JPH11241119A - 溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法 - Google Patents
溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法Info
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- JPH11241119A JPH11241119A JP4536798A JP4536798A JPH11241119A JP H11241119 A JPH11241119 A JP H11241119A JP 4536798 A JP4536798 A JP 4536798A JP 4536798 A JP4536798 A JP 4536798A JP H11241119 A JPH11241119 A JP H11241119A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】溶接部靭性、特に脆性破壊発生抵抗に優れたC
u析出硬化型高張力鋼の新しい製造方法を提供する。 【解決手段】重量% で、C:0.03〜0.1%,Si:0.01〜0.1%,M
n:1 〜2%,S≦0.005%,Cu:0.8 〜1.5%,Ni:0.4 〜0.8%,so
l.Al:0.005 〜0.08%,N ≦0.004%,Ti:0.005 〜0.025%,B
≦0.0005% を含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
なる連続鋳造鋼片を、1050〜1250℃の温度に加熱し、次
いで900 ℃以下の温度範囲で累積圧下率25%以上の熱間
圧延を施し、その後直ちに1 〜50℃/秒の冷却速度で55
0 ℃以下の温度まで強制冷却する。次いで、500 ℃〜Ac
1 の温度で時効処理を施す。
u析出硬化型高張力鋼の新しい製造方法を提供する。 【解決手段】重量% で、C:0.03〜0.1%,Si:0.01〜0.1%,M
n:1 〜2%,S≦0.005%,Cu:0.8 〜1.5%,Ni:0.4 〜0.8%,so
l.Al:0.005 〜0.08%,N ≦0.004%,Ti:0.005 〜0.025%,B
≦0.0005% を含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
なる連続鋳造鋼片を、1050〜1250℃の温度に加熱し、次
いで900 ℃以下の温度範囲で累積圧下率25%以上の熱間
圧延を施し、その後直ちに1 〜50℃/秒の冷却速度で55
0 ℃以下の温度まで強制冷却する。次いで、500 ℃〜Ac
1 の温度で時効処理を施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に海洋構造物鋼
材として好適である、溶接部靭性に優れた高張力鋼の製
造方法に関する。
材として好適である、溶接部靭性に優れた高張力鋼の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、経済性、安全性、および構造物の
大型化等の面から溶接構造物において高張力鋼が使用さ
れてきている。これら溶接構造物には高強度化に加え、
安全性と作業性の面から低温靭性が要求され、特に海洋
構造物においては溶接部の低温靭性を安定に確保するこ
とが必須である。
大型化等の面から溶接構造物において高張力鋼が使用さ
れてきている。これら溶接構造物には高強度化に加え、
安全性と作業性の面から低温靭性が要求され、特に海洋
構造物においては溶接部の低温靭性を安定に確保するこ
とが必須である。
【0003】溶接性を良好とするためにCuの時効析出
強化を利用した鋼の代表例としてはASTMに規格化さ
れているA710あるいはA736鋼が挙げられる。こ
れらは1.0〜3.0%のCuを含み、主に焼きならし
あるいは焼き入れ後に時効することによって所要の強度
・靭性を付与するものである。本鋼種は比較的低い炭素
当量の成分であるため優れた溶接性を示すが、高い靭性
を付与するためには焼きならしあるいは焼き入れといっ
た熱処理が必要であり、熱処理コストがかかり工程が多
くなった。そこでこのような問題を解決するためCuの
時効析出強化に対し制御圧延・制御冷却(Thermo
mechanical Control Proce
ss)を利用したCu添加高張力鋼が提案されている。
その特徴とするところは、制御圧延あるいは制御冷却を
実施し、これによって強度・靭性などの特性を付与し熱
処理工程を省略することにある。このような考え方に基
づき、溶接性および低温靭性に優れたCu添加高張力鋼
として特開昭60−59018号公報、特開昭61−1
49430号公報などが開示されている。一方、近年の
海洋構造物はその溶接部に極めて高い水準の低温靭性が
要求されており、近年では英国規格BS5762(19
79)に規定されているCTOD試験が要求されてい
る。この試験は、疲労予亀裂を評価部に発生させること
