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JPH11258405A - 反射防止フィルム - Google Patents

反射防止フィルム

Info

Publication number
JPH11258405A
JPH11258405A JP10061805A JP6180598A JPH11258405A JP H11258405 A JPH11258405 A JP H11258405A JP 10061805 A JP10061805 A JP 10061805A JP 6180598 A JP6180598 A JP 6180598A JP H11258405 A JPH11258405 A JP H11258405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
refractive index
antireflection
antireflection film
film according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10061805A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Harada
隆宏 原田
Noritoshi Tomikawa
典俊 富川
Koichi Ohata
浩一 大畑
Kazutoshi Kiyokawa
和利 清川
Haruo Uyama
晴夫 宇山
Yutaka Kobayashi
裕 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP10061805A priority Critical patent/JPH11258405A/ja
Publication of JPH11258405A publication Critical patent/JPH11258405A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Filters (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 擦過により表面に傷がつきにくく、反射防止
層の剥離も生じない反射防止フィルムを得る。また、反
射防止フィルムが電磁波シールド機能を有する場合に
は、その電磁波シールド効果が長期にわたって維持され
るようにする。 【解決手段】 フィルム基材1上の少なくとも片面に反
射防止層2を有する反射防止フィルム10Aにおいて、
該反射防止層2の最上層の上に、撥水性及び/又は撥油
性を有する防汚層3を形成し、かつその防汚層3の表面
の動摩擦係数を0.3以下とする。あるいは、反射防止
層2の最上層を、撥水性及び/又は撥油性を有し、表面
の動摩擦係数が0.3以下の低屈折率層2b3とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイの表
示画面等の表面に適用される反射防止フィルムに関す
る。より詳しくは、反射防止層の表面に傷がつきにく
く、また反射防止層の剥離が防止された反射防止フィル
ムに関し、更にはかかる反射防止フィルムであって電磁
波シールド機能を有する反射防止フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディスプレイの多くは、室内
外を問わず外光等が入射するような環境下で使用され
る。ディスプレイに入射した外光は、ディスプレイ表面
等において正反射され、その反射像がディスプレイ本来
の表示光と混合して表示品質を低下させ、表示画像を見
にくくする。
【0003】特に、最近のオフィスのOA化に伴い、コ
ンピューターを使用する頻度が増し、CRTやLCD
(液晶ディスプレイ)と相対している時間が長くなって
いる。そのため外光の反射像等による表示品質の低下
は、目の疲労等の健康障害を引き起こす要因とも考えら
れ、不要な外光反射を低減させることが要求されてい
る。
【0004】更に、近年ではアウトドアライフの普及に
伴い、CRTやLCD等のディスプレイを室外で使用す
る機会が益々増える傾向にあり、表示品質をより向上さ
せて表示画像を明確に認識できるようにするという要求
も出てきている。
【0005】これらの要求を満たすための一例として、
可視光の広範囲にわたり反射防止効果を有する反射防止
フィルムをディスプレイの表面等に貼り合わせることが
知られている。このような反射防止フィルムとしては、
透明プラスティックからなるフィルム基材の表面に、ハ
ードコート層を介して金属酸化物等からなる高屈折率層
と低屈折率層との積層構造を有する反射防止層を形成し
たもの、あるいは反射防止層として、珪素酸化物や有機
フッ素化合物等の低屈折率層を単層で形成したものが使
用されている。
【0006】これとは別に、透明プラスティックからな
るフィルム基材の表面に透明な微粒子を含むコーティン
グ層を形成し、凸凹状の表面で外光を乱反射させること
により、上述の反射防止フィルムと同様の効果を得られ
ることが知られている。
【0007】一方、近年、ディスプレイの表面に貼り付
けるフィルムに電磁波シールド機能を求める傾向があ
る。電磁波シールド機能を有するフィルムをディスプレ
イの前面に貼り付けることにより、静電気の帯電を無く
すとともに、埃などの付着を防止し表示画像を見やすく
することができる。更に最近では、携帯電話を代表とす
る移動体通信網が拡大を続ける中、放出される電磁波の
ディスプレイに及ぼす影響が問題視されている。例え
ば、CRT、LCD、PDP(プラズマディスプレイパ
ネル)などにおいては、ディスプレイ自身が放出する電
磁波以外の外部からの電磁波は、ディスプレイに対して
ノイズとなる。そこで、反射防止フィルムに電磁波シー
ルド機能をもたせることが要求されている。
【0008】反射防止フィルムに電磁波シールド機能を
付与する場合、薄い金属又は透明導電性セラミックスを
用いて反射防止フィルムに導電性層を形成し、その導電
性層を接地することが最も一般的である。この場合、導
電性層は、反射防止フィルムの反射防止層に作り込む
か、あるいは、反射防止層が形成されているフィルム基
材の反射面に単独で形成されたものとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
反射防止フィルムは、擦過により反射防止層の表面に傷
がつきやすい。そのため反射防止フィルムをディスプレ
イの表面に貼り付けても、反射防止層の表面に形成され
た傷のために表示画像が認識しにくくなったり、外観が
著しく劣化したり、さらには、傷をきっかけとして反射
防止層が剥離するなどの問題が生じている。また、電磁
波シールド機能を有する反射防止フィルムにおいては、
