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JPH11236902A - 油圧装置 - Google Patents

油圧装置

Info

Publication number
JPH11236902A
JPH11236902A JP10335019A JP33501998A JPH11236902A JP H11236902 A JPH11236902 A JP H11236902A JP 10335019 A JP10335019 A JP 10335019A JP 33501998 A JP33501998 A JP 33501998A JP H11236902 A JPH11236902 A JP H11236902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
circuit
valve
port
load pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10335019A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Ishizaki
直樹 石崎
Toyomi Kataoka
豊美 片岡
Nobusane Yoshida
伸実 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP10335019A priority Critical patent/JPH11236902A/ja
Publication of JPH11236902A publication Critical patent/JPH11236902A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のポンプを用いた油圧装置において、合
流・分離の切替時に生じる応答性を改善した油圧装置を
提供する。 【解決手段】 2フローウェイ型の斜板式可変容量ポン
プ21は、斜板705−1、705−2の角度を調整す
ることにより吐出油の量を変化させる。斜板705−
1、705−2は吐出量制御手段により角度制御され
る。吐出量制御手段は斜板駆動シリンダ707、LS弁
715、PC弁721を備える。LS弁715は合分流
弁201の合流時において、A負荷圧回路203又はB
CD負荷圧回路187のアクチュエータ負荷圧が印加さ
れる。このときLS弁715はポンプ吐出圧とアクチュ
エータ負荷圧との差圧が一定となるように、斜板駆動シ
リンダ707を制御する。これにより合分流弁の分離時
には最大吐出量を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、油圧ショベルの油
圧装置に代表されるような、複数のポンプと複数のアク
チュエータを備え、各アクチュエータの負荷圧とポンプ
吐出圧の差圧を一定とする供給油圧補償を行う油圧装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルの油圧装置を例に採って従
来技術を説明する。油圧ショベルは、左右の走行モータ
と、ショベルを駆動するブームシリンダやバケットシリ
ンダ等の作業機アクチュエータを有する。この油圧装置
においては、操作弁の操作量に応じて各アクチュエータ
の負荷圧とは無関係に流量分配を行う、いわゆる圧力補
償を行うものがある。
【0003】例えば、本出願人は特公平7−92090
号にて次のような装置を提案している。すなわち、2台
の油圧ポンプを備え、合分流弁にてポンプ吐出圧油とア
クチュエータの負荷圧又はアクチュエータの負荷圧に応
じた信号圧との合流・分離状態を切り替えている。この
装置は、分離状態では各油圧ポンプの吐出圧油をそれぞ
れ左右の走行モータに供給する。合流状態では2台の油
圧ポンプの吐出圧油を合分流弁にて合流した後、左右の
走行モータや作業機シリンダ等の全アクチュエータに供
給する。また、吐出圧油の合流・分離と同時に負荷圧も
合流・分離を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の油圧装置は、分
離状態から合流状態に切り替えるときに次のような課題
があった。すなわち、ポンプの吐出圧油は負荷圧に応じ
て作動するポンプ吐出量制御手段によって、常にポンプ
吐出圧と負荷圧との差圧を一定とすべく制御している。
このことは分離状態と合流状態のいずれでも同様であ
る。分離状態で2つの負荷圧に差がある場合に合流状態
へ切り替えると、負荷圧の低い(つまり吐出圧の低い)
側の油圧ポンプの吐出圧力は上昇するまでに時間がかか
る場合がある。
【0005】また、例えばアンロード弁を用いて走行モ
ータの応答性を遅らせる回路構成としている場合には、
次のような課題があった。すなわち、分離状態から合流
状態へ切り替えた直後は、回路全体がアンロード弁によ
って応答性が遅くなってしまう。本発明は、複数のポン
プを用いた油圧装置において、合流・分離の切替時に生
じる応答性を改善することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】第1発明
の油圧装置は、 吐出路25、23を2つ以上備えるポ
ンプ21と、該ポンプ21の複数の吐出路25、23
に、各々圧力補償弁251、171と操作弁241、1
61を介して接続された複数のアクチュエータ235、
155と、 上記ポンプ21の吐出圧と上記アクチュエ
ータ235、155の最高負荷圧との差圧を一定とすべ
く作動する手段と、 上記ポンプ21の複数の吐出路2
5、23及び上記アクチュエータ235、155の負荷
圧回路203、187の合分流を同時に切り換える手段
201と、 高い方のポンプ吐出口圧を選択する手段3
00と、を備え、 上記手段201が、上記差圧を一定
とすべく作動する手段へ、合流時は負荷圧ポートRに合
流した負荷圧を出力し、分離時は負荷圧ポートRに高い
方のポンプ圧を出力することを特徴とする。
【0007】1つの差圧制御装置で、合流時差圧一定制
