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JPH11247845A - ローラ支持用軸受装置 - Google Patents

ローラ支持用軸受装置

Info

Publication number
JPH11247845A
JPH11247845A JP4659198A JP4659198A JPH11247845A JP H11247845 A JPH11247845 A JP H11247845A JP 4659198 A JP4659198 A JP 4659198A JP 4659198 A JP4659198 A JP 4659198A JP H11247845 A JPH11247845 A JP H11247845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
peripheral surface
outer peripheral
cylindrical surface
diameter side
Prior art date
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Granted
Application number
JP4659198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3815027B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Yamamoto
敏之 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP04659198A priority Critical patent/JP3815027B2/ja
Publication of JPH11247845A publication Critical patent/JPH11247845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3815027B2 publication Critical patent/JP3815027B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 当接部の面圧が過大になる事を防止し、且
つ、ミスアライメントの発生時に当接部にエッヂロード
が加わる事を防止する。そして、当接部が損傷を受ける
事を防止する。 【解決手段】 内径側、外径側両ローラ8a、9aの外
周面の軸方向中間部に、それぞれ円筒面部13、13a
を設ける。これら両円筒面部13、13aの両側に傾斜
面部14、14aを設ける。円筒面部13、13aによ
り、相手面との当接面積を確保する。又、傾斜面部1
4、14aにより、ミスアライメントの発生時に、相手
面との当接部にエッヂロードが発生する事を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るローラ支持用
軸受装置は、例えばタペットローラ軸受としてエンジン
の動弁機構中に組み込み、動弁機構部分の摩擦を少なく
して、エンジン運転時に於ける燃料消費率の低減を図る
為に利用する。
【0002】
【従来の技術】エンジン内部での摩擦低減を図り、燃焼
消費率を低減する事を目的として、クランクシャフトと
同期したカムシャフトの回転を給気弁及び排気弁の往復
運動に変換する部分に、タペットローラ軸受を組み込む
事が一般的に行われている。図7〜8は、実開平3−1
08806号公報に記載されたタペットローラ軸受を示
している。
【0003】エンジンのクランクシャフトと同期して回
転するカムシャフト1に固定したカム2に対向して、こ
のカム2の動きを受けるロッカーアーム3を設けてい
る。このロッカーアーム3の端部には1対の支持壁部
4、4を、互いに間隔を開けて設けている。この1対の
支持壁部4、4の間には、鋼製で中空又は中実の支持軸
5を掛け渡している。この支持軸5の両端は焼き入れす
る事なく、生のままとしており、支持軸5を固定する際
には、この未焼き入れ部分を、上記1対の支持壁部4、