その電磁波シールド機能も劣化するなどの問題が生じて
いる。
【0010】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、その目的とするところは、反射防止層の
表面に擦過による傷がつきにくく、反射防止層の剥離の
ない反射防止フィルムを提供することにある。また、反
射防止フィルムが電磁波シールド機能を有する場合に
は、その電磁波シールド効果が長期にわたって維持され
る反射防止フィルムを提供することも目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するため、フィルム基材上の少なくとも片面に反
射防止層を有する反射防止フィルムにおいて、該反射防
止層の最上層の上に、撥水性及び/又は撥油性を有する
防汚層が形成されており、該防汚層の表面の動摩擦係数
が0.3以下、好ましくは0.2以下であることを特徴
とする反射防止フィルムを提供する。
【0012】また、フィルム基材上の少なくとも片面に
反射防止層を有する反射防止フィルムにおいて、該反射
防止層の最上層が、撥水性及び/又は撥油性を有する低
屈折率層からなり、該低屈折率層の表面の動摩擦係数が
0.3以下、好ましくは0.2以下であることを特徴と
する反射防止フィルムを提供する。
【0013】さらに上述の反射防止フィルムにおいて、
反射防止層が、導電性層を含む態様を提供する。
【0014】また、本発明は、上述の反射防止フィルム
を表面に有する光学機能性フィルムや、上述の反射防止
フィルムを表面に有するディスプレイからなる表示装置
を提供する。
【0015】本発明の反射防止フィルムによれば、フィ
ルム基材と反射防止層からなる反射防止フィルムの該反
射防止層の最上層の上に撥水性及び/又は撥油性を有す
る防汚層を有するか、又は反射防止層の最上層の低屈折
率層自体が撥水性及び/又は撥油性を有するので反射防
止フィルム表面の防汚性が向上したものとなる。更に、
この撥水性及び/又は撥油性を有する層は、動摩擦係数
が0.3以下、好ましくは0.2以下であるため滑り性
がよく、耐擦傷性の向上した表面となる。
【0016】特に、本発明の反射防止フィルムにおい
て、その反射防止層が導電性層を含む態様によれば、防
汚性が高く、かつ、電磁波シールド機能も兼ね備えたも
のとなる。
【0017】更に、本発明の反射防止フィルムを他の偏
向フィルムなどの光学機能性フィルムや表示装置のディ
スプレイに貼り合わせることにより、その光学機能性フ
ィルムやディスプレイにも同様に防汚性を付与すること
ができる。したがって、かかるディスプレイを有する表
示装置は、そのディスプレイに擦過による傷が付きにく
く、長時間にわたって表示画像が認識しやすく、電磁波
シールド効果を有するものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の態様例を図面に基
づいて詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一
又は同等の構成要素を表している。
【0019】図1は、フィルム基材1の片面に、反射防
止層2及び防汚層3が形成されている反射防止フィルム
10Aであって、その反射防止層2が、高屈折率層2a
と低屈折率層2bとを交互に積層した合計4層の積層構
造を有し、また、フィルム基材1と反射防止層2との間
にハードコート層4が形成されているものの層構成図で
ある。
【0020】この反射防止フィルム10Aにおいて、フ
ィルム基材1としては、平滑で透明性のあるプラスティ
ックフィルムを用いることができる。例えば、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリエチレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポ
リオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、トリアセチルセルロース等が使用で
き、目的、用途によって適宜選択される。フィルム基材
1の厚さは、それを構成するプラスティックフィルムの
種類、目的、用途により選択、設定されるが、通常、7
0〜200μmの厚さが好ましい。
【0021】反射防止層2は光の干渉性を利用したもの
で、一般に目的の反射防止特性を得るために所定の光学
膜厚nd(屈折率n×形状膜厚d)の層から構成される
が、図1の反射防止フィルム10Aの反射防止層2は、
高屈折率層2aと低屈折率層2bとを交互に、かつ最上
層に低屈折率層2bが位置するように合計4層を積層し
たものからなっている。
【0022】このように反射防止層2を高屈折率層2a
と低屈折率層2bを交互に積層したものから形成する場
合、図1には積層数4のものを示したが、本発明におい
て積層数はこれに限定されない。通常は、コスト及び反
射防止効果の面から2〜6層とすることが好ましい。
【0023】ここで、高屈折率層2aは、実用的な反射
防止効果を得る点から、屈折率nH=1.8以上とする
ことが好ましく、1.95以上とすることがより好まし
い。また、低屈折率層2bは、屈折率nL=1.6以下
とすることが好ましく、1.5以下とすることがより好
ましい。
【0024】また、このような高屈折率層2aの形成材
料としては、実用的には、酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム、酸化タンタル、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ハ
フニウム、酸化セリウム、酸化錫、酸化ニオブ、酸化イ
ットリウム、酸化イッテリビウム、インジウム・錫酸化
物等の金属酸化物のいずれか、或いはこれらを主材料と
する混合物を用いることができる。
【0025】高屈折率層2aの形成方法としては、真空
蒸着法、反応性蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマ
CVD法等の真空成膜プロセスによることができるが、
いかなる成膜方法であっても構わない。
【0026】一方、低屈折率層2bの形成材料として
は、酸化珪素、弗化マグネシウム、弗化カルシウム、弗
化バリウム等の無機化合物を使用することができる。ま
た、有機珪素系樹脂、多官能基を含むアクリル系、ウレ
タン系、ポリエステル系、メラミン系等の有機樹脂も使
用できる。
【0027】低屈折率層2bの形成方法としては、無機
化合物層を形成する場合、高屈折率層2aと同様に真空
成膜プロセスによることができる。また、有機樹脂層を
形成する場合にはグラビアコートやスクリーンコート等
のウェットコートと、熱乾燥法、熱硬化法、紫外線照射
硬化法、電子線照射硬化法等を組み合わせた成膜プロセ
スによることができ、各々の有機樹脂の塗布性や硬化性