御を可能とし、分離時には最大吐出量を確保することが
できる。
【0008】第2発明の油圧装置は、 高い方のポンプ
圧を出力する手段300と負荷圧ポートRとの間に絞り
321を有することを特徴とする。
【0009】合流から分離への切換時に、ポンプは最大
吐出量となるべく作動するが、立ち上り速度が遅くなる
ことで急激な圧力変動を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図2は、本発明の1実施の形態に係る油圧ショベル
の油圧装置の回路図である。まず、この例の油圧回路の
概要を図2を参照して説明する。
【0011】(1)回路の概要 この油圧回路は以下〜に細分する回路を備えてい
る。 左走行回路(A回路):油圧ショベルの左側の走行
モータを駆動する回路である。この回路の構成は以下で
ある。分流時において、2フローウェイ型斜板式ピスト
ンポンプ21(以下、単にポンプ21という)の第1の
吐出口(第1のポンプ)21−1は合分流弁201に連
通する。合分流弁201はA吐出路221を介してA圧
力補償弁251のチェック弁部253に連通する。チェ
ック弁部253はA操作弁241を経て左走行油圧モー
タ(Aアクチュエータ)235に接続される。またポン
プ制御用吐出路圧回路307を介してポンプ制御回路に
連通する。なお、2フローウェイ型斜板式ピストンポン
プは、複吐出流型あるいはスプリット型ともいう。
【0012】 右走行回路(B回路):油圧ショベル
の右側の走行モータを駆動する回路である。この回路の
構成は以下である。分流時において、ポンプ21の第2
の吐出口(第2のポンプ)21−2は合分流弁201に
連通する。合分流弁201の下流側管路31を介してB
圧力補償弁171のチェック弁部173に連通する。チ
ェック弁部173はB操作弁161を経て右走行油圧モ
ータ(Bアクチュエータ)155に接続される。合流時
において、ポンプ21の第1の吐出口(第1のポンプ)
21−1は合分流弁201にて第2の吐出口(第2のポ
ンプ)21−2と連通する。合分流弁201は、合流し
たポンプ圧油をポンプ吐出圧回路307を介して後述す
るポンプ制御回路へ出力する。
【0013】 作業機回路(C、D回路):油圧ショ
ベルのブームシリンダやアームシリンダ等の作業機アク
チュエータを駆動する回路である。この回路の構成は以
下である。なお、図にはシリンダ65及び65′の2台
しか描かれていないが、実際には他にも同様のシリンダ
及びその駆動油圧回路が複数存在する。 C回路:分流時において、ポンプ21の第2の吐出口
(第2のポンプ)21−2は合分流弁201に連通す
る。合分流弁201の下流側管路31及びC吐出路37
を介して絞り弁111の絞り弁部113に連通する。絞
り弁部113は作業機圧油供給回路46のC圧力補償弁
91のチェック弁部93に連通する。チェック弁部93
はC操作弁回路87のC操作弁81を経て作業機シリン
ダ(Cアクチュエータ)65に接続される。
【0014】D回路:分流時において、ポンプ21の第
2の吐出口(第2のポンプ)21−2は合分流弁201
に連通する。合分流弁201の下流側管路31及びC吐
出路37を介して絞り弁111の絞り弁部113に連通
する。絞り弁部113は作業機圧油供給回路46のD圧
力補償弁91′のチェック弁部93′に連通する。チェ
ック弁部93′はD操作弁回路87′のD操作弁81′
を経て作業機シリンダ(Dアクチュエータ)65′に接
続される。
【0015】 背圧ドレン回路:符号27は背圧ドレ
ン回路を示す。この背圧ドレン回路27の末端部(図の
下端部)には、背圧チェック弁29が設置されている。
【0016】 無圧ドレン回路:符号131−1〜1
31−5は無圧ドレン回路を示す。この回路は圧油タン
ク131に開放されている。
【0017】 CD負荷圧回路(作業機負荷圧による
信号圧回路):C負荷圧回路89とD負荷圧回路89′
は各々C、Dアクチュエータの負荷圧が作用している。
符号97、121、123、125、126、127
は、CD負荷圧回路である。CD負荷圧回路の圧力は、
この回路中にある作業機アクチュエータのうち最大の負
荷圧によって決まる圧力(ロードセンシング圧、LS
圧)となる。
【0018】 BCD負荷圧回路(右走行モータ、C
D負荷圧回路による信号圧回路):右走行負荷圧回路1
63には右走行モータ155の負荷圧が作用している。
符号141、145、147、177、181、18
3、185、187は、BCD負荷圧回路である。負荷
圧部175は右走行モータ155の負荷圧を絞って出力
する。BCD負荷圧回路147の圧力は、右走行モータ
155の負荷圧と、CD負荷圧回路126の圧力によっ
て決まる作業機負荷圧抽出用パイロット減圧弁143の
出力圧のうち、高い方の圧力となる。
【0019】 A負荷圧回路(左走行モータによる信
号圧回路):A負荷圧回路243には左走行モータ23
5の負荷圧が作用している。符号203、205、20
7、209、211で示す直線は、左走行(A)負荷圧
回路である。同負荷圧回路には、分離時に左走行モータ
235の負荷圧が抽出される。合流時には、全アクチュ
エータの最高負荷圧が抽出される。
【0020】 イコライズ回路:符号179、25
7、265で示す直線は、左右の走行モータ235、1
55のイコライズ回路である。このイコライズ回路は、
左右の走行モータ235、155への流量を均一化する
ための回路である。これは、同一の流量指令値であって
も、モータの個体差や管路の長さにより実際の流量が左
右で異なる場合があるためである。なお、旋回走行時は
流量差を要する。これに対しては、管径や絞り180、
258を設計的に定める。
【0021】次に図1を参照して、油圧ポンプ、吐出量
制御手段及び合分流弁の詳細を説明する。(2)ポンプ ポンプ21は2フローウェイ型の斜板式可変容量ポンプ
である。同ポンプ21はエンジン701によって回転駆
動される。ポンプ21は1つのシリンダブロックに複数
のアキシャルピストンを有し、半分ずつが2つの吐出口
