のである。係る目的で使用されるpH調製剤には特に制
限はないが、好ましい香味、滋味を損なわないものとし
ては、重炭酸ナトリウム、L-アスコルビン酸ナトリウ
ムが挙げられる。
【0033】(茶飲料)本発明は、上記本発明に係る方
法により製造された茶飲料であって、酸化防止剤と、微
粉末茶の小粒子成分と、pH調節剤とを含むものであ
る。さらに、前記小粒子成分は、平均粒径が5μm以下
であること、より好ましくは1μm以下であることを特
徴とする。本発明に係る茶飲料が、実質的に上記の範囲
の小粒子成分のみを含むものであること、さらに係る小
粒子成分の粒径分布については、通常の液体中で使用可
能な粒度分布測定方法が好ましく使用可能である。具体
的にはレーザー回折式粒度分布測定器による測定方法が
挙げられる。また、係る粒度分布測定器により測定し、
得られる結果を粒径(μm)対頻度(%)で表すことが
可能であり、係る粒径(μm)対頻度(%)のグラフに
より本発明による方法で得られた茶飲料の特徴が特定可
能となる。
法により製造された茶飲料であって、酸化防止剤と、微
粉末茶の小粒子成分と、pH調節剤とを含むものであ
る。さらに、前記小粒子成分は、平均粒径が5μm以下
であること、より好ましくは1μm以下であることを特
徴とする。本発明に係る茶飲料が、実質的に上記の範囲
の小粒子成分のみを含むものであること、さらに係る小
粒子成分の粒径分布については、通常の液体中で使用可
能な粒度分布測定方法が好ましく使用可能である。具体
的にはレーザー回折式粒度分布測定器による測定方法が
挙げられる。また、係る粒度分布測定器により測定し、
得られる結果を粒径(μm)対頻度(%)で表すことが
可能であり、係る粒径(μm)対頻度(%)のグラフに
より本発明による方法で得られた茶飲料の特徴が特定可
能となる。
【0034】さらに、係る茶飲料には、種々の容器に入
れられたものも含む。種々の容器には、プラスチック容
器、ビン容器、紙容器、金属缶容器等が含まれる。プラ
スチック容器には、ポリオレフィン系、ポリエステル系
(例えばPET)のものが含まれ、金属缶容器にはアル
ミニウム、鉄等が挙げられる。また、容器の形状や、プ
ラスチック容器、ビン容器の場合、着色したものや透明
性についても特に制限はない。
れられたものも含む。種々の容器には、プラスチック容
器、ビン容器、紙容器、金属缶容器等が含まれる。プラ
スチック容器には、ポリオレフィン系、ポリエステル系
(例えばPET)のものが含まれ、金属缶容器にはアル
ミニウム、鉄等が挙げられる。また、容器の形状や、プ
ラスチック容器、ビン容器の場合、着色したものや透明
性についても特に制限はない。
【0035】本発明に係る茶飲料には、さらに他の成分
であって、通常の茶飲料に添加されるものを添加しても
よい。係る他成分の種類および量についても特に制限は
ない。
であって、通常の茶飲料に添加されるものを添加しても
よい。係る他成分の種類および量についても特に制限は
ない。
【0036】さらに、本発明に係る茶飲料は、必要なら
ば、上記容器に充填する前、又は後に適当な殺菌処理を
行うことも可能である。具体的には、ペットボトル等の
プラスチック容器の場合は、UHT殺菌法で、また金属
缶容器の場合は、レトルト法で、ビン容器の場合はレト
ルト法により好ましく殺菌処理することが可能である。
ば、上記容器に充填する前、又は後に適当な殺菌処理を
行うことも可能である。具体的には、ペットボトル等の
プラスチック容器の場合は、UHT殺菌法で、また金属
缶容器の場合は、レトルト法で、ビン容器の場合はレト
ルト法により好ましく殺菌処理することが可能である。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によって何等限定される
ものではない。
明するが、本発明はこれらの例によって何等限定される
ものではない。
【0038】(茶飲料の製造で緑茶の微粉末茶を使用)
原料として通常の煎茶を予備粉砕した後、ナノマイザー
(ナノマイザー(株)製)により湿式粉砕して微粉末茶
として用いた。該微粉末茶が10重量%入った懸濁液2
0L(リットル)を以下の表で示す温度の常温水又は温
水400Lに投入し、3.5分間撹拌した。その後L-
アスコルビン酸(280g)を用いて弱酸性とした。得
られた抽出液を15℃まで急冷した。さらに、得られた
抽出液を連続式遠心分離機(テトラパック社製、BRPX/V
NPX510型)を用いて7280rpmで3000L/H
(時間)の条件で遠心分離処理を行った。後、1400
Lまで加水しL−アスコルビン酸(250g)、L−ア
スコルビン酸ナトリウム(300g)および重炭酸ナト
リウム(350g)を投入してpHを6.2とした。U
HT殺菌を行い、以下の官能検査に供した。
原料として通常の煎茶を予備粉砕した後、ナノマイザー
(ナノマイザー(株)製)により湿式粉砕して微粉末茶
として用いた。該微粉末茶が10重量%入った懸濁液2
0L(リットル)を以下の表で示す温度の常温水又は温
水400Lに投入し、3.5分間撹拌した。その後L-
アスコルビン酸(280g)を用いて弱酸性とした。得
られた抽出液を15℃まで急冷した。さらに、得られた
抽出液を連続式遠心分離機(テトラパック社製、BRPX/V