等の特性に最適な方法が適宜選択される。この他のいか
なる成膜方法であっても構わない。また、紫外線硬化
法、電子線照射硬化法等による場合、真空中に有機樹脂
を加熱気化により、或いは超音波によりミスト化して導
入し、基材近傍で照射することにより低屈折率層2bを
形成することも可能である。
【0028】防汚層3は、撥水性及び/又は撥油性を有
し、かつその表面の動摩擦係数が0.3以下であるとい
う点で本発明に特徴的なものとなっている。反射防止層
2は、表面の反射率が低いために汚れや傷が目立ちやす
いが、撥水性及び/又は撥油性を有する防汚層3を設け
ることにより反射防止層2の表面を保護し、かつ防汚性
を付与すること、より具体的には、撥水性の防汚層3を
設けることにより、水をはじき、汚れを付きにくくする
ことが可能となり、撥油性の防汚層3を設けることによ
り、容易に油性インクや指紋等の汚れを拭き取ることが
可能となる。
【0029】防汚層3の形成材料としては、当該防汚層
3に付与する撥水性あるいは撥油性の程度等に応じて種
々の有機化合物を使用することができるが、特に、高い
撥水性と撥油性とを示す好ましい形成材料として、フッ
素含有有機化合物をあげることができる。このうち、撥
水性を示すものとしては、例えば、フルオロカーボンや
パーフルオロシラン、またはこれらの高分子化合物等を
あげることができる。また、指紋拭き取り性等の向上の
ためには、メチル基等の撥油性基を有する高分子化合物
が好適である。
【0030】防汚層3の形成方法としては、その形成材
料に応じて真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、プラズマCVD法、プラズマ重合法等の
真空成膜プロセスや、マイクログラビア法、スクリーン
コート法、ディップコート法等のウェットプロセスの各
種コーティング法を用いることができる。
【0031】防汚層3の表面の動摩擦係数を0.3以
下、好ましくは0.2以下とする方法としては、均一な
ムラの無い表面となるように層形成すればよい。なお、
上述の形成材料を使用し、上述の形成方法で防汚層3を
形成する場合、上述の形成材料は本来的に表面エネルギ
ーが低く、動摩擦係数の低い表面を得やすいので、通
常、格別表面処理を施すことなく動摩擦係数を0.3以
下にすることができる。
【0032】防汚層3の厚さは反射防止層2の機能を損
なわない厚さに設定することが必要であり、通常、形状
膜厚を50nm以下、更には10nm以下にすることが
好ましい。
【0033】フィルム基材1と反射防止層2の間に形成
したハードコート層4は、反射防止層2に鉛筆等の荷重
によって引っ掻き傷が生じることを防止し、またフィル
ム屈曲によりクラックが発生することを抑制するなど、
反射防止フィルム10Aの機械的強度を改善するため、
本発明において必要に応じて設けられる。
【0034】ハードコート層4の形成材料としては、透
明性と適度な硬度と機械的強度とがあれば、特に限定さ
れるものではない。例えば、電子線や紫外線の照射によ
り硬化する樹脂や熱硬化性の樹脂等を使用でき、特に紫
外線照射硬化型のアクリル系樹脂や有機珪素系樹脂、熱
硬化型のポリシロキサン樹脂が好適である。これらの樹
脂としては、フィルム基材1と屈折率が同等もしくは近
似していることがより好ましい。
【0035】ハードコート層4の膜厚は、形成樹脂等に
もよるが、通常3μm以上あれば十分な強度となる。透
明性、塗工精度、取扱い性の点からは5〜7μmとする
ことが好ましい。
【0036】また、ハードコート層4には平均粒子径
0.01〜3μmの透明な無機あるいは有機の超微粒子
を混合分散させてもよく、この超微粒子として表面に凹
凸形状を有するものを使用してもよい。このような超微
粒子を使用することにより、一般にアンチグレアと呼ば
れる光拡散性の処理を施すことができる。これらの超微
粒子の形成材料としては、透明であれば特に限定はない
が、低屈折率材料が好ましく、特に、無機の酸化珪素や
弗化マグネシウム等が安定性、耐熱性等の点から好まし
い。また、ハードコート層4の形成方法としては、均一
に塗工される限り、任意の塗布方法によることができ
る。
【0037】図2は、本発明の他の態様の反射防止フィ
ルム10Bの層構成図である。この反射防止フィルム1
0Bは、上述の図1の反射防止フィルム10Aと同様
に、フィルム基材1の片面に、ハードコート層4、高屈
折率層2aと低屈折率層2bとが交互に積層した反射防
止層2、及び防汚層3を有するものであるが、反射防止
層2を構成する高屈折率層2aのうち上層の一層が導電
性層Xとなっているものである。
【0038】このように反射防止層2中に導電性層Xを
設けることにより反射防止フィルム10Bに電磁波シー
ルド機能を付与することが可能となる。この導電性層X
は、反射防止層2を構成する高屈折率層2aでもあるこ
とから、この導電性層Xの形成材料としては、高屈折率
でかつ導電性を示す物質を使用する。例えば、酸化亜
鉛、酸化インジウム、酸化錫の単体、あるいはこれらの
混合物等を使用することができる。また、この導電性層
Xには、アルミニウム、亜鉛、インジウム、錫等の金属
をドーパントとして混入させもよい。これにより、抵抗
値の調整や低抵抗化が可能となり、電磁波シールド機能
に幅を持たせることが可能となる。
【0039】図2には、高屈折率層2aと低屈折率層2
bとが交互に合計4層積層した反射防止層2のうち、上
方の高屈折率層2aの一層だけを導電性層Xとした例を
示したが、本発明において、反射防止フィルムに導電性
層を形成する態様はこれに限られない。例えば、図2の
反射防止フィルム10Bにおいて、上方の高屈折率層2
aに代えて下方の高屈折率層2aを導電性層としてもよ
く、また2つの高屈折率層2aの双方とも導電性層とし
てもよい。この他、反射防止性を損なわない限り、任意
の層構成の反射防止層の任意の位置に導電性層を設ける
ことができる。
【0040】図3は、本発明の他の態様の反射防止フィ
ルム10Cの層構成図である。この反射防止フィルム1
0Cは、フィルム基材1の片面に、ハードコート層4、
反射防止層2及び防汚層3が形成されている点では上述
の図1の反射防止フィルム10Aと同様であるが、反射
防止層2が、基材フィルム1側から、中間屈折率層2
c、高屈折率層2a及び低屈折率層2bが順次積層した
層構成となっている点が異なっている。このように反射
防止層2を中間屈折率層2c、高屈折率層2a及び低屈
折率層2bの3層から構成する場合、高屈折率層2a及
び低屈折率層2bは、それぞれ前述の図1の高屈折率層
2a及び低屈折率層2bと同様に形成することができ、
中間屈折率層2cは、高屈折率層2aと低屈折率層2b
の中間の屈折率を有するように適宜形成材料を選択して
形成する。好ましくは、高屈折率層2aの屈折率を1.