21−1と21−2に接続されている。両吐出口からは
同じ量の圧油が吐出される。斜板705−1、705−
2の角度を調整することによりポンプ吐出油の量を変化
させる。両斜板705−1、705−2は連結ロッド7
03に連結されている。
【0022】(3)吐出量制御手段 吐出量制御手段は2つの機能を有する。第1にはポンプ
21の吐出圧と左右の走行モータ235、155の最高
負荷圧との差圧を一定にすべく、両斜板705−1、7
05−2の角度を制御する。第2には吸収馬力が一定範
囲を越えないように、両斜板705−1、705−2の
角度を制御する。同吐出量制御手段は斜板駆動シリンダ
707、LS弁715及びPC弁721を備える。
【0023】斜板駆動シリンダ707はシリンダロッド
709とシリンダ本体710を有している。シリンダロ
ッド709は斜板705−1、705−2が連結された
サーボロッド703に連結されている。これによりシリ
ンダロッド709の動作が斜板705−1、705−2
に伝達される。シリンダロッド709がシリンダ本体7
10の図1中右端位置のときシポンプ吐出圧が最大にな
る。逆にシリンダロッド709がシリンダ本体710の
図1中左端位置のときシポンプ吐出圧が最小になる。ま
たシリンダロッド709はバネ711によりシリンダ本
体710の図1中右端側に向けて押されている。バネ7
11の設定バネ力はサーボロッド703の位置に応じて
変化される。
【0024】LS弁715はX、Y、Z、Wの4ポート
を有する。Xポートは斜板駆動シリンダ707につなが
る回路713に接続されている。Yポートはポンプ制御
用吐出路圧回路307に接続されている。ZポートはP
C弁721につながる回路719に接続されている。W
ポートはポンプ制御用信号圧回路202に接続されてい
る。
【0025】合分流弁201の合流時において、LS弁
715にはポンプ制御用LS圧としてA負荷圧回路20
3又はBCD負荷圧回路187のアクチュエータ負荷圧
PLSが印加される。このときLS弁715は、 ポンプ吐出圧PP−アクチュエータ負荷圧PLS=ΔP
LS=一定 となるように斜板駆動シリンダ707を制御する。合分
流弁201の分離時において、LS弁715にはポンプ
制御用LS圧としてポンプ吐出圧PPが印加される。こ
のとき最高ポンプ吐出圧選択回路300により、LS弁
715にはA吐出路25又はB吐出路23の高い方の圧
力が選択されて印加される。このポンプ吐出圧PPを印
加する時には、LS弁715を吐出量が最大となる方向
に制御を凍結する。
【0026】このように、LS弁715は斜板駆動シリ
ンダ707の負荷圧に応じて、斜板705−1、705
−2の角度を制御する。このとき、LS弁715は斜板
駆動シリンダ707の最大側(図1中右端側)に制御圧
油を作用させる。
【0027】PC弁721はX′、Y′、Z′の3ポー
トを有する。X′ポートはLS弁715につながる回路
719に接続されている。Y′ポートはポンプ制御用吐
出路圧回路307に接続されている。Z′ポートはタン
クに接続されている。PC弁721はLS弁715とは
独立に作動する。ポンプ21の馬力が一定値を越えない
ように斜板駆動シリンダ707を制御する。このときエ
ンジン701の回転数が一定であれば、例えばポンプ2
1の吸収馬力がエンジン701の出力する最大馬力を越
えないように制御する。
【0028】(4)合分流弁 次に合分流弁201の詳細を説明する。Pポートは右走
行・作業機へのポンプ圧供給路である下流側管路31に
接続されている。Qポートは第2のポンプ吐出口からの
B吐出路23に接続されている。Eポートは左走行のA
吐出路221に接続されている。Fポートは第1のポン
プ吐出口からのA吐出路25に接続されている。これら
のポート及び吐出路を通じて、ポンプ21からの圧油が
各アクチュエータに供給される。
【0029】分離状態では、P−Qポートが連通すると
ともにE−Fポートが連通する。これにより、ポンプ2
1の片方のポンプ吐出口(第1のポンプ)21−1から
吐出される圧油は、全量がA吐出路25からA吐出路2
21に送られ、左走行油圧モータに供給される。一方、
ポンプ21の他方のポンプ吐出口(第2のポンプ)21
−2から吐出される圧油は、全量がB吐出路23から合
分流弁201の下流側管路31に送られ、右走行モータ
155に供給される。詳しくは後述するが、作業機シリ
ンダを使っていないときは、合分流弁201はこの分離
状態となる。
【0030】合流状態では、4つのポートP、Q、E及
びFがいずれも相互に連通する。したがって、第1のポ
ンプ吐出口からの圧油と第2のポンプ吐出口からの圧油
が一度合流し、その後に左走行モータ235、右走行モ
ータ155及び作業機シリンダに振り分けられる。な
お、この圧油の振り分けを望ましい状態とするのが、各
圧力補償弁及び絞り弁並びにそれらを結ぶ負荷圧回路の
役割である。
【0031】Gポートは、回路315に接続されてい
る。回路315は、チェック弁303、311等からな
る最高ポンプ吐出圧選択回路300に接続されている。
最高ポンプ吐出圧選択回路300は、下流側管路31か
ら分岐された回路301と、回路301に接続されたチ
ェック弁303と、チェック弁303に接続された回路
305を有する。また、同選択回路300は、第1の吐
出路25から分岐された回路313と、回路313に接
続されたチェック弁311、チェック弁311に接続さ
れた回路309を有する。回路305と309及び31
5は接続されている。各チェック弁303、311は、
下流側管路31、A吐出路25方向からの圧油は通す
が、その逆方向の圧油は通さない。したがって、チェッ
ク弁303と311の間の回路305、309、315
には、A吐出路25と下流側管路31のうちの高い方の
圧力が導入される。なお、回路305、309、315
の接続点には、さらにポンプ制御用吐出路圧回路307
が接続されている。同回路307は、吐出量制御手段7
00のLS弁715のYポート及びPC弁721のY′
ポートに、パイロット圧としてポンプ吐出路圧を供給す
る。