により、極めて微小部分の脆性亀裂発生抵抗性を評価す
る。しかし、厚鋼板の溶接は多層溶接を行い、溶接熱影
響部(HAZ)には複雑な熱履歴を受けた局所脆化域が
発生する。特に1350℃以上に加熱された結晶粒の粗
粒域(CGHAZ)は最も靭性が劣化する部分である。
米国石油協会では、APIRP 2Z(1987)にお
いて、CGHAZが予亀裂の先端に一定の割合以上にす
るように加工の詳細な規定が盛り込まれている。このよ
うに、厳格な脆性破壊発生特性の評価がなされた場合、
前述の先行技術によってシャルピー衝撃試験が高い靭性
が得られた場合でも必要な脆性亀裂発生特性を得られな
い場合がある。これに対し、特開平2−25517号公
報、特開平5−179344号公報には、CTOD(亀
裂先端開口変位)試験に対応した溶接性および低温靭性
の優れたCu析出硬化型高張力鋼の製造方法が開示され
ている。
強化を利用した鋼の代表例としてはASTMに規格化さ
れているA710あるいはA736鋼が挙げられる。こ
れらは1.0〜3.0%のCuを含み、主に焼きならし
あるいは焼き入れ後に時効することによって所要の強度
・靭性を付与するものである。本鋼種は比較的低い炭素
当量の成分であるため優れた溶接性を示すが、高い靭性
を付与するためには焼きならしあるいは焼き入れといっ
た熱処理が必要であり、熱処理コストがかかり工程が多
くなった。そこでこのような問題を解決するためCuの
時効析出強化に対し制御圧延・制御冷却(Thermo
mechanical Control Proce
ss)を利用したCu添加高張力鋼が提案されている。
その特徴とするところは、制御圧延あるいは制御冷却を
実施し、これによって強度・靭性などの特性を付与し熱
処理工程を省略することにある。このような考え方に基
づき、溶接性および低温靭性に優れたCu添加高張力鋼
として特開昭60−59018号公報、特開昭61−1
49430号公報などが開示されている。一方、近年の
海洋構造物はその溶接部に極めて高い水準の低温靭性が
要求されており、近年では英国規格BS5762(19
79)に規定されているCTOD試験が要求されてい
る。この試験は、疲労予亀裂を評価部に発生させること
により、極めて微小部分の脆性亀裂発生抵抗性を評価す
る。しかし、厚鋼板の溶接は多層溶接を行い、溶接熱影
響部(HAZ)には複雑な熱履歴を受けた局所脆化域が
発生する。特に1350℃以上に加熱された結晶粒の粗
粒域(CGHAZ)は最も靭性が劣化する部分である。
米国石油協会では、APIRP 2Z(1987)にお
いて、CGHAZが予亀裂の先端に一定の割合以上にす
るように加工の詳細な規定が盛り込まれている。このよ
うに、厳格な脆性破壊発生特性の評価がなされた場合、
前述の先行技術によってシャルピー衝撃試験が高い靭性
が得られた場合でも必要な脆性亀裂発生特性を得られな
い場合がある。これに対し、特開平2−25517号公
報、特開平5−179344号公報には、CTOD(亀
裂先端開口変位)試験に対応した溶接性および低温靭性
の優れたCu析出硬化型高張力鋼の製造方法が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
CTOD値はさらに高値が要求されるようになり、脆性
破壊発生抵抗の向上に関する要望は一段と強くなってい
る。本発明の目的は、前述のような技術の現状に対し
て、溶接部靭性、特に脆性破壊発生抵抗に優れたCu析
出硬化型高張力鋼の新しい製造方法を提供することにあ
る。
CTOD値はさらに高値が要求されるようになり、脆性
破壊発生抵抗の向上に関する要望は一段と強くなってい
る。本発明の目的は、前述のような技術の現状に対し
て、溶接部靭性、特に脆性破壊発生抵抗に優れたCu析
出硬化型高張力鋼の新しい製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明の製造方法は、重量%で、C:0.03〜
0.1%と、Si:0.01〜0.1%と、Mn:1〜
2%と、S:0.005%以下と、Cu:0.8〜1.
5%と、Ni:0.4〜0.8%と、sol.Al:
0.005〜0.08%と、N:0.004%以下と、
Ti:0.005〜0.025%と、B:0.0005
%以下とを含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
なる鋼を製造する方法において、該連続鋳造鋼片を、1
050〜1250℃の温度に加熱し、次いで900℃以
下の温度範囲で累積圧下率25%以上の熱間圧延を行う
工程と、熱間圧延された鋼を直ちに1〜50℃/秒の冷
却速度で550℃以下の温度まで強制冷却する工程と、
強制冷却された鋼を、500℃〜Ac1 の温度で時効処
理する工程と、を備えたことを特徴とする、溶接部靭性
に優れた高張力鋼の製造方法である。
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明の製造方法は、重量%で、C:0.03〜
0.1%と、Si:0.01〜0.1%と、Mn:1〜
2%と、S:0.005%以下と、Cu:0.8〜1.