4に形成した通孔7、7の内周面に向けてかしめ付け
る。上述の様にして、1対の支持壁部4、4の間に掛け
渡した支持軸5の周囲にはローラ6を、回転自在に支承
しており、このローラ6の外周面を、上記カム2の外周
面に当接させている。
【0004】上述の様に構成するタペットローラ軸受に
よれば、ロッカーアーム3とカム2との間に働く摩擦力
を低減し、エンジン運転時に於ける燃料消費率の低減を
図れる。この様なタペットローラ軸受の設置部分にはエ
ンジン運転時に、エンジンオイルを供給する。そして、
このエンジンオイルによって、カム2の外周面とローラ
6の外周面との間、及び支持軸5の外周面とローラ6の
内周面との間を潤滑する。
【0005】尚、タペットローラ軸受の構成部品の材質
としては、カム2を含むカムシャフト1は鋳鉄若しくは
軸受鋼により、ローラ6及び支持軸5は高炭素クロム軸
受鋼により、それぞれ造る事が、必要な強度を確保しつ
つ材料費、加工費を抑える面から、一般的に行われてい
る。そして、各部材の周面同士の間の隙間寸法並びに表
面粗さを工夫する事により、エンジン運転時に於ける各
部材同士の摺接部の潤滑性を確保する様にしている。こ
の様な潤滑性確保をより確実に行う為、支持軸5を燐青
銅により、ローラ6を高炭素クロム軸受鋼により、それ
ぞれ造る事も、一部で行われている。又、ロッカーアー
ム3及び支持軸5にエンジンオイル供給用の給油孔を開
設する事も、例えば実開平4−32210号公報に記載
されている様に、従来から提案されている。更に、ロー
ラ6を窒化珪素等のセラミックにより造る事も、例えば
特開平4−15296号公報、実開昭62−20391
1号公報、実開平3−108806号公報等に記載され
ている様に、従来から提案されている。
【0006】又、ローラの内外両周面と相手面との間の
潤滑が不十分な場合でも、これら転がり接触或は滑り接
触する面に、著しい摩耗や焼き付き等の損傷が発生する
事を防止する為の考慮も、従来から各種提案されてい
る。例えば、特開昭59−183007号公報には、ロ
ーラの内外両周面に、軟窒化処理、酸化処理等の耐スカ
ッフィング性表面処理を行なう事が記載されている。
又、実開昭60−12604〜5号公報には、ローラを
支持する支持軸の外周面とこのローラの内周面との間
に、スリーブ或はリングを設ける事が記載されている。
又、特開平8−74526号公報には、互いに対向する
ローラの内周面と支持軸の外周面とのうちの少なくとも
一方に、摩擦低減用の表面処理層を形成する事が記載さ
れている。
【0007】又、ローラの回転抵抗を小さくする為に、
このローラを二重構造とする事も、例えば実公昭46−
9606号公報に記載されている様に、従来から知られ
ている。更には、特開平8−296412号公報には、
この様に二重構造のローラを有する構造で、何れかのロ
ーラの周面を、軸方向中央部が膨らんだ断面円弧状に形
成する事が記載されている。図9(A)及び図10
(A)に、この特開平8−296412号公報に記載さ
れた構造を示している。この構造では、ローラ6aは、
内径側ローラ8と外径側ローラ9とを組み合わせて成
る。このうちの内径側ローラ8は、内周面10を円筒面
とし、外周面11を球状凸面としている。この様な内径
側ローラ8は、ロッカーアーム3に設けた1対の支持壁
部4、4の間に掛け渡した支持軸5の周囲に、回転自在
に支持している。又、上記外径側ローラ9は、内外両周
面とも円筒面とし、上記内径側ローラ8の周囲に、回転
自在に支持している。この様に、内径側ローラ8の外周
面の断面形状を、軸方向中央部が膨らんだ断面円弧状に
する事により、図10(A)に示す様に、この内径側ロ
ーラ8を含むローラ6aを支持した支持軸5と、このロ
ーラ6aを構成する外径側ローラ9の外周面が当接する
相手部材である、カムシャフト1の中心軸とが非平行に
なる、所謂ミスアライメントが発生した場合にも、上記
ローラ6aを構成する内径側、外径側両ローラ8、9の
周面の縁部と相手面とが極く狭い面積で当接する、所謂
エッヂ当たりの発生を防止するとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】実開平4−32210