【0032】Gポートは分離状態では絞り321を介し
てRポートと連通している。Rポートは、ポンプ制御用
負荷圧回路202に接続されているので、同負荷圧回路
202には高い方のポンプ吐出路圧がかかる。一方、合
流状態ではQポートはP、E、F、Gポートに連通して
いる。合流状態ではA吐出路221と下流側管路31の
圧力は同じである。その圧力をポンプ制御用吐出路圧回
路307に出力している。
【0033】Rポートは、ポンプ制御用負荷圧回路20
2に接続されている。Sポートは、右走行・作業機(B
CD)負荷圧回路187に接続されている。同負荷圧回
路187には、右走行モータ155と各作業機シリンダ
の負荷圧のうちの最高圧が抽出される。Tポートは、左
走行(A)負荷圧回路203に接続されている。Hポー
トは、無圧ドレン回路131−3に接続されている。
【0034】分離状態ではRポートには、上述のように
絞り321を介してGポートが連通し、高い方の吐出路
圧がポンプ制御用の負荷圧回路202に導入される。S
ポートには、絞り323を介してHポートが連通する。
したがって、BCD負荷圧回路187内の圧油は無圧ド
レン回路131−3に絞りを介して連通する。Tポート
は閉じている。
【0035】合流状態ではRポートとSポート及びTポ
ートは相互に連通している。したがって、BCD負荷圧
回路187と左走行負荷圧回路203がつながって、こ
れらの負荷圧回路には、両走行モータ及び各作業機シリ
ンダの負荷圧のうちの最高の圧力が抽出される。そし
て、その圧力がポンプ制御用負荷圧回路202に印加さ
れる。つまり、合流状態では、各走行モータの圧力補償
弁及び作業機回路用絞り弁が、全アクチュエータの負荷
圧のうちの最高の圧力にセットされる。Hポートは閉じ
ている。
【0036】合分流弁201の図1中上側のパイロット
ポートであるUポートは、背圧ドレン回路27−13に
接続されている。また、合分流弁201のスプールを合
流位置側とするバネ317も設けられている。Uポート
の回路27−13の背圧とバネ317により、油圧装置
中の全アクチュエータが不使用のときは、合分流弁20
1は合流位置としている。
【0037】同弁201の図1中下側のパイロットポー
トであるVポート(受圧ポート)は、合分流弁切替弁か
らのパイロット圧回路263に接続されている。合分流
弁201はノーマル状態で合流位置にあり、受圧ポート
263にパイロット圧がかかっているときは分離状態と
なる。なお、合分流弁切替弁261は、詳しくは後述す
るが、作業機負荷圧回路123の圧力をパイロット圧と
して作動し、作業機シリンダを使用しているときは合分
流弁201を合流位置とし、それ以外は分離位置とす
る。
【0038】(5)アンロード弁218、219 図2に示すように、アンロード弁219、218は、A
吐出路222又はB吐出路32と背圧ドレン回路27−
15の間に配置されている。A吐出路222は合分流弁
201出側のA吐出路221から分岐している。B吐出
路32は合分流弁201出側のB吐出路31から分岐し
ている。アンロード弁219、218には、パイロット
圧回路として負荷圧回路205、185が接続されてい
る。A負荷圧回路205には左走行モータ235の負荷
圧が導入されている。BCD負荷圧回路185には右走
行モータ155又は作業機シリンダ65の負荷圧が導入
されている。
【0039】各アンロード弁219、218は、パイロ
ットポートに接続された負荷圧回路205、185に圧
力が作用しているとき(すなわち左走行モータ235、
右走行モータ155(又は作業機シリンダ65)に圧油
を送っているとき)は閉じている。一方、負荷圧回路2
05、185の圧力がゼロのとき(すなわち左走行モー
タ235、右走行モータ155(又は作業機シリンダ6
5)に圧油を送っていないとき)は、それぞれ吐出路2
22、32の圧力が設定値以上のときに開いて、吐出路
222、32の圧油を背圧ドレン回路27−15にアン
ロードする。すなわち、アクチュエータを使用していな
いときにアンロードしてポンプ21の消費エネルギを節
約する。
【0040】(6)走行(A、B)圧力補償弁251、
171 A及びB回路の両圧力補償弁は同じ構造・作動であるの
で一緒に説明する。図3は、走行用圧力補償弁の回路詳
細図である。図5は、走行用圧力補償弁と走行モータ操
作弁の回路詳細図である。圧力補償弁251(171)
は、チェック弁部253(173)と負荷圧部255
(175)と両部をつなぐロッド254(174)を備
える。
【0041】チェック弁部253(173)において
は、Gポートがポンプからの吐出路221(33)に接
続されており、Fポートが各走行モータ操作弁への吐出
路223(35)に接続されている。後述するメカニズ
ムにより、ポンプからの吐出路221(33)のポンプ
圧PPを絞って操作弁への吐出路223(35)に出力
する。なお、操作弁の出側回路223(35)の圧力の
方がポンプからの吐出路221(33)の圧力よりも大
きいときには、チェック弁部253(173)は閉とな
って圧油の逆流を防ぐロードチェック弁の役割も果す。
チェック弁部253(173)のパイロットポートHに
は吐出路221(33)のポンプ圧PPが作用し、チェ
ック弁部253(173)は連通方向へ移動する。チェ
ック弁部253(173)のパイロットポートSにはチ
ェック弁部253(173)の下流側吐出路223(3
5)の出力圧PPAが印加される。
【0042】負荷圧部255(175)は、K、L、M
の3ポートを有する。Kポートは走行モータの負荷圧を
導入する負荷圧回路243(163)に接続されてい
る。Lポートはイコライズ回路257(179)に接続
されている。Mポートは、負荷圧回路211(177)
に接続されている。負荷圧部255(175)のパイロ
ットポートRには、負荷圧回路243(163)からの
走行モータ負荷圧PLSが印加されている。負荷圧部2
55(175)のパイロットポートSには、負荷圧回路
211(177)からの負荷圧PLSMAXが印加され
ている。なお、合流時には負荷圧回路211(177)
