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JPH11231115A - 光学素子 - Google Patents

光学素子

Info

Publication number
JPH11231115A
JPH11231115A JP10320950A JP32095098A JPH11231115A JP H11231115 A JPH11231115 A JP H11231115A JP 10320950 A JP10320950 A JP 10320950A JP 32095098 A JP32095098 A JP 32095098A JP H11231115 A JPH11231115 A JP H11231115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
mold
reflection
block
reflecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10320950A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Sekida
誠 関田
Fumiaki Kumagai
文明 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10320950A priority Critical patent/JPH11231115A/ja
Priority to DE69839419T priority patent/DE69839419T2/de
Priority to EP98122675A priority patent/EP0921427B1/en
Priority to US09/201,794 priority patent/US6616287B2/en
Publication of JPH11231115A publication Critical patent/JPH11231115A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B17/00Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
    • G02B17/08Catadioptric systems
    • G02B17/0856Catadioptric systems comprising a refractive element with a reflective surface, the reflection taking place inside the element, e.g. Mangin mirrors
    • G02B17/086Catadioptric systems comprising a refractive element with a reflective surface, the reflection taking place inside the element, e.g. Mangin mirrors wherein the system is made of a single block of optical material, e.g. solid catadioptric systems
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B17/00Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
    • G02B17/02Catoptric systems, e.g. image erecting and reversing system
    • G02B17/06Catoptric systems, e.g. image erecting and reversing system using mirrors only, i.e. having only one curved mirror
    • G02B17/0647Catoptric systems, e.g. image erecting and reversing system using mirrors only, i.e. having only one curved mirror using more than three curved mirrors
    • G02B17/0663Catoptric systems, e.g. image erecting and reversing system using mirrors only, i.e. having only one curved mirror using more than three curved mirrors off-axis or unobscured systems in which not all of the mirrors share a common axis of rotational symmetry, e.g. at least one of the mirrors is warped, tilted or decentered with respect to the other elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B17/00Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
    • G02B17/08Catadioptric systems
    • G02B17/0836Catadioptric systems using more than three curved mirrors
    • G02B17/0848Catadioptric systems using more than three curved mirrors off-axis or unobscured systems in which not all of the mirrors share a common axis of rotational symmetry, e.g. at least one of the mirrors is warped, tilted or decentered with respect to the other elements

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】曲率を有した複数の反射面を隣接配置して形成
した光学素子において、各反射面の相対的な偏心を抑
え、光学性能の劣化を防止する。 【解決手段】曲率を有した複数の反射面R2,R4,R6
を隣接配置して形成した第1の反射面ブロック7と、第
1の反射面ブロックに対向して設けられた、曲率を有し
た単数若しくは複数の反射面R3,R5を隣接配置して
形成した第2の反射面ブロック8とを備える光学素子1
であって、第1及び第2の反射面ブロック7,8を金型
により成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラやス
チルビデオカメラ、複写機等への使用を目的とした光学
素子に関し、特に曲率を有した複数の反射面を持つ光学
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影光学系の一部を反射面で構成
したものとして、例えば図29に示す様な、所謂ミラー
レンズがある。
【0003】図29において、物体光174は、凹面鏡
171にて収束されつつ物体側に反射され、凸面鏡17
2にて像側に反射された後、像面173に結像する構成
となっている。この様に、ミラーレンズは、所謂カセグ
レン式反射望遠鏡の構成を基本としており、レンズ全長
の長い望遠レンズ系の光路を、相対する二つの反射ミラ
ーを用いて折りたたむことにより、レンズ全長の短縮を
目的としたものである。
【0004】また、望遠鏡の対物レンズ系においても、
同様な理由から、カセグレン式に限らず、複数の反射ミ
ラーを用いて光学全長を短縮する、多数の形式が知られ
ている。この様に、レンズ全長の長いレンズの中に反射
ミラーを用いることにより、効率よく光路を折りたた
み、コンパクトな光学系を得ることが可能となる。
【0005】しかしながら、一般的にカセグレン式反射
望遠鏡においては、凸面鏡172により物体光線の一部
がケラレてしまうという問題点がある。
【0006】上記問題は、物体光174の主光線176
が光軸175上にあることに起因したものであり、この
問題点を解決するために、反射ミラーを偏心して使用す
ることにより、物体光174の主光線176を光軸17
5から離すミラー光学系が多数提案されている。
【0007】物体光の主光線を光軸から離す方法とし
て、例えばUSP3,674,334号公報やUSP
4,737,021号公報等のように、光軸に対して回
転対称な反射ミラーの一部を用いる方法と、例えばUS
P4,265,510号公報やUSP5,063,586
号公報等のように、反射ミラーの中心軸自体を光軸に対
して偏心させる方法がある。
【0008】図30に、回転対称な反射ミラーの一部を
用いる方法の代表例として、USP3,674,334
号公報の例を示す。
【0009】図30において、凹面鏡181、凸面鏡1
82、凹面鏡183はそれぞれ図中二点連鎖で示す様
に、もともと光軸184に対して回転対称な反射ミラー
であるが、凹面鏡181は光軸184に対して上側の
み、凸面鏡182は光軸184に対して下側のみ、凹面
鏡183は光軸184に対して下側のみを使用すること
により、物体光185の主光線を光軸184から離し、
物体光185をケラレ無く射出する構成となっている。
【0010】次に、反射ミラーの中心軸自体を光軸に対
して偏心させる方法の代表例として、図31のUSP
5,063,586号公報の例を示す。
【0011】図31において、被写体面191の垂直軸
を光軸197と定義したときに、凸面鏡192、凹面鏡
193、凸面鏡194、凹面鏡195のそれぞれの面の
中心座標及び中心軸は、光軸197に対して偏心してお
り、この偏心量と各面の曲率半径を適切に設定すること
により、物体光198を各反射ミラーによってケラレる
こと無く、効率よく結像面196に結像させている。
【0012】この様に、ミラー光学系を構成する各反射
ミラーを偏心させることにより、物体光のケラレを防ぐ
ことが出来るが、各反射ミラーを異なる偏心量にて配置
しなければならず、各反射ミラーを取り付ける構造体が
複雑となり、また取り付け精度を確保することが非常に
厳しいものとなる。
【0013】この問題を解決する一つの方法として、例
えばミラー系を一つのブロック化することにより、組立
時に生じる光学部品の組み込み誤差を回避する方法が考
えられる。従来、多数の反射面が一つのブロックになっ
ているものとして、例えばペンタゴナルダハプリズムや
ポロプリズム等のカメラファインダー系に使用されるも
のや、撮影したレンズからの光束を例えば赤色・緑色・
青色の三色光に分解し、各々の色光に基づいた物体像を
各々の撮像素子面上に結像させる、色分解プリズム等の
光学プリズムがある。
【0014】光学プリズムの代表的な例として、一眼レ
フレックスカメラに多く用いられるペンタゴナルダハプ
リズムの機能について図32を用いて説明する。
【0015】図32において、201は撮影レンズ、2
02はクイックリターンミラー、203はピント面、2
04はコンデンサーレンズ、205はペンタゴナルダハ
プリズム、206は接眼レンズ、207は観察者の瞳、
208は光軸、209は像面である。
【0016】不図示の被写体からの光線は、撮影レンズ
201を通過後、クイックリターンミラー202にてカ
メラの上方向に反射され、像面209と等価な位置にあ
るピント面203に結像する。
【0017】ピント面203の後方には、撮影レンズ2
01の射出瞳を観察者の瞳207に結像するためのコン
デンサーレンズ204が配置され、コンデンサーレンズ
204の後方には、ピント面203の物体像を正立正像
にするペンタゴナルダハプリズム205が配置されてい
る。
【0018】ペンタゴナルダハプリズム205の入射面
205aより入射した物体光は、ダハ面205bにより