号公報、特開平4−15296号公報、実開昭62−2
03911号公報、実開平3−108806号公報、特
開昭59−183007号公報、実開昭60−1260
4〜5号公報、特開平8−74526号公報に記載され
た発明は、ローラと相手面との潤滑を良好にする技術、
或は潤滑が不良の場合にも損傷防止を図る技術で、ミス
アライメントが発生した場合の損傷防止を図れるもので
はない。又、実公昭46−9606号公報に記載されて
いる技術は、ローラの回転抵抗を小さくする為のもの
で、やはりミスアライメントが発生した場合の損傷防止
を図れるものではない。特開平8−296412号公報
に記載された技術は、ミスアライメントが発生した場合
にも、エッヂ当たりを防止できるが、代わりに、内径側
ローラ8の外周面11と、外径側ローラ9の内周面12
との接触面積が狭くなり、接触部に加わる面圧が大きく
なる。
【0009】即ち、上記内径側ローラ8の外周面11
が、断面円弧状の凸面である為、この外周面11と外径
側ローラ9の内周面12とは、これら内径側、外径側両
ローラ8、9の弾性変形を考慮しても、図9(B)及び
図10(B)に斜線で示す様な、狭い面積でのみ当接す
る。そして、この斜線部分に於いて上記両周面11、1
2に、図9(C)及び図10(C)に示す様に大きな面
圧が加わる。上記両周面11、12にこの様に大きな面
圧が加わると、これら両周面11、12に、かじりや異
常摩耗等の損傷を発生し易くなる為、好ましくない。本
発明は、この様な事情に鑑みて、ミスアライメントの発
生時にエッヂ当たりを防止できる構造で、しかもローラ
の周面と相手面との当接部の面圧上昇を抑えられる構造
を実現すべく発明したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のローラ支持用軸
受装置は、前述した従来のローラ支持用軸受装置と同様
に、支持軸と、この支持軸の周囲に回転自在に支持され
た少なくとも1個のローラとから成り、このローラの外
周面と他の部材の表面とを、当接状態等に係合させる状
態で使用される。特に、本発明のローラ支持用軸受装置
に於いては、上記ローラの内外両周面のうちの少なくと
も一方の周面の軸方向中央部に、このローラの中心軸と
平行な円筒面部を設けると共に、この円筒面部を挟む軸
方向両側部分に、それぞれがこの円筒面部から離れるに
従って、この円筒面部を形成した周面が対向する相手面
から離れる方向に僅かに傾斜した、1対の傾斜面部を設
けている。尚、本明細書で言う傾斜面部とは、後述する
実施の形態からも明らかな様に、母線が直線である一般
的なテーパ面だけでなく、母線が円弧状の曲面である先
細面も含む。
【0011】
【作用】上述の様に構成する本発明のローラ支持用軸受
装置によれば、ミスアライメントの発生時にエッヂ当た
りを防止し、しかもローラの周面と相手面との当接部の
面圧上昇を抑える事ができる。先ず、ローラの周面の軸
方向中央部に設けた円筒面部の存在に基づき、この周面
と相手面との当接面積を確保し、これら両面同士の当接
部の面圧の上昇を抑えて、この当接部にかじりや異常摩
耗等の損傷が発生するのを防止できる。又、ミスアライ
メントの発生時には、1対の傾斜面部の存在に基づき、
ローラの中心軸と相手部材の中心軸とを不一致にしつ
つ、このローラの周面と相手面との当接状態を確保す
る。上記円筒面部に対する上記傾斜面部の傾斜角度は僅
かであるから、これら円筒面部と傾斜面部との境界部で
の面圧上昇は僅かであり、かじりや異常摩耗等の損傷に
は結び付きにくい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。ロッカーアーム3の端部に設け
た1対の支持壁部4、4の間に掛け渡した支持軸5の周
囲にローラ6bを、回転自在に支承しており、このロー
ラ6bの外周面を、カムシャフト1の中間部に固定した
カム2の外周面に当接させている。本例の場合にはこの
ローラ6bを、内径側ローラ8aと外径側ローラ9aと
を組み合わせて成る。
【0013】このうちの内径側ローラ8aは、内周面1
0を円筒面とし、外周面11aの断面形状を山形として