5%と、Ni:0.4〜0.8%と、sol.Al:
0.005〜0.08%と、N:0.004%以下と、
Ti:0.005〜0.025%と、B:0.0005
%以下とを含有し、残部Feおよび不可避的不純物から
なる鋼を製造する方法において、該連続鋳造鋼片を、1
050〜1250℃の温度に加熱し、次いで900℃以
下の温度範囲で累積圧下率25%以上の熱間圧延を行う
工程と、熱間圧延された鋼を直ちに1〜50℃/秒の冷
却速度で550℃以下の温度まで強制冷却する工程と、
強制冷却された鋼を、500℃〜Ac1 の温度で時効処
理する工程と、を備えたことを特徴とする、溶接部靭性
に優れた高張力鋼の製造方法である。
【0006】(2)本発明の製造方法は、鋼成分とし
て、重量%でさらに、Cr:0.1〜0.5%、Mo:
0.05〜0.3%、V:0.01〜0.1%、Nb:
0.005〜0.04%、Ca:0.0005〜0.0
05%、及びREM:0.003〜0.03%の群から
選択された少なくとも1種以上を含有することを特徴と
する、上記(1)に記載の溶接部靭性に優れた高張力鋼
の製造方法である。
て、重量%でさらに、Cr:0.1〜0.5%、Mo:
0.05〜0.3%、V:0.01〜0.1%、Nb:
0.005〜0.04%、Ca:0.0005〜0.0
05%、及びREM:0.003〜0.03%の群から
選択された少なくとも1種以上を含有することを特徴と
する、上記(1)に記載の溶接部靭性に優れた高張力鋼
の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは、上記課題を解決す
るために鋭意研究を重ねた結果、次のような知見を得る
に至った。 (1)連続鋳造鋼片の加熱温度を1050〜1250℃
とすることにより鋼板内部の化学組成の均一化を図り異
常組織の生成を防止する。
るために鋭意研究を重ねた結果、次のような知見を得る
に至った。 (1)連続鋳造鋼片の加熱温度を1050〜1250℃
とすることにより鋼板内部の化学組成の均一化を図り異
常組織の生成を防止する。
【0008】(2)Si添加量を0.01〜0.1重量
%とすることにより島状マルテンサイトの生成を抑制す
る。 (3)N量を0.004重量%以下およびsol.Al
量を0.005〜0.08重量%とすることにより転位
を固着して靭性の劣化を招くfree−N量を低減す
る。 (4)Ti+極微量B(5ppm以下に規制)によりC
GHAZの粗大化を抑制する。
%とすることにより島状マルテンサイトの生成を抑制す
る。 (3)N量を0.004重量%以下およびsol.Al
量を0.005〜0.08重量%とすることにより転位
を固着して靭性の劣化を招くfree−N量を低減す
る。 (4)Ti+極微量B(5ppm以下に規制)によりC
GHAZの粗大化を抑制する。
【0009】以上のすべてを満足して製造されたCu析
出硬化型高張力鋼は脆性破壊発生抵抗に極めて優れるこ
とを見い出した。この知見に基づき、本発明者らは、S
i,N,sol.Al,Ti,B量を特定したCu添加
鋼に施す熱間圧延条件、冷却条件、及び時効処理条件を
一定範囲内に制御するようにして、フェライトの粗大化
による靭性の劣化防止とε−Cuの析出硬化による母材
強度の上昇を達成し、従来の鋼に比較してCTOD(亀
裂先端開口変位)値が高く、溶接部靭性に極めて優れた
高張力鋼の製造方法を見出し、本発明を完成させた。す
なわち、本発明は、鋼組成及び製造条件を下記範囲に限
定することにより、溶接部靭性、特に脆性破壊発生抵抗
に優れたCu析出硬化型高張力鋼の新しい製造方法を提
供することができる。以下に本発明の成分添加理由、成
分限定理由、及び製造条件の限定理由について説明す
る。 (1)成分組成範囲 C:0.03〜0.1% Cは鋼板として必要な強度を得るためには少なくとも
0.03%必要であるが、溶接性および溶接割れ感受性
を考慮してその上限は0.1%である。 Si:0.01〜0.1% Siは脱酸作用及び固溶強化作用を有するが、0.01
%未満ではその作用が十分ではないので下限は0.01
%である。しかし、HAZ(溶接熱影響部)靭性に対し
ては悪影響があり、特にCTOD試験においては影響が
非常に大きい。一方0.1%を超える添加は島状マルテ
ンサイトの生成を抑制する効果が低減し、HAZの局所
脆化域の靭性向上が期待できなくなるため、上限は0.