物体像の左右反転が行われた後、反射面205cにより
観察者側に物体光を射出する。
【0019】反射面205cにより観察者側に射出した
物体光は、ペンタゴナルダハプリズム205の射出面2
05dを通過後、接眼レンズ206に至り、接眼レンズ
206の屈折力により物体光を略平行とした後、観察者
の瞳207に至り、物体像が観察されることとなる。
【0020】ところで、ペンタゴナルダハプリズムに代
表される、これら光学プリズムの主な問題点として、有
効光線以外の位置及び角度からプリズムへ入射する、不
正入射光に伴う有害なゴースト光の発生頻度が高いこと
が挙げられる。
【0021】この様な構成のペンタゴナルダハプリズム
においては、例えば図20中矢印で示した様な有効光線
と異なる角度で入射したゴースト光は、ダハ面205
b、反射面205cの順に反射した後、入射面205a
で全反射され、205dの下側から観察側に射出する。
【0022】この様なゴースト光があると、正常な有効
光線と反射回数が異なるために、上下が逆転した像が、
観察画面の下側に現れることになる。
【0023】このゴースト光を除去するために、ペンタ
ゴナルダハプリズム205においては、遮光溝200を
ペンタゴナルダハプリズム205の射出面205dに設
けることにより、このゴースト光を除去している。
【0024】また、入射面205aと射出面205dを
除いたプリズム面全体を黒色ペイントで覆うことにより
ダハ面205b及び反射面205cに蒸着される反射膜
を温度・湿度等の環境変化から保護し、さらにプリズム
外部からの光線に対する遮光をも行っている。これらの
光学プリズムは、複数の反射面が一体形成されているた
めに、各反射面の相対的な位置関係は非常に精度良く作
られており、反射面相互の位置調整は不要となる。
【0025】但し、これらのプリズムの主な機能は、光
線の進行方向を変化させることで像の反転を行うもので
あり、各反射面は平面で構成されている。
【0026】これに対して、反射面に曲率を持たせた光
学プリズムが、例えば米国特許USP4,775,21
7号公報や特開平2−297516号公報に開示されて
いる。
【0027】米国特許USP4,775,217号公報
は、観察光学系における接眼鏡の構成に関するものであ
り、同公報の構成は図33に示す様に、情報表示体21
1からの表示光215が反射面212にて物体側に反射
した後、凹面状の曲率を有する面213に至る。
【0028】凹面213にて表示光215は、凹面21
3の有するパワーにより、情報表示体211から発散光
として入射してきた表示光215をほぼ平行な光として
観察者の瞳214に入射させ、表示像を観察者に認識さ
せている。
【0029】また、同公報は表示像を観察すると共に、
物体像の認識も合わせて行える構成となっている。
【0030】物体光216は反射面212とほぼ平行な
面217に入射し、凹面213に至る。凹面213には
例えば半透過膜が蒸着されており、凹面213を半透
過、半反射した物体光216は、反射面212を通過
後、観察者の瞳214に入射するので、観察者は物体光
216と表示光215を重畳して観察することができ
る。また特開平2−297516号公報も、観察光学系
における接眼鏡の構成に関するものであり、同公報の構
成は図34に示す様に、不図示の情報表示体から平行射
出した表示光224は、平面227を通過し放物面22
1に入射する。
【0031】前記放物面221にて表示光224は、放
物面221が有するパワーにより収束されて、焦点面2
26に結像される。
【0032】このとき収束された表示光224は、平面
227とこの平面と平行な平面228との間を全反射し
ながら焦点面226に到達することにより、光学系全体
の薄型化に寄与している。
【0033】次に焦点面226から発散光として射出し
た表示光224は、平面227と平面228の間を全反
射しながら放物面222に入射し、放物面222の有す
るパワーにて表示光224をほぼ平行な光として観察者
の瞳223に入射させ、表示像を観察者に認識させてい
る。
【0034】また、本公報においても、米国特許USP
4,775,217号公報と同様な構成にて、表示像を
観察すると共に、物体像の認識も併せて行える構成とな
っている。
【0035】この様な反射面に曲率を持たせた光学プリ
ズムは、平面のみにて構成された光学プリズムに比べ、
反射面の偏心により光学性能劣化が一般的に大きいため
に、各反射面に許される位置精度が極めて厳しいが、米
国特許USP4,775,217号公報や特開平2−2
97516号公報等においては、反射面に曲率を持たせ
た光学プリズムの構成が開示されているのみで、各反射
面の位置精度を補償するための各反射面の調整方法や組
立方法、製造方法等についての言及がなされていない。
【0036】また、光学プリズムの収差補正上の理由に
より、光学プリズムの反射面数を増加させた場合、各反
射面における偏心が累積されることになり、各反射面に
て許容できる偏心量は、反射面数が増えれば増えるほど
小さく厳しいものとなるため、各反射面の位置精度を高
精度に補償する方法が求められていた。
【0037】さらに、これらの光学プリズムの作成に
は、近年主にローコスト化の要求により、金型によるモ
ールド成形が広く行われて来ている。
【0038】例えば、従来よりガラスブロックの研磨に
より作成していたペンタゴナルダハプリズムにおいて
も、図32に示した反射面205b、205cを反射ミ
ラーにより構成すると共に、プリズム内部を中空とし、
かつこれらの反射ミラーを一体的に成形した、所謂中空
ペンタとして金型によるモールド成形が行われている。
モールドによる中空ペンタの成形においては、基本的に
は各反射ミラーが平面のみにて構成されているために、
反射ミラーの位置が多少ずれてもファインダー系の結像
性能の劣化は少なかった。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射面
に曲率を持たせた光学プリズムをモールド成形により作
成する場合においては、平面のみにて構成された光学プ
リズムに比べ、各反射面の位置を高精度に保証する金型
が要求されていた。
【0040】また、反射面に曲率を持たせた光学プリズ
ムを金型にて成形する場合、偏心配置された複数の曲率
を有する反射面が一体的に形成された複雑な構成の光学
プリズムに対応できる金型構造が要求されていた。
【0041】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたもので、その目的は、曲率を有した複数の反射面
を隣接配置して形成した光学素子において、最も精度が
要求される各反射面の相対的な偏心を抑え、光学性能の
劣化を防止することである。
【0042】また、本発明の他の目的は、光学素子の収
差補正上の自由度を増し、光学素子の結像性能向上を図
ることである。
【0043】また、本発明の更に他の目的は、各反射面
ブロックの製作を容易にしつつ、反射面ブロックの間隔
を所定位置に精度良く配置することである。
【0044】また、本発明の更に他の目的は、光学素子
内の有効光線のケラレを防止することである。
【0045】また、本発明の更に他の目的は、部品点数
の削減を図ると共に、光学素子の移動時に生じる誤差を
抑制し、かつ光学素子内の有効光線のケラレを防止する
ことである。
【0046】また、本発明の更に他の目的は、光学素子
の形状に左右されずにモールド成形が行え、かつ各反射
面の位置を精度良く成形し、しかも安価な光学素子を得
ることである。
【0047】また、本発明の更に他の目的は、ゴースト
の少ない光学素子を得ることである。
【0048】また、本発明の更に他の目的は、光学素子
に入射・出射する光線の方向を任意に設定可能とするこ
とである。
【0049】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる光学素子は、曲
率を有した複数の反射面を隣接配置して形成した第1の
反射面ブロックと、該第1の反射面ブロックに対向して
設けられた、曲率を有した単数若しくは複数の反射面を
隣接配置して形成した第2の反射面ブロックとを備える
光学素子であって、前記第1及び第2の反射面ブロック
を金型により成形したことを特徴としている。
【0050】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1及び第2の反射面ブロックに対向していな
い、単数若しくは複数の反射面ブロックが、前記第1及
び第2の反射面ブロックに隣接配置されていることを特
徴としている。
【0051】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロック及び/又は前記第2の反
射面ブロックに隣接して、屈折作用を有する光学部材を
配したことを特徴としている。
【0052】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1及び第2の反射面ブロックに対向していな
い、単数若しくは複数の反射面ブロックに隣接して、屈
折作用を有する光学部材を配したことを特徴としてい
る。
【0053】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロックと前記第2の反射面ブロ
ックを、前記金型により一体的に成形したことを特徴と
している。
【0054】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロック及び/又は前記第2の反
射面ブロックに対向していない、単数若しくは複数の反
射面ブロックと、前記第1及び第2の反射面ブロックに
対向していない、単数若しくは複数の反射面ブロック及
び/又は屈折作用を有する光学部材とを、金型により一
体的に成形したことを特徴としている。
【0055】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロックと前記第2の反射面ブロ
ックは、金型により別体に成形されるとともに、前記第
1の反射面ブロックと前記第2の反射面ブロックを結合
若しくは接合して、前記光学素子を形成することを特徴
としている。
【0056】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロック、前記第2の反射面ブロ
ック、前記第1及び第2の反射面ブロックに対向してい
ない単数若しくは複数の反射面ブロックの内、少なくと
も2つのブロックを結合若しくは接合して、前記光学素
子を構成することを特徴としている。
【0057】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロックと前記第2の反射面ブロ
ックを結合若しくは接合するための部材が、前記第1の
反射面ブロックと前記第2の反射面ブロックに形成され
ていることを特徴としている。
【0058】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロック、前記第2の反射面ブロ
ック、前記第1及び第2の反射面ブロックに対向してい
ない単数若しくは複数の反射面ブロックの内、少なくと
も2つのブロックを結合若しくは接合するための部材
が、前記第1の反射面ブロック、前記第2の反射面ブロ
ック、前記第1及び第2の反射面ブロックに対向してい
ない単数若しくは複数の反射面ブロックの内、少なくと
も2つのブロックに形成されていることを特徴としてい
る。
【0059】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロックと前記第2の反射面ブロ
ックは、前記光学素子の有効光線外にて結合若しくは接
合されていることを特徴としている。
【0060】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロックと、前記第2の反射面ブ
ロックと、前記第1及び第2の反射面ブロックに対向し
ていない単数若しくは複数の反射面ブロックとは、前記
光学素子の有効光線外にて結合若しくは接合されている
ことを特徴としている。
【0061】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロック及び前記第2の反射面ブ
ロックの各反射面ブロックの各反射面に反射膜を蒸着ま