には、各アクチュエータの負荷圧のうち最高のものPL
SMAXが印加される。さらに、負荷圧部255(17
5)を遮断方向(図の左側位置方向)へ押すバネ255
aも設けられている。
【0043】この圧力補償弁251(171)は、各部
の圧力が次式のようにバランスするように作動する。な
おバネ力は無視する。 PP−PLSMAX=PPA−PLS したがって以下となる。 PPA=PP−(PLSMAX−PLS) つまり、操作弁241の上流側圧力を最高負荷圧PLS
MAXから各々のアクチュエータの負荷圧PLSを引い
た圧力だけポンプ圧PPを減圧してバランスさせるべ
く、チェック弁部253を通過する流量を絞って各操作
弁に出力する。
【0044】したがって、各操作弁におけるポンプ圧P
PAと出力圧(負荷圧)PLSとの差は以下となる。 PPA−PLS=PP−(PLSMAX−PLS)−PLS =PP−PLSMAX ここで、PP及びPLSMAXは、合分流弁が合流状態
のときは油圧回路全体で同一である。したがって、各操
作弁における差圧PPA−PLSは各アクチュエータ用
操作弁で同じとなる。その結果、各アクチュエータは、
相互の負荷圧の相違にもかかわらず、各操作弁の開度
(開口面積)に応じた圧油の供給を受ける。各操作弁
は、その開度を含めてオペレータが手動操作するが、上
記圧力補償弁の作用によって、アクチュエータの負荷圧
の大小にもかかわらず、各アクチュエータにはオペレー
タの決めた開度に応じた油量が送られ、オペレータの意
図どおりの動きをアクチュエータが示す。
【0045】負荷圧部255(175)の作動を説明す
る。PLSがPLSMAXよりも大きいとき、すなわ
ち、当該アクチュエータの負荷圧PLSが最高負荷圧と
なるべきときは、負荷圧部255(175)は図3の左
の位置となり、K、Mポートが連通して、負荷圧回路2
11(177)へ当該アクチュエータ負荷圧が抽出され
る。
【0046】一方、上記と逆(PLS<PLSMAX)
の場合、負荷圧部255(175)は図3の右の位置を
とる。そして、負荷圧回路243(163)と負荷圧回
路211(177)とは遮断される。KポートとLポー
トは常に連通しており、負荷圧回路243(163)と
イコライズ回路257(179)とは絞り180、25
8を介して常に連通されている。
【0047】(7)作業(CDアクチュエータ)機用圧
力補償弁91 作業機用圧力補償弁91は、上述の走行用圧力補償弁2
51、171と基本的には同様の働きをするものであ
る。しかし、以下の点で異なる。 ポンプ圧を供給する吐出路47が作業機回路用絞り
弁111で一度絞られている(詳しくは絞り弁111の
説明において後述する。)。 減圧弁部95が作業機操作弁81の負荷圧回路89
からの圧をパイロット圧として受け、絞り弁111の出
力圧(作業機圧油供給回路46の圧力)を減圧して作業
機負荷圧回路97、126に出力している。 なお、上記走行用圧力補償弁及び作業機用圧力補償弁の
詳細構造例は、特開平4−244605号や特許第26
68744号公報に開示されている。
【0048】(8)走行モータ(A、B)操作弁24
1、161 両操作弁は構造・作動が同じであり、同時に説明する。
図4は、走行モータ操作弁の一方の位置(図2における
右側の位置)を拡大して示す。
【0049】操作弁のEポート及びHポートは、走行モ
ータ235(155)への回路231(151)、23
3(153)に接続されている。FポートとGポートと
は連通路351に接続されている。Kポート及びNポー
トは、それぞれ背圧ドレン回路27−17(5)、27
−19(7)に接続されている。Lポートは、圧力補償
弁出側の吐出路223(35)に接続されている。Mポ
ートは、圧力補償弁への負荷圧回路243(163)に
接続されている。
【0050】図4の位置においては、Lポートは可変絞
り353を介してGポートに連通している。Eポートは
Fポートと連通しており、FポートはGポートと連通し
ている。したがって、走行モータ回路231(151)
へは、吐出路223(35)からの圧油が送られる。H
ポートは、片方の走行モータ回路233(153)に接
続され、Nポートと連通している。したがって、走行モ
ータ回路233(153)からの戻り油は背圧ドレン回
路27−19(7)へ送られる。これにより、走行モー
タ235(155)が操作弁を切り換えることで前進又
は後進方向に回転する。
【0051】負荷圧回路243(163)に接続された
MポートにはGポートが連通している。したがって、負
荷圧回路243の圧力は走行モータ235(155)の
負荷圧である。LポートとGポートの間の可変絞り35
3はオペレータの操作に応じて開度を変える。
【0052】走行モータ操作弁241(161)の左側
の位置では、図2に示すように、モータ235(15
5)に供給する圧油及びモータからの戻り圧油の方向が
逆になり、モータ235(155)の回転が逆になる。
走行モータ操作弁241(161)の中立位置では、各
走行モータ回路231(151)、233(153)は
背圧ドレン回路27−17(27−5)、27−19
(27−7)に連通する。一方、吐出路223(35)
は閉となる。また、負荷圧回路243(163)も閉状
態となる。
【0053】(9)作業機(C、D)操作弁81 作業機操作弁81は、以下の点を除いては、走行モータ
操作弁241、161と同様のものである。 中立位置で作業機回路61、63が閉となる。な
お、作業機回路61、63に接続されているチェック弁
68、69を含む回路は、背圧チェック弁より下がった
ときに吹込弁として機能する作業機回路61、63に、
背圧ドレン回路から油を補充するためのものである。
【0054】 操作がパイロット圧回路83、85か
らのパイロット圧により行われる。このパイロット圧回
路83、85は、オペレータの操作するマニュアル操作
弁につながっている。
【0055】(10)作業機負荷圧抽出用パイロット減
圧弁143 C及びD回路へ圧油を供給する吐出路(C吐出路)37
には吐出路39、43が接続されている。吐出路43に