1%である。 Mn:1〜2% Mnは母材の焼入れ性を確保するために少なくとも1%
必要であるが、過剰な添加は溶接硬化性を著しく劣化さ
せるので、上限は2%である。
出硬化型高張力鋼は脆性破壊発生抵抗に極めて優れるこ
とを見い出した。この知見に基づき、本発明者らは、S
i,N,sol.Al,Ti,B量を特定したCu添加
鋼に施す熱間圧延条件、冷却条件、及び時効処理条件を
一定範囲内に制御するようにして、フェライトの粗大化
による靭性の劣化防止とε−Cuの析出硬化による母材
強度の上昇を達成し、従来の鋼に比較してCTOD(亀
裂先端開口変位)値が高く、溶接部靭性に極めて優れた
高張力鋼の製造方法を見出し、本発明を完成させた。す
なわち、本発明は、鋼組成及び製造条件を下記範囲に限
定することにより、溶接部靭性、特に脆性破壊発生抵抗
に優れたCu析出硬化型高張力鋼の新しい製造方法を提
供することができる。以下に本発明の成分添加理由、成
分限定理由、及び製造条件の限定理由について説明す
る。 (1)成分組成範囲 C:0.03〜0.1% Cは鋼板として必要な強度を得るためには少なくとも
0.03%必要であるが、溶接性および溶接割れ感受性
を考慮してその上限は0.1%である。 Si:0.01〜0.1% Siは脱酸作用及び固溶強化作用を有するが、0.01
%未満ではその作用が十分ではないので下限は0.01
%である。しかし、HAZ(溶接熱影響部)靭性に対し
ては悪影響があり、特にCTOD試験においては影響が
非常に大きい。一方0.1%を超える添加は島状マルテ
ンサイトの生成を抑制する効果が低減し、HAZの局所
脆化域の靭性向上が期待できなくなるため、上限は0.
1%である。 Mn:1〜2% Mnは母材の焼入れ性を確保するために少なくとも1%
必要であるが、過剰な添加は溶接硬化性を著しく劣化さ
せるので、上限は2%である。
【0010】S:0.005%以下 Sは有害な不純物でありできるだけ低減するべきであ
る。しかし、その上限が0.005%であれば、前述の
Siの効果と後述のCaの効果により特性(靭性)を良
好に保つことができる。
る。しかし、その上限が0.005%であれば、前述の
Siの効果と後述のCaの効果により特性(靭性)を良
好に保つことができる。
【0011】Cu:0.8〜1.5% Cuは析出硬化によって鋼の強度を飛躍的に向上させる
元素であるが、その効果を得るためには少なくとも0.
8%必要である。しかし、過剰な添加は溶接割れ感受性
を増大させるため、上限は1.5%である。 Ni:0.4〜0.8% Niは溶接性を害することなく鋼の強度および靭性を向
上させるだけでなく、熱間圧延中のCu割れを防ぐ元素
であり少なくとも0.4%必要であるが、過剰な添加は
溶接割れ感受性の増大やコスト上昇を招くため、その上
限は0.8%である。 N:0.004%以下 Nは過剰に含有されると転位を固着して靭性の著しい劣
化を招くため、上限は0.004%以下にする必要があ
る。
元素であるが、その効果を得るためには少なくとも0.