NPX510型)を用いて7280rpmで3000L/H
(時間)の条件で遠心分離処理を行った。後、1400
Lまで加水しL−アスコルビン酸(250g)、L−ア
スコルビン酸ナトリウム(300g)および重炭酸ナト
リウム(350g)を投入してpHを6.2とした。U
HT殺菌を行い、以下の官能検査に供した。
【0039】(試験)官能検査の結果を表に示した。す
なわち、抽出温度と、味覚試験の結果を表1に、また抽
出温度と、色調の結果を表2にまとめた。
なわち、抽出温度と、味覚試験の結果を表1に、また抽
出温度と、色調の結果を表2にまとめた。
【0040】ここで味覚試験の評価は4人で行いその結
果を総合して評価した。白丸はきわめて良好、三角は良
好であった。また、色調試験には分光測色計(日本電色
工業株式会社製、SE−2000A)を使用した。
果を総合して評価した。白丸はきわめて良好、三角は良
好であった。また、色調試験には分光測色計(日本電色
工業株式会社製、SE−2000A)を使用した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】 上記結果より、抽出温度が25〜65℃の場合に、味
覚、および色調とも好ましく優れた結果が得られた。
覚、および色調とも好ましく優れた結果が得られた。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る方法を用いれば、微粉末茶
茶飲料であって、(1)茶に含まれる有効成分を効率的に
変性させることなく抽出し、かつ(2)ペットボトル入り
茶飲料、ビン入り茶飲料、缶入り茶飲料とした場合に、
飲料液中に不均一な濁りが生じたり、おりものが生じた
りせず、さらに(3)香味、滋味ともに優れた茶飲料を製
造することが可能となる。
茶飲料であって、(1)茶に含まれる有効成分を効率的に
変性させることなく抽出し、かつ(2)ペットボトル入り
茶飲料、ビン入り茶飲料、缶入り茶飲料とした場合に、
飲料液中に不均一な濁りが生じたり、おりものが生じた
りせず、さらに(3)香味、滋味ともに優れた茶飲料を製
造することが可能となる。
【図1】本発明の実施例を示すフローチャートを示す図
である。(A)は抽出工程、遠心分離工程からなる態様
を示し、(B)は抽出工程、急冷工程、遠心分離工程か
らなる態様を示し、(C)は、微粉末茶の製造工程、抽
出工程 、調整工程、急冷工程、遠心分離工程、さらに
殺菌工程、および充填工程からなる態様を示す。
である。(A)は抽出工程、遠心分離工程からなる態様
を示し、(B)は抽出工程、急冷工程、遠心分離工程か
らなる態様を示し、(C)は、微粉末茶の製造工程、抽
出工程 、調整工程、急冷工程、遠心分離工程、さらに
殺菌工程、および充填工程からなる態様を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 健一郎 東京都中央区日本橋浜町1丁目2番1号 日東紡績株式会社内 (72)発明者 岩崎 隆 東京都中央区日本橋浜町1丁目2番1号 日東紡績株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 常温又は温水で微粉末茶を抽出し、酸化
防止剤を添加する抽出ステップと、前記抽出液中の、微
粉末茶の大粒子成分を遠心分離して除去するステップと
を有する微粉茶飲料の製造方法。 - 【請求項2】(1)常温又は温水で微粉末茶を抽出し、酸
化防止剤を添加する抽出ステップと、(2)前記ステップ
(1)により得られる抽出液を急冷するステップと、(3)前
記抽出液中の、微粉末茶の大粒子成分を遠心分離して除
去するステップと、(4)前記ステップ(3)により得られる
抽出液のpHを調節するステップとを有する微粉茶飲料
の製造方法。 - 【請求項3】 前記ステップ(3)の大粒子成分を除去し
た後の残留成分の平均粒径が5μm以下であることを特
徴とする請求項2に記載される微粉茶飲料の製造方法。 - 【請求項4】 前記ステップ(3)の大粒子成分を除去し
た後の残留成分の平均粒径が1μm以下であることを特
徴とする請求項2に記載される微粉茶飲料の製造方法。 - 【請求項5】 酸化防止剤と、微粉末茶の小粒子成分
と、pH調節剤とを含む微粉茶飲料。 - 【請求項6】 前記小粒子成分が、平均粒径が5μm以
下であることを特徴とする請求項5に記載の微粉茶飲
料。 - 【請求項7】 前記小粒子成分が、平均粒径が1μm未
満であることを特徴とする請求項5に記載の微粉茶飲
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8631298A JPH11276074A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 微粉末茶を用いた茶飲料、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8631298A JPH11276074A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 微粉末茶を用いた茶飲料、及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11276074A true