JPH11240984A - 延伸フィルム - Google Patents
延伸フィルムInfo
- Publication number
- JPH11240984A JPH11240984A JP36295798A JP36295798A JPH11240984A JP H11240984 A JPH11240984 A JP H11240984A JP 36295798 A JP36295798 A JP 36295798A JP 36295798 A JP36295798 A JP 36295798A JP H11240984 A JPH11240984 A JP H11240984A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- weight
- density
- ethylene
- elution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた弾性回復性、強度、風合いを持ち、格
段に優れた通気性延伸フィルムの提供。 【解決手段】 下記の成分A及び成分Bを含有樹脂組成
物を溶融押出し、一軸または二軸延伸して形成させる。 成分A:下記に示す(a)〜(c)の性状を有するエチ
レンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体 (a)MFRが0.01〜20g/10分 (b)密度が0.935g/cm3以下 (c)温度上昇溶離分別(TREF)による50℃にお
ける溶出量(Y:成分A全量に対する重量%)が以下の
条件を満たすものである 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3未満であ
るとき、 Y≦−4500D+4105(ただし、Y≦100) 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3以上であ
るとき、 Y≦10 成分B:平均粒径が10μm以下で、嵩密度が0.1〜
0.7g/cm3の粒状無機フィラー
段に優れた通気性延伸フィルムの提供。 【解決手段】 下記の成分A及び成分Bを含有樹脂組成
物を溶融押出し、一軸または二軸延伸して形成させる。 成分A:下記に示す(a)〜(c)の性状を有するエチ
レンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体 (a)MFRが0.01〜20g/10分 (b)密度が0.935g/cm3以下 (c)温度上昇溶離分別(TREF)による50℃にお
ける溶出量(Y:成分A全量に対する重量%)が以下の
条件を満たすものである 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3未満であ
るとき、 Y≦−4500D+4105(ただし、Y≦100) 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3以上であ
るとき、 Y≦10 成分B:平均粒径が10μm以下で、嵩密度が0.1〜
0.7g/cm3の粒状無機フィラー
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛生材料用途向け
の優れた弾性回復性、強度、風合いを持ち、格段に優れ
た通気性を持つ薄肉通気成形体に好適であり、さらに
は、屋外用途で使われる場合には、優れた通気性と強度
と共に、耐候性が優れ且つ加工時の発煙やロール汚れが
ない通気性延伸フィルムに関するものである。
の優れた弾性回復性、強度、風合いを持ち、格段に優れ
た通気性を持つ薄肉通気成形体に好適であり、さらに
は、屋外用途で使われる場合には、優れた通気性と強度
と共に、耐候性が優れ且つ加工時の発煙やロール汚れが
ない通気性延伸フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系樹脂と無機フィラーとの組
成物からなるフィルム等を一軸又は二軸方向に延伸し
て、連通(貫通)したボイドを持った通気性フィルムを
製造することは既に知られており、この組成物を用いた
フィルムは使い捨て紙おむつ等の衛生材料;木材建築の
耐水保護のため、屋根瓦の下や外壁の下を覆う雨避け養
生シート;果樹等の根元に樹木の保温・保護のために敷
く保護シートなどの屋外使用通気シート等への用途に使
われている。しかし、従来から提案されている樹脂組成
物は、成形時の延伸性が劣り、また、強度が不足してい
るために薄肉化することが困難であった。けれども、省
資源、製品の合理化等のために、薄肉化への要請があっ
たが、従来の樹脂組成物ではこのような要求性能に十分
答えることができなかった。また、このような使い捨て
紙おむつ等に要求される性能としては、上記薄肉化の他
に、通気性、風合い等が存在するが、近年、フィット性
の要求が増大し、フィルムの弾性回復性が必要となって
きた。すなわち、紙おむつは水分を吸収するので、通気
性の良くない製品はムレが生じ易くなるので消費者に好
まれない。また、現在消費者からは従来製品より高級な
製品が求められており、紙おむつもパンツタイプのよう
な身体に密着するようなものが望まれており、また身体
にピッタリと密着させるために伸びたり縮んだりする
(弾性回復性)ような材料が要求されるようになってき
た。更に、当然のことながら、風合いも従来のものより
良好なものが望まれるようになった。更に、屋外使用用
途の通気性シート、フィルムは、従来のものでは通気性
が悪く、強度も不足しており、薄肉化が困難であった。
また、耐候性が不十分なため、夏期に使用したときには
1ないし2カ月で劣化し、ボロボロとなってしまう。こ
のため耐候性付与剤(紫外線防止剤、光安定剤)を添加
する方法が取られるが、これでは成形時に発煙したり、
チルロールがブリード物で汚れたり、更に製品となった
後も、印刷性が不良でインキが剥げ易かったり、埃など
の汚れが付着し易くなるなど、問題点が多く、屋外使用
の通気性フィルムとして実用に供すには不十分であっ
た。
成物からなるフィルム等を一軸又は二軸方向に延伸し
て、連通(貫通)したボイドを持った通気性フィルムを
製造することは既に知られており、この組成物を用いた
フィルムは使い捨て紙おむつ等の衛生材料;木材建築の
耐水保護のため、屋根瓦の下や外壁の下を覆う雨避け養
生シート;果樹等の根元に樹木の保温・保護のために敷
く保護シートなどの屋外使用通気シート等への用途に使
われている。しかし、従来から提案されている樹脂組成
物は、成形時の延伸性が劣り、また、強度が不足してい
るために薄肉化することが困難であった。けれども、省
資源、製品の合理化等のために、薄肉化への要請があっ
たが、従来の樹脂組成物ではこのような要求性能に十分
答えることができなかった。また、このような使い捨て
紙おむつ等に要求される性能としては、上記薄肉化の他
に、通気性、風合い等が存在するが、近年、フィット性
の要求が増大し、フィルムの弾性回復性が必要となって
きた。すなわち、紙おむつは水分を吸収するので、通気
性の良くない製品はムレが生じ易くなるので消費者に好
まれない。また、現在消費者からは従来製品より高級な
製品が求められており、紙おむつもパンツタイプのよう
な身体に密着するようなものが望まれており、また身体
にピッタリと密着させるために伸びたり縮んだりする
(弾性回復性)ような材料が要求されるようになってき
た。更に、当然のことながら、風合いも従来のものより
良好なものが望まれるようになった。更に、屋外使用用
途の通気性シート、フィルムは、従来のものでは通気性
が悪く、強度も不足しており、薄肉化が困難であった。
また、耐候性が不十分なため、夏期に使用したときには
1ないし2カ月で劣化し、ボロボロとなってしまう。こ
のため耐候性付与剤(紫外線防止剤、光安定剤)を添加
する方法が取られるが、これでは成形時に発煙したり、
チルロールがブリード物で汚れたり、更に製品となった
後も、印刷性が不良でインキが剥げ易かったり、埃など
の汚れが付着し易くなるなど、問題点が多く、屋外使用
の通気性フィルムとして実用に供すには不十分であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた弾性
回復性、強度、風合いを持ち、格段に優れた通気性延伸
フィルムを提供することを目的とする。
回復性、強度、風合いを持ち、格段に優れた通気性延伸
フィルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】[発明の概要]本発明者
らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、特定の性状を有するエチレン・α−オレフィン共重
合体と、特定の無機フィラーをブレンドして得られる樹
脂組成物を使用することにより、上記本発明の目的が達
成され得ることができるとの知見を得て本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち、本発明の通気性延伸
フィルムは、下記の成分A及び成分Bからなり、その配
合割合が、成分A、B両成分の合計量を基準として、成
分Aが20〜80重量%、成分Bが80〜20重量%で
ある樹脂組成物を溶融押出し、一軸または二軸延伸して
形成されていることを特徴とするものである。 成分A:下記に示す(a)〜(c)の性状を有するエチ
レンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体 (a)MFRが0.01〜20g/10分 (b)密度が0.935g/cm3以下 (c)温度上昇溶離分別(TREF)による50℃にお
ける溶出量(Y:成分A全量に対する重量%)が以下の
条件を満たすものである 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3未満であ
るとき、 Y≦−4500D+4105(ただし、Y≦100) 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3以上であ
るとき、 Y≦10 成分B:平均粒径が10μm以下で、嵩密度が0.1〜
0.7g/cm3の粒状無機フィラー
らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結
果、特定の性状を有するエチレン・α−オレフィン共重
合体と、特定の無機フィラーをブレンドして得られる樹
脂組成物を使用することにより、上記本発明の目的が達
成され得ることができるとの知見を得て本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち、本発明の通気性延伸
フィルムは、下記の成分A及び成分Bからなり、その配
合割合が、成分A、B両成分の合計量を基準として、成
分Aが20〜80重量%、成分Bが80〜20重量%で
ある樹脂組成物を溶融押出し、一軸または二軸延伸して
形成されていることを特徴とするものである。 成分A:下記に示す(a)〜(c)の性状を有するエチ
レンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体 (a)MFRが0.01〜20g/10分 (b)密度が0.935g/cm3以下 (c)温度上昇溶離分別(TREF)による50℃にお
ける溶出量(Y:成分A全量に対する重量%)が以下の
条件を満たすものである 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3未満であ
るとき、 Y≦−4500D+4105(ただし、Y≦100) 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3以上であ
るとき、 Y≦10 成分B:平均粒径が10μm以下で、嵩密度が0.1〜
0.7g/cm3の粒状無機フィラー
【0005】[発明の具体的説明] [I]構成成分 (1)成分A(エチレン・炭素数3以上のα−オレフィ
ン共重合体) (a)性状 本発明のフィラー含有樹脂組成物を構成する成分Aのエ
チレン・炭素数3以上のα−オレフィン共重合体は、以
下の〜の物性、好ましくはさらに〜の物性を示
すものを用いることが重要である。
ン共重合体) (a)性状 本発明のフィラー含有樹脂組成物を構成する成分Aのエ
チレン・炭素数3以上のα−オレフィン共重合体は、以
下の〜の物性、好ましくはさらに〜の物性を示
すものを用いることが重要である。
【0006】 MFR 本発明にて用いられるエチレン・炭素数3以上のα−オ
レフィン共重合体は、JIS−K7210によるMFR
(メルトフローレート:Melt Flow rate:溶融流量)が
0.01〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g
/10分、特に好ましくは0.5〜5g/10分の物性
を示すものである。該MFRが上記範囲より大であると
成形が不安定となる。また、該MFRが上記範囲より小
さすぎると樹脂圧力が大きくなりすぎて、製品の生産量
の低下を起こすので実用的でない。
レフィン共重合体は、JIS−K7210によるMFR
(メルトフローレート:Melt Flow rate:溶融流量)が
0.01〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g
/10分、特に好ましくは0.5〜5g/10分の物性
を示すものである。該MFRが上記範囲より大であると
成形が不安定となる。また、該MFRが上記範囲より小
さすぎると樹脂圧力が大きくなりすぎて、製品の生産量
の低下を起こすので実用的でない。
【0007】 密度 本発明にて用いられるエチレン・炭素数3以上のα−オ
レフィン共重合体は、JIS−K7112による密度が
0.935g/cm3以下、好ましくは0.86〜0.