たはスパッタリングまたはディッピング等の手段で成膜
後、前記第1の反射面ブロックと前記第2の反射面ブロ
ックを結合若しくは接合することを特徴としている。
【0062】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記第1の反射面ブロック、前記第2の反射面ブロ
ック、前記第1及び第2の反射面ブロックに対向してい
ない単数若しくは複数の反射面ブロックの各反射面に反
射膜を蒸着またはスパッタリングまたはディッピング等
の手段で成膜後、前記第1の反射面ブロック、前記第2
の反射面ブロック、前記第1及び第2の反射面ブロック
に対向していない単数若しくは複数の反射面ブロックの
内、少なくとも2つのブロックを結合若しくは接合する
ことを特徴としている。
【0063】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記光学素子を前記光学素子の固定対象物に固定す
るための保持部を、前記反射面ブロックに設けたことを
特徴としている。
【0064】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記保持部は、前記反射面ブロックの光線有効部以
外の部分に設けられていることを特徴としている。
【0065】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記保持部のうち、少なくとも前記固定対象物に当
接する面が鏡面になっていることを特徴としている。
【0066】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記保持部の前記固定対象物に当接する面の表面粗
さが、Rmaxで0.08μm以下の鏡面となっているこ
とを特徴としている。
【0067】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記光学素子を移動、若しくは固定するための穴部
を、前記反射面ブロックに設けたことを特徴としてい
る。
【0068】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記穴部は、前記第1の反射面ブロックと前記第2
の反射面ブロックの光線有効部以外の部分に設けられて
いることを特徴としている。
【0069】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記反射面ブロックの各反射面ごとに
分割された金型ユニットから構成され、前記金型により
前記光学素子を成形することを特徴としている。
【0070】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記反射面ブロックの隣接する反射面
を連続する1つの面で構成した金型とし、該金型とその
他の金型を組み合わせて、前記光学素子を成形すること
を特徴としている。
【0071】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記複数の反射面と、該複数の反射面
に隣接する隣接部とを有し、該複数の反射面と該隣接部
とを金型上に形成し、該金型により前記光学素子を成形
することを特徴としている。
【0072】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記反射面ブロックの光線有効部以外
の部分に、遮光処理が施されていることを特徴としてい
る。
【0073】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記反射面ブロックと前記屈折作用を
有する光学部材の光線有効部以外の部分に、遮光処理が
施されていることを特徴としている。
【0074】また、本発明に係わる光学素子は、透明体
の表面に、曲率を有した複数の反射面を隣接配置した第
1の反射面群と、該第1の反射面群に対向して、曲率を
有した単数若しくは複数の反射面を隣接配置した第2の
反射面群とを設け、該透明体を金型により成形したこと
を特徴としている。
【0075】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記透明体の表面に、前記第1及び第2の反射面群
に対向していない単数若しくは複数の反射面群を、前記
第1及び第2の反射面群に隣接配置することを特徴とし
ている。
【0076】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記複数の反射面群を隣接配置させる構成の場合
に、前記金型において隣接する反射面を有する請求項1
6乃至18のいずれか1項に記載の鏡面体群を連接させ
て、一体化とみなした鏡面体として金型キャビティ内に
組み込まれることを特徴としている。
【0077】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記透明体の表面に、前記光学素子に光を入射及び
射出するための屈折面を設けたことを特徴としている。
【0078】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記光学素子を前記光学素子の固定対象物に固定す
るための保持部を、前記光学素子に設けたことを特徴と
している。
【0079】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記保持部は、前記反射面の光線有効部以外の部分
に設けられていることを特徴としている。
【0080】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記保持部のうち、少なくとも前記固定対象物に当
接する面が鏡面になっていることを特徴としている。
【0081】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記保持部の前記固定対象物に当接する面の表面粗
さが、Rmaxで0.08μm以下の鏡面となっているこ
とを特徴としている。
【0082】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記光学素子を移動若しくは固定するための穴部
を、前記光学素子に設けたことを特徴としている。
【0083】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記穴部は、前記反射面の光線有効部以外の部分に
設けられていることを特徴としている。
【0084】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記反射面群の各反射面及び各屈折面
毎に分割された金型ユニットから構成され、前記金型に
より前記光学素子を成形することを特徴としている。
【0085】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記反射面群の隣接する反射面を連続
する1つの面で構成した金型とし、該金型とその他の金
型を組合わせて、前記光学素子を成形することを特徴と
している。
【0086】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記複数の反射面と、該複数の反射面
に隣接する隣接部とを有し、該複数の反射面と該隣接部
とを1つの金型上に形成し、該金型により前記光学素子
を成形することを特徴としている。
【0087】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記反射面群の光線有効部以外の部分
に、遮光処理が施されていることを特徴としている。
【0088】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、前記反射面群の光線有効部の丸・多角
の形状や有効範囲の大きさに制限されず、反射面全体を
包括した任意のサイズの角形状とする鏡面が複数面で構
成されることを特徴としている。
【0089】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型は、隣接する反射面の光線有効部範囲の大
きさの差違に関係なく、鏡面部を広げて隣接する面同士
のサイズを合わせるようにすることを特徴としている。
【0090】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型により成形された前記光学素子の反射面
に、反射膜を蒸着またはスパッタリングまたはディッピ
ング等の手段で成膜することを特徴としている。
【0091】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記金型により成形された前記光学素子の屈折面
に、反射防止膜を蒸着またはスパッタリングまたはディ
ッピング等の手段で成膜することを特徴としている。
【0092】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明するのであるが、実施形態の具体的な説明に
入る前に、実施形態の構成諸元の表し方及び実施形態全
体の共通事項について説明する。
【0093】図1は本発明の光学系の構成データを定義
する座標系の説明図である。本発明の実施形態では物体
側から像面に進む1つの光線(図1中の一点鎖線で示す
もので基準軸光線と呼ぶ)に沿ってi番目の面を第i面
と呼ぶことにする。
【0094】図1において第1面R1は絞り、第2面R
2は、第1面R1に対してチルトされた反射面、第3面
R3、第4面R4は各々の前の面に対してシフト、チル
トされた反射面であり、これらの反射面により光学素子
B1を構成している。
【0095】本発明の光学系は偏心光学系であるため光
学系を構成する各面は共通の光軸を持っていない。そこ
で、本発明の実施形態においては先ず第1面の光線有効
径の中心を原点とする絶対座標系を設定する。
【0096】そして、本発明の実施形態においては、第
1面の光線有効径の中心点を原点とすると共に、原点と
最終結像面の中心とを通る光線(基準軸光線)の経路を
光学系の基準軸としている。さらに、本実施形態中の基
準軸は方向(向き)を持っている。その方向は基準軸光
線が結像に際して進行する方向である。
【0097】本発明の実施形態においては、光学系の基
準となる基準軸を上記の様に設定したが、光学系の基準
となる軸の決め方は光学設計上、収差の取りまとめ上、
若しくは光学系を構成する各面形状を表現する上で都合
の良い軸を採用すれば良い。
【0098】しかし、一般的には画面の中心と、絞りま
たは入射瞳または射出または光学系の第1面の中心点を
通り、最終結像面の中心へ至る光線(基準軸光線)が反
射面によって反射する経路を基準軸に設定している。各
面の順番は基準軸光線が反射を受ける順番に設定してい
る。
【0099】従って、基準軸は設定された各面の順番に
沿って反射の法則に従ってその方向を変化させつつ、最
終的に像面の中心に到達する。
【0100】本発明の各実施形態の光学系を構成するチ
ルト面は基本的にすべてが同一面内でチルトしている。
そこで、絶対座標系の各軸を以下のように定める。
【0101】Z軸:原点を通り第2面R2に向かう基準
軸 Y軸:原点を通りチルト面内(図1の紙面内)でZ軸に
対して反時計回りに90°をなす直線 X軸:原点を通りZ、Y各軸に垂直な直線(図1の紙面
に垂直な直線) また、光学系を構成する第i面の面形状を表すには、絶
対座標系にてその面の形状を表記するより、基準軸と第
i面が交差する点を原点とするローカル座標系を設定し
て、ローカル座標系でその面の面形状を表した方が形状
を認識する上で理解し易いため、本発明の構成データを
表示する実施形態では第i面の面形状をローカル座標系
で表わす。
【0102】また、第i面のYZ面内でのチルト角は絶
対座標系のZ軸に対して反時計回り方向を正とした角度
θi(単位°)で表す。よって、本発明の実施形態では
各面のローカル座標の原点は図1中のYZ面上にある。
【0103】またXZおよびXY面内での面の偏心はな
い。さらに、第i面のローカル座標(x,y,z)の
y,z軸は絶対座標系(X,Y,Z)に対してYZ面内
で角度θi傾いており、具体的には以下のように設定す
る。
【0104】z軸:ローカル座標の原点を通り、絶対座
標系のZ方向に対してYZ面内において反時計方向に角