8%必要である。しかし、過剰な添加は溶接割れ感受性
を増大させるため、上限は1.5%である。 Ni:0.4〜0.8% Niは溶接性を害することなく鋼の強度および靭性を向
上させるだけでなく、熱間圧延中のCu割れを防ぐ元素
であり少なくとも0.4%必要であるが、過剰な添加は
溶接割れ感受性の増大やコスト上昇を招くため、その上
限は0.8%である。 N:0.004%以下 Nは過剰に含有されると転位を固着して靭性の著しい劣
化を招くため、上限は0.004%以下にする必要があ
る。
【0012】sol.Al:0.005〜0.08% sol.Alは鋼の脱酸に必要であると同時に、AlN
の析出によりfree−N量を低減させる効果が大き
く、少なくとも0.005%必要であるが、過剰の添加
は靭性を劣化させるため、上限は0.08%である。 Ti:0.005〜0.025% Tiは鋼中にTiNとして存在しHAZ部のオーステナ
イト粒の成長を抑制する効果があり、少なくとも0.0
05%必要であるが、過剰な添加は、特に多層溶接の場
合、ボンド近傍においてTiNが分解して固溶Tiとな
り靭性の劣化を招くため、その上限は0.025%であ
る。 B:0.0005%以下 BはTiと同様に鋼中にBNとして存在しfree−N
量を低減させるが、過剰な添加は焼入れ性の向上のみな
らずHAZの著しい硬化を招くため、上限は0.000
5%である。
の析出によりfree−N量を低減させる効果が大き
く、少なくとも0.005%必要であるが、過剰の添加
は靭性を劣化させるため、上限は0.08%である。 Ti:0.005〜0.025% Tiは鋼中にTiNとして存在しHAZ部のオーステナ
イト粒の成長を抑制する効果があり、少なくとも0.0
05%必要であるが、過剰な添加は、特に多層溶接の場
合、ボンド近傍においてTiNが分解して固溶Tiとな
り靭性の劣化を招くため、その上限は0.025%であ
る。 B:0.0005%以下 BはTiと同様に鋼中にBNとして存在しfree−N
量を低減させるが、過剰な添加は焼入れ性の向上のみな
らずHAZの著しい硬化を招くため、上限は0.000
5%である。
【0013】本発明では、以上を基本成分とするが、必
要に応じて以下の選択成分群から選択された少なくとも
1種以上を含有してもよい。 (選択成分群) Cr:0.1〜0.5% Crは耐食性を向上するほかに、焼入れ性の向上および
析出硬化により母材の強度を高め、その効果を得るため
には少なくとも0.1%必要であるが、過剰な添加はH
AZの靭性および硬化性の観点から、その上限は0.5
%である。
要に応じて以下の選択成分群から選択された少なくとも
1種以上を含有してもよい。 (選択成分群) Cr:0.1〜0.5% Crは耐食性を向上するほかに、焼入れ性の向上および
析出硬化により母材の強度を高め、その効果を得るため
には少なくとも0.1%必要であるが、過剰な添加はH
AZの靭性および硬化性の観点から、その上限は0.5
%である。
【0014】Mo:0.05〜0.3% Moは焼入れ性の向上と析出硬化とにより母材の強度を
高め、その効果を得るためには少なくとも0.05%必
要であるが、過剰な添加はHAZの靭性を劣化させるた
め、その上限は0.3%である。 V:0.01〜0.1% Vは固溶強化および析出硬化により母材の強度を高め、
その効果を得るためには少なくとも0.01%必要であ
るが、過剰な添加はHAZの多層熱サイクルを受ける部
分が析出によって脆化するため、その上限は0.1%で
ある。 Nb:0.005〜0.04% Nbは圧延時にNb(C,N)として析出しピンニング
効果により再結晶粒の粗大化を防止するだけでなく、析
出硬化により母材の強度を高める。その効果を得るため
には少なくとも0.005%必要であるが、過剰な添加
はHAZの焼入れ性を上げ、溶接割れ感受性を劣化させ
るので、その上限は0.04%である。
高め、その効果を得るためには少なくとも0.05%必
要であるが、過剰な添加はHAZの靭性を劣化させるた
め、その上限は0.3%である。 V:0.01〜0.1% Vは固溶強化および析出硬化により母材の強度を高め、
その効果を得るためには少なくとも0.01%必要であ
るが、過剰な添加はHAZの多層熱サイクルを受ける部
分が析出によって脆化するため、その上限は0.1%で
ある。 Nb:0.005〜0.04% Nbは圧延時にNb(C,N)として析出しピンニング
効果により再結晶粒の粗大化を防止するだけでなく、析
出硬化により母材の強度を高める。その効果を得るため
には少なくとも0.005%必要であるが、過剰な添加
はHAZの焼入れ性を上げ、溶接割れ感受性を劣化させ
るので、その上限は0.04%である。
【0015】Ca:0.0005〜0.005% Caは靭性を劣化させるMnSの形態を変化させる効果
がある。その効果を得るためには少なくとも0.000