はパイロット減圧弁143が接続されている。同減圧弁
143の出力側にはBCD負荷圧回路(右走行・作業機
負荷圧回路)145、147が接続されている。さら
に、同減圧弁143にはパイロット圧としてCD負荷圧
回路(作業機負荷圧回路)125、126が接続されて
いる。
【0056】この減圧弁143は、吐出路43の圧力
を、CD負荷圧回路126のパイロット圧とほぼ同じ圧
力に減圧してBCD負荷圧回路147に出力する。つま
り、CD負荷圧回路126と同等の信号圧をBCD負荷
圧回路147に出力する。なお、CD負荷圧回路126
よりBCD負荷圧回路147の圧力の方が高いときは同
弁は閉となる。
【0057】このようにすることにより、CD負荷圧回
路126とBCD負荷圧回路147とを完全に区分する
ことができる。
【0058】(11)作業機圧油供給路絞り弁111 図6は、作業機圧油路に設けた絞り弁111及びその周
辺の詳細を示す図である。絞り弁111は、チェック弁
部113と、絞り弁部115とを備える。チェック弁部
113は、作業機に流量を供給するメインポートとして
の入力側Eポート及び出力側Fポートと、パイロットポ
ートとしてのGポート及びHポートを有する。Fポート
は作業機の吐出路45に接続されている。Eポートは作
業機回路46に接続されている。Gポートは吐出路45
の圧力PP(ポンプ吐出圧)を印加されている。Hポー
トはチェック弁部113出力側の作業機回路圧PPRを
印加されている。
【0059】絞り弁部115は、メインポートとしての
Sポート、Jポート及びKポート、並びに、パイロット
ポートとしてのLポート及びMポートを有する。Kポー
トは吐出路41に接続されている。SポートはCD負荷
圧回路121、126に接続されている。Jポートは合
分流弁切替パイロット弁261へ圧力を出力するCD負
荷圧回路123に接続されている。Lポートは、CD負
荷圧回路121の作業機負荷圧(複数の作業機アクチュ
エータの負荷圧の中の最高のもの)PLS′が印加され
ている。MポートはBCD負荷圧回路141、147に
接続されており最高負荷圧PLSMAXが印加されてい
る。
【0060】この絞り弁111は、次式のように圧力が
バランスを保つように作動する。なおバネ力は無視す
る。 PP−PLSMAX=PPR−PLS′ したがって以下となる。 PPR=PP−(PLSMAX−PLS′) つまり、操作弁241の上流側圧力を最高負荷圧PLS
MAXから作業機アクチュエータの最高負荷圧PLS′
を引いた圧力だけポンプ圧PPを減圧してバランスさせ
るべく、チェック弁部253を通過する流量を絞って作
業機圧油供給回路46に出力する。
【0061】一方、C圧力補償弁91においては、上述
のように、以下の式で表される圧力補償が行われる。な
お、PPRは圧力補償弁上流側回路圧=絞り弁下流側回
路圧である。PLSはCアクチュエータの負荷圧であ
る。PPAはC圧力補償弁下流側の圧力であって作業機
操作弁への入力圧である。PLS′はCD負荷圧回路の
圧力である。 PPR−PLS′=PPA−PLS 前段落の式をPPRに代入すると以下となる。 PP−(PLSMAX−PLS′)+PLS=PPA+
PLS′ これから以下となる。 PPA−PLS=PP−PLSMAX
【0062】このことは、各作業機への圧力補償作動
は、各作業機圧力補償弁91が絞り弁111を介して行
っていることを意味する。これに対し、走行モータの圧
力補償作動は、圧力補償弁251、171各々単体での
みに行っている。負荷圧回路を区分し、作業機側の負荷
圧信号を独立して出力させるためである。
【0063】絞り弁111のチェック弁部113の回路
記号を説明する。ここでは、2つの独立した機能を同時
に示している。左端と右端で圧力バランスのための流量
制御を行う。左端と中間で作業機中立時の油洩れ補完を
行う。なお、この絞り弁111のチェック弁部113に
も、前述の圧力補償弁91のチェック弁部93同様に、
作業機回路46の逆流を防止する逆止機能を備えてい
る。
【0064】次に、絞り弁111の絞り弁部115につ
いて説明する。回路記号上は、左端位置がK−Jポート
連通、Sポート閉位置である。この位置では、合分流弁
201の下流側管路31に接続したポンプ吐出路41の
圧油はKポートからJポート、合分流切替回路123へ
と流れる。ポンプ吐出路圧が合分流弁切替弁261のパ
イロットポートに印加される。これにより、合分流弁2
01は合流に切り替わる(詳しくは後述する)。
【0065】絞り弁111の図6中右端の位置は、Kポ
ート閉、S−Jポート連通である。この位置では、CD
負荷圧回路の圧油が、回路126からSポート、Jポー
ト、回路123を通って合分流弁切替弁261のパイロ
ットポートに印加される。このとき作業機の負荷圧はゼ
ロである。合分流弁切替弁261のパイロットポートの
圧力がゼロとなるため、合分流弁は分離位置となる。こ
こで、作業機を使用するとCD負荷圧回路126に負荷
に応じた圧力が発生する。この圧力が回路123を通じ
て合分流弁切替弁261に印加され、合分流弁201は
速やかに合流位置に切り替わる。
【0066】ここで、絞り弁111が図6中の左端位置
に切り替わってからのみ合分流弁切替パイロット弁26
1にロジックパイロット圧が供給される絞り弁を想定す
る。絞り弁111の図6中右端が全閉の場合である。
【0067】既に左右走行モータが同一流量で駆動して
いる(直進走行)時に、操作弁81または81′を動か
すことによりCまたはDアクチュエータ65または6
5′に対して作動指示を行う。このとき、まず操作弁8
1または81′が連通位置に切り替る。その後にCまた
はDアクチュエータ65または65′に負荷圧が生じ
る。このアクチュエータの負荷圧により圧力補償弁の減
圧弁部95または95′からCD負荷圧回路126へ圧
油が出力される。この出力圧油を信号圧としてポンプ2
1の吐出量制御手段へ圧油が供給されポンプ21−2の
吐出量を増大させようとする。その後、ポンプ吐出量は
増大してB吐出路23、及びまだ遮断状態である合分流