8よりも大きくし、中間屈折率層2cの屈折率を1.6
以上1.8以下とし、低屈折率層2bの屈折率を1.6
よりも小さくする。
【0041】図4も本発明の他の反射防止フィルム10
Dの層構成図である。この反射防止フィルム10Dも、
フィルム基材1の片面に、ハードコート層4、反射防止
層2及び防汚層3が形成されている点では上述の図1の
反射防止フィルム10Aと同様であるが、反射防止層2
が、低屈折率層2bの単層から構成されている点が異な
っている。
【0042】このように反射防止層2を低屈折率層2b
の単層から構成する場合、その光学膜厚ndが、可視光
の波長λの4分の1となるとき、即ち、 nd=1/4λ0(式中、λ0=反射防止の中心波長) の反射防止条件がなりたつとき、λ0の波長で反射率が
最も低くなる。そこでこの条件が成り立つようにするた
め、反射防止フィルム10Dにおいては、低屈折率層2
bの屈折率nLがフィルム基材1の屈折率よりも小さく
なるようにし、好ましくは、ハードコート層4の屈折率
よりも小さくなるようにする。
【0043】以上のように、本発明においては、反射防
止フィルムの反射防止層2の最上層の上に、本発明に特
徴的な防汚層3が形成されている限り、反射防止層2自
体の層構成には、特に限定はない。
【0044】図5は、更に異なる本発明の反射防止フィ
ルム10Eの層構成図である。この反射防止フィルム1
0Eは、フィルム基材1の片面にハードコート層4を有
し、その上に高屈折率層2aと低屈折率層2bとを交互
に積層した合計4層の積層構造からなる反射防止層2を
有する点では図1の反射防止フィルム10Aと同様であ
るが、反射防止層2の最上層の上に防汚層3を有してお
らず、反射防止層2の最上層の低屈折率層2b3自体に
防汚層3の機能を持たせている点が異なっている。即
ち、この反射防止層2の最上層の低屈折率層2b3は、
撥水性及び/又は撥油性を有する低屈折率材料からな
り、その表面の動摩擦係数が0.3以下、より好ましく
は0.2以下に形成されている。このように低屈折率層
2b3を撥水性及び/又は撥油性に形成し、かつその表
面の動摩擦係数を0.3以下、より好ましくは0.2以
下に形成するためには、その形成材料として、パーフル
オロエチレン等のフッ素含有有機化合物等を使用するこ
とができる。また、その表面の動摩擦係数を0.3以
下、好ましくは0.2以下に形成する方法としては、上
述のフッ素含有有機化合物は、本来的に表面エネルギー
が低く、動摩擦係数の低い表面を得やすいので、均一に
ムラの無い表面となるようように形成すればよい。
【0045】図5には、反射防止層2が高屈折率層2a
と低屈折率層2bとを交互に積層した層構成を有し、そ
の最上層の低屈折率層2bに防汚層の機能を持たせたも
のを示したが、本発明はこれに限られず、反射防止層2
の最上層が、撥水性及び/又は撥油性を有する低屈折率
材料からなり、その表面の動摩擦係数が0.3以下とな
っている限り、種々の層構成のものを広く包含する。例
えば、図2に示したように、反射防止層2が導電性層X
を含む場合に、防汚層3を形成することなく、反射防止
層2の最上層の低屈折率層2bに上述の防汚層の機能を
もたせてもよく、また、図3に示したように、反射防止
層2が、基材フィルム1側から、中間屈折率層2c、高
屈折率層2a及び低屈折率層2bが順次積層した層構成
を有する場合にも、防汚層3を形成することなく、反射
防止層2の最上層の低屈折率層2bに上述の防汚層の機
能をもたせてもよい。さらに、図4に示したように、反
射防止層2が低屈折率層2bの単層からなる場合にも適
用することができる。
【0046】以上、説明した本発明の反射防止フィルム
は、他のプラスティックフィルムや偏向フィルムなどの
光学機能性フィルム等と、ラミネート等で貼り合わせる
ことにより反射防止機能を有する光学機能性フィルムと
なる。
【0047】この反射防止フィルムあるいは光学機能性
フィルムを粘着剤、接着剤等を用いて液晶、プラズマデ
ィスプレイ、CRTを含む種々の表示装置のディスプレ
イ前面のガラス板、プラスティック板、偏向板等と貼り
合わせることにより、そのディスプレイに反射防止機能
を付与すると共に防汚性を付与することができる。した
がって、擦過によって傷が付きにくく、画像認識のしや
すい表示装置を得ることができる。よって、本発明は、
かかる光学機能性フィルムや、反射防止フィルムあるい
は光学機能性フィルムをディスプレイに設けた表示装置
も包含する。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0049】実施例1 図1の層構成の反射防止フィルム10Aを次のように作
製した。まず、フィルム基材1として透明なPETフィ
ルム(100μm厚)を使用し、この上にハードコート
層4として多官能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法に
より形成した。そしてこの上に、高屈折率層2aにイン
ジウム・錫酸化物(ITO)、低屈折率層2bに酸化珪
素を使用し、高屈折率層2aと低屈折率層2bとが交互
に合計4層積層した反射防止層2をプラズマアシスト蒸
着法により形成し、更にフッ素含有有機化合物として分
子数600のパーフルオロシランと分子量2000のフ
ルオロシランからなる防汚層3を塗布形成した。各層の
屈折率n、形状膜厚d、及び光学膜厚ndは次の表1の
通りとした。
【0050】
【表1】 フィルム基材(PETフィルム) n=1.63 ハードコート層 n=1.55、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(ITO) nH=2.05、 nd=60nm 2層目(SiO2) nL=1.46、 nd=40nm 3層目(ITO) nH=2.05、 nd=110nm 4層目(SiO2) nL=1.46、 nd=140nm 防汚層(フッ素含有有機化合物) d=約7nm
【0051】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0052】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性を図6に示す。
【0053】また、この反射防止フィルム10Aの防汚
層3の表面の動摩擦係数μKを、図7に示す摩擦摩耗解
析装置にて、荷重Wを200g、移動速度Vを2mm/
Sとして測定した。測定結果から動摩擦係数μKは0.1
1であった。
【0054】更にスチールウール(ボンスターNo.0
000、日本スチールウール株式会社製)より250g
/cm2の荷重で耐擦傷性試験を行った。その結果、傷