930g/cm3、特に好ましくは0.88〜0.92
5g/cm3、とりわけ0.88以上0.910g/c
m3未満を示すものである。該密度が上記範囲より大で
あると、延伸フィルムの引張強度及び風合いが不足する
ようになる。また、密度が上記範囲より小さすぎると、
フィルム表面のベタつきによりブロッキングが生じて実
用性に供し得なくなる。
レフィン共重合体は、JIS−K7112による密度が
0.935g/cm3以下、好ましくは0.86〜0.
930g/cm3、特に好ましくは0.88〜0.92
5g/cm3、とりわけ0.88以上0.910g/c
m3未満を示すものである。該密度が上記範囲より大で
あると、延伸フィルムの引張強度及び風合いが不足する
ようになる。また、密度が上記範囲より小さすぎると、
フィルム表面のベタつきによりブロッキングが生じて実
用性に供し得なくなる。
【0008】 温度上昇溶離分別(TREF)による
50℃における溶出量 本発明にて用いられるエチレン・炭素数3以上のα−オ
レフィン共重合体の温度上昇溶離分別(TREF)によ
る50℃における溶出量(Y:成分A全量に対する重量
%)は以下の条件を満たすものであるのが望ましい。 1)成分Aの密度(D)が0.91g/cm3未満であ
るとき、Y≦−4500D+4105(ただし、Y≦1
00)、好ましくはY≦−4650D+4238(ただ
し、Y≦100)である。 2)成分Aの密度(D)が0.91g/cm3以上であ
るとき、Y≦10、好ましくはY≦7である。温度上昇溶離分別による溶出曲線の測定 温度上昇溶離分別(Temperature Rising Elution Fract
ionation:TREF)による測定は、「Jouranl of App
lied Polymer Science, Vol 26, 4217-4231,(1981)」お
よび「高分子討論会予稿集 2P1C09 (1985年)」に記載さ
れている原理に基づき、以下のようにして行われる。T
REFの測定の原理は、まず、測定の対象とするポリマ
ーを溶媒中で完全に溶解する。その後、冷却して不活性
担体表面に薄いポリマー層を形成させる。かかるポリマ
ー層は結晶しやすいものが内側(不活性担体表面に近い
側)に、結晶しにくいものが外側に形成されてなるもの
である。次に、温度を連続又は段階的に上昇させると、
低温度段階では対象のポリマー組成中の非晶部分すなわ
ちポリマーの持つ短鎖分岐の分岐度の多いものから溶出
し、温度が上昇するとともに徐々に分岐度の少ないもの
が溶出し、最終的に分岐のない直鎖状の部分が溶出し測
定は終了するのである。かかる各温度での溶出成分の濃
度を検出し、その溶出量と溶出温度によって描かれるグ
ラフによってポリマーの組成分布を見ることができるも
のである。
50℃における溶出量 本発明にて用いられるエチレン・炭素数3以上のα−オ
レフィン共重合体の温度上昇溶離分別(TREF)によ
る50℃における溶出量(Y:成分A全量に対する重量
%)は以下の条件を満たすものであるのが望ましい。 1)成分Aの密度(D)が0.91g/cm3未満であ
るとき、Y≦−4500D+4105(ただし、Y≦1
00)、好ましくはY≦−4650D+4238(ただ
し、Y≦100)である。 2)成分Aの密度(D)が0.91g/cm3以上であ
るとき、Y≦10、好ましくはY≦7である。温度上昇溶離分別による溶出曲線の測定 温度上昇溶離分別(Temperature Rising Elution Fract
ionation:TREF)による測定は、「Jouranl of App
lied Polymer Science, Vol 26, 4217-4231,(1981)」お
よび「高分子討論会予稿集 2P1C09 (1985年)」に記載さ
れている原理に基づき、以下のようにして行われる。T
REFの測定の原理は、まず、測定の対象とするポリマ
ーを溶媒中で完全に溶解する。その後、冷却して不活性
担体表面に薄いポリマー層を形成させる。かかるポリマ
ー層は結晶しやすいものが内側(不活性担体表面に近い
側)に、結晶しにくいものが外側に形成されてなるもの
である。次に、温度を連続又は段階的に上昇させると、
低温度段階では対象のポリマー組成中の非晶部分すなわ
ちポリマーの持つ短鎖分岐の分岐度の多いものから溶出
し、温度が上昇するとともに徐々に分岐度の少ないもの
が溶出し、最終的に分岐のない直鎖状の部分が溶出し測
定は終了するのである。かかる各温度での溶出成分の濃
度を検出し、その溶出量と溶出温度によって描かれるグ
ラフによってポリマーの組成分布を見ることができるも
のである。
【0009】 温度上昇溶離分別によって得られる溶
出曲線のピーク温度 本発明にて用いられるエチレン・炭素数3以上のα−オ
レフィン共重合体は、温度上昇溶離分別(TREF:Te
mperature Rising Elution Fractionation)によって得
られる溶出曲線のピークが1つ以上存在し、ピーク温度
が30〜100℃、好ましくは35〜85℃、特に好ま
しくは40〜75℃である。なお、「ピークが1つ」と
は、TREF微分溶出曲線において、頂点を原点として
下降するラインをベースとし、再上昇する場合の上昇角
度が、溶出温度3℃の範囲内で90度を超えないものを
いう。該溶出曲線のピーク温度が上記温度を超える場合
は、弾性回復性が不良となるので実用性がない。また、
溶出曲線のピーク温度が上記温度未満である場合は通気
性が不足となり好ましくない。更に、このピークの高さ
をHとし、該ピークの高さの1/2の幅をWとしたとき
のH/Wの値が1以上、好ましくは1〜20、特に好ま
しくは1〜15、さらに好ましくは1〜10、最も好ま
しくは1〜5の物性を示すものである。上記H/Wが上
記の値未満の場合はベタツキ成分が多くなり、経時的に
シール性が不良となるので実用性がない。
出曲線のピーク温度 本発明にて用いられるエチレン・炭素数3以上のα−オ
レフィン共重合体は、温度上昇溶離分別(TREF:Te
mperature Rising Elution Fractionation)によって得
られる溶出曲線のピークが1つ以上存在し、ピーク温度
が30〜100℃、好ましくは35〜85℃、特に好ま
しくは40〜75℃である。なお、「ピークが1つ」と
は、TREF微分溶出曲線において、頂点を原点として
下降するラインをベースとし、再上昇する場合の上昇角
度が、溶出温度3℃の範囲内で90度を超えないものを
いう。該溶出曲線のピーク温度が上記温度を超える場合
は、弾性回復性が不良となるので実用性がない。また、
溶出曲線のピーク温度が上記温度未満である場合は通気
性が不足となり好ましくない。更に、このピークの高さ
をHとし、該ピークの高さの1/2の幅をWとしたとき
のH/Wの値が1以上、好ましくは1〜20、特に好ま
しくは1〜15、さらに好ましくは1〜10、最も好ま
しくは1〜5の物性を示すものである。上記H/Wが上
記の値未満の場合はベタツキ成分が多くなり、経時的に
シール性が不良となるので実用性がない。
【0010】 Q値 このエチレン・炭素数3以上のα−オレフィン共重合体
は、サイズ排除クロマトグラフィー(Size Exclusion C
hromatography :SEC)によって求められるQ値(重
量平均分子量/数平均分子量)が4以下、好ましくは3
以下、特に好ましくは2.5以下の物性を示すものが、
引張強度も大きく好ましい。
は、サイズ排除クロマトグラフィー(Size Exclusion C
hromatography :SEC)によって求められるQ値(重
量平均分子量/数平均分子量)が4以下、好ましくは3
以下、特に好ましくは2.5以下の物性を示すものが、
引張強度も大きく好ましい。
【0011】 沸騰n−ヘキサン抽出量 本発明の組成物を屋外使用のシート等の材料として使用
する場合は、このエチレン・炭素数4以上のα−オレフ
ィン共重合体は、沸騰n−ヘキサン抽出量が20重量%
以下、好ましくは15重量%以下、特に好ましくは10
重量%以下である。沸騰n−ヘキサン抽出量が上記範囲
を超えると延伸フィルムの通気性が低下するので好まし
くない。
する場合は、このエチレン・炭素数4以上のα−オレフ
ィン共重合体は、沸騰n−ヘキサン抽出量が20重量%
以下、好ましくは15重量%以下、特に好ましくは10
重量%以下である。沸騰n−ヘキサン抽出量が上記範囲
を超えると延伸フィルムの通気性が低下するので好まし
くない。
【0012】(b)エチレン・炭素数3以上のα−オレ
フィン共重合体の製造 本発明に用いるエチレン・炭素数3以上のα−オレフィ
ン共重合体の製造法は特開昭58−19309号、同5
9−95292号、同60−35005号、同60−3
5006号、同60−35007号、同60−3500
8号、同60−35009号、同61−130314
号、特開平3−163088号の各公報、ヨーロッパ特
許出願公開第420436号明細書、米国特許第505
5438号明細書及び国際公開公報WO91/0425
7号明細書などに記載されている方法、すなわち、メタ
ロセン触媒、特にメタロセン・アルモキサン触媒、また
は、例えば、国際公開公報WO92/01723号等に
開示されているようなメタロセン化合物と以下に述べる
メタロセン化合物と反応して安定なアニオンとなる化合
物からなる触媒を使用して、主成分のエチレンと従成分
のα−オレフィンとを共重合させる方法である。
フィン共重合体の製造 本発明に用いるエチレン・炭素数3以上のα−オレフィ
ン共重合体の製造法は特開昭58−19309号、同5
9−95292号、同60−35005号、同60−3
5006号、同60−35007号、同60−3500
8号、同60−35009号、同61−130314
号、特開平3−163088号の各公報、ヨーロッパ特
許出願公開第420436号明細書、米国特許第505
5438号明細書及び国際公開公報WO91/0425
7号明細書などに記載されている方法、すなわち、メタ
ロセン触媒、特にメタロセン・アルモキサン触媒、また
は、例えば、国際公開公報WO92/01723号等に
開示されているようなメタロセン化合物と以下に述べる
メタロセン化合物と反応して安定なアニオンとなる化合
物からなる触媒を使用して、主成分のエチレンと従成分
のα−オレフィンとを共重合させる方法である。
【0013】上述のメタロセン化合物と反応して安定な
アニオンとなる化合物とは、カチオンとアニオンのイオ
ン対から形成されるイオン性化合物あるいは親電子性化
合物であり、メタロセン化合物と反応して安定なイオン
となって重合活性種を形成するものである。
アニオンとなる化合物とは、カチオンとアニオンのイオ
ン対から形成されるイオン性化合物あるいは親電子性化
合物であり、メタロセン化合物と反応して安定なイオン
となって重合活性種を形成するものである。
【0014】このうちイオン性化合物は下記一般式(I
I)で表される。 一般式(II): 〔Q〕m+〔Y〕m− (mは1以上の整数) Qはイオン性化合物のカチオン成分であり、カルボニウ
ムカチオン、トロピリウムカチオン、アンモニウムカチ
オン、オキソニウムカチオン、スルホニウムカチオン、
ホスホニウムカチオン等があげられ、さらには、それ自
身が還元され易い金属の陽イオンのや有機金属の陽イオ
ンなどもあげられる。これらのカチオンは特表平1−5
01950号公報などに開示されているようなプロトン
を与えることができるカチオンだけではなく、プロトン
を与えないカチオンでも良い。これらのカチオンの具体