弁201の下流側管路31の圧力が増大する。ここでポ
ンプ吐出量制御手段がポンプ21−1とポンプ21−2
の単一のものであるため、管路221へも下流側管路3
1と同一流量が供給される。下流側管路31は右走行モ
ータ155とCまたはDアクチュエータ65または6
5′へ流量を供給し、管路21は左走行モータ235へ
流量を供給する。すると、左右の走行モータ235、1
55は要求流量が同じであるため、必然的に流量差を生
じて走行曲りを起こしてしまう。
【0068】しかしながら、本実施例の絞り弁111で
は、CまたはDアクチュエータ65または65′の作動
によってポンプ21の吐出流量が増大する前に合分流弁
201が合流状態となるため、走行曲りを起こすことが
ない。上述した通り、不必要に早く切り替わることもな
いため、エネルギーロスを回避できる。
【0069】なお、実際の回路設計では、合分流弁切替
回路123に常にCD負荷圧回路126を連通させてお
き、絞り弁111が切り替わった後もポンプ吐出路41
の圧力を合分流弁切替回路123に導入しないことも考
えられる。しかしながら負荷は変動するので、合分流弁
201の位置を安定して保つためにはこの例の回路のよ
うにしたほうがよい。
【0070】(12)CD負荷圧回路 次に、CD負荷圧回路について説明する。CD負荷圧回
路は、図2に示すように、回路97、122、125、
126、127、97′等からなる。回路97、97′
の一端は、C及びD作業機圧力補償弁91、91′の減
圧弁部95、95′のパイロットポートに接続されてい
る。同部において、CD負荷圧回路89、89′の圧力
をパイロット圧として、作業機圧油供給回路46、4
6′の圧力を減圧してCD負荷圧回路へ出力している。
回路97には、回路126、122、127等が接続し
ている。回路127は絞り129を介して無圧ドレイン
回路131−1に接続し、絞り捨て回路を構成してい
る。回路126は、回路97、97′を接続することで
各作業機アクチュエータの負荷圧のうち最大のものによ
るLS圧を抽出する回路となっている。CD負荷圧回路
126の走行回路側の端部にはチェック弁128を介し
て背圧ドレイン回路27−6が接続されている。チェッ
ク弁128は背圧ドレイン回路27−6からCD負荷圧
回路126の方向へは圧油を通し、その逆は遮断する。
【0071】CD負荷圧回路122からは、回路12
5、121、パイロット圧回路120が分岐している。
回路125は、減圧弁143のパイロットポートに接続
されている。回路121及びパイロット圧回路は絞り弁
111に接続されている。これらの作用は前述のとおり
である。
【0072】(13)BCD負荷圧回路 右走行負荷圧回路は、回路141、145、147、1
77、181、183、185等の回路からなる。回路
141は絞り弁111の絞り弁部115にパイロット圧
を供給する。回路145、回路147及び回路177は
連通している。これらの回路は、減圧弁143からの出
力圧と右走行圧力補償弁171からの出力圧のうちの高
い方の圧力となる。すなわち、回路147は、作業機ア
クチュエータと右走行モータの負荷圧のうちの最高の圧
力に応じた圧力の回路である。
【0073】回路147は回路181、183に接続さ
れている。回路181は絞り182を介して無圧ドレイ
ン回路131−1に接続され絞り捨て回路を構成してい
る。回路183は、回路187を介して合分流弁201
に接続している。合分流弁201が合流状態となるとB
CD負荷圧回路183、147とA負荷圧回路203、
207、211が連通する。これにより左走行、右走行
及び作業機の各アクチュエータの負荷圧のうちの最高の
圧力に応じた圧力がこれらの回路に導入される。
【0074】(14)A負荷圧回路 A負荷圧回路は、回路203、205、207、20
9、211等からなる。回路209は絞り210を介し
て無圧ドレン回路131−5に接続され絞り捨て回路を
構成している。回路211は右走行圧力補償弁251に
接続されている。これらのA負荷圧回路211等には、
分離状態で左走行モータ235の負荷圧が導入され、合
流状態で上述のように全アクチュエータのうちの最高負
荷圧に応じた信号圧が導入される。なお、全てのアクチ
ュエータが中立であるときは、BCD負荷圧回路14
7、A負荷圧回路211等の圧力は、絞り捨て回路を経
由して無圧ドレン回路に接続しているので、ほとんどゼ
ロとなる。
【0075】(15)イコライズ回路 イコライズ回路は、左走行圧力補償弁251の負荷圧部
255の出力側回路257と、右走行圧力補償弁171
の負荷圧部175から出力する回路179が、絞り18
0及び258を介して合流したものである。このイコラ
イズ回路は、上記したイコライズ回路179、257、
265と同様に、モータの個体差や管路長さの違いによ
る流量差を吸収して均一にするものである。左走行側の
回路257には、左走行モータ235を駆動する時に同
モータの負荷圧が作用する。右走行側の回路179に
は、右走行モータ155を動かす時に同モータの負荷圧
が作用する。
【0076】イコライズ回路の圧力は、回路265、合
分流弁切替弁261、回路263を通って合分流弁20
1のパイロットポートに印加される。同ポートに圧力が
印加されると、合分流弁201は分離に切り替わる。こ
のようにイコライズ回路圧を合分流弁切替弁261の分
離用パイロット圧に利用することにより、最も単純に回
路を構成することができる。なお、合分流弁201はノ
ーマル状態では合流としている。
【0077】(16)合分流弁切替弁 同切替弁261は、合分流弁201へのパイロット圧回
路263内のイコライズの出力とタンク圧を切り替える
弁である。すなわち、同弁261が図2の上の位置のと
きは、回路263の圧油を背圧ドレン回路27−11に
抜く。一方、同弁261が図2中下の位置では、回路2
63にイコライズ回路265の出力圧を導入する。切替
弁261の位置を切り替えるロジックパイロット圧は、
絞り弁111からの回路123から導入される。同回路