は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有することがわかっ
た。
【0055】実施例2 フィルム基材1として透明なPETフィルム(100μ
m厚)を使用し、この上にハードコート層4として多官
能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法により形成した。
そしてプラズマアシスト蒸着法により、ハードコート層
4上の1層目に導電性を有する高屈折率層2a,Xとし
てインジウム・錫酸化物(ITO)層を形成し、2層目
に酸化珪素からなる低屈折率層2bを形成し、3層目に
酸化ジルコニウムからなる高屈折率層2aを形成し、4
層目に酸化珪素からなる低屈折率層2bを形成した。更
にフッ素含有有機化合物として分子量600のパーフル
オロシランと分子量5000のフルオロシランによる防
汚層3を塗布形成した。各層の屈折率n、形状膜厚d、
及び光学膜厚ndは、次の表2の通りとした。
【0056】
【表2】 フィルム基材(PETフィルム) n=1.63 ハードコート層 n=1.55、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(ITO) nH=2.05、 nd=60nm 2層目(SiO2) nL=1.46、 nd=40nm 3層目(ZrO2) nH=2.05、 nd=110nm 4層目(SiO2) nL=1.46、 nd=140nm 防汚層(フッ素含有有機化合物) d=約7nm
【0057】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0058】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、実施例1の図6と同様であった。
【0059】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.08であった。
【0060】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0061】実施例3 フィルム基材1として透明なトリアセチルセルロースフ
ィルム(TACフィルム)(80μm厚)を使用し、こ
の上にハードコート層4として多官能性アクリル樹脂を
紫外線照射硬化法により形成した。そして、このハード
コート層4上の1層目及び3層目に高屈折率層2aとし
てインジウム・錫酸化物層をスパッタリング法により形
成し、2層目及び4層目に低屈折率層2bとして酸化珪
素層をプラズマアシスト蒸着法により形成した。更に、
フッ素含有有機化合物として分子量600のパーフルオ
ロシランと分子量5000のフルオロシランによる防汚
層3を塗布形成した。各層の屈折率n、形状膜厚d、及
び光学膜厚ndは、次の表3の通りとした。
【0062】
【表3】 フィルム基材(TACフィルム) n=1.49 ハードコート層 n=1.51、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(ITO) nH=2.05、 nd=58nm 2層目(SiO2) nL=1.46、 nd=38nm 3層目(ITO) nH=2.05、 nd=125nm 4層目(SiO2) nL=1.46、 nd=140nm 防汚層(フッ素含有有機化合物) d=約8nm
【0063】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0064】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、図8の特性を示した。
【0065】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.08であった。
【0066】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0067】実施例4 図3の層構成の反射防止フィルム10Cを次のように作
製した。まず、フィルム基材1として透明なTACフィ
ルム(80μm厚)を使用し、この上にハードコート層
4として単官能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法によ
り形成した。そしてこのハードコート層4上の1層目の
中間屈折率層2cとして酸化アルミニウム層、2層目の
高屈折率層2aとしてインジウム・錫酸化物層、3層目
の低屈折率層2bとして酸化珪素層をプラズマアシスト
蒸着法により形成した。更に、フッ素含有有機化合物と
して分子量600のパーフルオロシランと分子量500
0のフルオロシランによる防汚層3を塗布形成した。各
層の屈折率n、形状膜厚d、及び光学膜厚ndは、次の
表4の通りとした。
【0068】
【表4】 フィルム基材(TACフィルム) n=1.49 ハードコート層 n=1.51、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(Al23) nM=1.65、 nd=110nm 2層目(ITO) nH=2.05、 nd=125nm 3層目(SiO2) nL=1.46、 nd=140nm 防汚層(フッ素含有有機化合物) d=約8nm
【0069】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0070】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、図9の特性を示した。
【0071】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.08であった。
【0072】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0073】実施例5 図4の層構成の反射防止フィルム10Dを次のように作
製した。まず、フィルム基材1として透明なPETフィ
ルム(100μm厚)を使用し、この上にハードコート
層4として単官能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法に
より形成した。そしてこのハードコート層4上に低屈折
率層2bとして酸化珪素層をプラズマアシスト蒸着法に
より形成した。更に、フッ素含有有機化合物として分子
量600のパーフルオロシランによる防汚層3を塗布形
成した。各層の屈折率n、形状膜厚d、及び光学膜厚n
dは、次の表5の通りとした。
【0074】
【表5】 フィルム基材(PETフィルム) n=1.63 ハードコート層 n=1.55、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(SiO2) nL=1.46、 nd=138nm 防汚層(フッ素含有有機化合物) d=約7nm