度θiをなす直線 y軸:ローカル座標の原点を通り、z方向に対しYZ面
内において反時計方向に90°をなす直線 x軸:ローカル座標の原点を通り、YZ面に対し垂直な
直線 また、Diは第i面と第(i+1)面のローカル座標の
原点間の間隔を表すスカラー量、Ndi、νdiは第i
面と第(i+1)面間の媒質の屈折率とアッベ数であ
る。
【0105】本発明の実施形態は球面及び回転非対称の
非球面を有している。その内の球面部分は球面形状とし
てその曲率半径Riを記している。曲率半径Riの符号
は第1面から像面に進む基準軸(図1中の一点鎖線)に
沿って曲率中心が第1面側にある場合をマイナス、結像
面側にある場合をプラスとする。
【0106】ここで、球面は以下の式で表される形状で
ある。
【0107】
【数1】
【0108】また、本発明の光学系は少なくとも回転非
対称な非球面を一面以上有し、その形状は以下の式によ
り表す。
【0109】
【数2】
【0110】として、
【0111】
【数3】
【0112】上記曲面式はxに関して偶数次の項のみで
あるため、上記曲面式により規定される曲面はyz面を
対称面とする面対称な形状である。さらに以下の条件が
満たされる場合はxz面に対して対称な形状を表す。
【0113】C03=C21=t=0 さらに、 C02=C20, C04=C40=C22/2 が満たされる場合は回転対称な形状を表す。以上の条件
を満たさない場合は非回転対称な形状である。
【0114】なお、本発明の各実施形態においては図1
に示すように、その第1面(光学系の入射側)は絞りで
ある。また、水平半画角uYとは図1のYZ面内におい
て絞りR1に入射する光束の最大画角である。また、第
1面である絞りの直径を絞り径として示している。
【0115】これは光学系の明るさに関係する。なお、
入射瞳は第1面に位置するため上記絞り径は入射瞳径に
等しい。
【0116】また、像面上での有効像範囲を像サイズと
して示す。像サイズはローカル座標のy方向のサイズを
水平、x方向のサイズを垂直とした垂直とした矩形領域
で表している。
【0117】(第1の実施形態)次に本発明の第1の実
施形態について説明する。
【0118】図2は第1の実施形態の光路断面図であ
り、1は曲率を有した複数の反射面が一体に形成された
光学素子の一例であり、1は物体側より順に、凹面鏡R
2、凸面鏡R3、凹面鏡R4、凸面鏡R5、凹面鏡R6
の5つの反射面より成る光学素子である。光学素子1に
入射する基準軸の方向と光学素子1から射出する基準軸
の方向は平行でかつ逆方向である。2は水晶ローパスフ
ィルターや赤外カットフィルター等の光学補正板、3は
CCD等の撮像素子面、4は光学素子1の物体側に配置
された絞り、5は撮影光学系の基準軸である。
【0119】次に本実施形態における結像関係を説明す
ると、物体からの光6は、絞り4により入射光量を規制
された後、光学素子1の凹面鏡R2に入射する。
【0120】凹面鏡R2は、物体光6を凸面鏡R3へ反
射するとともに、凹面鏡のパワーにより中間結像面N1
上に物体像を一次結像する。
【0121】このように、早い段階にて光学素子1内に
物体像を結像することにより、絞り4より像側に配置さ
れた面の光線有効径の増大を抑制している。
【0122】中間結像面N1に一次結像された物体光6
は、凸面鏡R3、凹面鏡R4、凸面鏡R5、凹面鏡R6
にて反射を繰り返しながら、それぞれの反射鏡の持つパ
ワーによる影響を受けつつ、物体光6を撮像素子面3上
に結像させる。
【0123】この様に光学素子1は、曲率を有する複数
の反射鏡による反射を繰り返しながら、所望の光学性能
と全体として正のパワーを有するレンズユニットとして
機能している。
【0124】次に、図3は、図2に示した光学素子の斜
視図である。
【0125】図3において、図1と同一番号のものは同
一の部品を示す。
【0126】本実施形態においては、隣接配置された、
曲率を有した複数の反射面を一体化した反射面ブロック
を対向配置することにより、光学素子1を形成したもの
である。
【0127】図3において、光学素子1の第1反射面で
ある凹面鏡R2と、第3反射面である凹面鏡R4と、第
5反射面である凹面鏡R6は、図3に示す様に、3つの
反射面が一体化された第1の反射面ブロック7を構成し
ている。
【0128】また第1の反射面ブロック7に対向して配
置されている、光学素子1の第2反射面である凸面鏡R
3と、第4反射面である凸面鏡R5も、2つの反射面が
一体化された第2の反射面ブロック8を構成しており、
第1の反射面ブロック7と第2の反射面ブロック8によ
り光学素子1を構成している。
【0129】この様に、偏心配置された隣接する反射面
を一体化した反射面ブロックを用いることにより、個々
の反射面を定められた偏心位置に配置するのに比べ、一
体化された反射面ブロックを所定位置に配置すれば良い
ので、組立時間が短縮できると共に、組立に伴う配置誤
差を低減できるという効果がある。
【0130】また、この反射面ブロックの各反射面を金
型により一体的に成形することにより、各反射面の位置
精度及び面精度を生産数量によらず保証することが可能
であり、従来困難であった反射鏡の位置精度が容易に確
保できる。
【0131】このとき金型により、第1反射面ブロック
7と第2反射面ブロック8を一体的に成形しても、第1
反射面ブロック7と第2反射面ブロック8を別体で成形
しても良いが、反射面ブロックの成形後に、各反射面に
反射膜を蒸着またはスパッタリングまたはディッピング
等の手段で成膜する工程を考慮した場合、反射面ブロッ
クを別体に成形し、各反射面に反射膜等を蒸着またはス
パッタリングまたはディッピング等の手段で成膜後、第
1反射面ブロック7と第2反射面ブロック8を組み合わ
せた方が良い。
【0132】ここで、金型により別体に成形した第1反
射面ブロック7と第2反射面ブロック8を組み合わせる
方法として、例えば図4に示す様に、第1反射面ブロッ
ク7から光学素子1の有効光線をケラない位置にて、第
2反射面ブロック8に向かって伸びた支柱9a〜9d
と、反対に第2反射面ブロック8から光学素子1の有効
光線をケラない位置にて、第1反射面ブロック7に向か
って伸びた支柱10a〜10dとを、第1反射面ブロッ
ク7と第2反射面ブロック8の間隔を設計値に保持する
様に接合すれば良い。または、第1反射面ブロック7の
支柱9a〜9dの先端部がダボとなり、第2反射面ブロ
ックの支柱10a〜10dの先端部を穴とし、ダボと穴
を結合することにより、光学素子1の組み立てを行って
も良い。
【0133】この支柱9a〜9d及び10a〜10d
は、反射面ブロックの所定位置に配置することになる
が、この支柱9a〜9d及び10a〜10dを反射面ブ
ロック成形時に金型にて同時成形すれば、支柱9a〜9
d及び10a〜10dを反射面ブロックに取りつける行
程が省略出来るため、部品点数の削減が図れ、かつ製造
コストを低減することが出来る。
【0134】また、金型にて反射面ブロックと支柱を同
時成形することにより、金型の精度にて支柱の長さを管
理出来るので、対向する反射面ブロックの間隔を精度よ
く保持することが可能となる。
【0135】この支柱は、光学素子1の有効光線外にて
接合若しくは結合しているものの、有効光線外の光がこ
の支柱に当り、ゴースト光となることが考えられる。
【0136】そこで本実施形態においては、支柱9a〜
9d及び10a〜10dに例えば遮光用の溝を設け、支
柱に当った有効光線外の光を光路外に反射させたり、支
柱に当った光を拡散させるために、支柱表面をブラスト
処理すること等により、ゴースト光の発生を防いでい
る。
【0137】また、支柱9a〜9d及び10a〜10d
の遮光用の溝やブラスト処理等を金型上に直接設けてお
けば、反射面ブロック成形と同時にゴースト光対策がな
されることとなる。
【0138】さらに本実施形態の光学素子を用いて、ズ
ーミングやフォーカシングを行う際に、光学素子を移動
用ステージに載せて移動させる場合を考えて、移動用ス
テージに固定するための保持部を反射面ブロックに直接
設けても良い。
【0139】図5は、第1反射面ブロックに固定用の保
持部を設けた例を示した図である。
【0140】図5において保持部11は、保持部11の
底面11aが基準軸5を含む平面と平行になるように、
第1反射面ブロック7の凹面鏡R4の有効反射面の裏側
に設けられており、この保持部11と不図示の移動用ス
テージを結合し、この移動用ステージを移動させること
によりズーミングやフォーカシングを行っている。
【0141】ここで、基準軸5を含む平面と保持部11
の底面11aは平行となっているために、保持部11と
移動用ステージを平行に結合すれば、移動ステージと光
学素子との平行度を容易に保証することが出来る。その
ため、光学素子の移動によって生じる基準軸の偏心等の
影響を排除でき、光学性能の劣化を防ぐことができる。
【0142】なお、前記保持部11の底面11aは鏡面
となっていることが望ましい。更にその表面粗さはRma
xで0.08μm以下であることが望ましい。前記底面
11aの表面粗さがRmaxで1から2μm程度の研削面
であると、面の粗さの山の部分がつぶれたり、削れたり
することにより、基準軸5を含む平面との平行度が損な
われるという問題が発生し、偏芯の問題が生じてくるか
らである。
【0143】また、本実施形態の光学素子を用いて、ズ
ーミングやフォーカシングを行う際の別な例として、光
学素子の反射面ブロックに穴部を設け、穴部とシャフト
を嵌合させ、シャフト上を光学素子が移動する方法を用
いても良い。
【0144】図6は、第1及び第2反射面ブロック7,
8に、シャフト12が貫通する穴部13a,13bを設
けた例を示した図である。
【0145】図6において、第1反射面ブロック7及び
第2反射面ブロック8に、基準軸5を含む平面から等し
い距離で、かつ各反射面の光線有効部から離れた位置
に、穴部13a,13bを設けている。
【0146】この穴部13a,13bにシャフト12を
嵌合させることにより、基準軸5を含む平面とシャフト
12が平行となり、光学素子の移動に際して、シャフト
12が案内となり、光学素子を平行に移動させることが
出来る。
【0147】また、図6においては、シャフト12は一
本だけであるが、当然ながら多数本のシャフトを用いて
も良い。
【0148】この様に、反射型の光学素子を金型により
成形することで、反射型の光学素子に保持や遮光等の複
数の機能を持たせ、部品点数を削減し、製造コストを低
減すると共に、光学素子の高機能化・高性能化を図るこ
とが可能となる。
【0149】(第2の実施形態)次に、第1の実施形態
の第1及び第2反射面ブロックに対向していない、他の
反射面ブロックを付加して、光学素子1に入射・射出す
る基準軸光線の方向を変化させた第2実施形態について
図7を参照して説明する。
【0150】図7において、第3反射面ブロック14
は、第2反射面ブロック8の凸面鏡R3側に隣接配置さ
れており、第1反射面ブロック7及び第2反射面ブロッ
ク8に対向しておらず、入射基準軸に対して約45°の
傾きをもって、第1の実施形態でZ軸プラス方向から入
射していた基準軸5aをX軸マイナス方向から入射させ
ている。
【0151】また第4反射面ブロック15は、第2反射
面ブロック8の凸面鏡R5側に隣接配置されており、第
1反射面ブロック7及び第2反射面ブロック8に対向し
ておらず、入射基準軸に対して約45°の傾きをもっ
て、第1の実施形態でZ軸マイナス方向に射出していた
基準軸5bをX軸プラス方向に射出している。
【0152】本実施形態においては、従来の屈折レンズ
系中に反射ミラーを配置して、光線の角度を変化させる
ものに対して、もともと反射面のみで光学系を構成して
いるので、第1及び第2反射面ブロックに対向しない第
3、第4の反射面ブロックを付加すると共に、付加した
反射面ブロックに曲率を持たせることにより、収差補正
を行いつつ、容易に光線の入射・射出方向を変化させる
ことが出来る。
【0153】また、本実施形態においては、第1及び第
2反射面ブロックに隣接した反射面ブロックを第1及び
第2反射面ブロックの成形のときに、同時成形しても良
い。
【0154】例えば、第3反射面ブロックは、第2反射
面ブロックに隣接しているので、第2反射面ブロックと
同一の金型にて第3反射面ブロックを成形しても良い。
【0155】当然ながら、第2反射面ブロックと第3反