123は、絞り弁111が図2中左端位置にあるとき、
すなわちCまたはDアクチュエータが作動しているとき
は、ポンプ21からの吐出路41と連通する。一方、絞
り弁111が図2の右端位置にあるときは、回路123
は、CD負荷圧回路121、126と連通する。これに
よる作用は、絞り弁の説明において上述したとおりであ
る。
【0078】(17)分離時の回路全体の動作 作業機アクチュエータを使用せず、左右の走行モータ2
35、155のみを使用している場合は、合分流弁20
1は分離状態である。そして、ポンプ21の各ポンプか
らは別々に左走行と右走行に圧油が送られる。また、合
分流弁201からのポンプ制御用信号圧回路202には
ポンプ吐出圧PPが出力される。このとき、吐出量制御
手段では、LS弁715が斜板駆動シリンダ707を吐
出量が最大となるように制御を凍結し、斜板705−
1、705−2は最も傾いた位置となる。この吐出量最
大凍結時には、PC弁721が作動し、ポンプ馬力が一
定となるように斜板駆動シリンダ707を制御する。
【0079】(18)合流時の回路全体の動作 CまたはDアクチュエータ65または65′を使用する
と、上述の回路123を通ってロジックパイロット圧が
合分流切替弁261に印加され、合分流弁201のパイ
ロットライン263はタンクに連通する。そのため、合
分流弁201はノーマル位置である合流位置となる。こ
うなると、ポンプ21の両吐出口21−1及び21−2
から吐出される圧油は合分流弁201で合流し、左右走
行モータ235、155とC、Dアクチュエータ65、
65′に要求流量に応じて分配される。
【0080】また、A負荷圧回路203、211等とB
CD負荷圧回路187、147等も合流する。これらの
ラインの圧力は、A負荷圧回路とBCD負荷圧回路のう
ちの最高の圧力となる。そして、各アクチュエータの圧
力補償弁及び作業機回路の絞り弁が上述の圧力補償作用
をなし、各アクチュエータにはその負荷圧の高低にかか
わらず各操作弁の開度に応じた圧油が供給される。
【0081】このとき、吐出量制御手段では、LS弁7
15にA負荷圧回路203又はBCD負荷圧回路187
のアクチュエータ負荷圧PLSが印加される。したがっ
て、ポンプ吐出圧PPとアクチュエータ負荷圧PLSと
の差圧が一定となるように、斜板駆動シリンダ707を
制御する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係るポンプ、吐出量制
御手段及び合分流弁の詳細を示す回路図である。
【図2】油圧ショベルの油圧装置の回路図である。
【図3】走行圧力補償弁の詳細を示す回路図である。
【図4】走行モータ操作弁の、図2における右側の位置
の詳細を示す回路図である。
【図5】走行圧力補償弁と走行操作弁周りの回路の詳細
を示す。
【図6】作業機回路絞り弁及びその周辺の詳細を示す回
路図である。
【符号の説明】
21 ポンプ 23 B吐出路 25 A吐出路 27 背圧ドレン回
路 29 背圧チェック弁 31 下流側管路 37 C吐出路 65、65′ 作業機シリンダ(C、Dアクチュエー
タ) 68、69 チェック弁 81 作業機(C、D)操作弁 83、85 パイロ
ット圧回路 89、89′ 作業機(C、D)負荷圧回路 91 作業機(C、D)圧力補償弁 93、93′ チェック弁部 94 ロッド 95、95′ 減圧弁部 111 作業機回路絞り弁 113 チェック弁
部 115 絞り弁部 116 チェック弁 120 パイロット圧回路 97、121、122、125、126、127 CD
負荷圧回路 123 合分流弁切替回路 128 チェック弁 129 絞り 131 無圧ドレン回路 141、145、147、177、181、183、1
85、187 BCD負荷圧回路 143 パイロット減圧弁 155 右走行油圧モータ(Bアクチュエータ) 161 右走行(B)操作弁 163 右走行負
荷圧回路 171 右走行(B)圧力補償弁 173 減圧弁部 175 負荷圧部 179、257、265 イコライズ回路 180、182、210、258 絞り 201 合分流弁 202 ポンプ制
御用信号圧回路 203、205、207、209、211 A負荷圧回
路 218、219 アンロード弁 221 A吐出路 231、233 左走行回路 235 左走行油圧モータ(Aアクチュエータ) 241 左走行(A)操作弁 243 左走行負
荷圧回路 251 左走行(A)圧力補償弁 253 チェック
弁部 255 負荷圧部 261 合分流切替パイロット弁 263 パイロッ
ト圧回路 321、323 絞り 701 エンジン 705−1、705−2 斜板 707 斜板駆動
シリンダ 709 シリンダロッド 711 バネ 715 LS弁 721 PC弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出路25、23を2つ以上備えるポン
    プ21と、 該ポンプ21の複数の吐出路25、23に、各々圧力補
    償弁251、171と操作弁241、161を介して接
    続された複数のアクチュエータ235、155と、 上記ポンプ21の吐出圧と上記アクチュエータ235、
    155の最高負荷圧との差圧を一定とすべく作動する手
    段と、 上記ポンプ21の複数の吐出路25、23及び上記アク
    チュエータ235、155の負荷圧回路203、187
    の合分流を同時に切り換える手段201と、 高い方のポンプ吐出口圧を選択する手段300と、を備
    え、 上記手段201が、上記差圧を一定とすべく作動する手
    段へ、合流時は負荷圧ポートRに合流した負荷圧を出力
    し、分離時は負荷圧ポートRに高い方のポンプ圧を出力
    することを特徴とする油圧装置。
  2. 【請求項2】 高い方のポンプ圧を出力する手段300
    と負荷圧ポートRとの間に絞り321を有することを特
    徴とする請求項1記載の油圧装置。
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