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JPH11256064A - 多層被覆粉体 - Google Patents

多層被覆粉体

Info

Publication number
JPH11256064A
JPH11256064A JP7649598A JP7649598A JPH11256064A JP H11256064 A JPH11256064 A JP H11256064A JP 7649598 A JP7649598 A JP 7649598A JP 7649598 A JP7649598 A JP 7649598A JP H11256064 A JPH11256064 A JP H11256064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
weight
multilayer
parts
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7649598A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirochika Nishimura
博睦 西村
Kazuhiro Nishikata
和博 西方
Tadao Nakamura
直生 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP7649598A priority Critical patent/JPH11256064A/ja
Publication of JPH11256064A publication Critical patent/JPH11256064A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は白っぽさや厚ぼったさを感じないメ
ークアップ化粧料の開発に有用な粉体原料を提供し、こ
の様なメークアップ化粧料などの皮膚外用剤を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 半透明粉体からなる核を有色粉体を含む
層で被覆し、更に半透明層で被覆してなる多層被覆粉体
を提供する。当該多層被覆粉体をメークアップ化粧料な
どの化粧料に含有させる。本発明によれば、白っぽさや
厚ぼったさを感じないメークアップ化粧料の開発に有用
な粉体原料を提供し、この様なメークアップ化粧料など
の皮膚外用剤を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメークアップ化粧料
などの皮膚外用剤の原料として好適な粉体に関する。
【0002】
【従来の技術】メークアップ化粧料の持っている重大な
機能の一つに、シミやソバカス等の肌トラブルのカバー
がある。この為、メークアップ化粧料には、二酸化チタ
ンや酸化亜鉛などの隠蔽作用を有する粉体などが使用さ
れることが多い。この場合、これら隠蔽性粉体が白色を
していることから、ベンガラや黄色酸化鉄などの有色含
量を加えて肌色に調色している。しかしながら、この様
な調色に於いては、肌色に合わせていても、化粧仕上が
りの白っぽさと厚ぼったさが出てしまう場合が少なくな
い。。
【0003】粉体含有化粧料に於いて、半透明粉体を多
量に含有させることは、当該半透明粉体の乱反射作用に
よって、デーフォーカス効果を生みだし、仕上がりの厚
ぼったさを抑制しうることは既に知られていたが、この
様なでフォーカスメークは、カバー力の点で問題があ
り、十分にシミやソバカスをカバーできない場合があ
る。又、メークアップ化粧料の白っぽさを抑制する手段
としては、鉄などの有色金属酸化物と紫外線吸収粉体と
燒結粉体を用いる方法が知られているが、かかる燒結粉
体に於いては、厚ぼったさは解決できない場合が多く、
更に、のびの点で改良されなければならない場合があ
る。即ち、シミやソバカスなどの肌トラブルをカバーし
ながら、白っぽさや厚ぼったさを感じないメークアップ
化粧料の開発が望まれていた。
【0004】球状の無水珪酸に二酸化チタンを被覆し、
これに更に無水珪酸を被覆した粉体は、本発明者らによ
って開発された粉体であり、触媒化成株式会社より、
「マルチプルビーズ」の名で市販されているが、この粉
体は厚ぼったさと白っぽさを抑制した粉体であるが、こ
の技術を応用して、二酸化チタン被覆層を有色粉体を含
む層に置換し、有色粉体の色材的要素までも多層被覆粉
体に置換する事により、更に厚ぼったさと白っぽさを抑
制した化粧料をつくりうることは全く知られていなかっ
た。これは、厚ぼったさと白っぽさの原因が二酸化チタ
ンなどの白い隠蔽性粉体に起因するものと信じられてき
ていたからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる状況下
行われたものであり、白っぽさや厚ぼったさを感じない
メークアップ化粧料の開発に有用な粉体原料を提供し、
この様なメークアップ化粧料などの皮膚外用剤を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明者らはこの様な状況に鑑み
て、白っぽさや厚ぼったさを感じないメークアップ化粧
料の開発に有用な粉体原料を求めて研究を重ねた結果、
半透明粉体からなる核を有色粉体を含む層で被覆し、更
に半透明層で被覆してなる多層被覆粉体にその様な特質
を見出した。更に詳細に検討を重ねた結果、メークアッ
プ化粧料などの皮膚外用剤の、有色色材の色材的要素を
もかかる粉体によって担わせることにより、メークアッ
プ化粧料などの皮膚外用剤の白っぽさと厚ぼったさとを
著しく軽減しうることを見いだし、発明を完成させるに
至った。以下、本発明について実施の形態を中心に詳細
に説明を加える。
【0007】
【発明の実施の形態】(1)本発明の多層被覆粉体 本発明の多層被覆粉体は、半透明粉体からなる核を有色
粉体を含む層で被覆し、更に半透明層で被覆してなるこ
とを特徴とする。ここで、核となる半透明粉体として
は、屈折率が1.2〜1.6程度の半透明粉体であるこ
とが好ましく、かかる半透明粉体としては、シリカ、ア
クリル系樹脂、メチルシロキサン網状重合体等のシリコ
ーン類、ポリエチレンビーズ、ポリプロピレンビーズ等
が好ましい。又、その形状としては球状が好ましい。こ
れは、光学効果を均一にできるためである。これらの中
で特に好ましいものは、球状のシリカである。これは、
熱安定性が良好であるため、焼成による加工が可能であ
るためである。勿論、かかる半透明な粉体からなる核と
しては、これらの内の2種以上を組み合わせた複合体を
用いることもできる。かかる半透明粉体からなる核の、
本発明の多層被覆粉体全量に対する構成比は、40〜9
0重量%、更に好ましくは、50〜85重量%が好まし
い。
【0008】上記半透明粉体を被覆する有色粉体を含む
層に用いる有色粉体としては、黄色酸化鉄、ベンガラ、
黒酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、オキシ水酸化クロ
ム、チタン酸コバルトリチウム、赤色106号、赤色2
02号、赤色206号、黄色4号アルミニウムレーキ、
黄色401号、青色404号から選ばれる1種乃至は2
種以上が好ましく例示できる。この層には、これら有色
粉体以外に、通常化粧料で用いられている粉体類を含有
することができる。かかる粉体類としては、タルク、セ
リサイト、カオリン、マイカ、チタンマイカ、二酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、シリカ、アルミナ
から選ばれる1種乃至は2種以上である。半透明粉体に
対する被覆方法は、通常知られている方法に準じて行え
ば良く、例えば、遊星ボールミル等によるメカノケミカ
ルな被覆、物理的に表面に付着させた後、焼成する方
法、メカノケミカルな被覆をした後、焼成する方法等が
例示できる。この場合の焼成温度としては、90〜10
00℃が好ましい。この際、核となっている半透明粉体
の光学的な特性を損なわないことが肝要である。本発明
の多層被覆粉体に於ける、有色粉体含有層の好ましい構
成比は、多層被覆粉体全量に対して、1〜40重量%で
あり、更に好ましくは3〜35重量%である。更に、本
有色粉体含有層における有色粉体の好ましい構成比は、
有色粉体含有層全量に対して5重量%以上であり、更に
好ましくは10重量%以上である。
【0009】本発明の多層被覆粉体の半透明粉体からな
る層は、屈折率が1.2〜1.7程度の半透明粉体であ
ることが好ましく、かかる半透明粉体としては、シリ
カ、アクリル系樹脂、メチルシロキサン網状重合体等の
シリコーン類、ポリエチレンビーズ、ポリプロピレンビ
ーズ等が好ましい。これらは単独で用いて、半透明層と
なす事もできるし、これらの内の2種以上を組み合わせ
た複合体を用いることもできる。複合体の作成は、例え
ば、メカノケミカルな方法や焼成や乳化分散混合系での
共重合等によればよい。これらの半透明粉体の内で最も
好ましいものは、シリカである。これは、シリカの光学
特性が角層のそれと近似しているからである。本発明の
多層被覆粉体における半透明粉体含有層の好ましい構成
比は、1〜35重量%であり、更に好ましくは5〜30
重量%である。これら、半透明層の製造は、上記複合体
の製造法に準じた方法で行えばよい。更に、本発明の多
層被覆粉体は、表面を処理して使用することもでき、こ
の様な表面処理多層被覆粉体も本発明の技術範囲に属す
る。かかる表面処理としては、ハイドロジェンメチルポ
シロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、シラン
カップリング剤による処理、パーフルオロアルキルシラ
ン処理、パーフルオロ燐酸有機アミン塩による処理、金
属石鹸処理、燐酸塩処理、アシルアミノ酸塩による処
理、レシチンなどによる処理などが挙げられる。
【0010】(2)本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、上記多層被覆粉体を含有するこ
とを特徴とする。本発明の皮膚外用剤に於ける多層被覆
粉体の好ましい含有量は、1〜40重量%であり、更に
好ましくは5〜30重量%である。これは本発明の多層
被覆粉体の含有量が少ないと、本発明の皮膚外用剤の効
果である、白っぽさが目立たず、厚ぼたっさを感じない
仕上がりが得られない場合があり、多すぎるとカバー力
などの効果が損なわれることがあるからである。尚、本
発明で言う皮膚外用剤とは、皮膚に投与或いは貼付する
形態の剤形であるものの総称を意味し、具体的には、メ
ークアップ化粧料や基礎化粧料のような皮膚化粧料、軟
膏、ローション剤のような皮膚外用医薬品、パッチや絆
創膏などの貼付剤などを示す。これらの剤形の内、最も
好ましいものは、メークアップ化粧料である。これは、
このものが最も光学的効果を必要としているからであ
る。本発明の化粧料に於いては、上記多層被覆粉体を唯
一種含有させることもできるし、二種以上を組み合わせ
て含有させることもできる。本発明の皮膚外用剤では、
これら多層被覆粉体以外に通常皮膚外用剤で使用される
任意成分を含有することができる。かかる任意成分とし
ては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワック
ス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエス
テル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セ
タノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、
ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや
1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非イオ
ン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の増
粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類
等が好ましく例示できる。これらの任意成分の内、特に
好ましいものは、白っぽさや厚ぼったさなどを軽減する
効果を有するものであり、例えば、球状の無水珪酸に二
酸化チタンを被覆し、これに更に無水珪酸を被覆した粉
体やシリカ、珪酸の不溶性塩、メチルシロキサン網状重
合体等の粉体が好ましく例示でき、これらも上述したよ
うな表面処理されることができる。これらの粉体の好ま
しい含有量は、1〜40重量%であり、更に好ましくは
1〜30重量%である。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限
定を受けないことは言うまでもない。
【0012】<実施例1> 製造例1 球状の無水珪酸(4μm)80重量部と黄色酸化鉄5重
量部を遊星ボールミルでメカノケミカルに混合被覆し、
このものの20gをケイソウ土比2の水ガラス20gに
水を加えて比重1.2に調整した溶液中に分散させ、こ
れに過剰量の4規定の酢酸水溶液を一気に加え、ゲルを
生成させ、このゲルを水洗した後、エタノールを加え、
ソックスレー抽出器で処理して水を抽出し、更に充分な
アルコールを加え、250℃で焼成し、分級して3〜6
μmの部分を取り、83.5重量%の球状シリカを核と
して、最外層に12重量%のシリカゲル層を被覆し、中
間層に4.5重量%の黄色酸化鉄層を有する粉体(多層
被覆粉体1)を得た。
【0013】<実施例2> 製造例2 実施例1の黄色酸化鉄をベンガラに換え、焼成温度を5
00℃に換え、84.9重量%の球状シリカを核とし
て、最外層に10.3重量%のシリカゲル層を被覆し、
中間層に4.8重量%のベンガラ層を有する粉体(多層
被覆粉体2)を得た。
【0014】<実施例3> 製造例3 実施例1の黄色酸化鉄を群青に換え、焼成温度を200
℃に換え、球状シリカを核として、最外層に11重量%
のシリカゲル層を被覆し、中間層に4.2重量%の群青
層を有する粉体(多層被覆粉体3)を得た。
【0015】<実施例4> 製造例4 球状の無水珪酸(4μm)80重量部と黄色酸化鉄5重
量部を遊星ボールミルでメカノケミカルに混合被覆し、