例としては、トリフェニルカルボニウム、ジフェニルカ
ルボニウム、シクロヘプタトリエニウム、インデニウ
ム、トリエチルアンモニウム、トリプロピルアンモニウ
ム、トリブチルアンモニウム、N,N−ジメチルアニリ
ニウム、ジプロピルアンモニウム、ジシクロヘキシルア
ンモニウム、トリフェニルホスホニウム、トリメチルホ
スホニウム、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウム、
トリ(メチルフェニル)ホスホニウム、トリフェニルス
ルホニウム、トリフェニルオキソニウム、トリエチルオ
キソニウム、ピリリウム、また、銀イオン、金イオン、
白金イオン、パラジウムイオン、水銀イオン、フェロセ
ニウムイオン等があげられる。
I)で表される。 一般式(II): 〔Q〕m+〔Y〕m− (mは1以上の整数) Qはイオン性化合物のカチオン成分であり、カルボニウ
ムカチオン、トロピリウムカチオン、アンモニウムカチ
オン、オキソニウムカチオン、スルホニウムカチオン、
ホスホニウムカチオン等があげられ、さらには、それ自
身が還元され易い金属の陽イオンのや有機金属の陽イオ
ンなどもあげられる。これらのカチオンは特表平1−5
01950号公報などに開示されているようなプロトン
を与えることができるカチオンだけではなく、プロトン
を与えないカチオンでも良い。これらのカチオンの具体
例としては、トリフェニルカルボニウム、ジフェニルカ
ルボニウム、シクロヘプタトリエニウム、インデニウ
ム、トリエチルアンモニウム、トリプロピルアンモニウ
ム、トリブチルアンモニウム、N,N−ジメチルアニリ
ニウム、ジプロピルアンモニウム、ジシクロヘキシルア
ンモニウム、トリフェニルホスホニウム、トリメチルホ
スホニウム、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウム、
トリ(メチルフェニル)ホスホニウム、トリフェニルス
ルホニウム、トリフェニルオキソニウム、トリエチルオ
キソニウム、ピリリウム、また、銀イオン、金イオン、
白金イオン、パラジウムイオン、水銀イオン、フェロセ
ニウムイオン等があげられる。
【0015】また、Yはイオン性化合物のアニオン成分
であり、メタロセン化合物と反応して安定なアニオンと
なる成分であって、有機ホウ素化合物アニオン、有機ア
ルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム化合物アニオ
ン、有機リン化合物アニオン、有機ヒ素化合物アニオ
ン、有機アンチモン化合物アニオンなどがあげられ、具
体的にはテトラフェニルホウ素、テトラキス(3,4,
5−トリフルオロフェニル)ホウ素、テトラキス(3,
5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ素、テト
ラキス(3,5−(t−ブチル)フェニル)ホウ素、テ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、テトラフ
ェニルアルミニウム、テトラキス(3,4,5−トリフ
ルオロフェニル)アルミニウム、テトラキス(3,5−
ジ(トリフルオロメチル)フェニル)アルミニウム、テ
トラキス(3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)アルミ
ニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミ
ニウム、テトラフェニルガリウム、テトラキス(3,
4,5−トリフルオロフェニル)ガリウム、テトラキス
(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ガリウ
ム、テトラキス(3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)
ガリウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ガリ
ウム、テトラフェニルリン、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)リン、テトラフェニルヒ素、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ヒ素、テトラフェニルアン
チモン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アンチ
モン、デカボレート、ウンデカボレート、カルバドデガ
ボレート、デカクロロデカボレート等があげられる。
であり、メタロセン化合物と反応して安定なアニオンと
なる成分であって、有機ホウ素化合物アニオン、有機ア
ルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム化合物アニオ
ン、有機リン化合物アニオン、有機ヒ素化合物アニオ
ン、有機アンチモン化合物アニオンなどがあげられ、具
体的にはテトラフェニルホウ素、テトラキス(3,4,
5−トリフルオロフェニル)ホウ素、テトラキス(3,
5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ホウ素、テト
ラキス(3,5−(t−ブチル)フェニル)ホウ素、テ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、テトラフ
ェニルアルミニウム、テトラキス(3,4,5−トリフ
ルオロフェニル)アルミニウム、テトラキス(3,5−
ジ(トリフルオロメチル)フェニル)アルミニウム、テ
トラキス(3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)アルミ
ニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミ
ニウム、テトラフェニルガリウム、テトラキス(3,
4,5−トリフルオロフェニル)ガリウム、テトラキス
(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ガリウ
ム、テトラキス(3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)
ガリウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ガリ
ウム、テトラフェニルリン、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)リン、テトラフェニルヒ素、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ヒ素、テトラフェニルアン
チモン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アンチ
モン、デカボレート、ウンデカボレート、カルバドデガ
ボレート、デカクロロデカボレート等があげられる。
【0016】また、親電子性化合物としては、ルイス酸
化合物として知られるもののうち、メタロセン化合物と
反応して安定なアニオンとなって重合活性種を形成する
ものであり、種々のハロゲン化金属化合物や固体酸とし
て知られている金属酸化物などがあげられる。具体的に
は、ハロゲン化マグネシウムやルイス酸性無機酸化物な
どが例示される。
化合物として知られるもののうち、メタロセン化合物と
反応して安定なアニオンとなって重合活性種を形成する
ものであり、種々のハロゲン化金属化合物や固体酸とし
て知られている金属酸化物などがあげられる。具体的に
は、ハロゲン化マグネシウムやルイス酸性無機酸化物な
どが例示される。
【0017】α−オレフィン ここでα−オレフィンとしては、炭素数3以上のα−オ
レフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4
−メチルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,
4−ジメチルペンテン−1、オクタデセン等が挙げられ
る。これらα−オレフィンの中で好ましくは炭素数4〜
12、特に好ましくは6〜10の1種又は2種以上のα
−オレフィン2〜60重量%、好ましくは5〜50重量
%と、エチレン40〜98重量%、好ましくは50〜9
5重量%とを共重合させるのが好ましい。
レフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4
−メチルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,
4−ジメチルペンテン−1、オクタデセン等が挙げられ
る。これらα−オレフィンの中で好ましくは炭素数4〜
12、特に好ましくは6〜10の1種又は2種以上のα
−オレフィン2〜60重量%、好ましくは5〜50重量
%と、エチレン40〜98重量%、好ましくは50〜9
5重量%とを共重合させるのが好ましい。
【0018】共重合 このエチレン・α−オレフィン共重合体の重合方法とし
ては、気相法、スラリー法、溶液法、高圧イオン重合法
等を挙げることができる。これらの中では溶液法、高圧
イオン重合法が好ましく、特に高圧イオン重合法で製造
することが好ましい。なお、この高圧イオン重合法と
は、特開昭56−18607号、特開昭58−2251
06号の各公報に記載されている、圧力が200kg/
cm2以上、好ましくは300〜2,000kg/cm
2、温度が125℃以上、好ましくは130〜250
℃、特に150〜200℃の反応条件下に行なわれるエ
チレン系重合体の連続的製造法である。
ては、気相法、スラリー法、溶液法、高圧イオン重合法
等を挙げることができる。これらの中では溶液法、高圧
イオン重合法が好ましく、特に高圧イオン重合法で製造
することが好ましい。なお、この高圧イオン重合法と
は、特開昭56−18607号、特開昭58−2251
06号の各公報に記載されている、圧力が200kg/
cm2以上、好ましくは300〜2,000kg/cm
2、温度が125℃以上、好ましくは130〜250
℃、特に150〜200℃の反応条件下に行なわれるエ
チレン系重合体の連続的製造法である。
【0019】(2)成分B(粒状無機フィラー) 本発明のフィラー含有樹脂組成物を構成する成分Bの粒
状無機フィラーは、以下の(a)〜(b)の物性を示す
ものを用いることが重要である。 (a)平均粒径 本発明にて用いられる成分Bの粒状無機フィラーの平均
粒径は10μm以下、好ましくは0.1〜5μm以下、
特に好ましくは0.5〜2μm以下のものである。な
お、平均粒径を求めるには、空気透過法により比表面積
を測定し、次式により算出する。 dm=60,000/(ρ・Sw) [式中、dmは平均粒径(μm)を示し、ρはフィラー
の真比重(g/cm3)を示し、Swはフィラーの比表
面積(cm2/g)を示す] 比表面積の測定装置としては、例えば島津粉体比表面積
測定装置SS-100型を用いることができ、Kozeny-Carman
の式を適用して比表面積を求めることができる。上記粒
状無機フィラーの平均粒径が大きすぎると延伸フィルム
の外観を阻害し、また厚さが100μm以下の薄い延伸
フィルムを製造する場合において、穴開き、延伸ムラ等
が発生するので、安定した延伸性が損なわれてしまう。
状無機フィラーは、以下の(a)〜(b)の物性を示す
ものを用いることが重要である。 (a)平均粒径 本発明にて用いられる成分Bの粒状無機フィラーの平均