いる。即ち、上記内径側ローラ8aの外周面11aの軸
方向(図1〜2の左右方向)中央部に、この内径側ロー
ラ8aの中心軸と平行な円筒面部13を設けている。
又、上記外周面11aの残部で、この円筒面部13を挟
む軸方向両側部分に、1対の傾斜面部14、14を設け
ている。これら各傾斜面部14、14は、クラウニング
加工により形成するもので、それぞれが上記円筒面部1
3から離れるに従って外径が小さくなる方向に僅かに傾
斜した、円すい状凸面である。又、これら各傾斜面部1
4、14の大径側端部と上記円筒面部13の両端部との
連続部には、超仕上加工やバレル加工等の後加工を施す
事により、これら端部同士を断面円弧状の曲面により、
滑らかに連続させている。この様な内径側ローラ8a
は、上記支持軸5の周囲に、回転自在に支持している。
【0014】又、上記外径側ローラ9aは、内周面12
を円筒面とし、外周面15を、上記内径側ローラ8aの
外周面11aと同様に、断面山形としている。即ち、上
記外径側ローラ9aの外周面15の軸方向中央部に、こ
の外径側ローラ9aの中心軸と平行な円筒面部13aを
設けると共に、この円筒面部13aを挟む軸方向両側部
分に1対の傾斜面部14a、14aを、やはりクラウニ
ング加工により設けている。又、これら各傾斜面部14
a、14aの大径側端部と上記円筒面部13aの両端部
とも、断面円弧状の曲面により、滑らかに連続させてい
る。この様な外径側ローラ9aは、上記内径側ローラ8
aの周囲に、回転自在に支持している。
【0015】上述の様な内径側ローラ8aと外径側ロー
ラ9aとから成るローラ6bを組み込んで構成する、本
例のローラ支持用軸受装置によれば、ミスアライメント
の発生時にエッヂ当たりを防止し、しかも上記ローラ6
bを構成する内径側ローラ8aの内外両周面10、11
a及び外径側ローラ9aの内外両周面12、15と相手
面との当接部の面圧上昇を抑える事ができる。
【0016】先ず、上記ミスアライメントが発生してい
ない状態で考える。上記内径側ローラ8aの内周面10
と支持軸5の外周面とは、この内径側ローラ8aの内周
面10のほぼ全長に亙って均一に当接する為、これら両
周面同士の当接面積は十分に広くなり、当接部の面圧は
限られたものとなる。又、上記内径側ローラ8aの外周
面11aと上記外径側ローラ9aの内周面12との当接
部、並びに、この外径側ローラ9aの外周面15と前記
カム2の外周面とは、これら内径側、外径側各ローラ8
a、9aの外周面の軸方向中央部に設けた円筒面部1
3、13aの存在に基づき、上記外径側ローラ9aの内
周面12及びカム2の外周面との当接面積を確保する。
即ち、この様にミスアライメントが発生していない状態
では、上記各面12、13同士の当接部は、図1(B)
に斜線で示す様に広くなる。そして、この斜線部分に於
いて上記各面に、図1(C)に示す様な面圧が作用す
る。これら図1(B)(C)から明らかな通り、本例の
構造によれば、上記各面同士の当接部の面積を広くして
これら各当接部の面圧の上昇を抑え、これら各当接部に
かじりや異常摩耗等の損傷が発生するのを防止できる。
【0017】又、ミスアライメントの発生時には、図2
(A)に示す様に、上記1対ずつの傾斜面部14、14
aの存在に基づき、上記ローラ6bを構成する内径側、
外径側両ローラ8a、9aの中心軸と他の部材であるカ
ムシャフト1の中心軸とを不一致にしつつ、これら内径
側、外径側両ローラ8a、9aの内外両周面と相手面と
の当接状態を確保する。この際、上記内径側、外径側両
ローラ8a、9aは、僅かに弾性変形する。上記各円筒
面部13、13aに対する上記各傾斜面部14、14a
の傾斜角度は僅かであるから、これら各円筒面部13、
13aと各傾斜面部14、14aとの境界部での面圧上
昇は僅かである。即ち、これら各円筒面部13、13a
及び傾斜面部14、14aと相手面とは、上記内径側、
外径側両ローラ8a、9aの弾性変形を考慮すれば、図
2(B)に斜線で示す様に、前述の図9〜10に示した
従来構造に比べて広い面積で当接する。そして、この斜
線部分に於いて上記各円筒面部13、13a及び傾斜面