5%必要であるが、過剰な添加は焼入れ性の低下を招く
ため、その上限は0.005%である。
がある。その効果を得るためには少なくとも0.000
5%必要であるが、過剰な添加は焼入れ性の低下を招く
ため、その上限は0.005%である。
【0016】REM:0.003〜0.03% REM(希土類元素)は鋼中で硫化物もしくは酸化物と
して存在し、オーステナイト粒の成長を抑制して靭性を
向上させる。その効果を得るためには少なくとも0.0
03%必要であるが、過剰な添加は清浄度が低下し靭性
が劣化するため、その上限は0.03%である。上記の
成分組成範囲に調整することにより、溶接部靭性、特に
脆性破壊発生抵抗に優れたCu析出硬化型高張力鋼を得
ることが可能となる。
して存在し、オーステナイト粒の成長を抑制して靭性を
向上させる。その効果を得るためには少なくとも0.0
03%必要であるが、過剰な添加は清浄度が低下し靭性
が劣化するため、その上限は0.03%である。上記の
成分組成範囲に調整することにより、溶接部靭性、特に
脆性破壊発生抵抗に優れたCu析出硬化型高張力鋼を得
ることが可能となる。
【0017】このような特性の鋼は、以下の製造方法に
より製造することができる。 (2)鋼製造工程 (製造方法)上記の成分組成範囲に調整した鋼を溶製
し、連続鋳造により得られた連続鋳造鋼片を、1050
〜1250℃の温度に加熱し、次いで900℃以下の温
度範囲で累積圧下率25%以上の熱間圧延を施す。その
後直ちに1〜50℃/秒の冷却速度で550℃以下の温
度まで強制冷却し、次いで500℃〜Ac1 の温度で時
効処理を施す。
より製造することができる。 (2)鋼製造工程 (製造方法)上記の成分組成範囲に調整した鋼を溶製
し、連続鋳造により得られた連続鋳造鋼片を、1050
〜1250℃の温度に加熱し、次いで900℃以下の温
度範囲で累積圧下率25%以上の熱間圧延を施す。その
後直ちに1〜50℃/秒の冷却速度で550℃以下の温
度まで強制冷却し、次いで500℃〜Ac1 の温度で時
効処理を施す。
【0018】a.連続鋳造鋼片加熱温度 本発明では効率的な生産が可能な連続鋳造鋼片を使用す
るが、連続鋳造鋼片は板厚中央部に偏析を生じるため、
圧延終了後はこの部分が硬く脆い異常組織となり、靭性
を著しく劣化させる。この異常組織の発生を防止するた
めに、1050〜1250℃の温度に加熱して鋼中成分
の均一化を図る必要があるが、加熱温度が1250℃を
超えるとオーステナイト粒が粗大化し、圧延による微細
化が十分に達成されず靭性が劣化する。また、Nbを添
加する場合においても1250℃超えの加熱はNbがす
ベて固溶してしまいNb(C,N)によるピンニング効
果が失われる。したがって、加熱温度は1050〜12
50℃である。 b.900℃以下の温度範囲の累積圧下率 本発明では上記aの温度範囲に加熱した鋼片を用いて9
00℃以下の温度範囲で累積圧下率25%以上の熱間圧
延を施す。
るが、連続鋳造鋼片は板厚中央部に偏析を生じるため、
圧延終了後はこの部分が硬く脆い異常組織となり、靭性
を著しく劣化させる。この異常組織の発生を防止するた
めに、1050〜1250℃の温度に加熱して鋼中成分
の均一化を図る必要があるが、加熱温度が1250℃を
超えるとオーステナイト粒が粗大化し、圧延による微細
化が十分に達成されず靭性が劣化する。また、Nbを添
加する場合においても1250℃超えの加熱はNbがす
ベて固溶してしまいNb(C,N)によるピンニング効
果が失われる。したがって、加熱温度は1050〜12
50℃である。 b.900℃以下の温度範囲の累積圧下率 本発明では上記aの温度範囲に加熱した鋼片を用いて9
00℃以下の温度範囲で累積圧下率25%以上の熱間圧
延を施す。
【0019】この温度範囲での圧下率が25%を下回る
と未再結晶域での圧下が少なく、十分なフェライトの微
細化が得られず、高位な靭性を維持できない。 c.圧延後の冷却条件 上記bの方法による圧延の後、直ちに1〜50℃/秒の
冷却速度で550℃以下の温度まで強制冷却する。圧延
後の強制冷却はフェライトの粗大化による靭性の劣化と
母材強度の低下を防止するために必要である。冷却速度
が1℃/秒未満では、オーステナイトからベイナイト変
態が起こりにくく、高張力鋼としての強度を確保するこ
とができない。一方、冷却速度が50℃/秒越えでは、
表面に著しい強度上昇を生じ板厚方向の材質均一性が損
なわれる。また、冷却停止温度が550℃越えでは、ベ
イナイト変態が十分に進行しないため高張力鋼としての
強度を確保することが難しくなる。 d.時効処理温度 冷却後、500℃以上Ac1 以下の温度で時効処理を施
しε−Cu析出による析出硬化を利用して強度の上昇を
図る。析出硬化による強度の上昇を効果的に得るため
に、時効処理温度は500〜550℃が適正であるが、