このものの20gを水200mlに分散させ、これに8
gのテトラブチルオキシシランを加えて分散させ、これ
に1規定のアンモニア水を過剰量加えて重合させ本発明
の多層被覆粉体を得た。このものを水洗した後、濾別
し、送風乾燥して、無水珪酸83重量%を核とし、この
外側に5.1重量%の黄色酸化鉄の被覆層を中間に有
し、最外殻をメチルシロキサン網状重合体11.9重量
%で被覆した粉体(多層被覆粉体4)を得た。
【0016】<実施例5> 製造例5 実施例4の黄色酸化鉄をベンガラに置換して、無水珪酸
79重量%を核とし、この外側に5.3重量%のベンガ
ラの被覆層を中間に有し、最外殻をメチルシロキサン網
状重合体15.7重量%で被覆した粉体(多層被覆粉体
5)を得た。
【0017】<実施例6> 製造例6 トスパール120A(東芝シリコーン株式会社製、メチ
ルシロキサン網状重合体)85重量部と黄色酸化鉄5重
量部を遊星ボールミルでメカノケミカルに被覆し、これ
を400重量部の水に分散させ、これに更に0.1重量
部のラウリル硫酸ナトリウムとメタクリル酸メチル7重
量部とエチレングリコールジメタクリレート3重量部と
を加え、分散させ、過酸化ベンゾイル0.1重量部を加
えて重合開始し、5時間90℃で反応させて、濾別水洗
し、核としてメチルシロキサン網状重合体87重量%
に、中間層として4.9重量%の黄色酸化鉄層を有し、
最外層として8.1重量%のメタクリル酸メチル−エチ
レングリコールジメタクリレート共重合体層を有する粉
体(多層被覆粉体6)を得た。
【0018】<実施例7> 製造例7 実施例6のトスパール120Aをポリエチレンビーズ
(平均粒径5μm)に換えて同様に処理し、核としてポ
リエチレンビーズ82重量%に、中間層として5.3重
量%の黄色酸化鉄層を有し、最外層として12.7重量
%のメタクリル酸メチル−エチレングリコールジメタク
リレート共重合体層を有する粉体(多層被覆粉体7)を
得た。
【0019】<実施例8> 製造例8 実施例1の黄酸化鉄5重量部を、黄酸化鉄3重量部、ベ
ンガラ1重量部、酸化ジルコニウム1重量部の混合物に
換え、同様に処理して、83.9重量部の球状シリカを
核として、最外層に12重量%のシリカゲル層を被覆
し、中間層に4.1重量%の黄色酸化鉄:ベンガラ:酸
化ジルコニウム=3:1:1の混合粉体の層を有する粉
体(多層被覆粉体8)を得た。
【0020】<実施例9>下記に示す処方に従って、本
発明の皮膚外用剤である、ファンデーションを作成し
た。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで良く混合
し、これを0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベ
ライザーで粉砕し、これをヘンシェルミキサーで混合し
ながらロをコーティングし、1mmヘリングボーンスク
リーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金型に詰め
加圧成型して、本発明のファンデーションを得た。この
多層被覆粉体1をシリカ19.1重量部と黄色酸化鉄
0.9重量部に置換した比較例1と白っぽさの少なさと
厚ぼったさの少なさについて、専門パネラー5名で評価
した。評価基準は、++:比較例1に比して非常に良
い、+:比較例1に比して明かに良い、±:比較例1に
比してやや良い、−:比較例1と同等乃至はそれ以下で
あった。表1に出現例として結果を示す。本発明の多層
被覆粉体は白っぽさを抑制し、厚ぼったさを感じさせな
い化粧作用に優れることがわかる。 イ マルチプルビーズ 20 重量部 多層被覆粉体1 20 重量部 ベンガラ 1 重量部 群青 0.1重量部 二酸化チタン 8 重量部 セイサイト 30 重量部 マイカ 8.9重量部 黄色酸化鉄 2 重量部 ロ ジメチコン100c.s. 10 重量部
【0021】
【表1】
【0022】<実施例10>下記に示す処方に従って、
本発明の皮膚外用剤である、ファンデーションを作成し
た。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで良く混合
し、これを0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベ
ライザーで粉砕し、これをヘンシェルミキサーで混合し
ながらロをコーティングし、1mmヘリングボーンスク
リーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金型に詰め
加圧成型して、本発明のファンデーションを得た。この
多層被覆粉体2をシリカ19重量部とベンガラ1重量部
に置換した比較例2と白っぽさの少なさと厚ぼったさの
少なさについて、専門パネラー5名で評価した。評価基