部14、14aと相手面とに、図2(C)に示す様な面
圧が加わる。この図2(C)から明らかな通り、これら
各面同士の当接部に加わる面圧の最大値は低く、これら
各当接部に、かじりや異常摩耗等の損傷を生じにくい。
【0018】尚、本発明を実施する場合に、支持軸5と
内径側ローラ8aと外径側ローラ9aとの材質は、特に
限定しない。但し、耐久性とコストとを勘案した場合に
は、上記支持軸5は鋼製とし、(特に内径側ローラ8a
の内周面10と対向する)中間部を焼き入れ硬化したも
のが好ましい。又、外径側ローラ9aも、焼き入れ硬化
した鋼製とする事が望ましい。これに対して、内径側ロ
ーラ8aは、焼き入れ硬化した鋼製でも良いが、自己潤
滑性を有する銅又は銅合金も、好ましく使用できる。
又、上記内径側ローラ8aと外径側ローラ9aとの一方
又は双方に、潤滑性を向上させたり、耐摩耗性を向上さ
せる為の表面処理を施す事も、耐久性向上の面から好ま
しい。
【0019】又、上記各傾斜面部14、14aの傾斜角
度は、使用条件に応じて決定するが、自動車用のタペッ
トローラ軸受として使用する場合で、10度以下にす
る。例えば、上記内径側、外径側各ローラ8a、9aの
軸方向端面から1mmだけ軸方向中央部に寄った位置で、
上記各傾斜面部14、14aの落ち量(円筒面部13、
13aを延長したと仮定した場合の仮想円筒面と各傾斜
面部14、14aとの直径方向に亙る距離)が1〜20
μm程度になる様に、上記傾斜角度を規制する。又、上
記各傾斜面部14、14aを、母線形状の曲率半径が5
00〜10000mm程度で、上記円筒面部13、13a
の端部から滑らかに連続する曲面とする事もできる。こ
の場合も、上記落ち量を上記範囲に規制する。又、上記
内径側、外径側両ローラ8a、9aの全長に対する上記
各円筒面部13、13aの割合は、40〜70%の範囲
で設計的に定める。
【0020】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、ローラ6cを構成す
る内径側ローラ8bの内周面10aの軸方向中間部に円
筒面部13bを形成し、この内周面10aの残部でこの
円筒面部13bを挟む位置に1対の傾斜面部14b、1
4bを形成している。又、外径側ローラ9bは、外周面
15に円筒面部13a及び傾斜面部14a、14aを形
成するだけでなく、内周面12aにも円筒面部13c及
び傾斜面部14c、14cを形成している。これら各傾
斜面部14a、14b、14cは、内周面10a、12
aに形成する傾斜面部14b、14cを、それぞれ円筒
面部13b、13cから離れるに従って内径が大きくな
る方向に傾斜させ、外周面15に形成する傾斜面部14
a、14aは、円筒面部13aから離れるに従って外径
が小さくなる方向に傾斜させている。この様な傾斜面部
14a、14b、14cのうち、内周面10a、12a
に形成する傾斜面部14b、14cは、だらし加工と呼
ばれる塑性加工により形成できる。この様な構造を有す
る本例の場合も、上述した第1例の場合と同様に、各面
同士の当接部の面積を広くしてこれら各当接部の面圧の
上昇を抑え、これら各当接部にかじりや異常摩耗等の損
傷が発生するのを防止できる。
【0021】次に、図4は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、ローラ6dを構成す
る内径側ローラ8cに、内周面10aだけでなく外周面
11aにも、傾斜面部14、14を形成している。その
他の構成及び作用は、上述した第2例の場合と同様であ
るから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明
を省略する。
【0022】次に、図5は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、ローラ6eを構成す
る内径側ローラ8cとして上述した第3例と同様のもの
を、外径側ローラ9aとして前述した第1例と同様のも
のを、それぞれ使用している。更に、本例の場合には、
上記内径側ローラ8cと外径側ローラ9aとの間に、中
間ローラ16を設けて、上記ローラ6eを3相構造とし