粒径は10μm以下、好ましくは0.1〜5μm以下、
特に好ましくは0.5〜2μm以下のものである。な
お、平均粒径を求めるには、空気透過法により比表面積
を測定し、次式により算出する。 dm=60,000/(ρ・Sw) [式中、dmは平均粒径(μm)を示し、ρはフィラー
の真比重(g/cm3)を示し、Swはフィラーの比表
面積(cm2/g)を示す] 比表面積の測定装置としては、例えば島津粉体比表面積
測定装置SS-100型を用いることができ、Kozeny-Carman
の式を適用して比表面積を求めることができる。上記粒
状無機フィラーの平均粒径が大きすぎると延伸フィルム
の外観を阻害し、また厚さが100μm以下の薄い延伸
フィルムを製造する場合において、穴開き、延伸ムラ等
が発生するので、安定した延伸性が損なわれてしまう。
【0020】(b)嵩密度 本発明にて用いられる成分Bの粒状無機フィラーの嵩密
度(JIS K5101に準拠して測定)は0.1〜
0.7g/cm3、好ましくは0.2〜0.6g/cm
3、特に好ましくは0.3〜0.5g/cm3の物性を
示すものである。上記粒状無機フィラーの嵩密度が小さ
すぎると延伸フィルムの通気性が低下し、また大きすぎ
るとフィルムの強度が低下して実用性に問題がある。
度(JIS K5101に準拠して測定)は0.1〜
0.7g/cm3、好ましくは0.2〜0.6g/cm
3、特に好ましくは0.3〜0.5g/cm3の物性を
示すものである。上記粒状無機フィラーの嵩密度が小さ
すぎると延伸フィルムの通気性が低下し、また大きすぎ
るとフィルムの強度が低下して実用性に問題がある。
【0021】(c)含水量 本発明にて用いられる成分Bの粒状無機フィラーは、含
水量が3,000ppm以下、好ましくは1,000ppm以
下であることが望ましい。粒状無機フィラー中の含水量
が上記範囲を上回るものを用いると、成形時に発泡現象
が起こり易く、安定したフィルム成形を行ない難くした
り、色相不良やフィルムなどの外観不良が発生したり、
フィラーが二次凝集し易くなり、これによって外観不
良、延伸不良が起こり易くなる傾向がある。このような
無機フィラーとしては、炭酸カルシウム、酸化カルシウ
ム、ゼオライト、非晶性アルミノシリケート、クレー、
合成シリカ、酸化チタン、アルミナ、硫酸バリウム、硫
酸アルミニウム、水酸化マグネシウム等であり、中でも
炭酸カルシウム、ゼオライト、非晶性アルミノシリケー
ト、硫酸バリウム、合成シリカ、水酸化マグネシウム等
が好ましく、特に炭酸カルシウム及び硫酸バリウムが好
ましい。これらは単独又は2種以上を混合して用いるこ
とができる。
水量が3,000ppm以下、好ましくは1,000ppm以
下であることが望ましい。粒状無機フィラー中の含水量
が上記範囲を上回るものを用いると、成形時に発泡現象
が起こり易く、安定したフィルム成形を行ない難くした
り、色相不良やフィルムなどの外観不良が発生したり、
フィラーが二次凝集し易くなり、これによって外観不
良、延伸不良が起こり易くなる傾向がある。このような
無機フィラーとしては、炭酸カルシウム、酸化カルシウ
ム、ゼオライト、非晶性アルミノシリケート、クレー、
合成シリカ、酸化チタン、アルミナ、硫酸バリウム、硫
酸アルミニウム、水酸化マグネシウム等であり、中でも
炭酸カルシウム、ゼオライト、非晶性アルミノシリケー
ト、硫酸バリウム、合成シリカ、水酸化マグネシウム等
が好ましく、特に炭酸カルシウム及び硫酸バリウムが好
ましい。これらは単独又は2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0022】(3)成分C(分散剤) 本発明のフィラー含有樹脂組成物は、上記成分Aおよび
成分Bから基本的になるものであるが、付加的に、粒状
無機フィラー用の分散剤を前記両成分の合計100重量
部に対して0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜7
重量部、特に好ましくは1〜5重量部添加することがで
きる。該分散剤としては、炭素数9〜40の飽和又は不
飽和の脂肪酸エステル、炭素数2〜30の飽和又は不飽
和脂肪酸を用いたトリグリセライド、液状又はワックス
状の水酸基末端液状ポリブタジエンを水素添加したポリ
ヒドロキシ飽和炭化水素、液状又はワックス状の炭化水
素重合体或いは該共重合体とエポキシ基含有有機化合物
との混合物、チタン酸エステル、1価高級アルコール又
はその誘導体、高級脂肪酸アミド、高級アミン、飽和ま
たは不飽和の2価以上のアルコールから誘導される該ア
ルコールの単独重合体、共重合体、エーテル化合物、ア
ミン化合物、アミド化合物、エステル化合物から選ばれ
るアルコール誘導体等の液状又はワックス状の成分を用
いることができる。これらは1種又は2種以上を併用し
て用いることもできる。上記の中では炭素数9〜40の
飽和又は不飽和の脂肪酸エステル、炭素数2〜30の飽
和又は不飽和脂肪酸を用いたトリグリセライド、液状又
はワックス状の水酸基末端液状ポリブタジエンを水素添
加したポリヒドロキシ飽和炭化水素を使用することが好
ましい。この中でも特に炭素数9〜40の飽和又は不飽
和の脂肪酸エステルが好ましい。
成分Bから基本的になるものであるが、付加的に、粒状
無機フィラー用の分散剤を前記両成分の合計100重量
部に対して0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜7
重量部、特に好ましくは1〜5重量部添加することがで
きる。該分散剤としては、炭素数9〜40の飽和又は不
飽和の脂肪酸エステル、炭素数2〜30の飽和又は不飽
和脂肪酸を用いたトリグリセライド、液状又はワックス
状の水酸基末端液状ポリブタジエンを水素添加したポリ
ヒドロキシ飽和炭化水素、液状又はワックス状の炭化水
素重合体或いは該共重合体とエポキシ基含有有機化合物
との混合物、チタン酸エステル、1価高級アルコール又
はその誘導体、高級脂肪酸アミド、高級アミン、飽和ま
たは不飽和の2価以上のアルコールから誘導される該ア
ルコールの単独重合体、共重合体、エーテル化合物、ア
ミン化合物、アミド化合物、エステル化合物から選ばれ
るアルコール誘導体等の液状又はワックス状の成分を用
いることができる。これらは1種又は2種以上を併用し
て用いることもできる。上記の中では炭素数9〜40の
飽和又は不飽和の脂肪酸エステル、炭素数2〜30の飽
和又は不飽和脂肪酸を用いたトリグリセライド、液状又
はワックス状の水酸基末端液状ポリブタジエンを水素添
加したポリヒドロキシ飽和炭化水素を使用することが好
ましい。この中でも特に炭素数9〜40の飽和又は不飽
和の脂肪酸エステルが好ましい。
【0023】不飽和脂肪酸エステル 上記不飽和脂肪酸エステルの具体例としては、例えば
(ポリ)エチレングリコールオレエート、(ポリ)プロ
ピレングリコールオレエート、グリセリルオレエート、
ソルビタンオレエート、(ポリ)エチレングリコールソ
ルビタンオレエート、ブチルオレエート、ピナコールオ
レエート、m−クレゾールオレエート、ペンタエリスリ
トールオレエート、グリセリルリノレート、グリセリル
リシノレート、メチルリシノレート、エチルリシノレー
ト、ブチルリシノレート、メチルアセチルリシノレー
ト、エチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシ
ノレート、(ポリ)エチレングリコールリシノレート、
グリセリルアセチルリシノレート、グリセリルエルシエ
ート等を挙げることができる。これらの中でもグリセリ
ルヒドロキシ不飽和脂肪酸エステルが良く、特にグリセ
リルリシノレート、殊に、グリセリルトリリシノレート
が好ましい。
(ポリ)エチレングリコールオレエート、(ポリ)プロ
ピレングリコールオレエート、グリセリルオレエート、
ソルビタンオレエート、(ポリ)エチレングリコールソ
ルビタンオレエート、ブチルオレエート、ピナコールオ
レエート、m−クレゾールオレエート、ペンタエリスリ
トールオレエート、グリセリルリノレート、グリセリル
リシノレート、メチルリシノレート、エチルリシノレー
ト、ブチルリシノレート、メチルアセチルリシノレー
ト、エチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシ
ノレート、(ポリ)エチレングリコールリシノレート、
グリセリルアセチルリシノレート、グリセリルエルシエ
ート等を挙げることができる。これらの中でもグリセリ
ルヒドロキシ不飽和脂肪酸エステルが良く、特にグリセ
リルリシノレート、殊に、グリセリルトリリシノレート
が好ましい。
【0024】飽和脂肪酸エステル 前記飽和脂肪酸エステルの具体例としては、(ポリ)エ
チレングリコールラウレート、(ポリ)プロピレングリ
コールラウレート、グリセリルラウエート、ソルビタン
ラウレート、グリセリルミリステート、グリセリルパル
ミテート、ブチルステアレート、エチレングリコールス
テアレート、プロピリングリコールステアレート、ピナ
コールステアレート、m−クレゾールステアレート、
(ポリ)エチレングリコールステアレート、(ポリ)プ
ロピレングリコールステアレート、グリセリルステアレ
ート、ペンタエリスリトールステアレート、ソルビタン
ステアレート、(ポリ)エチレングリコールソルビタン
ステアレート、メチルヒドロキシステアレート、エチル
ヒドロキシステアレート、ブチルヒドロキシステアレー
ト、メチルアセチルヒドロキシステアレート、エチルア
セチルヒドロキシステアレート、ブチルアセチルヒドロ
キシステアレート、エチレングリコールヒドロキシステ
アレート、プロピレングリコールヒドロキシステアレー
ト、ピナコールヒドロキシステアレート、m−クレゾー
ルヒドロキシステアレート、(ポリ)エチレングリコー
ルヒドロキシステアレート、(ポリ)プロピレングリコ
ールヒドロキシステアレート、ペンタエリスリトールヒ
ドロキシステアレート、ソルビタンヒドロキシステアレ
ート、エチレングリコールソルビタンヒドロキシステア
レート、グリセリンヒドロキシステアレート、グリセリ
ルアセチルヒドロキシステアレート等を挙げることがで
きる。
チレングリコールラウレート、(ポリ)プロピレングリ
コールラウレート、グリセリルラウエート、ソルビタン
ラウレート、グリセリルミリステート、グリセリルパル
ミテート、ブチルステアレート、エチレングリコールス
テアレート、プロピリングリコールステアレート、ピナ
コールステアレート、m−クレゾールステアレート、
(ポリ)エチレングリコールステアレート、(ポリ)プ
ロピレングリコールステアレート、グリセリルステアレ
ート、ペンタエリスリトールステアレート、ソルビタン
ステアレート、(ポリ)エチレングリコールソルビタン
ステアレート、メチルヒドロキシステアレート、エチル
ヒドロキシステアレート、ブチルヒドロキシステアレー
ト、メチルアセチルヒドロキシステアレート、エチルア
セチルヒドロキシステアレート、ブチルアセチルヒドロ
キシステアレート、エチレングリコールヒドロキシステ
アレート、プロピレングリコールヒドロキシステアレー
ト、ピナコールヒドロキシステアレート、m−クレゾー
ルヒドロキシステアレート、(ポリ)エチレングリコー
ルヒドロキシステアレート、(ポリ)プロピレングリコ
ールヒドロキシステアレート、ペンタエリスリトールヒ
ドロキシステアレート、ソルビタンヒドロキシステアレ
ート、エチレングリコールソルビタンヒドロキシステア
レート、グリセリンヒドロキシステアレート、グリセリ