準は、++:比較例2に比して非常に良い、+:比較例
2に比して明かに良い、±:比較例2に比してやや良
い、−:比較例2と同等乃至はそれ以下であった。表2
に出現例として結果を示す。本発明の多層被覆粉体は白
っぽさを抑制し、厚ぼったさを感じさせない化粧作用に
優れることがわかる。 イ マルチプルビーズ 20 重量部 多層被覆粉体2 20 重量部 群青 0.1重量部 二酸化チタン 8 重量部 セイサイト 30 重量部 マイカ 11.9重量部 ロ ジメチコン100c.s. 10 重量部
【0023】
【表2】
【0024】<実施例11>下記に示す処方に従って、
本発明の皮膚外用剤である、ファンデーションを作成し
た。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで良く混合
し、これを0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベ
ライザーで粉砕し、これをヘンシェルミキサーで混合し
ながらロをコーティングし、1mmヘリングボーンスク
リーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金型に詰め
加圧成型して、本発明のファンデーションを得た。この
多層被覆粉体6をトスパール120A17.4重量部と
黄色酸化鉄1重量部とメタクリル酸メチル・エチレング
リコールジメタクリレート共重合体1.6重量部に置換
した比較例3と白っぽさの少なさと厚ぼったさの少なさ
について、専門パネラー5名で評価した。評価基準は、
++:比較例3に比して非常に良い、+:比較例3に比
して明かに良い、±:比較例3に比してやや良い、−:
比較例3と同等乃至はそれ以下であった。表3に出現例
として結果を示す。本発明の多層被覆粉体は白っぽさを
抑制し、厚ぼったさを感じさせない化粧作用に優れるこ
とがわかる。 イ マルチプルビーズ 20 重量部 多層被覆粉体6 20 重量部 ベンガラ 1 重量部 群青 0.1重量部 二酸化チタン 8 重量部 セイサイト 30 重量部 マイカ 8.9重量部 黄色酸化鉄 2 重量部 ロ ジメチコン100c.s. 10 重量部
【0025】
【表3】
【0026】<実施例12>下記に示す処方に従って、
本発明の皮膚外用剤である、ファンデーションを作成し
た。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで良く混合
し、これを0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベ
ライザーで粉砕し、これをヘンシェルミキサーで混合し
ながらロをコーティングし、1mmヘリングボーンスク
リーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金型に詰め
加圧成型して、本発明のファンデーションを得た。この
ものは白っぽさを感じない、厚ぼったさのないファンデ
ーションであった。 イ マルチプルビーズ 20 重量部 多層被覆粉体3 1 重量部 多層被覆粉体4 5 重量部 多層被覆粉体5 5 重量部 多層被覆粉体7 4 重量部 多層被覆粉体8 5 重量部 ベンガラ 1 重量部 群青 0.1重量部 二酸化チタン 8 重量部 セイサイト 30 重量部 マイカ 8.9重量部 黄色酸化鉄 2 重量部 ロ ジメチコン100c.s. 10 重量部
【0027】<実施例13>下記に示す処方に従って、
本発明の皮膚外用剤である、ファンデーションを作成し
た。即ち、イの成分を良く混合し、200℃で焼成した
後、この90重量部をはかり取り、ヘンシェルミキサー
で良く混合し、これを0.9mm丸穴スクリーンを装着
したパルベライザーで粉砕し、これをヘンシェルミキサ
ーで混合しながらロをコーティングし、1mmヘリング
ボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、
金型に詰め加圧成型して、本発明のファンデーションを
得た。このファンデーションは実施例9と同程度に白っ
ぽさと厚ぼったさが抑制されたものであった。(評価者
1名)従って、本発明の多層被覆粉体は表面処理されて
いても、その効果に変化がないことがわかる。 イ マルチプルビーズ 20 重量部 多層被覆粉体1 20 重量部 ベンガラ 1 重量部 群青 0.1重量部 二酸化チタン 8 重量部 セイサイト 30 重量部 マイカ 8.9重量部 黄色酸化鉄 2 重量部 ハイドロジェンメチルポリシロキサン 10 重量部 ロ ジメチコン100c.s. 10 重量部
【0028】<実施例14> 製造例9 球状の無水珪酸(4μm)80重量部と赤色226号5
重量部を遊星ボールミルでメカノケミカルに混合被覆