射面ブロックを別体で成形した後、第2反射面ブロック
と結合若しくは接合しても良い。
【0156】この様に、第1及び第2反射面ブロックに
対向していない、他の反射面ブロックを付加することに
より、基準軸光線の入射及び射出方向を自由に設定する
ことが可能となり、本光学素子を用いるカメラにおい
て、入射及び射出方向の設定が自由である関係上、デッ
ドスペースの減少によるカメラの小型化、薄型化が図れ
ると共に、従来では考えられない形態のカメラを達成す
ることが可能となる。
【0157】(第3の実施形態)次に、第1反射面ブロ
ック及び第2反射面ブロックに隣接して屈折部材を配置
した、本発明の第3の実施形態を図8を参照して説明す
る。
【0158】図8において、屈折部材16は、第1の実
施形態における第2反射面ブロック8の凸面鏡R3側に
隣接配置されており、正の屈折力を有している。
【0159】また、屈折部材17は、第2反射面ブロッ
ク8の凸面鏡R5側に隣接配置されており、負の屈折力
を有している。
【0160】本実施形態においては、屈折部材と反射部
材を適切に配置することにより、主に屈折部材にて光学
素子全体のパワーを分担し、反射部材にて収差補正を分
担する等の、各々の特徴を生かした設計が可能となり、
光学設計の自由度を増し、性能の良い光学素子を得るこ
とが出来る。
【0161】通常、反射部材のみにて構成した反射光学
系においては、色収差の発生が原理的に無いが、反射部
材と屈折部材をハイブリット化した場合においては、屈
折部材にて色収差が発生する。
【0162】そこで本実施形態においては、反射光学系
に正と負の屈折力を有する一対の屈折部材を配置し、屈
折部材相互にて色収差をキャンセルし、屈折部材を用い
たにもかかわらず、光学系全体の色収差補正を可能とし
ている。
【0163】ここで屈折部材の材質を、反射面ブロック
と同一の材質とすれば、反射面ブロックの成形ときに、
屈折部材を同時成形することが可能となるが、前述の色
収差補正を考慮して、屈折部材の材質を反射面ブロック
と異なる材質にしても良い。また、本実施形態において
は、光学素子の入射側に正の屈折力の屈折部材を配置
し、射出側に負の屈折力の屈折部材を配置しているが、
当然ながら入射側に負の屈折力の屈折部材を配置し、射
出側に正の屈折力の屈折部材を配置しても良い。また、
光学系の色収差許容量が大きい場合は、正と負の屈折力
を有する一対の屈折部材を用いずに、正の屈折力同士、
若しくは負の屈折力同士の組み合わせでもよいし、正の
屈折力若しくは負の屈折力の屈折部材を単体配置しても
良い。
【0164】また、反射光学系の入射及び射出側に屈折
部材を配置することにより、屈折部材を反射光学系内へ
のゴミの侵入を防ぐ密閉用のふたとして使用することが
できるので、ゴミによる画像品位の劣化を防ぐことも出
来る。
【0165】(第4の実施形態)次に、第1反射面ブロ
ック及び第2反射面ブロックに対向しない反射面ブロッ
クに隣接して、屈折部材を配置した第4の実施形態につ
いて図9を参照して説明する。
【0166】図9において、第2反射面ブロック8の凸
面鏡R5側に隣接配置された第3反射面ブロック15
は、第1反射面ブロック7及び第2反射面ブロック8に
対向しておらず、入射基準軸5に対して約45°の傾き
をもって配置されている。これにより、第1の実施形態
においてZ軸マイナス方向に射出されていた基準軸5が
X軸プラス方向に射出される。
【0167】そして、X軸プラス方向に射出した基準軸
5b上には負の屈折力を有する屈折部材18が第3反射
面ブロック15に隣接して配置されている。
【0168】通常、光路を折り曲げることにより、最終
面から像面までの距離は必然的に減少するが、本実施形
態においては、第3反射面ブロック15及び、屈折素子
18の合成により、光路を折り曲げたことによって、生
じるバックフォーカス長の減少を補正している。
【0169】このように、反射面ブロックに隣接して屈
折部材を配置することにより、光学設計上の自由度が増
え、結像性能がよくかつ光学系の配置の自由度を増すこ
とが出来ると共に、反射光学系内へのゴミの侵入を防止
することができる。
【0170】(第5の実施形態)次に、上述の反射面ブ
ロックを成形するための金型構造の第1の例を図10を
参照して説明する。
【0171】図10は、第1の実施形態における第1反
射面ブロック7を成形するための金型19の断面図であ
る。金型19は、第1反射面ブロック7を構成する凹面
鏡R2、凹面鏡R4、凹面鏡R6を一体的に成形するた
めの、一対の金型ユニット20及び21により構成され
ている。
【0172】ここで金型ユニット20は、第1反射面ブ
ロック7を構成する三つの反射面、即ち凹面鏡R2、凹
面鏡R3、凹面鏡R6のそれぞれの面に対応した三つの
金型ブロック251,252,253により構成され、ま
た金型ユニット21も、3つの反射面のそれぞれの面に
対応した三つの金型261,262,263により構成さ
れている。
【0173】本実施形態においては、反射面ブロックを
構成する、複数の曲率を有した反射面のそれぞれに対応
した金型ブロックをユニット化することにより、個々の
反射面が互いに偏心配置されている場合においても、金
型形状を自由に構成できるため、反射面ブロックの一体
成形を可能にしている。
【0174】また、個々の反射面に対応した金型ブロッ
クを製作出来るので、通常の金型加工のときに必要とさ
れる、有効光線領域からの加工余裕量を多く見積もらな
くても良いので、各反射面が互いに接する部分の間隔余
裕を最小とすることが出来、必然的に反射面の集合体で
ある反射面ブロックの大きさを最小に留めることが出来
る。
【0175】しかしながら、金型を分割し、分割した金
型ブロックをユニット化した場合、分割した金型ブロッ
クの相互の位置精度を保証するためには、それぞれの分
割した金型ブロックの位置を精度良く調整しなくてはな
らず、各反射面の位置精度が厳しい場合においては、曲
率を有した複数の反射面間を連続する一つの面にて形成
した金型を使用することが望ましい。
【0176】即ち、反射面間の近い場合や段差量が一律
に設定不可能な場合は、反射面を構成するブロックを分
割させる必要がある。分割された個々の反射面ブロック
を有効光線領域に合わせて形成させる場合においては、
有効光線領域の形状が図15、図16、図26、図27
に参照されるように、丸・角を基本とするが楕円、多角
形とさまざまな形状をなすと共に、領域の大きさも反射
有効光線の量により各面毎に大小変化している。こうし
た各種の有効光線領域との関係の影響を受けずに鏡面形
状を全て角形状に統一すると共に、分割する反射面ブロ
ックの鏡面加工エリアを最も広い鏡面面積を有する反射
面ブロックに合わせることにより、単品品質を高精度化
すると共に反射面ブロックの組み込み状態における位置
精度を高精度に維持することが可能となる。
【0177】但し、反射面ブロックの各々の反射面が隣
接する部分に段差がある場合においては、複数の反射面
を連続する一つの面にて形成することが出来ない。
【0178】その理由を図11及び図12を用いて説明
する。
【0179】図11は、金型ユニット20を加工砥石2
2にて研削する場合の概念図である。
【0180】図11において、凹面鏡R4の金型ブロッ
ク252と凹面鏡R6の金型ブロック253の間に段差
がある場合を想定する。一般的に加工砥石22は球状で
あり、この加工砥石22により金型上の各反射面を研削
加工することになるが、加工砥石22が球状であるがゆ
えに、凹面鏡R4の金型ブロック252と凹面鏡R6の
金型ブロック253の境界部を加工する場合、金型ブロ
ック252と253によって生じるエッジ部Eに加工砥
石22が接することが出来ない。そのため、エッジ部E
を研削し、射面間を連続する一つの面にて形成すること
が出来ない。
【0181】また図12は、金型ユニット21を加工砥
石22にて研削する場合の概念図であるが、図11で説
明したのと同様な理由により、エッジ部Eの加工が出来
ない。
【0182】このような状況を回避する方法として、光
学設計上各反射面の隣接部にて段差が生じない様に設計
する方法があるが、隣接する部分の曲率を等しくしなけ
ればならない等の設計上の自由度を奪う方向となり好ま
しくない。
【0183】そこで本実施形態においては、反射面ブロ
ックを構成する各々の反射面が隣接する部分に段差があ
る場合においては、複数の反射面間を連続する一つの面
にて形成するために、反射面の有効光線領域外に隣接部
を設け、隣接部の形状を反射面同士を加工可能なように
滑らかに繋げている。
【0184】図13に金型ユニット20の凹面鏡R4と
凹面鏡R6の境界部において、隣接部23により、凹面
鏡R4と凹面鏡R6の境界部において段差を生じること
なく、凹面鏡R4と凹面鏡R6を滑らかにつなぎ、金型
ユニット20を連続する一つの面にて形成した、本実施
形態における金型構造の第2の例を示す。
【0185】図13において、隣接部23は凹面鏡R4
及び凹面鏡R6の有効領域外の領域であり、基本的に、
反射面の有効領域をケラない限りにおいて、隣接部23
の形状は自由に設定できる。
【0186】隣接部23の形状決定方法として、例えば
凹面鏡R4及び凹面鏡R6それぞれの有能領域端におけ
る接続が滑らかに繋がる様に、隣接部23の形状を定義
すれば、加工砥石22にて研削不可能なエッジ部を生じ
ることがなくなり、金型ユニット20を連続する一つの
面にて形成することが出来る。
【0187】また図14は、本実施形態における金型構
造の第3の例を示しており、図13で説明したことと同
様な方法により、金型ユニット21の凹面鏡R4と凹面
鏡R6の境界部において、隣接部24により、凹面鏡R
4と凹面鏡R6の境界部において段差を生じることな
く、凹面鏡R4と凹面鏡R6を滑らかに繋ぎ、金型ユニ
ット21を連続する一つの面にて形成出来ることを示し
た図である。
【0188】このように、隣接する反射面をその有効領
域外にて滑らかに繋げることにより、金型ユニットを連
続する一つの面にて形成出来るので、各反射面の位置精
度を補償することが可能となる。
【0189】次に、図15及び図16は、図2に示した
光学素子1をZ軸方向のプラス側及びマイナス側から見
た時の断面図である。この断面図には、各反射面の有効
領域の光線形状も合わせて示す。
【0190】図15は光学素子1をZ軸方向のマイナス
側から見た時の断面図であり、同図において光学素子1
は、入射面である凹面鏡R2、凹面鏡R4、射出面であ
る凹面鏡R6がそれぞれ隣接した構成となっている。
【0191】また図16は光学素子1をZ軸方向のプラ
ス側から見た時の断面図であり、同図において光学素子
1は、凸面鏡R3、凸面鏡R5がそれぞれ隣接した構成
となっている。
【0192】ここで図15の凹面鏡R2と凹面鏡R4の
隣接部分を考えると、凹面鏡R2の有効光線形状は台形
形状であり、凹面鏡R4の有効光線形状は円形状となっ
ている。
【0193】これに対して、光学素子1の各反射面の形
状は、図15に示す通り、その構成上矩形形状となって
いるために、反射面全域に反射膜を矩形形状に蒸着また
はスパッタリングまたはディッピング等の手段で成膜し
た場合、有効光線部分以外の多くの領域に反射膜を成膜
してしまうこととなる。
【0194】ここで、光学素子1で発生するゴースト光
を考えた場合、ゴースト光は、有効光線と異なる位置及
び角度からの入射光に対して発生する場合が多く、この
ため有効光線領域からはずれた位置に光線が当たる場合
が多い。
【0195】ゴースト光により光学特性に悪影響を及ぼ
して性能を悪化させてしまう場合においては、有効光線
領域に合わせた反射面を形成させて問題点を解決させ
て、反射面ブロックのブランクは、有効光線領域を完全
に包括する大きさの矩形形状をブロックの下側に設置し
て、全体が矩形形状で対応させようとする反射面ブロッ
クと同一の位置決め方式で精度を確保することを可能と
させることができる。
【0196】反射面全面に反射膜を成膜してしまうと、
光線有効部以外の面からのゴースト光が生じる可能性が
非常に高く、可能な限り反射膜蒸着領域を小さくするこ
とがゴースト光の発生を防止する上で望ましい。
【0197】そこで、本実施形態においては、図15中
の点線で示す領域のみに、有効光線部から一定の余裕量
をもって、各反射面における光線有効形状と略等しい形