ている。この中間ローラ16は、上記外径側ローラ9a
と同様に、内周面17を円筒面とし、外周面18の軸方
向中間部に円筒面部13dを、軸方向両端部に傾斜面部
14d、14dを、それぞれ設けている。この様な本例
の場合には、上記ローラ6eの内部に設ける滑り面の数
を増やし、これら各滑り面毎の滑り量を少なくし、潤滑
条件を改良して、摩耗の低減を図れる。その他の構成及
び作用は、上述した各例の場合と同様である。
【0023】次に、図6は、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例は、単体のローラ6fを使用して
いる。そして、このローラ6fの内周面19の軸方向中
間部に円筒面部13eを、軸方向両端部に傾斜面部14
e、14eを、それぞれ設けている。又、外周面20の
軸方向中間部に円筒面部13fを、軸方向両端部に傾斜
面部14f、14fを、それぞれ設けている。この様な
本例の場合も、上述した各例の場合と同様に、対向する
各面同士の当接部の面積を広くしてこれら各当接部の面
圧の上昇を抑え、これら各当接部にかじりや異常摩耗等
の損傷が発生するのを防止できる。
【0024】
【発明の効果】本発明のローラ支持用軸受装置は、以上
に述べた通り構成され作用するので、特に組み付け精度
を高くする事なく、安価に製作でき、しかも優れた耐久
性を有するカムフォロア装置の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、ミスアライメ
ントが発生していない状態で示しており、(A)は断面
図、(B)は当接面積を表す為、当接部を(A)の下方
から見た図、(C)は当接部の面圧分布を示す線図。
【図2】本発明の実施の形態の第1例を、ミスアライメ
ントが発生した状態で示しており、(A)は断面図、
(B)は当接面積を表す為、当接部を(A)の下方から
見た図、(C)は当接部の面圧分布を示す線図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図4】同第3例を示す断面図。
【図5】同第4例を示す断面図。
【図6】同第5例を示す断面図。
【図7】タペットローラ軸受の部分切断平面図。
【図8】図7のX−X断面図。
【図9】従来構造の1例を、ミスアライメントが発生し
ていない状態で示しており、(A)は断面図、(B)は
当接面積を表す為、当接部を(A)の下方から見た図、
(C)は当接部の面圧分布を示す線図。
【図10】従来構造の1例を、ミスアライメントが発生
した状態で示しており、(A)は断面図、(B)は当接
面積を表す為、当接部を(A)の下方から見た図、
(C)は当接部の面圧分布を示す線図。
【符号の説明】
1 カムシャフト 2 カム 3 ロッカーアーム 4 支持壁部 5 支持軸 6、6a、6b、6c、6d、6e、6f ローラ 7 通孔 8、8a、8b、8c 内径側ローラ 9、9a、9b 外径側ローラ 10、10a 内周面 11、11a 外周面 12、12a 内周面 13、13a、13b、13c、13d、13e、13
f 円筒面部 14、14a、14b、14c、14d、14e、14
f 傾斜面部 15 外周面 16 中間ローラ 17 内周面 18 外周面 19 内周面 20 外周面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持軸と、この支持軸の周囲に回転自在
    に支持された少なくとも1個のローラとから成り、この
    ローラの外周面と他の部材の表面とを係合させる状態で
    使用されるローラ支持用軸受装置に於いて、上記ローラ
    の内外両周面のうちの少なくとも一方の周面の軸方向中
    央部に、このローラの中心軸と平行な円筒面部を設ける
    と共に、この円筒面部を挟む軸方向両側部分に、それぞ
    れがこの円筒面部から離れるに従って、この円筒面部を
    形成した周面が対向する相手面から離れる方向に僅かに
    傾斜した、1対の傾斜面部を設けた事を特徴とするロー
    ラ支持用軸受装置。
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