ルアセチルヒドロキシステアレート等を挙げることがで
きる。
【0025】これらの中でも、エチレングリコールヒド
ロキシステアレート、プロピレングリコールヒドロキシ
ステアレート、ピナコールヒドロキシステアレート、m
−クレゾールヒドロキシステアレート、(ポリ)エチレ
ングリコールヒドロキシステアレート、(ポリ)プロピ
レングリコールヒドロキシステアレート、ペンタエリス
リトールヒドロキシステアレート、ソルビタンヒドロキ
システアレート、エチレングリコールソルビタンヒドロ
キシステアレート、グリセリンヒドロキシステアレー
ト、グリセリルアセチルヒドロキシステアレート等のグ
リセリルヒドロキシ飽和脂肪酸エステルが好ましい。更
に好ましいのはグリセリルヒドロキシステアレート、特
に好ましいのはグリセリルトリ−12−ヒドロキシステ
アレートである。
ロキシステアレート、プロピレングリコールヒドロキシ
ステアレート、ピナコールヒドロキシステアレート、m
−クレゾールヒドロキシステアレート、(ポリ)エチレ
ングリコールヒドロキシステアレート、(ポリ)プロピ
レングリコールヒドロキシステアレート、ペンタエリス
リトールヒドロキシステアレート、ソルビタンヒドロキ
システアレート、エチレングリコールソルビタンヒドロ
キシステアレート、グリセリンヒドロキシステアレー
ト、グリセリルアセチルヒドロキシステアレート等のグ
リセリルヒドロキシ飽和脂肪酸エステルが好ましい。更
に好ましいのはグリセリルヒドロキシステアレート、特
に好ましいのはグリセリルトリ−12−ヒドロキシステ
アレートである。
【0026】脂肪酸エステルとして飽和エステルを使用
する場合は、不飽和エステルを使用する場合に比較し
て、成形時の発煙がほとんど無い。かつ、得られた延伸
フィルムが無臭性に優れている。上記成分を添加するこ
とにより、粒状無機フィラーのポリマーへの分散性が著
しく向上し、それによりフィルムの延伸性が良好となる
ため、フィルムの薄肉化ができるようになり、通気性も
向上し、またソフト感を増し、風合いを良好なものとす
る。
する場合は、不飽和エステルを使用する場合に比較し
て、成形時の発煙がほとんど無い。かつ、得られた延伸
フィルムが無臭性に優れている。上記成分を添加するこ
とにより、粒状無機フィラーのポリマーへの分散性が著
しく向上し、それによりフィルムの延伸性が良好となる
ため、フィルムの薄肉化ができるようになり、通気性も
向上し、またソフト感を増し、風合いを良好なものとす
る。
【0027】(4)成分D(エチレンと環状アミノビニ
ル化合物との共重合体) 本発明のフィラー含有樹脂組成物は、上記成分Aおよび
成分Bから基本的になるものであるが、さらにエチレン
と下記一般式(I)で表される環状アミノビニル化合物
との共重合体を含有することができる。この成分Dの配
合により、屋外使用等、耐候劣化性を要する用途に用い
る場合は、特に該樹脂組成物の耐候性、印刷性が改良さ
れ、また加工時の発煙やロール汚れが起こらず、実用性
の高い製品が得られる。
ル化合物との共重合体) 本発明のフィラー含有樹脂組成物は、上記成分Aおよび
成分Bから基本的になるものであるが、さらにエチレン
と下記一般式(I)で表される環状アミノビニル化合物
との共重合体を含有することができる。この成分Dの配
合により、屋外使用等、耐候劣化性を要する用途に用い
る場合は、特に該樹脂組成物の耐候性、印刷性が改良さ
れ、また加工時の発煙やロール汚れが起こらず、実用性
の高い製品が得られる。
【0028】
【化2】
【0029】式中、R1及びR2は水素原子又はメチル
基を示し、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
基を示す。上記一般式(I)で表される環状アミノビニ
ル化合物の代表例を挙げれば下記の通りである。 1) 4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン 2) 4−アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペ
ンタメチルピペリジン 3) 4−アクリロイルオキシ−1−エチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 4) 4−アクリロイルオキシ−1−プロピル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 5) 4−アクリロイルオキシ−1−ブチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン 7) 4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−
ペンタメチルペリジン 8) 4−メタクリロイルオキシ−1−エチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 9) 4−メタクリロイルオキシ−1−ブチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 10) 4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン 11) 4−クロトノイルオキシ−1−プロピル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン
基を示し、R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
基を示す。上記一般式(I)で表される環状アミノビニ
ル化合物の代表例を挙げれば下記の通りである。 1) 4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン 2) 4−アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペ
ンタメチルピペリジン 3) 4−アクリロイルオキシ−1−エチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 4) 4−アクリロイルオキシ−1−プロピル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 5) 4−アクリロイルオキシ−1−ブチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン 7) 4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−
ペンタメチルペリジン 8) 4−メタクリロイルオキシ−1−エチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 9) 4−メタクリロイルオキシ−1−ブチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 10) 4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン 11) 4−クロトノイルオキシ−1−プロピル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン
【0030】共重合体 エチレンと環状アミノビニル化合物との共重合体におけ
る、環状アミノビニル化合物の含有量は1モル%未満、
好ましくは0.1〜0.7モル%である。該共重合体の
MFRとしては、0.1〜200g/10分、好ましく
は0.5〜100g/10分、特に好ましくは0.7〜
50g/10分である。該共重合体は、例えば特開平4
−80215号公報に記載されている高圧ラジカル重合
法で製造することができ、具体的には、エチレンと環状
アミノビニル化合物とを1,000〜5,000kg/
cm2の圧力、100〜400℃の温度でラジカル重合
させる。
る、環状アミノビニル化合物の含有量は1モル%未満、
好ましくは0.1〜0.7モル%である。該共重合体の
MFRとしては、0.1〜200g/10分、好ましく
は0.5〜100g/10分、特に好ましくは0.7〜
50g/10分である。該共重合体は、例えば特開平4
−80215号公報に記載されている高圧ラジカル重合
法で製造することができ、具体的には、エチレンと環状
アミノビニル化合物とを1,000〜5,000kg/
cm2の圧力、100〜400℃の温度でラジカル重合
させる。
【0031】[II]量比 上記成分A及び成分Bの配合割合は、成分Aと成分Bの
合計量を基準として、成分A:成分B=20〜80重量
%:80〜20重量%、好ましくは成分A:成分B=3
0〜70重量%:70〜30重量%、特に好ましくは成
分A:成分B=35〜60重量%:65〜40重量%で
ある。上記成分Bの配合割合が上記範囲よりも少なすぎ
ると得られる延伸フィルムの風合いが低下し、また、多
すぎるとフィルム成形時の延伸性が低下するので、実用
性に欠けるようになる。成分C(分散剤)を配合する場
合は、成分Aと成分Bの合計100重量部に対して、
0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜7重量部、特
に好ましくは1〜5重量部配合することができる。この
成分の配合量が上記範囲よりも少なすぎると、延伸フィ
ルムを薄肉かつ低倍率で製造する場合に、局部的なネッ
キングが生じて厚みが不均一となり、斑が発生し、商品
価値を著しく損なうことになる。また多すぎると成形加
工性が低下し、得られる延伸フィルムの通気性が低下す
るので、実用性にかけるので好ましくない。また、成分
D(エチレンと環状アミノビニル化合物との共重合体)
を配合する場合は、該共重合体中の環状アミノビニル化
合物単位が樹脂組成物全量に対して0.05〜5重量
%、好ましくは0.1〜3重量%、特に好ましくは0.
1〜1重量%となる量の成分Dが使用される。樹脂組成
物中の環状アミノビニル化合物単位の配合割合が上記範
囲よりも少なすぎると耐候性が不十分となったり、印刷
性改良効果が少なくなる。また、上記範囲を超えるとフ
ィルム強度が不足し、実用性に欠けるようになる。
合計量を基準として、成分A:成分B=20〜80重量
%:80〜20重量%、好ましくは成分A:成分B=3
0〜70重量%:70〜30重量%、特に好ましくは成
分A:成分B=35〜60重量%:65〜40重量%で
ある。上記成分Bの配合割合が上記範囲よりも少なすぎ
ると得られる延伸フィルムの風合いが低下し、また、多
すぎるとフィルム成形時の延伸性が低下するので、実用
性に欠けるようになる。成分C(分散剤)を配合する場
合は、成分Aと成分Bの合計100重量部に対して、
0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜7重量部、特
に好ましくは1〜5重量部配合することができる。この
成分の配合量が上記範囲よりも少なすぎると、延伸フィ
ルムを薄肉かつ低倍率で製造する場合に、局部的なネッ
キングが生じて厚みが不均一となり、斑が発生し、商品
価値を著しく損なうことになる。また多すぎると成形加
工性が低下し、得られる延伸フィルムの通気性が低下す
るので、実用性にかけるので好ましくない。また、成分
D(エチレンと環状アミノビニル化合物との共重合体)
を配合する場合は、該共重合体中の環状アミノビニル化
合物単位が樹脂組成物全量に対して0.05〜5重量
%、好ましくは0.1〜3重量%、特に好ましくは0.