JPH11276074A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13883329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8631298A Pending JPH11276074A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 微粉末茶を用いた茶飲料、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11276074A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000228953A (ja) * | 1999-02-10 | 2000-08-22 | Asahi Soft Drinks Co Ltd | 粉末茶含有食品の褐変防止方法及び褐変が防止された透明容器入り抹茶飲料 |
JP2001061412A (ja) * | 2000-08-10 | 2001-03-13 | Asahi Soft Drinks Co Ltd | 粉末茶含有食品の褐変防止方法及び褐変が防止された透明容器入り抹茶飲料 |
WO2004110161A1 (ja) * | 2003-06-16 | 2004-12-23 | Suntory Limited | 超微粉砕茶葉分散液およびそれを配合した飲食品 |
WO2009116538A1 (ja) | 2008-03-17 | 2009-09-24 | サントリーホールディングス株式会社 | 呈味改善剤及びこれを含む茶飲料 |
JP5534272B1 (ja) * | 2013-04-26 | 2014-06-25 | 株式会社 伊藤園 | 容器詰緑茶飲料及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP8631298A patent/JPH11276074A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000228953A (ja) * | 1999-02-10 | 2000-08-22 | Asahi Soft Drinks Co Ltd | 粉末茶含有食品の褐変防止方法及び褐変が防止された透明容器入り抹茶飲料 |
JP2001061412A (ja) * | 2000-08-10 | 2001-03-13 | Asahi Soft Drinks Co Ltd | 粉末茶含有食品の褐変防止方法及び褐変が防止された透明容器入り抹茶飲料 |
TWI409034B (zh) * | 2003-06-16 | 2013-09-21 | Suntory Beverage & Food Ltd | 超微粉碎茶葉分散液及調配該分散液之飲食品 |
JPWO2004110161A1 (ja) * | 2003-06-16 | 2006-07-27 | サントリー株式会社 | 超微粉砕茶葉分散液およびそれを配合した飲食品 |
JP2011072321A (ja) * | 2003-06-16 | 2011-04-14 | Suntory Holdings Ltd | 超微粉砕茶葉分散液およびそれを配合した飲食品 |
WO2004110161A1 (ja) * | 2003-06-16 | 2004-12-23 | Suntory Limited | 超微粉砕茶葉分散液およびそれを配合した飲食品 |
JP5378637B2 (ja) * | 2003-06-16 | 2013-12-25 | サントリー食品インターナショナル株式会社 | 超微粉砕茶葉分散液およびそれを配合した飲食品 |
WO2009116538A1 (ja) | 2008-03-17 | 2009-09-24 | サントリーホールディングス株式会社 | 呈味改善剤及びこれを含む茶飲料 |
US8840949B2 (en) | 2008-03-17 | 2014-09-23 | Suntory Beverage & Food Limited | Taste-improving agents and tea drinks containing thereof |
US8846127B2 (en) | 2008-03-17 | 2014-09-30 | Suntory Beverage & Food Limited | Taste-improving agents and tea drinks containing thereof |
JP5534272B1 (ja) * | 2013-04-26 | 2014-06-25 | 株式会社 伊藤園 | 容器詰緑茶飲料及びその製造方法 |
WO2014174707A1 (ja) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | 株式会社伊藤園 | 容器詰緑茶飲料及びその製造方法 |
JP2014212760A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 株式会社 伊藤園 | 容器詰緑茶飲料及びその製造方法 |
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