【0075】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0076】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、図10の特性を示した。
【0077】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.15であった。
【0078】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0079】実施例6 フィルム基材1として透明なPETフィルム(100μ
m厚)を使用し、この上にハードコート層4として多官
能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法により形成した。
そして、このハードコート層4上の1層目及び3層目に
高屈折率層2aとして酸化チタン層を、また2層目及び
4層目に低屈折率層2bとして酸化珪素層をプラズマア
シスト蒸着法により形成した。更に、フッ素含有有機化
合物として分子量600のパーフルオロシランと分子量
2000のフルオロシランによる防汚層3を塗布形成し
た。各層の屈折率n、形状膜厚d、及び光学膜厚nd
は、次の表6の通りとした。
【0080】
【表6】 フィルム基材(PETフィルム) n=1.63 ハードコート層 n=1.55、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(TiO2) nH=2.30、 nd=60nm 2層目(SiO2) nL=1.46、 nd=40nm 3層目(TiO2) nH=2.30、 nd=110nm 4層目(SiO2) nL=1.46、 nd=140nm 防汚層(フッ素含有有機化合物) d=約7nm
【0081】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0082】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、図11の特性を示した。
【0083】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.12であった。
【0084】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0085】実施例7 フィルム基材1として透明なTACフィルム(80μm
厚)を使用し、この上にハードコート層4として多官能
性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法により形成した。そ
して、このハードコート層4上の1層目及び3層目に高
屈折率層2aとして酸化チタン層を、また2層目及び4
層目に低屈折率層2bとして酸化珪素層をプラズマアシ
スト蒸着法により形成した。更に、フッ素含有有機化合
物として分子量600のパーフルオロシランと分子量5
000のフルオロシランによる防汚層3を塗布形成し
た。各層の屈折率n、形状膜厚d、及び光学膜厚nd
は、次の表7の通りとした。
【0086】
【表7】 フィルム基材(TACフィルム) n=1.49 ハードコート層 n=1.51、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(TiO2) nH=2.30、 nd=60nm 2層目(SiO2) nL=1.46、 nd=40nm 3層目(TiO2) nH=2.30、 nd=110nm 4層目(SiO2) nL=1.46、 nd=145nm 防汚層(フッ素含有有機化合物) d=約7nm
【0087】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0088】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、図12の特性を示した。
【0089】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.08であった。
【0090】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0091】実施例8 防汚層の厚みを約8nmとする以外は実施例7を繰り返
し、反射防止フィルムを作製した。
【0092】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、実施例7の図12の特性と同様であ
った。
【0093】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.08であった。
【0094】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0095】実施例9 図5の層構成の反射防止フィルム10Eを次のように作
製した。まず、フィルム基材1として透明なTACフィ
ルム(80μm厚)を使用し、この上にハードコート層
4として単官能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法によ
り形成した。そして、このハードコート層4上の1層目
及び3層目に高屈折率層2aとして酸化チタン層を、ま
た2層目に低屈折率層2bとして酸化珪素層をプラズマ
アシスト蒸着法により形成し、更に、最上層の4層目に
防汚機能を有する低屈折率層2b3としてテトラフルオ
ロエチレン系樹脂をスパッタリング法により形成した。
なお、この4層目の低屈折率層2b3は防汚層として機
能するため、これと別個に防汚層を形成することはしな
かった。各層の屈折率n、形状膜厚d、及び光学膜厚n
dは、次の表8の通りとした。
【0096】
【表8】 フィルム基材(TACフィルム) n=1.49 ハードコート層 n=1.50、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(TiO2) nH=2.30、 nd=75nm 2層目(SiO2) nL=1.46、 nd=38nm 3層目(TiO2) nH=2.30、 nd=100nm 4層目(テトラフルオロエチレン系樹脂) nL=1.38、 nd=145nm
【0097】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0098】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、図12と同様の特性を示した。