1〜1重量%となる量の成分Dが使用される。樹脂組成
物中の環状アミノビニル化合物単位の配合割合が上記範
囲よりも少なすぎると耐候性が不十分となったり、印刷
性改良効果が少なくなる。また、上記範囲を超えるとフ
ィルム強度が不足し、実用性に欠けるようになる。
【0032】[III] フィラー含有樹脂組成物の製造 (1)配合 本発明のフィラー含有樹脂組成物は、通常の樹脂組成物
の製造方法と同様の方法で、成分Aのエチレン・炭素数
3以上のα−オレフィン共重合体と、成分Bの平均粒系
が10μm以下で、嵩密度が0.1〜0.7g/cm3
の粒状無機フィラー、および場合により成分Cの分散
剤、さらには成分Dのエチレンと環状アミノビニル化合
物との共重合体を配合することによって製造することが
できる。具体的には、各成分をヘンシェルミキサー等の
ブラベンダで良く混合し、必要であればこの混合物にそ
の他の添加剤を更に添加して混合し、二軸混練押出機、
バンバリーミキサー、ニーダーブレンダー等を用いて溶
融、混練した後、通常用いられている方法でペレット状
とするのが普通である。各成分の配合の順序は、基本的
には任意であるが、成分Dを配合する場合には、成分A
および成分Dを混合した後に成分Bを配合することが好
ましい。しかし、成分B及び成分Dの、あるいは、成分
A及び成分Bのマスターバッチに、成分Aまたは成分D
を配合することもできる。
の製造方法と同様の方法で、成分Aのエチレン・炭素数
3以上のα−オレフィン共重合体と、成分Bの平均粒系
が10μm以下で、嵩密度が0.1〜0.7g/cm3
の粒状無機フィラー、および場合により成分Cの分散
剤、さらには成分Dのエチレンと環状アミノビニル化合
物との共重合体を配合することによって製造することが
できる。具体的には、各成分をヘンシェルミキサー等の
ブラベンダで良く混合し、必要であればこの混合物にそ
の他の添加剤を更に添加して混合し、二軸混練押出機、
バンバリーミキサー、ニーダーブレンダー等を用いて溶
融、混練した後、通常用いられている方法でペレット状
とするのが普通である。各成分の配合の順序は、基本的
には任意であるが、成分Dを配合する場合には、成分A
および成分Dを混合した後に成分Bを配合することが好
ましい。しかし、成分B及び成分Dの、あるいは、成分
A及び成分Bのマスターバッチに、成分Aまたは成分D
を配合することもできる。
【0033】(2)他の添加剤 本発明で使用されるフィラー含有樹脂組成物には、上記
分散剤の他に一般に樹脂組成物用として用いられている
補助添加成分、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロ
ッキング剤、帯電防止剤、スリップ剤、着色剤等を配合
しても良い。上記成分A以外のエチレン・α−オレフィ
ン共重合体、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン・酢酸
ビニル共重合体等の樹脂やゴム成分を本発明の効果を著
しく損なわない範囲で、本発明に使用することができ
る。
分散剤の他に一般に樹脂組成物用として用いられている
補助添加成分、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、防曇剤、アンチブロ
ッキング剤、帯電防止剤、スリップ剤、着色剤等を配合
しても良い。上記成分A以外のエチレン・α−オレフィ
ン共重合体、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン・酢酸
ビニル共重合体等の樹脂やゴム成分を本発明の効果を著
しく損なわない範囲で、本発明に使用することができ
る。
【0034】[IV]延伸フィルム 本発明のフィラー含有樹脂組成物を使用して、常法によ
り溶融押出した後一軸延伸することにより、フィラー含
有延伸フィルムを製造することができる。該延伸フィル
ムの製造法としては、延伸フィルム成形における一般的
な方法、例えば、インフレーション成形、Tダイ成形な
どを採用することができる。本発明の樹脂組成物を融点
以下の温度で溶融押出し、一軸または二軸延伸して、延
伸フィルムを得る。一軸延伸の方法としては、フラット
状のロール延伸、オーブン延伸、チューブ延伸等、また
二軸延伸では、フラット状でのテンター延伸、チューブ
状でのインフレーション延伸、マンドレル延伸等の方法
を採用することができる。延伸倍率は1.2〜6倍、好
ましくは1.2〜4倍が適している。
り溶融押出した後一軸延伸することにより、フィラー含
有延伸フィルムを製造することができる。該延伸フィル
ムの製造法としては、延伸フィルム成形における一般的
な方法、例えば、インフレーション成形、Tダイ成形な
どを採用することができる。本発明の樹脂組成物を融点
以下の温度で溶融押出し、一軸または二軸延伸して、延
伸フィルムを得る。一軸延伸の方法としては、フラット
状のロール延伸、オーブン延伸、チューブ延伸等、また
二軸延伸では、フラット状でのテンター延伸、チューブ
状でのインフレーション延伸、マンドレル延伸等の方法
を採用することができる。延伸倍率は1.2〜6倍、好
ましくは1.2〜4倍が適している。
【0035】本発明の延伸フィルムは、その縦方向の断
面を観察すると、従来のフィラー含有樹脂組成物から形
成されるものに比較して、数多くのボイドが細かく均一
に分散しており、樹脂面のみが占める範囲が狭い(図1
および2参照)。この樹脂のみが占める範囲が広かった
り、フィルム表面から裏面までボイドが連続して存在し
ない場合は、フィルムの通気性が非常に悪くなるが、本
発明の延伸フィルムではそのようなことはない。従っ
て、本発明による延伸フィルムは、例えば紙おむつ、生
理用品、医療用着衣等の衛生材料用のフィルム、また、
木材建築の雨よけ養生シート、樹木等の保護シートに、
好適に使用することができる。
面を観察すると、従来のフィラー含有樹脂組成物から形
成されるものに比較して、数多くのボイドが細かく均一
に分散しており、樹脂面のみが占める範囲が狭い(図1
および2参照)。この樹脂のみが占める範囲が広かった
り、フィルム表面から裏面までボイドが連続して存在し
ない場合は、フィルムの通気性が非常に悪くなるが、本
発明の延伸フィルムではそのようなことはない。従っ
て、本発明による延伸フィルムは、例えば紙おむつ、生
理用品、医療用着衣等の衛生材料用のフィルム、また、
木材建築の雨よけ養生シート、樹木等の保護シートに、
好適に使用することができる。
【0036】本発明の延伸フィルムの通気性が良好であ
ることを示す指標として、該延伸フィルムのボイド面積
率が大きいことを挙げることができる。ボイド面積率と
は、延伸フィルムの縦方向(Machine Direction:MD)
のフィルム断面100μm2当たりの平均ボイド面積を
いう。なお、該平均ボイド面積の測定は次のようにして
行われる。フィラー含有組成物を溶融押出して、延伸成
形されたフィルムを適当な大きさ(例えば、10mm×
2mm)に切断し、これをエポキシ樹脂で包埋する。得
られたサンプルを約−2.3℃に冷却し、フィルム縦方
向(MD方向)断面を垂直に切削する。切削面を白金・
パラジウムにより15〜20nmの厚さにコーティング
する。コーティング面を走査型電子顕微鏡にて、加速電
圧10Kv、2000倍で観察し、写真撮影する。得ら
れた写真より、10μm×10μm(100μm2)中
のボイド面積を計数し、これを場所を変えて6〜10回
程度繰り返し行い、その平均値を求め、その値をボイド
面積率とする。
ることを示す指標として、該延伸フィルムのボイド面積
率が大きいことを挙げることができる。ボイド面積率と
は、延伸フィルムの縦方向(Machine Direction:MD)
のフィルム断面100μm2当たりの平均ボイド面積を
いう。なお、該平均ボイド面積の測定は次のようにして
行われる。フィラー含有組成物を溶融押出して、延伸成
形されたフィルムを適当な大きさ(例えば、10mm×
2mm)に切断し、これをエポキシ樹脂で包埋する。得
られたサンプルを約−2.3℃に冷却し、フィルム縦方
向(MD方向)断面を垂直に切削する。切削面を白金・
パラジウムにより15〜20nmの厚さにコーティング
する。コーティング面を走査型電子顕微鏡にて、加速電
圧10Kv、2000倍で観察し、写真撮影する。得ら
れた写真より、10μm×10μm(100μm2)中
のボイド面積を計数し、これを場所を変えて6〜10回
程度繰り返し行い、その平均値を求め、その値をボイド
面積率とする。
【0037】
【実施例】以下に実施例及び比較例よりなる実験例を記
載し、本発明を更に具体的に説明する。 [I]物性の測定方法と評価方法 実施例及び比較例における物性の測定と評価は、以下に
示す方法によって実施した。 (1)物性の測定 (a)MFR:JIS−K7210に準拠 (b)密 度:JIS−K7112に準拠
載し、本発明を更に具体的に説明する。 [I]物性の測定方法と評価方法 実施例及び比較例における物性の測定と評価は、以下に
示す方法によって実施した。 (1)物性の測定 (a)MFR:JIS−K7210に準拠 (b)密 度:JIS−K7112に準拠
【0038】(c)溶出曲線の測定:本発明における温
度上昇溶離分別(TemperatureRising Elution Fraction
ation:TREF)による溶出曲線のピークは、一度高
温にてポリマーを完全に溶解させた後に冷却し、不活性
担持体表面に薄いポリマー層を生成させ、次いで、温度
を連続又は段階的に昇温して、溶出した成分を回収し、
その濃度を連続的に検出して、その溶出量と溶出温度に
よって描かれるグラフ(溶出曲線)のピークで、ポリマ
ーの組成分布を測定するものである。
度上昇溶離分別(TemperatureRising Elution Fraction
ation:TREF)による溶出曲線のピークは、一度高
温にてポリマーを完全に溶解させた後に冷却し、不活性
担持体表面に薄いポリマー層を生成させ、次いで、温度
を連続又は段階的に昇温して、溶出した成分を回収し、
その濃度を連続的に検出して、その溶出量と溶出温度に
よって描かれるグラフ(溶出曲線)のピークで、ポリマ
ーの組成分布を測定するものである。
【0039】該溶出曲線の測定は、以下のようにして行
った。測定装置としてクロス分別装置(三菱油化(株)
製 CFC T150A)を使用し、付属の操作マニュ
アルの測定法に従って行った。このクロス分別装置は、
試料を溶解温度の差を利用して分別する温度上昇溶離分
別(TREF)機構と、分別された区分を更に分子サイ
ズで分別するサイズ排除クロマトグラフ(Size Exclusi
on Chromatography:SEC)をオンラインで接続した
装置である。
った。測定装置としてクロス分別装置(三菱油化(株)
製 CFC T150A)を使用し、付属の操作マニュ
アルの測定法に従って行った。このクロス分別装置は、
試料を溶解温度の差を利用して分別する温度上昇溶離分
別(TREF)機構と、分別された区分を更に分子サイ
ズで分別するサイズ排除クロマトグラフ(Size Exclusi
on Chromatography:SEC)をオンラインで接続した
装置である。
【0040】まず、測定すべきサンプル(共重合体)を
溶媒(o−ジクロロベンゼン)を用い、濃度が4mg/
mlとなるように、140℃で溶解し、これを測定装置
内のサンプルループ内に注入する。以下の測定は設定条
件に従って自動的に行われる。サンプルループ内に保持
された試料溶液は、溶解温度の差を利用して分別するT
REFカラム(不活性担体であるガラスビーズが充填さ
れた内径4mm、長さ150mmの装置付属のステンレ
ス製カラム)に0.4ml注入される。次に、該サンプ
ルを1℃/分の速度で140℃から0℃の温度まで冷却
し、上記不活性担体にコーティングさせる。このとき、
高結晶性成分(結晶しやすいもの)から低結晶性成分
(結晶しにくいもの)の順で不活性担体表面にポリマー
層が形成される。TREFカラムが0℃で更に30分間
保持された後、0℃の温度で溶解している成分2ml
が、1ml/分の流速でTREFカラムからSECカラ
ム(昭和電工社製 AD80M/S 3本)へ注入され
る。SECで分子サイズでの分別が行われている間に、
TREFカラムでは次の溶出温度(5℃)に昇温され、
その温度に約30分間保持される。SECでの各溶出区
分の測定は39分間隔で行われた。溶出温度は以下の温
度で段階的に昇温される。0,5,10,15,20,
25,30,35,40,45,49,52,55,5
8,61,64,67,70,73,76,79、8
2,85,88、91,94,97,100,102,
120,140℃
溶媒(o−ジクロロベンゼン)を用い、濃度が4mg/
mlとなるように、140℃で溶解し、これを測定装置
内のサンプルループ内に注入する。以下の測定は設定条
件に従って自動的に行われる。サンプルループ内に保持
された試料溶液は、溶解温度の差を利用して分別するT
REFカラム(不活性担体であるガラスビーズが充填さ
れた内径4mm、長さ150mmの装置付属のステンレ
ス製カラム)に0.4ml注入される。次に、該サンプ
ルを1℃/分の速度で140℃から0℃の温度まで冷却
し、上記不活性担体にコーティングさせる。このとき、
高結晶性成分(結晶しやすいもの)から低結晶性成分
(結晶しにくいもの)の順で不活性担体表面にポリマー