し、このものの20gをケイソウ土比2の水ガラス20
gに水を加えて比重1.2に調整した溶液中に分散さ
せ、これに過剰量の4規定の酢酸水溶液を一気に加え、
ゲルを生成させ、このゲルを水洗した後、エタノールを
加え、ソックスレー抽出器で処理して水を抽出し、更に
充分なアルコールを加え、140〜200℃で注意深く
様子を見ながら焼成し、84重量%の球状シリカを核と
して、最外層に11重量%のシリカゲル層を被覆し、中
間層に5重量%の赤色226号層を有する粉体(多層被
覆粉体9)を得た。これより、本発明の多層被覆粉体に
は、有色粉体として有機色素を使用することも可能であ
ることがわかる。
【0029】<実施例15> 製造例10 実施例14と同様に、赤色226号を黄色401号に換
えて、82重量%の球状シリカを核として、最外層に1
2重量%のシリカゲル層を被覆し、中間層に6重量%の
黄色401号層を有する粉体(多層被覆粉体10)を得
た。
【0030】<実施例16>下記に示す処方に従って、
本発明の皮膚外用剤である、ファンデーションを作成し
た。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで良く混合
し、これを0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベ
ライザーで粉砕し、これをヘンシェルミキサーで混合し
ながらロをコーティングし、1mmヘリングボーンスク
リーンを装着したパルベライザーで粉砕し、金型に詰め
加圧成型して、本発明のファンデーションを得た。この
ファンデーションは実施例9と同程度に白っぽさと厚ぼ
ったさが抑制されたものであった。(評価者1名)従っ
て、本発明の多層被覆粉体は表面処理されていても、そ
の効果に変化がないことがわかる。 イ マルチプルビーズ 28 重量部 多層被覆粉体1 10 重量部 多層被覆粉体9 2 重量部 ベンガラ 1 重量部 群青 0.1重量部 二酸化チタン 8 重量部 セイサイト 20 重量部 マイカ 8.9重量部 多層被覆粉体10 2 重量部 ハイドロジェンメチルポリシロキサン 10 重量部 ロ ジメチコン100c.s. 10 重量部
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、白っぽさや厚ぼったさ
を感じないメークアップ化粧料の開発に有用な粉体原料
を提供し、この様なメークアップ化粧料などの皮膚外用
剤を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半透明粉体からなる核を有色粉体を含む
    層で被覆し、更に半透明層で被覆してなる多層被覆粉
    体。
  2. 【請求項2】 核である半透明粉体が球状シリカであ
    る、請求項1に記載の多層被覆粉体。
  3. 【請求項3】 有色粉体が、黄色酸化鉄、ベンガラ、黒
    酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、オキシ水酸化クロ
    ム、チタン酸コバルトリチウム、赤色106号、赤色2
    02号、赤色206号、黄色4号アルミニウムレーキ、
    黄色401号、青色404号から選ばれる1種乃至は2
    種以上である、請求項1又は2に記載の多層被覆粉体。
  4. 【請求項4】 半透明層が、シリカ及び/又はアクリル
    系樹脂である、請求項1〜3の何れか一項に記載の多層
    被覆粉体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の多層
    被覆粉体を含有する、皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 メークアップ化粧料であることを特徴と
    する、請求項5に記載の皮膚外用剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100343319B1 (ko) * 2000-03-11 2002-07-10 장호균 복합 실리콘 일레스토머 분체의 제조방법 및 이 방법에의해 제조된 분체를 함유하는 일소방지용 화장료 조성물
JP2009155243A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Pola Chem Ind Inc 粉体含有乳化剤形の皮膚外用剤
JP2017210622A (ja) * 2009-10-29 2017-11-30 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung 顔料

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