状に反射膜を蒸着またはスパッタリングまたはディッピ
ング等の手段で成膜することにより、有効光線領域以外
で発生するゴースト光を防止している。
【0198】さらに本実施形態においては、図15中の
蒸着部以外の領域を非平滑面、例えば拡散面とし、か
つ、この拡散面を反射面ブロック成形時に同時成形する
ことにより、有効光線領域以外の面で生じるゴースト光
が蒸着部以外の領域に当った場合、拡散面の拡散作用に
より、ゴースト光の光量を低下させ、ゴースト光強度を
低下させることが出来る。
【0199】次に、実際の設計例における数値データー
を図17に示す。
【0200】(第6の実施形態)次に本発明の第6の実
施形態について説明する。
【0201】図18は第6の実施形態の光路断面図であ
り、51は曲率を有した複数の反射面が一体に形成され
た光学素子の一例である。光学素子51は物体側より順
に、凹屈折面R2、凹面鏡R3、凸面鏡R4、凹面鏡R
5、凸面鏡R6、凹面鏡R7、凸屈折面R8の5つの反
射面と2つの屈折面より成る光学素子である。光学素子
51に入射する基準軸の方向と光学素子51から射出す
る基準軸の方向は平行でかつ逆方向である。52は水晶
ローパスフィルターや赤外カットフィルター等の光学補
正板、53はCCD等の撮像素子面、54は光学素子5
1の物体側に配置された絞り、55は撮影光学系の基準
軸である。
【0202】次に本実施形態における結像関係を説明す
ると、物体からの光56は、絞り54により入射光量を
規制された後、光学素子51の凹屈折面R2に入射す
る。
【0203】凹屈折面R2に入射した光は、凹屈折面R
2のパワーにより物体光56を発散光とした後、凹面鏡
R3で反射されるとともに、凹面鏡のパワーにより中間
結像面N1上に物体像を一次結像する。
【0204】このように、早い段階にて光学素子51内
に物体像を結像することにより、絞り54より像側に配
置された面の光線有効径の増大を抑制している。
【0205】中間結像面N1に一次結像された物体光5
6は、凸面鏡R4、凹面鏡R5、凸面鏡R6、凹面鏡R
7にて反射を繰り返しながら、それぞれの反射鏡の持つ
パワーによる影響を受けつつ、凸屈折面R8に至り、凸
屈折面R8のパワーにて屈折された物体光56は、撮像
素子面53上に物体像を形成する。
【0206】この様に光学素子51は、入射出面による
屈折と、曲率を有する複数の反射鏡による反射を繰り返
しながら、所望の光学性能と全体として正のパワーを有
するレンズユニットとして機能している。
【0207】次に、図19は、図18に示した光学素子
の斜視図である。
【0208】図19において、図18と同一番号のもの
は同一の部品を示す。
【0209】本実施形態においては、入射及び射出用の
一対の屈折面の他に、曲率を有した複数の反射面を隣接
配置した反射面群を、透明体の表面に対向して形成する
ことにより、光学素子51を形成したものである。
【0210】図19において、物体からの光が入射する
凹屈折面R2の後方に配置された、光学素子51の第1
反射面である凹面鏡R3と、第3反射面である凹面鏡R
5と、光学素子51の最終反射面である凹面鏡R7は、
図19に示す様に、3つの反射面を隣接して形成した第
1の反射面群57を構成している。
【0211】また第1の反射面群57に対向して形成さ
れている、光学素子51の第2反射面である凸面鏡R4
と、第4反射面である凸面鏡R6も、2つの反射面が一
体化された第2の反射面群58を構成しており、第1の
反射面群57と第2の反射面群58と入射出屈折面R
2,R8により光学素子51を構成している。
【0212】この様に、偏心配置された隣接する反射面
を一体的に形成した反射面群を用いることにより、個々
の反射面を定められた偏心位置に配置するのに比べ、組
立時間が短縮できると共に、組立に伴う配置誤差を回避
できるという効果がある。
【0213】また、この反射面群の各反射面を金型によ
り一体的に成形することにより、各反射面の位置精度及
び面精度を生産数量によらず保証することが可能であ
り、従来困難であった反射鏡の位置精度が容易に確保で
きる。
【0214】さらに本実施形態の光学素子を用いて、ズ
ーミングやフォーカシングを行う際に、光学素子を移動
用ステージに載せて移動させる場合を考えて、移動用ス
テージに固定するための保持部を光学素子51に直接設
けても良い。
【0215】図20は、光学素子51に保持部を設けた
例を示した図である。
【0216】図20において保持部59は、保持部59
の底面59aが基準軸55を含む平面と平行になるよう
に、第1反射面群57の凹面鏡R5の有効反射面の裏側
に設けられており、この保持部59と不図示の移動用ス
テージを結合し、この移動用ステージを移動させること
によりズーミングやフォーカシングを行っている。
【0217】ここで、基準軸55を含む平面と保持部5
9の底面59aは平行となっているために、保持部59
と移動用ステージを平行に結合すれば、移動ステージと
光学素子との平行度を容易に保証することが出来る。そ
のため、光学素子の移動によって生じる基準軸の偏心等
の影響を排除でき、光学性能の劣化を防ぐことができ
る。
【0218】なお、前記保持部59の底面59aは鏡面
となっていることが望ましい。更にその表面粗さはRma
xで0.08μm以下であることが望ましい。前記底面
59aの表面粗さがRmaxで1から2μm程度の研削面
であると、面の粗さの山の部分がつぶれたり、削れたり
することにより、基準軸55を含む平面との平行度が損
なわれるという問題が発生し、偏芯の問題が生じてくる
からである。
【0219】また、本実施形態の光学素子を用いて、ズ
ーミングやフォーカシングを行う際の別な例として、光
学素子に穴部を設け、穴部とシャフトを嵌合させ、シャ
フト上を光学素子が移動する方法を用いても良い。
【0220】図21は、第1及び第2反射面群57,5
8に、シャフト60が貫通する穴部61を設けた例を示
した図である。
【0221】図21において、第1反射面群57及び第
2反射面群58に、基準軸55を含む平面から等しい距
離で、かつ各反射面の光線有効部から離れた位置に、穴
部61を設けている。
【0222】この穴部61にシャフト60を嵌合させる
ことにより、基準軸55を含む平面とシャフト60が平
行となり、光学素子の移動に際して、シャフト60が案
内となり、光学素子を平行に移動させることが出来る。
【0223】また、図21においては、シャフト60は
一本だけであるが、当然ながら多数本のシャフトを用い
ても良い。
【0224】この様に、反射型の光学素子を金型により
成形することで、反射型の光学素子に保持や遮光等の複
数の機能を持たせ、部品点数を削減し、製造コストを低
減すると共に、光学素子の高機能化・高性能化を図るこ
とが可能となる。
【0225】(第7の実施形態)次に、第6の実施形態
の第1及び第2反射面群に対向していない、他の反射面
群を付加して、光学素子70に入射・射出する基準軸光
線の方向を変化させた第7の実施形態について図22を
参照して説明する。
【0226】図22において、第3反射面群62は凹面
鏡R10により構成され、第2反射面群58の凸面鏡R
4側に隣接配置されており、第1反射面群57及び第2
反射面群58に対向しておらず、入射基準軸に対して約
45°の傾きをもって、第6の実施形態でZ軸プラス方
向から入射していた基準軸55aをX軸プラス方向から
の入射に変換している。
【0227】また第4反射面群63は凸面鏡R11によ
り構成され、第2反射面群58の凸面鏡R6側に隣接配
置されており、第1反射面群57及び第2反射面群58
に対向しておらず、入射基準軸に対して約45°の傾き
をもって、第6の実施形態でZ軸マイナス方向に射出し
ていた基準軸55bをX軸プラス方向に射出している。
【0228】本実施形態においては、従来の屈折レンズ
系中に反射ミラーを配置して、光線の角度を変化させる
ものに対して、もともと反射面を含む形態で光学系を構
成しているので、第1及び第2反射面群に対向しない第
3、第4の反射面群を容易に付加することができ、付加
した反射面群により、光学素子の収差補正を行いつつ、
光線の入射・射出方向を変化させることが出来る。
【0229】また、本実施形態においては、第1及び第
2反射面群に隣接した反射面群を第1及び第2反射面群
の成形のときに、同時成形しても良い。
【0230】例えば、第3反射面群は、第2反射面群に
隣接しているので、第2反射面群と同一の金型にて第3
反射面群を成形しても良い。
【0231】この様に、第1及び第2反射面群に対向し
ていない、他の反射面群を付加することにより、基準軸
光線の入射及び射出方向を自由に設定することが可能と
なり、本光学素子を用いるカメラにおいて、入射及び射
出方向の設定が自由である関係上、デッドスペースの減
少によるカメラの小型化、薄型化が図れると共に、従来
では考えられない形態のカメラを達成することが可能と
なる。
【0232】また、図22において、入射屈折面R9
は、凹面鏡R10の入射側に配置されており、負の屈折
力を有している。
【0233】また、射出屈折面R12は、凸面鏡R11
の射出側に配置されており、正の屈折力を有している。
【0234】通常、入射側で光路を折り曲げることによ
り、光学素子を構成する各面から絞りまでの距離が必然
的に増加するために、各面の有効光線領域が増大し、光
学素子全体が大型化してしまう。
【0235】そこで、本実施形態においては、凹面鏡R
10及び入射屈折面R9の合成により、光路を折り曲げ
たことによって生じる各面の有効光線領域の増大を抑
え、光学素子全体の小型化を図っている。
【0236】また、射出側にて光路を折り曲げることに
より、最終面から像面までの距離は必然的に減少する
が、本実施形態においては、凸面鏡R11及び射出屈折
面R12の合成により、光路を折り曲げたことによって
生じるバックフォーカス長の減少を補正している。
【0237】このように、本実施形態においては、屈折
部材と反射部材を適切に配置することにより、主に屈折
部材にて光学素子全体のパワーを分担し、反射部材にて
収差補正を分担する等の、各々の特徴を生かした設計が
可能となり、光学設計の自由度を増し、性能のよい光学
素子を得ている。
【0238】(第8の実施形態)次に、上述の反射面ブ
ロックを成形するための金型構造の第1の例を図23を
参照して説明する。
【0239】図23は、第6の実施形態における光学素
子51を成形するための金型114の断面図である。金
型114は、光学素子51を構成する屈折面R2,R8
及び凹面鏡R3、凸面鏡R4、凹面鏡R5、凸面鏡R
6、凹面鏡R7を一体的に成形するための、一対の金型
ユニット115及び116により構成されている。
【0240】ここで金型ユニット116は、第1反射面
群57を構成する三つの反射面、即ち凹面鏡R3、凹面
鏡R5、凹面鏡R7のそれぞれの面に対応した三つの金
型ブロック161,162,163により構成されてい
る。
【0241】また金型ユニット115は、入射屈折面R
2、凸面鏡R4、凸面鏡R6からなる第2反射面群58
及び射出屈折面R8のそれぞれの面に対応した四つの金
型151,152,153,154により構成されてい
る。
【0242】本実施形態においては、反射面群及び屈折
面を構成する、複数の曲率を有した反射面のそれぞれに
対応した金型ブロックをユニット化することにより、個
々の反射面及び屈折面が互いに偏心配置されている場合
においても、金型形状を自由に構成できるため、反射面
群及び屈折面の一体成形を可能にしている。
【0243】また、個々の反射面に対応した金型ブロッ
クを製作出来るので、通常の金型加工のときに必要とさ
れる、有効光線領域からの加工余裕量を多く見積もらな
くても良いので、各反射面が互いに接する部分の間隔余
裕を最小とすることが出来、必然的に反射面の集合体で
ある反射面群の大きさを最小に留めることが出来る。
【0244】しかしながら、金型を分割し、分割した金
型ブロックをユニット化した場合、分割した金型ブロッ
クの相互の位置精度を保証するためには、それぞれの分
割した金型ブロックの位置を精度良く調整しなくてはな
らず、各反射面の位置精度が厳しい場合においては、曲
率を有した複数の反射面間を連続する一つの面にて形成
した金型を使用することが望ましい。
【0245】但し、反射面群の各々の反射面が隣接する
部分に段差がある場合においては、複数の反射面を連続