層が形成される。TREFカラムが0℃で更に30分間
保持された後、0℃の温度で溶解している成分2ml
が、1ml/分の流速でTREFカラムからSECカラ
ム(昭和電工社製 AD80M/S 3本)へ注入され
る。SECで分子サイズでの分別が行われている間に、
TREFカラムでは次の溶出温度(5℃)に昇温され、
その温度に約30分間保持される。SECでの各溶出区
分の測定は39分間隔で行われた。溶出温度は以下の温
度で段階的に昇温される。0,5,10,15,20,
25,30,35,40,45,49,52,55,5
8,61,64,67,70,73,76,79、8
2,85,88、91,94,97,100,102,
120,140℃
【0041】該SECカラムで分子サイズによって分別
された溶液は、装置付属の赤外分光光度計でポリマーの
濃度に比例する吸光度が測定され(波長3.42μ,メ
チレンの伸縮振動で検出)、各溶出温度区分のクロマト
グラムが得られる。内蔵のデータ処理ソフトを用い、上
記測定で得られた各溶出温度区分のクロマトグラムのベ
ースラインを引き、演算処理される。各クロマトグラム
の面積が積分され、積分溶出曲線が計算される。また、
この積分溶出曲線を温度で微分して、微分溶出曲線が計
算される。計算結果の作図はプリンターに出力される。
出力された微分溶出曲線の作図は、横軸に溶出温度を1
00℃当たり89.3mm、縦軸に微分量(全積分溶出
量を1.0に規格し、1℃の変化量を微分量とした)
0.1当たり76.5mmで行った。次に、この微分溶
出曲線のピーク高さ(mm)を1/2高さの幅(mm)
で除した値をH/Wとした。
された溶液は、装置付属の赤外分光光度計でポリマーの
濃度に比例する吸光度が測定され(波長3.42μ,メ
チレンの伸縮振動で検出)、各溶出温度区分のクロマト
グラムが得られる。内蔵のデータ処理ソフトを用い、上
記測定で得られた各溶出温度区分のクロマトグラムのベ
ースラインを引き、演算処理される。各クロマトグラム
の面積が積分され、積分溶出曲線が計算される。また、
この積分溶出曲線を温度で微分して、微分溶出曲線が計
算される。計算結果の作図はプリンターに出力される。
出力された微分溶出曲線の作図は、横軸に溶出温度を1
00℃当たり89.3mm、縦軸に微分量(全積分溶出
量を1.0に規格し、1℃の変化量を微分量とした)
0.1当たり76.5mmで行った。次に、この微分溶
出曲線のピーク高さ(mm)を1/2高さの幅(mm)
で除した値をH/Wとした。
【0042】(d)Q 値:サイズ排除クロマトグラフ
ィー(Size ExclusionChromatography:SEC)を用い
て、以下に示す測定条件下で測定し、重量平均分子量/
数平均分子量よりQ値を求めた。なお、単分散ポリスチ
レンでユニバーサルな検量線を作成し、直鎖のポリエチ
レンの分子量として計算した。 機 種:Waters Model 150C GPC 溶 媒:o−ジクロロベンゼン 流 速:1ml/分 温 度:140℃ 測定濃度:2mg/ml 注入量 :200μl カラム :昭和電工(株)製 AD80M/S 3本
ィー(Size ExclusionChromatography:SEC)を用い
て、以下に示す測定条件下で測定し、重量平均分子量/
数平均分子量よりQ値を求めた。なお、単分散ポリスチ
レンでユニバーサルな検量線を作成し、直鎖のポリエチ
レンの分子量として計算した。 機 種:Waters Model 150C GPC 溶 媒:o−ジクロロベンゼン 流 速:1ml/分 温 度:140℃ 測定濃度:2mg/ml 注入量 :200μl カラム :昭和電工(株)製 AD80M/S 3本
【0043】(e)平均粒径:コールターカウンター法
(分散方法は、28KC超音波5分間、0.01%ヘキ
サメタ燐酸ナトリウムによる)にて求めた。 (f)嵩密度:JIS−K5101に準拠 (g)沸騰n−ヘキサン抽出量:空冷インフレーション
成形によって、200℃でフィルム厚み30μmに押出
したフィルム5gを、円筒濾紙に入れた後、200ml
ノルマルヘキサンを注入したソックスレー抽出装置で、
沸点にて8時間抽出を行う。この円筒濾紙を真空乾燥機
で60分間乾燥した後、その減量を測定する。
(分散方法は、28KC超音波5分間、0.01%ヘキ
サメタ燐酸ナトリウムによる)にて求めた。 (f)嵩密度:JIS−K5101に準拠 (g)沸騰n−ヘキサン抽出量:空冷インフレーション
成形によって、200℃でフィルム厚み30μmに押出
したフィルム5gを、円筒濾紙に入れた後、200ml
ノルマルヘキサンを注入したソックスレー抽出装置で、
沸点にて8時間抽出を行う。この円筒濾紙を真空乾燥機
で60分間乾燥した後、その減量を測定する。
【0044】(2)評価方法 (a)引張強伸度:ASTM−D882−67に準拠 (b)弾性回復の測定:当該フィルムを標点間距離10
mm、幅5mmの引張試験用ダンベル状に打ち抜き、引
張試験スピード500mm/分で100%、2回引張っ
た後の標点間距離を測定した。 弾性回復性=[{100%2サイクル延伸後の標点間距離
(mm)−10mm}÷10mm]×100(%) (c)透湿度:JIS−Z0208に準拠 (d)耐候性:以下の条件でフィルム試験片に紫外線を
照射し、その照射片の引張強度を測定した。耐候性試験
スタート時点の伸度が半分になるのに要する時間(h
r)を求めた。 機 種:スガ試験機製 サンシャインウエザーメータ
ー 温 度:ブラックパネルを用いて63±3℃に調節 光 源:ガラスフィルターを通して紫外線照射 サイクル:トータル60分、水12分、なし48分 (e)印刷性:ぬれ張力を測定した。測定方法はJIS
K6768に準拠 (f)ボイド面積率:前記した方法で行った。
mm、幅5mmの引張試験用ダンベル状に打ち抜き、引
張試験スピード500mm/分で100%、2回引張っ
た後の標点間距離を測定した。 弾性回復性=[{100%2サイクル延伸後の標点間距離
(mm)−10mm}÷10mm]×100(%) (c)透湿度:JIS−Z0208に準拠 (d)耐候性:以下の条件でフィルム試験片に紫外線を
照射し、その照射片の引張強度を測定した。耐候性試験
スタート時点の伸度が半分になるのに要する時間(h
r)を求めた。 機 種:スガ試験機製 サンシャインウエザーメータ
ー 温 度:ブラックパネルを用いて63±3℃に調節 光 源:ガラスフィルターを通して紫外線照射 サイクル:トータル60分、水12分、なし48分 (e)印刷性:ぬれ張力を測定した。測定方法はJIS
K6768に準拠 (f)ボイド面積率:前記した方法で行った。
【0045】[II]実験例 実施例1成分Aの製造(エチレン・炭素数3以上のα−オレフィ
ン共重合体) 触媒の調製は、特開昭61−130314号公報に記載
された方法で実施した。すなわち、錯体エチレン−ビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロライド2.0ミリモルに、東洋ストファー社
製メチルアルモキサンを上記錯体に対し1,000モル
倍加え、トルエンで10リットルに希釈して触媒溶液を
調製し、以下の方法で重合を行なった。内容積1.5リ
ットルの撹拌式オートクレーブ型連続反応器に、エチレ
ンと1−ヘキセンとの混合物を1−ヘキセンの組成が8
0重量%となるように供給し、反応器内の圧力を1,0
00kg/cm2に保ち、160℃温度で反応を行なっ
た。反応終了後、MFRが3.3g/10分、密度が
0.905g/cm3、沸騰n−ヘキサン抽出量が1
0.7重量%、Q値が2.0、TREF溶出曲線のピー
クが1つであり、そのピーク温度が62℃、該ピーク温
度のH/Wが4で、50℃における溶出量が12重量%
であるエチレン・α−オレフィン共重合体(1−ヘキセ
ン含量16重量%)を得た。
ン共重合体) 触媒の調製は、特開昭61−130314号公報に記載
された方法で実施した。すなわち、錯体エチレン−ビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロライド2.0ミリモルに、東洋ストファー社
製メチルアルモキサンを上記錯体に対し1,000モル
倍加え、トルエンで10リットルに希釈して触媒溶液を
調製し、以下の方法で重合を行なった。内容積1.5リ
ットルの撹拌式オートクレーブ型連続反応器に、エチレ
ンと1−ヘキセンとの混合物を1−ヘキセンの組成が8
0重量%となるように供給し、反応器内の圧力を1,0
00kg/cm2に保ち、160℃温度で反応を行なっ
た。反応終了後、MFRが3.3g/10分、密度が
0.905g/cm3、沸騰n−ヘキサン抽出量が1
0.7重量%、Q値が2.0、TREF溶出曲線のピー
クが1つであり、そのピーク温度が62℃、該ピーク温
度のH/Wが4で、50℃における溶出量が12重量%
であるエチレン・α−オレフィン共重合体(1−ヘキセ
ン含量16重量%)を得た。
【0046】フィラー含有樹脂組成物の製造 上記成分Aのエチレン・α−オレフィン共重合体と、成
分Bとして平均粒径が1.0μm、嵩密度が0.4の炭
酸カルシウムを用いた。まず、成分A及び成分Bを成分
A:成分B=40:60重量%となるようにヘンシェル
ミキサーで混合し、これにグリセリルトリリシノレート
(ひまし油)を3重量部添加・混合して二軸混練押出機
(スクリュウ径65mm)を用い、温度200℃で押し
出して、それぞれの組成物のペレットを得た。
分Bとして平均粒径が1.0μm、嵩密度が0.4の炭
酸カルシウムを用いた。まず、成分A及び成分Bを成分
A:成分B=40:60重量%となるようにヘンシェル
ミキサーで混合し、これにグリセリルトリリシノレート
(ひまし油)を3重量部添加・混合して二軸混練押出機
(スクリュウ径65mm)を用い、温度200℃で押し
出して、それぞれの組成物のペレットを得た。
【0047】成 形 このフィラー含有樹脂組成物よりなるペレットを、次に
示す方法により成形加工を施した。ペレットを押出機
(スクリュー:径40mmφ、L/D:24)及びTダ
イ(ダイ幅:300mm、リップ幅:1.2mm)を用
い、230℃の温度でフィルムに押し出し、これを短区
間熱延伸ロールにより、延伸温度85℃、延伸倍率2倍
で一軸延伸して、厚み約20μmまたは〜30μmの通
気性フィルムを製造した。このフィルムについて評価を
行なった。その結果を表1に示す。
示す方法により成形加工を施した。ペレットを押出機
(スクリュー:径40mmφ、L/D:24)及びTダ
イ(ダイ幅:300mm、リップ幅:1.2mm)を用
い、230℃の温度でフィルムに押し出し、これを短区
間熱延伸ロールにより、延伸温度85℃、延伸倍率2倍
で一軸延伸して、厚み約20μmまたは〜30μmの通
気性フィルムを製造した。このフィルムについて評価を
行なった。その結果を表1に示す。
【0048】実施例2〜3 成分A、成分B及びその他の成分として、表1に記載さ
れる物性を示すものを用いた以外は、実施例1と同様に
調製して樹脂組成物を得た。これを成形し、評価を行な
った。 得られた評価結果を表1に示す。
れる物性を示すものを用いた以外は、実施例1と同様に
調製して樹脂組成物を得た。これを成形し、評価を行な
った。 得られた評価結果を表1に示す。
【0049】比較例1〜3 成分Aとしてチーグラー触媒を用いた製造した表1に記
載される物性を示すエチレン・α−オレフィン共重合体
を用いた以外は実施例1と同様に成形し、評価した。得
られた結果を表1に示す。
載される物性を示すエチレン・α−オレフィン共重合体
を用いた以外は実施例1と同様に成形し、評価した。得
られた結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】実施例4成分D(エチレン/環状アミノビニル化合物共重合体)
の製造 撹拌式オートクレーブ型連続反応器に、エチレンおよび
酢酸エチルに溶解させた4−アクリロイルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンを、触媒としてノ
ルマルヘキサンに溶解させたターシャリーブチルパーオ
キシピバレートと共に連続的に供給し、重合圧力2,0
00kg/cm2、重合温度200℃の条件下で共重合
させた。得られた共重合体のMFRは2.7g/10
分、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン単位の含量は7.0重量%(0.99
モル%)であった。
の製造 撹拌式オートクレーブ型連続反応器に、エチレンおよび
酢酸エチルに溶解させた4−アクリロイルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンを、触媒としてノ
ルマルヘキサンに溶解させたターシャリーブチルパーオ
キシピバレートと共に連続的に供給し、重合圧力2,0
00kg/cm2、重合温度200℃の条件下で共重合
させた。得られた共重合体のMFRは2.7g/10
分、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン単位の含量は7.0重量%(0.99
モル%)であった。
【0052】フィラー含有樹脂組成物の製造 実施例1で使用したものと同じ成分Aおよび成分B、成
分Cとしてグリセリルトリリシレート(ひまし油)およ
び上記成分Dを用いた。成分Aを40重量部、成分Bを