【0099】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.15であった。
【0100】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0101】実施例10 図3の層構成の反射防止フィルム10Cを次のように作
製した。まず、フィルム基材1として透明なTACフィ
ルム(80μm厚)を使用し、この上にハードコート層
4として単官能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法によ
り形成した。そしてこのハードコート層4上の1層目の
中間屈折率層2cとして酸化アルミニウム層、2層目の
高屈折率層2aとして酸化ジルコニウム層、3層目の低
屈折率層2bとして酸化珪素層をプラズマアシスト蒸着
法により形成した。更に、フッ素含有有機化合物として
分子量600のパーフルオロシランと分子量5000の
フルオロシランによる防汚層3を塗布形成した。各層の
屈折率n、形状膜厚d、及び光学膜厚ndは、次の表9
の通りとした。
【0102】
【表9】 フィルム基材(TACフィルム) n=1.49 ハードコート層 n=1.51、 d=約5μm 反射防止層: 1層目(Al23) nM=1.65、 nd=125nm 2層目(ZrO3) nH=2.05、 nd=255nm 3層目(SiO2) nL=1.46、 nd=135nm 防汚層(フッ素含有有機化合物) d=約8nm
【0103】この場合、各層の光学膜厚は、光学式の膜
厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜
を止め所定の光学膜厚を得た。
【0104】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、図13の特性を示した。
【0105】この反射防止フィルムの防汚層3の表面の
動摩擦係数μKを、実施例1と同様に測定したところ、
動摩擦係数μKは0.08であった。
【0106】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、傷は殆ど認められず良好な耐擦傷性を有するこ
とがわかった。
【0107】比較例1 防汚層3を形成しない以外は実施例2を繰り返し、比較
例の反射防止フィルムを作製した。
【0108】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、実施例2の図6と同様の特性を示し
た。
【0109】この反射防止フィルムの表面の動摩擦係数
μKを、実施例1と同様に測定したところ、動摩擦係数
μKは0.42であった。
【0110】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、明らかにわかる傷が数本あり、細かい傷も認め
られ、耐擦傷性が劣ることがわかった。
【0111】比較例2 防汚層3を形成しない以外は実施例3を繰り返し、比較
例の反射防止フィルムを作製した。
【0112】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、実施例3の図8と同様の特性を示し
た。
【0113】この反射防止フィルムの表面の動摩擦係数
μKを、実施例1と同様に測定したところ、動摩擦係数
μKは0.44であった。
【0114】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、明らかにわかる傷が数本あり、細かい傷も認め
られ、耐擦傷性が劣ることがわかった。
【0115】比較例3 防汚層3を形成しない以外は実施例5を繰り返し、比較
例の反射防止フィルムを作製した。
【0116】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、実施例5の図10と同様の特性を示
した。
【0117】この反射防止フィルムの表面の動摩擦係数
μKを、実施例1と同様に測定したところ、動摩擦係数
μKは0.40であった。
【0118】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、明らかにわかる傷が数本あり、細かい傷も認め
られ、耐擦傷性が劣ることがわかった。
【0119】比較例4 防汚層3を形成しない以外は実施例6を繰り返し、比較
例の反射防止フィルムを作製した。
【0120】得られた反射防止層2の絶対反射測定によ
る分光反射特性は、実施例6の図11と同様の特性を示
した。
【0121】この反射防止フィルムの表面の動摩擦係数
μKを、実施例1と同様に測定したところ、動摩擦係数
μKは0.37であった。
【0122】更に耐擦傷性試験を実施例1と同様に行っ
た結果、明らかにわかる傷が数本あり、細かい傷も認め
られ、耐擦傷性が劣ることがわかった。
【0123】
【発明の効果】本発明の反射防止フィルムは、フィルム
基材上の少なくとも片面に形成した反射防止層の上に、
撥水性及び/又は撥油性を有し、かつ表面の動摩擦係数
が0.3以下、好ましくは0.2以下の防汚層が設けら
れているか、あるいは反射防止層の最上層として、その
ような撥水性及び/又は撥油性と動摩擦係数値とを有す
る低屈折率層が設けられているので、反射防止フィルム
の防汚性や耐擦傷性が向上する。したがって、本発明の
反射防止フィルムは、表面の汚れによる反射特性のムラ
や擦過による表面の傷が非常に少なく、反射防止層の剥
離が防止されたものとなる。
【0124】特に、本発明の反射防止フィルムにおい
て、反射防止層に導電性層を設けた態様によれば、上述
のような防汚性及び耐擦傷性の他に電磁波シールド機能
も備えたものとなる。また、基材フィルムと反射防止層
との間にハードコート層を形成した態様によれば、機械
的強度が向上し、より信頼性の高い反射防止フィルムと
なる。
【0125】さらに、本発明の反射防止フィルムを他の
プラスティックフィルムや偏向フィルム等と貼り合わせ
ることにより光学機能性フィルムを作製すると、得られ
る光学機能性フィルムにも上述した効果を付与できる。
また、これらの反射防止フィルムや光学機能性フィルム
を表示装置のディスプレイの前面板等に貼り合わせるこ
とにより、そのディスプレイに擦過による傷がつくこと
を抑え、表示品質を向上させ、表示画像をより明確に認
識できるようになる。また、長期にわたって当初の外観
や電磁波シールド効果を維持できる表示装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止フィルムの層構成図である。
【図2】本発明の反射防止フィルムの層構成図である。