500℃以上の加熱により目的となる強度に調整でき
る。ただし、必要以上の加熱は析出物の凝集・粗大化に
より靭性の劣化を招くため上限はAc1 である。以下に
本発明の実施例を挙げ、本発明の効果を立証する。
と未再結晶域での圧下が少なく、十分なフェライトの微
細化が得られず、高位な靭性を維持できない。 c.圧延後の冷却条件 上記bの方法による圧延の後、直ちに1〜50℃/秒の
冷却速度で550℃以下の温度まで強制冷却する。圧延
後の強制冷却はフェライトの粗大化による靭性の劣化と
母材強度の低下を防止するために必要である。冷却速度
が1℃/秒未満では、オーステナイトからベイナイト変
態が起こりにくく、高張力鋼としての強度を確保するこ
とができない。一方、冷却速度が50℃/秒越えでは、
表面に著しい強度上昇を生じ板厚方向の材質均一性が損
なわれる。また、冷却停止温度が550℃越えでは、ベ
イナイト変態が十分に進行しないため高張力鋼としての
強度を確保することが難しくなる。 d.時効処理温度 冷却後、500℃以上Ac1 以下の温度で時効処理を施
しε−Cu析出による析出硬化を利用して強度の上昇を
図る。析出硬化による強度の上昇を効果的に得るため
に、時効処理温度は500〜550℃が適正であるが、
500℃以上の加熱により目的となる強度に調整でき
る。ただし、必要以上の加熱は析出物の凝集・粗大化に
より靭性の劣化を招くため上限はAc1 である。以下に
本発明の実施例を挙げ、本発明の効果を立証する。
【0020】
【実施例】表1に本発明鋼と比較鋼の化学組成を示した
(No.1〜12:本発明鋼、No.13〜22:比較
鋼)。化学組成はすべてスラブの取鍋分析値である。表
2に圧延条件と母材の引張特性、衝撃特性、および溶接
部の靭性値などの試験結果とを併記した(No.1〜1
2:本発明鋼、No.13〜22:比較鋼)。
(No.1〜12:本発明鋼、No.13〜22:比較
鋼)。化学組成はすべてスラブの取鍋分析値である。表
2に圧延条件と母材の引張特性、衝撃特性、および溶接
部の靭性値などの試験結果とを併記した(No.1〜1
2:本発明鋼、No.13〜22:比較鋼)。
【0021】引張試験はJISに準拠し、平行部10m
mφの引張試験片について行った。溶接部の靭性評価で
は、50kJ/cmの入熱によるサブマージアーク溶接
によりK型開先の溶接継手を作成し、板厚方向に生成し
たほぼ直線的な溶融線近傍を評価対象とした。なお、溶
接時の予熱は行っていない。図1はCTOD試験片の採
取位置を示すものである。CTOD試験はWES110
8(1995)に準拠して、板厚方向全厚にノッチ加工
し、圧延方向をノッチ方向として−40℃で行った。鋼
No.1〜12は本発明の化学組成と圧延条件ともに満
足している本発明鋼である。
mφの引張試験片について行った。溶接部の靭性評価で
は、50kJ/cmの入熱によるサブマージアーク溶接
によりK型開先の溶接継手を作成し、板厚方向に生成し
たほぼ直線的な溶融線近傍を評価対象とした。なお、溶
接時の予熱は行っていない。図1はCTOD試験片の採
取位置を示すものである。CTOD試験はWES110
8(1995)に準拠して、板厚方向全厚にノッチ加工
し、圧延方向をノッチ方向として−40℃で行った。鋼
No.1〜12は本発明の化学組成と圧延条件ともに満
足している本発明鋼である。
【0022】一方、鋼No.13〜18は圧延条件は満
足しているが化学組成は満足していない場合の比較鋼で
ある。例えば、比較鋼No.13はCu量が少なく、比
較鋼No.14はSi量が多い。また、比較鋼No.1
5および16はS量、B量がそれぞれ多く、比較鋼N
o.17および18はN量、sol.Al量がそれぞれ
多い。さらに鋼No.19〜22は化学組成は満足して
いるが圧延条件は満足していない場合の比較鋼である。
例えば、比較鋼No.19および20は加熱温度が本発
明の条件より低すぎるか高すぎる場合であり、比較鋼N
o.21は圧延温度域において圧下率が小さい。また、
比較鋼No.22は時効処遅温度が本発明の条件より低
すぎる。
足しているが化学組成は満足していない場合の比較鋼で
ある。例えば、比較鋼No.13はCu量が少なく、比
較鋼No.14はSi量が多い。また、比較鋼No.1
5および16はS量、B量がそれぞれ多く、比較鋼N
o.17および18はN量、sol.Al量がそれぞれ
多い。さらに鋼No.19〜22は化学組成は満足して
いるが圧延条件は満足していない場合の比較鋼である。
例えば、比較鋼No.19および20は加熱温度が本発
明の条件より低すぎるか高すぎる場合であり、比較鋼N
o.21は圧延温度域において圧下率が小さい。また、
比較鋼No.22は時効処遅温度が本発明の条件より低
すぎる。
【0023】本発明鋼No.1〜12は母材・継手とも
極めて優れた特性を有しているのに対し、比較鋼No.