する一つの面にて形成することが出来ない。
【0246】その理由を図24を用いて説明する。
【0247】図24は、金型ユニット116を加工砥石
117にて研削する場合の概念図である。
【0248】図24において、凹面鏡R5の金型ブロッ
ク162と凹面鏡R7の金型ブロック163の間に段差
がある場合を想定する。一般的に加工砥石117は球状
であり、この加工砥石117により金型上の各反射面を
研削加工することになるが、加工砥石117が球状であ
るがゆえに、凹面鏡R5の金型ブロック162と凹面鏡
R7の金型ブロック163の境界部を加工する場合、金
型ブロック162と163によって生じるエッジ部Eに
加工砥石117が接することが出来ない。そのため、エ
ッジ部Eを研削し、射面間を連続する一つの面にて形成
することが出来ない。
【0249】このような状況を回避する方法として、光
学設計上各反射面の隣接部にて段差が生じない様に設計
する方法があるが、隣接する部分の曲率を等しくしなけ
ればならない等の設計上の自由度を奪う方向となり好ま
しくない。
【0250】そこで本実施形態においては、反射面群を
構成する各々の反射面が隣接する部分に段差がある場合
においては、複数の反射面間を連続する一つの面にて形
成するために、反射面の有効光線領域外に隣接部を設
け、隣接部の形状を反射面同士を加工可能なように滑ら
かに繋げている。
【0251】図25に金型ユニット116の凹面鏡R5
と凹面鏡R7の境界部において、隣接部118により、
凹面鏡R5と凹面鏡R7の境界部において段差を生じる
ことなく、凹面鏡R5と凹面鏡R7を滑らかにつなぎ、
金型ユニット116を連続する一つの面にて形成した、
本実施形態における金型構造の第2の例を示す。
【0252】図25において、隣接部118は凹面鏡R
5及び凹面鏡R7の有効領域外の領域であり、基本的
に、反射面の有効領域をケラない限りにおいて、隣接部
118の形状は自由に設定できる。
【0253】隣接部118の形状決定方法として、例え
ば凹面鏡R5及び凹面鏡R7それぞれの有能領域端にお
ける接続が滑らかに繋がる様に、隣接部118の形状を
定義すれば、加工砥石117にて研削不可能なエッジ部
を生じることがなくなり、金型ユニット116を連続す
る一つの面にて形成することが出来る。
【0254】このように、隣接する反射面をその有効領
域外にて滑らかに繋げることにより、金型ユニットを連
続する一つの面にて形成出来るので、各反射面の位置精
度を補償することが可能となる。
【0255】次に、図26及び図27は、図19に示し
た光学素子51をZ軸方向のマイナス側及びプラス側か
ら見た時の断面図である。この断面図には、各反射面の
有効領域の光線形状も合わせて示す。
【0256】図26は光学素子51をZ軸方向のマイナ
ス側から見た時の断面図であり、同図において光学素子
51は、入射面である凹屈折面R2、凸面鏡R4、凸面
鏡R6、出射面である凸屈折面R8がそれぞれ隣接した
構成となっている。
【0257】また図27は光学素子51をZ軸方向のプ
ラス側から見た時の断面図であり、同図において光学素
子51は、凹面鏡R3、凹面鏡R5、凹面鏡R7がそれ
ぞれ隣接した構成となっている。
【0258】ここで図27の凹面鏡R3と凹面鏡R5の
隣接部分を考えると、凹面鏡R3の有効光線形状は台形
形状であり、凹面鏡R5の有効光線形状は円形状となっ
ている。
【0259】これに対して、光学素子51の各反射面の
形状は、図27に示す通り、その構成上矩形形状となっ
ているために、反射面全域に反射膜を矩形形状に蒸着ま
たはスパッタリングまたはディッピング等の手段で成膜
した場合、有効光線部分以外の多くの領域に反射膜を成
膜してしまうこととなる。
【0260】ここで、光学素子51で発生するゴースト
光を考えた場合、ゴースト光は、有効光線と異なる位置
及び角度からの入射光に対して発生する場合が多く、こ
のため有効光線領域からはずれた位置に光線が当たる場
合が多い。
【0261】反射面全面に反射膜を成膜してしまうと、
光線有効部以外の面からのゴースト光が生じる可能性が
非常に高く、可能な限り反射膜成膜領域を小さくするこ
とがゴースト光の発生を防止する上で望ましい。
【0262】そこで、本実施形態においては、図27中
の点線で示す領域のみに、有効光線部から一定の余裕量
をもって、各反射面における光線有効形状と略等しい形
状に反射膜を蒸着またはスパッタリングまたはディッピ
ング等の手段で成膜することにより、有効光線領域以外
で発生するゴースト光を防止している。
【0263】また、入射出屈折面には、反射防止膜を蒸
着またはスパッタリングまたはディッピング等の手段で
成膜することにより、光学素子を構成する全ての面に
て、ゴーストの発生を防止している。
【0264】さらに本実施形態においては、図27中の
成膜部以外の領域を非平滑面、例えば拡散面とし、か
つ、この拡散面を反射面群成形時に同時成形することに
より、有効光線領域以外の面で生じるゴースト光が成膜
部以外の領域に当った場合、拡散面の拡散作用により、
ゴースト光の光量を低下させ、ゴースト光強度を低下さ
せることが出来る。
【0265】次に、実際の設計例における数値データー
を図28に示す。
【0266】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、曲
率を有した複数の反射面を隣接配置して形成した第一の
反射面ブロックと、該反射面ブロックに対向して設けら
れた、曲率を有した単数若しくは複数の反射面を隣接配
置して形成した第二の反射面ブロックとにより構成され
る光学素子において、前記第一及び第二反射面ブロック
を金型により成形したことにより、反射面に曲率を有し
た光学プリズムの隣接する反射面をユニット化し、か
つ、この反射面ブロックを金型により形成することによ
り、最も精度が要求される各反射面の相対的な偏心を押
さえ、光学性能の劣化を防止することができる。
【0267】また本発明においては、第一及び第二の反
射面ブロックに対向していない、単数若しくは複数の反
射面ブロックを、第一及び第2の反射面ブロックに隣接
配置することにより、光学素子に入射・射出する光線の
方向を任意に設定化の疎し、屈折作用を有する光学部材
を反射面ブロックに隣接配置することにより、光学素子
の収差補正上の自由度を増し、光学素子の結像性能向上
を図ることが出来る。また本発明においては、複数の反
射面ブロックを、金型により、一体的に成形することに
より、光学素子における各反射面の位置精度を確保する
ことが出来る。
【0268】次に本発明においては、複数の反射面ブロ
ックを結合若しくは接合するための部材を、各反射面ブ
ロックの所定位置に設け、複数の反射面ブロックを結合
若しくは接合して、光学素子を構成することにより、各
反射面ブロックの製作を容易にしつつ、反射面ブロック
の間隔を所定位置に精度良く配置することが出来る。
【0269】また、複数の反射面ブロックを結合若しく
は接合するための部材を、光学素子の有効光線外にて結
合若しくは接合することにより、光学素子内の有効光線
のケラレを防止することが出来る。
【0270】次に本発明においては、光学素子を光学素
子の固定対象物に固定するための保持部、または、光学
素子を移動若しくは固定するための穴部を、反射面ブロ
ックの光線有効部以外の部分に設けることにより、部品
点数の削減を図ると共に、光学素子の移動時に生じる誤
差を抑制し、かつ光学素子内の有効光線のケラレを防止
することが出来る。
【0271】さらに本発明においては、反射面ブロック
を成形する金型を、各反射面ごとに分割された金型ユニ
ット、若しくは隣接する反射面を連続する1つの面で構
成した金型ユニット、若しくは複数の反射面と、該複数
の反射面に隣接する隣接部とを一つの金型上に形成した
金型ユニットのいずれかの構成を採用することにより、
光学素子の形状に左右されずにモールド成形が行え、か
つ各反射面の位置を精度良く成形し、しかも安価な光学
素子を得ることが出来る。
【0272】また、金型の前記反射面ブロック及び屈折
作用を有する光学部材の光線有効部以外の部分に、遮光
処理を施すことにより、ゴーストの少ない光学素子を得
ることが出来る。
【0273】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における各光学要素の各屈折面あるいは
反射面の位置、傾きを示す座標系を説明するための図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態を説明する光路断面図
である。
【図3】第1の実施形態の光学素子の斜視図である。
【図4】第1の実施形態の反射面ブロックの組立方法を
説明するための斜視図である。
【図5】第1の実施形態の反射面ブロックの保持方法を
説明するための斜視図である。
【図6】第1の実施形態の反射面ブロックの他の保持方
法を説明するための斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を説明するための斜視
図である。
【図8】本発明の第3の実施形態を説明するための斜視
図である。
【図9】本発明の第4の実施形態を説明するための斜視
図である。
【図10】本発明における金型構造の例を説明するため
の図である。
【図11】第1の反射面ブロック成形用の金型の加工方
法を説明するための図である。
【図12】第1の反射面ブロック成形用の金型の加工方
法を説明するための図である。
【図13】本発明における金型構造の例を説明するため
の図である。
【図14】本発明における金型構造の例を説明するため
の図である。
【図15】実際の設計例における光路断面図をZ軸方向
のマイナス側から見た時の断面図である。
【図16】実際の設計例における光路断面図をZ軸方向
のプラス側から見た時の断面図である。
【図17】実際の設計例における数値データーを示した
図である。
【図18】本発明の第6の実施形態を説明する光路断面
図である。
【図19】第6の実施形態を説明するための斜視図であ
る。
【図20】第6の実施形態の反射面群の保持方法を説明
するための斜視図である。
【図21】第6の実施形態の反射面群の他の保持方法を
説明するための斜視図である。
【図22】第7の実施形態を説明するための斜視図であ
る。
【図23】本発明における金型構造の例を説明するため
の図である。
【図24】金型の加工方法を説明するための図である。
【図25】本発明における金型構造の例を説明するため
の図である。
【図26】実際の設計例における光路断面図をZ軸方向
のマイナス側から見た時の断面図である。
【図27】実際の設計例における光路断面図をZ軸方向
のプラス側から見た時の断面図である。
【図28】実際の設計例における数値データーを示した
図である。
【図29】従来の反射光学系の説明図である。
【図30】他の反射光学系の説明図である。
【図31】他の反射光学系の説明図である。
【図32】従来の光学プリズムの説明図である。
【図33】従来の観察光学系の説明図である。
【図34】他の観察光学系の説明図である。
【符号の説明】
1 光学素子 2 光学補正板 3 撮像素子面 4 絞り 5 基準軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29D 11/00 B29D 11/00 C03B 11/08 C03B 11/08

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲率を有した複数の反射面を隣接配置し
    て形成した第1の反射面ブロックと、該第1の反射面ブ
    ロックに対向して設けられた、曲率を有した単数若しく
    は複数の反射面を隣接配置して形成した第2の反射面ブ
    ロックとを備える光学素子であって、 前記第1及び第2の反射面ブロックを金型により成形し
    たことを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の反射面ブロックに対
    向していない、単数若しくは複数の反射面ブロックが、
    前記第1及び第2の反射面ブロックに隣接配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 【請求項3】 前記第1の反射面ブロック及び/又は前