【図3】本発明の反射防止フィルムの層構成図である。
【図4】本発明の反射防止フィルムの層構成図である。
【図5】本発明の反射防止フィルムの層構成図である。
【図6】実施例の反射防止フィルムの反射防止層の絶対
反射測定による分光反射特性図である。
【図7】摩擦摩耗解析装置の説明図である。
【図8】実施例の反射防止フィルムの反射防止層の絶対
反射測定による分光反射特性図である。
【図9】実施例の反射防止フィルムの反射防止層の絶対
反射測定による分光反射特性図である。
【図10】実施例の反射防止フィルムの反射防止層の絶
対反射測定による分光反射特性図である。
【図11】実施例の反射防止フィルムの反射防止層の絶
対反射測定による分光反射特性図である。
【図12】実施例の反射防止フィルムの反射防止層の絶
対反射測定による分光反射特性図である。
【図13】実施例の反射防止フィルムの反射防止層の絶
対反射測定による分光反射特性図である。
【符号の説明】
1 フィルム基材 2 反射防止層 2a 高屈折率層 2b 低屈折率層 2b3 防汚機能を有する低屈折率層 2c 中間屈折率層 3 防汚層 4 ハードコート層 X 導電性層 10A、10B、10C、10D、10E 反射防止
フィルム
フロントページの続き (72)発明者 清川 和利 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 宇山 晴夫 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 小林 裕 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム基材上の少なくとも片面に反射
    防止層を有する反射防止フィルムにおいて、該反射防止
    層の最上層の上に、撥水性及び/又は撥油性を有する防
    汚層が形成されており、該防汚層の表面の動摩擦係数が
    0.3以下であることを特徴とする反射防止フィルム。
  2. 【請求項2】 防汚層の表面の動摩擦係数が0.2以下
    である請求項1記載の反射防止フィルム。
  3. 【請求項3】 防汚層が、フッ素含有有機化合物からな
    る請求項1又は2記載の反射防止フィルム。
  4. 【請求項4】 反射防止層が、フィルム基材上に交互に
    積層された高屈折率層と低屈折率層からなる請求項1〜
    3のいずれかに記載の反射防止フィルム。
  5. 【請求項5】 フィルム基材上に交互に積層された高屈
    折率層と低屈折率層との合計の層数が2〜6である請求
    項4記載の反射防止フィルム。
  6. 【請求項6】 反射防止層が、フィルム基材上に積層さ
    れた中間屈折率層、高屈折率層及び低屈折率層からなる
    請求項1〜3のいずれかに記載の反射防止フィルム。
  7. 【請求項7】 反射防止層の最上層が低屈折率層である
    請求項4〜6のいずれかに記載の反射防止フィルム。
  8. 【請求項8】 フィルム基材上の少なくとも片面に反射
    防止層を有する反射防止フィルムにおいて、該反射防止
    層の最上層が、撥水性及び/又は撥油性を有する低屈折
    率層からなり、該低屈折率層の表面の動摩擦係数が0.
    3以下であることを特徴とする反射防止フィルム。
  9. 【請求項9】 反射防止層の最上層の低屈折率層の表面
    の動摩擦係数が0.2以下である請求項8記載の反射防
    止フィルム。
  10. 【請求項10】 反射防止層の最上層の低屈折率層が、
    フッ素含有有機化合物からなる請求項8又は9記載の反
    射防止フィルム。
  11. 【請求項11】 反射防止層が、フィルム基材上に交互
    に積層された高屈折率層と低屈折率層からなる請求項8
    〜10のいずれかに記載の反射防止フィルム。
  12. 【請求項12】 フィルム基材上に交互に積層された高
    屈折率層と低屈折率層との合計の層数が2〜6である請
    求項11記載の反射防止フィルム。
  13. 【請求項13】 反射防止層が、フィルム基材上に積層
    された中間屈折率層、高屈折率層及び低屈折率層からな
    る請求項8〜10のいずれかに記載の反射防止フィル
    ム。
  14. 【請求項14】 反射防止層が、導電性層を含む請求項
    1〜13のいずれかに記載の反射防止フィルム。
  15. 【請求項15】 反射防止層に含まれる導電性層が、酸
    化亜鉛、酸化インジウム、酸化錫又はこれらの2以上の
    混合物からなる請求項14記載の反射防止フィルム。
  16. 【請求項16】 反射防止層に含まれる導電性層に、金
    属ドーパントが混入している請求項14又は15記載の
    反射防止フィルム。
  17. 【請求項17】 金属ドーパントが、アルミニウム、亜
    鉛、インジウム又は錫からなる請求項16記載の反射防
    止フィルム。
  18. 【請求項18】 反射防止層の高屈折率層の屈折率が
    1.8以上である請求項4又は11記載の反射防止フィ
    ルム。
  19. 【請求項19】 反射防止層の低屈折率層の屈折率が
    1.6以下である請求項4又は11記載の反射防止フィ
    ルム。
  20. 【請求項20】 反射防止層の中間屈折率層の屈折率が
    1.6以上1.8以下である請求項6又は13記載の反
    射防止フィルム。
  21. 【請求項21】 フィルム基材と反射防止層との間にハ
    ードコート層が形成されている請求項1〜20のいずれ
    かに記載の反射防止フィルム。
  22. 【請求項22】 ハードコート層が紫外線硬化性である
    請求項21記載の反射防止フィルム。
  23. 【請求項23】 ハードコート層が電子線硬化性である
    請求項21記載の反射防止フィルム。
  24. 【請求項24】 ハードコート層が熱硬化性である請求
    項21記載の反射防止フィルム。
  25. 【請求項25】 ハードコート層が、平均粒子径0.0
    1〜3μmの透明微粒子を含有する請求項21記載の反
    射防止フィルム。
  26. 【請求項26】 請求項1〜25のいずれかに記載の反
    射防止フィルムを表面に有する光学機能性フィルム。
  27. 【請求項27】 請求項1〜25のいずれかに記載の反
    射防止フィルムを表面に有するディスプレイからなる表
    示装置。
JP10061805A 1998-03-12 1998-03-12 反射防止フィルム Pending JPH11258405A (ja)

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