60重量部および成分Cを3.3重量部をヘンシェルミ
キサーであった混合し、これに上記分散剤を3重量部添
加、混合して一軸混練押出機(スクリュー径65mm)
を用い、温度200℃で押出して、組成物中に4−アク
リロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン単位が0.22重量%の割合で含有するペレットを
得た。
分Cとしてグリセリルトリリシレート(ひまし油)およ
び上記成分Dを用いた。成分Aを40重量部、成分Bを
60重量部および成分Cを3.3重量部をヘンシェルミ
キサーであった混合し、これに上記分散剤を3重量部添
加、混合して一軸混練押出機(スクリュー径65mm)
を用い、温度200℃で押出して、組成物中に4−アク
リロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン単位が0.22重量%の割合で含有するペレットを
得た。
【0053】成形(延伸フィルムの製造) このフィラー含有樹脂組成物よりなるペレットを、次に
示す方法により成形加工を施した。ペレットを押出機
(スクリュー:径40mmφ、L/D:24)及びTダ
イ(ダイ幅:300mm、リップ幅:1.2mm)を用
い、230℃の温度でフィルムに押し出し、これを短区
間熱延伸ロールにより、延伸温度85℃、延伸倍率3倍
で一軸延伸して、厚み約35μmの通気性フィルムを製
造した。このフィルムについて評価を行なった。成形時
に、発煙およびチルロールの汚れの有無を黙視にて観察
した。その結果を表2に示す。
示す方法により成形加工を施した。ペレットを押出機
(スクリュー:径40mmφ、L/D:24)及びTダ
イ(ダイ幅:300mm、リップ幅:1.2mm)を用
い、230℃の温度でフィルムに押し出し、これを短区
間熱延伸ロールにより、延伸温度85℃、延伸倍率3倍
で一軸延伸して、厚み約35μmの通気性フィルムを製
造した。このフィルムについて評価を行なった。成形時
に、発煙およびチルロールの汚れの有無を黙視にて観察
した。その結果を表2に示す。
【0054】実施例5 成分A、成分B及びその他の成分として、表1に記載さ
れる物性を示すものを用いた以外は、実施例4と同様に
調製して樹脂組成物を得た。これを成形し、評価を行な
った。 得られた評価結果を表2に示す。
れる物性を示すものを用いた以外は、実施例4と同様に
調製して樹脂組成物を得た。これを成形し、評価を行な
った。 得られた評価結果を表2に示す。
【0055】比較例4〜6 成分Aとしてチーグラー触媒を用いて製造した表2に記
載される物性を示すエチレン・α−オレフィン共重合体
を用い、表2に示す配合に従い、実施例4と同様に成形
し、得られた延伸フィルムを評価した。なお、比較例5
は耐候剤として前記C成分の代わりにベンゾトリアゾー
ルを配合したものであり、比較例6は配合しないもので
ある。得られた結果を表2に示す。
載される物性を示すエチレン・α−オレフィン共重合体
を用い、表2に示す配合に従い、実施例4と同様に成形
し、得られた延伸フィルムを評価した。なお、比較例5
は耐候剤として前記C成分の代わりにベンゾトリアゾー
ルを配合したものであり、比較例6は配合しないもので
ある。得られた結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】このような本発明の延伸フィルムは、優
れた弾性回復性、強度、風合い、耐候性を持ち、延伸性
が良好で、格段に優れた通気性を有することから、特に
紙おむつ、生理用品、衣料用着衣等の衛生材料用フィル
ム材料として有用である。
れた弾性回復性、強度、風合い、耐候性を持ち、延伸性
が良好で、格段に優れた通気性を有することから、特に
紙おむつ、生理用品、衣料用着衣等の衛生材料用フィル
ム材料として有用である。
【図1】 実施例1に記載のフィラー含有樹脂組成物か
ら製造された延伸フィルム(延伸倍率=3)の断面の構
造を示す電子顕微鏡写真(2000倍)である。
ら製造された延伸フィルム(延伸倍率=3)の断面の構
造を示す電子顕微鏡写真(2000倍)である。
【図2】 比較例3に記載のフィラー含有樹脂組成物か
ら製造された延伸フィルム(延伸倍率=3)の断面の構
造を示す電子顕微鏡写真(2000倍)である。
ら製造された延伸フィルム(延伸倍率=3)の断面の構
造を示す電子顕微鏡写真(2000倍)である。
1 フィラー 2 ボイド
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:16
Claims (3)
- 【請求項1】 下記の成分A及び成分Bを含有し、その
配合割合が、成分A、B両成分の合計量を基準として、
成分Aが20〜80重量%、成分Bが80〜20重量%
であるフィラー含有樹脂組成物を溶融押出し、一軸また
は二軸延伸して形成された通気性延伸フィルム。 成分A:下記に示す(a)〜(c)の性状を有するエチ
レンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体 (a)MFRが0.01〜20g/10分 (b)密度が0.935g/cm3以下 (c)温度上昇溶離分別(TREF)による50℃にお
ける溶出量(Y:成分A全量に対する重量%)が以下の
条件を満たすものである 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3未満であ
るとき、 Y≦−4500D+4105(ただし、Y≦100) 成分Aの密度(D)が0.91g/cm3以上であ
るとき、 Y≦10 成分B:平均粒径が10μm以下で、嵩密度が0.1〜
0.7g/cm3の粒状無機フィラー - 【請求項2】 さらに、成分Cとして、粒状無機フィラ
ー用の分散剤を0.1〜15重量部含有する、請求項1
記載の通気性延伸フィルム。 - 【請求項3】 さらに、成分Dとして、エチレンと下記
一般式(I): 【化1】 (式中、R1及びR2は水素原子又はメチル基を示し、
R3は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す)
で表される環状アミノビニル化合物との共重合体を、該
共重合体中の環状アミノビニル化合物単位が樹脂組成物
全量に対して0.05〜5重量%である量含有する、請
求項1または2記載の通気性記載延伸フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36295798A JPH11240984A (ja) | 1992-12-28 | 1998-12-21 | 延伸フィルム |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34830492 | 1992-12-28 | ||
JP5-111694 | 1993-05-13 | ||
JP4-348304 | 1993-05-13 | ||
JP11169493 | 1993-05-13 | ||
JP36295798A JPH11240984A (ja) | 1992-12-28 | 1998-12-21 | 延伸フィルム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5297011A Division JPH0726076A (ja) | 1992-12-28 | 1993-11-26 | フィラー含有樹脂組成物およびそれを用いた延伸フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11240984A true JPH11240984A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=27312021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36295798A Pending JPH11240984A (ja) | 1992-12-28 | 1998-12-21 | 延伸フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11240984A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001181413A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP2001181414A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP2001181420A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
WO2016167241A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 日東電工株式会社 | 伸縮性多孔質フィルムおよび物品 |
US10772984B2 (en) | 2015-04-15 | 2020-09-15 | Nitto Denko Corporation | Elastic porous film and article |
US11305034B2 (en) | 2015-04-15 | 2022-04-19 | Nitto Denko Corporation | Stretchable film and product including same |
-
1998
- 1998-12-21 JP JP36295798A patent/JPH11240984A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001181413A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP2001181414A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP2001181420A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
WO2016167241A1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | 日東電工株式会社 | 伸縮性多孔質フィルムおよび物品 |
US10772984B2 (en) | 2015-04-15 | 2020-09-15 | Nitto Denko Corporation | Elastic porous film and article |
US11305034B2 (en) | 2015-04-15 | 2022-04-19 | Nitto Denko Corporation | Stretchable film and product including same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5385972A (en) | Filler-containing resin composition and stretched films using same | |
JP3396303B2 (ja) | ポリオレフィンフィルム用マスターバッチ及びポリオレフィンフィルム用組成物 | |
JP3325377B2 (ja) | 多孔性フィルム又はシート及びその製造方法 | |
JPH0892428A (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物 | |
JPH11240984A (ja) | 延伸フィルム | |
TW202241974A (zh) | 聚乙烯聚合物組成物及由其製得之物件 | |
JP3142272B2 (ja) | 積層体 | |
JPH0247502B2 (ja) | ||
JP3369238B2 (ja) | 通気シート用フィラー含有樹脂組成物 | |
JP3738489B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物及びフィルム | |
JP4031876B2 (ja) | 易引裂性フィルム | |
JPH0726076A (ja) | フィラー含有樹脂組成物およびそれを用いた延伸フィルム | |
JP4379969B2 (ja) | ポリエチレン組成物およびそのフィルム | |
JP2999344B2 (ja) | エチレン系樹脂組成物 | |
JPS646654B2 (ja) | ||
JPS636038A (ja) | ポリエチレン樹脂組成物 | |
JP4054120B2 (ja) | 多孔性フィルム及びその製造方法 | |
JP3169389B2 (ja) | フィラー含有延伸フィルム | |
JP3137604B2 (ja) | 通気性フィルムの製造方法 | |
JPH06212031A (ja) | 樹脂成形物の製造方法、マスターバッチ、および、押出成形用の樹脂組成物 | |
JP2859356B2 (ja) | 多孔性フイルム | |
JP2859346B2 (ja) | 多孔性フイルム | |
JP2797434B2 (ja) | 通気性脱臭又は芳香フィルム | |
JP2567248B2 (ja) | フィルム成形用樹脂組成物 | |
JPH01234447A (ja) | 押出被覆用樹脂組成物 |