    記第2の反射面ブロックに隣接して、屈折作用を有する
    光学部材を配したことを特徴とする請求項1に記載の光
    学素子。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の反射面ブロックに対
    向していない、単数若しくは複数の反射面ブロックに隣
    接して、屈折作用を有する光学部材を配したことを特徴
    とする請求項2に記載の光学素子。
  5. 【請求項5】 前記第1の反射面ブロックと前記第2の
    反射面ブロックを、前記金型により一体的に成形したこ
    とを特徴とする請求項1項乃至3のいずれか1項に記載
    の光学素子。
  6. 【請求項6】 前記第1の反射面ブロック及び/又は前
    記第2の反射面ブロックに対向していない、単数若しく
    は複数の反射面ブロックと、前記第1及び第2の反射面
    ブロックに対向していない、単数若しくは複数の反射面
    ブロック及び/又は屈折作用を有する光学部材とを、金
    型により一体的に成形したことを特徴とする請求項2乃
    至4のいずれか1項に記載の光学素子。
  7. 【請求項7】 前記第1の反射面ブロックと前記第2の
    反射面ブロックは、金型により別体に成形されるととも
    に、前記第1の反射面ブロックと前記第2の反射面ブロ
    ックを結合若しくは接合して、前記光学素子を形成する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の光学素子。
  8. 【請求項8】 前記第1の反射面ブロック、前記第2の
    反射面ブロック、前記第1及び第2の反射面ブロックに
    対向していない単数若しくは複数の反射面ブロックの
    内、少なくとも2つのブロックを結合若しくは接合し
    て、前記光学素子を構成することを特徴とする請求項2
    乃至4のいずれか1項に記載の光学素子。
  9. 【請求項9】 前記第1の反射面ブロックと前記第2の
    反射面ブロックを結合若しくは接合するための部材が、
    前記第1の反射面ブロックと前記第2の反射面ブロック
    に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の光
    学素子。
  10. 【請求項10】 前記第1の反射面ブロック、前記第2
    の反射面ブロック、前記第1及び第2の反射面ブロック
    に対向していない単数若しくは複数の反射面ブロックの
    内、少なくとも2つのブロックを結合若しくは接合する
    ための部材が、前記第1の反射面ブロック、前記第2の
    反射面ブロック、前記第1及び第2の反射面ブロックに
    対向していない単数若しくは複数の反射面ブロックの
    内、少なくとも2つのブロックに形成されていることを
    特徴とする請求項8に記載の光学素子。
  11. 【請求項11】 前記第1の反射面ブロックと前記第2
    の反射面ブロックは、前記光学素子の有効光線外にて結
    合若しくは接合されていることを特徴とする請求項7に
    記載の光学素子。
  12. 【請求項12】 前記第1の反射面ブロックと、前記第
    2の反射面ブロックと、前記第1及び第2の反射面ブロ
    ックに対向していない単数若しくは複数の反射面ブロッ
    クとは、前記光学素子の有効光線外にて結合若しくは接
    合されていることを特徴とする請求項8に記載の光学素
    子。
  13. 【請求項13】 前記第1の反射面ブロック及び前記第
    2の反射面ブロックの各反射面ブロックの各反射面に反
    射膜を蒸着またはスパッタリングまたはディッピング等
    の手段で成膜後、前記第1の反射面ブロックと前記第2
    の反射面ブロックを結合若しくは接合することを特徴と
    する請求項7に記載の光学素子。
  14. 【請求項14】 前記第1の反射面ブロック、前記第2
    の反射面ブロック、前記第1及び第2の反射面ブロック
    に対向していない単数若しくは複数の反射面ブロックの
    各反射面に反射膜を蒸着またはスパッタリングまたはデ
    ィッピング等の手段で成膜後、前記第1の反射面ブロッ
    ク、前記第2の反射面ブロック、前記第1及び第2の反
    射面ブロックに対向していない単数若しくは複数の反射
    面ブロックの内、少なくとも2つのブロックを結合若し
    くは接合することを特徴とする請求項8に記載の光学素
    子。
  15. 【請求項15】 前記光学素子を前記光学素子の固定対
    象物に固定するための保持部を、前記反射面ブロックに
    設けたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1
    項に記載の光学素子。
  16. 【請求項16】 前記保持部は、前記反射面ブロックの
    光線有効部以外の部分に設けられていることを特徴とす
    る請求項15に記載の光学素子。
  17. 【請求項17】 前記保持部のうち、少なくとも前記固
    定対象物に当接する面が鏡面になっていることを特徴と
    する請求項15に記載の光学素子。
  18. 【請求項18】 前記保持部の前記固定対象物に当接す
    る面の表面粗さが、Rmaxで0.08μm以下の鏡面と
    なっていることを特徴とする請求項17に記載の光学素
    子。
  19. 【請求項19】 前記光学素子を移動、若しくは固定す
    るための穴部を、前記反射面ブロックに設けたことを特
    徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の光学
    素子。
  20. 【請求項20】 前記穴部は、前記第1の反射面ブロッ
    クと前記第2の反射面ブロックの光線有効部以外の部分
    に設けられていることを特徴とする請求項19に記載の
    光学素子。
  21. 【請求項21】 前記金型は、前記反射面ブロックの各
    反射面ごとに分割された金型ユニットから構成され、前
    記金型により前記光学素子を成形することを特徴とする
    請求項1乃至20のいずれか1項に記載の光学素子。
  22. 【請求項22】 前記金型は、前記反射面ブロックの隣
    接する反射面を連続する1つの面で構成した金型とし、
    該金型とその他の金型を組み合わせて、前記光学素子を
    成形することを特徴とする請求項1乃至20のいずれか
    1項に記載の光学素子。
  23. 【請求項23】 前記金型は、前記複数の反射面と、該
    複数の反射面に隣接する隣接部とを有し、該複数の反射
    面と該隣接部とを金型上に形成し、該金型により前記光
    学素子を成形することを特徴とする請求項1乃至20の
    いずれか1項に記載の光学素子。
  24. 【請求項24】 前記金型は、前記反射面ブロックの光
    線有効部以外の部分に、遮光処理が施されていることを
    特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の光
    学素子。
  25. 【請求項25】 前記金型は、前記反射面ブロックと前
    記屈折作用を有する光学部材の光線有効部以外の部分
    に、遮光処理が施されていることを特徴とする請求項1
    乃至20のいずれか1項に記載の光学素子。
  26. 【請求項26】 透明体の表面に、曲率を有した複数の
    反射面を隣接配置した第1の反射面群と、該第1の反射
    面群に対向して、曲率を有した単数若しくは複数の反射
    面を隣接配置した第2の反射面群とを設け、該透明体を
    金型により成形したことを特徴とする光学素子。
  27. 【請求項27】 前記透明体の表面に、前記第1及び第
    2の反射面群に対向していない単数若しくは複数の反射
    面群を、前記第1及び第2の反射面群に隣接配置するこ
    とを特徴とする請求項26に記載の光学素子。
  28. 【請求項28】 前記複数の反射面群を隣接配置させる
    構成の場合に、前記金型において隣接する反射面を有す
    る請求項16乃至18のいずれか1項に記載の鏡面体群
    を連接させて、一体化とみなした鏡面体として金型キャ
    ビティ内に組み込まれることを特徴とする請求項1乃至
    20のいずれか1項に記載の光学素子。
  29. 【請求項29】 前記透明体の表面に、前記光学素子に
    光を入射及び射出するための屈折面を設けたことを特徴
    とする請求項26又は28に記載の光学素子。
  30. 【請求項30】 前記光学素子を前記光学素子の固定対
    象物に固定するための保持部を、前記光学素子に設けた
    ことを特徴とする請求項26乃至28のいずれか1項に
    記載の光学素子。
  31. 【請求項31】 前記保持部は、前記反射面の光線有効
    部以外の部分に設けられていることを特徴とする請求項
    30に記載の光学素子。
  32. 【請求項32】 前記保持部のうち、少なくとも前記固
    定対象物に当接する面が鏡面になっていることを特徴と
    する請求項30に記載の光学素子。
  33. 【請求項33】 前記保持部の前記固定対象物に当接す
    る面の表面粗さが、Rmaxで0.08μm以下の鏡面と
    なっていることを特徴とする請求項32に記載の光学素
    子。
  34. 【請求項34】 前記光学素子を移動若しくは固定する
    ための穴部を、前記光学素子に設けたことを特徴とする
    請求項26乃至28のいずれか1項に記載の光学素子。
  35. 【請求項35】 前記穴部は、前記反射面の光線有効部
    以外の部分に設けられていることを特徴とする請求項3
    4に記載の光学素子。
  36. 【請求項36】 前記金型は、前記反射面群の各反射面
    及び各屈折面毎に分割された金型ユニットから構成さ
    れ、前記金型により前記光学素子を成形することを特徴
    とする請求項26乃至35のいずれか1項に記載の光学
    素子。
  37. 【請求項37】 前記金型は、前記反射面群の隣接する
    反射面を連続する1つの面で構成した金型とし、該金型
    とその他の金型を組合わせて、前記光学素子を成形する
    ことを特徴とする請求項26乃至34のいずれか1項に
    記載の光学素子。
  38. 【請求項38】 前記金型は、前記複数の反射面と、該
    複数の反射面に隣接する隣接部とを有し、該複数の反射
    面と該隣接部とを1つの金型上に形成し、該金型により
    前記光学素子を成形することを特徴とする請求項26乃
    至34のいずれか1項に記載の光学素子。
  39. 【請求項39】 前記金型は、前記反射面群の光線有効
    部以外の部分に、遮光処理が施されていることを特徴と
    する請求項26乃至37のいずれか1項に記載の光学素
    子。
  40. 【請求項40】 前記金型は、前記反射面群の光線有効
    部の丸・多角の形状や有効範囲の大きさに制限されず、
    反射面全体を包括した任意のサイズの角形状とする鏡面
    が複数面で構成されることを特徴とする請求項26乃至
    38のいずれか1項に記載の光学素子。
  41. 【請求項41】 前記金型は、隣接する反射面の光線有
    効部範囲の大きさの差違に関係なく、鏡面部を広げて隣
    接する面同士のサイズを合わせるようにすることを特徴
    とする請求項26乃至38のいずれか1項に記載の光学
    素子。
  42. 【請求項42】 前記金型により成形された前記光学素
    子の反射面に、反射膜を蒸着またはスパッタリングまた
    はディッピング等の手段で成膜することを特徴とする請
    求項26乃至38のいずれか1項に記載の光学素子。
  43. 【請求項43】 前記金型により成形された前記光学素
    子の屈折面に、反射防止膜を蒸着またはスパッタリング
    またはディッピング等の手段で成膜することを特徴とす
    る請求項26乃至39のいずれか1項に記載の光学素
    子。
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