13および22はε−Cuの時効析出が不十分であり母
材強度が低く、比較鋼No.14〜21は化学組成ある
いは圧延条件が本発明の条件を満たしておらず優れた継
手靭性が得られていない。
極めて優れた特性を有しているのに対し、比較鋼No.
13および22はε−Cuの時効析出が不十分であり母
材強度が低く、比較鋼No.14〜21は化学組成ある
いは圧延条件が本発明の条件を満たしておらず優れた継
手靭性が得られていない。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鋼組成及び製造条件を特定することにより、従来の鋼に
比較してCTOD値が高く、溶接部靭性に極めて優れた
高張力鋼板を製造できる。
鋼組成及び製造条件を特定することにより、従来の鋼に
比較してCTOD値が高く、溶接部靭性に極めて優れた
高張力鋼板を製造できる。
【図1】本発明の実施例に係るCTOD試験の試験片形
状を示した図。
状を示した図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 隆 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 川中 徹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.03〜0.1%と、
Si:0.01〜0.1%と、Mn:1〜2%と、S:
0.005%以下と、Cu:0.8〜1.5%と、N
i:0.4〜0.8%と、sol.Al:0.005〜
0.08%と、N:0.004%以下と、Ti:0.0
05〜0.025%と、B:0.0005%以下とを含
有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を製造
する方法において、 該連続鋳造鋼片を、1050〜1250℃の温度に加熱
し、次いで900℃以下の温度範囲で累積圧下率25%
以上の熱間圧延を行う工程と、 熱間圧延された鋼を、直ちに1〜50℃/秒の冷却速度
で550℃以下の温度まで強制冷却する工程と、 強制冷却された鋼を、500℃〜Ac1 の温度で時効処
理する工程と、 を備えたことを特徴とする、溶接部靭性に優れた高張力
鋼の製造方法。 - 【請求項2】 鋼成分として、重量%でさらに、Cr:
0.1〜0.5%、Mo:0.05〜0.3%、V:
0.01〜0.1%、Nb:0.005〜0.04%、
Ca:0.0005〜0.005%、及びREM:0.
003〜0.03%の群から選択された少なくとも1種
以上を含有することを特徴とする、請求項1に記載の溶
接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4536798A JPH11241119A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4536798A JPH11241119A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11241119A true JPH11241119A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12717313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4536798A Pending JPH11241119A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 溶接部靭性に優れた高張力鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11241119A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007040317A1 (en) | 2005-10-06 | 2007-04-12 | Posco | The precipitation hardening cold rolled steel sheet having excellent yield ratios, and the method for manufacturing the same |
WO2014038200A1 (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-13 | Jfeスチール株式会社 | 溶接熱影響部ctod特性に優れた厚肉高張力鋼およびその製造方法 |
-
1998
- 1998-02-26 JP JP4536798A patent/JPH11241119A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007040317A1 (en) | 2005-10-06 | 2007-04-12 | Posco | The precipitation hardening cold rolled steel sheet having excellent yield ratios, and the method for manufacturing the same |
US8398786B2 (en) | 2005-10-06 | 2013-03-19 | Posco | Precipitation hardening cold rolled steel sheet having excellent yield ratios, and the method for manufacturing the same |
US8864922B2 (en) | 2005-10-06 | 2014-10-21 | Posco | Method for manufacturing a precipitation-hardening cold-rolled steel sheet having excellent yield ratios |
WO2014038200A1 (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-13 | Jfeスチール株式会社 | 溶接熱影響部ctod特性に優れた厚肉高張力鋼およびその製造方法 |
US9777358B2 (en) | 2012-09-06 | 2017-10-03 | Jfe Steel Corporation | Thick-walled, high tensile strength steel with excellent CTOD characteristics of the weld heat-affected zone, and manufacturing method thereof |
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